JP2020033782A - マンホール用安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の負担軽減を図り、作業性の向上を図ることができるマンホール用安全装置を提供する。【解決手段】中央に板厚方向に貫通する開口111を備えた底板110と、底板110から板面に直交する方向に沿って立設された支柱120と、支柱120における底板110と反対側の先端側に設けられて、隣り合う支柱120間に架け渡された複数の梁131、132によって方形状をなす枠材130と、を備えたマンホール用安全装置100において、複数の梁131、132のうちの少なくとも対向する一対の梁131を伸縮可能に設けるとともに、一対の梁131の伸縮に応じて底板110が変形するようにした。【選択図】図1
Description
この発明は、マンホール内に入抗する際に用いるマンホール用安全装置に関する。
マンホール内に入抗する際には、入抗する前に準備作業をおこなう。マンホール内に入抗する際の準備作業は、まず、マンホールの鉄蓋を開けてから、つぎに、第三者の転落防止柵を取り付け、その後、マンホール内に入抗する作業者への墜落防止装置の取り付けをおこなうことによっておこなわれる。
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、4本の支柱のうちの2本に対して他の2本が旋回可能であって、マンホール開口を囲むように配置されて連繋ロッドと横桟とによって互いに連結された4本の支柱の下部に設けられた支持腕部の先端にマンホールの内面に係合させる係合ロッドを設けたマンホール開口養生バリケードに関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照)。
また、具体的には、従来、たとえば、棒材からなる支柱部材と上側桟と下側桟と補強桟とによって上方が拡開された四角錐台の主体部を形成するとともに、マンホールの内側に挿入できる外径の枠部を支持する支持部を下側桟に連結したマンホール開口養生バリケードに関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照)。
また、具体的には、従来、たとえば、平行な一対の載置バーによって形成されマンホール開口部に載置される固定台と、固定台上に取り付ける手摺りと、固定部をマンホール開口部内面に固定する固定手段とを備えたマンホール開口部にセットする昇降用補助具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照)。
また、具体的には、従来、たとえば、安全柵の上端部に蓋を設け、マンホール外蓋を外しても、安全柵の蓋によって、作業者等がマンホール内に転落するのを防止できるようにしたマンホール用昇降式安全柵装置に関する技術があった(たとえば、下記特許文献4を参照)。
しかしながら、上述した従来の技術は、マンホール内に入抗する際の準備作業に時間を要し、煩わしいという問題があった。また、上述した従来の技術は、転落防止柵の重量が大きいため、取り付けや運搬にかかる作業者の負担が大きいという問題があった。
また、上述した特許文献1〜4に記載された従来の技術は、いずれも、運搬時や保管時など、マンホールでの作業時以外の状況での機能性が考慮されておらず、運搬時などにおける作業者の負担軽減を図ることは難しいという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業者の負担軽減を図り、作業性の向上を図ることができるマンホール用安全装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるマンホール用安全装置は、中央に板厚方向に貫通する開口を備えた底板と、前記底板から板面に直交する方向に沿って立設された支柱と、前記支柱における前記底板と反対側の先端側に設けられて、隣り合う支柱間に架け渡された複数の梁によって方形状をなす枠材と、を備え、前記複数の梁のうちの少なくとも対向する一対の梁が、伸縮可能に設けられており、前記底板が、前記一対の梁の伸縮に応じて変形可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかるマンホール用安全装置は、上記の発明において、前記一対の梁を伸張させた状態で固定するロック機構を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるマンホール用安全装置は、上記の発明において、前記支柱が、伸縮または屈曲可能に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかるマンホール用安全装置は、上記の発明において、前記支柱を伸張させた状態で固定するロック機構を備えたことを特徴とする。
この発明にかかるマンホール用安全装置によれば、作業者の負担軽減を図り、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるマンホール用安全装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(マンホール用安全装置の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置の構成について説明する。図1〜図3は、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置の構成を示す説明図である。
まず、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置の構成について説明する。図1〜図3は、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置の構成を示す説明図である。
図1においては、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置の斜視状態を示している。図2においては、図1におけるA矢視図を示している。図3においては、図1におけるB矢視図を示している。
図1〜図3において、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100は、底板110と、支柱120と、枠材130と、を備えている。底板110は、板状部材によって実現される。底板110は、たとえば、金属材料を用いて形成することができる。具体的に、底板110は、たとえば、アルミニウムにニッケルやマグネシウムなど強度を高める性質を備えた金属を混合したアルミニウム合金などを用いて形成することができる。
底板110は、中央に、底板110を板厚方向に貫通する開口111を備えている。開口111の開口径は、マンホール用安全装置100の設置対象とするマンホールの開口径よりも大きい。底板110は、略半円形状の切り欠きが設けられた2枚の板状部材112を、当該切り欠きを対向させることで開口111が形成されるように組み合わせることによって形成されている。
2枚の板状部材112は、開口111を形成する状態と、重なり合う状態との間で相互にスライド可能に設けられている。底板110において、2枚の板状部材112の境界部分、すなわち、当該2枚の板状部材112が対向する側の端面は、対向方向および板厚方向に対して傾斜している。具体的に、2枚の板状部材112のうちの一方の板状部材112の端面が、他方の板状部材112の端面に乗り掛かるように傾斜している。これにより、開口111を形成する状態から重なり合う状態への2枚の板状部材112のスライドをしやすくすることができる。
底板110には、固定用プレート113が設けられている。固定用プレート113は、略長方形の板形状をなし、たとえば、底板110と同じ金属材料を用いて形成することができる。固定用プレート113は、たとえば、溶接によって底板110に連結されている。固定用プレート113は、固定用プレート113を板厚方向に貫通する貫通孔114を備えている。貫通孔114は、たとえば、固定用プレート113の長さ方向を長手方向とする長孔形状をなす。
支柱120は、棒形状をなし、長さ方向における一端側において底板110に連結されている。具体的には、支柱120は、たとえば、溶接などによって底板110に連結することができる。支柱120は、たとえば、底板110と同じ金属材料を用いて形成することができ、溶接によって底板110に連結することができる。
支柱120は、長さ方向において伸縮可能に構成されている。具体的に、伸縮可能な支柱120は、それぞれ、大きさの違う一対の筒状部材120a、120bを組み合わせたテレスコピック構造によって実現することができる。マンホール用安全装置100は、支柱120を伸張させた状態で固定するロック機構121を備えている。
具体的に、ロック機構121は、たとえば、一対の筒状部材120a、120bのそれぞれに設けられて、支柱120を伸張させた状態において重なり合う貫通孔(図5、図7を参照)と、当該貫通孔に挿入されるLピン121aと、によって実現することができる。Lピン121aは、金属材料など、所定以上の硬度を備えた材料を用いて形成されている。
一対の筒状部材120a、120bのうち、径の小さい方の筒状部材120bには、Lピン121aを利用して、マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくした状態で固定するための貫通孔120cが設けられていてもよい。これにより、高さ方向寸法を小さくした状態で固定することができるので、運搬時などにおける取り扱いが容易になる。
ロック機構は、Lピン121aに代えてロックピン(図示を省略する)を備えていてもよい。ロックピンは、頭部に設けられたボタンを操作することで、軸部の先端側に設けられたポールまたはボールのロックおよびロック解除をおこなうことができる。
支柱120には、紐状部材122を支持する架け部123が設けられている。架け部123は、略コの字形状をなし、支柱120の外表面とともに閉じた環を形成する。架け部123は、略Uの字形状の金具を支柱120の外表面に取り付けることによって実現してもよい。また、架け部123は、閉じた環に限らず、たとえば、上方が開放されたフックによって実現してもよい。この実施の形態において、架け部123は、支柱120ごとに、支柱120の長さ方向に沿って複数設けられている。
枠材130は、支柱120における底板110と反対側の先端側に設けられた複数の梁131、132によって構成される。梁131、132は、それぞれ、隣り合う支柱120間に架け渡されている。この実施の形態において、枠材130は、4本の梁131、132によって構成されており、方形状をなす。
4本の梁131、132のうち、底板110を構成する2枚の板状部材112の配列方向(図1や図2における紙面左右方向)を長手方向とする一対の梁131は、伸縮可能に構成されている。具体的に、伸縮可能な一対の梁131は、それぞれ、大きさの違う一対の筒状部材131a、131bを組み合わせたテレスコピック構造によって実現することができる。
マンホール用安全装置100は、梁131を伸張させた状態で固定するロック機構132を備えている。具体的に、ロック機構132は、たとえば、上記のロック機構121と同様に、各梁131を構成する一対の筒状部材131a、131bのそれぞれにおける支柱120とは反対側の端部に設けられて、梁131を伸張させた状態において重なり合う貫通孔(図示を省略する)と、当該貫通孔を貫通するように挿入されるLピン132aと、によって実現することができる。
Lピン132aは、金属材料など、所定以上の硬度を備えた材料を用いて形成されている。ロック機構132は、Lピン132aに代えてロックピン(図示を省略する)を備えていてもよい。
梁131と底板110との間には、ガイド部材133が設けられている。ガイド部材133は、両端が、支柱120によって支持されている。ガイド部材133は、長手方向において伸縮可能に設けられている。具体的に、ガイド部材133は、たとえば、径の異なる一対の角筒部材133a、133bを、テレスコピック構造をなすように組み合わせることによって実現することができる。
一対の角筒部材133a、133bのうち、径が大きい方の角筒部材133aは、底板110側の面を底板110に当接させた状態で、支柱120および底板110に固定されている。また、一対の角筒部材133a、133bのうち、径が小さい方の角筒部材133bは、底板110に対向する面を、底板110から所定距離離間させた状態で支柱120に連結されている。
紐状部材122は、梁131とガイド部材133との間に架け渡されている。紐状部材122の両端は、架け部123によって支持されている。紐状部材122は、たとえば、鎖やテープによって実現することができる。紐状部材122は、1本であってもよく、複数本であってもよい。この実施の形態において、マンホール用安全装置100は、2本の紐状部材122を備えている。
4本の梁131、132のうち、梁131とは別の梁132は、それぞれ、一部材(1つの部材)によって形成されている。別の梁132は、たとえば、換気装置や酸欠測定器(いずれも図示を省略する)などの重量がある機器を取り付けても変形しない程度の強度を備えている。具体的に、別の梁132は、それぞれ、100Kg〜150Kgの過重に耐える強度を備えている。別の梁132を、継ぎ目のない一部材によって実現することにより、当該梁132の強度を確保することができる。
別の梁132と底板110の間には、筋交い部材134が設けられている。筋交い部材134は、別の梁132と、当該別の梁132を支持する支柱120と、底板110と、によって形成される方形状の対角の間で交差するように張り渡されている。筋交い部材134は、それぞれが2本の棒状部材(図6を参照)によって構成されており、筋交い部材134どうしが交差する位置において連結されている。
1つの筋交い部材134を構成する2本の棒状部材は、それぞれ、対角側の一端が支柱120に対して回動可能に連結されている。1つの筋交い部材134を構成する2本の棒状部材の他端側には、それぞれ、一対の棒状部材を重ね合わせた状態において重なり合う貫通孔(図6を参照)が設けられている。
1つの筋交い部材134を構成する2本の棒状部材は、2本の棒状部材を重ね合わせた状態において貫通孔に挿入されるLピン135によって連結されている。筋交い部材134は、たとえば、Lピン135に代えて、ロックピンによって連結されるものであってもよい。
(マンホール用安全装置100の態様)
つぎに、マンホール用安全装置100の態様について説明する。マンホール用安全装置100は、幅方向の寸法を小さくすることができる。また、マンホール用安全装置100は、支柱120を収縮させることによって、高さ方向の寸法を小さくすることができる。マンホール用安全装置100は、幅方向の寸法を小さくし、かつ、高さ方向の寸法を小さくすることができる。
つぎに、マンホール用安全装置100の態様について説明する。マンホール用安全装置100は、幅方向の寸法を小さくすることができる。また、マンホール用安全装置100は、支柱120を収縮させることによって、高さ方向の寸法を小さくすることができる。マンホール用安全装置100は、幅方向の寸法を小さくし、かつ、高さ方向の寸法を小さくすることができる。
図4は、幅方向の寸法を小さくした状態のマンホール用安全装置100を示す説明図である。図4においては、幅方向の寸法を小さくした状態のマンホール用安全装置100を、図1における矢印A方向からみた状態を示している。
マンホール用安全装置100は、一対の梁131をそれぞれ収縮させることによって、幅方向の寸法を小さくすることができる。具体的には、まず、Lピン132aを引き抜いて、ロック機構132によるロックを解除する。つぎに、ロックを解除した状態で、梁131を縮める方向に、一対の支柱120を互いに近づける。一対の支柱120を互いに近づけることにより、各梁131を構成する一対の筒状部材131a、131bは、径の大きい方の筒状部材131aの内側に径の小さい方の筒状部材131bを位置づけるようにして、同心円状に重なり合う。
また、一対の支柱120を互いに近づけることにより、ガイド部材133を構成する一対の角筒部材133a、133bは、径の大きい方の角筒部材133aの内側に径の小さい方の角筒部材133bを収容するようにして重なり合う。さらに、一対の支柱120を互いに近づけることにより、底板110を構成する2枚の板状部112が重なり合う。
このとき、径の大きい方の角筒部材133aが固定された板状部材112は、径の小さい方の角筒部材133bと底板110との間に挿入される。これにより、図4に示すように、マンホール用安全装置100の幅方向の寸法を小さくすることができる。
図5は、高さ方向の寸法を小さくした状態のマンホール用安全装置100を示す説明図である。図5においては、高さ方向の寸法を小さくした状態のマンホール用安全装置100を、図1における矢印A方向からみた状態を示している。
マンホール用安全装置100は、支柱120を収縮させることによって、高さ方向の寸法を小さくすることができる。具体的には、Lピン121aを引き抜いて、支柱120を構成する一対の筒状部材120a、120bのうちの径の大きい方の筒状部材120aの内側に径の小さい方の筒状部材120bを位置づけるようにして、同心円状に重ねあわせる。
図5において、符号501は、支柱120を伸張させた状態において重なり合い、Lピン121aが挿入される貫通孔のうち、筒状部材120aに設けられた貫通孔を示している。貫通孔120c、501を重ね合わせた状態で、貫通孔120c、501にLピン121aを挿入することにより、マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくした状態で固定することができる。
図6および図7は、マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくする際の様子を示す説明図である。マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくする場合は、Lピン121aを引き抜く前に、Lピン135を引き抜く。これにより、筋交い部材134を構成する2本の棒状部材601、602が分離され、筋交い部材135による突っ張りが解除されるので、梁132と梁132を支持する支柱120と底板110とによって形成される方形状を変形させることができる。図6において、符号603は、一対の棒状部材を重ね合わせた状態において重なり合う貫通孔を示している。
つぎに、Lピン121aを引き抜いて、支柱120を構成する一対の筒状部材120a、120bのうちの径の大きい方の筒状部材120aの内側に径の小さい方の筒状部材120bを位置づけるようにして、同心円状に重ねあわせる。これにより、マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
(マンホール用安全装置100の設置手順)
つぎに、マンホール用安全装置100の設置手順について説明する。マンホール用安全装置100を設置する際は、まず、マンホールの鉄蓋を開ける。鉄蓋は、ボルトによってマンホールに固定されているため、当該ボルトを外すことによって、マンホールの鉄蓋を開けることができる。
つぎに、マンホール用安全装置100の設置手順について説明する。マンホール用安全装置100を設置する際は、まず、マンホールの鉄蓋を開ける。鉄蓋は、ボルトによってマンホールに固定されているため、当該ボルトを外すことによって、マンホールの鉄蓋を開けることができる。
また、マンホール用安全装置100を設置状態にする。具体的に、設置状態にする際は、すべての支柱120を伸張させ、伸張させた状態でロックをかける。支柱120のロックは、筒状部材によって支柱120部材の連結部分を覆うことによっておこなう。これにより、支柱120が意図せず収縮してしまうことを防止できる。
また、設置状態にする際は、一対の梁を伸張させ、伸張させた状態でロックをかける。梁のロックは、ロックピンを挿入することによっておこなう。これにより、梁が意図せず収縮してしまうことを防止できる。梁を伸張させることにより、底板110を形成する2枚の板状部材が、重なっていた状態から、開口111が形成されるように切り欠きを対向させた状態になる。
つぎに、マンホール用安全装置100をマンホールにセットする。具体的には、底板110の開口111をマンホールの開口に重ね合わせるようにして、マンホール用安全装置100をマンホールの上に載置する。このとき、マンホールの鉄蓋を固定するボルトが螺合されるネジ穴と、固定用プレート113の貫通孔114と、が重なるようにして、マンホール用安全装置100をマンホールの上に載置する。
つぎに、マンホール用安全装置100をマンホールの開口に固定する。具体的には、マンホールの鉄蓋を固定するボルトが螺合されるネジ穴に、固定用プレート113の貫通孔114を介してボルト(図示を省略する)を挿入し、当該ボルトをネジ穴に螺合させる。これにより、マンホール用安全装置100をマンホールの開口に固定することができる。
固定用プレート113の貫通孔114は、長孔形状をなすため、マンホールごとにマンホールの開口径にばらつきがあっても、貫通孔114内におけるボルトの位置を調整することによって、マンホール用安全装置100を複数種類のマンホールに固定することができる。
その後、換気装置や酸欠測定器をマンホール用安全装置100に取り付ける。具体的に、換気装置や酸欠測定器は、たとえば、フックやD環などを用いて梁132に取り付けることができる。あるいは、換気装置や酸欠測定器の取り付けに用いる孔を梁132に設け、この孔を利用して換気装置や酸欠測定器を梁132に取り付けるようにしてもよい。
換気装置や酸欠測定器は、荷重が梁132にかかるようにして取り付ける。別の梁132は、それぞれ、一部材によって形成されているため、複数の筒状部材131a、131bを連結して構成される梁131に換気装置や酸欠測定器を取り付けるよりも、換気装置や酸欠測定器を安定して支持することができる。
また、架け部123に紐状部材122を引っ掛けて梁131とガイド部材133との間に紐状部材122を架け渡すことにより、筋交い部材134とともに、マンホール用安全装置100によって、第三者の転落防止柵の機能を果たすことができる。これにより、マンホール用安全装置100の周囲にさらに第三者の転落防止柵を設けることなく、マンホールでの作業をおこなうことができる。これにより、作業者の作業負担の軽減を図るとともに、作業効率の向上を図ることができる。
すなわち、マンホール用安全装置100は、第三者の転落防止柵の機能と、作業者の墜落防止装置の機能とを果たすため、従来、別々におこなっていた第三者の転落防止策と作業者の墜落防止策とを、マンホール用安全装置100を設置するだけで実現することができる。これにより、作業者の作業負担の軽減を図るとともに、作業効率の向上を図ることができる。
上述した実施の形態においては、テレスコピック構造をなす筒状部材によって伸縮可能な支柱120を実現する例について説明したが、運搬時などマンホール用安全装置100の不使用時における高さ寸法を小さくするための支柱120の構造はこれに限るものではない。
支柱120は、たとえば、長さ方向における途中部分において屈曲する構造であってもよい。具体的には、支柱120は、たとえば、棒形状をなし、相互に回動可能に連結された一対の棒状部材によって実現することができる。一対の棒状部材は、たとえば、回転軸を介して連結してもよく、蝶番を介して連結してもよい。
この場合、ロック機構121は、たとえば、一対の棒状部材の連結部分を囲むように取り付けられる筒状部材によって実現することができる。筒状部材は、金属材料など、外力が加えられた場合に変形しにくい材料を用いて形成する。これにより、作業中に工具や作業者が支柱120に接触するなどして、支柱120に対して支柱120を屈曲させるような外力が加えられた場合にも、支柱120が意図せず屈曲してしまうことを回避でき、作業者の安全性を確保することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100は、中央に板厚方向に貫通する開口111を備えた底板110と、底板110から板面に直交する方向に沿って立設された支柱120と、支柱120における底板110と反対側の先端側に設けられて、隣り合う支柱120間に架け渡された複数の梁131、132によって方形状をなす枠材130と、を備え、複数の梁131、132のうちの少なくとも対向する一対の梁131が、伸縮可能に設けられており、底板110が、一対の梁131の伸縮に応じて変形可能に設けられていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100によれば、梁131を収縮した状態とし、当該梁131を支持する支柱120間の距離を近づけることで、マンホール用安全装置100の幅方向の寸法を小さくして小型化することができる。これにより、運搬時など、マンホールでの作業時以外の状況におけるマンホール用安全装置100の取り扱いが容易になるため、作業者の負担軽減を図り、作業性の向上を図ることができる。
また、マンホール用安全装置100は、すべての部材が一体化されているため、作業現場において容易に設置することができる。これにより、マンホール用安全装置100の設置にかかる作業者の負担軽減を図り、作業性の向上を図ることができる。
また、マンホール用安全装置100は、既設のマンホールに設置して使用することができる。特に、固定用プレート113に設けられた貫通孔114を長孔形状とすることにより、マンホールごとにマンホールの開口径にばらつきがあっても、貫通孔114内におけるボルトの位置を調整することによって、マンホール用安全装置100を複数種類のマンホールに固定することができる。これにより、マンホール用安全装置100の汎用性を確保することができる。また、マンホールの改変を必要とせず、容易に実施することができる。
また、マンホール用安全装置100の幅方向の寸法を小さくすることによって、マンホール用安全装置100の運搬時に作業現場への移動に用いる車両において、マンホール用安全装置100が占めるスペースを小さくすることができる。これにより、1台の車両に乗ることができる作業者の数を多くすることができ、同じ現場に出動する車両の台数を抑えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100は、一対の梁131を伸張させた状態で固定するロック機構132を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100によれば、梁131を伸縮可能とすることに起因して、作業中に梁131が意図せず収縮してしまうことを防止できる。これにより、作業時における安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100は、支柱120が、伸縮または屈曲可能に設けられていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100によれば、マンホール用安全装置100の高さ方向の寸法を小さくすることができる。これにより、運搬時など、マンホールでの作業時以外の状況におけるマンホール用安全装置100の取り扱いが一層容易になるため、作業者の一層の負担軽減を図り、作業性の一層の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100は、支柱120を伸張させた状態で固定するロック機構121を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のマンホール用安全装置100によれば、支柱120を伸縮または屈曲可能とすることに起因して、作業中に支柱120が意図せず収縮または屈曲してしまうことを防止できる。これにより、換気装置や酸欠測定器などを梁に取り付けて作業をおこなう場合にも、これらの重量によってマンホール用安全装置100の高さ方向の寸法が小さくなってしまうことを確実に防止し、作業時における安全性を確保することができる。
以上のように、この発明にかかるマンホール用安全装置は、マンホール内に入抗する際に用いるマンホール用安全装置に有用であり、特に、マンホール内に入抗する際にのみ持ち出して設置するマンホール用安全装置に適している。
100 マンホール用安全装置
110 底板
120 支柱
120a、120b 筒状部材
121 ロック機構
121a Lピン
122 紐状部材
130 枠材
131、132 梁
131a、131b 筒状部材
132 ロック機構
132a Lピン
133 ガイド部材
133a、133b 角筒部材
134 筋交い部材
110 底板
120 支柱
120a、120b 筒状部材
121 ロック機構
121a Lピン
122 紐状部材
130 枠材
131、132 梁
131a、131b 筒状部材
132 ロック機構
132a Lピン
133 ガイド部材
133a、133b 角筒部材
134 筋交い部材
Claims (4)
- 中央に板厚方向に貫通する開口を備えた底板と、
前記底板から板面に直交する方向に沿って立設された支柱と、
前記支柱における前記底板と反対側の先端側に設けられて、隣り合う支柱間に架け渡された複数の梁によって方形状をなす枠材と、
を備え、
前記複数の梁のうちの少なくとも対向する一対の梁は、伸縮可能に設けられており、
前記底板は、前記一対の梁の伸縮に応じて変形可能に設けられていることを特徴とするマンホール用安全装置。 - 前記一対の梁を伸張させた状態で固定するロック機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマンホール用安全装置。
- 前記支柱は、伸縮または屈曲可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のマンホール用安全装置。
- 前記支柱を伸張させた状態で固定するロック機構を備えたことを特徴とする請求項3に記載のマンホール用安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018162107A JP2020033782A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | マンホール用安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018162107A JP2020033782A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | マンホール用安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020033782A true JP2020033782A (ja) | 2020-03-05 |
Family
ID=69667345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018162107A Pending JP2020033782A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | マンホール用安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020033782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3110618A1 (fr) * | 2020-05-20 | 2021-11-26 | Safe | dispositif de blocage d’un garde-corps |
-
2018
- 2018-08-30 JP JP2018162107A patent/JP2020033782A/ja active Pending
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FR3110618A1 (fr) * | 2020-05-20 | 2021-11-26 | Safe | dispositif de blocage d’un garde-corps |
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