JP6567631B2 - 建物の解体時の飛散防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として建物の解体現場などにおいて建物の外部に物が飛散することを防止するための建物の解体時の飛散防止方法に関するものである。
従来、建物の解体工事において、上層部から下層部に向けて順次躯体を解体する際に破砕物が建物の外側へ飛散するため、飛散防止用のネットを設けている。例えば、図8に示すように、枠組足場の上層部にクランプなどを用いて単管パイプを取り付け、単管パイプの間に飛散防止ネットを設ける方法がある。
枠組足場の上部にネットを設けるものに関して、例えば、特許文献1〜3がある。
特許文献1には、建物を解体するときに建物外部への物の飛散を防止する飛散防止装置が記載されている。建物の構造部分に支持され、建物の側面に沿って建物の上端よりも上方に突出するように立設される複数の支柱と、建物の上端よりも上方の位置において複数の支柱に保持され、建物の上面を覆う防護ネットとを備えている。
複数の支柱は、それぞれ、筒状の下部材と、下部材と同軸に配された上部材とを含んでおり、下部材が、上端部に第1開口部を有し、下端部に固定用ボルト穴を有し、固定用ボルト穴に挿通される固定用ボルトによって、固定金物を介して建物の構造部分に固定されており、上部材が、下部材の中空部分の横断面形状に内包される横断面形状を有しており、上部材が、第1開口部を通して下部材の中空部分に入出するように、下部材にスライド自在に支持されており、複数の支柱が、互いに独立して伸縮可能である。
特許文献2には、本出願人らによるものであり、枠組足場を構成する建枠の縦材に沿って昇降する1本または複数本の支持装置と、支持装置の側方に延びる手摺材とを備え、枠組足場の上方への接続に先立って上方へ移動可能とした枠組足場用の先行手摺装置において、手摺材の下方に手摺材とほぼ平行にネット取付材を設け、ネット取付材と手摺材との間に養生ネットを張設するようにした養生ネット付き先行手摺装置が記載されている。
特許文献3には、建物の構造部分に支持され、建物の側面に沿って建物の上端よりも上方に突出するように配置される複数のネット保持部と、建物の上端よりも上方の位置において複数のネット保持部に保持され、建物の上面を覆う防護ネットとを備え、複数のネット保持部は互いに独立して建物に対して鉛直方向に移動可能である飛散防止装置が記載されている。
特許第6181505号公報 特許第5444150号公報 特許第5237895号公報
建物を上層部から下層部へ解体する際、枠組足場の上層部に取り付けた飛散防止ネットを徐々に下げていく必要がある。図8のような従来の方法は、一度取り付けた飛散防止ネットを外し、単管パイプを保持したまま、クランプを外し、下階の足場でクランプを使って単管パイプを取り付けて、再度飛散防止ネットを張るという作業を繰り返し行わなければならない(図8(b)、(c)参照)。単管パイプを保持する作業は危険を伴うものであり、これら一連の作業を繰り返し行うというのは非常に手間と時間がかかる。
また、特許文献1記載の方法では、建物の上面を覆うように、防護ネットをネット用支柱4本で取り付けているが、建物の上層部でそれだけ大きな防護ネットを取り付ける作業は非常に困難であり、危険を伴う可能性もある。
特許文献2記載の方法は、足場組立作業において人(作業者)を落下させないようにし、作業時に使用する小さな部材(資材、工具等)を落下させないようにする先行手摺装置であり、建物の解体工事の時に使用するものではない。
特許文献3記載の方法は、防護ネットを設けるためにネット保持部やガイドレール、レール保持部を構成しているが、部品が多く、組み立てや装着に手間がかかる。
本発明は、上述のような課題の解決を図ったものであり、装置を安全かつ容易に枠組足場の上層部に取り付けることができ、建物の外部に物が飛散することを防止することができる建物の解体時の飛散防止方法を提供することを目的としている。
明は、上方から下方に向けて順次解体中の建物の外部に該建物の解体作業に起因して物が飛散することを防止するための建物の解体時の飛散防止方法であって、前記建物の外周位置に設置された枠組足場を構成する建枠の縦材に沿って昇降し、前記縦材と交差する建枠の横架材に係止固定可能とした複数本の昇降支持装置と、前記昇降支持装置に取り付けられて上方に延びるネット取付用縦材及び前記ネット取付用縦材の左右に延びるネット取付用横材とからなるネット取付用部材と、前記ネット取付用部材に取り付けられ、下方に垂下する防護ネットと、を備えたスライド式飛散防止装置を、前記枠組足場の最上階を構成する建枠の建物躯体側に位置する縦材に取付け、上方から下方に向けての建物の解体作業に伴って、前記スライド式飛散防止装置を前記建枠の建物躯体側に位置する縦材に沿って順次下方へ移動させて行くことを特徴とするものである。
昇降支持装置の部分に関しては、例えば特許文献2に記載されている既存の先行手摺装置(本出願人による製品名「ラックガード」)などをそのまま利用することもでき、必要に応じネット取付用部材を取り付けるための機構を付加したものなどを利用することができる。
ネット取付用部材は、ネット取付用縦材とネット取付用横材からなるもので、防護ネットを張るための部材であり、パイプ材や棒状部材など簡単なものを利用して構成することができる。
本発明のスライド式飛散防止装置は、昇降支持装置、ネット取付用部材、防護ネットから構成されており、それぞれが現場で着脱可能であり、保管時、運搬時の取り扱いが容易である。
防護ネットのネット取付用部材への取付けは、結束線あるいは紐などでも可能であるが、運搬の手間などの作業効率を考慮すると、予めネット取付用部材に取り付けておけば、現場では防護ネットの下部を固定する作業のみで防護ネットを張ることができ、作業効率と安全性が向上する。
また、ネット取付用縦材の上部は、解体中の建物の躯体上部側に向けて傾斜しているとよい。ネット取付用縦材の上部を躯体上部側に傾斜させることによって、建物の外部に破砕物が飛散するのをより防ぐことができる。
さらに、ネット取付用横材が長手方向に伸縮可能となっていることが好ましい。枠組足場の建枠支柱を設けるピッチサイズは、例えば1800mm、1500mmなど様々な種類があるため、建枠支柱のピッチサイズによって、ネット取付用横材の長さも合わせる必要がある。ネット取付用横材が長手方向に伸縮可能であれば、建枠支柱のピッチサイズによってネット取付用横材の長さを調節することができ、1つのネット取付用横材で様々なピッチサイズに対応させることができる。
また、ネット取付用横材の端部に隣接材連結フックを設けて、隣接するネット取付用横材の端部に隣接材連結フックを係止すれば、ネット取付用横材どうしの重なる部分に隙間が生じることを防ぐことができてよい。
ネット取付用横材の両端部にネット装着部を設け、ネット装着部と防護ネットの上端部に紐状のネット開閉用紐を挿通し、ネット開閉用紐を操作することによって防護ネットを開閉できるようにしてもよい。あらかじめネット開閉用紐をネット装着部に挿通して防護ネットをネット取付用部材に取り付けておけば、ネット取付用部材を昇降支持装置に取り付けた後、ネット開閉用紐を操作するだけで簡単に防護ネットを張ることができる。
本発明に係る建物の解体時の飛散防止方法は、以上のような構成からなるので、装置を安全かつ容易に枠組足場の上部に設けることができ、上層部から下層部に向けて順次躯体を解体する際に建枠の建物躯体側に位置する縦材に沿って容易に昇降させることができる。
ネット取付用縦材の上部を建物の躯体側に向けて傾斜させた形態とすれば、破砕物の飛散をより防ぐことができる。また、ネット取付用横材を長手方向に伸縮可能とすることで、建枠のピッチサイズに合わせて調整することができる。
本発明に係るスライド式飛散防止装置の一実施形態において、建物側からみた状態を示す斜視図である。 図1の実施形態において、外側からみた斜視図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置における昇降支持装置の一実施形態を示したものであり、(a)は概略斜視図、(b)は(a)で示した昇降支持装置を枠組足場に装着した時の平面図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置におけるネット取付用部材の一実施形態を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置におけるネット取付用部材の他の実施形態を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置において、昇降支持装置にネット取付用部材を装着した場合を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置を上方から下方に向けて順次解体中の建物の外部に使用した場合の施工手順を示した側面図である。 飛散防止装置の従来例における施工手順を示した側面図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置において、ネット取付用横材に隣接材連結フックを設けた場合の他の実施形態を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 図9の実施形態において、隣接材連結フックを係止した状態を示した斜視図である。 本発明に係るスライド式飛散防止装置の他の実施形態において、防護ネットを閉じた状態でネット取付用部材を枠組足場に取り付けた状態を建物側からみた斜視図である。 図11の状態から、ネット開閉紐を操作して防護ネットを上げている状態を建物側からみた斜視図である。 図12の状態から、ネット開閉紐を操作して防護ネットを閉めた状態を建物側からみた斜視図である。
以下、本発明を添付した図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下に示される実施形態に限定されるものではない。
図1は、解体工事中の建物の外周に建枠と足場板などを組み、防護ネット9を張ったスライド式飛散防止装置1が枠組足場10の最上層にセットされている状態を建物側からみた斜視図である。図2は、図1の実施形態において外側から見た斜視図である。
建物の外周に枠組足場10を設け、最上階の枠組足場10を構成する建枠の縦材10aと横架材10bとが交差する部分に昇降支持装置2を取り付けている。
昇降支持装置2には、2本の部材からなるネット取付用縦材3を差し込まれており、ネット取付用縦材3の上下にネット取付用横材4、5を水平に設けて、防護ネット9を取り付けている。
また、下側のネット取付用横材5から上側のネット取付用横材4にかけてネット取付用縦材3には建物側に傾斜が設けられている。上下2本のネット取付用横材4、5の間に防護ネット9を張り、下側のネット取付用横材5から更に防護ネット9を垂下させることによって、解体作業時に破砕物が飛散することを防止することができる。
図3(a)には、昇降支持装置2の一実施形態を斜視図で示し、図3(a)の昇降支持装置2を建枠10に装着した場合を図3(b)の平面図に示した。例として図3(a)に挙げた昇降支持装置2は製品として使用されているものである(本出願人による製品名「ラックガード」)。
図3(a)に示した昇降支持装置2を枠組足場10に取付ける場合(図1、2参照)は、昇降支持装置2の中央縦方向に延びる溝部2e内に建枠の縦材10aが納まり、溝部2eの両側に位置する位置決めストッパー21が建枠の横材10bに係止し、さらに上下に位置するクランプレバー2cの操作によって建枠10に固定されるようになっている。上下のクランプレバー2cは連動式であり、どちらを操作してもよい。
位置決めストッパー2aは、バネで付勢されており、昇降支持装置2を建枠の縦材10aに沿って上昇させるときは、建枠の横材10bにぶつかることでバネの付勢力に抗して自動的に開き、横材10bを通過すると元の位置に戻り、横材10b上に係止されるようになっている。下降させる場合は、位置決めストッパー2aを別操作により、強制的に開くことで、縦材10aに沿って下降させることができる。
また、図示した例では、昇降支持装置2の溝部2eの高さ方向中間部と下部の両側に花弁状の複数の突起を備えた外れ止めローラー2bを設けており、昇降支持装置2が建枠の縦材10aから外れるのを防止している。外れ止めローラー2bは軸周りに回転可能であり、かつ1つの突起が溝部2eを塞ぐ方向に位置するようにバネで付勢されている。
このような花弁状のローラー形態とし、昇降支持装置2の上昇あるいは下降時に建枠の横材10bとの干渉を回避できるようにした。すなわち、昇降支持装置2を上昇あるいは下降させる際、建枠の横材10bに外れ止めローラー2bの突起がぶつかるが、外れ止めローラー2bが回転することで横材10bをかわしながら移動しつつ、常に昇降支持装置2が縦材10aから外れるのを防止することができる。
ネット取付用縦材3とネット取付用横材4、5からなるネット取付用部材の取り付けは、昇降支持装置2の上部に設けられているネット取付用部材ホルダー2dの孔に、ネット取付用縦材3を差し込むことによって行われ、抜け出し防止のためロックピンなどを差し込むとよい。
図4には、ネット取付用部材3の一実施形態を(a)〜(c)に側面図、正面図、平面図で示した。中央部に2本のネット取付用縦材3を設け、ネット取付用縦材3の上端部にはネット取付用横材4が取り付けられている。ネット取付用縦材3の途中で傾斜がつけられている部分にもう1本のネット取付用横材5を設け、2本のネット取付用横材4、5を水平に設けた。ネット取付用横材4、5の左右の端部には、防護ネット9を取り付けるためのU字型のネット装着部6が設けられている。
ネット取付用部材は、取付け状態において、2本のネット取付用縦材3から2本のネット取付用横材4、5が平行に延び、上下のネット取付用横材3に防護ネット9を取り付けることで、防護ネット9をたるみなく張るようにしたものである。
ネット取付用部材を昇降支持装置2に取り付ける前にあらかじめネット取付用横材4、5のネット装着部6に防護ネット9を結束材や紐などを用いて装着しておけば、ネット取付用部材を運搬する際に同時に防護ネット9も運ぶことができ、作業効率も向上する。
また、上側のネット取付用横材4と下側のネット取付用横材5の片端部を建物の躯体側に折り曲げておくことによって、隣り合うネット取付用横材4、5が重なるのを防ぐことができる。
図5は、ネット取付用部材の他の実施形態を示したものである。中央部にネット取付用縦材3を2本設けており、ネット取付用縦材3の上端部と傾斜部の2箇所にネット取付用横材4、5を設けている。また、上下のネット取付用横材4、5は、左右の2本に分かれており、横材取付用パイプ7を介して、ネット取付用縦材3に取り付けられている。
横材取付用パイプ7の径は、上下のネット取付用横材4、5よりも大きい径とし、横材取付用パイプ7にネット取付用横材4、5を挿入することで摺動可能としている。2本に分かれたネット取付用横材4、5が摺動可能であれば、建枠のピッチサイズに合わせてネット取付用横材4、5の長さを調節することが可能であり、建枠の様々なピッチサイズに対応させることができる。ネット取付用横材4、5の片端部には抜け止めボルト8などを設けて固定するとよい。
図4、5には図3に示した昇降支持装置2を使用することを前提として、2本の部材からなるネット取付用縦材3を示しているが、昇降支持装置2の構造によってネット取付用縦材3は1本でも複数本でもよく、強度や耐久性、安定性に問題がなければ特に限定されない。また、図中では、ネット取付用縦材の上端と傾斜部の2箇所に上下のネット取付用横材4、5を設けているが、防護ネット9がたわむことなく張ることができるような構造であれば、水平に何か所設けてもよい。
また、ネット取付用縦材3とネット取付用横材4、5は、パイプ材を利用したものを示しているが、断面などは特に限定されず、棒状部材など簡単なものを利用して構成し、防護ネット9を張るための耐久性を保持することができるようなものであればよい。ネット装着部6はU字型のものを示したが、結束材や紐などを用いて防護ネット9を安全かつ容易にネット取付用横材4、5に取り付けられる形状であればよい。
図6は、建枠10に図3で示した昇降支持装置2を取り付け、ネット取付用縦材3とネット取付用横材4、5からなるネット取付用部材を差し込んで装着した実施例である。
図7は、本発明に係るスライド式飛散防止装置1を上方から下方に向けて順次解体中の建物11の外部に使用した場合の施工手順を示したものである。
図7(a)は、枠組足場10の建物躯体側に本発明のスライド式飛散防止装置1を取り付けた状態で、建物11の上階の解体が完了した状態を示したものである。この状態では、昇降支持装置2が枠組足場10の最上階を構成する建枠の建物躯体側に位置する縦材10aに取付けられている(図3(b)、図6参照)。すなわち、昇降支持装置2の溝部2eに建枠の縦材10aを差し込み、位置決めストッパー2aが建枠の横架材10bに当たるところでクランプを閉じて固定してある。
図7(a)の状態から図7(b)に示すように、枠組足場10上で作業者が昇降支持装置2の固定を解除し、枠組足場10を構成する建枠の縦材10aに沿って、昇降支持装置2を下降させ、下側の横架材10bに当たるところでクランプを閉じて固定する。
防護ネット9はあらかじめネット取付用横材4、5のネット装着部6に取り付けられており、昇降支持装置2の下降に伴い、スライド式飛散防止装置1全体が下方に移動する。スライド式飛散防止装置1が固定された後、建物11の未解体の部分の最上部の解体作業が進められていく。
図7(b)の状態から図7(c)に示すように、建物11の解体に合わせて、枠組足場10も順次、上方から解体していき、未解体部分の躯体壁と枠組足場11の接続を外したら、躯体壁も解体する。
以上のような作業を繰り返すことによって、上方から下方に向けての建物の解体作業に伴って、枠組足場10に取り付けたスライド式飛散防止装置1を建枠の縦材10aに沿って順次下方へ移動させることができる。
図9は、ネット取付用横材4、5にネット装着部6と隣接材連結フック31を設けた場合を示したものである。中央に設けた2本のネット取付用縦材3から2本のネット取付用横材4、5が水平にのびている。上下のネット取付用横材4、5の両端部にはネット装着部6を設けている。また、上側のネット取付用横材4の片端部にはコの字型の隣接材連結フック31を設けている。
図10は、隣接材連結フック31を使用した状態を示したものである。奥側のネット取付用横材4の端部には隣接材連結フック31が設けてあり、隣接するネット取付用横材4どうしの重なり合う端部に嵌めて係止している。隣接材連結フック31によって隣接するネット取付用横材4の端部に隙間が生じるのを防ぐことができる。
図9、10にはネット取付用横材4の片端部に、細い管状でコの字型の隣接材連結フック31を溶接してある状態を示したが、隣接するネット取付用横材4、5が端部で重なった場合に重なった部分を連結できる形状であればよく、材質なども強度や耐久性の面で問題がなければ特に限定されない。
図11〜13はネット取付用部材に取り付けた防護ネットを開閉する様子を示したものである。下側のネット取付用横材5に防護ネット9の下端部を取り付けて固定し、防護ネット9の上端部と上下のネット取付用横材4、5の端部に設けられたネット装着部6にネット開閉用紐32を挿通させておいて、あらかじめ防護ネット9をネット取付用部材に取り付けておく。
あらかじめ防護ネット9を取り付けたネット取付用部材を枠組足場10上部に取り付けた昇降支持装置2に取り付けて、枠組足場10にいる作業員がネット開閉用紐32を引っ張ると防護ネット9が閉まり(図12、図13)、ネット開閉用紐を緩めると防護ネット9の上端部が下側のネット取付用横材5の方へ下りてくる。
図11のように防護ネット9を閉じた状態でネット取付用部材を昇降支持装置2に取り付ければ風荷重を避けることができ、ネット取付用部材を脱着する作業がより安全になる。また、このように防護ネット9をネット取付用横材4、5の端部のネット装着部6とネット開閉用紐32を利用して取り付けておくことにより、枠組足場10にいる作業員が操作して、防護ネット9を簡単に開閉することができる。
1…スライド式飛散防止装置
2…昇降支持装置
2a…位置決めストッパー
2b…外れ止めローラー
2c…クランプレバー
2d…ネット取付用部材ホルダー
2e…溝部
2f…取付用部材連結パイプ
3…ネット取付用縦材
4…ネット取付用横材(上側)
5…ネット取付用横材(下側)
6…ネット装着部
7…横材取付用パイプ
8…抜け止めボルト
9…防護ネット
10…枠組足場
10a…建枠の縦材
10b…建枠の横架材
10c…足場板
11…建物(躯体)
12…単管パイプ
13…クランプ金具
31…隣接材連結フック
32…ネット開閉用紐

Claims (5)

  1. 上方から下方に向けて順次解体中の建物の外部に該建物の解体作業に起因して物が飛散することを防止するための建物の解体時の飛散防止方法であって、
    前記建物の外周位置に設置された枠組足場を構成する建枠の縦材に沿って昇降し、前記縦材と交差する建枠の横架材に係止固定可能とした複数本の昇降支持装置と、
    前記昇降支持装置に取り付けられて上方に延びるネット取付用縦材及び前記ネット取付用縦材の左右に延びるネット取付用横材とからなるネット取付用部材と、
    前記ネット取付用部材に取り付けられ、下方に垂下する防護ネットと、
    を備えたスライド式飛散防止装置を、
    前記枠組足場の最上階を構成する建枠の建物躯体側に位置する縦材に取付け、上方から下方に向けての建物の解体作業に伴って、前記スライド式飛散防止装置を前記建枠の建物躯体側に位置する縦材に沿って順次下方へ移動させて行く
    ことを特徴とする建物の解体時の飛散防止方法
  2. 請求項1記載の建物の解体時の飛散防止方法において、前記ネット取付用縦材の上部、解体中の建物の躯体上部側に向けて傾斜させることを特徴とする建物の解体時の飛散防止方法
  3. 請求項1または2記載の建物の解体時の飛散防止方法において、前記ネット取付用横材が長手方向に伸縮可能となっていることを特徴とする建物の解体時の飛散防止方法
  4. 請求項1、2または3記載の建物の解体時の飛散防止方法において、前記ネット取付用横材の端部に隣接材連結フックを設け、前記隣接材連結フックを隣接する前記ネット取付用横材の端部に係止できるようにしたことを特徴とする建物の解体時の飛散防止方法
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の建物の解体時の飛散防止方法において、前記ネット取付用横材の両端部にネット装着部を設け、前記ネット装着部と前記防護ネットの上端部に紐状のネット開閉用紐を挿通し、前記ネット開閉紐を操作することによって前記防護ネットを開閉できるようにしたことを特徴とする建物の解体時の飛散防止方法
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