JP2020032156A - 移動式ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】患者を載せた状態でも、1人の作業者の力で容易にベッドを搬送でき、かつ、操作性に優れた移動式ベッドを提供する。【解決手段】本発明を適用した移動式ベッドの一例であるベッドAは、ヘッドボード部1と、モーターフレーム2と、ベースフレーム3を備えている。ヘッドボード部1は、本発明のベッドAにおいて、作業者がベッドAを搬送する際に、手で押したりする等して、ベッドAを移動させる際に力が加えられる部材である。また、ヘッドボード部1には、後述する2つのハンドル部が設けられ、作業者がベッドAを移動させる際に操作する部分となる。【選択図】図1

Description

本発明は、移動式ベッドに関する。
病院や医療施設等において、看護師等の医療従事者がベッドを手で押すなどして、所望の位置にベッドを搬送する作業が行われている。
従来の搬送可能なベッド(例えば、特許文献1参照)は、ベッドの前後それぞれに一対のキャスターが設けられ、各キャスターには、進行方向が自在に変えられるように車輪が取り付けられている。
このような構造から、作業者がベッドの頭側や足側につき、ベッドのヘッドボードやフレーム等を押すことで、キャスターの車輪が回転してベッドを移動させることができる。
特開2013−32184号公報
ここで、特許文献1に記載されたベッドを始め、従来のベッドでは、患者が乗ることで全体の重量が重くなるため、例えば、患者の頭側から作業者がベッドを押す場合、作業者から遠い、患者の足側に位置するキャスターの向きを変えて、ベッド全体を方向転換することが困難であった。
そのため、患者が乗った状態では、患者の頭側と足側の両方に作業者がつき、ベッドの搬送を行っている。即ち、ベッドを効率良く搬送するためには、1人の作業者では足りず、多くの人手を要するものとなっている。
また、ベッドを自在に操作するには、作業者がベッドの周りで立ち位置を変えたり、ベッドを強く推す力が必要となったりするため、負担の大きな作業となっていた。
更に、ベッドの搬送においては、搬送を停止してベッドの位置を固定したり、所望の方向にのみベッドを移動させたりする等、様々な場面において、使い勝手を向上させる点について、改良の余地があった。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、患者を載せた状態でも、1人の作業者の力で容易にベッドを搬送でき、かつ、操作性に優れた移動式ベッドを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明の移動式ベッドは、枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターと、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターとが、それぞれ設けられたベースフレームと、該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードと前記モーターフレームの一端側に立設され、前記第2のキャスターの進行方向を制御可能な第2の操作部が設けられた第2のヘッドボードとを備える。
ここで、ベースフレームに、本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターと、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターとがそれぞれ設けられたことによって、第1のキャスターの車輪及び第2のキャスターの車輪を回転させ、ベースフレームを意図した方向に移動させることができる。また、ベースフレームは、作業者が手で押す等して外力を与えることで移動させることができる。
また、モーターフレームが、ベースフレームの第1のキャスター及び第2のキャスターとは反対側に配置され、ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能であることによって、モーターフレームにマットレスを載せ、ベースフレームを介して、マットレスを移動させることができる。即ち、患者の載せた状態のマットレスが搬送可能となる。
また、第1のヘッドボードが、モーターフレームの他端側に立設され、第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられたことによって、第1の操作部で第1のキャスターの向きを変え、移動式ベッドを搬送する方向を操作することができる。即ち、例えば、モーターフレームの他端が、患者の頭側になる際には、患者の頭側に作業者が立ち、第1のヘッドボードを作業者が押す等しながら、第1の操作部を操作して、患者の足側にくる第1のキャスターを操作可能となる。
また、第2のヘッドボードが、モーターフレームの一端側に立設され、第2のキャスターの進行方向を制御可能な第2の操作部が設けられたことによって、第2の操作部で第2のキャスターの向きを変え、移動式ベッドを搬送する方向を操作することができる。即ち、例えば、モーターフレームの一端が、患者の足側になる際には、患者の足側に作業者が立ち、第2のヘッドボードを作業者が押す等しながら、第2の操作部を操作して、患者の頭側にくる第2のキャスターを操作可能となる。
また、第1のヘッドボードに第1の操作部が設けられ、第2のヘッドボードに第2の操作部が設けられたことによって、モーターフレームの両側、即ち、患者の頭側又は足側のいずれからも、対応する第1のキャスター又は第2のキャスターを操作可能となる。即ち、例えば、ベッドを搬送する作業者が1人であっても、患者の頭側もしくは足側からベッドを押しながら、進行方向側のキャスターを操作して、所望の方向にベッドを移動させやすくなる。
また、ロック機構が、本体の一端側に設けられ、第1のキャスターの車輪の回転を規制又は解除する第1のロック部と、第1のロック部に取り付けられ、第1のロック部における規制又は解除を制御する第1のスイッチを有する場合には、第1のロック部を第1のスイッチで操作して、第1のキャスターの車輪の動きを停止させる、又は、停止した状態を解除することができる。
また、ロック機構が、本体の他端側に設けられ、第2のキャスターの車輪の回転を規制又は解除する第2のロック部と、第2のロック部に取り付けられ、第2のロック部における規制又は解除を制御する第2のスイッチを有する場合には、第2のロック部を第2のスイッチで操作して、第2のキャスターの車輪の動きを停止させる、又は、停止した状態を解除することができる。
また、ロック連動部が、第1のロック部及び第2のロック部の間を連結して、第1のスイッチの作動を第2のロック部に伝達し、又は、第2のスイッチの作動を第1のロック部に伝達して、第1のロック部と第2のロック部における規制又は解除を連動させる場合には、第1のロック部又は第2のロック部のいずれか一方を操作するだけで、第1のキャスター及び第2のキャスターの両方における車輪の動きを停止させる、又は、停止した状態を解除することができる。即ち、例えば、第1のキャスター及び第2のキャスターにそれぞれ2つの車輪が設けられているとすれば、第1のロック部又は第2のロック部のいずれか一方を操作するだけで、4つの車輪の停止、又は、停止を解除することが可能となる。
また、モーターフレームの他端側に接続され、第1の操作部の作動を伝達する第1の方向舵シャフトと、第1の方向舵シャフトの先端と接続可能に構成され、第1の方向舵シャフトの回転を第1のキャスターに伝達して、第1のキャスターの車輪の進行方向を変える第1のキャスター回転部を備える場合には、第1の操作部で、第1のキャスター回転部を操作して、第1のキャスターの進行方向を制御することができる。
また、第1のクラッチ部が、第1のキャスター回転部側に設けられ、第1の方向舵シャフトと第1のキャスター回転部との間を解除状態にする第1の解除スイッチを有する場合には、第1の解除スイッチを作動させ、第1のキャスター回転部を第1の操作部の制御から解放することができる。この結果、例えば、第1の操作部と、第1のキャスター回転部との間に設けられた部材間の摩擦等に基づく、第1のキャスターの車輪の回転しやすさへの悪影響を減らし、第1のキャスターの方向転換をスムーズに行うことが可能となる。
また、第1のクラッチ部が、第1の操作部を回転させることで、第1の方向舵シャフトと第1のキャスター回転部との間を解除状態から接続状態に切替可能に構成された場合には、第1の操作部を操作することで、第1の操作部の制御から解放された第1のキャスター回転部を、再び、第1の操作部で操作可能な状態に戻すことができる。
また、モーターフレームの一端側に接続され、第2の操作部の作動を伝達する第2の方向舵シャフトと、第2の方向舵シャフトの先端と接続可能に構成され、第2の方向舵シャフトの回転を第2のキャスターに伝達して、第2のキャスターの車輪の進行方向を変える第2のキャスター回転部を備える場合には、第2の操作部で、第2のキャスター回転部を操作して、第2のキャスターの進行方向を制御することができる。
また、第2のクラッチ部は、第2のキャスター回転部側に設けられ、前記第2の方向舵シャフトと同第2のキャスター回転部との間を解除状態にする第2の解除スイッチを有する場合には、第2の解除スイッチを作動させ、第2のキャスター回転部を第2の操作部の制御から解放することができる。この結果、例えば、第2の操作部と、第2のキャスター回転部との間に設けられた部材間の摩擦等に基づく、第2のキャスターの車輪の回転しやすさへの悪影響を減らし、第2のキャスターの方向転換をスムーズに行うことが可能となる。
また、第2のクラッチ部が、第2の操作部を回転させることで、第2の方向舵シャフトと第2のキャスター回転部との間を解除状態から接続状態に切替可能に構成された場合には、第2の操作部を操作することで、第2の操作部の制御から解放された第2のキャスター回転部を、再び、第1の操作部で操作可能な状態に戻すことができる。
また、第1のクラッチ部及び第2のクラッチ部に接続され、第1の方向舵シャフトと第1のキャスター回転部との間と、第2の方向舵シャフトと第2のキャスター回転部との間のそれぞれを、同時に解除状態にする第3の解除スイッチを備える場合には、第3の解除スイッチを作動させ、第1のキャスター回転部及び第2のキャスター回転部を、各操作部の制御から同時に開放することができる。即ち、例えば、移動式ベッドの両端側の各キャスターを、一度に操作部の制御から解放して、移動式ベッドを短手方向に移動させやすくすることができる。このことによれば、ベッドをその短手方向(頭部側又は足側に位置する作業者から見て左右方向)に移動が可能となる為、例えば、病院で想定されるベッドの左右方向への移動を求められるケースに柔軟に対応可能となる。
より詳細には、病院では、ベッドの移動元又は移動先の部屋の中で、患者をベッドからベッド、もしくは、ベッドから手術台や透視台等に移す場合がある。この際には、前後方向のキャスターをベッドの長軸に直角にしてベッドを平行移動(左右方向へ移動)する必要が生じる。例えば、手術室のベッド等に患者を移す際、手術台の頭側の斜め横に麻酔器があり、また足側に手術器具を置く台がある場合があり、この時のベッドの移動は手術台に平行にベッドを持って行き、最後の移動はベッドを手術台に平行に配置した状態でベッドの頭側と足側を押して、ベッドを手術台に平行移動させ、お互いに近接した状態で患者を移すことになる。仮に、第1のキャスター回転部と第2のキャスター回転部のいずれか一方又は両方が、回転自在になるように解除状態にできなければ、上記のようなベッドを平行移動させることができず、車で言うところの縦列駐車のような移動しかできなくなってしまう。また、麻酔器や手術器具を置く台との間が狭い場合(手術室の大きさで規定される)は、そもそものベッドの移動が困難となってしまう。そのため、第1のキャスター回転部及び第2のキャスター回転部を、各操作部の制御から同時に開放することができることで、ベッドの平行移動を容易に実施できる構造となる。
また、第1の操作部が、回転軸を中心に回動自在に設けられた第1のハンドル部と、第第1のハンドル部の回転軸と当接してその回転を伝達する第1の伝達軸部とを有し、モーターフレームは、第1の伝達軸部の軸心を中心とした向きが所定の角度となった状態にのみ、第1の伝達軸部の端部と嵌合可能に構成され、第1の伝達軸部の回転を第1のキャスターに向けて伝達可能な第1の軸受け部を有する場合には、第1の伝達軸部と第1の軸受け部が決まった角度でのみ嵌合して、第1の操作部の作動を伝える構造となる。即ち、第1の伝達軸部の回転の動きをずれることなく、第1の軸受け部に伝えることができ、この結果、第1の操作部の操作性を向上させることができる。
また、第2の操作部が、回転軸を中心に回動自在に設けられた第2のハンドル部と、第2のハンドル部の回転軸と当接してその回転を伝達する第2の伝達軸部とを有し、
前記モーターフレームは、前記第2の伝達軸部の軸心を中心とした向きが所定の角度となった状態にのみ、同第2の伝達軸部の端部と嵌合可能に構成され、同第2の伝達軸部の回転を前記第2のキャスターに向けて伝達可能な第2の軸受け部を有する場合には、第2の伝達軸部と第2の軸受け部が決まった角度でのみ嵌合して、第2の操作部の作動を伝える構造となる。即ち、第2の伝達軸部の回転の動きをずれることなく、第2の軸受け部に伝えることができ、この結果、第2の操作部の操作性を向上させることができる。
また、第1のキャスターの車輪を一方の方向及び他方の方向に回転させる駆動部と、第1の操作部に設けられ、駆動部による第1のキャスターの車輪の回転を制御する回転制御部とを備える場合には、作業者の手の力だけでなく、駆動部の力で補助して、ベッドを移動させることができる。また、第1の操作部を操作して、補助する力を制御可能となる。
また、回転制御部は、第1のキャスターの車輪の進行方向が本体の他端側の方向となった際に、第1のキャスターの車輪が他方の方向に回転させる場合には、第1のキャスターの車輪が、駆動部の補助の力により第1のヘッドボード側に向けて回転する動きを抑止しやすくなる。即ち、例えば、作業者が、第1のヘッドボード側に立ち、第1の操作部を操作する際に、仮に、第1のキャスターの進行方向が作業者の方を向き、その車輪が回転して、ベッドが作業者の方に移動せずに、作業者とは反対の方向にベッドを移動させることができる。この結果、ベッドが駆動部の力で補助されて移動して、第1のヘッドボードと壁等の間で、作業者が挟まれてしまう危険を減らすことができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の移動式ベッドは、枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターと、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターと、それぞれ設けられたベースフレームと、該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードとを備える。
ここで、第1のヘッドボードが、モーターフレームの他端側に立設され、第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられたことによって、第1の操作部で第1のキャスターの向きを変え、移動式ベッドを搬送する方向を操作することができる。即ち、例えば、モーターフレームの他端が、患者の頭側になる際には、患者の頭側に作業者が立ち、第1のヘッドボードを作業者が押す等しながら、第1の操作部を操作して、患者の足側にくる第1のキャスターを操作可能となる。
また、上記の目的を達成するために本発明の移動式ベッドは、枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターが、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターが、それぞれ設けられたベースフレームと、該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードと、前記モーターフレームの一端側に立設され、前記第2のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能な第2の操作部が設けられた第2のヘッドボードとを備える。
ここで、第1の操作部が、第1のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能であり、第2の操作部が、第2のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能であることによって、各キャスターの進行方向の向きの自由度を高めることができる。即ち、例えば、第1のキャスター、または、第2のキャスターにおいて、一対のキャスターの一方のみの進行方向を制御して、他方のキャスターの進行方向が自由に変えられる構成とすることで、一方のキャスターと他方のキャスターの進行方向を異ならせることができる。この結果、例えば、ベッドの中心から、第1のキャスター及び第2のキャスターの各4つのキャスターまでの距離を半径とする円周に沿うように、一対の第1のキャスター(または一対の第2のキャスター)における、一方のキャスターの進行方向の向きと、他方のキャスターの進行方向の向きを異ならせることができ、その場でベッドを回転させることが可能となる。
本発明に係る移動式ベッドは、患者を載せた状態でも、1人の作業者の力で容易にベッドを搬送でき、かつ、操作性に優れたものとなっている。
本発明に係るベッドの一例を示す斜視概略説明図である。 モーターフレームとヘッドボードの接続状態を示す斜視概略分解図である。 ベースフレーム、モーターフレーム及びヘッドボードの位置関係を示す斜視概略分解図である。 (a)は、ヘッドボード台座及びヘッドボードの関係を示す斜視概略分解図であり、(b)は、図4(a)に示す図の正面断面図である。 ベースフレームの構造を示す斜視概略説明図である。 (a)キャスターとホイールの断面及びハンドルとの接続状態を示す概略図であり、(b)は、キャスターとホイールの側断面概略図である。 (a)は、キャスターの空回り機構の構造を示す概略断面図であり、(b)は図7(a)の図の斜視概略断面図、(c)は、くさびの移動を示す概略図である。 (a)は、前後のキャスターを同時に空回り状態にさせる機構の構造を示す概略平面図であり、(b)は、図8(a)のA−A矢印断面図、(c)は、図8(a)のB−B矢印断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)を説明する。
なお、本実施の形態においては、図1を基準として、頭部側ヘッドボード10に対する足側ヘッドボード11の位置を「前(前方)」とし、足側ヘッドボード11に対する頭部側ヘッドボード10の位置を「後ろ(後方)」とする。また、モーターフレーム2に対するベースフレーム3の位置を「下(下方)」とし、ベースフレーム3に対するモーターフレーム2の位置を「上(上方)」とする。
また、図2を基準として、第1の方向舵シャフト26に対する第2の方向舵シャフト27の位置を「右(右方)」とし、第2の方向舵シャフト27に対する第1の方向舵シャフト26の位置を「左(左方)」とする。
また、本実施の形態においては、図1を基準として、前後方向及び左右方向を「水平方向」とし、上下方向を「鉛直方向」と呼ぶ場合がある。
なお、以下の説明においては、同一の機能を有する部材には同一又は関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明を適用した移動式ベッドの一例であるベッドAは、ヘッドボード部1と、モーターフレーム2と、ベースフレーム3を備えている(図1参照)。
[ヘッドボード部]
ヘッドボード部1は、本発明のベッドAにおいて、作業者がベッドAを搬送する際に、手で押したりする等して、ベッドAを移動させる際に力が加えられる部材である。また、ヘッドボード部1には、後述する2つのハンドル部が設けられ、作業者がベッドAを移動させる際に操作する部分となる。
また、ヘッドボード部1は、ベッドAの後方に設けられた頭部側ヘッドボード10と、ベッドAの前方に設けられた足側ヘッドボード11で構成される(図1参照)。頭部側ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11は、前後方向において略対象な形状で形成されている。また、頭部側ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11は、後述するヘッドボード台座20に対して、着脱自在に構成されている。
頭部側ヘッドボード10は、ボード本体110と、頭部側ハンドル111と、伝達軸112と、2つの取付軸113を有している(図2及び図4参照)。ボード本体110は、頭部側ヘッドボード10の本体となる部材である。
頭部側ハンドル111は、後述するハンドルの動作伝達機構を介して、一対の前部キャスター32の進行方向の操作する部材である。また、頭部側ハンドル111は、モーター97を駆動源とする動作補助機構を介して、前部キャスター32の前部ホイール33(図1参照)の回転による進退動を制御する部材でもある。
また、換言すれば、頭部側ハンドル111及び伝達軸112は、ハンドルの動作伝達機構の一部を担っている。
頭部側ハンドル111は、リング状の外形を有し、作業者が手で握って左右方向に回転可能に構成されている(図1乃至図4参照)。頭部側ハンドル111は、その略中央にハンドル中心軸114が挿通して固定され、ハンドル中心軸114の外周面の一部には、ギア114aが外嵌めして固定されている(図4(a)参照)。
また、ハンドル中心軸114の端部側の下部には、伝達軸112が設けられている。伝達軸112は、頭部側ハンドル111を左右方向に回転させた動きを、ヘッドボード台座20に設けられた軸受け部21に伝達する部材である(図4(a)参照)。また、伝達軸112は、頭部側ヘッドボード10とヘッドボード台座20を接続する部材でもある。
また、伝達軸112の上端側の外周面には、ギア112aが外嵌めして固定されている。伝達軸112のギア112aは、ハンドル中心軸114のギア114aと嵌合する位置に設けられている。
また、伝達軸112の下部側には凹凸状の切欠き115が形成され、切欠き115が設けられた領域から下方に向けて延出した軸体116が設けられている。軸体116は、軸受け部21に形成された軸受け孔部210に挿入可能な外周径に形成されている。
また、伝達軸112の切欠き115の形状は、軸受け部21に形成された凹凸状の切欠き211と嵌合可能な形に形成されている。伝達軸112の切欠き115と、軸受け部21の切欠き211が嵌合することで、外観上、1本の棒状体(内部に軸体116が位置する)となるように構成されている。
また、2つの取付軸113は、ヘッドボード台座20に形成された2つの取付孔212に挿入され(図4(a)参照)、頭部側ヘッドボード10とヘッドボード台座20を接続する部材となる。また、上記のような構造から、頭部側ヘッドボード10は、ヘッドボード台座20に対して、着脱自在に構成されている。
また、足側ヘッドボード11は、頭部側ヘッドボード10と同様の構造を有している。即ち、足側ヘッドボード11は、ボード本体110と、足側ハンドル117と、伝達軸112と、2つの取付軸113を有している(図2参照)。足側ハンドル117は、一対の後部キャスター34の進行方向の操作する部材である。なお、詳細な構造については、頭部側ヘッドボード10と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、必ずしも、ベッドAに、頭部側ヘッドボード10と足側ヘッドボード11の両方が設けられる必要はなく、いずれか一方のみが設けられた構造であってもよい。但し、作業者が、ベッドAの前方及び後方の両方の位置で、ベッドAを押して移動させやすくなる点から、ベッドAに、頭部側ヘッドボード10と足側ヘッドボード11の両方が設けられることが好ましい。
また、必ずしも、頭部側ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11がヘッドボード台座20に対して、着脱自在に構成される必要はない。但し、頭部側ヘッドボード10や足側ヘッドボード11がヘッドボード台座から取り外し可能となることで、病院で想定される作業に対応しやすくなる。例えば、医師が、ベッドの頭側から患者の首を後屈し、患者の口を大きく広げて喉頭展開と呼ばれる状態にして、口の中から気管を探して気管内挿管する作業を行う場合がある。この気管内挿管を行う際に、ヘッドボードが配置されていると、ヘッドボードが医師の視界を妨げ、作業の邪魔になってしまう。緊急で気管内挿管を行うことも有るため、ヘッドボードは簡易な構造で、ヘッドボード台座に着脱自在であることが望ましい。よって、頭部側ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11がヘッドボード台座20に対して、着脱自在に構成されることが好ましい。
また、必ずしも、頭部側ヘッドボード10における頭部側ハンドル111と、足側ヘッドボード11における足側ハンドル117の両方が設けられる必要はなく、いずれか一方のみが設けられた構造であってもよい。但し、作業者が、ベッドAの前方及び後方の両方の位置で、ベッドAを押して移動させながら、前方又は後方のキャスターの進行方向を操作可能となり、ベッドAの取扱い性が向上する。この点は、ベッドの利用が想定される病院内の廊下やエレベーター内では、ベッドをその場で180度回転させるだけの幅が無いことが多いと思われる。この際、ベッドが、もし頭部側、もしくは、足側のみからの操作しかできない構成となっていると、取扱いに不便となる。例えば、作業者がベッドを引く際には、ベッドの重さによりこれを引っ張った時に、作業者の体の上半身がベッドの移動方向に傾き、足がベッドの下にもぐりこむ形となり、足をベッドのフレームで打ち、怪我をするリスクが考えられる。このように、ベッドの取扱い性や安全性を高める観点から、頭部側ヘッドボード10における頭部側ハンドル111と、足側ヘッドボード11における足側ハンドル117の両方が設けられることが好ましい。
また、必ずしも、ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11は、前後方向において略対象な形状で形成される必要はない。例えば、一方と他方の形状が異なるものが採用されてもよい。
また、必ずしも、頭部側ハンドル111が、一対の前部キャスター32の進行方向の操作可能に構成される必要はない。例えば、頭部側ハンドル111が、一対の前部キャスター32のうち、どちらか一方のみの進行方向を操作可能に構成される態様であってもよい。これにより、一対の前部キャスター32の進行方向の向きの自由度を高めることができる。
なお、この点は、後述する足側ハンドル117と、一対の後部キャスター34との対応関係においても同様である。即ち、足側ハンドル117が、一対の後部キャスター34の進行方向の操作可能に構成される必要はない。例えば、足側ハンドル117が、一対の後部キャスター34のうち、どちらか一方のみの進行方向を操作可能に構成される態様であってもよい。
また、必ずしも、頭部側ハンドル111及び足側ハンドル117がリング状の形状に形成される必要はなく、各ハンドルを動かすことで、前方又は後方のキャスターの進行方向を操作可能となっていれば、各ハンドルの形状はリング条に限定されるものではない。
また、頭部側ハンドル111及び足側ハンドル117の動きが伝達可能に構成されていれば、必ずしも、軸体やギアを介した動作伝達機構が採用される必要はなく、例えば、ベルトやプーリ等の既知の動作伝達に機能する部材を採用することも可能である。
また、必ずしも、伝達軸112の下部と軸受け部21の上部に、切欠き115及び切欠き211が設けられ、これらが嵌合するように構成される必要はない。但し、切欠き115及び切欠き211の箇所で嵌合することで、各ハンドルから伝達される回転に基づく動きを空回りすることなく軸受け部21に伝えやすくなる点から、伝達軸112の下部と軸受け部21の上部に、切欠き115及び切欠き211が設けられることが好ましい。
また、伝達軸112の下部と軸受け部21の上部に、切欠き115及び切欠き211が設けられたことで、伝達軸112と軸受け部21が、決まった向きでのみ嵌合する形状となる。
この際、例えば、前部キャスター32が真っ直ぐ前を向いた時に、頭部側ハンドル111の外周面の12時に該当する位置に目印を付けておくことで、ハンドルの外周面の目印の位置で、おおよそのキャスターの進行方向の角度を把握することが可能となる。
[モーターフレーム]
モーターフレーム2は、ヘッドボード部1の基台となると共に、マットレスを載置する部材である。また、モーターフレーム2の内部には、頭部側ハンドル111及び足側ハンドル117を操作した動きを、最終的にベースフレーム3の前部ホイール33又は後部ホイール35に伝える動作伝達機構が設けられている。
また、モーターフレーム2は、その下部に配置されたベースフレーム3との間の距離を変えて、床面からのモーターフレーム2の高さを調整できる高さ調整機構が設けられている。
図2に示すように、モーターフレーム2は、前方及び後方に設けられたヘッドボード台座20と、2つのヘッドボードを連結する2本の長手フレーム22と、2本の長手フレームを連結する短手フレーム23を有している。また、長手フレーム22及び短手フレーム23の上端面がマットレス100(図1参照)を載置する部分となる。
<高さ調整モーター>
また、モーターフレーム2には、図示しない電源に接続された高さ調整モーター24がブラケット25を介して、短手フレーム23に取り付けられている(図2参照)。高さ調整モーター24は前方側に連設された駆動軸240を有し、この駆動軸240がベースフレーム3の一部を構成する駆動軸受け突起40に接続されている。
また、高さ調整モーター24は、図示しない制御部により駆動軸240を前後方向に進退動作できるように構成されており、この駆動軸240と駆動軸受け突起40の動きにより、鉛直方向におけるモーターフレーム2とベースフレーム3との間の距離を変えることができる。なお、高さ調整モーター24によるモーターフレーム2の高さ調整の詳細については後述する。
<ヘッドボード台座及び方向舵シャフト>
モーターフレーム2のヘッドボード台座20は、上述したように、頭側ヘッドボード10及び足側ヘッドボード11の下部でこれらの部材と接続される受けの部材である。また、頭部側ハンドル111及び足側ハンドル117の回転の動きを、各方向舵シャフト26、27に伝達する部材でもある。即ち、ハンドルの動作伝達機構の一部を担っている。
図2及び図4を参照しながら、ヘッドボード台座20の詳細な構造を説明する。なお、2つのヘッドボード台座20の構造は共通しているため、以下では、頭部側ヘッドボード10と接続されるヘッドボード台座20を中心に説明を行う。
ヘッドボード台座20は、全体が所定の厚みを有する板状の部材であり、上述したように、伝達軸112と接続して、1本の軸体を形成する軸受け21と、取付軸113の下端が挿入される2つの取付孔212が設けられている。
また、軸受け21の下端と、第1の方向舵シャフト26との間は、プーリ213、ベルト214、プーリ215、ギア216及びギア217で接続されている。プーリ213は、軸受け21の下端部の外周面に外嵌めで固定され、軸受け21と一体となり回転可能に構成されている。
また、プーリ213及びプーリ215の外周面には、ベルト214が取り付けられている。ベルト214は、その内周面に溝部が形成され、各プーリ213、215の外周面に形成された溝部(図示省略)と嵌合している。
また、プーリ215の上部にはギア216が設けられ、プーリ215の回転がギア216に伝達可能に構成されている。ギア217は、第1の方向舵シャフト26の後方側端部の外周面に固定され、ギア216と嵌合している。
このように、プーリ213、ベルト214、プーリ215、ギア216及びギア217により、軸受け21の回転の動きが、第1の方向舵シャフト26に伝達可能となっている。
ここで、必ずしも、プーリ213、ベルト214、プーリ215、ギア216及びギア217によって、軸受け21と第1の方向舵シャフト26とが接続される必要はない。頭部側ハンドル111の動きが第1の方向舵シャフト26への伝達可能となっていれば充分であり、例えば、ギアやチェーン、直角ギア等の既知の動作伝達に機能する部材を採用することが可能である。
また、第1の方向舵シャフト26及び第2の方向舵シャフト27には、複数の角度調整部28が設けられている(図2及び図4(a)参照)。
角度調整部28は、後述する空回り調整機構を構成する部材と、各方向舵シャフト26、27と間の接続箇所の角度を調整する部分である。例えば、高さ調整機構の動作によってモーターフレーム2とベースフレーム3との距離が変わった際に、上記接続箇所の角度を調整して対応させる部材である。
[ベースフレーム]
ベースフレーム3は、ベッドA全体の基台であり、床面等に設置して、ベッドAの移動を担う部材となる。また、ベースフレーム3には、各ハンドルの動きを第1の方向舵シャフト26又は第2の方向舵シャフト27を介して、前部キャスター21又は後部キャスター34に伝える動作伝達機構が設けられている。
図5に示すように、ベースフレーム3は、左右に1本ずつ設けられた長手フレーム30と、2本の長手フレーム30を連結する短手フレーム31を有している。
また、ベースフレーム3の各長手フレーム30の前端には前部キャスター32が設けられ、前部キャスター32の下部に前部ホイール33が取り付けられている。また、同様に、各長手フレーム30の後端には後部キャスター34が設けられ、後部キャスター34の下部に後部ホイール35が取り付けられている。即ち、ベースフレーム3の角部となる4か所に、一組のキャスター及びホイールが設けられている。
この前部キャスター32及び後部キャスター34は、各ホイール33、35の進行方向を規定する部材である。即ち、各キャスター32、34の軸心を中心とする回転の動き(水平方向での進行方向の角度変化)によって、各ホイール33、35が回転してベースフレーム3の前部側や後部側の進行方向が変わる。
また、一対の前部キャスター32は上述した頭部側ハンドル111を左右方向に回転させる動作に伴い、その進行方向が変わるように構成されている。また、一対の後部キャスター34は上述した足側ハンドル117を左右方向に回転させる動作に伴い、その進行方向が変わるように構成されている。
即ち、頭部側ハンドル111の操作により、一対の前部キャスター32を同じ方向に操作できる。また、足側ハンドル117の操作により、一対の後部キャスター34を同じ方向に操作できる。
より詳細には、一対の前部キャスター32には、各上部にプーリ320、321が設けられ、2つのプーリ320、321の外周面にベルト322が張設されている。また、ベルト322には保護用のカバー322aが取り付けられている(図5参照)。
また、プーリ320及びプーリ321の間には、ベルト回転機構Bが設けられている。ベルト回転機構Bの詳細な構造は後述するが、ベルト回転機構Bが、第1の方向舵シャフト26の前端部に設けられたギア(符号省略)と嵌合して、第1の方向舵シャフト26の回転が伝達され、この回転によりベルト322が回転するように構成されている。
また、2つのプーリ320、321はベルト322で繋がっているため、第1の方向舵シャフト26の回転によりベルト322が回転すると、2つのプーリ320、321が同じ向きに回転するようになっている。
また、プーリ320、321に繋がった操作軸323が前部ホイール33のリム(符号省略)に貫通固定され、操作軸323を中心に、リム及びタイヤ部(符号省略)が回転するようになっている(図6(a)参照)。
このように頭部側ハンドル111を操作して回転させた動きは、第1の方向舵シャフト26を介してプーリ320、321に伝達され、更に操作軸323を介して、タイヤ部に伝達されるものとなる。なお、後部キャスター34についても、同様の構造となっているため、説明は省略する。
なお、頭部側ハンドル111が、一対の前部キャスター32のうち、どちらか一方のみの進行方向を操作可能な構成とする場合には、回転機構Bのプーリ61とプーリ320のみをベルトで連結する構造、または、回転機構Bのプーリ61とプーリ321のみをベルトで連結する構造を採用することができる。足側ハンドル117と、一対の後部キャスター34との対応関係においても同様の構造が採用しうる。
[高さ調整機構]
図2及び図3を参照しながら、モーターフレーム2の高さ調整機構について説明する。ベースフレーム3には、前方と後方に1か所ずつ、高さ調整機構Z1、Z2が設けられている。以下、ベースフレームの前方側に設けられた高さ調整機構Z1を中心に説明する。
この高さ調整機構Z1は、上述したモーターフレーム2側に設けられた高さ調整モーター24と、駆動軸240と、駆動軸受け突起40と、高さ調整軸41と、可動部42と、固定軸43を有している。
固定軸43は、ベースフレーム3の2本の長手フレーム30の間に固定されている。また、固定軸43には、2つの可動部42が取り付けられている。可動部42は、固定軸43に固定された固定片42aと、固定片42aの上端部を中心に回動自在に取り付けられた可動片42bから構成されている。
また、可動片42bの一端は高さ調整軸41に固定されている。また、高さ調整軸41の左右の端部にはローラー部41aが設けられ、このローラー部41aが、モーターフレーム2に設けられた突起部44により回動自在に軸支されている。
また、高さ調整軸41には、その外周面に、駆動軸受け突起40が取り付けられている。駆動軸受け突起40の上部は、高さ調整モーター24と繋がった駆動軸240の端部と連結されている。
このような構造から、高さ調整モーター24により駆動軸240が前後方向に動き、この駆動軸240の動きを受けて、駆動軸受け突起40が回転しながら、押されたり、引っ張られたりする。この駆動軸受け突起40の動きに伴い、固定軸43に対する高さ調整軸41の高さが変わり、突起部44を介して繋がっているモーターフレーム2の床面からの高さを変えることができる。
また、高さ調整軸41の駆動軸受け突起40の近傍(図2中の右方)には、連結突起45とシャフト46が設けられている。連結突起45及びシャフト46は、ベースフレームの後方側に設けられた高さ調整機構Z2における高さ調整軸41aに設けられた連結突起45aに繋がっている。
そのため、連結突起45、シャフト46及び連結突起45aを介して、高さ調整軸41と高さ調整軸41aの動きが連動する構造となっている。即ち、高さ調整モーター24の操作に応じた高さ調整軸41の上下動と連動して、高さ調整軸41aも上下動する。これにより、ベースフレーム2は、前後方向において水平を保ちながら床面からの高さを変えることができるものなっている。
ここで、必ずしも、高さ調整モーター24と、駆動軸240と、駆動軸受け突起40と、高さ調整軸41と、可動部42と、固定軸43で構成された高さ調整機構が採用される必要はない。モーターフレーム2の高さが調整可能となっていれば既存のベッドフレームの昇降機構を採用しうる。更に言えば、必ずしも、ベッドAに高さ調整機構が設けられる必要はなく、これを省略することで、より簡易な構造にすることもできる。
[キャスター及びホイールのロック機構]
次に、キャスター及びホイールのロック機構について説明する。
図5に示すように、ベースフレーム3の前方及び後方の各ベルトカバー322aの中央部にロック機構Cが設けられている。ロック機構Cは、各キャスター及びホイールの動きを規制する機構である。なお、2つのロック機構Cは同様の構造であるため、以下では、後部のロック機構Cを中心に説明する。
ロック機構Cは、フットペダル50と、回転部51と、キャスターロック棒52と、キャスターロック軸53を有している(図5、図6、及び図8(c)参照)。
図には示さないが、フットペダル50は、取付軸を介して、回転部51の内部に設けられたギアに接続されている。そのため、フットペダル50を踏み込んで上下させた動きが、回転部51の上端の円盤面51aの回転動作へと変換される。
円盤面51には、左右に2つのキャスターロック棒52が取り付けられている。キャスターロック棒52は、円盤面51の回転動作に応じて、左右方向に沿って進退動作可能に構成されている。
また、キャスターロック棒52の端部は、後部キャスター34の上部に挿通され、後部キャスター34の内部に設けられたキャスターロック軸53の上部に当接している(図6(a)参照)。
また、キャスターロック軸53は、後部キャスター34の一部に鉛直方向に沿って形成されたガイド孔53aに配置され(図6(a)参照)、鉛直方向に移動可能となっている。また、キャスターロック軸53の上部側の外周面には付勢バネ54が取り付けられ、キャスターロック軸53が鉛直上方に向かうように付勢されている。
また、キャスターロック軸53の下部には、当接部55が取り付けられ、当接部55の下端面は、後部ホイール35の外周面の近傍に配置されている。当接部55は、後部ホイール35の外周面に接触して、後部ホイール35の回転を規制する部材である。
このようなロック機構Cによる後部キャスター34及び後部ホイール35の規制は、以下のようなものである。まず、フットペダル50を作業者が踏んで、フットペダル50が下がると、円盤面51が時計回りに回転する。この動きに伴い、左側のキャスターロック棒52は左方に、右側のキャスターロック棒52は右方に移動する。
各キャスターロック棒52が左方又は右方に進むと、その先端がキャスターロック軸53の上端に当接して、これを押し下げながら、各キャスターロック棒52が更に奥に進む。この際、キャスターロック軸53が付勢バネ54の弾性力に抗して鉛直下方に押し下げられ、当接部55が、後部ホイール35の外周面に接触する。
当接部55が後部ホイール35の外周面に強く押し付けられることで、後部ホイール35の回転が規制される。また、後部ホイール35の回転が規制されることで、操作軸323を介して繋がっている後部キャスター34の回転も規制される。即ち、フットペダル50を踏み込むことで、後部キャスター34の回転(進行方向を決める回転)と、後部ホイール35の回転(移動を担う回転)の両方が規制されるものとなる。
また、フットペダル50を下方から上方に上げると、回転部51の円盤面51が反時計回りに回転して、各キャスターロック棒52が中央方向に移動して、付勢バネ54の弾性力によりキャスターロック軸53と当接部55が上方に移動する。これにより、各キャスター及びホイールの回転が規制された状態が解除される。
また、前方及び後方の回転部51の内側の下部には、プーリ56が設けられ、前後方向に沿って、2つのプーリ56の外周面にはベルト57が張設されている(図5参照)。
このような構造から、前方又は後方のうち、一方のフットペダル50(例えば、後方)を踏んだ回転は、プーリ56及びベルト57を介して、他方の回転部51(例えば、前方)に伝わり、これを回転させ、同回転部51の位置する側のキャスター及びホイールの回転を規制する。即ち、1つのフットペダル50を作業者が踏むだけで、ベッドAの4つのキャスター及びホイールの回転を同時にロックすることが出来る構造となっている。
ここで、必ずしも、プーリ56及びベルト57が設けられる必要はない。但し、1つのフットペダル50を踏むだけで、4つのキャスター及びホイールをロックした状態とすることができ、例えば、所望の位置に搬送したベッドAを同位置に移動しないように配置しやすくなることから、プーリ56及びベルト57が設けられることが好ましい。また、本発明の構造とは別の例として、前方のロック機構Cは一対の前部キャスター32を、後方のロック機構Cは一対の後部キャスター34を、個別にロックでき、双方が連動しない構成とすることも可能である。
[キャスターの空回り機構]
次に、各ハンドル部の操作からキャスターの回転が制御される状態を解放するキャスターの空回り機構Dについて説明する。まず、上述したように、各キャスターは、これに対応するハンドル部を回転させて操作することで、水平方向での回転が制御され、進行方向を操作可能となっている。
ここで、例えば、頭部側ハンドル部111と前部キャスター32との間には、ハンドルの回転を伝達するために、複数のプーリ、ベルト、ギア等が設けられている。そのため、各部材間で生じる摩擦により、頭部側ハンドル部111を操作していない場合に、前部キャスター32が滑らかに回転しないことが考えられる。
そのため、ベッドAでは、キャスターをハンドル部の制御下から解放するキャスターの空回り機構Dが設けられている。
以下では、第1の方向舵シャフト26とベルト回転機構Bとの間に設けられたキャスターの空回り機構Dを例に説明を行う。
まず、ベルト回転機構Bは、上述したように、前部キャスター32の回転を制御するベルト322を回転させる機構である。ベルト回転機構Bは、ブラケット60と、プーリ61と、ギア62を有している(図7(a)及び図7(b)参照)。
ブラケット60の内部に設けられたプーリ61の外周面がベルト322の内周面と嵌合する。また、プーリ61の回転軸の下部にギア62が設けられている。このギア62が、第1の方向舵シャフト26の先端側に位置するギア63と嵌合して、第1の方向舵シャフト26の回転が伝達されると、プーリ61及びギア62が回転して、ベルト322が回転するように構成されている。
キャスターの空回り機構Dでは、このギア63の回転の伝達がクラッチ部70によって制御されている。
図7(a)及び図7(b)に示すように、クラッチ部70は、シリンダ71と、空回りドラム72と、ピストン73を有している。
シリンダ71の中心の有底孔部には、ピストン73の一部が挿通されている。また、空回りドラム72の内周側に、シリンダ71及びピストン73の大部分が配置されている。また図示しないが、空回りドラム72は、ベースフレーム3の長手フレーム30の一部に固定して設けられている。
また、シリンダ71と繋がった第1の方向舵シャフト26の一部には、図示しない付勢バネが取り付けられ、第1の方向舵シャフト26とシリンダ71を、図7(a)で見る右側方向に付勢している。
また、ピストン73は、ギア63が外周面に固定された軸体74と連設されている。また、ピストン73には、円盤部75が外周面に固定して設けられている。
また、シリンダ71の先端面には凹部710が設けられ、また、円盤部75の凹部710と対向する端面には凸部750が設けられている。この凹部710と凸部750は嵌合可能な形状であり、これらが嵌合することで、シリンダ71の回転がピストン73に伝わり、軸体74及びギア63を回転可能に構成されている。また、上述した第1の方向舵シャフト26とシリンダ71を付勢する付勢バネにより、凹部710と凸部750は嵌合した状態が維持されている。
一方、凹部710と凸部750が離間して嵌合状態が解除されると、シリンダ71の回転(第1の方向舵シャフト26の回転)は、ピストン73に伝わらなくなる。即ち、ベルト回転機構Bのプーリ61が回転せず、第1の方向舵シャフト26が空回りする状態となる。
この凹部710と凸部750との嵌合及び離間は、ボタン76(図5、図7(a)及び図7(b)参照)の動作と、頭部側ハンドル部111の操作によって切替可能に構成されている。
まず、ボタン76は前後方向に沿って設けられたレバー760を有しており、図7(a)で見る右側から左側にボタン76を押して、レバー760を左に移動可能に構成されている。
レバー760の先端はL字状に曲がって形成され、その上端部が半円状に切りかかれている。このレバー760の先端の上部は、シリンダ71の外周面に形成された凹部761に嵌合して引っ掛かった形状となっている。即ち、レバー760の前後方向の動きと、シリンダ71の前後方向の動きが連動する。
また、図7(a)及び図7(c)に示すように、シリンダ71の外周面には、先端が尖った複数のくさび711が円周上に一定間隔で形成されている。また、空回りドラム72におけるくさび711の近傍の内周面には、複数のドラム側くさび720が円周上に一定間隔で形成されている。更に、空回りドラム72の内周面のドラム側くさび720の近傍には、鋸歯状のガイド凹凸部721が形成されている。
ここで、凹部710と凸部750を嵌合した状態から解除する際(第1の方向舵シャフト26が空回りする状態)にするには、ボタン76を左向きに押して、レバー760を左に移動させる。
すると、レバー760の先端がシリンダ71の凹部761に引っ掛かっているため、シリンダ71が左側に移動する。このシリンダ71が左に移動することで、凹部710の領域が凸部750から離間する。また、この動きは、上述した付勢バネの弾性力に抗して移動するものとなる。
また、この際、図7(c)に示すように、シリンダ71のくさび711は、その先端が空回りドラム72のドラム側くさび720の先端から基端に向かうテーパに当接して案内されながら、シリンダ71の動きにより、ガイド凹凸部721に近づいていく。
更に、シリンダ71のくさび711が空回りドラム72のガイド凹凸部721に接触すると、その凹部の最も深い位置Pに向けて案内されていく。くさび711の先端が位置Pに到達すると、同位置において、くさび711の基端側の平端面と、ドラム側くさび720の基端側の平端面が対向する位置関係となる。
この状態から、ボタン76及びレバー760を離すと、上述した付勢バネの弾性力によりシリンダ71が図7(a)で見る右側に移動して、くさび711の基端側の平端面が、ドラム側くさび720の基端側の平端面と当接し、くさび711はそれ以上右側に移動できない状態となる(図7(c)の符号711aで示す状態)。
この位置において、凹部710と凸部750は離間したままであり、これにより、第1の方向舵シャフト26が空回りする状態が維持される。
凹部710と凸部750が離れた状態から、嵌合する状態に戻すには、第1の方向舵シャフト26と繋がった、頭部側ハンドル111を左右に回転させるだけでよい。これにより、くさび711の基端側の平端面が、ドラム側くさび720の基端側の平端面と当接した位置関係から、くさび711が周面方向に位置がずれ、付勢バネの弾性力によりシリンダ71が図7(a)で見る右側に移動して、凹部710と凸部750が嵌合した状態に戻る(空回り状態からの復帰)。
なお、第2の方向舵シャフト27とベルト回転機構Bとの間に設けられたキャスターの空回り機構Dについても同様の構造となっており、その詳細な説明は省略する。
このように、キャスターの空回り機構Dは、第1の方向舵シャフト26と、第2の方向舵シャフト27を別々に、各ボタン76を操作することで、各方向舵シャフトを空回りさせることができる。
また、図5及び図8に示すように、ベッドAは、1つのボタン80を操作することで、第1の方向舵シャフト26と、第2の方向舵シャフト27を同時に空回りさせる機構も備えている。
本機構は、ボタン80と、伝達軸81と、回転部82と、レバー操作棒83を有している。レバー操作棒83は、一端側がレバー760に固定され、ボタン76及びレバー760の進退動作に伴って移動する部材である。
また、ボタン80は伝達軸81を介して回転部82に接続されている。ボタン80を上から下に踏むことで、回転部82は、図8(a)の符号Rで示す方向に回転可能に構成されている。
また、ボタン80を下から上に上げることで、回転部82は、符号Rとは逆方向に回転する。ボタン80は、ベースフレーム3の左右に2つ設けられているが、いずれか一方を上方から下方に踏むことで、第1の方向舵シャフト26と、第2の方向舵シャフト27を同時に空回り状態にさせる部分である。
また、回転部82の上面には、2カ所に略円弧状のスライド溝84が形成されている。このスライド溝84には、レバー操作棒83の他端側に設けられた可動部(符号省略)が移動自在に取り付けられている。
このボタン80に基づくシャフトの空回り機構では、上述したボタン76及びレバー760を押した場合には、レバー操作棒83は、回転部82のスライド溝84を移動するだけで、回転部82は回転することはない。即ち、ボタン76及びレバー760を押すと、レバー操作棒83の他端は、スライド溝84を端から端(図8(a)における地点A1から地点A2、又は、地点B1から地点B2)に移動するだけで、回転部82は回転することはない。これにより、各ボタン76及びレバー760が設けられた箇所の方向舵シャフト単体が空回り状態となる。
一方、2つのボタン80のうち、いずか一方を踏むと、伝達軸81を介して、回転体82が符号Rの方向に回転する。
この際、各方向舵シャフト26、27と繋がったレバー操作棒83の他端側の可動部は、スライド溝84の地点A1及び地点B1に引っ掛かった状態のまま、回転体82の回転する方向に引っ張られていく。そして、回転体82の回転が大きく進むと共に、レバー操作棒83もレバー760を引っ張りながら進行方向に移動する。この結果、レバー760が各方向舵シャフトを空回りの状態にする。
ボタン80を踏んで、回転体82を符号Rの方向に回転させるだけで、同時に、2つの方向舵シャフト26、27を同時に空回りの状態にすることが可能となる。
ここで、必ずしも、ベッドAに、ボタン80を介して、第1の方向舵シャフト26と、第2の方向舵シャフト27を同時に空回りさせる機構を設ける必要はない。但し、本機構を備えることで、例えば、ベッドを左右方向に真っ直ぐ移動させる(ベッドの横への移動)をさせる際等に、2つのシャフトと接続された各部材に基づく摩擦の影響が減り、ベッドの移動をよりスムーズに行うことが可能となる。従って、ベッドAに、ボタン80を介して、第1の方向舵シャフト26と、第2の方向舵シャフト27を同時に空回りさせる機構を設けることが好ましい。
[モーターによる動作補助機構]
ベッドAは、作業者が手作業で押すだけでなく、ハンドル部を前後方向に操作して、前部キャスターをモーターの力で回転させる動作補助機構を有している。
図6(a)を参照しながら、動作補助機構について説明する。なお、モーターによる動作補助機構については、既知のブラシモーター等による駆動及び回転制御が採用しうるため、本部分での説明は簡略に行う。なお、本機構での説明における図6(a)中のキャスター34及びホイール35については、前部キャスター34及び前部ホイール35として取り扱う。また、ホイール35の回転方向について、以下、「正回転」と、正回転と逆向きの回転である「逆回転」の用語を用いるものとする。
本機構では、頭部側ハンドル111の中央部に設けられたプラス型ハンドル軸90と、ハンドル貫通ギア91(上記ギア114aに相当)を有している。また、プラス型ハンドル軸90の先端の板部材92が設けられ、この前後に2つの電気スイッチ93が設けられている。プラス型ハンドル軸90は、ハンドル貫通ギア91の中央に設けられた孔部に挿通され、頭部側ハンドル111を押すことで、前方に移動可能に構成されている。
また、各スイッチの配線は、接点94、接点95を介して、キャスター34の上部に設けられた接点(図示省略)に繋がっている。
更に、キャスター軸96の内部に設けられた配線(図示書略)が、キャスター34及びホイール35内部に設けられたモーター97に繋がっている。また、モーター97の内部には、コイル97a、X極98、Y極99等が設けられている。なお、図6(a)中では、電気スイッチ93の作動が、最終的にホイール35のモーター接点に繋がっていることを、一点鎖線を付けて概念的に示している。
本機構では、頭部側ハンドル111を前方に押すと、ホイール35が正回転(ここでは、ベッドAが後方から前方に進む向きに回転)するように接点が繋がり、頭部側ハンドル111を後方に引くと、ホイール35が逆回転(ここでは、ベッドAが前方から後方に進む向きに回転)するように接点が繋がるように構成されている。
また、本機構では、キャスター34の進行方向の角度によって、モーター97によるホイール35の回転する方向が変わるように構成されている。
より詳細には、キャスター34の進行方向の角度が、前方を0度として、0度から左右方向の90度までの0〜90度以下の範囲では、頭部側ハンドル111を前方に押すと、モーター97はホイール35が正回転(ここでは、ベッドAが後方から前方に進む向きに回転)するように構成されている。
また、キャスター34の進行方向の角度が、左右方向の90度を超える角度(即ち、キャスターの進行方向の角度が頭部側ハンドル111の方向を向く状態)となると、頭部側ハンドル111を前方に押すと、モーター97はホイール35が逆回転(ここでは、ベッドAが後方から前方に進む向きに回転)するように構成されている。
また、キャスター34の進行方向の角度が0度〜90度以下の範囲では、頭部側ハンドル111を後方に引くと、モーター97はホイール35が逆回転(ここでは、ベッドAが前方から後方に進む向きに回転)するように構成されている。
また、キャスター34の進行方向の角度が、左右方向の90度を超える角度(即ち、キャスターの進行方向の角度が頭部側ハンドル111の方向を向く状態)となると、頭部側ハンドル111を後方に引くと、モーター97はホイール35が正回転(ここでは、ベッドAが前方から後方に進む向きに回転)するように構成されている。
このように、モーター97を介して、頭部側ハンドル111の押し引きの操作を行うことで、ホイール35を回転させ、作業者の力によらずとも、ベッドAを移動させることが可能となる。
また、キャスター34の進行方向の角度(0度〜90度、又は、90度以上)によって、モーター97がホイール35を回転させる向きを、正回転又は逆回転の切り替えるようにしたことで、キャスターの向きを把握せず、頭部側ハンドル111を前方に押して、ベッドAが後方に移動してくる動きを回避することができる。
以上のように、本発明に係るベッドは、患者を載せた状態でも、1人の作業者の力で容易にベッドを搬送でき、かつ、操作性に優れたものとなっている。
1 ヘッドボード部
10 頭部側ヘッドボード
110 ボード本体
111 頭部側ハンドル
112 伝達軸
112a ギア
113 取付軸
114 ハンドル中心軸
114a ギア
115 切欠き
116 軸体
117 足側ハンドル
11 足側ヘッドボード
2 モーターフレーム
20 ヘッドボード台座
21 軸受け部
210 軸受け孔部
211 切欠き
212 取付孔
213 プーリ
214 ベルト
215 プーリ
216 ギア
217 ギア
22 長手フレーム
23 短手フレーム
24 高さ調整モーター
240 駆動軸
25 ブラケット
23 短手フレーム
23 短手フレーム
28 角度調整部
3 ベースフレーム
30 長手フレーム
31 短手フレーム
32 前部キャスター
320 プーリ
321 プーリ
322 ベルト
322a カバー
323 操作軸
33 前部ホイール
34 後部キャスター
35 後部ホイール
4 ストッパー
40 駆動軸受け突起
41 高さ調整軸
41a 高さ調整軸
42 可動部
42a 固定片
42b 可動片
43 固定軸
44 突起部
45 連結突起
46 シャフト
45 連結突起
45a 連結突起
50 フットペダル
51 回転部
51a 円盤面
52 キャスターロック棒
53 キャスターロック軸
53a ガイド孔
54 付勢バネ
55 当接部
56 プーリ
57 ベルト
60 ブラケット
61 プーリ
62 ギア
63 ギア
70 クラッチ部
71 シリンダ
711 くさび
710 凹部
72 空回りドラム
720 ドラム側くさび
721 ガイド凹部
73 ピストン
74 軸体
75 円盤部
750 凸部
76 ボタン
760 レバー
761 凹部
80 ボタン
81 伝達軸
82 回転部
83 レバー操作棒
84 スライド溝
81 伝達軸
81 伝達軸
90 プラス型ハンドル軸
91 ハンドル貫通ギア
92 板部材
93 電気スイッチ
94 接点
95 接点
96 キャスター軸
97 モーター
100 マットレス

Claims (9)

  1. 枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターが、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターが、それぞれ設けられたベースフレームと、
    該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、
    該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードと、
    前記モーターフレームの一端側に立設され、前記第2のキャスターの進行方向を制御可能な第2の操作部が設けられた第2のヘッドボードとを備える
    移動式ベッド。
  2. 前記第1のキャスターの車輪の回転及び前記第2のキャスターの車輪の回転を規制又は解除するロック機構を備え、
    前記ロック機構は、
    前記本体の一端側に設けられ、前記第1のキャスターの車輪の回転を規制又は解除する第1のロック部と、
    該第1のロック部に取り付けられ、同第1のロック部における規制又は解除を制御する第1のスイッチと、
    前記本体の他端側に設けられ、前記第2のキャスターの車輪の回転を規制又は解除する第2のロック部と、
    該第2のロック部に取り付けられ、同第2のロック部における規制又は解除を制御する第2のスイッチと、
    前記第1のロック部及び前記第2のロック部の間を連結して、前記第1のスイッチの作動を同第2のロック部に伝達し、又は、前記第2のスイッチの作動を同第1のロック部に伝達して、同第1のロック部と同第2のロック部における規制又は解除を連動させるロック連動部とを有する
    請求項1に記載の移動式ベッド。
  3. 前記モーターフレームの他端側に接続され、前記第1の操作部の作動を伝達する第1の方向舵シャフトと、
    該第1の方向舵シャフトの先端と接続可能に構成され、同第1の方向舵シャフトの回転を前記第1のキャスターに伝達して、同第1のキャスターの車輪の進行方向を変える第1のキャスター回転部と、
    前記第1の方向舵シャフトと前記第1のキャスター回転部との間を、接続状態又は解除状態に切り替え可能な第1のクラッチ部と、
    前記モーターフレームの一端側に接続され、前記第2の操作部の作動を伝達する第2の方向舵シャフトと、
    該第2の方向舵シャフトの先端と接続可能に構成され、同第2の方向舵シャフトの回転を前記第2のキャスターに伝達して、同第2のキャスターの車輪の進行方向を変える第2のキャスター回転部と、
    前記第2の方向舵シャフトと前記第2のキャスター回転部部との間を、接続状態又は解除状態に切り替え可能な第2のクラッチ部とを備え、
    前記第1のクラッチ部は、
    前記第1のキャスター回転部側に設けられ、前記第1の方向舵シャフトと同第1のキャスター回転部との間を解除状態にする第1の解除スイッチを有し、
    前記第1の操作部を回転させることで、前記第1の方向舵シャフトと前記第1のキャスター回転部との間を解除状態から接続状態に切替可能に構成され、
    前記第2のクラッチ部は、
    前記第2のキャスター回転部側に設けられ、前記第2の方向舵シャフトと同第2のキャスター回転部との間を解除状態にする第2の解除スイッチを有し、
    前記第2の操作部を回転させることで、前記第2の方向舵シャフトと前記第2のキャスター回転部との間を解除状態から接続状態に切替可能に構成された
    請求項1又は請求項2に記載の移動式ベッド。
  4. 前記第1のクラッチ部及び前記第2のクラッチ部に接続され、前記第1の方向舵シャフトと前記第1のキャスター回転部との間と、前記第2の方向舵シャフトと前記第2のキャスター回転部との間のそれぞれを、同時に解除状態にする第3の解除スイッチを備える
    請求項3に記載の移動式ベッド。
  5. 前記第1の操作部は、回転軸を中心に回動自在に設けられた第1のハンドル部と、該第1のハンドル部の回転軸と当接してその回転を伝達する第1の伝達軸部とを有し、
    前記モーターフレームは、前記第1の伝達軸部の軸心を中心とした向きが所定の角度となった状態にのみ、同第1の伝達軸部の端部と嵌合可能に構成され、同第1の伝達軸部の回転を前記第1のキャスターに向けて伝達可能な第1の軸受け部を有し、
    前記第2の操作部は、回転軸を中心に回動自在に設けられた第2のハンドル部と、該第2のハンドル部の回転軸と当接してその回転を伝達する第2の伝達軸部とを有し、
    前記モーターフレームは、前記第2の伝達軸部の軸心を中心とした向きが所定の角度となった状態にのみ、同第2の伝達軸部の端部と嵌合可能に構成され、同第2の伝達軸部の回転を前記第2のキャスターに向けて伝達可能な第2の軸受け部を有する
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の移動式ベッド。
  6. 前記第1のキャスターの車輪を一方の方向及び他方の方向に回転させる駆動部と、
    前記第1の操作部に設けられ、前記駆動部による同第1のキャスターの車輪の回転を制御する回転制御部とを備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の移動式ベッド。
  7. 前記回転制御部は、前記第1のキャスターの車輪の進行方向が前記本体の他端側の方向となった際に、同第1のっキャスターの車輪が他方の方向に回転させる
    請求項6に記載の移動式ベッド。
  8. 枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターが、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターが、それぞれ設けられたベースフレームと、
    該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、
    該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードとを備える
    移動式ベッド。
  9. 枠状の本体を有し、該本体の一端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第1のキャスターが、同本体の他端側に、進行方向が可変自在な車輪を有する一対の第2のキャスターが、それぞれ設けられたベースフレームと、
    該ベースフレームの前記第1のキャスター及び前記第2のキャスターとは反対側に配置され、同ベースフレームと対向する側と反対側にマットレスを配置可能なモーターフレームと、
    該モーターフレームの他端側に立設され、前記第1のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能な第1の操作部が設けられた第1のヘッドボードと、
    前記モーターフレームの一端側に立設され、前記第2のキャスターの一対のうち、一方のみのキャスターの進行方向を制御可能な第2の操作部が設けられた第2のヘッドボードとを備える
    移動式ベッド。
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