JP2020031899A - 薬剤包装用ptpシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ポケットから薬剤を取り出しやすい薬剤包装用PTPシートを提供する。【解決手段】PTPシート10は、ポケット16及び平板部分19を有する第1シート14と、第1シート14に貼着されて、ポケット16の開口17を塞ぐ第2シート15と、を備える。ポケット16は、ポケット16の内部空間を画定する壁20に沿って形成された折れ曲げ部分21と、折り曲げ部21を挟んで位置する左部分22及び右部分23と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤包装用PTPシートに関する。
PTP(Press Through Package)包装は、医薬品包装の分野において、錠剤やカプセル剤等の固形薬剤の包装に広く用いられている。PTP包装は、主として、薬剤を収容するポケットを樹脂フィルムに成型し、ポケットに薬剤を充填した後、アルミ箔からなるシート(以下、単にアルミ箔とする。)によってポケットを封止した包装体(シート)である。
PTPシートからの薬剤の取り出しは、以下のような手順によって行われる。患者が指先によってポケット越しに薬剤を押圧すると、ポケットが弾性変形し、薬剤がアルミ箔へ押圧される。薬剤の押圧によって、ポケットの開口を塞いでいるアルミ箔が破断する。また、ポケットの内部空間を画定する壁が、内部空間へ突出するように変形されることによって、変形した壁に押された薬剤が、開口を通じてポケットの外側へ突出する。患者は、ポケットの開口から突出した薬剤を摘まみ持って、ポケットから取り出す。
特許第6089075号公報
しかしながら、例えば、高齢者であったり、リウマチに罹患した患者であったり、指先を使った細かな作業が行い難い人や指先に力が入り難い人にとって、前述したようなPTPシートからの薬剤の取り出しや容易ではないという問題がある。
特許文献1に係るPTPシートは、ポケットが蛇腹形状である。PTPシートが二つ折りにされると、蛇腹形状によってポケットが収縮変形する。そして、薬剤が収容できなくなるまでポケットが収縮変形すると、ポケットの内壁が薬剤を圧迫する。圧迫された薬剤は、アルミ箔を突き破る。
しかしながら、特許文献1に係るPTPシートでは、薬剤が収容できなくなるまでポケットが収縮変形することが必須である。そのため、ポケットの外形が大きく変化するように、ポケットの大半に複数の凸条が形成される必要がある。そのため、ポケットの外形が複雑となり、金型の形状が複雑となったり、安定したPTPシートの製造が難しくなったりするという問題がある。
また、薬剤が収容できなくなるまでポケットが収縮変形されるには、PTPシートを大きく折り曲げる必要があり、指先を動作させる範囲が広くなる。そのため、指先が曲がりにくい人にとっては、作業が容易ではない。また、ポケットを収縮変形させるための力の向きと、薬剤をアルミ箔に圧迫させる向きとが大きく異なるので、必ずしも、薬剤をアルミ箔圧迫させてアルミ箔を破断させるために要する力が小さくならない。
また、蛇腹形状に複数の凸状がポケットの大半に形成されることによって、PTPシートが二つ折りされたときにはポケットが変形しやすくなる一方、PTPシートが二つ折りされていない状態においては、ポケットはアルミ箔に近づく向きへ変形し難くなる。その結果、PTPシートから薬剤を取り出すための操作方法が限定されるので、薬剤をアルミ箔に押圧するようにポケットを変形させる一般的な取り出し方法が行い難くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポケットから薬剤を取り出しやすい薬剤包装用PTPシートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、薬剤包装用PTPシートのポケットの形状を簡易なものとして、製造を容易にすることにある。
(1) 本発明に係る薬剤包装用PTPシートは、表裏面の一方である第1面から突出するドーム形状のポケット、及びポケットの周囲に拡がる平板部分を有する第1シートと、上記第1シートにおける上記第1面と反対側の第2面に貼着されて、上記ポケットの開口を塞ぐ第2シートと、を備える。上記ポケットは、上記ポケットの内部空間を画定する壁に沿って形成されており、上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり易い折れ曲げ部分と、上記折り曲げ部を挟んで位置しており、上記折れ曲げ部分より上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり難い第1部分及び第2部分と、を有する。
第1シート及び第2シートは、折り曲げ部分に沿って折り曲げられる。第1シート及び第2シートが折り曲げられると、第2シートにおいてポケットの開口を塞いでいる部分が引っ張られて破断する。第1シート及び第2シートが折り曲げ部分に沿って折り曲げられ、且つ第2シートが破断することによって、ポケットは、折り曲げ部分が内部空間へ突出し、且つ折れ曲げ部分の両端付近の開口が拡がるように変形する。このようなポケットの変形によって、内部空間へ突出した折れ曲げ部分が、ポケットに収容された薬剤を、開口を通じて、ポケットの外へ押し出す。また、薬剤をアルミ箔に押圧するようにポケットを変形させる一般的な取り出し方法も容易に行い得る。
(2) 好ましくは、上記折れ曲げ部分は、上記壁に沿って線状に延びている。
上記構成によれば、第1シート及び第2シートが、折り曲げ部分に沿って二つ折りされやすい。
(3) 好ましくは、上記折れ曲げ部分の両端は、上記平板部分付近に至っている。
上記構成によれば、折り曲げ部分がポケットの内部空間に大きく突出する。
(4) 好ましくは、上記折れ曲げ部分は、1つの上記ポケットについて1つが形成されている。
上記構成によれば、ポケットの形状が簡易である。
(5) 好ましくは、上記第1部分及び上記第2部分の各最突出位置は、上記折れ曲げ部分の最突出位置より上記平板部分から離れている。
上記構成によれば、第1シート及び第2シートが、折り曲げ部分に沿って二つ折りされやすい。
(6) 好ましくは、上記ポケットの開口は、上記折れ曲げ部分の位置において最も大きく、上記折れ曲げ部分から離れるにつれて徐々に小さくなっている。
上記構成によれば、折れ曲げ部分の両端付近の開口が拡がるように変形しやすい。
(7) 好ましくは、上記ポケットは、上記第1面と直交する方向から視た外形が楕円形であり、上記折れ曲げ部分は、上記ポケットの短軸方向に沿って延びている。
上記構成によれば、折れ曲げ部分が変形しやすく、且つ第1部分及び第2部分が変形しにくい。
(8) 好ましくは、上記折れ曲げ部分は、凹溝である。
(9) 好ましくは、上記折れ曲げ部分は、上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ突出する谷折れである。
(10) 好ましくは、上記折れ曲げ部分は、上記壁の厚みが他の部分より薄い薄肉部分である。
(11) 好ましくは、上記平板部分は、他の部分より、上記第1シートを谷側とし且つ上記第2シートを山側として折れ曲げ易い平板折れ曲げ部分を有しており、上記平板折れ曲げ部分は、上記折れ曲げ部分を含む仮想直線に沿って延びている。
上記構成によれば、第1シート及び第2シートが、折り曲げ部分に沿って二つ折りされやすい。
(12) 好ましくは、上記第1シートは、上記第1面と直交する方向から視た外形が矩形であって、当該矩形において対向する2つの端部に、当該端部を上記ポケットへ近づく向きへ折り曲げ可能な折り曲げ線が形成されており、上記ポケットは、上記2つの端部の間に1つが位置する。
折り曲げ線に沿って折り曲げられた2つの端部がユーザに持たれることにより、第1シート及び第2シートが、折り曲げ部分に沿って二つ折りされやすい。
(13) 好ましくは、上記第2シートは、上記第1シートの開口を塞ぐ部分に破断線を有する。
上記構成によれば、第1シート及び第2シートが二つ折りされることによって、第2シートにおいてポケットの開口を塞ぐ部分が破断しやすい。
本発明に係る薬剤包装用PTPシートによれば、第1シート及び第2シートが折り曲げ部分に沿って折り曲げられることによって、ポケットから薬剤が取り出される。また、薬剤をアルミ箔に押圧するようにポケットを変形させる一般的な取り出し方法も容易に行い得る。
また、本発明に係る薬剤包装用PTPシートは、ポケットの形状が簡易なので、製造が容易である。
図1は、PTPシート10の平面図である。 図2は、PTPシート10の前面図である。 図3は、PTPシート10の裏面図である。 図4は、図1のIV-IV切断線におけるポケット16付近の断面を示す断面図である。 図5は、PTPシート10を二つ折りした状態における平面図である。 図6は、PTPシート10を二つ折りした状態における断面図である。 図7は、変形例に係るPTPシート10を示す前面図である。 図8は、別の変形例に係るPTPシート10を示す断面図である。す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。なお、以下の説明において、上下を基準として上下方向5が定義され、上下方向5と垂直な方向に前後方向6が定義され、上下方向5及び前後方向6とそれぞれ垂直な方向に左右方向7が定義されている。
[PTPシート10の概略構成]
図1に示されるように、PTPシート10は、平面視において長方形のシートである。なお、PTPシート10の外形において、長方形の隅が丸められていてもよい。図1及び図4に示されるように、PTPシート10は、内側に錠剤やカプセル剤(以下、これらをまとめて薬剤11とする。)が封止された状態で実施される。本実施形態では、1つのPTPシート10に、1つの薬剤11が封止されている。
PTPシート10は、ポリプロピレンにより成型された第1シート14とアルミニウムフィルムである第2シート15とが貼着されたものである。第1シート14に形成されたポケット16に、薬剤11が収容されている。ポケット16の開口17(図4参照)は第2シート15によって閉塞されている。
以下、PTPシート10の各構成部材がより詳細に説明される。以下の説明において、各シートの上面及び下面という表現が用いられることがあるが、これらは図1におけるPTPシート10の向きを基準としたものである。また、第1シート14の上面(ポケット16が突出された側の面)が第1面に相当し、下面(第2シート15と貼着された側の面)が第2面に相当する。
[第1シート14]
図1に示される第1シート14は、熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)を成型したシートである。第1シート14は、一定の透光性を有している。これにより、患者は、第1シート14を透過して、ポケット16に収容された薬剤11などを視認することができる。
なお、第1シート14には、PPに代えて、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又は環状ポリオレフィンが使用されてもよい。あるいは、樹脂の層が異なる薄膜によってコーティングされて、第1シート14が構成されていてもよい。あるいは2種類以上の樹脂の層がラミネートされて、第1シート14が構成されていてもよい。
第1シート14は、上下方向5ら視た外形が長方形(矩形の一例)であって、長方形において対向する2辺であって短辺に対応する端部14A,14Bに、ポケット16へ近づく向きへ円弧形状に湾曲した折り曲げ線24がそれぞれ形成されている。折り曲げ線24は、例えば溝や破線状の切り込み(ミシン目)などである。図1では、折り曲げ線24が破線で示されている。ポケット16は、左右方向7において端部14A,14Bの間に位置する。
図1に示されるように、第1シート14には、1つのポケット16が設けられている。図2,図4に示されるように、ポケット16は、第1シート14が上方へ突出するようにドーム形状に成型されたものである。つまり、ポケット16において、第1シート14の上面が上方へ突出され、下面が上方へ陥没されている。この陥没された部分に、薬剤11が収容される内部空間が形成されている。この内部空間と外部空間とを連続する開口17が、第1シート14の下面に開かれている。ポケット16の寸法は、薬剤11を完全に収容可能なものであり、薬剤11の大きさによって適宜変更される。
ポケット16を上下方向5から視た外形は、前後方向6の寸法より左右方向7の寸法が長い楕円形である。つまり、ポケット16は、前後方向6が短軸方向であり、左右方向7が長軸方向である。ポケット16の詳細な説明は後述される。
[第2シート15]
図3に示されるように、第2シート15は、ポケット16に薬剤11が収容された状態において、第1シート14の下面(第2面)に貼着されたアルミニウムフィルムである。平面視における第2シート15の外形は、第1シート14と同じである。なお、図3においては、第1シート14に形成されたポケット16の開口17の位置が破線で示されている。図4に示されるように、第2シート15によって、ポケット16の開口は閉ざされ、薬剤11はポケット16の内側に封止されている。
第2シート15の厚みは、第1シート14と共に第2シート15が二つ折りされた際、ポケット16の開口17を塞ぐ部分に加わる張力によって破断する程度の厚みである。なお、第2シート15の素材は、アルミニウム以外のものが用いられてもよい。たとえば、第2シート15は、アルミニウム以外の金属であってもよく、アルミニウムと他の金属の合金であってもよい。また、ポケット16の気密性を確保できるものであれば、第2シート15に他の化学材料が用いられてもよい。
ポケット16に薬剤11が収容された状態において、第1シート14と第2シート15とは、加熱状態おいて圧着される。その際、熱によって半溶解された第1シート14の下面が凝固することで、第1シート14と第2シート15とが溶着される。
第2シート15において、開口17を塞ぐ部分には、前後方向6に沿って破断線18が形成されている。破断線18は、第2シートが破断しやすいように下降された微小な溝や切り込みなどである。破断線18は、開口17の左右方向7の中央に位置する。破断線18は、後述される仮想直線8上に位置する。
[折れ曲げ部分21]
図1及び図2に示されるように、ポケット16には、ポケット16の内部空間を画定する壁20に沿って折れ曲げ部分21が形成されている。折れ曲げ部分21は、平面視において、ポケット16の外形である楕円形の短軸に沿った仮想直線8上に位置する。つまり、折れ曲げ部分21は、平面視において直線状に延びている。折れ曲げ部分21の両端は、第1シート14の平板部分19へ到達している。なお、折れ曲げ部分21の両端は、平板部分19に完全に至っていなくてもよく、平板部分19付近に到達していてもよい。折れ曲げ部分21は、1個のポケット16に対して1つが形成されている。
図2及び図4に示されるように、折れ曲げ部分21は、壁20の外面がポケット16の内部空間へ向かって凹む凹溝である。これにより、折れ曲げ部分21は、壁20における折れ曲げ部分21以外の他の部分(左部分22及び右部分23)と比べて、ポケット16の内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり易い。
ポケット16において、折れ曲げ部分21の左右方向7の両側には、左部分22(第1分又は第2分の一例)と、右部分23(第1部分又は第2部分の一例)とが位置する。左部分22及び右部分23は、折れ曲げ部分21と同様の構成を有しないドーム形状である。つまり、左部分22及び右部分23は、折れ曲げ部分21と比べて、ポケット16の内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり難い。
図2に示されるように、左部分22の最突出位置22A及び右部分23の最突出位置23Aは、折れ曲げ部分21の最突出位置21Aより、平板部分19(第1シート14の第1面)から上方へ離れている。左部分22は、図2における左端から最突出位置22Aへ向かって隆起するように突出し、最突出位置22Aから最突出位置21Aへ向かって緩やかに下降している。右部分23は、図2における右端から最突出位置23Aへ向かって隆起するように突出し、最突出位置23Aから最突出位置21Aへ向かって緩やかに下降している。
図3に示されるように、ポケット16の開口17は、折れ曲げ部分21の両端が到達する位置において、すなわち仮想直線8上の位置において最も大きい寸法L1(前後方向6に沿った寸法)であり、折れ曲げ部分21から左右方向7の左方及び右方へ離れるにつれて、前後方向6に沿った寸法が徐々に小さくなっている。例えば、ポケット16の左部分22の左端付近の前後方向に沿った寸法L2は、寸法L1より短い(L1>L2)。なお、開口17の仮想直線8上の位置における前後方向6に沿った寸法は、厳密には折れ曲げ部分21の凹溝の底となるが、ここでは、折れ曲げ部分21の凹溝の開口部分における寸法を指している。
[平板折れ曲げ部分]
図1に示されるように、第1シート14において、ポケット16の周囲には、平板形状の平板部分19が拡がっている。平板部分19によって、第1シート14の平面視の外形が形成されている。平板部分19には、左右方向7の中央において前後方向6に沿って延びる平板折れ曲げ部分30が形成されている。つまり、平板折れ曲げ部分30は、平面視において、仮想直線8上に位置する。平板折れ曲げ部分30は、ポケット16の周縁から第1シート14の周縁まで直線状に延びている。
平板折れ曲げ部分30は、平板部分19の他の部分より、第1シート14を谷側とし且つ第2シート15を山側として、つまり、ポケット16を内側として折れ曲げ易い箇所である。平板折れ曲げ部分30は、例えば、溝や破線状の切り込み(ミシン目)などである。
[PTPシート10から薬剤11を取り出す方法]
ユーザは、第1シート14の端部14A,14Bを折れ曲げ線24に沿って上向きへ起立させるように折り曲げる。そして、ユーザは、折り曲げられた端部14A,14Bの裏面、すなわち端部14A,14Bに貼り付けられた第2シート15の一部分の面を持って、折れ曲げ部分21及び平板折れ曲げ部分30に沿って、第1シート14及び第2シート15を、ポケット16を内側にして二つ折りにするように折り曲げる。第1シート14及び第2シート15が二つ折りに折り曲げられると、第2シート15においてポケット16の開口17を塞いでいる部分が引っ張られる。この引っ張りによって、第2シート15は破断線18に沿って破断する。
さらに、第1シート14及び第2シート15が折り曲げられると、図6に示されるように、ポケット16において、折り曲げ部分21が内部空間へ突出し、且つ、折れ曲げ部分21の両端付近の開口17が拡がるように変形する。このようなポケット16の変形によって、内部空間へ突出した折れ曲げ部分21が、ポケット16に収容された薬剤11を、開口17を通じて、ポケット16の外へ押し出す。これにより、ポケット16から薬剤11が取り出される。
また、ユーザは、一般的な取り出し方法によっても薬剤11をPTPシート10から取り出すことができる。具体的には、ユーザは、第1シート14を二つ折りすることなく、ポケット16を第2シート15へ近づく向きへ押し潰す。ポケット16は、折り曲げ部分21が谷折りとなるように押し潰される。そして、押し潰されたポケット16を介して、薬剤11が第2シート15に押圧される。薬剤11が押圧された第2シート15が破断線18に沿って破断することによって、ポケット16から薬剤11が取り出される。
[上記実施形態の作用効果]
上記実施形態に係るPTPシート10によれば、ポケット16から薬剤11を取り出しやすい。また、上記実施形態に係るPTPシート10によれば、薬剤11を第2シート15に押圧するようにポケット16を変形させる一般的な取り出し方法も容易に行い得る。また、一般的な取り出し方法において、ポケット16が折り曲げ部分21が谷折りとなるように変形するので、ポケット16の変形が安定し、第2シート15を破断してポケット16が突出する薬剤11の位置が安定する。また、ポケット16の形状が簡易なので、PTPシート10の製造が容易である。
また、折れ曲げ部分21が壁20に沿って直線状に延びているので、第1シート14及び第2シート15が、折り曲げ部分21に沿って二つ折りされやすい。
また、折れ曲げ部分21の両端は、平板部分19付近に至っているので、PTPシート10が二つ折りされることにより、折り曲げ部分21がポケット16の内部空間に大きく突出する。
また、折れ曲げ部分21は、1つのポケット16について1つが形成されているので、ポケット16の形状が簡易である。
また、左部分22及び右部分23の各最突出位置22A,23Aは、折れ曲げ部分21の最突出位置21Aより平板部分19から離れているので、第1シート14及び第2シート15が、折り曲げ部分21に沿って二つ折りされやすい。
また、ポケット16の開口17は、折れ曲げ部分21の位置において前後方向6に沿った寸法が最も大きく、折れ曲げ部分21から左右方向7へ離れるにつれて徐々に小さくなっているので、PTPシート10が二つ折りされることにより、折れ曲げ部分21の両端付近の開口17が拡がるように変形しやすい。
また、ポケット16の外形は平面視が楕円形であり、折り曲げ部分21は、ポケット16の短軸方向に沿って延びているので、PTPシート10が二つ折りされることにより、折れ曲げ部分21が変形しやすく、且つ左部分22及び右部分23が変形しにくい。
また、平板部分19が仮想直線8に沿って延びる平板折れ曲げ部分30を有しているので、第1シート14及び第2シート15が、折り曲げ部分21に沿って二つ折りされやすい。
また、第1シート14は長方形であって、端部14A,14Bに円弧状に湾曲した折り曲げ線24がそれぞれ形成されているので、ユーザが端部14A,14Bを持って、第1シート14及び第2シート15を二つ折りしやすい。
また、第2シート15は、ポケット16の開口17を塞ぐ部分に破断線18を有するので、PTPシート10が二つ折りされることによって、第2シート15においてポケット16の開口17を塞ぐ部分が破断しやすい。
[変形例]
上記実施形態では、折れ曲げ部分21は凹溝であるが、折れ曲げ部分21は他の形状であってもよい。例えば、図7に示されるように、折れ曲げ部分21は、ポケット16の内部空間へ突出する向きへ突出する谷折れであってもよい。また、図8に示されるように、折れ曲げ部分21は、壁20の厚みが他の部分より薄い薄肉部分であってもよい。
また、上記実施形態で示されたポケット16の配置及び数は一例であり、当業者によって適宜変更されてもよい。例えば、PTPシート10に2個のポケット16が形成されており、2個のポケット16が、左右方向7を長軸方向として、前後方向6に並べられてもよい。また、平面視におけるポケット16の外形は楕円形に限定されず、例えば円形であってもよい。
また、PTPシート10の平面視の外形は長方形に限定されず、例えば、正方形や平行四辺形、台形などの四角形であってもよい。また、PTPシート10における前後方向6及び左右方向7は相対的な関係である。
また、折り曲げ線24は、円弧状に湾曲したものに限定されない。例えば、PTPシート10の平面視の外形に平行な直線状の折り曲げ線24が端部14A,14Bに形成されてもよい。また、折り曲げ線24は必ずしも第1シート14に形成されていなくてもよい。
10・・・PTPシート
14・・・第1シート
15・・・第2シート
16・・・ポケット
17・・・開口
18・・・破断線
19・・・平板部分
20・・・壁
21・・・折れ曲げ部分
22・・・左部分(第1部分又は第2部分)
23・・・右部分(第1部分又は第2部分)
24・・・折り曲げ線
30・・・平板折れ曲げ部分

Claims (13)

  1. 表裏面の一方である第1面から突出するドーム形状のポケット、及びポケットの周囲に拡がる平板部分を有する第1シートと、
    上記第1シートにおける上記第1面と反対側の第2面に貼着されて、上記ポケットの開口を塞ぐ第2シートと、を備えており、
    上記ポケットは、
    上記ポケットの内部空間を画定する壁に沿って形成されており、上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり易い折れ曲げ部分と、
    上記折り曲げ部を挟んで位置しており、上記折れ曲げ部分より上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ折れ曲がり難い第1部分及び第2部分と、を有する薬剤包装用PTPシート。
  2. 上記折れ曲げ部分は、上記壁に沿って線状に延びている請求項1に記載の薬剤包装用PTPシート。
  3. 上記折れ曲げ部分の両端は、上記平板部分付近に至っている請求項2に記載の薬剤包装用PTPシート。
  4. 上記折れ曲げ部分は、1つの上記ポケットについて1つが形成されている請求項1から3のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  5. 上記第1部分及び上記第2部分の各最突出位置は、上記折れ曲げ部分の最突出位置より上記平板部分から離れている請求項1から4のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  6. 上記ポケットの開口は、上記折れ曲げ部分の位置において最も大きく、上記折れ曲げ部分から離れるにつれて徐々に小さくなっている請求項1から5のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  7. 上記ポケットは、上記第1面と直交する方向から視た外形が楕円形であり、
    上記折れ曲げ部分は、上記ポケットの短軸方向に沿って延びている請求項1から6のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  8. 上記折れ曲げ部分は、凹溝である請求項1から7のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  9. 上記折れ曲げ部分は、上記ポケットの内部空間へ突出する向きへ突出する谷折れである請求項1から7のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  10. 上記折れ曲げ部分は、上記壁の厚みが他の部分より薄い薄肉部分である請求項1から7のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  11. 上記平板部分は、他の部分より、上記第1シートを谷側とし且つ上記第2シートを山側として折れ曲げ易い平板折れ曲げ部分を有しており、
    上記平板折れ曲げ部分は、上記折れ曲げ部分を含む仮想直線に沿って延びている請求項1から10のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  12. 上記第1シートは、上記第1面と直交する方向から視た外形が矩形であって、当該矩形において対向する2つの端部に、当該端部を上記ポケットへ近づく向きへ折り曲げ可能な折り曲げ線が形成されており、
    上記ポケットは、上記2つの端部の間に1つが位置する請求項1から11のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  13. 上記第2シートは、上記第1シートの開口を塞ぐ部分に破断線を有する請求項1から12のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
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