JP2020031126A - 巻線装置及び巻線方法 - Google Patents

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晃二 片平
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Abstract

【課題】巻線開始時や断線時や線材が空になった場合における対処を容易にした巻線装置及び巻線方法を提供する。【解決手段】巻線装置10は、線材21を供給し、かつ、供給された線材21の端部を保持可能に構成された複数の線材供給手段20と、複数の線材供給手段のいずれかから選択的に供給される線材を巻芯12の回りに巻き付ける巻線手段11とを備える。線材が挿通可能な挿通孔31aを有し、挿通孔に沿って分割可能に構成されたノズル31と、ノズルにおける分割片31b、31cを分割又は合体させる分割片移動機構32と、分割片移動機構をノズルとともに移動させるノズル移動機構35とを備える。線材供給手段20は、線材21の端部を通過させる通過部26と、通過部26を通過した線材21を保持する保持具27とをそれぞれ有し、通過部26と保持具27の間に延びる線材21をノズル31が合体状態で保持可能に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類の線材を選択的に巻線する巻線装置及び巻線方法に関するものである。
従来、線材をボビン等の巻芯に巻回したコイルにあっては、断面積が異なる複数種類の線材を巻回する場合がある。このように、複数種類の線材を選択的に巻線する場合には、先に一の線材を用いた巻線を行い、その後に異なる断面積を有する別の線材による巻線を行うことになるけれど、その一の線材を用いた巻線の後に他の線材に変更させる段取りが比較的困難となる不具合があった。
このような異なる種類の線材を巻線する場合において、その線材の変更を速やかに行うために、複数種類の線材を供給する複数のノズルを有する線材供給手段と、その複数のノズルの内の所定の一以上のノズルより線材を選択して巻線用の巻芯に移動させる線材選択手段と、を含むコイル巻線変更装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このコイル巻線変更装置では、線材選択手段により選択された線材を巻線に使用することにより、ある一の線径や材質の線材を短時間でかつ簡単に別の線径や材質の線材に変更できるとしている。
特開2002−164243号公報
しかし、線材供給手段におけるノズルには線材が挿通されるけれども、そのノズルへの線材の挿通は作業員の手作業となり、巻線開始時や断線時や線材が空になった場合には、作業者がノズルに線材を新たに通さなければならないが、細い線材の場合は線材が細い上にノズルの穴も小さく、ノズルに線材を通す作業に手間がかかり、そのようなノズルが複数有ると、その線材を通す作業自体が困難となる未だ解決すべき課題が残存していた。
本発明の目的は、線材をノズルに通す作業を省いて、巻線開始時や断線時や線材が空になった場合等における対処を容易にし得る巻線装置及び巻線方法を提供することにある。
本発明は、線材を供給しかつ供給された線材の端部を保持可能に構成された複数の線材供給手段と、複数の線材供給手段のいずれかから選択的に供給される線材を巻芯の回りに巻き付ける巻線手段とを備えた巻線装置の改良である。
その特徴ある構成は、線材が挿通可能な挿通孔を有し挿通孔に沿って分割可能に構成されたノズルと、ノズルにおける分割片を分割し又は合体させる分割片移動機構と、分割片移動機構をノズルとともに移動させるノズル移動機構とを備えたところにある。
この場合、線材供給手段が、線材の端部を通過させる通過部と、通過部を通過した線材を保持する保持具とをそれぞれ有し、通過部と保持具の間に延びる線材をノズルが合体状態で保持可能に設けられることが好ましい。
別の本発明は、複数の線材供給手段のいずれかから選択的に供給される線材を巻芯に巻き付ける巻線方法の改良である。
その特徴有る点は、線材が挿通可能な挿通孔を有し挿通孔に沿って分割可能に構成された単一のノズルを用い、分割されたノズルを合体させることにより複数の線材供給手段のいずれかから供給される線材の保持が行われ、そのノズルに保持された線材を巻芯に巻き付けるところにある。
本発明の巻線装置及び巻線方法では、分割可能に構成され合体状態で線材を保持可能なノズルと、ノズルにおける分割片を分割し又は合体させる分割片移動機構とを備えたので、線材供給手段において保持された線材の端部を分割されたノズルにより挟むように合体させることにより、線材を通すことなくノズルに線材を保持させることが可能となる。
このため、巻線開始時や断線時や線材が空になった場合にあっても、作業者によるノズルに線材を通す作業が不要と成り、巻線開始時や断線時や線材が空になった場合における対処を容易にすることが可能となる。
本発明実施形態の巻線装置を示す上面図である。 その巻線装置を示す正面図である。 図2のA部拡大図である。 図3のB−B線断面図である。 そのボビンにおけるピンに巻初めの線材を絡げる状態を示す図3に対応する図である。 そのボビンに線材を巻回した後に巻終わりの線材をピンに絡げる状態を示す図5に対応する図である。 その巻終わりの線材をピンに絡げた後に線材を保持具に保持させる状態を示す図6に対応する図である。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、巻線装置10は、線材供給手段20から供給される線材21を巻芯12の回りに巻き付ける巻線手段11を備える。ここで、この実施の形態では、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平左右方向、Z軸が略垂直方向に延びるものとし、この巻線装置10の構成を説明する。
図3に示すように、この実施の形態における巻芯12は、筒状の巻胴部12aに巻幅を制限する複数のフランジ12b,12c,12d,12e、図では4枚のフランジ12b,12c,12d,12eが設けられたボビン12であり、各フランジ12b,12c,12d,12eには、線材21を絡げる絡げピン12fがそれぞれ設けられる場合を示す。
図1及び図2に戻って、巻線手段11は、このボビン12を巻胴部12aの中心軸を中心として回転させるものであって、ボビン12が嵌着される支持棒13と、この支持棒13を回転させるモータ14(図2)とを備える。モータ14は基台10aに設けられたハウジング15に内蔵され、水平方向に延びる回転軸14aがハウジング15の外部に突出して設けられる。支持棒13はその回転軸14aに同軸に設けられ、支持棒13には、巻芯となるボビン12が嵌入された状態で一方のフランジ12eが当接する当接壁13aが設けられる。
そして、モータ14を駆動させて、その回転軸14aを支持棒13とともに回転させると、支持棒13に嵌着されたボビン12もその巻胴部12aを中心として回転させることになり、これにより、線材供給手段20から供給される線材21を、ボビン12のフランジ12b,12c,12d,12eにより巻幅が制限された巻胴部12aの周囲に巻回させるように構成される。
線材供給手段20は単一種類の線材21を供給するものであって、この巻線装置10には、複数の線材供給手段20が設けられる。これにより、この巻線装置10は、複数の線材供給手段20により複数種類の線材21が供給されるものとなる。図1では3つの線材供給手段20が設けられる場合を示し、この線材供給手段20は、同一構造であるので、その内の1つを代表して説明する。
図2に示す様に、線材21はスプール22に巻回されて貯線され、このスプール22が線材源と成り、この線材源となるスプール22はハウジング15の後方に設置される。そして、この線材供給手段20は、このスプールから成る線材源22と、この線材源22から繰り出された線材21に所定のテンションを付与するテンション装置23を備える。
この実施の形態におけるテンション装置23は、回動支点23bの回りで回動可能に設けられたテンションバー23aと、テンションバー23aに取付けられた線材ガイド23cと、テンションバー23aの回動角度に応じた弾性力を及ぼす弾性部材23dと、テンションバー23aの回動角度を検出する検出手段としてのポテンショメータ23eと、それが検出する回動角度が所定の角度となるように線材21を繰り出す繰り出し速度制御プーリ23fとを備える。
一方、モータ14が内蔵されたハウジング15の天面には可動片24aが支持棒13と同方向に往復移動する流体圧シリンダ24が設けられ、その可動片24aには支柱25が立設される。この支柱25の上端には通過部26となるプーリが枢支され、そのプーリ26より下方の支柱25にはプーリ26により転向して下方に向かう線材21を保持する保持具27が設けられる。
図3及び図4に詳しく示すように、この保持具27は、支柱25に設けられた基板27aと、その基板27aから突出して設けられた断面が半月状の挟持片27bと、その挟持片27bに対向するように基板27aに枢支された回転片27cと、その回転片27cを回転させるアクチュエータ27dとを備える。
回転片27cは回転することにより挟持片27bに接触し、又はその挟持片27bから離間するように構成され、図3の一点鎖線で示す様に挟持片27bと回転片27cが離間している状態でその間に線材21を挿通させ、その状態からアクチュエータ27dが回転片27cを実線矢印で示す様に回転させると、実線で示す様に回転片27cと挟持片27bにより線材21を挟持可能に構成される。
このため、この線材供給手段20において線材源22(図2)から繰り出された線材21は、テンション装置23(図2)により所定のテンションが与えられた後に通過部26に導かれて、その通過部26を通過した線材21の端部が保持具27により保持される様に構成される。
また、本発明の巻線装置10は、通過部26と保持具27の間において鉛直方向に延びる線材21を保持可能なノズル31が設けられる。ノズル31は、軸芯方向に沿って分割可能に構成され合体状態で線材21を保持可能に構成されたものであって、巻線装置10は、そのノズル31の左右における分割片31b,31c(図4)を分割して離間させ又は合体させる分割片移動機構32を備える。
図3及び図4に示すように、ノズル31は、六面体から成る基部31dとその基部31dから突出する円筒部31eとを有し、その円筒部31eに中心軸方向に伸びる挿通孔31aが円筒部31eと基部31dを貫通して形成される。図4に示すように、このノズル31はその挿通孔31aに沿って、その円筒部31eと基部31dが分割され、このノズル31は、その左右における分割片31b,31cが分割片移動機構32に取付けられる。
この実施の形態における分割片移動機構は、流体圧により移動する一対の可動片32b,32cを有する流体圧シリンダ32であって、一対の可動片32b,32cが、通過部26と保持具27の間において鉛直方向に延びる線材21を両側から挟むように、その本体部32aがシリンダ支持台33に取付けられる。そして、ノズル31における左右の分割片31b,31cは、この流体圧シリンダ32の流体圧により移動して離接する一対の可動片32b,32cに取付けられる。
よって、左右の分割片31b,31cは、一対の可動片32b,32cにより独立して左右に移動可能に取付けられ、図4の一点鎖線に示すように、左右の分割片31b,31cが離間した状態でその間に線材21が挿通可能に構成される。そして、その間に線材21が挿通されている状態で、左右の分割片31b,31cの対向面を互いに接触させることにより、その対向面に形成された挿通孔31aにその線材21が収容され、これにより、このノズル31はその線材21を長手方向に移動可能に保持するように構成される。
図1及び図2に示すように、巻線装置10は、分割片移動機構である流体圧シリンダ32をノズル31とともに移動させるノズル移動機構35を備える。この実施の形態におけるノズル移動機構35は、X軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータ36〜38の組合わせにより構成され、モータ37aにより回転するボールネジ37bにより従動子37cが移動するY軸方向伸縮アクチュエータ37のハウジング37dがY軸方向に延びて基台10aに取付けられる。
Y軸方向伸縮アクチュエータ37のY軸方向に移動する従動子37cには、Z軸方向伸縮アクチュエータ38のハウジング38dが立設される。このZ軸方向伸縮アクチュエータ38のモータ38aにより回転するボールネジ38bにより鉛直方向に移動する従動子38cには、X軸方向伸縮アクチュエータ36のハウジング36dが取付けられ、X軸方向伸縮アクチュエータ36のモータ36aにより回転するボールネジ36bによりX軸方向に移動する従動子36cにはシリンダ支持台33が取付けられる。そして、それらの各伸縮アクチュエータ36〜38における各サーボモータ36a〜38aは、これらを制御する図示しないコントローラの制御出力に接続される。
ノズル31が設けられた分割片移動機構32は、ノズル31の分割片31b,31cがY軸方向に離間しかつ合体した状態でその挿通孔31aが鉛直方向を向くようにして、X軸方向に長いシリンダ支持台33の一端部に取付けられる。そのシリンダ支持台33の他端部がX軸方向伸縮アクチュエータ36のX軸方向に移動可能な従動子36cに取付けられる。
よって、このノズル31の分割片31b,31cを離間させた状態で、通過部26と保持具27の間において鉛直方向に延びる線材21を挟む位置までノズル移動機構35によりノズル31を移動させ、その後分割片31b,31cを合体させることにより、ノズル31は、その通過部26と保持具27の間において鉛直方向に延びる線材21を保持可能に構成される。
そして、この巻線装置10は、複数の線材供給手段20を備えるけれども、線材21を保持するノズル31は単一のものであるので、この巻線装置10は、複数の線材供給手段20のいずれかから選択的に供給される線材21を保持して巻芯12に導くことにより、巻線手段11は、その選択的に供給される線材21を巻芯12の回りに巻き付けるものとなる。
次に、上記巻線装置を用いた本発明の巻線方法を説明する。
上記巻線装置10を用いた本発明の巻線方法は、複数の線材供給手段20のいずれかから選択的に供給される線材21を巻芯12の回りに巻き付ける巻線方法であって、線材21が挿通可能な挿通孔31aを有しその挿通孔31aに沿って分割可能に構成された単一のノズル31を用い、分割されたノズル31を合体させることにより複数の線材供給手段20のいずれかから供給される線材21の保持が行われ、そのノズル31に保持された線材21を巻芯12に巻き付ける巻線方法である。
上記巻線装置10を用いる場合、先ず、複数の線材供給手段20のそれぞれにおいて線材21の配索が必要になるけれども、この線材21の配索にあっては、図2に示す様に、線材21が貯線された線材源となるスプール22を線材供給手段20毎にハウジング15の後方にそれぞれ設置し、その線材源22から供給される線材21を、テンション装置23における繰り出し速度制御プーリ23fに巻回させた後に線材ガイド23cを通過させる。このようにしてテンション装置23を経た後の線材21を通過部26に導き、その通過部26を通過した線材21の端部を保持具27にそれぞれ保持させる。
ここで、通過部26はプーリであるので、このプーリ26に掛回してテンション装置23を通過した線材21を鉛直方向に転向させることにより、その通過部26を通過させ、鉛直方向に転向した線材21の保持具27による保持は、図3に一点鎖線で示すように保持具27における挟持片27bと回転片27cが離間している状態でその間に線材21を挿通させ、その状態からアクチュエータ27dにより回転片27cを実線矢印で示す様に回転させ、回転片27cと挟持片27bにより線材21を挟持することにより行われる。
この挟持片27bと回転片27cは基板27aから突出しているので、その双方の突出端の間に線材21を進入させることにより、挟持片27bと回転片27cの離間している間に線材21を挿通させることができ、線材21を孔に通過させる必要は無いので、容易に線材21を保持具27により保持させることが可能となる。
次に、複数の線材供給手段20のいずれかから供給される線材21をノズル31により保持する。具体的には、分割片移動機構である流体圧シリンダ32により、ノズル31の分割片31b,31cを図4の一点鎖線で示す様に離間させた状態で、複数の線材供給手段20の内の選択された一の線材供給手段20における通過部26と保持具27の間において、鉛直方向に延びる線材21を挟む位置までノズル移動機構35によりノズル31を移動させる。
そして、分割片移動機構である流体圧シリンダ32により、破線矢印で示す様に、ノズル31における分割片31b,31cを互いに接近させて合体させる。これにより、その通過部26と保持具27の間において鉛直方向に延びる線材21を合体したノズル31の挿通孔31aに貫通させて、長手方向に移動可能に保持させる。
次に、そのノズル31に保持された線材21を巻芯12に巻き付ける。この実施の形態における巻芯12は、筒状の巻胴部12aに巻幅を制限する4枚のフランジ12b,12c,12d,12eが設けられたボビン12であるので、いずれかのフランジ12b,12cに挟まれた巻胴部12aに線材21は巻回されるものとし、その巻初めと巻終わりの線材21が絡げピン12fに絡げられる場合を示す。
このため、先ず線材21を絡げピン12fに絡げる。図5に示す様に、この線材21の絡げは、絡げピン12fを上方に向けた状態で、線材21を保持したノズル31をノズル移動機構35により移動させ、その円筒部31eを絡げピン12fの周囲において周回させる。この周回により円筒部31eから保持具27に延びる線材21が絡げピン12fに絡げられる。
そして、この絡げの後に、流体圧シリンダ24の可動片24aを実線矢印で示すように後退させ、巻芯12から保持具27を遠ざけて、その保持具27から絡げピン12fに延びる線材21を、絡げピン12fの近傍(図5の▲印)において引き千切る。これにより、ノズル31から繰り出された線材21の端部は絡げピン12fに絡げられた状態と成り、この線材が巻初めの線材21となる。
なお、保持具27に保持された線材21の切り端は、端材として図示しない端材受けボックスに回収されることになる。
次に、実際の巻線となり、ノズル31をフランジ12b,12cに挟まれた巻胴部12aに対向させて、その巻胴部12aを中心にボビン12を回転させることにより、通過部26を通過して更にノズル31が保持してそのノズル31から新たに繰り出される線材21を、その巻胴部12aに所定の数だけ巻回させる。この時、ノズル31を巻胴部12aの軸方向に往復移動させることにより、フランジ12b,12cに挟まれた巻胴部12aに線材21を均一に巻回させることもできる。
所定の数だけ線材21を巻回させた後には、その巻終わりの線材21を絡げピン12fに絡げる。図6に示すように、この線材21の絡げは、絡げピン12fを上方に向けた状態で、線材21を保持したノズル31をノズル移動機構35により移動させ、その円筒部31eを絡げピン12fの周囲において周回させる。この周回により巻胴部12aから引き出されてノズル31に延びる線材21が絡げピン12fに絡げられる。
そして、この絡げの後に、図7に示す様に、流体圧シリンダ24の可動片24aを前進させ、巻芯12に保持具27を近づける。この状態で、ノズル31を更に移動させ、通過部26を通過してノズル31まで延びる線材21をその保持具27に保持させる。この線材21の保持具27による保持は、保持具27における挟持片27bと回転片27cが離間している状態でその間に線材21を挿通させ、その状態からアクチュエータ27dにより回転片27cを回転させ、回転片27cと挟持片27bにより線材21を挟持することにより行われる。
この挟持片27bと回転片27cは基板27aから突出しているので、ノズル31を移動させて、通過部26を通過してノズル31まで延びる線材21をその双方の突出端の間に進入させることにより、挟持片27bと回転片27cの離間している間に線材21を挿通させることができ、線材21を孔に通過させる必要は無いので、容易に線材21を保持具27により保持させることが可能となる。
テンション装置23から通過部26を通過した線材21を保持具27に保持させた後には、ノズル31による線材21の保持を解消させる。具体的には、分割片移動機構である流体圧シリンダ32により、ノズル31の分割片31b,31cを図3の一点鎖線で示す様に離間させて、挿通孔31aに挿通されていた線材21を離脱させる。そして、ノズル移動機構35により、分割状態のノズル31を図7の一点鎖線矢印で示す様に移動させて、待機位置において待機させる。
その後、流体圧シリンダ24の可動片24aを後退させ、巻芯12から保持具27を遠ざけて、その保持具27から絡げピン12fに延びる線材21を、絡げピン12fの近傍(図7の▲印)において引き千切る。これにより、巻胴部12aから引き出されて絡げピン12fに絡げられた状態で残存する線材21が巻き終わりの線材21となる。
これにより、複数の線材供給手段20の内の一の線材供給手段20から供給される線材21の巻芯12への巻き付けが終了することになる。
次に、複数の線材供給手段20の内の他の線材供給手段20から供給される線材21の巻芯12への巻き付けを開始する。その手順は、分割されたノズル31を合体させることによりその他の線材供給手段20から供給される線材21を保持し、そのノズル31に保持された線材21を巻芯12に巻き付けるものであり、その他の線材供給手段20において、上述した手順を繰り返すことになる。このため、この他の線材供給手段20から供給される線材21の巻芯12への巻き付け手順の繰り返しての説明を省略する。
そして、3つの線材供給手段20を備え、巻芯12が、巻胴部12aに巻幅を制限する4枚のフランジ12b,12c,12d,12eが設けられたボビン12であるこの実施の形態では、3分割された巻胴部12aのそれぞれに、3つの線材供給手段20から供給される線材21を別々に巻き付けた段階で巻線作業が終了し、これにより複数種類の線材が巻芯に巻回されたコイルを得ることができる。
以上述べたように、本発明の巻線装置10では、分割可能に構成され合体状態で線材21を保持可能なノズル31と、そのノズル31における分割片31b,31cを分割し又は合体させる分割片移動機構32とを備えたので、線材供給手段20において保持された線材21の端部を分割されたノズル31により挟み、その後合体させることにより、線材21を通すことなくノズル31に線材21を保持させることが可能となる。
このため、この巻線装置10を用いた巻線作業において、作業者がノズル31に線材21を通す様な作業を行うことはない。よって、異なる種類の線材21を巻線する場合において、その線材21の変更を速やかに行うことが可能となる。
また、作業者がノズル31に線材21を通す様な作業が不要なことは、巻線開始時のみならず、線材21の断線時や線材21が空になった場合にあっても同様に不要と成り、巻線開始時のみならず、断線時や線材21が空になった場合における対処をも容易にすることが可能となるのである。
なお、上述した実施の形態では、巻芯12が、筒状の巻胴部12aに複数のフランジ12b,12c,12d,12eが設けられたボビン12であり、そのフランジで仕切られた巻胴部12aに異なる種類の線材21を巻回する場合を説明した。けれども、巻芯は、巻胴部12aの両側にフランジが設けられたボビンであっても良く、その場合の巻線方法としては、異なる種類の線材21が同一の巻胴部に絶縁材を介して層状に巻回されるようにしても良い。
ここで、異なる種類の線材21を絶縁材を介して層状に巻回する場合、本発明の巻線装置において、その絶縁材を巻胴部に既に巻回された線材21から成るコイルの上に巻回する、いわゆるテーピング装置を巻芯21の下方の基台10aに取付けることにより、本発明の巻線装置10であっても、異なる種類の線材21を絶縁材を介して層状に巻回する巻線を自動にて行うことが可能となる。
また、本発明の巻線装置10を用いて、異なる種類の線材21を絶縁材を介して層状に巻回する場合、ボビンを用いること無く、巻芯に線材21を直接巻回させ、その後に巻芯を抜き出す、いわゆる空芯のコイルを得るようにしても良い。
更に、上述した実施の形態では、保持具27が、回転片27cを回転させることにより、その回転片27cと挟持片27bにより線材21を挟持するものである場合を説明した。けれども、通過部26を通過した線材21を保持し得る限り、保持具27はこれに限定されるものではない。例えば、図示しないが、離接移動する一対の挟持片により線材を保持するような保持具27であっても良い。
10 巻線装置
11 巻線手段
12 ボビン(巻芯)
20 線材供給手段
21 線材
26 プーリ(通過部)
27 保持具
31 ノズル
31a 挿通孔
31b,31c 分割片
32 流体圧シリンダ(分割片移動機構)
35 ノズル移動機構

Claims (3)

  1. 線材(21)を供給しかつ供給された前記線材(21)の端部を保持可能に構成された複数の線材供給手段(20)と、前記複数の線材供給手段(20)のいずれかから選択的に供給される前記線材(21)を巻芯(12)の回りに巻き付ける巻線手段(11)とを備えた巻線装置において、
    前記線材(21)が挿通可能な挿通孔(31a)を有し前記挿通孔(31a)に沿って分割可能に構成されたノズル(31)と、
    前記ノズル(31)における分割片(31b,31c)を分割し又は合体させる分割片移動機構(32)と、
    前記分割片移動機構(32)を前記ノズル(31)とともに移動させるノズル移動機構(35)と
    を備えことを特徴とする巻線装置。
  2. 線材供給手段(20)が、線材(21)の端部を通過させる通過部(26)と、前記通過部(26)を通過した前記線材(21)を保持する保持具(27)とをそれぞれ有し、前記通過部(26)と前記保持具(27)の間に延びる前記線材(21)をノズル(31)が合体状態で保持可能に設けられた請求項1記載の巻線装置。
  3. 複数の線材供給手段(20)のいずれかから選択的に供給される線材(21)を巻芯(12)に巻き付ける巻線方法において、
    前記線材(21)が挿通可能な挿通孔(31a)を有し前記挿通孔(31a)に沿って分割可能に構成された単一のノズル(31)を用い、分割された前記ノズル(31)を合体させることにより複数の前記線材供給手段(21)のいずれかから供給される前記線材(21)の保持が行われ、
    前記ノズル(31)に保持された前記線材(21)を巻芯(12)に巻き付ける
    ことを特徴とする巻線方法。
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