以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付け、当該受け付けた情報に応じたパラメータを設定し、組織の改善のために使用する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
なお、本実施の形態において、組織の改善のための処理は、例えば、アンケートの実施、アクションプランの提示の処理、組織改善のためのアンケートの実施タイミングであることの通知、自動設定されたパラメータに対応する組織改善のための情報提供である。
また、本実施の形態において、アンケート実施前に、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付ける構成について説明する。つまり、本実施の形態において、情報処理装置の本格的な利用の前に、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付け、情報処理装置の本格的な運用のために使用されるパラメータを自動設定する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
なお、情報システムは、エンゲージメントシステムと言っても良い。また、情報処理装置は、エンゲージメント装置と言っても良い。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報システムAを構成する情報処理装置1のブロック図である。
情報システムAを構成する情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
格納部11は、項目情報格納部111、組織回答情報格納部112、個別スコア表格納部113、組織情報格納部114、事前項目情報格納部115、参照パラメータ格納部116、アクションプラン格納部117、および組織パラメータ格納部118を備える。
受付部12は、命令受付部121、および情報受付部122を備える。
処理部13は、パラメータ蓄積部131、パラメータ取得部132、改善処理部133、項目スコア取得部134、および総合スコア取得部135を備える。
出力部14は、事前項目情報出力部141、項目スコア出力部142、および総合スコア出力部143を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する項目情報、後述する組織回答情報、後述する個別スコア表、後述する組織情報、後述する事前項目情報、後述する参照パラメータ、後述するアクションプラン情報、後述する組織パラメータ等である。なお、個別スコア表は、エンゲージメントスコア表などと言っても良い。
項目情報格納部111は、2以上の各パラメータに対応付けて、1以上の項目情報が格納される。パラメータは、例えば、「組織診断」「フォーカスサーベイ」である。「組織診断」「フォーカスサーベイ」は、アンケートの種類、または調査の種類を示す情報である、と考えても良い。
「組織診断」は、例えば、後述する総合的項目と後述する個別項目の両方の設問を有するアンケートを行うことを示す情報である。「フォーカスサーベイ」は、例えば、後述する総合的項目のみの設問を有するアンケートを行うことを示す情報である。
なお、項目情報格納部111における項目情報は、パラメータに対応付いていなくても良い。
項目情報は、組織の項目に関する情報である。項目は、組織に関する質問であっても良い。また、項目は、組織に関する質問に対応付いていても良い。2以上の項目には、例えば、組織の総合的な事項に関する総合的項目と組織の個別的な項目である個別項目とがある。なお、総合的項目は、通常、抽象度の高い質問に対する項目である。また、個別項目は、通常、抽象度がより低い質問(より具体的な質問)に対する項目である。また、項目情報格納部111の2以上の項目情報は、例えば、4つの総合的項目の項目情報と64の個別項目の項目情報とを有する。また、項目は、例えば、2以上のうちのいずれかの対象に対応する。対象は、ファクターと言っても良い。また、対象は、組織に関わる事項と言っても良い。また、項目情報は、例えば、項目を識別する項目識別子、質問情報を有する。また、項目識別子は、例えば、ID、項目名等である。項目識別子は、質問情報そのものでも良い。質問情報は、質問を示す情報である。なお、質問とは、通常、アンケートの質問である。なお、事項は、対象や項目と言っても良い。
組織回答情報格納部112には、2以上の各組織の組織回答情報が格納される。組織回答情報は、組織の構成員に対する設問の回答を示す情報である。設問は、問題や項目と言っても良い。なお、回答を示す情報を単に、回答と言う場合もある。
また、組織回答情報は、通常、組織を識別する組織識別子に対応付いている。組織識別子は、組織名、組織を識別するID等である。また、組織回答情報は、通常、組織の1以上の属性値である組織属性値に対応付いている。組織属性値は、例えば、組織の業種を示す業種識別子(例えば、銀行、アパレル、メーカーなど)、組織の規模を分類する規模識別子(例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業など)、組織の経営状況に基づく組織のカテゴリー(例えば、黒字企業、赤字企業など)を示す情報、本社の地域を示す地域識別子、組織内の部門を識別する部門識別子(例えば、人事、経理、研究所、技術部門、営業部門、製造部門等)、上場しているか否かを示す上場識別子、組織のステージを示すステージ識別子(例えば、創成期、拡大期、多角化期、再生期など)、事業モデルを示す事業モデル識別子(例えば、複数の種類の事業を行うイノベーター、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ人に依存する事業であるプロフェッショナル、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ仕組みに依存する事業であるオペレーター等)等である。なお、業種は、金融、メーカー、商社、サービス等の大きな分類でも良いし、銀行、証券、電気メーカー、食品メーカー、機械メーカー等の小さな分類でも良い。業種の分け方等は問わないことは言うまでもない。
一の組織回答情報は、一の組織の2以上の構成員の回答の情報の集合である。一の組織回答情報は、2以上の各構成員に対応する2以上の構成員回答情報を有する。構成員回答情報は、構成員が項目に対する質問に回答した結果を含む情報である。構成員回答情報は、2以上の項目回答情報を有する。構成員回答情報は、通常、項目の数の分だけの項目回答情報を有する。項目回答情報は、項目識別子と回答情報とを有する。回答情報は、質問に対する回答に関する情報である。回答情報は、例えば、満足度情報を有する。満足度情報とは、項目に対する構成員の満足の度合いに関する回答を示す情報である。満足度情報は、例えば、項目に対する満足度を特定する情報である。満足度情報は、2以上のクラスに分類される。満足度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、満足度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。また、回答情報は、例えば、満足度情報と期待度情報とを有する。期待度情報は、項目に対する構成員の期待の度合いに関する回答を示す情報である。期待度情報は、例えば、項目に対する期待度を特定する情報である。期待度情報は、2以上のクラスに分類される。期待度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、期待度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。なお、項目や質問等の内容は問わない。また、構成員とは、例えば、企業の従業員、学校の職員、役所の職員等であるが、企業の役員等も含んでいても良い。構成員は、アルバイトでも良い。
なお、総合的項目は、例えば、会社に満足している度合いを示す会社満足度、仕事に満足している度合いを示す仕事満足度、上司に満足している度合いを示す上司満足度、職場に満足している度合いを示す職場満足度等である。また、個別項目は、例えば、自社の事業優位性、戦略目標の発信と伝達、全体的な連帯感、評価・給与の妥当性等である。
個別スコア表格納部113には、個別スコア表が格納される。個別スコア表は、ここでは、満足度情報と期待度情報とを与えた場合に、項目スコアが決定される情報である。個別スコア表は、ここでは、例えば、満足度情報の軸と期待度情報の軸とを有する表であり、表の各セルに個別スコアが記載され、満足度情報と期待度情報とが決定した場合に、項目スコアが決定される表である。かかる個別スコア表は、満足度情報が示す満足度が大きいほど、大きい項目スコアが取得され、期待度情報が示す期待度が小さいほど、大きい項目スコアが取得される表であることは好適である。
なお、満足度情報と期待度情報とをパラメータとする演算式により項目スコアが決定されても良い。なお、かかる演算式は、満足度情報をパラメータとする増加関数であり、期待度情報をパラメータとする減少関数であることは好適である。
また、満足度情報と期待度情報と項目スコアとのセットを複数、機械学習により学習させ、取得した学習情報を用いて、項目スコアが決定されても良い。かかる場合、満足度情報と期待度情報と学習情報に適用し、機械学習により、項目スコアが取得される。なお、ここでの機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト等が利用可能である。ただし、機械学習のアルゴリズムは問わない。
組織情報格納部114には、2以上の組織情報が格納される。組織情報は、組織に関する情報である。組織情報は、組織識別子と組織属性値とを有する。組織情報は、組織識別子と、組織属性値と、組織に対する総合的なスコアである総合スコアとを有することは好適である。ここでの総合スコアは、組織属性値に依存しない絶対的な総合スコアでも良い。
事前項目情報格納部115には、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上を決定するための項目情報である1または2以上の事前項目情報が格納される。
組織熟練情報とは、組織の改善のためのアクションプランの担当者を担う管理職クラスの構成員がどれほど組織に熟練しているかを示す情報である。組織熟練情報は、組織の施策の実行能力に関する情報である、と言っても良い。組織熟練情報は、定量的な情報である組織熟練度であることが好適であるが、定性的な情報でも良い。組織熟練度は、例えば、「熟練している(例えば、値「3」)」「普通である(例えば、値「2」)」「入門レベルである(例えば、値「1」)」のいずれかを採り得る。
事業変化情報とは、 事業がどれほどのスピード感で変化をしているかを示す情報である。事業変化情報は、組織が行う事業環境の変化に関する情報である、と言っても良い。事業変化情報は、定量的な情報である事業変化度であることが好適であるが、定性的な情報でも良い。事業変化度は、例えば、「安定している(例えば、値「3」)」「安定し始めている(例えば、値「2」)」「変化し続けている(例えば、値「1」)」のいずれかを採り得る。
企業統制情報とは、企業の統制をどのようにとっているかを示す情報である。企業統制情報は、組織の統制に関する情報である、と言っても良い。企業統制情報は、定量的な情報である企業統制度であることが好適であるが、定性的な情報でも良い。企業統制度は、例えば、「集権している(例えば、値「3」)」「過渡期である(例えば、値「2」)」「分権している(例えば、値「1」)」のいずれかを採り得る。
情報伝達情報とは、組織内でどのように情報伝達しているかを示す情報である。情報伝達情報は、組織内における情報伝達の手段に関する情報である、と言っても良い。情報伝達情報は、定量的な情報である情報伝達度であることが好適であるが、定性的な情報でも良い。情報伝達度は、例えば、「バーチャルな接点で伝達する(例えば、値「3」)」「普通である(例えば、値「2」)」「リアルな接点で伝達する(例えば、値「1」)」のいずれかを採り得る。
組織熟練情報を決定するための項目情報は、例えば、組織熟練情報を尋ねる設問であり、例えば、「アクションプラン担当者を担う管理職クラスの組織マネジメント力はどちらに近いですか?」である。
事業変化情報を決定するための項目情報は、例えば、事業変化情報を尋ねる設問であり、例えば、「事業変化のスピードはどちらに近いですか?」である。
企業統制情報を決定するための項目情報は、例えば、企業統制情報を尋ねる設問であり、例えば、「組織のマネジメント方法はどちらに近いですか?」である。
情報伝達情報を決定するための項目情報は、例えば、情報伝達情報を尋ねる設問であり、例えば、「社内での情報伝達方法はどちらに近いですか?」である。
参照パラメータ格納部116には、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1または2種類以上のうちの種類ごとに、各種類の採り得る情報ごとに、情報処理装置1が使用する1または2以上のパラメータが格納される。参照パラメータ格納部116には、組織熟練情報等のうちの2種類以上のうちの種類ごとに、かつ各種類の採り得る情報ごとに、2以上のパラメータが格納されていることは好適である。なお、参照パラメータ格納部116の情報は、コンサルタントのノウハウ、能力に関する情報である、と言える。
参照パラメータ格納部116に、パラメータに対応付けて、組織に提供する提供情報が格納されることは好適である。提供情報は、例えば、アクションプラン担当者の職位に関する情報であり、例えば、「低職位」「中職位」「高職位」である。提供情報は、例えば、組織改善のための上位役職者の関わり方に関する情報であり、例えば、「進捗確認(アクションプラン担当者に任せつつ、進捗状況を定期的に把握する)」「相談対応(アクションプランの実行について相談に乗る機会を設ける)」「承認・支援(アクションプランが進んでいるか気にかけ、励まし声をかけ、滞っていたら支援する)である。また、提供情報は、例えば、組織改善のための上位役職者以外のサポートに関する情報であり、例えば、「基本的にはなし(自走)」「社内の支援(例:オペレーション担当者からのサポートでスキル/モチベーション支援)」「コンサル企業の支援(例:オプションサービスで研修、全体共有会などのスキル/モチベーション支援を行う)である。
アクションプラン格納部117には、1または2以上の各パラメータに対応付けて、組織改善のための1以上のアクションプランが格納される。アクションプランは、組織の改善のための推奨される施策である。アクションプランは、例えば、「他部署との交流の機会を設ける」「人事制度に対する理解を深められる場を設ける」等である。
組織パラメータ格納部118には、組織を識別する組織識別子に対応付けて、1以上のパラメータが格納される。なお、パラメータは、値、情報と言っても良い場合がある。
組織パラメータ格納部118に、組織識別子に対応付けて、1以上の提供情報が格納されても良い。なお、かかる場合、組織パラメータ格納部118には、組織識別子に対応付けて、パラメータが格納されないことは好適である。また、かかる場合、対応するパラメータと提供情報とは同じである、と考えても良い。
組織パラメータ格納部118には、組織識別子に対応付けて、組織改善のためのアンケートの実施に利用する1以上のパラメータが格納される。アンケートの実施に利用するパラメータは、例えば、「アンケートの実施頻度」の値、「アンケートの実施タイミング」の値、「アンケートの実施間隔」の値である。
組織パラメータ格納部118には、組織識別子に対応付けて、組織改善のためのアクションプランの提示に利用する1以上のパラメータが格納される。アクションプランの提示に利用するパラメータは、例えば、「改善項目/アクション数」の値である。
組織パラメータ格納部118には、組織識別子に対応付けて、組織改善のためのアンケートの実施頻度に関するパラメータが格納される。
組織パラメータ格納部118には、組織識別子に対応付けて、組織改善のためのアンケートの実施方法に関するパラメータが格納される。
受付部12は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示とは、例えば、後述する命令、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報、組織回答情報、アンケートの回答情報(構成員回答情報、または組織回答情報)等である。また、ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念として捕らえても良い。
命令受付部121は、命令を受け付ける。命令受付部121は、例えば、組織識別子に対応付いた命令を受け付ける。ここで、命令は、例えば、改善処理部133を機能させるための命令である。命令は、例えば、パラメータの設定の指示であるパラメータ設定命令、アンケートの送信の指示であるアンケート実施命令、アクションプランの送信の指示であえるアクションプラン提示命令、組織のパラメータに対応した提供情報の送信の指示である情報提供命令である。なお、パラメータ設定命令は、通常、アンケート実施命令、アクションプラン提示命令、情報提供命令の受け付けの前に受け付けられる命令である。つまり、パラメータ設定命令は、通常、情報処理装置1の本来機能の発揮の前に受け付けられるパラメータの設定の指示である。
また、ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念として捕らえても良い。
情報受付部122は、組織を識別する組織識別子に対応付けて、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付ける。なお、情報受付部122は、組織回答情報を受け付けても良い。
情報受付部122は、1以上の事前項目情報を出力に応じて、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付けることは好適である。ここで出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、パラメータ蓄積部131、パラメータ取得部132、改善処理部133、項目スコア取得部134、総合スコア取得部135等が行う処理である。各種の処理とは、例えば、受信された組織回答情報、受信された構成員回答情報、受信された組織情報等を格納部11に蓄積する処理である。
パラメータ蓄積部131は、受付部12が受け付けた1種類以上の各情報に応じた1または2以上のパラメータを参照パラメータ格納部116から取得し、1以上のパラメータを受付部12が受け付けた1種類以上の各情報に対応付いた組織識別子に対応付けて、組織パラメータ格納部118に蓄積する。
パラメータ取得部132は、命令受付部121が受け付けた命令が有する組織識別子と対になる1または2以上のパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。
パラメータ取得部132は、命令受付部121が受け付けた命令が有する組織識別子と対になる1または2以上のパラメータであり、受け付けられた命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。
なお、パラメータ取得部132は、例えば、命令に対応付けて、パラメータを特定する情報を保持している。パラメータ取得部132は、例えば、命令「アンケート実施命令」とパラメータ識別子「組織診断を実施するか否かを示すパラメータ」「フォーカスサーベイを実施するか否かを示すパラメータ」「エンゲージメントサーベイの実施頻度」「フォーカスサーベイの実施頻度」「アンケートの実施頻度」とを対応付けた情報を保持している。
改善処理部133は、パラメータ取得部132が取得した1または2以上のパラメータを用いた処理であり、組織の改善を行うための処理を行う。
なお、組織の改善を行うための処理とは、例えば、組織改善のためのアンケートの実施(1以上の項目情報を有するアンケートの端末装置2への送信)、アクションプランの提示(アクションプランの端末装置2への送信)などの処理のための情報提供、組織改善のためのアンケートの実施またはアクションプランの提示などの処理のためのデフォルト値の設定および出力、組織改善のためのアンケートの実施タイミングであることの端末装置2への送信、組織改善のための、端末装置2で出力される画面の変更(例えば、特定のボタンを選択不可とする、特定のメニューを選択できなくする等)、組織改善のための作業フローの変更等である。
改善処理部133は、例えば、パラメータ取得部132が取得した1以上のパラメータに対応する1以上の項目情報を項目情報格納部111から取得し、アンケートを構成し、出力する。ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
改善処理部133は、例えば、パラメータ取得部132が取得した1以上のパラメータを用いて、組織改善のための1以上のアクションプランをアクションプラン格納部117から取得し、出力する。改善処理部133は、例えば、パラメータ取得部132が取得した1以上のパラメータと対になる1以上のアクションプランをアクションプラン格納部117から取得し、出力する。ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
改善処理部133は、例えば、実施頻度に関するパラメータに合致するように、アンケートの実施を促す催促情報を出力する。改善処理部133は、例えば、前回のアンケートの実施時期の情報(例えば、日付情報)を格納部11から取得し、実施頻度に関するパラメータを用いて、次のアンケートの実施時期の情報を取得し、当該実施時期の情報と取得した現在日とが予め決められた条件を満たすほど近くなった場合に、アンケートの実施を促す催促情報を出力する。ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
改善処理部133は、例えば、実施方法に関するパラメータに対応して、異なるルートによりアンケートの回答を受け付け、蓄積する。改善処理部133は、例えば、実施方法に関するパラメータが「WEB」である組織の組織識別子と対応付いた回答のみを端末装置2から受信し、組織回答情報格納部112に蓄積する。改善処理部133は、例えば、実施方法に関するパラメータが「WEB」以外である場合、複数の構成員を有する組織の組織回答情報を、一括して受信し、組織回答情報格納部112に蓄積する。
改善処理部133は、例えば、パラメータ取得部132が取得した1以上の各パラメータと対になる提供情報を参照パラメータ格納部116から取得し、出力する。
改善処理部133は、例えば、アンケートの回答を受け付け、当該回答を組織回答情報格納部112に蓄積する。なお、受け付けられるアンケートの回答は、通常、組織識別子に対応付いている。
改善処理部133は、例えば、構成員ごとに、構成員回答情報を受け付け、当該構成員回答情報を、当該構成員の組織の組織識別子に対応付けて組織回答情報格納部112に蓄積する。改善処理部133は、例えば、組織識別子に対応付く組織回答情報を一括して受け付け、当該組織回答情報を組織識別子に対応付けて組織回答情報格納部112に蓄積する。
項目スコア取得部134は、2以上の各組織回答情報に含まれる2以上の各項目の構成員の分の回答情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。
項目スコア取得部134は、例えば、組織ごとに、当該組織の組織回答情報に含まれる2以上の各項目の回答情報に含まれる満足度情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。項目スコア取得部134は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、満足度情報の平均値を算出し、かかる平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。また、項目スコア取得部134は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、構成員の属性値に応じて、異なる重み付けをして、満足度情報の加重平均値を算出し、かかる加重平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。なお、構成員の属性値は、例えば、役職、勤続年数、性別等である。例えば、項目スコア取得部134は、勤続年数が長い従業員の満足度情報を、短い従業員の満足度情報と比較して、重みを重くして、加重平均を算出しても良い。
項目スコア取得部134は、少なくとも一部の項目に対して、満足度情報と期待度情報とを用いて、組織ごとに項目スコアを取得する。なお、満足度情報と期待度情報とを用いて項目スコアを取得する対象の項目は、例えば、個別項目である。
項目スコア取得部134は、例えば、満足度情報が高ければ高いスコアになり、期待度情報が低ければ高いスコアになるように、項目スコアを取得することは好適である。
項目スコア取得部134は、例えば、2以上の各組織について、2以上の各項目について、回答情報が有する満足度情報の平均値と回答情報が有する期待度情報の平均値とを算出し、2つの平均値を用いて、項目ごとに項目スコアを取得する。
項目スコア取得部134は、例えば、個別スコア表に、満足度情報と期待度情報とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。また、項目スコア取得部134は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の統計処理結果と期待度情報の統計処理結果とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部134は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の平均値と期待度情報の平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部134は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の加重平均値と期待度情報の加重平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。なお、加重平均値は、構成員の属性値に基づく、加重平均値である。
項目スコア取得部134は、例えば、満足度情報の平均値をパラメータとする増加関数であり、期待度情報の平均値をパラメータとする減少関数を用いて、項目ごとに、項目スコアを算出しても良い。
上記では、項目スコア取得部134が、いわゆる絶対的な項目スコアを算出する処理を説明した。絶対的な項目スコアは、業種等の組織識別子に依存しない項目スコアであり、通常、一の組織の組織識別子に対応する回答情報のみから取得される。
ただし、項目スコア取得部134は、いわゆる相対的な項目スコアを算出しても良い。つまり、項目スコア取得部134は、例えば、組織属性値に応じた項目スコアを取得する。かかる場合、項目スコア取得部134は、例えば、当該組織の各項目の絶対的な項目スコアを算出する。そして、項目スコア取得部134は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値(例えば、同一の業種)と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された1以上の項目スコアを用いて相対的な項目スコアを算出する。
項目スコア取得部134は、例えば、当該組織の絶対的な項目スコアの偏差値を、当該組織と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子で識別される組織の項目スコアを用いて算出する。なお、複数の絶対的な項目スコアを用いて、一の絶対的な項目スコアの偏差値である相対的な項目スコアを算出技術は周知技術である。
また、項目スコア取得部134は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された2以上の絶対的な項目スコアの平均値を算出し、当該平均値と、当該組織の絶対的な項目スコアとの差を用いて、相対的な項目スコアとして取得する等しても良い。なお、かかる相対的な項目スコアは、項目スコアの平均値と当該組織の絶対的な項目スコアとの差そのものでも良いし、当該差をパラメータとして演算式に代入して算出される値でも良い。
つまり、同一の組織属性値に対応する複数の組織の絶対的な項目スコアを用いて、一の組織の相対的な項目スコアの算出方法は種々考えられる。同一の組織属性値とは、1または2以上の組織属性値が同一であることである。項目スコア取得部134は、例えば、各項目について、同一業種の複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良いし、同一業種および同様の規模の範疇に入る複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良い。
総合スコア取得部135は、2以上の各組織回答情報に対して、2以上の項目スコアを用いて、総合スコアを取得する。総合スコアは、各組織に対する総合的なスコアである。総合スコア取得部135は、通常、2以上の各項目スコアが良好なスコアほど、高い総合スコアを取得する。
総合スコア取得部135は、例えば、命令が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、当該組織識別子と対になる1または2以上の組織属性値に応じた当該組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
つまり、総合スコア取得部135は、例えば、1または2以上の組織属性値を用いて構成される条件に合致する複数の組織の中における、一の組織の相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得しても良い。例えば、総合スコア取得部135は、例えば、業種識別子が「メーカー」であり、かつ部門識別子が「研究所または技術部門」である複数の組織の中における、特定の組織(例えば、A社)の研究所または技術部門に属する従業員の回答情報から、メーカーであるA社の「研究所+技術部門」の属性値加味総合スコアを取得しても良い。かかる場合、条件は「(業種識別子=メーカー) AND (部門識別子=研究所 OR 技術部門)」である。 総合スコア取得部135は、例えば、2以上の絶対的な項目スコアを用いて、絶対的な総合スコアを取得する。
また、総合スコア取得部135は、例えば、2以上の相対的な項目スコアを用いて、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得する。
総合スコア取得部135は、以下のようにスコア調整機能を用いて、総合スコアを取得することは好適である。スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を用いてスコアを調整する機能である。なお、ここで、スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関が大きいほど、高い総合スコアとなるようにすることは好適である。
総合スコア取得部135は、例えば、組織ごとに、2以上の項目スコアを用いて、各組織に対する仮の総合的なスコアである仮総合スコアを取得し、2以上の各項目の満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を取得し、当該相関情報を用いて、相関の度合いが大きいほど、スコアが大きくなるように、仮総合スコアから総合スコアを取得する。なお、相関情報は、2以上の項目の満足度情報の集合と期待度情報の集合との相関値であっても良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下の項目数をパラメータとする増加関数とする演算式により算出される値でも良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下であり、満足度情報の方が小さい項目数をパラメータとする減少関数とする演算式により算出される値でも良い。つまり、相関情報を取得するアルゴリズムは問わない。
総合スコア取得部135は、総合的項目に対する項目スコアと個別項目に対する項目スコアとの両方を用いて、かつ総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。なお、かかる場合も、絶対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部135は、絶対的な総合スコアを取得できる。また、相対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部135は、属性値加味総合スコアを取得できる。
総合スコア取得部135は、例えば、「総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、総合スコアを算出しても良い。なお、ここで、(α>β)であることは好適である。つまり、総合スコア取得部135は、総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。また、例えば、「α=0.7,β=0.3」である。なお、総合的項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、総合的項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。個別項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、個別項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。
また、総合スコア取得部135は、例えば、「仮総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、仮総合スコアを算出し、さらに上記のスコア調整機能により、スコア調整を行い、総合スコアを算出しても良い。さらに、総合スコア取得部135は、例えば、複数の組織の総合スコアを用いて、各組織の総合スコアの偏差値を算出し、かかる偏差値を、最終的な総合スコアとしても良い。
総合スコア取得部135は、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、当該総合スコアと組織属性値とを用いて、組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを取得する。なお、属性値加味総合スコアは、組織属性値に依存する相対的な総合スコアである、と考えても良い。また、属性値加味総合スコアは、相対的なエンゲージメントスコアと言っても良い。なお、かかる場合の組織属性値は、1または2以上の組織属性値である。
総合スコア取得部135は、例えば、命令が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、組織識別子と対になる組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
総合スコア取得部135は、命令が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、総合スコアと組織属性値とを用いて属性値加味総合スコアを取得する。ここでの総合スコアは、絶対的な総合スコアであり、属性値加味総合スコアは相対的な総合スコアである。
総合スコア取得部135は、項目スコア取得部134が取得した2以上の相対的な項目スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部135は、通常、相対的な項目スコアが大きいほど、大きな属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部135は、例えば、項目スコア取得部134が取得した2以上の相対的な項目スコアをパラメータとする増加関数(例えば、平均値、加重平均、和など)により、属性値加味総合スコアを取得する。例えば、格納部11に、2以上の相対的な項目スコアの集合と、属性値加味総合スコアとの対応表が格納されており、総合スコア取得部135は、当該対応表を参照し、項目スコア取得部134が取得した2以上の相対的な項目スコアに対応する属性値加味総合スコアを当該対応表から取得する。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、後述する1以上の事前項目情報、アンケート、総合スコアである。各種の情報とは、例えば、項目識別子と項目スコアとの対の情報の集合である。なお、項目スコアは、絶対的な項目スコアでも、相対的な項目スコアでも良い。また、各種の情報とは、例えば、絶対的な総合スコア、または相対的な総合スコアである。ここで、出力とは、通常、端末装置2等の外部装置への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
事前項目情報出力部141は、1以上の事前項目情報を出力する。なお、1以上の事前項目情報は、事前項目情報格納部115に格納されている情報である。また、ここでの出力は、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示等でも良い。
事前項目情報出力部141は、一の組織に対応する改善処理部133が最初のアンケートの回答を受け付ける前に、当該一の組織に対応する端末装置2に、1以上の事前項目情報を送信することは好適である。
項目スコア出力部142は、1または2以上の項目スコアを出力する。項目スコア出力部142は、通常、項目識別子に対応付けて、当該項目識別子で識別される項目の項目スコアを出力する。なお、項目スコアは、上述した絶対的な項目スコアでも良いし、相対的な項目スコアでも良い。
項目スコア出力部142は、例えば、出力指示が有する組織識別子と対になる項目スコアを、項目識別子に対応付けて出力する。項目スコア出力部142は、組織識別子に対応付けて、1以上の項目スコアを出力することは好適である。また、項目スコア出力部142は、総合的項目の項目スコアと、個別項目の項目スコアとを視覚的に区別可能な態様で、項目スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部143は、総合スコアを出力する。総合スコア出力部143は、組織識別子に対応付けて、総合スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部143は、絶対的な総合スコアを出力しても良い。総合スコア出力部143は、組織識別子に対応付けて、絶対的な総合スコアを出力することは好適である。
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザの組織を識別する組織識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。なお、組織識別子は、ユーザを識別する情報と考えても良い。
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。つまり、各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
また、各種の指示や情報等とは、例えば、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報、組織回答情報、アンケートの回答情報、組織識別子と組織属性値とを有する組織情報、パラメータ設定命令、アンケート実施命令、情報提供命令等である。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、事前項目情報、提示情報、総合スコア、絶対的または相対的な項目スコア、アンケートである。
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、事前項目情報、提示情報、総合スコアである。
格納部11、項目情報格納部111、組織回答情報格納部112、個別スコア表格納部113、組織情報格納部114、事前項目情報格納部115、参照パラメータ格納部116、アクションプラン格納部117、組織パラメータ格納部118、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、命令受付部121、情報受付部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、パラメータ蓄積部131、パラメータ取得部132、改善処理部133、項目スコア取得部134、総合スコア取得部135、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、事前項目情報出力部141、項目スコア出力部142、総合スコア出力部143、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、組織回答情報格納部112には、複数の組織の組織回答情報が格納されている、とする。また、個別スコア表格納部113には、個別スコア表が格納されている、とする。
(ステップS401)命令受付部121は、パラメータ設定命令を端末装置2から受信したか否かを判断する。パラメータ設定命令を受信した場合はステップS402に行き、パラメータ設定命令を受信しなかった場合はステップS408に行く。
(ステップS402)処理部13は、1以上の事前項目情報を事前項目情報格納部115から取得する。
(ステップS403)出力部14は、ステップS402で取得された1以上の事前項目情報を、パラメータ設定命令を送信してきた端末装置2に送信する。
(ステップS404)情報受付部122は、組織を識別する組織識別子に対応付けて、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受信したか否かを判断する。1種類以上の情報を受信した場合はステップS405に行き、1種類以上の情報を受信しなかった場合はステップS404に戻る。なお、かかる情報の受信は、1以上の事前項目情報の送信に基づいている。また、本ステップにおいて、予め決められた時間以上が経過した場合等、タイムアウトし、ステップS401に戻っても良い。かかる場合、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報の受信のタイミングは問わない。
(ステップS405)パラメータ蓄積部131は、ステップS404で受信された情報に対応する組織識別子を取得する。
(ステップS406)パラメータ蓄積部131は、ステップS404で受信された1種類以上の各情報と対になる1以上のパラメータを、参照パラメータ格納部116から取得する。
(ステップS407)パラメータ蓄積部131は、ステップS405で取得した組織識別子に対応付けて、ステップS406で取得した1以上のパラメータを組織パラメータ格納部118に蓄積する。ステップS401に戻る。
(ステップS408)命令受付部121は、組織の改善のために行われる処理のための命令を端末装置2から受信したか否かを判断する。命令を受信した場合はステップS409に行き、命令を受信しなかった場合はステップS411に行く。なお、命令は、組織識別子に対応づくように受信される。
(ステップS409)改善処理部133は、ステップS408で受信された命令に対応する組織識別子を取得する。
(ステップS410)改善処理部133は、改善処理を行う。ステップS401に戻る。なお、改善処理の詳細な動作例について、図5のフローチャートを用いて説明する。また、改善処理は、組織の改善に役に立つための処理であり、種々、あり得る。
(ステップS411)情報受付部122は、組織回答情報を受信したか否かを判断する。組織回答情報を受信した場合はステップS412に行き、組織回答情報を受信しなかった場合はステップS414に行く。
(ステップS412)処理部13は、ステップS411で受信された組織回答情報を組織回答情報格納部112に蓄積する。
(ステップS413)項目スコア取得部134、総合スコア取得部135は、組織回答情報を用いて、スコアを算出する。スコア算出処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、スコアの算出タイミングは問わない。
(ステップS414)改善処理部133は、アンケートの実施催促情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。アンケートの実施催促情報を送信するタイミングであればステップS415に行き、当該タイミングでなければステップS401に戻る。なお、アンケートの実施催促情報を送信するタイミングは、例えば、定期的、または予め設定された日時になった時等であり、問わない。
(ステップS415)改善処理部133は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS416)改善処理部133は、組織情報格納部114にi番目の組織識別子が存在するか否かを判断する。i番目の組織識別子が存在する場合はステップS417に行き、i番目の組織識別子が存在しない場合はステップS401に戻る。
(ステップS417)改善処理部133は、i番目の組織識別子と対になるパラメータのうち、アンケートの実施頻度に関するパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。なお、アンケートの実施頻度に関するパラメータは、アンケートの実施時期を特定するパラメータでも良い。
(ステップS418)改善処理部133は、i番目の組織識別子と対になる情報であり、前回のアンケートの実施時期の情報を、格納部11から取得する。なお、かかる場合、例えば、組織回答情報が受信された場合に、処理部13は、その日時の情報である実施時期の情報を、組織識別子と対にして格納部11に蓄積する。
(ステップS419)改善処理部133は、現在の日の情報を図示しない時計またはNLPサーバ等から取得する。そして、改善処理部133は、前回のアンケートの実施時期の情報と現在の日の情報とアンケートの実施頻度に関するパラメータとから、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。条件を満たす場合はステップS420に行き、条件を満たさない場合はステップS421に行く。予め決められた条件は、前回のアンケートの実施時期の情報と現在の日の情報とから取得される期間情報が、アンケートの実施頻度に関するパラメータにより特定される期間情報と一致するまたは予め決められた条件を満たすほど近似すること等である。
(ステップS420)改善処理部133は、アンケートの実施を促す催促情報を格納部11から取得し、i番目の組織識別子と対になる連絡先情報(例えば、メールアドレス、IDなど)が示す連絡先に通知する。なお、催促情報は、例えば、アンケートの実施時期である旨の情報またはアンケートの実施時期が近い旨の情報である。また、催促情報は、例えば、格納部11に格納されている。
(ステップS421)改善処理部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS416に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS410の改善処理の詳細な動作例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)パラメータ取得部132は、受信された命令がアンケート実施命令であるか否かを判断する。命令がアンケート実施命令である場合はステップS502に行き、命令がアンケート実施命令でない場合はステップS506に行く。
(ステップS502)パラメータ取得部132は、ステップS409で取得された組織識別子と対になる1以上のパラメータであり、アンケート実施命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。なお、1以上のパラメータは、例えば、アンケートの実施頻度に関するパラメータ、実施するアンケートを特定するパラメータ(例えば、組織診断を実施するか否かを示すパラメータ、フォーカスサーベイを実施するか否かを示すパラメータ)である。
(ステップS503)改善処理部133は、アンケートを実施しても良い時期であるか否かを判断する。アンケートを実施しても良い時期であればステップS504に行き、アンケートを実施しても良い時期でなければ上位処理にリターンする。なお、改善処理部133は、ステップS417からステップS419で説明した処理により、ステップS419と同様、条件を満たすか否かにより、アンケートを実施しても良い時期であるか否かを判断する。
(ステップS504)改善処理部133は、ステップS502で取得したパラメータ(例えば、実施するアンケートを特定するパラメータ)に対応する1または2以上の項目情報を項目情報格納部111から取得する。そして、改善処理部133は、取得した1以上の項目情報を用いて、アンケートを構成する。
(ステップS505)改善処理部133は、ステップS504で構成したアンケートを、命令を送信してきた端末装置2に送信する。上位処理にリターンする。
(ステップS506)改善処理部133は、受信された命令がアクションプラン提示命令であるか否かを判断する。命令がアクションプラン提示命令である場合はステップS507に行き、命令がアクションプラン提示命令でない場合はステップS510に行く。
(ステップS507)改善処理部133は、ステップS409で取得された組織識別子と対になる1以上のパラメータであり、アクションプラン提示命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。
(ステップS508)改善処理部133は、ステップS507で取得した1以上のパラメータに対応する1以上のアクションプランをアクションプラン格納部117から取得する。
(ステップS509)改善処理部133は、ステップS508で取得した1以上のアクションプランを、命令を送信してきた端末装置2に送信する。上位処理にリターンする。
(ステップS510)改善処理部133は、受信された命令が情報提供命令であるか否かを判断する。命令が情報提供命令である場合はステップS511に行き、命令が情報提供命令でない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS511)改善処理部133は、ステップS409で取得された組織識別子と対になる1以上のパラメータであり、情報提供命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ格納部118から取得する。
(ステップS512)改善処理部133は、ステップS511で取得した1以上のパラメータに対応する1以上の提供情報を参照パラメータ格納部116から取得する。
(ステップS513)改善処理部133は、ステップS508で取得した1以上の提供情報を、命令を送信してきた端末装置2に送信する。上位処理にリターンする。
なお、図5のフローチャートにおいて、改善処理部133は、他の改善処理を行っても良い。
次に、ステップS413のスコア算出処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)項目スコア取得部134は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS602)項目スコア取得部134は、受信された組織回答情報の中に、i番目の個別項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の個別項目の項目識別子が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合はステップS609に行く。
(ステップS603)項目スコア取得部134は、受信された組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS604)項目スコア取得部134は、ステップS603で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部134は、例えば、ステップS603で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部134は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS605)項目スコア取得部134は、受信された組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の期待度情報を取得する。
(ステップS606)項目スコア取得部134は、ステップS605で取得した期待度情報を統計処理し、統計期待度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部134は、例えば、ステップS603で取得した期待度情報の平均値である統計期待度情報を算出する。そして、項目スコア取得部134は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計期待度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS607)項目スコア取得部134は、統計満足度情報と統計期待度情報とを用いて、着目している組織のi番目の個別項目の項目スコアを取得する。なお、項目スコア取得部134は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、個別スコア表格納部113の個別スコア表に適用し、i番目の個別項目の項目スコアを取得する。そして、項目スコア取得部134は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアを格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS608)項目スコア取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
(ステップS609)項目スコア取得部134は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS610)項目スコア取得部134は、受信された組織回答情報の中に、j番目の総合的項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。j番目の総合的項目の項目識別子が存在する場合はステップS611に行き、存在しない場合はステップS614に行く。
(ステップS611)項目スコア取得部134は、受信された組織回答情報の中の、j番目の総合的項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS612)項目スコア取得部134は、ステップS611で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部134は、例えば、ステップS611で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部134は、j番目の総合的項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS613)項目スコア取得部134は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS610に戻る。
(ステップS614)総合スコア取得部135は、個別項目のすべての項目スコアを、格納部11または図示しないバッファから取得する。なお、個別項目の項目スコアは、ステップS607で取得されたスコアである。
(ステップS615)総合スコア取得部135は、ステップS614で取得したすべての項目スコアから、個別項目の総合的なスコアを取得する。例えば、総合スコア取得部135は、ステップS614で取得したすべての項目スコアの平均値を算出し、当該平均値を個別項目の総合的なスコアとして取得する。
(ステップS616)総合スコア取得部135は、総合的項目のすべての項目の統計満足度情報を、格納部11または図示しないバッファから取得する。
(ステップS617)総合スコア取得部135は、ステップS616で取得したすべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。総合スコア取得部135は、例えば、ステップS616で取得したすべての項目の統計満足度情報の平均値を算出し、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
(ステップS618)総合スコア取得部135は、ステップS615で取得した個別項目の総合的なスコアと、ステップS617で取得した総合的項目の統計満足度情報とから、仮総合スコアを算出する。なお、総合スコア取得部135は、例えば、演算式「仮総合スコア=α×総合的項目の統計満足度情報+β×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
(ステップS619)総合スコア取得部135は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
(ステップS620)総合スコア取得部135は、ステップS619で取得した相関情報を用いて、ステップS618で取得した仮総合スコアを調整し、総合スコアを取得する。上位処理にリターンする。なお、総合スコア取得部135は、相関情報が示す相関の度合いが大きいほど、高い総合スコアとなるように、総合スコアを取得する。
次に、端末装置2の動作について説明する。端末装置2の端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する。端末送信部24は、端末処理部23が構成した指示等を情報処理装置1に送信する。として、端末受信部25は、指示等の送信に応じて、情報処理装置1から情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成された情報を出力する。
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
今、項目情報格納部111には、図7に示す項目情報管理表が格納されている、とする。項目情報管理表は、組織(ここでは、企業)の構成員(ここでは、従業員)に対するアンケートの項目を示す多数の項目情報を管理する表である。項目情報は、ここでは、「設問No」「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」を有する。「設問No」は設問を識別するIDであり、項目識別子の一例である。「種類」は項目の種類を示す情報であり、ここでは、総合的項目または個別項目のいずれかを採り得る。「ファクター」は項目の中位概念であり、対象と言っても良い。「項目」は項目の内容を示す情報である。なお、「項目」を項目識別子である、と考えても良い。「質問:期待度」は期待度情報を取得するための質問である。「質問:満足度」は満足度情報を取得するための質問である。
なお、図7において、設問No「1」から「4」のレコードは、アンケートの種類「フォーカスサーベイ」に対応づいている、とする。また、図7において、設問No「5」以降のレコードは、アンケートの種類「組織診断」に対応づいている、とする。なお、設問No「1」から「4」のレコードは、アンケートの種類「フォーカスサーベイ」にも対応づいていていても良い。
また、組織回答情報格納部112には、例えば、図8に示すような構造を有する組織回答情報が格納されている。組織回答情報格納部112には、2以上の組織回答情報が格納されている。図8は、組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報である。また、801は、組織識別子「A社」で識別される組織の一の従業員の構成員回答情報である。組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報は、2以上の従業員の構成員回答情報を含む。構成員回答情報は、「項目識別子」「期待度情報」「満足度情報」を有するレコードを多数(ここでは、63以上)有する。なお、項目識別子が1〜4の項目のレコードは、総合的項目のレコードであり、期待度情報を有さない。そして、801の構成員回答情報を構成する期待度情報、満足度情報は、従業委員が、図7に示す項目情報管理表の「質問:期待度」「質問:満足度」に対して行った回答から取得された情報である。そして、かかる回答は、ここでは、1から5までの自然数のいずれかによる回答である。また、ここでは、「質問:期待度」に対する期待度情報が1である場合、期待度が最も低く、5である場合、期待度が最も高い。また、「質問:満足度」に対する満足度情報が1である場合、満足度が最も低く、5である場合、満足度が最も高い。また、組織識別子「A社」で識別される組織の業種である組織属性値は「メーカー」である、とする。なお、業種は、組織属性の一例である。また、組織回答情報格納部112には、組織属性値「メーカー」に対応する組織の組織回答情報が、複数格納されている、とする。
また、個別スコア表格納部113には、図9に示す個別スコア表が格納されている。個別スコア表は、「期待度情報」「満足度情報」「スコア」を有する2以上のレコードを管理している。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値である。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「期待度情報」の属性値である「期待度の値1」「期待度の値2」・・・「期待度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。また、「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値である。「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「満足度情報」の属性値である「満足度の値1」「満足度の値2」・・・「満足度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。「スコア」は、ここでは、項目スコアを示す情報である。「スコア」の属性値である「スコア1」「スコア2」・・・「スコアN」は、具体的な値である。
また、組織情報格納部114には、図10に示す組織情報管理表が格納されている。組織情報管理表は、組織情報を管理する表である。組織情報管理表は、「ID」「組織識別子」「組織属性値」「総合スコア」等を有するレコードを2以上有する。「組織属性値」は、ここでは「業種識別子」「規模識別子」「地域識別子」「経営状況識別子」等を有する。「業種識別子」は、業種を識別する情報であり、ここでは、例えば、メーカー、商社、銀行等である。「規模識別子」は、組織の規模を識別する情報であり、例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業等である。「地域識別子」は、組織(企業等)の本社の所在地を識別する情報であり、例えば、都道府県のいずれかである。「経営状況識別子」は、経営の状況を識別する情報であり、例えば、黒字または赤字等である。
また、事前項目情報格納部115には、図11に事前項目情報管理表が格納されている。事前項目情報管理表は、「ID」「種類」「事前項目情報」「候補値」を有するレコードを複数、管理している。「ID」はレコードを識別する情報である。「種類」は、受け付けられる情報の種類を示し、ここでは、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報のうちのいずれかである。「事前項目情報」は、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報のうちのいずれかを決定するための設問である。「候補値」は、事前項目情報に対して、ユーザが端末装置2に入力し得る情報であり、ここでは、「1」「2」「3」のいずれかである。また、値「1」「2」「3」の各々に対して、情報の種類ごとの意味が図11の「候補値」の属性値として格納されている。
また、参照パラメータ格納部116には、図12に示す参照パラメータ管理表が格納されている。参照パラメータ管理表は、「種類」「パラメータ種類」「値」を有するレコードを複数、管理している。「種類」は情報の種類であり、ここでは、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報のうちのいずれかである。「パラメータ種類」は、パラメータの種類(「変数」と言っても良い)を識別するパラメータ識別子である。「値」は、パラメータとして採用され得る値である。「値」は、「1」「2」「3」のうちのいずれかを採り得る「候補値」と対になっている。つまり、図12において、例えば、組織熟練情報が「3」の場合、パラメータの種類「運用パターン」には、パラメータ「3」が代入されることを示す。なお、ここでのパラメータ「3」は提供情報「SeePlanDo/Check&Action」に対応する。また、図12において、事業変化情報が「1」の場合、パラメータの種類「エンゲージメントサーベイ実施頻度」には、パラメータ「1」が代入されることを示す。なお、ここでのパラメータ「1」は、提供情報「四半期に1度 決算・評価・組織改編・異動が四半期で行われる」に対応する。
また、アクションプラン格納部117には、図13に示すアクションプラン管理表が格納されている。アクションプラン管理表は、「種類」「パラメータ種類」「アクションプラン」を有するレコードを複数、管理している。「種類」は情報の種類であり、ここでは、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、情報伝達情報のうちのいずれかである。「パラメータ種類」は、パラメータの種類(「変数」と言っても良い)を識別するパラメータ識別子である。「アクションプラン」は、採用すべきアクションプラン、採用すべきではないアクションプランが記載されている。パラメータ種類「改善項目/アクション数」のパラメータ(値)が「2」である場合、「アクションプラン」は、「NOT AP3」である。「NOT AP3」は、アクションプラン「AP3」は採用すべきではないことを示す。また、パラメータ種類「改善項目/アクション数」のパラメータが「3」である場合、アクションプラン「AP1」またはアクションプラン「AP2」を採用すべきであることを示す。
組織パラメータ格納部118には、図14に示す構造を有する組織パラメータ管理表が格納されている。組織パラメータ管理表は、「ID」「組織識別子」「パラメータ種類」を有する。「パラメータ種類」の属性値は、パラメータの種類ごとの値(パラメータ)である。
かかる状況において、以下の3つの具体例を説明する。具体例1は、パラメータ設定命令により、ある組織のパラメータの集合が自動設定される場合である。具体例2は、改善処理部133が、アンケートの構成および送信を行う場合である。具体例3は、改善処理部133が、提供情報を取得し、出力する場合である。
(具体例1)
まず、ユーザは、パラメータ設定命令を端末装置2に入力した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、パラメータ設定命令を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた命令を送信するパラメータ設定命令に構成する。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成したパラメータ設定命令を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の命令受付部121は、パラメータ設定命令を端末装置2から受信する。そして、処理部13は、事前項目情報と候補値との組、4組を図11の事前項目情報管理表から取得する。次に、処理部13は、取得した4組の事前項目情報と候補値を用いて、事前のアンケート画面の情報を構成する。なお、アンケート画面の情報は、例えば、HTML、XML等で記述されているが、その実現手段は問わない。次に、出力部14は、構成された事前のアンケート画面の情報を、パラメータ設定命令を送信してきた端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、パラメータ設定命令の送信に応じて、情報処理装置1から事前のアンケート画面の情報を受信する。そして、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報から事前のアンケート画面を構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成されたアンケート画面を出力する。かかる事前のアンケート画面の例は、図15である。
そして、ユーザは、図15のアンケート画面の各質問に対して、回答し、「送信」ボタンを押下した、とする(図16参照)。なお、各質問の3つの選択候補の項目のうち、ユーザが選択した項目には、黒丸、網掛けとなっている。
すると、端末装置2の端末受付部22は、ユーザが選択した項目に対応する値、つまり組織熟練情報「3」、事業変化情報「1」、企業統制情報「1」、および情報伝達情報「3」を受け付ける。
次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた情報を用いて、送信する情報を構成する。なお、送信する情報は、「組織識別子:A社,組織熟練情報:3,事業変化情報:1,企業統制情報:1,情報伝達情報:3」である、とする。つまり、端末処理部23は、端末格納部21の組織識別子「A社」を読み出し、当該組織識別子「A社」と受け付けられた組織熟練情報等から送信する情報を構成する。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成した情報を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の情報受付部122は、「組織識別子:A社,組織熟練情報:3,事業変化情報:1,企業統制情報:1,情報伝達情報:3」を受信する。
次に、パラメータ蓄積部131は、受信された組織識別子「A社」を取得する。
次に、パラメータ蓄積部131は、組織熟練情報「3」に対応するパラメータ「運用パターン:3(意味:SeePlanDo/Check&Action)」、「アクションプラン担当者:3(意味:低職位)」・・・、事業変化情報「1」対応するパラメータ「エンゲージメントサーベイ実施頻度:1」、「エンゲージメントサーベイの実施タイミング:1」・・・、企業統制情報「1」対応するパラメータ「対象部門:1」・・・、情報伝達情報「3」対応するパラメータ「サーベイ実施方法:3」・・・を図12の参照パラメータ管理表から取得する。
次に、パラメータ蓄積部131は、取得した組織識別子「A社」に対応付けて、1以上のパラメータを図14に示す構造を有する組織パラメータ管理表に蓄積する。かかる処理により、A社のパラメータが自動設定された。
なお、パラメータ蓄積部131は、情報受付部122が受信した「組織熟練情報:3,事業変化情報:1,企業統制情報:1,情報伝達情報:3」を、組織識別子「A社」に対応付けて蓄積しても良い。かかる場合、図12に示す参照パラメータ管理表の属性値(パラメータ)は、利用の必要性があるごとに、「組織熟練情報:3,事業変化情報:1,企業統制情報:1,情報伝達情報:3」を用いて、参照パラメータ管理表の各パラメータ種類ごとの値(パラメータ)が取得されることとなる。
また、A社の設定されたパラメータ群を、端末装置2に表示させた場合の画面例は、図17である。
(具体例2)
今、ユーザは、アンケート実施命令を端末装置2に入力した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、アンケート実施命令を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた命令を送信するアンケート実施命令に構成する。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成したアンケート実施命令を情報処理装置1に送信する。なお、送信されるアンケート実施命令は、組織識別子(例えば、「A社」)を有する。
次に、情報処理装置1の命令受付部121は、アンケート実施命令を端末装置2から受信する。
次に、改善処理部133は、受信されたアンケート実施命令に対応する組織識別子「A社」を取得する。
次に、改善処理部133は、取得された組織識別子「A社」と対になる1以上のパラメータであり、アンケート実施命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ管理(図14)から取得する。
ここで、取得されたパラメータは、例えば、「フォーカスサーベイの実施間隔:週〜隔週毎」である。また、取得されたパラメータは、例えば、「組織診断」「改善項目」「アクションプラン」「フォーカスサーベイ」のうち、「組織診断」「改善項目」「アクションプラン」がOFFであり、「フォーカスサーベイ」のみが「ON」である、とする。なお、「フォーカスサーベイ」のみが「ON」であることは、「フォーカスサーベイ」に対応する項目情報のみを用いて、アンケートを構成することを示す。
次に、改善処理部133は、組織識別子「A社」と対になる情報であり、前回のアンケート「フォーカスサーベイ」の実施時期「2018/8/11」を取得する。次に、改善処理部133は、図示しない時計から本日の日付「2018/8/18」を取得する。次に、改善処理部133は、前回実施時期「2018/8/11」と本日日付「2018/8/18」との差である「7日(1週間)」を取得し、当該差が、「フォーカスサーベイの実施間隔:週〜隔週毎」を満たす、と判断する。つまり、改善処理部133は、フォーカスサーベイを実施する、と判断する。
次に、改善処理部133は、「ON」である「フォーカスサーベイ」に対応する項目情報を、図7の項目情報管理表から取得する。つまり、改善処理部133は、設問No「1」から「4」のレコードを、図7の表から取得する。そして、改善処理部133は、設問No「1」から「4」の「項目」「質問:満足度」を用いて、フォーカスサーベイの画面情報を構成する。
次に、改善処理部133は、当該構成したアンケート(フォーカスサーベイの画面情報)を、命令を送信してきた端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1からフォーカスサーベイの画面情報を受信する。次に、端末処理部23は、フォーカスサーベイの画面情報からフォーカスサーベイの画面を構成する。次に、端末出力部26は、フォーカスサーベイの画面を出力する。なお、フォーカスサーベイの画面例は、図18である。
そして、ユーザは、かかるフォーカスサーベイの画面に対して、入力し、「送信」ボタンを押下して、アンケートが実施される。なお、アンケートの回答は、情報処理装置1に送信され、蓄積される、とする。
(具体例3)
まず、ユーザは、情報提供命令を端末装置2に入力した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、情報提供命令を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた命令を送信する情報提供命令に構成する。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成した情報提供命令を情報処理装置1に送信する。なお、送信する情報提供命令は、組織識別子(例えば、「A社」)を有する。
次に、情報処理装置1の命令受付部121は、情報提供命令を端末装置2から受信する。
次に、改善処理部133は、受信された情報提供命令に対応する組織識別子「A社」を取得する。
次に、改善処理部133は、取得された組織識別子「A社」と対になる1以上のパラメータであり、情報提供命令に対応する1以上のパラメータを組織パラメータ管理表(図14)から取得する。
次に、改善処理部133は、1以上の各パラメータに対応する1以上の提供情報を参照パラメータ管理表(図12)から取得する。
そして、改善処理部133は、取得した1以上の提供情報を、命令を送信してきた端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1から1以上の提供情報を受信する。次に、端末処理部23は、出力される1以上の提供情報を構成する。次に、端末出力部26は、構成された1以上の提供情報を出力する。
以上、本実施の形態によれば、組織の改善を行うための情報処理装置を容易に好適に機能させることができる。
さらに具体的には、本実施の形態によれば、コンサルタントの特別なノウハウを有さずに、ユーザの入力に基づいて、情報処理装置で使用される各種のパラメータの設定が可能になる。そのため、コンサルタントの能力に依存しない情報処理装置の運用が可能となる。
また、本実施の形態によれば、組織の改善を行うために、容易に好適にアンケートを実施できる。
また、本実施の形態によれば、組織の改善を行うために、容易に適切なアクションプランを提示できる。
また、本実施の形態によれば、組織の改善を行うために、容易に好適なタイミングでアンケートを実施できる。
また、本実施の形態によれば、組織の改善を行うために、容易に好適な方法でアンケートを実施できる。
また、本実施の形態によれば、組織の改善を行うために、容易に情報提供できる。
さらに、本実施の形態によれば、組織の改善を行うためのアンケート実施前に、適切にパラメータを設定できる。
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、組織の施策の実行能力に関する組織熟練情報、組織が行う事業環境の変化に関する事業変化情報、組織の統制に関する企業統制情報、および組織内における情報伝達の手段に関する情報伝達情報のうちの1種類以上のうちの種類ごとに、各種類の採り得る情報ごとに、前記情報処理装置が使用する1以上のパラメータが格納される参照パラメータ格納部と、組織を識別する組織識別子に対応付けて、1以上のパラメータが格納される組織パラメータ格納部とにアクセス可能なコンピュータを、組織を識別する組織識別子に対応付けて、組織熟練情報、事業変化情報、企業統制情報、および情報伝達情報のうちの1種類以上の情報を受け付ける情報受付部と、前記受付部が受け付けた1種類以上の各情報に応じた1以上のパラメータを前記参照パラメータ格納部から取得し、当該1以上のパラメータを前記受付部が受け付けた1種類以上の各情報に対応付いた組織識別子に対応付けて、前記組織パラメータ格納部に蓄積するパラメータ蓄積部と、組織識別子に対応付いた命令を受け付ける命令受付部と、前記命令受付部が受け付けた命令が有する組織識別子と対になる1以上のパラメータを、前記組織パラメータ格納部から取得するパラメータ取得部と、前記パラメータ取得部が取得した1以上のパラメータを用いた処理であり、組織の改善を行うための処理を行う改善処理部として機能させるためのプログラムである。
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図20は、システム300のブロック図である。なお、図19、図20は、エンゲージメントシステムを実現するコンピュータの外観等を示す図である。
図19において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図20において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、情報処理装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。情報処理装置1がスタンドアロンで動作する場合、受付部12は、ユーザ等から指示や情報等を受け付ける。また、出力部14は、情報等を表示、音出力、表示装置へ送信したりする。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。