以下、組織情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、組織の構成員に対するアンケートへの回答に基づくスコアとアンケートの時点における組織情報とを用いて処理を行い、処理結果を取得し、出力する組織情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、2以上の時点におけるアンケートへの回答に基づくスコアの履歴情報と組織情報とを用いて処理を行い、処理結果を取得し、出力する組織情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、例えば、機械学習のアルゴリズムを用いて、処理結果を取得し、出力する組織情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
なお、本実施の形態において、上記の処理は、例えば、マネージャーを選択する処理、組織のシミュレーションを行う処理、マネージャーの評価を行う処理、構成員の評価を行う処理である。
また、組織とは、例えば、企業、地方公共団体、役所、団体、学校等である。なお、組織の種類、範囲は問わない。
さらに、構成員とは、組織の一員であり、例えば、社員、アルバイト、職員等であり、名称等は問わない。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、組織情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。組織情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。組織情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。情報システムAを構成する組織情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
格納部11は、組織情報格納部111、および学習器格納部112を備える。処理部13は、学習部131、マネージャー選択手段132、組織シミュレーション手段133、マネージャー評価手段134、および構成員評価手段135を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
組織情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する組織情報、後述する学習器、対応表である。対応表は、例えば、組織スコア算出用対応表、マネージャー評価用対応表、構成員評価用対応表、各種の値取得用の対応表である。
組織スコア算出用対応表は、組織スコア算出用の特徴量ベクトルと組織のスコアまたはスコアの変化量とを有する2以上の対応情報を有する。スコアの変化量とは、通常、2つの時点のスコアの変化の量であるが、3以上の時点のスコアの変化に関する情報でも良い。3以上の時点のスコアの変化に関する情報とは、例えば、3以上の時点のスコアの変化の傾向をランク分けした情報である。
組織スコア算出用の特徴量ベクトルとは、組織のスコアを算出するための特徴量ベクトルである。組織スコア算出用の特徴量ベクトルは、例えば、組織特徴量ベクトル、マネージャー特徴量ベクトル、1以上の構成員特徴量ベクトルを有する。組織特徴量ベクトルは、例えば、組織の業種を識別する業種識別子に対応する値、部門を識別する部門識別子に対応する値、構成員数、下位の組織の数、存続年数に対応する値、資本金に対応する値、売上高に対応する値、黒字か否か、利益額に対応する値のうちの1または2以上の値を有する。組織特徴量ベクトルは、例えば、組織の変化に関する情報を有しても良い。組織の変化に関する情報は、例えば、変化した構成員の数、変化した下位組織の数、組織に対するスコアの変化量である。組織の変化に関する情報は、例えば、後述する組織履歴情報から取得される情報である。マネージャー特徴量ベクトルは、勤続年数、年齢に対応する値、性別を識別する値、評価値(ランク)、役職に対応する値のうちの1または2以上の値を有する。構成員特徴量ベクトルは、勤続年数、年齢に対応する値、性別を識別する値、評価値(ランク)、役職に対応する値のうちの1または2以上の値を有する。なお、「文字列であるA(例えば、業種識別子、部門識別子、性別、黒字か否か、役職)に対応する値」とは、Aと値との組(例えば、男性:1,女性:0など)を複数有する対応表から取得される値である。「数値であるB(例えば、存続年数、資本金、売上高、利益額、年齢)に対応する値」とは、Bの範囲を示す情報と値との組(例えば、存続年数が0から5年:1,存続年数が6年から10年:2,存続年数が11年から20年:3,存続年数が20年から30年:4,存続年数が30年以上:5)を複数有する対応表から取得される値である。
マネージャー評価用対応表は、マネージャー評価用の特徴量ベクトルとマネージャーの評価値とを有する2以上の対応情報を有する。マネージャー評価用の特徴量ベクトルは、例えば、組織特徴量ベクトル、マネージャー特徴量ベクトルを有する。マネージャー評価用の特徴量ベクトルは、例えば、組織特徴量ベクトル、マネージャー特徴量ベクトル、部下であるすべての構成員の構成員情報から取得される構成員特徴量ベクトルを有する。マネージャー評価用の特徴量ベクトルは、例えば、組織のスコアの履歴情報を有することは好適である。組織のスコアの履歴情報(スコアのアップ、ダウン等)は、マネージャーの評価に深く関わるからである。なお、マネージャーとは、管理者、所属長等と言っても良い。
構成員評価用対応表は、構成員評価用の特徴量ベクトルと構成員の評価値とを有する2以上の対応情報を有する。構成員評価用の特徴量ベクトルは、例えば、組織特徴量ベクトル、マネージャー特徴量ベクトル、一の構成員の構成員情報から取得される構成員特徴量ベクトルを有する。構成員評価用の特徴量ベクトルは、例えば、組織のスコアまたは履歴情報を有しても良い。他の構成員も含む組織のスコアの履歴情報(スコアのアップ、ダウン等)は、構成員の評価に関わるからである。
各種の値取得用の対応表は、例えば、「文字列であるA(例えば、業種識別子、部門識別子、性別、黒字か否か、役職)と値」を有する複数の対応情報を有する表である。また、各種の値取得用の対応表は、例えば、「数値であるB(例えば、存続年数、資本金、売上高、利益額、年齢)と値」を有する複数の対応情報を有する表である。
組織情報格納部111には、2以上の組織情報が格納される。組織情報は、組織に関する情報である。組織情報は、1または2以上のスコアに対応付けられている。また、組織情報は、例えば、組織識別子を有する。組織識別子は、例えば、会社名、部門名、ID等である。なお、スコアは、組織に属する2以上の構成員に対するアンケートへの回答に基づくスコアである。言い換えれば、スコアは、構成員に対するアンケートの回答情報から取得されたスコアである。スコアは、構成員に対するアンケートに基づいて取得されたスコアであれば良く、取得方法は問わない。スコアの取得方法は、例えば、特開2018-18152、特願2017-178480、特願2017-244608等に示されている。なお、組織情報に対応するスコアは、2以上の時点のアンケートの回答情報を用いて取得されたスコアの履歴情報でも良い。アンケート、スコアの取得方法等の具体例については、実施の形態2で説明する。なお、スコアは、人手により取得された情報でも良い。
組織情報格納部111には、スコア履歴情報に対応付けられて、組織情報が格納されていても良い。スコア履歴情報は、2以上の各時点におけるスコアに関する情報である。スコア履歴情報は、例えば、2以上の各時点におけるスコの集合、2つの時点のスコアの差である。
組織情報格納部111には、スコア履歴情報に対応付けられて、組織履歴情報が格納されていても良い。組織履歴情報は、2以上の各時点における組織の履歴に関する情報である。組織履歴情報は、例えば、2以上の時点の2以上の組織情報でも良いし、2以上の時点の2以上の組織情報の差異を示す情報でも良いし、基準となる時点の組織情報と当該時点から変化した内容を示す変更情報等でも良い。
組織情報は、1または2以上のスコアを含んでも良い。組織情報は、スコア履歴情報を含んでも良い。
組織情報は、1以上の組織属性値と2以上の構成員情報とを含む。組織属性値は、組織の属性の値である。組織属性値は、例えば、業種を識別する業種識別子、部門を識別する部門識別子、構成員数、下位の組織の組織識別子、下位の組織の数、存続年数、資本金、売上高、黒字か否か、利益額などである。業種は、例えば、メーカー、商社、銀行、サービス業、電機、製薬、化学等である。部門は、例えば、研究部門、開発部門、開発部、経理部、人事部、開発第一課等であり、名称等は問わない。下位の組織は、例えば、親会社に対する子会社、部に対する課、課に対する係などである。
構成員情報は、組織の構成員の情報である。構成員情報は、例えば、構成員識別子を有する。構成員識別子は、例えば、構成員の氏名、ID等である。構成員情報は、1以上の構成員属性値を有する。構成員属性値は、構成員の属性の値である。構成員属性値は、例えば、勤続年数、年齢、性別、構成員の評価値(例えば、1から5の5段階、A,B,Cの3段階など)、構成員の各特性(例えば、協調性、仕事遂行力、独創性など)に対する評価値(例えば、1から5の5段階、A,B,Cの3段階など)、所属先の組織識別子などである。構成員情報は、2以上の時点の構成員の評価値を含んでも良い。構成員情報は、マネージャーの構成員情報も含むと考えても良いし、マネージャーの構成員情報は、非マネージャーの構成員情報とは別の情報である、と考えても良い。
2以上の構成員の中において、マネージャーと非マネージャーとを区別しても良いし、区別しなくても良い。マネージャーと非マネージャーとを区別するか否かは、処理する情報、取得した情報次第で変化することは好適である。マネージャーの構成員情報と、非マネージャーの構成員情報とは、例えば、マネージャーであるか否かを示す情報の有無が異なる。
また、マネージャーの構成員情報に含まれる属性値として、例えば、マネージメントスタイルを示すマネージメントスタイル情報がある。マネージメントスタイル情報は、例えば、理念で部下の構成員を引っ張る理念型、仕事力で部下の構成員を引っ張る仕事力型、厳しさで部下の構成員を引っ張る軍隊型、母性で部下の構成員を引っ張る母性型等がある。また、例えば、理念型、仕事力型、軍隊型、母性型等の情報に対して、数値が対応していることは好適である。例えば、理念型は「1」、仕事力型は「2」、軍隊型は「3」、母性型は「4」等である。
学習器格納部112には、1または2以上の学習器が格納される。学習器は、例えば、組織スコア算出用学習器、マネージャー評価用学習器、構成員評価用学習器である。組織スコア算出用学習器は、組織のスコアを取得するための学習器である。マネージャー評価用学習器は、マネージャーの評価値を取得するための学習器である。構成員評価用学習器は、構成員の評価値を取得するための学習器である。
学習器は、例えば、組織情報とスコアとを有する2組以上の情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い構成された情報である。また、学習器は、例えば、組織情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い構成された情報である。また、学習器は、例えば、組織履歴情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い構成された情報である。なお、学習器は、後述する学習部131が取得することは好適である。
なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、深層学習、SVR、決定木、ランダムフォレスト等であり、そのアルゴリズムは問わない。
受付部12は、各種の情報や指示等を受け付ける。ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であると考えても良い。
各種の情報や指示等とは、例えば、組織情報、変更情報、学習指示、シミュレーション指示、評価指示である。
変更情報は、組織情報に対する変更を特定する情報である。受付部12は、例えば、組織識別子と対応付けて、変更情報を受け付ける。
変更情報は、例えば、一の組織から除く構成員の構成員識別子(例えば、異動させる構成員の識別子、退職した構成員の識別子)、一の組織に追加する構成員の構成情報(例えば、受け入れる構成員の情報、入社した構成員の情報)、削除する組織の組織識別子、一の組織に新設する下位の組織の組織識別子、一の組織に新設する下位の組織の組織情報、一の組織から他の組織に移動する構成員の構成員識別子と移動先の組織の組織識別子などである。
学習指示とは、学習器を構成する学習処理の開始指示である。なお、開始指示により、例えば、組織情報格納部111の組織情報を用いて、1以上の学習器が構成される。1以上の学習器は、例えば、上述した組織スコア算出用学習器、マネージャー評価用学習器、構成員評価用学習器のうちの1以上である。
シミュレーション指示とは、組織に対するシミュレーションを行う指示である。シミュレーション指示は、例えば、変更情報を有する。シミュレーション指示は、例えば、組織情報を識別する組織識別子を有する。シミュレーション指示が変更情報を有する場合、例えば、変更情報に従った組織情報の変更を加え、当該変更後の組織情報に対するスコアが取得される。シミュレーション指示が組織識別子を有する場合、例えば、当該組織識別子で識別される組織情報に対して、予め決められた変更を加え(例えば、マネージャーを他の構成員に代える、いずれか1以上の構成員を異動させる等)、変更を加えた1または2以上の組織情報(後述する候補組織情報)を取得し、各組織情報に対するスコアが取得される。
評価指示とは、マネージャーまたは構成員の評価を出力する指示である。評価指示は、例えば、マネージャーまたは構成員を識別する構成員識別子を有する。また、評価指示は、例えば、組織識別子を有する。評価指示が構成員識別子を有する場合、例えば、当該構成員識別子で識別される構成員の評価値が取得される。評価指示が組織識別子を有する場合、例えば、当該組織識別子で識別される組織のすべての構成員の評価値が取得される。
処理部13は、組織情報と組織情報に対応付けられているスコアとの組を2以上用いて、予め決められた処理を行い、組織に関する情報である処理結果を取得する。予め決められた処理は、例えば、後述するマネージャー選択手段132、後述する組織シミュレーション手段133、後述するマネージャー評価手段134、後述する構成員評価手段135が行う処理である。処理結果は、例えば、後述するマネージャー情報、後述するシミュレーション結果、後述するマネージャーの評価値、後述する構成員の評価値である。
また、処理部13が予め決められた処理を行う対象は、例えば、現在の組織の組織情報、または将来の組織の候補となる組織情報である。
処理部13は、受付部12が受け付けた組織情報または受付部12が受け付けた変更情報を用いて取得された組織情報を、機械学習のアルゴリズムにより学習器格納部112の学習器に適用し、スコアを取得し、スコアを用いて処理結果を取得することは好適である。
処理部13は、例えば、受付部12が受け付けた組織情報の一部または全部、または受付部12が受け付けた変更情報を用いて取得された組織情報の一部または全部から特徴量ベクトルを構成し、当該特徴量ベクトルと最も近似する特徴量ベクトルに対応するスコアを格納部11から取得する。かかる場合、格納部11には、組織情報格納部111の組織情報の一部または全部を用いて構成された特徴量ベクトルと、当該組織情報と対になるスコアとの対応を示す2以上の対応情報が格納されている。
処理部13は、2以上の各時点におけるスコアの履歴に関するスコア履歴情報と組織情報との組を、2組以上用いて、予め決められた処理を行い、処理結果を取得する。なお、スコア履歴情報は、上の各時点におけるスコアの履歴に関する情報である。スコア履歴情報は、例えば、2以上の各時点におけるスコアでも良いし、2以上の各時点におけるスコアの差でも良いし、2以上の各時点におけるスコアを用いて取得される単位期間の変化量等でも良い。処理部13は、例えば、処理の対象となる組織のスコアであり、組織情報格納部111の2以上の各時点におけるスコアを読み出し、2以上の各時点におけるスコアの差を算出したり、2以上の各時点におけるスコアと各スコアに対応付いている日時情報とを用いて、単位期間(例えば、1年、1ヶ月、4半期など)のスコアの変化量を算出したりしても良い。
処理部13は、受け付けられた組織情報または受け付けられた変更情報を用いて取得された組織情報を、機械学習のアルゴリズムにより学習器に適用し、スコアを取得し、スコアを用いて処理結果を取得する。なお、受け付けられた組織情報または受け付けられた変更情報は、例えば、受付部12が受け付けた組織情報または変更情報である。また、受け付けられた組織情報または受け付けられた変更情報は、例えば、処理部13が取得した組織情報または変更情報である。
処理部13は、組織情報格納部111に格納されているスコア履歴情報と組織履歴情報との組を読み出し、当該2組以上の情報を用いて、予め決められた処理を行い、処理結果を取得しても良い。
学習部131は、組織情報と、スコアまたはスコア履歴情報とを有する2組以上の情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより学習器を構成する。なお、学習部131が学習器を構成する場合に使用する組織情報は、組織情報の一部でも良い。
学習部131は、例えば、与えられた組織情報から特徴量ベクトルを取得する。そして、学習部131は、例えば、特徴量ベクトルとスコアとの組、複数組を機械学習のアルゴリズムに適用し、学習器を構成する。
また、学習部131は、例えば、与えられた組織情報から特徴量ベクトルを取得する。そして、学習部131は、例えば、取得した特徴量ベクトルと、与えられた組織情報に対応するスコア履歴情報との組を複数組、機械学習のアルゴリズムに適用し、学習器を構成する。なお、スコア履歴情報は、例えば、2つの時点のスコアの差である。また、学習部131は、スコア履歴情報を用いて、特徴量ベクトルを取得しても良い。
また、学習部131は、例えば、与えられた組織履歴情報から特徴量ベクトルを取得する。そして、学習部131は、例えば、取得した特徴量ベクトルと、与えられた組織履歴情報に対応するスコア履歴情報との組を複数組、機械学習のアルゴリズムに適用し、学習器を構成する。なお、スコア履歴情報は、例えば、2つの時点のスコアの差である。また、学習部131は、スコア履歴情報を用いて、特徴量ベクトルを取得しても良い。
学習部131は、例えば、組織情報が有する複数の組織属性値(ここでは、例えば、業種を識別する業種識別子、部門を識別する部門識別子、構成員数、下位の組織の組織識別子、下位の組織の数、存続年数、資本金、売上高、黒字か否か、利益額)、および組織情報が有する複数の各構成員情報が有する1以上の構成員属性値(ここでは、例えば、勤続年数、年齢、性別を識別する値、評価情報(ランク))から、特徴量ベクトル(業種識別子に対応する値,部門識別子に対応する値,構成員数,下位の組織の数,存続年数,資本金,売上高,黒字か否か(例えば、黒字の場合は「1」、赤字の場合は「0」),利益額,・・・,構成員1の勤続年数,構成員1の年齢,構成員1の性別を識別する値(例えば、男性の場合は「1」、女性の場合は「0」)、構成員1の評価情報(ランク),構成員2の勤続年数,構成員2の年齢,構成員2の性別を識別する値(例えば、男性の場合は「1」、女性の場合は「0」)、構成員2の評価情報(ランク),・・・,構成員nの勤続年数,構成員nの年齢,構成員nの性別を識別する値(例えば、男性の場合は「1」、女性の場合は「0」)、構成員nの評価情報(ランク))を構成する。なお、nは構成員の数であるが、学習器を構成するために必要な構成員の数よりnが小さい場合、構成員nの属性値以降の要素は、例えば、0となる特徴量ベクトルを、学習部131は構成する。
学習部131は、例えば、組織履歴情報が有する複数の組織属性値、複数の各構成員情報が有する1以上の構成員属性値、組織の変化情報(例えば、変化した構成員数、変化した下位の組織の数、変化した売上高、黒字から赤字に変化したことを示す情報、赤字から黒字に変化したことを示す情報、変化した利益額)から、特徴量ベクトルを構成する。
次に、学習部131は、例えば、構成した特徴量ベクトルと、当該特徴量ベクトルを構成する元になった組織情報または組織履歴情報と、対になるスコアまたはスコア履歴情報とを有する情報を、多数、機械学習の学習器の生成ソフトウェアに入力し、学習器を構成する。
学習部131は、例えば、以下のようにして、組織スコア算出用学習器を構成する。まず、学習部131は、2以上の各組織情報から、組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。なお、特徴量ベクトルの取得方法の例は上述した。
次に、学習部131は、各組織情報または各組織履歴情報と対になるスコアまたはスコア履歴情報を格納部11から取得する。そして、学習部131は、特徴量ベクトルとスコアまたはスコア履歴情報との組、複数組を機械学習のアルゴリズムに適用し、組織スコア算出用学習器を構成する。
また、学習部131は、例えば、以下のようにして、マネージャー評価用学習器を構成する。まず、学習部131は、2以上の各組織情報または2以上の各組織履歴情報から、マネージャー評価用の特徴量ベクトルを取得する。次に、学習部131は、各組織情報または各組織履歴情報から、マネージャーの評価値(ここでは、最終の時点の評価値が好適である)または評価値の履歴情報を取得する。そして、学習部131は、特徴量ベクトルとマネージャーの評価値または評価値の履歴情報との組、複数組を機械学習のアルゴリズムに適用し、マネージャー評価用学習器を構成する。
また、学習部131は、例えば、以下のようにして、構成員評価用学習器を構成する。まず、学習部131は、2以上の各組織情報または2以上の各組織履歴情報から、対象となる構成員の構成員情報を用いて、構成員評価用の特徴量ベクトルを取得する。次に、学習部131は、各組織情報または各組織履歴情報から、対象となる構成員の評価値または評価値の履歴情報を取得する。そして、学習部131は、特徴量ベクトルと構成員の評価値または評価値の履歴情報との組、複数組を機械学習のアルゴリズムに適用し、構成員評価用学習器を構成する。
以下、処理部13が処理結果を取得する処理の例を、(1)から(4)で説明する。
(1)マネージャー選択手段132によるマネージャーの選択処理
マネージャー選択手段132は、受け付けられた組織情報または受け付けられた変更情報を用いて取得された組織情報に対応する組織のスコアが最も高いまたは最も向上すると判断されるマネージャーを、組織情報が有する2以上の各構成員情報に対応する構成員の中から選択し、当該構成員の構成員情報を用いて前記マネージャーを特定するマネージャー情報を取得する。なお、マネージャーとして選択する候補の構成員の情報を有する組織情報は、処理対象の組織情報であり、その取得方法は問わない。
具体的には、マネージャー選択手段132は、例えば、以下の(1-1)または(1-2)のように動作する。
(1-1)機械学習のアルゴリズムによりマネージャー情報を取得する場合
マネージャー選択手段132は、受け付けられた組織情報が有する2以上の構成員情報の集合である構成員情報群を用いて、マネージャーであることを特定する構成員属性値を含む構成員情報が異なる2以上の構成員情報群を生成する。そして、マネージャー選択手段132は、生成した2以上の各構成員情報群を有する2以上の組織情報であり、受け付けられた組織情報が有する1以上の組織識別子を有する2以上の組織情報を取得する。かかる2以上の組織情報は、候補組織情報である。なお、マネージャー選択手段132は、マネージャーが異なる2以上の組織の組織情報である2以上の候補組織情報を取得したこととなる。
または、マネージャー選択手段132は、受け付けられた組織履歴情報が有する2以上の構成員情報の集合である構成員情報群を用いて、マネージャーであることを特定する構成員属性値を含む構成員情報が異なる2以上の構成員情報群を生成する。そして、マネージャー選択手段132は、生成した2以上の各構成員情報群を有する2以上の組織情報であり、受け付けられた組織履歴情報が有する1以上の組織識別子を有する2以上の組織情報を取得する。なお、ここでの組織情報は、組織の変化に関する情報を含んでいても良い。
次に、マネージャー選択手段132は、2以上の各候補組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する処理については上述したので、ここでの説明は省略する。
次に、マネージャー選択手段132は、2以上の各候補組織情報について、機械学習のアルゴリズムにより各特徴量ベクトルを組織スコア算出用学習器に適用し、スコアまたはスコアの変化量を取得する。
次に、マネージャー選択手段132は、取得したスコアまたはスコアの変化量が最大の候補組織情報に対応するマネージャーのマネージャー情報を取得する。ここで、マネージャー情報は、例えば、スコアが最大の候補組織情報が有するマネージャーであることを特定する構成員属性値と対になる構成員識別子、または当該構成員属性値を含む構成員情報の一部である。
(1-2)ベクトル間の近似度によりマネージャー情報を取得する場合
マネージャー選択手段132は、(1-1)で説明した処理と同様の処理を行い、2以上の候補組織情報を取得する。次に、マネージャー選択手段132は、(1-1)で説明した処理と同様の処理を行い、2以上の各候補組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。
次に、マネージャー選択手段132は、2以上の各候補組織情報から取得された組織スコア算出用の特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルを格納部11から取得し、当該特徴量ベクトルと対になるスコアまたはスコアの変化量を格納部11から取得する。このスコアまたはスコアの変化量を、2以上の各候補組織情報に対応するスコアまたはスコアの変化量とする。なお、この場合、格納部11には、組織スコア算出用対応表が格納されている。
次に、マネージャー選択手段132は、スコアまたはスコアの変化量が最大の候補組織情報に対応するマネージャーのマネージャー情報を取得する。
なお、(1)において、処理結果はマネージャー情報である。
(2)組織シミュレーション手段133による組織のシミュレーション処理
組織シミュレーション手段133は、受け付けられた変更情報を用いて変更された組織情報であり、組織情報の候補である1または2以上の候補組織情報を取得し、1以上の各候補組織情報に対するスコアまたはスコアの変化量を、組織情報とスコアとを有する2組以上の情報、組織情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報、または組織履歴情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報を用いて取得する。なお、受け付けられた変更情報は、例えば、受付部12が受け付けた変更情報である。ただし、受け付けられた変更情報は、組織シミュレーション手段133が自動的に取得した変更情報でも良い。また、組織情報とスコアとを有する2組以上の情報、組織情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報、または組織履歴情報とスコア履歴情報とを有する2組以上の情報は、組織情報格納部111に格納されている。
具体的には、組織シミュレーション手段133は、例えば、以下の(2-1)または(2-2)のように動作する。
(2-1)機械学習のアルゴリズムにより1以上の各候補組織情報に対応するスコアを取得する場合
組織シミュレーション手段133は、受け付けられた変更情報に従って、変更情報に対応する組織情報を変更し、変更された1以上の組織情報を取得する。かかる1以上の組織情報は、1以上の候補組織情報である。
なお、組織シミュレーション手段133が、受け付けられた変更情報に従って、2以上の候補組織情報を取得する場合、どのようなアルゴリズムで2以上の候補組織情報を取得しても良い。例えば、変更情報が一の組織の構成員情報の削除(構成員の異動)を示す情報である場合、組織シミュレーション手段133は、当該変更情報に対応する組織情報(処理の対象となる組織情報)から変更情報により特定される構成員情報を削除し、かつ他の1以上のいずれかの組織の2以上の構成員のうちのいずれかの構成員の構成員情報を当該組織情報に付加する処理を行い、2以上の候補組織情報を取得する。また、例えば、変更情報が一の組織のマネージャーである構成員の削除(マネージャーの異動))を示す情報である場合、組織シミュレーション手段133は、当該変更情報に対応する組織情報から変更情報により特定されるマネージャーの構成員情報を削除し、かつ残った1以上の構成員のいずれかをマネージャーとするように構成員の属性値を変更する処理を行い、2以上の候補組織情報を取得する。また、例えば、変更情報が一の組織(例えば、部)に、新しい一の下位組織(例えば、課)を生成することを示す情報である場合、当該一の組織に属する他の下位組織の組織識別子と対になる1以上の構成員情報の組織識別子を、当該新しい一の下位組織の組織識別子に変更する処理(当該一の組織の1以上の構成員を他の下位組織から当該新しい一の下位組織に異動させる処理)を行う。また、例えば、変更情報が一の組織(例えば、部)の下位組織(例えば、一の課)の消滅を示す情報である場合、当該下位組織の組織識別子を有するすべての構成員情報の組織識別子を、当該一の組織の他のいずれかの下位組織の組織識別子に変更する処理(一の課の構成員を他の課に異動させる処理)を行う。
なお、変更情報は、組織に対するいかなる変更を示す情報でも良い。また、組織シミュレーション手段133が変更情報に従って1以上の候補組織情報を取得するアルゴリズムは問わない。組織シミュレーション手段133が変更情報に従って、一の候補組織情報のみを取得しても良い。変更情報が構成員の退職を示す情報である場合、組織シミュレーション手段133は、例えば、変更情報に対応する組織情報から変更情報に対応する構成員の構成員情報を削除し、一の候補組織情報を取得する。また、かかる場合、組織シミュレーション手段133は、例えば、候補組織情報の組織属性値である構成員数を1減少させる。
変更情報が構成員の追加を示す情報である場合、組織シミュレーション手段133は、例えば、変更情報に対応する組織情報に変更情報に対応する構成員の構成員情報を付加し、一の候補組織情報を取得する。また、かかる場合、組織シミュレーション手段133は、例えば、候補組織情報の組織属性値である構成員数を1増加させる。
そして、組織シミュレーション手段133は、取得した1以上の各候補組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。次に、組織シミュレーション手段133は、各特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムにより組織スコア算出用学習器に適用し、スコアまたはスコアの変化量を取得する。なお、組織スコア算出用学習器は、学習器格納部112に格納されている。
なお、上記の候補組織情報を取得する処理は、例えば、上述したように、組織シミュレーション手段133が変更情報を用いて変更された組織情報を生成する処理でも良いし、格納部11に予め格納されている候補組織情報を読み出す処理でも良い。
次に、組織シミュレーション手段133は、候補組織情報と、スコアまたはスコアの変化量との組を2以上、取得した場合、最大のスコアまたは最大のまたはスコアの変化量の候補組織情報を取得しても良い。かかる候補組織情報は、推奨する組織の組織情報である。この場合、処理結果は、例えば、推奨する組織の組織情報の全部または一部である。また、処理結果は、例えば、候補組織情報の全部または一部と、スコアとの組、1組以上でも良い。
また、組織シミュレーション手段133が候補組織情報と、スコアまたはスコアの変化量との組を1つ取得した場合、処理結果は、例えば、スコアまたはスコアの変化量である。
(2-2)ベクトル間の近似度によりマネージャー情報を取得する場合
組織シミュレーション手段133は、(2-1)で説明した処理と同様の処理を行い、1以上の候補組織情報を取得する。次に、組織シミュレーション手段133は、(2-1)で説明した処理と同様の処理を行い、1以上の各候補組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。
次に、組織シミュレーション手段133は、1以上の各候補組織情報から取得された組織スコア算出用の特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルを格納部11から取得し、当該特徴量ベクトルと対になるスコアまたはスコアの変化量を格納部11から取得する。このスコアまたはスコアの変化量を、1以上の各候補組織情報に対応するスコアまたはスコアの変化量とする。なお、この場合、格納部11には、組織スコア算出用対応表が格納されている。
次に、組織シミュレーション手段133は、候補組織情報と、スコアまたはスコアの変化量との組を2以上、取得した場合、最大のスコアまたは最大のスコアの変化量の候補組織情報を取得しても良い。かかる候補組織情報は、推奨する組織の組織情報である。この場合、処理結果は、例えば、推奨する組織の組織情報の全部または一部である。また、処理結果は、例えば、候補組織情報の全部または一部と、スコアまたは最大のスコアとの組、1組以上でも良い。
また、組織シミュレーション手段133が候補組織情報と、スコアまたは最大のスコアとの組を1つ取得した場合、処理結果は、例えば、スコアまたは最大のスコアである。
(3)マネージャー評価手段134によるマネージャーの評価値の取得処理
マネージャー評価手段134は、一の組織のスコア履歴情報を用いて、一の組織のマネージャーの評価値を取得する。
マネージャー評価手段134は、一の組織の組織情報が有する2以上の各構成員情報が有する1以上の構成員属性値に応じて、異なる評価値を取得することは好適である。
具体的には、マネージャー評価手段134は、例えば、以下の(3-1)または(3-2)のように動作する。
(3-1)機械学習のアルゴリズムによりマネージャーの評価値の取得する場合
マネージャー評価手段134は、一の組織の組織情報の一部または全部を、機械学習のアルゴリズムによりマネージャー評価用学習器に適用し、マネージャーの評価値を取得する。
具体的には、マネージャー評価手段134は、例えば、一の組織の組織情報の一部または全部からマネージャー評価用特徴量ベクトルを構成する。なお、組織情報の一部または全部は、マネージャー以外の構成員の構成員情報も含まれることは好適である。かかることにより、マネージャー以外の構成員の構成員情報も加味した、マネージャーの評価が可能となる。
次に、マネージャー評価手段134は、構成した特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムによりマネージャー評価用学習器に適用し、評価値を取得する。なお、評価値は、処理結果である。
(3-2)ベクトル間の近似度によりマネージャーの評価値の取得する場合
マネージャー評価手段134は、例えば、一の組織の組織情報の一部または全部からマネージャー評価用特徴量ベクトルを構成する。
次に、マネージャー評価手段134は、取得したマネージャー評価用特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルを格納部11のマネージャー評価用対応表から取得し、当該特徴量ベクトルと対になる評価値を格納部11から取得する。
なお、ここで、取得された評価値は、例えば、処理結果である。
(4)構成員評価手段135による構成員の評価値の取得処理
構成員評価手段135は、一の組織のスコア履歴情報と、一の組織の組織情報が有する2以上の各構成員情報の1以上の構成員属性値とを用いて、2以上の各構成員情報に対応する2以上の各構成員の評価値を取得する。
構成員評価手段135は、一の組織の組織情報が有するマネージャーの構成員情報が有する1以上の構成員属性値に応じて、異なる評価値を取得することは好適である。
具体的には、構成員評価手段135は、例えば、以下の(4-1)または(4-2)のように動作する。
(4-1)機械学習のアルゴリズムにより構成員の評価値を取得する場合
構成員評価手段135は、一の組織の組織情報が有する2以上の各構成員情報の1以上の構成員属性値を、機械学習のアルゴリズムにより学習器に適用し、スコアを取得する。
具体的には、構成員評価手段135は、例えば、一の組織の組織情報が有する1以上の組織属性値、および評価対象の構成員の構成情報が有する1または2以上の構成員属性値を用いて、構成員評価用特徴量ベクトルを構成する。
なお、構成員評価手段135は、例えば、一の組織の組織情報が有する1以上の組織属性値、評価対象の構成員の構成員情報が有する1または2以上の構成員属性値に加え、一の組織の組織情報が有するマネージャーの構成員の構成情報が有する1または2以上の構成員属性値をも用いて、構成員評価用特徴量ベクトルを構成することは好適である。かかることにより、マネージャーの構成員情報も加味した、構成員の評価が可能となる。
次に、構成員評価手段135は、構成した構成員評価用特徴量ベクトルを機械学習のアルゴリズムにより構成員評価用学習器に適用し、評価値を取得する。なお、構成した構成員評価用特徴量ベクトルは、例えば、一の組織の組織情報が有する1以上の組織属性値、構成員の構成員情報が有する1または2以上の構成員属性値から構成された特徴量ベクトルである。また、構成した構成員評価用特徴量ベクトルは、例えば、一の組織の組織情報が有する1以上の組織属性値、構成員の構成員情報が有する1または2以上の構成員属性値、およびマネージャーの構成員の構成情報が有する1または2以上の構成員属性値から構成された特徴量ベクトルである。
また、構成員評価手段135が使用する学習器は、例えば、特徴量ベクトルと構成員の評価値との組を多数、学習部131に入力し、学習部131が取得した学習器である。
(4-2)ベクトル間の近似度により構成員の評価値の取得する場合
構成員評価手段135は、(4-1)で説明した処理により、構成員評価用特徴量ベクトルを構成する。
次に、構成員評価手段135は、取得した構成員評価用特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルを格納部11の構成員評価用対応表から取得し、当該特徴量ベクトルと対になる構成員の評価値を格納部11から取得する。
なお、ここで、取得された構成員の評価値が、例えば、処理結果である。
出力部14は、処理部13が取得した処理結果を出力する。処理結果は、例えば、マネージャー情報、シミュレーション結果、マネージャーの評価値、構成員の評価値である。
ここで、出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
出力部14は、例えば、マネージャー選択手段132が取得したマネージャー情報を出力する。
出力部14は、例えば、組織シミュレーション手段133が取得した2以上の各候補組織情報に対するスコアに関する情報であるシミュレーション結果を出力する。シミュレーション結果とは、スコアでも良いし、最もスコアの高い候補組織情報に関する情報でも良い。候補組織情報に関する情報は、候補組織情報でも良いし、候補組織情報を特定する情報でも良い。
出力部14は、例えば、マネージャー評価手段134が取得したマネージャーの評価値を出力する。
出力部14は、例えば、構成員評価手段135が取得した1または2以上の各構成員の評価値を出力する。
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、組織情報、変更情報、ユーザ識別子である。
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、組織情報、変更情報、学習指示、マネージャー選択指示、シミュレーション指示、評価指示等である。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示される情報に構成する処理である。かかる処理は、例えば、端末受信部25が受信したHTMLの情報から画面を構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。かかる処理は、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等に、端末格納部21のユーザ識別子を付加して、送信する指示等に構成する処理である。
端末送信部24は、各種の指示や情報等を組織情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示や情報、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
端末受信部25は、各種の情報を組織情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、処理結果、マネージャー情報、シミュレーション結果、マネージャーの評価値、構成員の評価値である。
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、処理結果、マネージャー情報、シミュレーション結果、マネージャーの評価値、構成員の評価値である。
格納部11、組織情報格納部111、学習器格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、学習部131、マネージャー選択手段132、組織シミュレーション手段133、マネージャー評価手段134、構成員評価手段135、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、組織情報処理装置1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部12は、端末装置2から学習指示を受信したか否かを判断する。学習指示を受信した場合はステップS302に行き、学習指示を受信しなかった場合はステップS303に行く。
(ステップS302)学習部131は、学習処理を行う。ステップS301に戻る。学習処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS303)受付部12は、端末装置2からマネージャー選択指示を受信したか否かを判断する。マネージャー選択指示を受信した場合はステップS304に行き、マネージャー選択指示を受信しなかった場合はステップS306に行く。
(ステップS304)マネージャー選択手段132は、マネージャー選択処理を行う。マネージャー選択処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS305)出力部14は、ステップS304で取得されたマネージャー情報を、マネージャー選択指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS306)受付部12は、端末装置2からシミュレーション指示を受信したか否かを判断する。シミュレーション指示を受信した場合はステップS307に行き、シミュレーション指示を受信しなかった場合はステップS310に行く。
(ステップS307)組織シミュレーション手段133は、組織シミュレーション処理を行う。組織シミュレーション処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS308)処理部13は、ステップS307での処理の結果を用いて、シミュレーション結果を取得する。
(ステップS309)出力部14は、ステップS308で取得されたシミュレーション結果を、シミュレーション指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS310)受付部12は、端末装置2から評価指示を受信したか否かを判断する。評価指示を受信した場合はステップS311に行き、評価指示を受信しなかった場合はステップS301に戻る。
(ステップS311)マネージャー評価手段134または構成員評価手段135は、評価処理を行う。評価処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS312)出力部14は、ステップS311で取得された評価値を、評価指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS302の学習処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)学習部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS402)学習部131は、組織情報格納部111に、i番目の組織情報が存在するか否かを判断する。i番目の組織情報が存在する場合はステップS403に行き、i番目の組織情報が存在しない場合はステップS415に行く。
(ステップS403)学習部131は、組織情報格納部111から、i番目の組織情報等を取得する。組織情報等とは、組織情報のみでも良いし、組織情報と当該組織情報に対応するスコアでも良いし、組織情報とスコア履歴情報でも良いし、組織履歴情報とスコア履歴情報でも良い。
(ステップS404)処理部13は、ステップS403で取得した情報を用いて、特徴量ベクトルを構成する。かかる特徴量ベクトル構成処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS405)学習部131は、ステップS404で取得された特徴量ベクトルから、組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する。組織スコア算出用の特徴量ベクトルとは、組織のスコアを算出するために使用される特徴量ベクトルである。なお、算出とは、通常、何らかの計算により取得することであるが、記録媒体等からの読出し等でも良く、最終的に取得できれば良い。また、組織スコア算出用の特徴量ベクトルは、ステップS404で取得された特徴量ベクトルそのものでも良いし、ステップS404で取得された特徴量ベクトルの一部の要素から構成されるベクトルでも良い。また、通常、ステップS404で取得された特徴量ベクトルのうち、組織スコア算出用の特徴量ベクトルの要素として、採用する要素は予め決まっている。
(ステップS406)学習部131は、ステップS405で取得した組織スコア算出用の特徴量ベクトルと、i番目の組織情報と対になるスコアとの対応情報を取得し、当該対応情報を、格納部11の組織スコア算出用対応表に追記する。なお、ここで、対応情報は、スコアに代えて、またはスコアに加えて、スコアの変化量を有しても良い。
(ステップS407)学習部131は、ステップS404で取得された特徴量ベクトルから、マネージャー評価用の特徴量ベクトルを取得する。なお、マネージャー評価用の特徴量ベクトルは、ステップS404で取得された特徴量ベクトルそのものでも良いし、ステップS404で取得された特徴量ベクトルの一部の要素から構成されるベクトルでも良い。また、通常、ステップS404で取得された特徴量ベクトルのうち、マネージャー評価用の特徴量ベクトルの要素として、採用する要素は予め決まっている。
(ステップS408)学習部131は、ステップS407で取得したマネージャー評価用の特徴量ベクトルと、i番目の組織情報が有するマネージャーの構成員情報に含まれるマネージャーの評価値との対応情報を取得し、当該対応情報を、格納部11のマネージャー評価用対応表に追記する。
(ステップS409)学習部131は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS410)学習部131は、i番目の組織情報の中に、j番目の構成員情報が存在するか否かを判断する。j番目の構成員情報が存在する場合はステップS411に行き、j番目の構成員情報が存在しない場合はステップS414に行く。
(ステップS411)学習部131は、ステップS404で取得された特徴量ベクトルから、j番目の構成員情報に対応する構成員評価用の特徴量ベクトルを取得する。また、通常、ステップS404で取得された特徴量ベクトルのうち、構成員評価用の特徴量ベクトルの要素として、採用する要素は予め決まっている。なお、j番目の構成員の構成員評価用の特徴量ベクトルには、例えば、マネージャーを除く他の構成員の構成員情報から取得される情報は含まれない。
(ステップS412)学習部131は、ステップS411で取得した構成員評価用の特徴量ベクトルと、i番目の組織情報のj番目の構成員情報が有する構成員の構成員情報に含まれる構成員の評価値との対応情報を取得し、当該対応情報を、格納部11の構成員評価用対応表に追記する。
(ステップS413)学習部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS410に戻る。
(ステップS414)学習部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
(ステップS415)学習部131は、格納部11の組織スコア算出用対応表に対して、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い、組織スコア算出用学習器を構成し、学習器格納部112に蓄積する。
(ステップS416)学習部131は、格納部11のマネージャー評価用対応表に対して、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い、マネージャー評価用学習器を構成し、学習器格納部112に蓄積する。
(ステップS417)学習部131は、格納部11の構成員評価用対応表に対して、機械学習のアルゴリズムにより学習処理を行い、構成員評価用学習器を構成し、学習器格納部112に蓄積する。上位処理にリターンする。
なお、図4のフローチャートにおいて、構成員評価用学習器は、マネージャーおよび非マネージャーの構成員評価用学習器であったが、マネージャー評価用学習器と、非マネージャー評価用学習器とは、異なる学習器でも良い。かかる場合、マネージャー評価用学習器と非マネージャー評価用学習器とは、学習時に与える特徴量ベクトルが異なる。マネージャー評価用学習器を構成する場合には、例えば、特徴量ベクトルは1以上の組織識別子から取得される値を有するが、非マネージャー評価用学習器を構成する場合には、例えば、特徴量ベクトルは1以上の組織識別子から取得される値を有さない。
次に、ステップS404の特徴量ベクトル構成処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、この特徴量ベクトル構成処理で構成される特徴量ベクトルは、使用され得るすべての要素を含むベクトルである。
(ステップS501)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS502)処理部13は、組織に関するi番目の要素が必要か否かを判断する。i番目の要素が必要である場合はステップS503に行き、i番目の要素が必要でない場合はステップS506に行く。なお、処理部13は、特徴量ベクトルを構成する要素として、どのような要素が必要かについては、予め情報を保持している。
(ステップS503)処理部13は、組織に関するi番目の要素を取得するために必要な1または2以上の組織属性値を組織情報等から取得する。なお、組織情報等とは、ステップS403で取得された情報である。また、処理部13は、i番目の要素を取得するために必要な1以上の組織属性値について、予め分かっている(例えば、プログラミングされている)。
(ステップS504)処理部13は、ステップS503で取得した1以上の組織属性値を用いて、組織に関するi番目の要素の値を取得し、最終的に構成する特徴量ベクトルの特定の要素として、当該要素の値を書き込む。なお、組織に関する番目の要素の値は、ステップS503で取得した組織属性値そのものの場合もあり得るし、ステップS503で取得した組織属性値をキーとして、格納部11の対応表を検索し、取得された情報である場合もあり得るし、ステップS503で取得した2以上の組織属性値をパラメータとして演算し、得られた情報である場合もあり得る。また、組織に関するi番目の要素の値は、最終的に構成する特徴量ベクトルの特定の要素の値となる。また、上記の演算のための演算式は、処理部13が予め保持している、とする。
(ステップS505)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
(ステップS506)処理部13は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS507)処理部13は、マネージャーに関するj番目の要素が必要か否かを判断する。j番目の要素が必要である場合はステップS508に行き、j番目の要素が必要でない場合はステップS511に行く。
(ステップS508)処理部13は、マネージャーに関するj番目の要素を取得するために必要な1以上の構成員属性値等であり、マネージャーである構成員の構成情報の1以上の構成員属性値等を、組織情報から取得する。1以上の構成員属性値等とは、1以上の構成員属性値でも良いし、1以上の構成員属性値と1以上の組織属性値でも良い。
(ステップS509)処理部13は、ステップS508で取得した1以上の構成員属性値等を用いて、マネージャーに関するj番目の要素の値を取得し、最終的に構成する特徴量ベクトルの特定の要素として、当該要素の値を書き込む。なお、マネージャーに関するj番目の要素の値は、ステップS508で取得した構成員属性値そのものの場合もあり得るし、ステップS508で取得した構成員属性値等をキーとして、格納部11の対応表を検索し、取得された情報である場合もあり得るし、ステップS508で取得した2以上の構成員属性値等をパラメータとして演算し、得られた情報である場合もあり得る。
(ステップS510)処理部13は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS507に戻る。
(ステップS511)処理部13は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS512)処理部13は、組織情報の中にk番目の構成員の構成員情報が存在するか否かを判断する。k番目の構成員の構成員情報が存在する場合はステップS513に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS513)処理部13は、カウンタlに1を代入する。
(ステップS514)処理部13は、構成員に関するl番目の要素が必要か否かを判断する。l番目の要素が必要である場合はステップS515に行き、l番目の要素が必要でない場合はステップS518に行く。
(ステップS515)処理部13は、構成員に関するl番目の要素を取得するために必要な1または2以上の構成員属性値等であり、構成員の構成情報の1以上の構成員属性値等を、組織情報から取得する。1以上の構成員属性値等とは、1以上の構成員属性値でも良いし、1以上の構成員属性値と1以上の組織属性値でも良い。
(ステップS516)処理部13は、処理部13は、ステップS515で取得した1以上の構成員属性値等を用いて、構成員に関するl番目の要素の値を取得し、最終的に構成する特徴量ベクトルの特定の要素として、当該要素の値を書き込む。なお、構成員に関するl番目の要素の値は、ステップS515で取得した構成員属性値そのものの場合もあり得るし、ステップS515で取得した構成員属性値等をキーとして、格納部11の対応表を検索し、取得された情報である場合もあり得るし、ステップS515で取得した2以上の構成員属性値等をパラメータとして演算し、得られた情報である場合もあり得る。
(ステップS517)処理部13は、カウンタlを1、インクリメントする。ステップS514に戻る。
(ステップS518)処理部13は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS512に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、構成員情報の数が予め定められた最大数より少ない場合、構成される特徴量ベクトルの要素であり、k番目の構成員情報の次以降で最大数までの構成員情報に対応する要素には、0またはNULLが代入されても良い。
次に、ステップS304のマネージャー選択処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)マネージャー選択手段132は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS602)マネージャー選択手段132は、i番目のマネージャー候補が存在するか否かを判断する。i番目のマネージャー候補が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合はステップS607に行く。なお、例えば、マネージャー選択指示が1または2以上の構成員識別子を有する場合、かかる1以上の構成員識別子で識別される1以上の構成員がマネージャー候補である。また、例えば、マネージャー選択指示が組織識別子を有する場合、かかる組織識別子と対になる2以上の構成員識別子で識別される構成員がマネージャー候補である。また、例えば、マネージャー選択指示が条件(例えば、「年齢>=30 AND 役職ランク>=3」)を有する場合、当該条件に合致する構成員属性値と対になる1以上の各構成員識別子で識別される構成員がマネージャー候補である。マネージャー候補の構成員識別子を取得する方法は種々あり得、問わない。
(ステップS603)マネージャー選択手段132は、評価対象の組織の組織情報の中の情報であり、i番目のマネージャー候補の構成員の構成員情報の一の構成員属性値を、マネージャーであることを示す情報に変更し、他の構成員の構成員情報の一の構成員属性値をマネージャーでないことを示す情報にする。
(ステップS604)マネージャー選択手段132は、ステップS603で変更した組織情報を用いて、組織スコア算出用の特徴量ベクトルを構成する。なお、組織情報を用いて組織スコア算出用の特徴量ベクトルを構成する処理は、図4を用いて説明した処理と同様であり、ここでの説明は省略する。
(ステップS605)マネージャー選択手段132は、ステップS604で取得した組織スコア算出用の特徴量ベクトルを用いて、スコアを取得する。マネージャー選択手段132は、例えば、ステップS604で取得した組織スコア算出用の特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムにより、学習器格納部112の組織スコア算出用学習器に適用し、スコアを取得する。また、マネージャー選択手段132は、例えば、ステップS604で取得した組織スコア算出用の特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルと対になるスコアを、格納部11の組織スコア算出用対応表から取得しても良い。なお、ここで、マネージャー選択手段132は、スコアの変化量を取得しても良い。
(ステップS606)マネージャー選択手段132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
(ステップS607)マネージャー選択手段132は、ステップS605で取得したスコアが最大の組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する元になった構成員情報が有するマネージャーの構成員識別子を取得する。なお、ここで、マネージャー選択手段132は、ステップS605で取得したスコアの変化量が最大の組織スコア算出用の特徴量ベクトルを取得する元になった構成員情報が有するマネージャーの構成員識別子を取得しても良い。
(ステップS608)マネージャー選択手段132は、ステップS607で取得した構成員識別子を用いてマネージャー情報を取得する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS307の組織シミュレーション処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)組織シミュレーション手段133は、変更情報を取得する。なお、組織シミュレーション手段133は、例えば、シミュレーション指示に含まれる変更情報を取得する。また、組織シミュレーション手段133は、例えば、予め決められた変更を特定する変更情報を格納部11から取得する。なお、かかる変更情報は、例えば、マネージャーの異動を示す情報である。
(ステップS702)組織シミュレーション手段133は、シミュレーション対象の組織の組織情報を取得する。なお、組織シミュレーション手段133は、例えば、シミュレーション指示に含まれる組織識別子に対応する組織情報を組織情報格納部111から取得する。また、組織シミュレーション手段133は、例えば、ステップS701で取得した変更情報に対応する組織識別子に対応する組織情報を組織情報格納部111から取得する。
(ステップS703)組織シミュレーション手段133は、ステップS701で取得した変更情報に従った変更を、ステップS702で取得した組織情報に対して行い、変更した組織情報を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、かかる変更した組織情報は、第一の候補組織情報である。第一の候補組織情報は、ステップS701で取得した変更情報のみを反映させた組織情報である。
(ステップS704)組織シミュレーション手段133は、カウンタiに2を代入する。
(ステップS705)組織シミュレーション手段133は、i番目の候補組織情報を生成するか否かを判断する。i番目の候補組織情報を生成する場合はステップS706に行き、i番目の候補組織情報を生成しない場合はステップS708に行く。
(ステップS706)組織シミュレーション手段133は、ステップS702で取得した組織情報を用いて、第一の候補組織情報とは異なる組織情報である、i番目の候補組織情報を生成し、図示しないバッファに一時蓄積する。組織シミュレーション手段133が、i番目の候補組織情報を生成するアルゴリズムは問わない。組織シミュレーション手段133は、例えば、ステップS702で取得した組織情報のマネージャーを特定する構成員属性値を順番に変えながら(マネージャーを変更するシミュレーションを行いながら)、構成員の数だけの組織情報を構成する。また、組織シミュレーション手段133は、例えば、ステップS702で取得した組織情報が有する異なる構成員情報を削除しながら(構成員を異動させるシミュレーションを行いながら)、構成員の数だけの組織情報を構成する。
(ステップS707)組織シミュレーション手段133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS705に戻る。
(ステップS708)組織シミュレーション手段133は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS709)組織シミュレーション手段133は、j番目の候補組織情報が図示しないバッファに存在するか否かを判断する。j番目の候補組織情報が存在する場合はステップS710に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS710)組織シミュレーション手段133は、j番目の候補組織情報からj番目の組織スコア算出用の特徴量ベクトルを構成する。なお、組織情報から組織スコア算出用の特徴量ベクトルを構成する処理については上述したので、ここでの説明は省略する。
(ステップS711)組織シミュレーション手段133は、ステップS710で取得したj番目の組織スコア算出用の特徴量ベクトルを用いて、スコアを取得し、j番目の候補組織情報とスコアとをバッファに蓄積する。組織シミュレーション手段133は、例えば、ステップS710で取得した特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムにより、学習器格納部112の組織スコア算出用学習器に適用し、スコアを取得する。また、組織シミュレーション手段133は、例えば、ステップS710で取得した特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルと対になるスコアを、格納部11の組織スコア算出用対応表から取得しても良い。なお、ここで、組織シミュレーション手段133は、スコアに代えて、またはスコアに加えて、スコアの変化量を取得しても良い。
(ステップS712)組織シミュレーション手段133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS709に戻る。
次に、ステップS311の評価処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)処理部13は、評価指示に対応する組織情報を組織情報格納部111から取得する。なお、評価指示に対応する組織情報とは、例えば、評価指示に含まれる組織識別子に対応する組織情報、評価指示に含まれる構成員識別子と対になる組織識別子に対応する組織情報、評価指示に含まれる組織情報等である。
(ステップS802)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS803)処理部13は、i番目の評価対象が存在するか否かを判断する。i番目の評価対象が存在する場合はステップS804に行き、i番目の評価対象が存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS804)処理部13は、i番目の評価対象に対応する構成員情報を、ステップS801で取得された組織情報から取得する。
(ステップS805)処理部13は、ステップS804で取得した構成員情報に含まれる特定の構成員属性値を取得し、当該構成員属性値がマネージャーであることを示す情報であるか否かを判断する。マネージャーであることを示す情報である場合はステップS806に行き、マネージャーであることを示す情報でない場合はステップS808に行く。
(ステップS806)マネージャー評価手段134は、ステップS801で取得された組織情報を用いて、マネージャー評価用の特徴量ベクトルを取得する。なお、組織情報を用いて、マネージャー評価用の特徴量ベクトルを取得する処理については上述したので、ここでの説明は省略する。
(ステップS807)マネージャー評価手段134は、ステップS806で取得した特徴量ベクトルを用いてマネージャーの評価値を取得する。ステップS810に行く、
マネージャー評価手段134は、例えば、ステップS806で取得した特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムにより、学習器格納部112のマネージャー評価用学習器に適用し、マネージャーの評価値を取得する。また、マネージャー評価手段134は、例えば、ステップS806で取得した特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルと対になるマネージャーの評価値を、格納部11のマネージャー評価用対応表から取得しても良い。
(ステップS808)構成員評価手段135は、ステップS801で取得された組織情報を用いて、構成員評価用の特徴量ベクトルを取得する。なお、組織情報を用いて、構成員評価用の特徴量ベクトルを取得する処理については上述したので、ここでの説明は省略する。
(ステップS809)構成員評価手段135は、ステップS806で取得した特徴量ベクトルを用いて構成員の評価値を取得する。
構成員評価手段135は、例えば、ステップS806で取得した特徴量ベクトルを、機械学習のアルゴリズムにより、学習器格納部112の構成員評価用学習器に適用し、構成員の評価値を取得する。また、構成員評価手段135は、例えば、ステップS806で取得した特徴量ベクトルに最も近似する特徴量ベクトルと対になる構成員の評価値を、格納部11の構成員評価用対応表から取得しても良い。
(ステップS810)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS803に戻る。
次に、端末装置2の動作例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)端末受付部22は、学習指示を受け付けたか否かを判断する。学習指示を受け付けた場合はステップS902に行き、学習指示を受け付けなかった場合はステップS904に行く。
(ステップS902)端末処理部23は、ステップS901で受け付けられた学習指示に基づいて、送信する学習指示を構成する。
(ステップS903)端末送信部24は、ステップS902で構成された学習指示を組織情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
(ステップS904)端末受付部22は、マネージャー選択指示を受け付けたか否かを判断する。マネージャー選択指示を受け付けた場合はステップS905に行き、マネージャー選択指示を受け付けなかった場合はステップS910に行く。
(ステップS905)端末処理部23は、ステップS904で受け付けられたマネージャー選択指示に基づいて、送信するマネージャー選択指示を構成する。
(ステップS906)端末送信部24は、ステップS905で構成されたマネージャー選択指示を組織情報処理装置1に送信する。
(ステップS907)端末受信部25は、マネージャー選択指示の送信に応じて、組織情報処理装置1からマネージャー情報を受信したか否かを判断する。マネージャー情報を受信した場合はステップS908に行き、マネージャー情報を受信しなかった場合はステップS907に戻る。
(ステップS908)端末処理部23は、ステップS907で受信されたマネージャー情報に基づいて、出力するマネージャー情報を構成する。
(ステップS909)端末出力部26は、ステップS908で構成されたマネージャー情報を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS910)端末受付部22は、シミュレーション指示を受け付けたか否かを判断する。シミュレーション指示を受け付けた場合はステップS911に行き、シミュレーション指示を受け付けなかった場合はステップS916に行く。
(ステップS911)端末処理部23は、ステップS910で受け付けられたシミュレーション指示に基づいて、送信するシミュレーション指示を構成する。
(ステップS912)端末送信部24は、ステップS911で構成されたシミュレーション指示を組織情報処理装置1に送信する。
(ステップS913)端末受信部25は、シミュレーション指示の送信に応じて、組織情報処理装置1からシミュレーション結果を受信したか否かを判断する。シミュレーション結果を受信した場合はステップS914に行き、シミュレーション結果を受信しなかった場合はステップS913に戻る。
(ステップS914)端末処理部23は、ステップS913で受信されたシミュレーション結果に基づいて、出力するシミュレーション結果を構成する。
(ステップS915)端末出力部26は、ステップS914で構成されたシミュレーション結果を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS916)端末受付部22は、評価指示を受け付けたか否かを判断する。評価指示を受け付けた場合はステップS917に行き、評価指示を受け付けなかった場合はステップS901に戻る。
(ステップS917)端末処理部23は、ステップS910で受け付けられた評価指示に基づいて、送信する評価指示を構成する。
(ステップS918)端末送信部24は、ステップS917で構成された評価指示を組織情報処理装置1に送信する。
(ステップS919)端末受信部25は、評価指示の送信に応じて、組織情報処理装置1から評価値を受信したか否かを判断する。評価値を受信した場合はステップS920に行き、評価値を受信しなかった場合はステップS919に戻る。
(ステップS920)端末処理部23は、ステップS913で受信された評価値に基づいて、出力する評価値を構成する。
(ステップS921)端末出力部26は、ステップS920で構成された評価値を出力する。ステップS901に戻る。
以上、本実施の形態によれば、構成員に対するアンケート結果に基づく過去の組織のスコアと組織情報とを用いて、組織に関する情報を提示できる。
また、本実施の形態によれば、構成員に対するアンケート結果に基づく過去の組織のスコアの変化に関するスコア履歴情報と、組織の構成に関する組織情報とを用いて、組織に関する情報を提示できる。
なお、上記の組織に関する情報は、例えば、組織のマネージャーの推薦の情報、将来の組織のシミュレーションの情報、マネージャーの評価値、構成員の評価値である。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における組織情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、組織に属する2以上の構成員に対するアンケートへの回答に基づくスコアに対応付けられて、前記組織の1以上の組織属性値と前記組織に属する構成員の1以上の構成員属性値を有する2以上の構成員情報とを含む2以上の組織情報が格納される組織情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記組織情報と当該組織情報に対応付けられているスコアとの組を2以上用いて、組織情報に対して、予め決められた処理を行い、組織に関する情報である処理結果を取得する処理部と、前記処理結果を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、組織属性値に応じた組織の総合スコアである属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。なお、組織の総合的なスコアは、エンゲージメントスコアと言っても良い。また、情報システムは、エンゲージメントシステムと言っても良い。また、情報処理装置は、エンゲージメント装置と言っても良い。
また、本実施の形態において、1以上の組織属性値と総合スコアとを有する2以上の組織情報が格納されており、当該組織の属性値に応じて、同じ絶対的な総合スコアでも、異なる属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、同一の組織属性値と対になる組織回答情報のみを用いて、属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、複数の設問に対する構成員の回答を用いて、総合的な構成員のモチベーションを示す総合スコアを算出する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。なお、複数の設問は、例えば、組織の構成員の項目に対する期待度および満足度を測るための設問である。
また、本実施の形態において、診断領域ごとの期待度と満足度についての得点を算出し、当該得点を用いて、総合スコアを算出する情報システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、組織、仕事、上司、職場のうちの1以上に対する満足度の情報も使用して総合スコアを算出する情報システムについて説明する。
なお、上記の総合スコアは、絶対的な総合スコア、属性値加味総合スコアのうちの1以上である。
本実施の形態における情報システムBの概念図は、符号を除いて、図1と同じである。情報システムBは、情報処理装置3、および1または2以上の端末装置4を備える。情報処理装置3は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置3は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置4は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
図10は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。
情報システムBを構成する情報処理装置3は、格納部31、受付部32、処理部33、および出力部34を備える。
格納部31は、項目情報格納部311、組織回答情報格納部312、個別スコア表格納部313、および組織情報格納部314を備える。受付部32は、出力指示受付部321を備える。処理部33は、項目スコア取得部331、および総合スコア取得部332を備える。総合スコア取得部332は、複数スコア取得手段3321、および属性値加味総合スコア取得手段3322を備える。出力部34は、項目スコア出力部341、および総合スコア出力部342を備える。
端末装置4は、端末格納部41、端末受付部42、端末処理部43、端末送信部44、端末受信部45、および端末出力部46を備える。
情報処理装置3を構成する格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する項目情報、後述する組織回答情報、後述する個別スコア表である。なお、個別スコア表は、エンゲージメントスコア表などと言っても良い。
項目情報格納部311は、2以上の項目情報が格納される。項目情報は、組織の項目に関する情報である。項目は、組織に関する質問であっても良い。また、項目は、組織に関する質問に対応付いていても良い。2以上の項目には、例えば、組織の総合的な事項に関する総合的項目と組織の個別的な項目である個別項目とがある。なお、総合的項目は、通常、抽象度の高い質問に対する項目である。また、個別項目は、通常、抽象度がより低い質問(より具体的な質問)に対する項目である。また、項目情報格納部311の2以上の項目情報は、例えば、4つの総合的項目の項目情報と64の個別項目の項目情報とを有する。また、項目は、例えば、2以上のうちのいずれかの対象に対応する。対象は、ファクターと言っても良い。また、対象は、組織に関わる事項と言っても良い。また、項目情報は、例えば、項目を識別する項目識別子、質問情報を有する。また、項目識別子は、例えば、ID、項目名等である。項目識別子は、質問情報そのものでも良い。質問情報は、質問を示す情報である。なお、質問とは、通常、アンケートの質問である。なお、事項は、対象や項目と言っても良い。
組織回答情報格納部312には、2以上の各組織の組織回答情報が格納される。組織回答情報は、組織の構成員に対する設問の回答を示す情報である。設問は、問題や項目と言っても良い。
また、組織回答情報は、通常、組織を識別する組織識別子に対応付いている。組織識別子は、組織名、組織を識別するID等である。また、組織回答情報は、通常、組織の1以上の属性値である組織属性値に対応付いている。組織属性値は、例えば、組織の業種を示す業種識別子(例えば、銀行、アパレル、メーカーなど)、組織の規模を分類する規模識別子(例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業など)、組織の経営状況に基づく組織のカテゴリー(例えば、黒字企業、赤字企業など)を示す情報、本社の地域を示す地域識別子、組織内の部門を識別する部門識別子(例えば、人事、経理、研究所、技術部門、営業部門、製造部門等)、上場しているか否かを示す上場識別子、組織のステージを示すステージ識別子(例えば、創成期、拡大期、多角化期、再生期など)、事業モデルを示す事業モデル識別子(例えば、複数の種類の事業を行うイノベーター、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ人に依存する事業であるプロフェッショナル、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ仕組みに依存する事業であるオペレーター等)等である。なお、業種は、金融、メーカー、商社、サービス等の大きな分類でも良いし、銀行、証券、電気メーカー、食品メーカー、機械メーカー等の小さな分類でも良い。業種の分け方等は問わないことは言うまでもない。
一の組織回答情報は、一の組織の2以上の構成員の回答の情報の集合である。一の組織回答情報は、2以上の各構成員に対応する2以上の構成員回答情報を有する。構成員回答情報は、構成員が項目に対する質問に回答した結果を含む情報である。構成員回答情報は、2以上の項目回答情報を有する。構成員回答情報は、通常、項目の数分の項目回答情報を有する。項目回答情報は、項目識別子と回答情報とを有する。回答情報は、質問に対する回答に関する情報である。回答情報は、例えば、満足度情報を有する。満足度情報とは、項目に対する構成員の満足の度合いに関する回答を示す情報である。満足度情報は、例えば、項目に対する満足度を特定する情報である。満足度情報は、2以上のクラスに分類される。満足度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、満足度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。また、回答情報は、例えば、満足度情報と期待度情報とを有する。期待度情報は、項目に対する構成員の期待の度合いに関する回答を示す情報である。期待度情報は、例えば、項目に対する期待度を特定する情報である。期待度情報は、2以上のクラスに分類される。期待度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、期待度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。なお、項目や質問等の内容は問わない。また、構成員とは、例えば、企業の従業員、学校の職員、役所の職員等であるが、企業の役員等も含んでいても良い。構成員は、アルバイトでも良い。
なお、総合的項目は、例えば、会社に満足している度合いを示す会社満足度、仕事に満足している度合いを示す仕事満足度、上司に満足している度合いを示す上司満足度、職場に満足している度合いを示す職場満足度等である。また、個別項目は、例えば、自社の事業優位性、戦略目標の発信と伝達、全体的な連帯感、評価・給与の妥当性等である。
個別スコア表格納部313には、個別スコア表が格納される。個別スコア表は、ここでは、満足度情報と期待度情報とを与えた場合に、項目スコアが決定される情報である。個別スコア表は、ここでは、例えば、満足度情報の軸と期待度情報の軸とを有する表であり、表の各セルに個別スコアが記載され、満足度情報と期待度情報とが決定した場合に、項目スコアが決定される表である。かかる個別スコア表は、満足度情報が示す満足度が大きいほど、大きい項目スコアが取得され、期待度情報が示す期待度が小さいほど、大きい項目スコアが取得される表であることは好適である。
なお、満足度情報と期待度情報とをパラメータとする演算式により項目スコアが決定されても良い。なお、かかる演算式は、満足度情報をパラメータとする増加関数であり、期待度情報をパラメータとする減少関数であることは好適である。
また、満足度情報と期待度情報と項目スコアとのセットを複数、機械学習により学習させ、取得した学習情報を用いて、項目スコアが決定されても良い。かかる場合、満足度情報と期待度情報と学習情報に適用し、機械学習により、項目スコアが取得される。なお、ここでの機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト等が利用可能である。ただし、機械学習のアルゴリズムは問わない。
組織情報格納部314には、2以上の組織情報が格納される。組織情報は、組織に関する情報である。組織情報は、組織識別子と組織属性値とを有する。組織情報は、組織識別子と、組織属性値と、組織に対する総合的なスコアである総合スコアとを有することは好適である。ここでの総合スコアは、組織属性値に依存しない絶対的な総合スコアでも良い。
受付部32は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示とは、例えば、後述する出力指示、組織回答情報、アンケートの回答情報(構成員回答情報)等である。また、ここで、受け付けとは、通常、端末装置4からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念として捕らえても良い。
出力指示受付部321は、出力指示を受け付ける。出力指示は、組織のスコアを出力する指示であり、組織識別子を有する指示である。また、出力指示は、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的な総合スコア、項目スコアのうちで、1種類以上のスコアを出力する指示である。出力指示は、属性値加味総合スコアの取得に使用する属性識別子を含んでも良い。属性識別子は、属性を識別する情報である。属性識別子は、例えば、「業種」「規模」「地域」「経営状況」「部門」「上場」「ステージ」「事業モデル」等である。属性識別子が「業種」である場合、属性値加味総合スコアの取得に業種識別子を使用する。属性識別子が「規模」である場合、属性値加味総合スコアの取得に規模識別子を使用する。属性識別子が「地域」である場合、属性値加味総合スコアの取得に地域識別子を使用する。属性識別子が「経営状況」である場合、属性値加味総合スコアの取得に経営状況識別子を使用する。属性識別子が「部門」である場合、属性値加味総合スコアの取得に部門識別子を使用する。属性識別子が「上場」である場合、属性値加味総合スコアの取得に上場識別子を使用する。属性識別子が「ステージ」である場合、属性値加味総合スコアの取得にステージ識別子を使用する。属性識別子が「事業モデル」である場合、属性値加味総合スコアの取得に事業モデル識別子を使用する。
また、出力指示は、属性値を含んでも良い。属性値は、例えば、「メーカー」「商社」「大企業」「東京」「赤字」「研究所」「非上場」「拡大期」「プロフェッショナル」等である。
処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、項目スコア取得部331、総合スコア取得部332等が行う処理である。各種の処理とは、例えば、受信された組織回答情報、受信されたアンケートの回答情報、受信された組織情報等を格納部31に蓄積する処理である。
項目スコア取得部331は、2以上の各組織回答情報に含まれる2以上の各項目の構成員の分の回答情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。
項目スコア取得部331は、例えば、組織ごとに、当該組織の組織回答情報に含まれる2以上の各項目の回答情報に含まれる満足度情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。項目スコア取得部331は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、満足度情報の平均値を算出し、かかる平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部31に蓄積しても良い。また、項目スコア取得部331は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、構成員の属性値に応じて、異なる重み付けをして、満足度情報の加重平均値を算出し、かかる加重平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部31に蓄積しても良い。なお、構成員の属性値は、例えば、役職、勤続年数、性別等である。例えば、項目スコア取得部331は、勤続年数が長い従業員の満足度情報を、短い従業員の満足度情報と比較して、重みを重くして、加重平均を算出しても良い。
項目スコア取得部331は、少なくとも一部の項目に対して、満足度情報と期待度情報とを用いて、組織ごとに項目スコアを取得する。なお、満足度情報と期待度情報とを用いて項目スコアを取得する対象の項目は、例えば、個別項目である。
項目スコア取得部331は、例えば、満足度情報が高ければ高いスコアになり、期待度情報が低ければ高いスコアになるように、項目スコアを取得することは好適である。
項目スコア取得部331は、例えば、2以上の各組織について、2以上の各項目について、回答情報が有する満足度情報の平均値と回答情報が有する期待度情報の平均値とを算出し、2つの平均値を用いて、項目ごとに項目スコアを取得する。
項目スコア取得部331は、例えば、個別スコア表に、満足度情報と期待度情報とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。また、項目スコア取得部331は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の統計処理結果と期待度情報の統計処理結果とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部331は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の平均値と期待度情報の平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部331は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の加重平均値と期待度情報の加重平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。なお、加重平均値は、構成員の属性値に基づく、加重平均値である。
項目スコア取得部331は、例えば、満足度情報の平均値をパラメータとする増加関数であり、期待度情報の平均値をパラメータとする減少関数を用いて、項目ごとに、項目スコアを算出しても良い。
上記では、項目スコア取得部331が、いわゆる絶対的な項目スコアを算出する処理を説明した。絶対的な項目スコアは、業種等の組織識別子に依存しない項目スコアであり、通常、一の組織の組織識別子に対応する回答情報のみから取得される。
ただし、項目スコア取得部331は、いわゆる相対的な項目スコアを算出しても良い。つまり、項目スコア取得部331は、例えば、組織属性値に応じた項目スコアを取得する。かかる場合、項目スコア取得部331は、例えば、当該組織の各項目の絶対的な項目スコアを算出する。そして、項目スコア取得部331は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値(例えば、同一の業種)と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された1以上の項目スコアを用いて相対的な項目スコアを算出する。
項目スコア取得部331は、例えば、当該組織の絶対的な項目スコアの偏差値を、当該組織と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子で識別される組織の項目スコアを用いて算出する。なお、複数の絶対的な項目スコアを用いて、一の絶対的な項目スコアの偏差値である相対的な項目スコアを算出技術は周知技術である。
また、項目スコア取得部331は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された2以上の絶対的な項目スコアの平均値を算出し、当該平均値と、当該組織の絶対的な項目スコアとの差を用いて、相対的な項目スコアとして取得する等しても良い。なお、かかる相対的な項目スコアは、項目スコアの平均値と当該組織の絶対的な項目スコアとの差そのものでも良いし、当該差をパラメータとして演算式に代入して算出される値でも良い。
つまり、同一の組織属性値に対応する複数の組織の絶対的な項目スコアを用いて、一の組織の相対的な項目スコアの算出方法は種々考えられる。同一の組織属性値とは、1または2以上の組織属性値が同一であることである。項目スコア取得部331は、例えば、各項目について、同一業種の複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良いし、同一業種および同様の規模の範疇に入る複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良い。
総合スコア取得部332は、2以上の各組織回答情報に対して、2以上の項目スコアを用いて、総合スコアを取得する。総合スコアは、各組織に対する総合的なスコアである。総合スコア取得部332は、通常、2以上の各項目スコアが良好なスコアほど、高い総合スコアを取得する。
総合スコア取得部332は、出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、当該組織識別子と対になる1または2以上の組織属性値に応じた当該組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
つまり、総合スコア取得部332は、例えば、1または2以上の組織属性値を用いて構成される条件に合致する複数の組織の中における、一の組織の相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得しても良い。例えば、総合スコア取得部332は、例えば、業種識別子が「メーカー」であり、かつ部門識別子が「研究所または技術部門」である複数の組織の中における、特定の組織(例えば、A社)の研究所または技術部門に属する従業員の回答情報から、メーカーであるA社の「研究所+技術部門」の属性値加味総合スコアを取得しても良い。かかる場合、条件は「(業種識別子=メーカー) AND (部門識別子=研究所 OR 技術部門)」である。 総合スコア取得部332は、例えば、2以上の絶対的な項目スコアを用いて、絶対的な総合スコアを取得する。
また、総合スコア取得部332は、例えば、2以上の相対的な項目スコアを用いて、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得する。
総合スコア取得部332は、以下のようにスコア調整機能を用いて、総合スコアを取得することは好適である。スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を用いてスコアを調整する機能である。なお、ここで、スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関が大きいほど、高い総合スコアとなるようにすることは好適である。
総合スコア取得部332は、例えば、組織ごとに、2以上の項目スコアを用いて、各組織に対する仮の総合的なスコアである仮総合スコアを取得し、2以上の各項目の満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を取得し、当該相関情報を用いて、相関の度合いが大きいほど、スコアが大きくなるように、仮総合スコアから総合スコアを取得する。なお、相関情報は、2以上の項目の満足度情報の集合と期待度情報の集合との相関値であっても良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下の項目数をパラメータとする増加関数とする演算式により算出される値でも良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下であり、満足度情報の方が小さい項目数をパラメータとする減少関数とする演算式により算出される値でも良い。つまり、相関情報を取得するアルゴリズムは問わない。
総合スコア取得部332は、総合的項目に対する項目スコアと個別項目に対する項目スコアとの両方を用いて、かつ総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。なお、かかる場合も、絶対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部332は、絶対的な総合スコアを取得できる。また、相対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部332は、属性値加味総合スコアを取得できる。
総合スコア取得部332は、例えば、「総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、総合スコアを算出しても良い。なお、ここで、(α>β)であることは好適である。つまり、総合スコア取得部332は、総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。また、例えば、「α=0.7,β=0.3」である。なお、総合的項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、総合的項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。個別項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、個別項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。
また、総合スコア取得部332は、例えば、「仮総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、仮総合スコアを算出し、さらに上記のスコア調整機能により、スコア調整を行い、総合スコアを算出しても良い。さらに、総合スコア取得部332は、例えば、複数の組織の総合スコアを用いて、各組織の総合スコアの偏差値を算出し、かかる偏差値を、最終的な総合スコアとしても良い。
総合スコア取得部332は、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、当該総合スコアと組織属性値とを用いて、組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを取得する。なお、属性値加味総合スコアは、組織属性値に依存する相対的な総合スコアである、と考えても良い。また、属性値加味総合スコアは、相対的なエンゲージメントスコアと言っても良い。なお、かかる場合の組織属性値は、1または2以上の組織属性値である。
総合スコア取得部332は、例えば、出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、組織識別子と対になる組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
総合スコア取得部332は、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、総合スコアと組織属性値とを用いて属性値加味総合スコアを取得する。ここでの総合スコアは、絶対的な総合スコアであり、属性値加味総合スコアは相対的な総合スコアである。
総合スコア取得部332は、項目スコア取得部331が取得した2以上の相対的な項目スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部332は、通常、相対的な項目スコアが大きいほど、大きな属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部332は、例えば、項目スコア取得部331が取得した2以上の相対的な項目スコアをパラメータとする増加関数(例えば、平均値、加重平均、和など)により、属性値加味総合スコアを取得する。例えば、格納部31に、2以上の相対的な項目スコアの集合と、属性値加味総合スコアとの対応表が格納されており、総合スコア取得部332は、当該対応表を参照し、項目スコア取得部331が取得した2以上の相対的な項目スコアに対応する属性値加味総合スコアを当該対応表から取得する。
複数スコア取得手段3321は、出力指示が有する組織識別子と対になる組織属性値を取得し、当該組織属性値と対になる2以上の総合スコアを組織情報格納部314から取得する。
属性値加味総合スコア取得手段3322は、複数スコア取得手段3321が取得した2以上の総合スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段3322は、例えば、複数スコア取得手段3321が取得した2以上の総合スコアの中における、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアの相対的なスコアである属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段3322は、例えば、複数スコア取得手段3321が取得した2以上の総合スコアの中における、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアの偏差値である属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段3322は、例えば、複数スコア取得手段3321が取得した2以上の総合スコアの平均値を取得し、当該平均値と出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアとの差を用いて、属性値加味総合スコアを取得する。なお、属性値加味総合スコアは、前記差であっても良いし、前記差をパラメータとする演算式により算出されたスコアでも良い。
出力部34は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコアである。各種の情報とは、例えば、項目識別子と項目スコアとの対の情報の集合である。なお、項目スコアは、絶対的な項目スコアでも、相対的な項目スコアでも良い。また、各種の情報とは、例えば、絶対的な総合スコアである。ここで、出力とは、通常、端末装置4等の外部装置への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
項目スコア出力部341は、1または2以上の項目スコアを出力する。項目スコア出力部341は、通常、項目識別子に対応付けて、当該項目識別子で識別される項目の項目スコアを出力する。なお、項目スコアは、上述した絶対的な項目スコアでも良いし、相対的な項目スコアでも良い。
項目スコア出力部341は、例えば、出力指示が有する組織識別子と対になる項目スコアを、項目識別子に対応付けて出力する。項目スコア出力部341は、組織識別子に対応付けて、1以上の項目スコアを出力することは好適である。また、項目スコア出力部341は、総合的項目の項目スコアと、個別項目の項目スコアとを視覚的に区別可能な態様で、項目スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部342は、属性値加味総合スコアを出力する。総合スコア出力部342は、組織識別子に対応付けて、属性値加味総合スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部342は、絶対的な総合スコアを出力しても良い。総合スコア出力部342は、組織識別子に対応付けて、絶対的な総合スコアを出力することは好適である。
端末装置4を構成する端末格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザの組織を識別する組織識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部45が受信した情報である。なお、組織識別子は、ユーザを識別する情報と考えても良い。
端末受付部42は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、出力指示、組織回答情報、アンケートの回答情報、組織識別子と組織属性値とを有する組織情報等である。
端末処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部45が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部42が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
端末送信部44は、各種の指示や情報等を情報処理装置3に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部43が構成した指示、端末受付部42が受け付けた指示や情報等である。
端末受信部45は、各種の情報を情報処理装置3から受信する。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的または相対的な項目スコア、絶対的な総合スコアである。
端末出力部46は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部42が受け付けた情報、端末受信部45が受信した情報、端末処理部43が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的または相対的な項目スコア、総合スコアである。
格納部31、項目情報格納部311、組織回答情報格納部312、個別スコア表格納部313、組織情報格納部314、および端末格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部31等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよい。
受付部32、出力指示受付部321、および端末受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部33、項目スコア取得部331、総合スコア取得部332、複数スコア取得手段3321、属性値加味総合スコア取得手段3322、および端末処理部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部33等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部34、項目スコア出力部341、総合スコア出力部342、および端末送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部46は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムBの動作について説明する。まず、情報処理装置3の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、組織回答情報格納部312には、複数の組織の組織回答情報が格納されている、とする。また、個別スコア表格納部313には、個別スコア表が格納されている、とする。
(ステップS1101)処理部33は、絶対的な総合スコアを算出するタイミングであるか否かを判断する。絶対的な総合スコアの算出のタイミングである場合はステップS1102に行き、絶対的な総合スコアの算出のタイミングでない場合はステップS1112に行く。なお、絶対的な総合スコアの算出のタイミングとは、例えば、ユーザや管理者等からの指示の入力があった場合、予め決められたタイミングになった場合、2以上の組織回答情報が受信され、組織回答情報格納部312に蓄積された場合等である。
(ステップS1102)処理部33は、組織回答情報格納部312の2以上の組織回答情報等の中に、i番目の組織識別子が存在するか否かを判断する。i番目の組織識別子が存在する場合はステップS1103に行き、i番目の組織識別子が存在しない場合はステップS1101に戻る。
(ステップS1103)処理部33は、i番目の組織識別子と対になる組織回答情報を組織回答情報格納部312から取得する。
(ステップS1104)処理部33は、ステップS1103で取得した組織回答情報を用いて、i番目の組織識別子に対応する各種のスコアを算出する。なお、各種のスコアには、絶対的な総合スコアが含まれる。また、スコアの算出とは、スコアの取得と同意義である、とする。また、かかるスコア算出処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。さらに、算出された絶対的な総合スコアは、組織識別子に対応付けて、組織情報格納部314に蓄積される、とする。
(ステップS1105)処理部33は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1102に戻る。
(ステップS1106)出力指示受付部321は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1107に行き、出力指示を受け付けない場合はステップS1101に戻る。なお、出力指示の受け付けとは、例えば、端末装置4からの出力指示の受信である。
(ステップS1107)複数スコア取得手段3321は、ステップS1106で受け付けられ出力指示が有する組織識別子を取得する。
(ステップS1108)複数スコア取得手段3321は、ステップS1107で取得した組織識別子と対になる組織属性値を組織情報格納部314から取得する。なお、複数スコア取得手段3321は、受け付けられた出力指示により特定される種類の1以上の組織属性の組織属性値を組織情報格納部314から取得しても良い。かかる場合、出力指示は、組織属性の種類を特定する情報(例えば、「業種」「業種,規模」等)を有する。
(ステップS1109)複数スコア取得手段3321は、ステップS1108で取得した組織属性値と対になる1または2以上の総合スコアを組織情報格納部314から取得する。
(ステップS1110)属性値加味総合スコア取得手段3322は、ステップS1107で取得された組織識別子と対になる総合スコアを取得する。
(ステップS1111)属性値加味総合スコア取得手段3322は、ステップS1109で取得された1以上の総合スコアと、ステップS1110で取得された総合スコアとを用いて、ステップS1107で取得した組織識別子により識別される組織の、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得する。
(ステップS1112)総合スコア出力部342は、ステップS1111で取得された属性値加味総合スコアを出力する。なお、ここでの出力は、例えば、出力指示を送信してきた端末装置4への送信である。
なお、ステップS1112で、総合スコア出力部342は、ステップS1110で取得された絶対的な総合スコアをも出力しても良い。また、項目スコア出力部341は、ステップS1107で取得され組織識別子と対になる各項目の項目スコアをも出力しても良い。
また、属性値加味総合スコアを算出するタイミングは問わない。総合スコア出力部342は、予め属性値加味総合スコアを算出し、組織情報格納部314に蓄積しても良い。かかる場合、総合スコア取得部332は、組織情報格納部314に格納されている属性値加味総合スコアを読み出すだけである。
また、図11のフローチャートにおいて、組織回答情報格納部312への組織回答情報の蓄積ルート等は問わない。
さらに、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS1104のスコア算出処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1201)項目スコア取得部331は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1202)項目スコア取得部331は、ステップS1103で取得された組織回答情報の中に、i番目の個別項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の個別項目の項目識別子が存在する場合はステップS1203に行き、存在しない場合はステップS1209に行く。
(ステップS1203)項目スコア取得部331は、ステップS1107で取得した組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS1204)項目スコア取得部331は、ステップS1203で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部331は、例えば、ステップS1203で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部331は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部31または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS1205)項目スコア取得部331は、ステップS1107で取得した組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の期待度情報を取得する。
(ステップS1206)項目スコア取得部331は、ステップS1205で取得した期待度情報を統計処理し、統計期待度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部331は、例えば、ステップS1203で取得した期待度情報の平均値である統計期待度情報を算出する。そして、項目スコア取得部331は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計期待度情報を格納部31または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS1207)項目スコア取得部331は、統計満足度情報と統計期待度情報とを用いて、着目している組織のi番目の個別項目の項目スコアを取得する。なお、項目スコア取得部331は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、個別スコア表格納部313の個別スコア表に適用し、i番目の個別項目の項目スコアを取得する。そして、項目スコア取得部331は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアを格納部31または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS1208)項目スコア取得部331は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
(ステップS1209)項目スコア取得部331は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS1210)項目スコア取得部331は、ステップS1107で取得した組織回答情報の中に、j番目の総合的項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。j番目の総合的項目の項目識別子が存在する場合はステップS1211に行き、存在しない場合はステップS1214に行く。
(ステップS1211)項目スコア取得部331は、ステップS1107で取得した組織回答情報の中の、j番目の総合的項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS1212)項目スコア取得部331は、ステップS1211で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部331は、例えば、ステップS1211で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部331は、j番目の総合的項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部31または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS1213)項目スコア取得部331は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1210に戻る。
(ステップS1214)総合スコア取得部332は、個別項目のすべての項目スコアを、格納部31または図示しないバッファから取得する。なお、個別項目の項目スコアは、ステップS1207で取得されたスコアである。
(ステップS1215)総合スコア取得部332は、ステップS1214で取得したすべての項目スコアから、個別項目の総合的なスコアを取得する。例えば、総合スコア取得部332は、ステップS1214で取得したすべての項目スコアの平均値を算出し、当該平均値を個別項目の総合的なスコアとして取得する。
(ステップS1216)総合スコア取得部332は、総合的項目のすべての項目の統計満足度情報を、格納部31または図示しないバッファから取得する。
(ステップS1217)総合スコア取得部332は、ステップS1216で取得したすべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。総合スコア取得部332は、例えば、ステップS1216で取得したすべての項目の統計満足度情報の平均値を算出し、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
(ステップS1218)総合スコア取得部332は、ステップS1215で取得した個別項目の総合的なスコアと、ステップS1217で取得した総合的項目の統計満足度情報とから、仮総合スコアを算出する。なお、総合スコア取得部332は、例えば、演算式「仮総合スコア=α×総合的項目の統計満足度情報+β×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
(ステップS1219)総合スコア取得部332は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
(ステップS1220)総合スコア取得部332は、ステップS1219で取得した相関情報を用いて、ステップS1218で取得した仮総合スコアを調整し、総合スコアを取得する。上位処理にリターンする。なお、総合スコア取得部332は、相関情報が示す相関の度合いが大きいほど、高い総合スコアとなるように、総合スコアを取得する。
図11、図12における動作例は、各組織について、絶対的な総合スコアを算出した後、着目する組織の組織識別子と同一の組織識別子に対応する他の1以上の組織の1以上の絶対的な総合スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する場合である。
ただし、各組織の項目ごとの項目スコアから、着目する組織の項目ごとの相対的な項目スコアを算出し、当該2以上の相対的な項目スコアを用いて、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得しても良い。
つまり、属性値加味総合スコアは、着目する組織の組織属性値と同一の組織属性値に対応する複数の組織の中での相対的な総合スコアを示す値であれば良く、その算出過程は問わない。
また、相対的な項目スコアを算出した後に、属性値加味総合スコアを取得する処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。なお、図13のフローチャートにおいて、図11のフローチャートと同一の処理について、説明を省略する。また、図13のフローチャートにおいて、各組織において、絶対的な項目スコアは算出済みであり、格納部31に組織識別子と項目識別子に対応付けられて格納されている、とする。
(ステップS1301)項目スコア取得部331は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1302)項目スコア取得部331は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS1303に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS1307に行く。
(ステップS1303)項目スコア取得部331は、ステップS1108で取得された組織属性値と対になる1または2以上の絶対的な項目スコアであり、i番目の項目識別子に対応する1以上の絶対的な項目スコアを取得する。
(ステップS1304)項目スコア取得部331は、ステップS1107で取得された組織識別子により識別される組織の、i番目の項目識別子に対応する絶対的な項目スコアを取得する。
(ステップS1305)項目スコア取得部331は、ステップS1303で取得した1以上の絶対的な項目スコアと、ステップS1304で取得した絶対的な項目スコアとを用いて、当該組織の相対的な項目スコアを算出する。なお、項目スコア取得部331は、算出した相対的な項目スコアを、当該組織の組織識別子およびi番目の項目識別子に対応付けて、格納部31に蓄積することは好適である。
(ステップS1306)項目スコア取得部331は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1302に戻る。
(ステップS1307)総合スコア取得部332は、ステップS1305で算出された2以上の相対的な項目スコアを用いて、属性値加味総合スコアを算出する。ステップS1106に戻る。
次に、端末装置4の動作について説明する。端末装置4の端末受付部42は、各種の指示や情報等を受け付ける。次に、端末処理部43は、端末受付部42が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する。端末送信部44は、端末処理部43が構成した指示等を情報処理装置3に送信する。として、端末受信部45は、指示等の送信に応じて、情報処理装置3から情報を受信する。次に、端末処理部43は、端末受信部45が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部46は、端末処理部43により構成された情報を出力する。
以下、本実施の形態における情報システムBの具体的な動作について説明する。情報システムBの概念図は図1である。
今、項目情報格納部311には、図14に示す項目情報管理表が格納されている、とする。項目情報管理表は、組織(ここでは、企業)の構成員(ここでは、従業員)に対するアンケートの項目を示す多数の項目情報を管理する表である。項目情報は、ここでは、「設問No」「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」を有する。「設問No」は設問を識別するIDであり、項目識別子の一例である。「種類」は項目の種類を示す情報であり、ここでは、総合的項目または個別項目のいずれかを採り得る。「ファクター」は項目の中位概念であり、対象と言っても良い。「項目」は項目の内容を示す情報である。なお、「項目」を項目識別子である、と考えても良い。「質問:期待度」は期待度情報を取得するための質問である。「質問:満足度」は満足度情報を取得するための質問である。
また、組織回答情報格納部312には、例えば、図15に示すような構造を有する組織回答情報が格納されている。組織回答情報格納部312には、2以上の組織回答情報が格納されている。図15は、組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報である。また、1501は、組織識別子「A社」で識別される組織の一の従業員の構成員回答情報である。組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報は、2以上の従業員の構成員回答情報を含む。構成員回答情報は、「項目識別子」「期待度情報」「満足度情報」を有するレコードを多数(ここでは、63以上)有する。なお、項目識別子が1~4の項目のレコードは、総合的項目のレコードであり、期待度情報を有さない。そして、1501の構成員回答情報を構成する期待度情報、満足度情報は、従業委員が、図14に示す項目情報管理表の「質問:期待度」「質問:満足度」に対して行った回答から取得された情報である。そして、かかる回答は、ここでは、1から5までの自然数のいずれかによる回答である。また、ここでは、「質問:期待度」に対する期待度情報が1である場合、期待度が最も低く、5である場合、期待度が最も高い。また、「質問:満足度」に対する満足度情報が1である場合、満足度が最も低く、5である場合、満足度が最も高い。また、組織識別子「A社」で識別される組織の業種である組織属性値は「メーカー」である、とする。なお、業種は、組織属性の一例である。また、組織回答情報格納部312には、組織属性値「メーカー」に対応する組織の組織回答情報が、複数格納されている、とする。
また、個別スコア表格納部313には、図16に示す個別スコア表が格納されている。個別スコア表は、「期待度情報」「満足度情報」「スコア」を有する2以上のレコードを管理している。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値である。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「期待度情報」の属性値である「期待度の値1」「期待度の値2」・・・「期待度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。また、「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値である。「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「満足度情報」の属性値である「満足度の値1」「満足度の値2」・・・「満足度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。「スコア」は、ここでは、項目スコアを示す情報である。「スコア」の属性値である「スコア1」「スコア2」・・・「スコアN」は、具体的な値である。
さらに、組織情報格納部314には、図17に示す組織情報管理表が格納されている。組織情報管理表は、組織情報を管理する表である。組織情報管理表は、「ID」「組織識別子」「組織属性値」「絶対的な総合スコア」等を有するレコードを2以上有する。「組織属性値」は、ここでは「業種識別子」「規模識別子」「地域識別子」「経営状況識別子」等を有する。「業種識別子」は、業種を識別する情報であり、ここでは、例えば、メーカー、商社、銀行等である。「規模識別子」は、組織の規模を識別する情報であり、例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業等である。「地域識別子」は、組織(企業等)の本社の所在地を識別する情報であり、例えば、都道府県のいずれかである。「経営状況識別子」は、経営の状況を識別する情報であり、例えば、黒字または赤字等である。
かかる状況において、情報処理装置3の管理者は、スコア等算出の指示を入力した、とする。すると、受付部32は、スコア等算出の指示を受け付ける。次に、処理部33は、スコア等算出のタイミングである、と判断する。なお、ここでのスコア等算出の指示は、各組織の絶対的な項目スコア、および絶対的な総合スコアを算出する指示である。
次に、処理部33は、「A社」を始め、各組織識別子と対になる組織回答情報を用いて、各項目の項目スコア、および絶対的な総合スコアを算出する。以下、「A社」を例にとり、絶対的な項目スコア、および総合スコアの算出について説明する。
つまり、項目スコア取得部331は、組織識別子「A社」と対になる構成員回答情報を取得する。そして、項目スコア取得部331は、取得した構成員回答情報から、個別項目ごとに、すべての構成員の満足度情報を取得する。次に、項目スコア取得部331は、取得した満足度情報の平均値を、各個別項目の統計満足度情報として取得する。また、項目スコア取得部331は、取得した期待度情報の平均値を、各個別項目の統計期待度情報として取得する。次に、項目スコア取得部331は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、図16の個別スコア表に適用し、各個別項目の絶対的な項目スコアを取得する。そして、項目スコア取得部331は、各個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアをバッファに蓄積する。
次に、項目スコア取得部331は、各総合的項目の項目識別子に対応するすべての構成員の満足度情報を取得する。そして、項目スコア取得部331は、総合的項目ごとに、取得した満足度情報の平均値を算出し、当該平均値を統計満足度情報として取得する。次に、項目スコア取得部331は、各総合的項目の項目識別子と対にして、各総合的項目の統計満足度情報をバッファに蓄積する。
次に、総合スコア取得部332は、すべての個別項目のすべての項目スコアの総合的なスコアを取得する。ここでは、総合スコア取得部332は、すべての個別項目のすべての項目スコアの平均値を取得する。
次に、総合スコア取得部332は、すべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。ここでは、総合スコア取得部332は、すべての項目の統計満足度情報の平均値を、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
次に、総合スコア取得部332は、演算式「仮総合スコア=0.7×総合的項目の統計満足度情報+0.3×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
次に、総合スコア取得部332は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
次に、総合スコア取得部332は、取得した相関情報を用いて、取得した仮総合スコアを調整する。また、総合スコア取得部332は、他社の仮総合スコアを調整した値をも用いて、偏差値を取得する。かかる偏差値が総合スコアである。ここで、総合スコア取得部332は、組織識別子「A社」で識別される組織の総合スコアを「68.0」と算出した、とする。そして、総合スコア取得部332は、組織識別子「A社」に対応付けて、総合スコア「68.0」を、図17の組織情報管理表に蓄積する。なお、他社の仮総合スコアを調整した値の算出は、「A社」の値の算出と同様に行う。
そして、以上の処理が、他の組織回答情報に対しても行われる。そして、すべての組織回答情報(組織)に対して、各個別項目の絶対的な項目スコア、および絶対的な総合スコアが算出され、図17の組織情報管理表に蓄積された、とする。なお、図17において、各個別項目の項目スコアは図示されていないが、項目スコアは、企業識別子と項目識別子とに対応付けて蓄積された、とする。
かかる状況において、「A社」のユーザは、端末装置4に出力指示を端末装置4に入力した、とする。なお、出力指示は、ここでは、属性値加味総合スコアの取得に使用する属性識別子「業種,規模」を含むとする。
次に、端末装置4は、出力指示を受け付け、組織識別子「A社」および属性識別子「業種,規模」を有する出力指示を構成する。そして、端末装置4は、かかる出力指示を情報処理装置3に送信する。
次に、情報処理装置3の受付部32は、出力指示を端末装置4から受信する。次に、複数スコア取得手段3321は、出力指示が有する組織識別子「A社」を取得する。次に、複数スコア取得手段3321は、出力指示が有する属性識別子「業種,規模」を取得する。次に、複数スコア取得手段3321は、出力指示が有する属性識別子「業種,規模」に対応する属性値であり、組織識別子「A社」と対になる業種識別子「メーカー」、規模識別子「大企業」を取得する。
次に、複数スコア取得手段3321は、業種識別子「メーカー」および規模識別子「大企業」と対になる2以上の絶対的な総合スコアを図17の組織情報管理表から取得する。なお、複数スコア取得手段3321は、「ID=1」「ID=4」「ID=5」等の総合スコアを図17の組織情報管理表から読み出す。
次に、属性値加味総合スコア取得手段3322は取得された組織識別子「A社」と対になる絶対的な総合スコア「68.0」を図17の組織情報管理表から取得する。
次に、属性値加味総合スコア取得手段3322は、取得された2以上の絶対的な総合スコアの中における、A社の絶対的な総合スコア「68.0」の偏差値である属性値加味総合スコアを算出する。ここで、算出された属性値加味総合スコアは「48.5」であった、とする。なお、偏差値の算出方法は公知技術であるので、説明を省略する。
次に、処理部33は、組織識別子「A社」と対になる各項目の絶対的な項目スコアを格納部31または図示しないバッファから取得する。
次に、処理部33は、取得した情報から、出力する情報を構成する。そして、出力部34は、構成された情報を「A社」のユーザの端末装置4に送信する。なお、かかる情報には、属性値加味総合スコア「48.5」、絶対的な総合スコア「68.0」、および各項目の絶対的な項目スコアが含まれる。なお、「A社」の各項目の相対的な項目スコアが算出され、構成された情報に含まれることは好適である。
次に、当該端末装置4の端末受信部45は、情報処理装置3から情報を受信する。次に、端末処理部43は、端末受信部45が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部46は、端末処理部43により構成された情報を出力する。
かかる出力例は、図18である。図18の1801は、A社の絶対的な総合スコア「68.0」である。図18の1802は、属性値加味総合スコア「48.5」である。また、1803は、各総合的項目の項目スコアである。ここで、総合的項目は、会社、上司、仕事、職場である。また、図18において、1804は、個別項目の期待度情報の平均値である。1805は、個別項目の満足度情報の平均値である。
以上、本実施の形態によれば、1または2以上の組織属性値に応じて、組織の適切なスコアを出力できる。そのため、企業等の組織にとって、適切な対策を打つことができる。なお、かかる技術は、例えば、従業員が組織の目標達成に向けて、自発的に自らの力を発揮しようとし、社員も組織も成長するというエンゲージメントにおいて、極めて有用な技術である。
また、本実施の形態によれば、相対的なエンゲージメントスコア、および絶対的なエンゲージメントスコアのうちの1以上のエンゲージメントスコアを取得でき、いわゆるエンゲージメント装置として利用可能な情報処理装置3を提供できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、組織を識別する組織識別子および当該組織の属性値を示す組織属性値と対になる情報であり、当該組織の構成員に対する設問の回答を示す複数の組織回答情報が格納される組織回答情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、組織のスコアを出力する指示であり、組織識別子を有する指示である出力指示を受け付ける出力指示受付部と、前記出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、当該組織識別子と対になる組織属性値に応じた当該組織のスコアである属性値加味総合スコアを、前記複数の組織回答情報を用いて取得する総合スコア取得部と、前記属性値加味総合スコアを出力する総合スコア出力部として機能させるためのプログラムである。
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置3等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図20は、システム300のブロック図である。なお、図19、図20は、エンゲージメントシステムを実現するコンピュータの外観等を示す図である。
図19において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図20において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の組織情報処理装置1、情報処理装置3等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の組織情報処理装置1、情報処理装置3等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、組織情報処理装置1、情報処理装置3は、スタンドアロンで動作しても良い。組織情報処理装置1、情報処理装置3がスタンドアロンで動作する場合、受付部12、受付部32は、ユーザ等から指示や情報等を受け付ける。また、出力部14、出力部34は、情報等を表示、音出力、表示装置へ送信したりする。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。