JP2020026946A - 暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風量を増加させるのに有利となる暖房装置を提供する。【解決手段】暖房装置1は、筐体2と、筐体2の内部に設置され、外部の空気を取り入れるファン24と、ファン24が取り入れた空気を加熱する加熱装置50と、加熱装置50で加熱された空気を外部へ吹き出す吹き出し部12cと、ファン24が取り入れた空気を導入する導入口63と、導入口63から導入した空気を吹き出し部12cに向けて導出する導出口64とを有するダクト60とを備える。ダクト60は、導入口63の開口面を投影させた2つの第1側面P1と、導出口64の開口面を投影させた2つの第2側面P2とを有する直方体状の第1空間S1を含む。【選択図】図8

Description

本実施の形態は、暖房装置に関する。
従来、ファンを駆動させて外部から取り入れた空気を、セラミックヒーターを用いて加熱し、温風として吹き出す暖房装置がある。この暖房装置は、ファンを収容し、ファンが放射状に拡散させた空気を、温風の吹き出し口の近傍に設置されたセラミックヒーターに導くファンケースを備える。ここで、ファンによる空気の拡散方向と温風の吹き出し方向とは異なる。そのため、ファンケースの一部は、空気の拡散方向から温風の吹き出し方向に空気の進行方向を変化させる曲断面を有する形状となっている。
実開平3−124164号公報
曲断面形状のファンケースでは、空気の流通空間の容積がおおよそ最小限に設定されている。したがって、例えば、ファンケースの形状を維持したままでは、送風可能な風量を増加させることが難しい。
本実施の形態は、風量を増加させるのに有利となる暖房装置を提供する。
本実施の形態に係る暖房装置は、筐体と、筐体の内部に設置され、外部の空気を取り入れるファンと、ファンが取り入れた空気を加熱する加熱装置と、加熱装置で加熱された空気を外部へ吹き出す吹き出し部と、ファンが取り入れた空気を導入する導入口と、導入口から導入した空気を吹き出し部に向けて導出する導出口とを有するダクトと、を備え、ダクトは、導入口の開口面を投影させた2つの第1側面と、導出口の開口面を投影させた2つの第2側面とを有する直方体状の第1空間を含む。
本実施の形態によれば、風量を増加させるのに有利となる暖房装置を提供することができる。
本実施の形態に係る暖房装置の斜視図である。 本実施の形態に係る暖房装置の側面図である。 本実施の形態に係る暖房装置の正面図である。 本実施の形態に係る暖房装置の背面図である。 本実施の形態に係る暖房装置の分解斜視図である。 本実施の形態に係る暖房装置のXZ平面で切断した断面図である。 本体ケースを取り外した状態の本実施の形態に係る暖房装置の斜視図である。 ダクト内の空間形状を説明する拡大断面図である。 本実施の形態に係る暖房装置のXY平面で切断した断面図である。 別実施の形態に係る暖房装置の斜視図である。 別実施の形態に係る暖房装置の側面図である。 別実施の形態に係る暖房装置の正面図である。 別実施の形態に係る暖房装置の背面図である。 別実施の形態に係る暖房装置の平面図である。 別実施の形態に係る暖房装置のXZ平面で切断した断面図である。 暖房装置の吸気口を説明する本体ケースの拡大斜視図である。 暖房装置の吹き出し口を説明する前面パネルの拡大斜視図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここで、実施の形態に示す寸法、材料、その他、具体的な数値等は例示にすぎず、特に断る場合を除き、本実施の形態を限定するものではない。また、実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本実施の形態に直接関係のない要素については、図示を省略する。
図1は、本実施の形態に係る暖房装置1の外観を示す斜視図である。図2は、暖房装置1の側面図である。図3は、暖房装置1の正面図である。図4は、暖房装置1の背面図である。図1以下の各図では、暖房装置1の高さ方向をZ方向と規定する。Z方向は、鉛直方向に沿う場合もあるし、鉛直方向に対して傾きを持つ場合もある。また、Z方向に垂直な平面内において、X方向と、X方向に垂直なY方向とを規定する。本実施の形態では、温風の吹き出し方向がX方向におおよそ沿っているものとする。以下、X方向において、温風を吹き出す側を「前」と表現し、その反対側を「後」と表現する場合がある。
暖房装置1は、例えば室内に設置され、外部から取り入れた空気を内部で加熱し、吹き出し口14aから温風を吹き出すことで、室内を温める。なお、図1では、暖房装置1から温風が吹き出されている状態が矢印で示されている。暖房装置1は、設置面である床面上に載置された使用状態で立設された姿勢となる、いわゆる縦置き型である。また、暖房装置1は、Y方向に沿った正面幅に対してX方向に沿った側面幅が狭い、すなわち、前後方向の幅が薄い形状を有する。
暖房装置1は、本体ケース10と、前面パネル12と、ガード14と、操作パネル16とを備える。ここで、暖房装置1の筐体2は、本体ケース10と前面パネル12との組み合わせである。
本体ケース10は、暖房装置1に含まれる他の各要素を収容する。本体ケース10は、全体として、ケース外枠端10a(図6参照)を境界として前面側が開放された箱形である。本体ケース10は、図4に示すように、後方に向かって開口する吸気口10bを有する。本体ケース10は、下面部10d(図5等参照)に、暖房装置1を安定的に床面に載置させるためのベース18を有する。なお、吸気口10b及びベース18については、以下で詳説する。また、本体ケース10は、電源コード54を外部に導出させる凹部10iを有する。
前面パネル12は、暖房装置1の正面に位置し、本体ケース10の開放面を覆う。前面パネル12は、本体ケース10に対して取り外し可能である。前面パネル12は、本体ケース10のケース外枠端10aに合わせた形状のパネル外枠端12a(図6参照)を有する。つまり、前面パネル12が本体ケース10に取り付けられた状態では、パネル外枠端12aとケース外枠端10aとが組み合わされる。前面パネル12は、複数の取り付けネジ13を用いて本体ケース10に対して固定される(図5参照)。なお、図5では、一例として1本の取り付けネジ13のみが描画されている。この場合、本体ケース10は、取り付けネジ13を貫通させる複数の貫通穴10jを有する。一方、前面パネル12は、複数の貫通穴10jの各々に対応した複数のネジ穴部12b(図7参照)を有する。また、前面パネル12は、吹き出し部12cと、ガード収容部12dと、センサー窓12eとを有する。
吹き出し部12cは、前面側と後面側との間で貫通する穴部である。暖房装置1の内部で生成された温風は、最終的に吹き出し部12cに導かれる。本実施の形態では、吹き出し部12cは、前面パネル12の下側に設けられている。
ガード14は、暖房装置1の内部で生成された温風を外部に向けて吹き出す吹き出し口14aを有する。そして、ガード14は、吹き出し口14aの前方に、吹き出し口14aへの外部からのアクセスを抑止するための複数のフィン14bを有する保護部材である。複数のフィン14bは、X方向に貫通する空間が形成されるように、間隔G1を維持しながら並列する。ガード14は、予めフィン14b同士の間隔G1が適切に設定されていることで、吹き出し口14aへの外部からのアクセスを抑止させるほかに、温風を整流することができる。ガード14は、耐熱性を有する樹脂により構成されている。ガード14は、下端寄りの箇所に吹き出し口14aが設けられ、上端寄りの残りの箇所には吹き出し口が設けられていない。これにより、吹き出し口14aからの温風の熱によって前面パネル12を変形させてしまうことが抑制される。
ガード収容部12dは、ガード14を前方側から収容して設置可能とする凹部である。ガード収容部12dにガード14が設置されているとき、ガード14の吹き出し口14aは、前面パネル12に形成されている吹き出し部12cを貫通する。そして、吹き出し口14aの上流側の開口端は、ダクト60の導出口64に接続される(図6参照)。また、ガード14は、ガード収容部12dに設置されているときに、前面パネル12の表面から突出しない形状を有する。ガード14は、複数の取り付けネジ15を用いてガード収容部12dに対して固定される(図5参照)。なお、図5では、一例として1本の取り付けネジ15のみが描画されている。この場合、ガード収容部12dは、取り付けネジ15を貫通させる複数の貫通穴12fを有する。一方、ガード14は、不図示であるが、複数の貫通穴12fの各々に対応した複数のネジ穴部を有する。
センサー窓12eは、後述する人感センサー20の感知部を外部に露出させる穴部である。本実施の形態では、センサー窓12eは、前面パネル12の上側で、かつ、正面幅方向であるY方向の一方の側に寄った位置に設けられている。
操作パネル16は、暖房装置1の運転状態を変更するための電源ボタン及び各種の切替ボタン等を有する。操作パネル16は、本体ケース10の上面部10cに設置されている。
図5は、暖房装置1の構成を示す分解斜視図である。図6は、図3中のVI−VI断面に相当する暖房装置1の断面図である。図7は、本体ケース10のみを取り外した状態にある暖房装置1を斜め後方から見た斜視図である。
暖房装置1は、さらに、人感センサー20と、回路基板22と、ファン24と、モーター26と、モーター支持部30と、ファン収容部40と、加熱装置50と、ダクト60とを備える。
人感センサー20は、暖房装置1の前に現れた人等、熱を帯びた被検知対象物の動きを検知する検知部として機能する。暖房装置1は、人感センサー20による人等の検知に基づいて、人が操作パネル16を直接操作することなく、自動で運転の開始及び停止を行うことができる。
回路基板22は、暖房装置1の動作を制御する制御部としての制御回路等を実装する。回路基板22は、操作パネル16の裏面の近傍に設置されている。回路基板22には、操作パネル16、人感センサー20、モーター26及び加熱装置50がそれぞれ電気的に接続されている。
ファン24は、モーター26の駆動により回転し、吸気口10bから外部の空気を取り入れる。ファン24は、例えば、円筒状に並んだ多数の羽根24aを有し、遠心力によって空気の流れを起こすシロッコファンである。ファン24の中心軸24bは、モーター26の回転軸26aに同軸状に取り付けられる。
モーター支持部30は、モーター26を支持する部材である。モーター支持部30は、例えば、高さ方向であるZ方向と正面幅方向であるY方向との成す平面に対して平行な平板部材である。モーター支持部30は、YZ平面のおおよそ中央位置に、モーター26の回転軸を貫通させる貫通穴31を有する。モーター26は、回転軸26aを前方から後方に向かって貫通穴31に貫通させるように、取り付けネジ32と取り付けナット33とを用いて、モーター支持部30に取り付けられる。この場合、モーター26の本体部26bは、モーター支持部30の前面側に位置する。一方、ファン24は、モーター支持部30の後面側に位置する。また、モーター支持部30は、貫通穴31を基準として放射状に、前面側から後面側に貫通する複数の空気導入孔34を有する。空気導入孔34が形成されている孔領域は、ファン24の円筒内部に対向する。モーター26の本体部26bは、孔領域の一部を塞ぐことがあっても、孔領域の全体を塞ぐことはない。したがって、ファン24が回転すると、本体部26b側から空気導入孔34を介してファン24側へ空気が導入される。導入された空気は、ファン24の円筒内部に吸い込まれた後、ファン24の円筒外部に放出される。なお、モーター支持部30は、不図示のネジ等を用いて人感センサー20を支持するものとしてもよい。
ファン収容部40は、ファン24を内側に収容する壁部である。本実施の形態では、ファン収容部40は、モーター支持部30の後面と一体化されている第1壁部35と、本体ケース10の内面と一体化されている第2壁部10eとの組み合わせである。ファン収容部40は、全体として、ファン24の外周を非接触で取り囲む形状を有する。つまり、ファン24の周囲には、ファン収容部40と、モーター支持部30の後面と、本体ケース10の内面とで囲われた収容空間S0が形成される。また、ファン収容部40の一部は、ファン収容部40の下方に位置するダクト60の導入口63に接続されている。そのため、ファン24の円筒外部に放出された空気は、収容空間S0内に導入された後に、導入口63に導かれる。ここで、収容空間S0内での空気の流れを円滑にするために、ファン収容部40は、ファン24の回転方向すなわちファン24による空気の放出方向に合わせて、徐々にファン24との間隔が広くなる形状を有してもよい。また、ファン収容部40は、導入口63に向かって末広がりとなる広がり端40aを有してもよい。
また、ファン収容部40は、ダクト60の導入口63を係合させる係合部40bを有する。例えば、ダクト60は、図7に示すように、導入口63の端部にフランジ部63aを有するものとする。この場合、係合部40bは、フランジ部63aをX方向に沿ってスライドさせることで係合させ、かつ、Z方向に沿って挟み込んで保持する形状を有するものとしてもよい。
また、モーター支持部30は、図5に示すように、複数の取り付けネジ36を用いて本体ケース10に対して固定される。なお、図5では、一例として1本の取り付けネジ36のみが描画されている。この場合、モーター支持部30は、取り付けネジ65を貫通させる複数の貫通穴30aを有する。一方、本体ケース10は、複数の貫通穴30aの各々に対応した複数のネジ穴部10fを有する。
加熱装置50は、ファン収容部40から送られてきた空気を加熱する。加熱装置50としては、例えば、PTCヒーターが採用される。なお、加熱装置50は、図5等の各図では、長板状のブロック体で表現されている。ただし、加熱装置50は、実際には、例えば、図中のZ方向に対応する厚み方向に貫通する複数の空間が形成されるように並列された複数の発熱板で構成されている。したがって、ファン収容部40から送られてきた空気は、加熱装置50を厚み方向に貫通可能である。また、加熱装置50の長手方向の一方の側面には、リード線52(図7参照)を接続するための端子50aが設けられている。
ダクト60は、ファン収容部40から送られてきた空気を吹き出し口14aへ導く。本実施の形態では、ダクト60は、ファン収容部40の下方に設置されているので、全体的には、上面側で空気を取り入れ、前面側に向かって空気を排出する形状を有する。ダクト60は、ファン24が取り入れた空気をファン収容部40から導入する導入口63と、導入口63から導入した空気を吹き出し口14aに向けて導出する導出口64とを有する。
導入口63は、ダクト60の上面側に位置する。導入口63の開口面は、例えば、XY平面上にあり、Y方向に長く、X方向に短い。一方、導出口64は、ダクト60の前面側の下方に位置する。導出口64の開口面は、例えば、YZ平面上にあり、Y方向に長く、Z方向に短い。導出口64の開口形状は、吹き出し口14aの開口形状とおおよそ合う。また、導入口63のY方向の寸法は、導出口64のY方向の寸法とおおよそ合う。導入口63のX方向の寸法は、導出口64のZ方向の寸法よりも大きくなるように設定されている。すなわち、導入口63の開口面積は、導出口64の開口面積よりも大きく設定することが好ましく、例えば、導出口64の開口面積の1.2倍〜2.0倍に設定するのが好ましい。これにより、ファン収容部40からダクト60に送られてきた空気が、比較的広い導入口63から入って比較的狭い導出口64から出るときまでに加速され、吹き出し口14aから勢いよく吹き出される。
ダクト60は、上記規定したような導入口63及び導出口64が形成されるように、前面部60aと、後面部60bと、第1側面部60cと、第2側面部60dと、底面部60eとを有する。前面部60aは、導出口64を有する第1壁部である。後面部60bは、前面部60aにX方向で対向する第2壁部である。第1側面部60c及び第2側面部60dは、互いにY方向で対向する側壁部である。底面部60eは、導入口63に対向する下壁部である。底面部60eには、開口がなく、ダクト60は、導入口63から導出口64に至るまで出口のない流路を形成している。導入口63の開口面は、おおよそ、前面部60a、後面部60b、第1側面部60c及び第2側面部60dの各上端で四方を囲まれた面である。
図8は、ダクト60の拡大断面図である。ダクト60内の流通空間には、概略的に、以下の4つの空間、具体的には、第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3及び第4空間S4が存在する。なお、第1空間S1〜第4空間S4は、図中、それぞれ二点鎖線で示されている。また、第1空間S1〜第4空間S4のY方向の長さは、それぞれ、導入口63又は導出口64のY方向の長さとおおよそ合っている。
第1空間S1は、導入口63の開口面を投影させた2つの第1側面P1と、導出口64の開口面を投影させた2つの第2側面P2とを有する直方体状の空間である。つまり、2つの第1側面P1は、Z方向で互いに対向する。2つの第2側面P2は、X方向で互いに対向する。この場合、仮に導入口63からZ方向に沿ってダクト60の内部を覗いたとすると、第1空間S1が視認される。また、仮に導出口64からX方向に沿ってダクト60の内部を覗いたとしても、第1空間S1が視認される。
第2空間S2は、導入口63の開口面を投影させた2つの第3側面P3を有し、かつ、導出口64の開口面を投影させる側面を有しない空間である。つまり、第2空間S2は、第1空間S1とZ方向で対向する空間である。また、2つの第3側面P3は、Z方向で互いに対向する。第2空間S2は、2つの第3側面P3を接続させるYZ平面としての2つの第4側面P4を有する。この場合、仮に導入口63からZ方向に沿ってダクト60の内部を覗いたとすると、第2空間S2が視認される。しかし、仮に導出口64からX方向に沿ってダクト60の内部を覗いたとしても、第2空間S2は、導出口64の開口面を投影させる側面を有しないため、視認されない。
また、第2空間S2には、加熱装置50が設置される。ダクト60は、加熱装置50が第2空間S2内の流路断面を覆うように、加熱装置50を保持する。本実施の形態では、第2空間S2内での空気の流れは、Z方向に沿って上方から下方に向かう。また、加熱装置50は、長板状であり、かつ、厚み方向に空気を貫通可能である。そこで、ダクト60は、加熱装置50の厚み方向がZ方向に合うように加熱装置50を保持する。この場合、加熱装置50の空気貫通面は、ダクト60の導入口63の開口面と平行となる。また、ダクト60の第1側面部60cは、加熱装置50を設置したときに端子50aを外部に露出させる貫通穴60fを有する。
なお、第2空間S2は、第1空間S1と同様に、直方体状の空間である。ただし、本実施の形態では、第2空間S2は、直方体状の空間に限られず、例えば、第4側面P4がYZ平面に対して傾斜しているような異形状であってもよい。
第3空間S3は、第1空間S1及び第2空間S2から吹き出し口14aまでのX方向の間隔G2を補う空間である。第3空間S3は、第1空間S1又は第2空間S2から吹き出し口14aまで空気を導きやすい形状を有することが望ましい。そこで、前面部60aの一部は、第3空間S3において吹き出し口14aの開口面積よりも第1空間S1及び第2空間S2に接する側の開口面積が広くなるような傾斜壁60gであってもよい。
第4空間S4は、後面部60bに形成された曲面部60hに内包される空間である。曲面部60hは、Y方向に延伸する軸を曲率中心として、ダクト60の内側から外側に向かって凸となる壁部である。曲面部60hの少なくとも一部は、導出口64に対向する。
ダクト60は、加熱装置50が設置される位置よりも空気流通方向の下流側に、前面部60aからダクト60の内方へ(後方へ)突出する凸部(リブ)60rを有している。凸部60rは、後面部60bの曲面部60hに対向する位置に設けられている。図6に示すように、凸部60rは、曲面部60hの空気流通方向の上流側(曲面部60hの上端60ht)寄りに設けられるのが望ましい。より具体的には、凸部60rの高さ位置は、Z方向において、曲面部60hの上端60htとZ方向の中間部60hmとの間とされるのが望ましい。ダクト60の内部空間において、図6中の矢印で示すように、加熱装置50を通過した下向きの空気の流れを、凸部60rにて曲面部60h寄りに曲げ、さらに曲面部60hの形状に沿って滑らかに方向転換させて、前方へ進行させることができる。図示は省略するが、仮に、凸部60rと曲面部60hとが設けられていないダクトで導入口から導出口まで空気を導こうとすると、下向きの空気の流れが真っ直ぐに底面部60eにぶつかって、圧損が大きくなる。ダクト60に凸部60rと曲面部60hとが設けられることで、空気が円滑に流れ、圧損を低減できる。
また、ダクト60は、加熱装置50よりも空気流通方向の下流側で、鉛直方向(下向き)から水平方向(前向き)に方向転換させる構造である。すなわち、加熱装置50を通過した後の空気の流れを、凸部60rと曲面部60hとによりスムーズに方向転換させて、方向転換の勢いそのままに吹き出し口14aから吹き出させることができる。
また、ダクト60は、第1分割体61と第2分割体62とに分割可能である。例えば、第1分割体61と第2分割体62とは、おおよそ、暖房装置1の前後方向に対応するX方向に対して垂直なYZ平面に沿って分割される。つまり、第1分割体61と第2分割体62とは、互いに組み合わされた状態では、X方向で対向する。第1分割体61は、導出口64を有する側の分割体であってもよい。この場合、第2分割体62は、曲面部60hを有する側の分割体となる。一方、導入口63は、図5に示すように、第1分割体61の側と第2分割体62の側とに分断されることになる。
なお、ダクト60は、3つ以上の分割体で構成されてもよい。例えば、ダクト60は、第1分割体61と第2分割体62に加えて、更にYZ平面に沿って分割され、第1分割体61と第2分割体62に挟まれる第3分割体を含み、X方向に沿って3つの分割体が組み合わされるものであってもよい。
また、ダクト60が第1分割体61と第2分割体62とに分割可能である場合、加熱装置50は、第1分割体61と第2分割体62とに挟まれて保持される。例えば、ダクト60は、第2空間S2に面する前面部60aの内面と、第2空間S2に面する後面部60bの内面とに、加熱装置50の側端部を支持する複数の突起部60iを有する。複数の突起部60iは、Z方向で加熱装置50を挟み込むように、かつ、X方向で加熱装置50を挟み込むように、それぞれ配置される。
第1分割体61と第2分割体62とは、図5に示すように、複数の取り付けネジ65を用いて互いに組み合わされる。なお、図5では、一例として1本の取り付けネジ65のみが描画されている。この場合、第1分割体61は、取り付けネジ65を貫通させる複数の貫通穴60jを有する。一方、第2分割体62は、複数の貫通穴60jの各々に対応した複数のネジ穴部60kを有する。
さらに、ダクト60は、底面部60eに取り付けネジ66を貫通させる貫通穴60mを有する突起部60nを有する。一方、本体ケース10は、内面側に、貫通穴60mに対応した位置に、取り付けネジ66を締結するネジ穴10kを有する。ダクト60は、ファン収容部40の係合部40bにフランジ部63aを係合させるとともに、取り付けネジ66を用いることで、本体ケース10に対して固定される。
なお、ダクト60は、例えば前面部60aに、加熱装置50が用いられることに伴って設置されるヒューズを収容するヒューズ収容部60pを有してもよい。
ここで、モーター支持部30は、ダクト60の鉛直方向の上方にある。また、モーター支持部30は、筐体2のうち後面側にある本体ケース10に支持されている。つまり、モーター支持部30は、ファン収容部40が接続する側で筐体2に支持されている。そのため、暖房装置1全体としての重心位置は、暖房装置1の上方かつ後方に位置しやすい。そこで、筐体2を支持するベース18は、モーター支持部30を支持する側の方が反対側よりも筐体2から水平方向に突出する形状を有する。ここで、水平方向においてモーター支持部30を支持する側とは、X方向に相当する前後方向の後ろ側をいう。一方、水平方向においてモーター支持部30を支持する側の反対側とは、前後方向の前側をいう。具体的には、図6を参照すると、ベース18の前側端部18aは、前面パネル12の表面位置におおよそ合っている。すなわち、前側端部18aは、筐体2の一部である前面パネル12から突出していない。これに対して、ベース18の後側端部18bは、筐体2の一部である本体ケース10の表面から距離L分だけ外側に突出している。
また、回路基板22は、モーター支持部30よりもZ方向の上方にある。一方、加熱装置50は、モーター支持部30よりもZ方向の下方にある。回路基板22と加熱装置50とは、複数のリード線52で電気的に接続されている。ここで、モーター支持部30は、図7に示すように、側端部30bに、リード線52を配索させるフック部37を有する。フック部37は、例えば、共に平板をL形に変形させた形状を有する第1フック37aと第2フック37bとを含む。第1フック37aは、側端部30bの前面端からY方向に立設され、先端部が側端部30bに対して平行に後方側に向いている。一方、第2フック37bは、第1フック37aよりもZ方向に間隔を開けて、側端部30bの後面端からY方向に立設され、先端部が側端部30bに対して平行に前方側に向いている。作業者は、フック部37にリード線52を配索させるときには、一旦、リード線52をX方向に沿うように寝かせた状態で第1フック37aと第2フック37bとの間に挿入させ、その後、リード線52の姿勢をZ方向に沿うように変化させればよい。このような配索により、リード線52の前側への移動は、第1フック37aにより規制され、後ろ側への移動は、第2フック37bにより規制される。一方、リード線52のY方向の移動は、第1フック37a及び第2フック37bの双方により規制される。
また、筐体2の一部である本体ケース10は、外部の空気を吸い込む吸気口10bを有する。吸気口10bが形成される位置、及び、吸気口10bから吸い込まれた空気の暖房装置1内での流通経路は、例えば、以下のように規定される。
図9は、図2中のIX−IX断面に相当する暖房装置1の断面図である。図9では、ファン24の回転に伴って吸気口10bから吸い込まれた空気のファン24に到達するまでの流通経路が矢印で示されている。吸気口10bは、前後方向の後ろ側から前側に貫通するように、本体ケース10において2箇所形成されている。
まず、吸気口10bは、図4に示すように、それぞれ、Z方向に沿って複数の貫通穴が並ぶ長細い平面形状を有する。2つの吸気口10bのうち、一方の吸気口10bは、本体ケース10の一方の側面部である第1側面部10gの近傍に設けられる。他方の吸気口10bは、本体ケース10の他方の側面部である第2側面部10hの近傍に設けられる。吸気口10bが設けられている高さ位置は、Z方向において、おおよそファン24の高さ位置に合っている。なお、吸気口10bの裏面には、不図示であるが、暖房装置1の内部への塵等の進入を抑えるためのフィルターが設置されていてもよい。
ここで、暖房装置1は、図9に示すように、ファン24が吸気口10bから吸い込んだ空気をファン収容部40の外側に通過させる第1流通経路PA1を備える。暖房装置1の正面幅方向に相当するY方向では、モーター支持部30の一方の側端部30bと、この側端部30bに対向する本体ケース10の第1側面部10gとの間には、間隔G3が存在する。なお、モーター支持部30の他方の側端部30bと、この側端部30bに対向する本体ケース10の第2側面部10hとの間も同様である。したがって、第1流通経路PA1は、X方向に沿って、モーター支持部30の後面側から、間隔G3の空間を通過して、モーター支持部30の前面側に向かい、最終的には、前面パネル12の裏面12gに突き当たる。
なお、本実施の形態では、モーター支持部30の側端部30bと本体ケース10の側面部との間に予め間隔G3が存在するものとしている。しかし、モーター支持部30の寸法上、モーター支持部30の側端部30bと本体ケース10の側面部との間に、間隔がほとんど存在しない場合もあり得る。この場合には、モーター支持部30に予め前面側と後面側とで貫通する貫通穴を形成しておくことで、当該貫通穴を通過する第1流通経路PA1を設けることが可能である。
また、モーター支持部30は、上記のとおり、前面側から後面側に貫通する複数の空気導入孔34を有する。ファン24が回転すると、モーター支持部30の前面側の空気が、複数の空気導入孔34を通過して、モーター支持部30の後面側、すなわちファン収容部40の内側に吸い込まれる。つまり、暖房装置1は、第1流通経路PA1を通過してきた空気を、モーター26の側面側、かつ、ファン収容部40の内側に流通させる第2流通経路PA2を備える。第1流通経路PA1に沿って流れてきた空気は、前面パネル12の裏面12gで進行方向を変化させる。そして、進行方向を変化させた空気は、引き続きファン24による吸い込みにより、第2流通経路PA2に沿って進行する。この第1流通経路PA1から第2流通経路PA2までの空気の流通経路を、図9中、第3流通経路PA3として示している。
第1流通経路PA1における空気の進行方向と、第2流通経路PA2における空気の進行方向とは、それぞれ、モーター26の回転軸26aに対して平行、すなわち、前後方向に相当するX方向に沿った方向となる。ただし、第1流通経路PA1における空気の進行方向と、第2流通経路PA2における空気の進行方向とは、上記のとおり、互いに反対となる。
以上のように、本実施の形態に係る暖房装置1は、筐体2の内部に設置され、外部の空気を取り入れるファン24と、ファン24が取り入れた空気を加熱する加熱装置50と、加熱装置50で加熱された空気を外部へ吹き出す吹き出し部12cとを備える。暖房装置1は、ファン24が取り入れた空気を導入する導入口63と、導入口63から導入した空気を吹き出し部12cに向けて導出する導出口64とを有するダクト60とを備える。ダクト60は、導入口63の開口面を投影させた2つの第1側面P1と、導出口64の開口面を投影させた2つの第2側面P2とを有する直方体状の第1空間S1を含む。
このような暖房装置1によれば、ダクト60内の流通空間には、少なくとも第1空間S1が含まれるため、ダクト60の容積が従来のファンケースの容積よりも大きくなる。従来のファンケースは、流通空間の容積がおおよそ最小限となるような曲断面を有する形状となっている。このような形状のファンケースの流通空間には、第1側面P1及び第2側面P2で大きさが規定された直方体状の第1空間S1を含むことができないから、第1空間S1を含むダクト60内の流通空間の方が、容積が大きくなる。そのため、ダクト60は、ファン24から送られてきた空気を従来よりも多く流通させることができる。また、例えば、温風の風量を増加させるために、ファン24の大きさを従来よりも大きくしたと仮定する。この場合でも、流通空間の容積が大きいダクト60を用いることで、流通する空気の流れが阻害されづらくなるため、好適に空気の風量を従来よりも増加させることができる。したがって、本実施の形態によれば、温風の風量を増加させるのに有利となる暖房装置1を提供することができる。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、ダクト60は、導入口63の開口面を投影させた2つの第3側面P3を有し、かつ、導出口64の開口面を投影させる側面を有しない第2空間S2を含み、加熱装置50は、第2空間S2に設置されてもよい。
例えば、ガード14に設けられている複数のフィン14bに関して、フィン14b同士の間隔G1は、成人の手の指の幅よりも小さく設定されている。そのため、基本的には、高温となり得る吹き出し口14aに向かって成人が直接的に指を挿入することは難しい。しかし、例えば幼児の場合、間隔G1の寸法によっては、吹き出し口14aに向かって手の指を挿入することができる場合もあり得る。このとき、加熱装置50が、例えば、吹き出し口14aと接するダクト60の導出口64の近傍に設置されていたとすると、幼児が誤って吹き出し口14aに向かって手の指を挿入したときに、加熱装置50に触れてしまうことも考えられる。
これに対して、暖房装置1によれば、加熱装置50が第2空間S2に設置されており、すなわち、導出口64に近い側にある第1空間S1には設置されていない。つまり、加熱装置50は、導出口64から遠い位置に設置されることになるため、万が一幼児が吹き出し口14aに向かって手の指を挿入したとしても、加熱装置50に触れてしまうことを予め抑止することができる。
一方、従来の暖房装置では、吹き出し口の近傍に加熱装置が設置されていたとしても、吹き出し口と加熱装置との間にフィルターを設置することで、吹き出し口側から直接的に加熱装置に触れることができないようにする構成を採用したものもある。これに対して、暖房装置1では、加熱装置50の位置自体を吹き出し口14aから遠ざけるため、従来採用されているようなフィルターを設置する必要がないので、構成要素の低減の点で有利となり得る。また、このことは、圧損の要因となり得る構成要素をダクト60の流通空間に極力設置しないことで、風量の増加にも寄与し得る。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、ダクト60は、第1分割体61と第2分割体62とに分割可能であり、加熱装置50は、第1分割体61と第2分割体62とに挟まれて保持されてもよい。
このような暖房装置1によれば、加熱装置50を保持することに特化したネジ等の締結部材を用いる必要がなくなるため、構成部品の低減の点で有利となり得る。また、暖房装置1を組み立てる際に、第1分割体61と第2分割体62とを組み合わせる工程と同時に加熱装置50を保持させることができるので、暖房装置1の組み立て工程の簡略化の点でも有利となり得る。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、ダクト60は、導出口64が形成されている第1壁部に対向する第2壁部に、少なくとも一部が導出口64に対向し、ダクト60の内側から外側に向かって凸となる曲面部60hを有してもよい。ここで、第1壁部とは、例えば、ダクト60の前面部60aに相当する。この場合、第2壁部は、後面部60bに相当する。
このような暖房装置1によれば、ダクト60の流通空間が、直方体状の第1空間S1を含んでいるとしても、空気の流れを、図6中の矢印で示すように、曲面部60hの形状に沿って導入口63から導出口64まで滑らかに進行させることができる。
また、本実施の形態に係る暖房装置1は、ファン24を回転させるモーター26と、ファン24を接続している側でモーター26を支持するモーター支持部30と、モーター支持部30に接続され、ファン24を収容するファン収容部40とを備えてもよい。暖房装置1は、ファン24が吸い込んだ空気をファン収容部40の外側に通過させる第1流通経路PA1と、第1流通経路PA1を通過してきた空気を、モーター26の側面側、かつ、ファン収容部40の内側に流通させる第2流通経路PA2とを備えてもよい。第1流通経路PA1における空気の進行方向と、第2流通経路PA2における空気の進行方向とは、それぞれモーター26の回転軸に対して平行であり、かつ、互いに反対であってもよい。
このような暖房装置によれば、暖房装置1の内部に取り入れられた空気は、ファン収容部40の外側を通過した後に方向転換し、モーター26の側面側を通過してファン収容部40の内側に向かう。つまり、暖房装置1の内部に取り入れられた空気は、ファン収容部40の内側に導入される前にモーター26の側面に接触することになるので、モーター26の熱を放熱するのに有利となる。また、例えば、温風の風量を増加させるために、モーター26の定格を従来よりも大きくしたと仮定する。この場合でも、モーター26の放熱に有利となることで、モーターの定格の増加にも対応しやすくなるため、好適に空気の風量を従来よりも増加させることができる。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、筐体2は、第1流通経路PA1に沿った位置に形成されている吸気口10bを有してもよい。
このような暖房装置1によれば、第1流通経路PA1へよりスムーズに空気を導入させることができる。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、モーター支持部30は、側端部30bにフック部37を有してもよい。
このような暖房装置1によれば、暖房装置1を組み立てる際に、リード線52が容易に配索されるので、暖房装置1の組み立て工程の簡略化の点で有利となり得る。また、モーター支持部30の側端部30bは、図9に示すように、第1流通経路PA1の一部に接する。そのため、リード線52が熱を持つ場合には、リード線52の放熱の点でも有利となり得る。
また、本実施の形態に係る暖房装置1では、モーター支持部30は、ダクト60の鉛直方向の上方で、かつ、ファン収容部40が接続する側で、筐体2に支持されてもよい。筐体2は、モーター支持部30を支持する側の方が反対側よりも筐体2から水平方向に突出するベース18を備えるものとしてもよい。
このような暖房装置1によれば、重心位置が暖房装置1の上方かつ後方に位置している場合でも、ベース18が安定して筐体2を支持することができる。
次に、前述の実施の形態とは別の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、前述の実施の形態と実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また、当該実施の形態に直接関係のない要素については、図示を省略する。
図10は、当該実施の形態に係る暖房装置1Aの外観を示す斜視図である。図11は、暖房装置1Aの側面図である。図12は、暖房装置1Aの正面図である。図13は、暖房装置1Aの背面図である。図14は、暖房装置1Aの平面図である。
また、図15は、図12中のXV−XV断面に相当する暖房装置1Aの断面図である。図16は、本体ケース10における吸気口10bを斜め前方から見た分解斜視図である。図17は、前面パネル12における吹き出し口14aを斜め後方から見た斜視図である。
図10から図14に示すように、暖房装置1Aは、台座部(固定部)70と、筐体(旋回部)2と、首振り機構71(図15参照)とを備える。台座部70は、設置面である床面上に載置されて、筐体2を支持している。台座部70は、平面視で円形状に形成される。筐体2は、円形状の台座部70に対応させて本体ケース10の下部から水平方向(前後方向)に膨出する膨出部72を有している。筐体2が、台座部70の上部に首振り可能に装着されている。
図15に示すように、首振り機構71は、首振りモーター73と、支持機構74とを有して構成されている。首振りモーター73は、本体ケース10に対して固定されており、首振りモーター73と台座部70とが、リンク機構75を介して連結されている。支持機構74は、台座部70と本体ケース10との間に配置されている。支持機構74は、台座部70の上部に設けられる円環状のレール76と、レール76の上に転動可能に配置される支持体(球体)77と、本体ケース10の下部に形成され、支持体77を保持する保持部78とを有している。支持体77は、台座部70と膨出部72との間、及び、台座部70と本体ケース10との間に配置されて、筐体2の荷重を支持する。
このような首振り機構71により、筐体2が台座部70に対して水平方向(左右方向)に設定首振り角度θ1(例えば、90°)の角度範囲で首振りされる(図14参照)。また、首振りモーター73を筐体2(本体ケース10)の下部に配置することにより、暖房装置1Aの下部寄りに重心が移動し、暖房装置1Aの床面への載置の安定性が向上している。
回路基板22は、首振り機構71による首振り動作、及び、モーター26及び加熱装置50による暖房運転の作動状態を制御する制御部を有している。この制御部は、首振り機構71が筐体2を台座部70に対して水平方向(左右方向)に旋回させるときには、人感センサー20に基づいて暖房運転が自動で停止する及び自動で開始する制御を行わない。
図16に示される吸気口10bは、図4に示される実施の形態における吸気口10bと比較して、開口面積が拡大している。図16に示されるように、吸気口10bの裏面には、暖房装置1Aの内部への塵等の進入を抑えるためのフィルター80が設置されている。フィルター80は、樹脂製の枠体81にメッシュフィルター82がインサート成形されたものであり、塵等を空気から分離する。
図17に示すように、吹き出し口14aには、上下方向に対して回動可能なルーバー83が設けられている。このルーバー83は、図15に示す水平位置から上向きに設定回動角度θ2(例えば、20°〜25°)だけ手動で回動される。ルーバー83の両端部の軸部84と前面パネル12側の軸支持部85との間にバネ(線バネ)86が取り付けられており、このバネ86によりルーバー83が所望の回動角度に保持される。ルーバー83を水平位置から上向きに回動させた状態で、筐体2を台座部70に対して左右方向に首振りさせることにより、温風を上下方向に対しても拡散させることができ、暖房装置1Aによる暖房の効率を高めることができる。
以上のように、当該実施形態に係る暖房装置1Aは、設置面(床面)に載置され、筐体2を支持する台座部70と、筐体2を台座部70に対して水平方向(左右方向)に旋回させる首振り機構71とを備える。
このような暖房装置1Aによれば、吹き出し口14aから吹き出される温風を水平方向(左右方向)に対して拡散させることができ、暖房装置1Aの前方の広範囲を温めることができる。
また、当該実施の形態に係る暖房装置1Aでは、台座部70は、平面視で円形状に形成され、筐体2は、円形状の台座部70に対応させて筐体2の下部から水平方向に膨出する膨出部を有してもよい。台座部70と膨出部72との間には、筐体2の荷重を支持する支持体77が配置されていてもよい。
この暖房装置1Aによれば、台座部70に対して水平方向(左右方向)に旋回される筐体2を、安定して支持することができる。
また、当該実施の形態に係る暖房装置1Aは、制御部(回路基板22)と、熱を帯びた被検知対象物の動きを検知する検知部(人感センサー20)とを備えてもよい。制御部(回路基板22)は、首振り機構71が筐体2を台座部70に対して水平方向に旋回させるときには、検知部(人感センサー20)に基づいて暖房運転の自動停止及び自動開始を行わないように制御してもよい。
この暖房装置1Aによれば、首振り機構71が筐体2を台座部70に対して水平方向に旋回させるときに、吹き出し口14aから吹き出される温風によって温められた物体を被検知対象物として検知してしまう誤認検知を防止することができる。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、実施の形態は、これらに限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1,1A 暖房装置
2 筐体
10b 吸気口
12c 吹き出し部
18 ベース
20 人感センサー(検知部)
22 回路基板(制御部)
24 ファン
26 モーター
30 モーター支持部
30b 側端部
37 フック部
40 ファン収容部
50 加熱装置
60 ダクト
60h 曲面部
61 第1分割体
62 第2分割体
63 導入口
64 導出口
70 台座部
71 首振り機構
72 膨出部
77 支持体
P1 第1側面
P2 第2側面
P3 第3側面
PA1 第1流通経路
PA2 第2流通経路
S1 第1空間
S2 第2空間

Claims (11)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に設置され、外部の空気を取り入れるファンと、
    前記ファンが取り入れた空気を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置で加熱された空気を外部へ吹き出す吹き出し部と、
    前記ファンが取り入れた空気を導入する導入口と、当該導入口から導入した空気を前記吹き出し部に向けて導出する導出口とを有するダクトと、を備え、
    前記ダクトは、前記導入口の開口面を投影させた2つの第1側面と、前記導出口の開口面を投影させた2つの第2側面とを有する直方体状の第1空間を含む、暖房装置。
  2. 前記ダクトは、前記導入口の開口面を投影させた2つの第3側面を有し、かつ、前記導出口の開口面を投影させる側面を有しない第2空間を含み、
    前記加熱装置は、前記第2空間に設置される、請求項1に記載の暖房装置。
  3. 前記ダクトは、第1分割体と第2分割体とに分割可能であり、
    前記加熱装置は、前記第1分割体と前記第2分割体とに挟まれて保持される、請求項1又は2に記載の暖房装置。
  4. 前記ダクトは、前記導出口が形成されている第1壁部に対向する第2壁部に、少なくとも一部が前記導出口に対向し、前記ダクトの内側から外側に向かって凸となる曲面部を有する、請求項3に記載の暖房装置。
  5. 前記ファンを回転させるモーターと、
    前記ファンを接続している側で前記モーターを支持するモーター支持部と、
    前記モーター支持部に接続され、前記ファンを収容するファン収容部と、
    前記ファンが吸い込んだ空気を前記ファン収容部の外側に通過させる第1流通経路と、
    前記第1流通経路を通過してきた空気を、前記モーターの側面側、かつ、前記ファン収容部の内側に流通させる第2流通経路と、を備え、
    前記第1流通経路における空気の進行方向と、前記第2流通経路における空気の進行方向とは、それぞれ前記モーターの回転軸に対して平行であり、かつ、互いに反対である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の暖房装置。
  6. 前記筐体は、前記第1流通経路に沿った位置に形成されている吸気口を有する、請求項5に記載の暖房装置。
  7. 前記モーター支持部は、側端部にフック部を有する、請求項5又は6に記載の暖房装置。
  8. 前記モーター支持部は、前記ダクトの鉛直方向の上方で、かつ、前記ファン収容部が接続する側で、前記筐体に支持され、
    前記筐体は、前記モーター支持部を支持する側の方が反対側よりも前記筐体から水平方向に突出するベースを備える、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の暖房装置。
  9. 設置面に載置され、前記筐体を支持する台座部と、
    前記筐体を前記台座部に対して水平方向に旋回させる首振り機構と、を備える、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の暖房装置。
  10. 前記台座部は、平面視で円形状に形成され、
    前記筐体は、円形状の前記台座部に対応させて前記筐体の下部から水平方向に膨出する膨出部を有し、
    前記台座部と前記膨出部との間に、前記筐体の荷重を支持する支持体が配置される、請求項9に記載の暖房装置。
  11. 制御部と、熱を帯びた被検知対象物の動きを検知する検知部と、を備え、
    前記制御部は、前記首振り機構が前記筐体を前記台座部に対して水平方向に旋回させるときには、前記検知部に基づいて暖房運転の自動停止及び自動開始を行わないように制御する、請求項9又は10に記載の暖房装置。
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