JP2020025419A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定回路が、スイッチング素子のスイッチング動作に伴い発生するサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作が可能となる電力変換装置を提供することを目的とする。【解決手段】下アームを構成するスイッチング素子3bの駆動回路21bおよび電流センサ30の基準電位を共に主回路配線14上の平滑コンデンサ端子の負極側端子63に接続する電力変換装置において、駆動回路21bに電源を供給する制御電源25bと電流センサ30に電源を供給する制御電源35とを互いに電気的に絶縁された別の電源とする。【選択図】図6

Description

本願は、測定回路を備えた電力変換装置に係り、特に、測定回路の誤測定防止に関するものである。
電力変換装置は、例えば、スイッチング素子で構成される電力変換器と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、駆動回路に電源を供給する電源回路と、駆動回路を制御する制御回路と、電力変換器内を流れる電流を制御し短絡故障による過電流を測定するための電流測定回路とを備える。
そして、この電流測定回路には、通例、コストを抑えるため、シャント抵抗と、このシャント抵抗の両端電圧信号を増幅する回路と、増幅された信号を制御部に伝える絶縁ICとが使用される。ところで、これら電流測定回路およびその電源回路は、安全対策等から、電力変換装置を収納する筐体から絶縁する必要がある。
従って、電流測定回路をスイッチング素子毎に設けると、電流測定回路の数が増大し、その分、電力変換装置が大型化しコストも増大する。
その解決策として、例えば、特許文献1には、複数のスイッチング素子を備え入力電力を直流電力に変換する第一の電力変換器と、複数のスイッチング素子を備え前記直流電力を変換して負荷に出力する第二の電力変換器とを備えた電力変換装置において、前記直流電力の端子間に接続された平滑コンデンサと直列に電流測定回路を挿入するものが紹介されている。
これにより、一般的にはスイッチング素子毎に必要となる電流測定回路を一つに集約することで、電力変換装置の小型化低価格化が可能となる。
特許第6239024号公報
また、特許文献1には、第一の電力変換器と第二の電力変換器との負側接続点間に電流測定回路を接続し、電流測定回路としてシャント抵抗を用いた構成とすると、シャント抵抗を用いた電流測定回路と下アームを構成するスイッチング素子の駆動回路との基準電位が同一となることから、電流測定回路の電源と駆動回路の電源とを共通化できるので、電力変換装置の更なる小型化低価格化が実現できるとされている(同特許文献1の明細書段落0028、0038参照)。
しかるに、上述したように、電流測定回路の電源と下アームを構成するスイッチング素子の駆動回路の電源とを共有化する、即ち、単一の電源回路から電流測定回路と駆動回路とに電源を供給する構成とすると、以下の通り新たな課題が発生する。
前記直流電力の端子間に接続される電流測定回路と直列に挿入される平滑コンデンサは、前記直流電力を平滑化するものであることから一般的に大型大容量のものが必要となる。この結果、この直流電力の端子と各スイッチング素子とを接続する主回路配線は長大化し、この主回路配線自体に存在する寄生インダクタンスが無視できない。
そのため、電力変換器におけるスイッチング素子のスイッチング動作に伴い主回路配線を流れる急峻な電流変化により前記寄生インダクタンスにサージ電圧が発生する。
そして、電流測定回路の電源と駆動回路の電源とを共有化している場合は、この寄生インダクタンスに発生したサージ電圧が電流測定回路の測定信号に重畳する可能性がある。
その結果、電流測定信号を制御に使用する場合は、例えば、意図する制御が行われなくなる、また、電流測定信号を短絡保護に使用する場合は、例えば、素子短絡が発生していないにも拘わらず短絡発生と検知して電力変換器の動作を停止させたり、素子短絡が発生したにも拘わらず未検知のまま動作を続け電力変換装置全体の破壊に繋がる等の不具合が生じ得ることになる。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、回路構成上、たとえ、スイッチング素子の駆動回路と電流測定回路等の測定回路との基準電位が互いに接続されるものであっても、当該測定回路が、スイッチング素子のスイッチング動作に伴い発生するサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作が可能となる電力変換装置を提供することを目的とする。
本願に開示される第一の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電流測定回路の基準電位とが共に主回路配線に接続された電力変換装置であって、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示される第二の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電圧測定回路の基準電位とが共に主回路配線に接続された電力変換装置であって、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示された第三の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電流測定回路の基準電位と電圧測定回路の基準電位とが共に主回路配線に接続された電力変換装置であって、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとするとともに、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示される各電力変換装置によれば、スイッチング素子に駆動信号を供給する駆動回路に電源を供給する第一電源回路と各測定回路に電源を供給する第二電源回路またはおよび第三電源回路とを互いに電気的に絶縁された電源としたので、当該各測定回路が、スイッチング素子のスイッチング動作に伴い発生するサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作が可能となる電力変換装置が得られる。
実施の形態1による電力変換装置の全体構成を示す図である。 比較例としての電力変換装置の全体構成とスイッチング素子のスイッチング動作により寄生インダクタンス15aにサージ電圧が発生する様子を説明するための図である。 電流センサ30のオペアンプ33を含む差動増幅回路の基本となる動作を説明するための図である。 比較例としての電力変換装置における電流センサ30の動作を説明するための図で、サージ電圧が発生していないタイミングにおけるものである。 比較例としての電力変換装置における電流センサ30の動作を説明するための図で、サージ電圧が発生しているタイミングにおけるものである。 実施の形態1による電力変換装置における電流センサ30の動作を説明するための図で、サージ電圧が発生しているタイミングにおけるものである。 比較例としての電力変換装置の全体構成とスイッチング素子のスイッチング動作により寄生インダクタンス15bにサージ電圧が発生する様子を説明するための図である。 実施の形態2による電力変換装置における、電流センサ30および各駆動回路に電源を供給することができる共通電源回路501の内部構成を示す図である。 実施の形態3による電力変換装置の全体構成を示す図である。 実施の形態4による電力変換装置の全体構成を示す図である。 実施の形態5による電力変換装置の全体構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による電力変換装置の全体構成を示す図である。図1の電力変換装置は、全体としては、交流電源1の交流電圧Vinを直流電圧Voutに電力変換してバッテリ等の直流負荷11に出力するもので、交流電源1が接続された入力電圧端子としての交流電圧端子60、61と後述する平滑コンデンサ5が接続された平滑コンデンサ端子62、63との間で電力変換を行う交流/直流電力変換器としてのAC/DCコンバータ101と、平滑コンデンサ端子62、63間に互いに直列に接続された、AC/DCコンバータ101の出力を平滑する平滑コンデンサ5および電流測定回路としての電流センサ30と、平滑コンデンサ端子62、63と出力電圧端子としての直流電圧端子64、65との間で電力変換を行う直流/直流電力変換器としてのDC/DCコンバータ102とを備えている。
AC/DCコンバータ101は、力率改善用のPFC(Power Factor Collection)リアクトル2と、ソースドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなる半導体スイッチング素子(以下、単に、スイッチング素子と称す)3a、3bをハーフブリッジ構成した回路と、それと並列に半導体整流素子であるダイオード4a、4bを直列接続した直列回路とで構成するトーテムポール型であって、交流電源1の交流電圧Vinを平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcに整流する整流回路3として構成されている。
なお、スイッチング素子3a、3bは、MOSFETに限らず、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子でもよい。
DC/DCコンバータ102は、トランス7と、トランス7の一次巻線7aに接続され、ソースドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFETからなるスイッチング素子6a〜6dをフルブリッジ構成して、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcを交流電圧に変換するインバータとしての単相インバータ6と、トランス7の二次巻線7bに接続され、ダイオード8a〜8dをフルブリッジ構成した整流回路8とを備える。また、整流回路8の出力側には平滑リアクトル9と出力コンデンサ10が接続され、直流負荷11へ直流電圧Voutが出力される。
スイッチング素子3a、3b、6a〜6dのゲート端子とソース端子とには、これらスイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路21a、21b、22a〜22dが接続されている。
また、駆動回路21a、22a、22cには、第一電源回路としての制御電源25a、26a、26cが接続され、駆動回路21b、22b、22dには第一電源回路としての制御電源25bが接続されている。
電流センサ30は、シャント抵抗32と、抵抗31a〜31dおよびオペアンプ33によって構成される差動増幅回路が含まれ、オペアンプ33の電源端子には、第二電源回路としての制御電源35が接続されている。
なお、各スイッチング素子3a、3b、6a〜6d、ダイオード4a、4b、電流センサ30、平滑コンデンサ端子62、63等は、互いに主回路配線14で接続されており、この主回路配線14上の寄生インダクタンス15a、15bの存在、また、各駆動回路および電流センサ30と各制御電源とは電源配線で接続されておりこれら電源配線に係る接続構成は、本願の要部に係るテーマであるので、以下で、詳細に説明するものとする。
他方、各駆動回路を制御する制御系については、本願の主題ではないので図示しての説明は省略している。
ここでは、先ず、課題の欄で既述した内容の理解を容易とするため、先の特許文献1の記載内容に基づき作成した図2を本願の比較例として設定して説明するものとする。
図2は、比較例としての電力変換装置の全体構成とスイッチング素子のスイッチング動作により寄生インダクタンス15aにサージ電圧が発生する様子を説明するものである。
主回路配線14が関係する部分は、先の図1の構成と全く同一である。そして、電源配線に関係する部分は、図2では、既述した特許文献1で適用されているように、基準電位が同一になることから装置の小型化を図る目的で、下アームを構成するスイッチング素子3b、6b、6dの駆動回路21b、22b、22dに電源を供給する制御電源25bが、合わせて電流センサ30にも電源を供給する構成としている。
既述した通り、大容量の平滑コンデンサ5の存在で主回路配線14が長大化する傾向があり、AC/DCコンバータ101の主回路配線14上には、図に示す寄生インダクタンス15aが存在する。
次に、電力変換動作を行うスイッチング素子のスイッチング動作に伴いこの寄生インダクタンス15aにサージ電圧が発生する現象について図2により説明する。
ここで、AC/DCコンバータ101の電力変換、力率改善の動作により、予め、交流電源1→PFCリアクトル2→スイッチング素子3b→ダイオード4b→交流電源1の経路(図2の点線矢印)に電流が流れているものとする。このとき、スイッチング素子3bがターンオフすると、電流経路は、交流電源1→PFCリアクトル2→スイッチング素子3a→平滑コンデンサ5→電流センサ30→寄生インダクタンス15a→ダイオード4b→交流電源1の経路(図2の一点鎖線矢印)に切り替わる。
即ち、スイッチング素子の電力変換動作における転流動作に伴い、寄生インダクタンス15aに流れる電流が急激に増加するため、寄生インダクタンス15aの両端にサージ電圧Vsurgeが発生する。
次に、サージ電圧移行の説明に入る前提として、電流センサ30のオペアンプ33を含む差動増幅回路の基本動作、即ち、正常時の測定動作について図3を参照して確認しておく。なお、図3は、先の図1の電流センサ30を抽出して示すものである。
図3において、Vddは、制御電源(電源a)35の電源35aの電圧、Vaは、制御電源35内の電源35bの電圧、Viは、シャント抵抗32両端の電圧、Voは、オペアンプ33の−側電源端子と出力端子との電位差、R1は、抵抗31a、31bの抵抗値、R2は、抵抗31c、31dの抵抗値とする。
オペアンプ33の+側入力端子と−側入力端子とは、いわゆるイマジナリーショート作用により同電位となる。その為、図に示す電流I1、Vi、R1に関して(1)式が成立する。
I1×R1=Vi+I2×R1 ・・・ (1)
オペアンプ33の入力端子の入力インピーダンスは十分高く、入力端子に電流が流れ込むことはない為、電流I1、I2は、それぞれ(2)式、(3)式で表される。
I1=Vo/(R1+R2) ・・・ (2)
I2=(Va−Vi)/(R1+R2) ・・・ (3)
(1)式に、(2)式、(3)式を代入すると(4)式になり、(4)式を変形して(5)式が得られる。
Vo×R1/(R1+R2)
=Vi+(Va−Vi)×R1/(R1+R2)・・・ (4)
Vo=Vi×R2/R1+Va ・・・ (5)
(5)式に示すように、電流センサ30は、正常な動作では、シャント抵抗32両端の電圧ViをR2/R1倍し、これに電圧Vaだけ加えた値Voを出力する。
次に、図4、図5は、寄生インダクタンス15aに発生したサージ電圧Vsurgeの電流センサ30への移行の現象を説明するため、当該現象に関連する要部を図2から抽出して示したものである。
先ず、図4は、スイッチング素子のスイッチング動作の関係でサージ電圧が発生していないタイミングにおける状態を示すものである。
既述したように、下アームを構成するスイッチング素子3bの駆動回路21bおよび電流センサ30の基準電位を共に主回路配線14上の平滑コンデンサ端子の負極側の端子63に接続している。具体的には、駆動回路21bの基準電位23bは電源配線16aにより主回路配線14に接続されており、電流センサ30の基準電位34は電源配線16bにより主回路配線14に接続されている。
なお、本願では、便宜上、基準電位をGND端子の形で図示するとともに、上述のように、誤解が生じない範囲で、例えば、基準電位23bは電源配線16aにより主回路配線14に接続されている、といった形で表現するものとする。請求項上も同様の記載を用いている。
更に、駆動回路21bおよび電流センサ30が共に電源配線16cにより単一の制御電源(電源e)25bに接続されている。
図4では、サージ電圧が発生しておらず、駆動回路21bの基準電位23bと電流センサ30の基準電位34とは、電源配線16a、主回路配線14、電源配線16b、電源配線16cにより接続されているので、両基準電位23b、34は勿論、図に示す接続点Aと接続点Bの電位も互いに同一となっている。
従って、図中、矢印で示す電圧Vinは、先の(1)式に相当する正常な値を保っている。
ここで、寄生インダクタンス15aにサージ電圧Vsurgeが発生した場合の動作を図5を参照して説明する。
図5では、図4で説明したように、図の一点鎖線で示す閉回路が形成されており、この閉回路にサージ電圧Vsurgeによるサージ電流が流れる。そして、接続点Aと接続点Bとの間の電源配線16bは、主回路配線14と比べると細く、配線インピーダンス36が存在することから同電位ではなくなり、矢印で示す、オペアンプ33の入力端子の電位は、正常時の電圧Vinに、Vsurgeのα(0<α<1)倍のかなり大きな電圧が重畳し、電源電圧範囲を超え出力電圧が飽和する。
その結果、オペアンプ33は、シャント抵抗32の両端電圧を増幅する機能を果たさなくなり、平滑コンデンサ5に実際に流れる電流とは異なる電流値が出力されたり、オペアンプ33自身が破壊される恐れがある。
これに対し、図6は、実施の形態1による電力変換装置における電流センサ30の動作を説明するための図で、サージ電圧が発生しているタイミングにおけるものである。図4、図5と同様、駆動回路21bの基準電位23bは電源配線16aにより主回路配線14に接続されており、電流センサ30の基準電位34は電源配線16bにより主回路配線14に接続されている。
即ち、下アームを構成するスイッチング素子3bの駆動回路21bおよび電流センサ30の基準電位を共に主回路配線14と接続している点は比較例と同じである。
しかし、実施の形態1による図6の場合は、駆動回路21bとこの駆動回路21bに電源を供給する第一電源回路である制御電源25bとは電源配線17で接続され、電流センサ30とこの電流センサ30に電源を供給する第二電源回路である制御電源35とは、電源配線18で接続され、制御電源25bと制御電源35とは互いに電気的に絶縁された別の電源としたので、寄生インダクタンス15aに発生したサージ電圧Vsurgeによるサージ電流が電源配線16bに流れることはなく、従って、接続点Aと接続点Bとは同電位を保っている。
その結果、オペアンプ33の入力端子の電位が、電源電圧範囲を超過することはなく、オペアンプ33は設計通りの信号増幅動作を行い、電流センサ30の正常な動作が確保される。
図7は、再び、比較例としての電力変換装置の全体構成を示すものであるが、ここでは、DC/DCコンバータ102に存在する寄生インダクタンス15bに着目し、この寄生インダクタンス15bに発生するサージ電圧について説明する。
ここでは、DC/DC変換のため、予め、平滑コンデンサ5→スイッチング素子6a→トランス7の一次巻線7a→スイッチング素子6d→寄生インダクタンス15b→電流センサ30→平滑コンデンサ5の経路(図7の一点鎖線矢印)に電流が流れているものとする。このとき、スイッチング素子6aと6dがターンオフすると、電流経路は消滅する。
即ち、スイッチング素子の電力変換動作における転流動作に伴い、寄生インダクタンス15bに流れる電流が急激に減少するため、寄生インダクタンス15bの両端にサージ電圧Vsurgeが発生する。
なお、この寄生インダクタンス15bに発生したサージ電圧Vsurgeの影響で、比較例の構成では、電流センサ30の測定動作が異常となる点、これに対し、この実施の形態1では、サージ電圧Vsurgeの影響を受けることなく電流センサ30は正常な測定動作を行うことは、先の、寄生インダクタンス15aに発生したサージ電圧Vsurgeに関して説明した内容の通りであり、再度の説明は割愛する。
本願の適用で、以下のような利点も得られる。即ち、上述した各半導体スイッチング素子として、例えば、SiC(Silicon Carbide)またはGaN(Gallium Nitride)等のワイドバンドギャップ半導体によって形成されたトランジスタをその一部もしくは全部に用いてもよい。その場合、各スイッチング素子のスイッチング時間は短縮され、スイッチング損失が低減すると共に、各スイッチング素子を冷却する部品の小型化が可能となる。
また、スイッチング素子6a〜6dの駆動周波数の増大により、トランス7および平滑リアクトル9の小型化が可能となり、その結果、電力変換装置のコストおよびサイズの低減が実現する。
ここで懸念されるのが、スイッチング時間の短縮に伴う電流時間変化率di/dtの増大で、寄生インダクタンス15a、15bで発生するサージ電圧Vsurgeが上昇し、それによる電流センサ30の誤測定動作であるが、以上で詳述した通り、本願の電力変換装置を適用することで、この懸念が払拭され、ワイドバンドギャップ半導体の特長が確実に活かされるわけである。
更に、以下の点でも有利である。即ち、先の図1およびその説明では触れていないが、通例、電気機器である電力変換装置は外力から保護するため金属製の筐体に収納される。この場合、主回路配線14をこの筐体と一体化すれば導体断面積が増え、先の寄生インダクタンス15a、15bも低減しこの結果サージ電圧も低減可能となる。
しかしながら、主回路配線14は、交流電源1とも繋がっており、筐体を接地するアース線が外れたり切断される不具合があると、筐体は高電圧に帯電し感電する危険が無視できない。
このため、主回路配線14は、筐体と電気的に絶縁して基板パターン等で構成する必要がある。
その結果、寄生インダクタンス15a、15bが増大し、それに伴いサージ電圧の上昇そして電流センサ30の誤測定動作が懸念される。しかし、本願の電力変換装置を適用することで、この懸念が払拭され電流センサ30の誤測定動作が確実に防止されることになる。
以上のように、実施の形態1による電力変換装置では、下アームを構成するスイッチング素子3b、6b、6dの駆動回路21b、22b、22dへは共通の制御電源25bから電源を供給するが、電流センサ30へは、制御電源25bとは電気的に絶縁された別の制御電源35から電源を供給する構成としたので、たとえ、駆動回路21b、22b、22dと電流センサ30との基準電位を共に主回路配線14上の電位とするもので、主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15a、15bにスイッチング素子のスイッチング動作によりサージ電圧が発生しても、電流センサ30はこのサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができる。
なお、以上の説明では、電流センサ30は、平滑コンデンサ端子62、63に接続される平滑コンデンサ5に流れる電流を測定するものとしたが、電流の測定対象はこれに限られるものではない。
例えば、先の図1のAC/DCコンバータ101から平滑コンデンサ端子62、63に流れる電流、また、平滑コンデンサ端子62、63からDC/DCコンバータ102に流れる電流等、広く、スイッチング素子を制御するための電流を測定対象とする場合にも適用することができ、これらの場合も、上述したと同様、主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15a、15bに、スイッチング素子の電力変換動作における転流動作に伴う急峻な電流変化によりサージ電圧が発生しても、電流センサ30はこのサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2による電力変換装置における、電流センサ30および各駆動回路に電源を供給することができる共通電源回路501の内部構成を示す図である。
先の実施の形態1では、先の図1に示すように、駆動回路21aの制御電源(電源d)25a、駆動回路22aの制御電源(電源f)26aおよび駆動回路22cの制御電源(電源g)26cは勿論、基準電位が共に主回路配線14に接続される、駆動回路21b、22b、22dの制御電源(電源e)および電流センサ30の制御電源(電源a)についても互いに電気的に絶縁された別の電源としている。いわば完全に別となる電源で構成している訳である。
これに対し、この実施の形態2の図8に示す共通電源回路501は、電気的に絶縁された別の電源という条件を実質的に満たす中で、電源の小型化を追求したものである。
図8において、共通電源回路501は、フライバックコンバータ50を用いて、単一電源としての直流電源51を電力変換し合計5個の制御電源25a、25b、26a、26c、35として出力する機能を備えている。
フライバックコンバータ50は、変圧器としての多出力トランス54の入力側巻線54aに接続され、ソースドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFETからなるスイッチング素子53と、スイッチング素子53を駆動するためのフライバックコンバータ制御IC52とを備え、直流電源51の直流電圧Vconを交流電圧に変換して多出力トランス54の入力側巻線54aに供給する。
フライバックコンバータ50は、更に、多出力トランス54の出力側巻線54bに出力される交流電圧をダイオード55aとコンデンサ56aとで整流した電圧と更にレギュレータIC57で変換した電圧とをそれぞれ電源35aおよび電源35bとする、電流センサ30の制御電源(電源a)35として出力する。
また、フライバックコンバータ50は、出力側巻線54cの電圧をダイオード55bとコンデンサ56bとで整流した電圧を、駆動回路21aの制御電源(電源d)25aとして出力し、出力側巻線54dの電圧をダイオード55cとコンデンサ56cとで整流した電圧を、駆動回路21b、22b、22dの制御電源(電源e)25bとして出力し、出力側巻線54eの電圧をダイオード55dとコンデンサ56dとで整流した電圧を、駆動回路22aの制御電源(電源f)26aとして出力し、更に、出力側巻線54fの電圧をダイオード55eとコンデンサ56eとで整流した電圧を、駆動回路22cの制御電源(電源g)26cとして出力する。
以上のように、共通電源回路501は、単一の直流電源51で駆動させることができ、各駆動回路および電流センサ30に対し、それぞれ互いに電気的に絶縁された電源を供給することができるので、その分、部品点数を削減することが可能となり、電力変換装置のコストおよびサイズを低減させることが可能となる。
また、図8の多出力トランス54として、基板パターンで巻線を構成する、いわゆるプレーナ型トランスを用いてもよい。この場合、丸線コイルを用いるよりも占有率を高めることができ、多出力トランス54をより小型化することが可能となる。また、基板パターンで構成された巻線自体も安価であり、更に、占有率向上によるコアの小型化も伴い、多出力トランス54のコスト低減に繋がる。
また、DC/DCコンバータ102等の電力変換装置内の他の回路配線を構成する基板上に多出力トランス54の巻線を形成することで、多出力トランス54のサイズおよびコストを一層低減させることが可能となる。
以上のように、実施の形態2による電力変換装置では、単一の直流電源51および多出力トランス54を用いた共通電源回路501を採用することで、駆動回路21a、駆動回路22aおよび駆動回路22cは勿論、駆動回路21b、22b、22dおよび電流センサ30についても、互いに電気的に絶縁された制御電源を供給することが可能となる。
従って、下アームを構成するスイッチング素子3b、6b、6dの駆動回路21b、22b、22dに電源を供給する制御電源25bと電流センサ30に電源を供給する制御電源35とは電気的に絶縁された別の電源とする、という先の実施の形態1で説明した要件を実質的に満たすので、主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15a、15bにスイッチング素子のスイッチング動作によりサージ電圧が発生しても、電流センサ30はこのサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができるとともに、特に制御電源の部品点数の削減が可能となり電力変換装置のコストおよびサイズを低減させることが可能となる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3による電力変換装置の全体構成を示す図である。以下、先の実施の形態1で説明した図1と異なる点について説明する。先のAC/DCコンバータ101は存在せず、直流電源12がハーネス13を介して接続された平滑コンデンサ端子62、63と直流電圧端子64、65との間で電力変換を行う直流/直流電力変換器としてのDC/DCコンバータ102を備えている。
従って、ここでは、DC/DCコンバータ102側の主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15bに発生するサージ電圧Vsurgeの影響を考慮すればよく、下アームを構成するスイッチング素子6b、6dの駆動回路22b、22dに電源を供給する制御電源(電源h)26bと電流センサ30の制御電源35とを、図に示すように、電気的に絶縁された別の電源とすることで、電流センサ30はこのサージ電圧の影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4による電力変換装置の全体構成を示す図である。先の実施の形態3の図9と異なるのは、測定回路として、電流センサ30に代わり、平滑コンデンサ端子62、63間の電圧、従って、平滑コンデンサ5に発生する電圧を測定する電圧測定回路としての電圧センサ40を備えている点である。
電圧センサ40は、一次側が平滑コンデンサ5の両端に互いに直列に接続された抵抗41a、41bからなる分圧抵抗41と、入力端子が、分圧抵抗41の二次側である、低い抵抗値の抵抗41bの両端に接続され、出力端子から抵抗41bの両端に発生する電位差を電圧測定信号Vcとして出力し、入力側と出力側とを電気的に絶縁する絶縁IC42とを備えている。そして、絶縁IC42の電源端子に制御電源(電源b)44が接続されている。
電圧センサ40(絶縁IC)の基準電位43は、電源配線19を介して、先の形態例と同じく、主回路配線14上の、平滑コンデンサ端子の負極側端子63に接続され、また、電圧センサ40は、電源配線20を介して制御電源44と接続されている。
また、その基準電位24b、24dが同じく主回路配線14上の、平滑コンデンサ端子の負極側端子63に接続される、下アームを構成するスイッチング素子6b、6dの駆動回路22b、22dへは、上述の電圧センサ40の制御電源44とは別の制御電源(電源h)26bから電源を供給する構成としている。
以上、基準電位および制御電源に係る、先の実施の形態1の構成との同一性から、図10の電圧センサ40を用いた場合も、既述したと全く同じ根拠により、電圧センサ40は、主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15bに発生するサージ電圧Vsurgeの影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができることは明らかである。
なお、この電圧センサ40を、先の実施の形態1の、AC/DCコンバータ101とDC/DCコンバータ102との両者を備えた電力変換装置に設けた場合も、同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、先の実施の形態1で電流センサ30に関して説明したと同様、電圧センサ40の測定対象についても、平滑コンデンサ端子62、63間の電圧に限られるものではない。
実施の形態5.
図11は、実施の形態5による電力変換装置の全体構成を示す図である。ここでは、平滑コンデンサ端子62、63間に平滑コンデンサ5と直列に接続され平滑コンデンサ5に流れる電流を測定する電流センサ30と、平滑コンデンサ端子62、63間に接続され平滑コンデンサ5に発生する電圧を測定する電圧センサ40との両者を備えている。
そして、両者に電源を供給する共通の制御電源(電源c)45を備えている。
図11の、電流センサ30と電圧センサ40とを用いた場合も、既述したと全く同じ根拠により、電流センサ30および電圧センサ40は共に、主回路配線14上に存在する寄生インダクタンス15bに発生するサージ電圧Vsurgeの影響を受けることなく正常な測定動作を達成することができることは明らかである。
更に、電流センサ30および電圧センサ40を駆動するための電源を共通化できるので、電源数を削減することができ、電力変換装置の小型化低価格化が実現できる。
また、以上の説明では、電流センサ30および電圧センサ40は、共に、平滑コンデンサ端子62、63間の電流および電圧を測定対象としているが、これに限られるものではなく、更に、互いに異なる部位の電流および電圧を測定するものであってもよい。
なお、以上の各実施の形態例においては、電力変換器としてAC/DCコンバータ101およびDC/DCコンバータ102を例示して説明したが、双方向に電力変換を行う双方向型電力変換器を適用した場合も、本願を適用することで既述したと同等の効果を奏することは明らかである。
また、電力変換器として、平滑コンデンサ端子と別電圧端子としての交流電圧端子との間で直流を交流に電力変換するインバータとしてもよく、この場合も、本願を適用することで既述したと同等の効果を奏することは明らかである。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 交流電源、3a,3b,6a〜6d スイッチング素子、
4a,4b,8a〜8d ダイオード、5 平滑コンデンサ、7 トランス、
9 平滑リアクトル、11 直流負荷、12 直流電源、14 主回路配線、
15a,15b 寄生インダクタンス、16a〜16c,17〜20 電源配線、
21a,21b,22a〜22d 駆動回路、
23a,23b,24a〜24d,34,43 基準電位、
25a,25b,26a〜26c,35,44,45 制御電源、30 電流センサ、
32 シャント抵抗、33 オペアンプ(差動増幅回路)、40 電圧センサ、
41 分圧抵抗、42 絶縁IC、51 直流電源、
54 多出力トランス(プレーナ型トランス)、54a 入力側巻線、
54b〜54f 出力側巻線、60,61 交流電圧端子、
62,63 平滑コンデンサ端子、64,65 直流電圧端子、
101 AC/DCコンバータ、102 DC/DCコンバータ、
501 共通電源回路。
本願に開示される第一の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電流測定回路の基準電位とが、電源配線および前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示される第二の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電圧測定回路の基準電位とが、電源配線および前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示された第三の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位と電流測定回路の基準電位と電圧測定回路の基準電位とが、電源配線および前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとするとともに、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示される第一の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路とを備え、駆動回路の基準電位に接続された電源配線と、電流測定回路の基準電位に接続された電源配線とが、前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示される第二の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位に接続された電源配線と、電圧測定回路の基準電位に接続された電源配線とが、前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。
本願に開示された第三の電力変換装置は、主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、電流測定回路に電源を供給する第二電源回路と、電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、駆動回路の基準電位に接続された電源配線と、電流測定回路の基準電位に接続された電源配線と、電圧測定回路の基準電位に接続された電源配線とが、前記主回路配線のみを介して互いに接続され、第一電源回路と第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとするとともに、第一電源回路と第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとしたものである。

Claims (14)

  1. 主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、前記スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、前記駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、前記電流測定回路に電源を供給する第二電源回路とを備え、前記駆動回路の基準電位と前記電流測定回路の基準電位とが共に前記主回路配線に接続された電力変換装置であって、
    前記第一電源回路と前記第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとした電力変換装置。
  2. 主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、前記スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、前記駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、前記電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、前記駆動回路の基準電位と前記電圧測定回路の基準電位とが共に前記主回路配線に接続された電力変換装置であって、
    前記第一電源回路と前記第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとした電力変換装置。
  3. 主回路配線に接続され電力変換動作を行うスイッチング素子と、前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を供給する駆動回路と、前記スイッチング素子を制御するための電流を測定する電流測定回路と、前記スイッチング素子を制御するための電圧を測定する電圧測定回路と、前記駆動回路に電源を供給する第一電源回路と、前記電流測定回路に電源を供給する第二電源回路と、前記電圧測定回路に電源を供給する第三電源回路とを備え、前記駆動回路の基準電位と前記電流測定回路の基準電位と前記電圧測定回路の基準電位とが共に前記主回路配線に接続された電力変換装置であって、
    前記第一電源回路と前記第二電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとするとともに、前記第一電源回路と前記第三電源回路とを互いに電気的に絶縁されたものとした電力変換装置。
  4. 前記第二電源回路を前記第三電源回路と共通のものとした請求項3記載の電力変換装置。
  5. 前記電流測定回路は、前記主回路配線に接続されたシャント抵抗および前記第二電源回路からの電源で動作し、前記シャント抵抗に発生する電位差を入力信号として電流測定信号を出力する演算増幅回路を備えた請求項1または請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧測定回路は、前記主回路配線に接続された分圧抵抗および前記第三電源回路からの電源で動作し、前記分圧抵抗により分圧された電圧を入力信号として電圧測定信号を出力する絶縁ICを備えた請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 単一電源、およびこの単一電源に接続された入力側巻線と互いに電気的に絶縁された複数の出力側巻線とからなる変圧器を備えた共通電源回路を備え、前記複数の前記出力側巻線を介して前記駆動回路および前記電流測定回路に電源を供給することにより、前記第一電源回路および前記第二電源回路を単一の前記共通電源回路に置き替えた請求項1または請求項5に記載の電力変換装置。
  8. 単一電源、およびこの単一電源に接続された入力側巻線と互いに電気的に絶縁された複数の出力側巻線とからなる変圧器を備えた共通電源回路を備え、前記複数の前記出力側巻線を介して前記駆動回路および前記電圧測定回路に電源を供給することにより、前記第一電源回路および前記第三電源回路を単一の前記共通電源回路に置き替えた請求項2または請求項6に記載の電力変換装置。
  9. 単一電源、およびこの単一電源に接続された入力側巻線と互いに電気的に絶縁された複数の出力側巻線とからなる変圧器を備えた共通電源回路を備え、前記複数の前記出力側巻線を介して前記駆動回路、前記電流測定回路および前記電圧測定回路に電源を供給することにより、前記第一電源回路、前記第二電源回路および前記第三電源回路を単一の前記共通電源回路に置き替えた請求項3または請求項4に記載の電力変換装置。
  10. 前記変圧器を、基板パターンによって巻線が構成されたプレーナ型トランスとした請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記電力変換装置が、前記スイッチング素子を複数個備える場合、前記複数個の前記スイッチング素子をそれぞれオンオフ駆動する前記複数個の前記駆動回路に、単一の共通する前記第一電源回路から電源を供給するようにした請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記電力変換装置は、入力電圧端子と出力電圧端子とを備え、直流電源が接続された前記入力電圧端子と前記出力電圧端子との間で電力変換を行う直流/直流電力変換器を備えた請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記電力変換装置は、入力電圧端子と出力電圧端子と平滑コンデンサが接続された平滑コンデンサ端子とを備え、交流電源が接続された前記入力電圧端子と前記平滑コンデンサ端子との間で電力変換を行う交流/直流電力変換器および前記平滑コンデンサ端子と前記出力電圧端子との間で電力変換を行う直流/直流電力変換器を備えた請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたトランジスタを用いて構成された請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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