JP2020025014A - 高温超電導コイル及び超電導磁石装置 - Google Patents

高温超電導コイル及び超電導磁石装置 Download PDF

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達郎 宇都
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貞憲 岩井
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Abstract

【課題】熱暴走の防止効果を向上させた高温超電導コイル及び超電導磁石装置を提供する。【解決手段】超電導コイル10Aは、超電導線材20が巻回されることで形成される巻線部材と、巻回されて対向する超電導線材20間に挿入される絶縁性部材17と、超電導線材20と絶縁性部材17との間に配置されてコイル径方向に超電導線材20と電気的に接続される導電性部材18と、巻線部材のコイル径方向に沿う側面に設けられて超電導線材20及び導電性部材18を他周の超電導線材20へ電気的に接続する迂回路13と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、高温超電導コイル及び超電導磁石装置の熱暴走の防止技術に関する。
一般に、超電導線材には、超電導状態の維持が可能な電流密度、温度及び磁場の上限値、すなわち臨界電流密度、臨界温度及び臨界磁場がある。電流密度、温度及び磁場のいずれかがこれらの臨界値を超えた箇所では、常電導状態への転移によってジュール損失による発熱が発生する。この発熱により常電導転移領域付近のフラックスフロー抵抗が増加し、それに伴いジュール損失による発熱がさらに増加する。
ビスマス系のBi2Sr2Ca2Cu3O10+x線材又はレアメタル酸化物系のRE1B2C3O7線材等の高温超電導線材を用いた超電導コイルは、20K〜50K程度の高温でも高い臨界電流密度を有する。よって、低温超電導線材と比較して高温での高電流密度運転が可能である。
しかし、高温超電導線材は、20K〜50Kの温度範囲では、低温超電導コイルの運転温度帯における低温超電導線材よりも比熱が大きいため、常電導転移領域の拡大が遅い。また、高電流密度運転をすると発熱密度が高くなる。従って、従来のコイル電圧又はコイル温度の上昇をトリガーにしたクエンチ保護方法では、検知する前に常電導転移領域で熱暴走が発生し高温超電導線材が焼損してしまうおそれがあった。そこで、通電電流に常電導転移領域を迂回させる技術が研究されている。
特開2017−103352号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、高温超電導線材とこの高温超電導線材に接続した迂回路との接続抵抗が、熱暴走の防止効果発揮の制約になりうるという課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、熱暴走の防止効果を向上させた高温超電導コイル及び超電導磁石装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係る高温超電導コイルは、超電導線材が巻回されることで形成される巻線部材と、巻回されて対向する前記超電導線材間に挿入される絶縁性部材と、前記超電導線材と前記絶縁性部材との間に配置されてコイル径方向に前記超電導線材と電気的に接続される導電性部材と、前記巻線部材の前記コイル径方向に沿う側面に設けられて前記超電導線材及び前記導電性部材を他周の超電導線材へ電気的に接続する迂回路と、を備えるものである。
本発明により、熱暴走の防止効果を向上させた高温超電導コイル及び超電導磁石装置が提供される。
一般的な高温超電導線材の構成斜視図。 (A)は一般的な超電導コイルの斜視図、(B)は(A)のII−II線に沿うコイル径方向断面を示す断面図。 第1実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の拡大断面図。 超電導コイルに作用する磁場形状の説明図。 超電導コイルの最内周から最外周までのコイル径方向における位置とフラックスフロー抵抗による電界強度との関係を示す図。 第1実施形態に係る超電導コイルの変形例を示す部分拡大断面図。 第2実施形態に係る超電導コイルで用いられる導電性部材の一例の斜視図。 第3実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の部分拡大断面図。 第3実施形態に係る超電導コイルの変形例を示す部分拡大断面図。 第4実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の部分拡大断面図。 第4実施形態に係る超電導コイルの変形例を示す部分拡大断面図。 第4実施形態に係る超電導コイルの第2の変形例を示す部分拡大断面図。 第5実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の部分拡大断面図。 第6実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の部分拡大断面図。 第7実施形態に係る超電導コイルであって、図2(B)に示した範囲の部分拡大断面図。 複数の超電導コイルで構成した超電導磁石装置の部分断面斜視図。 各々のコイルにおける磁場によるフラックスフロー抵抗による電界強度の垂直成分の分布を示す図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(高温超電導線材)
まず、図1の一般的な高温超電導線材(以下、単に「超電導線材」という)20の構成斜視図を用いて、超電導線材20の構成を説明する。
超電導線材20は、図1に示されるように、一般に薄膜状の層が積層されたテープ形状の線材を構成している。
超電導線材20は、例えば、ニッケル基合金、ステンレス又は銅などの高強度の金属材質である基板22と、基板22の上に形成される中間層24と、中間層24を基板22の表面に配向させるマグネシウムなどからなる配向層23と、中間層24の上に形成される酸化物でできた超電導層25と、銀、金又は白金などで組成される保護層26と、銅又はアルミニウムなどの良伝導性金属である安定化層21と、から構成される。
中間層24は、基板22と超電導層25の熱収縮の際に起因する熱歪みを防止する。
保護層26は、レアメタル酸化物(RE酸化物)等からなる超電導層25に含まれる酸素が超電導層25から拡散することを防止して、超電導層25を保護している。
安定化層21は、超電導層25への過剰通電電流の迂回経路となって熱暴走を防止する。
ただし、超電導線材20を構成する各層の種類及び数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて多くても少なくてもよい。
(高温超電導コイル)
図2(A)は、一般的な超電導コイル10の斜視図である。
図2(B)は、図2のII−II線に沿うコイル径方向断面を示す断面図である。
高温超電導コイル(以下、「超電導コイル」という)10は、主に、超電導線材20が巻回されることで形成される巻線部材11で構成される。
巻線部材11は、超電導線材20が巻回によってコイル径方向に積層されることで形成されるコイル径方向に沿った一対の巻線側面部12を有する。この巻線側面部12には迂回路13が設けられ、巻線部材11全体がエポキシ樹脂等の硬化性樹脂14に含浸されその外面がコーティングされる。
硬化性樹脂14には、エポキシ樹脂以外にも、ポリエステル樹脂、アクリル、パラフィン、ワックス、又はロウが好適に使用される。超電導コイル10は、図2(A)に示す超電導線材20が同心円状に巻回された、いわゆるシングルパンケーキコイルに加えて、2つのシングルパンケーキコイルが最内周又は最外周で電気的に接続されたダブルパンケーキコイルであることもある。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態に係る超電導コイル10Aであって、図2(B)に示した範囲Πの拡大断面図である。
後述の図6及び図8〜図14の各図も同様に、範囲Πの拡大断面図を示している。
巻回されて対向する超電導線材20間に、図3に示されるように、絶縁性部材17が配置されることでこれらの超電導線材20どうしが絶縁される。以下、超電導線材20一周分を「ターン」と呼ぶ。
絶縁性部材17は、例えば、ポリイミド等の絶縁テープが超電導線材20と共巻されることで超電導線材20間に配置される。また、巻線部材11をエポキシ樹脂等の硬化性絶縁樹脂を含浸により超電導線材20間まで浸入させることで、絶縁性部材17を配置してもよい。なお、超電導線材20をコイル径方向に確実に絶縁するためには、硬化性絶縁樹脂に加えて、絶縁テープを挿入することが望ましい。
また、超電導線材20と絶縁性部材17との間には、導電性部材18が配置される。この導電性部材18は、超電導線材20に面接触して、超電導線材20とコイル径方向に電気的に接続される。
なお、例えば絶縁性部材17が硬化性絶縁樹脂の場合、超電導線材20と導電性部材18との間にも僅かに絶縁性部材17が浸入する場合がある。この場合でも、超電導線材20から導電性部材18に通電電流Iが一部でも流出することができれば、導電性部材18と超電導線材20とは電気的に接続されているとする。
巻線側面部12には、迂回路13が設けられて超電導線材20及び導電性部材18を他ターンの超電導線材20へ電気的に接続する。つまり、電気的に相互に接続された超電導線材20及び導電性部材18のそれぞれが、他ターンの超電導線材20に接続された迂回路13に巻線側面部12において接続される。
迂回路13は、板材又は箔の圧着又はハンダ接続によって巻線側面部12上に形成される。また、巻線側面部12へのメッキ又は塗布によって迂回路13を形成してもよい。
特にメッキによって迂回路13を形成すると、迂回路13を薄くすることができ、超電導コイル10Aの自由な変形を阻害しない。なお、図3では巻線側面部12の片面のみに迂回路13を設けた例を示しているが、巻線側面部12の両面に設けてもよい。これら迂回路13及び導電性部材18には、通常運転時における超電導線材20のフラックスフロー抵抗より大きく、かつ、常電導転移領域16の抵抗よりも小さい材料が選択される。
迂回路13及び導電性部材18の材料は、通常運転時においての超電導線材20以上の抵抗を有し、かつこの超電導線材20の常電導転移時の抵抗よりも小さい抵抗の材料が選択される。例えば、銅、ステンレス、アルミニウム、又はインジウムなどの常電動金属、半導体、導電性プラスチック、又はセラミックス材等である。また、グラファイト、炭素繊維又は炭素繊維複合材などのカーボン材料なども迂回路13及び導電性部材18として好適に用いることができる。
このような超電導線材20、導電性部材18、絶縁性部材17、及び迂回路13の接続構造によって、通電電流Iの一部は、迂回路13を介して常電導転移が発生したターンの超電導線材20から他ターンの超電導線材20へ流出することができる。
この他ターンへの流出により、常電導転移領域16を流れる通電電流Iの電流密度が低くなるとともに、迂回路13及び導電性部材18でジュール熱が発生してコイル温度が上昇する。よって、使用者が気づかないうちに熱暴走が進行して常電導転移領域16が焼損してしまうことが防止される。
ここで、超電導コイル10Aが導電性部材18を備えたときの、通電電流Iの流通領域(以下、「電流流通領域」)27と迂回路13との接続抵抗について説明する。
常電導転移が発生していない場合、超電導線材20と導電性部材18との電気抵抗差により、導電性部材18に流れる電流はほぼゼロである。よって、常伝導転移が発生していない場合の電流通流領域27は、超電導線材20内のみである。
一方、常電導転移が発生した場合、超電導線材20の抵抗値の局所的な上昇により、常電導転移領域16付近を流れる通電電流Iの一部が、図3に示されるように、導電性部材18に流入する。よって、常伝導転移の発生時には、超電導線材20に加え、導電性部材18も電流流通領域27になる。よって、導電性部材18を備えないときと比較したときの、電流流通領域27との接続面積の増加率は、次式(1)で表される。
Figure 2020025014
ただし、超電導線材20のコイル径方向の厚さをd、導電性部材18のコイル径方向の厚さをsとする。
つまり、導電性部材18を超電導線材20に密着させて電気的に接続することで、常電導転移発生時の電流流通領域27と迂回路13との接続面積が増加する。
また、迂回路13を介して他ターンへ流出する通電電流Iの一部Iは、次式(2)で表される。
Figure 2020025014
ただし、Rは超電導線材20中のフラックスフロー抵抗、Rwはコイルターン間の抵抗、R1 jointは常電導転移が発生したターンの電流流通領域27と迂回路13との間の接続抵抗、Rpassは迂回路13自体の抵抗、R2 jointは他ターンの超電導線材20と迂回路13との間の接続抵抗、を表す。
ここで、式(1)より、導電性部材18を採用した場合、接続抵抗R jointを約d/(d+s)倍に減らすことができる。例えば、導電性部材18の厚さが超電導線材20と同じ厚さdであった場合には、接続抵抗R jointをd/(d+s)=1/2倍に半減させることができる。従って、式(2)より、超電導線材20と絶縁性部材17との間に導電性部材18を配置することで、通電電流Iを他ターンへ流出させやすくすることができる。
なお、導電性部材18の厚さsを増加させると、電流流通領域27と迂回路13との接続面積をさらに増加させることができる一方、超電導コイル10A中の超電導線材20の割合が減少するため全体として電流密度は低下する。よって、導電性部材18の厚さsは、このような接続面積及び全体の電流密度の関係を加味して決定されるのが好ましい。例えば、超電導コイル10A中で電気的負荷が高くなることが見込まれる箇所にのみ、導電性部材18を複数周巻回するなどして、導電性部材18のコイル径方向の厚さsを調整することが望ましい。
次に、図4及び図5用いて、導電性部材18及び迂回路13の具体的な配置位置について説明する。
図4は、超電導コイル10に作用する磁場形状の説明図である。
通電電流Iに基づく磁場Bは、超電導コイル10の巻回軸Cからコイル径方向に旋回して、図4に示されるように、一部が超電導線材20に進入する。超電導線材20における各位置でのフラックスフロー抵抗の大きさは、各位置を貫くこの磁場Bの向き及び大きさなどによって変化する。
また、図5は、超電導コイル10の最内周から最外周までのコイル径方向に沿った断面における位置とフラックスフロー抵抗による電界強度との関係を示す図である。
図5からわかるように、フラックスフロー抵抗による電界強度が最大になるのは、超電導コイル10の最内周からコイル径方向の中央部付近までの位置である。つまり、超電導コイル10の最内周から中央部付近までの位置では、一般に臨界電流値Icが他の位置よりも低くなる。
従って、導電性部材18及び迂回路13を設けて迂回を促進する位置は、超電導コイル10Aの最内周から中央部付近までの位置であることが望ましい。つまり、導電性部材18及び迂回路13は、超電導コイル10Aの内部で臨界電流値Icを低下させるフラックスフロー抵抗が高くなる位置が好ましい。また、入熱によっても臨界電流値Icは低くなるため、高温になりやすい箇所にも導電性部材18及び迂回路13を設けておくのが望ましい。
なお、図4の磁場Bの形状は、典型的な形状を例示したもので、超電導コイル10の形状または配置される環境によって変化する。よって、導電性部材18及び迂回路13が配置される具体的な位置は、実際の磁場Bの形状又は入熱環境などを加味して決定される。
また、図6は第1実施形態における変形例の超電導コイル10Bを示す部分拡大断面図である。
図6に示されるように、超電導線材20の両面に導電性部材18が面接触して、超電導線材20と絶縁性部材17とは直接な接触面を有しない場合もある。この場合も、超電導線材20に面接触するいずれの導電性部材18も、常電導転移の発生時に電流流通領域27を広げて電流流通領域27と迂回路13との接続抵抗を下げる機能を発揮している。
以上のように、第1実施形態に係る超電導コイル10(10A,10B)によれば、電流流通領域27と迂回路13との接続抵抗を低下させることで、熱暴走の防止効果を向上させることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る超電導コイル10で用いられる導電性部材18の一例の斜視図である。
第2実施形態に係る超電導コイル10は、図7に示されるように、導電性部材18が、常電導線材18aであって、空隙又は空孔を有するものである。空隙又は空孔を有する常電導線材18aとしては、例えば、メッシュ材、フィラメント材、不織布、又はフェルト材が挙げられる。
超電導コイル10内に迂回路13があると、超電導コイル10の励磁時に、誘導電圧により、通電電流Iの一部がこれら迂回路13等を介して他ターンへ流出してしまう。この流出は誘導電圧が消失するまで継続されるため、通電開始から生成磁場が設計磁場形状になるまでに時差が発生する。この時差は流出が多いほど大きくなるため、設計磁場の早期形成の観点からは、迂回路13及び導電性部材18の抵抗値をできるだけ大きくする必要がある。
そこで、第2実施形態では、導電性部材18の空隙率を空隙又は空孔の数量又は大きさで厳密に調整することで、導電性部材18の電導率を厳密に調整する。導電性部材18の電導率を厳密に調整することで、設計磁場への形成遅れの長期化及び熱暴走の双方の防止を加味した導電性部材18にする。
また、このような導電性部材18では、導電性部材18の厚さや材質を変更することなく、迂回路13と電流流通領域27との間の接続抵抗を調整することができる。例えば、電気負荷の高低に合わせて常電導線材18aを使い分けることで、導電性部材18の材質又は体積を変えずに超電導コイル10中の各所の抵抗値を最適に調整することができる。
なお、上述の常電導線材18aを複数組み合わせてもよく、これらの常電導線材18aを空隙や空孔を有さない常電導線材18aと組み合わせてもよい。
なお、導電性部材18が空隙又は空孔を有すること以外は、第2実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
また、図面においても同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
このように、第2実施形態に係る超電導コイル10によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、厚さや材質を変更することなく導電性部材18を最適な抵抗値にすることができるので、熱暴走をより確実に抑制することができる。
また、導電性部材18を最適な抵抗値にすることで、導電性部材18を設けたことによる励磁時の磁場形成の遅れが不要に増大することを防止することができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る超電導コイル10Cの範囲Πの部分拡大断面図である。
第3実施形態に係る超電導コイル10Cは、図8に示されるように、導電性部材18が、硬化性導電樹脂18bである。
硬化性導電樹脂18bは、例えば硬化性樹脂14と同様の材料の硬化性絶縁樹脂に導電細片18cを混入させることで全体として導電性を有したものである。
硬化性導電樹脂18bは、例えば、巻線部材11を硬化性導電樹脂18bに含浸することで超電導線材20と絶縁性部材17との間に浸入した後に、硬化される。このように導電性部材18が当初粘着性を有する場合、絶縁性部材17は、予め超電導線材20とともに巻回する絶縁テープであることが望ましい。また、硬化性導電樹脂18bは、巻回時に塗布によって形成してもよい。
導電細片18cとしては、例えばカーボンブラック、炭素繊維又はグラファイトなどのカーボン系の粉末が用いられる。また、導電細片18cには、金属微粒子、金属酸化物、金属繊維またはウィスカーなどの金属系の粉末が用いられてもよい。また、微粒子または合成繊維を金属コートすることで導電細片18cにしてもよい。
なお、硬化性導電樹脂18bの含浸又は塗布で導電性部材18を形成する場合、巻線部材11は、硬化した硬化性導電樹脂18bによる各ターン相互の固着により剛性が高まる。よって、さらに超電導コイル10C全体を硬化させなくてもよいため、図8に示されるように、硬化性樹脂14によるコーティングを行わなくてもよい。
また、硬化性導電樹脂18bへの含浸時又は塗布時に、硬化性導電樹脂18bを積極的に巻線側面部12に付着させて、硬化性導電樹脂18bで迂回路13を形成させてもよい。このように導電性部材18と迂回路13とを同一材料で連続的に形成させる場合、作製工程及びコイル構成がともに簡素になり製造コストを削減することができる。
また、図9は、第3実施形態における変形例の超電導コイル10Dを示す部分拡大断面図である。
図9に示されるように、この硬化性導電樹脂18b及び第2実施形態で説明した常電導線材18aを組み合わせて全体として導電性部材18を構成してもよい。
なお、硬化性導電樹脂18bは、例えば含浸により迂回路13と超電導線材20との間に浸入することもある。この場合も、硬化性導電樹脂18bを介して迂回路13と超電導線材20とが電気的に接続されているため、通電電流Iを他ターンの超電導線材20に流出させることができる。
このように、第3実施形態に係る超電導コイル10(10C,10D)では、硬化性導電樹脂18bに配合される導電細片18cの割合又は種類を変更することにより、硬化性導電樹脂18bの体積抵抗率を調整することができる。よって、超電導コイル10(10C,10D)内の各箇所でその電気的負荷に合わせて異なる抵抗値に調整しながら導電性部材18及び迂回路13を形成することができる。
なお、導電性部材18に硬化性導電樹脂18bを用いること及び導電性部材18と迂回路13とを一体的に形成すること以外は、第3実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
このように、第3実施形態に係る超電導コイル10(10C,10D)によれば、第2実施形態と同様に、設計磁場形状の形成の遅れを不要に増加させることなく、熱暴走をより確実に防止することができる。
また、第3実施形態では、超電導コイル10Cの作製工程及びコイル構成が簡素になるため、製造コストを削減することができる。
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係る超電導コイル10Eの範囲Πの部分拡大断面図である。
第4実施形態に係る超電導コイル10Eは、図10に示されるように、導電性部材18が、超電導線材20よりも巻回軸C方向に幅広であり、巻線側面部12から巻回軸C方向に突出する突出部28を有する。
導電性部材18の厚さは、超電導線材20と同程度であるため、導電性部材18を単純に挿入したのみでは、迂回路13との接触面積が小さく、接続抵抗の低下が十分でない場合もある。また、接触面積が小さいために、外力などを受けて迂回路13が導電性部材18から剥離して、接続抵抗を引き上げてしまうおそれもある。そこで、第4実施形態では、導電性部材18の一部が迂回路13内部へ食い込むように配置させて、導電性部材18と迂回路13との接触面積を増加させている。
このような形状の導電性部材18を用いる場合、迂回路13に硬化性導電樹脂18b、ハンダ、又はメッキ等の不特定形状物を用いると、導電性部材18と迂回路13との密着性を高めることができる。
なお、導電性部材18を超電導線材20よりも幅広にせずに超電導線材20から巻回軸C方向にずらして巻回することで巻線側面部12から導電性部材18を突出させてもよい。
また、図11は、第4実施形態における変形例の超電導コイル10Fを示す部分拡大断面図である。
図11に示されるように、突出部28のコイル径方向の厚さを、導電性部材18の他の箇所よりも厚くしてもよい。つまり、導電性部材18の突出部28を巻線側面部12に沿わせてもよい。
なお、図11では、導電性部材18を一方の巻線側面部12にのみ沿わせてL字形状にしているが、導電性部材18は両方の巻線側面部12に沿うコの字形状に成形してもよい。例えば、導電性部材18をターン間に配置後に突出部28を機械的に屈曲させて、巻線側面部12に沿わせる。
また、図12は、第4実施形態における第2の変形例の超電導コイル10Gを示す部分拡大断面図である。
図12に示されるように、導電性部材18の突出部28をさらにコイル径方向に延長させて、他ターンに配置された突出部28に接触させて、迂回路13を形成してもよい。
導電性部材18は、前述のように、必要な箇所のみに配置されていればよいので、図12に示されるように、導電性部材18は複数周を跨いで他ターンの導電性部材18に接続されてもよい。
なお、導電性部材18と迂回路13との接触面積を大きくすること以外は、第4実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
このように、第4実施形態に係る超電導コイル10(10E,10F)によれば、第1実施形態の効果に加え、導電性部材18と迂回路13との接触面積を広くすることで、より迂回路13と導電性部材18との間の接続抵抗を低減することができる。
また、この接触面積を広くすることで、迂回路13が容易に剥離することを防止して、迂回路13と導電性部材18がより確実に電気的に接続することができる。
(第5実施形態)
図13は、第5実施形態に係る超電導コイル10Hの範囲Πの部分拡大断面図である。
第5実施形態に係る超電導コイル10Hは、図13に示されるように、導電性部材18が、コイル径方向に沿って積層される常電導部材層18e及び超電導部材層18fで構成される。
超電導部材層18fは、例えば超電導線材20と同種の線材が用いられる。
例えば、常電導転移領域16が発生した付近では大きな発熱を発生させることが好ましくないことや、より多くの通電電流Iを他ターンへ流出させたいこともある。しかし、導電性部材18が常電導体のみで構成されている場合には、抵抗値の下限に限界があり、希望する抵抗値を実現できないこともおこりうる。また、超電導線材20に直接超電導体を接触させると、前述の磁場形成の遅れが顕著になる。
そこで、第5実施形態では、導電性部材18を常電導部材層18e及び超電導部材層18fの2層で構成して導電性部材18の電導率を同一のターン内で異なるものにする。
第5実施形態では、超電導部材層18fが常電導部材層18eによって超電導線材20から隔てられているため、定常通電状態では通電電流Iは超電導部材層18fには流れない。超電導線材20に常電導転移領域16が発生して常電導部材層18eに流出が発生した場合に、常電導部材層18eから超電導部材層18fにさらに流出が発生する。
超電導部材層18fでは、常電導部材層18eと比較して顕著に抵抗が小さいため、多量の電流をほとんど発熱させることなく迂回路13に流出させることができる。
なお、導電性部材18が、常電導部材層18e及び超電導部材層18fで構成されること以外は、第5実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
このように、第5実施形態に係る超電導コイル10Hによれば、第1実施形態と同様の効果に加え、常電導体のみでは実現できない低い抵抗値を実現することができるため、導電性部材18の抵抗値及び発熱量を幅広く調整することができる。
(第6実施形態)
図14は、第6実施形態に係る超電導コイル10Iの範囲Πの部分拡大断面図である。
第6実施形態に係る超電導コイル10Iでは、図14に示されるように、超電導線材20間に絶縁性部材17が設けられていない無絶縁領域32が設けられる。無絶縁領域32では、超電導線材20が他ターンの超電導線材20に直接又は導電性部材18を介してコイル径方向に電気的に接続される。
無絶縁領域32に常電導転移領域16が発生した場合、通電電流Iは無絶縁領域32内の複数ターンの超電導線材20をコイル径方向に横断しながら迂回路13に流入する。そして、迂回路13から絶縁性部材17を跨いで他ターンの超電導線材20に流れこむ。
このように、第6実施形態では、他ターンの超電導線材20も迂回経路に含むことができるため、超電導転移が発生した場合に、より多くの通電電流Iを流出させることができる。また、無絶縁領域32全体と迂回路13との接触面積が式(2)の接続抵抗R1 jointに寄与するため、接続抵抗R1 jointを小さくすることができる。つまり、より確実に常電導転移領域16における電流密度を低下させることができる。
このような無絶縁領域32の特性から、無絶縁領域32は、超電導コイル10I内の他の部分と比べて負荷率が高い位置に設定することが好ましい。
なお、無絶縁領域32を設けて無絶縁領域32と迂回路13とを電気的に接続すること以外は、第6実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
このように、第6実施形態に係る超電導コイル10Iによれば、通電電流Iを無絶縁領域32全体に流出させながら迂回路13に流入させることができるため、第1実施形態と同様の効果に加えて、より確実に通電電流Iに常電導転移領域16を迂回させることができる。
(第7実施形態)
図15は、第7実施形態に係る超電導コイル10Jの範囲Πの部分拡大断面図である。
第7実施形態に係る超電導コイル10Jは、図15に示されるように、超電導線材20及び導電性部材18の少なくとも一方の巻回軸C方向に沿う幅広面に離型処理がなされる。
離型処理は、例えば離型材33又は離型加工によって、巻回により密着する部材同士の接触力を弱める処理のことである。
超電導コイル10の運転温度までの冷却時には、超電導コイル10内に発生する熱応力又は電磁応力等の剥離応力が超電導線材20の許容値を超えることがある。許容値以上の剥離応力がかかると、超電導線材20内部の超電導層25が破壊されて臨界電流値Icが低下する等、超電導特性が劣化(低下)する。よって、通常では発生しないはずの通電電流値においてもフラックスフロー抵抗が発生し、定格運転時においても迂回路13への流出が発生する。つまり、超電導線材20を周回する通電電流Iが減少して、定格運転時にも磁場形状が設計通りに発生しないことになる。
そこで、第7実施形態では、超電導コイル10J内に離型処理を行い、超電導線材20に許容値以上の剥離応力の発生を防止する。
特に、冷却時に発生するコイル径方向の熱応力は、コイル内径とコイル外径との比率に依存する。そこで、離型材33によって巻線部材11を複数に分割することで、分割された各々の巻線部材11の内径と外径との比率を小さく設定し、剥離応力を許容値以下にする。離型材33には、例えば、フッ素樹脂、パラフィン、グリース、又はシリコンオイルを接着又は塗布した絶縁線材等、超電導線材20又は導電性部材18との離型性のよいものが用いられる。
なお、超電導コイル10J内に離型処理を行うこと以外は、第5実施形態は第1実施形態と構成的にも動作的にも同様となるので、重複する説明を省略する。
このように、第7実施形態に係る超電導コイル10Jによれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、超電導線材20にかかる剥離応力を許容値以下にすることで、超電導特性の劣化を防止することができる。つまり、第7実施形態に係る超電導コイル10Jによれば、定格運転時に発生させる磁場形状を設計通りに維持することができる。
(第8実施形態)
図16は、複数の超電導コイル10で構成した超電導磁石装置50の部分断面斜視図である。
第8実施形態では、図16に示されるように、第1実施形態〜第7実施形態に示した超電導コイル10を含む複数のコイル40nが超電導磁石装置50を構成する。
超電導磁石装置50は、巻回軸Cに沿って積層されたコイル40nの積層体36に、フランジ34及び冷却装置等の磁場発生源として必要な機器が設けられて構成される。
なお、積層されるコイル40nのうちには常電導性コイルが含まれていてもよいが、以下ではいずれも超電導コイル10であるとして説明する。
ここで、図17は、各々のコイル40n(例えば、n=1〜6)における磁場Bによるフラックスフロー抵抗による電界強度の垂直成分の分布を示す図である。
図17では、積層されるコイル40nは、巻回中心方向の中央部に位置するほど、磁場Bのテープ面垂直成分が小さく、遮蔽電流の影響が小さいことが示されている。
つまり、巻回軸Cに沿って積層された複数のコイル40nの積層体36においても、コイル40nの位置によって磁場Bに基づくフラックスフロー抵抗の大きさは異なる。すなわち、コイル40nの積層体36における積層される位置によって、コイル40nの臨界電流値Icは異なる。
具体的には、通常、磁場Bの剥離方向(すなわち、コイル径方向)の成分が最大になる積層体36における両端のコイル40nが、臨界電流値Icが低くなるものである。
そこで、第8実施形態では、例えば、第1実施形態〜第7実施形態に示した超電導コイル10を積層体36の両端に配置する。
一方、前述したように、迂回路13を過度に多用すると、励磁の開始時に迂回路13に迂回する通電電流Iが過大になり、想定した磁場形状になるまでに時間がかかる。よって、迂回路13が設けられた超電導コイル10は、積層体36の両端等のように、特に臨界電流値Icが低くなる位置に限定して用いることが望ましい。
なお、超電導コイル10を具体的に超電導磁石装置50に適用したこと、及び超電導コイル10の好適な配置位置を特定したこと以外は、第8実施形態は第1実施形態等と同じ構造及び動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第8実施形態によれば、第1実施形態〜第7実施形態の効果を超電導磁石装置50に発揮させることができる。
また、積層体36のうち特定の位置にのみ迂回路13を設けた超電導コイル10を用いることで、設計磁場に形成させるまでの磁場形成遅れの不要な増加を防止することができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の超電導コイル10及び超電導磁石装置50によれば、導電性部材18によって電流流通領域27と迂回路13との接続抵抗を小さくすることにより、熱暴走の防止効果を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、巻線部材の形状は、パンケーキ形状のものに限定されない。巻線部材は、レーストラック型、鞍型、楕円型などの非円形形状、又はこれらの非円形形状が3次元的に歪んだ形状、またはソレノイド形状であってもよい。
10(10A〜10J)…超電導コイル、11…巻線部材、12…巻線側面部、13…迂回路、14…硬化性樹脂、16…常電導転移領域、17…絶縁性部材、18(18a〜18f)…導電性部材、18a…常電導線材、18b…硬化性導電樹脂、18c…導電細片、18e…常電導部材層、18f…超電導部材層、19…巻枠、20…超電導線材、21…安定化層、22…基板、23…配向層、24…中間層、25…超電導層、26…保護層、27…電流流通領域、28…突出部、32…無絶縁領域、33…離型材、34…フランジ、36…積層体、40n(n=1〜6)…コイル、50…超電導磁石装置、B…磁場、C…巻回軸、I…通電電流、Ic…臨界電流値、Π…コイル断面中の部分範囲。

Claims (10)

  1. 超電導線材が巻回されることで形成される巻線部材と、
    巻回されて対向する前記超電導線材間に挿入される絶縁性部材と、
    前記超電導線材と前記絶縁性部材との間に配置されてコイル径方向に前記超電導線材と電気的に接続される導電性部材と、
    前記巻線部材の前記コイル径方向に沿う側面に設けられて前記超電導線材及び前記導電性部材を他周の超電導線材へ電気的に接続する迂回路と、を備えることを特徴とする高温超電導コイル。
  2. 前記導電性部材の前記コイル径方向の厚さは、前記コイル径方向の位置によって異なる請求項1に記載の高温超電導コイル。
  3. 前記導電性部材は、常電導線材及び硬化性導電樹脂の少なくとも一方で構成される請求項1又は請求項2に記載の高温超電導コイル。
  4. 前記導電性部材は、前記コイル径方向に沿って積層される常電導部材層及び超電導部材層で構成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高温超電導コイル。
  5. 前記導電性部材は、前記超電導線材よりも巻回軸方向に幅広であり、前記側面から巻回軸方向に突出する突出部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高温超電導コイル。
  6. 前記突出部の前記コイル径方向の厚さは、前記導電性部材の前記コイル径方向の厚さよりも厚い請求項5に記載の高温超電導コイル。
  7. 前記導電性部材は、前記導電性部材の体積を調整する空隙又は空孔を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の高温超電導コイル。
  8. 前記超電導線材間に前記絶縁性部材が設けられていない無絶縁領域が設けられる請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の高温超電導コイル。
  9. 前記超電導線材及び前記導電性部材の少なくとも一方の巻回軸方向に沿う幅広面には離型処理がなされる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の高温超電導コイル。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の高温超電導コイルを含む超電導磁石装置。
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