JP2020024937A - フィルム状回路接続材料及び回路部材の接続構造体の製造方法 - Google Patents

フィルム状回路接続材料及び回路部材の接続構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光硬化性樹脂を光によって硬化させる場合であっても、充分な樹脂の硬化が得られるフィルム状回路接続材料及びこれを用いた回路部材の接続構造体の製造方法を提供すること。【解決手段】第一の回路部材と第二の回路部材とを接着するための光硬化型のフィルム状回路接続材料100が開示される。フィルム状回路接続材料100は、接着剤20と、該接着剤20中に分散している光反射性粒子2とを含む。光反射性粒子2が、フィルム状回路接続材料100の厚み方向において、当該フィルム状回路接続材料の一方の主面100a側に偏って分布している。【選択図】図1

Description

本発明はフィルム状回路接続材料及び回路部材の接続構造体の製造方法に関する。
従来、例えば液晶ディスプレイ等の基板とICチップ、FPC(フレキシブル印刷配線板)等の回路部材との接続には、接着剤中に導電粒子を分散させた異方導電性接着剤が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。回路部材を基板に実装するに際して、従来のワイヤーボンディング法に代えて、電極をフェイスダウンで直接接続する方法が採用されてきている。かかる接続方法では、異方導電性接着剤を介して回路部材の電極と基板の電極とを対向させ、回路部材と基板とに圧力を付与しながら熱で異方導電性接着剤を硬化させている。
特開2003−253217号公報 特開2003−253239号公報
近年、電子機器の小型化・薄型化の要求に伴い、回路部材の電極の間隔及び電極幅が非常に小さくなってきている。また、液晶の表示品質の向上に対応するため、ガラス基板の厚みが薄くなる傾向にある。
表示品質を向上させるためには、熱圧着後の基板の反りを抑える必要があるが、熱のみを利用する接続(実装)方法では、圧着するためのツールと回路部材を支えるステージとの温度差が大きくなるため、熱膨張差に起因する反りが発生する問題があった。
一方、光硬化性樹脂を光によって硬化させる接続(実装)方法が、近年提案されているが、この方法では光と熱とを同時に併用することが可能であるため、通常の熱のみを利用した場合と比べて接続(実装)工程の低温化が期待される。しかし、ガラス等の光透過性の基板上に形成された回路又は端子が光透過性の素材でない場合、光硬化性樹脂の硬化が不充分になる問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、光硬化型でありながら、光を遮蔽する部分を有する回路部材を接続する場合であっても、充分な樹脂の硬化が得られるフィルム状回路接続材料及びこれを用いた回路部材の接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、上記第一の回路電極と上記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着するための光硬化型のフィルム状回路接続材料に関する。当該フィルム状回路接続材料が、接着剤と、該接着剤中に分散している光反射性粒子とを含み、上記光反射性粒子が、当該フィルム状回路接続材料の厚み方向において、当該フィルム状回路接続材料の一方の主面側に偏って分布している。
本発明に係るフィルム状回路接続材料によれば、光反射性粒子が、フィルム状回路接続材料の厚み方向において、フィルム状回路接続材料の一方の主面側に偏って分布しているため、光反射性粒子が多く分布していない他方の主面側から照射された光が、回路接続材料の内部に向かう方向に反射(散乱)される。そのため、回路等によって生じる遮光部分に光が充分に到達し、フィルム状回路接続材料を良好に硬化させることができると考えられる。
フィルム状回路接続材料は、上記一方の主面側に設けられた上記光反射性粒子を含有する光反射層と、導電粒子を含有する導電粒子層と、を備え、これらがこの順に積層されていてよい。
フィルム状回路接続材料は、導電粒子を実質的に含有しない非導電粒子層を更に備え、該非導電粒子層が上記光反射性粒子と上記導電粒子層との間に積層されていてよい。あるいは、上記光反射層、上記導電粒子層及び上記非導電粒子層がこの順に積層されていてもよい。
本発明はまた、第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、これらの間に当該フィルム状回路接続材料を介在させながら、上記第一の回路電極及び上記第二の回路電極が対向するように配置する工程と、上記フィルム状回路接続材料に光を照射すること及び上記フィルム状回路接続材料を加熱することを含む方法により上記フィルム状回路接続材料を硬化して、上記第一の回路電極と上記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着された接続構造体を得る工程と、を備える、回路部材の接続構造体の製造方法を提供する。
上記製造方法では、上記フィルム状回路接続材料が、上記一方の主面が上記第一の回路部材側になる向きで配置され、上記第二の回路基板側から上記フィルム状回路接続材料に上記光が照射されてもよい。また、上記製造方法では、上記第一の回路部材が半導体チップで、上記第二の回路基板が光透過性基板であってもよい。
本発明に係るフィルム状回路接続材料によれば、光硬化型でありながら、光を遮蔽する部分を有する回路部材を接続する場合であっても、充分な樹脂の硬化が得られるフィルム状回路接続材料を提供することが可能となる。また、このようなフィルム状回路接続材料を用いることによって、導通を迅速かつ良好に確保できる回路部材の接続構造体の製造方法を提供することが可能となる。
フィルム状回路接続材料の一実施形態を示す模式断面図である。 回路部材の接続構造体を製造する一連の工程図である。 図2(b)の工程の模式図である。 (a)は、実施例における評価用基板を示す模式図である。(b)は、回路電極(電極パッド)の拡大模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明をするが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。また、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」又はそれに対応する「メタクリレート」を意味する。「(メタ)アクリル酸」等の類似の表現についても同様である。
(フィルム状回路接続材料)
本実施形態のフィルム状回路接続材料は、第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、上記第一の回路電極と上記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着するための光硬化型のフィルム状回路接続材料である。
図1は、フィルム状回路接続材料の一実施形態を示す模式断面図である。図1のフィルム状回路接続材料100は、接着剤20と、接着剤20中に分散している光反射性粒子2及び導電粒子4とを含む。フィルム状回路接続材料100は、光反射性粒子2を含有する光反射層10と、導電粒子4を含有する導電粒子層30と、導電粒子4を実質的に含有しない非導電粒子層40とから構成される。光反射性粒子2が光反射層10中に含まれることから、光反射性粒子2は、フィルム状回路接続材料100の厚み方向において、フィルム状回路接続材料100の一方の主面100a側に偏って分布している。接着剤20は、光反射層10に含まれる接着剤10a、導電粒子層30に含まれる接着剤30a及び非導電粒子層40に含まれる接着剤40aを含む。接着剤10a、接着剤30a及び接着剤40aは、同一でも異なってもよい。本明細書において、「接着剤」は、回路接続材料のうち、光反射性粒子及び導電粒子以外の成分から構成される硬化性樹脂組成物を意味する。
フィルム状回路接続材料の積層構成は、図1の3層構成に限定されず、光反射性粒子が一方の主面側に偏って分布するような構成であればよい。例えば、非導電粒子層40を設けなくてもよいし、光反射層10、導電粒子層30及び非導電粒子層40の順に積層されてもよい。また、フィルム状回路接続材料が4層以上の多層構成(図示せず)を有してもよい。
光反射性粒子は、フィルム状回路接続材料の厚み方向において、当該フィルム状回路接続材料の一方の主面側に偏って分布している。より具体的には、フィルム回路接続材料中の光反射性粒子のうち90質量%以上が、一方の主面側からフィルム状回路接続材料の厚みの75%以内、50%以内、30%以内、20%以内、15%以内又は10%以内の範囲に分布してもよい。
フィルム状回路接続材料の全体の厚みは、例えば、2μm〜50μmであってよい。フィルム状回路接続材料の厚みが2μm以上であると、第一の回路部材と第二の回路部材との間にフィルム状回路接続材料が充分に充填される傾向にある。フィルム状回路接続材料の厚みが50μm以下であると、第一の回路部材と第二の回路部材との間の導通が充分に確保される傾向にある。
光反射層の厚みは、5μm以下であってよい。また、光反射層の厚みは、0.2μm〜3μm又は0.5μm〜2μmであってよい。光反射層の厚みが5μm以下であると、光反射層の充分な硬化が得やすい傾向にある。光反射層の厚みが0.2μm以上であると、塗工性が良好となる。
接着剤10aは、少なくとも光硬化性樹脂及び光重合開始剤を含む。以下、各成分について説明する。
光硬化性樹脂は、光エネルギーによって硬化する性質を有する樹脂である。光硬化性樹脂としては、特に制限されないが、例えば、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、オキセタン化合物等が挙げられる。
(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー等の光重合性オリゴマーなどが挙げられる。これらは単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、接着剤を硬化させたときに硬化収縮を抑制して柔軟性を与えることから、ウレタンアクリレートオリゴマーを用いてよい。
上記光重合性オリゴマーの粘度が高い傾向にあるため、これと上記光重合性オリゴマーより粘度の低い光重合性多官能(メタ)アクリレートモノマーとを組み合わせて用いてよい。光重合性多官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等の液状又は固形のエポキシ樹脂などが挙げられる。これらの中でも、紫外線を照射して硬化させる際に、硬化速度を高めることが可能となることから、脂環式エポキシ樹脂を用いてよい。
オキセタン化合物としては、例えば、キシリレンジオキセタン、3−エチル−3−(ヒドロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(ヘキシルオキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタンビス{[1−エチル(3−オキセタニル)]メチル}エーテル等が挙げられる。
光重合開始剤としては、光ラジカル発生剤、光塩基発生剤、光酸発生剤等が挙げられる。光ラジカル発生剤は、上述の(メタ)アクリル樹脂と組み合わせることによって、(メタ)アクリル樹脂を、光ラジカル重合させることができる。また、光塩基発生剤又は光酸発生剤は、上述のエポキシ樹脂又はオキセタン化合物と組み合わせることによって、エポキシ樹脂又はオキセタン化合物を、光アニオン重合又は光カチオン重合させることができる。
光ラジカル発生剤としては、ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルベンゾインエーテル等のベンゾインエーテル、ベンジル、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のベンジルケタール、ベンゾフェノン、アセトフェノン等のケトン類及びその誘導体、チオキサントン類、ビイミダゾール類などが挙げられる。これらの光ラジカル発生剤に、必要に応じて、アミン類、イオウ化合物、リン化合物等の増感剤として作用する成分を任意の割合で添加してもよい。光ラジカル発生剤は、光源の波長、所望の硬化特性等に応じて、適宜選択することができる。
光塩基発生剤は、紫外線、可視光等の光照射によって分子構造が変化し、又は分子内で開裂が起こることによって、速やかに1種類以上の塩基性物質を発生させる化合物である。ここでいう塩基性物質とは、例えば、1級アミン類、2級アミン類、3級アミン類、並びにこれらのアミン類が1分子中に2個以上存在するポリアミン類及びその誘導体;イミダゾール類、ピリジン類、モルホリン類及びこれらの誘導体等である。また、光照射によって2種類以上の塩基性物質を発生させる化合物を併用してもよい。
光塩基発生剤としては、α−アミノアセトフェノン骨格を有する化合物を用いてよい。当該骨格を有する化合物は、分子中にベンゾインエーテル結合を有しているため、光照射によって分子内で容易に開裂し、発生する物質が塩基性物質として作用する。α−アミノアセトフェノン骨格を有する化合物の具体例としては、(4−モルホリノベンゾイル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノプロパン(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名イルガキュア369、「イルガキュア」は登録商標)、4−(メチルチオベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノエタン(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名イルガキュア907)等の化合物又はその溶液が挙げられる。
光酸発生剤としては、180nm〜750nmの波長成分を含む活性光線の照射によりカチオン種を発生する化合物であれば、特に制限なく公知のものを使用することができる。具体的には、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、脂肪族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、ホスホニウム塩、ピリジニウム塩、セレノニウム塩等のオニウム塩、金属アレーン錯体、シラノール/アルミニウム錯体等の錯体化合物、ベンゾイントシレート、o−ニトロベンジルトシレートなどを用いることができる。これらの中でも特に、芳香族スルホニウム塩、脂肪族スルホニウム塩等のスルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩等のヨードニウム塩、鉄−アレーン錯体はカチオン種の発生効率が高いため、好適に用いることができる。また、光酸発生剤がオニウム塩である場合、対アニオンとしては、ヘキサフルオロアンチモネート、ヘキサフルオロホスホネート、テトラフルオロボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が反応性の観点から好適に用いられる。
また、光酸発生剤としては、トリアリールシリルパーオキサイド誘導体、アシルシラン誘導体、α−スルホニロキシケトン誘導体、α−ヒドロキシメチルベンゾイン誘導体、ニトロベンジルエステル誘導体、α−スルホニルアセトフェノン誘導体等の光照射又は加熱によって有機酸を発生する化合物も使用することができる。具体的には、光照射又は加熱時の酸発生効率の観点から、サンアプロ株式会社製CPIシリーズ、旭電化工業株式会社製アデカオプトマーSPシリーズ、旭電化工業株式会社製アデカオプトンCPシリーズ、Union Carbide社製CyracureUVIシリーズ、チバスペシャリティケミカルズ社製IRGACUREシリーズが好適に用いられる。さらに、必要に応じて、アントラセン、チオキサントン誘導体等に代表される公知の一重項増感剤又は三重項増感剤を併用することができる。
光硬化性樹脂の配合量は、接着剤100質量部に対して、70質量部〜99.9質量部であってよい。光重合開始剤の配合量は、接着剤100質量部に対して、0.01質量部〜30質量部であってよい。光重合開始剤の量が0.01質量部以上であると、硬化が充分となり、接着力が向上する傾向にある。また、光重合開始剤の量が30質量部以下であると、光重合開始剤が表面に染み出しを抑制でき、接着力が向上する傾向にある。
接着剤は、フィルム形成用樹脂を含んでよい。フィルム形成用樹脂としては、光硬化性樹脂の機能を阻害しないものであれば、特に制限されないが、例えば、フェノキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。これらは、単独でも複数組み合わせてもよいが、接続信頼性の観点から、フェノキシ樹脂を用いてよい。
フェノキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとを反応させることによって、得ることができる。フェノキシ樹脂は、市販品を用いてもよい。また、配合量は目的に応じて適宜調整することができる。
接着剤は、シランカップリング剤を含んでよい。シランカップリング剤としては、特に制限されないが、エポキシ系、アクリル系、チオール系、アミン系など目的に応じて適宜選択することができる。また、配合量は目的に応じて適宜選択することができる。
接着剤は、無機フィラーを含んでよい。無機フィラーとしては、後述の光反射性粒子以外の成分が挙げられ、例えば、シリカ等が挙げられる。具体例としては、アドマテックス社製のフェニル基含有シラン表面処理球状シリカ等が挙げられる。
接着剤中に分散している光反射性粒子は、光を反射させる粒子であれば特に制限されないが、適宜選択することができる。光反射性粒子は、その表面が酸化チタン、チタナイト、チタン酸ジルコニウム、酸化亜鉛、銀及びアルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料により形成されている粒子であってもよい。光反射性粒子の形状は、真球状の球状粒子、鱗片状、針状、紡錘状等の非球状粒子などが挙げられる。具体例としては、石原産業株式会社製球状酸化チタン粒子(CRシリーズ)、石原産業株式会社酸化亜鉛粒子(FZOシリーズ)、JSR株式会社製中空球状粒子(SXシリーズ、XTPシリーズ)、堺化学工業株式会社製紡鍾形酸化チタン粒子(STRシリーズ)、石原産業株式会社製非球状酸化チタン粒子(TTOシリーズ、FTLシリーズ)、堺化学工業株式会社製酸化亜鉛粒子(FINEXシリーズ)などが挙げられる。また、必要に応じて、光反射性粒子を単独又は2種類以上混合して用いてもよい。
光反射性粒子の配合量は、光反射層中の接着剤100体積部に対して、20体積部以上、25体積部以上又は30体積部以上であってよい。光反射性粒子の配合量が20体積部以上であると、光反射層を形成したとき、面方向に均一に存在させることが可能となる。導電粒子の配合量の上限は、例えば、120体積部以下であってよい。光反射性粒子の配合量が120体積部以下であると、塗工時の筋状の塗りむらを抑制することができる。
光反射性粒子の粒子径は、後述の導電粒子の粒子径の60%以下又は50%以下であってよい。なお、平均粒子径は、球状粒子であれば粒子の直径の平均値を示し、非球状粒子であれば粒子の最も長い部分(長径)の平均値を示す。また、平均粒子径は走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、粒子100個の直径又は長径を測定し、その平均値を算出した。
本実施形態に係るフィルム状回路接続材料は、上記一方の主面側に設けられた上記光反射性粒子を含有する光反射層と、導電粒子を含有する導電粒子層と、を備え、これらがこの順に積層されていてよい。
導電粒子層30は、上述の接着剤10aと同一又は異なる組成の接着剤30aと、接着剤30a中に分散している導電粒子4とを含有する。
導電粒子4は、金属のみからなる粒子又は有機若しくは無機のコア粒子の表面に金属層を形成したものを用いることができる。これらのうち、有機コア粒子の表面に金属層を形成したものを用いてよい。金属層を形成する方法は特に限定されないが、スパッタリング、めっき等の方法が挙げられ、簡便であるという観点から、めっきであってよい。金属層の厚みは、10nm以上又は30nm以上であってよい。
有機コア粒子は特に限定されないが、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
めっき等で形成する金属層の金属は、特に限定されないが、金、銀、銅、白金、亜鉛、鉄、パラジウム、ニッケル、錫、クロム、チタン、アルミニウム、コバルト、ゲルマニウム、カドミウム等の金属、ITO、はんだ等の金属化合物などが挙げられる。耐腐食性の観点からニッケル、パラジウム、金を用いてよい。
上記金属層は、単層構造であってもよく、複数の層からなる積層構造であってもよい。単層構造である場合、金属層は、コスト、導電性及び耐腐食性の観点からニッケルであってよい。更に、近年のガラス電極の平坦化を考えると、表面に突起を有するニッケルであってよい。積層構造である場合、ニッケル層の表面に金、パラジウム等の貴金属層を有してもよい。
導電粒子の最外層の表面に、粒径が20nm〜500nm程度の絶縁性微粒子が付着していてよい。絶縁性微粒子は、有機化合物、無機酸化物のいずれであってもよく、両方を混合したものであってもよい。絶縁性微粒子の粒径は、BET法による比表面積換算法、又はX線小角散乱法によって測定することができる。粒径が20nm以上であると、絶縁性微粒子が絶縁膜として作用し、隣接回路電極間の短絡を抑制できる傾向にある。一方、平均粒径が500nm以下であると、対向バンプ電極間で充分な導電性が得られる傾向にある。
導電粒子の配合量は、導電粒子層中の接着剤100体積部に対して、20体積部以上、25体積部以上又は30体積部以上であってよい。導電粒子の配合量が20体積部以上であると、バンプ電極と回路電極との間に充分な数の導電粒子を介在させることができる。導電粒子の配合量の上限は、120体積部以下であってよい。導電粒子の配合量が120体積部以下であると、圧着した際の隣接回路電極間の短絡を抑制することができる。
導電粒子層30の厚みは、0.5μm〜15μmであってよい。導電粒子層30の厚みがこの範囲にあることにより、回路部材を実装したときに良好な導通が得られる傾向にある。
非導電粒子層40は、接着剤10a、30aと同一又は異なる組成の接着剤40aを含有し、導電粒子及び光反射性粒子を実質的に含有しない。ここで、「実質的に含有しない」とは、導電粒子又は光反射性粒子の配合量が、非導電性粒子層中の接着剤の100体積部に対して、5体積部以下、3体積部以下又は1体積部以下であってよいことを意味する。非導電粒子層の導電粒子の配合量が0体積部であってもよい。
非導電粒子層40の厚みは、0.5μm〜15μmであってよい。非導電粒子層40の厚みがこの範囲にあることにより、充分な樹脂流動を得ることができ、良好な接着性を得ることができる傾向にある。
フィルム状回路接続材料100は、例えば、光反射層10、導電粒子層30及び非導電粒子層40を別々に作製した後、それぞれの層を貼り合せることにより作製することができる。例えば、それぞれの層の樹脂成分等をPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等で形成された離型フィルム上に塗布、乾燥することで各層を得ることができる。次いで、各層を、例えば、ホットロールラミネータを用いて貼り合せることにより、3層型のフィルム状回路接続材料100を作製することができる。
(回路部材の接続構造体の製造方法)
次に、回路部材の接続構造体の製造方法について説明する。本実施形態の回路部材の接続構造体の製造方法は、第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、これらの間に当該フィルム状回路接続材料を介在させながら、上記第一の回路電極及び上記第二の回路電極が対向するように配置する工程と、上記フィルム状回路接続材料に光を照射すること及び上記フィルム状回路接続材料を加熱することを含む方法により上記フィルム状回路接続材料を硬化して、上記第一の回路電極と上記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着された接続構造体を得る工程と、を備える。上記フィルム状回路接続材料が、上記一方の主面が上記第一の回路部材側になる向きで配置され、上記第二の回路基板側から上記フィルム状回路接続材料に上記光が照射されてもよい。図2(a)〜(c)は、回路部材の接続構造体を製造する一連の工程図である。
まず、フィルム状回路接続材料100と、第一の回路基板54及び該第一の回路基板54上に設けられた第一の回路電極52を有する第一の回路部材50と、第二の回路基板64及び該第二の回路基板64上に設けられた第二の回路電極62を有する第二の回路部材60と、を用意する。次に、第一の回路部材50と、第二の回路部材60とを、これらの間にフィルム状回路接続材料100の一方の主面100aが第一の回路部材50側になる向きで介在させながら、第一の回路電極52及び第二の回路電極62が対向するように配置する(図2(a)を参照)。フィルム状回路接続材料100は、取り扱いが容易であり、第一の回路部材50と第二の回路部材60との間にフィルム状回路接続材料100を容易に介在させることができ、第一の回路電極52と第二の回路電極62との接続作業を容易に行うことができる。
最終的に得られる接続構造体(図2(c))において、第1の回路部材の回路(電極とも表す)と第2の回路部材の回路(電極)との間の間隔が導電粒子の径の1.5倍以下となるように回路(電極)同士を対向させることが好ましい。この場合、圧力の付与によって第1の回路部材の回路(電極)と第2の回路部材の回路(電極)との間で導電粒子が充分に捕捉され、良好な導通を実現できる。
第一の回路部材50は、例えば、ICチップ、LSIチップ、抵抗体チップ、コンデンサチップ等の半導体チップであってよい。第一の回路基板54は、例えば、シリコン等が用いられる。また、第一の回路電極52は、その表面が、例えば、金、銀、スズ、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金及びインジウムスズ酸化物(ITO)から選ばれる1種又は2種以上で構成されてよい。第一の回路電極52は、導電粒子4よりも変形し易くなっていてよい。
第二の回路部材60は、第二の回路基板64及び該第二の回路基板64上に設けられた第二の回路電極62を有するものであり、第二の回路基板64は、光透過性基板であってよい。第二の回路基板64としては、光透過性基板であれば特に制限されないが、ガラス基板、ポリイミド基板、ポリエチレンテレフタラート基板、ポリカーボネート基板、ポリエチレンナフタレート基板、ガラス強化エポキシ基板、紙フェノール基板、セラミック基板、積層板等が挙げられる。これらの中でも、紫外線に対する透過性に優れることから、ガラス基板、ポリエチレンテレフタラート基板、ポリカーボネート基板、ポリエチレンナフタレート基板であってよい。第二の回路電極62は、第一の回路電極52と同様なものを用いることができる。
次いで、フィルム状回路接続材料100に光を照射すること及びフィルム状回路接続材料100を加熱することを含む方法によりフィルム状回路接続材料100を硬化する。このとき、第二の回路基板64側からフィルム状回路接続材料100に方向Bのように光が照射される。また、フィルム状回路接続材料100を加熱し、さらに方向Aに加圧してよい(図2(b)を参照)。フィルム状回路接続材料100は、光反射性粒子2を含むため、第二の回路部材60を透過した光が光反射性粒子2によって反射(散乱)され、光が遮光部分まで光を到達させることが可能となる。そのため、光照射及び加熱した際に、接着剤20の硬化反応が進行し易くなる。
図3は、図2(b)の工程の模式図である。まず、光透過部92を有する支持ステージ90を用意する。次に、光透過部92上に第二の回路部材60に配置し、第二の回路部材60上に、フィルム状回路接続材料100及び第一の回路部材50を配置する。光照射部材80から方向Bに光照射をすることにより、光透過部92及び第二の回路部材60を透過した光がフィルム状回路接続材料100に照射される。一方、加熱押圧部材82によって、フィルム状回路接続材料100を加熱し、さらに方向Aに加圧する。
光照射に用いる光の種類は、特に制限されないが、樹脂成分を硬化させ易いことから、紫外線であってよい。紫外線の波長は、特に制限されないが、200nm〜400nm又は300nm〜400nmであってよい。光照射の光源は、特に制限されないが、LEDランプ、YAGレーザー、キセノンランプ、ハロゲンランプ、高圧水銀灯等を目的の波長に合わせて適宜選択することができる。
フィルム状回路接続材料100に光を照射すること及びフィルム状回路接続材料100を加熱することは、どちらを先に行ってもよいが、光照射する前に加熱してよい。また、加熱と同時に加圧してもよい。先に加熱又は加圧を行うことにより、フィルム状回路接続材料100を充分に流動させた後に、硬化させることができるため、導通を迅速かつ良好に確保した回路部材の接続構造体を得ることができる。
加熱及び加圧は、加熱押圧部材82を用いて行うことができる。加熱押圧部材82としては、例えば、ヒートツール等が挙げられる。加熱温度は、特に制限されないが、30℃〜120℃又は50℃〜100℃であってよい。加圧する際の圧力は、特に制限はされないが、0.1MPa〜100MPaであってよい。また、加熱及び加圧の際の時間は、特に制限されないが、0.5秒〜100秒であってよい。
また、加熱又は加圧から0.5秒以上又は1.0秒以上経過した後に、フィルム状回路接続材料100を光照射してよい。
また、加熱及び加圧するに際して、支持ステージ90を予め加熱してもよい。加熱温度は、特に制限されないが、25〜120℃であってよい。光透過部92は、光透過性を有するのであれば特に制限されないが、例えば、ポリカーボネート、石英、石英ガラス、セラミック等が挙げられる。耐熱性及び透明性の観点から、石英ガラスであってよい。
このような回路部材の接続構造体の製造方法によって、第一の回路部材50と、第二の回路部材60と、フィルム状回路接続材料の硬化物70とを、備える、第一の回路電極52と第二の回路電極62とが電気的に接続されるように接着された回路部材の接続構造体200を得ることができる(図2(c)を参照)。
以下、本発明の内容を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
実施例1
エポキシ化合物として脂環式エポキシ樹脂1.0g(株式会社ダイセル製、セロキサイド2021P、製品名)及びビスフェノールA型エポキシ樹脂0.5g(三菱化学株式会社製、jER1010、商品名)、光カチオン発生剤としてスルホニウム塩0.06g(BASF社製、Irgacure290)、フィルム形成用樹脂としてフェノキシ樹脂1.5g、無機フィラーとしてシリカ粒子0.3g(アドマテックス社製、フェニル基含有シラン表面処理球状シリカ、平均粒子径0.050μm)を用い、これらを溶剤中に溶解又は分散させて、ワニスを作製した。次いで、導電粒子として、PMMA(ポリメチルメタクリレート)を核とする粒子の表面にニッケル層を設けた導電粒子を作製した。導電粒子のニッケル層の表面には、予め突起を形成させておいた。この導電粒子を、上記ワニスの溶剤以外の発分を100体積部としたとき、50体積部となるように、上記ワニスに配合分散させ、混合ワニスを作製した。混合ワニスを厚み50μmのフッ素樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分の熱風乾燥によって厚みが5μmの導電粒子を含む導電粒子層を得た。なお、導電粒子層には、光反射性粒子を配合しなかった。
エポキシ化合物として脂環式エポキシ樹脂1.5g(株式会社ダイセル製、セロキサイド2021P、製品名)、光カチオン発生剤としてスルホニウム塩0.06g(BASF社製、Irgacure290)、フィルム形成用樹脂としてフェノキシ樹脂1.5g、無機フィラーとしてシリカ粒子0.7g(アドマテックス社製、フェニル基含有シラン表面処理球状シリカ、平均粒子径0.050μm)を用い、これらを溶剤中に溶解又は分散させて、混合ワニスを作製した。混合ワニスを厚み50μmのフッ素樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分の熱風乾燥によって厚みが14μmの導電粒子を含まない非導電粒子層を得た。なお、非導電粒子層には、光反射性粒子を配合しなかった。
導電粒子層と同様のワニスを作製した。上記ワニスに、導電粒子を配合分散せずに、光反射性粒子として酸化チタン(石原産業株式会社製CR−50、平均粒子径0.25μm)を40体積%となるように配合分散させて混合ワニスを作製した。厚み50μmのフッ素樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分の熱風乾燥によって光反射性粒子を含む厚みが1μmの光反射層を得た。
得られた導電粒子層、非導電粒子層、及び光反射層を、この順に積層し、50℃に加温しながらラミネーターを通して貼り合わせた。これをフッ素樹脂フィルムで挟むことで、導電粒子層/非導電粒子層/光反射層の三層構成のフィルム状回路接続材料(i)を得た。フィルム状回路接続材料(i)において、導電粒子層、非導電粒子層及び光反射層の厚みから、光反射性粒子(酸化チタン)は、一方の主面側からフィルム状回路接続材料の厚みの5%以内の範囲に偏って分布していることが分かる。
実施例2
実施例1の非導電粒子層、導電粒子層及び光反射層を、この順に積層し、50℃に加温しながらラミネーターを通して貼り合わせた。これをフッ素樹脂フィルムで挟むことで、非導電粒子層/導電粒子層/光反射層の三層構成のフィルム状回路接続材料(ii)を得た。フィルム状回路接続材料(ii)において、導電粒子層、非導電粒子層及び光反射層の厚みから、光反射性粒子(酸化チタン)は、一方の主面側からフィルム状回路接続材料の厚みの5%以内の範囲に偏って分布していることが分かった。
実施例3
光反射層を貼り合わせずに、実施例1の非導電粒子層と同様の組成に光反射性粒子を更に加えて分散させ、厚みが14μmの光反射層を作製した。これと実施例1と同様の導電粒子層を、実施例1と同様の方法で貼り合わせ、光反射層/導電粒子層の二層構成のフィルム状回路接続材料(iii)を準備した。フィルム状回路接続材料(iii)において、光反射層及び導電粒子層の厚みから、光反射性粒子(酸化チタン)は、一方の主面側からフィルム状回路接続材料の厚みの74%以内の範囲に偏って分布していることが分かる。
比較例1
光反射層を貼り合せなかったこと以外は、実施例1と同様にし、フッ素樹脂フィルムで挟むことで、導電粒子層/非導電粒子層の二層構成のフィルム状回路接続材料(iv)を得た。
(評価方法)
図4は、評価用基板を示す模式図である。評価用基板は、第二の回路基板64上に第二の回路電極62を有する第二の回路部材60に相当する。図4の評価用基板は、第二の回路基板64としてのガラス基板と、2×3mmの大きさの金属パッドと金属パッドにつながる幅0.5mmの金属配線が繰り返し並ぶパターン(第二の回路電極)とを有している。
フィルム状回路接続材料(i)〜(iv)を、図4(a)のaに示すように、5×25mmの大きさで切り出して貼り付けた。評価用基板(1)は、フィルム状回路接続材料(i)を用い、導電粒子層側を基板の配線(回路)面に貼り付けたものである。評価用基板(2)は、フィルム状回路接続材料(ii)を用い、非導電粒子層側を基板の配線(回路)面に貼り付けたものである。評価用基板(3)は、フィルム状回路接続材料(iii)を用い、光反射層側を基板の配線(回路)面に貼り付けたものである。評価用基板(4)は、フィルム状回路接続材料(iv)を用い、導電粒子層側を基板の配線(回路)面に貼り付けたものである。
評価用基板(1)〜(4)を、熱圧着装置(芝浦メカトロニクス株式会社製)を用いてフッ素樹脂フィルムの上から100℃で5秒間の加熱加圧を行い、それと同時にガラス基板側から500mJ(125mW×4s)の紫外線照射を行った。
評価用基板(1)〜(4)の金属パッド及び金属配線上のフィルム状回路接続材料(i)〜(iv)は、ガラス基板側から照射された光が直接当たらない(遮光)状態となる。そのため、金属パッドの中央部の硬化物の反応率(エポキシの転化率)を測定することで、遮光部分の反応性が向上しているかどうかを確認した。
遮光部の反応性は、フィルム状回路接続材料(i)〜(iv)の硬化物の図4(a)のbにおける遮光部分中央部(図4(b)のc)を、FT−IR(BIO−RAD社製)を用いて測定することによってエポキシ転化率を求めた。エポキシ転化率は、3回測定を行い、その平均値を示す。表1にエポキシ転化率を示す。
Figure 2020024937
FT−IRの測定結果より、評価用基板(4)の平均エポキシ転化率は8.9%であったのに対して、評価用基板(1)の平均エポキシ転化率は35.5%、評価用基板(2)の平均エポキシ転化率は46.7%、評価用基板(3)の平均エポキシ転化率は17.9%であった。
2…光反射性粒子、4…導電粒子、10…光反射層、20、10a、30a、40a…接着剤、30…導電粒子層、40…非導電粒子層、50…第一の回路部材、52…第一の回路電極、54…第一の回路基板、60…第二の回路部材、62…第二の回路電極、64…第二の回路基板、70…フィルム状回路接続材料の硬化物、80…光照射部材、82…加熱押圧部材、90…支持ステージ、92…光透過部、100…フィルム状回路接続材料、100a…主面、200…回路部材の接続構造体。

Claims (7)

  1. 第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、前記第一の回路電極と前記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着するための光硬化型のフィルム状回路接続材料であって、
    当該フィルム状回路接続材料が、接着剤と、該接着剤中に分散している光反射性粒子とを含み、
    前記光反射性粒子が、当該フィルム状回路接続材料の厚み方向において、当該フィルム状回路接続材料の一方の主面側に偏って分布している、フィルム状回路接続材料。
  2. 当該フィルム状回路接続材料が、前記一方の主面側に設けられた前記光反射性粒子を含有する光反射層と、導電粒子を含有する導電粒子層と、を備え、これらがこの順に積層されている、請求項1に記載のフィルム状回路接続材料。
  3. 当該フィルム状回路接続材料が、導電粒子を実質的に含有しない非導電粒子層を更に備え、該非導電粒子層が前記光反射性粒子と前記導電粒子層との間に積層されている、請求項2に記載のフィルム状回路接続材料。
  4. 当該フィルム状回路接続材料が、導電粒子を実質的に含有しない非導電粒子層を更に備え、前記光反射層、前記導電粒子層及び前記非導電粒子層がこの順に積層されている、請求項2に記載のフィルム状回路接続材料。
  5. 第一の回路基板及び該第一の回路基板上に設けられた第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路基板及び該第二の回路基板上に設けられた第二の回路電極を有する第二の回路部材とを、これらの間に請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム状回路接続材料を介在させながら、前記第一の回路電極及び前記第二の回路電極が対向するように配置する工程と、
    前記フィルム状回路接続材料に光を照射すること及び前記フィルム状回路接続材料を加熱することを含む方法により前記フィルム状回路接続材料を硬化して、前記第一の回路電極と前記第二の回路電極とが電気的に接続されるように接着された接続構造体を得る工程と、を備える、回路部材の接続構造体の製造方法。
  6. 前記フィルム状回路接続材料が、前記一方の主面が前記第一の回路部材側になる向きで配置され、
    前記第二の回路基板側から前記フィルム状回路接続材料に前記光が照射される、請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記第一の回路部材が半導体チップで、前記第二の回路基板が光透過性基板である、請求項5又は6に記載の製造方法。
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