JP2020024657A - 設備管理支援装置、設備管理支援方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
Description
・コークス炉
:コークスケーキの表面温度、燃焼室フリュー温度や炭化室炉壁温度チャートを用いた燃焼状態悪化の検出
・連続鋳造設備
:連続鋳造のモールドにおける熱電対温度チャートを用いた凝固不良状態悪化の検出
(品質管理)
・熱間圧延設備、冷間圧延設備
:コイル片の疵発生数データ情報を用いた品質悪化傾向の検出
・棒線設備
:連続鋳造後の鋳片における位置毎の表面疵発生数データ情報を用いた品質悪化傾向の検出
・めっき設備
:連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)におけるコイル位置毎の合金化度のデータチャートを用いた品質悪化傾向の検出
(設備状態管理)
・原料:鉄鋼石石炭ヤードにおけるコンベヤのモータ電流を用いた設備異常検知
[1−1.設備管理支援装置]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る設備管理支援装置100の機能構成について説明する。図1は、本実施形態に係る設備管理支援装置100の機能構成を示す機能ブロック図である。
図2〜図7に基づいて、本実施形態に係る設備管理支援装置100による設備管理支援方法を説明する。図2は、本実施形態に係る設備管理支援方法を示すフローチャートである。図3及び図4は、異なる時期における押出負荷の傾向を示すデータとそのヒストグラムとを示す説明図である。図5は、Earth Mover’s Distance(EMD)を説明する説明図である。図6は、異常度算出部130により算出される異常度を説明する説明図である。図7は、評価指標への符号の与え方において、押出負荷の最大値に着目する場合と押出負荷のピーク位置に着目する場合とを説明するための図である。
設備管理支援装置100は、操業実績データ記憶部200から観測値データ群として所定期間の操業実績データが入力されると(S100)、ヒストグラム変換処理部110により、操業実績データに含まれる押出負荷データがヒストグラムに変換される(S110)。
ヒストグラム変換処理部110により各期間のヒストグラムが生成されると、評価指標算出部120は、2つのヒストグラムの差異を評価する(S120)。窯異常が発生し始めている場合には、押出負荷波形の特定位置において押出負荷にばらつきが現れ出すことがある。2つの異なる期間のヒストグラムの差異を見ることで、このような押出負荷のばらつき現象を捉えることができる。
次いで、異常度算出部130は、ユニット(例えば、窯)の異常度合いを表す異常度を算出する(S130)。本実施形態では、異常度を、評価指標算出部120により算出された評価指標に対して、ユニットの状態が悪化したのか良化したのかを表す符号を付与することで表す。これは、評価指標の波形特徴変化だけではユニットの状態が悪化したのか良化したのか判断できない場合があることによる。そこで、異常度算出部130は、観測値の1つである押出負荷について、最大値(すなわち、コークスケーキ移動開始の評価)あるいは押出負荷が最大値を取るときの押出位置(すなわち、ピーク位置の評価)の変化を考慮した指標を、ステップS120にて算出された評価指標に対して付与する符号として用いて、異常度を算出する。つまり、異常度は、図6に示すように、ステップS120にて算出されたEMD(P,Q)に、ユニットの状態の変化の傾向を表す符号を付与したものといえる。以下では、符号が正(+)の場合にはユニットの状態が悪化していることを表すものとし、符号が負(−)の場合にはユニットの状態が良化していることを表すものとする。
ステップS130の処理を終えると、設備管理支援装置100は、評価対象となるすべてのユニットについて、ステップS110〜ステップS130の処理が行われたか否か判定する(S140)。例えば、コークス炉の例では、評価対象とする窯は、例えば1つの炉団を構成している窯すべてとしてもよい。ステップS140にて未処理のユニットがあると判定された場合には、評価対象となるすべてのユニットについて処理を終えるまでステップS110〜ステップS130の処理が繰り返し実行される(ステップS140;No)。一方、ステップS140にてすべてのユニットについて処理が行われたと判定された場合には(ステップS140;Yes)、ステップS150以降の処理が実行される。
評価対象とするすべてのユニットについてステップS110〜S130の処理を終えると、優先度決定部140は、ステップS130にて複数のユニットそれぞれに対して算出された異常度に基づいて、点検の必要なユニットの優先度を決定する(S150)。例えば、コークス炉の例では、優先度は、例えば1つの炉団を構成する複数の窯に対して設定してもよい。優先度決定部140は、異常度が高いほどトラブル発生の可能性が高いとして、異常度の高い順にユニットの点検の優先度を決定する。
ステップS150にてユニットの点検の優先度が決定されると、情報生成部150は、優先度の高いユニットを作業者に通知するための通知情報を生成する。出力部160は、情報生成部150により生成された通知情報を作業者に通知する。通知情報により、例えば、コークス炉の例では、窯の点検の優先度の高い窯の窯番号が作業者に通知される。作業者は、通知情報に基づき、優先的に炉内点検あるいはメンテナンスすべき窯を把握することができ、早期に必要なアクションをとることが可能となる。
次に、図8〜図10に基づいて、本発明の第2の実施形態に係る設備管理支援装置について説明する。本実施形態に係る設備管理支援装置は、第1の実施形態に係る設備管理支援装置100と比較して、2つの異なる期間のヒストグラムの差異を評価する評価指標として、Earth Mover’s Distance(EMD)の代わりにχ2距離を用いる点で相違する。
(データ取得:S100、ヒストグラム変換処理:S110)
本実施形態に係る設備管理支援方法では、まず、設備管理支援装置100に操業実績データ記憶部200から観測値データ群として所定期間の操業実績データが入力されると(S100)、ヒストグラム変換処理部110により、操業実績データに含まれる押出負荷データがヒストグラムに変換される(S110)。ステップS100及びS110は、第1の実施形態と同様に行えばよいため、ここでは詳細な説明を省略する。ステップS110の処理により、図3及び図4に示したようなヒストグラムが取得される。
ヒストグラム変換処理部110により各期間のヒストグラムが生成されると、評価指標算出部120は、2つのヒストグラムの差異を評価する(S120)。窯異常が発生し始めている場合には、押出負荷波形の特定位置において押出負荷にばらつきが現れ出すことがある。2つの異なる期間のヒストグラムの差異を見ることで、このような押出負荷のばらつき現象を捉えることができる。
次いで、異常度算出部130は、ユニット(例えば、窯)の異常度合いを表す異常度を算出する(S130)。本実施形態でも第1の実施形態と同様、異常度を、評価指標算出部120により算出された評価指標に対して、ユニットの状態が悪化したのか良化したのかを表す符号を付与することで表す。これは、評価指標の波形特徴変化だけではユニットの状態が悪化したのか良化したのか判断できない場合があることによる。そこで、異常度算出部130は、観測値の1つである押出負荷について、最大値(すなわち、コークスケーキ移動開始の評価)あるいは押出負荷が最大値を取るときの押出位置(すなわち、ピーク位置の評価)の変化を考慮した指標を、ステップS120にて算出された評価指標に対して付与する符号として用いて、異常度を算出する。つまり、異常度は、図9に示すように、ステップS120にて算出された評価指標(χ2距離)に、ユニットの状態の変化の傾向を表す符号を付与したものといえる。以下では、符号が正(+)の場合にはユニットの状態が悪化していることを表すものとし、符号が負(−)の場合にはユニットの状態が良化していることを表すものとする。
ステップS130の処理を終えると、設備管理支援装置100は、評価対象となるすべてのユニットについて、ステップS110〜ステップS130の処理が行われたか否か判定する(S140)。ステップS140の処理は、第1の実施形態と同様に行えばよい。例えば、コークス炉の例では、評価対象とする窯は、例えば1つの炉団を構成している窯すべてとしてもよい。ステップS140にて未処理のユニットがあると判定された場合には、評価対象となるすべてのユニットについて処理を終えるまでステップS110〜ステップS130の処理が繰り返し実行される(ステップS140;No)。一方、ステップS140にてすべてのユニットについて処理が行われたと判定された場合には(ステップS140;Yes)、ステップS150以降の処理が実行される。
評価対象とするすべてのユニットについてステップS110〜S130の処理を終えると、優先度決定部140は、ステップS130にて複数のユニットそれぞれに対して算出された異常度に基づいて、点検の必要なユニットの優先度を決定する(S150)。ステップS150の処理は、第1の実施形態と同様に行えばよい。例えば、コークス炉の例では、優先度は、例えば1つの炉団を構成する複数の窯内で設定してもよい。優先度決定部140は、異常度が高いほどトラブル発生の可能性が高いとして、異常度の高い順にユニットの点検の優先度を決定する。
例えば、コークス炉の例において、押出負荷波形には、図10に示すように、押出負荷の値が取りうる分布に特徴がある。その傾向としては、押出位置が押出機側(PS;Pusher Side)では負荷分布が大きい値の範囲でばらつき、コークス排出側(CS;Coke Side)では負荷分布が小さい値の範囲でばらつくように分布が変化しており、押出位置によって押出負荷のとりうる範囲が異なる。
以下、図11を参照しながら、本実施形態に係る設備管理支援装置100のハードウェア構成について、詳細に説明する。図11は、本発明の実施形態に係る設備管理支援装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
110 ヒストグラム変換処理部
120 評価指標算出部
130 異常度算出部
140 優先度決定部
150 情報生成部
160 出力部
200 操業実績データ記憶部
Claims (11)
- 製造業で用いられる設備を構成する複数のユニットのうち1つのユニットを評価対象として、複数の異なる期間に取得された当該評価対象のユニットの観測値データ群を、少なくとも当該設備における時空間データ及び前記時空間データに関係して変化する観測値を変数とした多次元のヒストグラムにそれぞれ変換するヒストグラム変換処理部と、
複数の前記ヒストグラムの差異を表す評価指標を算出する評価指標算出部と、
前記評価指標に基づいて、前記評価対象のユニットの状態の変化を表す状態情報を生成する情報生成部と、
を備える、設備管理支援装置。 - 前記評価指標算出部は、Earth Mover’s Distanceを用いて前記評価指標を算出する、請求項1に記載の設備管理支援装置。
- 前記評価指標算出部は、χ2距離を用いて前記評価指標を算出する、請求項1に記載の設備管理支援装置。
- 前記評価指標算出部は、ある期間の前記時空間データに対する前記観測値の分布を基づき算出される重みを考慮した重みつきχ2距離を用いて前記評価指標を算出する、請求項1に記載の設備管理支援装置。
- 前記評価指標算出部は、ある期間の前記時空間データに対する前記観測値の分布を基づき算出されるEarth Mover’s Distanceと、χ2距離または重みを考慮した重みつきχ2距離のうちいずれか一方とを組み合わせて、前記評価指標を算出する、請求項1に記載の設備管理支援装置。
- 前記評価指標の変化特徴を表す符号を前記評価指標に付与した値を、ユニットの異常度合いを表す異常度として算出する異常度算出部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の設備管理支援装置。
- 複数の前記ユニットそれぞれに対して算出された前記異常度の高い順に、点検の必要な前記ユニットの優先度を決定する優先度決定部をさらに備え、
前記情報生成部は、前記状態情報の代わりに、あるいは前記状態情報とともに、前記優先度決定部により決定された優先度の高いユニットを作業者に通知するための通知情報を生成する、請求項6に記載の設備管理支援装置。 - 前記情報生成部は、前記ユニットのトラブル発生を検知するために予め設定された閾値に基づき、前記評価指標を時系列に並べた情報あるいは前記異常度を時系列に並べた情報に対して閾値判定を行い、トラブル発生を予測した情報を生成する、請求項6に記載の設備管理支援装置。
- 製造業で用いられる設備を構成する複数のユニットのうち1つのユニットを評価対象として、複数の異なる期間に取得された当該評価対象のユニットの観測値データ群を、少なくとも当該設備における時空間データ及び前記時空間データに関係して変化する観測値を変数とした多次元のヒストグラムにそれぞれ変換するヒストグラム変換処理ステップと、
複数の前記ヒストグラムの差異を表す評価指標を算出する評価指標算出ステップと、
前記評価指標に基づいて、前記評価対象のユニットの状態の変化を表す状態情報を生成する情報生成ステップと、
を含む、設備管理支援方法。 - コンピュータを、
製造業で用いられる設備を構成する複数のユニットのうち1つのユニットを評価対象として、複数の異なる期間に取得された当該評価対象のユニットの観測値データ群を、少なくとも当該設備における時空間データ及び前記時空間データに関係して変化する観測値を変数とした多次元のヒストグラムにそれぞれ変換するヒストグラム変換処理部と、
複数の前記ヒストグラムの差異を表す評価指標を算出する評価指標算出部と、
前記評価指標に基づいて、前記評価対象のユニットの状態の変化を表す状態情報を生成する情報生成部と、
を備える、設備管理支援装置として機能させるプログラム。 - コンピュータに、
製造業で用いられる設備を構成する複数のユニットのうち1つのユニットを評価対象として、複数の異なる期間に取得された当該評価対象のユニットの観測値データ群を、少なくとも当該設備における時空間データ及び前記時空間データに関係して変化する観測値を変数とした多次元のヒストグラムにそれぞれ変換するヒストグラム変換処理部と、
複数の前記ヒストグラムの差異を表す評価指標を算出する評価指標算出部と、
前記評価指標に基づいて、前記評価対象のユニットの状態の変化を表す状態情報を生成する情報生成部と、
を備える、設備管理支援装置として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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