JP2020023991A - ロックワッシャおよび締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結状態ではボルトやナットが緩まず、メンテナンス時においては、簡単に緩めることができる。【解決手段】ナット4と取付対象物2との間に設けられるロックワッシャ1で、第1及び第2の部材11、12からなり、重ねた状態で用いられる。第1部材11は、ナット4が締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている上面11aと、円周方向に沿って斜面11baがナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されている下面11bとを備える。第2部材12は、ナット4が締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている下面12aと、円周方向に沿って斜面12baが第1部材11における斜面11baに対応して形成され第1部材11の下面11bに接触する上面12bと、ナット4を緩める際に第1部材11と重なった状態で回転させるための凸部12cとを備える、【選択図】 図1

Description

本発明は、ロックワッシャおよび締結構造に関するものである。
昔から緩み止めに関して、スプリングワッシャを用いる方法、ダブルナットを用いる方法、ナットとボルトに割ピンを貫通させる方法、など数多くの工夫がなされて実用に供されているが、効果が不十分で振動等により緩みが生じたり、機構や加工が複雑で高価なものであったりする。
そこで、ロックワッシャとして、外円周部は平坦、中央部は雄ねじが挿入出来る中心穴を持ち、中心穴と外円周部に挟まれた中円周部は2等分以上に分割し成形され、分割は中心穴と繋がり、中心穴から放射線上に外円周部平坦部内側まで切り欠きで2等分以上に分割され、各切り欠き面片側を切り起こし、ナット緩み止め係止片を設け、分割扇状部分を皿ばね状の円錐面に形成したナット緩み止め係止片を持つロックワッシャが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−127752号公報
特許文献1に記載のものは、各切り欠き面片側を切り起こし、ナット緩み止め係止片を設けるなど構造が複雑で、加工が困難である。また、分割扇状部分を皿ばね状の円錐面に形成しているので、緩みが生じる可能性が残されている。つまり、あくまでも緩みにくいという機能の範囲内となっている。なぜなら緩められなければ困るから、緩みにくいという範囲に留まっているのである。
本発明は、締結状態ではボルトやナットが緩まず、メンテナンス時においては簡単に緩めることができるロックワッシャおよび締結構造を提供する。
請求項1の発明は、ボルト又はナットを用いて取付対象物を被取付部材に固定する場合に前記ボルトの頭部又は前記ナットと前記取付対象物との間に設けられるロックワッシャであって、重ねた状態で用いられる第1及び第2の部材からなり、 前記第1部材は、前記ボルト又はナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている第1面と、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ボルト又はナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されている第2面とを備え、前記第2部材は、前記ナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている第3面と、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が前記第1部材における第2面の斜面に対応して形成され前記第1部材の第2面に接触する第4面と、前記ボルト又はナットを緩める際に前記第1部材と重なった状態で回転するための緩め用係合部とを備える、ことを特徴とする。
このようにすれば、締結状態ではボルトやナットが緩まず、メンテナンス時においては、第2部材の緩め用係合部を利用して簡単に緩めることができる。
この場合、請求項2に記載のように、前記第1部材の第2面および前記第2部材の第3面の斜面は、滑らかに形成されている、ことが望ましい。
請求項3に記載のように、前記緩め用係合部は、前記第2の部材において、半径方向外方に突出する凸部である、ことが望ましい。
この場合、前記第2部材は,前記第1部材よりも厚さが厚く、外径が大きい、ことが望ましい。
請求項1〜4のいずれか1項に記載のロックワッシャを用いた締結構造として、請求項5の発明は、ボルトのねじ棒を被取付部材の取付穴に貫通させて先端部分を突出させ、前記先端部分にワッシャを介してナットを適用して前記取付対象物を前記被取付部材に固定する締結構造であって、前記ワッシャが、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロックワッシャである、ことを特徴とし、請求項6の発明は、ボルトのねじ棒を、ワッシャを介して取付対象物の貫通させて前記取付対象物を被取付部材に固定する締結構造であって、前記ワッシャが、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロックワッシャである、ことを特徴とする。
また、前述した締結構造において、ナットと第1部材とを一体に形成することも可能である。そのような構造である、請求項7の発明は、ボルトのねじ棒を被取付部材の取付穴に貫通させて先端部分を突出させ、前記先端部分にワッシャを介してナットを適用して前記取付対象物を前記被取付部材に固定する締結構造であって、前記ナットは、前記ワッシャ側に噛み合い係合部を備え、前記噛み合い係合部の先端面が、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されており、前記ワッシャは、前記取付対象物側の面が、前記ナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成され、前記ナット側の面が、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ナットの噛み合い係合部の先端面に係合するように前記噛み合い係合部の斜面に対応して形成され、さらに、前記ナットを緩める際に前記ナットと一緒に回転するための緩め用係合部を備える、ことを特徴とする。
本発明は、ボルトやナットによる締結状態ではボルトやナットが緩まず、メンテナンス時においては、第2部材の緩め用係合部を利用して簡単に緩めることができる。
本発明に係るロックワッシャを用いた締結構造の一実施の形態を示す断面図である。 同平面図である。 本発明に係るロックワッシャの第1部材を示し、(a)は平面図,(b)は側面図、(c)は底面図である。 図1に示す締結構造において、締結を解除するのに用いる工具の説明図である。 図1に示す締結構造において、締結を解除する場合の説明図である。 本発明に係るロックワッシャを用いた、別の締結構造の一実施の形態を示す断面図である。 図6に示す締結構造において、締結を解除するのに用いる工具の説明図である。 係合ソケットを装着した状態を示す図である。 さらに別の締結構造の一実施の形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は本発明に係るロックワッシャを用いた締結構造の一実施の形態を示す断面図、図2は同平面図である。
本発明に係るロックワッシャ1は、例えば図1に示すように、取付対象物2をナット4を用いて被取付部材(図示せず)に固定する場合に、取付対象物2とナット4との間に設けられるものである。つまり、取付対象物2を取り付けるためのボルト3のねじ棒3aを被取付部材(図示せず)の取付穴および取付対象物2の貫通穴2aに貫通させて先端部分を貫通穴2aから突出させ、前記先端部分にナット4を適用して取付対象物2を前記被取付部材に固定する際に、ナット4と取付対象物2との間に設けられる。
ロックワッシャ1は、重ねた状態で使用される第1部材11及び第2部材12からなる。つまり、ロックワッシャ1は、板状の第1及び第2部材11,12の組み合わせてなるものである。
ナット4側に配置される第1部材11は、図2に示すように、厚さ(ボルト3の軸線方向の長さ)が薄く、上面11a(第1面)には、半径方向に延びる溝によって凸凹(いわゆる、ぎざぎざ)が放射状に形成されている。上面11aの凹凸は、ナット4が締まる方向に回る(時計回りに回る)ときは摩擦抵抗が少なく、ナット4が緩む側(反時計回りに)に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように形成されている。
第1部材11の下面11b(第2面)には、円周方向に沿って3つの斜面11ba,11ba,11baが、ナット4の締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように(厚さが薄くなるように)形成されている。3つの斜面11baの傾斜角度は同じで、一定角度の斜面である。3つの斜面11baが円周方向に沿って繰り返し並べられている。なお、斜面11baの数は、3つに限らず、いくつでも構わない。
第2部材12も、基本的には第1部材11と同じ形状であるが、厚さが第1部材11よりも厚く、外径が大きくなっている点が異なる。つまり、第1部材11と同様に、半径方向に延びる溝によって凸凹が放射状に形成されている下面12a(第4面)と、3つの斜面12baを有する上面12b(第3面)とを備える。上面12bの斜面12baは、下面11b側の斜面11baに対応して形成され、斜面12baが斜面11baに噛み合うように上面12bと下面11bとを接触させ、それらが一体化した状態で使用する。これら斜面11ba,12baは非常に滑らかに形成され,滑りやすくなっている。
第2部材12の外周部分は、複数の凸部12c(緩め用係合部)を有するスプライン形状である
このような締結構造では、ナット4が振動などで緩む方向に、つまり反時計回りに少しでも回ろうとすると、噛み合うように接触している両部材2,3の斜面11ba,12baは非常に滑らかに形成されているので、まず、斜面11ba,12ba同士が滑り出すことになる。これは、第1部材11の、ナット4と接触している上面11aおよび第2部材12の、取付対象物2と接触している下面12aの凹凸が、前述したように、ナット4を締める方向である時計回りには簡単に回っても、緩む方向である反時計回りへは抵抗するように摩擦抵抗が大きくなるよう形成されているからである。
第1および第2部材2,3の間で滑ると、斜面11ba,12ba間での滑りとなるので、ナット4には上方へ押し上げられる方向へ力が働く。これによりボルト3の軸力が上昇する。その結果、第1部材11とナット4との接触部分および第2部材12と取付対象物2との接触部分は、一層強く押し合うので、それらの間の摩擦抵抗は一層強まり、これらの接触部分で滑ることはない。
そして、ナット4が緩もうと動けば動くほど、ナット4は一層強く締まることになるので、結果として緩むことがない。
なお、緩むためには、この実施の形態であれば、120°回らないと緩まない。緩むために前記角度を回すためには、三つの斜面11ba,12baの角度を、それぞれボルト3のねじのリード角以上になるように適切に選べば、ボルト締め付け時トルクの1.5〜3倍のトルクを必要とすることになる。この大きなトルクはボルト3が破断する位の大きさになるので、事実上、ナット4が緩まない、ことになる。
一方、どのような装置に用いられる締結構造であっても、メンテナンスを行うためには、締められたナット4を緩める必要がある。緩める必要がない場合には、通常、溶接等により固定されているからである。
この実施の形態の場合において緩めるには、つまり締結を解除するには、例えば、図4に示す工具としてのスパナ21を用いることによりできる。スパナ21は、第2部材12の外形状に対応する形状の嵌合穴21aaが形成されている嵌合部21aと、嵌合部21aより外方に延びる把持部12bとを有する。
凸部12cが半径方向外方に突出している第2部材12の外側に嵌合部21aの嵌合穴21aaが嵌合するようにスパナ21を嵌め込んで、ナット4に一切触れず、ロックワッシャ1全体を反時計回りに回転させることで、緩めることができる。
このようにすれば、部材11,12の斜面11ba,12baの、滑る機能が全く働かないことになるので、ボルト軸力が上昇しナット4が一層余計に締るという現象が起きず、締め付け時のトルク値よりもやや大きなトルクになるとしても、容易に緩められる。これは実験でも確認されている。
このように、合わせ面となる斜面11ba,12baの長さを十分に長くして、確実に緩まない機能を確保した上で、第1部材11よりも厚く、かつ直径が大きく必要な強度を確保している第2部材12に凸部12cを設け、その凸部12cを利用して、スパナ21などで緩めることができるようにし、緩めるための機能を付加したものが、本発明の特徴である。
また、ナット4を締めた直後では、図5(a)に示すように、ワッシャ1の厚さ(上面11aと下面12aとの間隔)はL1となっているが、振動などで緩みかけた状態では、図5(b)に示すように、ワッシャ1の厚さはL2(>L1)と増加し、軸力が上がり、余計に締まった状態となるので、ナット3は緩まない。この状態では軸力が上がった状態であるので、一見緩めにくいように見えるが、第2部材12の凸部12cを利用して、第2部材12を反時計回り(緩める方向)に回転すると、その回転によってワッシャ1の厚さが、図5(b)に示す状態から図5(a)に示す状態に変化する。これにより、ワッシャ1の厚さ(上面11aと下面12aとの間隔)はL2からL1へと薄くなり、その結果として軸力が低下するので、ワッシャ1は回しやすくなり、結果的にナット4は緩むことになる。
よって、一旦ナット4を締め付けると、ワッシャ1の機能によってテコでも緩まないが、緩めようとすれば、凸部12cを利用して簡単に緩めることができる。
なお、このようなスパナ6の代わりに、嵌合穴がこのような形状になったインパクトソケットを嵌めて、油圧レンチやエアインパクトレンチで反時計回りに回して緩めるようにしてもよい。
このようなロックワッシャ1は、小径のボルトから大径のボルトまで、どのようなサイズのボルトに対しても適用でき、ボルトのねじ棒に対してナットが緩まないようにできるから、振動する機械・地震の揺れなどによるナットの緩みなどを確実に防止することができる。
このように、ロックワッシャ1を用いた構造の場合には、少しでもナット4が動くと、余計に締るという原理を利用しているので、ナットが緩むというようなことが起きない。一方、通常のワッシャを用いる構造であれば、振動などでナットが一旦少しでも緩み、反時計方向へ動くと、ボルトが軸力を失い、後は無し崩しに緩んでしまうものが大部分である。
ところで、前述した締結構造は、ロックワッシャ1が緩もうとして逆回転すると、結果として余計に締まる構造となっているが、例えば振動などで、そのように余計に強く締まった状態になった場合には、メンテナンスで、ロックワッシャ1(第2部材12)をスパナ6を用いて無理やり回して緩めることになる。このとき、第2部材12の下面12aには凹凸が形成されているので、緩める際に、第2部材12の下面12aが取付対象物2の表面を擦ることになり、それにより取付対象物2の表面が荒れる。そのため、再組立ての時に荒れた表面を、やすりなどで修復する必要が生ずる場合がある。
そこで、そのような修復を不要とするために、図6に示すように、前述した締結構造とは逆に、第2部材12が上側に、第1部材11が下側になる締結構造とすれば、第2部材12を固定して、ナット4を回転することで、取付対象物2の表面が荒れることを回避して、ナット4を緩めることができる。このとき、ナット4の下面(接触面)は、第2部材12の回転によって荒らされるが、取付対象物2に比べてナット4は非常に安価であるので、新品と交換しても大きな損失にならない。
この締結構造の場合には、緩める場合には、第2部材12を回転しないように確実に固定した上で、ナット4だけを回転する必要がある。第2部材12が同時に回転すると、ロックワッシャ1の緩み止め機能が働き、余計に締ることになるからである。
そこで、第2部材12(ロックワッシャ1)を固定してナット4だけを回す工具として、例えば図7に示すものを用いることができる。つまり、図7(a)に示すように、ナット4に嵌まり込む内部ソケット31Aの外側に第2部材12に嵌まり込む外部ソケット31Bが設けられている係合ソケット31が装着され、内部ソケット31aだけを回転させる電動トルクレンチ32である。ここで、32aは外側ソケット31Bの係合穴31Baに嵌合するスプライン状の係合凸部、32bは内側ソケット31Aの係合穴31Aaに嵌合する係合凸部である。内側ソケット31Aには、図7(b)に示すように、ナット4に嵌合する嵌合穴31Abが形成されており、外側ソケット31Bには、図7(c)に示すように、第2部材12に嵌合する嵌合穴31Bbが形成されている。
そして、締結を解除するためには、図8に示すように、まず、第2部材12に外側ソケット31Bを、ナット4に内側ソケット31Aをそれぞれ嵌合する。なお、Aで示す部分において第2部材12(ワッシャ1)と外側ソケット31Bとが嵌合している。
それから、ナット4に嵌合している内側ソケット31Aを、電動トルクレンチ32によって回転してナット4を回せばよい。このとき、第2部材12に外側ソケット31Bを嵌合してワッシャ1が回転しないように固定しているので、非常に手早く、ワッシャ1を回転させることなく、ナット4だけを回して簡単に緩めることができる。
(その他)
(i)前記実施の形態では、第2部材12の外周部分は、複数の凸部12cを有するスプライン形状であるが、凸部12cは1つだけでもよい。また、スプライン形状に代えて、六角形状、十二角形状とし、外周面を緩み用係合部とすることができるのはいうまでもない。また、凸部12cに代えて凹部を第2部材12に形成し、スパナの嵌合穴に前記凹部に係脱可能に係合する凸部を設ける構成とすることも可能である。
(ii)前記実施の形態では、ボルトのねじ棒を被取付部材の取付穴に貫通させて先端部分を突出させ、前記先端部分にナットを適用して前記取付対象物を前記被取付部材に固定する締結構造において、ナットと取付対象物との間に設けられるロックワッシャに適用して、ナットが緩むのを防止しているが、本発明はそれに限らず、ボルトのねじ棒を取付対象物の貫通させて前記取付対象物を被取付部材に固定する締結構造において、ボルト頭部と取付対象物との間に設けられるロックワッシャについても同様に適用し、ボルトが緩むのを防止することもできる。
(iii)前記実施の形態では、第1及び第2部材11,12からなるロックワッシャ1とナット4とによって構成される締結構造について説明しているが、第1部材とナットとを一体に成型して、第1部材を省略することもできる。具体的には、図9に示すように、ナット4Aは、ワッシャとしての第2部材12側に第1部材11に対応する形状の噛み合い係合部4Aaを備える特殊形状で、噛み合い係合部4Aaの先端面4Aaa(第1部材11の下面11bに対応)が、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されており、特殊形状のワッシャとしての第2部材12は、取付対象物2側の下面12aが、ナット4Aが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成され、ナット4A側の上面12bが、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、ナット4Aの噛み合い係合部4Aaの先端面4Aaaに係合するように噛み合い係合部4Aaの斜面に対応して形成され、さらに、ナット4Aを緩める際にナット4Aと一緒に回転するための緩め用係合部12cを備える締結構造とすればよい。その場合も前述した実施の形態と同様な効果を発揮させることができる。
1 ロックワッシャ
2 取付対象物
2a 貫通穴
3 ボルト
3a ねじ棒
4,4A ナット
4Aa 噛み合い係合部
4Aaa 先端面
11 第1部材
11a 上面(第1面)
11b 下面(第2面)
11ba 斜面
12 第2部材
12a 下面(第4面)
12b 上面(第3面)
12ba 斜面
12c 凸部(緩め用係合部)
21 スパナ
21a 嵌合部
21aa 嵌合穴
21b 把持部
31 係合ソケット
31A 内側ソケット
31Aa 係合穴
31Ab 嵌合穴
31B 外側ソケット
31Ba 係合穴
31Bb 嵌合穴
32 電動トルクレンチ
32a,32b 係合凸部

Claims (7)

  1. ボルト又はナットを用いて取付対象物を被取付部材に固定する場合に前記ボルトの頭部又は前記ナットと前記取付対象物との間に設けられるロックワッシャであって、
    重ねた状態で用いられる第1及び第2の部材からなり、
    前記第1部材は、前記ボルト又はナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている第1面と、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ボルト又はナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されている第2面とを備え、
    前記第2部材は、前記ナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成されている第3面と、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が前記第1部材における第2面の斜面に対応して形成され前記第1部材の第2面に接触する第4面と、前記ボルト又はナットを緩める際に前記第1部材と重なった状態で回転するための緩め用係合部とを備える、
    ことを特徴とするロックワッシャ。
  2. 前記第1部材の第2面および前記第2部材の第3面の斜面は、滑らかに形成されている、請求項1記載のロックワッシャ。
  3. 前記緩め用係合部は、前記第2の部材において、半径方向外方に突出する凸部である、請求項1又は2記載のロックワッシャ。
  4. 前記第2部材は,前記第1部材よりも厚さが厚く、外径が大きい、請求項3記載のロックワッシャ。
  5. ボルトのねじ棒を被取付部材の取付穴に貫通させて先端部分を突出させ、前記先端部分にワッシャを介してナットを適用して前記取付対象物を前記被取付部材に固定する締結構造であって、
    前記ワッシャが、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロックワッシャである、
    ことを特徴とする締結構造。
  6. ボルトのねじ棒を、ワッシャを介して取付対象物の貫通させて前記取付対象物を被取付部材に固定する締結構造であって、
    前記ワッシャが、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロックワッシャである、
    ことを特徴とする締結構造。
  7. ボルトのねじ棒を被取付部材の取付穴に貫通させて先端部分を突出させ、前記先端部分にワッシャを介してナットを適用して前記取付対象物を前記被取付部材に固定する締結構造であって、
    前記ナットは、前記ワッシャ側に噛み合い係合部を備え、前記噛み合い係合部の先端面が、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ナットの締め付け方向に向かって徐々に高さが低くなるように形成されており、
    前記ワッシャは、前記取付対象物側の面が、前記ナットが締まる方向に回るときは抵抗が少なく、緩む側に回るときには摩擦抵抗が大きくなるように凹凸が放射状に形成され、前記ナット側の面が、円周方向に沿って単数若しくは複数の斜面が、前記ナットの噛み合い係合部の先端面に係合するように前記噛み合い係合部の斜面に対応して形成され、さらに、前記ナットを緩める際に前記ナットと一緒に回転するための緩め用係合部を備える、
    ことを特徴とする締結構造。
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