JP2020023235A - 車両用保護装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】保護対象が車両と衝突する際に、保護対象を適切に保護できるようにする。【解決手段】車両に衝突する保護対象を保護する保護装置2,5と、保護対象の画像を取得するとともに、保護対象と車両との距離を測定する測定装置3と、保護対象が所定の被搭乗物を含むか否かに基づいて、保護装置2,5を異なる態様で作動させる制御装置6と、を車両用保護装置1に備えた。保護装置2,5は、好ましくは、車両の前方にエアバッグを展開させるエアバッグ装置2と、車両の前上部に設けられたフードを移動させるポップアップ装置5と、を含むものであり、制御装置6は、保護対象が被搭乗物を含む場合は、エアバッグ装置2を作動させることなくポップアップ装置5を作動させ、保護対象が被搭乗物を含まない場合は、エアバッグ装置2とポップアップ装置5とを作動させる。【選択図】図3
Description
本発明は、車両が歩行者等の保護対象に衝突する際に保護対象に応じた保護を行う車両用保護装置および車両に関する。
従来から、車両と保護対象との衝突時に、エアバッグを展開させて保護対象(歩行者等)の衝撃を軽減させる車両用保護装置として、例えば、特許文献1,2に記載された車両用保護装置が知られている。特許文献1に記載の車両用保護装置は、衝突時に、ずり上がり防止手段を備えたエアバッグをフロントバンパから上方に向けて展開させることによって、歩行者が車両上を後方にずり上がるのを防止している。特許文献2に記載の被害低減装置は、フロントガラス上に展開させたエアバッグとフード(ボンネット)とで歩行者の衝撃を吸収後、フード上の歩行者の動きをカメラで検出して加減速・操舵を行うことで、歩行者の落下を防止している。
ところで、上述した保護対象は、単なる歩行者のみならず、例えば自転車に搭乗した搭乗者も保護対象になり得る。自転車等の搭乗者は、一般の歩行者と比較して重心が高くなるため、車両と衝突した場合の搭乗者の挙動は、一般の歩行者の挙動とは異なる。このため、一般の歩行者のみを想定して車両用保護装置を構成すると、保護対象を適切に保護できない場合が生じる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、保護対象が車両と衝突する際に、保護対象を適切に保護できる車両用保護装置および車両を提供することを目的とする。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、保護対象が車両と衝突する際に、保護対象を適切に保護できる車両用保護装置および車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の車両用保護装置は、車両に衝突する保護対象を保護する保護装置と、前記保護対象の画像を取得するとともに、前記保護対象と前記車両との距離を測定する測定装置と、前記保護対象が所定の被搭乗物を含むか否かに基づいて、前記保護装置を異なる態様で作動させる制御装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、保護対象が車両と衝突する際に、保護対象を適切に保護できる。
[実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用保護装置1の一例を示す要部概略斜視図であり、通常時の車両の前部の状態を示す。本実施形態に係る車両用保護装置は、車両に衝突した歩行者や自転車等を保護する装置である。なお、車両Cの進行方向を「前」、後退方向を「後」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」、車幅方向を車両C側から見て「左」、「右」とする。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用保護装置1の一例を示す要部概略斜視図であり、通常時の車両の前部の状態を示す。本実施形態に係る車両用保護装置は、車両に衝突した歩行者や自転車等を保護する装置である。なお、車両Cの進行方向を「前」、後退方向を「後」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」、車幅方向を車両C側から見て「左」、「右」とする。
〈車両C〉
まず、車両用保護装置1が適用される車両Cについて説明する。
図1に示すように、本発明の車両用保護装置1が適用される車両Cは、車体前側にフード11を備えたボンネットタイプの自動車であればよく、乗用車であっても、作業車であってもよく、車種は特に限定されない。以下、車両Cの一例として、車体前部にモータルームを有する乗用車を例に挙げて説明する。
まず、車両用保護装置1が適用される車両Cについて説明する。
図1に示すように、本発明の車両用保護装置1が適用される車両Cは、車体前側にフード11を備えたボンネットタイプの自動車であればよく、乗用車であっても、作業車であってもよく、車種は特に限定されない。以下、車両Cの一例として、車体前部にモータルームを有する乗用車を例に挙げて説明する。
車両Cは、例えば、フード11と、フェンダー12と、バックミラー13と、ドアミラー14,15と、フードグリル16と、フードエッジカバー17と、フロントバンパー18(前端部)と、を備えている。さらに、車両Cは、フード11の前方下側に設けられたエアバッグ装置2(保護装置)と、フード11の下側四隅に設けられたポップアップ装置5(保護装置)と、を備えている。
エアバッグ装置2と、ポップアップ装置5とは、歩行者や自転車の搭乗者等が車両Cに衝突する際、歩行者や搭乗者等を保護する保護装置である。ここで、保護対象とする歩行者等を「保護対象」と呼ぶ。本実施形態において、保護対象は、「歩行者」と「搭乗者と被搭乗物との集合体」(以下、単に「集合体」と呼ぶことがある)とに大別できる。また、被搭乗物とは、例えば、自転車、三輪車、自動二輪車等である。
また、エアバッグ装置2、ポップアップ装置5これらの制御装置等(詳細は後述する)を総称して、「車両用保護装置1」と呼ぶ。ポップアップ装置5は、車両Cに保護対象が衝突する際、フード11を上昇させる。これにより、保護対象がフード11に衝突した際に、フード11が変形することで衝突荷重を吸収し、保護対象が受ける衝撃を緩衝させる。ポップアップ装置5は、前側ポップアップ装置51と後側ポップアップ装置52とを備えている。前側ポップアップ装置51は、フード11の前側に配置されてフード11の前側を上昇させる。後側ポップアップ装置52は、フード11の後側に配置されてフード11の後側を上昇させる。
フード11は、フードスキンと、フードフレームと、を備えている。ここで、フードスキンとは、図示のフード11の上面を構成する板材である。また、フードフレームとは、フードスキンの下面に固着され、フードスキンを下方から支持する部材である(図示略)。フードスキンは、車両Cが歩行者に衝突し歩行者がフード11の上に乗った際に、歩行者をソフトに受け止めることができる部材で構成することが好ましい。より具体的には、フードスキンは、所定以上の荷重で押されると湾曲変形する柔らかさと弾性とを備える板材で形成されることが好ましい。
フェンダー12は、フード11の左右に配置され、前輪Wの上方を覆っている。バックミラー13は、車室内の上部前端に設けられたルームミラーである。ドアミラー14,15は、ドアの左右上部前端に設けられたミラーである。車両Cの前端付近において、フードグリル16は、外気を車両前端部から取り込み、ラジエータ(図示省略)に外気を導く部材である。フードグリル16は、車幅方向に延設された複数の略板状の導風板を適宜な間隔を介して上下方向に並設している。フードグリル16の後方には、空間を介して、カメラ32が配置されている。フロントバンパー18は、車両Cの前端縁に配置される板材であり、衝突時に変形して車両Cを保護する。フロントバンパー18には、3個の加速度センサGS1,GS2,GS3が、埋設されている。
フードエッジカバー17は、フード11とフードグリル16との間に設けられている。フードエッジカバー17は、フードエッジカバー17の下側に配置したエアバッグモジュール22の展開によって押し上げられて開放されるパネル部材である。フードエッジカバー17は、フード11の先端部に沿って車幅方向に延設された鋼板等を備えている。
フードエッジカバー17は、エアバッグ21(図2(a)参照)が展開した際に、エアバッグ21に押し上げられて回動してエアバッグ21を解放するように、回動可能に軸支されている。なお、フードエッジカバー17を解放させる機構は、適宜変更してもよい。
フードエッジカバー17は、エアバッグ21(図2(a)参照)が展開した際に、エアバッグ21に押し上げられて回動してエアバッグ21を解放するように、回動可能に軸支されている。なお、フードエッジカバー17を解放させる機構は、適宜変更してもよい。
〈車両用保護装置1〉
図2(a)は、エアバッグ装置2の動作時の状態を示す図であり、図2(b)は、ポップアップ装置5の動作時の状態を示す図である。
上述したように、エアバッグ装置2およびポップアップ装置5は、共に車両用保護装置1の構成要素であり、歩行者等の保護対象Pが車両Cと衝突する際に、状況に応じて保護対象Pを保護する。すなわち、エアバッグ装置2は、例えば図示のようにエアバッグ21を展開する(膨らませる)ことによって、保護対象Pを保護する。また、ポップアップ装置5は、例えば図示のようにフード11を持ち上げることによって、保護対象Pがフード11にする際に保護対象Pを保護する。
図2(a)は、エアバッグ装置2の動作時の状態を示す図であり、図2(b)は、ポップアップ装置5の動作時の状態を示す図である。
上述したように、エアバッグ装置2およびポップアップ装置5は、共に車両用保護装置1の構成要素であり、歩行者等の保護対象Pが車両Cと衝突する際に、状況に応じて保護対象Pを保護する。すなわち、エアバッグ装置2は、例えば図示のようにエアバッグ21を展開する(膨らませる)ことによって、保護対象Pを保護する。また、ポップアップ装置5は、例えば図示のようにフード11を持ち上げることによって、保護対象Pがフード11にする際に保護対象Pを保護する。
図3は、車両用保護装置1の制御ブロック図である。
車両用保護装置1は、エアバッグ装置2と、衝突予測・検知装置3と、車速センサ4と、加速度センサGS1,GS2,GS3と、ポップアップ装置5と、制御装置6と、を備えている。
車両用保護装置1は、エアバッグ装置2と、衝突予測・検知装置3と、車速センサ4と、加速度センサGS1,GS2,GS3と、ポップアップ装置5と、制御装置6と、を備えている。
〈衝突予測・検知装置3〉
図3に示す衝突予測・検知装置3は、カメラ31〜34と、レーダ装置36と、処理部38と、を備えている。レーダ装置36は、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のレーダ装置である。処理部38は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されており、カメラ31〜34と、レーダ装置36とを制御する。ここで、カメラ31〜34およびレーダ装置36は、衝突予測・検知装置3専用のものである必要はなく、例えば先進運転支援システム(ADAS:advanced driver assistance system)に用いられるカメラおよびレーダ装置を兼用してもよい。レーダ装置36は、保護対象Pを検知し、車両Cから保護対象Pまでの距離を検出し、その結果を距離情報として出力する。
図3に示す衝突予測・検知装置3は、カメラ31〜34と、レーダ装置36と、処理部38と、を備えている。レーダ装置36は、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のレーダ装置である。処理部38は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されており、カメラ31〜34と、レーダ装置36とを制御する。ここで、カメラ31〜34およびレーダ装置36は、衝突予測・検知装置3専用のものである必要はなく、例えば先進運転支援システム(ADAS:advanced driver assistance system)に用いられるカメラおよびレーダ装置を兼用してもよい。レーダ装置36は、保護対象Pを検知し、車両Cから保護対象Pまでの距離を検出し、その結果を距離情報として出力する。
また、カメラ31〜34は、車両Cの前方を撮像し、車両Cの前方の画像情報を取得する。車両Cが保護対象Pに衝突する前後においては、該画像情報には、保護対象Pの画像が含まれる。カメラ31〜34は、例えば、赤外線カメラ、遠赤外線カメラ、CMOSカメラ、CCDカメラ装置等である。特に、カメラ31〜34として赤外線カメラ、遠赤外線カメラ等を採用すると、周囲が暗い夜間等であっても鮮明に車両Cの前方を撮像すること可能になる。レーダ装置36が出力した距離情報、およびカメラ31〜34が出力した画像情報は、制御装置6に供給される。
ここで、図1に示すように、レーダ装置36は、例えばフードグリル16の後方に装着されている。また、カメラ31は、バックミラー13の前方に装着されている。これにより、カメラ31は、車両Cの前方、フード11の上方、フロントガラスfの前方等の領域を合わせた領域の画像情報を取得する。また、カメラ32は、フードグリル16の後方に装着されており、車両Cの前方の画像情報を取得する。また、カメラ33,34は、車両Cの左右前方の画像情報を取得できるように、左右のドアミラー14,15の前面からレンズを露出した状態に設置されている。
図1に示した例においては、4台のカメラ31〜34をバックミラー13、フードグリル16、ドアミラー14,15に設けたが、これら以外の複数個所に、複数のカメラを設けてもよい。また、例えば1台のカメラ31のみをバックミラー13に設けた構成であってもよい。
〈車速センサ4および加速度センサGS1〜GS3〉
図3に示す車速センサ4は、車両Cの速度を検出し、車速情報として出力する。車速センサ4は、例えば、車輪W(図1参照)の回転を検知して車速を検出する。また、加速度センサGS1,GS2,GS3は、図1に示したように、フロントバンパー18に埋設されている。加速度センサGS1〜GS3は、これらセンサに加わる加速度を検出し、その結果を加速度情報として出力する。これら加速度情報は、後述する制御装置6によって保護対象Pと車両Cとが衝突したか否かを判定するために出力される。加速度センサGS1〜GS3が検出した加速度情報および車速センサ4が検出した車速情報は、制御装置6に供給される。
図3に示す車速センサ4は、車両Cの速度を検出し、車速情報として出力する。車速センサ4は、例えば、車輪W(図1参照)の回転を検知して車速を検出する。また、加速度センサGS1,GS2,GS3は、図1に示したように、フロントバンパー18に埋設されている。加速度センサGS1〜GS3は、これらセンサに加わる加速度を検出し、その結果を加速度情報として出力する。これら加速度情報は、後述する制御装置6によって保護対象Pと車両Cとが衝突したか否かを判定するために出力される。加速度センサGS1〜GS3が検出した加速度情報および車速センサ4が検出した車速情報は、制御装置6に供給される。
ここで、図1に示すように、加速度センサGS1〜GS3は、フロントバンパー18の内部の左右、中央の3箇所に設置されている。このように、加速度センサGS1〜GS3は、フロントバンパー18の3箇所に配置されることにより、フロントバンパー18の全域で保護対象Pとの衝突を検知することができる。
〈制御装置6〉
図3において、制御装置6は、記憶部60と処理部61とを備えている。
記憶部60は、「歩行者」および「搭乗者と被搭乗物との集合体」の様々な輪郭形状、その他外観上の特徴を規定したテンプレートという情報を記憶する。歩行者に対するテンプレートを「歩行者テンプレート」と呼び、集合体に対するテンプレートを「集合体テンプレート」と呼ぶ。これらのテンプレートは、カメラ31〜34からの画像情報に保護対象が含まれるか否かを解析するために用いられる。
図3において、制御装置6は、記憶部60と処理部61とを備えている。
記憶部60は、「歩行者」および「搭乗者と被搭乗物との集合体」の様々な輪郭形状、その他外観上の特徴を規定したテンプレートという情報を記憶する。歩行者に対するテンプレートを「歩行者テンプレート」と呼び、集合体に対するテンプレートを「集合体テンプレート」と呼ぶ。これらのテンプレートは、カメラ31〜34からの画像情報に保護対象が含まれるか否かを解析するために用いられる。
処理部61は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラム、DSPによって実行されるマイクロプログラムおよび各種データ等が格納されている。図3において、処理部61の内部は、制御プログラムおよびマイクロプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
すなわち、処理部61は、距離特定部62と、保護対象特定部63と、保護対象状態検出部64と、速度差特定部65と、判定部66と、を備えている。
処理部61には、衝突予測・検知装置3のカメラ31〜34からの画像情報と、レーダ装置36からの距離情報と、加速度センサGS1〜GS3からの加速度情報と、車速センサ4からの車速情報と、が供給される。処理部61は、これら供給された情報に基づいて、後述する各種処理を行うものである。
処理部61には、衝突予測・検知装置3のカメラ31〜34からの画像情報と、レーダ装置36からの距離情報と、加速度センサGS1〜GS3からの加速度情報と、車速センサ4からの車速情報と、が供給される。処理部61は、これら供給された情報に基づいて、後述する各種処理を行うものである。
距離特定部62は、車両Cと保護対象Pとの間の距離、すなわち車両・保護対象間距離を特定するものである。例えば、レーダ装置36から供給された距離情報を、そのまま車両・保護対象間距離として用いてもよい。また、カメラ31〜34のうち複数のカメラで同時に撮影した画像情報に基づいて視差画像を解析し、これによって車両・保護対象間距離を計算してもよい。
保護対象特定部63は、カメラ31〜34から供給された画像情報に基づいて、保護対象Pを特定するものである。上述したように、保護対象Pは「歩行者」または「搭乗者と被搭乗物との集合体」のうち何れかである。上述したように、記憶部60には、「歩行者テンプレート」および「集合体テンプレート」が記憶されている。保護対象特定部63は、画像情報に含まれるオブジェクトの中から、歩行者または集合体を特定する機能を有する。
ここで、「オブジェクト」とは、画像情報に含まれ、輪郭を持った画素の集合である。例えば、保護対象特定部63は、歩行者テンプレートを参照することで、歩行者テンプレートに似た輪郭形状のオブジェクトを歩行者であると認識する。また、保護対象特定部63は、集合体テンプレートを参照することで、集合体テンプレートに似た輪郭形状のオブジェクトを集合体であると認識する。
保護対象状態検出部64は、保護対象Pの移動方向や移動速度等、保護対象Pの状態を特定するものである。保護対象状態検出部64は、例えば、時系列的に撮像した撮像データの差分から保護対象Pの移動方向と移動速度を特定する。保護対象状態検出部64は、衝突する前の保護対象Pの移動速度および移動方向だけでなく、衝突後にフード11に乗り上げた保護対象Pの移動速度および移動方向を特定してもよい。
速度差特定部65は、例えば、保護対象Pとの衝突後における車両Cと保護対象Pの速度差(相対速度)を特定するものである。車両Cと保護対象Pとが衝突したとき、通常、車両Cは減速することによって速度が下がり、保護対象Pは車両Cに押されることで速度が上がる。
速度差特定部65は、例えば、保護対象Pとの衝突後における車両Cと保護対象Pの速度差(相対速度)を特定するものである。車両Cと保護対象Pとが衝突したとき、通常、車両Cは減速することによって速度が下がり、保護対象Pは車両Cに押されることで速度が上がる。
判定部66は、速度差特定部65が特定した車両Cと保護対象Pの速度差が閾値以下になったときに、衝突が予測されると判断し、エアバッグ21を展開する。判定部66は、例えば、距離特定部62および保護対象状態検出部64からの情報に基づいて車両Cと保護対象Pとが衝突するか否かを判定するものである。判定部66は、例えば、自動ブレーキ機能によって減速しても保護対象Pとの衝突が避けられないと判断した場合に、保護対象Pと衝突すると予測する。また、判定部66は、保護対象Pとの距離がゼロになった場合に、保護対象Pに衝突したと判定する。
さらに、判定部66は、加速度センサGS1〜GS3が検出した加速度に基づいて車両Cが保護対象Pに衝突したか否かを判定することもできる。
判定部66は、衝突を予測した場合、または衝突を検出した場合、エアバッグ装置2のインフレータ22iと、前側ポップアップ装置51と、後側ポップアップ装置52と、に対して作動信号を送信することによって、これらを作動させる。
判定部66は、衝突を予測した場合、または衝突を検出した場合、エアバッグ装置2のインフレータ22iと、前側ポップアップ装置51と、後側ポップアップ装置52と、に対して作動信号を送信することによって、これらを作動させる。
〈エアバッグ装置2〉
図1において、エアバッグ装置2は、エアバッグモジュール22を備えている。ここで、エアバッグモジュール22は、折り畳んだ状態で、エアバッグ21(図2(a)参照)を収納するものである。エアバッグ装置2は、制御装置6の判定部66(図3参照)からの作動信号を受信すると、図2(a)に示すように、保護対象Pを保護するために、エアバッグ21を車両Cの前方に向けて展開させる。
図1において、エアバッグ装置2は、エアバッグモジュール22を備えている。ここで、エアバッグモジュール22は、折り畳んだ状態で、エアバッグ21(図2(a)参照)を収納するものである。エアバッグ装置2は、制御装置6の判定部66(図3参照)からの作動信号を受信すると、図2(a)に示すように、保護対象Pを保護するために、エアバッグ21を車両Cの前方に向けて展開させる。
図4(a)は未作動時のエアバッグ装置2付近の車両Cの側断面図であり、図4(b)は変形例における作動時のエアバッグ装置2付近の車両Cの側断面図である。
エアバッグモジュール22は、車両Cの内部のラジエータの周りの強度部材23の上に設置され、インフレータ22iは、エアバッグモジュール22の内部に設置されている。図1に示すように、エアバッグモジュール22は、エアバッグ21が車幅方向へスムーズに大きく広がるようにするために、エアバッグ21の形状に合わせて車幅方向に長く形成されている。
エアバッグモジュール22は、車両Cの内部のラジエータの周りの強度部材23の上に設置され、インフレータ22iは、エアバッグモジュール22の内部に設置されている。図1に示すように、エアバッグモジュール22は、エアバッグ21が車幅方向へスムーズに大きく広がるようにするために、エアバッグ21の形状に合わせて車幅方向に長く形成されている。
エアバッグ21には、展開後に適宜に萎むように空気抜き用のベントホール(図示省略)が形成されている。インフレータ22iは、例えば、制御装置6(図3参照)に電気的に接続された不図示の点火装置と、アジ化ナトリウム等のガス発生剤と、それらを収納したケース体とを備えている。判定部66(図3参照)は、保護対象Pが「歩行者」である場合にはエアバッグ装置2を動作させる。すなわち、インフレータ22iに作動信号を出力する。一方、判定部66は、保護対象Pが「搭乗者と被搭乗物との集合体」である場合には、エアバッグ装置2を動作させない。すなわち、インフレータ22iに作動信号を出力しない。その理由については後述する。
保護対象Pが「歩行者」であるとき、判定部66(図3参照)は、衝突が予測される場合、または衝突が検知された場合に、インフレータ22iに作動信号を供給する。
判定部66から作動信号が送信されると、インフレータ22iの点火装置がガス発生剤を瞬時に燃焼させる。これにより、インフレータ22iは、高圧のガスを発生させ、に示すように、エアバッグ21を瞬時に膨らませる。この際、上述したように、エアバッグ21は、フードエッジカバー17(図1参照)を押し上げるように回動させ、車両Cの前方で膨らむ。また、その変形例として、図4(b)に示すように、フード11をポップアップ装置5により少し開け、エアバッグ21が車両Cの前方に膨出する隙間Gを作るようにしてもよい。
判定部66から作動信号が送信されると、インフレータ22iの点火装置がガス発生剤を瞬時に燃焼させる。これにより、インフレータ22iは、高圧のガスを発生させ、に示すように、エアバッグ21を瞬時に膨らませる。この際、上述したように、エアバッグ21は、フードエッジカバー17(図1参照)を押し上げるように回動させ、車両Cの前方で膨らむ。また、その変形例として、図4(b)に示すように、フード11をポップアップ装置5により少し開け、エアバッグ21が車両Cの前方に膨出する隙間Gを作るようにしてもよい。
なお、フード11は、ポップアップ装置5に代えて、電磁式のフードオプンナーで解錠して、フード11を開けて隙間Gを作る構成としてもよい。エアバッグ装置2の作動により、図4(b)に示すように、車両Cの前方には、エアバッグ21が展開され、車両Cと保護対象Pとの間に、膨らんだエアバッグ21が介在し、保護対象Pが受ける衝撃を緩和する。
〈ポップアップ装置5〉
図3に示すポップアップ装置5は、判定部66で保護対象Pが車両Cに衝突すると予測判断したときに、図2(b)に示すように、フード11を上昇させてフード11の移動ストロークを増加させる。これにより、ポップアップ装置5は、フード11の変形空間を大きくし、保護対象Pの衝撃吸収性を向上させる。
図5(a)は、フード11を前側および後側ポップアップ装置51,52で後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせる模式的側断面図であり、図5(b)は、後側ポップアップ装置52でフード11を後側を瞬時に上昇させる模式的側断面図である。
図3に示すポップアップ装置5は、判定部66で保護対象Pが車両Cに衝突すると予測判断したときに、図2(b)に示すように、フード11を上昇させてフード11の移動ストロークを増加させる。これにより、ポップアップ装置5は、フード11の変形空間を大きくし、保護対象Pの衝撃吸収性を向上させる。
図5(a)は、フード11を前側および後側ポップアップ装置51,52で後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせる模式的側断面図であり、図5(b)は、後側ポップアップ装置52でフード11を後側を瞬時に上昇させる模式的側断面図である。
ポップアップ装置5は、制御装置6の判定部66が「保護対象Pが車両Cに衝突する」と判断した場合に、判定部66からの作動信号で動作する。その場合、判定部66においては、第1および第2の動作態様のうち何れかが選択される。第1の動作態様は、図5(a)に示すように、前側および後側ポップアップ装置51,52を作動させ、フード11全体を後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせる(矢印α1参照)動作態様である。また、第2の動作態様は、図5(b)に示すように、フード11の後側を瞬時に上昇させる(矢印α2参照)動作態様である。
ポップアップ装置5の駆動手段は、特に限定されず、例えば、モータ、あるいは、マイクロガスジェネレーター等のガス発生装置等である。ポップアップ装置5としてモータを適用する場合、減速機構のギアと、カムとを用いて、図5(a),(b)に示したフード11の移動軌跡を実現することができる。図5(a)に示したように、フード11全体を後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせるカムを第1カムと呼ぶ。また、図5(b)に示したように、フード11の後側を上昇させるカムを第2カムと呼ぶ。ポップアップ装置5に、第1および第2カムを設け、両者を切り替えることによって、ポップアップ装置5は、図5(a),(b)に示した動作のうち任意の動作を実現できる。
また、ポップアップ装置5としてモータを適用する場合、上述した第1および第2カムに代えて、リンクを用いることができる。図5(a)に示したように、フード11全体を後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせるリンクを第1リンクと呼ぶ。また、図5(b)に示したように、フード11の後側を上昇させるリンクを第2リンクと呼ぶ。ポップアップ装置5に、第1および第2リンクを設け、両者を切り替えることによって、ポップアップ装置5は、図5(a),(b)に示した動作のうち任意の動作を実現できる。なお、ポップアップ装置5の駆動手段において、上述のようにカムまたはリンクを適用する場合、カムおよびリンクの双方を組み合わせて適用してもよい。
[実施形態の動作]
〈エアバッグ装置制御ルーチン〉
次に、本実施形態の動作を説明する。以下説明する動作を実行する前提として、図1に示すように、フード11およびフードエッジカバー17は、車体に対して下降した状態にある。また、エアバッグ21は、エアバッグモジュール22内に折り畳んで収納されている状態にある。
〈エアバッグ装置制御ルーチン〉
次に、本実施形態の動作を説明する。以下説明する動作を実行する前提として、図1に示すように、フード11およびフードエッジカバー17は、車体に対して下降した状態にある。また、エアバッグ21は、エアバッグモジュール22内に折り畳んで収納されている状態にある。
車両C内部で運転者がイグニッションスイッチ(図示省略)をONすることにより、カメラ31〜34とレーダ装置36とを含む衝突予測・検知装置3、加速度センサGS1〜GS3および車速センサ4(図3参照)等が駆動する。これにより、車両用保護装置1は、保護対象Pを監視できるようになり、車両用保護装置1が起動する。
図6は、車両用保護装置1が起動した後、処理部61(図3参照)によって実行されるエアバッグ装置制御ルーチンのフローチャートである。
図6において処理がステップS1に進むと、処理部61は、車両前方の画像情報、距離情報の取り込みを行う。すなわち、処理部61(図3参照)は、衝突予測・検知装置3のカメラ31〜34から画像情報を取り込み、レーダ装置36から距離情報を取り込む。
図6において処理がステップS1に進むと、処理部61は、車両前方の画像情報、距離情報の取り込みを行う。すなわち、処理部61(図3参照)は、衝突予測・検知装置3のカメラ31〜34から画像情報を取り込み、レーダ装置36から距離情報を取り込む。
次に、処理がステップS2に進むと、保護対象特定部63(図3参照)は、保護対象Pが存在するか否かを判定する。上述のように、本実施形態において、保護対象Pは、「歩行者」または「搭乗者と被搭乗物(例えば自転車)との集合体」である。保護対象特定部63は、画像情報から一または複数のオブジェクトを抽出し、抽出した各々のオブジェクトと、歩行者テンプレートと比較することにより、「歩行者」である保護対象Pが存在するか否かを判定する。
ここで、歩行者である保護対象Pが存在しない場合、保護対象特定部63は、抽出した各々のオブジェクトと集合体テンプレートとを比較することによって、「搭乗者と被搭乗物との集合体」である保護対象Pが存在するか否かを判定する。「歩行者」または「集合体」の何れの保護対象Pも存在しない場合、ステップS2においては「No」と判定され、処理はステップS1に戻る。そして、保護対象Pが発見されるまで、ステップS1,S2のループが繰り返される。保護対象Pが存在する場合は、ステップS2において「Yes」と判定され処理はステップS3に進む。
ステップS3において、距離特定部62(図3参照)は、車速センサ4から車速情報を取り込む。
次に、処理がステップS4に進むと、距離特定部62は、車両Cと保護対象Pとの間の距離、すなわち車両・保護対象間距離を特定する。上述したように、車両・保護対象間距離は、レーダ装置36から供給された距離情報をそのまま用いてもよく、カメラ31〜34のうち複数のカメラで同時に撮影した画像情報に基づいて視差画像を解析し、これによって車両・保護対象間距離を計算してもよい。
次に、処理がステップS4に進むと、距離特定部62は、車両Cと保護対象Pとの間の距離、すなわち車両・保護対象間距離を特定する。上述したように、車両・保護対象間距離は、レーダ装置36から供給された距離情報をそのまま用いてもよく、カメラ31〜34のうち複数のカメラで同時に撮影した画像情報に基づいて視差画像を解析し、これによって車両・保護対象間距離を計算してもよい。
次に、処理がステップS5に進むと、判定部66は、ステップS3において取り込んだ車速情報と、ステップS4において特定した車両・保護対象間距離と、に基づいて、保護対象Pが車両Cに衝突すると予測判断できるか否かを判定する。
これは、例えば次のようにして実行される。まず、判定部66は、ステップS5が最初に実行された時は「No」と判定する。すると、処理がステップS1に戻り、ステップS1〜S4の処理が再び実行される。その後、再び処理がステップS5に進むと、その時点では、ステップS3,S4が2回以上実行されていることになる。これにより、処理部61は、2回以上のタイミングにおける車速情報と、車両・保護対象間距離とを取得している。この場合、速度差特定部65(図3参照)は、最後のタイミングに取得した車速情報および車両・保護対象間距離と、1回前のタイミングに取得した車速情報および車両・保護対象間距離と、1回前のタイミングから最後のタイミングまでの経過時間と、に基づいて、車両Cと保護対象Pとの速度差(相対速度)を演算する。
これは、例えば次のようにして実行される。まず、判定部66は、ステップS5が最初に実行された時は「No」と判定する。すると、処理がステップS1に戻り、ステップS1〜S4の処理が再び実行される。その後、再び処理がステップS5に進むと、その時点では、ステップS3,S4が2回以上実行されていることになる。これにより、処理部61は、2回以上のタイミングにおける車速情報と、車両・保護対象間距離とを取得している。この場合、速度差特定部65(図3参照)は、最後のタイミングに取得した車速情報および車両・保護対象間距離と、1回前のタイミングに取得した車速情報および車両・保護対象間距離と、1回前のタイミングから最後のタイミングまでの経過時間と、に基づいて、車両Cと保護対象Pとの速度差(相対速度)を演算する。
判定部66は、次の条件C1,C2のうち、何れかの条件が成立すると、ステップS5において「Yes」と判定し、何れの条件も成立しない場合には、「No」と判定する。
・条件C1:保護対象Pが車両Cに衝突することを予測したとき:これは、速度差特定部65が演算した速度差(相対速度)に基づいて、保護対象Pが車両Cに衝突すると予測される場合である。
・条件C2:保護対象Pが車両Cに衝突したことを検知したとき:これは、何れかの加速度センサGS1〜GS3が出力する加速度情報が、所定レベル(衝突があったと判断できるレベル)を超えた場合である。
・条件C1:保護対象Pが車両Cに衝突することを予測したとき:これは、速度差特定部65が演算した速度差(相対速度)に基づいて、保護対象Pが車両Cに衝突すると予測される場合である。
・条件C2:保護対象Pが車両Cに衝突したことを検知したとき:これは、何れかの加速度センサGS1〜GS3が出力する加速度情報が、所定レベル(衝突があったと判断できるレベル)を超えた場合である。
ステップS5において、「No」と判定されると、処理はステップS1に戻り、ステップS1〜S4の処理が繰り返される。一方、ステップS5において「Yes」と判定されると、処理はステップS6に進み、判定部66は、保護対象Pがインフレータ22iを作動させる対象であるか否かを判定する。すなわち、判定部66は、保護対象Pが「歩行者」である場合には「Yes」(インフレータ22iの作動対象)と判定し、保護対象Pが「搭乗者と被搭乗物との集合体」である場合には「No」(インフレータ22iの作動対象外)と判定する。
ステップS6において「Yes」と判定されると、処理はステップS7に進む。ここでは、判定部66の制御の下、制御装置6からインフレータ22iに対して作動信号が出力され、インフレータ22iが作動する。「歩行者」である保護対象P1に対するエアバッグ装置2の動作状態を図7(a)に示す。図示のように、インフレータ22iが動作すると、エアバッグ21が膨らみ、「歩行者」である保護対象P1が車両Cに衝突する際に、保護対象P1に加わる衝撃をエアバッグ21が吸収し、これによって保護対象P1を保護する。
一方、ステップS6において「No」と判定されると、処理はステップS8に進み、インフレータ22iが不作動状態にされる。ここで、「搭乗者と被搭乗物との集合体」である保護対象P10に対するエアバッグ装置2の動作状態を図7(b)に示す。より具体的には、図7(b)における保護対象P10は、搭乗者P12と、被搭乗物P14との集合体である。また、図示の例において、被搭乗物P14は自転車である。
図示のような状況下でインフレータ22iを作動させると、エアバッグ21(図7(a)参照)が膨らんだ際、エアバッグ21が被搭乗物P14を弾き飛ばしてしまう可能性がある。そして、エアバッグ21が被搭乗物P14を弾き飛ばしてしまうと、その後の搭乗者P12の挙動きを予測することが難くなり、搭乗者P12を適切に保護できなくなる可能性がある。そこで、本実施形態においては、保護対象P10が、「搭乗者と被搭乗物との集合体」である場合には、エアバッグ21を膨らませない(インフレータ22iを作動させない)こととしている。
このように、本実施形態における車両用保護装置1によれば、ADASと連携して保護対象Pの種類を検出できる。そして、車両用保護装置1は、保護対象Pの種類に応じて、エアバッグ21を展開するか否かを判断できるため、エアバッグ装置2で保護対象Pを適切に保護するとともに、エアバッグ21の加害性を抑制できる。
〈ポップアップ装置制御ルーチン〉
図8は、車両用保護装置1が起動した後、処理部61(図3参照)によって実行されるポップアップ装置制御ルーチンのフローチャートである。
図8のステップS11からステップS15は、図6のステップS1からステップS5と同様であるので、説明を省略する。
ステップS15において「Yes」と判定された場合、すなわち、判定部66(図3参照)が「保護対象Pが車両Cに衝突する」と判断した場合、処理はステップS16に進む。
図8は、車両用保護装置1が起動した後、処理部61(図3参照)によって実行されるポップアップ装置制御ルーチンのフローチャートである。
図8のステップS11からステップS15は、図6のステップS1からステップS5と同様であるので、説明を省略する。
ステップS15において「Yes」と判定された場合、すなわち、判定部66(図3参照)が「保護対象Pが車両Cに衝突する」と判断した場合、処理はステップS16に進む。
ステップS16においては、判定部66は、保護対象Pの重心位置(路面からの高さ)を計算し、重心位置を「高」(第1の範囲)、「中」(第2の範囲)、「低」(第3の範囲)のうち何れかに分類する。そして、判定部66は、その分類結果に基づいて、保護対象Pの重心位置が「高」であるか否かを判定する。例えば、「歩行者」について所定高さHa1,Ha2(但し、Ha1>Ha2)、「搭乗者と被搭乗物との集合体」についてHb1,Hb2(但し、Hb1>Hb2)という合計4つの値を予め決定しておく。そして、保護対象Pが「歩行者」である場合、重心位置がHa1以上であれば「高」、Ha1未満Ha2以上であれば「中」、Ha2未満であれば「低」、に分類するとよい。
同様に、保護対象Pが集合体である場合、重心位置がHb1以上であれば「高」、Hb1未満Hb2以上であれば「中」、Hb2未満であれば「低」、に分類するとよい。ステップS16において「Yes」(重心位置は「高」)と判定されると、処理はステップS17に進む。
ステップS17においては、判定部66は、前側ポップアップ装置51および後側ポップアップ装置52の各モータを作動させる。これにより、図9に示すように、支持部材11sで支持されるフード11が持ち上がるとともに、フード11は後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドする。図示の例において、保護対象P30は、搭乗者P32と、被搭乗物P34との集合体であり、被搭乗物P34は、比較的座席の高い競技用自転車である。競技用自転車である被搭乗物P34に搭乗者P32が搭乗している状態では、保護対象P30の重心は比較的高くなる。ここで、車両Cと保護対象P30とが衝突し、図示のように搭乗者P32が投げ出されたとしても、搭乗者P32の頭部を、後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせたフード11に当てて、搭乗者P32を保護することができる。
また、保護対象が「歩行者」であって、重心位置が「高」である場合であっても上述したステップS17が実行される。この場合も、前側ポップアップ装置51および後側ポップアップ装置52は、やはり図9に示すようにフード11を後側のフロントガラスfの付け根付近にスライドさせる。歩行者であって重心位置が「高」である場合、歩行者は身長が比較的高い大人である場合が多い。この場合、ステップS17の処理により、身長が比較的高い歩行者の頭部をフード11に当てて保護することができる。
また、ステップS16において「No」(重心位置は「高」ではない)と判定されると、処理はステップS18に進み、判定部66は、保護対象Pの重心位置が「中」であるか否かを判定する。ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS19に進む。
ステップS19においては、判定部66は、前側ポップアップ装置51の動作を抑制しつつ、後側ポップアップ装置52のモータを作動させる。
ステップS19においては、判定部66は、前側ポップアップ装置51の動作を抑制しつつ、後側ポップアップ装置52のモータを作動させる。
すなわち、ステップS19において、前側ポップアップ装置51は、全く動作させなくてもよいし、ステップS17よりも短い距離だけ動かしてもよい。これにより、図10に示すように、支持部材11sで支持されるフード11の後側が持ち上がる。図示の例において、保護対象P40は、搭乗者P42と、被搭乗物P44との集合体であり、被搭乗物P44は、比較的座席の低い買い物用自転車である。これにより、被搭乗物P44の重心位置が「中」である場合には、搭乗者P42の頭部をフード11の後側に当てて保護することができる。
また、保護対象が「歩行者」であって、重心位置が「中」である場合であっても上述したステップS19が実行される。この場合も、後側ポップアップ装置52は、やはり図10に示すようにフード11の後側を持ち上げる。歩行者であって重心位置が「中」である場合、歩行者は身長が比較的低い大人である場合が多い。この場合、ステップS19の処理により、身長が比較的低い歩行者の頭部をフード11の後側に当てて保護することができる。
また、ステップS18において「No」(重心位置は「低」である)と判定されると、処理はステップS20に進む。この場合、保護対象は、「歩行者」であり、かつ幼児に近い体格である。そして、この場合には、フード11を上げても効果が無いため、前側ポップアップ装置51および後側ポップアップ装置52を非作動とする。図11は、幼児である歩行者P5に対してのポップアップ装置5の状態(非動作状態)を示す。
このように、本実施形態におけるポップアップ装置5の構成によれば、前側ポップアップ装置51および後側ポップアップ装置52でフード11の移動量を調整できる。また、ADASと連携して、保護対象Pの重心位置に応じてフード11の挙動を制御するので、保護対象Pが車両Cと衝突する際に、保護対象Pに応じた保護を実現することができる。
このように、本実施形態におけるポップアップ装置5の構成によれば、前側ポップアップ装置51および後側ポップアップ装置52でフード11の移動量を調整できる。また、ADASと連携して、保護対象Pの重心位置に応じてフード11の挙動を制御するので、保護対象Pが車両Cと衝突する際に、保護対象Pに応じた保護を実現することができる。
[実施形態の効果]
以上のように、本実施形態の車両用保護装置(1)によれば、制御装置(6)は、保護対象(P)が所定の被搭乗物を含むか否かに基づいて、保護装置(2,5)を異なる態様で作動させる。これにより、保護装置(2,5)は、保護対象(P)が車両(C)と衝突する際に、保護対象(P)に応じた保護を実現することができる。
以上のように、本実施形態の車両用保護装置(1)によれば、制御装置(6)は、保護対象(P)が所定の被搭乗物を含むか否かに基づいて、保護装置(2,5)を異なる態様で作動させる。これにより、保護装置(2,5)は、保護対象(P)が車両(C)と衝突する際に、保護対象(P)に応じた保護を実現することができる。
また、保護装置(2,5)は、車両の前方にエアバッグ(21)を展開させるエアバッグ装置(2)と、車両の前上部に設けられたフード(11)を移動させるポップアップ装置(5)と、を含むものであり、制御装置(6)は、保護対象(P)が被搭乗物(P14,P34,P44)を含む場合は、エアバッグ装置(2)を作動させることなくポップアップ装置(5)を作動させ、保護対象(P)が被搭乗物(P14,P34,P44)を含まない場合は、エアバッグ装置(2)とポップアップ装置(5)とを作動させる。これにより、保護対象(P)が被搭乗物(P14,P34,P44)を含む場合にエアバッグ装置(2)が被搭乗物を弾き飛ばすことを防止でき、被搭乗物に搭乗する搭乗者を適切に保護することができる。
また、制御装置(6)は、測定装置(3)の情報に基づいて、保護対象(P)の重心位置を判定し、重心位置が第1の範囲(高)に属する場合は、ポップアップ装置(5)に対して、フード(11)を上昇させるとともに後方に移動させ、重心位置が第1の範囲(高)よりも低い第2の範囲(中)に属する場合は、ポップアップ装置(5)に対して、フード(11)の後部を上昇させ、重心位置が第2の範囲(中)よりも低い第3の範囲(低)に属する場合は、ポップアップ装置(5)を非作動とする。これにより、ポップアップ装置(5)は、保護対象(P)の重心位置に応じて、保護対象(P)を適切に保護することができる。
また、ポップアップ装置(5)は、駆動源としてモータを備え、制御装置(6)は、測定装置(3)の情報を基に、保護対象(P)と車両との衝突を予め予測する。これにより、保護対象(P)が実際に車両(C)に衝突する前に、ポップアップ装置(5)を駆動することができる。
さらに、ポップアップ装置(5)は、駆動源として火薬を用いるガス発生装置を備える前側ポップアップ装置(51)と、駆動源としてモータを備え、前側ポップアップ装置(51)よりも後方に設けられた後側ポップアップ装置(52)と、を有する。これにより、保護対象(P)が早期に衝突すると予測されるフード(11)の前部を、より早期に駆動することができる。
また、車両用保護装置(1)は、車両(C)の前端部(18)に設けられ、車両(C)と保護対象(P)の衝突を検出する加速度センサ(GS1〜GS3)をさらに備え、保護装置(2,5)は、火薬を用いるガス発生装置で作動され、車両の前上部に設けられたフード(11)を移動させるポップアップ装置(5)を備え、制御装置(6)は、加速度センサ(GS1〜GS3)の検出結果に基づいて、ポップアップ装置(5)を作動させる。これにより、加速度センサ(GS1〜GS3)の検出結果に対応して保護装置(2,5)を作動させることができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態における処理部61のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図6、図8に示したプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
(2)図6、図8等に示した処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
(3)上記実施形態においては、前側および後側ポップアップ装置51,52はモータによって駆動されるものであったが、これらを火薬を用いるガス発生装置によって駆動し、保護対象Pの重心位置に応じてフード11を持ち上げるようにしてもよい。
(4)また、前側および後側ポップアップ装置51,52の駆動手段を異ならせてもよい。例えば、前側ポップアップ装置51は保護対象に先に当たるため、火薬を用いるガス発生装置によって駆動し、後側ポップアップ装置52は後で保護対象に当たるため、モータを用いるアクチュエータによって駆動してもよい。このように、ポップアップ装置5の構成には、自由度を持たせることができる。
(5)上記実施形態においては、エアバッグ装置2とポップアップ装置5とを個別のプログラム(図6,図8)によって独立して制御したが、共通のプログラムによって、両者を同時に制御してもよい。
(6)上記実施形態は、エアバッグ21を展開する際、エアバッグ21がフードエッジカバー17を押し上げるように構成されていた。また、図4(b)に示した変形例では、エアバッグ21を展開する際にフード11を若干開いていた。しかし、フード11に、予め展開用の孔を設け、この孔を介して、フード11を持ち上げることなくエアバッグ21を展開するようにしてもよい。また、展開用の孔を、強度が低いカバーで覆い、このカバーを開放して、孔からエアバッグ21を展開するようにしてもよい。
1 車両用保護装置
2 エアバッグ装置(保護装置)
3 衝突予測・検知装置(測定装置)
5 ポップアップ装置(保護装置)
6 制御装置
11 フード
18 フロントバンパー(前端部)
21 エアバッグ
31〜34 カメラ
51 前側ポップアップ装置
52 後側ポップアップ装置
C 車両
GS1,GS2,GS3 加速度センサ
P,P1,P10,P30,P40 保護対象
P12,P32,P42 搭乗者
P14,P34,P44 被搭乗物
2 エアバッグ装置(保護装置)
3 衝突予測・検知装置(測定装置)
5 ポップアップ装置(保護装置)
6 制御装置
11 フード
18 フロントバンパー(前端部)
21 エアバッグ
31〜34 カメラ
51 前側ポップアップ装置
52 後側ポップアップ装置
C 車両
GS1,GS2,GS3 加速度センサ
P,P1,P10,P30,P40 保護対象
P12,P32,P42 搭乗者
P14,P34,P44 被搭乗物
Claims (7)
- 車両に衝突する保護対象を保護する保護装置と、
前記保護対象の画像を取得するとともに、前記保護対象と前記車両との距離を測定する測定装置と、
前記保護対象が所定の被搭乗物を含むか否かに基づいて、前記保護装置を異なる態様で作動させる制御装置と、
を備えることを特徴とする車両用保護装置。 - 前記保護装置は、前記車両の前方にエアバッグを展開させるエアバッグ装置と、前記車両の前上部に設けられたフードを移動させるポップアップ装置と、
を含むものであり、
前記制御装置は、前記保護対象が前記被搭乗物を含む場合は、前記エアバッグ装置を作動させることなく前記ポップアップ装置を作動させ、前記保護対象が前記被搭乗物を含まない場合は、前記エアバッグ装置と前記ポップアップ装置とを作動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用保護装置。 - 前記制御装置は、
前記測定装置の情報に基づいて、前記保護対象の重心位置を判定し、
前記重心位置が第1の範囲に属する場合は、前記ポップアップ装置に対して、前記フードを上昇させるとともに後方に移動させ、
前記重心位置が前記第1の範囲よりも低い第2の範囲に属する場合は、前記ポップアップ装置に対して、前記フードの後部を上昇させ、
前記重心位置が前記第2の範囲よりも低い第3の範囲に属する場合は、前記ポップアップ装置を非作動とする
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用保護装置。 - 前記ポップアップ装置は、駆動源としてモータを備え、
前記制御装置は、前記測定装置の情報を基に、前記保護対象と前記車両との衝突を予め予測する
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用保護装置。 - 前記ポップアップ装置は、駆動源として火薬を用いるガス発生装置を備える前側ポップアップ装置と、駆動源としてモータを備え、前記前側ポップアップ装置よりも後方に設けられた後側ポップアップ装置と、を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用保護装置。 - 前記車両の前端部に設けられ、前記車両と前記保護対象の衝突を検出する加速度センサ
をさらに備え、
前記保護装置は、火薬を用いるガス発生装置で作動され、前記車両の前上部に設けられたフードを移動させるポップアップ装置を備え、
前記制御装置は、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記ポップアップ装置を作動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用保護装置。 - 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の車両用保護装置を備える
ことを特徴とする車両。
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