JP2020032898A - 車両用保護装置およびこれを備えた車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者等の保護対象が車両と衝突した際に衝突時の衝撃による保護対象の移動を抑制できる車両用保護装置およびこれを備えた車両を提供する。【解決手段】車両用保護装置1は、車両Cに衝突する保護対象Pを車両Cの前方で挟み込むまたは巻き込むように捉えるエアバッグ22aを有するエアバッグ装置2Bと、保護対象Pと車両Cとの衝突を予測する衝突予測装置GS1,GS2,GS3と、保護対象Pが車両Cとの衝突するに際して、エアバッグ装置2Bを作動させる制御装置6とを備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、車両が歩行者等の保護対象に衝突する際に保護を行う車両用保護装置およびこれを備えた車両に関する。
従来、車両と保護対象との衝突時に、エアバッグを展開させて保護対象(歩行者)の衝撃を軽減させる車両用保護装置としては、例えば、特許文献1,2に記載された車両用歩行者保護装置が知られている。
特許文献1に記載の車両用歩行者保護装置は、衝突時に、ずり上がり防止手段を備えたエアバッグをフロントバンパから上方に向けて展開させることによって、歩行者が車両上を後方にずり上がるのを防止している。
特許文献2に記載の被害低減装置は、フロントガラス上に展開させたエアバッグとフード(ボンネット)とで歩行者の衝撃を吸収後、フード上の歩行者の動きをカメラで検出して加減速・操舵を行うことで、歩行者の落下を防止している。
ところで、特許文献1、2に記載の車両用保護装置は、衝突時にエアバッグやフードによって、保護対象(歩行者)の衝撃を吸収することができる。しかし、その車両用保護装置は、エアバッグやフードで保護対象を保護する際、衝突時の保護対象の移動による衝撃の変化まで勘案していない。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、歩行者等の保護対象が車両と衝突した際に、衝突時の衝撃による保護対象の移動を抑制できる車両用保護装置およびこれを備えた車両の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明の車両用保護装置は、車両に衝突する保護対象を前記車両の前方で挟み込むまたは巻き込むように捉えるエアバッグを有するエアバッグ装置と、前記保護対象と前記車両との衝突を予測する衝突予測装置と、前記保護対象が前記車両との衝突するに際して、前記エアバッグ装置を作動させる制御装置とを備えている。
第2の本発明の車両は、第1の本発明の車両用保護装置を具備する車両である。
本発明によれば、歩行者等の保護対象が車両と衝突した際に衝突時の衝撃による保護対象の移動を抑制できる車両用保護装置およびこれを備えた車両を実現できる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る車両用保護装置は、車両に衝突した歩行者の足を捉えることで足の振り上げを抑えて、頭や上体の振り込み速度を落とし、歩行者の上体がボンネットに当たる際に衝撃を低下させる装置である。
本発明に係る車両用保護装置は、車両に衝突した歩行者の足を捉えることで足の振り上げを抑えて、頭や上体の振り込み速度を落とし、歩行者の上体がボンネットに当たる際に衝撃を低下させる装置である。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用保護装置1の車両の前部の状態を示す要部概略斜視図である。
なお、車両Cの進行方向を「前」、後退方向を「後」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」、車幅方向を車両C側から見て左右を「左」、「「右」とする。
なお、車両Cの進行方向を「前」、後退方向を「後」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」、車幅方向を車両C側から見て左右を「左」、「「右」とする。
車両用保護装置1が適用される車両Cについて説明する。
<車両C>
図1に示すように、本発明の車両用保護装置1が適用される車両Cは、車体前側にフード11を備えたボンネットタイプの自動車であればよく、乗用車でも作業車でもよく、車種は特に限定されない。以下、車両Cの一例として、車体前部にモータルームを有する乗用車を例に挙げて説明する。
図1に示すように、本発明の車両用保護装置1が適用される車両Cは、車体前側にフード11を備えたボンネットタイプの自動車であればよく、乗用車でも作業車でもよく、車種は特に限定されない。以下、車両Cの一例として、車体前部にモータルームを有する乗用車を例に挙げて説明する。
実施形態の車両用保護装置1による保護対象は、歩行者Pである。
車両Cは、例えば、フード11と、フェンダー12と、バックミラー13と、ドアミラー14,15と、フードグリル16と、フードエッジカバー17と、フロントバンパー18とを備えている。
車両Cは、例えば、フード11と、フェンダー12と、バックミラー13と、ドアミラー14,15と、フードグリル16と、フードエッジカバー17と、フロントバンパー18とを備えている。
フード11は、例えば、モータルームの上側に設置されたフードスキンと、フードスキンのモータルーム内側に固着されたフードフレームとを備えている。フードスキンは、衝突時に歩行者Pがフードスキン上に乗った際、ソフトに受け止めることができるように、所定以上の荷重で押されると湾曲変形する柔らかさと弾性とを備える板材で形成されている。
フェンダー12は、フード11の左右にあり、前輪の上方に設けられたフェンダーパネルである。
バックミラー13は、車室内の上部前端に設けられたルームミラーである。
バックミラー13は、車室内の上部前端に設けられたルームミラーである。
ドアミラー14,15は、ドアの左右上部前端に設けられたミラーである。
フードグリル16は、外気を車両前端部から取り込み、ラジエータ(図示省略)に外気を導く部材である。フードグリル16は、車幅方向に延設された複数の略板状の導風板を適宜な間隔を介して上下方向に並設している。フードグリル16の後方には、空間を介して、カメラ32が配置されている。
フードグリル16は、外気を車両前端部から取り込み、ラジエータ(図示省略)に外気を導く部材である。フードグリル16は、車幅方向に延設された複数の略板状の導風板を適宜な間隔を介して上下方向に並設している。フードグリル16の後方には、空間を介して、カメラ32が配置されている。
フードエッジカバー17は、フード11とフードグリル16との間に設けられている。フードエッジカバー17は、フード11の先端部に沿って車幅方向に延設された鋼板等から成る。
図1に示すフロントバンパー18は、車両Cの前端縁に配置される板材であり、衝突時に変形して車両Cを保護する。
図2(a)は、エアバック装置2Aを有する車両C前部の要部断面を含む上面図であり、図2(b)は、車両C前部のエアバック装置2Aが作動した状態の要部断面を含む上面図である。
フロントバンパー18は、車両C内部で衝撃を吸収するバンパービーム18bで車幅方向に亘って支持されている。バンパービーム18bは左右端部が一対のイクステンション18i1、18i2で後方側を支持されている。
フロントバンパー18は、車両C内部で衝撃を吸収するバンパービーム18bで車幅方向に亘って支持されている。バンパービーム18bは左右端部が一対のイクステンション18i1、18i2で後方側を支持されている。
<車両用保護装置1>
車両用保護装置1は、保護対象の歩行者Pが車両Cと衝突した際に、保護対象の足の振り上げを抑えて頭を含む上体が振られる速度を低下させる保護装置である。これにより、歩行者Pの頭を含む上体がボンネット(フード11)に当たる際の衝撃が和らげられ、歩行者Pが保護される。
車両用保護装置1は、保護対象の歩行者Pが車両Cと衝突した際に、保護対象の足の振り上げを抑えて頭を含む上体が振られる速度を低下させる保護装置である。これにより、歩行者Pの頭を含む上体がボンネット(フード11)に当たる際の衝撃が和らげられ、歩行者Pが保護される。
車両用保護装置1は、上面視で一例の略J字状のエアバッグ装置2A(図2(b))または他例1のクワガタ様のエアバッグ装置2B(図3(b))または他例2のクワガタ様のエアバッグ装置2Cを備えている。
<エアバック装置2A>
図2(a)に示すように、エアバック装置2Aは、バンパービーム18bを支持するイクステンション18i1に対してバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側に設置されている。
エアバック装置2Aは、エアバッグ21とインフレーター21iとが収納されるエアバッグモジュール21mを有している。
図2(a)に示すように、エアバック装置2Aは、バンパービーム18bを支持するイクステンション18i1に対してバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側に設置されている。
エアバック装置2Aは、エアバッグ21とインフレーター21iとが収納されるエアバッグモジュール21mを有している。
エアバッグモジュール21mの前方のフロントバンパー18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18tが形成されている。
エアバッグモジュール21mは、エアバッグ21が折り畳まれて収納されている状態にある。エアバッグ21には、展開後に適宜に萎むように空気抜き用のベントホール(図示省略)が形成されている。
エアバッグモジュール21mは、エアバッグ21が折り畳まれて収納されている状態にある。エアバッグ21には、展開後に適宜に萎むように空気抜き用のベントホール(図示省略)が形成されている。
インフレータ21iは、例えば、判定部66(図5参照)に電気的に接続した不図示の点火装置と、アジ化ナトリウム等のガス発生剤と、それらを収納したケース体とを備えている。
エアバッグ装置2Aは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信されることで作動する。
エアバッグ装置2Aは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信されることで作動する。
作動信号によりインフレータ21iの点火装置がガス発生剤を瞬時に燃やす。これにより、インフレータ21iで高圧の窒素ガスを発生させて、図2(b)に示すように、エアバッグ21を瞬時に膨らませる。この際、フロントバンパー18のバッグ展開部18tが膨出するエアバッグ21で破られたり、または開蓋されることで、エアバッグ21が膨出する隙間が作られる。
エアバッグ21は、この隙間から車両Cの前方に膨出し、衝突した歩行者Pの膝上を保持するように、上面視で略J字状(図2(b)の矢印α1)に展開される。略J字状に展開されるエアバッグ21により、歩行者Pの足が保持され、歩行者Pの車両Cとの衝突後の頭を含む上体の振り込み速度が低下する。足の振り込み(振り上げ)速度が低下することにより、歩行者Pの頭を含む上体の車両Cへの当たりが緩和され損傷が低減される。また、歩行者Pの膝上を保持することで、膝を痛めることを抑制できる。
なお、エアバッグ21f(図2(b)の二点鎖線参照)を車両Cと歩行者Pとの間に展開するとよい。これにより、歩行者Pの車両Cとの衝突の衝撃を緩和できる。
なお、エアバッグ21f(図2(b)の二点鎖線参照)を車両Cと歩行者Pとの間に展開するとよい。これにより、歩行者Pの車両Cとの衝突の衝撃を緩和できる。
<エアバック装置2B>
図3(a)は、他例1のエアバッグ装置2Bを有する車両C前部の要部断面を含む上面図であり、図3(b)は、他例1の車両C前部のエアバック装置2Bが作動した状態の要部断面を含む上面図である。
図3(a)は、他例1のエアバッグ装置2Bを有する車両C前部の要部断面を含む上面図であり、図3(b)は、他例1の車両C前部のエアバック装置2Bが作動した状態の要部断面を含む上面図である。
他例1のエアバッグ装置2Bは、図3(b)に示すように、エアバッグ22aを、車両Cの前中央部から左右側方に広げて、その後、前方、中央に順に展開する構成である。
図3(a)に示すように、エアバック装置2Bは、イクステンション18i1とイクステンション18i12とのほぼ中間の位置に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側の中央部に設置されている。
エアバック装置2Bは、エアバッグモジュール22amを有している。
図3(a)に示すように、エアバック装置2Bは、イクステンション18i1とイクステンション18i12とのほぼ中間の位置に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側の中央部に設置されている。
エアバック装置2Bは、エアバッグモジュール22amを有している。
エアバッグモジュール22amには、エアバッグ22aおよびインフレーター22a1が収納されている。
エアバッグモジュール22amの前方のフロントバンパー18の箇所には、それぞれ薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t1が形成されている。
エアバッグ22aは、エアバッグモジュール22amの内部に折り畳まれて収納されている状態にある。エアバッグ22aには、展開後に適宜に萎むように空気抜き用のベントホール(図示省略)が形成されている。
インフレーター22a1は、上記インフレータ21iと同様に構成されている。
エアバッグ装置2Bは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信され、作動する。
エアバッグ装置2Bは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信され、作動する。
作動信号によりインフレータ22a1の点火装置がガス発生剤を瞬時に燃やす。これにより、インフレータ22a1で高圧の窒素ガスを発生させて、エアバッグ22aを瞬時に膨らませる。
この際、膨らむインフレータ22a1により、フロントバンパー18のバッグ展開部18t1が破られたり、開蓋され隙間が作られる。
エアバッグ22aは、この隙間から車両Cの前方に膨出し、図3(b)に示すように、上面視で左右側方に向けて直線状に展開する(矢印α21l、α21r)。その後、エアバッグ22aは、上面視で左右端部からそれぞれ前方に直線状に展開する(矢印α22l、α22r)。
衝突時、歩行者Pがエアバッグ22aの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状にエアバッグ22aが変形展開する。すなわち、エアバッグ22aは、衝突した歩行者Pの膝上を保持するように、上面視でクワガタ状に中央部に向けて直線状に展開される(図3(b)の矢印α23l、α23r)(図3(b)の二点鎖線参照)。
この際、エアバッグ22aの先端部22a1、22a2を重なるようにするとよい。これにより、歩行者Pを確実に保持できる。なお、エアバッグ22aの先端部22a1、22a2を重ねないで、先端部22a1、22a2の端縁が突き当たる構成としてもよい。
衝突時、歩行者Pがエアバッグ22aの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状にエアバッグ22aが変形展開する。すなわち、エアバッグ22aは、衝突した歩行者Pの膝上を保持するように、上面視でクワガタ状に中央部に向けて直線状に展開される(図3(b)の矢印α23l、α23r)(図3(b)の二点鎖線参照)。
この際、エアバッグ22aの先端部22a1、22a2を重なるようにするとよい。これにより、歩行者Pを確実に保持できる。なお、エアバッグ22aの先端部22a1、22a2を重ねないで、先端部22a1、22a2の端縁が突き当たる構成としてもよい。
クワガタ状に展開されるエアバッグ22aにより、歩行者Pの足が保持され、歩行者Pの車両Cとの衝突後の頭を含む上体の振り込み速度が低下される。これにより、歩行者Pの頭を含む上体の車両Cへの当たりが緩和され損傷が抑制される。また、歩行者Pの膝上を保持するので、歩行者Pが膝を痛めることを抑制できる。
<エアバック装置2C>
図4(a)は、他例2のエアバッグ装置2Cを有する車両C前部の要部断面を含む上面図であり、図4(b)は、他例2の車両C前部のエアバック装置2Cが作動した状態の要部断面を含む上面図である。
他例2のエアバッグ装置2Cは、図4(b)に示すように、エアバッグ22bを、左右前方に斜めに広げて、その後、中央に向けて直線状に展開させ、歩行者Pを保持する構成である。
図4(a)に示すように、エアバック装置2Cは、イクステンション18i1とイクステンション18i12とのほぼ中間の位置に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側の中央部に設置されている。
エアバック装置2Bは、エアバッグモジュール22bmを有している。
図4(a)は、他例2のエアバッグ装置2Cを有する車両C前部の要部断面を含む上面図であり、図4(b)は、他例2の車両C前部のエアバック装置2Cが作動した状態の要部断面を含む上面図である。
他例2のエアバッグ装置2Cは、図4(b)に示すように、エアバッグ22bを、左右前方に斜めに広げて、その後、中央に向けて直線状に展開させ、歩行者Pを保持する構成である。
図4(a)に示すように、エアバック装置2Cは、イクステンション18i1とイクステンション18i12とのほぼ中間の位置に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側の中央部に設置されている。
エアバック装置2Bは、エアバッグモジュール22bmを有している。
エアバッグモジュール22bmには、エアバッグ22bおよびインフレーター22b1が収納されている。
エアバッグモジュール22bmの前方のフロントバンパー18の箇所には、それぞれ薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t2が形成されている。
エアバッグ22bは、エアバッグモジュール22bmの内部に折り畳まれて収納されている。エアバッグ22bには、展開後に適宜に萎むように空気抜き用のベントホール(図示省略)が形成されている。
インフレーター22b1は、上記インフレータ21iと同様に構成されている。
エアバッグ装置2Cは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信されることで作動する。
エアバッグ装置2Cは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突することを検知又は予測したとき、または、速度差特定部65によって検知された速度差が閾値以下となったタイミングで、判定部66から作動信号が送信されることで作動する。
作動信号により、インフレータ22b1の点火装置がガス発生剤を瞬時に燃やす。これにより、インフレータ22b1で高圧の窒素ガスを発生させて、図4(b)に示すように、エアバッグ22bを瞬時に膨らませる。
この際、膨らむインフレータ22b1により、フロントバンパー18のバッグ展開部18t2が破られたり、開蓋され隙間が作られる。
エアバッグ22bは、この隙間から車両Cの前方に膨出し、図4(b)に示すように、上面視で左右前方に向けて斜めに直線状に展開する(矢印α26l、α26r)。
衝突時、歩行者Pがエアバッグ22bの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状にエアバッグ22bが変形展開する。すなわち、エアバッグ22bは、衝突した歩行者Pの膝上を保持するように、上面視でクワガタ状に左右から中央部に向けて直線状に展開される(図4(b)の矢印α27l、α27r)。
この際、エアバッグ22bの先端部22b1、22b2が重なるようにするとよい。これにより、歩行者Pを確実に保持できる。なお、エアバッグ22bの先端部22b1、22b2を重ねないで、先端部22b1、22b2の端縁が突き当たる構成としてもよい。
衝突時、歩行者Pがエアバッグ22bの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状にエアバッグ22bが変形展開する。すなわち、エアバッグ22bは、衝突した歩行者Pの膝上を保持するように、上面視でクワガタ状に左右から中央部に向けて直線状に展開される(図4(b)の矢印α27l、α27r)。
この際、エアバッグ22bの先端部22b1、22b2が重なるようにするとよい。これにより、歩行者Pを確実に保持できる。なお、エアバッグ22bの先端部22b1、22b2を重ねないで、先端部22b1、22b2の端縁が突き当たる構成としてもよい。
上記構成によれば、エアバッグ22bを車両Cの前部の左右両側部から中央に向けて直線状に展開させる。これにより、エアバッグ22bの展開を早められる。
また、クワガタ状に展開されるエアバッグ22bにより、歩行者Pの足が保持され、歩行者Pの車両Cとの衝突後の頭を含む上体の振り込み速度が低下される。これにより、歩行者Pの頭を含む上体が車両Cのボンネットに当たる際の衝撃が緩和される。また、歩行者Pの膝上を保持するので、歩行者Pが膝を痛めることを抑制できる。
また、クワガタ状に展開されるエアバッグ22bにより、歩行者Pの足が保持され、歩行者Pの車両Cとの衝突後の頭を含む上体の振り込み速度が低下される。これにより、歩行者Pの頭を含む上体が車両Cのボンネットに当たる際の衝撃が緩和される。また、歩行者Pの膝上を保持するので、歩行者Pが膝を痛めることを抑制できる。
<車両用保護装置1の制御>
図5は、車両用保護装置1の制御ブロック図である。
車両用保護装置1は、衝突検知・予測装置3、エアバッグ装置2Aまたはエアバッグ装置2Bまたはエアバッグ装置2C、加速度センサGS1,GS2,GS3、車速センサ4、および制御装置5を備えている。
図5は、車両用保護装置1の制御ブロック図である。
車両用保護装置1は、衝突検知・予測装置3、エアバッグ装置2Aまたはエアバッグ装置2Bまたはエアバッグ装置2C、加速度センサGS1,GS2,GS3、車速センサ4、および制御装置5を備えている。
判定部66は、衝突しそうな保護対象が歩行者Pであるかを判定し、エアバック装置2Aまたはエアバック装置2Bまたはエアバッグ装置2Cを稼動させるか否か判定する。
<車速センサ>
車速センサ4は、車両Cの速度を検出するセンサである。車速センサ4は、例えば、車輪W(図1)の回転を検知して車速を検出する。車速センサ4は、判定部66に電気的に接続され、車速情報を判定部66に出力する。
車速センサ4は、車両Cの速度を検出するセンサである。車速センサ4は、例えば、車輪W(図1)の回転を検知して車速を検出する。車速センサ4は、判定部66に電気的に接続され、車速情報を判定部66に出力する。
<衝突検知・予測装置3>
衝突検知・予測装置3は、歩行者Pの検知と、車両Cから歩行者Pまでの距離と、歩行者Pの速度と、車両Cの速度と歩行者Pの速度の差(相対速度)と、歩行者Pの衝突状況と、歩行者Pの動き等を検出するための画像データを取得する装置である。衝突検知・予測装置3は、例えば先進運転支援システム(ADAS:advanced driver assistance system)のカメラ31〜34とミリ波レーダ、レーザレーダ等のレーダ装置24(図1参照)を用いる。
衝突検知・予測装置3は、歩行者Pの検知と、車両Cから歩行者Pまでの距離と、歩行者Pの速度と、車両Cの速度と歩行者Pの速度の差(相対速度)と、歩行者Pの衝突状況と、歩行者Pの動き等を検出するための画像データを取得する装置である。衝突検知・予測装置3は、例えば先進運転支援システム(ADAS:advanced driver assistance system)のカメラ31〜34とミリ波レーダ、レーザレーダ等のレーダ装置24(図1参照)を用いる。
ADASのカメラ31,32,33,34で歩行者Pの画像を検出し、衝突対象物の情報を得る。なお、衝突対象物の歩行者P以外の例として、牛、馬等がある。
ADASのレーダ装置24は、歩行者Pまでの距離の情報を取得する。
衝突検知・予測装置3(カメラ31〜34、レーダ装置24)は、制御装置5に電気的に接続されている。
衝突検知・予測装置3(カメラ31〜34、レーダ装置24)は、制御装置5に電気的に接続されている。
図1に示すように、衝突検知・予測装置3のレーダ装置24は、例えば車両Cの前端縁中央に取り付けられる。レーダ装置24で取得した距離情報は、制御装置5(図5参照)に送られる。
以下、衝突検知・予測装置3のカメラ31〜34を説明する。
以下、衝突検知・予測装置3のカメラ31〜34を説明する。
図1に示すカメラ31〜34は、車両C前方の画像データを取得する撮像手段である。車両C前方の画像データにより、歩行者Pが車両Cに衝突することを予測する。カメラ31〜34は、車両Cの前方を撮影する赤外線カメラ、CMOSカメラ、CCDカメラ装置等である。カメラ31〜34で取得した画像データは、制御装置5に送られる。
なお、カメラ31〜34は、バックミラー13や、フードグリル16や、ドアミラー14,15等の複数個所に設けた複数台であっても、あるいは、バックミラー13に設けた1台のみから成るものであってもよい。また、カメラ31〜34は、赤外線カメラにすることにより、周囲が暗い夜間等であっても鮮明に車両Cの前方を映し出すことができる。
カメラ31は、車両C前方、フード11上、及び、フロントガラスfの前方の画像データを取得できるように、バックミラー13の前面に取り付けられている。
カメラ32は、車両C前方の画像データを取得できるように、フードグリル16の後側のモータルーム内に設置されている。
カメラ32は、車両C前方の画像データを取得できるように、フードグリル16の後側のモータルーム内に設置されている。
カメラ33,34は、車両Cの左右前方の画像データを取得できるように、左右のドアミラー14,15の前面からレンズを露出した状態に設置されている。
<エアバッグ装置2A、2B、2C>
図2(a)、(b)に示すエアバッグ装置2Aは、前記したように、制御装置5の判定部66からの作動信号によって、歩行者Pを保持する(捉える)ためにエアバッグ21を車両Cの前方に向けて上面視で略J字状に展開させる装置である。エアバッグ装置2Aは、上面視略J字状に展開されるエアバッグ21を有している。
図2(a)、(b)に示すエアバッグ装置2Aは、前記したように、制御装置5の判定部66からの作動信号によって、歩行者Pを保持する(捉える)ためにエアバッグ21を車両Cの前方に向けて上面視で略J字状に展開させる装置である。エアバッグ装置2Aは、上面視略J字状に展開されるエアバッグ21を有している。
或いは、図3(b)、図4(b)に示すエアバッグ装置2B、2Cは、前記したように、制御装置5の判定部66からの作動信号によって、歩行者Pを保持するために、エアバッグ22aやエアバッグ22bを車両Cの前方に向けて上面視でクワガタ状に展開させる装置である。エアバッグ装置2B、2Cは、クワガタ状に展開されるエアバッグ22a、22bをそれぞれ有している。
<加速度センサGS1,GS2,GS3>
図1に示す加速度センサGS1,GS2,GS3は、歩行者Pと車両Cとの衝突を検知するセンサである。加速度センサGS1,GS2,GS3は、フロントバンパー18の内部の左右、中央の3箇所に設置されている。
図1に示す加速度センサGS1,GS2,GS3は、歩行者Pと車両Cとの衝突を検知するセンサである。加速度センサGS1,GS2,GS3は、フロントバンパー18の内部の左右、中央の3箇所に設置されている。
加速度センサGS1,GS2,GS3で、フロントバンパー18の全域で歩行者Pとの衝突を検知する。
また、歩行者Pとの衝突検出は、衝突検知・予測装置3で行ってもよいし、または、歩行者Pとの衝突検出を、加速度センサGS1,GS2,GS3および衝突検知・予測装置3の両者で行ってもよい。
また、歩行者Pとの衝突検出は、衝突検知・予測装置3で行ってもよいし、または、歩行者Pとの衝突検出を、加速度センサGS1,GS2,GS3および衝突検知・予測装置3の両者で行ってもよい。
<制御装置5>
図5に示すように、制御装置5は、記憶部60と処理部61とを有し、例えば、CPU、ROM及びRAM、マイクロコンピュータ等から構成されている。
図5に示すように、制御装置5は、記憶部60と処理部61とを有し、例えば、CPU、ROM及びRAM、マイクロコンピュータ等から構成されている。
記憶部60は、カメラ31〜34で撮像した撮像データやレーダ装置24で取得した距離情報の歩行者Pの判定に必要な情報等を予め記憶するものである。歩行者Pの判定に必要な情報としては、例えば、保護対象である歩行者Pの輪郭形状を特徴とした歩行者テンプレート等である。記憶部60は、処理部61である距離特定部62、歩行者特定部63、歩行者状態検出部64、速度差特定部65、及び、判定部66にそれぞれ電気的に接続されている。
処理部61は、衝突検知・予測装置3のカメラ31〜34で取得した画像情報、レーダー装置24で取得した距離情報、加速度センサGS1,GS2,GS3で取得した加速度情報、及び、車速センサ4で取得した車速情報と、記憶部60に記憶されている基準データとを参照して処理するものである。処理部61は、距離特定部62と、歩行者特定部63と、歩行者状態検出部64と、速度差特定部65と、判定部66とを備えて構成されている。
距離特定部62は、車両Cと歩行者Pとの間の距離(相対位置)を特定するものである。距離特定部62は、例えば、レーザレーダやミリ波レーダ等のレーダ装置24で歩行者P等までの距離を特定する。
距離特定部62は、歩行者特定部63に電気的に接続されている。
距離特定部62は、歩行者特定部63に電気的に接続されている。
歩行者特定部63は、衝突検知・予測装置3が撮像した画像に含まれるオブジェクトの中から、歩行者Pを特定する機能を有する。例えば、歩行者特定部63は、歩行者テンプレートを参照することで、歩行者テンプレートに似た輪郭形状のオブジェクトを歩行者Pであると特定する。歩行者特定部63は、判定部66に電気的に接続されている。
歩行者状態検出部64は、歩行者Pの移動方向や移動速度などの歩行者Pの状態を特定するものである。歩行者状態検出部64は、例えば、時系列的に撮像した撮像データの差分から歩行者Pの移動方向と移動速度を特定する。歩行者状態検出部64は、衝突する前の歩行者Pの移動速度及び移動方向だけでなく、衝突後にフード11に乗り上げた歩行者Pの移動速度及び移動方向を特定してもよい。歩行者状態検出部64は、判定部66に電気的に接続されている。
判定部66は、例えば、距離特定部62及び歩行者状態検出部64からの情報に基づいて車両Cと歩行者Pとが衝突するか否かを判定するものである。判定部66は、例えば、加速度センサGS1,GS2,GS3の情報から歩行者Pが車両Cに衝突したと判定する。または、自動ブレーキ機能によって減速しても歩行者Pとの衝突が避けられないと判断した場合に、歩行者Pと衝突すると予測する。また、判定部66は、歩行者Pとの距離がゼロになった場合に、歩行者Pに衝突したと判定する。
判定部66は、エアバッグ装置2Aのインフレータ21i、または、エアバッグ装置2Bのインフレーター22a1、または、エアバッグ装置2Cのインフレータ22b1に電気的に接続されている。
速度差特定部65は、例えば、歩行者Pとの衝突後における車両Cと歩行者Pの速度差(相対速度)を特定するものである。車両Cと歩行者Pとが衝突したとき、通常、車両Cは減速することによって速度が下がり、歩行者Pは車両Cに押されることで速度が上がる。速度差特定部65は、判定部66に電気的に接続されている。
速度差特定部65は、例えば、車両Cと歩行者Pの速度差が閾値以下になったときに、判定部66が衝突が予測されるとしてインフレータ22iや、インフレータ22a1、またはインフレータ22b1に信号を送信してエアバッグ21またはエアバッグ22aまたはエアバッグ22bを展開する。
≪車両用保護装置1のエアバッグ装置2A、2B、2Cの動作≫
次に、車両用保護装置1のエアバッグ装置2A(図2(a)、(b))、またはエアバッグ装置2B(図3(a)、(b))、またはエアバッグ装置2C(図4(a)、(b))の動作について、図6を用いて説明する。図6は、エアバッグ装置2A,2B、2Cの動作を示すフローチャートである。
保護対象として歩行者Pを例に説明する。
次に、車両用保護装置1のエアバッグ装置2A(図2(a)、(b))、またはエアバッグ装置2B(図3(a)、(b))、またはエアバッグ装置2C(図4(a)、(b))の動作について、図6を用いて説明する。図6は、エアバッグ装置2A,2B、2Cの動作を示すフローチャートである。
保護対象として歩行者Pを例に説明する。
図1に示すように、平常時、フード11及びフードエッジカバー17は、図1に示すように、車体に対して下降した状態にある。また、エアバッグ21は、折り畳んでエアバッグモジュール21m中に収納されている。
車両C内部で運転者がイグニッションスイッチ(図示省略)をONすることにより、カメラ31〜34とレーダー装置24とを含む衝突検知・予測装置3、加速度センサGS1,GS2,GS3及び車速センサ4(図5参照)等が駆動する。これにより、車両用保護装置1は、歩行者Pを監視できるようになり、車両用保護装置1がスタートする。
まず、衝突検知・予測装置3により車両前方の画像情報、距離情報の取り込みを行う(図6のステップS1)。
次に、歩行者特定部63(図5参照)により、衝突検知・予測装置3の画像情報と、記憶部60の歩行者Pの身長、体積や、重心位置、もしくは、形状等の歩行者テンプレートとを比較して、画像が歩行者Pか否かの判断を行う(ステップS2)。
次に、歩行者特定部63(図5参照)により、衝突検知・予測装置3の画像情報と、記憶部60の歩行者Pの身長、体積や、重心位置、もしくは、形状等の歩行者テンプレートとを比較して、画像が歩行者Pか否かの判断を行う(ステップS2)。
衝突検知・予測装置3の保護対象の画像情報が歩行者Pと判断した場合(ステップS2でYes)は、ステップS3に進む。衝突検知・予測装置3の画像情報が歩行者Pでなく、例えば牛、馬と判断したときには、ステップS1に戻る。
次に、車速センサ4により、車速信号の取り込みを行う。つまり、車輪Wの回転を検出して車両Cの車速を検出する。(ステップS3)。
次に、距離特定部62(図5参照)により、レーダ装置24により、車両Cと歩行者Pとの間の距離を特定する(ステップS4)。または、2つのカメラ(例えば、カメラ31,32)で同時に撮像した視差画像を解析して車両Cと歩行者Pとの間の距離を特定してもよい。
次に、判定部66は、加速度センサGS1,GS2,GS3の情報から歩行者Pが車両Cに衝突するか否かを判定する(ステップS5)。
なお、ADASと連携して車両Cと歩行者Pとの衝突を予測してもよい。例えば、ステップS3での速度情報と、ステップS4での車両Cから歩行者Pまでの距離情報と、経過時間とから車両Cと歩行者Pとの相対速度を演算する。相対速度および距離情報と記憶部60のデータとを参照して、歩行者Pが車両Cに衝突したか否かを判定する。
なお、ADASと連携して車両Cと歩行者Pとの衝突を予測してもよい。例えば、ステップS3での速度情報と、ステップS4での車両Cから歩行者Pまでの距離情報と、経過時間とから車両Cと歩行者Pとの相対速度を演算する。相対速度および距離情報と記憶部60のデータとを参照して、歩行者Pが車両Cに衝突したか否かを判定する。
判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突しないと判断した場合は(ステップS5でNo)、ステップS1に移行する。
判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突すると判断した場合は(ステップS5でYes)、判定部66は、エアバッグ装置2Aのインフレータ21iに作動信号を発信して、図2(b)に示すように、インフレータ21iにより上面視で略J字状のエアバッグ21を作動させる。
例えば、インフレータ21iで火薬を爆発させてガスを発生させ、略J字状のエアバッグ21を展開させる(図2(b)参照)(ステップS6)。こうして、図2(b)に示すように、歩行者Pの周りに略J字状のエアバッグ21を展開し(図2(b)の矢印α1)、歩行者Pの膝上を車両C側に略J字状のエアバッグ21で保持する。前記したように、車両Cと歩行者Pとの間にエアバッグ21fを展開し、歩行者Pの車両Cとの衝突の衝撃を緩和してもよい。
例えば、インフレータ21iで火薬を爆発させてガスを発生させ、略J字状のエアバッグ21を展開させる(図2(b)参照)(ステップS6)。こうして、図2(b)に示すように、歩行者Pの周りに略J字状のエアバッグ21を展開し(図2(b)の矢印α1)、歩行者Pの膝上を車両C側に略J字状のエアバッグ21で保持する。前記したように、車両Cと歩行者Pとの間にエアバッグ21fを展開し、歩行者Pの車両Cとの衝突の衝撃を緩和してもよい。
或いは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突すると判断した場合は(ステップS5でYes)、判定部66は、エアバッグ装置2Bのインフレータ22a1に作動信号を発信して、図3(b)に示すように、インフレータ22a1によりクワガタ様のエアバッグ22aを作動させる。
例えば、インフレータ22a1で火薬を爆発させてガスを発生させ、エアバッグ22aを展開させる(ステップS6)。こうして、歩行者Pの周りにエアバッグ22aを展開する(図3(b)の矢印α23l、矢印α23r)。これにより、歩行者P1の膝上を車両C側にエアバッグ22aで保持する。
或いは、判定部66(図5参照)で歩行者Pが車両Cに衝突すると判断した場合は(ステップS5でYes)、判定部66は、エアバッグ装置2Cのインフレータ22b1に作動信号を発信して、図4(b)に示すように、インフレータ22b1によりクワガタ様のエアバッグ22bを作動させる。
例えば、インフレータ22b1でそれぞれ火薬を爆発させてガスを発生させ、エアバッグ22bを展開させる(ステップS6)。こうして、歩行者P1の周りにエアバッグ22bを展開する(図3(b)の矢印α27l、α27r)。これにより、歩行者P1の膝上を車両C側にエアバッグ22bで保持する。
上記車両用保護装置1のエアバッグ装置2Aまたはエアバッグ装置2Bまたはエアバッグ装置2Cの構成によれば、ADASと連携して、歩行者Pを確認してエアバッグ21やエアバッグ22a、22bを展開し、歩行者Pの膝上を保持する。そのため、歩行者Pの車両Cとの衝突後の頭を含む上体の振り込み速度が低下する。これにより、歩行者Pの上体の車両Cのボンネット(フード11)への当たりが緩和され損傷が抑制される。また、歩行者Pの膝上を保持するので、膝を痛めることを抑制できる。
また、カメラ31〜34とレーダー装置24とを含む衝突検知・予測装置3の情報で、衝突対象が歩行者Pか否か判定できるので、エアバッグ21やエアバッグ22a、22bの意図しない展開を回避できる。
また、エアバッグ21、22a、22bの一部は、保護対象の歩行者Pと車両Cとの間に展開することで、歩行者Pの車両Cとの衝突時の衝撃を緩和できる。
従って、車両用保護装置1を車両Cに具備すれば、上述の作用効果をもつ車両用保護装置1を備える車両Cが実現できる。
また、エアバッグ21、22a、22bの一部は、保護対象の歩行者Pと車両Cとの間に展開することで、歩行者Pの車両Cとの衝突時の衝撃を緩和できる。
従って、車両用保護装置1を車両Cに具備すれば、上述の作用効果をもつ車両用保護装置1を備える車両Cが実現できる。
<変形例1>
図7は、変形例1のエアバッグ装置2Dの展開前の車両Cの前部の状態を示す上面図である。
変形例1のエアバッグ装置2Dは、車両Cの前サイド側で作動する構成としたものである。
図7は、変形例1のエアバッグ装置2Dの展開前の車両Cの前部の状態を示す上面図である。
変形例1のエアバッグ装置2Dは、車両Cの前サイド側で作動する構成としたものである。
変形例1のエアバッグ装置2Dは、第1エアバッグ装置2D1と第2エアバッグ装置2D2を有している。
第1エアバッグ装置2D1は、イクステンション18i1に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側に設置されている。
第1エアバック装置2D1は、第1エアバッグ23aと第1インフレーター2a1とが収納される第1エアバッグモジュール23amを備えている。第1エアバッグモジュール23amの前方のフロントバンパー18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t4が形成されている。
第1エアバッグ装置2D1は、イクステンション18i1に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側に設置されている。
第1エアバック装置2D1は、第1エアバッグ23aと第1インフレーター2a1とが収納される第1エアバッグモジュール23amを備えている。第1エアバッグモジュール23amの前方のフロントバンパー18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t4が形成されている。
第2エアバッグ装置2D2は、イクステンション18i2に対向するバンパービーム18bの反対側、つまり、バンパービーム18bのフロントバンパー18側に設置されている。
第2エアバック装置2D2は、第2エアバッグ23bと第2インフレーター23b1とが収納される第2エアバッグモジュール23bmを備えている。第2エアバッグモジュール23bmの前方のフロントバンパー18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t5が形成されている。
第2エアバック装置2D2は、第2エアバッグ23bと第2インフレーター23b1とが収納される第2エアバッグモジュール23bmを備えている。第2エアバッグモジュール23bmの前方のフロントバンパー18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t5が形成されている。
図8(a)は、変形例1の第1エアバッグ装置2D1の展開後の車両Cの前部の状態を示す上面図であり、図8(b)は、変形例1の第2エアバッグ装置2D2の展開後の車両Cの前部の状態を示す上面図である。
例えば、図5のステップS5で、加速度センサGS1,GS2,GS3の情報、カメラ31〜34で撮像した撮像データやレーダー装置24で取得した情報により、判定部66(図5参照)が、歩行者Pが車両Cの第1エアバッグ装置2D1と車両Cの中央の間のフロントバンパー18に歩行者Pが衝突すると判断した場合、第1インフレータ23a1に作動信号が発信される。
すると、第1エアバッグ23aは、図8(a)の矢印α31に示すように、ほぼ真直ぐ展開されるとともに、中央に向けて斜めに展開される(図8(a)の矢印α32)。
衝突時、歩行者Pが第1エアバッグ23aの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状に第1エアバッグ23aが変形展開する。すなわち、第1エアバッグ23aは、矢印α311、α321に示すように、歩行者Pを保持するように、互いに当接するように展開する。
衝突時、歩行者Pが第1エアバッグ23aの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状に第1エアバッグ23aが変形展開する。すなわち、第1エアバッグ23aは、矢印α311、α321に示すように、歩行者Pを保持するように、互いに当接するように展開する。
これにより、第1エアバッグ装置2D1と車両Cの中央との間のフロントバンパー18に歩行者Pが衝突する場合、第1エアバッグ23aで、歩行者Pの足が保持される。そのため、歩行者Pの頭を含む上体が車両Cのボンネット(フード11)に振り込むことが抑制され、歩行者Pの安全性が向上する。
或いは、図5のステップS5で、加速度センサGS1,GS2,GS3、カメラ31〜34で撮像した撮像データやレーダー装置24で取得した情報により、判定部66(図5参照)が歩行者Pが車両Cの中央と第2エアバック装置2D2との間のフロントバンパー18に歩行者Pが衝突すると判断した場合、第2インフレータ23b1に作動信号が発信される。すると、第2エアバッグ23bは、図8(b)の矢印α33に示すように、ほぼ真直ぐ展開されるとともに、中央に向けて斜めに展開される(図8(b)の矢印α34)。
衝突時、歩行者Pが第2エアバッグ23bの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状に第2エアバッグ23bが変形展開する。すなわち、第2エアバッグ23bは、矢印α331、α341に示すように、歩行者Pを保持するように、互いに当接するように展開する。
衝突時、歩行者Pが第2エアバッグ23bの中央部(根元部分)を押圧するので、くわがた状に第2エアバッグ23bが変形展開する。すなわち、第2エアバッグ23bは、矢印α331、α341に示すように、歩行者Pを保持するように、互いに当接するように展開する。
これにより、歩行者Pが車両Cに衝突するに際して、第1エアバッグ装置2D1または第2エアバック装置2D2で、歩行者Pの足が保持される。そのため、歩行者Pの頭を含む上体が車両Cのボンネットに振り込むことが抑制され、歩行者Pの安全性が向上する。
<変形例2>
実施形態、変形例1では、歩行者Pをエアバッグ装置2A、2B、2C、2Dで捉える例を説明した。
実施形態、変形例1では、歩行者Pをエアバッグ装置2A、2B、2C、2Dで捉える例を説明した。
変形例2のエアバッグ装置2Eは、エアバッグ25で歩行者Pを捉えた後に歩行者Pへの衝突によるボンネットへの振り込みの衝撃を緩和する構成である。
図9は、変形例2のエアバッグ装置2Eのエアバッグ25で歩行者Pを捉えた後の状態を示す側面図である。
変形例2のエアバッグ装置2Eでは、エアバッグ25で、例えば実施形態のエアバッグ装置2B、2Cと同様な方法により、歩行者Pをほぼ全周に亘って捉える。
図9は、変形例2のエアバッグ装置2Eのエアバッグ25で歩行者Pを捉えた後の状態を示す側面図である。
変形例2のエアバッグ装置2Eでは、エアバッグ25で、例えば実施形態のエアバッグ装置2B、2Cと同様な方法により、歩行者Pをほぼ全周に亘って捉える。
その後、図9に示すように、歩行者Pを包むエアバッグ25で形成されるリング25rの中心線C0が、ボンネットのフード11と平行に近付くように、エアバッグ25に取り付けたロープ等(図示せず)で操作する。ロープは速時性が高いアクチュエータ(火薬を用いるガス発生装置等)やモータ等で操作駆動される。
これにより、歩行者Pを保持した(巻いた)エアバッグ25のリング25rが、ボンネットのフード11に衝突する場合、リング25r(エアバッグ25)の中心線C0がフード11とほぼ平行な方向となる、そのため、軸方向のエアバッグ25のリング25r全体でボンネットのフード11に当たり、ボンネットのフード11との衝突荷重が分散できる。
結果として、歩行者Pがフード11から受ける衝撃荷重を低減できる。
結果として、歩行者Pがフード11から受ける衝撃荷重を低減できる。
<変形例3>
図10は、変形例3のエアバッグ装置2Fの展開前の車両Cの前部の状態を示す上面図である。
変形例3のエアバッグ装置2Fは、車両Cに衝突した歩行者Pを背丈が高いエアバッグ26aでちくわ状にほぼ全周を包み、かつ車両Cから離れない構成としたものである。
図10は、変形例3のエアバッグ装置2Fの展開前の車両Cの前部の状態を示す上面図である。
変形例3のエアバッグ装置2Fは、車両Cに衝突した歩行者Pを背丈が高いエアバッグ26aでちくわ状にほぼ全周を包み、かつ車両Cから離れない構成としたものである。
図10に示すように、変形例3のエアバッグ装置2Fは、バンパビーム18bを支持するイクステンション18i1に対向するバンパビーム18bの反対側、つまり、バンパビーム18bのフロントバンパ18側に設置されている。
エアバッグ装置2Fは、背丈が高いエアバッグ26aとインフレータ26a1とが収納されるエアバッグモジュール26amを備えている。エアバッグモジュール26amの前方のフロントバンパ18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t7が形成されている。
エアバッグ装置2Fは、背丈が高いエアバッグ26aとインフレータ26a1とが収納されるエアバッグモジュール26amを備えている。エアバッグモジュール26amの前方のフロントバンパ18の箇所は、薄肉または開閉可能な蓋で形成されるバッグ展開部18t7が形成されている。
図11(a)は、変形例3のエアバッグ装置2Fの展開後の車両Cの前部の状態を示す上面図であり、図11(b)は、変形例3のエアバッグ装置2Fの作動後における車両Cの前部の状態を示す上面図である。
例えば、図6のステップS5で、ADASと連携して車両Cと歩行者Pとの衝突を予測する。つまり、図6のステップS3での速度情報と、ステップS4での車両Cから歩行者Pまでの距離情報と、経過時間とから車両Cと歩行者Pとの相対速度を演算する。相対速度および距離情報と記憶部60のデータとを参照して、歩行者Pが車両Cに衝突するか否かを衝突前に予め判定する。
判定部66(図5参照)が歩行者Pが車両Cに歩行者Pが衝突すると予測判断した場合、インフレータ26a1に作動信号が発信される。すると、図11(a)の矢印α41に示すように、背丈が高いエアバッグ26aが展開され、歩行者Pのほぼ全周をちくわ状に巻き込む(図11(b)参照)。
図12は、変形例3のエアバッグ26aで包まれた歩行者Pが車両Cに固定された状態を示す側面図である。
歩行者Pをエアバッグ26aで巻き終わると、エアバッグ26aのボンネットのフ−ド11側には予め磁石の層または粘着層の接合層26a9が形成されているので、接合層26a9がボンネットのフ−ド11近傍に吸引または接合される。なお、図示しないロープ等で操作することで、エアバッグ26aをフ−ド11に接近するようにしてもよい。ロープ等の操作はモータ等のアクチュエータで駆動操作される。
これにより、エアバッグ26aで巻かれた歩行者Pが車両Cに固定され、車両Cに衝突した歩行者Pが衝突の衝撃で飛ばされることを抑制できる。
歩行者Pをエアバッグ26aで巻き終わると、エアバッグ26aのボンネットのフ−ド11側には予め磁石の層または粘着層の接合層26a9が形成されているので、接合層26a9がボンネットのフ−ド11近傍に吸引または接合される。なお、図示しないロープ等で操作することで、エアバッグ26aをフ−ド11に接近するようにしてもよい。ロープ等の操作はモータ等のアクチュエータで駆動操作される。
これにより、エアバッグ26aで巻かれた歩行者Pが車両Cに固定され、車両Cに衝突した歩行者Pが衝突の衝撃で飛ばされることを抑制できる。
従って、歩行者P等の保護対象が車両Cと衝突した際に、衝突時の衝撃による保護対象の移動を抑制できる車両用保護装置1およびこれを備えた車両Cを実現できる。
[その他の実施形態]
1.前記実施形態では、各構成を説明したが、各構成を適宜組み合わせて構成してもよい。
1.前記実施形態では、各構成を説明したが、各構成を適宜組み合わせて構成してもよい。
2.前記実施形態で説明した構成は、一例であり、特許請求の範囲で様々な構成、変形構成が可能である。
1 車両用保護装置
2A、2B、2D、2E、2F エアバッグ装置(保護装置)
4 車速センサ(測定装置)
6 制御装置
11 フード(ボンネット)
21、26a エアバッグ(エアバッグ)
22a、23a 第1エアバッグ(エアバッグ)
22b、23b 第2エアバッグ(エアバッグ)
22a1、22a2、22b1、22b2 先端部
23c 第3エアバッグ(エアバッグ)
24 レーダ装置(衝突予測装置、測定装置)
31,32,33,34 カメラ(衝突予測装置、測定装置)
C 車両
GS1,GS2,GS3 加速度センサ(衝突予測装置)
P 歩行者(保護対象)
2A、2B、2D、2E、2F エアバッグ装置(保護装置)
4 車速センサ(測定装置)
6 制御装置
11 フード(ボンネット)
21、26a エアバッグ(エアバッグ)
22a、23a 第1エアバッグ(エアバッグ)
22b、23b 第2エアバッグ(エアバッグ)
22a1、22a2、22b1、22b2 先端部
23c 第3エアバッグ(エアバッグ)
24 レーダ装置(衝突予測装置、測定装置)
31,32,33,34 カメラ(衝突予測装置、測定装置)
C 車両
GS1,GS2,GS3 加速度センサ(衝突予測装置)
P 歩行者(保護対象)
Claims (10)
- 車両に衝突する保護対象を前記車両の前方で挟み込むまたは巻き込むように捉えるエアバッグを有するエアバッグ装置と、
前記保護対象と前記車両との衝突を予測する衝突予測装置と、
前記保護対象が前記車両との衝突するに際して、前記エアバッグ装置を作動させる制御装置とを備える
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項1に記載の車両用保護装置において、
前記エアバッグは、前記保護対象の足の膝上の部分を捉える
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 車両に衝突する保護対象を前記車両の前方で挟み込むまたは巻き込むように捉えるエアバッグを有するエアバッグ装置と、
前記保護対象と前記車両との衝突を予測する衝突予測装置と、
前記保護対象が前記車両との衝突するに際して、前記エアバッグ装置を作動させる制御装置とを備え、
前記エアバッグ装置は、前記エアバッグを上面視で前記車両前部から側方を経由して中央部に展開させる
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項3に記載の車両用保護装置において、
前記エアバッグ装置は、前記エアバッグを前記車両前部から直線状の動作を行い展開させる
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項1から請求項4のうちの何れか一項に記載の車両用保護装置において、
前記エアバッグは、左右に延ばした両先端部が重ねられる
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 車両に衝突する保護対象を前記車両の前方で挟み込むまたは巻き込むように捉えるエアバッグを有するエアバッグ装置と、
前記保護対象と前記車両との衝突を予測する衝突予測装置と、
前記保護対象が前記車両との衝突するに際して、前記エアバッグ装置を作動させる制御装置とを備え、
前記エアバッグ装置は、前記車両の側部に設けられ、
前記エアバッグ装置は、
前記エアバッグの一部を、ほぼ真直ぐに展開させ、前記エアバッグの他部を斜めに展開させる
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項1から請求項6のうちの何れか一項に記載の車両用保護装置において、
前記エアバッグの一部は、前記保護対象と前記車両との間に展開される
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項1から請求項7のうちの何れか一項に記載の車両用保護装置において、
前記エアバッグ装置は、
前記保護対象を捉えた前記エアバッグの中心線を前記車両のボンネットに平行に近付くようにする
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項8に記載の車両用保護装置において、
前記保護対象を捉えた前記エアバッグの車両側に、磁石または粘着層が設けられている
ことを特徴とする車両用保護装置。 - 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の車両用保護装置を具備する車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018161643A JP2020032898A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | 車両用保護装置およびこれを備えた車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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ID=69666783
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111845616A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-30 | 雍江 | 一种车辆碰撞外用柔性保护气囊 |
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JP2022159728A (ja) * | 2021-04-05 | 2022-10-18 | トヨタ自動車株式会社 | フロントバンパ |
CN116848023A (zh) * | 2021-01-08 | 2023-10-03 | 英纬普罗德 | 用于在发生碰撞时保护行人的机动车辆保护模块 |
-
2018
- 2018-08-30 JP JP2018161643A patent/JP2020032898A/ja active Pending
Cited By (4)
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DE112020001650T5 (de) | 2019-03-29 | 2021-12-23 | Denso Corporation | Klimaanlage |
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