JP2020022669A - 放射線撮像装置および放射線撮像装置の制御方法 - Google Patents

放射線撮像装置および放射線撮像装置の制御方法 Download PDF

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崇章 石津
小野内 雅文
Masafumi Onouchi
雅文 小野内
史人 渡辺
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史人 渡辺
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Abstract

【課題】較正データ等の収集時間を短縮可能な放射線撮像装置および放射線撮像装置の制御方法を提供する。【解決手段】X線光子をエネルギー毎にカウントする光子計数型検出器を搭載して回転する回転部と、スリップリングを介して前記回転部と通信する静止部と、を備える放射線撮像装置であって、前記静止部は前記回転部へ送信されるトリガを発生するトリガ発生部を有し、前記回転部は、データ収集に係る命令が保管される命令バッファと、前記トリガを検知すると前記命令バッファから前記命令を読み出し、前記命令に従って前記光子計数型検出器によるデータ収集を制御する収集制御回路を有することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は光子計数型検出器を備える放射線撮像装置に係り、特に光子計数型検出器の較正に必要なデータの収集時間の短縮に関する。
フォトンカウンティング(Photon Counting)方式を採用する検出器である光子計数型検出器を備える放射線撮像装置として、PCCT(Computed Tomography)装置の開発が進められている。光子計数型検出器は、検出器に入射する放射線光子のエネルギーを計測できるので、PCCT装置は従来のCT装置よりも多くの情報を含んだ医用画像、例えば複数のエネルギー成分に分けられた医用画像を提示することができる。
光子計数型検出器が放射線光子のエネルギーを計測可能にするためには、光子計数型検出器の出力波高である検出器出力と、光子計数型検出器に入射する放射線光子のエネルギーである入射エネルギーとの関係を較正する必要がある。検出器出力と入射エネルギーとの較正は、製品出荷時や製品納入してから所定の期間を経過したときに実行されるので、簡易かつ高速に行えることが望ましい。
特許文献1には、放射線計測装置の高密度化および低消費電力化のために、光子計数型検出器が有する比較器の閾値電圧を変更することが開示されている。
特開2015―184119号公報
しかしながら特許文献1では、閾値電圧を変更するタイミングについて言及されておらず、光子計数型検出器の較正に必要なデータである較正データ等の収集時間に対する配慮がなされていない。CT装置では、秒当たり数千回の頻度でデータを収集するとともに、スリップリングを介してデータや命令が送信される。スリップリングでは通信エラー等により命令が再送される場合があり、閾値電圧を変更する命令の送信とデータの収集とのタイミングが適切でないとデータの収集時間が長くなる。
そこで、本発明は、較正データ等の収集時間を短縮可能な放射線撮像装置および放射線撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、X線光子をエネルギー毎にカウントする光子計数型検出器を搭載して回転する回転部と、スリップリングを介して前記回転部と通信する静止部と、を備える放射線撮像装置であって、前記静止部は前記回転部へ送信されるトリガを発生するトリガ発生部を有し、前記回転部は、データ収集に係る命令が保管される命令バッファと、前記トリガを検知すると前記命令バッファから前記命令を読み出し、前記命令に従って前記光子計数型検出器によるデータ収集を制御する収集制御回路を有することを特徴とする。
また本発明は、X線光子をエネルギー毎にカウントする光子計数型検出器を搭載して回転する回転部と、スリップリングを介して前記回転部と通信する静止部と、を備える放射線撮像装置の制御方法であって、前記静止部から前記回転部へトリガを送信する送信ステップと、前記トリガを検知すると、データ収集に係る命令が保管される命令バッファから前記命令を読み出す読出しステップと、前記命令に従って前記光子計数型検出器によるデータ収集を制御する制御ステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、較正データ等の収集時間を短縮可能な放射線撮像装置および放射線撮像装置の制御方法を提供することができる。
実施例1のX線CT装置の全体構成を示す図である。 実施例1の検出器パネルの構成を示す図である。 実施例1のフロントエンドICの構成を示す図である。 入射エネルギーと比較器の閾値電圧との較正について説明する図である。 データの収集時間と閾値電圧の変更処理との関係について説明する図である。 検出器パネル回転中の閾値電圧の変更処理を説明する図である。 実施例1の処理の流れの一例を示す図である。 実施例1のシーケンス処理の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。本発明の放射線撮像装置は、放射線源と光子計数型検出器とを備える装置に適用される。以降の説明では、放射線がX線であり、放射線撮像装置がX線CT装置である例について述べる。
図1に本実施例のX線CT装置の全体構成図を示す。X線CT装置は、ガントリ1、演算装置2、表示装置3、ベッド4を備え、ベッド4に載置される被検者5で吸収されるX線光子をカウントし、カウント数に基づいて被検者5の断層画像を生成する装置である。以下、各部について説明する。
ガントリ1は、X線管6と検出器パネル7を搭載して回転する回転部と、回転部を支持する静止部を有する。X線管6は100kV程度の高電圧で加速した電子をターゲットに当てることによりX線を発生させる。検出器パネル7は、被検者5を挟んでX線管6と対向配置され、被検者5を透過したX線光子をカウントし、X線光子数の空間的な分布を計測する。被検者5を透過したX線光子数を、被検者5がいないときのX線光子数から減算することにより、被検者5で吸収されるX線光子数が求められ、投影データとして取得される。なお検出器パネル7は光子計数型検出器でありX線光子のエネルギーを計測できるので、エネルギー成分毎の投影データが取得される。検出器パネル7の詳細は図2を用いて後述する。
X線管6と検出器パネル7が被検者5の周囲を回転する間に、X線管6による被検者5へのX線照射と、検出器パネル7によるX線光子のカウントが繰り返されることにより、様々な方向からの被検者5の投影データが取得される。投影データは、1秒の間に3000枚程度取得され、演算装置2へ送信される。
演算装置2は、送信される複数の投影データを用いた画像再構成により断層画像を生成する。表示装置3は、生成された断層画像を表示する。ベッド4は、投影データが取得される被検者5の位置を調整するために、ガントリ1の開口部に向けて水平移動する。なお、演算装置2は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成であり、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等を備え、投影データ等に対する補正処理や各部の制御を行う。例えば、X線管6に印加される電圧や、X線管6と検出器パネル7の回転速度等の制御が演算装置2によって行われる。
図2を用いて検出器パネル7の一例について説明する。検出器パネル7は、検出素子10、フロントエンドIC11、データ収集回路13、収集制御回路14、命令バッファ15を有し、ガントリ1の回転部に設けられる。
検出素子10は、CZT等の半導体素子であり、入射するX線光子のエネルギーである入射エネルギーに応じた電荷の信号をフロントエンドIC11へ出力する。フロントエンドIC11は、複数の検出素子10に接続され、各検出素子10が出力する信号に基づいてX線光子を入射エネルギー毎にカウントしてX線の強度情報を取得し、データ収集回路13へ送信する。フロントエンドIC11の詳細は図3を用いて後述する。
データ収集回路13は、フロントエンドIC11を制御して、X線の強度情報である各検出素子10におけるX線光子数を収集し、スリップリング17を介して演算装置2へ収集されたデータを転送する。データ収集回路13は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)で構築される数十個のICによって構成される。なおスリップリング17を介するデータの転送では、通信エラー等によりデータの再送が必要となる場合があり、データの転送時間が均一とは限らない。
命令バッファ15はデータ収集に係る命令を保管するメモリである。同一のシーケンスによるデータ収集が繰り返される場合、命令バッファ15はリングバッファであることが好ましい。収集制御回路14は、トリガ発生装置16から発せられるトリガに基づいて、命令バッファ15から命令を読み出し、読み出された命令をデータ収集回路13に送信することによりデータ収集を制御する。トリガ発生装置16は、ガントリ1の静止部に設けられ、X線管6と検出器パネル7の回転角度やベッド4の移動量が所定値に達する毎にトリガを発し、スリップリング17を介して回転部へトリガを送信する。収集制御回路14は、トリガを受信する毎に命令を読み出して送信しても良いし、所定数のトリガを受信してから命令を読み出して送信しても良い。
図3を用いてフロントエンドIC11の一例について説明する。フロントエンドIC11は、各検出素子10の入射エネルギー毎のX線光子数をカウントするチャンネル読出回路31とマルチプレクサ39を有する。チャンネル読出回路31は、チャージアンプ32、波形整形回路33、コンパレータ34、DAC(Digital to Analog Convertor)35、カウンタ37、データ制御回路38を有し、検出素子10に一対一で接続される。
チャージアンプ32は、反転増幅器にフィードバック素子としてコンデンサを接続したものであり、検出素子10から出力される電荷の信号をコンデンサに充電することで電圧信号に変換する。なお、反転増幅器の安定動作やコンデンサに蓄積された電荷を放電するために、コンデンサと並列に抵抗が接続される。また計数率特性を向上させるために、コンデンサに蓄積された電荷を高速に放電させるスイッチが設けられても良い。
波形整形回路33は、特定の周波数帯の信号を通過させるバンドパスフィルタであって、チャージアンプ32から出力される電圧信号のノイズを低減するとともに、電圧信号がないときにベースラインを一定にする。
コンパレータ34は、波形整形回路33の出力をDAC35に設定される閾値電圧と比較し、出力が閾値電圧よりも高ければパルスを発生させる。DAC35には、検知されるX線エネルギーの下限に対応する閾値電圧が設定される。カウンタ37は、コンパレータ34から発生されるパルスをカウントする。すなわち、コンパレータ34とDAC35とカウンタ37の組により、DAC35に設定される閾値電圧に対応するX線エネルギーよりも大きいエネルギーを有するX線光子がカウントされる。
チャンネル読出回路31が、コンパレータ34とDAC35とカウンタ37の組を複数有することで、複数のエネルギー帯においてX線光子をカウントできる。例えば図3のような二つの組において、DAC_Aの閾値電圧がエネルギーEに、DAC_Bの閾値電圧がエネルギーE(>E)に各々対応する場合、カウンタAはエネルギーEより大きいX線光子を、カウンタBはエネルギーEより大きいX線光子をカウントする。そしてカウンタAのX線光子数からカウンタBのX線光子数を減算することによりE〜Eのエネルギー帯のX線光子数が算出され、E〜のエネルギー帯にはカウンタBのX線光子数が用いられる。すなわち、閾値電圧が昇順に並ぶ複数の組において、各組でカウントされるX線光子数を隣接する組の間で減算することにより、複数のエネルギー帯におけるX線光子数が求められる。なお、DAC35の閾値電圧とX線エネルギーとの対応付けである光子計数型検出器の較正については、図4を用いて後述する。
本実施例では、コンパレータ34の出力をカウンタ37に直接接続したが、上位の組でカウントがなされたときに下位の組のカウントを無効とする判定回路を追加してもよい。また一つのコンパレータ34に対して複数のカウンタ37を接続し、回転中のデータ収集の単位時間であるビュー毎に使用するカウンタ37を切り替えても良い。ビュー毎にカウンタ37を切り替えることにより、一方のカウンタ37がカウントしている間に、他方のカウンタ37からX線光子数を読み出すことができ、ビュー間の切り替え時間を短縮できる。
データ制御回路38は、複数のカウンタ37に接続され、カウンタ37の動作を制御する。マルチプレクサ39は、複数のチャンネル読出回路31に接続され、検出素子10毎にデジタル化されたデータをデータ収集回路13に出力する。
図4を用いて、光子計数型検出器の較正について説明する。図4(a)はX線管6等のX線源から放射されるX線のエネルギー分布の例であり、光子計数型検出器の較正では既知のエネルギー分布が用いられる。なおX線管6の代わりにRI(Radio Isotope)を用いたり、ガントリ1内に既知のX線吸収体を配置することより検出器パネル7に到達すX線のエネルギー分布を所望のスペクトルに変化させたりしても良い。図4(b)は、図4(a)のような既知のエネルギー分布のX線光子を、DAC35の閾値電圧を変更しながらカウントして得られるX線光子のカウント数の分布の例である。具体的には、時間1においてDAC_Aの閾値電圧をV1、DAC_Bの閾値電圧をV2に設定してX線光子をカウントし、時間2ではDAC_Aの閾値電圧をV2、DAC_Bの閾値電圧をV3に変更してX線光子をカウントする、といった手順が繰り返される。
光子計数型検出器の較正では、図4(a)と図4(b)の山や谷に着目しながら両分布が対比されることにより、エネルギーと閾値電圧との対応付け、例えばエネルギーE1と閾値電圧V4との対応付けがなされる。較正の精度を向上させるには、図4(b)に示すX線光子のカウント数の分布を詳細に取得するために、DAC35の閾値電圧を細かく変更しながらX線光子をカウントすることになり、データ収集の回数が膨大になる。CT装置では、秒当たり数千回の頻度でデータを収集できるものの、スリップリング17の通信エラー等により閾値電圧を変更する命令の送信とデータ収集とのタイミングが適切でなくなると、データ収集の時間が長くなる。
図5を用いて、データの収集時間と閾値電圧の変更処理との関係について説明する。図5(a)は、変更処理の命令である変更命令が不適切なタイミングである場合を含むタイミングチャートである。変更命令1と変更命令3の変更処理はデータ収集の単位時間である一ビュー内に実行され、変更処理が実行されるビューではデータ収集はできないものの、変更処理の次のビューではデータ収集が実行される。これに対し、スリップリング17の通信エラー等により不適切なタイミングとなった変更命令2の変更処理は二つのビューをまたがっており、変更命令2を受け付けたビューとその次のビューにおいてデータ収集がなされず、結果としてデータ収集の時間が長くなる。
データ収集の時間を長くさせないためには、図5(b)に示すように、閾値電圧の変更処理が一ビュー内で実行されるようにすれば良い。そこで本実施例では、複数の変更命令を命令バッファ15に予め格納しておき、収集制御回路14は、スリップリング17を介してトリガ発生装置16から発せられるトリガを受信すると、複数の変更命令をまとめて読み出し、閾値電圧の変更処理とデータ収集を制御する。なお命令バッファ15には、閾値電圧の変更処理の命令とデータ収集の命令の組み合わせが、データ収集に係る命令として保管される。閾値電圧の変更処理は、トリガ発生装置16からのトリガを受信するタイミングに依らず、命令バッファ15に格納される複数の変更命令に従ってデータ収集の単位時間である一ビュー内で実施されるので、データ収集の時間は長くならない。
図6を用いて、回転部の一回転中のデータ収集と閾値電圧の変更処理が行われる場合について説明する。まず、時間1に対応する360°の期間、すなわち回転部が一回転する間にデータ収集が行われ、その後に閾値電圧の変更処理が行われる。閾値電圧の変更処理には所定の時間を要し、その時間に対応するθ°を回転部の回転が進む。そして、閾値電圧の変更処理の後に、角度θからデータ収集が始まり、時間2に対応する360°の期間でデータ収集が行われる。時間2でのデータ収集の後、θ°での変更処理と360°の期間でのデータ収集が繰り返されても良い。収集されたデータは演算装置2で角度毎に再分類され、以降の処理に用いられる。
図7を用いて、図2に示された各部が実行する処理の流れを説明する。
(S101)
演算装置2が、収集制御回路14を介して、命令バッファ15に命令を書き込む。命令バッファ15に書き込まれる命令は、閾値電圧の変更処理に限らず、増幅回路やADC(Analog to Digital Convertor)のオフセットやゲインの変更処理や、TDC(Time to Digital Convertor)等の時間精度、回路の位相特性等の補正値を取得するため処理であっても良い。
(S102)
演算装置2が、収集制御回路14にデータ収集の開始を指示する。データ収集の指示とともに、回転部の回転やX線管6のX線照射準備、ベッド4の移動に関する指示が演算装置2から送信される。トリガ発生装置16は各部の状態を表す物理量が所定値に達するとトリガを発する。
(S103)
収集制御回路14が、トリガ発生装置16からのトリガを検知したか否かを判定する。トリガ発生装置16から発せられたトリガがスリップリング17を介して収集制御回路14により検知されるまで本ステップは繰り返され、トリガが検知されるとS104へ処理が進む。
なお、本ステップは、トリガ発生装置16から複数のトリガを収集制御回路14が検知するまで繰り返されても良い。例えば、回転部の一回転分のデータ収集を行う場合、トリガ発生装置16から一回転分の回数のトリガを収集制御回路14が検知した後、S104へ処理を進めるようにしても良い。
(S104)
収集制御回路14が、命令バッファ15から命令を読み出し、データ収集回路13を介して読み出された命令をフロントエンドIC11へ送信する。フロントエンドIC11は、送信された命令に従って、例えば閾値電圧の変更処理とデータ収集の実施を繰り返す。
図8を用いて、複数のトリガが検知されてから命令を発行する例について説明する。図8は二つのトリガが検知されたときに二つの命令を発行する例である。収集制御回路14は所定の数、例えば二つのトリガを検知するまで待機し、二つのトリガを検知してから命令の読み出し、その命令を送信する。なお、発行される命令は一つに限らず、DAC35の閾値電圧を変更するために複数の命令を発行しても良い。
DAC35の閾値電圧を変更する際、閾値電圧の変更中にデータ収集が行われると、収集されたデータには誤差が含まれる。そこで、データ収集回路13から演算装置2に、収集されたデータとともに、データ収集中に閾値電圧を変更中であったことを通知しても良い。このような通知がされることにより、誤差を含むデータを演算装置2にて除去することができる。なお、閾値電圧が変更中であったことを通知する代わりに、収集されたデータとデータ収集時の閾値電圧が対応付けられて演算装置2に送信されても良い。このような対応付けにより、演算装置2での後処理が簡略化できる。
(S105)
演算装置2が、データ収集が終了したか否かを判定する。データ収集が終了していなければS103へ処理を戻し、データ収集が終了していれば処理の流れは終了となる。
以上説明した処理の流れにより、例えば閾値電圧の変更処理は、データ収集の単位時間である一ビュー内で実施され、データ収集の時間が長くならない。すなわち、較正データの収集時間を従来に比べて短縮することができる。
また閾値電圧の変更処理に限らず、前述した増幅回路やADCのオフセットやゲインの変更処理や、TDC等の時間精度、回路の位相特性等の補正値を取得するため処理の場合にも処理に必要なデータの収集時間を短縮することができる。
なお本発明の放射線撮像装置は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
1:ガントリ、2:演算装置、3:表示装置、4:ベッド、5:被検者、6:X線管、7:検出器パネル、10:検出素子、11:フロントエンドIC、13:データ収集回路、14:収集制御回路、15:命令バッファ、16:トリガ発生装置、17:スリップリング、31:チャンネル読出回路、32:チャージアンプ、33:波形整形回路、34:コンパレータ、35:DAC、37:カウンタ、38:データ制御回路、39:マルチプレクサ

Claims (7)

  1. X線光子をエネルギー毎にカウントする光子計数型検出器を搭載して回転する回転部と、
    スリップリングを介して前記回転部と通信する静止部と、を備える放射線撮像装置であって、
    前記静止部は、前記回転部へ送信されるトリガを発生するトリガ発生部を有し、
    前記回転部は、データ収集に係る命令が保管される命令バッファと、前記トリガを検知すると前記命令バッファから前記命令を読み出し、前記命令に従って前記光子計数型検出器によるデータ収集を制御する収集制御回路を有することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記命令は、X線光子のエネルギーに係る前記光子計数型検出器の閾値電圧の変更を含むことを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮像装置であって、
    前記閾値電圧の変更に要する時間が、前記光子計数型検出器によるデータ収集の単位時間内であることを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記命令は、前記回転部が一回転する間のデータ収集と、前記光子計数型検出器の閾値電圧の変更との繰り返しを含むことを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記収集制御回路は、予め定められた回数の前記トリガを検知してから前記命令を実行することを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項2に記載の放射線撮像装置であって、
    収集されたデータにはデータ収集時の閾値電圧が対応付けられることを特徴とする放射線撮像装置。
  7. X線光子をエネルギー毎にカウントする光子計数型検出器を搭載して回転する回転部と、
    スリップリングを介して前記回転部と通信する静止部と、を備える放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記静止部から前記回転部へトリガを送信する送信ステップと、
    前記トリガを検知すると、データ収集に係る命令が保管される命令バッファから前記命令を読み出す読出しステップと、
    前記命令に従って前記光子計数型検出器によるデータ収集を制御する制御ステップを含むことを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
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