JP2020022376A - 風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物 - Google Patents
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本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、風味成分と、融点が38℃以上であるエステル交換油脂とを含有する風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物を提供するものである。
まず、本発明で使用するエステル交換油脂について述べる。該エステル交換油脂は、油脂をエステル交換して得られるものである。エステル交換油脂は、その融点が38℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは43℃以上、更に好ましくは45℃以上、最も好ましくは50℃以上である。融点が38℃未満のエステル交換油脂を使用すると本発明の効果が得られない。融点の上限値については特に制限はないが、好ましくは60℃以下、より好ましくは58℃以下である。本発明における融点は上昇融点である。エステル交換油脂の融点は、例えば、「日本油化学会制定 基準油脂分析試験法 2.2.4.2(1996)1996年版」に準じて測定することができる(以下、融点の測定について同様である。)。以下、本明細書において融点と記載する場合、上昇融点を意味し、その測定方法は上述のとおりである。
ランダムエステル交換油脂(1)の製造に使用できるパーム分別油としては、パームステアリン、パームオレイン及びパーム分別中融点部が挙げられる。上記油脂配合物におけるパーム油とパーム極度硬化油との配合比(質量比)は、20:80〜80:20であることが好ましく、51:49〜80:20であることがより好ましい。上記油脂配合物におけるパーム極度硬化油の配合比が80質量%以下であると、得られるロールイン油脂組成物の低温での延展性が良好となり、得られる層状ベーカリー製品の口溶けが良好となる。また、パーム極度硬化油の配合比が20質量%以上であると、得られる層状ベーカリー製品の浮きが良好となり、また良好な網目状の内相が得られる。
ランダムエステル交換油脂(2)の製造に使用できるパーム分別油としては、上述のものが挙げられる。上記油脂配合物におけるパーム分別油とパーム極度硬化油との配合比(質量比)は、20:80〜80:20であることが好ましく、51:49〜80:20であることがより好ましい。上記油脂配合物におけるパーム極度硬化油の配合比が80質量%以下であると、得られるロールイン油脂組成物の低温での延展性が良好となり、得られる層状ベーカリー製品の口溶けが良好となる。また、パーム極度硬化油の配合比が20質量%以上であると、得られる層状ベーカリー製品の浮きが良好となり、また良好な網目状の内相が得られる。
ランダムエステル交換油脂(3)の製造に使用できるパーム分別油としては、上述のものが挙げられる。上記油脂配合物におけるパーム油及びパーム分別油と、パーム極度硬化油との配合比(質量比)は、20:80〜80:20であることが好ましく、51:49〜80:20がより好ましい。上記油脂配合物におけるパーム極度硬化油の配合比が80質量%以下であると、得られるロールイン油脂組成物の低温での延展性が良好となり、得られる層状ベーカリー製品の口溶けが良好となる。また、パーム極度硬化油の配合比が20質量%以上であると、得られる層状ベーカリー製品の浮きが良好となり、また良好な網目状の内相が得られる。
本発明では、上記油脂配合物に使用する油脂、及び上記その他の油脂(上記融点が38℃以上であるエステル交換油脂以外の油脂)として、それぞれ実質的にトランス酸を含有しない油脂を使用することで、水素添加油脂を使用せずとも良好なコンシステンシーを有し、トランス酸を実質的に含有しないロールイン油脂組成物を簡単に得ることができる。
なお、本発明において水中油型乳化という場合は、水中油中水型などの外相が水相である乳化物を含むものとする。
上記茶類としては、緑茶、紅茶、ウーロン茶、プアール茶等が挙げられる。
上記豆類としては、ピーナツ、大豆、小豆等が挙げられる。
堅果類としては、アーモンド、へーゼルナッツ、栗、松の実等が挙げられる。
上記果物類としては、マンゴー、日向夏、キンカン、へべス、パパイヤ、キウイフルーツ、パイナップル、イチジク、オレンジ、みかん、レモン、すだち、かぼす、アップル、アプリコット、チェリー、ブドウ(レーズン)、ラズベリー、ストロベリー、ブルーベリー、クランベリー、プラム等が挙げられる。
上記乳製品としては生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳、加工乳、クリーム、チーズ、濃縮ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖練乳、無糖脱脂練乳、加糖練乳、加糖脱脂練乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、蛋白質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、乳清ミネラル、加糖粉乳、調製粉乳、発酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料等が挙げられる。
なお、カカオ製品、茶類、豆類、堅果類、果物類及び乳製品の添加量は特に制限されず、求める風味によって適宜決定される。
本発明の水中油型ロールイン油脂組成物は、その製造方法が特に制限されるものではなく、融点が38℃以上であるエステル交換油脂に、必要によりその他の油脂や油溶性物質を添加し、油相を調製する。一方、風味成分、必要により水溶性物質を水に添加し、水相を調製する。増粘安定剤など、水溶性の物質であっても水相中で継粉になりやすい原材料については油相中に分散してもよい。
次に、乳化物を容器に入れ、冷却固化し水中油型ロールイン油脂組成物を得る。また、本発明の水中油型ロールイン油脂組成物を製造する際の何れかの製造工程で、窒素、空気等を含気させても、含気させなくても構わない。
シート状:縦40〜1000mm、横40〜1000mm、厚さ1〜50mm
ブロック状:縦4〜1000mm、横4〜1000mm、厚さ4〜500mm
円柱状:直径1〜40mm、長さ5〜100mmである。
本発明の積層状ベーカリー生地は本発明のロールイン油脂組成物を含有するものであり、例えば、澱粉類主体のドウに対し、上記ロールイン油脂組成物をロールインすることによって得られるものである。
本発明の層状ベーカリー製品は、上記の本発明の積層状ベーカリー生地を、適宜、分割、成形し、必要に応じホイロ、リタード、レストをとった後、焼成することにより得ることができる。焼成の条件については特に制限はなく、公知の条件を採用することができる。
上記成形は、どのような形状に成形してもよく、型詰めを行っても構わない。成形は、手作業で行っても、連続ラインを用いて全自動で行っても構わない。
また、得られた本発明のベーカリー製品を、冷蔵、冷凍保存したり、該保存後に電子レンジ加熱することも可能である。
(エステル交換油脂a)
ヨウ素価52のパーム油65質量部及びヨウ素価0.8のパーム油の極度硬化油脂35質量部を70℃にて混合溶解して得られた油脂配合物を、ナトリウムメチラートを触媒として、ランダムエステル交換反応を行った後、漂白(白土3%、85℃、0.93kPa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、0.4kPa以下の減圧下)を行い、トランス脂肪酸の含有量が0.5%であり、融点が51℃であるエステル交換油脂aを得た。
ヨウ素価52のパーム油50質量部及びヨウ素価0.8のパーム油の極度硬化油脂50質量部を70℃にて混合溶解して得た油脂配合物を、ナトリウムメチラートを触媒として、ランダムエステル交換反応を行った後、漂白(白土3%、85℃、0.93kPa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、0.4kPa以下の減圧下)を行い、トランス脂肪酸の含有量が0.5%であり、融点が53℃であるエステル交換油脂bを得た。
パーム油をドライ分別して得られた低融点部であるヨウ素価55のパームオレインを、ナトリウムメチラートを触媒として、ランダムエステル交換反応を行った後、漂白(白土3%、85℃、0.93kPa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、0.4kPa以下の減圧下)を行い、トランス脂肪酸の含有量が1.0%であり、融点が39℃であるエステル交換油脂cを得た。
パーム油をドライ分別して得られた低融点部であるヨウ素価60のパームオレインを、ナトリウムメチラートを触媒として、ランダムエステル交換反応を行った後、漂白(白土3%、85℃、0.93kPa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、0.4kPa以下の減圧下)を行い、トランス脂肪酸の含有量が1.0%であり、融点が34℃であるエステル交換油脂dを得た。
〔実施例1〕
エステル交換油脂aを25%及びエステル交換油脂cを75%含む配合油脂40質量部に、ココアパウダー4質量部、寒天0.2質量部、キサンタンガム0.1質量部及びローカストビーンガム0.1質量部を添加・分散し、油相とした。油相の油脂の融点は42℃であった。
水30.35質量部、糊化リン酸架橋澱粉2質量部、ゼラチン0.7質量部、上白糖5質量部、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖(固形分75%)15質量部、WPC2質量部、乾燥卵白0.2質量部、ゼラチン0.7質量部、50%発酵乳酸0.15質量部及び香料0.2質量部を混合し、水相とした。
この油相と水相とを混合、乳化、均質化した後、加熱殺菌し、次いで、22℃まで冷却した後、長さ400mm、幅200mm、厚さ8mmのシート状に成形し、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを得た。
エステル交換油脂aをエステル交換油脂bに変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Bを得た。なお、油相の油脂の融点は42.5℃であった。
配合油脂の量を15質量部に変更し、水の量を33.35質量部に、糊化リン酸架橋澱粉の量を4質量部に、上白糖の量を10質量部に、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖の量を30質量部に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Cを得た。なお、油相の油脂の融点は42℃であった。
エステル交換油脂aをエステル交換油脂bに変更し、配合油脂の量を15質量部に変更し、水の量を33.35質量部に、糊化リン酸架橋澱粉の量を4質量部に、上白糖の量を10質量部に、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖の量を30質量部に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Dを得た。なお、油相の油脂の融点は42.5℃であった。
エステル交換油脂aを25%及びエステル交換油脂cを75%含む配合油脂を、エステル交換油脂c100%からなる油脂に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Eを得た。なお、油相の油脂の融点は39℃であった。
エステル交換油脂aを25%及びエステル交換油脂cを75%含む配合油脂を、エステル交換油脂dを90%及びヨウ素価0.8のパーム油の極度硬化油脂を10%含む配合油脂に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、比較例である、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Fを得た。なお、油相の油脂の融点は37℃であった。
エステル交換油脂aを25%及びエステル交換油脂cを75%含む配合油脂を、エステル交換油脂dを90%及びヨウ素価0.8のパーム油の極度硬化油脂を10%含む配合油脂に変更し、且つ配合油脂の量を15質量部に変更し、水の量を33.35質量部に、糊化リン酸架橋澱粉の量を4質量部に、上白糖の量を10質量部に、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖の量を30質量部に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、比較例である、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Gを得た。なお、油相の油脂の融点は37℃であった。
エステル交換油脂aを25%及びエステル交換油脂cを75%含む配合油脂を、エステル交換油脂dを99.5%及びヨウ素価0.8のパーム油の極度硬化油脂を0.5%含む配合油脂に変更し、且つ配合油脂の量を15質量部に変更し、水の量を33.35質量部に、糊化リン酸架橋澱粉の量を4質量部に、上白糖の量を10質量部に、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖の量を30質量部に変更した以外は、実施例1の配合及び製法により、比較例である、チョコレート風味を有し、且つシート状の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Hを得た。なお、油相の油脂の融点は34℃であった。
〔実施例6〕
強力粉100質量部、イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖12質量部、食塩1.5質量部、脱脂粉乳4質量部、全卵(正味)6質量部、及び水60質量部をミキサーボウルに投入し、たて型ミキサーにて低速3分、中速3分ミキシングし、ここに練込用ショートニング5質量部を投入し、更に低速3分中速3分ミキシングし、小麦粉主体のドウ(1)を得た。捏上げ温度は26℃であった。この小麦粉主体のドウ(1)をフロアタイムを60分とった後、5℃の冷蔵庫内でリタードした。1時間後、ロールイン油脂として、上記風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aをドウに含まれる小麦粉100質量部に対し60質量部となる量を積置し、リバースシーターを用いて常法によりロールイン(4つ折り2回)し、層数が16層である積層状ベーカリー生地(1)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aのロールイン時の延展性は良好であった。
上記積層状ベーカリー生地(1)をリバースシーターを用いて厚さ6.5mmまで最終圧延を行い、底辺70mm、高さ140mm(生地重量:35g)の2等辺三角形の生地を切り出し、クロワッサン成形を行った。これを展板上に並べ、温度34℃ 相対湿度80%のホイロで50分発酵させた後、190℃に設定した固定オーブンで15分焼成し、クロワッサンである層状ベーカリー製品(1)を得た。
得られた層状ベーカリー製品(1)は、良好な浮きを示し、内相は網目状の内相であり、チョコレート風味が良好であり、油性感のない良好な口溶けであった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Bに変更した以外は、実施例6と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(2)及び層状ベーカリー製品(2)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Bのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(2)は、良好な浮きを示し、内相は網目状の内相であり、チョコレート風味が良好であり、油性感のない良好な口溶けであった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Cに変更した以外は、実施例6と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(3)及び層状ベーカリー製品(3)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Cのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(3)は、層状ベーカリー製品(1)に比べやや劣るものの良好な浮きを示し、内相は網目状の内相であり、チョコレート風味が良好であり、油性感のない良好な口溶けであった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Dに変更した以外は、実施例6と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(4)及び層状ベーカリー製品(4)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Dのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(4)は、層状ベーカリー製品(1)に比べやや劣るものの良好な浮きを示し、内相は網目状の内相であり、チョコレート風味が良好であり、油性感のない良好な口溶けであった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Eに変更した以外は、実施例6と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(5)及び層状ベーカリー製品(5)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Eのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(5)は、層状ベーカリー製品(1)に比べやや劣るものの良好な浮きを示し、内相は層状ベーカリー製品(1)に比べやや劣るものの網目状の内相であり、チョコレート風味が良好であり、油性感のない良好な口溶けであった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Fに変更した以外は、実施例5と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(6)及び層状ベーカリー製品(6)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Fのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(6)は、層状ベーカリー製品(1)に比べ浮きが悪く、内相はパン目状の内相であった。また、油性感が強く口溶けも悪く、チョコレート風味の発現性が悪かった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Gに変更した以外は、実施例5と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(7)及び層状ベーカリー製品(7)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Gのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(7)は、層状ベーカリー製品(1)に比べ浮きが悪く、内相はパン目状の内相であった。また、油性感がやや強く口溶けも悪く、チョコレート風味の発現性が悪かった。
風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Aを風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Hに変更した以外は、実施例5と同様の配合及び製法で、積層状ベーカリー生地(8)及び層状ベーカリー製品(8)を得た。風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物Hのロールイン時の延展性は良好であった。
得られた層状ベーカリー製品(8)は、層状ベーカリー製品(1)に比べ浮きが悪く、内相はパン目状の内相であった。また、油性感のない良好な口溶けであるが、チョコレート風味の発現性が悪かった。
Claims (6)
- 風味成分と、融点が38℃以上であるエステル交換油脂とを含有する、風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物。
- 油相の油脂の融点が38℃以上である、請求項1記載の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物。
- 油分の含有量が30〜60質量%である、請求項1又は2記載の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物。
- 糖類を10〜30質量%含有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載の風味成分含有水中油型ロールイン油脂組成物を含有する積層状ベーカリー生地。
- 請求項5記載の積層状ベーカリー生地の焼成品である層状ベーカリー製品。
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