JP2020021828A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
広バンドギャップの半導体の中でも酸化ガリウム(Ga2O3)は、4.8〜5.0eVという極めて広いバンドギャップを有するため、近年特に注目を集めている半導体である。このため、Ga2O3を用いた半導体装置の開発が精力的に進められており、例えば特許文献1に開示がある。そこでは、酸化ガリウム半導体としてβ−Ga2O3が用いられている。
本発明が解決しようとする課題は、バンドギャップが広くて絶縁耐圧に優れ、かつキャリアの移動度が高い半導体装置およびその製造方法を提供することである。
(構成1)
酸化ガリウムの結晶を含む半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、
前記酸化ガリウムの結晶は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下である、半導体装置。
(構成2)
酸化ガリウムの結晶からなる半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、
前記酸化ガリウムの結晶は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下である、半導体装置。
(構成3)
前記酸化ガリウムの結晶は、六方晶または立方晶の少なくとも何れかの結晶である、構成1または2記載の半導体ナノシート。
(構成4)
前記半導体層の表面粗さが0nm以上0.5nm以下である、構成1から3の何れかに記載の半導体装置。
(構成5)
前記半導体層の表面粗さが0nm以上0.2nm以下である、構成1から3の何れかに記載の半導体装置。
(構成6)
前記半導体層はn型半導体である、構成1から5の何れか1記載の半導体装置。
(構成7)
前記半導体層は、Si、Ge、Sn、F、Clの群から選ばれる少なくとも1以上のドーパントを含む、構成1から6の何れか1記載の半導体装置。
(構成8)
前記絶縁体層が、Al、Si、Hf、Zr、Ta、Ti、Ga、Y、Sc、希土類元素からなる元素の群から選択された少なくとも1つの元素の酸化物、窒化物、または酸窒化物を有する、構成1から7の何れか1記載の半導体装置。
(構成9)
前記ゲート電極が、Al、Ti、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly−Siからなる群から選択された少なくとも1つを有する、構成1から8の何れか1記載の半導体装置。
(構成10)
構成1から9の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
ドーパントを含有する窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に酸化ガリウム半導体層を形成する酸化ガリウム半導体層形成工程と、
前記酸化ガリウム半導体層の上に絶縁体層を形成する絶縁体層形成工程と、
前記絶縁体層の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程を有する、半導体装置の製造方法。
(構成11)
構成1から9の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
ドーパントを含有する窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に第1の酸化ガリウム半導体層を形成する第1の酸化ガリウム半導体層形成工程と、
前記第1の酸化ガリウム半導体層の上に酸化ガリウム層をエピタキシャル形成する酸化ガリウム形成工程と、
前記酸化ガリウムにドーパントを注入して第2の酸化ガリウム半導体層を形成するドーパント注入工程と、
前記第2の酸化ガリウム半導体層の上に剛性を有する基体を被着形成する基体形成工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板を除去する窒化ガリウム結晶基板除去工程と、
前記第1の酸化ガリウム半導体層の上に絶縁体層を形成する絶縁体層形成工程と、
前記絶縁体層の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程を有する、半導体装置の製造方法。
(構成12)
前記窒化ガリウム結晶基板はウルツ鉱構造の単結晶である、構成10または11記載の半導体装置の製造方法。
(構成13)
前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、硫酸、過酸化水素水、アンモニア、弗酸、塩酸、硝酸、リン酸、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも1つを使用して表面処理するステップを含む、構成10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
(構成14)
前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、500℃以下でプラズマ酸化、オゾン酸化の少なくとも何れか1の酸化処理をするステップを含む、構成10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
(構成15)
前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板上に、700℃以下で電子ビーム蒸着、700℃以下でMBE、870℃以下でCVD、700℃以下でHVPE、400℃以下でALD、500℃以下でスパッタリングからなる群から選択された少なくとも1つの方法を使用して酸化物を形成するステップを含む、構成10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
その結果、β−Ga2O3からなる半導体層の界面が物理的に粗面になっており、そこでキャリアの散乱が起こって移動度が高まらなくなっていることがわかった。すなわち、β−Ga2O3半導体層が形成される際に、β−Ga2O3半導体層界面が物理的に荒れて粗面状になっていることが、移動度が高まらない一因になっていることを突き止めた。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1の半導体装置1010は、図1に示すように、GaN基板11、酸化ガリウム半導体層12、絶縁体層(ゲート絶縁膜)13、ゲート電極14を基本構成要素とする。
酸化ガリウム半導体層12がa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量は、50体積%以上が好ましく、70体積%以上がより好ましく、100体積%がさらに一層好ましい。
ここで、酸化ガリウム半導体層12は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量が多いほど好ましい。この量が増えるほど酸化ガリウム半導体層12の欠陥は少なくなり、トラップサイトは少ないものとなり、さらに酸化ガリウム半導体層12の表面粗さも少なくなる。
ウルツ鉱構造のGaNの結晶構造は、a軸の格子定数が0.319nmの六方晶であり、この構造のGaNと酸化ガリウム半導体層12は結晶格子の整合性が高く、その両半導体が形成する界面は平滑度が極めて高く、粗さが極めて抑えられた界面になる。そして、その結果、酸化ガリウム半導体層12の表面は、平滑度が極めて高く、粗さが極めて抑えられた表面になる。
本発明では、このインプレーンでの図4の2021に示されるa1、2022に示されるa2、2023に示されるa3をa軸の格子定数とするが、ほぼ正六角形をなすため、a1、a2およびa3の値はほぼ等しく、格子定数aで表させる。
ここで、ε構造の酸化ガリウムは、六方晶の結晶であり、そのa軸の結晶格子定数は0.290nmである。また、γ構造の酸化ガリウムは、立方晶の結晶であり、(111)面におけるそのa軸の結晶格子定数は0.291nmである。
また、酸化ガリウム半導体層12は、ε―Ga2O3を70体積%以上90体積%以下、γ―Ga2O3を10体積%以上30体積%以下含んでよい。
そして、酸化ガリウム半導体層12の結晶面は、GaN基板11を構成する単結晶GaN(0001)の結晶面に揃えて配列されることが好ましい。
また、酸化ガリウム半導体層12が、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶、立方晶の少なくとも何れか1の酸化ガリウムを50体積%以上含むガリウム酸化膜であることを満たさない場合は、酸化ガリウム半導体層12の欠陥は大きくなり、トラップサイトも多数発生し、さらに酸化ガリウム半導体層12の表面の粗さも大きなものになる。
また、ガリウム酸化物結晶膜12がε―Ga2O3またはε―Ga2O3とγ―Ga2O3を含むこと、およびε―Ga2O3またはε―Ga2O3とγ―Ga2O3を上で示した比率で含むこと、を満たさない場合は、酸化ガリウム半導体層12の欠陥は大きくなり、トラップサイトも多数発生し、さらに酸化ガリウム半導体層12の表面の粗さも大きなものになる。
ここで、n型のドーパントを酸化ガリウム半導体層12に注入してドーパント量の調整を行ってもよい。そのドーパントとしては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、弗素(F)、塩素(Cl)の群から選ばれる少なくとも1以上を挙げることができる。このドーパントの注入方法としては、イオン注入法、不純物拡散法などを挙げることができる。
この電極材料の被着方法としては、蒸着法、スパッタリング法、CVD法などを挙げることができる。これらの中から、MISFETのゲート電極としての仕事関数、抵抗率、製造プロセス工程での耐熱性、汚染および加工性を鑑みて最適な材料が選択される。
GaN基板11は、GaNからなる基板でも、GaNからなる基板やAlGaN基板上にエピタキシャル成長法でGaN単結晶からなる半導体層を形成したものでも構わない。エピタキシャル形成法によりGaN半導体層を形成した場合は、例えば、GaN半導体層の厚さを2μmとすることができる。
n型のドーパントは、GaN基板11を形成する際にGaN基板11に取り込まれて含有するようにしてもよいし、GaN基板11を作製後にイオン注入法や不純物拡散法によって含有するようにしてもよい。
ドーパントとしては、Si、Ge、Oの群から選ばれる少なくとも1以上を挙げることができる。ドーパントの量としては5×1015/cm3以上5×1019/cm3以下が好ましい。
ここで、酸化ガリウム半導体層12は、上述のa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の酸化ガリウムの結晶を含む膜、好ましくは、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶、立方晶、または六方晶および立方晶の酸化ガリウムを含む膜である。これらの酸化ガリウムの量は多いほど好ましく、これらの酸化ガリウムからなる膜が好ましい。a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶の例としては、ε−Ga2O3を、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の立方晶の例としては、γ−Ga2O3を挙げることができる。
この酸化方法としては、SC1(Standard Cleaning solution 1)(NH4OH(アンモニア水)−H2O2(過酸化水素)−H2O(水))、SC2(Standard Cleaning solution 2)(HCl(塩酸)−H2O2−H2O)、SPM(Sulfuric acid hydrogen Peroxide Mixture)(H2SO4(硫酸)−H2O2−H2O)、バッファードフッ酸溶液(Buffered Hydrogen Fluoride:BHF)など通常は洗浄として用いられる方法を挙げることができる。バッファードフッ酸溶液は通常酸化膜を除去する方法として知られているが、除去とともに生成される酸化膜は、酸化ガリウム半導体層12として好適な膜となる。
また、第1の方法は、常温か加熱処理が加わっても280℃以下の処理であるため、熱酸化処理に比べて熱負荷が少ないという特徴がある。大きな熱負荷が加わると、ドーパントのプロファイルが変化する、応力が発生するなどの問題を生じやすい。
ここで、この際、n型のドーパントを注入するのが好ましい。n型のドーパントとしては、Si、Ge、Sn、F、Clの群から選ばれる少なくとも1以上を挙げることができる。ドーパントの注入方法としては、堆積時に上記のドーパント元素を添加する方法、堆積後にイオン注入を行う方法、不純物拡散を行う方法、これらの組み合わせを行う方法などを挙げることができる。
ゲート絶縁膜13aとしては、例えばSiOx、SiON、SOG、ポリイミドを挙げることができる。その形成法としては、例えばCVD法、スパッタリング法、塗布形成法を挙げることができる。ここで、ゲート絶縁膜13aは単層膜でも2層膜でも多層膜でもよい。
ゲート電極14は、ゲート電極を構成するゲート材料(メタル)をゲート絶縁膜13の全面に堆積後、所望のパターンを有するフォトレジスト層をリソグラフィによって形成し、そのフォトレジスト層をエッチングマスクにしてゲート材料をエッチングして形成する。この方法は、ゲート電極加工精度が高いという特徴がある。
ここで、ゲート電極14の堆積方法としては、スパッタリング法、電子線を利用した蒸着法、加熱による蒸着法、CVD法などがある。
また、ゲート電極14を形成する場所を開口部とした層間膜をゲート絶縁膜13の上に形成し、ゲート電極材料を堆積させた後、CMP(Chemical Mechanical Polishinng)法やエッチバック法などでゲート絶縁材料を層間膜の開口部に埋め込んでゲート電極14を形成してもよい。この方法は、エッチングが難しい電極材料を用いた場合においても、十分精度の高い加工が可能になるとともに、エッチングによる半導体装置へのダメージも入りにくいという特徴がある。
最初に、絶縁膜15aをゲート絶縁膜13およびゲート電極14の上に形成(図7(a))した後、リソグラフィとエッチングによりソース電極16およびドレイン電極17形成用の開口18が形成された絶縁膜7、ゲート絶縁膜13とする(図7(b))。その後、開口部にメタルを形成してドレイン電極16およびソース電極17を形成して半導体装置1011を得る(図7(c))。
また、ソース電極16およびドレイン電極17と酸化ガリウム半導体層12との電気的接触においては、オーミック接触が好ましい。ソース電極16およびドレイン電極17は、Ti(チタン)およびAl(アルミニウム)の積層体であってよいが、これに限るものではない。ソース電極16およびドレイン電極17としては、Al、Tiのほか、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly−Siからなる群から選択された少なくとも1つから形成されていてもよい。また、これらの金属のほか、これらの群から選択された少なくとも1つを含む合金、これらの群から選択された少なくとも1つを含む窒化物、炭化物、炭化窒化物などの化合物でもよい。
実施の形態2では、製造工程を示すフローチャート図である図8と製造フローを断面概要図で示した図9から図11を参照して、高周波用途に好適な半導体装置(MISFET)1013の製造方法について説明する。
第1の酸化ガリウム半導体層12は、実施の形態1と同様に、GaN基板11の酸化形成層でn型のドーパントが引き継がれて形成されるためn型のドーパントを含み、かつそのドーパントが活性なためn型の半導体層となる。
ここで、n型のドーパントとしては、Si、Ge、Sn、F、Clの群から選ばれる少なくとも1以上を挙げることができる。
GaN基板11の主表面がCMPによる研磨などにより十分平滑である場合、第1の酸化ガリウム半導体層12とGaN基板11との界面の粗さは十分小さく、その粗さを0.2nm(RSM)とすることが可能になる。
ここで、エピタキシャルGa2O3膜21aの厚さは、3nm以上200nm以下が好ましい。厚さが3nmを下回ると、後述するように、第1の酸化ガリウム半導体層12とのドーパントの濃度差をつけるのが難しくなり、厚さが200nmを超えると欠陥の少ない膜を形成するのが困難になる。
ここで、注入するn型のドーパントとしては、Si、Ge、Sn、F、Clの群から選ばれる少なくとも1以上を挙げることができる。このn型のドーパントは第1の酸化ガリウム半導体層12のドーパントと同じ元素でもよいし、元素を変えてもよい。
なお、エピタキシャルGa2O3膜21aに注入するドーパントの量は、第1の酸化ガリウム半導体層12に含有されているドーパントの量と変えておくことが好ましい。
また、エピタキシャルGa2O3膜21aにドーパントを注入した後に熱処理を行って、ドーパントを活性化するのが好ましい。
基体23としては、Si基板、GaAs基板、GaN基板、AlGaN基板、InP基板、サファイア基板、合成石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラスなどのガラス基板、アルミナ、窒化ケイ素などのセラミックス基板、アクリル、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)などの有機材料基板、アルミニウム、鉄、ステンレス、銅などの金属基板を挙げることができる。
ゲート絶縁膜13aとしては、実施の形態1と同様に、例えばSiOx、SiON、SOG、ポリイミドを挙げることができる。その形成法としては、例えばCVD法、スパッタリング法、塗布形成法を挙げることができる。ここで、ゲート絶縁膜13aは単層膜でも2層膜でも多層膜でもよい。
ゲート電極14は、ゲート電極を構成するゲート材料(メタル)をゲート絶縁膜13の全面に堆積後、所望のパターンを有するフォトレジスト層をリソグラフィによって形成し、そのフォトレジスト層をエッチングマスクにしてゲート材料をエッチングして形成する。この方法は、ゲート電極加工精度が高いという特徴がある。
ここで、ゲート電極14の堆積方法としては、スパッタリング法、電子線を利用した蒸着法、加熱による蒸着法、CVD法などがある。
また、ゲート電極14を形成する場所を開口部とした層間膜をゲート絶縁膜13の上に形成し、ゲート電極材料を堆積させた後、CMP(Chemical Mechanical Polishinng)法やエッチバック法などでゲート絶縁材料を層間膜の開口部に埋め込んでゲート電極14を形成してもよい。この方法は、エッチングが難しい電極材料を用いた場合においても、十分精度の高い加工が可能になるとともに、エッチングによる半導体装置へのダメージも入りにくいという特徴がある。
最初に、絶縁膜15aをゲート絶縁膜13およびゲート電極14の上に形成(図11(a))した後、リソグラフィとエッチングによりソース電極16およびドレイン電極17形成用の開口18が形成された絶縁膜7、ゲート絶縁膜13とする(図11(b))。その後、開口部にメタルを形成してドレイン電極16およびソース電極17を形成して、半導体装置1013を得る(工程S30、図11(c))。
また、ソース電極16およびドレイン電極17と第1の酸化ガリウム半導体層12との電気的接触においては、オーミック接触が好ましい。ソース電極16およびドレイン電極17は、Ti(チタン)およびAl(アルミニウム)の積層体であってよいが、これに限るものではない。ソース電極16およびドレイン電極17としては、Al、Tiのほか、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly−Siからなる群から選択された少なくとも1つから形成されていてもよい。また、これらの金属のほか、これらの群から選択された少なくとも1つを含む合金、これらの群から選択された少なくとも1つを含む窒化物、炭化物、炭化窒化物などの化合物でもよい。
また、ゲート電極側の半導体層である第1の酸化ガリウム半導体層12は欠陥やトラップ準位も少ない。
さらに、半導体装置1013の半導体層は、第1の酸化ガリウム半導体層12と第2の酸化ガリウム半導体層であるドープドGa2O3膜21からなるため、2段階にドーパントの量を厚さ方向に変えることができ、キャリア移動の制御、漏れ電流の制御が容易になる。
加えて、第1の酸化ガリウム半導体層12および第2の酸化ガリウム半導体層21は4.8〜5.0eVとバンドギャップが広くて絶縁耐圧が優れるので高パワー用途に適する。
これらのことから、実施の形態2の半導体装置1013は高パワー用途に好適で、かつ高いキャリア移動度をもつ半導体装置である。
実施例1ではガリウム窒化物半導体基板(GaN基板)上に形成される酸化ガリウムについて述べる。
そして、このGaN基板を超音波浴槽中でアセトンおよびエタノールにより有機洗浄し、その後、硫酸と過酸化水素水を体積比で1:1の比率で混合させた混合液を用いて洗浄を行ってGaN基板の表面に酸化膜を形成した。
観察の結果、白線は一直線上に並んでおり、GaN基板上に形成された膜はGaN基板の結晶と結晶格子が整合し、その結晶面は基板であるGaN(0001)基板の結晶面に揃っていることが確認された。
なお、ここでは、GaN基板上に形成された膜の厚さが約1nmの場合を例示したが、膜の厚さがより厚い場合(例えば3nm)でもその膜の結晶格子は整合し、また結晶面も基板であるGaN(0001)に揃っていることは確認されている。
次に、低速イオン散乱分光を行って、GaN基板上に形成された膜が6回対称性をもつガリウム酸化物であることを確認した。
その結果を図13に示す。その表面粗さRMS(Root Mean Square)は0.087nmと大変小さいものであることが確認された。
このことから、ガリウム酸化物半導体層界面は極めて平滑で、そこでのキャリアの散乱は小さいものとなる。
絶縁耐圧が高く、キャリア移動度も高い半導体装置は、高パワー下での高周波デバイスおよびロジックデバイスへの道を開くものであり、産業の発展に大いに寄与するものと考えられる。
12:半導体層(第1の酸化ガリウム半導体層)
13:ゲート絶縁膜(絶縁体層)
13a:ゲート絶縁膜(絶縁体層)
14:ゲート電極
15:絶縁膜
15a:絶縁膜
16:ソース電極
17:ドレイン電極
18:開口
21a:エピタキシャルGa2O3膜(酸化ガリウム層)
21:ドープドGa2O3膜(第2の酸化ガリウム半導体層)
22:イオン注入
23:基体
1010:半導体装置
1011:半導体装置
1012:半導体装置
1013:半導体装置
2001:酸素原子(O)
2002:ガリウム原子(Ga)
2011:結晶格子
2021:格子定数a1
2022:格子定数a2
2023:格子定数a3
Claims (15)
- 酸化ガリウムの結晶を含む半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、
前記酸化ガリウムの結晶は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下である、半導体装置。 - 酸化ガリウムの結晶からなる半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、
前記酸化ガリウムの結晶は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下である、半導体装置。 - 前記酸化ガリウムの結晶は、六方晶または立方晶の少なくとも何れかの結晶である、請求項1または2記載の半導体ナノシート。
- 前記半導体層の表面粗さが0nm以上0.5nm以下である、請求項1から3の何れかに記載の半導体装置。
- 前記半導体層の表面粗さが0nm以上0.2nm以下である、請求項1から3の何れかに記載の半導体装置。
- 前記半導体層はn型半導体である、請求項1から5の何れか1記載の半導体装置。
- 前記半導体層は、Si、Ge、Sn、F、Clの群から選ばれる少なくとも1以上のドーパントを含む、請求項1から6の何れか1記載の半導体装置。
- 前記絶縁体層が、Al、Si、Hf、Zr、Ta、Ti、Ga、Y、Sc、希土類元素からなる元素の群から選択された少なくとも1つの元素の酸化物、窒化物、または酸窒化物を有する、請求項1から7の何れか1記載の半導体装置。
- 前記ゲート電極が、Al、Ti、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly−Siからなる群から選択された少なくとも1つを有する、請求項1から8の何れか1記載の半導体装置。
- 請求項1から9の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
ドーパントを含有する窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に酸化ガリウム半導体層を形成する酸化ガリウム半導体層形成工程と、
前記酸化ガリウム半導体層の上に絶縁体層を形成する絶縁体層形成工程と、
前記絶縁体層の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程を有する、半導体装置の製造方法。 - 請求項1から9の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
ドーパントを含有する窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に第1の酸化ガリウム半導体層を形成する第1の酸化ガリウム半導体層形成工程と、
前記第1の酸化ガリウム半導体層の上に酸化ガリウム層をエピタキシャル形成する酸化ガリウム形成工程と、
前記酸化ガリウムにドーパントを注入して第2の酸化ガリウム半導体層を形成するドーパント注入工程と、
前記第2の酸化ガリウム半導体層の上に剛性を有する基体を被着形成する基体形成工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板を除去する窒化ガリウム結晶基板除去工程と、
前記第1の酸化ガリウム半導体層の上に絶縁体層を形成する絶縁体層形成工程と、
前記絶縁体層の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程を有する、半導体装置の製造方法。 - 前記窒化ガリウム結晶基板はウルツ鉱構造の単結晶である、請求項10または11記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、硫酸、過酸化水素水、アンモニア、弗酸、塩酸、硝酸、リン酸、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも1つを使用して表面処理するステップを含む、請求項10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、500℃以下でプラズマ酸化、オゾン酸化の少なくとも何れか1の酸化処理をするステップを含む、請求項10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層および前記第1の酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板上に、700℃以下で電子ビーム蒸着、700℃以下でMBE、870℃以下でCVD、700℃以下でHVPE、400℃以下でALD、500℃以下でスパッタリングからなる群から選択された少なくとも1つの方法を使用して酸化物を形成するステップを含む、請求項10から12の何れか1記載の半導体装置の製造方法。
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