JP2020021728A - 蓄電装置 - Google Patents

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Yuki Okamoto
夕紀 岡本
幹也 栗田
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Abstract

【課題】タブ群と導電部材との溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことを抑制できる蓄電装置を提供する。【解決手段】二次電池10は、正極電極21及び負極電極22が積層された電極組立体12と、電極組立体12を収容するケース11と、電極組立体12と外部装置とを接続する端子構造16の一部である導電部材17と、ケース11と端子構造16とを絶縁する絶縁カバー50と、電極組立体12のタブ群15と導電部材17とが溶接された溶接部Aとを備える。絶縁カバー50は、導電部材17とケース11を構成する蓋14の内面14aとの間に配置された板状の蓋側絶縁部51と、正極電極21及び負極電極22の積層方向の他端側においてタブ群15とケース11を構成するケース本体13との間に介在する他端側絶縁部55と、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと蓋側絶縁部51とが重ならないように設けられた逃がし部57とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、タブ群と導電部材とが溶接された溶接部を有する蓄電装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。特許文献1に開示の二次電池は、複数の電極が積層され、かつ電極から突出したタブが積層されたタブ群を有する電極組立体と、電極組立体を収容するケース本体、及びケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースと、電極組立体と外部装置とを接続する端子構造とを備える。端子構造は、蓋の内面に沿うように配置された板状の導電部材と、導電部材に接続され、ケースの内外を接続する引出端子とを有する。二次電池は、タブ群と導電部材とがレーザ溶接された溶接部と、導電部材と蓋の内面との間に配置され、導電部材と蓋とを絶縁する蓋側絶縁部を有する絶縁カバーとを備える。
特開2018−6119号公報
特許文献1に開示の二次電池の製造方法では、タブ群と導電部材とを溶接した後で、導電部材と蓋の内面との間に絶縁カバーの蓋側絶縁部が挿入される。しかしながら、タブ群と導電部材との溶接を先に行う場合、溶接後の他の工程を行っている間にタブ群が破れることがある。タブ群の破れを抑制するためには、導電部材と蓋の内面との間に蓋側絶縁部を挿入した後で、タブ群と導電部材とを溶接するのが好ましい。ところが、蓋側絶縁部の挿入後にタブ群と導電部材とを溶接しようとすると、溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことで、蓋側絶縁部が溶けたり変形したりすることがある。すると、蓋側絶縁部による蓋と導電部材との絶縁を確保できなくなる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、タブ群と導電部材との溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことを抑制できる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、複数の電極が積層され、かつ前記電極から突出したタブが積層されたタブ群を有する電極組立体と、前記電極組立体を収容するケース本体、及び前記ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースと、前記電極組立体と外部装置とを接続する端子構造と、前記ケースと前記端子構造とを絶縁する絶縁カバーと、を備え、前記端子構造は、前記蓋の内面に沿うように配置された板状の導電部材と、前記導電部材に接続され、前記ケースの内外を接続する引出端子とを有し、前記タブ群は、前記タブが前記電極の積層方向の一端側で集箔された集箔部と、前記集箔部から前記積層方向の他端側に向けて延出する延出部とを有し、前記タブ群と前記導電部材とが溶接された溶接部を備える蓄電装置であって、前記絶縁カバーは、前記導電部材と前記蓋の内面との間に配置された板状の蓋側絶縁部と、前記積層方向の他端側において前記タブ群と前記ケース本体との間に介在する他端側絶縁部と、前記蓋の厚さ方向から見て前記溶接部と前記蓋側絶縁部とが重ならないように設けられた逃がし部と、を備えることを要旨とする。
これによれば、逃がし部によって、タブ群及び導電部材における溶接部が形成される部分は蓋側絶縁部と対向しない。このため、導電部材と蓋との間に蓋側絶縁部を挿入した後でタブ群と導電部材とを溶接しても、溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことを抑制できる。その結果、絶縁カバーが溶けたり変形したりすることが抑制され、ケースと端子構造との絶縁を確保できる。また、他端側絶縁部により、積層方向の他端側においてタブ群とケース本体とを絶縁できる。
また、上記蓄電装置について、前記タブ群は、前記積層方向の他端側において前記延出部と繋がり、かつ前記積層方向の一端側に向けて屈曲された屈曲部を有し、前記他端側絶縁部は、前記タブ群と対向する端面に対向端面を有し、前記対向端面は、前記蓋から前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面に向かうにつれて、前記積層方向の一端側に近付くように傾斜する傾斜面であるのが好ましい。
これによれば、他端側絶縁部の対向端面が平面である場合と比較して、タブ群は、先端が積層方向の一端側に向かうように屈曲しやすくなるため、タブ群の屈曲部の形成が容易になる。また、タブ群に屈曲部が形成されることで、積層方向の他端側においてタブ群の先端がケース本体と接触し難くなり、タブ群とケース本体との絶縁性を向上できる。
また、上記蓄電装置について、前記絶縁カバーは、前記他端側絶縁部における前記電極組立体寄りの端部から前記積層方向の一端側に向けて延出し、かつ前記タブ群と前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面との間に介在する電極側絶縁部を有するのが好ましい。
これによれば、タブ群の先端側部位が導電部材と他端側絶縁部と電極側絶縁部とによって囲まれた空間に収容されるため、タブ群と電極組立体とを絶縁できる。
また、上記蓄電装置について、前記絶縁カバーは、前記蓋側絶縁部から前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面に向けて延出し、かつ前記積層方向の一端側において前記タブ群と前記ケース本体との間に介在する一端側絶縁部を備えるのが好ましい。
これによれば、一端側絶縁部により、積層方向の一端側においてタブ群とケース本体とを絶縁できる。
また、上記蓄電装置について、前記溶接部は、前記積層方向における前記導電部材の中央よりも前記集箔部寄りの一端側に位置するのが好ましい。
これによれば、例えば、溶接部が積層方向における導電部材の中央よりも他端側に位置する場合と比較して、電極組立体と導電部材との間において、タブ群を流れる電流の経路長を短くできる。よって、タブ群における電気抵抗を低減できる。
また、上記蓄電装置について、複数の電極が積層され、かつ前記電極から突出したタブが積層されたタブ群を有する電極組立体と、前記電極組立体を収容するケース本体、及び前記ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースと、前記電極組立体と外部装置とを接続する端子構造と、前記ケースと前記端子構造とを絶縁する絶縁カバーと、を備え、前記端子構造は、前記蓋の内面に沿うように配置された板状の導電部材と、前記導電部材に接続され、前記ケースの内外を接続する引出端子とを有し、前記タブ群と前記導電部材とが溶接された溶接部を備える蓄電装置であって、前記絶縁カバーは、前記導電部材と前記蓋の内面との間に配置された板状の蓋側絶縁部と、前記蓋側絶縁部における前記導電部材と対向する面から凹むとともに前記蓋の厚さ方向から見て前記溶接部と重なるように設けられた逃がし部と、を備えることを要旨とする。
これによれば、逃がし部が設けられた部分では、導電部材における溶接部が形成される部分から蓋側絶縁部までの距離が長くなる。このため、導電部材と蓋との間に蓋側絶縁部を挿入した後でタブ群と導電部材とを溶接しても、溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことを抑制できる。その結果、絶縁カバーが溶けたり変形したりすることが抑制され、ケースと端子構造との絶縁を確保できる。
また、上記蓄電装置について、前記絶縁カバーは、前記逃がし部が設けられた第1カバー部材と、前記逃がし部が設けられるとともに、前記蓋の厚さ方向及び前記電極の積層方向の両方と直交する方向において前記第1カバー部材と並べて配置される第2カバー部材とを有し、前記逃がし部はそれぞれ、前記蓋側絶縁部を前記電極の積層方向に2分割する軸線に対して対称に設けられているのが好ましい。
これによれば、第1カバー部材及び第2カバー部材を同一形状で製造できる。
本発明によれば、タブ群と導電部材との溶接時の熱が蓋側絶縁部に及ぶことを抑制できる。
第1の実施形態の二次電池の分解斜視図。 第1の実施形態の二次電池の部分断面図。 図2における3−3線断面図。 図2における4−4線断面図。 タブ群、導電部材、及び絶縁カバーの平面図。 (a),(b)は一体化工程を示す断面図。 一体化工程を示す断面図。 第2の実施形態の絶縁カバーの斜視図。 第2の実施形態の二次電池の部分断面図。 図9における10−10線断面図。 タブ群、導電部材、及び絶縁カバーの平面図。 絶縁カバーの別例を示す断面図。 (a),(b)は絶縁カバーの別例を示す斜視図。 絶縁カバーの別例を示す斜視図。 絶縁カバーの別例を示す斜視図。 絶縁カバーの別例を示す斜視図。 絶縁カバーの別例を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第1の実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11と、ケース11に収容された電極組立体12とを備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース本体13は、矩形板状の底壁13bと、底壁13bの一対の長側縁部から立設された一対の長壁部13cと、底壁13bの一対の短側縁部から立設された一対の短壁部13dとを有する。蓋14において、ケース11の内側に臨む面を内面14aとし、ケース11の外側に臨む面を外面14bとする。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図3及び図4に示すように、電極組立体12は、複数の電極としての正極電極21と、複数の電極としての負極電極22と、複数のセパレータ23とを備える。電極組立体12は、正極電極21と負極電極22との間にセパレータ23を介在させ、かつ相互に絶縁させた状態で積層した層状構造を有する。正極電極21と負極電極22とが積層された方向を積層方向とする。
正極電極21は、矩形シート状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)24と、正極金属箔24の両面に存在する正極活物質層25とを有する。正極電極21は、一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部の一部から突出した矩形状の正極のタブ26を有する。正極のタブ26は、正極活物質層25が存在せず、正極金属箔24そのもので構成されている。負極電極22は、矩形シート状の負極金属箔(例えば銅箔)27と、負極金属箔27の両面に存在する負極活物質層28とを有する。負極電極22は、一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部の一部から突出した矩形状の負極のタブ26を有する。負極のタブ26は、負極活物質層28が存在せず、負極金属箔27そのもので構成されている。セパレータ23は、矩形シート状の絶縁性材料からなる。セパレータ23は、正極電極21と負極電極22とを絶縁する。
電極組立体12は、各正極電極21の正極のタブ26が積層された正極のタブ群15と、各負極電極22の負極のタブ26が積層された負極のタブ群15とを備える。正極のタブ群15と負極のタブ群15とは、タブ26が突出する縁部に沿う方向において間隔を置いて並べて配置されている。電極組立体12は、正極のタブ群15及び負極のタブ群15が存在する端面にタブ側端面12aを有する。正極及び負極のタブ群15は、複数のタブ26が積層方向の一端側で集箔された集箔部15aと、集箔部15aから積層方向の他端側に向けて延出する延出部15bと、積層方向の他端側において延出部15bと繋がり、かつ積層方向の一端側に向けて屈曲された屈曲部15cとを有する。
図1に示すように、二次電池10は、電極組立体12と、図示しない外部装置としてのバスバーとを接続する各極性の端子構造16を備える。正極の端子構造16は、蓋14の長手方向の一端側に配置され、負極の端子構造16は、蓋14の長手方向の他端側に配置される。正極の端子構造16は、矩形板状の正極の導電部材17と、正極の導電部材17に接続された正極の引出端子18とを有する。同様に、負極の端子構造16は、矩形板状の負極の導電部材17と、負極の導電部材17に接続された負極の引出端子18とを有する。
各導電部材17の長手は、蓋14の長手方向へ延びるクランク状であり、各導電部材17の短手は、積層方向へ延びる。各導電部材17は、蓋14の内面14aに沿うようにして、蓋14の内面14aと電極組立体12のタブ側端面12aとの間に配置される。各導電部材17の長手方向の端部において、蓋14の長手方向の中央寄りの端部を一端部とし、蓋14の短縁部側に位置する端部を他端部とする。正極の導電部材17は、長手方向の一端部に正極のタブ群15と電気的に接続された電極接合部17aを備え、長手方向の他端部に正極の引出端子18と電気的に接続された端子接合部17bを備える。同様に、負極の導電部材17は、長手方向の一端部に負極のタブ群15と電気的に接続された電極接合部17aを備え、長手方向の他端部に負極の引出端子18と電気的に接続された端子接合部17bを備える。正極及び負極の導電部材17の電極接合部17aと蓋14の内面14aとの間には隙間が存在する。
正極の引出端子18は、正極の導電部材17の端子接合部17bと接合された板状の基部18aと、基部18aから突出する軸部18bとを有する。同様に負極の引出端子18は、負極の導電部材17の端子接合部17bと接合された板状の基部18aと、基部18aから突出する軸部18bとを有する。各引出端子18の軸部18bの先端部は、蓋14を貫通してケース11の外部に突出するとともに、かしめられている。引出端子18は、ケース11の内外を繋ぐ。
正極及び負極の端子構造16はそれぞれ、ケース11の外部で引出端子18の軸部18bと電気的に接続された端子接合部材19と、端子接合部材19と電気的に接続された外部接続端子20とを備える。外部接続端子20には、二次電池10同士を電気的に接続する図示しない外部装置としてのバスバーが固定可能である。各端子構造16は、電極組立体12とバスバーとを電気的に接続している。
図1に示すように、二次電池10は、端子接合部材19を蓋14から絶縁する外側絶縁部材31を蓋14の外面14bに備える。各引出端子18の軸部18bは、蓋14、外側絶縁部材31、及び端子接合部材19を貫通する。二次電池10は、電極組立体12を覆う絶縁シート32を備える。絶縁シート32は、電極組立体12のタブ側端面12aを除く5面を覆っている。絶縁シート32は、電極組立体12のタブ側端面12aを除く5面と、ケース本体13の内面とを絶縁する。
図2、図4、及び図5に示すように、二次電池10は、正極のタブ群15と正極の導電部材17とが溶接された正極の溶接部Aと、負極のタブ群15と負極の導電部材17とが溶接された負極の溶接部Aとを備える。なお、図2及び図4では、正極の溶接部Aのみを図示している。正極の溶接部Aは、正極のタブ群15の延出部15bと、正極の導電部材17の電極接合部17aにおける積層方向の一端側に位置する部分とがレーザ溶接されて形成される。負極の溶接部Aは、負極のタブ群15の延出部15bと、負極の導電部材17の電極接合部17aにおける積層方向の一端側に位置する部分とがレーザ溶接されて形成される。よって、各溶接部Aは、積層方向における導電部材17の中央よりもタブ群15の集箔部15a寄りの一端側に位置する。
図1及び図2に示すように、二次電池10は、電極組立体12のタブ側端面12aと蓋14の内面14aとの間に配置された絶縁カバー50を備える。
絶縁カバー50は、正極及び負極の導電部材17と、蓋14の内面14aとの間に配置された板状の蓋側絶縁部51を備える。蓋側絶縁部51は、矩形状の第1〜第3絶縁部52〜54を有する。第1絶縁部52の長手は、蓋14の長手方向へ延び、第1絶縁部52の短手は、積層方向へ延びる。第2絶縁部53は、第1絶縁部52の長手方向の一端側に位置し、第3絶縁部54は、第1絶縁部52の長手方向の他端側に位置する。
図1〜図4に示すように、第1絶縁部52は、正極の導電部材17の電極接合部17aと蓋14の内面14aとの間、及び負極の導電部材17の電極接合部17aと蓋14の内面14aとの間に介在し、正極及び負極の導電部材17と蓋14とを絶縁する。第2絶縁部53は、正極の引出端子18の基部18aと、蓋14の内面14aとの間に介在し、正極の引出端子18と蓋14とを絶縁する。第3絶縁部54は、負極の引出端子18の基部18aと、蓋14の内面14aとの間に介在し、負極の引出端子18と蓋14とを絶縁する。
図1〜図3に示すように、第2絶縁部53及び第3絶縁部54はそれぞれ、引出端子18の軸部18bが挿通される貫通孔531,541を有する。なお、図2及び図3では、第2絶縁部53の貫通孔531のみを図示している。貫通孔531,541の径は、軸部18bの径よりも大きい。第2絶縁部53及び第3絶縁部54の貫通孔531,541と、引出端子18の軸部18bとの間にはシールリング33が配置される。シールリング33は、蓋14の内面14aのうち軸部18bが貫通する貫通孔の周囲に密接することで、ケース11の内外をシールしている。
図1及び図5に示すように、第1絶縁部52は、長手方向に沿う一対の長縁部のうち、一方の長縁部に第1長縁部52aを有し、他方の長縁部に第2長縁部52bを有する。第2絶縁部53及び第3絶縁部54は、蓋14の長手方向に沿う一対の縁部のうち、一方の縁部に第1縁部53a,54aを有し、他方の縁部に第2縁部53b,54bを有する。積層方向の一端側において、第1絶縁部52の第1長縁部52aと、第2絶縁部53の第1縁部53aと、第3絶縁部54の第1縁部54aは連続し、蓋側絶縁部51の一辺を構成している。
積層方向における第1絶縁部52の寸法は、積層方向における第2絶縁部53及び第3絶縁部54それぞれの寸法よりも短い。積層方向において、第1絶縁部52の第2長縁部52bは、第1絶縁部52の第1長縁部52aと、第2絶縁部53及び第3絶縁部54の第2縁部53b,54bとの間に位置する。また、第2絶縁部53及び第3絶縁部54は、積層方向に沿う一対の縁部のうち、一方の縁部に第3縁部53c,54cを有し、他方の縁部に第4縁部53d,54dを有する。第3縁部53c,54cは、ケース本体13寄りに位置し、第4縁部53d,54dは、第1絶縁部52寄りに位置する。
図1〜図4に示すように、絶縁カバー50は、第1絶縁部52の第1長縁部52a、第2絶縁部53の第1縁部53a、及び第3絶縁部54の第1縁部54aから、電極組立体12のタブ側端面12aに向けて延出する矩形板状の他端側絶縁部55を有する。他端側絶縁部55は、積層方向の他端側において、タブ群15の屈曲部15c及び導電部材17と、ケース本体13の一方の長壁部13cの内面との間に介在し、タブ群15及び導電部材17とケース本体13とを絶縁する。図4に示すように、他端側絶縁部55は、タブ群15と対向する側の端面に対向端面55aを有する。対向端面55aは、蓋14からタブ側端面12aに向かうにつれて、積層方向の一端側に近付くように傾斜する傾斜面である。
絶縁カバー50は、第2絶縁部53及び第3絶縁部54の第2縁部53b,54bから、電極組立体12のタブ側端面12aに向けて延出する板状の第1壁部56aを有する。第1壁部56aは、積層方向の一端側において導電部材17とケース本体13の他方の長壁部13cの内面との間に介在し、導電部材17とケース本体13とを絶縁する。絶縁カバー50は、第2絶縁部53及び第3絶縁部54の第3縁部53c,54cから、電極組立体12のタブ側端面12aに向けて延出する板状の第2壁部56bを有する。図2に示すように、第2壁部56bは、蓋14の長手方向の端側において、導電部材17とケース本体13の短壁部13dの内面との間に位置し、導電部材17とケース本体13とを絶縁する。
図1及び図5に示すように、絶縁カバー50は、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと蓋側絶縁部51とが重ならないように設けられた逃がし部57を備える。なお、図5では、簡略化のため、タブ群15、導電部材17、絶縁カバー50、及び溶接部Aのみを図示している。本実施形態の逃がし部57は、蓋14の厚さ方向から見たとき、蓋側絶縁部51を第2絶縁部53及び第3絶縁部54の第2縁部53b,54bよりも積層方向の他端側に凹ませた部分である。逃がし部57は、底部としての第1絶縁部52の第2長縁部52bと、底部と第2絶縁部53の第2縁部53bとを繋ぐ一方の内側壁としての第2絶縁部53の第4縁部53dと、底部と第3絶縁部54の第2縁部54bとを繋ぐ他方の内側壁としての第3絶縁部54の第4縁部54dとによって構成される。図4に示すように、逃がし部57によって、溶接部Aは蓋側絶縁部51と対向せず、蓋14の内面14aと対向する。
蓋14と端子構造16とシールリング33と外側絶縁部材31は一体化され、蓋側部材Wを構成する。
次に、二次電池10の製造方法について、本実施形態の作用とともに説明する。二次電池10の製造方法は、蓋側部材Wを形成する組付工程と、蓋側部材Wと電極組立体12とを一体化する一体化工程と、蓋側部材Wと一体化された電極組立体12をケース11内に収容する収容工程とを備える。
組付工程では、まず、導電部材17の端子接合部17bと引出端子18の基部18aとを接合する。次に、正極及び負極の導電部材17上に絶縁カバー50及びシールリング33を配置し、絶縁カバー50の蓋側絶縁部51上に蓋14、外側絶縁部材31、及び端子接合部材19をこの順に配置する。このとき、各引出端子18の軸部18bは、絶縁カバー50の貫通孔531,541、シールリング33、蓋14、外側絶縁部材31、及び端子接合部材19を貫通する。蓋側絶縁部51の第1絶縁部52は、導電部材17の電極接合部17aと蓋14の内面14aとの間に介在し、蓋側絶縁部51の第2絶縁部53及び第3絶縁部54は、引出端子18の基部18aと蓋14の内面14aとの間に介在する。また、逃がし部57により、蓋側絶縁部51の第1絶縁部52は、蓋14の厚さ方向から見たとき、積層方向の一端側において導電部材17の電極接合部17aと蓋14の内面14aとの間には存在しない。次に、蓋14の外面14bに突出する各引出端子18の軸部18bの先端部をかしめ、シールリング33を蓋14の挿通孔の周囲に密接させる。これにより、蓋側部材Wが完成する。
図6(a)に示すように、一体化工程では、まず、集箔部15a及び延出部15bが形成されたタブ群15を有する電極組立体12を、絶縁カバー50の蓋側絶縁部51の下側に配置する。次に、電極組立体12のタブ側端面12aと絶縁カバー50の蓋側絶縁部51とが近付くように、蓋側部材Wに対して電極組立体12を相対移動させる。このとき、図6(b)に示すように、タブ群15の先端側の部位は、他端側絶縁部55と接触し、タブ群15の先端が電極組立体12のタブ側端面12aに向かうように屈曲されることにより、タブ群15には屈曲部15cが形成される。他端側絶縁部55の対向端面55aは、タブ群15の屈曲部15cと対向する。その後、タブ群15における屈曲部15cよりも先端側の部位は、図示しない治具によって延出部15b側に押圧されることによって、延出部15bに沿う状態となる。
次に、図7に示すように、押圧治具61により、電極組立体12のタブ群15の延出部15bを導電部材17の電極接合部17aに向けて押圧する。これにより、タブ群15を構成するタブ26同士、及びタブ群15と導電部材17とは密接する。次に、図示しないレーザ照射装置によって、タブ群15側からタブ群15及び導電部材17にレーザを照射し、タブ群15と導電部材17とをレーザ溶接して溶接部Aを形成する。このとき、絶縁カバー50の蓋側絶縁部51は、逃がし部57により、蓋14の厚さ方向から見て、溶接部Aと重ならないように配置されているため、溶接時の熱が蓋側絶縁部51に及ぶことを抑制される。これにより、電極組立体12と蓋側部材Wとが一体化される。
収容工程では、蓋側部材Wと一体化された電極組立体12をケース本体13内に収容する。電極組立体12がケース本体13に収容されると、絶縁カバー50の他端側絶縁部55は、タブ群15の屈曲部15cとケース本体13の一方の長壁部13cの内面との間に位置する。絶縁カバー50の第1壁部56aは、導電部材17とケース本体13の他方の長壁部13cの内面との間に位置する。絶縁カバー50の第2壁部56bは、導電部材17とケース本体13の短壁部13dの内面との間に位置する。そして、ケース本体13と蓋14とが溶接により接合され、二次電池10が完成する。
本実施形態の効果について説明する。
(1−1)絶縁カバー50は、蓋14の厚さ方向から見て、溶接部Aと蓋側絶縁部51とが重ならないように設けられた逃がし部57を備える。このため、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に蓋側絶縁部51を挿入した後で、タブ群15と導電部材17とを溶接しても、溶接時の熱が蓋側絶縁部51に及ぶことを抑制できる。その結果、絶縁カバー50の蓋側絶縁部51が溶けたり変形したりすることが抑制され、ケース11と端子構造16との絶縁を確保できる。
また、絶縁カバー50は、蓋側絶縁部51からタブ群15が存在する電極組立体12のタブ側端面12aに向けて延出し、かつ積層方向の他端側においてタブ群15とケース本体13との間に介在する他端側絶縁部55を有する。これにより、積層方向の他端側においてタブ群15の屈曲部15cとケース本体13の長壁部13cの内面とを絶縁できる。
(1−2)タブ群15と導電部材17とを溶接する際、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に蓋側絶縁部51が挿入されず隙間が空いた状態で、押圧治具61によってタブ群15を導電部材17に向けて押圧すると、導電部材17が撓むことがある。すると、タブ群15を構成するタブ26同士、及びタブ群15と導電部材17とを十分密接させることができず、溶接不良が発生する虞がある。このため、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に、押圧治具61の押圧力を受けるための荷重受け治具を配置する必要がある。これに対し、本実施形態では、導電部材17と蓋14の内面14aとの間には蓋側絶縁部51が挿入されているため、蓋側絶縁部51が押圧治具61の押圧力を受ける。つまり、蓋側絶縁部51は、荷重受け治具の代わりとなる。よって、荷重受け治具を省略しても導電部材17の撓みを抑制できる。その結果、二次電池10の製造装置を簡略化できる。
(1−3)他端側絶縁部55は、タブ群15と対向する端面に対向端面55aを有し、対向端面55aは、蓋14からタブ側端面12aに向かうにつれて、積層方向の一端側に近付くように傾斜する傾斜面である。このため、他端側絶縁部55の対向端面55aが平面である場合と比較して、タブ群15の先端が積層方向の一端側に向かうようにタブ群15の先端側部位を屈曲しやすくなるため、タブ群15の屈曲部15cの形成が容易になる。また、タブ群15に屈曲部15cが形成されることで、積層方向の他端側においてタブ群15の先端がケース本体13と接触し難くなるため、タブ群15とケース本体13との絶縁性を向上できる。
(1−4)溶接部Aは、積層方向における導電部材17の中央よりもタブ群15の集箔部15a寄りの一端側に位置する。このため、例えば、溶接部Aが積層方向における導電部材17の中央よりもタブ群15の屈曲部15c寄りの他端側に位置する場合と比較して、電極組立体12と導電部材17との間において、タブ群15を流れる電流の経路長を短くできる。よって、タブ群15における電気抵抗を低減できる。
(第2の実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第2の実施形態を図8〜図11にしたがって説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分について詳述し、第1の実施形態と同じ部分については説明を省略する。
図8に示すように、絶縁カバー50は、第1カバー部材としての正極側カバー部材50aと、第2カバー部材としての負極側カバー部材50bとから構成されている。正極側カバー部材50a及び負極側カバー部材50bはそれぞれ、板状の蓋側絶縁部71を有する。蓋側絶縁部71は、長方形状である。
図9及び図10に示すように、本実施形態の導電部材17は平板状である。つまり、導電部材17は、電極接合部17aと端子接合部17bとの境界に屈曲部を有さない。蓋側絶縁部71の長手方向の寸法は、導電部材17の長手方向の寸法と同じであり、蓋側絶縁部71の短手方向の寸法は、導電部材17の短手方向の寸法と同じである。
蓋側絶縁部71は、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に配置される。蓋側絶縁部71の板厚方向は、蓋14の厚さ方向と一致する。蓋側絶縁部71の長手は、蓋14の長手方向へ延び、蓋側絶縁部71の短手は、積層方向へ延びる。正極側カバー部材50aと負極側カバー部材50bは、蓋14の厚さ方向及び積層方向の両方と直交する方向において並ぶ。蓋側絶縁部71において、導電部材17と対向する面を対向面71aとする。
図8に示すように、正極側カバー部材50a及び負極側カバー部材50bはそれぞれ、蓋側絶縁部71の対向面71aから凹む第1凹部72を有する。第1凹部72は、蓋側絶縁部71の長手方向の一端寄りに位置する。また、正極側カバー部材50a及び負極側カバー部材50bはそれぞれ、蓋側絶縁部71の対向面71aから凹む逃がし部としての第2凹部73を有する。第2凹部73は、蓋側絶縁部71の長手方向において第1凹部72が位置する端とは反対側の端寄りに位置する。
図11に示すように、蓋側絶縁部71を板厚方向に見たとき、第1凹部72は矩形状である。また、蓋側絶縁部71を板厚方向に見たとき、第2凹部73は、長軸が蓋側絶縁部71の長手方向に延び、短軸が蓋側絶縁部71の短手方向に延びる楕円形状である。第1凹部72及び第2凹部73は、蓋側絶縁部71を短手方向に2分割する軸線Lに対して対称な形状である。
図9に示すように、正極側カバー部材50a及び負極側カバー部材50bはそれぞれ、蓋側絶縁部71を板厚方向に貫通する貫通孔74を有する。貫通孔74の一端は、第1凹部72の底面に開口し、貫通孔74の他端は、蓋側絶縁部71における対向面71aとは反対側の面に開口する。蓋側絶縁部71の第1凹部72には、引出端子18の基部18aが収容され、蓋側絶縁部71の貫通孔74には、引出端子18の軸部18bが挿通される。また、貫通孔74と軸部18bとの間には、シールリング33が配置される。
図10及び図11に示すように、本実施形態では、正極の溶接部Aは、正極のタブ群15の延出部15bと、正極の導電部材17の電極接合部17aにおける積層方向の中央に位置する部分とがレーザ溶接されて形成される。負極の溶接部Aは、負極のタブ群15の延出部15bと、負極の導電部材17の電極接合部17aにおける積層方向の中央に位置する部分とがレーザ溶接されて形成される。よって、各溶接部Aは、積層方向における導電部材17の中央付近に位置する。
図11に示すように、正極側カバー部材50aは、蓋14の厚さ方向から見たときに、第2凹部73が溶接部Aと重なるように配置される。また、正極側カバー部材50aは、蓋側絶縁部71が正極の導電部材17全体と重なるように配置される。負極側カバー部材50bは、蓋14の厚さ方向から見たときに、第2凹部73が溶接部Aと重なるように配置される。負極側カバー部材50bは、蓋側絶縁部71が負極の導電部材17全体と重なるように配置される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図示しない押圧治具により、電極組立体12のタブ群15の延出部15bを導電部材17の電極接合部17aに向けて押圧する。本実施形態では、タブ群15の延出部15bにおいて、蓋14の厚さ方向から見たときに蓋側絶縁部71の第2凹部73と重ならない部分を押圧する。これにより、タブ群15を構成するタブ26同士、及びタブ群15と導電部材17とは密接する。次に、図示しないレーザ照射装置によって、タブ群15側からタブ群15及び導電部材17にレーザを照射し、タブ群15と導電部材17とをレーザ溶接して溶接部Aを形成する。蓋側絶縁部71は、蓋側絶縁部71の対向面71aから凹むとともに、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと重なるように配置された第2凹部73を有する。このため、溶接時の熱が蓋側絶縁部71に及ぶことを抑制される。これにより、電極組立体12と蓋側部材Wとが一体化される。
本実施形態の効果について説明する。
(2−1)絶縁カバー50は、蓋側絶縁部71の対向面71aから凹むとともに、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと重なるように設けられた第2凹部73を備える。蓋側絶縁部71における第2凹部73が設けられた部分では、導電部材17における溶接部Aが形成される部分から蓋側絶縁部71までの距離が長くなる。このため、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に蓋側絶縁部51を挿入した後で、タブ群15と導電部材17とを溶接しても、溶接時の熱が蓋側絶縁部51に及ぶことを抑制できる。その結果、絶縁カバー50の蓋側絶縁部51が溶けたり変形したりすることが抑制され、ケース11と端子構造16との絶縁を確保できる。
(2−2)タブ群15と導電部材17とを溶接する際、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に蓋側絶縁部71が挿入されず隙間が空いた状態で、押圧治具によってタブ群15を導電部材17に向けて押圧すると、導電部材17が撓むことがある。すると、タブ群15を構成するタブ26同士、及びタブ群15と導電部材17とを十分密接させることができず、溶接不良が発生する虞がある。このため、導電部材17と蓋14の内面14aとの間に、押圧治具の押圧力を受けるための荷重受け治具を配置する必要がある。これに対し、本実施形態では、導電部材17と蓋14の内面14aとの間には蓋側絶縁部71が挿入されているため、蓋側絶縁部71が押圧治具の押圧力を受ける。つまり、蓋側絶縁部71は、荷重受け治具の代わりとなる。よって、荷重受け治具を省略しても導電部材17の撓みを抑制できる。その結果、二次電池10の製造装置を簡略化できる。
(2−3)第2凹部73は、蓋側絶縁部71を短手方向に2分割する軸線Lに対して対称な形状である。このため、正極側カバー部材50a及び負極側カバー部材50bを同一の形状で製造することができる。
(2−4)タブ群15と導電部材17とを溶接する際、押圧治具により、電極組立体12のタブ群15の延出部15bを導電部材17の電極接合部17aに向けて押圧する。このとき、タブ群15の延出部15bにおいて、蓋14の厚さ方向から見たときに蓋側絶縁部71の第2凹部73と重ならない部分を押圧する。よって、タブ群15の延出部15bにおいて、蓋14の厚さ方向から見たときに蓋側絶縁部71の第2凹部73と重なる部分を押圧する場合と比較して、導電部材17の撓みをより抑制できる。
(2−5)正極側カバー部材50aは、蓋14の厚さ方向から見たときに、蓋側絶縁部71が正極の導電部材17全体と重なるように配置される。このため、正極の導電部材17と蓋14との絶縁性をより高めることができる。同様に、負極側カバー部材50bは、蓋14の厚さ方向から見たときに、蓋側絶縁部71が負極の導電部材17全体と重なるように配置される。このため、負極の導電部材17と蓋14との絶縁性をより高めることができる。
第1及び第2実施形態は、以下のように変更して実施することができる。第1実施形態、第2実施形態、及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 正極電極21において、正極活物質層25は正極金属箔24の片面に存在してもよい。同様に、負極電極22において、負極活物質層28は負極金属箔27の片面に存在してもよい。
○ タブ群15は、屈曲部15cを備えず、集箔部15a及び延出部15bのみを備える構成でもよい。
○ 溶接部Aは、積層方向の導電部材17の中央よりもタブ群15の屈曲部15c寄りの他端側に位置していてもよい。
○ 第1実施形態において、逃がし部57は、蓋14の厚さ方向から見て、蓋側絶縁部51と溶接部Aとが重ならないようにできればよく、第1絶縁部52の長手方向全体に亘って位置していなくてもよい。
○ 第1実施形態において、絶縁カバー50の他端側絶縁部55の対向端面55aは、傾斜面でなく、平面であってもよい。
○ 第2実施形態において、第2凹部73の形状は、楕円形状に限定されず、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと重なるように設けられていれば、円形状や矩形状など、適宜変更してよい。
○ 第2実施形態において、第2凹部73の深さ、すなわち蓋側絶縁部71の対向面71aから第2凹部73の底面までの距離は、溶接時の熱が蓋側絶縁部51に及ぶことを抑制できる範囲で適宜変更してよい。
○ 図12に示すように、絶縁カバー50は、他端側絶縁部55における電極組立体12寄りの端部から積層方向の一端側に向けて延出し、かつタブ群15と電極組立体12のタブ側端面12aとの間に介在する電極側絶縁部58を有していてもよい。この場合、一体化工程では、タブ群15の先端側部位と他端側絶縁部55の対向端面55aとが近付くように、蓋側部材Wに対して電極組立体12を積層方向に移動させる。すると、タブ群15の先端側部位は、導電部材17と他端側絶縁部55と電極側絶縁部58とによって囲まれる空間に挿入されるとともに、他端側絶縁部55の対向端面55aに接触することで、タブ群15の先端が積層方向の一端側に向かうように屈曲される。つまり、タブ群15に屈曲部15cが形成される。タブ群15の屈曲部15cは、導電部材17と他端側絶縁部55と電極側絶縁部58とによって囲まれる空間に収容されるため、タブ群15と電極組立体12のタブ側端面12aと接触し難くなり、タブ群15と電極組立体12とを絶縁できる。
○ 蓋側絶縁部51を構成する第1〜第3絶縁部52〜54は、一体でなくてもよい。例えば、図13(a)に示すように、蓋側絶縁部51は、第1絶縁部52と、第2絶縁部53と、第3絶縁部54に3分割されていてもよい。また、例えば、図13(b)に示すように、蓋側絶縁部51は、第2絶縁部53及び第1絶縁部52における第2絶縁部53寄りの部位と、第3絶縁部54及び第1絶縁部52における第3絶縁部54寄りの部位に2分割されていてもよい。
○ 図14に示すように、他端側絶縁部55は、蓋14の長手方向全体に亘って形成されていなくてもよく、少なくともタブ群15とケース本体13の長壁部13cの内面との間に位置するように形成されていればよい。
○ 絶縁カバー50の形状は、適宜変更してよい。
例えば、図15に示すように、絶縁カバー50は、矩形板状の蓋側絶縁部511と、蓋側絶縁部511の一方の長縁部から電極組立体12に向けて延出する矩形板状の他端側絶縁部551と、蓋側絶縁部511の他方の長縁部から電極組立体12に向けて延出する矩形板状の一端側絶縁部591とを有していてもよい。絶縁カバー50は、蓋14の厚さ方向から見て溶接部Aと蓋側絶縁部51とが重ならないように設けられた逃がし部511aを備える。逃がし部511aは、蓋側絶縁部511を貫通する貫通孔である。逃がし部511aによって、溶接部Aは蓋側絶縁部51と対向せず、蓋14の内面14aと対向する。
また、例えば、図16に示すように、一端側絶縁部591は、上記実施形態の第1絶縁部52及び第2絶縁部53の第1壁部56aを蓋14の長手方向の中央に向けて延長することで形成されてもよい。
この場合、図17に示すように、一端側絶縁部591は、積層方向の一端側においてタブ群15とケース本体13との間に介在する。一端側絶縁部591によって、タブ群15の集箔部15aとケース本体13とを絶縁できる。
○ ケース11に収容される電極組立体12は、上記実施形態に記載した、いわゆる積層型の電極組立体に限定されず、帯状の正極の電極、帯状のセパレータ、及び帯状の負極の電極を積層して巻回した巻回型の電極組立体であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12a…タブ側端面、13…ケース本体、13a…開口部、14…蓋、14a…内面、15…タブ群、15a…集箔部、15b…延出部、15c…屈曲部、16…端子構造、17…導電部材、18…引出端子、21…電極としての正極電極、22…電極としての負極電極、26…タブ、50…絶縁カバー、51…蓋側絶縁部、55…他端側絶縁部、55a…対向端面、57…逃がし部、58…電極側絶縁部、71…蓋側絶縁部、73…逃がし部としての第2凹部、511…蓋側絶縁部、511a…逃がし部、591…一端側絶縁部、A…溶接部、L…軸線。

Claims (7)

  1. 複数の電極が積層され、かつ前記電極から突出したタブが積層されたタブ群を有する電極組立体と、
    前記電極組立体を収容するケース本体、及び前記ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースと、
    前記電極組立体と外部装置とを接続する端子構造と、
    前記ケースと前記端子構造とを絶縁する絶縁カバーと、
    を備え、
    前記端子構造は、前記蓋の内面に沿うように配置された板状の導電部材と、前記導電部材に接続され、前記ケースの内外を接続する引出端子とを有し、
    前記タブ群は、前記タブが前記電極の積層方向の一端側で集箔された集箔部と、前記集箔部から前記積層方向の他端側に向けて延出する延出部とを有し、
    前記タブ群と前記導電部材とが溶接された溶接部を備える蓄電装置であって、
    前記絶縁カバーは、
    前記導電部材と前記蓋の内面との間に配置された板状の蓋側絶縁部と、
    前記積層方向の他端側において前記タブ群と前記ケース本体との間に介在する他端側絶縁部と、
    前記蓋の厚さ方向から見て前記溶接部と前記蓋側絶縁部とが重ならないように設けられた逃がし部と、
    を備えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記タブ群は、前記積層方向の他端側において前記延出部と繋がり、かつ前記積層方向の一端側に向けて屈曲された屈曲部を有し、
    前記他端側絶縁部は、前記タブ群と対向する端面に対向端面を有し、
    前記対向端面は、前記蓋から前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面に向かうにつれて、前記積層方向の一端側に近付くように傾斜する傾斜面である請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記絶縁カバーは、前記他端側絶縁部における前記電極組立体寄りの端部から前記積層方向の一端側に向けて延出し、かつ前記タブ群と前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面との間に介在する電極側絶縁部を有する請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記絶縁カバーは、前記蓋側絶縁部から前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面に向けて延出し、かつ前記積層方向の一端側において前記タブ群と前記ケース本体との間に介在する一端側絶縁部を備える請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記溶接部は、前記積層方向における前記導電部材の中央よりも前記集箔部寄りの一端側に位置する請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の蓄電装置。
  6. 複数の電極が積層され、かつ前記電極から突出したタブが積層されたタブ群を有する電極組立体と、
    前記電極組立体を収容するケース本体、及び前記ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有するケースと、
    前記電極組立体と外部装置とを接続する端子構造と、
    前記ケースと前記端子構造とを絶縁する絶縁カバーと、
    を備え、
    前記端子構造は、前記蓋の内面に沿うように配置された板状の導電部材と、前記導電部材に接続され、前記ケースの内外を接続する引出端子とを有し、
    前記タブ群と前記導電部材とが溶接された溶接部を備える蓄電装置であって、
    前記絶縁カバーは、
    前記導電部材と前記蓋の内面との間に配置された板状の蓋側絶縁部と、
    前記蓋側絶縁部における前記導電部材と対向する面から凹むとともに前記蓋の厚さ方向から見て前記溶接部と重なるように設けられた逃がし部と、
    を備えることを特徴とする蓄電装置。
  7. 前記絶縁カバーは、前記逃がし部が設けられた第1カバー部材と、前記逃がし部が設けられるとともに、前記蓋の厚さ方向及び前記電極の積層方向の両方と直交する方向において前記第1カバー部材と並べて配置される第2カバー部材とを有し、
    前記逃がし部はそれぞれ、前記蓋側絶縁部を前記電極の積層方向に2分割する軸線に対して対称に設けられている請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の蓄電装置。
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