JP2020013706A - 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部の界面付近での未塗工部の千切れを抑制できる蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供すること。【解決手段】二次電池において、溶接部30を幅方向Xの全体に横断する直線を基準線Kとし、突出方向Yに沿って基準線Kから活物質層に向けて延びる直線を仮想線Lとした場合、溶接部30の幅方向Xの両側について、仮想線Lの長さが幅方向Xの中央に向けて長くなりつつ徐変している。【選択図】図4

Description

本発明は、未塗工部群と端子部を接合する溶接部を備える蓄電装置及び蓄電装置の製造方法に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。特許文献1に開示の二次電池は、複数の電極が積層された電極組立体を備える。電極は、金属箔と、金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、活物質層が存在せず、金属箔が露出したタブ(未塗工部)を有する。電極組立体は、タブが積層されたタブ群(未塗工部群)を備える。また、二次電池は、電極組立体と外部装置とを接続する端子部として、導電部材及び電極端子を備えるとともに、タブ群と導電部材とが溶接によって接合された溶接部を備える。導電部材には電極端子が接合されるとともに、電極端子は二次電池のケースに固定されている。
特開2017−112115号公報
このような二次電池において、その製造時や使用時に、タブ群が活物質層側へ引っ張られることがある。タブ群は、溶接部によって導電部材に接合され、その導電部材に接合された電極端子はケースに固定されている。このため、タブ群が活物質層側へ引っ張られると、各タブにおいて、溶接部の活物質層寄りの界面付近に千切れが生じる虞がある。
本発明の目的は、溶接部の界面付近での未塗工部の千切れを抑制できる蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出した未塗工部とを有する複数の電極が積層され、かつ前記未塗工部が積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と外部装置とを接続する端子部と、前記未塗工部群と前記端子部とを接合する溶接部と、を備えた蓄電装置であって、前記活物質層から前記未塗工部が突出する方向に平行な方向を前記未塗工部の突出方向とするとともに、前記未塗工部の面方向に沿い、かつ前記突出方向に直交する方向を前記未塗工部の幅方向とし、前記溶接部を前記幅方向に横断する直線を基準線とし、前記突出方向に沿って前記基準線から前記活物質層寄りの縁まで延びる直線を仮想線とした場合、前記溶接部の前記幅方向の両側は、前記仮想線の長さが連続的に徐変していることを要旨とする。
これによれば、未塗工部群が活物質層側へ引っ張られたとき、未塗工部において、溶接部の活物質層寄りの界面付近に応力が発生する。一般に応力は、角に集中しやすい。また、溶接部の幅方向の両側には、角が形成されやすい。しかし、溶接部の活物質層寄りの縁のうち、幅方向の両側は、仮想線の長さが連続的に徐変しており、溶接部の活物質層寄りの縁に角が形成されていない。このため、未塗工部において、溶接部の活物質層寄りの界面付近に応力集中する箇所が形成されず、溶接部の界面付近での未塗工部の千切れの発生が抑制される。
また、蓄電装置について、前記溶接部は、前記未塗工部の先端寄りに先端縁を有し、前記先端縁は前記幅方向に直線状に延びていてもよい。
これによれば、突出方向及び幅方向への溶接部の最大長さが同じ溶接部であって、先端縁全体が円弧状の溶接部と、先端縁全体が直線状の溶接部とを比べると、先端縁全体が直線状の溶接部の方が平面視での溶接部の面積が大きくなる。このため、先端縁全体が直線状の溶接部とすることで、溶接部における電気的な抵抗を小さくできる。
また、蓄電装置について、前記溶接部は、前記活物質層寄りの縁に、前記幅方向の両側において、前記仮想線の長さが前記幅方向の中央に向けて長くなりつつ徐変する徐変部を有するとともに、前記幅方向に沿う一対の前記徐変部の間に、長さが前記徐変部の最大長さと一致する前記仮想線が前記幅方向に連続する直線部を有していてもよい。
これによれば、活物質層寄りの縁全体が円弧状の溶接部と、徐変部の間に直線部を有する溶接部であり、その他の形状が同じ溶接部同士を比べると、徐変部と直線部を有する溶接部の方が溶接部の面積が大きくなる。このため、徐変部及び直線部を有する溶接部とすることで、溶接部における電気的な抵抗を小さくできる。
また、蓄電装置について、前記溶接部を前記幅方向に複数備えていてもよい。
これによれば、溶接部を形成する際に発生する熱により、溶接部の周辺において未塗工部が反る可能性があるが、溶接部を複数にすることで、複数の溶接部全体で電気的な抵抗及び強度を得るために必要な溶接面積を確保しつつ、溶接時に各溶接部に発生する熱を抑え、溶接部周辺での未塗工部の反りを抑制できる。その結果、反りによって未塗工部が端子部から離れることを抑制し、未塗工部と端子部とが溶接されなくなることを抑制できる。
上記問題点を解決するための蓄電装置の製造方法は、金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出した未塗工部とを有する複数の電極が積層され、かつ前記未塗工部が積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と外部装置とを接続する端子部と、前記未塗工部群と前記端子部とをレーザ溶接により接合した溶接部と、を備えた蓄電装置の製造方法であって、前記活物質層から前記未塗工部が突出する方向に平行な方向を前記未塗工部の突出方向とするとともに、前記未塗工部の面方向に沿い、かつ前記突出方向に直交する方向を前記未塗工部の幅方向とし、前記溶接部を前記幅方向に横断する直線を基準線とするとともに、前記突出方向に沿って前記基準線から前記活物質層寄りの縁まで延びる直線を仮想線とし、前記未塗工部群と前記端子部とのレーザ溶接は、前記未塗工部群から前記端子部に向けてレーザを照射し、レーザの走査軌道を前記幅方向に進行させながら前記突出方向に振るウォブリングによって行い、前記溶接部の前記幅方向の両側については、前記仮想線の長さが連続的に徐変するように、レーザを走査して前記ウォブリングを行うとともに、前記幅方向の中央部では、前記幅方向の両側に比べてレーザの走査速度を早くして前記ウォブリングを行うことを要旨とする。
これによれば、レーザ溶接のウォブリングの際、レーザ出力が一定であれば、レーザ走査速度が遅いほど、レーザの照射位置の温度を上昇させ、溶け込み深さが深くなる。溶接部の幅方向の両側で溶け込み深さを深くすることで、タブ群と端子部とが溶接された部分の幅を可能な限り長くし、溶接部における引っ張りに対する強度を上げることで、未塗工部に千切れが生じることを抑制できる。
そして、製造された蓄電装置において、未塗工部群が活物質層側へ引っ張られたとき、未塗工部において、溶接部の活物質層寄りの界面付近に応力が発生する。一般に応力は、角に集中しやすい。また、溶接部の幅方向の両側には、角が形成されやすい。しかし、溶接部の活物質層寄りの縁のうち、幅方向の両側は、仮想線の長さが連続的に徐変しており、溶接部の活物質層寄りの縁に角が形成されていない。このため、未塗工部において、溶接部の活物質層寄りの界面付近に応力集中する箇所が形成されず、溶接部の界面付近での未塗工部の千切れの発生が抑制される。
本発明によれば、溶接部の界面付近での未塗工部の千切れを抑制できる。
実施形態の二次電池の分解斜視図。 実施形態の二次電池の断面図。 溶接部を示す斜視図。 溶接部を示す平面図。 溶接部を示す側面図。 溶接面積と抵抗と強度との関係を示すグラフ。 レーザ溶接時のレーザの走査軌道を示す図。 積層方向への膨張時の電極組立体を示す図。 溶接部の別例を示す図。 溶接部の別例を示す図。
以下、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を二次電池及び二次電池の製造方法に具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11と、ケース11に収容された電極組立体12とを備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図2に示すように、電極組立体12は、複数の正極電極21と負極電極22とセパレータ23とを備える。電極組立体12は、正極電極21と負極電極22との間にセパレータ23を介在させ、かつ相互に絶縁させた状態で積層した層状構造を有する。正極電極21と負極電極22とが積層された方向を積層方向とする。
正極電極21は、矩形状の金属箔としての正極の金属箔24と、正極の金属箔24の両面に存在する正極の活物質層25とを有する。正極電極21は、長手方向に沿う縁部のうちの一方の縁部にタブ側縁部21aを備える。正極電極21は、タブ側縁部21aの一部から突出した矩形状の正極のタブ26を有する。正極のタブ26は、正極の活物質層25が存在せず、正極の金属箔24が露出した未塗工部である。
負極電極22は、矩形状の金属箔としての負極の金属箔27と、負極の金属箔27の両面に存在する負極の活物質層28とを有する。負極電極22は、長手方向に沿う縁部のうちの一方の縁部にタブ側縁部22aを備える。負極電極22は、タブ側縁部22aの一部から突出した矩形状の負極のタブ26を有する。負極のタブ26は、負極の活物質層28が存在せず、負極の金属箔27が露出した未塗工部である。
正極及び負極のタブ26において、正極の活物質層25側又は負極の活物質層28側から突出する方向に平行な方向をタブ26の突出方向Yとするとともに、タブ26の面方向に沿い、かつ突出方向Yに直交する方向を幅方向Xとする。タブ26の突出方向Yはタブ26の長手方向に一致し、タブ26の幅方向Xは、タブ26の短手方向に一致する。
セパレータ23は、矩形シート状の絶縁性材料からなる。セパレータ23は、正極電極21と負極電極22とを絶縁する。
電極組立体12は、各正極電極21の正極のタブ26が積層方向の一端側に寄せ集められ積層された正極の未塗工部群としてのタブ群15と、各負極電極22の負極のタブ26が積層方向の一端側に寄せ集められ積層された負極の未塗工部群としてのタブ群15とを備える。正極のタブ群15と負極のタブ群15とは、タブ側縁部21a,22aに沿う方向において間隔を置いて並べて配置されている。電極組立体12は、タブ群15が存在する端面にタブ側端面12aを有する。電極組立体12は、タブ群15がタブ26の長手方向に折り曲げられた状態でケース11に収容されている。
図1に示すように、二次電池10は、電極組立体12から電気を取り出すための各極性の端子部16を備える。正極の端子部16の材料はアルミニウムであり、負極の端子部16の材料は銅である。各端子部16は、矩形状の導電部材16aと、導電部材16aから突出する電極端子16bとを有する。正極の端子部16の導電部材16aは、レーザ溶接によってタブ群15に接合され、負極の端子部16の導電部材16aは、レーザ溶接によって負極のタブ群15に接合される。各電極端子16bは、蓋14の貫通孔14aを貫通してケース11外に突出するとともに、蓋14に固定されている。各電極端子16bの先端部には、二次電池10同士を電気的に接続する図示しない外部装置としてのバスバーが固定可能である。各端子部16は、電極組立体12とバスバーとを電気的に接続している。二次電池10は、蓋14と各端子部16の電極端子16bとを絶縁するための絶縁リング17を備える。
二次電池10は、電極組立体12を覆う絶縁シート18を備える。絶縁シート18は、電極組立体12の端面のうち、タブ側端面12aを除く5面を覆っている。絶縁シート18は、電極組立体12のタブ側端面12aを除く5面と、ケース本体13の内面とを絶縁する。
次に、溶接部30について説明する。
図3又は図4に示すように、溶接部30は、タブ群15の先端寄りに先端縁30aを有する。先端縁30aは、幅方向Xに直線状に延びる溶接部30の縁である。溶接部30の幅方向X全体に延びるように溶接部30を横断する直線を基準線Kとすると、本実施形態では、基準線Kは先端縁30a上に設定される。正極の溶接部30において、突出方向Yに沿って基準線Kから溶接部30の活物質層25寄りの縁まで延びる直線を仮想線Lとする。同様に、負極の溶接部30において、突出方向Yに沿って基準線Kから溶接部30の活物質層28寄りの縁まで延びる直線を仮想線Lとする。仮想線Lは、溶接部30における活物質層25,28寄りの界面まで延びる。
溶接部30は、各活物質層25,28寄りの縁のうち、幅方向Xの両側の縁に徐変部31を有するとともに、幅方向Xに沿う一対の徐変部31の間に位置する縁に直線部32を有する。各徐変部31は、仮想線Lの長さが、幅方向Xの端から幅方向Xの中央に向けて連続的に徐々に長くなる形状であり、徐変部31は平面視円弧状の縁である。直線部32は、長さが、徐変部31の最大長さと一致する仮想線Lが幅方向Xに連続する形状である。よって、直線部32は、幅方向Xに直線状に延びる縁であり、先端縁30aと平行である。溶接部30は、各活物質層25,28寄りの縁、すなわち界面に角を備えない。
図5に示すように、幅方向Xへの溶接部30の寸法である幅Wは、タブ群15と導電部材16aとが重なる方向では導電部材16aから離れるにつれて徐々に大きくなる。つまり、タブ群15と導電部材16aとが重なる方向への溶接部30の断面積は、タブ群15と導電部材16aとが重なる方向において、導電部材16aから離れるにつれて大きくなる。タブ群15と導電部材16aとが重なる方向において、溶接部30の最深部33は、導電部材16aの厚さ方向の途中まで到達している。これにより、タブ群15と導電部材16aとが電気的に接続されている。
図6のグラフに、導電部材16aにおけるタブ群15と接触する面(以下、接触面16cとする)におけるタブ群15との溶接面積と、接触面16cでの溶接部30の電気的な抵抗と、接触面16cでの溶接部30の強度の関係を示す。接触面16cでの溶接部30の電気的な抵抗は、溶接面積が大きくなると小さくなるが、ある面積からほとんど変わらなくなる。このため、溶接面積としては、電気的な抵抗の値が変わらなくなる面積とするのが好ましい。
一方、導電部材16aでの溶接部30の強度は溶接面積が大きいほど強くなる。したがって、溶接面積としては、強度を示す曲線と、電気的な抵抗を示す曲線とが交わる交点P1に設定するのが好ましい。本実施形態では、接触面16cでの強度が、交点P1での強度よりも大きくなる点P2に溶接面積を設定している。
積層方向最外層のタブ26は、溶接部30から活物質層25,28までの突出方向Yに沿った距離が最も短く、引っ張られた際に最も引っ張られるタブ26である。この最外層のタブ26と導電部材16aとの溶接面積が広いほど、引っ張りに対する強度が上がる。したがって、溶接面積を点P2に設定することで、積層方向最外層のタブ26の引っ張りに対する強度を高めつつ、電気的な抵抗を小さくしている。
次に、二次電池10の製造方法の一部について説明する。
二次電池10の製造方法は、電極組立体12が備える複数のタブ26を集箔してタブ群15を形成する集箔工程と、タブ群15と端子部16の導電部材16aとを接合し、溶接部30を形成する接合工程と、電極組立体12をケース11に収容する収容工程とを含む。
集箔工程では、作業台に載置された導電部材16a上に、電極組立体12の全てのタブ26を配置する。次に、集箔装置によって、タブ26を挟んで導電部材16aの反対側から全てのタブ26を押圧して集箔し、タブ群15を形成する。導電部材16aにおける電極端子16bが突出する面とは反対側の面は、タブ群15を構成する複数のタブ26のうち、積層方向の一端に位置するタブ26と対向する。
接合工程では、まず、タブ群15の上方に配置された金属製の治具によって、タブ群15を導電部材16aに向けて押圧する。これにより、タブ群15を構成する積層方向に隣り合うタブ26同士、及びタブ群15と導電部材16aとは密接する。次に、治具によりタブ26同士及びタブ群15と導電部材16aとを密接させた状態で、レーザ照射装置によって、タブ群15側からタブ群15と導電部材16aに向けてレーザを照射する。
図7に示すように、レーザ照射装置から照射されたレーザRは、タブ26の幅方向Xを溶接進行方向とするとともに、その溶接進行方向(幅方向X)に交差するタブ26の突出方向Yへ振るように往復させられる(所謂ウォブリング)。溶接部30における、タブ群15の先端寄りを形成する場合、つまり、溶接部30の先端縁30aを形成する際、レーザRは、折り返し点が幅方向Xへ直線状に並ぶように走査される。
一方、溶接部30における各活物質層25,28寄りの縁を形成する場合、レーザRは、各活物質層25,28寄りの縁となる位置で折り返される。幅方向X一端の徐変部31を形成する場合、幅方向Xの端から中央に向けて折り返し点が徐々に活物質層25,28に近付くように移動していき、製造される溶接部30において、仮想線Lが徐々に長くなるように走査される。
また、直線部32を形成する場合、レーザRは、その折り返し点の突出方向Yでの位置が、徐変部31での最大長さのときと同じ折り返し点での位置となるように走査される。幅方向X他端の徐変部31を形成する場合、直線部32の端から幅方向Xの他端に向けて折り返し点が徐々に活物質層25,28から離れるように移動していき、仮想線Lが徐々に短くなるように走査される。
また、各徐変部31を形成するときのレーザ走査速度は、幅方向Xの中央部となる直線部32を形成するときのレーザ走査速度より遅くする。言い換えると、幅方向Xの中央部となる直線部32を形成するときは、幅方向Xの両側の徐変部31を形成するときに比べてレーザ走査速度を早くする。レーザ出力が一定であれば、レーザ走査速度が遅いほど、レーザRの照射位置の温度を上昇させ、溶け込み深さが深くなる。このため、タブ群15と導電部材16aとを接合できる面積が幅方向Xに大きくなり、幅Wが大きくなる。すると、導電部材16aの接触面16cでの溶接面積が大きくなる。
なお、レーザRの照射条件は、レーザRが端子部16の導電部材16aを貫通しないような条件に設定される。レーザRの照射条件とは、レーザRの出力、スポット径、導電部材16aの厚さ方向における焦点の位置、レーザの走査速度などを指す。タブ群15及び導電部材16aの溶接部30は、レーザR照射後、自然冷却され、凝固する。
収容工程では、溶接部30が電極組立体12のタブ側端面12aと対向するようにタブ群15を折り曲げるとともに、電極組立体12をケース本体13に挿入する。次に、各端子部16の電極端子16bを蓋14の貫通孔14aに挿通して蓋14に固定し、ケース本体13の開口部13aを蓋14によって閉塞する。そして、ケース本体13と蓋14とを溶接により接合する。これにより、二次電池10が完成する。
上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)二次電池10の使用時、各活物質層25,28は、二次電池10の充放電に伴って積層方向に膨張する。図8の2点鎖線に示すように、複数の活物質層25,28の膨張が積層方向に積み重なると、金属箔24,27は、活物質層25,28側へ引っ張られる。また、二次電池10の製造のうち、例えば収容工程では、端子部16とタブ群15とが接合された電極組立体12がケース本体13に収容されるが、このとき、金属箔24,27が活物質層25,28側へ引っ張られる場合がある。
タブ群15は、溶接部30によって導電部材16aに接合され、その導電部材16aに接合された電極端子16bは蓋14に固定されている。このため、金属箔24,27が引っ張られると、タブ群15の各タブ26において、溶接部30の活物質層25,28寄りの界面に応力が発生する。一般に応力は、角に集中しやすいが、溶接部30の活物質層25,28寄りの界面には徐変部31及び直線部32が形成され、角が形成されていない。このため、各タブ26において、溶接部30の活物質層25,28寄りの界面付近に応力集中する箇所が形成されず、タブ26における溶接部30との界面付近でのタブ26の千切れの発生が抑制される。
(2)溶接部30は、幅方向Xへ直線状に延びる先端縁30aを備える。突出方向Y及び幅方向Xへの最大長さが同じ溶接部30であって、先端縁30a全体が円弧状の溶接部30と、先端縁30a全体が直線状の溶接部30とを比べると、先端縁30a全体が直線状の溶接部30の方が平面視での面積が大きくなる。このため、先端縁30a全体が直線状の溶接部30とすることで、溶接部30における電気的な抵抗を小さくできる。
(3)溶接部30は、幅方向Xに沿う徐変部31の間に直線部32を備える。活物質層25,28寄りの縁全体が円弧状の溶接部30と、徐変部31の間に直線部32を有する溶接部30であり、その他の形状が同じ溶接部30同士を比べると、徐変部31と直線部32を有する溶接部30の方が溶接部30の面積が大きくなる。このため、徐変部31及び直線部32を有する溶接部30とすることで、溶接部30における電気的な抵抗を小さくできる。
(4)最外層のタブ26と導電部材16aの接触面16cとの溶接面積として、電気的な抵抗を小さく抑えた面積よりもさらに大きくした。接触面16cと接合される最外層のタブ26は、活物質層25,28から溶接部30までの距離が最も短く、最も引っ張られやすいが、溶接面積を広くし、引っ張りに対する強度を上げることで、タブ26に千切れが生じることを抑制できる。
(5)レーザ溶接の際、徐変部31を形成するときのレーザ走査速度を、直線部32を形成するときのレーザ走査速度より遅くした。レーザ出力が一定であれば、レーザ走査速度が遅いほど、レーザRの照射位置の温度を上昇させ、溶け込み深さが深くなる。このため、溶接部30の幅Wを可能な限り長くし、引っ張りに対する強度を上げることで、タブ26に千切れが生じることを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図9に示すように、溶接部30は、活物質層25,28寄りの縁全体が徐変部31であってもよい。徐変部31は、仮想線Lの長さが、幅方向Xの一端から幅方向Xの中央に向けて連続的に徐々に長くなった後、中央から幅方向Xの他端に向けて連続して徐々に短くなるように徐変しており、徐変部31は平面視円弧状である。
○ 実施形態において、各徐変部31は、平面視円弧状ではなく平面視直線状に傾斜する形状であってもよい。この構成であっても、溶接部30は、活物質層25,28寄りの縁に角を備えない。
○ 溶接部30の先端縁30aは、実施形態のように、幅方向Xの両側に徐変部31を備えるとともに、一対の徐変部31の間に直線部32を備える形状であってもよい。
○ 溶接部30の先端縁30aを、幅方向Xの全体が円弧状の徐変部31としてもよい。この場合、突出方向Yに沿う溶接部30の中央に、溶接部30の幅方向X全体を横切る基準線Kが設定され、基準線Kからタブ群15の先端及び各活物質層25,28に向けて延びる仮想線Lが設定される。
○ 溶接部30において、幅方向Xの両側の徐変部31は、幅方向Xの端から中央に向けて仮想線Lの長さが連続的に短くなる形状であってもよい。
○ 図10に示すように、溶接部30を幅方向Xに複数並設してもよい。この場合、溶接部30の形状は、実施形態や図9に示す形状であってもよい。
溶接部30を形成する際に発生する熱により、溶接部30の周辺においてタブ26が反る可能性があるが、溶接部30を複数にすることで、電気的な抵抗及び強度の観点から確保すべき溶接面積を確保しつつ、各溶接部30に発生する熱を抑え、溶接部30周辺でのタブ26の反りを抑制できる。その結果、反りによってタブ26が導電部材16aから離れることを抑制し、タブ26と導電部材16aとが溶接されなくなることを抑制できる。
○ 溶接部30を形成するための溶接方法は、抵抗溶接でもよい。抵抗溶接の治具の形状によって、溶接部30の縁に徐変部31や直線部32を作りやすい。
○ 正極電極21及び負極電極22の未塗工部は、正極電極21や負極電極22の縁部の一部から突出するタブ形状でなく、縁部全体から突出する帯状であってもよい。
○ レーザ溶接の際、徐変部31を形成するときのレーザ走査速度と、直線部32を形成するときのレーザ走査速度とを同じにしてもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ レーザ溶接によってタブ群15と接合されるのは、電極端子16bであってもよい。
○ 正極電極21において、正極の活物質層25は金属箔24の片面に存在してもよい。同様に、負極電極22において、負極の活物質層28は金属箔27の片面に存在してもよい。
K…基準線、L…仮想線、W…幅、X…幅方向、Y…突出方向、10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、15…未塗工部群としてのタブ群、16…端子部、21…正極電極、22…負極電極、24,27…金属箔、25,28…活物質層、26…未塗工部としてのタブ、30…溶接部、30a…先端縁、31…徐変部、32…直線部。

Claims (5)

  1. 金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出した未塗工部とを有する複数の電極が積層され、かつ前記未塗工部が積層された未塗工部群を備える電極組立体と、
    前記電極組立体と外部装置とを接続する端子部と、
    前記未塗工部群と前記端子部とを接合する溶接部と、を備えた蓄電装置であって、
    前記活物質層から前記未塗工部が突出する方向に平行な方向を前記未塗工部の突出方向とするとともに、前記未塗工部の面方向に沿い、かつ前記突出方向に直交する方向を前記未塗工部の幅方向とし、
    前記溶接部を前記幅方向に横断する直線を基準線とし、前記突出方向に沿って前記基準線から前記活物質層寄りの縁まで延びる直線を仮想線とした場合、
    前記溶接部の前記幅方向の両側は、前記仮想線の長さが連続的に徐変していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記溶接部は、前記未塗工部の先端寄りに先端縁を有し、前記先端縁は前記幅方向に直線状に延びる請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記溶接部は、前記活物質層寄りの縁に、前記幅方向の両側において、前記仮想線の長さが前記幅方向の中央に向けて長くなりつつ徐変する徐変部を有するとともに、前記幅方向に沿う一対の前記徐変部の間に、長さが前記徐変部の最大長さと一致する前記仮想線が前記幅方向に連続する直線部を有する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記溶接部を前記幅方向に複数備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 金属箔と、
    前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、
    前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出した未塗工部とを有する複数の電極が積層され、かつ前記未塗工部が積層された未塗工部群を備える電極組立体と、
    前記電極組立体と外部装置とを接続する端子部と、前記未塗工部群と前記端子部とをレーザ溶接により接合した溶接部と、を備えた蓄電装置の製造方法であって、
    前記活物質層から前記未塗工部が突出する方向に平行な方向を前記未塗工部の突出方向とするとともに、前記未塗工部の面方向に沿い、かつ前記突出方向に直交する方向を前記未塗工部の幅方向とし、
    前記溶接部を前記幅方向に横断する直線を基準線とするとともに、前記突出方向に沿って前記基準線から前記活物質層寄りの縁まで延びる直線を仮想線とし、
    前記未塗工部群と前記端子部とのレーザ溶接は、前記未塗工部群から前記端子部に向けてレーザを照射し、レーザの走査軌道を前記幅方向に進行させながら前記突出方向に振るウォブリングによって行い、
    前記溶接部の前記幅方向の両側については、前記仮想線の長さが連続的に徐変するように、レーザを走査して前記ウォブリングを行うとともに、
    前記幅方向の中央部では、前記幅方向の両側に比べてレーザの走査速度を早くして前記ウォブリングを行うことを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022259952A1 (ja) * 2021-06-10 2022-12-15 株式会社小松製作所 接合方法及び蓄電デバイス

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