JP2020020397A - 作業機械 - Google Patents

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涼介 伊藤
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克明 小高
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Masashi Arabari
正士 荒張
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Abstract

【課題】作動油フィルタを流れる作動油の流量の違いによる作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制し、精度よく作動油フィルタの目詰まりを判定することができる作業機械を提供すること。【解決手段】油圧ポンプ7から吐出されるポンプ流量、作動油フィルタ6に流入する流量のうち少なくとも一方が、作動油フィルタ6を通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定されたポンプ流量閾値Q1未満であり、かつ、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧が予め定めた差圧閾値より大きく、かつ、温度検出装置11により検出された作動油の温度が予め定めた温度閾値T1以上である場合に、作動油フィルタ6が目詰まりしていると判定する。【選択図】 図3

Description

本発明は、作業機械に関する。
油圧ショベルなどの作業機械の油圧回路には、通常、複数のオイルフィルタが設置されている。一方、油圧ショベルの稼働現場の環境によっては作動油にコンタミネーションが混入しやすい場合もあり、この場合にはオイルフィルタの目詰まりが発生しやすい。もし、オイルフィルタに目詰まりが生じた状態で作業を続けると、オイルフィルタを通らずにバイパスバルブから流れる作動油の量が増えるため、オイルフィルタにより取り除かれなかった異物によって油圧回路を構成する油圧機器や関連機器に支障が生じるおそれがある。
このようなオイルフィルタの目詰まりの検出に関する従来技術として、例えば、特許文献1には、作動油タンクに設けられ油圧機器からの戻り油を濾過するリターンフィルタと、リターンフィルタの入口側と出口側の差圧計測するよう配置された圧力センサと、圧力センサの圧力差によってリターンフィルタの目詰まりを判定するコントローラと、作動油タンクに作動油の温度を検知する温度センサとを設け、作動油の入口側の圧力と出口側の圧力と作動油の温度との関係から定められた閾値を圧力センサの圧力差が超えた場合にリターンフィルタが目詰まりと判定して、警告を発するものが開示されている。
特開2011−85215号公報
上記従来技術においては、作動油の温度状態を作動油フィルタの目詰まり判定の条件に含むことにより、作動油フィルタの前後の差圧に対する作動油の粘性の影響を抑制しようとしている。しかしながら、作動油フィルタの前後差圧で目詰まりの判定を行う場合、作動油フィルタを流れる作動油の流量が多い場合には作動油フィルタによる圧損により、目詰まり以外の理由で前後差圧が大きくなることが考えられる。また、作業機械においては、ある程度の車格では部品の共通化のために同じサイズの作動油フィルタを使うことがあり、その場合には目詰まりの判定条件とする前後差圧が同じとなる。すなわち、異なる車格の作業機械において同じサイズの作動油フィルタを用いる場合には、その作動油フィルタを流れる作動油の流量が多くなる場合に判定条件が適切でなくなり、作動油フィルタの目詰まり率が低い状態であっても作動油フィルタ部の圧損によって作動油フィルタ前後の差圧が大きくなって目詰まりが発生していると判定してしまうことが考えられる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、作動油フィルタを流れる作動油の流量の違いによる作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制し、精度よく作動油フィルタの目詰まりを判定することができる作業機械を提供することを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エンジンと、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、入力される指令圧に基づいて前記油圧ポンプの傾転を制御するレギュレータと、前記油圧ポンプから吐出される作動油により動作する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータから排出される前記作動油を作動油タンクへ戻す戻り管路と、前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る作動油を濾過する作動油フィルタと、前記作動油フィルタの前後差圧を検出する差圧検出装置と、前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る前記作動油の温度を検出する温度検出装置と、前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧と前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度とに基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定し、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定した場合に報知信号を出力するコントローラと、前記コントローラからの報知信号に基づいて前記作動油フィルタが目詰まりしていることをオペレータに報知する報知装置とを備えた作業機械において、前記コントローラは、前記油圧ポンプから吐出されるポンプ流量、前記作動油フィルタに流入する流量のうち少なくとも一方が、前記作動油フィルタを通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定された流量閾値未満であり、かつ、前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧が予め定めた差圧閾値より大きく、かつ、前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度が予め定めた温度閾値以上である場合に、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定するものとする。
本発明によれば、作動油フィルタを流れる作動油の流量の違いによる作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制し、精度よく作動油フィルタの目詰まりを判定することができる。
本発明の一実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る油圧ショベルに適用される油圧回路システムを模式的に示す図である。 作動油タンクを関連構成とともに抜き出して示す縦断面図である。 コントローラの処理機能を示す機能ブロック図である。 目詰まり判定部における目詰まり判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 複数の種類の作動油フィルタについて作動油の流量と前後差圧との関係の一例を示すものである。 目詰まり判定処理に係る各状態の時間変化を比較して示す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を概略的に示す側面図である。また、図2は、油圧ショベルに適用される油圧回路システムを模式的に示す図である。
図1において、作業機械の一例として示す油圧ショベル100は、クローラ式の下部走行体1と、下部走行体1に対して旋回可能に設けられた上部旋回体2と、上部旋回体2の前側に俯仰動可能に設けられたフロント作業機3とから概略構成されている。
フロント作業機3は、垂直方向にそれぞれ回動する複数の被駆動部材(ブーム3a、アーム3b、及びバケット3c)を連結して構成されている。ブーム3aの基端は上部旋回体2の前部に回動可能に支持されている。また、ブーム3aの先端にはアーム3bの一端が回動可能に連結されており、アーム3bの他端(先端)にはバケット3cが回動可能に連結されている。ブーム3a、アーム3b、及びバケット3cは、油圧アクチュエータであるブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、及び、バケットシリンダ3fによってそれぞれ駆動される。
下部走行体1は、左右一対のクローラフレーム1c(1d)にそれぞれ掛け回された一対のクローラ1e(1f)と、クローラ1e(1f)を図示しない減速機構等を介してそれぞれ駆動する油圧アクチュエータとしての走行油圧モータ1a(1b)とから構成されている。なお、図1において、下部走行体1の各構成については、左右一対の構成のうちの一方のみを図示して符号を付し、他方の構成については図中に括弧書きの符号のみを示して図示を省略する。
上部旋回体2は、基部となる旋回フレーム2b上に各部材を配置して構成されており、旋回フレーム2bが油圧アクチュエータである旋回油圧モータ2aにより下部走行体1に対して旋回駆動されることにより、上部旋回体2が下部走行体1に対して旋回可能となっている。上部旋回体2の旋回フレーム2b上には、オペレータが搭乗して複数の操作レバー装置18(後述)により油圧ショベル100の操作を行うための運転室4が配置されているほか、原動機であるエンジン102、エンジン102により駆動される油圧ポンプ7、各油圧アクチュエータ(走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、バケットシリンダ3f)などにより構成される油圧回路システムが搭載されている。運転室4の内部には、オペレータが油圧ショベル100の状況を確認できるように各種の計器類や機体情報等が表示される表示装置17が設けられている。
図2において、油圧回路システムは、油圧ショベル100の全体の動作を制御するコントローラ9と、エンジン102によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ7及び固定容量型のパイロットポンプ22と、油圧ポンプ7から吐出される作動油により動作する油圧アクチュエータ25と、油圧ポンプ7から吐出される作動油を油圧アクチュエータ25に供給する供給管路7aと、操作レバー装置18(本実施の形態では1つのみを代表して図示する)の操作量及び操作方向に応じて生成される操作信号に基づいて、油圧ポンプ7から油圧アクチュエータ25に供給される作動油の方向及び流量を制御するコントロールバルブ23と、信号制御弁19で生成されて信号管路20aを介して入力される指令圧に応じて油圧ポンプ7の傾転を制御するレギュレータ71と、作動油を貯留する作動油タンク5と、油圧アクチュエータ25から排出される作動油を作動油タンク5へ戻す戻り管路31と、から概略構成されている。
レギュレータ71は、油圧ポンプ7の押しのけ容積変更部材(例えば斜板)を駆動するポンプアクチュエータ16と、このポンプアクチュエータ16に導かれる駆動圧を制御して油圧ポンプの押しのけ容積(例えば斜板の傾転角、以下適宜傾転角という)を制御するポンプ馬力制御弁15及びポンプ流量制御弁14とを有している。
ポンプ馬力制御弁15には、コントローラ9から信号路9aを介して馬力制御信号が入力され、油圧ポンプ7の吸収馬力が予め設定された基準最大馬力を超えないように油圧ポンプ7のポンプ流量を制限する。すなわち、ポンプ馬力制御弁15は馬力制御信号に従って油圧ポンプ7の吸収馬力の最大値(最大馬力)を制限する。
また、レギュレータ71のポンプ流量制御弁14には、複数の操作レバー装置18からコントロールバルブ23に送られる操作信号に応じて信号制御弁19で生成される指令圧に基づいて油圧ポンプ7の傾転角(押しのけ容積)を制御し、ポンプ流量を制御する。
すなわち、ポンプ馬力制御弁15とポンプ流量制御弁14は、馬力制御信号に応じた油圧ポンプ7のポンプ流量と、指令圧に応じた油圧ポンプ7のポンプ流量のうち、小さい方が油圧ポンプ7のポンプ流量となるようにポンプアクチュエータ16の駆動圧を制御し、油圧ポンプ7の傾転角(押しのけ容積)を油圧的に制御する。
なお、本実施の形態では、図示及び説明の簡単のため、走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、及び、バケットシリンダ3fを油圧アクチュエータ25で代表して図示し、コントロールバルブ23及び信号制御弁19についても油圧アクチュエータ25に対応するもののみを代表して図示するものとする。すなわち、油圧アクチュエータ25は、走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、バケットシリンダ3fの何れかに該当する。
また、図示はしないが複数の操作レバー装置18はそれぞれ前後左右に傾倒可能であり、操作レバー装置18の操作方向及び操作量に応じた操作信号に基づいてコントロールバルブ23のスプール24を駆動することにより、油圧アクチュエータ25(走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、バケットシリンダ3f)に供給される圧油が制御されて動作が制御される。
油圧ポンプ7の供給管路7a及びパイロットポンプ22の供給管路22aには、それぞれ、油圧ポンプ7及びパイロットポンプ22から吐出される作動油の圧力の上限を規定するリリーフバルブ16a,16bが配置されている。操作レバー装置18及び信号制御弁19のスプール20には、パイロットポンプ22から吐出された作動油がリリーフバルブ16bによって規定される一定圧で供給される。オペレータが操作レバー装置18を操作することによりポートが開き、操作レバー装置18の操作方向及び操作量に応じた圧力の作動油が操作信号として信号制御弁19に供給される。信号制御弁19に供給された操作信号は、コントロールバルブ23のスプール24を駆動するとともに、信号制御弁19のシャトル弁21を介してスプール20を駆動する。操作レバー装置18から信号制御弁19を介して供給された操作信号に応じてコントロールバルブ23のスプール24が駆動されてポートが開き、その開度に応じた作動油が油圧アクチュエータ25に供給される。また、操作レバー装置18から信号制御弁19のシャトル弁21を介して供給された操作信号に応じてスプール20が駆動されてポートが開き、その開度に応じた指令圧(ポンプコントロール圧)がレギュレータ71のポンプ流量制御弁14に供給される。
なお、操作レバー装置18は電気信号方式であってもよく、操作レバー装置18の操作信号であるレバーの傾倒量、すなわちレバー操作量を電気的に検知する検出装置を含み、検出装置が検出したレバー操作量をコントローラ9などの制御装置に電気配線を介して出力し、コントローラ9で電磁比例弁などを制御することで操作信号(パイロット圧)を生成して油圧アクチュエータ25(走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、バケットシリンダ3f)を駆動するように構成しても良い。この場合には、電磁比例弁からコントロールバルブ23のスプール24に供給される操作信号(パイロット圧)が信号制御弁19のシャトル弁21を介してスプール20に供給され、スプール20を駆動する。
信号制御弁19からレギュレータ71に指令圧を導く信号管路20aには、指令圧を検出して信号路12aを介してコントローラ9に入力する指令圧センサ(指令圧検出装置)12が設けられている。また、油圧ポンプ7から作動油が吐出される供給管路7aには、油圧ポンプ7の吐出圧を検出して信号路13aを介してコントローラ9に入力する吐出圧センサ(吐出圧検出装置)13が設けられている。
作動油タンク5には、戻り管路31を介して油圧アクチュエータ25(走行油圧モータ1a,1b、旋回油圧モータ2a、ブームシリンダ3d、アームシリンダ3e、バケットシリンダ3f)から作動油タンク5へ戻る作動油を濾過してコンタミネーション(作動油以外の微細な異物・不純物)を除去するための作動油フィルタ6と、作動油フィルタ6の前後差圧を検出して信号路8aを介してコントローラ9に入力する差圧検出装置8と、戻り管路31を介して作動油タンク5へ戻る作動油の温度を検出して信号路11aを介してコントローラ9に入力する温度検出装置11とが設けられている。また、作動油フィルタ6の上流側には、作動油フィルタ6に流入する作動油の流量を検出する流量センサ6aが設けられている。
コントローラ9は、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧と温度検出装置11により検出された作動油の温度とに基づいて、作動油フィルタ6が目詰まりしているか否かを判定し、作動油フィルタ6が目詰まりしていると判定した場合に報知信号を報知装置であるモニタ17に信号路10aを介して出力する目詰まり判定部10を有している。モニタ17(報知装置)は、コントローラ9の目詰まり判定部10からの報知信号に基づいて作動油フィルタ6が目詰まりしていることを示すアイコンなどを表示することによりオペレータに報知する。
図3は、作動油タンクを関連構成とともに抜き出して示す縦断面図である。
図3において、作動油タンク5は、縦方向に細長い角筒状のタンク本体26aにより形成されており、タンク本体26aの底面は、例えば、スペーサ等を介して旋回フレーム2b上に載置されて固定されている。
タンク本体26aの内部は、上端部から下端部付近まで延在するように、かつ、下端が内底面に達することがないように形成された隔壁26bにより、2つの油室26c,26dに区画されている。タンク本体26aの2つの油室26c,26dの上面には、それぞれ、点検孔26e,26fが開口されている。
タンク本体26aの一方に位置する油室26c内には、点検孔26eよりやや大径な筒状のストレーナ室26gが点検孔26eより下方へ垂下されている。また、ストレーナ室26g内に点検孔26eから作動油フィルタ6が着脱自在に装着されており、この作動油フィルタ6によってストレーナ室26gが内側の空間30bと外側の空間30aとに隔てられている。タンク本体26aの油室26c側の上部には、タンク本体26aの外部からストレーナ室26gの内部の外側の空間30aまで延在するように戻り管路31が突設されている。作動油フィルタ6は、戻り管路31を介してストレーナ室26gへ戻された作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するものであり、不純物が除去された作動油は、ストレーナ室26gの内側の空間30bの底面から下方に突設された管体26hからタンク本体26aの内部へ戻される。
ストレーナ室26g上方の点検孔26eは、着脱自在な蓋体37により閉鎖されており、蓋体37には、ストレーナ室26gにおいて、作動油フィルタ6の前後差圧を検出する差圧検出装置8が設けられている。差圧検出装置8は、作動油フィルタ6の内部圧(すなわち、作動油の流れにおける作動油フィルタ6の上流側)と作動油タンク5内の圧力(すなわち、作動油の流れにおける作動油フィルタ6の下流側)との差が予め定めた値よりも大きくなった場合に、内部の機械式スイッチの接点がつながることで検出信号を出力する(すなわち、SW信号がONになる)インジケータである。戻り管路31を介して作動油タンク5へ戻る作動油の温度を検出する温度検出装置11は、タンク本体26aの内部に向かって管体26h付近に突設されている。
タンク本体26aの他方に位置する油室26dの底部には、作動油吸入ユニット32が配置されている。作動油吸入ユニット32は、中継室32aを有しており、中継室32aの上面にはタンク本体26aの内部に向けて縦吸入管32bが突設され、また、中継室32aの側面にはタンク本体26aの外部まで延在するように横吸入管32cが突設されている。中継室32aの上面に突設された縦吸入管32bの上端は、油室26dの上方に開口された点検孔26fよりフィルタ脱着杆34を介して挿入されているサクションフィルタ33の接触面33aと隙間なく密着するよう構成されている。サクションフィルタ33は、横吸入管32cに連なる作動油吸入管36を介して油圧ポンプ7へ吸入される作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するものである。サクションフィルタ33を脱着するためのフィルタ脱着杆34の下端側にはサクションフィルタ33が着脱自在に取り付けられ、また、フィルタ脱着杆34の上端部は点検孔26fを着脱自在に閉鎖する蓋体38の中心部に取り付けられており、サクションフィルタ33が縦吸入管32bの上端より離間しないように圧接されている。蓋体38の上面には、タンク本体26a内の作動油の液面の変化に応じてタンク本体26aの内外の空気の通流を許容するブリーザ弁40が取り付けられている。
図4は、コントローラの処理機能を示す機能ブロック図である。
コントローラ9は、処理装置(例えばCPU)と、処理装置が実行するプログラム、及びそのプログラムの実行に必要なデータ等が格納される記憶装置(例えばROM、RAM等の半導体メモリ)を有するコンピュータ相当のハードウェアである。図4においては、コントローラ9によって実行される各種演算処理を機能ブロックで示している。
図4において、コントローラ9は、入力部91、出力部96、目詰まり判定部10、及び、馬力制御信号算出部95により概略構成されている。
入力部91及び出力部96は、コントローラ9と外部との情報の授受を行うためのインタフェースとしての機能部であり、差圧検出装置8、温度検出装置11、指令圧センサ12、及び、吐出圧センサ13から入力される各種信号、油圧ショベル100に関する情報である車体情報(エンジン回転数、冷却水の温度、油温などの情報)などを入力部91が受信してコントローラ9の各部に送るとともに、コントローラ9からの各種信号を外部のモニタ17やポンプ馬力制御弁15などに送信する。
馬力制御信号算出部95は、指令圧センサ12で検出された指令圧や車体情報として入力されるエンジン回転数、水温、油温などに基づいて、油圧ポンプ7の吸収馬力が予め設定された基準最大馬力を超えないように、油圧ポンプ7の傾転角を制御するための馬力制御信号を算出し、出力部96を介してポンプ馬力制御弁15に出力する。
目詰まり判定部10は、メモリ92と、吐出圧センサ13により検出された油圧ポンプ7の吐出圧と指令圧センサ12により検出された指令圧と馬力制御信号算出部95で算出された馬力制御信号とに基づいて油圧ポンプ7の吐出流量(ポンプ流量)を演算するポンプ流量演算部94と、ポンプ流量演算部94により演算されたポンプ流量が、作動油フィルタ6を通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定されてメモリ92に記憶されたポンプ流量閾値Q1(後述)未満であり、かつ、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧が予め定めた差圧閾値(後述)より大きく、かつ、温度検出装置11により検出された作動油の温度が予め定めた温度閾値T1(後述)以上である場合に、作動油フィルタ6が目詰まりしていると判定し、出力部96を介してモニタ17に報知信号を出力する比較判定部93とを有している。
ポンプ流量演算部94は、油圧ポンプ7の吐出圧とポンプ流量制御弁14への指令圧と馬力制御信号算出部95で算出された馬力制御信号とに基づいて、油圧ポンプ7のポンプ流量を演算することで、油圧アクチュエータ25から戻り管路31を介して作動油タンク5へ戻る作動油の流量を推定する。ここで、ポンプ流量演算部94は、ポンプ流量の演算において、馬力制御信号算出部95により算出された馬力制御信号により制御される、ポンプ吐出圧に対する油圧ポンプ7の傾転の最大値を考慮し、ポンプ流量制御弁14とポンプ馬力制御弁15とでそれぞれ規定される値のうち小さい方に基づいてポンプ流量を算出する。
図5は、目詰まり判定部における目詰まり判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
図5において、目詰まり判定部10の比較判定部93は、以下に示すステップS100〜S180の処理を所定の間隔(例えば、10ms)で繰り返し行う。
比較判定部93は、まず、温度検出装置11により検出された作動油の温度が予め定めた温度閾値T1(例えば、温度上昇時は45℃、温度下降時は42℃)以上であるかどうかと、ポンプ流量演算部94により演算されたポンプ流量が、作動油フィルタ6を通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定されてメモリ92に記憶されたポンプ流量閾値Q1未満であるかどうかと、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧が予め定めた差圧閾値ΔP1より大きいかどうか、すなわち、差圧検出装置8であるインジケータからのスイッチ信号がONであるかどうかとを判定する(ステップS100〜S120)。
ステップS100〜S120での判定結果の何れかがNOである場合には、変数として予め設定した条件満足時間t1から10msを減算し(ステップS131)、処理を終了する。そして、前回の処理の開始(ステップS100の開始)から所定の時間(ここでは、10ms)が経過した場合には、ステップS100からの処理を再度開始する。ただし、条件満足時間t1の下限値は0msとする。
また、ステップS100〜S120での判定結果が全てYESである場合、すなわち、ポンプ流量演算部94により演算されたポンプ流量が、作動油フィルタ6を通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定されてメモリ92に記憶されたポンプ流量閾値Q1未満であり、かつ、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧が予め定めた差圧閾値ΔP1より大きい、すなわち、差圧検出装置8であるインジケータからのスイッチ信号がONであり、かつ、温度検出装置11により検出された作動油の温度が予め定めた温度閾値T1以上である場合には、条件満足時間t1に10msを加算し(ステップS130)、条件満足時間t1が予め定めた判定時間t2(例えば、5s)以上であるかどうかを判定する(ステップS140)。ただし、条件満足時間t1の上限値は判定時間t2とする。
ステップS140での判定結果がNOの場合には、処理を終了する。そして、前回の処理の開始(ステップS100の開始)から所定の時間(ここでは、10ms)が経過した場合には、ステップS100からの処理を再度開始する。
また、ステップS140での判定結果がYESの場合には、作動油フィルタ6が目詰まりしていることを示す報知信号を生成してモニタ17に出力することで、モニタ17に作動油フィルタ6が目詰まりしていることを示すアイコン(目詰まり警告アイコン)などを表示してオペレータに報知する(ステップS150)。
続いて、差圧検出装置8により検出された作動油フィルタ6の前後差圧が予め定めた値よりも大きいかどうか、すなわち、インジケータからのスイッチ信号がONであるかどうかを判定し(ステップS160)、判定結果がNOになるまで、ステップS160の判定を繰り返す。
また、ステップS160での判定結果がNOの場合には、モニタ17への報知信号の出力を停止して、モニタ17の目詰まり警告アイコンを非表示にし(ステップS170)、条件満足時間t1の値をリセットして0msとし(ステップS180)、処理を終了する。そして、前回の処理の開始(ステップS100の開始)から所定の時間(ここでは、10ms)が経過した場合には、ステップS100からの処理を再度開始する。
以上のように構成した本実施の形態における動作及び作用効果を説明する。
図6は、使用時間や目詰まり率による目詰まりの進行状況が異なる複数の作動油フィルタについて作動油の流量と前後差圧との関係の一例を示すものであり、横軸に作動油の流量Q[L/min]を、縦軸に作動油フィルタの前後差圧ΔP[kPa]をそれぞれ示している。図6においては、作動油の通過流量と作動油フィルタの前後差圧の関係を目詰まりの進行状況の違いに応じて線A〜線Eで例示する。
図6に示すように、作動油フィルタの目詰まりの進行度合い(使用時間や目詰まり率)の違いによって、作動油フィルタを通流する作動油の流量が同じであっても差圧に違いがある。図6においては、線Eが5つの作動油フィルタの中ではもっとも目詰まりが進行していない作動油フィルタの通過流量との前後差圧との関係を例示したものであり、線Eから線Aに向かって目詰まりが進行していることを表しており、線Aが5つの作動油フィルタの中で最も目詰まりが進行している作動油フィルタの通過流量と前後差圧との関係を例示したものである。すなわち、作動油フィルタの前後差圧で目詰まりの判定を行う場合、作動油フィルタを流れる作動油の流量が多い場合には作動油フィルタによる圧損により、目詰まり以外の理由で前後差圧が大きくなることが考えられる。
例えば、作動油フィルタの前後差圧においてΔP1[kPa]を閾値として作動油フィルタの前後差圧で目詰まり判定を行う場合、目詰まりが比較的進行していない線Eで示す状況の作動油フィルタでは、流量Q1[L/min]のときには前後差圧がΔP1[kPa]を超えないために目詰まりとは判定されないが、目詰まりがあるていど進行している線Cで示す状況の作動油フィルタでは、流量Q1[L/min]のときでも前後差圧がΔP1[kPa]を超えているために目詰まりと判定される。また、線Cで示す状況の作動油フィルタにおいても流量が少なければ、前後差圧がΔP1[kPa]を超えないために目詰まりとは判定されない。このように、作業機械の作動油フィルタの目詰まり判定には、作動油フィルタの通過流量が影響を与えている。
油圧ショベルなどの作業機械は動作によってポンプ流量が変動するため、作動油フィルタを通過する流量も刻々と変化している。また、車格によってもポンプ流量の使用範囲は異なるため、フィルタを通過する流量の範囲も異なる。そのため、異なる車格の作業機械において同じサイズの作動油フィルタを用いる場合には、その作動油フィルタを流れる作動油の流量が多くなる傾向にある大きい車格の作業機械におけるポンプ大流量を吐出する動作の場合に判定条件が適切でなくなり、作動油フィルタの目詰まり率が低い状態であっても作動油フィルタ部の圧損によって作動油フィルタ前後の差圧が大きくなることがある。このため、作動油フィルタの前後差圧のみで目詰まり判定を行った場合、一時的な流量増加による圧損上昇であっても、作動油フィルタを継続使用することができない、すなわち、目詰まりが発生していると誤判定してしまうことが考えられる。
本実施の形態における作動油フィルタ6の目詰まり判定処理において、油圧ポンプ7のポンプ流量から作動油タンク5に戻る作動油、すなわち、作動油フィルタ6を通過する作動油の流量を推定し、推定した流量を目詰まりと判定する判定条件の1つとして用いたので(図5のステップS110参照)、作動油フィルタを流れる作動油の流量の違いによる作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制し、精度よく作動油フィルタの目詰まりを判定することができる。特に、本実施の形態においては、図6に示すように使用時間や目詰まり率による目詰まりの進行状況が異なる複数の作動油フィルタについて作動油の流量と前後差圧との関係を検証し、ポンプ流量閾値Q1[L/min]において、より確実に作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制することができるという知見を得た。
作動油フィルタの目詰まりを判定する判定条件の1つとして設定するポンプ流量の閾値(ポンプ流量閾値Q1)については、以下の(A)〜(C)に示す内容を考慮して設定する。
(A)継続使用可能と定める目詰まり状況の作動油フィルタ(図6の線Eで示す状況の作動油フィルタ)の使用時において、作動油フィルタの前後差圧が目詰まり判定の閾値ΔP1を超えるときのポンプ流量Q3より小さい流量であること。すなわち、ポンプ流量閾値Q1<流量Q3であること。
(B)目詰まり警告を発報して作動油フィルタの交換を促すと定める目詰まり状況の作動油フィルタ(図6の線Aで示す状況の作動油フィルタ)の使用時において、作動油フィルタの前後差圧が目詰まり判定の閾値ΔP1を超えるポンプ流量Q2より大きい流量であること。すなわち、流量Q2<ポンプ流量閾値Q1であること。
(C)対象とする車格の作業機械の通常作業において、使用頻度が多いポンプ流量Q4よりも大きい流量であること。すなわち、流量Q4<ポンプ流量閾値Q1であること。
上記(A),(B)は、つまり、作動油フィルタの目詰まりの進行状況から、作動油フィルタが継続使用可能かどうかを判断するための定常的な基準である。このポンプ流量閾値の流量が定常的に流れているときに作動油フィルタの前後差圧が目詰まり判定の閾値ΔP1を超えていなければ作動油フィルタは継続使用し、作動油フィルタの前後差圧が目詰まり判定の閾値ΔP1を超えていれば作動油フィルタの交換作業を行うようにオペレータに知らせるものである。
上記(C)は、目詰まり警告の判定頻度の設定に関係し、ポンプ流量閾値を小さく設定すると、ポンプ吐出量が大きい動作での目詰まり判定の誤判定は発生しないが、小さな流量では作動油フィルタの前後差圧の目詰まり判定閾値を超えるまで目詰まり警告が発報されないということになる。すなわち、目詰まりが進行していても通常使用中に目詰まり警告が発報されにくく、オペレータに作動油フィルタの交換を促すという本来の機能が損なわれる可能性があり、目詰まり警告が発報されたときには作動油フィルタが完全に目詰まりするまでの余裕がなくなってしまっているということが考えられる。そのため、ポンプ流量閾値は、使用頻度が多いポンプ流量、すなわち、操作レバーが中間の操作量で操作される際に対応したポンプ流量(流量Q4)よりは大きく設定し、最大速度での平地走行時のような特定の大流量より小さいポンプ流量で目詰まり判定が行われるようにしておき、目詰まり判定が行われる頻度が可能な限り大きくなるように設定することが望ましい。
なお、作動油フィルタをどの程度の目詰まり状況まで使用可能とするか否かは、各作業機械ごとに作業機械の製造メーカもしくは使用者によって設定されるものであり、また、通常使用するポンプ流量の範囲も作業機械ごとに異なるものであるため、このポンプ流量閾値は本願発明を適用する作業機械それぞれに応じて適切に設定されるべきものである。図6では、一例としてポンプ流量閾値Q1として示している。
図7は、目詰まり判定処理に係る各状態の時間変化を比較して示す図であり、横軸に時間を、縦軸に各状態の状態量をそれぞれ示している。
図7において、状態(a)のように、作動油温度の上昇時には、作動油温度が45℃未満のときには目詰まりであると判定する判定条件(図5のステップS100参照)が成立せず、条件満足時間t1は減算されて減少する(図5のステップS131参照)。ただし、条件満足時間t1は0(ゼロ)未満にはならない。
また、状態(b)のように、目詰まりであると判定するための判定条件のうち、作動油の温度、ポンプ流量、作動油フィルタ6の前後差圧(差圧検出装置8であるインジケータの出力)に係る3つの条件(図5のステップS100〜S120参照)の全ての条件を満たすときには、条件満足時間t1が加算されて増加する(図5のステップS130参照)。
また、状態(c)のように、目詰まりであると判定するための判定条件のうちの1つであるポンプ流量に係る条件(図5のステップS110参照)を満たさない場合、すなわち、ポンプ流量がポンプ流量閾値Q1以上のときには、目詰まりであると判定するための判定条件が成立せず、条件満足時間t1が減算されて減少する(図5のステップS131参照)。
また、状態(d)のように、条件満足時間t1が判定時間t2(例えば、5s)に到達すると、目詰まりと判定する条件を満たし、目詰まりであると判定する(図5のステップS140,S150参照)。ただし、条件満足時間t1は判定時間t2より大きくはならない。
また、状態(e)のように、目詰まりと判定された状態において、作動油フィルタ6の前後差圧が予め設定した値以下となって、インジケータからのSW信号が0(ゼロ)になると、条件満足時間t1をリセットして0(ゼロ)とする(図5のステップS160〜S180参照)。
また、状態(f)のように、目詰まりと判定された状態において、作動油フィルタ6の前後差圧が予め設定した値より大きい値を維持している間は、インジケータからのSW信号が0(ゼロ)になるまで目詰まりの判定を維持する(図5のステップS160参照)。
また、状態(g)のように、作動油温度の下降時には、作動油温度が42℃未満のときには目詰まりであると判定する判定条件(図5のステップS100参照)が成立せず、条件満足時間t1は減算されて減少する(図5のステップS131参照)。ただし、条件満足時間t1は0(ゼロ)未満にはならない。
以上のように構成した本実施の形態においては、油圧ポンプ7のポンプ流量を作動油フィルタの目詰まりの判定条件に組み込んで目詰まり判定処理を行うように構成したので、油圧フィルタの目詰まり率にまだ余裕があって継続使用できる場合に、目詰まり状態であると誤判定してしまうことを防ぐことができる。また、作動油フィルタの目詰まり判定処理を行う場合に条件満足時間を設定し、目詰まりと判定する判定条件を全て満たしている場合に条件満足時間を加算し、1つでも満たしていない場合に減算するように構成したので、作動油フィルタを通過する作動油が瞬間的に多くなった場合にも、作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制することができ、精度良く作動油フィルタの目詰まりを判定することが出来る。
以上のように構成した本実施の形態の特徴を説明する。
(1)上記の実施の形態では、エンジン102と、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプ7と、入力される指令圧に基づいて前記油圧ポンプの傾転を制御するレギュレータ71と、前記油圧ポンプから吐出される作動油により動作する油圧アクチュエータ25と、前記油圧アクチュエータから排出される前記作動油を作動油タンク5へ戻す戻り管路31と、前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る作動油を濾過する作動油フィルタ6と、前記作動油フィルタの前後差圧を検出する差圧検出装置8と、前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る前記作動油の温度を検出する温度検出装置11と、前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧と前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度とに基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定し、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定した場合に報知信号を出力するコントローラ9と、前記コントローラからの報知信号に基づいて前記作動油フィルタが目詰まりしていることをオペレータに報知する報知装置(例えば、モニタ17)とを備えた作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記コントローラ9は、前記油圧ポンプから吐出されるポンプ流量、前記作動油フィルタに流入する流量のうち少なくとも一方が、前記作動油フィルタを通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定された流量閾値(例えば、ポンプ流量閾値Q1)未満であり、かつ、前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧が予め定めた差圧閾値より大きく、かつ、前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度が予め定めた温度閾値T1以上である場合に、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定するものとした。
これにより、作動油フィルタを流れる作動油の流量の違いによる作動油フィルタの目詰まりの誤判定を抑制し、精度よく作動油フィルタの目詰まりを判定することができる。
(2)また、上記の実施の形態では、上記(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記油圧ポンプ7の吐出圧を検出する吐出圧検出装置(例えば、吐出圧センサ13)と、前記レギュレータ71に入力される前記指令圧を検出する指令圧検出装置(例えば、指令圧センサ12)とを備え、前記コントローラ9は、前記吐出圧検出装置により検出された前記吐出圧と前記指令圧検出装置により検出された前記指令圧とに基づいて前記油圧ポンプから吐出される前記ポンプ流量を演算するものとした。
(3)また、上記の実施の形態では、上記(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記コントローラ9は、前記ポンプ流量が前記流量閾値Q1未満であり、かつ、前記作動油フィルタ6の前後差圧が前記差圧閾値より大きく、かつ、前記作動油の温度が前記温度閾値T1以上である状態を維持している時間に基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定するものとした。
(4)また、上記の実施の形態では、上記(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記コントローラ9は、前記ポンプ流量が前記流量閾値Q1未満であり、かつ、前記作動油フィルタ6の前後差圧が前記差圧閾値より大きく、かつ、前記作動油の温度が前記温度閾値T1以上である状態を維持している場合に加算され、維持していない場合に減算される合計時間(例えば、条件満足時間t1)に基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定するものとした。
(5)また、上記の実施の形態では、上記(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記差圧検出装置8は、前記作動油フィルタ6の前後の圧力をそれぞれ入力し、その差圧に応じて機械式スイッチの接点が繋がることで前記作動油フィルタの前後差圧が予め定めた値に達したことを検出する差圧インジケータ、又は、前記作動油フィルタの前後にそれぞれ配置され、前記作動油フィルタの前後の圧力の検出値の差分から前記前後差圧を検出する複数の圧力センサを用いるものとした。
<付記>
なお、上記の実施の形態においては、油圧ショベルを例示して説明したが、これに限られず、油圧ポンプから吐出される作動油によって駆動する作業機械であって、作動油が作動油フィルタを介して作動油タンクに戻る構成のものであれば、他の作業機械であっても本願発明を適用可能である。
また、上記の実施の形態においては、ポンプ流量演算部94で演算された油圧ポンプ7のポンプ流量をポンプ流量閾値Q1と比較して判定する場合を例示して説明したが、これに限られず、作動油フィルタ6に対し上流側に設けられ、作動油フィルタ6に流入する作動油の流量を検出する流量センサ6aにより検出した作動油の流量を、ポンプ流量閾値Q1と比較して判定するように構成しても良い。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1…下部走行体、1a,1b…走行油圧モータ、1c,1d…クローラフレーム、1e,1f…クローラ、2…上部旋回体、2a…旋回油圧モータ、2b…旋回フレーム、3…フロント作業機、3a…ブーム、3b…アーム、3c…バケット、3d…ブームシリンダ、3e…アームシリンダ、3f…バケットシリンダ、4…運転室、5…作動油タンク、6…作動油フィルタ、7…油圧ポンプ、7a…供給管路、8…差圧検出装置、9…コントローラ、8a〜13a…信号路、10…判定部、11…温度検出装置、12…指令圧センサ(指令圧検出装置)、13…吐出圧センサ(吐出圧検出装置)、14…ポンプ流量制御弁、15…ポンプ馬力制御弁、16…ポンプアクチュエータ、16a…リリーフバルブ、16b…リリーフバルブ、17…モニタ(表示装置)、18…操作レバー装置、19…信号制御弁、20…スプール、20a…信号管路、21…シャトル弁、22…パイロットポンプ、22a…供給管路、23…コントロールバルブ、24…スプール、25…油圧アクチュエータ、26a…タンク本体、26b…隔壁、26c…油室、26d…油室、26e…点検孔、26f…点検孔、26g…ストレーナ室、26h…管体、30a,30b…空間、31…戻り管路、32…作動油吸入ユニット、32a…中継室、32b…縦吸入管、32c…横吸入管、33…サクションフィルタ、33a…接触面、34…フィルタ脱着杆、36…作動油吸入管、37,38…蓋体、40…ブリーザ弁、71…レギュレータ、91…入力部、92…メモリ、93…比較判定部、94…ポンプ流量演算部、95…馬力制御信号算出部、96…出力部、100…油圧ショベル、102…エンジン

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、
    入力される指令圧に基づいて前記油圧ポンプの傾転を制御するレギュレータと、
    前記油圧ポンプから吐出される作動油により動作する油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータから排出される前記作動油を作動油タンクへ戻す戻り管路と、
    前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る作動油を濾過する作動油フィルタと、
    前記作動油フィルタの前後差圧を検出する差圧検出装置と、
    前記戻り管路を介して前記作動油タンクへ戻る前記作動油の温度を検出する温度検出装置と、
    前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧と前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度とに基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定し、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定した場合に報知信号を出力するコントローラと、
    前記コントローラからの報知信号に基づいて前記作動油フィルタが目詰まりしていることをオペレータに報知する報知装置と
    を備えた作業機械において、
    前記コントローラは、
    前記油圧ポンプから吐出されるポンプ流量、前記作動油フィルタに流入する流量のうち少なくとも一方が、前記作動油フィルタを通る作動油の流量と圧損との関係に基づいて予め設定された流量閾値未満であり、かつ、前記差圧検出装置により検出された前記作動油フィルタの前後差圧が予め定めた差圧閾値より大きく、かつ、前記温度検出装置により検出された前記作動油の温度が予め定めた温度閾値以上である場合に、前記作動油フィルタが目詰まりしていると判定することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1記載の作業機械において、
    前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出装置と、
    前記レギュレータに入力される前記指令圧を検出する指令圧検出装置とを備え、
    前記コントローラは、
    前記吐出圧検出装置により検出された前記吐出圧と前記指令圧検出装置により検出された前記指令圧とに基づいて前記油圧ポンプから吐出される前記ポンプ流量を演算することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1記載の作業機械において、
    前記コントローラは、前記ポンプ流量が前記流量閾値未満であり、かつ、前記作動油フィルタの前後差圧が前記差圧閾値より大きく、かつ、前記作動油の温度が前記温度閾値以上である状態を維持している時間に基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1記載の作業機械において、
    前記コントローラは、前記ポンプ流量が前記流量閾値未満であり、かつ、前記作動油フィルタの前後差圧が前記差圧閾値より大きく、かつ、前記作動油の温度が前記温度閾値以上である状態を維持している場合に加算され、維持していない場合に減算される合計時間に基づいて、前記作動油フィルタが目詰まりしているか否かを判定することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1記載の作業機械において、
    前記差圧検出装置は、
    前記作動油フィルタの前後の圧力をそれぞれ入力し、その差圧に応じて機械式スイッチの接点が繋がることで前記作動油フィルタの前後差圧が予め定めた値に達したことを検出する差圧インジケータ、又は、
    前記作動油フィルタの前後にそれぞれ配置され、前記作動油フィルタの前後の圧力の検出値の差分から前記前後差圧を検出する複数の圧力センサ
    を用いることを特徴とする作業機械。
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