JP2020018607A - 医療用挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を高めた医療用挿入器具を提供する。【解決手段】プランジャが内設された主筒部10と、医療機器を外部から挿入するための副筒部20と、主筒部10および副筒部20の双方と連通する先端筒部30と、連接部を介してプランジャと協動する操作部40と、を有し、操作部40は、主筒部10の外周面に配置され、主筒部10の軸心方向に沿って移動可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、生体の管腔内に長尺の医療機器を挿入するための医療用挿入器具に関する。
従来、ガイドワイヤを血管内へ挿入する方法としては、セルジンガ法が用いられている。このセルジンガ法とは、穿刺針を血管に穿刺し、穿刺針の先端が血管内に位置したことを確認した後に、穿刺針の中を通してガイドワイヤを血管内の所望の位置まで挿入するものである。
このようなセルジンガ法に用いられる医療用挿入器具としては、一端に注射筒が設けられ、他端に穿刺針が取り付けられた第1の筒状体と、第1の筒状体と連通する第2の筒状体と、を有し、注射筒を離脱せずにガイドワイヤを挿入可能とするものが知られている。(例えば、特許文献1)
特許文献1の医療用挿入器具を用いる方法では、注射筒のプランジャを引いて陰圧をかけながら穿刺針を穿刺し、穿刺針の先端が血管内に位置したことを注射筒の内部に血液が逆流(脱血)してくることで確認している。
また、穿刺前には、コップ等に貯留した生理食塩水等の液体を、プランジャを引いて注射筒内に充填し、その後、穿刺針を付けた状態でプランジャを押してプライミングし、穿刺針から繋がる空間を当該液体で満たす必要がある。
特開2008−36173号公報
このように、特許文献1の医療用挿入器具では、穿刺前および穿刺時のいずれにおいてもプランジャを移動させる操作を要する。そのため、いずれの作業においても片手で操作することが難しく、もう一方の手で別の作業を行うことが困難となる。したがって、操作性の観点で、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、操作性を高めた医療用挿入器具を提供するものである。
本発明は、生体の管腔内に長尺の医療機器を挿入するための医療用挿入器具であって、プランジャが内設された主筒部と、前記医療機器を外部から挿入するための副筒部と、前記主筒部および前記副筒部の双方と連通する先端筒部と、連接部を介して前記プランジャと協動する操作部と、を有し、前記操作部は、前記主筒部の外周面に配置され、前記主筒部の軸心方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする医療用挿入器具を提供するものである。
本発明によれば、操作性を高めた医療用挿入器具を提供することができる。
本実施形態に係る医療用挿入器具を示す斜視図である。 図2(a)は、ガイドワイヤが挿入される前の副筒部の断面を示す図であり、図2(b)は、ガイドワイヤが挿入された後の副筒部の断面を示す図である。 図3(a)および図3(b)は、本実施形態に係る医療用挿入器具の操作方法の例を示す図であり、図3(a)は、操作部を後端側に移動させる場合、図3(b)は、操作部を先端側に移動させる場合の操作方法の例を示す図である。 図4(a)〜図4(c)は、操作部の短手方向の任意の中点と主筒部の軸心で構成される切断面で本実施形態に係る医療用挿入器具を切断した断面図であり、図4(a)は操作部が最も先端側に位置している時点、図4(b)は操作部が移動範囲の真ん中に位置している時点、図4(c)は操作部が最も後端側に位置している時点を示す図である。 図5(a)は、本実施形態に係る医療用挿入器具を操作部側から見た側面図であり、図5(b)は、当該医療用挿入器具を図4(b)に示すA−A断面で切断した断面図であり、図5(c)は、当該医療用挿入器具を主筒部の軸心方向に沿って操作部の上面に対して垂直な切断面で切断した断面図である。 図6(a)および図6(b)は、本実施形態に係る医療用挿入器具を操作部側から見た側面図であり、図6(a)は、中途規制部によって主筒部の軸心方向への操作部の移動が規制されてない状態を示し、図6(b)は、中途規制部によって操作部の当該移動が規制されている状態を示す図である。 図7(a)は、操作部の短手方向の任意の中点と主筒部の軸心で構成される切断面で本実施形態に係る医療用挿入器具を切断し、操作部付近を拡大した断面図であり、図7(b)は、操作部の先端側に設けられた凸部の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態に係る医療用挿入器具の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
<本実施形態に係る医療用挿入器具の概要について>
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態に係る医療用挿入器具の概要について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る医療用挿入器具1を示す斜視図である。図2(a)は、ガイドワイヤ100が挿入される前の副筒部20の断面を示す図であり、図2(b)は、ガイドワイヤ100が挿入された後の副筒部20の断面を示す図である。図3(a)および図3(b)は、本実施形態に係る医療用挿入器具1の操作方法の例を示す図であり、図3(a)は、操作部40を後端側に移動させる場合、図3(b)は、操作部40を先端側に移動させる場合の操作方法の例を示す図である。
図1に示す通り、本実施形態に係る医療用挿入器具1は、主筒部10と、長尺の医療機器を外部から挿入するための副筒部20と、主筒部10および副筒部20の双方と連通する先端筒部30と、操作部40と、を有し、操作部40は、主筒部10の外周面に配置されている。
なお、医療用挿入器具1で挿入される医療機器としては、ガイドワイヤやマイクロカテーテル等、長尺の医療機器であれば、どのような医療機器を採用してもよい。また、当該医療機器を挿入する対象は、血管に限らず、消化管等を含む生体内の管腔であればよい。さらに、生体とは、ヒトに限らず、イヌやネコ等の動物であってもよい。
主筒部10は、筒形状をなしたいわゆる注射筒(シリンジ)であり、開口している後端側に、蓋体50が着脱可能に取り付けられている。さらに、主筒部10には、主筒部10の軸心方向に沿って主筒部10の内面を摺動可能なガスケット92を先端に有するプランジャ90(図4(a)〜図4(c)参照)が内設されており、主筒部10の内部に配置されたプランジャ90は、連接部93(図4(a)〜図4(c)参照)を介して操作部40と連接されている。これにより、操作部40とプランジャ90とが連接部93を介して協動する。なお、連接部93を含め、操作部40とプランジャ90の協動についての詳細は、後述する。
操作部40は、先端側に指をかけるための凸部41を有している。凸部41は、さらに、先端側に向かって傾斜した先端側傾斜面41a、後端側に向かって傾斜した後端側傾斜面41bを有し、先端側傾斜面41a上および後端側傾斜面41b上には、滑り止め部41cが設けられている。なお、凸部41についての詳細は、後述する。
ここで、本明細書における先端側とは、後述する穿刺針60が取り付けられる側を指し、後端側とは、穿刺針60が取り付けられる側の反対側を指し、先端側を単に先端、後端側を単に後端と表現する場合がある。さらに、先端側を前側、後端側を後ろ側と表現してもよい。
また、操作部40は、主筒部10の軸心回りで見て副筒部20と異なる角度位置にあり、当該角度位置のズレのうちの小さい方の角度は、操作部40の操作性の観点から、45度〜125度の範囲であることが好ましく、本実施形態では90度としている。なお、以降の説明では、特段の説明がない限り、操作部40を含め、主筒部10の軸心周りで見て副筒部20と異なる角度位置に存在する部位に関して、当該軸心回りで見て近い側を、単に、副筒部20側と表現する場合がある。
主筒部10は、例えば、透明性を有する合成樹脂で構成されている。これは、主筒部10に、生理食塩水等の液体(以下、「充填液」と称する)を充填した後のプライミング時、またはプライミング後に、主筒部10内のプランジャ90で仕切られて液密となった先端側の空間に気泡等の異物が混入していないか、または穿刺時の脱血を目視によって確認可能とするためである。なお、透明性を有する材料であれば、ガラス等の合成樹脂以外の材料で主筒部10を構成するようにしてもよい。なお、操作部40は、透明性を有する材料で構成されてもよいが、操作部40の視認性向上の観点では、その全光透過率が、主筒部10の全光透過率よりも低いことが好ましい。
主筒部10の外周面には、主筒部10の後端側の端部から先端に向けて主筒部10の軸心方向に沿って延在するスリット70が設けられている。そして、操作部40とプランジャ90を連接する連接部93がスリット70に沿って移動可能に構成されている。
なお、スリット70の後端側の端部は、開口しており、当該開口を連接部93が通り抜けることができる。そのため、蓋体50を取り外した状態で、主筒部10から、操作部40、プランジャ90、および連接部を取り外すことが可能となる。
また、スリット70の副筒部20側の面には、主筒部10の軸心方向に沿った操作部40の移動を、途中の複数段階の位置で規制可能とする中途規制部71が設けられている。さらに、スリット70の副筒部20側とは逆の面には、連接部93が蓋体50に当接する位置で当該移動を規制する後端規制部72が設けられている。なお、中途規制部71および後端規制部72についての詳細は、後述する。
また、主筒部10の外周面には、操作部40の移動の指標となる指標部11が、操作部40の副筒部20側の側面42に沿って設けられている。指標部11は、いわゆる目盛であり、当該目盛は、操作部40の先端側の端面である先端面43の移動に合わせた目盛となっている。具体的には、操作部40が最も先端側に位置している時点の先端面43の位置には、最も先端側にある目盛(0ml)が対応し、かつ操作部40が最も後端側に位置している時点の先端面43の位置には、最も後端側にある目盛(例えば、10ml)が対応する。なお、これらの目盛の間には、例えば、1ml刻みで9個の目盛が設けられており、当該目盛が示す数値が、内部空間200(図4(b)、図4(c)参照)の体積に対応する。そのため、操作部40の操作により、主筒部10内のプランジャ90で仕切られた先端側の内部空間200の体積を1ml単位で変化させることができる。
操作部40が最も先端側に位置している場合の先端面43の位置、および操作部40が最も後端側に位置している場合の先端面43の位置を除く、先端面43の移動範囲における目盛の個数は、本実施形態の9個に限らず、1個以上あればよい。そして、これらの目盛は、先端面43の移動範囲を均等に区切るものであることが好ましい。これにより、脱血が確認できずに穿刺のやり直しが発生したことによって複数回となり得るプライミングを実行させ易くすることができる。なお、操作部40が最も先端側に位置している場合の先端面43の位置、および操作部40が最も後端側に位置している場合の先端面43の位置では、操作部40の移動方向の一方が規制されるため、必ずしも目盛を設ける必要はない。
また、指標部11に合わせる操作部40の対象は、その確認のし易さから、先端面43であることが好ましいが、これに限らない。例えば、操作部40の後端側の端面である後端面44等、操作部40の任意の位置としてもよい。さらに、上述の通り、主筒部10は、透明性を有する材料で構成されている。そのため、指標部11を、プランジャ90の移動の指標としてもよい。そして、この場合も同様に、指標部11に合わせる対象は、後述するガスケット92の円筒部分の先端側の端部であることが好ましいが、プランジャ90の任意の位置としてもよい。
さらに、指標部11は、主筒部10の外周面に印字されたものに限らない。例えば、主筒部10の内周面に印字されたものであってもよいし、主筒部10の内部に存在するものであってもよい。
また、主筒部10の外周面には、スリット70に沿ってその両側に突条部12が設けられており、操作部40は、移動時に、操作部40の下面を突条部12上で摺動させながら移動する。なお、突条部12の詳細は後述する。
先端筒部30には、穿刺針60が取り付けられている。本実施形態では、操作部40の操作によってプランジャ90で仕切られた主筒部10の先端側の内部空間200に充填液を充填させた後であって、プライミングがなされる前のタイミングで、穿刺針60が取り付けられる。これにより、穿刺前に穿刺針60の内部が当該液体で満たされることとなる。なお、内部空間200に充填液を充填するにあたっては、穿刺針60とは異なる穿刺針を先端筒部30に装着し、充填液が入った瓶のゴム栓を当該穿刺針で穿刺して行う。
また、医療用挿入器具1は、主筒部10、副筒部20、および先端筒部30を互いに連接するリブ80を有している。そのため、主筒部10および先端筒部30に対して副筒部20が変形し難くなり、副筒部20から長尺の医療機器を管腔内に挿入する際の操作性を向上させることができる。
続いて、図2(a)に示す通り、副筒部20および先端筒部30は、主筒部10と同様に、いずれも筒形状をなしており、先端筒部30は、主筒部10および副筒部20の双方と連通している。副筒部20は、その軸心が主筒部10の軸心に対して傾斜するように配置され、先端筒部30は、その軸心と主筒部10の軸心が一致するように配置されている。そのため、穿刺時の医療用挿入器具1の操作性を向上させることができる。なお、主筒部10の軸心に対する先端筒部30の軸心の傾斜角は、45度以下であることが好ましい。
副筒部20には、シリコーンゴムやシリコーンオイルを含侵させたエラストマー材料で作成された弁体21が圧縮された状態で挿入されている。弁体21は、内面がすり鉢形状であり、その先端側にゼロ面積の穴である針孔22を有している。これにより、図2(b)に示すように、副筒部20の弁体21で仕切られた先端側の空間の液密性を保ちつつ、ガイドワイヤ100等の長尺の医療機器を先端筒部30に向けて挿通可能としている。
弁体21の形状は、本実施形態の形状に限らない。例えば、針孔22の周囲を蛇腹形状とし、長尺の医療機器を挿通した状態での当該機器の動作に追随するようにする等、副筒部20の先端側の空間の液密性を保つことができる形状であれば、どのような形状のものを採用してもよい。
なお、それぞれがガイドワイヤ100等の長尺の医療機器を挿通可能な2つの弁体を、副筒部20の軸心方向に並べて弁体21を構成してもよい。当該構成は、例えば、後端側の弁体に、中心にガイドワイヤの径よりも僅かに小さい孔を有する弁体を採用し、先端側の弁体に、当該孔に対応する位置にゼロ面積のスリットを有する弁体を採用することで実現できる。これにより、副筒部20の先端側の空間の液密性を保ちつつ、ガイドワイヤ100等の長尺の医療機器の挿入をスムーズにすることができる。
また、図2(b)に示すように、先端筒部30は、当該内周面のうちの、副筒部20の軸心に沿って仮想的に延伸させた副筒部20の内周面とぶつかる面を含む分岐部内周面31が、不連続となる段差を有することなく、連続した面で構成されている。これにより、副筒部20から弁体21を介して挿入されたガイドワイヤ100を先端筒部30の先端側へスムーズに案内させることができる。
さらに、副筒部20および先端筒部30はいずれも、透明性を有する合成樹脂で構成されている。これは、主筒部10と同様に、主筒部10に充填液を充填した後のプライミング時、またはプライミング後に、液密となった内部空間に気泡等の異物が混入していないか、または穿刺時の脱血を目視によって確認可能とするためである。
続いて、図3(a)では、操作部40を後端側に移動させる場合の医療用挿入器具1の操作方法の一例が示されている。この例では、先端側傾斜面41aに親指が、主筒部10の先端部13に人差し指がかけられるとともに、残りの指で主筒部10の外周面および蓋体50が把持されている。したがって、医療用挿入器具1では、主筒部10を把持している手の指で操作部40を後端側に向けて移動させることができる。
図3(b)では、操作部40を先端側に移動させる場合の医療用挿入器具1の操作方法の一例が示されている。なお、この例では、後端側傾斜面41bに親指が、主筒部10の先端部13に人差し指がかけられるとともに、残りの指で主筒部10の外周面および蓋体50が把持されている。したがって、医療用挿入器具1を把持している手で操作部40を先端側に向けて移動させることができる。
このように、医療用挿入器具1では、当該器具を把持する手の指で操作部40の操作が可能となり、これは、操作部40が主筒部10の外周面に配置されていることに起因する。これにより、穿刺による脱血を確認する際の操作や、充填液を主筒部10内に充填し、プライミングする際の操作等を、片手で行うことが可能となる。
<操作部とプランジャの協動について>
次に、図4を用いて、連接部93を含めた操作部40とプランジャ90の協動について、詳細を説明する。なお、図4(a)〜図4(c)は、操作部40の短手方向の任意の中点と主筒部10の軸心で構成される切断面で医療用挿入器具1を切断した断面図であり、図4(a)は操作部40が最も先端側に位置している時点、図4(b)は操作部40が移動範囲の真ん中に位置している時点、図4(c)は操作部40が最も後端側に位置している時点を示す図である。
まず、図4(a)〜図4(c)に示す通り、主筒部10には、プランジャ90が収容され、プランジャ90は、ベース部91と、ベース部91の先端に取り付けられるゴム製のガスケット92と、で構成される。そして、プランジャ90は、連接部93を介して操作部40に連接され、連接部93がスリット70に沿って移動可能に構成されている。そのため、操作部40とプランジャ90とが連接部93を介して協動し、主筒部10内のプランジャ90で仕切られた先端側の内部空間200の液密性を保ちつつ、内部空間200の容量を増減させることができる。
なお、操作部40とプランジャ90とを連接させて協動させる方法は、本実施形態の方法に限らない。例えば、操作部40のプランジャ90側の面、および当該面に向かい合うプランジャ90の面をラックとし、その間に歯車(ピニオン)を設けたいわゆるラック・アンド・ピニオン等、連接部を駆動部とし、当該駆動部を介して操作部40とプランジャ90とが協動するようにしてもよい。
ただし、本実施形態のように、操作部40と、プランジャ90とを、連接部93を介して固定的に連接させることが好ましい。これにより、操作部40とプランジャ90とが駆動部を介して協動する場合に発生し得るバックラッシュ等に起因するプランジャ90の予期せぬ移動を防止することができる。
ここで、操作部40と、プランジャ90とを、連接部93を介して固定的に連接させるとは、操作部40またはプランジャ90を移動させた際に、操作部40と、プランジャ90との相対的な位置関係が変化しないことを指す。なお、この場合、操作部40、プランジャ90、および連接部93が、一体的に構成されていてもよいし、これらの部位の少なくとも一部が別部品で構成されていてもよい。
また、上述の通り、主筒部10には、主筒部10の軸心方向に沿ってスリット70が設けられ、スリット70に沿って連接部93が移動可能に構成されている。このように構成するメリットとしては、少なくとも2点ある。
1点目は、連接部93をスリット70に沿って移動するため、操作部40の主筒部10の外周方向の移動を制限できる点である。これにより、操作部40の操作性を向上させることができる。
2点目は、操作部40を後端側に移動させた場合に、操作部40の後端側の端部、プランジャ90の後端側の端部、および連接部93を、主筒部10の後端側の端部から突出させないようにすることができる点である。これにより、医療用挿入器具1の把持方法に制約が発生し難くすることができる。
この場合には、さらに、主筒部10の後端側の端部に蓋体50を取り付け、プランジャ90を出し入れ可能な主筒部10の開口部を蓋体50で閉止することで、主筒部10内にプランジャ90を内蔵状態とすることができる。そのため、医療用挿入器具1を把持させ易くすることができる。
なお、スリット70を必ずしも設ける必要はない。例えば、操作部40と、プランジャ90とを、連接部93を介して一体的に構成する場合において、蓋体50を設けず、操作部40およびプランジャ90が最も先端側に位置している状態を基準として、主筒部10の後端側の開口部を超えてプランジャ90の後端部を延設するとともに、延設したプランジャ90の後端部の位置に合わせて操作部40の後端部も延設し、延設した双方の後端部同士を、連接部93で連接させることで、操作部40とプランジャ90とを連接させて協働させるようにすることもできる。
また、スリット70を設けるか否かに関わらず、プランジャ90の後端部を、主筒部10の後端側の端部を超えて延設し、延設した当該後端部を2つ目の操作部とし、従来と同様の操作でプランジャ90を移動可能としてもよい。
また、連接部93は、操作部40の軸心方向の中心位置よりも後端側に位置していることが好ましい。これにより、例えば、操作部40の後端側の端部が主筒部10の後端側の端部から突出しないようにする等、操作部40の長さを制限した上で、操作部40の先端側の位置(凸部41の位置)を、主筒部10のより先端側に設けることができる。これにより、操作部40の操作性を向上させることができる。特に、図4(a)〜図4(c)に示す通り、連接部93が、操作部40の後端側の端部に位置することが、より好ましい。
なお、本実施形態では、主筒部10の軸心方向において、操作部40の先端部が、ガスケット92と同等の位置まで、連接部から延設されている。これに限らず、操作部40の当該軸心方向の長さを本実施形態よりも短くしてもよい。
また、プランジャ90の移動範囲において内部空間200の液密性を保つためには、ガスケット92がスリット70の先端側の端部に到達しないようにすることを要する。すなわち、内部空間200の最大容量は、図4(a)に示すガスケット92の後端側の端部とスリット70の先端側の端部との距離Xに依存する。そのため、連接部93が、プランジャ90の中心位置よりも後端側に位置していることが好ましい。これにより、プランジャ90の移動範囲において内部空間200の液密性を保ちつつ、内部空間200の容量を確保することができる。特に、図4(a)〜図4(c)に示す通り、連接部93が、プランジャ90の後端側の端部に位置することが、より好ましい。
<突条部について>
次に、図5を用いて、突条部12の詳細を説明する。なお、図5(a)は、医療用挿入器具1を操作部40側から見た側面図であり、図5(b)は、医療用挿入器具1を図4(b)に示すA−A断面で切断した断面図であり、図5(c)は、医療用挿入器具1を主筒部10の軸心方向に沿って操作部40の上面に対して垂直な切断面で切断した断面図である。ここで、操作部40の上面とは、操作部40の主筒部10側を下面とした場合の上面である。
まず、図5(a)に示す通り、主筒部10の外周面には、スリット70に沿って、その両側に突条部12が設けられている。具体的には、第1突条部12aが、中途規制部71側に設けられ、その反対側に、第2突条部12bが設けられている。このように、第1突条部12aおよび第2突条部12bは、スリット70の先端側の端部よりも先端側まで延設されている。なお、図5(a)では、操作部40を想像線で示し、説明の便宜上、滑り止め部41cを省略している。
続いて、図5(b)に示す通り、操作部40の下面45は、第1突条部12aおよび第2突条部12bに接触する。そして、図5(b)に示す操作部40の下面45の形状は、操作部40の長手方向に沿って一定である。そのため、操作部40が移動する際に、操作部40が突条部12上を摺動することとなり、操作部40の操作性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、下面45を、主筒部10の外周面に対しても接触させているが、下面45を、主筒部10の外周面に対してクリアランスをとって当該外周面に接触させないようにしてもよい。
さらに、操作部40の下面45の副筒部20側の端部、すなわち、中途規制部71側の側縁には、延設部46が設けられている。そのため、操作部40のがたつき、すなわち、主筒部10の外周方向のうちの副筒部20側とは逆の方向に対する移動が規制され、操作部40の操作性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、延設部46と同様の延設部を、操作部40の下面の副筒部20側とは逆側の側縁、すなわち、中途規制部71側とは逆側の側縁には設けていない。これは、連接部93を主筒部10の外周方向の副筒部20側への回転を許容させ、後述する中途規制部71で連接部93の主筒部10の軸心方向の移動を規制するためである。したがって、当該移動を規制する別の方法を採用し、連接部93を主筒部10の外周方向の副筒部20側への回転を許容させる必要がない場合には、当該移動を規制するための延設部を、操作部40の下面の副筒部20側とは逆側の端部に設けるようにしてもよい。
また、図5(c)に示す通り、本実施形態では、第1突条部12aが、想像線で示されるように、操作部40が最も先端側に位置している状態における先端面43の位置付近まで延設されている。図示は省略するが、第2突条部12bも同様である。そのため、操作時の操作部40の先端側の撓りを抑え、操作部40の移動に要する力の主筒部10の軸心方向の成分を均一に近づけることで、操作部40の位置を調整し易くすることができる。
なお、この効果を奏するにあたっては、突条部12が、当該状態における先端面43の位置付近まで到達していることを必ずしも要さない。すなわち、突条部12が、先端側傾斜面41aの主筒部10の軸心方向の中点よりも先端側まで少なくとも延設されていればよい。
さらに、この効果は、図4(a)〜図4(c)に示した通り、連接部93が操作部40の後端側の端部に位置する場合により顕著になる。
また、第1突条部12aおよび第2突条部12bのそれぞれは、複数の突条が連続的に配置されることで構成されるものであってもよい。
<中途規制部および後端規制部について>
次に、図6を用いて、中途規制部71および後端規制部72について、詳細を説明する。なお、図6(a)および図6(b)は、医療用挿入器具1を操作部40側から見た側面図であり、図6(a)は、中途規制部71によって主筒部10の軸心方向への操作部40の移動が規制されてない状態を示し、図6(b)は、中途規制部71によって操作部40の当該移動が規制されている状態を示す図である。
図6(a)および図6(b)に示す通り、スリット70の副筒部20側に設けられた中途規制部71を有し、中途規制部71は、複数の切欠き部73で構成されている。そして、切欠き部73は、連接部93が嵌合される程度の大きさである。そのため、切欠き部73の幅に連接部93の幅が合った位置で、主筒部10の外周方向の副筒部20側へ操作部40を回転させることで、図6(a)に示す状態から、図6(b)に示す状態、すなわち、連接部93が切欠き部73に嵌合された状態とすることができる。これにより、操作部40の主筒部10の軸心方向の移動を規制させることができる。この規制は、脱血確認後のガイドワイヤ100の挿入等の作業において、操作部40の誤った操作による血管内への空気等の注入や不要な血液の吸出し等を防止する点で有益となる。なお、図6(a)および図6(b)では、図5(a)と同様に、操作部40を想像線で示し、説明の便宜上、滑り止め部41cを省略している。
さらに、図6(b)に示す通り、連接部93が切欠き部73に嵌合された状態において、指標部11を構成する目盛と先端面43とが一致するように、切欠き部73が配置されている。そのため、目盛を目安に操作部40を移動させつつ、連接部93を切欠き部73に嵌合させることができる。
また、上述した延設部46を設けず、中途規制部71を、スリット70の副筒部20側とは逆側にも設けるようにしてもよい。ただし、本実施形態のように、スリット70の片側にのみ設けることが好ましい。これにより、中途規制部71が設けられていない方の面に連接部93を押し付けながらの操作部40の操作が可能となり、連接部93を切欠き部73に引っ掛かり難くすることができる。
なお、操作部40の主筒部10の軸心方向の移動を規制する方法としては、中途規制部71を使った方法に限らない。例えば、操作部40に主筒部10に向けたネジ穴を切り、当該ネジ穴に挿通されたネジを主筒部10に当てて当該軸心方向の移動を規制するなど、規制部を操作部40に設けるようにしてもよいし、所定の位置で先端面43に接する規制部を主筒部10に設け、当該軸心方向のうちの先端方向への移動を規制してもよい。すなわち、操作部40の移動を規制する規制部は、当該軸心方向のうちの先端方向への移動を少なくとも規制するものであればよい。さらに、当該規制部は、主筒部10に限らず、操作部40に設けられてもよい。
また、図6(a)および図6(b)に示す通り、スリット70は、後端規制部72を有し、後端規制部72は、連接部93に設けられた凹部94に嵌合し、操作部40の主筒部10の軸心方向の移動が規制される。このような後端規制部72が凹部94に嵌合された状態は、操作部40が最も後端側に位置している状態となる。そして、図4(c)で示した通り、当該状態では、ガスケット92がスリット70の先端側の端部に到達しておらず、内部空間200の液密性が保たれている。したがって、後端規制部72は、ガスケット92がスリットの先端側の端部と重なる位置へ後退して移動することを規制していると言える。
なお、この嵌合状態を解除するためには、嵌合状態でない場合と比較して大きな力が必要となるが、嵌合状態を解除することは可能である。すなわち、操作部40の規制とは、中途規制部71による規制のように、規制状態下で操作部40の移動が不可能なものに限らず、規制状態下で操作部40の移動に要する力が、非規制状態よりも大きくなることを言う。
また、後端規制部72が凹部94に嵌合された状態は、操作部40が最も後端側に位置している状態となり、この状態では、図4(c)で示す通り、連接部93が蓋体50に当接する。そのため、蓋体50を用いて、ガスケット92がスリットの先端側の端部と重なる位置へ後退して移動することを規制してもよい。
<操作部に設けられた凸部について>
次に、図7を用いて、操作部40の先端側に設けられた凸部41の変形例を説明する。なお、図7は、図7(a)は、操作部40の短手方向の任意の中点と主筒部10の軸心で構成される切断面で医療用挿入器具1を切断し、操作部40付近を拡大した断面図であり、図7(b)は、操作部40の先端側に設けられた凸部41の変形例を示す図である。
図7(a)に示す通り、凸部41は、先端側に向かって下り傾斜した先端側傾斜面41a、後端側に向かって下り傾斜した後端側傾斜面41bを有し、先端側傾斜面41a上、および後端側傾斜面41b上には、操作部40の短手方向の突条である滑り止め部41cが設けられている。そのため、凸部41に指を引っ掛けて操作部40を操作することが可能となり、操作部40の主筒部10の軸心方向への移動を、凸部41がない場合と比較して容易にすることができる。なお、本実施形態における凸部41は、先端側から後端側に向けて、先端側傾斜面41aの範囲で凸部41の厚みが徐々に厚くなり、後端側傾斜面41bの範囲で当該厚みが徐々に薄くなる構造であるとも言える。
さらに、本実施形態では、先端側傾斜面41aの傾斜と後端側傾斜面41bの傾斜とを略同一、言い換えれば、凸部41を先端側と後端とで対称の形状としている。そのため、操作部40の主筒部10の軸心方向のうちの先端方向への移動と、当該軸心方向のうちの後端方向への移動の双方を容易にすることができる。この場合、図7(a)に示す通り、尾根部41dは、凸部41の長手方向、すなわち、主筒部10の軸心方向の中心に位置する。これは、先端側傾斜面41aが開始される位置の高さと、後端側傾斜面41bが開始される位置の高さとが略同一であることを前提とし、先端側傾斜面41aの傾斜の平均が、後端側傾斜面41bの傾斜の平均と略同一となっていることに起因する。
図7(b)で示す凸部41の変形例は、先端側傾斜面41aの傾斜と後端側傾斜面41bの傾斜とが異なる点で、本実施形態における凸部41と相違する。具体的には、先端側傾斜面41aの傾斜が、後端側傾斜面41bの傾斜よりも大きい。これにより、操作部40の主筒部10の軸心方向のうちの後端方向への移動を、操作部40の当該軸心方向のうちの先端方向への移動よりも容易にすることができる。そのため、脱血確認後のガイドワイヤ100の挿入等の作業において、操作部40を誤って当該先端方向へ移動させ難くすることができる。
また、この変形例では、尾根部41dが、凸部41の長手方向の中心位置よりも先端側に位置し、本実施形態における凸部41と比較して、操作部40の操作時に指を掛ける位置が、先端面43に近くなる。そのため、指標部11に合わせて操作部40を操作し易くさせることができる。なお、これは、各傾斜の開始地点が略同一であることを前提とし、先端側傾斜面41aの傾斜角度の平均が、後端側傾斜面41bの傾斜角度の平均よりも大きいことに起因する。
また、先端側傾斜面41aまたは後端側傾斜面41bは、平面である必要はなく、複数の傾斜面で構成されていてもよいし、一部または全部が曲面であってもよい。そして、これらの場合における傾斜の大小は、それぞれの最大傾斜角度同士を比較すればよい。
以上、図面を参照して本実施形態に係る医療用挿入器具1を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、上記の各実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1) 生体の管腔内に長尺の医療機器を挿入するための医療用挿入器具であって、
プランジャが内設された主筒部と、
前記医療機器を外部から挿入するための副筒部と、
前記主筒部および前記副筒部の双方と連通する先端筒部と、
連接部を介して前記プランジャと協動する操作部と、を有し、
前記操作部は、前記主筒部の外周面に配置され、前記主筒部の軸心方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする医療用挿入器具。
(2) 前記主筒部の外周面には、軸心方向に沿ってスリットが設けられており、
前記連接部が前記スリットに沿って移動可能に構成されたことを特徴とする上記(1)1に記載の医療用挿入器具。
(3) 前記操作部は、前記主筒部の軸心方向における前記操作部の中心位置よりも後端側で前記連接部を介して前記プランジャに連接されていることを特徴とする上記(2)に記載の医療用挿入器具。
(4) 前記主筒部の外周面には、前記スリットに沿って突条部が設けられ、
前記操作部は、前記突条部上を摺動して移動可能であることを特徴とする上記(2)又は(3)に記載の医療用挿入器具。
(5) 前記プランジャは、ベース部と、前記ベース部の先端側に配置されたガスケットと、で構成され、
前記ガスケットが前記スリットの先端側の端部と重なる位置へ後退して移動することを規制する第一の規制部を有することを特徴とする上記(2)乃至(4)のいずれか一つに記載の医療用挿入器具。
(6) 前記操作部の前進を少なくとも規制する第二の規制部を有することを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の医療用挿入器具。
(7) 前記主筒部内に前記プランジャを内蔵状態とする蓋体を有することを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の医療用挿入器具。
(8) 前記操作部は、先端側に向かって傾斜する第一の傾斜面と、後端側に向かって傾斜する第二の傾斜面と、を有することを特徴とする上記(1)乃至(7)のいずれか一つに記載の医療用挿入器具。
(9) 前記第一の傾斜面は、前記第二の傾斜面よりも傾斜が大きいことを特徴とする上記(8)に記載の医療用挿入器具。
(10) 前記主筒部には、前記操作部または前記プランジャの移動の指標となる指標部が設けられていることを特徴とする上記(1)乃至(9)のいずれか一つに記載の医療用挿入器具。
1 医療用挿入器具
10 主筒部
11 指標部
12 突条部
12a 第1突条部
12b 第2突条部
13 先端部
20 副筒部
21 弁体
22 針孔
30 先端筒部
31 分岐部内周面
40 操作部
41 凸部
41a 先端側傾斜面
41b 後端側傾斜面
41c 滑り止め部
41d 尾根部
42 側面
43 先端面
44 後端面
45 下面
46 延設部
50 蓋体
60 穿刺針
70 スリット
71 中途規制部
72 後端規制部
73 切欠き部
80 リブ
90 プランジャ
91 ベース部
92 ガスケット
93 連接部
94 凹部
100 ガイドワイヤ
200 内部空間

Claims (10)

  1. 生体の管腔内に長尺の医療機器を挿入するための医療用挿入器具であって、
    プランジャが内設された主筒部と、
    前記医療機器を外部から挿入するための副筒部と、
    前記主筒部および前記副筒部の双方と連通する先端筒部と、
    連接部を介して前記プランジャと協動する操作部と、を有し、
    前記操作部は、前記主筒部の外周面に配置され、前記主筒部の軸心方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする医療用挿入器具。
  2. 前記主筒部の外周面には、軸心方向に沿ってスリットが設けられており、
    前記連接部が前記スリットに沿って移動可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の医療用挿入器具。
  3. 前記操作部は、前記主筒部の軸心方向における前記操作部の中心位置よりも後端側で前記連接部を介して前記プランジャに連接されていることを特徴とする請求項2に記載の医療用挿入器具。
  4. 前記主筒部の外周面には、前記スリットに沿って突条部が設けられ、
    前記操作部は、前記突条部上を摺動して移動可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の医療用挿入器具。
  5. 前記プランジャは、ベース部と、前記ベース部の先端側に配置されたガスケットと、で構成され、
    前記ガスケットが前記スリットの先端側の端部と重なる位置へ後退して移動することを規制する第一の規制部を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の医療用挿入器具。
  6. 前記操作部の前進を少なくとも規制する第二の規制部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の医療用挿入器具。
  7. 前記主筒部内に前記プランジャを内蔵状態とする蓋体を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の医療用挿入器具。
  8. 前記操作部は、先端側に向かって傾斜する第一の傾斜面と、後端側に向かって傾斜する第二の傾斜面と、を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の医療用挿入器具。
  9. 前記第一の傾斜面は、前記第二の傾斜面よりも傾斜が大きいことを特徴とする請求項8に記載の医療用挿入器具。
  10. 前記主筒部には、前記操作部または前記プランジャの移動の指標となる指標部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の医療用挿入器具。
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