JP2020017439A - コネクタ及びコネクタ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の力が強すぎたり、接点の相対位置に誤差があると、接点に過剰な力がかかる可能性がある。【解決手段】第1コネクタ10は、第1接点部11と、第1接点部11が取り付けられている接点支持部12cを有している第1基板12とを有している。第2コネクタ20は、第1接点部11と接触するための第2接点部21を有している。第1基板12は可撓性を有しているフラット基板であり、第1基板12の撓みにより、接点支持部12cの上下方向での変位が許容されている。【選択図】 図6

Description

本発明は、コネクタ及びコネクタ組立体に関する。
下記特許文献1には、接点が磁石で形成されているコネクタが開示されている。2つのコネクタの接点は磁力によって接触する。このように接点の接続に磁力を利用する特許文献1の構造によると、コネクタの嵌合作業を簡単化できる。
特開2003−36933号公報
ところが、作業者の力が強すぎたり、接点の相対位置に誤差があると、接点に過剰な力がかかる可能性がある。このことは、接点の耐久性にとって好ましくない。
本開示で提案するコネクタ組立体の一例は、第1接点部と、前記第1接点部が取り付けられている又は成形されている接点支持部を有している第1基板とを有している第1コネクタと、前記第1接点部と接触するための第2接点部を有している第2コネクタとを有している。前記第1基板は可撓性を有しているフラット基板であり、前記第1基板の撓みにより、前記接点支持部の前記第1の方向での変位が許容されている。このコネクタ組立体によると、2つの接点部に過剰な力が作用することを防ぐことができる。
本開示で提案するコネクタは、第1接点部と、前記第1接点部が取り付けられている又は成形されている接点支持部を有している第1基板とを有している。前記第1基板は可撓性を有しているフラット基板であり、前記第1基板の撓みにより、前記接点支持部の前記第1の方向での変位が許容されている。このコネクタによると、2つの接点部がに過剰な力が作用することを防ぐことができる。
本開示で提案するコネクタ組立体が有している第1コネクタの一例を示す斜視図である。 第1コネクタの一例を示す分解斜視図である。 本開示で提案するコネクタ組立体が有している第2コネクタの一例を示す斜視図である。 第2コネクタの一例を示す分解斜視図である。 第1コネクタと第2コネクタとが嵌合している状態を示す平面図である。 図5に示すVI−VI線での断面図である。 第1コネクタの変形例を示す断面図である。
以下、本開示で提案するコネクタ及びコネクタ組立体の実施形態の例について説明する。以下の説明では、図1のZ1及びZ2で示す方向をそれぞれ上方、下方と称する。この方向は、コネクタを構成する部材や部位の相対的な位置関係を説明するために使用されており、コネクタ及びコネクタ組立体の使用時におけるそれらの姿勢を限定するものではない。
コネクタ組立体100は、第1コネクタ10と、第1コネクタ10と上下方向で接続する第2コネクタ20とを有している(図6参照)。
[第1コネクタ]
図2に示すように、第1コネクタ10は、複数の接点部11A、11B、11C、11Dと、基板12と、を有している。以下では、基板12を「第1基板」と称し、接点部11A、11B、11C、11Dを第1接点部と称する。また、第1接点部11A、11B、11C、11Dを区別しない説明においては、これらの接点部について符号11を用いる。第1接点部11は、第1基板12の上面に取り付けられてよい。詳細には、第1基板12には、銅などの導体で形成されている複数の導体線路12aが形成され、この導体線路12aの端部12bに複数の第1接点部11が取り付けられてよい。第1接点部11は、例えば、はんだや導電性の接着剤などを介して、第1基板12の導体線路12aに取り付けられてよい。
図2に示すように、第1コネクタ10の例において、第1接点部11は円柱状である。これとは異なり、第1接点部11は、例えば四角柱状や、円盤状であってもよい。また、複数の第1接点部11の形状・サイズ(径)は互いに異なっていてもよい。例えば、大電流が流れる第1接点部11のサイズは他の第1接点部11よりも大きくてもよい。第1コネクタ10の例において第1接点部11の数は4つであるが、その数は4つより少なくてもよいし、4つよりも多くてもよい。第1接点部11の数は1つでもよい。
図2に示すように、第1コネクタ10は第1ベース部材13を有している。以下では、第1ベース部材13を「第1ベース部材」と称する。第1ベース部材13には、複数の第1接点部11をそれぞれ収容する複数の収容孔13aが形成されている。第1ベース部材13は第1基板12の上側に配置され、第1接点部11は収容孔13aの内側に配置されている。収容孔13aは第1ベース部材13を上下方向に貫通しており、第1接点部11は第1ベース部材13の上側に露出している(図1参照)。第1接点部11の上面11aと、第1ベース部材13の上面13bは概ね同一平面に位置している。第1接点部11のこの配置により、第1接点部11に外力が作用することを防ぐことができる。収容孔13aは第1接点部11に対応したサイズ・形状を有している。収容孔13aは、第1接点部11の形状に合わせて、平面視において円形である。
[第2コネクタ]
図4に示すように、第2コネクタ20は、基板22と、複数の接点部21A、21B、21Cとを有している。以下では、基板22を第2基板と称し、接点部21A、21B、21Cを第2接点部と称する。また、第2接点部21A、21B、21Cを区別しない説明においては、これらの接点部について符号21を用いる。第2コネクタ20の例においては、第2基板22の下面に形成されている導体パターンが第2接点部21として機能している(図3、図4において上方(Z2方向)がコネクタ組立体100の下方である。)。第2基板22は、例えばFlexible Flat Cable(FFC)やFlexible Printed Circuit(FPC)と称される可撓性を有する基板である。第1コネクタ10と第2コネクタ20の接続時、この第2接点部21と第1接点部11とが互いに接触する(図6参照)。第2コネクタ20の例においては、第1コネクタ10と第2コネクタ20の相対回転を許容するために、第2接点部21は円形であるが、第2接点部21の形状は円形に限られない。コネクタ10、20の相対回転については後において詳説する。
図4に示すように、第2コネクタ20は、第2基板22を支持している第2ベース部材23を有している。第2コネクタ20の例では、第2基板22は、複数の第2接点部21が形成されている部分22a(以下において、本体部と称する)と、本体部22aから延びている部分22b(以下において、外部接続部と称する)とを有している。本体部22aは第2ベース部材23の下側に配置されている。外部接続部22bには、第2接点部21から伸びている導体線路(不図示)が形成されてよい。そして、外部接続部22bの端部は、他の回路基板に接続されてよい。
図4に示すように、第2コネクタ20の例では、外部接続部22bは本体部22aの縁で屈曲し、上側に伸びている。外部接続部22bは、第2ベース部材23に形成された孔23aに挿入されている。外部接続部22bの端部に、例えば、コネクタが取り付けられたり、外部接続部22bに形成されている導体線路から伸びている端子(フライングリード)が形成される。そして、外部接続部22bは、このコネクタや端子を介して、他の回路基板に接続されてよい。第2基板22の構造や第2ベース部材23の構造は、第2コネクタ20の例には限られない。例えば、外部接続部22bは本体部22aに対して屈曲していなくてもよい。第2コネクタ20の例では、第2基板22は互いに反対側に位置している2つの外部接続部22bを有しているが、外部接続部22bの数は1つでもよい。
[磁力による接続]
図4に示すように、第2コネクタ20は磁力形成部材24を有している。磁力形成部材24は強磁性体(例えば硬質磁性体(すなわち磁石))で形成される。第1接点部11が硬質磁性体(すなわち磁石)で形成されている場合、磁力形成部材24は鉄などの軟質磁性体で形成されてもよい。磁力形成部材24は、例えば、第2接点部21を挟んで第1コネクタ10とは反対側に位置している。言い換えると、磁力形成部材24は、第2基板22の本体部22aと、第2ベース部材23の下面との間に配置されている。また、磁力形成部材24は、本体部22aに対応した形状・サイズを有している。第2コネクタ20の例では、磁力形成部材24と本体部22aは円形であるが、その形状はこれに限定されず、例えば矩形でもよい。
磁力形成部材24は、第2ベース部材23の下面に、例えば接着剤で取り付けられる。第2基板22の本体部22aは、磁力形成部材24の下面に、例えば接着剤で取り付けられる。第2ベース部材23、磁力形成部材24、及び第2基板22の取付方法は、接着剤を用いるものに限られず、適宜変更されてよい。
上述した第1接点部11も、強磁性体で形成されている。例えば、第1接点部11は、硬質磁性体(すなわち磁石)で形成される。磁力形成部材24が硬質磁性体である場合、第1接点部11は、鉄などの軟質磁性体で形成されてもよい。反対に、第1接点部11が硬質磁性体で形成される場合、第2コネクタ20の磁力形成部材24は上述したように軟質磁性体で形成されてもよい。第1接点部11は導電性を有する材料で形成されている。したがって、第1接点部11が硬質磁性体である場合、第1接点部11は導電性と磁性とを有する材料であり、例えばフェライト磁石や、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などで構成され得る。
このように、第1コネクタ10の第1接点部11が強磁性体で形成され、第2コネクタ20が磁力形成部材24を有しているので、第1接点部11と磁力形成部材24とが磁力で引き寄せ合う。その結果、第1接点部11が、磁力形成部材24の下側に位置している第2接点部21に引き寄せられ、第2接点部21に接触する。磁力形成部材24は、第2基板22の本体部22aに対応するサイズを有している。そのため、磁力形成部材24の力は本体部22aの全域に作用する。
[接点部の変位]
上述したように、第1接点部11は第1基板12に取り付けられている。第1コネクタ10の例において、第1基板12は可撓性を有する材料で形成されているフラット基板である。すなわち、第1基板12はFlexible Flat Cable(FFC)やFlexible Printed Circuit(FPC)と称される基板である。このため、第1基板12において第1接点部11が取り付けられている部分12c(図6参照)は、第2基板22の撓みにより、上下方向での変位が許容されている(以下では、この部分12cを「接点支持部」と称する。)。この構造により、第2接点部21と第1接点部11との間に過剰な力が作用することを防ぐことができる。例えば、第1接点部11の位置が正規の位置から上方にずれている状態で第1コネクタ10と第2コネクタ20とが接続し、第1接点部11が第2接点部21によって押されたとき、第2基板22の撓みにより、第1接点部11は下方に変位できる。その結果、第2接点部21と第1接点部11との間に過剰な力が作用することを防ぐことができる。なお、後述するストッパ面13e、23eの誤差に起因して第2接点部21が第1接点部11から僅かに離れている場合、第1接点部11は磁力で引き上げられて、第2接点部21に接することができる。つまり、第1基板12の撓みにより、第1接点部11と第2接点部21の相対位置の誤差を吸収できる。
第1基板12と第1ベース部材13の材料は樹脂である。第1基板12は第1ベース部材13よりも剛性の低い材料で形成される。第1基板12は、例えばポリイミドで形成される。第1ベース部材13は、例えばポリスチレンや、ABS樹脂などの樹脂によって形成される。
第1接点部11の上面11a(第2接点部21が接する面)は、粗面化されてもよい。例えば、第1接点部11の外面にめっき処理(例えば、ニッケルめっきや、金めっき)がなされ、そのめっきが粗面化されてもよい。そして、第1接点部11の上面11aに、多数の微小な突起(例えば、高さ1μm程度の突起)が形成されてもよい。こうすることによって、第1接点部11の上面11aと第2接点部21との間の接触力(磁力形成部材24と第1接点部11との間の磁力)が小さくても、粗面化により形成された突起によって十分な接触圧が得られる。その結果、電気的な接続の安定性が確保され得る。第1接点部11の変位が許容されている第1コネクタ10の構造によると、第1接点部11に過剰な力が作用しないので、粗面化により形成された突起を保護できる。
図6に示すように、第1基板12は第1ベース部材13の下側に取り付けられている。第1基板12は、第1ベース部材13の下側に、例えば接着又は融着される。それらの取付位置は、第1接点部11が取り付けられている接点支持部12cから離れている。このことによって、第1ベース部材13に対する接点支持部12cの相対変位が可能となっている。
第1コネクタ10の例では、第1ベース部材13は、その下面13dの外縁に下方に突出している凸部13c(図6参照)を有している。例えば、この凸部13cが第1基板12に取り付けられている。凸部13cの内側の領域(第1接点部11が位置している領域)では、第1ベース部材13と第1基板12は取り付けられない。第1ベース部材13と第1基板12との取付位置(第1コネクタ10の例において、凸部13c)と、第1基板12の接点支持部12cとの距離L1(図6参照)は、第1接点部11に許容する変位に応じて設定されてよい。第1コネクタ10の例では、距離L1は第1基板12の厚さT1よりも大きい。
第1ベース部材13と第1基板12との取付位置は、第1ベース部材13の外縁の全周に亘って設けられてもよいし、第1ベース部材13の外縁の一部にだけ設けられてもよい。また、第1ベース部材13と第1基板12との取付位置は、第1ベース部材13の外縁よりも内側の領域に設けられてもよい。この場合、第1基板12には、接点支持部12cの上下方向での変位を許容するスリットが形成されてもよい。
図2に示すように、第1ベース部材13は下方に突出する凸部13gを有している。凸部13gも接点支持部12cから離れた位置に位置している。一方、第1基板12には取付穴12dが形成されている。第1ベース部材13が第1基板12上に配置されると、凸部13gは取付穴12dに嵌まる。凸部13gは取付穴12dに取り付けられてもよい。例えば、凸部13gは取付穴12dに嵌まり、その端部は第1基板12の下面に溶着されてもよい。この凸部13gを利用すると、第1基板12と第1ベース部材13との取付作業を容易化できる。なお、このように凸部13gを利用して第1ベース部材13と第1基板12とを取り付ける場合、上述した第1ベース部材13の外縁に形成された凸部13cは第1基板12に取り付けてもよいし、第1基板12に取り付けなくてもよい。
図6に示すように、第1コネクタ10の例では、第1ベース部材13の下面13dと第1基板12は、環状の凸部13cの内側の領域において、それらの間の隙間Gを有している。そのため、第1基板12の接点支持部12c(及び接点支持部12cの周りの部分)は、第1ベース部材13の下面13dから下方に離れている。このことによって、第1基板12の撓みによる、接点支持部12cの上方への変位も許容されている。
上述したように、第1接点部11は、第1ベース部材13に形成されている収容孔13aの内側に配置されている。第1接点部11は収容孔13aの内側で上下動可能となっている。収容孔13aの内径は第1接点部11の外径よりも僅かに大きくなっており、収容孔13aの内面と第1接点部11の外面との間には隙間が確保されている。そのため、第1接点部11は、収容孔13aの内側でスムーズに動くことができる。
[ストッパ面]
第1コネクタ10と第2コネクタ20は、上下方向において互いに向き合っている第1ストッパ面であるストッパ面13eと、第2ストッパ面であるストッパ面23eとをそれぞれ有している(図6参照)。コネクタ10、20の例では、ストッパ面13eは第1ベース部材13に形成され(図1参照)、ストッパ面23eは第2ベース部材23に形成されている(図4参照)。ストッパ面13e、23eが互いに当たっているとき、第1コネクタ10と第2コネクタ20の上下方向での相対位置が固定される。
ストッパ面13e、23eが互いにあたっており、且つ第1接点部11が初期位置あるとき、第1接点部11の上面11aが第2接点部21に接触しないように、第1接点部11の初期位置は規定されてもよい。例えば、第1接点部11が初期位置にあるとき、第1接点部11の上面11aは第1ベース部材13の上面13bより低くてもよい。この場合、作業者が第1コネクタ10と第2コネクタ20とを接続するとき、まず第1コネクタ10のストッパ面13eと第2コネクタ20のストッパ面23eとが当接し、第1接点部11と第2接点部21とが磁力によって引き合い、互いに接触する。このようにすれば、第1接点部11と第2接点部21とが、急激な速さで衝突し、破損することを防止できる。
第1コネクタ10と第2コネクタ20とを接続させた後、第1コネクタ10と第2コネクタ20の接続方向に対して、外部から過剰な力が掛かった場合、接点支持部12cは第1基板12の撓みによって下方への変位が許容されているため、第2接点部21から第1接点部に対して過剰な力が作用することを接点支持部12cの変位によって防止できる。
第1コネクタ10の例では、第1基板12は、ストッパ面13eが形成されている第1ベース部材13に取り付けられている。そのため、第1基板12とストッパ面13eとの相対位置を高い精度で管理できる。その結果、第1接点部11と第2接点部21との間に作用する接触圧も高い精度で管理できる。コネクタ10、20の例とは異なり、ストッパ面13e、23eが形成される部材は、ベース部材13、23でなくてもよい。
図1に示すように、第1ベース部材13は、その上面の外縁に上方に突出する凸部13fを有している。凸部13fは、第1コネクタ10の平面視において環状であり、凸部13fの内側の領域に、複数の第1接点部11が配置される収容孔13aが形成されている。凸部13fの上端がストッパ面13eとなっている。図4に示すように、第2ベース部材23は、上述した第2基板22の本体部22aや磁力形成部材24を取り囲む環状のストッパ面23eを有している。ストッパ面23eは下方を向いている。
なお、コネクタ10、20の例では、ストッパ面13e、23eが互いに当たっているとき、第1基板12は、第2基板22の本体部22aによって第1接点部11を介して下方に押されていない。言い換えれば、ストッパ面13e、23eが接しているとき、第1接点部11と第1基板12の位置(第1ベース部材13に対する相対的な位置)は、第1接点部11と第1基板12に力が作用していない初期位置となる。したがって、第1接点部11と第2接点部21は、第1接点部11と磁力形成部材24との間の磁力だけで互いに接している。
コネクタ10、20の例とは異なり、ストッパ面13e、23eが互いに当たっているとき、第1基板12は、第2基板22の本体部22aによって第1接点部11を介して下方に押されてもよい。この場合、第1接点部11と第2接点部21は、第1接点部11と磁力形成部材24との間の磁力と、第1基板12の弾性力とによって互いに接触する。
コネクタ10、20の例では、ストッパ面13e、23eは、複数の第1接点部11と第2接点部21を取り囲む周方向の全体に亘って形成されている。この構造によれば、第1接点部11と第2接点部21との間に塵が入ることを防ぐことができる。また、第1コネクタ10が第2コネクタ20に対して傾斜することを防ぐことができる。
ストッパ面13e、23eの位置は、コネクタ10、20の例に限られない。ストッパ面13e、23eは、複数の第1接点部11と第2接点部21を取り囲む周方向の一部にだけ形成されてもよい。さらに他の例として、第2ベース部材23の下面の外縁に下方に突出する凸部が形成され、この凸部の下端がストッパ面23eとして機能してもよい。この場合、第1ベース部材13には凸部13fは形成されなくてもよい。さらに他の例として、第1接点部11の上面11aと同一平面に位置している第1ベース部材13の上面13b(図1参照)がストッパ面として利用されてもよい。
[相対回転]
第1コネクタ10と第2コネクタ20は、上下方向に沿った中心線C1を中心として相対回転可能であってよい。第1コネクタ10と第2コネクタ20が相対回転した場合でも、第1接点部11と第2接点部21との接触が維持されるように構成されてよい。コネクタ10、20の例では、図3に示すように、第2コネクタ20の複数の第2接点部21のそれぞれが、中心線C1を中心とする円形に形成され、複数の第1接点部11は複数の第2接点部21にそれぞれ対向している。
詳細には、第2コネクタ20において、第2接点部21Aは中心線C1又は中心線C1の近傍で中心線C1を囲み、第2接点部21Bは第2接点部21Aを取り囲む環状であり、第2接点部21Cは第2接点部21Bを取り囲む環状である。第1コネクタ10において、第1接点部11Aは中心線C1に位置し、第2接点部21Aと向き合っている。第1接点部11Bは中心線C1から離れて位置し、第2接点部21Bと上下方向に向き合っている。第1接点部11C、11Dは中心線C1からさらに離れており、第2接点部21Cと上下方向で向き合っている。この構造により、第1コネクタ10と第2コネクタ20とが相対回転した場合でも、第1接点部11Aと第2接点部21Aとの接触、第1接点部11Bと第2接点部21Bとの接触、第1接点部11C、11Dと第2接点部21Cとの接触が維持される。第2接点部21Cには2つの第1接点部11C、11Dが接している。
第2接点部21B、21Cは中心線C1を中心とする周方向の全域(360度)に亘って形成されている。そのため、第1コネクタ10と第2コネクタ20の相対回転は360度に亘って許容されている。第2コネクタ20の例とは異なり、第2接点部21B、21Cは中心線C1を中心とする周方向の一部にだけ形成されてもよい。すなわち、第2接点部21B、21Cは円弧状に形成されてもよい。この場合、第2接点部21B、21Cは、コネクタ10、20に許容される相対回転の角度(例えば、90度や180度など)に応じた長さを有する。
図6に示すように、コネクタ10、20が接続しているとき、第2基板22の本体部22aと磁力形成部材24の下部は、第1コネクタ10が有している環状の凸部13fの内側に位置している。このため、第1コネクタ10と第2コネクタ20の水平方向での位置ずれを凸部13fによって抑えることができる。第2コネクタ20が凸部13fの内面に当たるまで、コネクタ10、20の相対位置がずれた場合でも、第1接点部11と第2接点部21との接触が維持されるように、第1接点部11の径や第2接点部21の幅が規定されてよい。
第2コネクタ20が有している磁力形成部材24の形状・サイズは、最も大きな第2接点部21(第2コネクタ20の例において第2接点部21C)の形状・サイズに対応している。すなわち、第2コネクタ20は、複数の第2接点部21について共通の磁力形成部材24を有している。そのため、磁力形成部材24が押す力は3つの第2接点部21A、21B、21Cの全域に作用する。その結果、2つのコネクタ10、20が相対回転した場合でも、第2接点部21と第1接点部11の間の接触圧は維持され得る。ここで説明する例とは異なり、第2コネクタ20は複数の磁力形成部材24を有し、複数の磁力形成部材24の位置は複数の第1接点部11の位置にそれぞれ対応していてもよい。
[まとめ]
以上説明したように、コネクタ組立体100では、第1コネクタ10は、第1接点部11と、第1接点部11が取り付けられている接点支持部12cを有している第1基板12とを有している。第2コネクタ20は、第1接点部11と接触するための第2接点部21を有している。第1基板12は可撓性を有しているフラット基板である。また、第1基板12において第1接点部11が取り付けられている接点支持部12cは、第1基板12の撓みによって上下方向での変位が許容されている。この構造によると、第1接点部11と第2接点部21とが過剰に大きな力で衝突することを抑えることができる。
[その他]
なお、第1接点部11が硬質磁性体(磁石)である場合、第1接点部11の磁化は次の工程で行うことができる。例えば、第1接点部11が第1基板12の導体線路12aにはんだ付けされる場合、第1接点部11は、導体線路12aにはんだで取り付けられた後に、磁化されてよい。第1接点部11が導体線路12aに接着剤で取り付けられる場合、第1接点部11の磁化は、第1接点部11が接着された後又は第1接点部11が接着される前のいずれにおいても、行うことができる。第1接点部11は第1基板12と一体に成形されてもよい。例えば、第1接点部11は、磁性体を含有する樹脂(プラスチック)であってもよい。そして、そのプラスチックが第1基板12に成形されてもよい。この場合、第1接点部11の磁化は、第1接点部11が第1基板12に成形された後に、行うことができる。
なお、本開示で提案するコネクタ及びコネクタ組立体は、上述したコネクタ10、20及びコネクタ組立体100に限られず、種々の変更がなされてよい。
図7は、本開示で提案するコネクタ及びコネクタ組立体の変形例であるコネクタ組立体200を示す断面図である。この図において、これまで説明した部分と同一の部分については同一符号を付している。コネクタ組立体200について説明のない事項は、コネクタ組立体100の例と同じである。
コネクタ組立体200では、第1コネクタ10はダンパー部材14を有している。ダンパー部材14は、例えば、第1ベース部材13の下面13dと第1基板12との間に配置される。ダンパー部材14は、例えば、ゴムやゲルである。ダンパー部材14はばねでもよい。ダンパー部材14は、第1接点部11が磁力によって第2接点部21に近づくときに、第1接点部11の加速を抑え、第1接点部11が第2接点部21に衝突する際に作用する衝撃力を軽減する。
さらに他の例では、第1基板12はリジット基板であってもよい。この場合、第1基板12は上下方向における変位が許容されるように、第1ベース部材13に取り付けられてもよい。
さらに他の例では、第2コネクタ20は磁力形成部材24を有していなくてもよい。この場合、第2コネクタ20は、第1コネクタ10と同様に、強磁性体で形成される接点部を有してもよい。
第1コネクタ10と第2コネクタ20は必ずしも相対回転可能でなくてもよい。この場合、2つのコネクタ10、20は円形でなくてもよい。
また、コネクタ10、20はストッパ面13e、23eを有していなくてもよい。この場合、コネクタ10、20の位置決めは、コネクタ10、20を搭載する電気機器に形成されてもよい。
10 第1コネクタ、11・11A・11B・11C・11D 接点部、11a 上面、12 第1基板、12a 導体線路、12b 端部、12c 接点支持部、13 第1ベース部材、13a 収容孔、13c 凸部、13d 下面、13e ストッパ面、13f 凸部、14 ダンパー部材、20 第2コネクタ、21・21A・21B・21C 接点部、22 第2基板、22a 本体部、22b 外部接続部、23 第2ベース部材、23a 孔、23e ストッパ面、24 磁力形成部材、100・200 コネクタ組立体。

Claims (9)

  1. 第1接点部と、前記第1接点部が取り付けられている又は成形されている接点支持部を有している第1基板とを有している第1コネクタと、
    前記第1接点部と接触するための第2接点部を有している第2コネクタと
    を有し、
    前記第1基板は可撓性を有しているフラット基板であり、
    前記第1基板の撓みにより、前記接点支持部の前記第1の方向での変位が許容されている
    コネクタ組立体。
  2. 前記第1接点部と前記第2接点部は第1の方向において磁力で互いに近づくように構成されている
    請求項1に記載のコネクタ組立体。
  3. 前記第1接点部は、前記第1基板に取り付けられている強磁性体である
    請求項2に記載のコネクタ組立体。
  4. 前記第1コネクタは、前記第1接点部が内側に配置される収容孔が形成されているベース部材を有している
    請求項2に記載のコネクタ組立体。
  5. 前記第1コネクタは、第1ストッパ面を有し、
    前記第2コネクタは、前記第1の方向で前記第1ストッパ面と向き合っている第2ストッパ面を有し、
    前記第1ストッパ面と前記第2ストッパ面とは互いに当たっているとき、前記第1接点部と前記第2接点部とが接し、且つ、前記第1コネクタと前記第2コネクタの前記第1の方向での相対位置が固定される
    請求項2に記載のコネクタ組立体。
  6. 前記第2コネクタは、前記第1の方向において前記第2接点部を挟んで前記第1コネクタとは反対側に位置し且つ強磁性体で形成されている磁力形成部材を有している
    請求項2に記載のコネクタ組立体。
  7. 前記第2コネクタは、前記第2接点部が形成されている又は取り付けられている第2基板を有し、
    前記第2基板の前記磁力形成部材は、前記第1の方向において前記第2基板を挟んで前記第1コネクタとは反対側に位置している
    請求項6に記載のコネクタ組立体。
  8. 前記第1コネクタは、前記第1基板の前記接点支持部の動きを緩和するダンパー部材を有している
    請求項1に記載のコネクタ組立体。
  9. 第1接点部と、
    前記第1接点部が取り付けられている又は成形されている接点支持部を有している第1基板とを有し、
    前記第1基板は可撓性を有しているフラット基板であり、
    前記第1基板の撓みにより、前記接点支持部の前記第1の方向での変位が許容されている
    コネクタ。
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