JP2020012399A - 過給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】過給モードを切替可能に構成されたエンジンが搭載される車両が悪路を走行する場合において、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度を低減する。【解決手段】過給システムは、第1コンプレッサを有する第1過給機と、第1コンプレッサとは並列に設けられた第2コンプレッサを有する第2過給機と、第1過給機を用いるシングル過給モードと、第1および第2過給機を用いるツイン過給モードとを切替可能に構成された制御装置とを備る。制御装置は、シングル過給モード中において、第1コンプレッサの回転速度が切替しきい値よりも低い場合に過給モードをシングル過給モードに維持する。制御装置は、車両の走行モードが悪路モードである場合は、そうでない場合よりも切替しきい値よりも高い値に設定することによって、シングル過給モードを維持する第1コンプレッサの回転速度領域を拡大する。【選択図】図6

Description

本開示は、車両に搭載されるエンジンの過給システムに関する。
特開平2−119625号公報(特許文献1)には、各々がエンジンの吸気を過給する2つの過給機を備え、一方の過給機のみを用いる第1過給モードと、双方の過給機を用いる第2過給モードとのどちらかにエンジンの過給モードを切り替え可能に構成された過給システムが開示されている。
特開平2−119625号公報
エンジンが搭載される車両が岩場、雪面などの悪路を走行している場合にエンジンの過給モードの切替が行なわれると、エンジントルクが瞬間的(一時的)に低下し、アクセル操作が安定せず、ユーザにとって運転しづらい状況に陥ることが懸念される。しかしながら、特開平2−119625号公報には、このような問題およびその対策について何ら言及されていない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、過給モードを切替可能に構成されたエンジンが搭載される車両が悪路を走行する場合において、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度を低減することである。
(1) 本開示による過給システムは、車両に搭載されるエンジンの吸気を過給する過給システムであって、エンジンの吸気通路に設けられた第1コンプレッサを有する第1過給機と、吸気通路に設けられた第2コンプレッサを有する第2過給機と、第2過給機を用いずに第1過給機を用いる第1過給モードと、少なくとも第2過給機を用いる第2過給モードとのどちらかにエンジンの過給モードを切り替え可能に構成された制御装置とを備える。制御装置は、第1過給モード中において、車両が悪路を走行すると判定される場合は、車両が悪路を走行すると判定されない場合よりも、第1過給モードを維持する第1コンプレッサの回転速度領域を拡大する。
一般的に、車両が市街地を走行する場合にはエンジンの低回転領域から高回転領域まで幅広く使用されるのに対し、車両が悪路を走行する場合にはエンジンの高回転領域はあまり使用されない。この点に鑑み、上記システムは、車両が悪路を走行すると判定される場合は、第1過給モードを維持する第1コンプレッサの回転速度領域を拡大する。これにより、エンジンの高回転領域があまり使用されず第2過給モードへの切替を行なう必要性が低い悪路走行中において、第1過給モードを維持し易くする(すなわち第2過給モードへの切替を実行し難くする)ことができる。その結果、車両が悪路を走行する場合において、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度を低減することができる。
(2) ある形態においては、第2コンプレッサは、吸気通路に第1コンプレッサと並列に設けられる。第2過給モードは、第1過給機および第2過給機を用いるモードである。制御装置は、第1過給モード中において第1コンプレッサの回転速度がしきい値よりも低い場合に過給モードを第1過給モードに維持する。制御装置は、車両が悪路を走行すると判定されない場合はしきい値を第1しきい値に設定し、車両が悪路を走行すると判定される場合はしきい値を第1しきい値よりも高い第2しきい値に設定する。
上記形態によれば、第1過給モードを維持する第1コンプレッサの回転速度領域を、第1しきい値と第2しきい値との差分だけ拡大することができる。
(3) ある形態においては、過給システムは、ユーザの操作に応じて車両の走行モードを悪路モードと非悪路モードとのどちらかに設定するように構成された装置をさらに備える。制御装置は、走行路面モードが非悪路モードである場合に車両が悪路を走行しないと判定し、走行路面モードが悪路モードである場合に車両が悪路を走行すると判定する。
上記形態によれば、ユーザによって選択される走行モードが悪路モードであるか否かに基づいて、車両が悪路を走行するか否かを判定することができる。
本開示によれば、エンジンが搭載される車両が悪路を走行する場合において、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度を低減することができる。
過給システムを搭載したエンジンの概略構成の一例を示す図である。 市街地使用域R1と、市街地モード中の過給モードの切替ラインL1との関係をエンジン動作マップ上に示した図である。 悪路使用域R2と、悪路モード中の過給モードの切替ラインL2との関係をエンジン動作マップ上に示した図である。 市街地モード中の切替しきい値N1の一例をコンプレッサ動作マップ上に示した図である。 市街地モード中のコンプレッサ回転速度、エンジン過給圧、エンジントルクの変化の一例を示す図である。 悪路モード中の切替しきい値N2の一例をコンプレッサ動作マップ上に示した図である。 悪路モード中のコンプレッサ回転速度、エンジン過給圧、エンジントルクの変化の一例を示す図である。 制御装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態による過給システムを搭載したエンジン1の概略構成の一例を示す図である。エンジン1は、車両に搭載され、車両を走行させるための駆動力を発生するために用いられる。本実施の形態ではエンジン1がディーゼルエンジンである場合を一例として説明するが、エンジン1はたとえばガソリンエンジンであってもよい。
エンジン1は、いわゆるV型の多気筒(図1に示す例では6気筒)のエンジンである。エンジン1は、バンク10A,10Bと、エアクリーナ20と、インタークーラ25と、吸気マニホールド28A,28Bと、第1過給機30と、第2過給機40と、排気マニホールド50A,50Bと、排気処理装置81と、制御装置200とを備える。
バンク10Aには、複数(図1に示す例では3つ)の気筒12Aが形成される。バンク10Bには、複数(図1に示す例では残りの3つ)の気筒12Bが形成される。各気筒12A,12B内にはピストン(図示せず)が収納されており、ピストンの頂部と気筒の内壁とによって燃焼室(燃料が燃焼する空間)が形成されている。さらに、各気筒12A,12Bには、燃料を噴射するためのインジェクタ(図示せず)が設けられる。各インジェクタから噴射する燃料の噴射量およびタイミングは制御装置200によって制御される。
各気筒12A,12Bのピストンは、コネクティングロッドを介して共通のクランクシャフト(図示せず)に連結される。各気筒12A,12B内において所定の順序で燃料が燃焼することによってピストンが各気筒12A,12B内を摺動し、ピストンの上下運動がコネクティングロッドを経由してクランクシャフトの回転運動に変換される。
第1過給機30は、コンプレッサ31とタービン32とを含むターボチャージャーである。第1過給機30のコンプレッサ31は、エンジン1の吸気通路(すなわち、エアクリーナ20から吸気マニホールド28A,28Bまでの通路)に設けられる。第1過給機30のタービン32は、エンジン1の排気通路(すなわち、排気マニホールド50A,50Bから排気処理装置81までの通路)に設けられる。
コンプレッサ31内には、コンプレッサホイール33が回転自在に収納される。タービン32内には、タービンホイール34と可変ノズル機構35とが設けられ、タービンホイール34は、回転自在にタービン32内に収納される。コンプレッサホイール33と、タービンホイール34とは、回転軸36によって連結されており、一体的に回転する。コンプレッサホイール33は、タービンホイール34に供給される排気のエネルギー(排気エネルギー)によって回転駆動される。
可変ノズル機構35は、タービンホイール34の外周側に配置され、排気流入口から供給される排気をタービンホイール34に導く複数のノズルベーン(図示せず)と、複数のノズルベーンの各々を回転させることによって隣接するベーン間の隙間(以下「VN開度」ともいう)を変化させる駆動装置(図示せず)とを含む。駆動装置は、たとえば、制御装置200からの動作指令に応じてノズルベーンを回転させて、VN開度を変化させる。
第2過給機40は、コンプレッサ41とタービン42とを含むターボチャージャーである。第2過給機40のコンプレッサ41は、エンジン1の吸気通路において、第1過給機30のコンプレッサ31に並列して設けられ、エンジン1の吸気を過給する。すなわち、本実施の形態による過給システムは、第1過給機30および第2過給機40を並列に配列した、いわゆるパラレル型のツインターボである。第2過給機40のタービン42は、エンジン1の排気通路に設けられる。
第2過給機40のコンプレッサ41およびタービン42は、第1過給機30のコンプレッサ31およびタービン32と同様の構成を有する。具体的には、コンプレッサ41内には、コンプレッサホイール43が回転自在に収納される。タービン42内には、タービンホイール44と可変ノズル機構45とが設けられ、タービンホイール44は、回転自在にタービン42内に収納される。コンプレッサホイール43と、タービンホイール44とは、回転軸46によって連結されており、一体的に回転する。コンプレッサホイール43は、タービンホイール44に供給される排気エネルギーによって回転駆動される。なお、可変ノズル機構45は、可変ノズル機構35と同様の構成を有するため、その詳細な説明は繰り返さない。
エアクリーナ20は、吸気口(図示せず)から吸入された空気から異物を除去する。エアクリーナ20には、吸気管23の一方端が接続される。吸気管23の他方端は、吸気管21の一方端および吸気管22の一方端に接続される。
吸気管21の他方端は、第1過給機30のコンプレッサ31の吸気流入口に接続される。第1過給機30のコンプレッサ31の吸気流出口は、吸気管37を介してインタークーラ25に接続される。コンプレッサ31は、コンプレッサホイール33の回転によって吸気管21から吸入される空気を過給して吸気管37に供給する。
吸気管22の他方端は、第2過給機40のコンプレッサ41の吸気流入口に接続される。第2過給機40のコンプレッサ41の吸気流出口は、吸気管47を介して吸気管37の途中の合流部P3に接続される。コンプレッサ41は、コンプレッサホイール43の回転によって吸気管22から吸入される空気を過給して吸気管47に供給する。
吸気管47の途中には制御弁62が設けられている。制御弁62は、制御装置200によって開閉制御される。
コンプレッサ31によって過給された空気と、コンプレッサ41によって過給され制御弁62を通過した空気とは、合流部P3で合流してインタークーラ25に流入する。
インタークーラ25は、流入した空気を冷却するように構成される。インタークーラ25は、たとえば空冷式又は水冷式の熱交換器である。インタークーラ25には、2カ所の吸気流出口が設けられる。インタークーラ25の一方の出口は、吸気管27Aを介して吸気マニホールド28Aに接続される。インタークーラ25の他方の出口は、吸気管27Bを介して吸気マニホールド28Bに接続される。
吸気マニホールド28A、28Bは、それぞれバンク10A、10Bにおける気筒12A、12Bの吸気ポート(図示せず)に連結される。
なお、吸気管47において制御弁62よりも上流側(コンプレッサ41側)に位置する接続部P4は、還流管48を介して吸気管21に接続されている。
還流管48の途中には制御弁64が設けられている。還流管48を通じて還流する空気の量は、制御弁64によって変更可能である。制御弁64は、制御装置200によって制御される。
排気マニホールド50A,50Bは、それぞれバンク10A,10Bにおける気筒12A,12Bの排気ポート(図示せず)に連結される。
各気筒12A,12Bから排出された排気(燃焼後のガス)は、エンジン1の排気通路を経由して車外に排出される。上記の排気通路は、排気マニホールド50A,50Bと、排気管51A,51Bと、接続部P1と、排気管52A,52B,53A,53Bと、合流部P2とを含む。
排気マニホールド50Aは、排気管51Aの一方端に接続される。排気マニホールド50Bは、排気管51Bの一方端に接続される。排気管51Aの他方端と、排気管51Bの他方端とは、接続部P1の一方端に接続される。接続部P1の他方端は、排気管52Aの一方端および排気管52Bの一方端に接続される。
排気管52Aの他方端は、タービン32の排気流入口に接続される。タービン32の排気流出口は、排気管53Aを介して合流部P2に接続される。排気管52Bの他方端は、タービン42の排気流入口に接続される。タービン42の排気流出口は、排気管53Bを介して合流部P2に接続される。
排気管52Bの途中には制御弁66が設けられる。制御弁66は、制御装置200によって開閉制御される。
合流部P2は、排気処理装置81に接続される。タービン32を通過した空気と、タービン42を通過した空気とは、合流部P3で合流して排気処理装置81に流入する。排気処理装置81は、たとえば、SCR触媒、酸化触媒、あるいは、PM除去フィルタ等によって構成され、合流部P3から流入する排気を浄化する。
エンジン1の動作は、制御装置200によって制御される。制御装置200は、各種処理を行なうCPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよびデータを記憶するROM(Read Only Memory)およびCPUの処理結果等を記憶するRAM(Random Access Memory)等を含むメモリと、外部との情報のやり取りを行なうための入・出力ポート(いずれも図示せず)とを含む。入力ポートには、エアフローメータ102、エンジン回転速度センサ104、圧力センサ105,106、走行モード切替スイッチ107などの各種センサ類が接続される。出力ポートには、制御対象となる機器(たとえば、複数のインジェクタ、可変ノズル機構35,45、制御弁62,64,66等)が接続される。
エアフローメータ102は、吸気管23を流れる吸気の流量(吸入空気量)を検出し、検出結果を示す信号を制御装置200に送信する。エンジン回転速度センサ104は、エンジン1のクランクシャフトの回転速度(エンジン回転速度)を検出し、検出結果を示す信号を制御装置200に送信する。圧力センサ105は、第1過給機30のコンプレッサ31における吸入圧力Pinを検出し、検出結果を示す信号を制御装置200に送信する。圧力センサ106は、第1過給機30のコンプレッサ31における吐出圧力Poutを検出し、検出結果を示す信号を制御装置200に送信する。
走行モード切替スイッチ107は、ユーザが車両の走行モードを選択する操作を入力するための手動スイッチである。本実施の形態においては、走行モードに、「市街地モード(非悪路モード)」と「悪路モード」とが含まれる。市街地モードは、アスファルトなどで舗装された路面を車両が走行することを想定した走行モードである。悪路モードは、岩場あるいは雪道などの未舗装の路面(悪路)を車両が走行することを想定した走行モードである。走行モード切替スイッチ107は、ユーザが市街地モードおよび悪路モードのどちらを選択しているのかを示す信号を制御装置200に送信する。
制御装置200は、各センサおよび走行モード切替スイッチ107からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1が所望の運転状態となるように各種機器を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
<エンジンの過給モード>
制御装置200は、制御弁62,64,66を制御することにより、エンジン1の過給モードを、第1過給機30のみで過給を行なう「シングル過給モード」と、第1過給機30および第2過給機40の両方で過給を行なう「ツイン過給モード」との間で切り替えるように構成される。
制御装置200は、シングル過給モードにおいて、制御弁62,64,66をいずれも閉状態にする。これにより、排気マニホールド50A,50Bを流通する排気が、第2過給機40のタービン42には流れずに、第1過給機30のタービン32に流れる状態となる。また、制御弁62,64が閉状態であるため、第2過給機40のコンプレッサ41は合流部P3および吸気管21と遮断される。これにより、シングル過給モードにおいては、第2過給機40を用いずに第1過給機30のみを用いて過給が行なわれる。
制御装置200は、ツイン過給モードにおいて、制御弁64を閉状態にしつつ、制御弁62,66の両方を開状態にする。これにより、排気マニホールド50A,50Bを流通する排気が、第1過給機30のタービン32および第2過給機40のタービン42の両方に流れる状態となる。また、制御弁62が開状態であるため、第2過給機40のコンプレッサ41が合流部P3と連通される。これにより、ツイン過給モードにおいては、第1過給機30および第2過給機40の双方を用いて過給が行なわれる。
<過給モードの切替>
上述のように、本実施の形態による過給システムにおいては、エンジン1の過給モードを「シングル過給モード」と「ツイン過給モード」との間で切り替えることができる。
一般的に、過給モードの切替時には、エンジン過給圧が瞬間的(一時的)に低下し、その影響でエンジントルクの変動(段差)が生じ得る。したがって、車両の悪路走行中に過給モードの切替が行なわれると、過給モード切替によるエンジントルク変動の影響でアクセル操作が安定せず、ユーザにとって運転しづらい状況に陥ることが懸念される。
このような問題を解決するために、本実施の形態においては、市街地モード中の過給モードの切替条件と、悪路モード中の過給モードの切替条件とが別々に設定される。そして、悪路モード中の過給モードの切替条件が、市街地モード中の過給モードの切替条件よりも、過給モードの切替が実行され難い条件に設定される。これにより、悪路モード中には、過給モード切替によるエンジントルク変動そのものが生じ難くなる。また、市街地モード中(非悪路モード中)には、過給モード切替によるエンジントルク変動の大きさが低減される。以下、これらの点について詳しく説明する。
<<市街地モード中の過給モードの切替>>
図2は、市街地モード中に使用される頻度の高いエンジン1の運転領域(以下「市街地使用域R1」ともいう)と、市街地モード中の過給モードの切替ラインL1との関係をエンジン動作マップ上に示した図である。エンジン動作マップは、エンジン回転速度およびエンジントルク(エンジン負荷)をパラメータとしてエンジン1の動作領域を規定するマップである。
図2に示す「最大出力ライン」は、各回転速度毎のエンジン1の最大出力を繋ぎ合わせたラインである。したがって、最大出力ラインよりも低トルク側の領域が、エンジン1の運転可能領域である。図2に示す「シングル限界ライン」は、シングル過給モードでのエンジン1(特に第1過給機30および第1過給機30よりも下流側の配管部品)のハード性能を保証可能な限界を示すラインである。したがって、シングル限界ラインを下回る領域(低回転かつ低トルク側の領域)はシングル過給モードを維持可能な領域であり、シングル限界ラインを超える領域(高回転かつ高トルク側の領域)はハード制約によってシングル過給モードを維持できない領域である。
図2に示す「切替ラインL1」は、市街地モード中においてシングル過給モードとツイン過給モードとの切替が行なわれるラインである。すなわち、市街地モード中においては、切替ラインL1を下回る領域でエンジン1が運転される場合にはシングル過給モードが選択され、切替ラインL1を超える領域でエンジン1が運転される場合にはツイン過給モードが選択される。
市街地使用域R1は、図2に示すように、エンジン1の運転可能領域(最大出力ラインよりも低トルク側の領域)のほぼ全域に亘っており、シングル限界ラインを超える領域を多く含んでいる。そのため、市街地モード中においては、シングル限界ラインを超える領域でエンジン1が運転される頻度が比較的高くなることが想定される。言い換えれば、市街地モード中においては、ハード制約上、シングル過給モードを維持しておくことは難しく、過給モードの切替を行なう必要性が高い。
それにも関わらず、仮に切替ラインL1がシングル限界ライン付近であると、エンジン1が高回転かつ高トルクの状態で過給モードの切替が実行されることになり、その分、過給モード切替によるエンジントルク変動の大きさも増加してしまうことが懸念される。
この点に鑑み、本実施の形態においては、市街地モード中の切替ラインL1がシングル限界ラインよりも十分に低回転かつ低トルク側となるように調整される。これにより、エンジン使用領域が広く過給モードの切替を行なう必要性が高い市街地モード中において、過給モード切替によるエンジントルク変動の大きさが低減される。
<<悪路モード中の過給モードの切替>>
図3は、悪路モード中に使用される頻度の高いエンジン1の運転領域(以下「悪路使用域R2」ともいう)と、悪路モード中の過給モードの切替ラインL2との関係をエンジン動作マップ上に示した図である。図3に示す「最大出力ライン」、「シングル限界ライン」および「切替ラインL1」は、上述の図2で説明したものと同じである。
悪路使用域R2には、図3に示すように、エンジン1の運転可能領域のうちの高回転領域が含まれていない。その結果、悪路使用域R2は、シングル限界ラインを超える領域をほとんど含んでいない。そのため、悪路モード中においては、エンジン1はシングル限界ライン未満の領域(シングル過給モードを維持可能な領域)で運転される頻度が高く、シングル限界ラインを超える領域(シングル過給モードを維持できない領域)で運転される頻度は非常に低い。
それにも関わらず、仮に悪路モード中の切替ラインL2が市街地モード中の切替ラインL1と同じラインであると、過給モードの切替頻度が不必要に増加し、エンジントルクの変動も頻繁に生じてしまう。悪路走行時にエンジントルクの変動が生じると、市街地走行中よりも車両走行状態が不安定となってしまう可能性が高い。
この点に鑑み、本実施の形態においては、悪路モード中の切替ラインL2がシングル限界ライン付近となるように調整される。これにより、エンジン高回転領域があまり使用されず過給モードの切替を行なう必要性が低い悪路モード中において、過給モードの切替頻度が不必要に増加してしまうことが抑制され、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度が低減される。
<<過給モードの切替条件>>
本実施の形態においては、第1過給機30のコンプレッサホイール33の回転速度(以下「第1コンプレッサ回転速度」あるいは単に「コンプレッサ回転速度」ともいう)が切替しきい値Nth未満であるか否かに基づいて、過給モードの切替が実行される。
上述の図2、図3で説明した切替ラインL1,L2の調整は、過給モードの切替を実行するか否かの判定に用いられる「切替しきい値Nth」を走行モードに応じて変更することによって実現される。以下、この点について詳しく説明する。
<<<市街地モード中の切替しきい値Nth(=N1)>>>
図4は、市街地モード中の切替しきい値N1の一例をコンプレッサ動作マップ上に示した図である。コンプレッサ動作マップは、第1過給機30のコンプレッサ31の吸入空気量と圧力比(吸入圧力pinに対する吐出圧力Poutの比)とをパラメータとして、コンプレッサ31の動作領域を示すマップである。このマップの横軸および縦軸は、ぞれぞれコンプレッサ31の吸入空気量および圧力比を示す。なお、コンプレッサ31の吸入空気量は、たとえばエアフローメータ102で検出される吸入空気量から推定することができる。
図4に示す「過回転ライン」(一点鎖線)は、第1過給機30の過回転領域との境界線を示す。この「過回転ライン」は、エンジン動作マップ上における「シングル限界ライン」(上述の図2、図3参照)に対応する。図4の「サージライン」(二点鎖線)は、第1過給機30においてサージングが発生しやすいサージ領域との境界線を示す。
図4に示す「等回転速度ライン」(細実線)は、コンプレッサ回転速度が等しい動作点を繋ぎ合わせた線を、コンプレッサ回転速度毎に示した線群である。なお、コンプレッサ回転速度は、コンプレッサ31の吸入空気量が多いほど、また圧力比が大きいほど、高い値となる。また、コンプレッサ回転速度は、シングル過給モード中において、エンジン回転速度が高いほど、高い値となる。
図4に示す「切替しきい値N1ライン」(太実線)は、市街地モード中においてシングル過給モードとツイン過給モードとの切替が行なわれるコンプレッサ回転速度である「切替しきい値N1」を示す等回転速度ラインである。この「切替しきい値N1ライン」が、エンジン動作マップ上における「切替ラインL1」(上述の図2参照)に対応する。
コンプレッサ31の動作点が図4に示す動作線A1に沿って変化する場合、動作線A1と切替しきい値N1ラインとの交点が、過給モードの切替ポイントになる。すなわち、市街地モード中において、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N1よりも低い場合(すなわちコンプレッサ動作点が切替しきい値N1ラインに達していない場合)にはシングル過給モードが選択され、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N1よりも高い場合(コンプレッサ動作点が切替しきい値N1ラインを超えている場合)にはツイン過給モードが選択される。
市街地モード中の切替しきい値N1は、図4に示すように、過回転ラインに対応する値よりも十分に低い値に設定される。これにより、上述の図2に示したように、エンジン動作マップ上において、市街地モード中の切替ラインL1が、シングル限界ラインよりも十分に低回転かつ低トルク側に設定されることになる。
図5は、市街地モード中のコンプレッサ回転速度、エンジン過給圧、エンジントルクの変化の一例を示す図である。
市街地モード中においては、切替しきい値Nthが、過回転ライン付近ではなく、過回転ライン付近よりも低い「切替しきい値N1」に設定される。したがって、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N1に達する時刻t1にて、シングル過給モードからツイン過給モードへの切替が行なわれる。この切替時にはエンジン過給圧が瞬間的(一時的)に低下し、この影響でエンジントルク変動(段差)が生じる。しかしながら、切替しきい値Nthが過回転ライン付近に設定される場合に比べて、コンプレッサ回転速度がより低い状態(エンジン1がより低回転かつ低トルクの状態)で過給モードの切替が実行されることになり、その分、エンジントルク変動(段差)の大きさを低減することができる。
<<<悪路モード中の切替しきい値Nth(=N2)>>>
図6は、悪路モード中の切替しきい値N2の一例をコンプレッサ動作マップ上に示した図である。図6に示す「吸入空気量」(横軸)、「圧力比」(縦軸)、「過回転ライン」、「サージライン」、「等回転速度ライン」は、上述の図4で説明したものと同じである。
図6に示す「切替しきい値N2ライン」(太実線)は、悪路モード中においてシングル過給モードとツイン過給モードとの切替が行なわれるコンプレッサ回転速度である「切替しきい値N2」を示す等回転速度ラインである。この「切替しきい値N2」が、エンジン動作マップ上における「切替ラインL2」(上述の図3参照)に対応する。
コンプレッサ31の動作点が図6に示す動作線A2に沿って変化する場合、動作線A2と切替しきい値N2ラインとの交点が、過給モードの切替ポイントになる。すなわち、悪路モード中において、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N2よりも低い場合(すなわちコンプレッサ31の動作点が切替しきい値N2ラインに達していない場合)にはシングル過給モードが選択され、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N2よりも高い場合(コンプレッサ31の動作点が切替しきい値N2ラインを超えている場合)にはツイン過給モードが選択される。
悪路モード中の切替しきい値N2は、図6に示すように、過回転ライン付近(過回転ラインよりも僅かに低い値)に設定される。これにより、上述の図3に示したように、エンジン動作マップ上において、悪路モード中の切替ラインL2が、シングル限界ライン付近となるように設定されることになる。言い換えれば、悪路モード中においては、市街地モード中よりも、シングル過給モードを維持する第1コンプレッサ回転速度領域が、切替しきい値N1と切替しきい値N2との差分量だけ拡大される。
図7は、悪路モード中のコンプレッサ回転速度、エンジン過給圧、エンジントルクの変化の一例を示す図である。
悪路モード中においては、切替しきい値Nthが、過回転ライン付近の「切替しきい値N2」(N2>N1)に設定される。これにより、悪路モード中においては、市街地モード中よりも、シングル過給モードを維持する第1コンプレッサ回転速度領域が拡大されることになる。
したがって、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N1に達した時刻t1以降においても、ツイン過給モードには切り替えられずにシングル過給モードに維持されるため、エンジントルク変動(段差)は生じない。
さらに、悪路走行中においては、上述の図3に示したようにエンジン1の運転可能領域のうちの高回転領域が使用されないため、コンプレッサ回転速度もそれほど高い値にはならない。図7に示す例では、コンプレッサ回転速度が切替しきい値N2未満の値で安定している。そのため、ツイン過給モードへの切替が行なわれることなく、シングル過給モードに維持される。これにより、悪路モード中において、過給モードの切替が不必要に行なわれることが抑制され、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じることが抑制される。
<<過給モードの切替フロー>>
図8は、制御装置200が実行する過給モードの切替処理の概要を示すフローチャートである。
まず、制御装置200は、走行モード切替スイッチ107からの信号に基づいて、ユーザによって選択される走行モードが悪路モードであるか否かを判定する(ステップS10)。この判定は、エンジン1が搭載される車両が悪路を走行するのか否かを判定するための処理である。
走行モードが悪路モードでない場合(ステップS10にてNO)、すなわち走行モードが市街地モードである場合、制御装置200は、車両が悪路を走行しないと判定して、切替しきい値Nthを「切替しきい値N1」に設定する(ステップS20)。切替しきい値N1は、上述の図4に示したように、第1過給機30の過回転ラインよりも十分に低い値に設定される。なお、切替しきい値N1は、制御装置200のメモリに予め記憶しておくことができる。
走行モードが悪路モードである場合(ステップS10にてYES)、制御装置200は、車両が悪路を走行すると判定して、切替しきい値Nthを「切替しきい値N2」に設定する(ステップS30)。切替しきい値N2は、上述の図6に示したように、第1過給機30の過回転ライン付近(過回転ラインよりも僅かに低い値)に設定される。したがって、悪路モード中の切替しきい値N2は、市街地モード中の切替しきい値N1よりも高い値である。この処理によって、悪路モード中においては、市街地モード中よりも、シングル過給モードを維持する第1コンプレッサ回転速度領域が拡大される。なお、切替しきい値N2は、制御装置200のメモリに予め記憶しておくことができる。
次いで、制御装置200は、コンプレッサ動作マップ(上述の図4、図6参照)を用いて第1コンプレッサ回転速度を推定し、推定された第1コンプレッサ回転速度が切替しきい値Nthよりも低いか否かを判定する(ステップS40)。
第1コンプレッサ回転速度が切替しきい値Nthよりも低い場合(ステップS40にてYES)、制御装置200は、過給モードをシングル過給モードに設定する(ステップS50)。
一方、第1コンプレッサ回転速度が切替しきい値Nthよりも高い場合(ステップS40にてNO)、制御装置200は、過給モードをツイン過給モードに設定する(ステップS60)。
以上のように、本実施の形態による制御装置200は、市街地モード中においては、エンジン使用領域が広く過給モードの切替を行なう必要性が高いことに鑑み、切替しきい値Nth(過給モードが切り替えられるコンプレッサ回転速度)を、第1過給機30の過回転ライン付近よりも低い「切替しきい値N1」に設定する。これにより、コンプレッサ回転速度がより低い状態(エンジン1がより低回転かつ低トルクの状態)で過給モードの切替が実行されることになり、その分、エンジントルク変動(段差)の大きさを低減することができる。
一方、制御装置200は、悪路モード中においては、エンジン高回転領域があまり使用されず過給モードの切替を行なう必要性が低いことに鑑み、切替しきい値Nthを第1過給機30の過回転ライン付近の「切替しきい値N2」に設定する。これにより、シングル過給モードを維持可能な第1コンプレッサの回転速度領域が、切替しきい値N1と切替しきい値N2との差分量だけ拡大される。そのため、悪路モード中は、市街地モード中よりも、シングル過給モードが維持され易くなる。その結果、過給モード切替によるエンジントルク変動が生じる頻度を低減することができる。
[変形例1]
上述の本実施の形態においては、2つの過給機を並列に配置し、1つの過給機を用いるモードと2つの過給機を用いるモードとの切替が可能な過給システムに、本開示の制御を適用する例を示した。
しかしながら、本開示の制御を適用可能な過給システムは、上記の過給システムに限定されるものではない。たとえば、2つの過給機を上流型と下流側とに配置した過給システムにも、本開示の制御は適用可能である。また、2つの過給機のうちの、一方の過給機(たとえば容量の小さい過給機)を用いるモードと、他方の過給機(たとえば容量の大きい過給機)を用いるモードとの切替が可能な過給システムにも、本開示の制御は適用可能である。また、3つ以上の過給機を備える過給システムにも、本開示の制御は適用可能である。
いずれの場合においても、車両が悪路を走行する場合には、そうでない場合に比べて、過給モードの切替が実行され難くなるように過給モードの切替条件を設定するようにすればよい。
[変形例2]
上述の実施の形態においては、ユーザによって選択される走行モードが非悪路モードであるか否かに基づいて車両が悪路を走行するか否かを判定する例を示した。
しかしながら、車両が悪路を走行するか否かを判定する手法は、上記の手法に限定されるものではない。たとえば、車両が走行路面を撮影可能なカメラを備える場合には、そのカメラによる撮影画像を解析した結果で車両が悪路(岩場あるいは雪道などの未舗装の路面)を実際に走行しているか否かを判定するようにしてもよい。
[変形例3]
上述の実施の形態においては、コンプレッサ動作マップ(上述の図4、図6参照)を用いて推定される第1コンプレッサ回転速度が切替しきい値Nthを超えたか否かを判定し、第1コンプレッサ回転速度が切替しきい値Nthを超えた場合に過給モードをシングル過給モードからツイン過給モードに切り替える例を示した。
しかしながら、過給モードの切替条件は上記のものに限定されない。たとえば、エンジン動作マップ上においてエンジン動作点が切替ライン(上述の図2、図3参照)を超えたか否かを判定し、エンジン動作点が切替ラインを超えた場合に過給モードをシングル過給モードからツイン過給モードに切り替えるようにしてもよい。この場合、エンジン動作点は、エンジン回転速度(エンジン回転速度センサ104の検出値)と、吸入空気量(エアフローメータ102の検出値)および燃料噴射量から推定されるエンジントルクとに基づいて、特定することができる。また、各モードの切替ラインL1,L2のデータは、制御装置200のメモリに予め記憶しておくことができる。
また、上述した実施の形態およびその変形例については、適宜組合せることも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 エンジン、10A,10B バンク、12A,12B 気筒、20 エアクリーナ、21,22,23,27A,27B,37,47 吸気管、25 インタークーラ、28A,28B 吸気マニホールド、30 第1過給機、31,41 コンプレッサ、32,42 タービン、33,43 コンプレッサホイール、34,44 タービンホイール、35,45 可変ノズル機構、36,46 回転軸、40 第2過給機、48 還流管、50A,50B 排気マニホールド、51A,51B,52A,52B,53A,53B 排気管、62,64,66 制御弁、81 排気処理装置、102 エアフローメータ、104 エンジン回転速度センサ、105,106 圧力センサ、107 走行モード切替スイッチ、200 制御装置、P1,P4 接続部、P2,P3 合流部。

Claims (3)

  1. 車両に搭載されるエンジンの吸気を過給する過給システムであって、
    前記エンジンの吸気通路に設けられた第1コンプレッサを有する第1過給機と、
    前記吸気通路に設けられた第2コンプレッサを有する第2過給機と、
    前記第2過給機を用いずに前記第1過給機を用いる第1過給モードと、少なくとも前記第2過給機を用いる第2過給モードとのどちらかに前記エンジンの過給モードを切り替え可能に構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記第1過給モード中において、前記車両が悪路を走行すると判定される場合は、前記車両が悪路を走行すると判定されない場合よりも、前記第1過給モードを維持する前記第1コンプレッサの回転速度領域を拡大する、過給システム。
  2. 前記第2コンプレッサは、前記吸気通路に前記第1コンプレッサと並列に設けられ、
    前記第2過給モードは、前記第1過給機および前記第2過給機を用いるモードであり、
    前記制御装置は、前記第1過給モード中において前記第1コンプレッサの回転速度がしきい値よりも低い場合に前記過給モードを前記第1過給モードに維持し、
    前記制御装置は、
    前記車両が悪路を走行すると判定されない場合は前記しきい値を第1しきい値に設定し、
    前記車両が悪路を走行すると判定される場合は前記しきい値を前記第1しきい値よりも高い第2しきい値に設定する、請求項1に記載の過給システム。
  3. 前記過給システムは、ユーザの操作に応じて前記車両の走行モードを悪路モードと非悪路モードとのどちらかに設定するように構成された装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記走行モードが前記非悪路モードである場合に前記車両が悪路を走行しないと判定し、前記走行モードが前記悪路モードである場合に前記車両が悪路を走行すると判定する、請求項1または2に記載の過給システム。
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