JP2020011401A - インクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷中における非印刷領域においてもインク吐出口の乾燥を抑えることのできるインクジェットプリンター。【解決手段】記録媒体の搬送方向と交差する方向(主走査方向)にインク吐出口が複数配列されたインクジェットヘッド21を備えるキャリッジ11と、キャリッジ11のインク吐出口が並んでいるインク吐出面25に沿って主走査方向に移動自在に設けられ、移動によりインク吐出口のいくつかまたは全部を覆う保護カバー30と、を有するインクジェットプリンター1。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの制御方法に関する。
インクジェットプリンターの印刷方式の一つに、シングルパス方式がある。シングルパス方式のインクジェットプリンターは、用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)にインクを吐出するノズル(インク吐出口)を複数配列させたキャリッジを有する。シングルパス方式のインクジェットプリンターは、このキャリッジを固定したまま、搬送している用紙の幅方向に、一度にインクを吐出することで印刷する。
このようなシングルパス方式のインクジェットプリンターにおいては、インクを吐出しないままノズル面が長時間外部環境に曝されてしまうと、ノズル面が乾燥してインクの粘度が高くなったり、インクが固化したりして、次に印刷する際にインクの射出が安定しなくなり、画質が低下するという懸念がある。
従来、このようなノズル面の乾燥防止として、たとえば特許文献1では、インク吐出口を覆うキャップを備える。このキャップは、トレイによって支持されており、トレイが用紙搬送方向および上下方向にそれぞれ独立して移動可能となっている。そして、画像形成しない待機中は、キャップを移動させて吐出口を覆うことで、吐出口付近のインクが乾燥することを抑制している。
また、特許文献2は、液滴を噴射するための開口であるノズル吐出口近傍にシャッターを設けている。このシャッターは、ノズルの配列方向(用紙幅方向)に対して直交する方向(用紙搬送方向)に移動する。このシャッターをインクの塗布休止工程において閉じることで、ノズルが容易に乾燥することを防止している。
特開2012−187718号公報 特開2006−88074号公報
ところで、シングルパス方式のインクジェットプリンターにおいては、複数のノズルが用紙幅方向に配列されているが、画像を印刷する印刷領域は、この複数のノズルが配列された幅より狭い場合がある。そうすると印刷中において用紙幅方向に印刷領域と非印刷領域ができる。印刷中は、印刷領域においてはインクをノズルから吐出させているが、非印刷領域は印刷中であってもインクは吐出させていない。そうすると非印刷領域では、ノズル面はインクを吐出しないまま、長時間外部環境に曝されてしまうことになる。
しかしながら、従来技術では、いずれもインクの吐出口を覆うキャップやシャッターが用紙搬送方向にしか移動しないため、印刷中における非印刷領域はキャップやシャッターで覆うことができない。このため、印刷中に非印刷領域のノズル面の乾燥を防止することができない。したがって、これまで非印刷領域であった部分に印刷しようとする際に、ノズル面の乾燥によってインクの吐出が不安定となり、画質が低下するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、印刷中における非印刷領域においてもインク吐出口の乾燥を抑えることのできるインクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの制御方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)記録媒体の搬送方向と交差する方向にインク吐出口が複数配列されたインクジェットヘッドを備えるキャリッジと、
前記キャリッジの前記インク吐出口が並んでいるインク吐出面に沿って前記方向に移動自在に設けられ、移動により前記複数の前記インク吐出口のいくつかまたは全部を覆う保護カバーと、
を有する、インクジェットプリンター。
(2)前記保護カバーを移動させる駆動部と、
前記記録媒体への印刷前に、前記方向の画像幅に合わせて、非印刷領域となる部分に存在する前記インク吐出口を覆うように前記保護カバーを移動させるように前記駆動部を制御する制御部を有する、上記(1)に記載のインクジェットプリンター。
(3)前記制御部は、所定時間ごとに前記保護カバーに覆われている前記インク吐出口からインクを吐出させるように制御する、上記(2)に記載のインクジェットプリンター。
(4)前記キャリッジに設けられ、前記保護カバーが前記方向に移動自在に支持する支持部を有する、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
(5)前記支持部は、前記キャリッジの外面に設けられ、前記方向に延びる溝であり、
前記保護カバーには、前記溝と係合する突出部が設けられている、上記(4)に記載のインクジェットプリンター。
(6)前記保護カバーの、前記インク吐出口に向かう面には、インクを吸収する液体吸収体を有する、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
(7)前記液体吸収体を伝って、前記保護カバー内に吐出されたインクを回収する回収容器を有する、上記(6)に記載のインクジェットプリンター。
(8)前記保護カバーは、前記記録媒体の搬送経路を挟み、前記方向の両側に設けられている、上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
(9)前記記録媒体の搬送方向に並べた複数の前記キャリッジを有し、前記キャリッジごとに前記保護カバーを有する、上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
(10)記録媒体の搬送方向と交差する方向にインク吐出口が複数配列されたインクジェットヘッドを備えるキャリッジと、前記キャリッジの前記インク吐出口が並んでいるインク吐出面に沿って前記方向に移動自在に設けられ、移動により前記複数の前記インク吐出口を覆う保護カバーと、を有する、インクジェットプリンターの制御方法であって、
前記記録媒体に印刷する画像の前記方向の画像幅に合わせて、前記方向における非印刷領域に存在する前記インク吐出口を覆うように前記保護カバーを移動させた後、前記記録媒体へ印刷する、インクジェットプリンターの制御方法。
本発明によれば、複数のインク吐出口があるキャリッジのインク吐出面に沿って、記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動自在で、移動により複数あるインク吐出口のいくつかまたは全部を覆うことができる保護カバーを設けた。これにより印刷時に、搬送方向と交差する方向において、画像を形成しない非印刷領域を保護カバーで覆うことができる。したがって、印刷中の非印刷領域のインク吐出口が保護カバーで覆われるため、印刷中における非印刷領域にあるインク吐出口の乾燥を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンターの構成を示す要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンターの構成を示す要部斜視図である。 インクジェットヘッドの概略斜視図である。 図1の矢印A方向から見た矢視図である。 最小間隔を説明するための説明図(図1の矢印A方向から見た矢視図)である。 最大間隔を説明するための説明図(図1の矢印A方向から見た矢視図)である。 保護カバーの形態1を説明するための説明図(図1の矢印B方向から見た矢視図)である。 保護カバーの形態1を説明するための概略斜視図である。 保護カバーの形態2を説明するための説明図(図1の矢印B方向から見た矢視図)である。 保護カバーの形態2を説明するための概略斜視図である。 制御系の機能を説明するためのブロック図である。 保護カバーの移動とパージ処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンターの構成を示す要部斜視図である。いずれの図面においても一部の部材を省略し、または仮想線(2点鎖線)として示している(後述する他の図についても同様)。図2は実施形態のインクジェットプリンターにおいて保護カバーを画像幅Pに合わせて移動させた状態を示している(詳細後述)。
なお、実施形態の説明において、記録媒体搬送方向と交差する方向を主走査方向x、記録媒体の搬送方向を副走査方向yという。主走査方向xは記録媒体の幅方向となる(図2中の矢印M)。また、本実施形態においては、印刷する媒体は用紙に限定されない。このため記録媒体という。記録媒体は、用紙の他に、たとえば、布帛、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス版などである。また、以降の説明においては、記録媒体にインクを吐出して画像形成することを印刷と称する(印画、印字などの用語も使用しているが、媒体上にインクを吐出させて画像や文字を形成する点において同じ意味である)。また、符号の一部は同じ部材の一部にのみ示した。
実施形態に係るインクジェットプリンター1は、シングルパス方式である。このインクジェットプリンター1は、インクを吐出するためのインクジェットヘッド21を複数収納したキャリッジ11を有する。キャリッジ11は、用紙の搬送方向(副走査方向y)に複数並べて配置されている。各キャリッジ11は同じ構成である。
ここではキャリッジ11を3つ示しているが、さらに多く配置してもよい。各キャリッジ11には、異なるインクが供給される。たとえば色や性質、仕様の違うインクなどである。またインク以外にも、コート剤、導電性インク、有機/無機の蛍光体インクなどであってもよく、特に限定されない。また、配置するキャリッジ11は1つであってもよい。
図3は、インクジェットヘッドの概略斜視図である。この図3は、下方からインク吐出口を見る方向に描いた概略斜視図である。
図3に示すように、1つのインクジェットヘッド21は、複数のインク吐出口201(ノズル吐出口ともいう)が主走査方向xに並ぶように配列させている。このインク吐出口201を有する面がインク吐出面25となる。
なお、ここでは、1つのインクジェットヘッド21に1列のインク吐出口201としているが、1つのインクジェットヘッド21に複数列のインク吐出口201を設けてもよい。
1つのキャリッジ11内にはインクジェットヘッド21を並べて複数配置している。図1および2においては、主走査方向xに3個、副走査方向yに2個(2列)として示した。これによりキャリッジ11全体としても、インク吐出口201が主走査方向xに複数配列されることになる。このキャリッジ11においても、インク吐出口201が配列された面をインク吐出面25とする。シングルパス方式のインクジェットプリンター1であるから、複数のインク吐出口201が主走査方向xに配列された範囲が印刷可能な最大幅となる。
キャリッジ11内において、各インクジェットヘッド21は、列間では相互にずれるようにして配置している。インクジェットヘッド21をこのように相互にずらした配置とすることで、複数のインクジェットヘッド21同士の間で、インク吐出口に隙間が空いてしまうのを防止し、列方向に均一な間隔でインクを吐出できるようにしている。なお、このように複数の短いインクジェットヘッド21を主走査方向xに並べて配置するのではなく、主走査方向xに複数のインク吐出口201が配列された1つの長いインクジェットヘッド21としてもよい。また、副走査方向yに2列並べて配置する場合に限られず、3列以上としてもよい。
各キャリッジ11には、内部にヘッド駆動基板22(ヘッド駆動部)が収納されており、プリンター制御部(後述)からの指令により、各インクジェットヘッド21からのインクの吐出を制御する。
キャリッジ11は、搬送ベルト60上に配置されていて、図中矢印UDで示すように、上下に移動可能である。搬送ベルト60は、記録媒体が搬送される搬送経路となる。
キャリッジ11の近傍には、搬送ベルト60の上に矩形の底面を持つ皿状の保湿桶50が備えられている。保湿桶50は図中矢印FBで示した搬送方向に移動自在になっている。印刷停止中は、キャリッジ11が上昇し、保湿桶50が矢印FBでインク吐出面25に移動して、インク吐出面25を覆うことでインク吐出口201の乾燥を防止する。
そして、この本実施形態においては、各キャリッジ11に、インク吐出面25に沿って主走査方向xに移動自在に設けられた保護カバー30を有する。この保護カバー30を主走査方向xに移動させることで、インク吐出口201のいくつかまたは全部を覆うことができる。この保護カバー30は、記録媒体の搬送経路を挟み、主走査方向xの両側にそれぞれ設けられている。ここでは、副走査方向yの進行方向左側にある保護カバー30を左保護カバー31、進行方向右側にある保護カバー30を右保護カバー32とするが、どちらも同じ構成であるので、両者を区別する必要がない場合は保護カバー30と称する。
本実施形態では、保護カバー30は、図2に示すように、記録媒体61に印刷される画像の幅(画像幅Pという)に合わせて移動させる。これにより印刷領域(画像幅Pと同じ)は開放され、非印刷領域は保護カバー30によって覆われることになる。
保護カバー30を移動させるための駆動系とその周辺の構造を説明する。図4は図1の矢印A方向から見た矢視図である。
保護カバー30は記録媒体61に印刷する画像幅Pに合わせて、記録媒体搬送方向の中央を基準にして、搬送経路の左右両側から移動する。このために、搬送ベルト60の両側に左保護カバー用および右保護カバー用の駆動系を有する。駆動系は左右とも同じ構成である(搬送ベルト60を挟んで左右対称に配置されている)。
駆動系は、無端ベルト34と、無端ベルト34が掛けられていて、無端ベルト34を移動させるローラー35および36を有する。ローラー35および36のいずれか一方には、モーター(ここでは不図示)の回転軸が接続されていて、モーターの回転よってローラー35および36が回転することで無端ベルト34が往復移動(図示両矢印)する。無端ベルト34には保護カバー30の一端部31aおよび32aが固定されており、無端ベルト34が移動することで保護カバー30が移動して、左保護カバー31の他端部31bおよび右保護カバー32の他端部32bの間隔Wが広がったり、狭くなったりする。他端部31bおよび32bの間隔Wは、画像幅Pとほぼ同じになるように制御される(制御については後述する)。したがって、無端ベルト34、ローラー35と36、およびモーターが駆動部ということになる。
無端ベルト34の近傍には、保護カバー30の位置を検出する保護カバー位置センサー37が設けられている。この保護カバー位置センサー37は、たとえばパルスエンコーダーである。具体的には、たとえば無端ベルト34の表面に、光反射材や光透過材を規則的に配置し、それらからの反射光または透過光をフォトセンサーで読み取る。またその他に磁気ストライプを無端ベルト34に形成し、それを磁気センサーで読み取る方式のエンコーダーであってもよい。また、保護カバー位置センサー37は、無端ベルト34を駆動するモーターに取り付けたモーターエンコーダーであってもよい。駆動用のモーターにステッピングモーターを使用することで、モーターエンコーダーからの信号とステッピングモーターへの位置指令によって保護カバー30の位置を検知し、かつ所望の位置へ移動させる。
本実施形態では、上述の通り、無端ベルト34と保護カバー30の一端部31aおよび32bが固定されているため、無端ベルト34の移動距離を検出することで保護カバー30の位置を検出できる。もちろん、エンコーダー以外の位置検出手段を用いてもよい。
なお、ここでは、保護カバー30の駆動系として、無端ベルト34と2つのローラーからなる構成を例示したが、このような構成に限定されない。たとえば、ベルト(ワイヤー)とプーリー、ギアとチェーン、ボールネジなど様々な駆動手段を用いることができる。
また、キャリッジ11の主走査方向xの延長線上外側に、保護カバーボックス33を備えている。保護カバーボックス33は、保護カバー30のキャリッジ11から出ている部分を覆う。保護カバーボックス33に保護カバー30内に吐出されたインクが長時間外部環境に曝されて乾燥し、固化してしまうのを抑えることができる。また、この保護カバーボックス33を設けたことで、後述する液体吸収体の乾燥を抑えて、液体吸収体の中でインクが固まって、インクの吸収性が低下するのを防止することができる。
左保護カバー31の他端部31bおよび右保護カバー32の他端部32bの間隔を説明する。図5は最小間隔を説明するための説明図であり、図6は最大間隔を説明するための説明図であり、共に図1の矢印A方向から見た矢視図である。
図5を参照して、左保護カバー31の他端部31bおよび右保護カバー32の他端部32bの最小間隔Wminは、印刷可能な最小幅Pminより狭くなればよい(つまりWmin≦Pmin)。他端部31bおよび32b同士が接して、インク吐出面25を完全に覆うようになってもよい。他端部31bおよび32b同士が接してインク吐出面25を完全に覆うように構成した場合、上述した保湿桶50を設置しなくてもよい。つまり、印刷停止中に、他端部31bおよび32b同士が接するようにインク吐出面25を完全に覆うことで、保護カバー30を保湿桶同様に利用することが可能となる。保湿桶50を設置しないことで、保湿桶50を駆動するための駆動機構の他、キャリッジ11を上下動させるための駆動機構も省略することができる。
図6を参照して、左保護カバー31の他端部31bおよび右保護カバー32の他端部32bの最大間隔Wmaxは、印刷可能な最大幅Pmaxより広くなればよい(つまりWmax≧Pmax)。上述のように、他端部31bおよび32b同士が接して保湿桶50を設置しない場合は、Wmax=Pmaxとなっていればよい。保湿桶50を設置する場合は、他端部31bおよび32bを最大に開いた状態で、他端部31bおよび32bの間に保湿桶50を移動させる。このため、最大間隔Wmaxは、保湿桶50の主走査方向xの長さより大きく開くようにする。
このような他端部31bおよび32bの最小間隔Wminおよび最大間隔Wmaxが確保できるように、無端ベルト34を掛けたローラー35および36の中心間距離を設定する。つまり、ローラー35および36の中心間距離は、少なくとも(Wmax−Wmin)/2となる。ローラー35および36の中心間距離はこれ以上あってもよいが、無端ベルト34を往復移動させる距離は(Wmax−Wmin)/2となる。
図4を参照して、保護カバー30の厚さを説明する。保護カバー30の厚さhcは、キャリッジ11のインク吐出面25(キャリッジ11の下端)から搬送ベルト60上面までの間隔h0より薄い(つまり、hc<h0)。しかも、インク吐出面25から搬送ベルト60上面までの間隔h0の中に、保護カバー30が記録媒体と接触せずに配置されなければならない。具体的には、印刷可能な記録媒体61の厚さによって異なるが、インク吐出面25から搬送ベルト60上面までの間隔h0が、たとえば、2〜5mm程度とすると、保護カバー30の厚さhcは、1.5〜4.5mm程度となる。
図4を参照して説明を続ける。保護カバー30の一端部31aおよび32aには、保護カバー30内に吐出されたインクを回収するためのチューブ38の一端が接続されていて、チューブ38の他端はインク回収容器39内に至る。チューブ38は後述する液体吸収体に接続されている。チューブ38の外形(直径)は、保護カバー30の厚さより小さい。このため液体吸収体で吸収しきれなくなったインクは、毛細管現象によりチューブ38に吸われてインク回収容器39に流れ出る。したがって、保護カバー30内に吐出されたインクが保護カバー30の外、特に、印刷中に他端部31bおよび32bが開いている印刷領域に漏れ出ることを防止する。
次に、保護カバー30の細部を説明する。ここでは、細部が異なる2つの形態を説明する。
(保護カバーの形態1)
図7は、保護カバー30の形態1を説明するための説明図であり、図1の矢印B方向から見た矢視図である。図8は、保護カバー30の形態1を説明するための概略斜視図である。
保護カバー30の形態1では、保護カバー30が、保護カバー本体311と液体吸収体312を有する。保護カバー本体311は、図7において、キャリッジ11下方の側面の一部を覆う壁が形成されている。これによりインク28を保護カバー30内に吐出させたときに飛沫が出ても、外に飛び出すことがない。保護カバー本体311は、たとえば、ファイバーガラス、ステンレス、樹脂などによって形成され、少なくとも、副走査方向yに垂れ下がることのいない程度の剛性を有する。
液体吸収体312は、保護カバー30内のインク吐出面25に向かう側に設けられ、かつ、その大きさがインク吐出面25よりも大きいことが好ましい。液体吸収体312は、水、油、溶剤などを吸収する織物や不織布などのパッドや、多孔質体(スポンジ)などより構成される。このような液体吸収体312は、定期清掃部品とすることが好ましい。交換期間は、印刷頻度にもよるが、たとえば半年や1年、あるいは数年などである。
そして、この形態1では、搬送ベルト60上に、搬送ベルト60から隙間を開けて設けられたリニアガイド300を有する。リニアガイド300は、図8に示すように、搬送ベルト60の主走査方向xの長さ(搬送ベルトの幅)より長い、剛性のある枠体である。枠体の内側301(開口部)はキャリッジ外周より広い。すなわち、枠体の内側301の主走査方向長さx1および副走査方向長さy1は、キャリッジ外形の主走査方向長さx0および副走査方向長さy0より長い。これにより、リニアガイド300がインク28の吐出を妨げないようになっている。
リニアガイド300全体の大きさは、できるだけ小さくする方がよい。リニアガイド300は、たとえば、ファイバーガラス、ステンレスやアルミニウム、その他合金などの金属、さらには樹脂などによって形成され、保護カバー30を支持し、垂れ下がることのいない程度の剛性を有する。
保護カバー本体311はリニアガイド300上に載っており、前述した無端ベルト34の動きによって、保護カバー本体311がリニアガイド300上をスライドする。
この保護カバー30の形態1によれば、保護カバー30を取り付ける際に、キャリッジ11への加工が不要であり、既存のインクジェットプリンター1にも保護カバー30を取り付けることが可能となる。
なお、ここで例示したリニアガイド300は枠形状としたが、このような形状に限定されない。たとえば、主走査方向xに延びる2本のレールとしてもよい。
(保護カバーの形態2)
図9は、保護カバー30の形態2を説明するための説明図であり、図1の矢印B方向から見た矢視図である。図10は、保護カバー30の形態2を説明するための概略斜視図である。
保護カバー30の形態2も、形態1と同様に、保護カバー本体311と液体吸収体312を有する。液体吸収体312は、形態1と同様である。
そして、保護カバー30の形態2においては、図7において、キャリッジ11の外面に、主走査方向xに延びるガイド溝111が設けられている。このガイド溝111は、保護カバー30を主走査方向xに移動自在に支持する支持部となる。一方、保護カバー本体311は、このガイド溝111に係合する突出部323を有している。突出部323は、キャリッジ11下方の側面を覆う壁部分と一体化されていて、壁部分からキャリッジ11方向へ突出し、ガイド溝111に係合する。保護カバー本体311はガイド溝111内に突出部323が係合した状態でスライドする。なお、保護カバー本体311の素材は、形態1と同様である。
このように、キャリッジ11にガイド溝111を設けて、そこに保護カバー30をはめることで、保護カバー30全体の大きさ、特に、副走査方向yの大きさを前述した形態1と比較して小型化することができる。小型化により、副走査方向yに複数キャリッジを設けた際に、キャリッジ間隔を狭く配置することができる、これにより、たとえば、搬送中のベルト蛇行による着弾ずれの影響を少なくすることができる。
また、形態1の搬送ベルト60の上面からインク吐出面25までの間隔h1(図7参照)、形態2の搬送ベルト60の上面からインク吐出面25までの間隔h2(図9参照)とすると、形態2の間隔h2は、リニアガイド300がない分、形態1の間隔h1よりも短くすることができる(つまりh1>h2)。搬送ベルト60の上面からインク吐出面25までの間隔が短くなることで、着弾精度を向上させることができる。
次に、制御系について説明する。図11は、制御系の機能を説明するためのブロック図である。
制御系は、プリンター制御部501、保護カバー制御部502、キャリッジ移動駆動部504、ヘッド駆動部505を有する。
プリンター制御部501は、通常の印刷動作のための制御を行っている。このため、プリンター制御部501は、印刷ジョブが入力されることで、キャリッジ11が印刷位置になく、保湿桶50が装着されている場合は、保湿桶50を退避させたうえで、キャリッジ移動駆動部504に対してキャリッジ11を印刷位置へ下げるように指令する。続いて(または印刷ジョブが入力されたときにキャリッジ11が印刷位置にある場合)、プリンター制御部501は、印刷ジョブの内容に従って搬送ベルト60を駆動して記録媒体61を搬送する。プリンター制御部501は、印刷ジョブの画像データに合わせてインクジェットヘッド21からインクが吐出するように、ヘッド駆動部505へ指令する。ヘッド駆動部505は前述したヘッド駆動基板22の機能である。
保護カバー制御部502は、保護カバーの移動とパージ処理(後述)を制御する。このために、保護カバー制御部502は、プリンター制御部501から印刷ジョブの中の画像幅を取得する。保護カバー制御部502は、保護カバー30を移動させるためのモーター503(前述した無端ベルト34を駆動するモーター)と、保護カバー位置センサー37が接続されている。保護カバー制御部502は、保護カバー30の他端部31bおよび32bの間隔Wが、画像幅(印刷領域幅)となるように、保護カバー位置センサー37からの信号から保護カバー30の位置を確認しつつモーター503を駆動する。
画像幅の取得について説明する。プリンター制御部501は、通常、印刷ジョブから画像を印刷するための処理を行っている。その際、印刷ジョブとして入力された画像のデータからラスターデータ(ビットマップデータ)を生成する(RIP(Raster Image Processor)処理)。生成したラスターデータから、画像幅方向に印刷するドット数がわかる。そこで、このラスターデータから得られる画像幅方向のドット数を実際の印刷の主走査方向長さに換算することで、実際の画像幅が得られる。
本実施形態では、保護カバー制御部502が、プリンター制御部501からラスターデータの主走査方向のドット数を取得して、換算することで画像幅を得ている。
なお、ラスターデータから画像幅を得るのではなく、その他にも、たとえば、あらかじめ印刷ジョブの中で画像幅が設定されていれば、それを取得すればよい。また余白から画像幅を求めてもよい。また、ユーザーから直接画像幅の入力を受けるようにしてもよい。
保護カバー制御部502は、非印刷領域部分へのパージ処理の指令も行っている。パージ処理は、非印刷領域において、インク吐出口201が乾燥するのを防止するために、所定時間ごとに保護カバー30内にインクを吐出する処理である。同じ画像幅の印刷が継続すると、インクの種類にもよるが、保護カバー30で覆った内部でもインク吐出口201が乾燥してしまうことがある。そこで、所定時間ごとに保護カバー30で覆われている部分のインク吐出口201から印刷には無関係のインクを吐出することで、この乾燥を防止するのである。
パージ処理には、そのための画像データが必要である。そこで、プリンター制御部501(または保護カバー制御部502)に、パージ処理画像を記憶させておく。そして、保護カバー制御部502が、プリンター制御部501に対して、所定時間経過ごとに、このパージ処理画像を印刷するように指令する。このパージ処理画像を印刷する際は、通常の印刷の画像にパージ処理画像を重ねて印刷処理してもよいし、一時的に通常の画像印刷を止めて、パージ処理画像だけを印刷するようにしてもよい。パージ処理画像は、たとえば、べた塗り画像である。非印刷領域の大きさに合わせて主走査方向の画像の大きさを変更して使用する。
パージ処理する間隔となる所定時間は、使用するインクによって異なる。たとえば揮発性が高いインクであれば所定時間を短くする。また、インクジェットプリンター1の環境温度や装置温度によって違えるようにしてもよい。たとえば、環境温度や装置温度が高い場合には所定時間を短くする。このような所定時間は、実験やこれまでの実績から、インクを吐出しない時間が長引いたときに、インクの粘度が高くならない時間を求めるとよい。
このような機能を有するプリンター制御部501および保護カバー制御部502は、コンピューターである。コンピューターは、周知のように、各種の演算処理を実行するプロセッサー(CPU:Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが適宜組み合わされて構成されている記憶装置を備える。また、たとえば、PCI Express、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、その他のインターフェースを備え、各部と通信している。印刷ジョブもこれらインターフェースを通じて受信する。
プリンター制御部501および保護カバー制御部502の各機能はコンピューターが後述する処理手順に基づくプログラムを実行することで達成される。ここでは、プリンター制御部501と保護カバー制御部502を別々のコンピューターがそれぞれ処理することとして説明するが、これらの機能は1つのコンピューターによって担うようにしてもよい。
次に、インクジェットプリンター1の制御方法として、保護カバー30の移動とパージ処理の手順を説明する。図12は、保護カバー30の移動とパージ処理の手順を示すフローチャートである。
この手順は、保護カバー制御部502による処理として説明する。なお、ここでは、プリンター制御部501へ印刷ジョブが入力された後の手順である。
まず、保護カバー制御部502は、プリンター制御部501から印刷ジョブの中の画像幅を取得する(S11)。
続いて、保護カバー制御部502は、画像幅に合わせて非印刷領域に存在するインク吐出口201を覆う位置に保護カバー30を移動させる(S12)。これにより、印刷前の段階で非印刷領域に存在するインク吐出口201を保護カバー30で覆うことになる。
続いて、保護カバー制御部502は、プリンター制御部501へ、印刷準備完了を通知する。これにより印刷が開始される(S13)。印刷開始後、プリンター制御部501から保護カバー制御部502へ印刷開始が通知される。
続いて、保護カバー制御部502は、印刷開始から(または前回のパージ処理から)所定時間経過したか否かを判断し(S14)、所定時間経過していれば(S14:YES)、非印刷領域内のインク吐出口201からインクを吐出させるパージ処理を行う(S15)。パージ処理はすでに説明したように、保護カバー制御部502からプリンター制御部501へ指令される。
その後、保護カバー制御部502は、印刷ジョブが終了したか否かを判断して、終了していなければ(S16:NO)、S14へ戻り、所定時間が経過するごとにパージ処理を行うことになる。印刷ジョブ終了の判断は、保護カバー制御部502がプリンター制御部501から印刷ジョブ終了の信号を取得することで判断する。
S14において、所定時間経過していなければ(S14:NO)、そのままS16で印刷ジョブが終了したか否かを判断することになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
インクジェットプリンター1において、複数あるインク吐出口201のいくつかまたは全部を覆うことができる保護カバー30を設けた。しかも、この保護カバー30は、キャリッジ11のインク吐出面25に沿って、記録媒体の搬送方向と交差する方向(主走査方向x)に移動自在となっている。これによりシングルパス方式のインクジェットプリンター1において、印刷時に印刷される画像よりも主走査方向xの外側に画像形成しない非印刷領域がある場合に、保護カバー30を主走査方向xに移動させて非印刷領域を覆うことができる。したがって、印刷中において、印刷領域は保護カバー30で覆われることなく、一方、非印刷領域に存在するインク吐出口201は保護カバー30で覆うことができる。これにより、非印刷領域に存在するインク吐出口201の乾燥を抑え、インクの粘度上昇や乾燥固化を抑制または防止することができる。このため、次に非印刷領域に存在するインク吐出口201を使って画像を印刷する際に、画像の品質を安定させることができる。
また、この保護カバー30により、インク吐出面25への異物の接触を防ぐことも可能になる。
また、本実施形態では、所定時間ごとに(つまり一定周期で)保護カバー30内にインクを吐出することとした。これにより、いっそうインクの乾燥を防ぐことができる。しかも、保護カバー30があるので、インクが印刷中の記録媒体61に到達して汚してしまうことはない。
また、保護カバー30内には、インクを受けるための液体吸収体312を備えた。これにより、パージ処理によって吐出されたインクをある程度保護カバー30内で保持することができる。
また、液体吸収体312からのインクをさらに収容するインク回収容器39を設けた。これにより、液体吸収体312が吸収しきれなくなったインクも回収することができる。
以上実施形態を説明したが本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
上述した実施形態では、複数のキャリッジ11のそれぞれに保護カバー30を有するようにしたが、たとえば、副走査方向yに設けた複数のキャリッジ11をひとまとめにして、保護カバー30を設置してもよい。このようにすることで、いっそう副走査方向yにおける複数のキャリッジ同士の間隔を狭くすることができ、インクの着弾精度を向上させることができる。
また、実施形態では長尺の記録媒体61を用いる例を示したが、カット紙への印刷を行うインクジェットプリンターへも適用可能である。また、実施形態では、搬送ベルト60の上に記録媒体61を載せて搬送し、印刷する例を示したが、搬送ベルト60に代えて、複数の搬送用ローラーを用いてもよい。
また、実施形態では保護カバー30内に吐出されたインクは、液体吸収体312を伝い、さらに液体吸収体312に接続されているチューブ38を伝ってインク回収容器39まで導くことしたが、このような構成に限定されない。たとえば、保護カバー本体311の液体吸収体312が設置されている面にインク回収容器39方向へ下がる傾斜を付けたり、溝を付けるなどして液体吸収体312からのインクをインク回収容器39へ導くようにしてもよい。
また、インク回収容器39はなくてもよく、その場合、液体吸収体312の交換時期をインクが液体吸収体312から溢れないように設定すればよい。
また、液体吸収体312はなくてもよい。その場合、保護カバー本体311のインク吐出口201に向いた面にインク回収容器39方向へ下がる傾斜を付けたり、溝を付けたりして、直接インク回収容器39にインクを回収する。ただし、液体吸収体を設けない場合、パージ処理の際にインクが保護カバーにぶつかって飛沫が発生する可能性があるので、液体吸収体を設ける方が好ましい。
また、保護カバー30の形態2では、キャリッジ11にガイド溝111を設け、そこに保護カバー30の一部(突出部323)が係合するようにしたが、ガイド溝111に代えて、キャリッジ11の側面にレール状の突出部を主走査方向xに渡り取り付けて、レールに保護カバー30の一部が係合するようにしてもよい。このようにすることで、レールが突出している分、保護カバー30の形態2よりも副走査方向yにわずかに大きくなるが、それでも、保護カバー30の形態1よりは副走査方向yの大きさを小さくできる。また、レールとした場合でも、搬送ベルト60の上面からインク吐出面25までの間隔は、保護カバー30の形態2と同様(図9のh2)に少なくできる。
また、処理手順においては、印刷ジョブの中から画層幅を抽出することとしたが、印刷前に、手動によってプリンター制御部へ画像幅を入力することで設定してもよい。さらには、保護カバー自体を手動により移動させて、非印刷領域を覆うようにしてもよい。
また、処理手順においては、印刷中、所定時間経過ごとに、プリンター制御部から、非印刷領域のインク吐出口201からインクを吐出(パージ処理)することとした、しかし、パージ処理は、このような手順ではなく、たとえば、プリンター制御部による印刷処理とは別系統の信号により、非印刷領域にあるインク吐出口201からインクを吐出するようにしてもよい。
そのほか、本発明は特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
1 インクジェットプリンター、
11 キャリッジ、
21 インクジェットヘッド、
22 ヘッド駆動基板、
25 インク吐出面、
30 保護カバー、
31 左保護カバー、
32 右保護カバー、
33 保護カバーボックス、
34 無端ベルト、
37 保護カバー位置センサー、
38 チューブ、
39 インク回収容器、
50 保湿桶、
60 搬送ベルト、
61 記録媒体、
111 ガイド溝、
201 インク吐出口、
300 リニアガイド、
311 保護カバー本体、
312 液体吸収体、
323 突出部、
501 プリンター制御部、
502 保護カバー制御部、
503 モーター、
504 キャリッジ移動駆動部、
505 ヘッド駆動部。

Claims (10)

  1. 記録媒体の搬送方向と交差する方向にインク吐出口が複数配列されたインクジェットヘッドを備えるキャリッジと、
    前記キャリッジの前記インク吐出口が並んでいるインク吐出面に沿って前記方向に移動自在に設けられ、移動により前記複数の前記インク吐出口のいくつかまたは全部を覆う保護カバーと、
    を有する、インクジェットプリンター。
  2. 前記保護カバーを移動させる駆動部と、
    前記記録媒体への印刷前に、前記方向の画像幅に合わせて、非印刷領域となる部分に存在する前記インク吐出口を覆うように前記保護カバーを移動させるように前記駆動部を制御する制御部を有する、請求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 前記制御部は、所定時間ごとに前記保護カバーに覆われている前記インク吐出口からインクを吐出させるように制御する、請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 前記キャリッジに設けられ、前記保護カバーが前記方向に移動自在に支持する支持部を有する、請求項1〜3のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
  5. 前記支持部は、前記キャリッジの外面に設けられ、前記方向に延びる溝であり、
    前記保護カバーには、前記溝と係合する突出部が設けられている、請求項4に記載のインクジェットプリンター。
  6. 前記保護カバーの、前記インク吐出口に向かう面には、インクを吸収する液体吸収体を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
  7. 前記液体吸収体を伝って、前記保護カバー内に吐出されたインクを回収する回収容器を有する、請求項6に記載のインクジェットプリンター。
  8. 前記保護カバーは、前記記録媒体の搬送経路を挟み、前記方向の両側に設けられている、請求項1〜7のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
  9. 前記記録媒体の搬送方向に並べた複数の前記キャリッジを有し、前記キャリッジごとに前記保護カバーを有する、請求項1〜8のいずれか1つに記載のインクジェットプリンター。
  10. 記録媒体の搬送方向と交差する方向にインク吐出口が複数配列されたインクジェットヘッドを備えるキャリッジと、前記キャリッジの前記インク吐出口が並んでいるインク吐出面に沿って前記方向に移動自在に設けられ、移動により前記複数の前記インク吐出口を覆う保護カバーと、を有する、インクジェットプリンターの制御方法であって、
    前記記録媒体に印刷する画像の前記方向の画像幅に合わせて、前記方向における非印刷領域に存在する前記インク吐出口を覆うように前記保護カバーを移動させた後、前記記録媒体へ印刷する、インクジェットプリンターの制御方法。
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