JP2020009241A - 操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材が支持部材から外れる不具合を抑制できる操作装置を提供する。【解決手段】操作装置1では、第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bの少なくとも一方が軸心X1方向に弾性変形して軸部120が軸穴110に嵌合するように構成される。軸部120は、先端側に形成され、外摺動面120Eから径外方向に突出する第1突起121を有する。第1基部81A、81Bは、内摺動面110Eから径外方向に凹み、操作部材80が初期位置にある状態で軸部120が軸穴110に嵌合されるときに第1突起121の通過を許容する第1逃げ部111と、第1逃げ部111に周方向で隣接し、操作部材80が初期位置から終端位置に揺動することにより、軸部120が軸穴110から外れることを防止する第1抜け止め部113とを有する。【選択図】図14

Description

本発明は操作装置に関する。
特許文献1に従来の操作装置が開示されている。この操作装置は、支持部材及び操作部材を備えている。操作部材は、支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持されている。操作部材は、初期位置から終端位置まで手動で揺動される。
より詳しくは、支持部材はハンドルハウジングであり、操作部材は操作レバーである。支持部材は、第1基部及び軸穴を有している。軸穴は、第1基部に凹設されて軸心方向に延びている。軸穴は、軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有している。
操作部材は、第2基部及び軸部を有している。軸部は、第2基部から突出して軸心方向に延びている。軸部は、軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有している。
特許文献1には明記されていないが、この操作装置では、第1基部及び第2基部の少なくとも一方が軸心方向に弾性変形して軸部が軸穴に嵌合するようになっている。
特開2017−101700号公報
ところで、上記従来の操作装置では、操作部材が初期位置から終端位置に揺動するときにユーザが手動で操作する力が過大になると、その過大な力が軸穴及び軸部を経由して、第1基部及び第2基部に伝達される。すると、第1基部及び第2基部の少なくとも一方が軸心方向に弾性変形して軸部が軸穴から抜け易くなり、操作部材が支持部材から外れる不具合が発生するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、操作部材が支持部材から外れる不具合を抑制できる操作装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有していることを特徴とする。
本発明の操作装置では、軸部が軸穴に嵌合されるときに、第1逃げ部により、第1突起が邪魔にならない。そして、操作部材が初期位置から終端位置に揺動するときにユーザが手動で操作する力が過大になる場合でも、第1突起及び第1抜け止め部によって、第1基部及び第2基部の少なくとも一方が軸心方向に弾性変形することを抑制でき、軸部が軸穴から抜けることを抑制できる。
したがって、本発明の操作装置では、操作部材が支持部材から外れる不具合を抑制できる。
第1基部には、第2基部と対向し、径外方向に延びながら軸心方向において第2基部から離間するように傾斜する第1傾斜面が形成されていることが望ましい。そして、第1傾斜面は、軸心方向に沿って見て、第1逃げ部及び第1抜け止め部とは異なる位置に配置されていることが望ましい。
この場合、第1基部及び第2基部の少なくとも一方を軸心方向に弾性変形させて軸部を軸穴に嵌合させるときに、軸部の先端を第1傾斜面に摺接させることで、軸部を軸穴に嵌合させ易くなる。また、第1傾斜面が軸心方向に沿って見て、第1逃げ部及び第1抜け止め部とは異なる位置に配置されていることにより、第1基部の薄肉部を分散できるので、第1基部の強度や剛性の低下を抑制できる。
軸部には、径外方向に延びながら、軸心方向において第2基部に接近するように傾斜する第2傾斜面が形成されていることが望ましい。そして、第2傾斜面は、軸心を挟んで第1突起とは反対側に配置されていることが望ましい。
この場合、第1基部及び第2基部の少なくとも一方を軸心方向に弾性変形させて軸部を軸穴に嵌合させるときに、軸部の第2傾斜面を第1基部に摺接させることで、軸部を軸穴に嵌合させ易くなる。また、第2傾斜面が軸心を挟んで第1突起とは反対側に配置されていることにより、第1突起が第1基部に摺接する際の負荷を小さくできるので、第1突起の破損を抑制できる。
第1基部には、第1逃げ部とは反対側で第1抜け止め部に隣接し、操作部材が終端位置に揺動することにより、第1突起と当接する当接部が形成されていることが望ましい。
この場合、操作部材を終端位置で当て止めるストッパを別途設けなくてもよいので、簡素化を実現できる。
第1基部、軸穴、第2基部及び軸部は、2組設けられていることが望ましい。
この構成によれば、操作部材が支持部材に両持ちされるので、操作部材が支持部材から外れる不具合を一層抑制できる。
本発明の別の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記第1基部は、前記軸部の根元側と対向する位置に形成され、前記内摺動面から径内方向に突出する第2突起を有し、
前記軸部は、前記外摺動面から径内方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第2突起の通過を許容する第2逃げ部と、
前記第2逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第2抜け止め部とを有していることを特徴とする。
本発明の別の操作装置では、軸部が軸穴に嵌合されるときに、第2逃げ部により、第2突起が邪魔にならない。そして、操作部材が初期位置から終端位置に揺動するときにユーザが手動で操作する力が過大になる場合でも、第2突起及び第2抜け止め部によって、第1基部及び第2基部の少なくとも一方が軸心方向に弾性変形することを抑制でき、軸部が軸穴から抜けることを抑制できる。
したがって、本発明の別の操作装置では、操作部材が支持部材から外れる不具合を抑制できる。
本発明の操作装置によれば、操作部材が支持部材から外れる不具合を抑制できる。
図1は、実施例1の操作装置が適用される車両のシート等を主に示す模式斜視図である。 図2は、実施例1の操作装置が適用される車両のシート等を主に示す模式斜視図である。 図3は、実施例1の操作装置が適用される車両のシート等を主に示す模式側面図である。 図4は、実施例1の操作装置の斜視図である。 図5は、実施例1の操作装置がシートリクライニング装置と接続された状態を示す斜視図である。 図6は、実施例1の操作装置の側面図である。 図7は、図6のA−A断面を示す断面図である。 図8は、リンクケース、リンクレバー、付勢部材及びケーブルを示す分解斜視図である。 図9は、ハンドルハウジングの上面図である。 図10は、ハンドルハウジングをほぼ後方から見た斜視図である。 図11は、操作レバーの斜視図である。 図12は、操作レバーの斜視図である。 図13は、操作レバーの第1基部及び軸穴と、ハンドルハウジングの第2基部及び軸部とを主に示す部分斜視図であって、操作レバーが初期位置にある状態を示す図である。 図14は、操作レバーの第1基部及び軸穴と、ハンドルハウジングの第2基部及び軸部とを主に示す部分斜視図であって、操作レバーが終端位置にある状態を示す図である。 図15は、ハンドルハウジングにリンクケースが組み付けられる前の状態を示す模式側面図である。 図16は、ハンドルハウジングにリンクケースが組み付けられ、操作レバーが初期位置にある状態を示す模式側面図である。 図17は、ハンドルハウジングにリンクケースが組み付けられ、操作レバーが終端位置にある状態を示す模式側面図である。 図18は、操作レバーをハンドルハウジングに組み付ける前の状態を示す部分断面図である。 図19は、操作レバーをハンドルハウジングに組み付ける前の状態を示す部分斜視図である。 図20は、操作レバーをハンドルハウジングに組み付ける途中の状態を示す部分断面図である。 図21は、実施例2の操作装置に係り、操作レバーの第1基部及び軸穴と、ハンドルハウジングの第2基部及び軸部とを示す部分斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、車両の一例である自動車の車室9A内には、後部座席としての車両用シート8が設けられている。車両用シート8は、搭乗者が腰掛けるシート本体8Aと、搭乗者がもたれ掛かるバックレスト8Bとを備えている。
なお、図1において、車両用シート8に腰掛ける搭乗者の前方、すなわち、紙面手前側が車両の前方であり、その搭乗者の後方、すなわち、紙面奥側が車両の後方である。また、車両用シート8に腰掛ける搭乗者の右手にくる側、すなわち、紙面左側が車両の内側であり、その搭乗者の左手にくる側、すなわち、紙面右側が車両の外側である。そして、図2以降の各図に示す前後方向、車両内外方向及び上下方向は、すべて図1に対応させて表示する。
図1〜図3に示すように、シート本体8Aは、車体9Bの床面に固定されている。バックレスト8Bは、シート本体8Aの後端側で車両内外方向に延びる揺動軸心X8周りに揺動可能にシート本体8Aに支持されている。
車室9Aにおける車両用シート8に対して車両外側に位置する内壁には、ハンドルハウジング70が設けられている。ハンドルハウジング70は、車両用シート8に腰掛ける搭乗者が左手で操作可能な位置で、車室9Aの内壁に固定されている。ハンドルハウジング70には、操作レバー80が揺動可能に支持されている。操作レバー80は、車両用シート8のバックレスト8Bの傾動姿勢を変更する際に手動操作される。
図3に示すように、車体9Bにおいて、起立した状態のバックレスト8Bに対して車両外側に位置する部位には、シートリクライニング装置5が組み付けられている。シートリクライニング装置5は、バックレスト8Bを車体9Bに固定しつつ、バックレスト8Bの傾動姿勢を変更するためのものである。図3では、車両用シート8は、ハンドルハウジング70及びシートリクライニング装置5に対して紙面手前側に位置しているので、仮想線によって図示している。
図3〜図17に示すように、実施例1の操作装置1は、本発明の操作装置の具体的態様の一例である。操作装置1は、操作レバー80に対する操作をシートリクライニング装置5に伝達するためのものである。
図8〜図12等に示すように、操作装置1は、ハンドルハウジング70、操作レバー80、リンクケース10、ケーブル20、リンクレバー30及び捩じりコイルバネ89を備えている。ハンドルハウジング70は、本発明の「支持部材」の一例である。操作レバー80は、本発明の「操作部材」の一例である。操作装置1の具体的構成については後で詳しく説明する。
図7等に示すように、リンクケース10は、ハンドルハウジング70に形成された収容室75に収容されている。図4及び図8等に示すように、ケーブル20は、アウターチューブ20Tに挿通されている。ケーブル20の一端21は、リンクケース10に揺動可能に支持されたリンクレバー30を介して操作レバー80に接続されている。操作レバー80を図4等に示す操作方向D2に揺動させることにより、ケーブル20の一端21が前方に変位し、ケーブル20がアウターチューブ20T内で摺動する。すると、図5に示すケーブル20の他端22が下方に変位する。
図1及び図2に示すように、バックレスト8B内のフレーム95には、ロック装置90が組み付けられている。図1及び図3に示すように、ロック装置90は、起立した状態のバックレスト8Bにおける上端部かつ車両外側の角部に配置されている。図3に示すように、ロック装置90は、進入口90A、及び進入口90Aを塞ぐように変位可能な図示しないフォーク等を有する周知の構成を有している。
図1〜図3及び図5に示すように、シートリクライニング装置5は、ストライカ53を有している。ストライカ53は、金属丸棒が略「U」字形状に折り曲げ加工されてなる。ロック装置90は、進入口90A内で図示しないフォークがシートリクライニング装置5のストライカ53と係合することにより、バックレスト8Bの傾動姿勢を固定する。
なお、図示は省略するが、バックレスト8Bの上端部には、ロック装置90に作用してロック装置90とストライカ53との係合を解除する解除レバーが設けられている。搭乗者がその解除レバーを操作してロック装置90とストライカ53との係合を解除すると、図2に示すように、バックレスト8Bを揺動軸心X8周りに前方に倒すことができる。
図3及び図5に示すように、シートリクライニング装置5は、レール50、スライダ52及びロックレバー55を有している。
レール50は、金属鋼板が略「C」字断面形状に折り曲げ加工され、スライド方向D3に直線状に延びる形状とされている。スライド方向D3は、前から後に向かいながら下り傾斜する方向である。レール50には、略クランク形状に折り曲げられた取付部50Tが取り付けられている。レール50は、図示しない止めネジを用いて取付部50Tを車体9Bに締結することにより、車体9Bに固定される。レール50には、スライド方向D3に並ぶ複数のラッチ穴50Bが貫設されている。
図3に示すように、スライダ52は、スライド方向D3に長い略矩形状の金属板材である。スライダ52は、レール50内に収容されている。スライダ52には、ストライカ53及びレバー支持部材54が固定されている。スライダ52は、ストライカ53及びレバー支持部材54と一体で、レール50に案内されてスライド方向D3に摺動可能となっている。
図3及び図5に示すように、ロックレバー55は、レバー支持部材54の上端部に保持された揺動軸56周りに揺動可能に支持されている。ロックレバー55は、揺動軸56より上方に延びた後、車両外側に向かって突出する入力部55Bを有している。また、ロックレバー55は、図5に示すように、揺動軸56よりも下方に延びた後、車両外側に向かって突出するラッチ爪55Aを有している。
ロックレバー55は、図示しない捩じりコイルバネによって、ラッチ爪55Aを車両外側に進行させる方向に付勢されている。これにより、ラッチ爪55Aがレール50の複数のラッチ穴50Bのいずれか1つと対向すれば、その内部に進行して、双方が互いに係合し、レール50に対するスライダ52の摺動を規制する。このため、例えば、ラッチ爪55Aが最前方のラッチ穴50Bに係合すれば、ストライカ53が最前方の位置で固定される。ラッチ爪55Aが最後方のラッチ穴50Bと係合すれば、ストライカ53は最後方の位置で固定される。
レバー支持部材54の下端部は、車両外側に向かって突出している。レバー支持部材54の下端部には、アウターチューブ20Tにおけるケーブル20の他端22に近い端部22Tが係止されている。ロックレバー55の入力部55Bには、ケーブル20の他端22が連結されている。
バックレスト8Bの傾動姿勢を変更する場合、搭乗者が操作レバー80を図4等に示す操作方向D2に揺動させるように操作すると、図5に示すケーブル20の他端22が下方に変位する。これにより、ロックレバー55が揺動し、ラッチ爪55Aが車両内側に後退して、ラッチ穴50Bから離脱する。その結果、レール50に対するスライダ52の摺動が許容され、ストライカ53の位置を変更可能となる。そして、ストライカ53の位置が図1〜図3及び図5に示すスライド方向D3に段階的に変位することにより、その変位がロック装置90を介してバックレスト8Bに伝達され、バックレスト8Bの傾動姿勢が段階的に変化する。
<操作装置の具体的構成>
図4及び図6〜図17に示すように、操作装置1において、ハンドルハウジング70、操作レバー80、リンクケース10及びリンクレバー30はそれぞれ樹脂成形品であり、例えば、熱可塑性樹脂の射出成形によって製造されている。
図7及び図8に示すように、捩じりコイルバネ89は、バネ用鋼線が折り曲げ加工されてなる。捩じりコイルバネ89は、一端部89A及び他端部89Bと、一端部89Aと他端部89Bとに接続するコイル部89Cとを含んでいる。
図5及び図8に示すように、ケーブル20は、本実施例では複数の鋼製ワイヤが撚り合わされてなる鋼索である。ケーブル20は、可撓性を有するアウターチューブ20Tに摺動可能に挿通されている。ケーブル20の一端21は、鋼索の先端に固定された金属製のエンド部材によって構成されている。アウターチューブ20Tにおけるケーブル20の一端21に近い端部21Tは、嵌合溝が円環状に凹設された周知の構成である。
なお、操作装置1の各構成要素の形状等について行う以下の説明では、前後方向、上下方向及び車両内外方向について、図1〜図3に示すように、ハンドルハウジング70及び操作レバー80が車室9Aの内壁に組み付けられ、また、図4等に示すように、リンクケース10がハンドルハウジング70の収容室75に収容された状態を基準とする。
図4、図6、図7、図9及び図10に示すように、ハンドルハウジング70は、フランジ部73、凹み部74及び第2基部72A、72Bを有している。
図9等に示すように、フランジ部73は、上方から見て前後方向に長く、かつ前部分の内幅が後部分の内幅よりも大きい略環状をなしている。フランジ部73の上面は、車室9Aに露出する意匠面とされている。
凹み部74は、上方に開く略箱形状とされている。凹み部74の前壁、車両内側の側壁、及び車両外側の側壁の各上端縁は、フランジ部73の前部分の内周縁に接続している。凹み部74の後壁74Aは、フランジ部73の前部分と後部分との境界に位置している。後壁74Aの上端縁は、フランジ部73の上面よりも一段低い位置にある。
後壁74Aの上端縁には、ダンパ取付穴79Hが貫設されている。ダンパ取付穴79Hには、図15〜図17に簡略して示すダンパ79が取り付けられている。ダンパ79は、ゴムやエラストマ等からなる緩衝部材である。
図4、図6、図7、図9及び図10に示すように、第2基部72A、72Bは、ハンドルハウジング70における凹み部74よりも後方に設けられている。第2基部72Aは、凹み部74の車両内側の側壁に接続し、凹み部74から離間するように後方に向かって略平板状に延在している。第2基部72Bは、凹み部74の車両外側の側壁に接続し、凹み部74から離間するように後方に向かって略平板状に延在している。第2基部72A、72Bのそれぞれの上端縁は、フランジ部73の後部分の内周縁に接続している。
図7、図9及び図10に示すように、第2基部72Aの車両外側を向く面及び第2基部72Bの車両内側を向く面のそれぞれには、円柱形状の軸部120、120が形成されている。
第2基部72A側の軸部120は、第2基部72Aから車両外側に向けて突出して、車両内外方向に延びる第1軸心X1を規定している。第2基部72B側の軸部120は、第2基部72Bから車両内側に向けて突出して第1軸心X1を規定している。第1軸心X1は、本発明の「軸心」の一例である。軸部120、120は、外摺動面120E、120Eを有している。外摺動面120E、120Eは、第1軸心X1と同心の円筒状をなしている。
なお、軸部120、120には、第1突起121、121及び第2傾斜面129、129が形成されているが、それらの構成については後で詳しく説明する。
図6及び図7に示すように、第2基部72A、72Bのそれぞれにおける軸部120、120よりも下方には、略矩形穴である係合部76、76が車両内外方向に貫通するように形成されている。
図4及び図10に示すように、第2基部72Aの後端縁は、車両外側に向かって屈曲し、かつ上下方向に延在するリブ形状とされている。第2基部72Bの後端縁には、車両内側に向かって屈曲し、かつ上下方向に延在するリブ形状とされている。
図7、図9及び図10に示すように、ハンドルハウジング70には、収容室75が形成されている。収容室75は、凹み部74の後壁74A及び第2基部72A、72Bに囲まれた空間である。収容室75は、上方及び下方に開く略直方体形状の空間である。また、収容室75は、第2基部72Aの後端縁と、第2基部72Bの後端縁との間において、後方に開いている。このような構成により、第2基部72A、72Bはそれぞれ、第1軸心X1方向に弾性変形可能となっている。
図11及び図12に示すように、操作レバー80は、第1基部81A、81Bを有している。第1基部81A、81Bは、操作レバー80の後部分からそれぞれ下向きに突出し、かつ、車両内外方向において互いに離間している。このような片持ち梁形状により、第1基部81A、81Bはそれぞれ、第1軸心X1方向に弾性変形可能となっている。
第1基部81A、81Bのそれぞれには、円形状の軸穴110、110が車両内外方向に貫通するように形成されている。軸穴110、110は、第1軸心X1方向に延びている。軸穴110、110は、内摺動面110E、110Eを有している。内摺動面110E、110Eは、第1軸心X1と同心の円筒状をなしている。
なお、第1基部81A、81Bのそれぞれにおける軸穴110、110の周辺には、第1逃げ部111、111、第1抜け止め部113、113、当接部115、115及び第1傾斜面119、119が形成されているが、それらの構成については後で詳しく説明する。
図7、図13及び図14等に示すように、第1基部81A側の軸穴110には、ハンドルハウジング70の第2基部72Aに形成された軸部120が嵌合する。第1基部81B側の軸穴110には、ハンドルハウジング70の第2基部72Bに形成された軸部120が嵌合する。
つまり、操作レバー80とハンドルハウジング70とは、車両内側に位置する第1基部81A、軸穴110、第2基部72A及び軸部120の組と、車両外側に位置する第1基部81B、軸穴110、第2基部72B及び軸部120の組とによって連結される。その結果、操作レバー80は、ハンドルハウジング70によって第1軸心X1周りに揺動可能に支持される。
なお、操作レバー80をハンドルハウジング70に組み付ける具体的手順については、後で詳しく説明する。
操作レバー80は、図4、図6、図13及び図16に示す初期位置と、図14及び図17に示す終端位置との間で変位可能である。図3に実線で示す操作レバー80の位置は、初期位置である。図7に示す操作レバー80の位置も、初期位置である。その一方、図3に二点鎖線で示す操作レバー80の位置は、終端位置である。
操作レバー80は、図4等に示す初期位置にある状態では、搭乗者に操作されておらず、ハンドルハウジング70の凹み部74に収容されている。この状態で、操作レバー80の上面は、ハンドルハウジング70の意匠面と整合する意匠面を形成している。この際、図16に示すように、ダンパ79が操作レバー80を下から当て止めることにより、操作レバー80が初期位置に位置決めされる。
搭乗者が操作レバー80を図4等に示す操作方向D2に揺動させるように手動で操作することにより、操作レバー80は、図14及び図17に示す終端位置に変位する。
図11等に示すように、操作レバー80には、接続部85が形成されている。接続部85は、第1基部81A、81Bの根元側に接続して後方に突出する凸部の下を向く面である。
操作レバー80が図4等に示す初期位置にある状態では、図6及び図16等に示すように、接続部85は、第1軸心X1よりも後方かつ上方の位置で、後方に向かって僅かに上り傾斜しつつ収容室75から突出している。
操作レバー80が図14及び図17に示す終端位置に変位することにより、接続部85は、第1軸心X1よりも後方かつ下方の位置に変位し、後方に向かって下り傾斜しつつ収容室75から突出するようになる。
図8に示すように、リンクケース10は、対向壁部11A、11B、連結壁部13及びアウターチューブ保持部14を有している。
対向壁部11A、11Bは、車両内外方向において互いに対向しつつ上下方向及び前後方向に延在する略平板形状とされている。対向壁部11A、11Bのそれぞれの上端部には、軸穴11H、11Hが車両内外方向に貫通するように形成されている。軸穴11H、11Hは、車両内外方向に延びる第2軸心X2を規定している。
連結壁部13は、対向壁部11A、11Bのそれぞれの前端縁を連結し、上下方向及び車両内外方向に延在する略平板形状とされている。
アウターチューブ保持部14は、対向壁部11A、11Bのそれぞれの後端縁の下部分を連結し、かつ略U字断面形状を有して後方に下り傾斜するように延びている。図4及び図8に示すように、アウターチューブ保持部14の内部には、嵌合リブ14Aが形成されている。嵌合リブ14Aは、アウターチューブ20Tの端部21Tの嵌合溝に嵌合可能な凹部を有している。また、アウターチューブ保持部14の内部における嵌合リブ14Aよりも前方には、リブ状の突起であるリンクレバー規制部14Bが形成されている。
図4及び図6〜図8に示すように、対向壁部11A、11Bのそれぞれには、被係合部16、16が形成されている。対向壁部11Aの被係合部16と対向壁部11Bの被係合部16とは、勝手違いの同一形状である。
対向壁部11A側の被係合部16は、対向壁部11Aから車両内側に向かって突出して下り傾斜するように下方に延びた後、車両外側に向かって段状に凹んでいる。対向壁部11A側の被係合部16は、その下端部が車両外側に向かって変位するように弾性変形可能である。
図7に示すように、対向壁部11B側の被係合部16は、対向壁部11Bから車両外側に向かって突出して下り傾斜するように下方に延びた後、車両内側に向かって段状に凹んでいる。対向壁部11B側の被係合部16は、その下端部が車両内側に向かって変位するように弾性変形可能である。
図7及び図8に示すように、リンクレバー30は、揺動軸31、エンド保持部32、被接続部35及びバネ収容部39が形成された略L字形状部材である。
揺動軸31は、リンクレバー30の略L字形状の屈曲部分から車両内外方向に突出する一対の円柱軸である。図8に示すように、エンド保持部32は、リンクレバー30の略L字形状の下方に延びる一端部に形成された丸穴と、丸穴に接続するスリットとからなる。被接続部35は、リンクレバー30の略L字形状の他端部から車両内外方向に突出する一対の円柱軸である。バネ収容部39は、リンクレバー30の車両内側の側面から車両外側に向かって凹み、かつ揺動軸31を円環状に囲っている。
リンクレバー30は、以下の手順で、リンクケース10に組み付けられる。まず、図8に示すように、捩じりコイルバネ89のコイル部89Cをリンクレバー30のバネ収容部39に収容し、捩じりコイルバネ89の一端部89Aをリンクレバー30に係止する。また、ケーブル20の一端21をエンド保持部32に保持させる。
次に、リンクレバー30をリンクケース10よりも上方の位置から下降させ、捩じりコイルバネ89の他端部89Bをリンクケース10の内壁面に形成された図示しない係止部に係止させる。そして、図7に示すように、揺動軸31の両端部を対向壁部11A、11Bの軸穴11H、11Hに嵌入させる。その結果、リンクレバー30は、リンクケース10の対向壁部11A、11Bによって、第2軸心X2周りに揺動可能に支持される。
最後に、図8に示すように、アウターチューブ20Tの端部21Tの嵌合溝をアウターチューブ保持部14の嵌合リブ14Aの凹部に嵌合させる。これにより、ケーブル20の一端21がリンクケース10内に配置されてリンクレバー30に接続された状態で、アウターチューブ20Tの端部21Tがアウターチューブ保持部14に保持される。
図15等に示すように、リンクレバー30が第2軸心X2周りに反時計方向に揺動する方向を第1方向D1とする。リンクレバー30は、リンクケース10とリンクレバー30との間に設けられた捩じりコイルバネ89によって、第1方向D1とは逆向きに付勢されている。そして、リンクレバー30のエンド保持部32がリンクケース10のリンクレバー規制部14Bに当て止まることにより、リンクレバー30が図15に示す未接続位置に位置決めされる。この状態で、リンクレバー30の被接続部35は、リンクケース10における対向壁部11Aと対向壁部11Bとの間から後向きかつ上向きに突出する位置にある。
こうして、この操作装置1は、ハンドルハウジング70に操作レバー80が組み付けられた第1のユニットと、リンクケース10に、リンクレバー30、捩じりコイルバネ89、ケーブル20及びアウターチューブ20Tが組み付けられた第2のユニットと、の2つのユニットとして予め製造され、車両の製造ラインにおいて、車両用シート8及びシートリクライニング装置5とともに車両に組み付けられる。
この際、ハンドルハウジング70及び操作レバー80が車室9Aの内壁に取り付けられた状態で、リンクケース10を図15に示すハンドルハウジング70よりも下方の位置から上方に変位させる。そして、図4、図6、図7及び図15に示すように、リンクケース10を収容室75に挿入する。
図7に示すように、リンクケース10が収容室75に収容されることにより、対向壁部11A、11Bの被係合部16、16は、第2基部72A、72Bに摺接して弾性変形した後、第2基部72A、72Bに貫設された係合部76、76に係合する。その結果、リンクケース10が収容室75から抜けないように固定される。
また、図7及び図16等に示すように、リンクケース10が収容室75に収容されることにより、第1軸心X1と第2軸心X2とが同軸に配置され、第2基部72A、72Bの軸部120、120の先端と、リンクレバー30の揺動軸31の両端とが第1軸心X1方向において対向する。なお、軸穴110、110と軸部120、120との嵌合長さは、このような構成に制約されて短くなっている。
さらに、図4、図6及び図16に示すように、リンクケース10が収容室75に収容されることにより、接続部85が被接続部35に上から当接する状態で接続する。この際、図16に示すように、接続部85が被接続部35を下向きに押圧することにより、リンクレバー30が図15に示す未接続位置から第1方向D1に角度α1揺動する。その結果、リンクレバー30は、捩じりコイルバネ89を第1方向D1に弾性変形させながら、図4、図6及び図16に示す第1位置に変位する。そして、リンクレバー30は、捩じりコイルバネ89の復元力と、ダンパ79による操作レバー80の当て止めとによって、図16等に示す第1位置に保持される。つまり、リンクレバー30の第1位置は、初期位置にある操作レバー80に対応する位置である。
図17に示すように、搭乗者が操作レバー80を操作し、操作レバー80が初期位置から終端位置に変位することにより、リンクレバー30は、第1位置から第1方向D1に角度α2揺動する。その結果、リンクレバー30は、捩じりコイルバネ89を第1方向D1にさらに弾性変形させながら、図17に示す第2位置に変位する。第2位置は、終端位置に変位した操作レバー80に対応する位置であって、第1位置から第1方向D1に変位した位置である。
リンクレバー30が図17に示す第2位置に変位すると、エンド保持部32が前方に変位して、ケーブル20の一端21を前向きに引っ張る。その結果、上述したように、シートリクライニング装置5において、ストライカ53の位置を変更可能となる。
搭乗者が操作レバー80から手を離すと、捩じりコイルバネ89の復元力により、リンクレバー30が第1方向D1とは逆向きに揺動し、第2位置から図16等に示す第1位置に変位する。これにより、被接続部35が接続部85を上向きに押圧するので、操作レバー80が終端位置から初期位置に復帰する。そして、ダンパ79による操作レバー80の当て止めによって、操作レバー80が初期位置に保持される。
操作装置1では、操作レバー80が初期位置から終端位置に揺動するときに搭乗者が手動で操作する力が過大になることを想定し、以下のような構成を採用している。
<第1突起及び第2傾斜面の構成>
図7、図10、図13、図14及び図18〜図20に示すように、第2基部72A、72Bの軸部120、120には、第1突起121、121及び第2傾斜面129、129が形成されている。
第2基部72Aの軸部120に形成された第1突起121及び第2傾斜面129と、第2基部72Bの軸部120に形成された第1突起121及び第2傾斜面129とは、勝手違いの同一形状である。このため、第2基部72Bの軸部120に形成された第1突起121及び第2傾斜面129を図13、図14及び図18〜図20において図示し、第2基部72Aの軸部120に形成された第1突起121及び第2傾斜面129についての図示及び説明は、適宜省略又は簡略する。
図10及び図13等に示すように、第1突起121、121は、軸部120の先端側かつ下端側に形成されている。第1突起121、121は、外摺動面120E、120Eから第1軸心X1の径外方向である下向きに突出する略直方体形状の小片である。
図10に示すように、第2基部72Aと、第2基部72A側の軸部120に形成された第1突起121との間には、第1軸心X1方向の隙間が形成されている。第2基部72Bと、第2基部72B側の軸部120に形成された第1突起121との間にも、第1軸心X1方向の隙間が形成されている。
図10及び図13等に示すように、第2傾斜面129、129は、第2基部72A側の軸部120の先端面と、第2基部72B側の軸部120の先端面とに形成されている。第2傾斜面129、129は、第1軸心X1を挟んで第1突起121、121とは反対側、すなわち軸部120の上端側に配置されている。
第2基部72A側の軸部120に形成された第2傾斜面129は、第1軸心X1の径外方向に延びながら、第1軸心X1方向において第2基部72Aに接近するように傾斜している。第2基部72B側の軸部120に形成された第2傾斜面129は、第1軸心X1の径外方向に延びながら、第1軸心X1方向において第2基部72Bに接近するように傾斜している。
<第1突起、第1逃げ部、第1抜け止め部、当接部及び第1傾斜面の構成>
図7、図11〜図14及び図18〜図20に示すように、第1基部81A、81Bには、第1逃げ部111、111、第1抜け止め部113、113、当接部115、115及び第1傾斜面119、119が形成されている。
第1基部81Aに形成された第1逃げ部111、第1抜け止め部113、当接部115及び第1傾斜面119と、第1基部81Bに形成された第1逃げ部111、第1抜け止め部113、当接部115及び第1傾斜面119とは、勝手違いの同一形状である。このため、第1基部81Bに形成された第1逃げ部111、第1抜け止め部113、当接部115及び第1傾斜面119を図13、図14及び図18〜図20において図示し、第1基部81Aに形成された第1逃げ部111、第1抜け止め部113、当接部115及び第1傾斜面119についての図示及び説明は、適宜省略又は簡略する。
図11及び図12等に示すように、第1逃げ部111、111は、軸穴110、110の内摺動面110E、110Eから第1軸心X1の径外方向に凹んでいる。操作レバー80が初期位置にある状態で、第1逃げ部111、111は、軸穴110、110の内摺動面110E、110Eの下端側から下向きに凹んでいる。第1逃げ部111、111の大きさは、第1突起121、121よりも若干大きくされている。
図12に示すように、第1基部81Aにおける車両外側を向く面には、凹部112、第1抜け止め部113及び当接部115が形成されている。図11に示すように、第1基部81Bにおける車両内側を向く面にも、凹部112、第1抜け止め部113及び当接部115が勝手違いの同一形状で形成されている。
図11及び図12に示すように、凹部112、112は、第1逃げ部111、111と重なる位置で第1軸心X1方向に凹み、軸穴110、110の内摺動面110E、110Eから第1基部81A、81Bの下端まで延びている。凹部112、112は、第1軸心X1の周方向であって、操作方向D2とは逆向きの方向において、第1逃げ部111、111よりも広い範囲で凹んでいる。
第1抜け止め部113、113は、第1基部81A、81Bにおける凹部112、112によって薄肉となった部分の一部である。第1抜け止め部113、113は、第1逃げ部111、111に第1軸心X1の周方向で隣接している。第1抜け止め部113、113は、第1逃げ部111、111に対して、操作方向D2とは逆向きの方向にずれた位置にある。
当接部115、115は、第1基部81A、81Bにおける凹部112、112の側面の一部であって、第1逃げ部111、111とは反対側で第1抜け止め部113、113に隣接する面である。また、当接部115、115は、第1軸心X1の周方向であって、操作方向D2方向を向く面である。
図11に示すように、第1基部81Aにおける車両内側を向く面には、第1傾斜面119が形成されている。第1基部81A側の第1傾斜面119は、第1軸心X1の径外方向に延びながら車両外側に向かうように傾斜して、第1基部81Aの後端縁に達している。
図12に示すように、第1基部81Bにおける車両外側を向く面にも、第1傾斜面119が形成されている。第1基部81B側の第1傾斜面119は、第1軸心X1の径外方向に延びながら車両内側に向かうように傾斜して、第1基部81Bの後端縁に達している。
第1基部81B側の第1傾斜面119について、図14及び図18〜図20を参照しつつ、さらに説明する。第1基部81A側の第1傾斜面119の説明については、同様であるので省略する。
図18〜図20に示すように、操作レバー80をハンドルハウジング70に組み付ける際、及び、図4に示すように、操作レバー80がハンドルハウジング70に組み付けられた状態において、第1基部81B側の第1傾斜面119は、第2基部72Bと対向する。この状態で、第1基部81B側の第1傾斜面119は、第1軸心X1の径外方向に延びながら第1軸心X1方向において第2基部72Bから離間するように傾斜している。
図20に示すように、第1傾斜面119、119は、第1軸心X1方向に沿って見て、第1逃げ部111、111及び第1抜け止め部113、113とは異なる位置、すなわち第1逃げ部111、111及び第1抜け止め部113、113に対して、操作方向D2とは逆向きの方向にずれた位置に配置されている。
<操作レバーのハンドルハウジングに対する組み付け手順>
図18及び図19に示すように、操作レバー80をハンドルハウジング70に組み付ける際、まず操作レバー80を図14及び図17に示す終端位置と同様の姿勢で、ハンドルハウジング70の上方に位置させる。そして、第1基部81A、81Bの第1傾斜面119、119が第2基部72A、72Bに形成された軸部120、120の第2傾斜面129、129の上方に位置する状態とする。
次に、第1軸心X1方向に沿って見て、軸穴110、110と軸部120、120とが一致するように、操作レバー80を下向きに変位させる。この際、第1傾斜面119、119と第2傾斜面129、129とを摺接させ、さらに、軸部120、120の先端面と、第1基部81A、81Bにおける軸穴110、110の周縁とを摺接させることで、第1基部81Aと第1基部81Bとが第1軸心X1方向において互いに接近するように弾性変形するとともに、第2基部72Aと第2基部72Bとが第1軸心X1方向において互いに離間するように弾性変形する。
そして、図20に示すように、軸穴110、110と軸部120、120とが一致する状態になると、第2基部72A側の第1突起121が第1基部81Aに車両内側から当接し、第2基部72B側の第1突起121が第1基部81Bに車両外側から当接するので、軸部120、120が軸穴110、110に嵌合できない。
このため、操作レバー80を第1軸心X1周りに操作方向D2とは逆向きに揺動させて、初期位置に変位させる。その結果、図13に示すように、第1突起121、121と第1逃げ部111、111とが一致するので、第1逃げ部111、111が第1突起121、121の通過を許容し、軸部120、120が軸穴110、110に嵌合される。この際、第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bの弾性変形が解除される。
図14に示すように、操作レバー80を第1軸心X1周りに操作方向D2に揺動させて、終端位置に変位させると、第1抜け止め部113、113は、第2基部72A、72Bと第1突起121、121との隙間に進入し、軸部120、120が軸穴110、110から外れることを防止する。
また、この状態で、当接部115、115が第1軸心X1の周方向において第1突起121、121と当接することにより、操作レバー80を終端位置に位置決めする。
<作用効果>
実施例1の操作装置1では、操作レバー80がハンドルハウジング70に組み付けられる際、操作レバー80が図20に示す状態から操作方向D2とは逆向きに揺動され、図13に示すように、軸部120、120が軸穴110、110に嵌合される。このときに、第1突起121、121と第1逃げ部111、111とが一致して、第1逃げ部111、111が第1突起121、121の通過を許容するので、第1突起121、121が嵌合の邪魔にならない。
そして、この操作装置1では、操作レバー80が図13等に示す初期位置から図14等に示す終端位置に揺動するときに搭乗者が手動で操作する力が過大になる場合があり得る。このような場合、その過大な力が軸穴110、110及び軸部120、120を経由して第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bに伝達される。このため、第1基部81Aと第1基部81Bとは、第1軸心X1方向において互いに接近するように弾性変形しようとする。また、第2基部72Aと第2基部72Bとは、第1軸心X1方向において互いに離間するように弾性変形しようとする。
ここで、この操作装置1では、操作レバー80が初期位置から終端位置に揺動することにより、第1抜け止め部113、113が第2基部72A、72Bと第1突起121、121との隙間に進入する。これにより、第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bが第1軸心X1方向に弾性変形することを抑制でき、その結果、軸部120、120が軸穴110、110から抜けることを抑制できる。
したがって、実施例1の操作装置1では、操作レバー80がハンドルハウジング70から外れる不具合を抑制できる。
また、この操作装置1では、図18〜図20に示すように、第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bを第1軸心X1方向に弾性変形させて軸部120、120を軸穴110、110に嵌合させるときに、軸部120、120の先端を第1傾斜面119、119に摺接させることで、軸部120、120を軸穴110、110に嵌合させ易くなる。また、図20に示すように、第1傾斜面119、119が第1軸心X1方向に沿って見て、第1逃げ部111、111及び第1抜け止め部113とは異なる位置に配置されていることにより、第1基部81A、81Bの薄肉部を分散できるので、第1基部81A、81Bの強度や剛性の低下を抑制できる。
さらに、この操作装置1では、図18〜図20に示すように、第1基部81A、81B及び第2基部72A、72Bを第1軸心X1方向に弾性変形させて軸部120、120を軸穴110、110に嵌合させるときに、軸部120、120の第2傾斜面129、129を第1基部81A、81Bに摺接させることで、軸部120、120を軸穴110、110に嵌合させ易くなる。また、第2傾斜面129、129が第1軸心X1を挟んで第1突起121、121とは反対側に配置されていることにより、第1突起121、121が第1基部81A、81Bに摺接する際の負荷を小さくできるので、第1突起121、121の破損を抑制できる。
また、この操作装置1では、図14に示すように、第1基部81A、81Bの当接部115、115が操作レバー80を終端位置に位置決めする。これにより、操作レバー80を終端位置で当て止めるストッパを別途設けなくてもよいので、簡素化を実現できる。
また、この操作装置1では、図9〜図12に示すように、第1基部81A、81B、軸穴110、110、第2基部72A、72B及び軸部120、120は、2組設けられている。これにより、操作レバー80がハンドルハウジング70に両持ちされるので、操作レバー80がハンドルハウジング70から外れる不具合を一層抑制できる。
(実施例2)
図21に示すように、実施例2の操作装置では、実施例1の操作装置1に係る操作レバー80の第1基部81B、及び第1基部81Bに形成された軸穴110の代わりに、第1基部281B及び軸穴210を採用している。なお、実施例1に係る操作レバー80の第1基部81A、及び第1基部81Aに形成された軸穴110についても同様に変更可能であるが、説明は省略する。
また、この操作装置では、実施例1に係るハンドルハウジング70の第2基部72B、及び第2基部72Bに形成された軸部120の代わりに、第2基部272B及び軸部220を採用している。なお、実施例1に係るハンドルハウジング70の第2基部72A、及び第2基部72Aに形成された軸部120についても同様に変更可能であるが、説明は省略する。
実施例2のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
第1基部281Bには、実施例1に係る第1逃げ部111、第1抜け止め部113、当接部115及び第1傾斜面119が形成されていない。
第1基部281Bには、円形状の軸穴210が車両内外方向に貫通するように形成されている。軸穴210は、第1軸心X1方向に延びている。軸穴210は、内摺動面210Eを有している。内摺動面210Eは、第1軸心X1と同心の円筒状をなしている。
軸部220は、第2基部272Bから車両内側に向けて突出して第1軸心X1を規定している。軸部220は、外摺動面220Eを有している。外摺動面220Eは、第1軸心X1と同心の円筒状をなしている。
第1基部281Bにおける軸部220の根元側と対向する位置には、第2突起211が形成されている。第2突起211は、内摺動面210Eから第1軸心X1の径内方向に突出する略直方体形状の小片である。
軸部220は、第2逃げ部221及び第2抜け止め部223を有している。第2逃げ部221は、外摺動面220Eから第1軸心X1の径内方向に凹み、かつ第2基部272Bに接する位置から第1軸心X1方向に延びて軸部220の先端に開いている。
実施例1に係る第1逃げ部111と同様であるので説明は簡略するが、第2逃げ部221は、操作レバー80が初期位置にある状態で軸部220が軸穴210に嵌合されるときに第2突起211の通過を許容する。
第2抜け止め部223は、第2逃げ部221に第1軸心X1の周方向で隣接している。第2抜け止め部223は、第2逃げ部221に対して、操作方向D2にずれた位置にある。
実施例1に係る第1抜け止め部113と同様であるので説明は簡略するが、操作レバー80が初期位置から終端位置に揺動することにより、第2抜け止め部223と第2基部272Bの隙間に第2突起211が進入する。これにより、第2抜け止め部223は、軸部220が軸穴210から外れることを防止する。
このような構成である実施例2の操作装置でも、軸部220が軸穴210に嵌合されるときに、第2逃げ部221により、第2突起211が邪魔にならない。そして、操作レバー80が初期位置から終端位置に揺動するときに搭乗者が手動で操作する力が過大になる場合でも、第2突起211及び第2抜け止め部223によって、第1基部281B及び第2基部272Bが第1軸心X1方向に弾性変形することを抑制でき、軸部220が軸穴210から抜けることを抑制できる。
したがって、実施例2の操作装置でも、操作レバー80がハンドルハウジング70から外れる不具合を抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、操作部材は、実施例1、2に係る操作レバー80には限定されず、手動操作で揺動する部材であれば、ハンドル等、どのような形状でもかまわない。
実施例1、2では軸穴110、210が貫通穴であるが、この構成には限定されない。軸穴は有底穴であってもよい。
実施例1では、第1基部81A、81B、軸穴110、110、第2基部72A、72B及び軸部120、120が2組設けられているが、1組に変更した片持ち構成も本発明に含まれる。
実施例1に係るハンドルハウジング70の第2基部72A、72B及び軸穴120、120と同様の構成を操作レバー80に設けるように変更し、かつ、実施例1に係る操作レバー80の第1基部81A、81B及び軸部110、110と同様の構成をハンドルハウジング70に設けるように変更した構成も本発明に含まれる。
本発明は、手動操作される操作部材を備える車両や設備等に利用可能である。
1…操作装置
70…支持部材(ハンドルハウジング)
X1…軸心(第1軸心)
80…操作部材(操作レバー)
81A、81B、281B…第1基部
110E、210E…内摺動面
110、210…軸穴
72A、72B、272B…第2基部
120E、220E…外摺動面
120、220…軸部
121…第1突起
111…第1逃げ部
113…第1抜け止め部
119…第1傾斜面
129…第2傾斜面
115…当接部
211…第2突起
221…第2逃げ部
223…第2抜け止め部
本発明の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有し
前記第1基部には、前記第2基部と対向し、径外方向に延びながら前記軸心方向において前記第2基部から離間するように傾斜する第1傾斜面が形成され、
前記第1傾斜面は、前記軸心方向に沿って見て、前記第1逃げ部及び前記第1抜け止め部とは異なる位置に配置され、前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方を前記軸心方向に弾性変形させて前記軸部を前記軸穴に嵌合させるときに、前記軸部の前記先端に摺接することを特徴とする。
本発明の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有し、
前記軸部には、径外方向に延びながら、前記軸心方向において前記第2基部に接近するように傾斜する第2傾斜面が形成され、前記第2傾斜面は、前記軸心を挟んで前記第1突起とは反対側に配置されていることを特徴とする。
本発明の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有し、
前記第1基部には、前記第1逃げ部とは反対側で前記第1抜け止め部に隣接し、前記操作部材が前記終端位置に揺動することにより、前記第1突起と当接する当接部が形成されていることを特徴とする。
本発明の操作装置は、支持部材と、
前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有し、
前記第1基部、前記軸穴、前記第2基部及び前記軸部は、2組設けられていることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 支持部材と、
    前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
    前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
    前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
    前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
    前記軸部は、先端側に形成され、前記外摺動面から径外方向に突出する第1突起を有し、
    前記第1基部は、前記内摺動面から径外方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第1突起の通過を許容する第1逃げ部と、
    前記第1逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第1抜け止め部とを有していることを特徴とする操作装置。
  2. 前記第1基部には、前記第2基部と対向し、径外方向に延びながら前記軸心方向において前記第2基部から離間するように傾斜する第1傾斜面が形成され、
    前記第1傾斜面は、前記軸心方向に沿って見て、前記第1逃げ部及び前記第1抜け止め部とは異なる位置に配置されている請求項1記載の操作装置。
  3. 前記軸部には、径外方向に延びながら、前記軸心方向において前記第2基部に接近するように傾斜する第2傾斜面が形成され、
    前記第2傾斜面は、前記軸心を挟んで前記第1突起とは反対側に配置されている請求項1又は2記載の操作装置。
  4. 前記第1基部には、前記第1逃げ部とは反対側で前記第1抜け止め部に隣接し、前記操作部材が前記終端位置に揺動することにより、前記第1突起と当接する当接部が形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の操作装置。
  5. 前記第1基部、前記軸穴、前記第2基部及び前記軸部は、2組設けられている請求項1乃至4のいずれか1項記載の操作装置。
  6. 支持部材と、
    前記支持部材によって軸心周りに揺動可能に支持され、初期位置から終端位置まで手動で揺動される操作部材とを備え、
    前記支持部材及び前記操作部材の一方は、第1基部と、前記第1基部に凹設されて前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす内摺動面を有する軸穴とを有し、
    前記支持部材及び前記操作部材の他方は、第2基部と、前記第2基部から突出して前記軸心方向に延び、前記軸心と同心の円筒状をなす外摺動面を有する軸部とを有し、
    前記第1基部及び前記第2基部の少なくとも一方が前記軸心方向に弾性変形して前記軸部が前記軸穴に嵌合するように構成された操作装置であって、
    前記第1基部は、前記軸部の根元側と対向する位置に形成され、前記内摺動面から径内方向に突出する第2突起を有し、
    前記軸部は、前記外摺動面から径内方向に凹み、前記操作部材が前記初期位置にある状態で前記軸部が前記軸穴に嵌合されるときに前記第2突起の通過を許容する第2逃げ部と、
    前記第2逃げ部に周方向で隣接し、前記操作部材が前記初期位置から前記終端位置に揺動することにより、前記軸部が前記軸穴から外れることを防止する第2抜け止め部とを有していることを特徴とする操作装置。
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