JP2020008779A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】小型の照明装置を提供する。【解決手段】本発明の照明装置は、第1の直線偏光を含む光を射出する光源部と、導光体と、偏光分離層と、反射ミラーと、位相差層と、を備える。導光体は、光の伝播方向に対して傾斜した入射端面と、折り返し端面と、を有する。光源部は光の射出方向が入射端面を向くように配置され、偏光分離層は入射端面上に設けられ、反射ミラーは折り返し端面側に設けられ、位相差層は偏光分離層と反射ミラーとの間に設けられている。導光体内部に入射した第1の直線偏光は、位相差層を透過し、反射ミラーで反射し、位相差層を再度透過することによって第2の直線偏光に変換され、第2の直線偏光は、偏光分離層で反射して伝播方向と交差する方向に向けて射出される。【選択図】図2
Description
本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いる照明装置の一例として、光の照度分布を均一化するためのロッドレンズを備えた照明装置が従来から知られている。例えば下記の特許文献1に、レーザー等の固体光源と、テーパー付きロッドレンズと、凸レンズと、ロッドレンズ等のライトパイプと、を有する照明光学系を備えた投射型表示装置が開示されている。
ロッドレンズにおいては、光入射端面から入射した光が全反射を繰り返しつつ光射出端面に向けて伝播する際に様々な角度成分を有する光が混合され、被照明領域における光の照度分布が均一化される。ロッドレンズ内部での光の反射回数が多くなる程、光の混合の度合いが高まり、照度分布の均一性が高められる。
したがって、特許文献1の照明光学系において、照度分布の均一性を高めるためには、光の反射回数を多くするために光入射端面から光射出端面までの光の伝播距離、いわゆるロッドレンズの長さをある程度長くする必要がある。ところが、ロッドレンズを長くすると、照明装置が大型化し、ひいてはプロジェクターが大型化する、という問題が生じる。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の照明装置は、非平行光であり、第1の直線偏光を含む光を射出する光源部と、前記光源部から入射した光を伝播させる導光体と、前記第1の直線偏光を透過させ、前記第1の直線偏光とは偏光方向が異なる第2の直線偏光を反射させる偏光分離層と、前記導光体の内部を伝播する光を反射させる反射ミラーと、前記導光体の内部を伝播する光に位相差を付与する位相差層と、を備える。前記導光体は、光の伝播方向に対して傾斜して設けられ、前記光源部からの光が入射する入射端面と、前記入射端面とは反対側に位置する折り返し端面と、前記入射端面および前記折り返し端面に交差する全反射側面と、を有する。前記光源部は、光の射出方向が前記入射端面を向くように配置され、前記偏光分離層は、前記入射端面上に設けられ、前記反射ミラーは、前記折り返し端面側に設けられ、前記位相差層は、前記偏光分離層と前記反射ミラーとの間に設けられている。前記偏光分離層を透過して前記導光体の内部に入射した前記第1の直線偏光は、前記位相差層を透過し、前記反射ミラーで反射し、前記位相差層を再度透過することによって前記第2の直線偏光に変換され、前記第2の直線偏光は、前記偏光分離層で反射して前記導光体から前記伝播方向と交差する方向に向けて射出される。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記導光体は、プリズムと、第1ロッドレンズと、を有し、前記プリズムは、三角柱状の形状を有するとともに、直角三角形状の形状を有する底面と、互いに直交する第1側面および第2側面と、前記第1側面および前記第2側面に対して鋭角に交差する第3側面と、を有し、前記第1ロッドレンズは、四角柱状の形状を有するとともに、前記伝播方向に直交し、前記プリズムの前記第1側面に対向する第1端面と、前記第1端面とは反対側に位置する第2端面と、を有し、前記プリズムの前記第3側面が前記導光体の前記入射端面であり、前記第1ロッドレンズの前記第2端面が前記導光体の前記折り返し端面であり、前記第2の直線偏光は、前記プリズムの前記第2側面から射出される構成であってもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記プリズムの前記第1側面と前記第1ロッドレンズの前記第1端面との間に空気層が設けられていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記導光体は、第2ロッドレンズをさらに有し、前記第2ロッドレンズは、四角柱状の形状を有するとともに、前記プリズムの前記第2側面に対向する第1端面と、前記第1端面とは反対側に位置する第2端面と、を有し、前記プリズムの前記第2側面から射出された前記第2の直線偏光は、前記第2ロッドレンズの前記第1端面から前記第2ロッドレンズに入射し、前記第2ロッドレンズの前記第2端面から射出される構成であってもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記プリズムの前記第2側面と前記第2ロッドレンズの前記第1端面との間に空気層が設けられていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光源部は、レーザー光源と、前記レーザー光源から射出された光を拡散させる光拡散素子と、を有していてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光源部は、所定の発散角を有する光を射出するレーザー光源を有していてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記レーザー光源は、光の射出方向が前記入射端面と直角以外の角度をなし、かつ、前記伝播方向と平行になるように配置されていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記位相差層は、前記反射ミラーと前記折り返し端面とに接していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の照明装置60の斜視図である。図2は、照明装置60の側面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の照明装置60の斜視図である。図2は、照明装置60の側面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1および図2に示すように、第1実施形態の照明装置60は、導光体61と、偏光分離層62と、光源部63と、反射ミラー64と、位相差層65と、を備えている。
導光体61は、プリズム66と、第1ロッドレンズ67と、を有する。導光体61は、光源部63から入射した光を内部で伝播させる。
プリズム66は、三角柱状の形状を有し、直角三角形状の形状を有する2つの底面66a,66bと、3つの側面66c,66d,66eと、を有する。以下、プリズム66の3つの側面66c,66d,66eのうち、互いに直交する2つの側面をそれぞれ第1側面66c、第2側面66dと称する。また、第1側面66cおよび第2側面66dに対して45度の角度で交差する側面を第3側面66eと称する。したがって、プリズム66は、直角三角形状の形状を有する底面66a,66bと、互いに直交する第1側面66cおよび第2側面66dと、第1側面66cおよび第2側面66dに対して鋭角に交差する第3側面66eと、を有する。プリズム66は、例えばガラス等の透光性部材で構成されている。
第1ロッドレンズ67は、四角柱状の形状を有し、2つの端面67a,67bと4つの側面67cとを有する。第1ロッドレンズ67は、1つの端面67aがプリズム66の第1側面66cに対向するように配置されている。以下、第1ロッドレンズ67の2つの端面67a,67bのうち、プリズム66の第1側面66cに対向する端面を第1端面67aと称し、第1端面67aとは反対側に位置する端面を第2端面67bと称する。また、第1ロッドレンズ67の形状をなす四角柱の2つの端面同士を結ぶ方向であって、第1ロッドレンズ67の4つの側面67cに平行な方向を導光体における光の伝播方向mと定義する。すなわち、第1ロッドレンズ67は、光の伝播方向mに直交し、プリズム66の第1側面66cに対向する第1端面67aと、第1端面67aとは反対側に位置する第2端面67bと、を有する。第1ロッドレンズ67は、例えばガラス等の透光性部材で構成されている。
プリズム66と第1ロッドレンズ67とは、微小な間隔を空けて配置されている。すなわち、プリズム66の第1側面66cと第1ロッドレンズ67の第1端面67aとの間に、空気層69が設けられている。空気層69の厚さは、例えば0.1mm〜1.0mm程度である。プリズム66の屈折率と第1ロッドレンズ67の屈折率とは、一致していてもよいし、異なっていてもよい。
プリズム66の第3側面66eは、光源部63からの光が入射する導光体61の一つの面であり、以下の説明では、導光体61の入射端面61eと称する。第1ロッドレンズ67の第2端面67bは、入射端面61eから導光体61に入射した光が反射ミラー64で反射された後に再度入射端面61eに向けて射出される面である。換言すると、第1ロッドレンズ67の第2端面67bは、導光体61の内部を伝播する光の光路が折り返される側の端面であり、以下の説明では、導光体61の折り返し端面61bと称する。第1ロッドレンズ67の4つの側面67cは、第1ロッドレンズ67の内部を光が伝播される間に全反射を生じさせる面であり、以下の説明では、導光体61の全反射側面61cと称する。
すなわち、導光体61は、光の伝播方向mに対して傾斜するとともに光源部63からの光が入射する入射端面61eと、入射端面61eとは反対側に位置する折り返し端面61bと、入射端面61eおよび折り返し端面61bに交差する4つの全反射側面61cと、を有する。
偏光分離層62は、導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)上に設けられている。偏光分離層62は、プリズム66を構成する透光性部材の表面に設けられた誘電体多層膜で構成されている。偏光分離層62は、P偏光Lp(第1の直線偏光)を透過させ、S偏光Ls(第2の直線偏光)を反射させる。
光源部63は、レーザー光源71と、光拡散素子72と、を備えている。レーザー光源71は、波長範囲が例えば440〜460nmの青色光を射出する半導体レーザーで構成されている。光源部63は、1つのレーザー光源71を有していてもよいし、複数のレーザー光源71を有していてもよい。レーザー光源71は、光の射出方向が導光体61の入射端面61eを向くように配置されている。なお、レーザー光源71は、波長範囲が例えば500〜570nmの緑色光を射出する半導体レーザーで構成されていてもよいし、波長範囲が例えば620〜750nmの赤色光を射出する半導体レーザーで構成されていてもよい。
図2に示すように、レーザー光源71は、台座73と、半導体発光素子74と、コリメーターレンズ75と、パッケージ76と、を備えている。半導体発光素子74は、台座73の上に実装され、パッケージ76に覆われている。コリメーターレンズ75は、パッケージ76の内部に収容され、半導体発光素子74から射出された光を略平行化する。レーザー光源71は、コリメーターレンズ75によって平行化された直線偏光を射出する。具体的には、レーザー光源71は、偏光分離層62に対するP偏光Lpを射出する。
光拡散素子72は、導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)上に偏光分離層62を介して設けられている。また、光拡散素子72は、レーザー光源71から射出される光の光路上に設けられている。光拡散素子72は、レーザー光源71から射出された光を拡散させる。これにより、光拡散素子72を透過した後の光の発散角は、光拡散素子72を透過する前の光の発散角に比べて大きくなる。これにより、光拡散素子72を透過した後の光は、非平行光となる。光拡散素子72は、例えば表面に凹凸が設けられた拡散板、多数の光散乱粒子が分散された拡散板、マイクロレンズアレイを用いた拡散板等で構成されている。本実施形態において、光拡散素子72は、偏光分離層62に接して設けられているが、偏光分離層62から離れた位置に設けられていてもよい。
このようにして、光源部63は、非平行光であって、偏光分離層62に対するP偏光Lp(第1の直線偏光)を含む光を射出する。レーザー光源71は、光の射出方向が導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)と直角以外の角度である45°をなし、かつ、伝播方向mと平行になるように配置されている。したがって、レーザー光源71から射出された光は、導光体61の入射端面61eに45°の入射角で入射する。
反射ミラー64は、導光体61の折り返し端面61b(第1ロッドレンズ67の第2端面67b)に位相差層65を介して設けられている。反射ミラー64は、導光体61の内部を伝播する光を反射させる。これにより、第1ロッドレンズ67の第2端面67bから射出された光は、反射ミラー64で反射した後、第2端面67bから第1ロッドレンズ67に再度入射する。反射ミラー64は、例えば銀、アルミニウム等の反射率の高い材料で構成されていることが望ましい。
位相差層65は、偏光分離層62と反射ミラー64との間に設けられている。本実施形態では、位相差層65は、反射ミラー64と導光体61の折り返し端面61b(第1ロッドレンズ67の第2端面67b)とに接して設けられている。なお、位相差層65は、反射ミラー64と導光体61の折り返し端面61bとに接していなくてもよく、例えば第1ロッドレンズ67の内部に設けられていてもよい。位相差層65は、導光体61の内部を伝播する光に対して光の波長の1/4の位相差を付与する。すなわち、位相差層65は、導光体61の内部を伝播する光に対する1/4波長板として機能する。位相差層65は、例えば複屈折材料から構成されている。
上記構成の照明装置60において、光源部63から射出された光は、偏光分離層62に入射する。偏光分離層62に入射した光は、偏光分離層62に対するP偏光Lpであるため、偏光分離層62を透過し、入射端面61eから導光体61に入射し、導光体61の内部を折り返し端面61b側に向かって進行する。導光体61の折り返し端面61bに到達した光は、位相差層65を透過した後、反射ミラー64で反射し、位相差層65を再度透過して、入射端面61eの偏光分離層62に向かって進行する。このように、光は、反射ミラー64での反射前後で位相差層65を2回通るため、1/2波長の位相差が付与される。その結果、入射端面61e側に向かって進行する光は、位相差層65に入射する前のP偏光LpからS偏光Lsに変換される。
S偏光Lsに変換された光は、偏光分離層62で反射して進行方向を変え、プリズム66の第2側面66dから外部に射出される。また、光拡散素子72を介して導光体61に入射された光は、非平行光であるため、全反射を繰り返しつつ導光体61の内部を伝播する間に様々な角度成分を有する光が混合され、被照明領域における光の照度分布が均一化される。すなわち、偏光分離層62を透過して導光体61の内部に入射したP偏光Lpは、位相差層65を透過し、反射ミラー64で反射し、位相差層65を再度透過することによってS偏光Lsに変換され、S偏光Lsは、偏光分離層62で反射して導光体61から伝播方向mと交差する方向に向けて射出される。
以下、導光体61における光の入射位置Pと折り返し端面61bとの間の距離を導光体61の長さと定義する。
本実施形態の照明装置60において、導光体61の入射端面61e上の入射位置Pから入射した光は、偏光分離層62を透過して折り返し端面61bに向かって進み、折り返し端面61b側に設けられた反射ミラー64で反射した後、入射端面61eに向かって進み、第2側面から射出される。すなわち、光は導光体61の内部を略1往復するため、実質的な光の伝播距離は導光体61の長さの約2倍となる。したがって、本実施形態の導光体61での光の反射回数は、本実施形態と同じ長さの従来の導光体(光を一方向にのみ伝播させる導光体)での反射回数の約2倍となる。その結果、本実施形態の導光体61による照度分布の均一性は、従来の導光体による照度分布の均一性に比べて高くなる。逆に言えば、従来の導光体と同等の照度分布の均一性を得るのに必要な本実施形態の導光体61の長さは、従来の導光体の長さの約1/2となる。
本実施形態の照明装置60において、導光体61の入射端面61e上の入射位置Pから入射した光は、偏光分離層62を透過して折り返し端面61bに向かって進み、折り返し端面61b側に設けられた反射ミラー64で反射した後、入射端面61eに向かって進み、第2側面から射出される。すなわち、光は導光体61の内部を略1往復するため、実質的な光の伝播距離は導光体61の長さの約2倍となる。したがって、本実施形態の導光体61での光の反射回数は、本実施形態と同じ長さの従来の導光体(光を一方向にのみ伝播させる導光体)での反射回数の約2倍となる。その結果、本実施形態の導光体61による照度分布の均一性は、従来の導光体による照度分布の均一性に比べて高くなる。逆に言えば、従来の導光体と同等の照度分布の均一性を得るのに必要な本実施形態の導光体61の長さは、従来の導光体の長さの約1/2となる。
このように、本実施形態によれば、導光体61の長さを従来に比べて短くできるため、照明装置60の小型化を図ることができる。
図3Aは、第1比較例の照明装置200の作用を説明するための模式図である。
図3Aに示すように、第1比較例の照明装置200においては、プリズム201と第1ロッドレンズ202との間に空気層が設けられておらず、プリズム201と第1ロッドレンズ202とは直接接触している。プリズム201の屈折率と第1ロッドレンズ202の屈折率とは、一致しているものとする。
図3Aに示すように、第1比較例の照明装置200においては、プリズム201と第1ロッドレンズ202との間に空気層が設けられておらず、プリズム201と第1ロッドレンズ202とは直接接触している。プリズム201の屈折率と第1ロッドレンズ202の屈折率とは、一致しているものとする。
第1比較例の照明装置200において、反射ミラー(図示略)で反射してプリズム201の第3側面201eに戻った光(S偏光Ls)は、偏光分離層203で反射した後、第2側面201dに到達する。このとき、臨界角よりも大きい入射角で第2側面201dに入射した光は、第2側面201dから外部に射出されず、第1側面201cに向かって進む。
ところが、プリズム201と第1ロッドレンズ202とが直接接触しているため、第1側面201cに向かって進んだ光は、符号F1で示すように、プリズム201と第1ロッドレンズ202との界面を直進し、第1ロッドレンズ202の側面202cから射出される場合がある。このように、第1比較例の照明装置200では、意図しない場所から光が射出されることがあり、光が本来射出されるべき面からの取り出し効率が低下する。
図3Bは、第1実施形態の照明装置60の作用を説明するための模式図である。
図3Bに示すように、第1実施形態の照明装置60においては、プリズム66と第1ロッドレンズ67との間に空気層69が設けられている。この場合も、第1比較例と同様、臨界角よりも大きい入射角で第2側面66dに入射した光は、第2側面66dから外部に射出されず、第1側面66cに向かって進む。
図3Bに示すように、第1実施形態の照明装置60においては、プリズム66と第1ロッドレンズ67との間に空気層69が設けられている。この場合も、第1比較例と同様、臨界角よりも大きい入射角で第2側面66dに入射した光は、第2側面66dから外部に射出されず、第1側面66cに向かって進む。
ここで、プリズム66と第1ロッドレンズ67との間に空気層69が存在しているため、第1側面66cに対する光の入射角が臨界角よりも大きければ、光は、符号F2に示すように、第1側面66cから射出されて第1ロッドレンズ67に入射することがない。光は、第1側面66cで全反射した後、偏光分離層62で再度反射し、第2側面66dから外部に射出される。これにより、第1実施形態の照明装置60では、意図しない場所から光が射出されることが少なくなり、第2側面66dからの光の取り出し効率を高めることができる。
図4Aは、第2比較例の照明装置220の作用を説明するための模式図である。
図4Aに示すように、第2比較例の照明装置220において、レーザー光源71は、プリズム221の第3側面221eに対して光が垂直に入射する向きに配置されている。すなわち、レーザー光源71からの光は、入射角0°でプリズム221の第3側面221eに入射する。
図4Aに示すように、第2比較例の照明装置220において、レーザー光源71は、プリズム221の第3側面221eに対して光が垂直に入射する向きに配置されている。すなわち、レーザー光源71からの光は、入射角0°でプリズム221の第3側面221eに入射する。
第2比較例の照明装置220において、プリズム221に入射した光は、中心軸Cjが第1側面221cと第2側面221dとが接する角部に向かう方向に進む。そのため、プリズム221に入射した光のうち、第1ロッドレンズ222に入射する光の割合が少なく、第1ロッドレンズ222の内部を伝播することなく、プリズム221の第2側面221dから射出される光が存在する。その結果、照明装置220から射出される光の照度分布が十分に均一化されないという問題がある。
図4Bは、第1実施形態の照明装置60の作用を説明するための模式図である。
図4Bに示すように、第1実施形態の照明装置60においては、レーザー光源71は、導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)に対して光が45°の入射角θで入射し、光の射出方向が伝播方向mと平行になるように配置されている。この配置により、プリズム66に入射した光は、中心軸Cjが第1ロッドレンズ67の第1端面67aに対して垂直となる方向に進む。その結果、プリズム66に入射した光の多くを第1ロッドレンズ67に入射させて内部を伝播させ、照明装置60から射出される光の照度分布を十分に均一化することができる。
図4Bに示すように、第1実施形態の照明装置60においては、レーザー光源71は、導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)に対して光が45°の入射角θで入射し、光の射出方向が伝播方向mと平行になるように配置されている。この配置により、プリズム66に入射した光は、中心軸Cjが第1ロッドレンズ67の第1端面67aに対して垂直となる方向に進む。その結果、プリズム66に入射した光の多くを第1ロッドレンズ67に入射させて内部を伝播させ、照明装置60から射出される光の照度分布を十分に均一化することができる。
また、第1実施形態では、光源部63が光拡散素子72を有しているため、用いる光拡散素子72の拡散性を調整することによって光の発散角を調整することができる。これにより、導光体61での光の反射回数を調整することができ、所望の照度分布を得ることができる。
位相差層65は例えば導光体61の内部の偏光分離層62と反射ミラー64との間に設けられていてもよいが、その場合、位相差層65および第1ロッドレンズ67の作製が難しい場合がある。これに対して、本実施形態では、位相差層65が第1ロッドレンズ67の第2端面67bと反射ミラー64との間に設けられているため、第1ロッドレンズ67の第2端面67bに位相差層65と反射ミラー64とを順次積層すればよく、位相差層65および第1ロッドレンズ67を容易に作製することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、照明装置全体の説明は省略し、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態の照明装置80の側面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、照明装置全体の説明は省略し、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態の照明装置80の側面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態の照明装置80は、導光体61と、光源部81と、偏光分離層62と、反射ミラー64と、位相差層65と、を備えている。
光源部81は、レーザー光源82を有している。レーザー光源82は、光の射出方向が導光体61の入射端面61e(プリズム66の第3側面66e)を向くように配置されている。
レーザー光源82は、台座73と、半導体発光素子74と、パッケージ76と、を備えている。半導体発光素子74は、台座73の上に実装され、パッケージ76に覆われている。半導体発光素子74は、所定の発散角を有する光を射出する。第2実施形態のレーザー光源82は、第1実施形態のレーザー光源71と異なり、コリメーターレンズを備えていないため、半導体発光素子74から射出された光は、平行化されることなく、所定の発散角を有する光として射出される。
すなわち、光源部81は、所定の発散角を有する光を射出するレーザー光源82を有する。これにより、導光体61に入射する光は、非平行光となる。したがって、第2実施形態の光源部81は、第1実施形態の光源部63と異なり、光拡散素子を備えていない。
照明装置80のその他の構成要素は、第1実施形態と同様である。
照明装置80のその他の構成要素は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても、照明装置80の小型化が図れる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態の光源部81は光拡散素子を備えていないため、光源部81の構成を簡略化することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
第3実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、導光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、照明装置全体の説明は省略し、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
図6は、第3実施形態の照明装置90の側面図である。
図6において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
第3実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、導光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、照明装置全体の説明は省略し、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
図6は、第3実施形態の照明装置90の側面図である。
図6において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、第4実施形態の照明装置90は、導光体91と、光源部63と、偏光分離層62と、反射ミラー64と、位相差層65と、を備えている。
導光体91は、プリズム66と、第1ロッドレンズ67と、第2ロッドレンズ92と、を有する。導光体91は、光源部63から入射した光を内部で伝播させる。
プリズム66と第1ロッドレンズ67の構成および配置は、第1実施形態と同様である。すなわち、プリズム66と第1ロッドレンズ67とは、プリズム66の第1側面66cと第1ロッドレンズ67の第1端面67aとが互いに対向するように配置されている。また、プリズム66の第1側面66cと第1ロッドレンズ67の第1端面67aとの間に、空気層69が設けられている。プリズム66の第3側面66eは、導光体91の入射端面91eである。第1ロッドレンズ67の第2端面67bは、導光体91の折り返し端面91bである。
第2ロッドレンズ92は、四角柱状の形状を有し、2つの端面92a,92bと4つの側面92cとを有する。第2ロッドレンズ92は、1つの端面92aがプリズム66の第2側面66dに対向するように配置されている。以下、第2ロッドレンズ92の2つの端面92a,92bのうち、プリズム66の第2側面66dに対向する端面を第1端面92aと称し、第1端面92aとは反対側に位置する端面を第2端面92bと称する。すなわち、第2ロッドレンズ92は、プリズム66の第2側面66dに対向する第1端面92aと、第1端面92aとは反対側に位置する第2端面92bと、を有する。第2ロッドレンズ92は、例えばガラス等の透光性部材で構成されている。
プリズム66と第2ロッドレンズ92とは、微小な間隔を空けて配置されている。すなわち、プリズム66の第2側面66dと第2ロッドレンズ92の第1端面92aとの間に、空気層69が設けられている。空気層69の厚さは、0.1mm〜1.0mm程度である。第2ロッドレンズ92の屈折率は、プリズム66の屈折率および第1ロッドレンズ67の屈折率と一致していてもよいし、異なっていてもよい。
照明装置90のその他の構成要素は、第1実施形態と同様である。
照明装置90のその他の構成要素は、第1実施形態と同様である。
照明装置90において、プリズム66と第1ロッドレンズ67とに関する光の振る舞いは、第1実施形態と同様である。すなわち、第3側面66eからプリズム66に入射した光は、第1ロッドレンズ67に入射し、反射ミラー64で反射した後、プリズム66に再度入射し、第2側面66dから射出される。さらに、本実施形態の照明装置90の場合、プリズム66の第2側面66dに対向して第2ロッドレンズ92が設けられているため、プリズム66から射出された光は、第1端面92aから第2ロッドレンズ92に入射する。第2ロッドレンズ92に入射した光は、4つの側面92cで全反射しつつ第2ロッドレンズ92の内部を伝播した後、第2端面92bから射出される。
第3実施形態においても、照明装置90の小型化が図れる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に第3実施形態の照明装置90においては、プリズム66の光射出側に第2ロッドレンズ92が設けられているため、プリズム66から射出された光の照度分布は、第2ロッドレンズ92によってさらに均一化される。そのため、第3実施形態における第1ロッドレンズ67の長さが第1実施形態における第1ロッドレンズ67の長さと同じであったとすると、第3実施形態の照明装置90においては、第1実施形態の照明装置60に比べて照度分布の均一性を高めることができる。逆に言えば、第3実施形態における照度分布の均一性が第1実施形態における照度分布の均一性と同等でよいのであれば、第3実施形態の照明装置90においては、第1実施形態の照明装置60に比べて第1ロッドレンズ67の長さを短くすることができる。
また、プリズム66と第1ロッドレンズ67との間に加えて、プリズム66と第2ロッドレンズ92との間にも空気層69が存在しているため、第2ロッドレンズ92の意図しない場所から光が射出されることがなく、第2ロッドレンズ92の第2端面92bからの光の取り出し効率を高めることができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図7〜図9を用いて説明する。
第4実施形態では、第3実施形態の照明装置を備えたプロジェクターの一例を示す。
図7は、第4実施形態のプロジェクター100の概略構成を示す平面図である。図8は、プロジェクターの正面図である。図9は、プロジェクターの側面図である。
図7〜図9において、上記実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第4実施形態について、図7〜図9を用いて説明する。
第4実施形態では、第3実施形態の照明装置を備えたプロジェクターの一例を示す。
図7は、第4実施形態のプロジェクター100の概略構成を示す平面図である。図8は、プロジェクターの正面図である。図9は、プロジェクターの側面図である。
図7〜図9において、上記実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7〜図9に示すように、プロジェクター100は、赤色光用照明装置101Rと、緑色光用照明装置101Gと、青色光用照明装置101Bと、赤色光用液晶ライトバルブ102Rと、緑色光用液晶ライトバルブ102Gと、青色光用液晶ライトバルブ102Bと、フィールドレンズ106B,106G,106Rと、1/2波長板108と、色合成素子103と、投射光学装置104と、を備えている。
本実施形態において、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101Gおよび青色光用照明装置101Bの各々には、第3実施形態の照明装置90が用いられている。なお、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101Gおよび青色光用照明装置101Bの各々には、第1実施形態もしくは第2実施形態の照明装置60,80が用いられてもよい。したがって、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101Gおよび青色光用照明装置101Bの各々は、特許請求の範囲の「照明装置」に対応する。赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102Gおよび青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々は、特許請求の範囲の「光変調装置」に対応する。
プロジェクター100は、概略すると以下のように動作する。
赤色光用照明装置101Rから射出された赤色レーザー光LRは、フィールドレンズ106Rを介して赤色光用液晶ライトバルブ102Rに入射して変調される。緑色光用照明装置101Gから射出された緑色レーザー光LGは、フィールドレンズ106Gを介して緑色光用液晶ライトバルブ102Gに入射して変調される。青色光用照明装置101Bから射出された青色レーザー光LBは、フィールドレンズ106Bを介して青色光用液晶ライトバルブ102Bに入射して変調される。
赤色光用照明装置101Rから射出された赤色レーザー光LRは、フィールドレンズ106Rを介して赤色光用液晶ライトバルブ102Rに入射して変調される。緑色光用照明装置101Gから射出された緑色レーザー光LGは、フィールドレンズ106Gを介して緑色光用液晶ライトバルブ102Gに入射して変調される。青色光用照明装置101Bから射出された青色レーザー光LBは、フィールドレンズ106Bを介して青色光用液晶ライトバルブ102Bに入射して変調される。
赤色光用液晶ライトバルブ102Rにより変調された赤色レーザー光LR、緑色光用液晶ライトバルブ102Gにより変調された緑色レーザー光LG、および青色光用液晶ライトバルブ102Bにより変調された青色レーザー光LBは、色合成素子103に入射して合成される。色合成素子103により合成された光は、画像光として射出され、投射光学装置104によりスクリーンSCRに拡大投射される。このようにして、フルカラーの投射画像が表示される。
以下、プロジェクター100の各構成要素について説明する。
赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bは、射出光の色が異なるだけであって、装置構成は同様である。一例として、赤色光用のレーザー光源は、概ね585nm〜720nmの波長域のレーザー光を射出する。緑色光用のレーザー光源は、概ね495nm〜585nmの波長域のレーザー光を射出する。青色光用のレーザー光源は、概ね380nm〜495nmの波長域のレーザー光を射出する。
赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bは、射出光の色が異なるだけであって、装置構成は同様である。一例として、赤色光用のレーザー光源は、概ね585nm〜720nmの波長域のレーザー光を射出する。緑色光用のレーザー光源は、概ね495nm〜585nmの波長域のレーザー光を射出する。青色光用のレーザー光源は、概ね380nm〜495nmの波長域のレーザー光を射出する。
赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bの各々は、第2ロッドレンズの第2端面がフィールドレンズ106R,106G,106Bを介して赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々に対向するように配置されている。
図8および図9に示すように、各照明装置101R,101G,101Bの導光体91は、略L字状の形状を有しており、第2ロッドレンズ92が水平方向に延在し、第1ロッドレンズ67が鉛直方向に延在するように配置されている。また、導光体91は、反射ミラー64が設けられた第1ロッドレンズ67の第2端面67b側が上方を向くように配置されている。
フィールドレンズ106R,106G,106Bは、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bの各々の光射出側に設けられている。フィールドレンズ106R,106G,106Bは、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bの各々から射出された光を平行化し、赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々に入射させる。
赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々は、図示を省略するが、一対のガラス基板の間に液晶層が挟持された液晶パネルと、液晶パネルの光入射側に配置された光入射側偏光板と、液晶パネルの光射出側に配置された光射出側偏光板と、を備えている。液晶層のモードは、TNモード、VAモード、横電界モード等、特に限定されない。赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々は、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bの各々から射出された光を画像情報に応じて変調する。
色合成素子103は、クロスダイクロイックプリズム等により構成されている。クロスダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造を有する。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、クロスダイクロイックプリズムの内面になる。クロスダイクロイックプリズムの内面では、赤色光が反射して緑色光が透過するダイクロイック面と、青色光が反射して緑色光が透過するダイクロイック面と、が互いに直交している。クロスダイクロイックプリズムに入射した緑色光は、2つのダイクロイック面を透過してそのまま射出される。クロスダイクロイックプリズムに入射した赤色光および青色光は、いずれか一方のダイクロイック面で選択的に反射されて緑色光の射出方向と同じ方向に射出される。このようにして、色合成素子103において、3つの色光が重ね合わされて合成され、合成された色光が投射光学装置104に向けて射出される。
色合成素子103において、赤色光、緑色光および青色光を効率良く合成するためには、色合成素子103に入射する時点において、一方のダイクロイック面で反射する赤色光および青色光がS偏光とされ、双方のダイクロイック面を透過する緑色光がP偏光とされていることが望ましい。ところが、赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bの各々から射出される光がS偏光であるため、赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々から射出される光は全てP偏光である。そのため、3つの色光の光路のうち、赤色光用液晶ライトバルブ102Rと色合成素子103との間、および青色光用液晶ライトバルブ102Bと色合成素子103との間には、1/2波長板108がそれぞれ設けられている。これにより、色合成素子103に入射する3つの色光のうち、赤色光と青色光とをS偏光とすることができる。
投射光学装置104は、例えば複数のレンズにより構成されており、赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102G、および青色光用液晶ライトバルブ102Bの各々により変調された光を投射する。すなわち、投射光学装置104は、色合成素子103から射出された画像光を被投射面であるスクリーンSCR上に投射する。
本実施形態のプロジェクター100は、上記実施形態の照明装置90を備えているため、小型である。特に本実施形態の各照明装置101R,101G,101Bにおいて、導光体91は略L字状の形状を有しており、第2ロッドレンズ92が水平方向に延在し、第1ロッドレンズ67が鉛直方向に延在するように配置されている。これにより、プロジェクター100を例えば机上に置いた際に占有面積を小さくすることができる。
本実施形態では、導光体91は、第1ロッドレンズ67の第2端面67b側が上方を向くように配置されているが、第1ロッドレンズ67の第2端面67b側が下方を向くように配置されていてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の照明装置においては、プリズムと第1ロッドレンズとが別体である構成、もしくはプリズムと第1ロッドレンズと第2ロッドレンズとが別体である構成が例示されているが、これらの部材は一体化されていてもよい。また、照明装置を構成する各構成要素の形状、大きさ、数、配置、材料等の具体的な構成については、上記実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
例えば上記実施形態の照明装置においては、プリズムと第1ロッドレンズとが別体である構成、もしくはプリズムと第1ロッドレンズと第2ロッドレンズとが別体である構成が例示されているが、これらの部材は一体化されていてもよい。また、照明装置を構成する各構成要素の形状、大きさ、数、配置、材料等の具体的な構成については、上記実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態においては、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過する形態であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射する形態であることを意味する。なお、光変調装置は、液晶ライトバルブに限られず、例えばデジタルマイクロミラーデバイスが用いられてもよい。
上記実施形態において、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの液晶ライトバルブのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、照明装置から射出された光を液晶ライトバルブに直接入射させる構成のプロジェクターの一例を示したが、例えば照明装置から射出された光を励起光として蛍光体等の波長変換素子に入射させ、波長変換素子から射出された光を液晶ライトバルブに入射させる構成のプロジェクターであってもよい。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限定されない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
60,80,90…照明装置、61,91…導光体、61b…折り返し端面、61c…全反射側面、61e…入射端面、62…偏光分離層、63,81…光源部、64…反射ミラー、65…位相差層、66…プリズム、66a…底面、66c…第1側面、66d…第2側面、66e…第3側面、67…第1ロッドレンズ、67a…第1端面、67b…第2端面、69…空気層、71,82…レーザー光源、72…光拡散素子、92…第2ロッドレンズ、92a…第1端面、92b…第2端面、100…プロジェクター、101B…青色光用照明装置(照明装置)、101G…緑色光用照明装置(照明装置)、101R…赤色光用照明装置(照明装置)、102B…青色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、102G…緑色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、102R…赤色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、104…投射光学装置、Ls…S偏光(第1の直線偏光)、Lp…P偏光(第2の直線偏光)。
Claims (10)
- 非平行光であり、第1の直線偏光を含む光を射出する光源部と、
前記光源部から入射した光を伝播させる導光体と、
前記第1の直線偏光を透過させ、前記第1の直線偏光とは偏光方向が異なる第2の直線偏光を反射させる偏光分離層と、
前記導光体の内部を伝播する光を反射させる反射ミラーと、
前記導光体の内部を伝播する光に位相差を付与する位相差層と、
を備え、
前記導光体は、光の伝播方向に対して傾斜して設けられ、前記光源部からの光が入射する入射端面と、前記入射端面とは反対側に位置する折り返し端面と、前記入射端面および前記折り返し端面に交差する全反射側面と、を有し、
前記光源部は、光の射出方向が前記入射端面を向くように配置され、
前記偏光分離層は、前記入射端面上に設けられ、
前記反射ミラーは、前記折り返し端面側に設けられ、
前記位相差層は、前記偏光分離層と前記反射ミラーとの間に設けられ、
前記偏光分離層を透過して前記導光体の内部に入射した前記第1の直線偏光は、前記位相差層を透過し、前記反射ミラーで反射し、前記位相差層を再度透過することによって前記第2の直線偏光に変換され、前記第2の直線偏光は、前記偏光分離層で反射して前記導光体から前記伝播方向と交差する方向に向けて射出される、照明装置。 - 前記導光体は、プリズムと、第1ロッドレンズと、を有し、
前記プリズムは、三角柱状の形状を有するとともに、直角三角形状の形状を有する底面と、互いに直交する第1側面および第2側面と、前記第1側面および前記第2側面に対して鋭角に交差する第3側面と、を有し、
前記第1ロッドレンズは、四角柱状の形状を有するとともに、前記伝播方向に直交し、前記プリズムの前記第1側面に対向する第1端面と、前記第1端面とは反対側に位置する第2端面と、を有し、
前記プリズムの前記第3側面が前記導光体の前記入射端面であり、前記第1ロッドレンズの前記第2端面が前記導光体の前記折り返し端面であり、
前記第2の直線偏光は、前記プリズムの前記第2側面から射出される、請求項1に記載の照明装置。 - 前記プリズムの前記第1側面と前記第1ロッドレンズの前記第1端面との間に空気層が設けられている、請求項2に記載の照明装置。
- 前記導光体は、第2ロッドレンズをさらに有し、
前記第2ロッドレンズは、四角柱状の形状を有するとともに、前記プリズムの前記第2側面に対向する第1端面と、前記第1端面とは反対側に位置する第2端面と、を有し、
前記プリズムの前記第2側面から射出された前記第2の直線偏光は、前記第2ロッドレンズの前記第1端面から前記第2ロッドレンズに入射し、前記第2ロッドレンズの前記第2端面から射出される、請求項2または請求項3に記載の照明装置。 - 前記プリズムの前記第2側面と前記第2ロッドレンズの前記第1端面との間に空気層が設けられている、請求項4に記載の照明装置。
- 前記光源部は、レーザー光源と、前記レーザー光源から射出された光を拡散させる光拡散素子と、を有する、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記光源部は、所定の発散角を有する光を射出するレーザー光源を有する、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記レーザー光源は、光の射出方向が前記入射端面と直角以外の角度をなし、かつ、前記伝播方向と平行になるように配置されている、請求項6または請求項7に記載の照明装置。
- 前記位相差層は、前記反射ミラーと前記折り返し端面とに接している、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の照明装置。
- 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えた、プロジェクター。
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