JP2020008551A - クランプセンサおよび測定装置 - Google Patents

クランプセンサおよび測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020008551A
JP2020008551A JP2019001098A JP2019001098A JP2020008551A JP 2020008551 A JP2020008551 A JP 2020008551A JP 2019001098 A JP2019001098 A JP 2019001098A JP 2019001098 A JP2019001098 A JP 2019001098A JP 2020008551 A JP2020008551 A JP 2020008551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
sensor
distance
opposing surfaces
clamp arms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019001098A
Other languages
English (en)
Inventor
謙太郎 中島
Kentaro Nakajima
謙太郎 中島
中村 哲也
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
健明 宮澤
Takeaki Miyazawa
健明 宮澤
裕介 安部
Yusuke Abe
裕介 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to US16/768,456 priority Critical patent/US11215643B2/en
Priority to PCT/JP2019/003597 priority patent/WO2019159718A1/ja
Priority to CN201980013947.7A priority patent/CN111742230B/zh
Publication of JP2020008551A publication Critical patent/JP2020008551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/18Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers
    • G01R15/186Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers using current transformers with a core consisting of two or more parts, e.g. clamp-on type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/20Modifications of basic electric elements for use in electric measuring instruments; Structural combinations of such elements with such instruments
    • G01R1/22Tong testers acting as secondary windings of current transformers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/18Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

【課題】クランプ対象を確実にクランプする。【解決手段】平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアーム11aを備え、各クランプアームにおける先端部側の各部位51aは、環状体の外周面および内周面を構成する一対の対向面101と環状体の2つの側面を構成する一対の対向面102と対向面101,102に対して傾斜する一対の対向面103と対向面101,102に対して傾斜する一対の対向面104とを有して、各クランプアームの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形を構成する各辺のうちの各対向面103,104にそれぞれ対応する各辺E3,E4の長さL2が各対向面101,102にそれぞれ対応する各辺E1,E2の長さL1よりも長くなるように形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、平面視略弧状の一対のクランプアームでクランプ対象をクランプした状態においてクランプ対象についての被検出量を検出するクランプセンサ、およびそのクランプセンサを備えてクランプ対象についての被測定量を測定する測定装置に関するものである。
この種のクランプセンサとして、下記特許文献1において出願人が開示したクランプセンサが知られている。このクランプセンサは、平面視略円弧状にそれぞれ形成された可動側センサおよび固定側センサを備えて構成されている。この場合、可動側センサは、基端部に連結ピンが挿通されることにより、基端部を中心として回動可能に連結されている。このクランプセンサを用いて、例えば電線に流れる電流を検出する際には、可動側センサの基端部に設けられたレバーを握持する。この際に、可動側センサが回動して、各センサの各先端部同士が離反する。次いで、離間部分に電線を通し、続いて、レバーに対する握持状態を解除する。この際に、ばねの付勢力によって各センサの各先端部同士が当接して、各センサによって構成される環状体によって電線が取り囲まれてクランプされる。次いで、各センサによって電線に流れる電流が検出される。
特開2007−17188号公報(第4−5頁、第1図)
ところが、上記のクランプセンサには、改善すべき以下の課題がある。すなわち、上記のクランプセンサを含むこの種のクランプセンサでは、十分な感度を確保するために、各センサが比較的太く、かつ各センサの断面がほぼ正方形の形状となるように形成されている。このため、上記のクランプセンサには、検出対象の電線の近傍に他の電線が配線されていたり、検出対象の電線の近傍に障害物が存在していたりするときには、検出対象の電線と他の電線や障害物との間の隙間に各センサの先端部を挿入させることが困難で、検出対象の電線を各センサでクランプすることができないことがあるという課題が存在し、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、クランプ対象を確実にクランプし得るクランプセンサおよび測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のクランプセンサは、平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように形成されている。
また、請求項2記載のクランプセンサは、請求項1記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように形成されている。
また、請求項3記載のクランプセンサは、平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面に対応して互いに対向する各辺の一方の両端部を結ぶ線分と当該各辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離が、当該各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離および前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように形成されている。
また、請求項4記載のクランプセンサは、請求項3記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記互いに対向する各辺のすべての組み合わせについての前記対向距離が、前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離および前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように形成されている。
また、請求項5記載のクランプセンサは、平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように形成されている。
また、請求項6記載のクランプセンサは、請求項5記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように形成されている。
また、請求項7記載のクランプセンサは、平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺が直線をなすと共に前記各第2対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように形成されている。
また、請求項8記載のクランプセンサは、請求項7記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第2対向面に対応する各辺の前記環状体の開口面に垂直な方向に沿った最長の対向距離が前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように形成されている。
また、請求項9記載のクランプセンサは、平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面の間に位置する二対の第4対向面を有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺および前記各第2対向面に対応する各辺が直線をなすと共に前記各第4対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように形成されている。
また、請求項10記載のクランプセンサは、請求項9記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離が前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように形成されている。
また、請求項11記載のクランプセンサは、請求項1から10のいずれかに記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、当該各クランプアームの外殻を構成するセンサケースをそれぞれ備え、前記各センサケースは、前記各クランプアームの前記先端部側に対応する各部位の厚みが前記切断面で見た状態において均一またはほぼ均一となるように形成されている。
また、請求項12記載のクランプセンサは、請求項1から11のいずれかに記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、当該各クランプアームにおける基端部側の各部位の前記切断面の面積が、前記先端部側の各部位の前記切断面の面積よりも大きくなるように形成されている。
また、請求項13記載のクランプセンサは、請求項12記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、前記クランプ対象に流れる電流によって磁界が生じるコアをそれぞれ備え、前記各先端部に対応する前記環状体の頂部と当該環状体の形成状態において前記各コアによって形成される環状の磁気回路の平面視図形の図心とを通る直線上における当該図心を中心として当該頂部から当該図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内のいずれかの点を通って当該直線に直交する平面を境界面として、前記先端部側の各部位としての当該境界面と前記先端部との間の部位における前記切断面の外形の面積が、前記基端部側の各部位としての当該境界面と前記基端部との間の部位における前記切断面の外形の面積よりも小さくなるように形成されている。
また、請求項14記載のクランプセンサは、請求項12記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、前記各先端部に対応する前記環状体の頂部と当該環状体における内周の平面視図形の図心とを通る直線上における当該図心を中心として当該頂部から当該図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内のいずれかの点を通って当該直線に直交する平面を境界面として、前記先端部側の各部位としての当該境界面と前記先端部との間の部位における前記切断面の外形の面積が、前記基端部側の各部位としての当該境界面と前記基端部との間の部位における前記切断面の外形の面積よりも小さくなるように形成されている。
また、請求項15記載のクランプセンサは、請求項1から14のいずれかに記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、当該各クランプアームの前記各先端部における前記外周面を構成する各々の前記第1対向面が前記環状体の形成状態において当該環状体の先端部と基端部とを結ぶ方向に直交する1つの平面をなして、当該各先端部における前記各第1対向面の対向距離が当該各クランプアームにおける当該各先端部を除く他の部位における前記各第1対向面の対向距離よりも短くなるように形成されている。
また、請求項16記載のクランプセンサは、請求項1から15のいずれかに記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、前記直線に直交しかつ前記環状体の開口面に平行な方向に沿って前記頂部の中心から15mmだけ離間する位置と前記環状体の外周面との間の前記直線に沿った長さが9mm以上11mm以下の範囲内となるように形成されている。
また、請求項17記載のクランプセンサは、請求項1から16のいずれかに記載のクランプセンサにおいて、前記各クランプアームは、前記境界面と前記先端部側との間の部位における前記切断面の前記外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離が、当該各クランプアームの前記各先端部同士が最大に離間した状態における当該各先端部間の離間距離の1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている。
また、請求項18記載の測定装置は、請求項1から17のいずれかに記載のクランプセンサと、当該クランプセンサによって検出された前記被検出量に基づいて前記クランプ対象についての被測定量を測定する測定部とを備えている。
請求項1記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、切断面の外形を構成する各辺のうちの各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが各第1対向面および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように各クランプアームの先端部側の各部位が形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置では、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離を、各第1対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離よりも短くすることができる。この結果、このクランプセンサおよび測定装置によれば、各クランプアームの先端部側の各部位における切断面の外形が四角形をなして、切断面の対角距離が各第1対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、測定装置を傾けた状態で各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、例えば、クランプ対象の導体の近傍に他の導体や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体を確実にクランプすることができる。
また、請求項2記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、各第1対向面および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように各クランプアームの先端部側の各部位を形成したことにより、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離にそれぞれ対応する各辺の対向距離の双方を、各第1対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離よりも短くすることができる。このため、例えば、測定装置の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるように測定装置を傾けた状態においても、各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。
また、請求項3記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、切断面の外形を構成する各辺のうちの各第3対向面に対応する各辺の一方の両端部を結ぶ線分と各辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離が、各辺のうちの各第1対向面に対応する各辺の対向距離および各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各クランプアームの先端部側の各部位が形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置では、各第3対向面に対応する対向距離を、各クランプアームの先端部側の各部位における切断面の外形が四角形をなすように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)における切断面の対角距離よりも十分に短くすることができる。この結果、このクランプセンサおよび測定装置によれば、従来の構成と比較して、測定装置を傾けた状態で各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、例えば、クランプ対象の導体の近傍に他の導体や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体を確実にクランプすることができる。
また、請求項4記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、互いに対向する各辺のすべての組み合わせについての対向距離が、各第1対向面に対応する各辺の対向距離および各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各クランプアームの先端部側の各部位を形成したことにより、各第3対向面に対応する対向距離のすべてを従来の構成における切断面の対角距離よりも十分に短くすることができる。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、例えば、測定装置の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるように測定装置を傾けた状態においても、各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。
また、請求項5記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、切断面の外形を構成する各辺のうちの各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが各第1対向面および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離を、各クランプアームの先端部側の各部位における切断面の外形が四角形をなすように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)における切断面の対角距離よりも十分に短くすることができる。この結果、このクランプセンサおよび測定装置によれば、従来の構成と比較して、測定装置を傾けた状態で各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、例えば、クランプ対象の導体の近傍に他の導体や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体を確実にクランプすることができる。
また、請求項6記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、各第1対向面および各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように各クランプアームにおける先端部側の各部位を形成したことにより、各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の対向距離のすべてを従来の構成における切断面の対角距離よりも十分に短くすることができる。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、例えば、測定装置の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるように測定装置を傾けた状態においても、各クランプアームの各先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。
また、請求項7記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、切断面の外形を構成する各辺のうちの各第1対向面に対応する各辺が直線をなすと共に各第2対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように各クランプアームにおける先端部側の各部位を形成したことにより、各第2対向面に対応する各辺の最長の対向距離を、各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下にすることができるため、クランプアームの各先端部側部位における切断面の外形が四角形をなして、切断面の対角距離が各第1対向面に対応する各辺の対向距離および各第2対向面に対応する各辺の最長の対向距離よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、測定装置を傾けた状態でクランプアームの先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象の導体の近傍に他の導体や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体を確実にクランプすることができる。
また、請求項8記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、各第2対向面に対応する各辺の環状体の開口面に垂直な方向に沿った最長の対向距離が各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように各クランプアームにおける先端部側の各部位が形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象の導体の延在方向に対する環状体の開口面の傾斜角度が小さくなるように測定装置を傾けることで、クランプアームの先端部を狭い隙間にさらに容易に挿入することができる。
また、請求項9記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、切断面の外形を構成する各辺のうちの各第1対向面に対応する各辺および各第2対向面に対応する各辺が直線をなすと共に各第4対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように各クランプアームにおける先端部側の各部位を形成したことにより、対向する各第4対向面に対応する各辺の最長の対向距離を、各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下にすることができるため、クランプアームの各先端部側部位における切断面の外形が四角形をなして、切断面の対角距離が各第1対向面に対応する各辺の対向距離および各第2対向面に対応する各辺の対向距離よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、測定装置を傾けた状態でクランプアームの先端部を狭い隙間に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象の導体の近傍に他の導体や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体を確実にクランプすることができる。
また、請求項10記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、各第2対向面に対応する各辺の対向距離が各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように各クランプアームにおける先端部側の各部位が形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象の導体の延在方向に対する環状体の開口面の傾斜角度が小さくなるように測定装置を傾けることで、クランプアームの先端部を狭い隙間にさらに容易に挿入することができる。
また、請求項11記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、各クランプアームの外殻を構成するセンサケースにおける各クランプアームの先端部側に対応する各部位の厚みが切断面で見た状態において均一またはほぼ均一となるように各クランプアームが形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、各センサケースの厚みが不均一な構成と比較して、各センサケースにおける厚みが薄い部分への応力集中を回避して各センサケースの強度を高めることができるため、各センサケースに荷重が加わったときの各センサケースの破損を確実に防止することができる。
また、請求項12記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置によれば、各クランプアームにおける基端部側の各部位の切断面の面積が先端部側の各部位の切断面の面積よりも大きくなるように各クランプアームを形成したことにより、先端部側の各部位の切断面の面積、および基端部側の各部位の切断面の面積が同じ面積となるように各クランプアームを形成する構成と比較して、各クランプアームの強度を十分に高めることができる。
また、請求項13記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、環状体の頂部と磁気回路の平面視図形の図心とを通る直線上における図心を中心として頂部から図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内の点を通って直線に直交する境界面と先端部との間の部位における切断面の外形の面積が、境界面と基端部との間の部位における切断面の外形の面積よりも小さくなるように各クランプアームが形成されている。この場合、40%に相当する長さの範囲を超えて頂部に近い点を通る面を境界面として規定したときには、面積が小さい(つまり、細い)先端部側の部位の長さが短くなり、狭い間隔で並んで配設されている数多くのクランプ対象のうちの1つをクランプする際に、各クランプアームの各先端部を隣接する各クランプ対象間の狭い隙間の奥まで挿入することが困難となる。一方、40%に相当する長さの範囲を超えて基端部に近い点を通る面を境界面として規定したときには、面積が大きい(つまり、太い)基端部側の部位の長さが短くなり、各クランプアームの強度が低下する。これに対して、このクランプセンサおよび測定装置では、40%に相当する長さの範囲内において規定した点を通る面を境界面として規定しているため、各クランプアームの強度を低下させることなく、各クランプアームの各先端部を隣接する各クランプ対象間の狭い隙間の奥まで容易に挿入させることができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象を確実にクランプすることができる。
また、請求項14記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、環状体の頂部と環状体における内周の平面視図形の図心とを通る直線上における図心を中心として頂部から図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内の点を通って直線に直交する境界面と先端部との間の部位における切断面の外形の面積が、境界面と基端部との間の部位における切断面の外形の面積よりも小さくなるように各クランプアームが形成されている。この場合、40%に相当する長さの範囲を超えて頂部に近い点を通る面を境界面として規定したときには、面積が小さい(つまり、細い)先端部側の部位の長さが短くなり、狭い間隔で並んで配設されている数多くのクランプ対象のうちの1つをクランプする際に、各クランプアームの各先端部を隣接する各クランプ対象間の狭い隙間の奥まで挿入することが困難となる。一方、40%に相当する長さの範囲を超えて基端部に近い点を通る面を境界面として規定したときには、面積が大きい(つまり、太い)基端部側の部位の長さが短くなり、各クランプアームの強度が低下する。これに対して、このクランプセンサおよび測定装置では、40%に相当する長さの範囲内において規定した点を通る面を境界面として規定しているため、各クランプアームの強度を低下させることなく、各クランプアームの各先端部を隣接する各クランプ対象間の狭い隙間の奥まで容易に挿入させることができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、クランプ対象を確実にクランプすることができる。
また、請求項15記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、各クランプアームの各先端部における環状体の外周面を構成する各第1対向面が環状体の形成状態において環状体の先端部と基端部とを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成され、各先端部における各第1対向面の対向距離が各クランプアームにおける各先端部を除く他の部位における各第1対向面の対向距離よりも短くなるように、各クランプアームが形成されている。このため、このクランプセンサおよび測定装置によれば、各クランプアームの各先端部を狭い隙間にさらに容易に挿入することができる。また、各先端部における各第1対向面の対向距離が短いため、例えば、クランプ対象の後方に壁などの障害物が存在してクランプ対象と障害物との間の隙間が狭い場合においても、障害物と各クランプアームとの接触を避けつつ、クランプ対象を確実にクランプすることができる。
また、請求項16記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、環状体の頂部と図心とを通る直線に直交しかつ環状体の開口面に平行な方向に沿って頂部の中心から15mmだけ離間する位置と環状体の外周面との間の直線に沿った長さが9mm以上11mm以下の範囲内となるように各クランプアームが形成されている。この場合、上記の長さが11mmを超えるように各クランプアームを形成したときには、各クランプアームの先端部側の形状が細長すぎて、例えば、壁面の近傍に配設されているクランプ対象を各クランプアームでクランプしようとする際に、各クランプアームの各先端部が壁面に接触してクランプが困難となるおそれがある。また、上記の長さが11mmを超えるように各クランプアームを形成したときには、環状体の頂部側が極端に細長い形状となって被検出量の検出特性が悪化するおそれがある。一方、上記の長さが9mmを下回るように各クランプアームを形成したときには、各クランプアームの先端部側の形状が円弧状に近くなり、例えば、近接して配置されている複数のクランプ対象のうちの1つのクランプ対象を各クランプアームでクランプしようとする際に、隣接する他のクランプ対象との間の隙間に各先端部を挿入し難くなり、クランプが困難となるおそれがある。これに対して、このクランプセンサおよび測定装置によれば、上記の長さが9mm以上11mm以下の範囲内となるように各クランプアームを形成したことにより、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、クランプ対象をより確実にクランプすることができる。
また、請求項17記載のクランプセンサ、および請求項18記載の測定装置では、境界面と先端部側との間の部位における切断面の外形におけるいずれか2つの点の間の最長の距離が、各クランプアームの各先端部同士が最大に離間した状態における各先端部間の離間距離の1/6以上1/5以下の範囲内となるように各クランプアームが形成されている。この場合、上記の比率が1/5を超えるように各クランプアームを形成したときには、狭い間隔で並んで配設されている数多くのクランプ対象のうちの1つをクランプする際に、各クランプアームの各先端部を隣接する各クランプ対象間の狭い隙間に挿入することが困難となる。一方、上記の比率が1/6を下回るように各クランプアームを形成したときには、各クランプアームを開く(各先端部同士を離間させる)レバーを最大に押し込んで各先端部同士が最大に離間した状態での離間距離が長すぎて、狭い間隔で数多くのクランプ対象が並んでいるときには、複数のクランプ対象をクランプしてしまうおそれがあるため、レバーの押し込み量を加減する必要があり、操作性が悪化するおそれがある。これに対して、このクランプセンサおよび測定装置によれば、対向距離が離間距離の1/6以上1/5以下の範囲内となるように各クランプアームを形成したことにより、レバーを最大に押し込んだ状態で隣接する各クランプ対象間の狭い隙間に各先端部を容易に挿入することができるため、操作性を十分に向上させつつ複数のクランプ対象の1つだけをさらに確実にクランプすることができる。
クランプメータ1の斜視図である。 クランプメータ1の構成を示す構成図である。 クランプセンサ2が開状態のときのクランプメータ1の斜視図である。 クランプメータ1の正面図である。 センサケース10a,10bおよび本体ケース30の一部などを取り外した状態のクランプメータ1の概略正面図である。 図4におけるA−A線断面およびB−B線断面を比較する断面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 クランプアーム11a,11bの構成を説明する説明図である。 クランプアーム11a,11bを開いた状態のクランプメータ1の正面図である。 クランプメータ1の使用方法を説明する第1の説明図である。 クランプメータ1の使用方法を説明する第2の説明図である。 クランプメータ1の使用方法を説明する第3の説明図である。 クランプメータ1Aの正面図である。 クランプセンサ402の構成を示す断面図である。 クランプセンサ502の構成を示す断面図である。 クランプセンサ602の構成を示す断面図である。
以下、クランプセンサおよび測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示すクランプメータ1の構成について説明する。クランプメータ1は、測定装置の一例であって、例えば図10に示すクランプ対象としての導体400に流れる電流(被測定量の一例)を非接触(金属非接触)で測定可能に構成されている。具体的には、クランプメータ1は、図1〜図3に示すように、クランプセンサ2および本体部3を備えて構成されている。
クランプセンサ2は、図1,3に示すように、一対のクランプアーム11a,11b(以下、区別しないときには「クランプアーム11」ともいう)を備え、図4に示すように、クランプアーム11a,11bで導体400をクランプした(取り囲んだ)状態において、導体400に電流が流れているときに生じる被検出量としての磁界を非接触で検出する。
また、このクランプセンサ2では、図1,3に示すように、クランプアーム11b(クランプアーム11a,11bの一方)が、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b同士が開閉(接離)するように回動軸23(図4参照)を中心として回動可能に構成され、クランプアーム11aが、回動しない状態で本体部3の本体ケース30に固定されている。また、このクランプセンサ2では、本体ケース30に配設されているレバー30aに対する操作(押し込み、および押し込みの解除)に応じてクランプアーム11bが回動するように構成されている。なお、以下の説明において、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b同士が閉じた状態(図1に示す状態)を「閉状態」ともいい、先端部21a,21b同士が開いた状態(図3,9に示す状態)を「開状態」ともいう。
また、クランプアーム11aは、図4に示すように、センサケース10aと、センサケース10a内に収容されたコア41(図5,7参照)と、図外の磁気検出素子(一例として、ホール素子)とを備えて構成されている。また、クランプアーム11bは、図4に示すように、センサケース10bと、センサケース10b内に収容されたコア41(図5,7参照)とを備えて構成されている。
また、クランプアーム11a,11bは、図4に示すように、厚み方向(回動軸23の軸線方向)で見た平面視が略弧状にそれぞれ形成されて、先端部21a,21b同士が閉じた閉状態において環状体100を形成する。この場合、同図に示すように、環状体100は、クランプアーム11a,11bにおける基端部22a,22b側の各部位(以下「基端部側部位52a,52b」ともいう)によって基端部100b側の内周面が平面視半円状に形成されると共に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b側の各部位(以下「先端部側部位51a,51b」ともいう)によって頂部100a(先端部21a,21bに対応する部位)側が平面視弧状の細長い環状に形成され、かつ頂部100a側の内周面が基端部100b側の内周面よりも曲率が小さく(曲率半径が大きく)なるように構成されている。
また、クランプアーム11a,11bは、図5に示すように、環状体100を形成した状態において各コア41によって環状(略楕円状)の磁気回路Mcを形成する。この場合、クランプアーム11a,11bで取り囲んだ(クランプした)導体400に電流が流れているときには、その電流によって磁気回路Mcに磁界が生じ、クランプアーム11aの磁気検出素子がその磁界を検出する。
また、クランプアーム11a,11bは、図6に示すように、先端部側部位51a,51bの長さ方向に直交する切断面Sc1(例えば、図4におけるA−A線断面)の外形が、一例として略八角形となるように形成され、基端部側部位52a,52bの長さ方向に直交する切断面Sc2(例えば、図4におけるB−B線断面)の外形が略矩形となるように形成されている。また、クランプアーム11a,11bは、図6に示すように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2(以下、面積Sa1,Sa2を区別しないときには「面積Sa」ともいう)よりも小さくなるように(面積Sa2が面積Sa1よりも大きくなるように)形成されている。つまり、クランプアーム11a,11bは、先端部側部位51a,51bが基端部側部位52a,52bよりも細くなるように形成されている。
ここで、このクランプセンサ2では、先端部側部位51a,51bおよび基端部側部位52a,52bが次のようにして規定されている。まず、図5に示すように、環状体100の頂部100aと、各コア41によって形成される磁気回路Mc(同図に破線で示す)の平面視図形の図心C1とを通る直線H1を規定する。次いで、頂部100a(具体的には、頂部100aにおける外側の対向面101)から図心C1までの距離D101(直線距離)の40%に相当する長さL101を特定し、直線H1上における図心C1を中心とする長さL101の範囲内におけるいずれかの点を規定する(以下、「規定点P101」ともいう)。この場合、この例では、距離D101の17%に相当する長さだけ図心C1から頂部100aに向かって離間する点を規定点P101として規定している。続いて、規定点P101を通って直線H1に直交する平面を境界面Sb1として規定し、クランプアーム11a,11bにおける境界面Sb1と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定する。
また、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bは、図1,3,4に示すように、環状体100の外周面および内周面を構成する一対の対向面101(第1対向面に相当する)と、環状体100の2つの側面を構成する一対の対向面102(第2対向面に相当する)と、対向面101,102に対して傾斜する一対の対向面103および一対の対向面104(いずれも第3対向面に相当し、複数対の一例としての合計で二対の第3対向面)を有して、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1(図4におけるA−A線断面)の外形が八角形(略八角形)をなす形状に形成されている。言い換えると、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bは、図7に破線で示す四角柱の各角部を面取りした(対向面103,104は、面取りによって形成された面(面取り面)に相当する)八角柱状に形成されている。なお、各先端部側部位51a,51bの断面形状が同様であるため、同図では、先端部側部位51aの断面形状のみを図示し、先端部側部位51bの断面形状の図示を省略している。
また、このクランプセンサ2では、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける先端部21a,21bを除く部位が、切断面Sc1の外形である八角形の各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1および各対向面102に対応する各辺E2が同じ長さL1となり、各対向面103に対応する各辺E3の長さ(各辺E3における各々の両端部を結ぶ線分の長さ)および各対向面104に対応する各辺E4の長さ(各辺E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さ)が同じ長さL2となるように形成されている。さらに、このクランプセンサ2では、同図に示すように、長さL2が長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)よりも長くなるように各先端部側部位51a,51bが形成されている。
なお、図7に示す例では、辺E3,E4がそれぞれ直線であるため、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さと各辺E3,E4とが同一となるが、辺E3,E4が曲線(弧状)である構成(切断面Sc1の外形が略八角形の構成)を採用することもでき、この構成では、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さを長さL2として、長さL2が長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)よりも長くなるように各先端部側部位51a,51bを形成する。
このクランプセンサ2では、各辺E1,E2の長さL1および各辺E3,E4の長さL2をこのように規定したことで、図7に示すように、各辺E3の対向距離D3および各辺E4の対向距離D4が、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも短くなるように各先端部側部位51a,51bが形成されている。
また、このクランプセンサ2では、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの外殻を構成するセンサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。
また、このクランプセンサ2では、図8に示すように、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bにおける外周側の対向面101(環状体100の外周面を構成する対向面101)が、環状体100の形成状態において環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向(同図における上下方向)に直交する1つの平面をなすように形成されている。つまり、環状体100の頂部100aにおける外周側の一部(同図に破線で示す部分)を平面で切り欠いた形状に形成されている。このように形成することにより、このクランプセンサ2では、同図に示すように、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1(以下、この対向距離D1を「対向距離D1a」ともいう)が、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1(以下、この対向距離D1を「対向距離D1b」ともいう)よりも短くなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2では、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短い分、頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に沿った環状体100の長さが短くなっている。
また、このクランプセンサ2では、クランプアーム11a,11bが、図8に示すように、上記した直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mm(以下、この長さを「長さL102」ともいう)だけ離間する位置Pと、環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるように形成されている。つまり、クランプアーム11a,11bは、長さL102に対する長さL103の比が9/15以上11/15以下の範囲内となるように形成されている。
ここで、例えば、長さL103が11mmを超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b側の形状が細長すぎて、例えば、壁面の近傍に配設されている(背後に壁面が存在する)導体400をクランプアーム11a,11bでクランプしようとする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bが壁面に接触してクランプが困難となるおそれがある。また、長さL103が11mmを超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、環状体100の頂部100a側が極端に細長い形状となって磁界(被検出量)の検出特性が悪化するおそれがある。一方、長さL103が9mmを下回るようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b側の形状が円弧状に近くなり、例えば、近接して配置されている複数の導体400のうちの1つの導体400をクランプアーム11a,11bでクランプしようとする際に、隣接する他の導体400との間の隙間に先端部21a,21bを挿入し難くなり、クランプが困難となるおそれがある。これに対して、このクランプセンサ2では、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bを形成することで、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、導体400を確実にクランプすることが可能となっている。
また、このクランプセンサ2では、クランプアーム11a,11bが、図9に示すように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離を対向距離D1(図7も参照)として、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102としたときに、離間距離D102に対する対向距離D1の比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている。なお、このクランプセンサ2では、一例として、離間距離D102が56.8mm±25%の範囲内となるように規定されると共に、対向距離D1が11mm±25%の範囲内となるように規定されている。
ここで、比率Rが1/5を超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、例えば、図10に示すように、狭い間隔で並んで配設されている数多くの導体400のうちの1つをクランプする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に挿入することが困難となることが、発明者らの実験結果から明らかとなっている。一方、比率Rが1/6を下回るようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態、つまりレバー30aを最大に押し込んだ状態での離間距離D102が長すぎて、狭い間隔で数多くの導体400が並んでいるときには、各導体400の1つだけをクランプしようとしても、複数の導体400をクランプしてしまうおそれがあるため、レバー30aの押し込み量を加減する必要があり、操作性が悪化するおそれがある。これに対して、このクランプセンサ2では、比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bを形成することで、レバー30aを最大に押し込んだ状態で隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することが可能となっている。このため、このクランプセンサ2では、レバー30aの押し込み量を加減する必要がないため、操作性を十分に向上させることが可能となっている。
また、このクランプセンサ2では、上記したように、クランプアーム11a,11bの基端部側部位52a,52bが断面略矩形をなす形状に形成されると共に、図4に示すように、先端部側部位51a,51bが基端部側部位52a,52bよりも細く、つまり、図6に示すように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。言い換えると、基端部側部位52a,52bが先端部側部位51a,51bよりも太く、つまり、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積よりも大きくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2では、先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積、および基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が同じ面積となるように各クランプアーム11a,11bを形成した構成と比較して、クランプアーム11a,11bの強度が十分に高められている。
また、このクランプセンサ2では、上記したように、磁気回路Mcの平面視図形の図心C1を中心として、頂部100aから図心C1までの距離D101の40%に相当する長さL101の範囲内において規定した規定点P101を通って直線H1に直交する境界面Sb1と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定している。この場合、長さL101の範囲を超えて頂部100aに近い点を通る面を境界面Sb1として規定したときには、面積Saが小さい(細い)先端部側部位51a,51bの長さが短くなり、狭い間隔で並んで配設されている数多くの導体400のうちの1つをクランプする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで挿入することが困難となる。一方、長さL101の範囲を超えて基端部100bに近い点を通る面を境界面Sb1として規定したときには、面積Saが大きい(太い)基端部側部位52a,52bの長さが短くなり、クランプアーム11a,11bの強度が低下する。これに対して、このクランプセンサ2では、長さL101の範囲内において規定した規定点P101を通る面を境界面Sb1として規定しているため、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることが可能となっている。
本体部3は、図2に示すように、表示部31、操作部32、処理部33、およびこれらの各部が収容または配設される本体ケース30(図1,3,4参照)を備えて構成されている。
表示部31は、例えば液晶パネルで構成されて、図1,3,4に示すように、本体ケース30の正面パネルに配設されている。また、表示部31は、処理部33の制御に従って電流の測定値等を表示する。操作部32は、本体ケース30の正面パネルに配設された各種のスイッチ32aやダイヤル32b等を備えて構成され、これらの操作に応じた操作信号を出力する。
処理部33は、操作部32から出力される操作信号に従って本体部3を構成する各部を制御する。また、処理部33は、測定部として機能し、クランプセンサ2(磁気検出素子)から出力される検出信号に基づいて導体400に流れる電流の電流値を測定して表示部31に表示させる。
次に、クランプメータ1の使用方法、およびその際のクランプメータ1の動作について、図面を参照して説明する。一例として、図10に示すように、狭い間隔で並んで配設されている複数の導体400のうちの1つ(例えば、同図に示す導体400a)に流れる電流の電流値を測定する場合の使用方法について説明する。この場合、この例では、直径が21mmの複数の導体400が12mmの間隔で(隣接する導体400間の隙間が12mmとなるように)並んで配設されているものとする。
まず、クランプメータ1における本体部3のレバー30a(図1,4参照)を押し込む。この際に、図外のばねの付勢力に抗して、クランプセンサ2におけるクランプアーム11a,11bの先端部21a,21b同士が開く向きにクランプアーム11bが回動して、図3に示すように、クランプアーム11a,11bが開状態となる。
次いで、図10に示すように、測定対象(クランプ対象)の導体400aにクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを近づける。続いて、図11に示すように、クランプメータ1の長さ方向(図4に示す環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向)を軸として回動させるようにクランプメータ1を傾け、導体400aの右側に隣接する導体400bと導体400aとの間の隙間G1にクランプアーム11aの先端部21aを挿入すると共に、導体400aの左側に隣接する導体400cと導体400aとの間の隙間G2にクランプアーム11bの先端部21bを挿入する。
ここで、図7に破線で示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなすように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)では、切断面Sc1の外形である四角形における対向する各角部の間の距離(同図に示す対角距離D5)が、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも長くなる。このため、従来の構成では、図11に示すように、導体400a,400b間の隙間G1や導体400a,400c間の隙間G2が狭い場合において、クランプメータ1を傾けたときには、各隙間G1,G2にクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを挿入することが困難となる。
これに対して、このクランプセンサ2では、上記したように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、四角柱の各角部を面取りして切断面Sc1の外形が八角形をなす八角柱状に形成され、さらに切断面Sc1の外形である八角形の辺E3,E4の長さL2が辺E1,E2の長さL1よりも長くなるように形成されている。このため、このクランプセンサ2では、各辺E3の対向距離D3および各辺E4の対向距離D4が、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも短くなっている。したがって、このクランプセンサ2では、従来の構成と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することが可能となっている。
また、このクランプセンサ2では、上記したように、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102に対する先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の最長の距離である対向距離D1の比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されているため、レバー30aを最大に押し込んだ状態で、隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することが可能となっている。このため、このクランプセンサ2では、レバー30aの押し込み量を加減する必要がないため、操作性を十分に向上させることが可能となっている。
次いで、隙間G1,G2にクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bをそれぞれ挿入した状態で、レバー30aに対する押し込みを解除する。この際に、図外のばねの付勢力によってクランプアーム11a,11bの先端部21a,21b同士が接触する向きにクランプアーム11bが回動して、図12に示すように、クランプアーム11a,11bが閉状態となる。これにより、同図に示すように、クランプアーム11a,11bによって導体400aがクランプされる。
この場合、このクランプセンサ2では、上記したように、頂部100aから磁気回路Mcの平面視図形の図心C1までの距離D101の40%に相当する長さL101の範囲内において規定した規定点P101を通る境界面Sb1とクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb1とクランプアーム11a,11bの基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定し、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2では、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることができる。したがって、このクランプセンサ2では、導体400aを確実にクランプすることが可能となっている。
続いて、クランプアーム11aに配設されている磁気検出素子が、導体400aに流れる電流によってクランプアーム11a,11bの各コアに生じる磁界を検出して検出信号を出力する。この場合、このクランプセンサ2では、上記したように、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2では、磁界の検出特性を良好に維持することが可能となっている。したがって、このクランプセンサ2では、導体400aに流れる電流を正確に測定可能な検出信号を出力することが可能となっている。次いで、本体部3の処理部33が、検出信号に基づいて導体400aに流れる電流の電流値を測定する。続いて、処理部33は、測定値を表示部31に表示させる。
次いで、測定を終了したときには、レバー30aを押し込んで、クランプアーム11a,11bを開状態とさせ、続いて、導体400aからクランプセンサ2を引き離す。次いで、レバー30aに対する押し込みを解除して、クランプアーム11a,11bを閉状態とさせる。
このように、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、切断面Sc1の外形(この例では、八角形または略八角形)を構成する各辺のうちの各辺E3,E4の長さL2(または、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さL2)が各辺E1,E2の長さL1よりも長くなるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このため、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、各辺E3の対向距離D3および各辺E4の対向距離D4を、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも短くすることができる。この結果、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなして、切断面Sc1の対角距離D5が各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、クランプ対象の導体400の近傍に他の導体400や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、各辺E3,E4のすべての長さL2(または、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分のすべての長さL2)が、各辺E1,E2の長さL1よりも長くなるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成したことにより、各辺E3の対向距離D3および各辺E4の対向距離D4の双方を、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも短くすることができる。このため、例えば、クランプメータ1の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるようにクランプメータ1を傾けた状態においても、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積よりも大きくなるように各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積、および基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が同じ面積となるように各クランプアーム11a,11bを形成する構成と比較して、クランプアーム11a,11bの強度を十分に高めることができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、環状体100の頂部100aと磁気回路Mcの平面視図形の図心C1とを通る直線H1上における図心C1を中心として頂部100aから図心C1までの距離D101の40%に相当する長さL101の範囲内の点を通って直線H1に直交する境界面Sb1と先端部21a,21bとの間の先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。この場合、長さL101の範囲を超えて頂部100aに近い点を通る面を境界面Sb1として規定したときには、面積Sa1が小さい(つまり、細い)先端部側部位51a,51bの長さが短くなり、狭い間隔で並んで配設されている数多くの導体400のうちの1つをクランプする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで挿入することが困難となる。一方、長さL101の範囲を超えて基端部100bに近い点を通る面を境界面Sb1として規定したときには、面積Sa2が大きい(つまり、太い)基端部側部位52a,52bの長さが短くなり、クランプアーム11a,11bの強度が低下する。これに対して、このクランプセンサ2では、長さL101の範囲内において規定した規定点P101を通る面を境界面Sb1として規定しているため、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることができる。したがって、このクランプセンサ2によれば、導体400aを確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bにおける外周側の各対向面101が環状体100の形成状態において環状体100の先端部100aと基端部100bとを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成され、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように、各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2およびクランプメータ1によれば、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2にさらに容易に挿入することができる。また、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短いため、例えば、クランプ対象の導体400の後方に壁などの障害物が存在して導体400と障害物との間の隙間が狭い場合においても、障害物と各クランプアーム11a,11bとの接触を避けつつ、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。この場合、長さL103が11mmを超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b側の形状が細長すぎて、例えば、壁面の近傍に配設されている導体400をクランプアーム11a,11bでクランプしようとする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bが壁面に接触してクランプが困難となるおそれがある。また、長さL103が11mmを超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、環状体100の頂部100a側が極端に細長い形状となって磁界(被検出量)の検出特性が悪化するおそれがある。一方、長さL103が9mmを下回るようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21b側の形状が円弧状に近くなり、例えば、近接して配置されている複数の導体400のうちの1つの導体400をクランプアーム11a,11bでクランプしようとする際に、隣接する他の導体400との間の隙間に先端部21a,21bを挿入し難くなり、クランプが困難となるおそれがある。これに対して、このクランプセンサ2によれば、長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bを形成したことにより、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、導体400をより確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2およびクランプメータ1では、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の最長の距離である対向距離D1が各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102の1/6以上1/5以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。この場合、比率Rが1/5を超えるようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、狭い間隔で並んで配設されている数多くの導体400のうちの1つをクランプする際に、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に挿入することが困難となる。一方、比率Rが1/6を下回るようにクランプアーム11a,11bを形成したときには、レバー30aを最大に押し込んで各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態での離間距離D102が長すぎて、狭い間隔で数多くの導体400が並んでいるときには、複数の導体400をクランプしてしまうおそれがあるため、レバー30aの押し込み量を加減する必要があり、操作性が悪化するおそれがある。これに対して、このクランプセンサ2によれば、対向距離D1が離間距離D102の1/6以上1/5以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bを形成したことにより、レバー30aを最大に押し込んだ状態で隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することができるため、操作性を十分に向上させつつ複数の導体400の1つだけをさらに確実にクランプすることができる。
なお、クランプセンサおよび測定装置の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bだけを、切断面Sc1の外形が八角形をなすと共に、その八角形の各辺のうちの各辺E3,E4の長さL2が各辺E1,E2の長さL1よりも長くなるように形成し、クランプアーム11a,11bの各基端部側部位52a,52bを断面略矩形の形状に形成した例について上記したが、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bおよび各基端部側部位52a,52bの双方をこのような形状に形成する構成を採用することもできる。このような構成を採用することで、クランプアーム11a,11bの先端部側部位51a,51bおよび基端部側部位52a,52bの双方を狭い隙間に容易に挿入することが可能となる。
また、辺E3,E4が曲線をなすように(弧状となるように)、各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bおよび各基端部側部位52a,52bの双方を形成する構成を採用することもできる。
また、切断面Sc1の外形である八角形の各辺E1,E2が同じ長さL1で、各辺E3,E4が同じ長さL2となるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成した例について上記したが、各辺E1,E2を異なる長さとしたり、各辺E3,E4を異なる長さとしたりして、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51b(または、各先端部側部位51a,51bおよび各基端部側部位52a,52bの双方)を形成する構成を採用することもできる。
また、各辺E3,E4のすべての長さL2が各辺E1,E2の長さL1よりも長くなるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成した例について上記したが、各辺E3,E4の少なくとも1つの長さが各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さよりも長くなるとの条件を満たす限り、各辺E1,E2,E3,E4の長さは任意に規定することができる。
また、環状体100の頂部100aにおける外周側の一部(図8に破線で示す部分)を切り欠いて、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように各クランプアーム11a,11bを形成した例について上記したが、頂部100aにおける外周側の一部(図8に破線で示す部分)を切り欠かない構成を採用することもできる。
また、クランプセンサ2が被検出量としての磁界を検出し、処理部33が被測定量としての電流を測定する例について上記したが、被検出量や被測定量は、磁界や電流に限定されず、電圧、電力および抵抗などの各種の物理量が含まれる。
また、図13に示すクランプセンサ2Aおよび本体部3を備えたクランプメータ1Aを採用することもできる。なお、以下の説明において、上記したクランプセンサ2およびクランプメータ1と同様の構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
このクランプセンサ2Aでは、先端部側部位51a,51bおよび基端部側部位52a,52bが次のようにして規定されている。まず、図13に示すように、環状体100の頂部100aと、環状体100における内周の平面視図形(同図において斜線付した図形)の図心C2とを通る直線H2を規定する。次いで、頂部100a(具体的には、図8に示す頂部100aにおける外側の対向面101)から図心C2までの距離D101A(直線距離)の40%に相当する長さL101Aを特定し、直線H2上における図心C2を中心とする長さL101Aの範囲内におけるいずれかの点を規定する(以下、「規定点P101A」ともいう)。この場合、この例では、距離D101の14%に相当する長さだけ図心C2から頂部100aに向かって離間する点を規定点P101Aとして規定している。続いて、規定点P101A通って直線H2に直交する平面を境界面Sb2として規定し、クランプアーム11a,11bにおける境界面Sb2と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定する。
このクランプセンサ2Aにおいても、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、クランプセンサ2における同等の部位と同様の形状に形成されている。また、このクランプセンサ2Aにおいても、図6に示すように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2Aによれば、クランプセンサ2と同様にして、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることが可能となっている。したがって、このクランプセンサ2によれば、導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2Aにおいても、図8に示すように、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ2Aによれば、クランプセンサ2と同様にして、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、導体400をより確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ2Aにおいても、図9に示すように、クランプアーム11a,11bが、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離を対向距離D1(図7も参照)とし、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102としたときに、離間距離D102に対する対向距離D1の比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている。このため、このクランプセンサ2Aによれば、クランプセンサ2と同様にして、レバー30aを最大に押し込んだ状態で隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することができるため、操作性を十分に向上させつつ複数の導体400の1つだけをさらに確実にクランプすることができる。
また、図7に示すクランプセンサ202を採用することもできる。このクランプセンサ202では、上記したクランプセンサ2と同様にして、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、一対の対向面101、一対の対向面102、一対の対向面103、および一対の対向面104を有して、同図に示すように、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形が、一例として八角形(略八角形の一例)をなす形状(同図に破線で示す四角柱の各角部を面取りした八角柱状)に形成されている。
また、このクランプセンサ202では、図5に示すように、上記したクランプセンサ2と同様にして、直線H1上における図心C1を中心とする長さL101の範囲内で規定した規定点P101を通って直線H1に直交する境界面Sb1と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定され、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定されている。なお、図13に示すように、上記したクランプセンサ2Aと同様にして、直線H2上における図心C2を中心とする長さL101Aの範囲内で規定した規定点P101Aを通って直線H2に直交する境界面Sb2と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb2と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定する構成を採用することもできる。
また、このクランプセンサ202では、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける先端部21a,21bを除く部位が、切断面Sc1の外形である八角形の各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1および各対向面102に対応する各辺E2が同じ長さL1となり、各対向面103に対応する各辺E3および各対向面104に対応する各辺E4が同じ長さL2となるように形成されている。また、このクランプセンサ202では、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2が同じ距離で、かつ各辺E3の対向距離D3(各辺E3の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離)および各辺E4の対向距離D4(各辺E4の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離)が同じ距離となるように、各先端部側部位51a,51bが形成されている。さらに、このクランプセンサ202では、対向距離D3,D4が対向距離D1,D2(対向距離D1,D2のうちのいずれか短い距離)の(100/√2)%超110%以下(一例として、99%)となるように各先端部側部位51a,51bが形成されている。
この場合、対向距離D3,D4を対向距離D1,D2の(100/√2)%以下とする構成では切断面Sc1の形状が薄い形状(縦長または横長の形状)となり、これに伴ってコア41も薄くなるため、磁気特性が悪化して、被検出量の検出精度が低下するおそれがある。一方、対向距離D3,D4を対向距離D1,D2の110%よりも長くする構成では、対向距離D3,D4を短くすることによる後述する効果を十分に発揮することが困難となる。したがって、このクランプセンサ202では、被検出量の検出精度を高精度に維持しつつ対向距離D3,D4を短くすることによる効果を十分に発揮させるために、対向距離D3,D4を対向距離D1,D2の(100/√2)%超110%以下の範囲内とする構成が採用されている。
なお、図7に示す例では、各辺E3がそれぞれ直線であるため、各辺E3の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離、および各辺E3の対向距離D3が同一となるが、各辺E3が曲線(弧状)である構成(切断面Sc1の外形が略八角形の構成)を採用することもでき、この構成では、各辺E3の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離を対向距離D3として、対向距離D3が対向距離D1,D2の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各先端部側部位51a,51bを形成する。同様にして、同図に示す例では、各辺E4がそれぞれ直線であるため、各辺E4の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離、および各辺E4の対向距離D4が同一となるが、各辺E4が曲線(弧状)である構成(切断面Sc1の外形が略八角形の構成)を採用することもでき、この構成では、各辺E4の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離を対向距離D4として、対向距離D4が対向距離D1,D2の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各先端部側部位51a,51bを形成する。
また、このクランプセンサ202においても、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの外殻を構成するセンサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。
また、このクランプセンサ202においても、図6に示すように、クランプアーム11a,11bの基端部側部位52a,52bが断面略矩形をなす形状に形成されると共に、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の外形の面積Sa2が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の外形の面積Sa1よりも大きくなるように(面積Sa1が面積Sa2よりも小さくなるように)各クランプアーム11a,11bが形成されている。
また、このクランプセンサ202においても、図8に示すように、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bにおける環状体100の外周面を構成する対向面101が、環状体100の形成状態において環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成されている。このように形成することにより、このクランプセンサ202では、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ202では、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短い分、頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に沿った環状体100の長さが短くなっている。
ここで、図7に破線で示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなすように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)では、切断面Sc1の外形である四角形における対向する各角部の間の距離(同図に示す対角距離D5)が、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2の141%程度(切断面Sc1が正方形の場合)となる。このため、従来の構成では、図11に示すように、導体400a,400b間の隙間G1や導体400a,400c間の隙間G2が狭い場合において、クランプメータ1を傾けたときには、各隙間G1,G2にクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを挿入することが困難となる。
これに対して、このクランプセンサ202、およびクランプセンサ202を備えたクランプメータ1では、上記したように、切断面Sc1の外形(この例では、八角形または略八角形)を構成する各辺のうちの各辺E3の対向距離D3(または、各辺E3の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離D3)および各辺E4の対向距離D4(または、各辺E4の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離D4)が各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このため、このクランプセンサ202およびクランプメータ1によれば、対向距離D3,D4を従来の構成における切断面Sc1の対角距離D5よりも十分に短くすることができるため、従来の構成と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2(図10〜図12参照)に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサ202およびクランプメータ1によれば、クランプ対象の導体400の近傍に他の導体400や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ202およびクランプメータ1によれば、対向距離D3,D4の双方(または、各辺E3の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離D3、および各辺E4の一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離D4の双方)が対向距離D2,D3の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成したことにより、対向距離D3,D4の双方を従来の構成における切断面Sc1の対角距離D5よりも十分に短くすることができる。このため、このクランプセンサ202およびクランプメータ1によれば、例えば、クランプメータ1の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるようにクランプメータ1を傾けた状態においても、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。
また、このクランプセンサ202およびクランプメータ1においても、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように各クランプアーム11a,11bが形成されているため、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
また、このクランプセンサ202およびクランプメータ1においても、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積よりも大きくなるように各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積、および基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が同じ面積となるように各クランプアーム11a,11bを形成する構成と比較して、クランプアーム11a,11bの強度を十分に高めることができる。
また、このクランプセンサ202においても、上記したように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている(図6参照)。このため、このクランプセンサ202によれば、クランプセンサ2と同様にして、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることが可能となっている。したがって、このクランプセンサ202によれば、導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ202においても、図8に示すように、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ202によれば、クランプセンサ2と同様にして、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、導体400をより確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ202においても、図9に示すように、クランプアーム11a,11bが、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離を対向距離D1(図7も参照)とし、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102としたときに、離間距離D102に対する対向距離D1の比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている。このため、このクランプセンサ202によれば、クランプセンサ2と同様にして、レバー30aを最大に押し込んだ状態で隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することができるため、操作性を十分に向上させつつ複数の導体400の1つだけをさらに確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ202およびクランプメータ1においても、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bにおける外周側の各対向面101を環状体100の形成状態において環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成し、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように、各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2にさらに容易に挿入することができる。また、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短いため、例えば、クランプ対象の導体400の後方に壁などの障害物が存在して導体400と障害物との間の隙間が狭い場合においても、障害物と各クランプアーム11a,11bとの接触を避けつつ、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
なお、このクランプセンサ202においても、クランプアーム11a,11bの各基端部側部位52a,52bを、各先端部側部位51a,51bと同様の形状に形成する構成を採用することができる。また、このクランプセンサ202においても、切断面Sc1の外形である八角形の各辺E1,E2を異なる長さとしたり、各辺E3,E4を異なる長さとしたりする構成を採用することができる。また、このクランプセンサ202において、対向距離D1,D2を異なる距離としたり、対向距離D3,D4を異なる距離としたりする構成を採用することもできる。また、このクランプセンサ202において、対向距離D3,D4の一方のみを対向距離D1,D2(対向距離D1,D2のうちのいずれか短い距離)の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように各先端部側部位51a,51bを形成する構成を採用することもできる。また、このクランプセンサ202においても、辺E3,E4が曲線をなすように(弧状となるように)、各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bおよび各基端部側部位52a,52bの双方を形成する構成を採用することができる。また、このクランプセンサ202においても、環状体100の頂部100aにおける外周側の一部(図8に破線で示す部分)を切り欠かない構成を採用することもできる。
また、図7に示すクランプセンサ302を採用することもできる。このクランプセンサ302では、上記したクランプセンサ2と同様にして、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、一対の対向面101、一対の対向面102、一対の対向面103、および一対の対向面104を有して、同図に示すように、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形が、一例として八角形(略八角形)をなす形状(同図に破線で示す四角柱の各角部を面取りした八角柱状)に形成されている。
また、このクランプセンサ302では、図5に示すように、上記したクランプセンサ2と同様にして、直線H1上における図心C1を中心とする長さL101の範囲内で規定した規定点P101を通って直線H1に直交する境界面Sb1と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定され、境界面Sb1と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定されている。なお、図13に示すように、上記したクランプセンサ2Aと同様にして、直線H2上における図心C2を中心とする長さL101Aの範囲内で規定した規定点P101Aを通って直線H2に直交する境界面Sb2と先端部21a,21bとの間の部位を先端部側部位51a,51bとして規定し、境界面Sb2と基端部22a,22bとの間の部位を基端部側部位52a,52bとして規定する構成を採用することもできる。
また、このクランプセンサ302では、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける先端部21a,21bを除く部位が、切断面Sc1の外形である八角形の各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1および各対向面102に対応する各辺E2が同じ長さL1となり、各対向面103に対応する各辺E3および各対向面104に対応する各辺E4が同じ長さL2となるように形成されている。また、このクランプセンサ302では、各辺E3,E4の長さL2が各辺E1,E2の長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)の57%以上1000%未満の範囲内(一例として、106%)となるように各先端部側部位51a,51bが形成されている。
この場合、長さL2を長さL1の1000%以上とする構成では切断面Sc1の形状が薄い形状(縦長または横長の形状)なり、これに伴ってコア41も薄くなるため、磁気特性が悪化し、被検出量の検出精度が低下するおそれがある。一方、長さL2を長さL1の57%未満とする構成では、四角柱の各角部を面取りして長さL2がある程度長くなることによる後述する効果を十分に発揮することが困難となる。したがって、このクランプセンサ2では、被検出量の検出精度を高精度に維持しつつ長さL2をある程度長くすることによる効果を十分に発揮させるために、長さL2を長さL1の57%以上1000%未満の範囲内とする構成が採用されている。
なお、図7に示す例では、辺E3,E4がそれぞれ直線であるため、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さと各辺E3,E4とが同一となるが、辺E3,E4が曲線(弧状)である構成(切断面Sc1の外形が略八角形の構成)を採用することもでき、この構成では、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さを長さL2として、長さL2が長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)の57%以上1000%未満の範囲内となるように各先端部側部位51a,51bを形成する。
また、このクランプセンサ302においても、図7に示すように、クランプアーム11a,11bの外殻を構成するセンサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。
また、このクランプセンサ302においても、クランプアーム11a,11bの基端部側部位52a,52bが断面略矩形をなす形状に形成されると共に、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積よりも大きくなるように(面積Sa1が面積Sa2よりも小さくなるように)各クランプアーム11a,11bが形成されている。
また、このクランプセンサ302においても、図8に示すように、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bにおける環状体100の外周面を構成する対向面101が、環状体100の形成状態において環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成されている。このように形成することにより、このクランプセンサ302では、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ302では、先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短い分、頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に沿った環状体100の長さが短くなっている。
ここで、図7に破線で示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなすように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)では、切断面Sc1の外形である四角形における対向する各角部の間の距離(同図に示す対角距離D5)が、各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2よりも長くなる。このため、従来の構成では、図11に示すように、導体400a,400b間の隙間G1や導体400a,400c間の隙間G2が狭い場合において、クランプメータ1を傾けたときには、各隙間G1,G2にクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを挿入することが困難となる。
これに対して、このクランプセンサ302、およびクランプセンサ302を備えたクランプメータ1では、上記したように、四角柱の各角部を面取りした切断面Sc1の外形(この例では、八角形または略八角形)を構成する各辺のうちの各辺E3,E4の長さL2(または、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分の長さL2)が各辺E1,E2の長さL1の57%以上1000%未満の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このため、このクランプセンサ302およびクランプメータ1によれば、長さL2がある程度長くなることで、対向距離D3,D4を従来の構成における切断面Sc1の対角距離D5よりも十分に短くすることができるため、従来の構成と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2(図10〜図12参照)に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサ302およびクランプメータ1によれば、クランプ対象の導体400の近傍に他の導体400や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ302およびクランプメータ1によれば、各辺E3,E4のすべての長さL2(または、辺E3,E4における各々の両端部を結ぶ線分のすべての長さL2)が辺E1,E2の長さL1の57%以上1000%未満の範囲内となるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成したことにより、対向距離D3,D4の双方を従来の構成における切断面Sc1の対角距離D5よりも十分に短くすることができる。このため、このクランプセンサ302およびクランプメータ1によれば、例えば、クランプメータ1の長さ方向を軸として、右回りおよび左回りのいずれの回動方向に回動させるようにクランプメータ1を傾けた状態においても、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。
また、このクランプセンサ302およびクランプメータ1においても、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように各クランプアーム11a,11bが形成されているため、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
また、このクランプセンサ302およびクランプメータ1においても、基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積よりも大きくなるように各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の面積、および基端部側部位52a,52bの切断面Sc2の面積が同じ面積となるように各クランプアーム11a,11bを形成する構成と比較して、クランプアーム11a,11bの強度を十分に高めることができる。
また、このクランプセンサ302においても、上記したように、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形の面積Sa1が、基端部側部位52a,52bにおける切断面Sc2の外形の面積Sa2よりも小さくなるように各クランプアーム11a,11bが形成されている(図6参照)。このため、このクランプセンサ302によれば、クランプセンサ2と同様にして、クランプアーム11a,11bの強度を低下させることなく、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2の奥まで容易に挿入させることが可能となっている。したがって、このクランプセンサ302によれば、導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ302においても、図8に示すように、直線H1に直交しかつ環状体100の開口面Fに平行な方向に沿って頂部100aの中心から15mmだけ離間する位置Pと環状体100の外側の対向面101との間の直線H1に沿った長さL103が9mm以上11mm以下の範囲内となるようにクランプアーム11a,11bが形成されている。このため、このクランプセンサ302によれば、クランプセンサ2と同様にして、磁界の検出特性を良好に維持しつつ、導体400をより確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ302においても、図9に示すように、クランプアーム11a,11bが、先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離を対向距離D1(図7も参照)とし、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21b同士が最大に離間した状態における各先端部21a,21b間の離間距離D102としたときに、離間距離D102に対する対向距離D1の比率Rが1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている。このため、このクランプセンサ302によれば、クランプセンサ2と同様にして、レバー30aを最大に押し込んだ状態で隣接する各導体400間の狭い隙間G1,G2に先端部21a,21bを容易に挿入することができるため、操作性を十分に向上させつつ複数の導体400の1つだけをさらに確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ302およびクランプメータ1においても、各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bにおける外周側の各対向面101を環状体100の形成状態において環状体100の頂部100aと基端部100bとを結ぶ方向に直交する1つの平面をなすように形成し、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが各クランプアーム11a,11bの各先端部21a,21bを除く他の部位における各対向面101の対向距離D1bよりも短くなるように、各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2にさらに容易に挿入することができる。また、各先端部21a,21bにおける各対向面101の対向距離D1aが短いため、例えば、クランプ対象の導体400の後方に壁などの障害物が存在して導体400と障害物との間の隙間が狭い場合においても、障害物と各クランプアーム11a,11bとの接触を避けつつ、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
なお、このクランプセンサ302においても、クランプアーム11a,11bの各基端部側部位52a,52bを、各先端部側部位51a,51bと同様の形状に形成する構成を採用することができる。また、このクランプセンサ302においても、切断面Sc1の外形である八角形の各辺E1,E2を異なる長さとしたり、各辺E3,E4を異なる長さとしたりする構成を採用することができる。また、このクランプセンサ302において、各辺E3,E4の少なくとも1つの長さが各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるとの条件を満たす限り、各辺E1,E2,E3,E4の長さは任意に規定することができる。また、このクランプセンサ302においても、辺E3,E4が曲線をなすように(弧状となるように)、各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bおよび各基端部側部位52a,52bの双方を形成する構成を採用することができる。また、このクランプセンサ302においても、環状体100の頂部100aにおける外周側の一部(図8に破線で示す部分)を切り欠かない構成を採用することもできる。
また、クランプアーム11a,11bにおける先端部側部位51a,51bの切断面Sc1の外形形状が略八角形となるように先端部側部位51a,51bを形成した例について上記したが、切断面Sc1の外形形状が略八角形以外の多角形形状(例えば、略12角形や略16角形)となるように先端部側部位51a,51bを形成する構成を採用することもできる。一例として、図14に示すクランプセンサ402を採用することができる。
このクランプセンサ402では、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、第1対向面に相当する一対の対向面101と、第2対向面に相当する一対の対向面102と、対向面101,102に対して傾斜する一対の対向面103a、一対の対向面103b、一対の対向面104a、および一対の対向面104b(いずれも第3対向面に相当し、複数対の一例としての合計で四対の第3対向面)とを有して、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形が略12角形をなす形状に形成されている。なお、各先端部側部位51a,51bの断面形状が同様であるため、同図では、先端部側部位51aの断面形状のみを図示し、先端部側部位51bの断面形状の図示を省略している。
また、このクランプセンサ402では、図14に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける先端部21a,21bを除く部位が、切断面Sc1の外形である12角形の各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1および各対向面102に対応する各辺E2が同じ長さL1となり、各対向面103a,103bに対応する各辺E3a,E3bの長さ(各辺E3a,E3bにおける各々の両端部を結ぶ線分の長さ)および各対向面104a,104bに対応する各辺E4a,E4bの長さ(各辺E4a,E4bにおける各々の両端部を結ぶ線分の長さ)が同じ長さL2となるように形成されている。さらに、このクランプセンサ402では、長さL2が長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)よりも長くなるように各先端部側部位51a,51bが形成されている。
また、このクランプセンサ402においても、図14に示すように、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。このため、このクランプセンサ402においても、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
なお、このクランプセンサ402において、図14に示すように、切断面Sc1の外形である12角形における各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D2が同じ距離で、各辺E3a,E3bの対向距離D3a,D3b(各辺E3a,E3bの一方の両端部を結ぶ線分と各辺E3a,E3bの他方の両端部を結ぶ線分との対向距離)および各辺E4a,E4bの対向距離D4a,D4b(各辺E4a,E4bの一方の両端部を結ぶ線分と各辺E4a,E4bの他方の両端部を結ぶ線分との対向距離)が同じ距離となり、かつ対向距離D3a,D3b,D4a,D4bが対向距離D1,D2(対向距離D1,D2のうちのいずれか短い距離)の(100/√2)%超110%以下(一例として、99%)となるように各先端部側部位51a,51bを形成することもでき、この場合においても、上記した各効果を実現することができる。
また、このクランプセンサ402において、図14に示すように、切断面Sc1の外形である12角形における各辺E3a,E3b,E4a,E4bの長さL2を各辺E1,E2の長さL1(各辺E1,E2の長さのうちの最短の長さ)の57%以上1000%未満の範囲内(一例として、106%)となるように各先端部側部位51a,51bを形成することもでき、この場合においても、上記した各効果を実現することができる。
また、第1対向面および第2対向面に対して傾斜する三対または五対以上の第3対向面を有して、一対の第3対向面の対の数(組数)をnとしたときに、切断面Sc1の外形が略(4+2n)角形(nは2以上の自然数)となる各種の多角形の構成に適用することもでき、この場合においても、上記した各効果を実現することができる。
また、切断面Sc1の外形形状の一部が曲線で形成された形状となるように先端部側部位51a,51bを形成する構成を採用することもできる。一例として、図15に示すクランプセンサ502を採用することができる。なお、各先端部側部位51a,51bの断面形状が同様であるため、同図では、先端部側部位51aの断面形状のみを図示し、先端部側部位51bの断面形状の図示を省略している。
このクランプセンサ502では、図15に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、環状体100の外周面および内周面を構成する一対の対向面101(第1対向面に相当する)と、環状体100の2つの側面を構成する一対の対向面102(第2対向面に相当する)とを有して、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形が楕円の長尺方向の両端部を環状体100の開口面Fに垂直な方向(同図における左右方向)に沿って切り欠いた形状となるように形成されている。また、このクランプセンサ502では、切断面Sc1の外形を構成する各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1が直線をなすと共に、各対向面102に対応する各辺E2が外側に向けて湾曲する曲線をなすように(同図に破線で示す四角柱の各角部を面取りした形状に)形成されている。また、このクランプセンサ502では、環状体100の開口面Fに垂直な方向に沿った各辺E2の最長の対向距離D6が各辺E1の対向距離D1以下となるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このクランプセンサ502では、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bをこのように形成したことにより、同図に示すように、各辺E2の最長の対向距離D7,D8が各辺E1の対向距離D1以下となっている。なお、同図では、対向距離D1と対向距離D7,D8とが等しい例を図示している。
また、このクランプセンサ502においても、図15に示すように、クランプアーム11a,11bの外殻を構成するセンサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。
このクランプセンサ502およびクランプセンサ502を備えたクランプメータ1によれば、切断面Sc1の外形を構成する各辺のうちの各辺E1が直線をなすと共に各辺E2が外側に向けて湾曲する曲線をなすようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成したことにより、各辺E2の最長の対向距離D7,D8を、各辺E1の対向距離D1以下にすることができるため、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなして、切断面Sc1の対角距離D5が各辺E1の対向距離D1および各辺E2の最長の対向距離D7,D8よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサ502およびクランプメータ1によれば、クランプ対象の導体400の近傍に他の導体400や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ502およびクランプセンサ502を備えたクランプメータ1では、環状体100の開口面Fに垂直な方向に沿った各辺E2の最長の対向距離D6が各辺E1の対向距離D1以下となるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このため、このクランプセンサ502およびクランプメータ1によれば、導体400の延在方向に対する環状体100の開口面Fの傾斜角度が小さくなるようにクランプメータ1を傾けることで、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2にさらに容易に挿入することができる。
また、このクランプセンサ502およびクランプセンサ502を備えたクランプメータ1によれば、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
また、切断面Sc1の外形形状の一部が曲線で形成された形状となるように先端部側部位51a,51bを形成する構成の他の一例として、図16に示すクランプセンサ602を採用することができる。なお、各先端部側部位51a,51bの断面形状が同様であるため、同図では、先端部側部位51aの断面形状のみを図示し、先端部側部位51bの断面形状の図示を省略している。
このクランプセンサ602では、図16に示すように、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが、環状体100の外周面および内周面を構成する一対の対向面101(第1対向面に相当する)と、環状体100の2つの側面を構成する一対の対向面102(第2対向面に相当する)と、各対向面101および各対向面102の間に位置する二対の対向面105(第4対向面に相当する)とを有して、クランプアーム11a,11bの長さ方向に直交する切断面Sc1の外形が四角形の角部を丸めた(R付けした)形状となるように形成されている。また、このクランプセンサ602では、切断面Sc1の外形を構成する各辺のうちの、各対向面101に対応する各辺E1および各対向面102に対応する各辺E2が直線をなすと共に、各対向面105に対応する各辺E5が外側に向けて湾曲する曲線をなすように(同図に破線で示す四角柱の各角部を曲面状に面取りした形状に)形成されている。また、このクランプセンサ602では、各辺E2の対向距離D9が各辺E1の対向距離D1以下となるようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このクランプセンサ602では、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bをこのように形成したことにより、同図に示すように、対向する各辺E5の最長の対向距離D10,D11が各辺E1の対向距離D1以下となっている。なお、同図では、対向距離D1と対向距離D10,D11とが等しい例を図示している。
また、このクランプセンサ602においても、図16に示すように、クランプアーム11a,11bの外殻を構成するセンサケース10a,10bは、各先端部側部位51a,51bに対応する各部位(以下、「センサケース10a,10bの先端部側の部位」ともいう)の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように形成されている。
このクランプセンサ602およびクランプセンサ602を備えたクランプメータ1によれば、切断面Sc1の外形を構成する各辺のうちの各辺E1および各辺E2が直線をなすと共に各辺E5が外側に向けて湾曲する曲線をなすようにクランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bを形成したことにより、対向する各辺E5の最長の対向距離D10,D11を、各辺E1の対向距離D1以下にすることができるため、クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bにおける切断面Sc1の外形が四角形をなして、切断面Sc1の対角距離D5が各辺E1の対向距離D1および各辺E2の対向距離D9よりも長くなるように形成された従来の構成(四角柱の各角部を面取りしていない構成)と比較して、クランプメータ1を傾けた状態でクランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2に容易に挿入することができる。したがって、このクランプセンサ602およびクランプメータ1によれば、クランプ対象の導体400の近傍に他の導体400や障害物が存在している場合においても、クランプ対象の導体400を確実にクランプすることができる。
また、このクランプセンサ602およびクランプセンサ602を備えたクランプメータ1では、各辺E2の対向距離D9が各辺E1の対向距離D1以下となるように各クランプアーム11a,11bの各先端部側部位51a,51bが形成されている。このため、このクランプセンサ602およびクランプメータ1によれば、導体400の延在方向に対する環状体100の開口面Fの傾斜角度が小さくなるようにクランプメータ1を傾けることで、クランプアーム11a,11bの先端部21a,21bを狭い隙間G1,G2にさらに容易に挿入することができる。
また、このクランプセンサ602およびクランプセンサ602を備えたクランプメータ1によれば、各クランプアーム11a,11bの外殻を構成する各センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが、切断面Sc1で見た状態において均一(またはほぼ均一)となるように各クランプアーム11a,11bを形成したことにより、センサケース10a,10bの先端部側の部位の厚みTが不均一な構成と比較して、センサケース10a,10bにおける厚みTが薄い部分への応力集中を回避してセンサケース10a,10bの強度を高めることができるため、センサケース10a,10bに荷重が加わったときのセンサケース10a,10bの破損を確実に防止することができる。
また、クランプアーム11b(クランプアーム11a,11bの一方)を回動可能に構成した例について上記したが、クランプアーム11aを回動可能に構成したり、クランプアーム11a,11bの双方を回動可能に構成したりすることもできる。
1 クランプメータ
2,2A,202,302,402,502,602 クランプセンサ
11a,11b クランプアーム
21a,21b 先端部
22a,22b 基端部
23 回動軸
33 処理部
41 コア
51a,51b 先端部側部位
52a,52b 基端部側部位
100 環状体
100a 頂部
400,400a 導体
101〜105,103a,103b,104a,104b 対向面
C1,C2 図心
D1〜D11 対向距離
D102 離間距離
E1〜E5,E3a,E3b,E4a,E4b 辺
H1,H2 直線
L1,L2 長さ
L101,L101A,L102,L103 長さ
Mc 磁気回路
P 位置
P101,P101A 規定点
Sa1,Sa2 面積
Sb1,Sb2 境界面
Sc1,Sc2 切断面
T 厚み

Claims (18)

  1. 平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、
    前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように形成されているクランプセンサ。
  2. 前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さよりも長くなるように形成されている請求項1記載のクランプセンサ。
  3. 平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、
    前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面に対応して互いに対向する各辺の一方の両端部を結ぶ線分と当該各辺の他方の両端部を結ぶ線分との対向距離が、当該各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離および前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように形成されているクランプセンサ。
  4. 前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記互いに対向する各辺のすべての組み合わせについての前記対向距離が、前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離および前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離のうちのいずれか短い距離の(100/√2)%超110%以下の範囲内となるように形成されている請求項3記載のクランプセンサ。
  5. 平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、
    前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面に対して傾斜する複数対の第3対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺の少なくとも1つの両端部を結ぶ線分の長さが前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように形成されているクランプセンサ。
  6. 前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第3対向面にそれぞれ対応する各辺における各々の両端部を結ぶ各線分のすべての長さが、前記各第1対向面および前記各第2対向面にそれぞれ対応する各辺の長さのうちの最短の長さの57%以上1000%未満の範囲内となるように形成されている請求項5記載のクランプセンサ。
  7. 平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、
    前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面とを有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺が直線をなすと共に前記各第2対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように形成されているクランプセンサ。
  8. 前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第2対向面に対応する各辺の前記環状体の開口面に垂直な方向に沿った最長の対向距離が前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように形成されている請求項7記載のクランプセンサ。
  9. 平面視略弧状にそれぞれ形成されると共に各先端部同士が開閉するように少なくとも一方が回動可能に構成されて当該各先端部同士が閉じた状態において環状体を形成する一対のクランプアームを備え、当該各クランプアームでクランプ対象をクランプした状態において当該クランプ対象についての被検出量を検出可能に構成されたクランプセンサであって、
    前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記環状体の外周面および内周面を構成する一対の第1対向面と当該環状体の2つの側面を構成する一対の第2対向面と当該各第1対向面および当該各第2対向面の間に位置する二対の第4対向面を有して、当該各クランプアームの長さ方向に直交する切断面の外形を構成する各辺のうちの前記各第1対向面に対応する各辺および前記各第2対向面に対応する各辺が直線をなすと共に前記各第4対向面に対応する各辺が外側に向けて湾曲する曲線をなすように形成されているクランプセンサ。
  10. 前記各クランプアームにおける前記先端部側の各部位は、前記各第2対向面に対応する各辺の対向距離が前記各第1対向面に対応する各辺の対向距離以下となるように形成されている請求項9記載のクランプセンサ。
  11. 前記各クランプアームは、当該各クランプアームの外殻を構成するセンサケースをそれぞれ備え、
    前記各センサケースは、前記各クランプアームの前記先端部側に対応する各部位の厚みが前記切断面で見た状態において均一またはほぼ均一となるように形成されている請求項1から10のいずれかに記載のクランプセンサ。
  12. 前記各クランプアームは、当該各クランプアームにおける基端部側の各部位の前記切断面の面積が、前記先端部側の各部位の前記切断面の面積よりも大きくなるように形成されている請求項1から11のいずれかに記載のクランプセンサ。
  13. 前記各クランプアームは、前記クランプ対象に流れる電流によって磁界が生じるコアをそれぞれ備え、前記各先端部に対応する前記環状体の頂部と当該環状体の形成状態において前記各コアによって形成される環状の磁気回路の平面視図形の図心とを通る直線上における当該図心を中心として当該頂部から当該図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内のいずれかの点を通って当該直線に直交する平面を境界面として、前記先端部側の各部位としての当該境界面と前記先端部との間の部位における前記切断面の外形の面積が、前記基端部側の各部位としての当該境界面と前記基端部との間の部位における前記切断面の外形の面積よりも小さくなるように形成されている請求項12記載のクランプセンサ。
  14. 前記各クランプアームは、前記各先端部に対応する前記環状体の頂部と当該環状体における内周の平面視図形の図心とを通る直線上における当該図心を中心として当該頂部から当該図心までの直線距離の40%に相当する長さの範囲内のいずれかの点を通って当該直線に直交する平面を境界面として、前記先端部側の各部位としての当該境界面と前記先端部との間の部位における前記切断面の外形の面積が、前記基端部側の各部位としての当該境界面と前記基端部との間の部位における前記切断面の外形の面積よりも小さくなるように形成されている請求項12記載のクランプセンサ。
  15. 前記各クランプアームは、当該各クランプアームの前記各先端部における前記外周面を構成する各々の前記第1対向面が前記環状体の形成状態において当該環状体の先端部と基端部とを結ぶ方向に直交する1つの平面をなして、当該各先端部における前記各第1対向面の対向距離が当該各クランプアームにおける当該各先端部を除く他の部位における前記各第1対向面の対向距離よりも短くなるように形成されている請求項1から14のいずれかに記載のクランプセンサ。
  16. 前記各クランプアームは、前記直線に直交しかつ前記環状体の開口面に平行な方向に沿って前記頂部の中心から15mmだけ離間する位置と前記環状体の外周面との間の前記直線に沿った長さが9mm以上11mm以下の範囲内となるように形成されている請求項1から15のいずれかに記載のクランプセンサ。
  17. 前記各クランプアームは、前記境界面と前記先端部側との間の部位における前記切断面の前記外形におけるいずれか2つの点の間の直線距離の中の最長の距離が、当該各クランプアームの前記各先端部同士が最大に離間した状態における当該各先端部間の離間距離の1/6以上1/5以下の範囲内となるように形成されている請求項1から16のいずれかに記載のクランプセンサ。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載のクランプセンサと、当該クランプセンサによって検出された前記被検出量に基づいて前記クランプ対象についての被測定量を測定する測定部とを備えている測定装置。
JP2019001098A 2018-02-19 2019-01-08 クランプセンサおよび測定装置 Pending JP2020008551A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/768,456 US11215643B2 (en) 2018-02-19 2019-02-01 Clamp sensor and measuring device
PCT/JP2019/003597 WO2019159718A1 (ja) 2018-02-19 2019-02-01 クランプセンサおよび測定装置
CN201980013947.7A CN111742230B (zh) 2018-02-19 2019-02-01 钳式传感器以及测定装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026954 2018-02-19
JP2018026954 2018-02-19
JP2018126845 2018-07-03
JP2018126845 2018-07-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020008551A true JP2020008551A (ja) 2020-01-16

Family

ID=69151562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019001098A Pending JP2020008551A (ja) 2018-02-19 2019-01-08 クランプセンサおよび測定装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020008551A (ja)
CN (1) CN111742230B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116430101B (zh) * 2023-06-13 2023-11-10 云南电网有限责任公司 一种运行电流在线取样装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180475A (ja) * 1998-12-10 2000-06-30 Hioki Ee Corp クランプセンサの突合せ端部構造
DE202009010265U1 (de) * 2009-07-29 2009-10-01 CHUNG INSTRUMENT ELECTRONICS INDUSTRIAL CO. LTD., Shu Lin Zangenstrommesser für die Messung des Stromverbrauchs von elektrischen Geräten
US20110101960A1 (en) * 2007-08-30 2011-05-05 Fluke Corporation Clamp jaw assembly
JP2015007556A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP2015203698A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 電流変換器における減衰を低減するためのシステム及び方法
JP2016011898A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP2017009359A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2663845A (en) * 1950-01-28 1953-12-22 Samuel J Koch Clamp on type electrical measuring instrument
CN2722204Y (zh) * 2004-04-16 2005-08-31 袁剑敏 一种非接触式红外线测温数字钳形表
JP5388420B2 (ja) * 2007-04-19 2014-01-15 日置電機株式会社 クランプ式電流計
JP5666804B2 (ja) * 2009-12-03 2015-02-12 日置電機株式会社 クランプセンサ
JP5588319B2 (ja) * 2010-11-24 2014-09-10 日置電機株式会社 クランプ式測定器、及びクランプセンサ
JP2013231625A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Hioki Ee Corp クランプ式インピーダンス測定装置
CN202815079U (zh) * 2012-10-16 2013-03-20 沧州供电公司 一种钳形电流表
US10126330B2 (en) * 2014-03-20 2018-11-13 Osaka City University Clamp-type ammeter
JP6242265B2 (ja) * 2014-03-27 2017-12-06 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP6482834B2 (ja) * 2014-11-27 2019-03-13 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP6423727B2 (ja) * 2015-02-03 2018-11-14 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP6559456B2 (ja) * 2015-04-10 2019-08-14 日置電機株式会社 クランプ式センサ
CN206920497U (zh) * 2017-07-19 2018-01-23 深圳市优仪高电子科技有限公司 一种双开钳形表

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180475A (ja) * 1998-12-10 2000-06-30 Hioki Ee Corp クランプセンサの突合せ端部構造
US20110101960A1 (en) * 2007-08-30 2011-05-05 Fluke Corporation Clamp jaw assembly
DE202009010265U1 (de) * 2009-07-29 2009-10-01 CHUNG INSTRUMENT ELECTRONICS INDUSTRIAL CO. LTD., Shu Lin Zangenstrommesser für die Messung des Stromverbrauchs von elektrischen Geräten
JP2015007556A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP2015203698A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 電流変換器における減衰を低減するためのシステム及び方法
JP2016011898A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP2017009359A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN111742230B (zh) 2023-04-28
CN111742230A (zh) 2020-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019159718A1 (ja) クランプセンサおよび測定装置
US8193805B2 (en) Magnetic sensor
JP3572460B2 (ja) 渦流探傷用プローブ
JP2008286709A (ja) 回転角度検出装置
JP2020008551A (ja) クランプセンサおよび測定装置
EP3121606A1 (en) Clamp-type ammeter
JP2016109568A (ja) トルクセンサ
JPS6255602B2 (ja)
JP2010101689A (ja) 円形孔の内径測定装置と測定方法
JP6840491B2 (ja) クランプセンサおよび測定装置
JP6296920B2 (ja) クランプセンサおよび測定装置
JP2003004407A (ja) 変位測定装置
JP2020003292A (ja) クランプセンサおよび測定装置
JP2018119811A (ja) トルク検出装置
JP4971805B2 (ja) トルクセンサ
JP6687560B2 (ja) トルクセンサ
JP7272298B2 (ja) センサ付きケーブル及び回転検出装置
JP5158867B2 (ja) 回転角度検出装置
JP7396089B2 (ja) 回転検出装置
US20110234211A1 (en) Angle position sensor
JP7393230B2 (ja) クランプセンサおよび測定装置
JP4456163B2 (ja) 回転角検出装置
JPS63302334A (ja) 捻りトルク測定用軸
JP2004264222A (ja) 回転角度センサ用磁気マーカ
JP2010008161A (ja) 磁気センサ及び回転角度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530