JP7272298B2 - センサ付きケーブル及び回転検出装置 - Google Patents

センサ付きケーブル及び回転検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、センサ付きケーブル及び回転検出装置に関する。
従来、例えば車輪の軸受ユニットに用いられ、車輪と共に回転する回転部材の回転速度を検出する回転検出装置が知られている。回転検出装置では、回転部材に取り付けた環状の磁石(被検出部材という)による磁界の変化を、センサ部に設けられた磁気センサで検出することにより、回転部材の回転速度を検出する。センサ部は、ケーブルの端部に一体に設けられており、ケーブルの端部にセンサ部を設けたものをセンサ付きケーブルと呼称している。
特許文献1では、冗長化のために、2つの磁気センサをセンサ部に内蔵した回転検出装置が開示されている。両磁気センサは、被検出部材からの磁界を検出する磁気検出素子を含む板状の検出部と、検出部から延出された接続端子と、をそれぞれ有している。特許文献1では、2つの検出部を検出部の幅方向(接続端子の延出方向である長さ方向及び板厚方向と垂直な方向)に並べた構成や、2つの検出部を板厚方向に重ねた構成が開示されている。
特開2017-96828号公報
しかしながら、2つの検出部を検出部の幅方向に並べた場合、センサ部が大型化してしまう。また、2つの検出部を板厚方向に重ねた場合、センサ部の大型化は避けられるものの、被検出部材からの距離が両検出部で異なってしまうため、両磁気センサの出力は大きく異なってしまうおそれがある。ISO26262にて規定される機能安全を考慮すると、両磁気センサの出力をなるべく同等(均質)とすること、すなわち2つの磁気センサの出力の均質化が望まれる。
そこで、本発明は、センサ部の小型化、及びセンサ部に内蔵した2つの磁気センサの出力の均質化を図ったセンサ付きケーブル及び回転検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、ケーブルと、前記ケーブルの端部に設けられたセンサ部と、を備え、前記センサ部は、磁気検出素子を含む板状の検出部、及び前記検出部から延出された接続端子を有する一対の磁気センサと、前記一対の磁気センサを被覆するように設けられたハウジング部と、を有し、前記一対の磁気センサは、前記検出部からの前記接続端子の延出方向が平行となるように配置されると共に、前記検出部の配列方向に対して垂直な仮想面に対して、前記検出部が傾斜して配置され、かつ、前記検出部の前記仮想面に対する傾斜角度の絶対値が等しい、センサ付きケーブルを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、前記センサ付きケーブルと、回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心した周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材と、を備え、前記センサ部は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記検出部の配列方向が前記被検出部材の軸方向端面に対して平行となるように、前記被検出部材と対向して配置されている、回転検出装置を提供する。
本発明によれば、センサ部の小型化、及びセンサ部に内蔵した2つの磁気センサの出力の均質化を図ったセンサ付きケーブル及び回転検出装置を提供できる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るセンサ付きケーブルを用いた回転検出装置の平面図であり、(b)はセンサ付きケーブルの外観を示す斜視図である。 センサ付きケーブルにおいて、樹脂モールド部を省略した斜視図である。 図2においてさらに蓋部を省略した斜視図である。 図3においてさらにホルダ本体を省略した斜視図である。 磁気センサの配置を説明する図であり、(a)は周方向から見た断面図、(b)は軸方向からみた平面図、(c)は径方向から見た模式図である。 被検出部材からの距離と磁束密度との関係を示すグラフ図である。 ホルダ本体の斜視図である。 (a),(b)は蓋部の斜視図である。 (a),(b)はセンサ部の配置の一変形例を示す図であり、(c)は磁気センサの配置の一変形例を示す図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るセンサ付きケーブルを用いた回転検出装置の平面図であり、(b)はセンサ付きケーブルの外観を示す斜視図である。図1(a)に示すように、回転検出装置10は、本実施の形態に係るセンサ付きケーブル1と、被検出部材2と、を備えている。回転検出装置10は、例えば、自動車における車輪の回転速度、すなわち車輪速を検出するために用いられるものである。
(被検出部材2)
被検出部材2は、図示しない回転部材に取り付けられており、回転部材と共に回転する。回転検出装置10を車輪速の検出に用いる場合、回転部材は、例えば、車輪が取り付けられ車輪と共に回転する内輪である。被検出部材2は、円環状に形成されると共に、回転部材の回転軸に対して垂直な板状に形成されており、例えば回転部材の外周面に取り付けられている。
本実施の形態では、被検出部材2は、回転部材の回転軸Oを中心した周方向に沿って複数の磁極が設けられている磁気エンコーダから構成されている。被検出部材2は、周方向に沿って交互に配列されたN磁極とS磁極とを有している。
(センサ付きケーブル1)
図2は、センサ付きケーブル1において、樹脂モールド部を省略した斜視図である。図3は、図2においてさらに蓋部を省略した斜視図である。図4は、図3においてさらにホルダ本体を省略した斜視図である。図1乃至図4に示すように、センサ付きケーブル1は、ケーブル6と、ケーブル6の端部に設けられたセンサ部3と、を備えている。
センサ部3は、一対の磁気センサ4と、一対の磁気センサ4を一括して被覆するように設けられたハウジング部5と、を有している。センサ部3は、ケーブル6の端部に設けられており、回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられている。回転検出装置10を車輪速の検出に用いる場合、固定部材は、例えば、自動車の車体に連結され外輪を支持するナックルである。
センサ部3は、被検出部材2と対向して配置されている。本実施の形態では、センサ部3は、ケーブル6の延出側と反対側の端部である先端部の側面(ケーブル延出方向に対して平行な面、後述する接続端子41の延出方向、及び検出部40の配列方向に対して平行な面)が、被検出部材2の軸方向端面に臨むように設けられている。以下、被検出部材と対向している面を検出面31と呼称する。検出面31は、被検出部材2の軸方向端面と、被検出部材2の軸方向に対向している。ケーブル6は、センサ部3から被検出部材2の径方向外方へと延出されている。
ケーブル6は、一対の磁気センサ4に対応した2対の電線61を有している。各電線61は、銅等の良導電性の素線を撚り合わせた撚線導体からなる中心導体61aと、中心導体61aの外周に被覆されており、架橋ポリエチレン等の絶縁性の樹脂からなる絶縁体61bと、を有している。また、ケーブル6は、2対(4本)の電線61を一括して覆うシース62をさらに有している。
ケーブル6の端部においては、シース62から2対の電線61が露出され、さらに各電線61の端部において、絶縁体61bから中心導体61aが露出されている。絶縁体61bから露出された中心導体61aの先端部は、対応する磁気センサ4の接続端子41に、溶接により電気的に接続されている。
(磁気センサ4)
磁気センサ4は、被検出部材2からの磁界を検出する磁気検出素子(不図示)を含む板状の検出部40と、検出部40から延出された一対の接続端子41と、を有している。
磁気検出素子は、検出部40の板厚方向に対して垂直な方向、すなわち検出部40の表面と平行な方向の磁界を検出するMR素子(磁気抵抗効果素子)から構成されている。本実施の形態では、磁気検出素子として、GMR(Giant Magneto Resistive effect)素子を用いた。なお、磁気検出素子としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)素子やTMR(Tunneling Magneto Resistive)素子を用いることもできる。また、両検出部40に用いる磁気検出素子として、異なる種類のMR素子(例えばGMR素子とTMR素子など)を用いることで、信頼性を高めることも可能である。
検出部40は、磁気検出素子と、信号処理回路(不図示)と、磁気検出素子と信号処理回路とを一括して覆う覆い体としての樹脂モールド40aと、を有している。検出部40は、平面視で略長方形(長方形の一方の長辺が接続される2つの角が面取りされた形状)の板状に形成されている。
一対の接続端子41は、検出部40の一方の長辺(面取りされた角部に接続されていない側の長辺)から当該長辺と垂直な方向に延出されており、両接続端子41は互いに平行に形成されている。両接続端子41は、屈曲部を有さず直線状に設けられている。本実施の形態では、両接続端子41は帯状(細長い板状)に形成されており、その先端部(検出部40と反対側の端部)には、対応する電線61の中心導体61aが電気的に接続されている。
両接続端子41の間には、ノイズを抑制するための容量素子が接続されており、容量素子及びその周囲の接続端子41を覆うように、樹脂モールドにより形成された容量素子保護部42が設けられている。以下、接続端子41の延出方向を検出部40における長さ方向と呼称し、長さ方向及び板厚方向と垂直な方向を検出部40における幅方向と呼称する。また、検出部40における接続端子41の延出側と反対側の端部(面取りされた角部に接続されている長辺側の端部)を先端部と呼称する。磁気センサ4は、検出部40の先端部がセンサ部3の先端側へと臨むように設けられている。
図5は、磁気センサ4の配置を説明する図であり、(a)は周方向から見た断面図、(b)は軸方向からみた平面図、(c)は径方向から見た模式図である。図5(a)~(c)に示すように、一対の磁気センサ4は、検出部40が並ぶように配置されている。本実施の形態では、両磁気センサ4は、検出部40からの接続端子41の延出方向が平行となるように配置されると共に、検出部40の配列方向に対して垂直な仮想面7に対して、検出部40が傾斜して配置され、かつ、検出部40の仮想面7に対する傾斜角度θの絶対値が等しくされる。
本実施の形態では、両磁気センサ4の検出部40は、仮想面7に対して面対称となるように配置されており、径方向視で略V字状となるように配置されている。なお、両検出部40の傾斜角度θは、製造公差等の影響により多少異なってもよく、5度程度の誤差は許容される。
このため、両磁気センサ4の検出部40は、検出面31に対しても傾斜して配置されることになり、被検出部材2の軸方向端面に対しても傾斜して配置されることになる。
センサ部3は、検出部40の配列方向が被検出部材2の軸方向端面に対して平行となるように配置される。本実施の形態では、センサ部3は、検出部40からの接続端子41の延出方向が、回転部材の回転軸Oを中心とした径方向と一致するように設けられる。また、センサ部3は、両磁気センサ4の検出部40が被検出部材2の軸方向端面に臨むように設けられる。
このように構成することで、両磁気センサ4を検出部40が幅方向に並ぶように配置した場合と比較して、センサ部3を小型化することが可能になる。また、両磁気センサ4を検出部40の厚さ方向に並ぶように配置した場合と比較して、両磁気センサ4と検出部40との距離が等しくなるため、両磁気センサ4の出力を同等とし、均質化を図ることが可能になる。
さらに、本実施の形態では、接続端子41に曲げ加工を行う必要がないため、製造が容易であり、曲げ加工による検出部40の破損等のリスクを回避することが可能である。また、接続端子41を曲げる必要がないため、センサ部3全体をより小型化できる。
磁気センサ4の検出部40は、幅方向に並ぶように配置された複数(2個乃至5個)の磁気検出素子をそれぞれ有している。図5(c)では、磁気検出素子による磁界の検出位置を符号40bで表している。検出部40は、両検出位置40bで磁束密度を検出した検出値の差分を演算し、演算した差分を接続端子41を介して出力するように構成されている。
本実施の形態では、検出部40が検出面31に対して傾斜して配置されるため、一方の磁界の検出位置40b(仮想面7から離れた側の磁界の検出位置40b)が被検出部材2から離れて配置されることになる。図6に示すように、被検出部材2からの磁束密度は、被検出部材2に近づくにつれて急激に大きくなり、被検出部材2から離れるほど小さくなる。そのため、センサ部3をなるべく被検出部材2に近づけ、被検出部材2に近いほうの磁界の検出位置40bで検出する磁束密度を大きくすることで、磁気センサ4全体としての検出精度を確保することが可能である。
検出部40の仮想面7に対する傾斜角度θ(絶対値)は、30度以上60度以下とすることが望ましい。傾斜角度θが30度以上であることで、仮想面7から離れた側の磁界の検出位置40bが被検出部材2から離れ過ぎて検出精度が低下してしまうことを抑制できる。また、傾斜角度θが60度以下であることで、センサ部3が大型化してしまうことを抑制できる。本実施の形態では、検出部40の仮想面7に対する傾斜角度θ(絶対値)を45度とした。
なお、本実施の形態では、被検出部材2に近づくにつれて両検出部40の間隔が狭くなるようにセンサ部3を配置しており、両検出部40の間隔が狭い側を被検出部材2に対向させたが、これに限らず、両検出部40の間隔が広い側(図5(c)における上側)を被検出部材2に対向させてもよい。
(ハウジング部5)
ハウジング部5は、両磁気センサ4を保持するホルダ51と、ホルダ51の周囲を覆う樹脂モールド部52と、を有している。ホルダ51は、ホルダ本体53と、蓋部54と、を有している。
ホルダ51は、樹脂モールド部52をモールドする際に、磁気センサ4や、磁気センサ4とケーブル6との接続部分を保護するための部材であり、予め射出成型等により形成される。2つの磁気センサ4とケーブル6とをホルダ51にセットした状態で樹脂をモールドして樹脂モールド部52を形成することで、ハウジング部5が形成される。
図7は、ホルダ本体53の斜視図である。図3及び図7に示すように、ホルダ本体53には、検出部40を収容する検出部収容部531と、検出部収容部531と連通し、接続端子41を収容する接続端子収容部532と、接続端子収容部532と連通しケーブル6を収容するケーブル収容部533と、が形成されている。検出部収容部531の底面はV字状に傾斜して形成されており、検出部40を傾斜した状態で保持するように構成されている。同様に、接続端子収容部532の底面もV字状に傾斜して形成されており、当該底面には、一対の接続端子41の間に突出して磁気センサ4の位置を規制するリブ状の突起532aが設けられている。また、接続端子収容部532には、容量素子保護部42を収容する収容溝532bが形成されている。また、V字状に形成された接続端子収容部532の中央部(底部)から上方に突出するように、隔壁55が設けられている。この隔壁55は、両磁気センサ4の接続端子41同士が接触して短絡してしまわないように隔離する役割と、蓋部54の貫通孔に嵌合して蓋部54の位置規制を行う役割とを兼ねている。ケーブル収容部533のケーブル延出側の端部には、ケーブル6のシース62の端部を保持するシース保持部533aが形成されている。シース保持部533aの内周面は、シース62の外形に沿うように円弧状に形成されている。
シース保持部533aによりシース6を保持することで、樹脂モールド部52の成形時の樹脂圧に抗してケーブル6を保持でき、樹脂圧による電線61の断線や、電線61と接続端子41との接続部の破損を抑制できる。なお、これに限らず、ホルダ51により電線61のみを保持してもよい。この場合、ホルダ51を小型化し、センサ部3全体を小型化しやすくなる。
図8(a),(b)は、蓋部54の斜視図である。蓋部54は、ホルダ本体53の開口を塞ぐように設けられ、ホルダ本体53との間で両磁気センサ4を狭持し、磁気センサ4のホルダ本体53からの脱落を抑制するための部材である。蓋部54は、センサ部3の先端側から見て略台形状に形成されており、その2つの斜面541で磁気センサ4を検出部収容部531及び接続端子収容部532の底面に押し付け保持する。蓋部54には、隔壁55を嵌合するための貫通孔542が形成されており、この貫通孔542に隔壁55を嵌合させることで、蓋部54のホルダ本体53に対する位置合わせが行われると共に、蓋部54がホルダ本体53に固定される。
図1(b)に示すように、樹脂モールド部52は、磁気センサ4、ケーブル6の端部、及びホルダ51を一括して覆う本体部520と、センサ部3を固定部材に固定するためのフランジ部521と、を一体に形成してなる。フランジ部521には、センサ部3を固定部材に固定するボルト(不図示)を通すためのボルト穴522が形成されており、ボルト穴522には、当該ボルト穴522の内周面に沿うように、ボルト固定の際にフランジ部521の変形を抑制するための金属からなるカラー523が設けられている。
本実施の形態では、検出部40と被検出部材2との間に配置される部分のハウジング部5が、ホルダ51のみで構成されている。つまり、検出部40と被検出部材2との間に配置される部分のハウジング部5は、樹脂モールド部52により覆われておらず、被検出部材2に対向する検出面31においてホルダ51が露出して直接対向している。本実施の形態では、検出部40近傍のホルダ本体53が露出しており、その検出部収容部531の背面(ホルダ本体53の開口と反対側の面)が検出面31を構成している。これにより、検出部40と被検出部材2との間に配置される部分のハウジング部5を1つの部材(ホルダ51)の厚みのみで構成でき、センサ部3の先端部のハウジング部5を非常に薄くできる。その結果、被検出部材2から検出部40が離れすぎることによる検出精度の低下を抑制できる。
センサ付きケーブル1を製造する際には、まず、各電線61の中心導体61aを、両磁気センサ4の接続端子41に溶接する(図4参照)。その後、両磁気センサ4とケーブル6の端部とをホルダ本体53にセットし(図3参照)、ホルダ本体53に蓋部54を取り付けて、ホルダ本体53と蓋部54とで両磁気センサ4を狭持する(図2参照)。その状態で樹脂成形を行い樹脂モールド部52を形成することで、センサ付きケーブル1が得られる。
(変形例)
本実施の形態では、接続端子41の延出方向が被検出部材2の径方向と一致するように(検出部40の先端部が被検出部材2の回転軸Oに臨むように)センサ部3を配置したが、図9(a),(b)に示すように、検出部40の先端部が被検出部材2の軸方向端面に臨むようにセンサ部3を設けることも可能である。このように、センサ付きケーブル1では、センサ部3の設置方向を適宜選択可能であり、汎用性が高い。
また、本実施の形態では、仮想面7に対して面対称となるように検出部40を配置したが、検出部40は、仮想面7に対する傾斜角度θの絶対値が同じ(±5度程度の範囲内)であればよく、図9(c)に示すように、検出部40が平行に配置されていてもよい。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るセンサ付きケーブル1では、一対の磁気センサ4が、検出部40からの接続端子41の延出方向が平行となるように配置されると共に、検出部40の配列方向に対して垂直な仮想面7に対して、検出部40が傾斜して配置され、かつ、検出部40の仮想面7に対する傾斜角度θの絶対値が等しくされている。
検出部40を傾斜して配置することにより、検出部40を幅方向に並べた場合と比較して、センサ部3を小型化することができる。また、被検出部材2と両検出部40との距離を同じにし、両磁気センサ4の出力の均質化を図ることが可能になる。また、センサ付きケーブル1では、センサ部3の配置方向について、図5(a),(b)のように検出部40の一方の面を被検出部材2の軸方向端面に対向させるか、あるいは図9(a),(b)のように検出部40の先端部を被検出部材2の軸方向端面に対向させるか、いずれの配置方向とすることも可能であり、汎用性が高い。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(6)と、前記ケーブル(6)の端部に設けられたセンサ部(3)と、を備え、前記センサ部(3)は、磁気検出素子を含む板状の検出部(40)、及び前記検出部(40)から延出された接続端子(41)を有する一対の磁気センサ(4)と、前記一対の磁気センサ(4)を被覆するように設けられたハウジング部(5)と、を有し、前記一対の磁気センサ(4)は、前記検出部(40)からの前記接続端子(41)の延出方向が平行となるように配置されると共に、前記検出部(40)の配列方向に対して垂直な仮想面(7)に対して、前記検出部(40)が傾斜して配置され、かつ、前記検出部(40)の前記仮想面(7)に対する傾斜角度(θ)の絶対値が等しい、センサ付きケーブル(1)。
[2]前記一対の磁気センサ(4)の前記検出部(40)は、前記仮想面(7)に対して面対称となるように配置されている、[1]に記載のセンサ付きケーブル(1)。
[3]前記磁気検出素子は、前記検出部(40)の板厚方向に対して垂直な方向の磁界を検出する磁気抵抗効果素子からなる、[1]または[2]に記載のセンサ付きケーブル(1)。
[4]前記接続端子(41)は、屈曲部を有さず直線状に設けられている、[1]乃至[3]の何れか1項に記載のセンサ付きケーブル(1)。
[5][1]乃至[4]の何れか1項に記載のセンサ付きケーブル(1)と、回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心した周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材(2)と、を備え、前記センサ部(3)は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記検出部(40)の配列方向が前記被検出部材の軸方向端面に対して平行となるように、前記被検出部材と対向して配置されている、回転検出装置(10)。
[6]前記ハウジング部(5)は、前記一対の磁気センサを保持するホルダ(51)と、前記ホルダ(51)の周囲を覆う樹脂モールド部(52)と、を有し、前記検出部(40)と前記被検出部材(2)との間に配置される部分の前記ハウジング部(5)が、前記ホルダ(51)のみで構成されている、[5]に記載の回転検出装置(10)。
[7]前記センサ部(3)は、前記検出部(40)からの前記接続端子(41)の延出方向が、前記回転部材の回転軸を中心とした径方向と一致するように設けられると共に、前記一対の磁気センサ(4)の前記検出部(40)が前記被検出部材(2)の軸方向端面に臨むように設けられている、[5]または[6]に記載の回転検出装置(10)。
[8]前記センサ部(3)は、前記磁気センサ(4)の前記検出部(40)における前記接続端子(41)の延出側と反対側の端部である先端部が、前記被検出部材(2)の軸方向端面に臨むように設けられている、[5]または[6]に記載の回転検出装置(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…センサ付きケーブル
2…被検出部材
3…センサ部
31…検出面
4…磁気センサ
40…検出部
40a…樹脂モールド
40b…磁界の検出位置
41…接続端子
5…ハウジング部
6…ケーブル
7…仮想面
51…ホルダ
52…樹脂モールド部

Claims (8)

  1. ケーブルと、
    前記ケーブルの端部に設けられたセンサ部と、を備え、
    前記センサ部は、
    磁気検出素子を含む板状の検出部、及び前記検出部から延出された接続端子を有する一対の磁気センサと、
    前記一対の磁気センサを被覆するように設けられたハウジング部と、を有し、
    前記一対の磁気センサは、
    前記検出部からの前記接続端子の延出方向が平行となるように配置されると共に、
    前記検出部の配列方向に対して垂直な仮想面に対して、前記検出部が傾斜して配置され、かつ、前記検出部の前記仮想面に対する傾斜角度の絶対値が等しい、
    センサ付きケーブル。
  2. 前記一対の磁気センサの前記検出部は、前記仮想面に対して面対称となるように配置されている、
    請求項1に記載のセンサ付きケーブル。
  3. 前記磁気検出素子は、前記検出部の板厚方向に対して垂直な方向の磁界を検出する磁気抵抗効果素子からなる、
    請求項1または2に記載のセンサ付きケーブル。
  4. 前記接続端子は、屈曲部を有さず直線状に設けられている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のセンサ付きケーブル。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のセンサ付きケーブルと、
    回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心した周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材と、を備え、
    前記センサ部は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記検出部の配列方向が前記被検出部材の軸方向端面に対して平行となるように、前記被検出部材と対向して配置されている、
    回転検出装置。
  6. 前記ハウジング部は、前記一対の磁気センサを保持するホルダと、前記ホルダの周囲を覆う樹脂モールド部と、を有し、
    前記検出部と前記被検出部材との間に配置される部分の前記ハウジング部が、前記ホルダのみで構成されている、
    請求項5に記載の回転検出装置。
  7. 前記センサ部は、前記検出部からの前記接続端子の延出方向が、前記回転部材の回転軸を中心とした径方向と一致するように設けられると共に、前記一対の磁気センサの前記検出部が前記被検出部材の軸方向端面に臨むように設けられている、
    請求項5または6に記載の回転検出装置。
  8. 前記センサ部は、前記磁気センサの前記検出部における前記接続端子の延出側と反対側の端部である先端部が、前記被検出部材の軸方向端面に臨むように設けられている、
    請求項5または6に記載の回転検出装置。
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