JP7272300B2 - センサ付きケーブル及び回転検出装置 - Google Patents

センサ付きケーブル及び回転検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、センサ付きケーブル及び回転検出装置に関する。
従来、例えば車輪の軸受ユニットに用いられ、車輪と共に回転する回転部材の回転速度を検出する回転検出装置が知られている。回転検出装置では、回転部材に取り付けた環状の磁石(被検出部材という)による磁界の変化を、センサ部に設けられた磁気センサで検出することにより、回転部材の回転速度を検出する。センサ部は、ケーブルの端部に一体に設けられており、ケーブルの端部にセンサ部を設けたものをセンサ付きケーブルと呼称している。
特許文献1では、冗長化のために、2つの磁気センサをセンサ部に内蔵した回転検出装置が開示されている。両磁気センサは、被検出部材からの磁界を検出する磁気検出素子を含む板状の検出部と、検出部から延出された接続端子と、をそれぞれ有している。特許文献1では、2つの検出部を板厚方向に重ねた構成が開示されている。
センサ付きケーブルを製造する際には、ケーブルの端部に磁気センサを溶接等により取り付けた後、磁気センサとケーブルの端部とをホルダにセットし、ホルダの周囲に樹脂モールド部を設けるのが一般的である。ホルダは、樹脂モールド部の成形時の樹脂圧により磁気センサが破損しないように保護する役割を果たす。
特開2017-96828号公報
樹脂モールド部の成形時には、磁気センサとケーブルの端部とを収容したホルダを金型内に配置する。この際、ケーブルにたるみが生じないようにケーブルを引っ張りながら金型内に配置するが、その際の引っ張りにより磁気センサがホルダから浮いてしまう場合がある。また、金型内に樹脂を流入させる際にも、ホルダや磁気センサに対してケーブルが引っ張られるように力が働き、磁気センサがホルダから浮いてしまう場合がある。磁気センサがホルダから浮いてしまうと、成形時の樹脂圧により磁気センサに大きな負荷がかかり、磁気センサの内部配線であるワイヤボンディングが剥がれる等して磁気センサが破損してしまうおそれが生じる。
そこで、本発明は、樹脂モールド部の成形時に、磁気センサが破損してしまうことを抑制可能なセンサ付きケーブル及び回転検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、ケーブルと、前記ケーブルの端部に設けられたセンサ部と、を備え、前記センサ部は、磁気検出素子を含む板状の検出部、及び前記検出部から延出された接続端子を有し、前記検出部の表面同士が対向するように配置された一対の磁気センサと、前記一対の磁気センサを保持するホルダ、及び前記ホルダの周囲を覆う樹脂モールド部を有するハウジング部と、を有し、前記ホルダは、前記一対の磁気センサの間に設けられ、前記一対の磁気センサの配列方向において前記一対の磁気センサで前記ホルダを狭み込むように構成されており、前記一対の磁気センサの前記接続端子は、その少なくとも一部において、前記検出部側から前記ケーブル側にかけて、前記接続端子間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように設けられており、前記ホルダは、前記両接続端子に沿う形状に形成されている、センサ付きケーブルを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、前記センサ付きケーブルと、回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心とした周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材と、を備え、前記磁気検出素子は、前記検出部の板厚方向に対して垂直な方向の磁界を検出するように構成されており、前記センサ部は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記両磁気センサの前記検出部における前記接続端子の延出側と反対側の端部である先端部が、前記被検出部材の軸方向端面に臨むように設けられている、回転検出装置を提供する。
本発明によれば、樹脂モールド部の成形時に、磁気センサが破損してしまうことを抑制可能なセンサ付きケーブル及び回転検出装置を提供できる。
本発明の一実施の形態に係るセンサ付きケーブルを用いた回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 センサ付きケーブルの外観を示す斜視図である。 センサ部の内部構造を模式的に示す図であり、(a)は被検出部材の周方向から見た側面図、(b)は被検出部材の径方向から見た正面図である。 被検出部材に対する磁気センサの配置を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図4(a)のA-A線断面における磁束密度の分布の一例を示すグラフ図である。 (a)は磁気センサをホルダにセットした際の断面を模式的に示す模式図であり、(b)はケーブルを引っ張る力がかかった場合に磁気センサにかかる力を説明する説明図である。 (a)はホルダの断面図であり、(b)はセンサ部の先端部の断面図である。 本発明の一変形例に係るセンサ部の内部構造を示す側面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るセンサ付きケーブルを用いた回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、回転検出装置10は、本実施の形態に係るセンサ付きケーブル1と、被検出部材2と、を備えている。回転検出装置10は、例えば、自動車における車輪の回転速度、すなわち車輪速を検出するために用いられるものである。
(被検出部材2)
被検出部材2は、図示しない回転部材に取り付けられており、回転部材と共に回転する。回転検出装置10を車輪速の検出に用いる場合、回転部材は、例えば、車輪が取り付けられ車輪と共に回転する内輪である。被検出部材2は、円環状に形成されると共に、回転部材の回転軸に対して垂直な板状に形成されており、例えば回転部材の外周面に取り付けられている。
本実施の形態では、被検出部材2は、回転部材の回転軸を中心とした周方向に沿って複数の磁極が設けられている磁気エンコーダから構成されている。被検出部材2は、周方向に沿って交互に配列されたN磁極とS磁極とを有している。
(センサ付きケーブル1)
図2は、センサ付きケーブル1の外観を示す斜視図である。図3は、センサ部の内部構造を模式的に示す図であり、(a)は被検出部材の周方向から見た側面図、(b)は被検出部材の径方向から見た正面図である。図1乃至図3に示すように、センサ付きケーブル1は、ケーブル6と、ケーブル6の端部に設けられたセンサ部3と、を備えている。
センサ部3は、一対の磁気センサ4と、一対の磁気センサ4を一括して被覆するように設けられたハウジング部5と、を有している。センサ部3は、ケーブル6の端部に設けられており、回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられている。回転検出装置10を車輪速の検出に用いる場合、固定部材は、例えば、自動車の車体に連結され外輪を支持するナックルである。
センサ部3は、被検出部材2と対向して配置されている。本実施の形態では、センサ部3は、ケーブル6の延出側と反対側の端部である先端部が、被検出部材2の軸方向端面に臨むように設けられている。より詳細には、センサ部3は、その先端部が、被検出部材2の軸方向端面と、被検出部材2の軸方向に対向するように設けられている。センサ部3からのケーブル6の延出方向は、被検出部材2の軸方向と平行な方向となる。
ケーブル6は、一対の磁気センサ4に対応した2対の電線61を有している。各電線61は、銅等の良導電性の素線を撚り合わせた撚線導体からなる中心導体61aと、中心導体61aの外周に被覆されており、架橋ポリエチレン等の絶縁性の樹脂からなる絶縁体61bと、を有している。また、ケーブル6は、2対(4本)の電線61を一括して覆うシース62をさらに有している。
ケーブル6の端部においては、シース62から2対の電線61が露出され、さらに各電線61の端部において、絶縁体61bから中心導体61aが露出されている。絶縁体61bから露出された中心導体61aの先端部は、対応する磁気センサ4の接続端子41に、溶接により電気的に接続されている。
(磁気センサ4)
磁気センサ4は、被検出部材2からの磁界を検出する磁気検出素子(不図示)を含む板状の検出部40と、検出部40から延出された一対の接続端子41と、を有している。
磁気検出素子は、検出部40の板厚方向に対して垂直な方向、すなわち検出部40の表面と平行な方向の磁界を検出するMR素子(磁気抵抗効果素子)から構成されている。本実施の形態では、磁気検出素子として、GMR(Giant Magneto Resistive effect)素子を用いた。なお、磁気検出素子としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)素子やTMR(Tunneling Magneto Resistive)素子を用いることもできる。また、両検出部40に用いる磁気検出素子として、異なる種類のMR素子(例えばGMR素子とTMR素子など)を用いることで、信頼性を高めることも可能である。
検出部40は、磁気検出素子と、信号処理回路(不図示)と、磁気検出素子と信号処理回路とを一括して覆う覆い体としての樹脂モールド40aと、を有している。検出部40は、平面視で略長方形(長方形の4つの角部のうち1つが面取りされた形状)の板状に形成されている。
一対の接続端子41は、検出部40の一方の長辺(面取りされた角部に接続されていない側の長辺)から当該長辺と垂直な方向に延出されており、両接続端子41は互いに平行に形成されている。本実施の形態では、両接続端子41は帯状(細長い板状)に形成されており、その先端部(検出部40と反対側の端部)には、対応する電線61の中心導体61aが電気的に接続されている。
両接続端子41の間には、ノイズを抑制するための容量素子が接続されており、容量素子及びその周囲の接続端子41を覆うように、樹脂モールドにより形成された容量素子保護部42が設けられている。以下、接続端子41の延出方向を検出部40における長さ方向と呼称し、長さ方向及び板厚方向と垂直な方向を検出部40における幅方向と呼称する。また、検出部40における接続端子41の延出側と反対側の端部(面取りされた角部に接続されている長辺側の端部)を先端部と呼称する。
本実施の形態では、2つの磁気センサ4は、検出部40の平面状の表面同士が対向するように整列して配置されている。また、2つの磁気センサ4は、検出部40の先端部がセンサ部3の先端側へと臨むように設けられている。また、両磁気センサ4の検出部40は、幅方向に並ぶように配置された複数(2個乃至5個)の磁気検出素子をそれぞれ有している。図3(a),(b)では、磁気検出素子による磁界の検出位置を符号40bで表している。なお、両磁気センサ4の配置の詳細については、後述する。
本実施の形態に係る回転検出装置10では、センサ部3は、両磁気センサ4の検出部40の先端部(センサ部3の先端部)が、被検出部材2の軸方向端面に臨むように設けられている。これにより、2つの磁気センサ4の検出部40と被検出部材2との距離(磁界の検出位置40bと被検出部材2との距離)を略同じとすることができ、かつ、両検出部40を近接して配置することが可能となる。その結果、2つの磁気センサ4の出力を同程度とし均質化を図ることが可能になる。
従来、検出部40の一方の面を被検出部材2の軸方向端面に対向させて、被検出部材2のなるべく近くに磁界の検出位置40bを配置する構成が一般的であった。しかし、近年は磁気センサ4の検出精度が大きく向上してきており、磁界の検出位置40bを被検出部材2に近づけ過ぎると、逆に磁気センサ4の性能を十分に発揮できない場合も出てきた。本実施の形態によれば、検出部40の一方の面を被検出部材2の軸方向端面に対向させる従来技術と比較して、磁界の検出位置40bを被検出部材2から離間させることができ、高精度な磁気センサ4の性能を十分に発揮させることも可能になる。
さらに、本実施の形態では、接続端子41に曲げ加工を行う必要がないため、製造が容易であり、曲げ加工による検出部40の破損等のリスクを回避することが可能になる。また、接続端子41を曲げる必要がないため、センサ部3全体の小型化が可能である。
さらにまた、例えば、検出部40の先端部が互いに逆方向となるように2つの検出部40を板厚方向に並べて配置することも上述の特許文献1にて提案されているが、この場合、2つの磁気センサ4で検出する回転方向が逆方向となり、後段の演算装置でそれを考慮した演算を行う必要が生じるために、汎用性の観点から好ましくないという課題があった。これに対して、本実施の形態では、2つの磁気センサ4の表裏を一致させることで、2つの磁気センサ4で検出する回転方向を容易に同じ方向に揃えることができ、汎用性が高い。
ところで、本実施の形態では、検出部40は、両検出位置40bで磁束密度を検出した検出値の差分を演算し、演算した差分に応じた信号を接続端子41を介して出力するように構成されている。そのため、例えば、被検出部材2の径方向と検出部40の幅方向とが一致するように磁気センサ4を配置すると、両検出位置40bの磁界の変化がほぼ同じとなり差分の出力がほぼゼロとなり、検出精度が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図4(a),(b)に示すように、被検出部材2の径方向に対して検出部40の幅方向が直交するように、センサ部3を設けるようにした。2つの磁気センサ4は、被検出部材2の径方向に並んで配置されることになる。これにより、両検出位置40bで検出される磁界に位相差が生じ、差分の出力を大きくして検出精度を向上することが可能になる。
図5は、図4(a)のA-A線断面における磁束密度の分布の一例を表している。図5に示すように、この例では、被検出部材2の径方向断面において、被検出部材2の径方向中央位置で最も磁束密度が大きくなり、径方向中央位置から離れるほど磁束密度が低下していくように磁束密度の分布が対称となっている。よって、この場合、被検出部材2の径方向中央位置に対して対称となる位置に両磁気センサ4の検出位置40bがくるように、センサ部3の位置調整を行うことで、両磁気センサ4でほぼ同等の出力が得られるようになり、非常に高いレベルで均質化を図ることが可能になる。なお、図5の磁束密度の分布は一例であり、例えば、被検出部材2の径方向中央位置からずれた位置で磁束密度が最大になる場合には、当該磁束密度が最大になる位置に対して対称となる位置に両磁気センサ4の検出位置40bがくるように、センサ部3の位置調整を行うとよい。
(ハウジング部5)
図6(a)は磁気センサをホルダにセットした際の断面を模式的に示す模式図であり、図6(b)はケーブルを引っ張る力がかかった場合に磁気センサにかかる力を説明する説明図である。図7(a)はホルダの断面図であり、図7(b)はセンサ部の先端部の断面図である。図6及び図7に示すように、ハウジング部5は、一対の磁気センサ4を保持するホルダ51と、ホルダ51の周囲を覆う樹脂モールド部52と、を有している。ホルダ51は、磁気センサ4や、樹脂モールド部52をモールドする際に、磁気センサ4とケーブル6との接続部分を保護するための部材であり、予め射出成型等により形成される。2つの磁気センサ4とケーブル6とをホルダ51にセットした状態で樹脂成形を行い樹脂モールド部52を形成することで、ハウジング部5が形成される。
図7(b)に示すように、本実施の形態では、検出部40の先端部と対向する部分のハウジング部5が、ホルダ51のみで構成されている。つまり、本実施の形態では、検出部40の先端部と対向する部分のハウジング部5は、樹脂モールド部52により覆われておらず、被検出部材2に対向する部分においてホルダ51が露出して直接対向している。これにより、センサ部3の先端部でのハウジング部5を1つの部材(ホルダ51)の厚みのみで構成でき、センサ部3の先端部のハウジング部5を非常に薄くできる。その結果、検出部40における磁界の検出位置40bを被検出部材2により近づけることが可能になり、被検出部材2から磁界の検出位置40bが離れすぎることによる検出精度の低下を抑制できる。なお、ホルダ51と検出部40との間に隙間が存在する場合、その隙間に樹脂モールド部52を構成する樹脂が多少入り込んでいてもよい。
ホルダ51は、一対の磁気センサ4の間に設けられ、一対の磁気センサ4の配列方向(以下、センサ配列方向という)において一対の磁気センサ4でホルダ51を挟み込むように構成されている。ホルダ51の具体的な形状については後述する。
図2に示すように、樹脂モールド部52は、磁気センサ4、ケーブル6の端部、及びホルダ51を一括して覆う本体部520と、センサ部3を固定部材に固定するためのフランジ部521と、を一体に形成してなる。フランジ部521には、センサ部3を固定部材に固定するボルト(不図示)を通すためのボルト穴522が形成されており、ボルト穴522には、当該ボルト穴522の内周面に沿うように、ボルト固定の際にフランジ部521の変形を抑制するための金属からなるカラー523が設けられている。
(磁気センサ4の配置)
図3(a)及び図6(a),(b)に示すように、本実施の形態に係るセンサ付きケーブル1では、一対の磁気センサ4の接続端子41は、その少なくとも一部において、検出部40側からケーブル6側にかけて、接続端子41間のセンサ配列方向の距離が徐々に離れるように設けられている。
本実施の形態では、接続端子41は、屈曲部を有さず直線状に設けられており、接続端子41の全体が、検出部40側からケーブル6側にかけて、接続端子41間のセンサ配列方向の距離が徐々に離れるように傾斜して設けられている。また、両磁気センサ4では、両検出部40の表面と平行な方向に接続端子41が延出され、側面視で検出部40と接続端子41とが一直線状に配置されている。そのため、検出部40も接続端子41と同様に傾斜して設けられている。すなわち、両検出部40は、その先端部から接続端子41の延出側にかけて、検出部40間の配列方向の距離が徐々に離れるように配置されている。
ホルダ51は、両検出部40及び両接続端子41に沿う形状に形成されている。ホルダ51の表面及び裏面(センサ配列方向における両面)には、検出部40を収容する検出部収容部511と、接続端子41を収容する接続端子収容部512と、接続端子41に接続される電線61を収容する電線収容部513と、がそれぞれ形成されている。接続端子収容部512には、容量素子保護部42を収容する収容溝512aが形成されている。検出部収容部511及び接続端子収容部512の底面は、磁気センサ4を傾斜した状態で保持できるように傾斜して設けられており、検出部40や接続端子41に面接触している。
樹脂モールド部52の成形時には、一対の磁気センサ4とケーブル6の端部とを収容したホルダ51を金型内に配置するが、この際、ケーブル6のたるみを抑制するために、磁気センサ4に対してケーブル6を引っ張る方向の力をかけながら金型にセットする。また、金型内に樹脂を流入させる際にも、ホルダ51や磁気センサ4に対してケーブルが引っ張られるように力が働く場合がある。図6(b)に示すように、本実施の形態によれば、ケーブル6を引っ張る力がかかった際に、両磁気センサ4がホルダ51に押し付けられるようになり、磁気センサ4がホルダ51から浮いてしまうことを抑制可能になる。その結果、樹脂モールド部52の成形時の樹脂圧により磁気センサ4が破損してしまうことを抑制可能となる。また、磁気センサ4のホルダ51からの浮きは、検出部40の位置ずれの原因となり検出精度の低下や両磁気センサ4の出力の均質性の低下をまねくおそれがある。本実施の形態によれば、検出部40の位置ずれを抑制し、位置ずれによる検出精度の低下や両磁気センサ4の出力の均質性の低下を抑制可能である。
なお、ケーブル6の引っ張りにより磁気センサ4がケーブル6側に移動してしまうと、磁気センサ4がホルダ51から脱落してしまうため、磁気センサ4は、ケーブル6側に移動しないようにホルダ51に係止されていることが望ましい。本実施の形態では、検出部収容部511と接続端子収容部512の底面との間に段差を設け、当該段差で検出部40を規制して検出部40がケーブル6側に移動しないよう係止する構成としたが、これに加えて、磁気センサ4をホルダ51に係止する構造を別途設けてもよい。
また、被検出部材2の軸方向に対する両検出部40の傾斜角度(被検出部材2の軸方向と検出部4の長さ方向とのなす角度)が異なると、両磁気センサ4の磁界の検出位置40bと被検出部材2との距離がずれて、両磁気センサ4の出力に差が生じてしまう。よって、両磁気センサ4の出力の均質化の観点から、被検出部材2の軸方向に対する両検出部40の傾斜角度が等しくなるように、センサ部3を配置することが望ましい。
(変形例)
本実施の形態では、接続端子41を直線状とする場合について説明したが、図8に示すように、接続端子41に屈曲部43を形成することもできる。図8の例では、両検出部40と、検出部40近傍の接続端子41(屈曲部43よりも検出部40側の接続端子41)が平行に配置されており、屈曲部43よりもケーブル6側の接続端子41が、ケーブル6側にかけて徐々に距離が離れるように設けられている。
このように構成することで、センサ部3をより小型化できる。また、両検出部40をより近づけて配置することが可能となるため、両磁気センサ4の出力のさらなる均質化を図ることも可能になる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るセンサ付きケーブル1では、一対の磁気センサ4の接続端子41は、その少なくとも一部において、検出部40側からケーブル6側にかけて、接続端子41間のセンサ配列方向の距離が徐々に離れるように設けられており、ホルダ51は、両接続端子41に沿う形状に形成されている。
このように構成することで、金型へのセット時や樹脂モールド部52の成形時に、ケーブル6を引っ張る力がかかってしまった場合であっても、ホルダ51から磁気センサ4が浮いてしまうことが抑制され、磁気センサ4が破損してしまうことを抑制することが可能になる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(6)と、前記ケーブル(6)の端部に設けられたセンサ部(3)と、を備え、前記センサ部(3)は、磁気検出素子を含む板状の検出部(40)、及び前記検出部(40)から延出された接続端子(41)を有し、前記検出部(40)の表面同士が対向するように配置された一対の磁気センサ(4)と、前記一対の磁気センサ(4)を保持するホルダ(51)、及び前記ホルダ(51)の周囲を覆う樹脂モールド部(52)を有するハウジング部(5)と、を有し、前記ホルダ(51)は、前記一対の磁気センサ(4)の間に設けられ、前記一対の磁気センサ(4)の配列方向において前記一対の磁気センサ(4)で前記ホルダ(51)を狭み込むように構成されており、前記一対の磁気センサ(4)の前記接続端子(41)は、その少なくとも一部において、前記検出部(40)側から前記ケーブル(6)側にかけて、前記接続端子(41)間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように設けられており、前記ホルダ(51)は、前記両接続端子(41)に沿う形状に形成されている、センサ付きケーブル(1)。
[2]前記両検出部(40)は、前記接続端子(41)の延出側と反対側の端部である先端部から、前記接続端子(41)の延出側にかけて、前記検出部(40)間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように配置されており、前記ホルダ(51)は、前記両検出部(40)に沿う形状に形成されている、[1]に記載のセンサ付きケーブル(1)。
[3]前記接続端子(41)は、屈曲部を有さず直線状に設けられており、前記接続端子(41)の全体が、前記検出部(40)側から前記ケーブル(6)側にかけて、前記接続端子(41)間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように設けられている、[1]または[2]に記載のセンサ付きケーブル(1)。
[4][1]乃至[3]の何れか1項に記載のセンサ付きケーブル(1)と、回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心とした周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材(2)と、を備え、前記磁気検出素子は、前記検出部(40)の板厚方向に対して垂直な方向の磁界を検出するように構成されており、前記センサ部(3)は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記両磁気センサ(4)の前記検出部(40)における前記接続端子(41)の延出側と反対側の端部である先端部が、前記被検出部材(2)の軸方向端面に臨むように設けられている、回転検出装置(10)。
[5]前記検出部(40)と前記被検出部材(2)との間に配置される部分の前記ハウジング部(5)が、前記ホルダ(51)のみで構成されている、[4]に記載の回転検出装置(10)。
[6]前記検出部(40)は、前記接続端子(41)の延出方向及び前記板厚方向に垂直な幅方向に並ぶように配置された複数の前記磁気検出素子を有し、前記センサ部(3)は、前記被検出部材(2)の径方向に対して前記検出部(40)の幅方向が直交するように設けられている、[4]または[5]に記載の回転検出装置(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…センサ付きケーブル
2…被検出部材
3…センサ部
4…磁気センサ
40…検出部
40b…磁界の検出位置
41…接続端子
5…ハウジング部
51…ホルダ
52…樹脂モールド部
6…ケーブル

Claims (6)

  1. ケーブルと、
    前記ケーブルの端部に設けられたセンサ部と、を備え、
    前記センサ部は、
    磁気検出素子を含む板状の検出部、及び前記検出部から延出された接続端子を有し、前記検出部の表面同士が対向するように配置された一対の磁気センサと、
    前記一対の磁気センサを保持するホルダ、及び前記ホルダの周囲を覆う樹脂モールド部を有するハウジング部と、を有し、
    前記ホルダは、前記一対の磁気センサの間に設けられ、前記一対の磁気センサの配列方向において前記一対の磁気センサで前記ホルダを狭み込むように構成されており、
    前記一対の磁気センサの前記接続端子は、その少なくとも一部において、前記検出部側から前記ケーブル側にかけて、前記接続端子間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように設けられており、
    前記ホルダは、前記両接続端子に沿う形状に形成されている、
    センサ付きケーブル。
  2. 前記両検出部は、前記接続端子の延出側と反対側の端部である先端部から、前記接続端子の延出側にかけて、前記検出部間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように配置されており、
    前記ホルダは、前記両検出部に沿う形状に形成されている、
    請求項1に記載のセンサ付きケーブル。
  3. 前記接続端子は、屈曲部を有さず直線状に設けられており、
    前記接続端子の全体が、前記検出部側から前記ケーブル側にかけて、前記接続端子間の前記配列方向の距離が徐々に離れるように設けられている、
    請求項1または2に記載のセンサ付きケーブル。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のセンサ付きケーブルと、
    回転部材に取り付けられており、前記回転部材の回転軸を中心とした周方向に沿って複数の磁極が設けられている被検出部材と、を備え、
    前記磁気検出素子は、前記検出部の板厚方向に対して垂直な方向の磁界を検出するように構成されており、
    前記センサ部は、前記回転部材の回転に伴って回転しない固定部材に取り付けられており、前記両磁気センサの前記検出部における前記接続端子の延出側と反対側の端部である先端部が、前記被検出部材の軸方向端面に臨むように設けられている、
    回転検出装置。
  5. 前記検出部と前記被検出部材との間に配置される部分の前記ハウジング部が、前記ホルダのみで構成されている、
    請求項4に記載の回転検出装置。
  6. 前記検出部は、前記接続端子の延出方向及び前記板厚方向に垂直な幅方向に並ぶように配置された複数の前記磁気検出素子を有し、
    前記センサ部は、前記被検出部材の径方向に対して前記検出部の幅方向が直交するように設けられている、
    請求項4または5に記載の回転検出装置。
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