JP2020008096A - 密封装置 - Google Patents

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【課題】シールリップの摺動部に対する潤滑性を高めることができ、しかも潤滑性を長期間に亙って維持することができる密封装置を提供する。【解決手段】相手部品65に摺動可能に接触するシールリップ51と、シールリップ51の摺動面に設けられたグリース保持溝55と、を備え、グリース保持溝55が、溝内の最大溝幅よりも溝開口部の溝幅のほうが小さい形状に形成されている。グリース保持溝55は、断面三角形、断面円形または断面四角形の溝とされている。シールリップ51は、相手部品65の軸方向端面66に接触するサイドリップとされている。【選択図】図1

Description

本発明は、シール技術に係る密封装置に関する。本発明の密封装置は例えば、自動車関連の分野で用いられ、または汎用機械の分野などで用いられる。
例えば自動車関連の分野で用いられる駆動系や足回り用の密封装置(オイルシール)では、機外から機内へダストや泥水などの外部異物が侵入しないようにシールリップの一種であるサイドリップを設け、このサイドリップを回転側のデフレクタ等の相手部品の軸方向端面に摺動可能に接触させている。
しかしながら、このようにサイドリップを相手部品に接触させる場合には、回転時、摺動トルクが増大し、サイドリップのヘタリに繋がる摺動発熱や摺動摩耗が発生することが懸念される。
そこで、従来、図3に示すように、相手部品101の軸方向端面102に摺動可能に接触するサイドリップ111の摺動面に複数の突起112を設けることにより突起112の間に相対の溝113を設け、この溝113内に摺動部潤滑用のグリース(図示せず)を充填することが行われており、この構成によれば、溝113内に充填するグリースが潤滑作用を発揮するため、摺動トルクの増大や摺動発熱・摺動摩耗の発生を抑制することが可能とされる(特許文献1参照)。
特開2016−44687公報
しかしながら、上記図3の従来技術では、溝113の断面形状として、溝底部113aの溝幅wよりも溝開口部113bの溝幅wのほうが大きく形成されているため(w<w)、グリースの出入り口が広く、よって溝113内に充填したグリースが早期に流出する場合がある。軸103が高速で回転するときはグリースに遠心力が作用するため、グリースの流出が一層早められることもある。
本発明は以上の点に鑑みて、サイドリップ等のシールリップの摺動部に対する潤滑性を高めることができ、しかも潤滑性を長期間に亙って維持することができる密封装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の密封装置は、相手部品に摺動可能に接触するシールリップと、前記シールリップの摺動面に設けられたグリース保持溝と、を備え、前記グリース保持溝は、溝内の最大溝幅よりも溝開口部の溝幅のほうが小さい形状に形成されていることを特徴とする。
また、実施の態様として、上記記載の密封装置において、前記グリース保持溝は、断面三角形、断面円形または断面四角形の溝とされていることを特徴とする。
また、実施の態様として、上記記載の密封装置において、前記シールリップは、前記相手部品の軸方向端面に接触するサイドリップとされていることを特徴とする。
本発明では、グリース保持溝が、溝内の最大溝幅よりも溝開口部の溝幅のほうが小さい形状とされているため、グリースの出入り口が狭い形状とされ、よって溝内に充填したグリースが流出しにくく溝内にとどまりやすい。したがって溝内に充填したグリースが少量ずつ徐々に摺動部へ供給されると云う状況が実現されるため、シールリップの摺動部に対する潤滑性を高めることができ、しかもそのうえで、潤滑性を長期間に亙って維持することが可能とされる。
本発明の実施の形態に係る密封装置の要部断面図 (A)(B)(C)とも同密封装置に備えられるグリース保持溝の拡大断面図 従来例に係る密封装置の要部断面図
図1に示すように、実施の形態に係る密封装置(オイルシール)1は、ハウジング61の軸孔62内周に装着され、機内Aの油などの密封流体が機外Bへ漏洩しないように密封流体をシールするとともに、機外Bのダストや泥水などの外部異物が機内Aへ侵入しないようにこれらの外部異物をシールする。
密封装置1は、ハウジング61の軸孔62内周面に嵌合される断面L字形の金属環11と、この金属環11に被着(架橋接着)されたゴム状弾性体21とを備え、このゴム状弾性体21によって、第1のシールリップとしてのメインリップ31、第2のシールリップとしてのダストリップ41、および第3のシールリップとしてのサイドリップ51が一体に形成されている。
メインリップ31は、最も機内A側に配置され、金属環11の内周端部から機内A側へ向けて延び、その内周リップ端32をもって軸63の周面64に摺動可能に接触することにより密封流体をシールする。
メインリップ31の外周には、軸63に対するメインリップ31の接触圧(しめ代)を調整するためのガータースプリング33が嵌合されている。内周リップ端32の機外側斜面34には、軸63の回転時に密封流体に対するポンピング作用を発揮するためのネジ突起35が設けられている。
ダストリップ41は、メインリップ31の機外B側であってメインリップ31とサイドリップ51の間に配置され、金属環11の内周端部から機外B側へ向けて延び、その先端部42をもって軸63の周面64に摺動可能に接触することにより外部異物を2次的にシールする。
ダストリップ41の内周面には、軸63に対するダストリップ41の接触圧(しめ代)を調整し、または軸63とダストリップ41の間に微小間隙を形成するための突起43が設けられている。
サイドリップ51は、ダストリップ41の機外B側であって最も機外B側に配置され、金属環11の内周端部から機外B側へ向けて延び、軸63の外周に固定したデフレクタやスリンガー等の相手部品65の軸方向端面66に摺動可能に接触することにより外部異物を1次的にシールする。
サイドリップ51はその先端部52へかけて径寸法が徐々に拡大する環状のテーパー部53を有し、サイドリップ51が相手部品65と組み合わされたときにこのテーパー部53が径方向外方へ向けて湾曲し、テーパー部53がその内周面54をもって相手部品65の軸方向端面66に接触する。したがってサイドリップ51はテーパー部53の内周面54が相手部品65の軸方向端面66に摺動可能に接触する摺動部とされている。
相手部品65は一般に金属製であり、これに対しサイドリップ51はゴム製であることからしてサイドリップ51が相手部品65に接触した状態で相手部品65が軸63とともに回転すると、摺動トルクが増大し、サイドリップ51に摺動発熱や摺動摩耗が発生することがある。
そこで、これに対策するため、サイドリップ51の内周面であって上記テーパー部53の内周面54に、潤滑用グリースを保持することが可能なグリース保持溝55が設けられている。
グリース保持溝55は、環状の溝として形成され、また、複数の溝が間隔をあけて設けられている。
また、グリース保持溝55は図2(A)に拡大して示すように、溝内の最大溝幅wよりも溝開口部55bの溝幅wのほうが小さい形状に形成され(w>w)、とくに図2(A)では溝底部55aの溝幅が最大溝幅wとされているので、グリース保持溝55は断面三角形を基調とする蟻溝状とされ、溝幅のなかで溝開口部55bの溝幅wが最も狭い形状に形成されている。
グリース保持溝55の内部には、グリース(図示せず)が充填される。
上記構成の密封装置1においては、サイドリップ51が相手部品65の軸方向端面66に接触した状態で相手部品65が軸63とともに回転することにより摺動トルクが増大し、サイドリップ51に衝動発熱や摺動摩耗が発生することが懸念されるところ、サイドリップ51の内周面であってテーパー部53の内周面54にグリース保持溝55が設けられてこのグリース保持溝55にグリースが充填されているため、このグリースがサイドリップ51の摺動部に供給されて潤滑作用を発揮する。
また、グリース保持溝55が、溝内の最大溝幅wよりも溝開口部55bの溝幅wのほうが小さい形状とされているため、グリースの出入り口が狭い形状とされ、溝内に充填したグリースが流出しにくく溝内にとどまりやすい。したがって溝内に充填したグリースが少量ずつ徐々に摺動部へ供給されると云う状況が実現される。
したがって、これらのことから、サイドリップ51の摺動部に対する潤滑性を高めることができ、しかもそのうえで、サイドリップ51の摺動部に対する潤滑性を長期間に亙って維持することが可能とされている。
また、サイドリップ51の内周面であってテーパー部53の内周面54にグリース保持溝55が設けられているため、副次的な効果として、サイドリップ51の反力を低下させ、サイドリップ51を弾性変形しやすくすることが可能とされている。
尚、上記実施の形態では、グリース保持溝55を断面三角形を基調とする蟻溝状としたが、グリース保持溝55はグリースの出入り口(溝開口部)が狭い形状であれば、その断面形状を特に限定されるものではない。
例えば、図2(B)の例では、グリース保持溝55が断面円形の溝とされ、これに溝開口部55bが付設されている。また、図2(C)の例では、グリース保持溝55が断面四角形の溝とされ、これに溝開口部55bが付設されている。そして、いずれの場合も溝内の最大溝幅wよりも溝開口部55bの溝幅wのほうが小さい形状とされてグリースの出入り口が狭い形状とされているため、溝内に充填したグリースを少量ずつ徐々に摺動部へ供給することが可能とされている。
1 密封装置
11 金属環
21 ゴム状弾性体
31 メインリップ
32 内周リップ端
33 ガータースプリング
34 機外側斜面
35 ネジ突起
41 ダストリップ
42,52 先端部
43 突起
51 サイドリップ(シールリップ)
53 テーパー部
54 内周面
55 グリース保持溝
55a 溝底部
55b 溝開口部
61 ハウジング
62 軸孔
63 軸
64 周面
65 相手部品
66 軸方向端面
最大溝幅
溝開口部の溝幅
A 機内
B 機外

Claims (3)

  1. 相手部品に摺動可能に接触するシールリップと、前記シールリップの摺動面に設けられたグリース保持溝と、を備え、
    前記グリース保持溝は、溝内の最大溝幅よりも溝開口部の溝幅のほうが小さい形状に形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記グリース保持溝は、断面三角形、断面円形または断面四角形の溝とされていることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記シールリップは、前記相手部品の軸方向端面に接触するサイドリップとされていることを特徴とする密封装置。
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