JP2020001508A - 車両のフロントガラス周縁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパーにより払拭された雨水等が車両走行風により車両側面に飛散しない構成にするとともに、フロントガラスの周縁の見栄えが低下しないようにすることである。【解決手段】車両のボディに形成されており、フロントガラス20の周縁裏側が全周に亘って固着されるフロントガラス固定部Sと、レインガーター40とを備える車両のフロントガラス周縁構造であって、レインガーター40は、接触状態でフロントガラス20の表面を覆う本体部43と、隙間を介した状態でフロントガラス20の表面を覆う庇状部45とを備え、隙間の部分が雨水を下方に導く雨水流路46を構成しており、雨水流路46は、ゴム系接着剤20sの周方向外側にあるフロントガラス20の裏側空間と連通路Tを介して連通しており、フロントガラス20の裏側空間が排水路により前記ボディの意匠面の内側で路面につながる空間と連通している。【選択図】図5

Description

本発明は、ワイパーにより払拭されたフロントガラスの表面上の雨水を下方に導くレインガーター等を備える車両のフロントガラス周縁構造に関する。
車両のフロントガラス周縁構造に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両のフロントガラス周縁構造では、図12、図13に示すように、フロントガラス100の左右両側にワイパーにより払拭された雨水を下方に導くレインガーター102が設けられている。なお、図には、車両右側のレインガーター102のみが記載されている。左右のレインガーター102の下部には角部102kが設けられており、それらの角部102kの車幅方向における端縁がカウルルーバ104に接続されている。また、レインガーター102の角部102kには、その角部102kに溜まった雨水等を角部102kの裏側に排水する貫通穴状の排水流路102xが形成されている。これにより、レインガーター102の角部102kに雨水等が溜まり難くなり、前記雨水等が車両の走行風で車両側方に飛散しなくなる。
特開2014−205379号公報
しかし、貫通穴状の排水流路102xで雨水等を排水する構成では、排水能力を高めようとする場合に貫通穴径を大きくしなければならない。貫通穴径の大きな排水流路102xがレインガーター102の角部102kに形成されると、排水流路102xが目立つようになるため、フロントガラス100の周縁の見栄えが低下する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ワイパーにより払拭された雨水等が車両走行風により車両側面に飛散しない構成にするとともに、フロントガラスの周縁の見栄えが低下しないようにすることである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、車両のボディのフロントガラス用開口部の周囲に形成されており、フロントガラスの周縁裏側が全周に亘って固着されるフロントガラス固定部と、前記フロントガラスの表面の左右端縁に設けられており、雨水を下方に導くレインガーターとを備える車両のフロントガラス周縁構造であって、前記レインガーターは、接触状態で前記フロントガラスの表面を覆う本体部と、隙間を介した状態で前記フロントガラスの表面を覆う庇状部とを備え、前記隙間の部分が雨水を下方に導く雨水流路を構成しており、前記雨水流路は、前記フロントガラス固定部に対する前記フロントガラスの固着部分の周方向外側にある前記フロントガラスの裏側空間と連通路を介して連通しており、前記フロントガラスの裏側空間が排水路により前記ボディの意匠面の内側で路面につながる空間と連通している。
本発明によると、レインガーターの庇状部等とフロントガラスの表面とにより形成される雨水流路は、フロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分の周方向外側にあるフロントガラスの裏側空間と連通路を介して連通している。また、フロントガラスの裏側空間は、排水路によりボディの意匠面の内側で路面につながる空間と連通している。これにより、ワイパーに払拭された雨水等は、雨水流路から連通路を通ってフロントガラスの裏側空間に導かれ、さらに排水路を通ってボディの意匠面の内側で路面につながる空間に排出される。したがって、ワイパーに払拭された雨水等がレインガーターの下部から車両のボディの意匠面上に流れ出ることがない。このため、ワイパーに払拭された雨水等が車両の走行風により車両側方に飛散することがない。また、前記雨水等がレインガーターの庇状部の裏側、即ち、意匠面の内側に設けられた雨水流路からフロントガラスの裏側周縁の空間等に導かれるため、前記雨水流路及び連通路等を設けてもフロントガラスの周縁の見栄えが低下しない。
第2の発明によると、連通路は、フロントガラスの周縁に形成された切欠部と、雨水流路の側壁を構成するレインガーターの壁面とにより貫通穴状に形成されている。このため、連通路は、外部から見えない位置で雨水流路とフロントガラスの裏側空間とを確実に連通させられる。
第3の発明によると、レインガーターの下部には、雨水流路の下端部を塞き止めて雨水を受ける受け部が形成されており、前記受け部の壁面が連通路の一部を構成している。このため、レインガーターの雨水流路に沿って流下する雨水を効率的にフロントガラスの裏側空間に導けるようになる。
第4の発明によると、連通路の一部を構成するレインガーターの受け部の壁面は、同じく前記連通路を構成する前記フロントガラスの切欠部より車幅方向外側で、かつ低い位置に形成されている。このため、ワイパーに払拭された雨水等が車両の走行風の圧力、及び重力を受けることで、効率的に連通路に導かれる。
第5の発明によると、フロントガラスの下端縁をボディのフロントガラス固定部に対して位置決めするとともに、そのフロントガラスの下端縁とボディの意匠面間をシールするウインドウモールを備えており、排水路は、前記ウインドウモールと前記フロントガラス固定部間に設けられている。
第6の発明によると、連通路の内壁面には、その連通路を通過する気体の気流を乱す突起が形成されている。このため、車両の走行時に連通路を通過する気体による騒音を低減できる。
本発明によると、ワイパーにより払拭された雨水等が車両の走行風により車両側方に飛散し難くなる。また、フロントガラスの周縁の見栄えが低下しない。
本発明の実施形態1に係るフロントガラス周縁構造を備える車両を右前方から見た斜視図である。 前記車両のフロントガラス部分の模式正面図である。 図1、図2のIII矢視拡大図である。 前記フロントガラス周縁構造を表す平断面図(図3のIV-IV矢視断面図)である。 前記フロントガラス周縁構造を表す平断面図(図3のV-V矢視断面図)である。 前記フロントガラス周縁構造を表す縦断面図(図3のVI-VI矢視断面図)である。 前記フロントガラス周縁構造を表す縦断面図(図2のVII-VII矢視断面図)である。 レインガーターの下部を表す正面図である。 フロントガラスの下角部(切欠部)を表す正面図である。 雨水等の排水経路を表す縦断面図である。 雨水等の排水経路(連通路)の内壁面の突起を表す縦断面図である。 従来のフロントガラス周縁構造を表す斜視図である。 図12のXIII-XIII矢視断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図11に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のフロントガラス周縁構造について説明する。なお、図中の前後左右及び上下は、本実施形態に係るフロントガラス周縁構造を備える車両の前後左右及び上下に対応している。
<車両のフロントガラス周縁構造の概要について>
前記車両はマイクロバスであり、図1に示すように、車両ボディ10が箱形に形成されている。車両ボディ10の前部には、図1、図2に示すように、左右両側にフロントピラー14が立設されている。そして、それらのフロントピラー14によってルーフパネル16と、ルーフパネル16の前部に設けられたベンチレータ16vとが支持されている。左右のフロントピラー14は、フロントガラス20の窓枠となる窓枠部14eと、その窓枠部14eの下側でフェンダーパネル15によって覆われるピラー支柱部14xとから構成されている。また、左右のフェンダーパネル15間には、車両正面パネル13が設けられている。そして、左右のフロントピラー14の窓枠部14eと、ベンチレータ16vと、左右のフェンダーパネル15、及び車両正面パネル13とに囲まれた範囲にフロントガラス20がセットされている。
<フロントガラス20の取付け構造ついて>
フロントガラス20の左右端縁を支持するフロントピラー14は、図4、図5に示すように、ピラーインナパネル143とピラーアウタリインフォース145とピラーアウタパネル141とから筒状に形成されている。ここで、図4はフロントピラー14の窓枠部14eの平断面図であり、図5はフェンダーパネル15に覆われるフロントピラー14のピラー支柱部14xの平断面図である。
即ち、ピラーインナパネル143とピラーアウタリインフォース145とピラーアウタパネル141との前端縁と後端縁とには、フランジ部143f,145f,141fが形成されており、それらのフランジ部143f,145f,141fが重ねられた状態で溶接等により互いに接合されている。そして、ピラーアウタパネル141には、意匠面141e等に対して窪んだ位置に、フロントガラス20の左右端縁がセットされるフランジ状のフロントガラス固定部Sが形成されている。なお、フロントピラー14の室内側はピラートリム146によって覆われている。ここで、図4、図5は車両右側のフロントピラー14を表しており、車両左側のフロントピラー14は右側と対称に形成されている。
左右のフロントピラー14のピラー支柱部14xは、車幅方向に延びる横梁状のリインフォース130(図6参照)によって互いに連結されている。そして、横梁状のリインフォース130が、図6に示すように、左右のフェンダーパネル15、及び車両正面パネル13の内側に設置されている。横梁状のリインフォース130の上部には、フロントガラス20の下端縁がセットされるフランジ状のフロントガラス固定部Sが車幅方向に延びるように形成されている。ここで、前記リインフォース130のフロントガラス固定部S等は、インストルメントパネル133により上方から覆われている。
左右のフロントピラー14の窓枠部14eの上側は、図7に示すように、ベンチレータ16vの内側で車幅方向に延びる筒状のリインフォース160によって互いに連結されている。そして、筒状のリインフォース160の下端部には、フロントガラス20の上端縁がセットされるフランジ状のフロントガラス固定部Sが車幅方向に延びるように形成されている。なお、前記リインフォース160は、下側から天井板165によって覆われている。ここで、左右のフロントピラー14に形成されたフロントガラス固定部S(図4等参照)と、下側のリインフォース130に形成されたフロントガラス固定部S(図6参照)と、上側のリインフォース160に形成されたフロントガラス固定部S(図7参照)とは、互いに連続して枠状に構成されている。そして、枠状に形成されたフロントガラス固定部Sに囲まれる範囲に車両ボディ10のフロントガラス用開口部Kが形成されている。
フロントガラス20の裏面の左右端縁と下端縁とには、図4〜図6に示すように、フロントガラス20を左右のフロントピラー14のフロントガラス固定部Sと、下側のリインフォース130のフロントガラス固定部Sとに対して位置決めするウインドウモール30が設けられている。ウインドウモール30は、可撓性の帯状に形成されており、図4等の断面図に示すように、フロントガラス20に固定される位置決め部31とシール部33とから構成されている。
ウインドウモール30の位置決め部31は、フロントガラス20をフロントガラス固定部Sに対して位置決めするための部分である。また、ウインドウモール30のシール部33は、フロントガラス20の端縁と車両ボディの意匠面間をシールする部分である。即ち、ウインドウモール30のシール部33は、図4に示すように、フロントガラス20の端縁とフロントピラー14の意匠面141e間をシールする。また、ウインドウモール30のシール部33は、図5、図6に示すように、フロントガラス20の端縁とフェンダーパネル15の意匠面間、及びフロントガラス20の端縁と車両正面パネル13の意匠面間をシールする。
また、フロントガラス20の裏面の上端縁には、図7に示すように、上側のリインフォース160のフロントガラス固定部Sに対してフロントガラス20を位置決めする位置決め部材35が設けられている。そして、ベンチレータ16vの外装板161とフロントガラス20間が上部シール材37によりシールされている。
フロントガラス20の周縁裏面は、ウインドウモール30及び位置決め部材35によりフロントガラス固定部Sに対して位置決めされた状態で、ゴム系接着剤20sによりフロントガラス固定部Sに固着される。即ち、ゴム系接着剤20sは、図4等に示すように、フロントガラス20の左右端縁に固定されたウインドウモール30の車幅方向内側でそれらのウインドウモール30と平行に塗布される。また、ゴム系接着剤20sは、図6に示すように、フロントガラス20の下端縁に固定されたウインドウモール30の上側でそのウインドウモール30と平行に塗布される。さらに、ゴム系接着剤20sは、図7に示すように、フロントガラス20の上端縁に固定された位置決め部材35の上側でその位置決め部材35と平行に塗布される。フロントガラス20の裏面の上下左右に塗布されたゴム系接着剤20sは枠状に連続しており、その枠状のゴム系接着剤20sによりフロントガラス20は車両ボディ10のフロントガラス固定部Sに固着される。これにより、車両ボディ10のフロントガラス用開口部Kがフロントガラス20によって塞がれる。
<レインガーター40について>
フロントガラス20の左右両側には、図1、図2に示すように、ワイパー19により払拭された雨水を下方に導くレインガーター40が設けらている。レインガーター40は、フロントガラス20の上から下まで設けられており、図4、図5に示すように、フロントガラス20の左右端縁に固定されるウインドウモール30と一体成形されている。ここで、左右のレインガーター40は左右対称に形成されているため、図面に基づいて右側のレインガーター40について説明する。
レインガーター40は、図4に示すように、フロントガラス20の表面を接触状態で覆うレインガーター本体部43を備えている。レインガーター本体部43の右端縁は、フロントガラス20の右端から一定寸法だけ右方向に突出しており、その右方向突出部分がウインドウモール30の位置決め部31に接合されている。また、レインガーター40は、図4に示すように、レインガーター本体部43の前方突出端からフロントガラス20の中央方向(左方向)に一定寸法だけ張り出す庇状部45を備えている。即ち、フロントガラス20の表面はレインガーター40の庇状部45により隙間を介した状態で覆われている。これにより、レインガーター40の庇状部45とレインガーター本体部43の左壁面43wとフロントガラス20の表面とに囲まれた部分(隙間の部分)には、図2〜図4に示すように、上下方向に延びる雨水流路46が形成される。即ち、雨水流路46は、レインガーター40の意匠面40eの裏側に形成されるようになる。そして、ワイパー19により払拭された雨水は雨水流路46により下方に導かれる。
レインガーター40の下部は、図3、及び図8に示すように、フェンダーパネル15の意匠面の形状に合わせて車幅方向外側が面取りされて先細状に形成されている。さらに、レインガーター40の下部には、雨水流路46の下端部を塞き止めて流下した雨水を受けるための受け部47が形成されている。受け部47は、図8等に示すように、レインガーター本体部43の左壁面43wに連続するU字壁面状に形成されている。また、レインガーター本体部43に対して裏側から接合されるウインドウモール30の位置決め部31にも、図5に示すように、レインガーター本体部43の受け部47と重なる位置に受け部47が形成されている。
<雨水等の排水構造について>
フロントガラス20の下角部は、図9に示すように、レインガーター40、及びウインドウモール30の位置決め部31の受け部47(以下、レインガーター40等の受け部47という)に重なる部分が斜めに切り欠かれており、その下角部に傾斜面状の切欠部22が形成されている。このため、図3に示すように、フロントガラス20にレインガーター40とウインドウモール30がセットされると、雨水流路46の下端部にはフロントガラス20の切欠部22とレインガーター40等の受け部47とにより、フロントガラス20の厚み方向に貫通する連通路Tが形成される。
即ち、雨水流路46は、図5に示すように、ゴム系接着剤20sの周方向外側にあるフロントガラス20の裏側空間と連通路Tによってつながるようになる。ここで、連通路Tを構成する受け部47の壁面は、図3に示すように、フロントガラス20の切欠部22よりも車幅方向外側(右側)で、かつ低い位置に形成されている。このため、雨水流路46を流下して受け部47に溜められた雨水等は車両の走行風、及び重力により効率的に連通路Tからフロントガラス20の裏側空間に導かれる。
また、図6に示すように、フロントガラス20の裏面の下端縁に固定されたウインドウモール30の位置決め部31と車両ボディ10のフロントガラス固定部Sとの間には、排水路31hが形成されている。排水路31hは、ゴム系接着剤20sの下側にあるフロントガラス20の裏側空間とフェンダーパネル15の裏側で路面につながる空間とを連通させている。
上記構成により、ワイパー19で払拭されたフロントガラス20上の雨水等は、図10の矢印に示すように、レインガーター40とフロントガラス20とに囲まれた雨水流路46を流下して受け部47に溜められる。そして、受け部47に溜められた雨水等が連通路Tから図5に示すゴム系接着剤20sの周方向外側(右側)にあるフロントガラス20の裏側空間に導かれる。そして、フロントガラス20の裏側空間に入り込んだ雨水等は重力でフロントガラス20の下端縁に固定されたウインドウモール30の上に到達する。このようにして、ウインドウモール30の上まで到達した雨水等は、図10に示すように、そのウインドウモール30とフロントガラス固定部S間に形成された排水路31hによってフェンダーパネル15の裏側で路面につながる空間に排出される。
ここで、連通路Tの内壁面には、図11等に示すように、連通路Tを通過する車両走行風の流れを乱すための複数の突起48が形成されている。突起48は、例えば、直径数ミリの半球状に形成されている。これにより、車両の走行風が連通路Tを通過する際の騒音を低減できるようになる。
<本実施形態の用語と本発明の用語との対応>
左右のフロントピラー14の窓枠部14eの表面、左右のフェンダーパネル15の表面、及び車両正面パネル13の表面等が本発明の車両のボディの意匠面に相当する。また、ゴム系接着剤20sが本発明のフロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分に相当する。また、レインガーター40のレインガーター本体部43が本発明のレインガーターの本体部に相当する。
<本実施形態に係る車両のフロントガラス周縁構造の長所について>
本実施形態に係る車両のフロントガラス周縁構造によると、レインガーター40の庇状部45とフロントガラス20の表面とにより形成される雨水流路46は、ゴム系接着剤20s(フロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分)の周方向外側にあるフロントガラス20の裏側空間と連通路Tを介して連通している。また、フロントガラス20の裏側空間は、排水路31hによりフェンダーパネル15(ボディの意匠面)の内側で路面につながる空間と連通している。これにより、ワイパー19に払拭された雨水等は、雨水流路46から連通路Tを通ってフロントガラス20の裏側空間に導かれ、さらに排水路31hを通ってフェンダーパネル15の内側で路面につながる空間に排出される。
したがって、ワイパー19に払拭された雨水等がレインガーター40の下部からフェンダーパネル15上に流れ出ることがない。このため、ワイパー19に払拭された雨水等が車両の走行風により車両側方に飛散することがない。また、前記雨水等がレインガーター40の意匠面40eの内側に設けられた雨水流路46からフロントガラス20の裏側周縁の空間等に導かれるため、前記雨水流路46及び連通路T等を設けてもフロントガラス20の周縁の見栄えが低下しない。
また、連通路Tは、フロントガラス20の切欠部22とレインガーター40等の受け部47とにより貫通穴状に形成されているため、外部から見えない位置で雨水流路46とフロントガラス20の裏側空間とを確実に連通させることができる。また、レインガーター40等の受け部47は、連通路Tを構成するフロントガラス20の切欠部22より車幅方向外側で、かつ低い位置に形成されている。このため、ワイパー19に払拭された雨水が走行風の圧力、及び重力を受けることで、効率的に連通路Tに導かれる。また、連通路Tの内壁面には、その連通路を通過する車両走行風の気流を乱す突起48が形成されているため、車両走行時に連通路Tを通過する気体による騒音を低減できる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、フロントガラス20の下角部を斜めに切り欠いて連通路Tを形成する例を示したが、切欠形状は適宜変更可能である。また、本実施形態では、レインガーター40とウインドウモール30とを接合して一体化する例を示した。しかし、レインガーター40とウインドウモール30とを個別に設けることも可能である。また、本実施形態では、連通路Tの突起48を半球状に形成する例を示した。しかし、突起48の形状は適宜変更可能である。
10・・・・車両ボディ
13・・・・車両正面パネル(意匠面)
14・・・・フロントピラー
14e・・・窓枠部(意匠面)
15・・・・フェンダーパネル(意匠面)
20s・・・ゴム系接着剤(フロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分)
20・・・・フロントガラス
22・・・・切欠部
30・・・・ウインドウモール
31h・・・排水路
40・・・・レインガーター
40e・・・意匠面
43・・・・レインガーター本体部(本体部)
45・・・・庇状部
46・・・・雨水流路
47・・・・受け部
48・・・・突起
T・・・・・連通路
S・・・・・フロントガラス固定部
K・・・・・フロントガラス用開口部

Claims (6)

  1. 車両のボディのフロントガラス用開口部の周囲に形成されており、フロントガラスの周縁裏側が全周に亘って固着されるフロントガラス固定部と、前記フロントガラスの表面の左右端縁に設けられており、雨水を下方に導くレインガーターとを備える車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記レインガーターは、接触状態で前記フロントガラスの表面を覆う本体部と、隙間を介した状態で前記フロントガラスの表面を覆う庇状部とを備え、前記隙間の部分が雨水を下方に導く雨水流路を構成しており、
    前記雨水流路は、前記フロントガラス固定部に対する前記フロントガラスの固着部分の周方向外側にある前記フロントガラスの裏側空間と連通路を介して連通しており、
    前記フロントガラスの裏側空間が排水路により前記ボディの意匠面の内側で路面につながる空間と連通している車両のフロントガラス周縁構造。
  2. 請求項1に記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記連通路は、前記フロントガラスの周縁に形成された切欠部と、前記雨水流路の側壁を構成する前記レインガーターの壁面とにより貫通穴状に形成されている車両のフロントガラス周縁構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記レインガーターの下部には、前記雨水流路の下端部を塞き止めて前記雨水を受ける受け部が形成されており、
    前記受け部の壁面が前記連通路の一部を構成している車両のフロントガラス周縁構造。
  4. 請求項3に記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記連通路の一部を構成する前記レインガーターの受け部の壁面は、同じく前記連通路を構成する前記フロントガラスの切欠部より車幅方向外側で、かつ低い位置に形成されている車両のフロントガラス周縁構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記フロントガラスの下端縁を前記ボディのフロントガラス固定部に対して位置決めするとともに、そのフロントガラスの下端縁と前記ボディの意匠面間をシールするウインドウモールを備えており、
    前記排水路は、前記ウインドウモールと前記フロントガラス固定部間に設けられている車両のフロントガラス周縁構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
    前記連通路の内壁面には、その連通路を通過する気体の気流を乱す突起が形成されている車両のフロントガラス周縁構造。
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