JP2020001508A - 車両のフロントガラス周縁構造 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1から図11に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のフロントガラス周縁構造について説明する。なお、図中の前後左右及び上下は、本実施形態に係るフロントガラス周縁構造を備える車両の前後左右及び上下に対応している。
前記車両はマイクロバスであり、図1に示すように、車両ボディ10が箱形に形成されている。車両ボディ10の前部には、図1、図2に示すように、左右両側にフロントピラー14が立設されている。そして、それらのフロントピラー14によってルーフパネル16と、ルーフパネル16の前部に設けられたベンチレータ16vとが支持されている。左右のフロントピラー14は、フロントガラス20の窓枠となる窓枠部14eと、その窓枠部14eの下側でフェンダーパネル15によって覆われるピラー支柱部14xとから構成されている。また、左右のフェンダーパネル15間には、車両正面パネル13が設けられている。そして、左右のフロントピラー14の窓枠部14eと、ベンチレータ16vと、左右のフェンダーパネル15、及び車両正面パネル13とに囲まれた範囲にフロントガラス20がセットされている。
フロントガラス20の左右端縁を支持するフロントピラー14は、図4、図5に示すように、ピラーインナパネル143とピラーアウタリインフォース145とピラーアウタパネル141とから筒状に形成されている。ここで、図4はフロントピラー14の窓枠部14eの平断面図であり、図5はフェンダーパネル15に覆われるフロントピラー14のピラー支柱部14xの平断面図である。
フロントガラス20の左右両側には、図1、図2に示すように、ワイパー19により払拭された雨水を下方に導くレインガーター40が設けらている。レインガーター40は、フロントガラス20の上から下まで設けられており、図4、図5に示すように、フロントガラス20の左右端縁に固定されるウインドウモール30と一体成形されている。ここで、左右のレインガーター40は左右対称に形成されているため、図面に基づいて右側のレインガーター40について説明する。
フロントガラス20の下角部は、図9に示すように、レインガーター40、及びウインドウモール30の位置決め部31の受け部47(以下、レインガーター40等の受け部47という)に重なる部分が斜めに切り欠かれており、その下角部に傾斜面状の切欠部22が形成されている。このため、図3に示すように、フロントガラス20にレインガーター40とウインドウモール30がセットされると、雨水流路46の下端部にはフロントガラス20の切欠部22とレインガーター40等の受け部47とにより、フロントガラス20の厚み方向に貫通する連通路Tが形成される。
左右のフロントピラー14の窓枠部14eの表面、左右のフェンダーパネル15の表面、及び車両正面パネル13の表面等が本発明の車両のボディの意匠面に相当する。また、ゴム系接着剤20sが本発明のフロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分に相当する。また、レインガーター40のレインガーター本体部43が本発明のレインガーターの本体部に相当する。
本実施形態に係る車両のフロントガラス周縁構造によると、レインガーター40の庇状部45とフロントガラス20の表面とにより形成される雨水流路46は、ゴム系接着剤20s(フロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分)の周方向外側にあるフロントガラス20の裏側空間と連通路Tを介して連通している。また、フロントガラス20の裏側空間は、排水路31hによりフェンダーパネル15(ボディの意匠面)の内側で路面につながる空間と連通している。これにより、ワイパー19に払拭された雨水等は、雨水流路46から連通路Tを通ってフロントガラス20の裏側空間に導かれ、さらに排水路31hを通ってフェンダーパネル15の内側で路面につながる空間に排出される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、フロントガラス20の下角部を斜めに切り欠いて連通路Tを形成する例を示したが、切欠形状は適宜変更可能である。また、本実施形態では、レインガーター40とウインドウモール30とを接合して一体化する例を示した。しかし、レインガーター40とウインドウモール30とを個別に設けることも可能である。また、本実施形態では、連通路Tの突起48を半球状に形成する例を示した。しかし、突起48の形状は適宜変更可能である。
13・・・・車両正面パネル(意匠面)
14・・・・フロントピラー
14e・・・窓枠部(意匠面)
15・・・・フェンダーパネル(意匠面)
20s・・・ゴム系接着剤(フロントガラス固定部に対するフロントガラスの固着部分)
20・・・・フロントガラス
22・・・・切欠部
30・・・・ウインドウモール
31h・・・排水路
40・・・・レインガーター
40e・・・意匠面
43・・・・レインガーター本体部(本体部)
45・・・・庇状部
46・・・・雨水流路
47・・・・受け部
48・・・・突起
T・・・・・連通路
S・・・・・フロントガラス固定部
K・・・・・フロントガラス用開口部
Claims (6)
- 車両のボディのフロントガラス用開口部の周囲に形成されており、フロントガラスの周縁裏側が全周に亘って固着されるフロントガラス固定部と、前記フロントガラスの表面の左右端縁に設けられており、雨水を下方に導くレインガーターとを備える車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記レインガーターは、接触状態で前記フロントガラスの表面を覆う本体部と、隙間を介した状態で前記フロントガラスの表面を覆う庇状部とを備え、前記隙間の部分が雨水を下方に導く雨水流路を構成しており、
前記雨水流路は、前記フロントガラス固定部に対する前記フロントガラスの固着部分の周方向外側にある前記フロントガラスの裏側空間と連通路を介して連通しており、
前記フロントガラスの裏側空間が排水路により前記ボディの意匠面の内側で路面につながる空間と連通している車両のフロントガラス周縁構造。 - 請求項1に記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記連通路は、前記フロントガラスの周縁に形成された切欠部と、前記雨水流路の側壁を構成する前記レインガーターの壁面とにより貫通穴状に形成されている車両のフロントガラス周縁構造。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記レインガーターの下部には、前記雨水流路の下端部を塞き止めて前記雨水を受ける受け部が形成されており、
前記受け部の壁面が前記連通路の一部を構成している車両のフロントガラス周縁構造。 - 請求項3に記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記連通路の一部を構成する前記レインガーターの受け部の壁面は、同じく前記連通路を構成する前記フロントガラスの切欠部より車幅方向外側で、かつ低い位置に形成されている車両のフロントガラス周縁構造。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記フロントガラスの下端縁を前記ボディのフロントガラス固定部に対して位置決めするとともに、そのフロントガラスの下端縁と前記ボディの意匠面間をシールするウインドウモールを備えており、
前記排水路は、前記ウインドウモールと前記フロントガラス固定部間に設けられている車両のフロントガラス周縁構造。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両のフロントガラス周縁構造であって、
前記連通路の内壁面には、その連通路を通過する気体の気流を乱す突起が形成されている車両のフロントガラス周縁構造。
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CN207510187U (zh) * | 2017-09-13 | 2018-06-19 | 合肥亚星玻璃有限公司 | 一种汽车前挡风玻璃 |
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