JP2020001021A - 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法 - Google Patents

無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020001021A
JP2020001021A JP2018125333A JP2018125333A JP2020001021A JP 2020001021 A JP2020001021 A JP 2020001021A JP 2018125333 A JP2018125333 A JP 2018125333A JP 2018125333 A JP2018125333 A JP 2018125333A JP 2020001021 A JP2020001021 A JP 2020001021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic material
liquid
contact
treating
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018125333A
Other languages
English (en)
Inventor
清水 明
Akira Shimizu
明 清水
俊輔 上田
Shunsuke Ueda
俊輔 上田
圭一 春日
Keiichi Kasuga
圭一 春日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2018125333A priority Critical patent/JP2020001021A/ja
Publication of JP2020001021A publication Critical patent/JP2020001021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

【課題】取り扱い時の皮膚への刺激が少ない無機材料が得られる無機材料の処理方法の提供。【解決手段】無機材料を液体に接触させる工程を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、無機材料の処理方法。【選択図】図1

Description

本発明は、無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法に関する。
樹脂等の有機材料と、炭素等の無機材料とを複合化したシート状の複合材料は、様々な分野で利用されている。このような複合材料としては、樹脂と炭素繊維を含むカーボン繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic、CFRP)、樹脂とガラス繊維を含むガラス繊維強化プラスチック(Glass Fiber Reinforced Plastic、GFRP)等が知られている。
また、使用済みの複合材料の廃棄量が近年増大する傾向にあり、その再生利用技術の開発が検討されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、有機材料を分解しうる処理液で複合材料を処理し、有機材料を分解して無機材料を回収する方法が記載されている。
特開2001−172426号公報 特開2002−194137号公報
上述したような無機材料を含む複合材料の製造工程、又は無機材料を含む複合材料の再生利用工程においては、微細な無機材料が取り扱い中に飛散して作業者の皮膚に付着し、チクチクする等の違和感を生じる場合がある。
上記に鑑み、本発明の一態様は、取り扱い時の皮膚への刺激が少ない無機材料が得られる無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
<1>無機材料を液体に接触させる工程を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、無機材料の処理方法。
<2>前記無機材料と接触した後の前記液体から最大径が50μm以上の物体を除去し、除去後の前記液体を再度前記無機材料に接触させる工程を含む、<1>に記載の無機材料の処理方法。
<3>前記除去はフィルターを用いて行われる、<2>に記載の無機材料の処理方法。
<4>前記無機材料は炭素繊維である、<1>〜<3>のいずれか1項に記載の無機材料の処理方法。
<5>前記無機材料は複合材料から回収したものである、<1>〜<4>のいずれか1項に記載の無機材料の処理方法。
<6>複合材料から回収した無機材料を液体に接触させる工程を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、再生材料の製造方法。
本発明の一態様によれば、取り扱い時の皮膚への刺激が少ない無機材料が得られる無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法が提供される。
本開示の方法で使用する処理装置の構成の一例を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本発明を制限するものではない。
本明細書において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲には、「〜」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
<無機材料の処理方法>
本開示の無機材料の処理方法は、無機材料を液体に接触させる工程(接触工程)を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、無機材料の処理方法である。
上記方法により処理された無機材料は、微細な無機材料の含有量が低減している。このため、無機材料の取り扱い時における微細な無機材料の飛散が抑制され、作業者の皮膚への刺激を少なくすることができる。
無機材料に接触させる液体の種類は、特に制限されない。例えば、無機材料が有機材料との複合材料から回収したものである場合は、複合材料に含まれていた有機材料を分解して除去するための液体(処理液)であっても、有機材料を分解して除去した後の無機材料を洗浄するための液体(洗浄液)であってもよい。
無機材料と液体との接触は、複数回行ってもよい。この場合は、少なくとも最後に無機材料と接触させる液体との接触を、無機材料と接触した後の液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行う。例えば、無機材料を処理液を用いて処理した後に洗浄液で洗浄する場合は、少なくとも洗浄液(洗浄を複数回行う場合は、最後に使用する洗浄液)との接触を、無機材料と接触した後の洗浄液に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行う。
無機材料と液体との接触を、液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行う方法は、特に制限されない。例えば、無機材料と接触させた液体を未使用の液体に交換しながら複数回の接触を実施してもよい。
液体の利用効率の観点からは、無機材料と接触させた液体を交換せずに複数回の接触を実施してもよい。例えば、無機材料と接触した後の液体から最大径が50μm以上の物体を除去し、除去後の液体を再度前記無機材料に接触させてもよい。あるいは、無機材料と接触した後の液体に未使用の液体を混合して、最大径が50μm以上の物体の濃度を低減させてもよい。
無機材料と接触した後の液体から最大径が50μm以上の物体を除去する方法は特に制限されず、公知の手法を適用できる。たとえば、フィルターを用いてもよい。フィルターの孔径によって、液体中に含まれる微細な無機材料の量、フィルターにより捕捉される微細な無機材料のサイズ等を制御することができる。例えば、フィルターの孔径は50μm以下とすることが好ましく、20μm以下とすることがより好ましく、10μm以下とすることがさらに好ましい。フィルターを用いる場合、その数は特に制限されず、1つであっても2つ以上であってもよい。
ある実施態様では、上記方法は、無機材料に液体を接触可能な処理装置を用いて行ってもよい。処理装置の具体的な構成は、特に制限されない。例えば、図1に示すように、無機材料1を収容する容器2と、容器2に液体を供給する配管3と、容器2から液体を回収する配管4と、配管3及び配管4の間に配置され、液体に含まれる最大径が50μm以上の物体を除去するフィルター5と、液体を流動させるポンプ6とを備える装置であってもよい。図1に示す処理装置は、必要に応じて他の手段を備えていてもよい。
図1に示す処理装置では、配管3と配管4の内部を液体が矢印で示す方向に流動する。配管3と配管4はフィルター5を介して連結しており、容器2から回収された液体は配管4、フィルター5、配管3をこの順に通過して再び容器2に供給される。再び容器2に供給される液体は、フィルター5によって最大径が50μm以上の物体が除去されている。容器2への液体の供給と回収を、液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで繰り返すことで、微細な無機材料の残存量が低減した再生材料を得ることができる。
無機材料と接触させた後の液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行う際の「所定の基準」は、特に制限されるものではなく、得られる無機材料に残存する微細な無機材料の量等を考慮して設定できる。
皮膚への指摘を低減する観点からは、上記方法は、無機材料と接触させた後の液体に含まれる最大径が20μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行うことが好ましく、最大径が10μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行うことがより好ましい。
無機材料は、飛散しにくい又は皮膚への刺激を生じない程度の大きさの物体を含んでいてもよい。したがって、上記方法は、例えば、無機材料と接触させた後の液体に含まれる最大径が50μm〜1mmの物体の量が所定の基準以下となるまで行うものであってもよい。
無機材料が複合材料から回収したもの(再生材料)である場合、複合材料から回収した無機材料を得る方法は、特に制限されない。例えば、複合材料に含まれる有機材料を分解しうる処理液を用いて有機材料を分解し、無機材料を回収する方法(溶解法)、及び複合材料に含まれる有機材料が分解しうる温度に加熱して有機材料を分解し、無機材料を回収する方法(燃焼法)等が挙げられる。必要に応じ、複数の方法を組み合わせてもよい。
無機材料の回収を処理液を用いて行う場合の処理液は、特に制限されない。例えば、複合材料が有機材料としてエステル結合を含有する樹脂を含む場合は、エステル結合の分解を生じる処理液を用いてもよい。
処理液としては、有機溶媒と、必要に応じて分解触媒とを含むものが挙げられる。有機溶媒の種類は特に制限されない。例えば、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、アミド系溶媒、及びエステル系溶媒が挙げられる。
アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、 1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、3−メチル−2−ブタノール、ネオペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、シクロヘキサノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチルシクロヘキサノール、4−メチルシクロヘキサノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量200〜400)、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
ケトン系溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ホロン、イソホロン、アセチルアセトン、アセトフェノン等が挙げられる。
エーテル系溶媒としては、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アニソール、フェネトール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセタール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセタール等が挙げられる。
アミド系溶媒としては、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N,N’,N’−テトラメチル尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、カプロラクタム、カルバミド酸エステル等が挙げられる。
エステル系溶媒としては、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、3−メトキシブチルアセタート、2−エチルブチルアセタート、2−エチルヘキシルアセタート、酢酸シクロヘキシル、酢酸ベンジル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソペンチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソペンチル、イソ酪酸イソブチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸イソペンチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、γ−ブチロラクトン、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジブチル、マロン酸ジエチル、サリチル酸メチル、エチレングリコールジアセタート、ホウ酸トリブチル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等が挙げられる。
上記した有機溶媒の中でも、変性しにくさの観点からはアルコール系溶媒が好ましく、ベンジルアルコール及び1,4−ブタンジオールからなる群より選択される少なくとも1種がより好ましく、ベンジルアルコールが更に好ましい。処理液に含まれる有機溶媒は、1種のみであっても、2種以上であってもよい。
処理液が分解触媒を含む場合、分解触媒としてはリン酸塩等のアルカリ金属化合物、金属水酸化物などが挙げられる。リン酸塩としてはリン酸三カリウム、リン酸三ルビジウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三リチウム等が挙げられる。金属水酸化物としては水酸化ルビジウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等が挙げられる。
中でも安全性の観点からはリン酸塩が好ましく、リン酸三カリウムであることがより好ましい。処理液に含まれる分解触媒は、1種のみであっても、2種以上であってもよい。
複合材料と処理液が接触している時間は、特に制限されない。例えば、60分〜600分の範囲であってよく、90分〜240分の範囲であることが好ましい。
複合材料と処理液が接触しているときの処理液の温度は、特に制限されない。例えば、150℃以上であってもよく、180℃以上であってもよい。処理液の温度の上限は特に制限されず、処理液の沸点未満であればよい。
複合材料と処理液を接触させた後、有機材料の分解物を含む処理液から無機材料を回収する。回収の方法は、特に制限されない。例えば、複合材料と処理液の接触を容器中で行った場合は、処理液を先に容器から取り出してもよく、無機材料を先に容器から取り出してもよい。
使用後の処理液は、廃棄しても、再利用してもよい。処理液を再利用する場合、処理液からの有機材料の分解物の除去、未使用の処理液の追加などの、何らかの処理を必要に応じて実施してもよい。
無機材料の回収を処理液を用いて行う場合、回収した無機材料を洗浄液で洗浄してもよい。洗浄液の種類は特に制限されず、水、有機溶媒等が挙げられる。洗浄液は、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を含有してもよい。
無機材料を回収するための複合材料として具体的には、カーボン繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)等が挙げられる。複合材料は、使用済みの状態であっても、未使用(例えば、複合材料を含む製品の製造過程で生じる端材)の状態であってもよい。
複合材料から回収される無機材料としては、炭素(カーボン)、ガラス、セラミックス、金属、半導体等が挙げられる。複合材料中における無機材料の形状は特に制限されず、繊維状、クロス状、粒子状、層状、板状、棒状等が挙げられる。複合材料から回収される無機材料は、1種のみであっても、2種以上であってもよい。ある実施態様では、無機材料は炭素繊維であってもよい。
複合材料に含まれる有機材料としては、樹脂が挙げられる。複合材料が樹脂を含む場合、繊維状の無機材料に樹脂を含浸させた状態(プリプレグ)であってもよい。
複合材料が硬化性の樹脂を含む場合、複合材料は樹脂が完全に硬化していない状態(Bステージ)であっても、完全に硬化した状態(Cステージ)であってもよい。
複合材料は、切断片の状態であってもよい。切断片の大きさは特に制限されず、処理装置の大きさ、目的となる再生材料の状態等を考慮して設定できる。例えば、切断片の最大径(切断片を互いに平行な2つの平面で挟んだときに平面間の距離が最大となるときの距離)が10mm〜500mmの範囲となる大きさであってもよい。
複合材料に含まれる無機材料が繊維状の無機材料の織物の状態である場合は、繊維の方向に沿って四角形に複合材料を切断してもよい。これにより、長さの揃った無機材料を回収することができる。
炭素繊維が複合材料から回収されたものであるか否かは、例えば、炭素繊維が集束体を形成していない繊維を含んでいるか否かにより判断することができる。複合材料に含まれる炭素繊維は、通常、複数の単繊維(フィラメント)が集束体(ストランド)を形成した状態となっている。従って、炭素繊維が集束体を形成していない繊維を含んでいる場合には、当該炭素繊維が複合材料から回収されたものであると判断することができる。
(その他の工程)
本開示の方法は、必要に応じて上述した工程以外の工程を含んでいてもよい。具体的には、無機材料のサイズ(繊維長等)を調整する工程、無機材料を表面処理剤で表面処理する工程などが挙げられる。
上記方法で処理された無機材料の用途は、特に制限されない。例えば、樹脂との複合材料、断熱材、電磁波遮蔽フィルム等の原料として利用できる。
特に、上記方法で処理された無機材料が繊維状の再生材料である場合、不織布の材料として好適に使用できる。
上記方法で製造された無機材料が繊維状である場合、その長さは特に制限されない。例えば、1mm〜500mmの範囲内であってもよい。
<再生材料の製造方法>
本開示の再生材料の処理方法は、複合材料から回収した無機材料を液体に接触させる工程(接触工程)を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、再生材料の製造方法である。
上記方法により製造された再生材料(上記処理後の無機材料)は、微細な無機材料の残存量が低減している。このため、取り扱い時における微細な無機材料の飛散が抑制され、作業者の皮膚への刺激を少なくすることができる。
上記方法における複合材料、無機材料、及び接触工程の詳細及び好ましい態様は、上述した無機材料の処理方法における複合材料、無機材料、及び接触工程の詳細及び好ましい態様と同様である。
以下、本実施形態を実施例により具体的に説明するが、本実施形態はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
無機材料として、炭素繊維とエポキシ樹脂を含むBステージのCFRPシートから溶解法により回収した炭素繊維(200g)を準備した。この炭素繊維を、図1に示す構成の処理装置の容器2(100リットル)に配置し、洗浄液としての水を配管3から供給した。容器内に供給した水は、配管4から回収し、孔径が5μmのフィルター5にて微細な炭素繊維を除去し、再び配管3から容器2に供給した。
上記洗浄工程を3回(20分間)実施した。洗浄処理後の水は、長さが50μm以上の炭素繊維をほとんど含んでいなかった。
<実施例2>
フィルター5として、孔径が20μmのフィルターを用いたこと以外は実施例1と同様にして、洗浄工程を3回(20分間)実施した。洗浄処理後の水は、長さが50μm以上の炭素繊維をほとんど含んでいなかった。
<比較例1>
フィルター5を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、洗浄工程を3回(20分間)実施した。洗浄処理後の水は、長さが50μm以上の炭素繊維を含んでいた。
<評価>
洗浄工程の終了後、処理装置から取り出した炭素繊維を乾燥し、飛散の発生と皮膚への違和感の程度を調べるために、炭素繊維を入れた箱を評価者が室内で運搬する試験を行った。評価は下記の基準で実施した。結果を表1に示す。
(飛散の発生)
ほとんど観察されなかった…A
わずかに観察された…B
はっきりと観察された…C
(皮膚への違和感)
ほとんどチクチクしなかった…A
わずかにチクチクした…B
著しくチクチクした…C
1…無機材料
2…容器
3、4…配管
5…フィルター
6…ポンプ

Claims (6)

  1. 無機材料を液体に接触させる工程を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、無機材料の処理方法。
  2. 前記無機材料と接触した後の前記液体から最大径が50μm以上の物体を除去し、除去後の前記液体を再度前記無機材料に接触させる工程を含む、請求項1に記載の無機材料の処理方法。
  3. 前記除去はフィルターを用いて行われる、請求項2に記載の無機材料の処理方法。
  4. 前記無機材料は炭素繊維である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の無機材料の処理方法。
  5. 前記無機材料は複合材料から回収したものである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の無機材料の処理方法。
  6. 複合材料から回収した無機材料を液体に接触させる工程を含み、前記接触は、前記無機材料と接触した後の前記液体に含まれる最大径が50μm以上の物体の量が所定の基準以下となるまで行われる、再生材料の製造方法。
JP2018125333A 2018-06-29 2018-06-29 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法 Pending JP2020001021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018125333A JP2020001021A (ja) 2018-06-29 2018-06-29 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018125333A JP2020001021A (ja) 2018-06-29 2018-06-29 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020001021A true JP2020001021A (ja) 2020-01-09

Family

ID=69097980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018125333A Pending JP2020001021A (ja) 2018-06-29 2018-06-29 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020001021A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6687031B2 (ja) 無機材料の分離方法、再生材料の製造方法、及び有機物の除去方法
JP4686991B2 (ja) 炭素材料/酸無水物硬化エポキシ樹脂複合材料の分離方法
JP4996041B2 (ja) 炭素材料/酸無水物硬化エポキシ樹脂複合材料の処理液および分離方法
JP6671067B2 (ja) 架橋化evaの可溶化方法、可溶化方法を用いた使用済み太陽電池からの資源回収法
JP5880960B2 (ja) 複合体からの不溶物の回収方法
JP2007246831A (ja) 繊維強化プラスチックに含まれる繊維および充填材の分離回収方法ならびに回収材を用いた成形品
JPWO2017154103A1 (ja) 炭素繊維不織布、炭素繊維不織布の製造方法、炭素繊維多層布、及び複合材料
JP2020011482A (ja) 再生材料の製造方法、複合材料の処理方法及び炭素繊維
JP4696423B2 (ja) 再生繊維で強化された繊維強化プラスチック
JP2020001021A (ja) 無機材料の処理方法及び再生材料の製造方法
JP2017052865A (ja) 未硬化エポキシ樹脂複合材料の溶解方法
WO2024075786A1 (ja) 再生補強繊維の製造方法
JP6693522B2 (ja) 熱硬化性樹脂硬化物の分解生成物の回収方法及び再生材料の製造方法
JP6687030B2 (ja) 無機材料の分離方法、再生材料の製造方法、及び有機物の除去方法
WO2017154099A1 (ja) 有機材料除去装置
JP7240567B2 (ja) 再生補強繊維の製造方法
JP2020045407A (ja) 樹脂の溶解方法及び再生強化繊維の製造方法
JP4066877B2 (ja) 充填材含有不飽和ポリエステル樹脂未硬化物からの充填材の回収方法
JP2002363339A (ja) エポキシ樹脂硬化物の処理溶液、これを用いた処理方法および処理生成物
JP4978103B2 (ja) エステル交換反応触媒の再生方法
JP2010138402A (ja) 樹脂の処理方法
WO2017154100A1 (ja) 有機材料除去方法及び再生材料の製造方法
JPWO2017154104A1 (ja) 炭素繊維不織布、炭素繊維不織布の製造方法、炭素繊維多層布、及び複合材料
JP5218437B2 (ja) 樹脂の処理液
JP2020050783A (ja) 複合材料の保管方法、シート状の複合材料の切断方法及び再生強化繊維の製造方法