JP2019537727A5 - - Google Patents

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  1. アルツハイマー病患者由来の体液中の可溶性のアミロイド−ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の測定方法であって、
    (a)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記Aβペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する第1の赤外線センサー素子を含む第1のIRセル内で、可溶性のAβペプチドを有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第1のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
    (b)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する第2の赤外線センサー素子を含む第2のIRセル内で、可溶性のタウタンパク質を有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第2のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
    (c)得られた前記赤外線スペクトルを解析して、前記体液中の前記可溶性のAβペプチドのおよび前記可溶性のタウタンパク質の二次構造分布を決定するステップであって、前記Aβペプチドのおよび/または前記タウタンパク質のアミドIバンドのダウンシフトを検出する、ステップと
    を含む、方法。
  2. 前記第1のおよび第2のIRセルの前記赤外線透過材料は、シリコン、ゲルマニウム、セレン化亜鉛、セレン化ガリウムおよびダイヤモンドから独立して選択され、好ましくはゲルマニウムである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のおよび第2の赤外線センサー素子は、
    台形または平行四辺形の形状であるゲルマニウム内部反射素子を含み、
    前記抗体が、前記抗体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ前記短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基を前記Aβペプチドまたは前記タウタンパク質と、それぞれ、交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、前記短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは前記短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部ゲルマニウム反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、請求項1に記載の方法。
  4. 前記内部反射素子は、
    (i)ゲルマニウム単結晶、好ましくは台形に切断されたゲルマニウム単結晶であり;および/もしくは
    (ii)前記反射素子を通して、赤外光の1回を超える通過を可能としまたは提供し;および/もしくは
    (iii)異なる波長での蛍光の検出を含めて別の光学的方法による代替または並行の解析にさらに適しており;ならびに/または
    (iv)前記Aβペプチドまたはタウタンパク質と交差反応しない前記ブロッキング物質は、カゼイン、エタノールアミン、L−リジン、ポリエチレングリコール、アルブミン、およびそれらの誘導体から選択される、請求項1または3に記載の方法。
  5. 前記シランリンカーおよびチオールリンカーは、均一なシランリンカーおよびチオールリンカー、シランリンカーの混合物およびチオールリンカーの混合物を含み、原子が20個以下または原子が15個以下の有効リンカー鎖長を有し、好ましくは、前記シランリンカーは、以下の式のうちの1つを有する:
    (i) XSi−(CH−Y−(CHn’−Z、
    (ii) XSi−(CH−Y−(CHn’−Zまたは
    (iii) X(RSi−(CH−Y−(CHn’−Z、
    および前記チオールリンカーは以下の式を有する:
    (iv) WS−(CH−Y−(CHn’−Z、
    [式中、Wは、RS−またはHであり、Xは、出現する毎にハロゲンおよびC1〜6アルコキシから独立して選択され、nは、1〜10の整数であり、n’は、1〜5の整数である;Rは、出現する毎にC1〜6アルキルから独立して選択され、Yは、化学結合、−O−、−CO−、−SO−、−NR−、−S−、−SS−、−NRCO−、−CONR−、−NRSO−および−SONR−(式中、RはHまたはC1〜6アルキルである)から選択され、およびZは、−COH、−SOHおよびそれらのエステル誘導体を含めてアミン反応基である]、
    請求項1、3または4に記載の方法。
  6. 前記赤外線センサー素子は、
    (i)シラン化により取得可能であり、かつ式(i)〜(iii)の前記リンカーにおいて、XはC1〜6アルコキシ基から、好ましくはメトキシ基およびエトキシ基から独立して選択され、Yは−NHCO−であり、Zは−COHまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1〜5の整数でありおよびn’は1〜3の整数であり、好ましくは、nは3でありおよびn’は2であり;または
    (ii)チオール化により取得可能であり、かつ式(iv)の前記リンカーにおいて、WはHであり、Yは化学結合であり、Zは−COHまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1〜8の整数でありおよびn’は1〜5の整数であり、好ましくは、nは8でありおよびn’は4である、
    請求項5に記載の方法。
  7. (i)前記Aβペプチドに結合する前記受容体は、抗体A8978を含めて、前記Aβペプチドのセントラルエピトープに特異的に結合する抗体であり;
    または
    (ii)前記タウタンパク質に結合する前記受容体は抗体であり、好ましくは、抗体タウ−5を含めて、タウのミドルエピトープにおよび全てのタウ変異体に存在するエピトープに特異的に結合する抗体である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記患者由来の試料は、
    (i)記載のバイオマーカー、CSF由来のAβ、血漿由来のAβ、およびCSF由来のタウのアミドIの最大値が全て、弁別閾値(1643cm−1±5cm−1)未満である、
    (ii)2つのバイオマーカー、一方はCSFまたは血漿由来のAβ、他方はCSF由来のタウ、のアミドIの最大値が弁別閾値(1643cm−1±5cm−1)未満である、または
    (iii)1つまたは2つのバイオマーカー(CSFおよび/または血漿由来のAβ)の、しかしCSF由来のタウではないが、アミドIの最大値が弁別閾値(1643cm−1±5cm−1)未満である、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 記方法は、CSF由来のAβ(A)、血漿由来のAβ(B)、およびCSF由来のタウ(C)の二次構造分布の検出を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  10. (i)両方のバイオマーカー、Aβに対しては(A)および(B)ならびにタウに対しては(C)、について弁別閾値1643cm−1±5cm−1 である、請求項9に記載の方法。
  11. 記バイオマーカータンパク質の前記アミドIバンド最大値のシフトを決定する、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記患者由来のサンプルに対する閾値分類指標が1638〜1648cm−1の値を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのキットであって、
    前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド−ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子であり、
    前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子である、前記キット
  14. 1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのデバイスであって、
    前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド−ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子であり、
    前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子である、前記デバイス
  15. 体液中の可溶性のアミロイド−ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析のための、1のおよび第2の赤外線センサー素子の使用であって
    前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド−ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子であり、
    前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
    前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
    を有する赤外線センサー素子である、前記使用

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