JP7117476B2 - アルツハイマー病の鑑別診断のための複合アッセイ - Google Patents
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Description
アルツハイマー病(AD)は、2つの重要なバイオマーカー候補のミスフォールディングを含めて、多因子性プロテオパシーである。アミロイド-ベータペプチド(Aβ)およびタウタンパク質の両方が、疾患の進行中にβシートアイソフォームの増大を示す。以前に、脳脊髄液(CSF)および血漿中の総Aβ画分中のβシートAβアイソフォームの含有量の増加を、免疫赤外線センサーによるAD検出に適用することができた。本明細書では、疾患対照(DC)患者および認知症アルツハイマー型(DAT)患者由来の300試料を、それぞれ可溶性のAβ(CSF、血漿)およびタウタンパク質(CSF)の二次構造分布に関して解析した。タウタンパク質の二次構造分布は、DATに対して特異的ではなく、認知症の一般的なマーカーであることが証明されたが、Aβとタウとの複合データ解析により、93%の精度でDC/DAT鑑別のための診断アッセイが得られた。さらに、複合データの評価によってDATの初期段階および後期段階においてDAT患者を細別する可能性が示されたが、この評価はDC対象の鑑別診断を実現する可能性がある。したがって本発明は、
(1)体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析による、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のための方法であって、
(a)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、Aβペプチド用の少なくとも1つの受容体とを有する第1の赤外線センサー素子を含む第1のIRセル内で、可溶性のAβペプチドを有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第1のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(b)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体とを有する第2の赤外線センサー素子を含む第2のIRセル内で、可溶性のタウタンパク質を有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第2のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(c)得られた赤外線スペクトルを解析して、鑑別診断のために体液中の可溶性のAβペプチドのおよび可溶性のタウタンパク質の二次構造分布を決定するステップであって、好ましくはAβペプチドのおよび/またはタウタンパク質のアミドIバンドのダウンシフトによって病期が示される、ステップと
を含む、方法、
(2)上の態様(1)の好ましい一実施形態であって、前記第1のおよび第2の赤外線センサー素子は、台形または平行四辺形の形状であり、アミドIバンドを検出するのに十分な信号対雑音比を持って赤外線透過であるゲルマニウム内部反射素子と、Aβペプチド用またはタウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、Aβペプチドへのまたはタウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体であり、ならびに前記少なくとも1つの受容体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基をAβペプチドまたはタウタンパク質と、それぞれ、交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部ゲルマニウム反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、Aβペプチド用またはタウタンパク質用の少なくとも1つの受容体とを含む、好ましい一実施形態、
(3)上の(1)または(2)に記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのキット、
(4)上の(1)または(2)に記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのデバイス、ならびに
(5)体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析のための、上の(1)もしくは(2)に記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子、上の(3)に記載のキットまたは上の(4)に記載のデバイスの使用、
を提供する。
X3Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
X2R1Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Zまたは
X(R1)2Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
およびチオールリンカーは以下の式を有する:
WS-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
[式中、Wは、R1S-またはHであり、Xは、出現する毎にハロゲンおよびC1~6アルコキシから独立して選択され、nは、1~10の整数であり、n’は、1~5の整数であり、R1は、出現する毎にC1~6アルキルから独立して選択され、Yは、化学結合、-O-、-CO-、-SO2-、-NR2-、-S-、-SS-、-NR2CO-、CONR2-、-NR2SO2-および-SO2NR2-(式中、R2はHまたはC1~6アルキルである)から選択され、およびZは、-CO2H、-SO3Hおよびそれらのエステル誘導体を含めてアミン反応基である]。
X3Si-(CH2)n-(CH2)n’-Y、
X2R1Si-(CH2)n-(CH2)n’-Yまたは
X(R1)(R2)Si-(CH2)n-(CH2)n’-Y
[式中、変数は上に記載の通りである]。
Yの記載ではCO2HまたはSO3Hの部分のエステル誘導体を使用することが特に好ましく、これは単純なC1~6アルキルエステルであってもよいが、N-ヒドロキシスクシンイミドエステルなどの活性化エステル、またはその他の任意の活性化エステル誘導体であってもよい。方法ではまた、受容体は抗体であることが好ましい。ブロッキング物質はカゼインであることがさらに好ましい。
WS-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z
[式中、変数は上に記載の通りである]。
Yの記載ではCO2HまたはSO3Hの部分のエステル誘導体を使用することが特に好ましく、これは単純なC1~6アルキルエステルであってもよいが、N-ヒドロキシスクシンイミドエステルなどの活性化エステル、またはその他の任意の活性化エステル誘導体であってもよい。方法ではまた、受容体は抗体であることが好ましい。ブロッキング物質はカゼインであることがさらに好ましい。
(a)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、Aβペプチド用の少なくとも1つの受容体とを有する第1の赤外線センサー素子を含む第1のIRセル内で、可溶性のAβペプチドを有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第1のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(b)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体と
を有する第2の赤外線センサー素子を含む第2のIRセル内で、可溶性のタウタンパク質を有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第2のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(c)得られた赤外線スペクトルを解析して、鑑別診断により体液中の可溶性のAβペプチドのおよび可溶性のタウタンパク質の二次構造分布を決定する、ステップと
を含む。
リン酸緩衝生理食塩水(PBSバッファー):137mM塩化ナトリウム(NaCl)、2.7mM塩化カリウム(KCl)、12mM総ホスフェート(Na2HPO4およびNaH2PO4の形態で)、pH7.4。
実施した研究には、61人のDC患者および39人のDAT患者由来の300試料が含まれた。患者の鑑別診断についての詳細は先に記載した(Nabers et al., Anal. Chem. Doi: 10.1021/acs.analchem.5b04286 (2016))。全体として、患者集団をDC対象とDAT対象とに分けた。DAT群をアルツハイマー病の初期、中度および重度の状態へとさらに亜分類した。少数のDC患者については、パーキンソン病または血管性認知症などのアルツハイマー病起源に起因しない認知症に罹患している患者を含めて、完全な鑑別診断が可能であった。CSFおよび/または血漿中のAβおよびタウの二次構造分布の分析のために、両方のバイオマーカーを、Nabersら(Nabers et al., Anal. Chem. Doi: 10.1021/acs.analchem.5b04286 (2016))によって記載の免疫赤外線センサーによってそれぞれの体液から抽出した。したがって、Aβおよびタウを、それぞれ、表面固定化モノクローナル抗体A8978(Aβのaa13~28)およびタウ-5(aa210~230)によって、CSFまたは血漿から個別に捕捉した。Aβおよびタウの記録されたアミドIの最大値の周波数によって二次構造分布が示された。先の研究では、DCとDATとの鑑別用に1643cm-1の弁別マーカーの周波数を使用して、単純な閾値分類指標を確立した。同じマーカーバンドを今回の研究内で使用した。第1に、CSF由来のAβのアミドIの最大値を各患者の試料に対して決定した。これによって、1643cm-1未満の最大値の位置によってDATが示された。次に、血中EDTA血漿由来のAβのアミドIの最大値を同定した。最終的に、本発明者らはCSF中の抽出タウタンパク質画分の最大値を検出した。弁別マーカーバンドを、両方のバイオマーカーおよび両方の体液に対して、DATを示す<1643cm-1で同じように定義した。DC群およびDAT群のアミドIの最大値分布は、CSF(Kruskal-Wallis ANOVA;p=2.5*10-11;信頼水準β=0.05)および血漿(p=3.4*10-9)由来のAβについては高度に有意な差を示し、そしてCSF由来のタウ(p=1.6×10-3)については有意に異なった(図2)。したがって、Aβと比較して、タウアミドIの最大値のより小さなシフトが、DAT対象に対して観察された。タウの平均アミドIの最大値は、DCに対して1645cm-1そしてDAT対象に対して1641cm-1であるCSF由来のAβと比較して、DCに対して1644cm-1そしてDAT群に対して1642cm-1、であった。血漿由来のAβは、DCに対して1648cm-1そしてDAT群に対して1641cm-1の平均最大値を明らかにした。これらの分布に基づき、また透明なブラックボックスがDATを示している、図3の3D散布図にも示されているが、それ自体で各バイオマーカーの診断性能を、精度、感度、および特異性を与えることによって計算した。加えて、受信者動作特性(ROC)曲線解析を、1630.5cm-1~1660.5cm-1の間の閾値を走査しかつ各波数での感度および特異性を決定することによって実施した。Nabersらの結果と同様に、Aβに基づく解析の診断精度は、85%である血漿中のAβ二次構造分布の解析と比較して(図4B、D;特異性90%、感度77%、0.85)、CSFに対して90%で最高であった(図4A、D;特異性89%、感度92%、AUC 0.90)。対照的に、CSFにおけるタウタンパク質の二次構造分布に基づくDCとDATとの鑑別は68%の診断精度を明らかにしたにすぎなく(図4C、D;特異性67%、感度69%、AUC 0.67)、これはタウ単独ではDAT検出のための適切なバイオマーカーではないことを示している。しかし、3つのバイオマーカー値全てを多数決分類指標に加えることによって、したがって提示されたバイオマーカーパネルベースの診断決定をなすことによって(閾値未満の2つの最大値=病気である、閾値超の2つの最大値=非DAT)、診断性能を、臨床診断と比較して、95%の特異性、90%の感度へと、したがって全体で93%の精度へと高めることが可能であった。それとともに、61件のDCのうち3件のみの偽陽性および31件のDATのうち4件の偽陰性が同定された。
複合データ解析によってまた、両方の診断群を亜分類する可能性も提供された。これを図5に概略的に示す。例えば、CSFおよび血漿由来のAβは、1643cm-1以上のアミドIの最大値を実証するが、タウアミドIの最大値は1643cm-1未満であり、この場合、別のタイプの認知症が複合免疫赤外線アッセイによって潜在的に示されている可能性がある(図5)。対照的に、CSFおよび血漿由来のAβのアミドIの最大値がマーカーバンド未満であるがタウ最大値が超である場合、DATの初期状態が表示されるであろう。本発明者らの研究内で、両方の診断群にこの手順を適用した。CSF由来のAβのアミドIの最大値は、全DC症例の69%において、CSF由来のタウよりも高い最大値を実証した。この効果は、Aβと比較してタウタンパク質のより高い不規則な特性によって説明することが可能である。一方、全DC症例の25%において、Aβに対して最大値がより低く、全症例の6%のみにおいて最大値が同じであった。この関係はDAT群では完全に変わった。そこでは、全てのDAT患者のうち31%のみが、Aβに対して、タウに対するよりも大きいアミドIの最大値をもたらし、62%がより低いAβ最大値を示した(図6)。これが支持するところは、Aβ蓄積がアルツハイマー病の進行における初期および起因事象であり、かつこれはタウタンパク質凝集を伴うという仮説である。
本発明は、以下の態様をも含むものである。
<1> 体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析による、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のための方法であって、
(a)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記Aβペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、
前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体であり、ならびに
前記少なくとも1つの受容体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ前記短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基を前記Aβペプチドと交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、前記短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは前記短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、
前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する第1の赤外線センサー素子を含む第1のIRセル内で、可溶性のAβペプチドを有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第1のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(b)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、
前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体であり、ならびに
前記少なくとも1つの受容体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ前記短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基を前記タウタンパク質と交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、前記短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは前記短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、
前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する第2の赤外線センサー素子を含む第2のIRセル内で、可溶性のタウタンパク質を有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第2のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(c)得られた前記赤外線スペクトルを解析して、前記鑑別診断のために前記体液中の前記可溶性のAβペプチドのおよび前記可溶性のタウタンパク質の二次構造分布を決定するステップであって、前記Aβペプチドのおよび/または前記タウタンパク質のアミドIバンドのダウンシフトによって前記病期が示される、ステップと
を含む、方法。
<2> 前記第1のおよび第2のIRセルの前記赤外線透過材料は、シリコン、ゲルマニウム、セレン化亜鉛、セレン化ガリウムおよびダイヤモンドから独立して選択され、好ましくはゲルマニウムである、上記1に記載の方法。
<3> 前記第1のおよび第2の赤外線センサー素子は、
台形または平行四辺形の形状であり、前記アミドIバンドを検出するのに十分な信号対雑音比を持って赤外線透過であるゲルマニウム内部反射素子と、
前記Aβペプチド用または前記タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、
前記Aβペプチドへのまたは前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体であり、ならびに
前記少なくとも1つの受容体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ前記短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基を前記Aβペプチドまたは前記タウタンパク質と、それぞれ、交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、前記短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは前記短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部ゲルマニウム反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、
前記Aβペプチド用または前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を含む、上記1に記載の方法。
<4> 前記内部反射素子は、
(i)ゲルマニウム単結晶、好ましくは台形に切断されたゲルマニウム単結晶であり;および/もしくは
(ii)前記反射素子を通して、赤外光の1回を超える通過を可能としまたは提供し;および/もしくは
(iii)異なる波長での蛍光の検出を含めて別の光学的方法による代替または並行の解析にさらに適しており;ならびに/または
(iv)前記Aβペプチドまたはタウタンパク質と交差反応しない前記ブロッキング物質は、カゼイン、エタノールアミン、L-リジン、ポリエチレングリコール、アルブミン、およびそれらの誘導体から選択される、上記1または3に記載の方法。
<5> 前記シランリンカーおよびチオールリンカーは、均一なシランリンカーおよびチオールリンカー、シランリンカーの混合物およびチオールリンカーの混合物を含み、原子が20個以下または原子が15個以下の有効リンカー鎖長を有し、好ましくは、前記シランリンカーは、以下の式のうちの1つを有する:
(i) X 3 Si-(CH 2 ) n -Y-(CH 2 ) n’ -Z、
(ii) X 2 R 1 Si-(CH 2 ) n -Y-(CH 2 ) n’ -Zまたは
(iii) X(R 1 ) 2 Si-(CH 2 ) n -Y-(CH 2 ) n’ -Z、
および前記チオールリンカーは以下の式を有する:
(iv) WS-(CH 2 ) n -Y-(CH 2 ) n’ -Z、
[式中、Wは、R 1 S-またはHであり、Xは、出現する毎にハロゲンおよびC 1~6 アルコキシから独立して選択され、nは、1~10の整数であり、n’は、1~5の整数である;R 1 は、出現する毎にC 1~6 アルキルから独立して選択され、Yは、化学結合、-O-、-CO-、-SO 2 -、-NR 2 -、-S-、-SS-、-NR 2 CO-、-CONR 2 -、-NR 2 SO 2 -および-SO 2 NR 2 -(式中、R 2 はHまたはC 1~6 アルキルである)から選択され、およびZは、-CO 2 H、-SO 3 Hおよびそれらのエステル誘導体を含めてアミン反応基である]、
上記1、3または4に記載の方法。
<6> 前記赤外線センサー素子は、
(i)シラン化により取得可能であり、かつ式(i)~(iii)の前記リンカーにおいて、XはC 1~6 アルコキシ基から、好ましくはメトキシ基およびエトキシ基から独立して選択され、Yは-NHCO-であり、Zは-CO 2 Hまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1~5の整数でありおよびn’は1~3の整数であり、好ましくは、nは3でありおよびn’は2であり;または
(ii)チオール化により取得可能であり、かつ式(iv)の前記リンカーにおいて、WはHであり、Yは化学結合であり、Zは-CO 2 Hまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1~8の整数でありおよびn’は1~5の整数であり、好ましくは、nは8でありおよびn’は4である、
上記5に記載の方法。
<7> (i)前記Aβペプチドに結合する前記受容体は抗体であり、好ましくは、抗体A8978を含めて、前記Aβペプチドのセントラルエピトープに特異的に結合する抗体であり;
または
(ii)前記タウタンパク質に結合する前記受容体は抗体であり、好ましくは、抗体タウ-5を含めて、タウのミドルエピトープにおよび全てのタウ変異体に存在するエピトープに特異的に結合する抗体である、上記1から6のいずれかに記載の方法。
<8> 前記方法は、アルツハイマー病の初期/前駆、中度、および重度の病期への鑑別を提供し、かつ
(i)記載のバイオマーカー、CSF由来のAβ、血漿由来のAβ、およびCSF由来のタウのアミドIの最大値が全て、弁別閾値(1643cm -1 ±5cm -1 )未満であり、これらによって重度の病期が示され、
(ii)2つのバイオマーカー、一方はCSFまたは血漿由来のAβ、他方はCSF由来のタウ、のアミドIの最大値が弁別閾値(1643cm -1 ±5cm -1 )未満であることによって、中度の病期が示され、
(iii)1つまたは2つのバイオマーカー(CSFおよび/または血漿由来のAβ)の、しかしCSF由来のタウではないが、アミドIの最大値が弁別閾値(1643cm -1 ±5cm -1 )未満であることによって、初期の病期が示される、
上記1から7のいずれかに記載の方法。
<9> 前記鑑別診断は、認知症タイプの確実な臨床プロファイルを提供し、好ましくは前記方法は、CSF由来のAβ(A)、血漿由来のAβ(B)、およびCSF由来のタウ(C)の二次構造分布の検出を含み、最も好ましくは、前記方法は、認知症アルツハイマー型(DAT)と疾患対照(Disease Control)との鑑別診断を可能にし、DAT患者は、初期、中度、および重度のDATに亜分類され、DC患者は健康対照、その他の疾患、およびアルツハイマー病とは別の起源に起因する認知症に分けられる、
上記1から7のいずれかに記載の方法。
<10> (i)両方のバイオマーカー、Aβに対しては(A)および(B)ならびにタウに対しては(C)、について弁別閾値(1643cm -1 ±5cm -1 )によってアルツハイマー病とDC患者とが分けられる;および/または
(ii)(A)、(B)、および(C)の組合せによって、確実なDAT診断に適用可能なバイオマーカーパネルが提供される、
上記9に記載の方法。
<11> 体液の解析に基づいて患者の病状について情報を提供し、前記バイオマーカータンパク質の前記アミドIバンド最大値のシフトが、前記病の進行を示す分類指標である、上記1から10のいずれかに記載の方法。
<12> 1638~1648cm -1 の値を有する閾値分類指標が前記病の前記進行を示す分類指標である、上記11に記載の方法。
<13> 上記1から7のいずれかに記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのキット。
<14> 上記1から7のいずれかに記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのデバイス。
<15> 体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析のための、上記1から7のいずれかに記載の第1のおよび第2の赤外線センサー素子、上記13に記載のキットまたは上記14に記載のデバイスの使用。
Claims (18)
- アルツハイマー病患者由来の体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の測定方法であって、
(a)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記Aβペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する第1の赤外線センサー素子を含む第1のIRセル内で、可溶性のAβペプチドを有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第1のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(b)赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、前記タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する第2の赤外線センサー素子を含む第2のIRセル内で、可溶性のタウタンパク質を有する体液の少なくとも1回のフラックスを行って、前記第2のIRセルを通してIRビームを送って、ならびにそれから赤外線スペクトルを得る、ステップと;
(c)得られた前記赤外線スペクトルを解析して、前記体液中の前記可溶性のAβペプチドのおよび前記可溶性のタウタンパク質の二次構造分布を決定するステップであって、前記Aβペプチドのおよび前記タウタンパク質のアミドIバンドのダウンシフトを検出する、ステップと
を含む、方法。 - 前記第1のおよび第2のIRセルの前記赤外線透過材料は、シリコン、ゲルマニウム、セレン化亜鉛、セレン化ガリウムおよびダイヤモンドから独立して選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のおよび第2の赤外線センサー素子は、
台形または平行四辺形の形状であるゲルマニウム内部反射素子を含み、
前記抗体が、前記抗体の自由にアクセス可能なアミン基を短いシラン/チオールリンカー上のアミン反応基と反応させ、かつ前記短いシラン/チオールリンカー上の残留するアミン反応基を前記Aβペプチドまたは前記タウタンパク質と、それぞれ、交差反応しないブロッキング物質でブロッキングする、前記短いシランリンカーを用いたシラン化によってまたは前記短いチオールリンカーを用いたチオール化によって、前記内部ゲルマニウム反射素子の少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、請求項1に記載の方法。 - 前記内部反射素子は、ゲルマニウム単結晶である、請求項1または3に記載の方法。
- 前記内部反射素子は、前記反射素子を通して、赤外光の1回を超える通過を可能としまたは提供する、請求項1、3および4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記内部反射素子は、異なる波長での蛍光の検出を含めて別の光学的方法による代替または並行の解析にさらに適している、請求項1および3から5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記Aβペプチドまたはタウタンパク質と交差反応しない前記ブロッキング物質は、カゼイン、エタノールアミン、L-リジン、ポリエチレングリコール、アルブミン、およびそれらの誘導体から選択される、請求項3に記載の方法。
- 前記シランリンカーおよびチオールリンカーは、均一なシランリンカーおよびチオールリンカー、シランリンカーの混合物およびチオールリンカーの混合物を含み、原子が20個以下または原子が15個以下の有効リンカー鎖長を有し、前記シランリンカーは、以下の式のうちの1つを有する:
(i) X3Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
(ii) X2R1Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Zまたは
(iii) X(R1)2Si-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
および前記チオールリンカーは以下の式を有する:
(iv) WS-(CH2)n-Y-(CH2)n’-Z、
[式中、Wは、R1S-またはHであり、Xは、出現する毎にハロゲンおよびC1~6アルコキシから独立して選択され、nは、1~10の整数であり、n’は、1~5の整数である;R1は、出現する毎にC1~6アルキルから独立して選択され、Yは、化学結合、-O-、-CO-、-SO2-、-NR2-、-S-、-SS-、-NR2CO-、-CONR2-、-NR2SO2-および-SO2NR2-(式中、R2はHまたはC1~6アルキルである)から選択され、およびZは、-CO2H、-SO3Hおよびそれらのエステル誘導体を含めてアミン反応基である]、
請求項1および3から7のいずれか一項に記載の方法。 - 前記赤外線センサー素子は、
(i)シラン化により取得可能であり、かつ式(i)~(iii)の前記リンカーにおいて、Xはメトキシ基およびエトキシ基から独立して選択され、Yは-NHCO-であり、Zは-CO2Hまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1~5の整数でありおよびn’は1~3の整数であり;または
(ii)チオール化により取得可能であり、かつ式(iv)の前記リンカーにおいて、WはHであり、Yは化学結合であり、Zは-CO2Hまたはそのエステル誘導体であり、ならびにnは1~8の整数でありおよびn’は1~5の整数であり、
請求項8に記載の方法。 - (i)前記Aβペプチドに結合する前記受容体は、抗体A8978を含めて、前記Aβペプチドのセントラルエピトープに特異的に結合する抗体であり;
または
(ii)前記タウタンパク質に結合する前記受容体は、抗体タウ-5を含めて、タウのミドルエピトープにおよび全てのタウ変異体に存在するエピトープに特異的に結合する抗体である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 - 前記患者由来の試料は、
(i)記載のバイオマーカー、CSF由来のAβ、血漿由来のAβ、およびCSF由来のタウのアミドIの最大値が全て、弁別閾値(1643cm-1±5cm-1)未満である、
(ii)2つのバイオマーカー、一方はCSFまたは血漿由来のAβ、他方はCSF由来のタウ、のアミドIの最大値が弁別閾値(1643cm-1±5cm-1)未満である、または
(iii)1つまたは2つのバイオマーカー(CSFおよび/または血漿由来のAβ)の、しかしCSF由来のタウではないが、アミドIの最大値が弁別閾値(1643cm-1±5cm-1)未満である、
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。 - 前記方法は、CSF由来のAβ(A)、血漿由来のAβ(B)、およびCSF由来のタウ(C)の二次構造分布の検出を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
- (i)両方のバイオマーカー、Aβに対しては(A)および(B)ならびにタウに対しては(C)、についての弁別閾値が1643cm-1±5cm-1である、請求項12に記載の方法。
- 前記バイオマーカータンパク質の前記アミドIバンド最大値のシフトを決定する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
- 前記患者由来のサンプルに対する閾値分類指標が1638~1648cm-1の値を有する、請求項14に記載の方法。
- 第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのキットであって、
前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子であり、
前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子である、前記キット。 - 第1のおよび第2の赤外線センサー素子を含む、アルツハイマー病の鑑別診断および異なる病期への亜分類のためのデバイスであって、
前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子であり、
前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子である、前記デバイス。 - 体液中の可溶性のアミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド画分および可溶性のタウタンパク質画分の二次構造分布の直接解析のための、第1のおよび第2の赤外線センサー素子の使用であって
前記第1の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、アミロイド-ベータ(Aβ)ペプチド用の少なくとも1つの受容体であって、前記Aβペプチドへの特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記Aβペプチド用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子であり、
前記第2の赤外線センサー素子が、赤外線透過材料のコアを備える内部反射素子と、
前記コアの少なくとも1つの表面に直接グラフトされている、タウタンパク質用の少なくとも1つの受容体であって、前記タウタンパク質への、それぞれ、特異的かつ立体配座的に独立した結合が可能な抗体である前記タウタンパク質用の前記少なくとも1つの受容体と
を有する赤外線センサー素子である、前記使用。
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