JP2019535818A - 可食カプセルならびにこれを製造するための方法および装置 - Google Patents

可食カプセルならびにこれを製造するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

物質を気密隔離状態で保持するための可食ゼラチンカプセル10は、カプセル本体12と、カプセル本体内部に配置されたダイヤフラム14と、エンドキャップ16とを含む。カプセル本体12およびダイヤフラム14のそれぞれの壁22および壁28の重複開口端部領域は、端部領域が部分的な相変化を受けて円周方向に融着した均質な密封域36を形成する溶融接合プロセスで、互いに融着される。重複開放端部領域は、壁22の部分が壁28の部分を越えて内方へ延びるように溶融接合プロセスで内方へ湾曲され、それによって、カプセル本体およびダイヤフラムの互いに対する軸線方向の移動が制限されて、安定した頑丈で効果的な気密シールを形成する。

Description

発明の分野
本発明は、気密隔離状態で保持する必要がある物質を保持するための可食カプセルに関する。本発明は、気密隔離状態で保持する必要がある物質を保持するためのカプセルを製造するための方法および装置にも関する。
本発明の第1の局面によれば、気密隔離状態で保持する必要がある物質を保持するためのカプセルを製造する方法であって、
閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第1カプセル部分を準備する工程;
閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第2カプセル部分を準備する工程;
気密隔離状態で保持する必要がある物質を、第1カプセル部分に少なくとも部分的に充填する工程;
第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分の閉鎖端部を、第1カプセル部分の開放端部に挿入する工程;および
第1および第2カプセル部分の端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、溶融接合プロセスで接合する工程
を含む、前記方法が提供される。
溶融接合プロセスは、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含んでもよい。
方法は、第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を内方へ湾曲させる工程を含んでもよい。より具体的には、方法は、第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差し、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される工程を含んでもよい。
方法は、可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含んでもよい。
カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲は、融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように重複開放端部領域を内方へ湾曲した構成に成形することによって、前記成形工程時に達成されてもよい。
重複開放端部領域の可塑化は、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成されてもよい。
ヒートシールヘッドは、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含んでもよい。
第1および第2カプセル部分は、可食ゼラチンベースの材料を含む溶融接合可能材料のものであってもよい。
本発明の第2の局面によれば、
物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように、2つの可食カプセル部分の重複開放端部領域を密封する方法であって、
カプセル部分のそれぞれが、開放端部および閉鎖端部を有し、
カプセル部分の重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部が他方のカプセル部分内に配置され、
該方法が、開放端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、カプセル部分の重複開放端部領域を溶融接合プロセスで接合する工程を含む、前記方法が提供される。
第1および第2カプセル部分はゼラチン製であってもよい。
溶融接合プロセスは、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含んでもよい。
方法は、第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を、内方へ湾曲させる工程を含んでもよい。より具体的には、方法は、第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差し、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される工程を含んでもよい。
方法は、可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含んでもよい。
カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲は、前記成形工程時に達成されてもよく、融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように、重複領域が内方へ湾曲した構成に成形される。
重複開放端部領域の可塑化は、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成されてもよい。
ヒートシールヘッドは、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含んでもよい。
本発明の第3の局面によれば:
閉鎖端部および開放端部を有する、第1可食カプセル部分と、
閉鎖端部および開放端部を有する、第2可食カプセル部分と
を含む、可食カプセルであって、
その内部で物質が気密隔離状態で保持されるチャンバを画定するように第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分が第1カプセル部分内に配置され、
該カプセルが、第1および第2カプセル部分の重複開口端部領域が円周方向の融着密封域を形成するように互いに融着されることを特徴とする、可食カプセルが提供される。
第1および第2カプセル部分はゼラチン製であってもよい。
融着密封域は、その外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっていてもよい。
第1および第2カプセル部分の重複端部領域は、融着密封域が均質な密封域を含むように可塑化されることによって、互いに融着されてもよい。
カプセルは、第1および第2カプセル部分の開放端部を覆って配置されることによって追加の物質を内部に保持することができる追加のチャンバを画定するエンドキャップを含んでもよい。
カプセルは、本発明の第1の局面に係る方法に従って製造されてもよい。
カプセルは、本発明の第2の局面に係る密封する方法に従って密封されてもよい。
本発明の第4の局面によれば、
物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように2つのカプセル部分の重複開放端部領域を密封するための密封装置であって、
カプセル部分のそれぞれは、開放端部および閉鎖端部を有し、
重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部は他方のカプセル部分内に配置され、
密封装置は、カプセル部分の重複開放端部領域を内部に受容するモールドキャビティを画定するモールドを含むヒートシールヘッドを含み、
ヒートシールヘッドは、重複開放端部領域の可塑化を引き起こすのに十分な熱を溶融接合プロセスで重複開放端部領域に加えるように動作可能であり、これにより、端部領域が部分的な相変化を受け、それによって、重複開放端部領域を融着させて円周方向の環状密封域を形成する、
前記密封装置が提供される。
2つのカプセル部分はゼラチン製であってもよい。
ヒートシールヘッドのモールドキャビティは円周溝の形態であってもよい。
モールドは、内側成形壁、外側成形壁、および内側成形壁と外側成形壁の間に延びる端部成形壁を画定してもよく、カプセル部分の重複開放端部領域の内側および外側に熱を加えて融着密封域を形成するために、内側成形壁は、カプセル部分の重複開放端部領域の内側に接触し、外側成形壁は、カプセル部分の重複開放端部領域の外側に接触する。
外側成形壁は、重複開放端部領域の外側に対して斜めに延びる成形面を画定し、それによって、重複端部領域が内方へ湾曲され、これにより、融着密封域がその外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっているテーパ構成が融着密封域に提供されてもよい。
密封装置は、本発明の第3の局面に従って、カプセルの第1および第2カプセル部分の重複端部領域を密封するように構成されてもよい。
添付の図面を参照しかつ添付の図面に示すように発明の非限定的な例を挙げて、本発明のさらなる特徴を以下に記載する。
図1は、物質を気密隔離状態で保持するためのチャンバを画定する、本発明に係る可食ゼラチンカプセルの2つのカプセル部分の側断面図の概略図を示す。 図2は、カプセル部分の開放端部を塞ぎ、これによって、第2の物質を気密隔離状態で保持するための第2のチャンバを画定するエンドキャップを含む、図1のゼラチンカプセル部分を示す。 図2Aは図2の細部Aの拡大側断面図を示す。 図3は、本発明に係る密封装置のヒートシールヘッドの側断面図と、開放端部がヒートシールヘッドのモールドキャビティに入る前に面一に並べられたカプセルの開放端部領域の部分側断面図とを示す。 図4は、カプセルがヒートシールヘッドのモールドキャビティにさら深く収容された後の図3のヒートシールヘッドおよびカプセルの側断面図を示す。 図5は、図4の細部Bの拡大側断面図を示す。 図6A〜6Cは、図3のカプセルの重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて融着密封域を形成するために融着される様式を連続的に図示した、図3のヒートシールヘッドと、内側および外側カプセル部分の端部が互いに面一に並べられたカプセル部分の重複端部領域との側断面図を示し;図6Dは、図6Cに示されるカプセル部分の融着開放端部領域の部分側断面図を示す。 図7A〜7Cは、融着密封域がカプセル部分の開放端部領域にて形成される様式を連続的に図示した、図3のヒートシールヘッドと、ダイヤフラムの端部がカプセル本体の端部よりも突出したカプセル部分の重複開放端部領域との側断面図を示し;図7Dは、図7Cに示されるカプセル部分の融着開放端部領域の部分側断面図を示す。 図8A〜8Cは、融着密封域がカプセル部分の開放端部領域にて形成される様式を連続的に図示した、図3のヒートシールヘッドと、カプセル本体の端部がダイヤフラムの端部よりも突出したカプセル部分の重複開放端部領域との側断面図を示し;図8Dは、図8Cに示されるカプセル部分の融着開放端部領域の部分側断面図を示す。 図9は、カプセル部分の壁が内方へ曲がる様式を図示した、図6に示すカプセル部分の重複開口端部領域の拡大部分側断面図を示す。 図10は、開放端部領域に作用する横力の方向を図示した、カプセル部分の重複開放端部領域の上端部領域の拡大部分側断面図を示す。 図10Aは、図10の細部Cを示す。
発明の詳細な説明
図面を参照すると、本発明に係る可食カプセルは通常は参照番号10で表される。カプセル10は、可撓性の可食ゼラチンのカプセル本体12の形態をした第1カプセル部分と、カプセル本体12およびエンドキャップ16内に配置された、可撓性の可食ゼラチンのダイヤフラム14の形態をした第2カプセル部分とを含む。第1および第2カプセル部分のゼラチンは溶融接合可能である。特定の例では、第1および第2カプセル部分は、動物の結合組織、骨および/または豚皮から得られるコラーゲンの加水分解によって得られるハードゼラチン材料製であってもよく、グリセロールなどの可塑剤を含んでもよい。
カプセル本体12は、ドーム形の閉鎖端部18と、開放端部20と、端部18、20の間に延びる円筒形の側壁22とを有する。ダイヤフラム14は、ドーム形の閉鎖端部24と、開放端部26とを有し、閉鎖および開放端部24、26の間に延びる円筒状の側壁28を含む。エンドキャップ16は、ドーム形の閉鎖端部30と、開放端部32とを有し、閉鎖および開放端部30、32の間に延びる円筒状の側壁34を含む。コンパートメントC1は、その内部に物質S1を保持するためにカプセル本体12とダイヤフラム14とによって画定される一方で、コンパートメントC2は、その内部に第2物質S2を保持するためにダイヤフラム14とエンドキャップ16とによって画定される。
カプセル本体12およびダイヤフラム14それぞれの側壁22および28の開放端部領域は互いに重複しかつ隣接している。さらに、エンドキャップおよびカプセル本体12それぞれの側壁34および22の端部領域は互いに重複しかつ隣接している。よって、側壁22および28ならびに側壁34および22の重複領域は互いに接触している。
物質S1は、チャンバC1内部に気密隔離状態で保持される必要がある。カプセル本体12およびダイヤフラム14それぞれの壁22および28の重複開放端部領域間の接触は壁と壁との間にある程度の密封を提供するが、これは、ダイヤフラムおよびカプセル本体の間に安定した気密シールを提供するには不十分である。そのため、カプセル本体12およびダイヤフラム14それぞれの壁22および28の重複開放端部領域は、円周方向に融着した均質な密封域36を形成するように溶融接合プロセスで互いに融着される。融着密封域36は、円周方向にテーパ状の外面36.1を画定するように、その外側から密封バンドの自由端部に向かって内方へテーパ状になっている。よって、エンドキャップ16の側壁34は、カプセル本体の側壁22の外側と重複するように、カプセル本体12およびダイヤフラム14の開放端部にある融着密封域に押し被される。
図面の図4〜6を参照すると、本発明に係るゼラチンカプセル10を製造する方法が示されている。方法は、カプセル本体12およびダイヤフラム14を準備する工程を含む。カプセル本体は、気密隔離状態で保持される必要がある物質S1で部分的に充填されている。次いで、ダイヤフラムの閉鎖端部24は、開放端部20および26が互いに面一に並ぶまでダイヤフラムの側壁28がカプセル本体の側壁22と重複接触するように、カプセル本体の開放端部20に挿入される。
カプセル本体12およびダイヤフラム14の重複開放端部領域は、開放端部領域が部分的な相変化を受けるように溶融接合プロセスで可塑化される。次いで、可塑化された重複端部領域は、融着密封領域36を形成するように融着される。ゼラチンカプセルを製造する方法では、カプセル本体22およびダイヤフラム28の重複開放端部領域を融着しかつ形成するために、ヒートシールヘッド40を含む密封装置が用いられる。ヒートシールヘッドは、内部にカプセル本体22およびダイヤフラム28の重複端部領域が収容されかつ成形されるモールドキャビティ44を画定するモールド42を含む。より具体的には、ヒートシールヘッドのモールドキャビティは環状溝の形態である。モールド42は、内側成形壁46、外側成形壁48、および内側成形壁と外側成形壁の間に延びる端部成形壁50を画定する。内側成形壁46は、ダイヤフラム28の重複開放端部領域の内側に接触しかつこれを成形する一方で、外側成形壁48は、カプセル本体の重複開放端部領域の外側に接触する。端部成形壁50は、断面で見ると内側成形壁46に対して直角に延びる一方で、外側成形壁42は、断面で見ると端部成形壁50に対して斜めに延びる成形面を画定して、外側成形壁と端部壁との間に鈍角を画定する。
図面の図6A〜6Cを参照すると、カプセル本体およびダイヤフラムそれぞれの重複端部領域が溶融接着法で融着され、融着した円周方向の密封バンド36を壁22、28の開放端部領域に形成するように成形される様式が図示されている。壁22、28の重複端部領域はモールドキャビティ内部に収容される。ヒートシールヘッドは、端部領域が部分的な相変化を受けるように端部領域が可塑化されかつ成形される温度まで重複開放端部領域を加熱する。可塑化された端部領域は、図面ではより濃い色で示されている。カプセル本体およびダイヤフラムの重複端部領域がモールドキャビティのより内部に収容されるにつれて、端部領域の可塑化された材料がモールドキャビティに完全に充満するまで端部領域のさらなる可塑化が起き、その過程でモールドが密封バンド36を形成する。その後、可塑化された材料を冷却させて、ダイヤフラムおよびカプセル本体の融着端部の縁を画定する均質な融着環状密封バンドが形成される。得られる融着密封域36を図6Dに示す。
カプセル10は、ダイヤフラム14がカプセル本体の開放端部に挿入された状態で、カプセル本体12のバッチがトレイに安定的に支持されるバッチプロセスで製造される。ヘッドシールヘッド40は、ダイヤフラムおよびカプセル本体の重複開放端部領域まで降下される。シールヘッドがダイヤフラムおよびカプセル本体の端部領域まで降下するにつれて、カプセル本体の壁22の外側がまず外側成形壁48と接触して、ヒートシールヘッドからカプセル本体に熱が伝達されて可塑化プロセスが開始する。ヒートシールヘッドがダイヤフラムおよびカプセル本体の重複端部領域へと降下するにつれて、ヒートシールヘッドが降下するのにあわせて壁28の構造的完全性を維持するようにダイヤフラム14の壁28の外側と内側成形壁46との間に名目上のクリアランス28が維持される。本発明の別の態様では、ヒートシールヘッドは異なる加熱域を有してもよく、壁22よりも壁28の温度が低くなるようにより低い温度域が内側成形壁に近接して配置される。
ヒートシールヘッドをダイヤフラムおよびカプセル本体の重複開放端部領域まで降下させることで、ヒートシールヘッドのうちの傾斜した外側成形壁48がカプセル本体の壁22に横力を加え、ダイヤフラムの壁28に向けて図9、10および10Aに示すように壁22を内方へ湾曲させる(矢印Pで示す)。ヒートシールヘッドからの熱伝達によるカプセル本体およびダイヤフラムの軟化と併せて横力が壁22および28の内方湾曲を引き起こし、結果として壁22および28の幅がそれらの端部領域では比較的狭くなる。このように、カプセル本体のうちの軟化した壁22の一部がダイヤフラムの壁28を越えて延び、これによってダイヤフラムとカプセル本体との間での軸線方向の相対移動が制限され、かつダイヤフラムおよびカプセル本体それぞれの壁28および22の間に強力な結合を提供する。傾斜した外側成形壁48との接触が図10に示すように約13°の角度までの壁22および28のずれを引き起こす。
壁22および28の開放端部領域の融着は、ヒートシールヘッドからの熱伝達による端部領域の可塑化により達成される。これは、材料を柔軟性および展性にさせる固体結晶から液体へのゼラチンの部分的な相変化によって、達成される。ヒートシールヘッドが降下するにつれて熱が壁22に伝達され、そこから壁28まで内方へ広がる。ヒートシールヘッドからの熱伝達は壁を通して広がり続け、2つの壁22および28をゼラチンの部分的相変化に典型的な均一な可塑化状態で融合させる。
図7A〜7Cを参照すると、壁28の端部26が壁22の端部20よりも突出したカプセル本体およびダイヤフラムそれぞれの重複端部領域22、28が融着されかつ成形される様式。融着プロセスは図6A〜6Cに示されたものと同じであり、得られる融着した密封ボンド36を図7Dに示す。
図8A〜8Cを参照すると、壁22の端部20が壁28の端部26よりも突出したカプセル本体およびダイヤフラムそれぞれの重複端部領域22、28が融着されかつ成形される様式。融着プロセスは図6A〜6Cに示されたものと同じであり、得られる融着した密封ボンド36を図8Dに示す。
融着した密封ボンドはチャンバC1のための安定した頑丈で効果的な気密シールを形成し、これによって確実に物質S1が気密隔離状態で保持される。円周方向に延びるテーパ状の外面36.1は、カプセル本体をエンドキャップ16でキャッピングする際にカプセル本体のより容易な変位を可能にする面取り部を提供する。
ダイヤフラムおよびカプセル本体の重複開放端部領域の融着は重複端部領域間に強力な結合を提供し、ダイヤフラムおよびカプセル本体の間の相対移動を防止し、これによって、特に周囲の温度または圧力条件が変化し得るかまたは外からの物理的な力がカプセルに及ぶ状況において、確実にチャンバC1の容量が一定に保たれる。カプセル部分の重複端部領域のうちの端部領域上側の内方への湾曲はカプセル本体に対するダイヤフラムの軸線方向の変位を制限する。
上に記載の融着プロセスは、ダイヤフラムおよびカプセル本体の重複端部領域の均質な融着をも提供し、融着したカプセル本体およびダイヤフラムの縁を画定する寸法精度が高く均一な融着密封域をもたらす。
この寸法精度および均一性は、乾式充填およびリキャッピング機器向けの業界標準要件に適合するキャッピングクリアランスの公差を確実に遵守するために重要である。円周方向の寸法公差が0.01であるカプセル本体をリキャッピングするためには0.03mmの隙間(clearance gap)が典型的には必要である。
密封装置は、本発明の第3の局面に従って、カプセルの第1および第2カプセル部分の重複端部領域を密封するように構成されてもよい。
[本発明1001]
気密隔離状態で保持する必要がある物質を保持するための可食カプセルを製造する方法であって、
閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第1可食カプセル部分を準備する工程;
閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第2可食カプセル部分を準備する工程;
気密隔離状態で保持する必要がある物質を、第1カプセル部分に少なくとも部分的に充填する工程;
第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分の閉鎖端部を、第1カプセル部分の開放端部に挿入する工程;および
第1および第2カプセル部分の端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、溶融接合プロセスで接合する工程
含む、前記方法。
[本発明1002]
溶融接合プロセスが、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含む、本発明1001の方法。
[本発明1003]
第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を、内方へ湾曲させる工程を含む、本発明1001または1002の方法。
[本発明1004]
第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差し、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される、本発明1003の方法。
[本発明1005]
可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含む、本発明1003または1004の方法。
[本発明1006]
カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲が、融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように重複開放端部領域を内方へ湾曲した構成に成形することによって、前記成形工程時に達成される、本発明1005の方法。
[本発明1007]
重複開放端部領域の可塑化が、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成される、本発明1006の方法。
[本発明1008]
ヒートシールヘッドが、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含む、本発明1007の方法。
[本発明1009]
第1および第2カプセル部分が、可食ゼラチンベースの材料を含む溶融接合可能材料のものである、本発明1001〜1008のいずれかの方法。
[本発明1010]
物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように、2つの可食カプセル部分の重複開放端部領域を密封する方法であって、
カプセル部分のそれぞれが、開放端部および閉鎖端部を有し、
カプセル部分の重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部が他方のカプセル部分内に配置され、
該方法が、開放端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、カプセル部分の重複開放端部領域を溶融接合プロセスで接合する工程を含む、前記方法。
[本発明1011]
第1および第2カプセル部分がゼラチン製である、本発明1010の方法。
[本発明1012]
溶融接合プロセスが、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含む、本発明1010または1011の方法。
[本発明1013]
第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を、内方へ湾曲させる工程を含む、本発明1010〜1012のいずれかの方法。
[本発明1014]
第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差され、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される、本発明1013の方法。
[本発明1015]
可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含む、本発明1013または1014の方法。
[本発明1016]
カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲が前記成形工程時に達成され、
融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように、重複領域が内方へ湾曲した構成に成形される、本発明1015の方法。
[本発明1017]
重複開放端部領域の可塑化が、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成される、本発明1016の方法。
[本発明1018]
ヒートシールヘッドが、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含む、本発明1017の方法。
[本発明1019]
閉鎖端部および開放端部を有する、第1可食カプセル部分と、
閉鎖端部および開放端部を有する、第2可食カプセル部分と
を含む、可食カプセルであって、
その内部で物質が気密隔離状態で保持されるチャンバを画定するように第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分が第1カプセル部分内に配置され、
該カプセルが、第1および第2カプセル部分の重複開口端部領域が円周方向の融着密封域を形成するように互いに融着されることを特徴とする、前記可食カプセル。
[本発明1020]
第1および第2カプセル部分が可撓性ゼラチン製である、本発明1019のカプセル。
[本発明1021]
融着密封域が、その外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっている、本発明1019または本発明1020のカプセル。
[本発明1022]
第1および第2カプセル部分の重複端部領域が、融着密封域が均質な密封域を含むように可塑化されることによって互いに融着されている、本発明1019〜1021のいずれかのカプセル。
[本発明1023]
第1および第2カプセル部分の開放端部を覆って配置されることによって追加の物質を内部に保持することができる追加のチャンバを画定するエンドキャップ
を含む、本発明1022のカプセル。
[本発明1024]
本発明1001〜1008のいずれかの方法に従って製造された、本発明1019〜1023のいずれかのカプセル。
[本発明1025]
本発明1010〜1018のいずれかの密封する方法に従って密封された、本発明1019〜1023のいずれかのカプセル。
[本発明1026]
物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように2つの可食カプセル部分の重複開放端部領域を密封するための密封装置であって、
カプセル部分のそれぞれが、開放端部および閉鎖端部を有し、
重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部が他方のカプセル部分内に配置され、
密封装置が、カプセル部分の重複開放端部領域を内部に受容するモールドキャビティを画定するモールドを含むヒートシールヘッドを含み、
ヒートシールヘッドが、重複開放端部領域の可塑化を引き起こすのに十分な熱を溶融接合プロセスで重複開放端部領域に加えるように動作可能であり、これにより、端部領域が部分的な相変化を受け、それによって、重複開放端部領域を融着させて円周方向の環状密封域を形成する、
前記密封装置。
[本発明1027]
2つのカプセル部分がゼラチン製である、本発明1026の密封装置。
[本発明1028]
ヒートシールヘッドのモールドキャビティが円周溝の形態である、本発明1026または1027の密封装置。
[本発明1029]
モールドが、内側成形壁、外側成形壁、および内側成形壁と外側成形壁の間に延びる端部成形壁を画定し、
カプセル部分の重複開放端部領域の内側および外側に熱を加えて融着密封域を形成するために、内側成形壁が、カプセル部分の重複開放端部領域の内側に接触し、外側成形壁が、カプセル部分の重複開放端部領域の外側に接触する、
本発明1028の密封装置。
[本発明1030]
外側成形壁が重複開放端部領域の外側に対して斜めに延びる成形面を画定し、それによって、重複端部領域が内方へ湾曲され、これにより、融着密封域がその外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっているテーパ構成が融着密封域に提供される、本発明1029の密封装置。
[本発明1031]
本発明1019〜1023のいずれかのカプセルの第1および第2カプセル部分の重複端部領域を密封するように構成されている、本発明1026〜1030のいずれかの密封装置。

Claims (31)

  1. 気密隔離状態で保持する必要がある物質を保持するための可食カプセルを製造する方法であって、
    閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第1可食カプセル部分を準備する工程;
    閉鎖端部および反対側の開放端部を有する、第2可食カプセル部分を準備する工程;
    気密隔離状態で保持する必要がある物質を、第1カプセル部分に少なくとも部分的に充填する工程;
    第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分の閉鎖端部を、第1カプセル部分の開放端部に挿入する工程;および
    第1および第2カプセル部分の端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、溶融接合プロセスで接合する工程
    含む、前記方法。
  2. 溶融接合プロセスが、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含む、請求項1記載の方法。
  3. 第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を、内方へ湾曲させる工程を含む、請求項1または2記載の方法。
  4. 第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差し、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される、請求項3記載の方法。
  5. 可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含む、請求項3または4記載の方法。
  6. カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲が、融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように重複開放端部領域を内方へ湾曲した構成に成形することによって、前記成形工程時に達成される、請求項5記載の方法。
  7. 重複開放端部領域の可塑化が、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成される、請求項6記載の方法。
  8. ヒートシールヘッドが、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含む、請求項7記載の方法。
  9. 第1および第2カプセル部分が、可食ゼラチンベースの材料を含む溶融接合可能材料のものである、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように、2つの可食カプセル部分の重複開放端部領域を密封する方法であって、
    カプセル部分のそれぞれが、開放端部および閉鎖端部を有し、
    カプセル部分の重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部が他方のカプセル部分内に配置され、
    該方法が、開放端部領域が部分的な相変化を受けて第1および第2カプセル部分間に融着気密シールを形成するように、カプセル部分の重複開放端部領域を溶融接合プロセスで接合する工程を含む、前記方法。
  11. 第1および第2カプセル部分がゼラチン製である、請求項10記載の方法。
  12. 溶融接合プロセスが、重複開放端部領域に熱を加えることおよび/または重複端部領域をマイクロ波、ラジオ周波もしくは超音波振動エネルギーのうちの1つに供することによって、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域を、該端部領域が部分的な相変化を受けるように可塑化する工程を含む、請求項10または11記載の方法。
  13. 第1および第2カプセル部分の可塑化された重複開放端部領域を、内方へ湾曲させる工程を含む、請求項10〜12のいずれか一項記載の方法。
  14. 第1カプセル部分の壁の一部が第2カプセル部分の壁の一部を越えて内方へ延びるように第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域が開放端部領域の円周に沿って内方へ湾曲され、これにより、第1カプセル部分の壁が第2カプセル部分の壁と交差され、それによって、カプセル部分の互いに対する軸線方向の移動が制限される、請求項13記載の方法。
  15. 可塑化された重複開放端部領域がカプセル部分の開放端部領域にて環状の融着密封域を形成するように成形される成形工程を含む、請求項13または14記載の方法。
  16. カプセル部分の開放端部領域の内方湾曲が前記成形工程時に達成され、
    融着密封域がその外側から内方へテーパ状になるように、重複領域が内方へ湾曲した構成に成形される、請求項15記載の方法。
  17. 重複開放端部領域の可塑化が、第1および第2カプセル部分の重複開放端部領域にヒートシールヘッドを適用することで重複開放端部領域が可塑化されることによって、達成される、請求項16記載の方法。
  18. ヒートシールヘッドが、前記成形工程時に可塑化された重複端部領域を成形するためのモールドを含む、請求項17記載の方法。
  19. 閉鎖端部および開放端部を有する、第1可食カプセル部分と、
    閉鎖端部および開放端部を有する、第2可食カプセル部分と
    を含む、可食カプセルであって、
    その内部で物質が気密隔離状態で保持されるチャンバを画定するように第2カプセル部分のある領域が第1カプセル部分のある領域と重複接触するように、第2カプセル部分が第1カプセル部分内に配置され、
    該カプセルが、第1および第2カプセル部分の重複開口端部領域が円周方向の融着密封域を形成するように互いに融着されることを特徴とする、前記可食カプセル。
  20. 第1および第2カプセル部分が可撓性ゼラチン製である、請求項19記載のカプセル。
  21. 融着密封域が、その外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっている、請求項19または請求項20記載のカプセル。
  22. 第1および第2カプセル部分の重複端部領域が、融着密封域が均質な密封域を含むように可塑化されることによって互いに融着されている、請求項19〜21のいずれか一項記載のカプセル。
  23. 第1および第2カプセル部分の開放端部を覆って配置されることによって追加の物質を内部に保持することができる追加のチャンバを画定するエンドキャップ
    を含む、請求項22記載のカプセル。
  24. 請求項1〜8のいずれか一項記載の方法に従って製造された、請求項19〜23のいずれか一項記載のカプセル。
  25. 請求項10〜18のいずれか一項記載の密封する方法に従って密封された、請求項19〜23のいずれか一項記載のカプセル。
  26. 物質が気密隔離状態で保持される密封チャンバを形成するように2つの可食カプセル部分の重複開放端部領域を密封するための密封装置であって、
    カプセル部分のそれぞれが、開放端部および閉鎖端部を有し、
    重複開放端部領域が接触するように、一方のカプセル部分の閉鎖端部が他方のカプセル部分内に配置され、
    密封装置が、カプセル部分の重複開放端部領域を内部に受容するモールドキャビティを画定するモールドを含むヒートシールヘッドを含み、
    ヒートシールヘッドが、重複開放端部領域の可塑化を引き起こすのに十分な熱を溶融接合プロセスで重複開放端部領域に加えるように動作可能であり、これにより、端部領域が部分的な相変化を受け、それによって、重複開放端部領域を融着させて円周方向の環状密封域を形成する、
    前記密封装置。
  27. 2つのカプセル部分がゼラチン製である、請求項26記載の密封装置。
  28. ヒートシールヘッドのモールドキャビティが円周溝の形態である、請求項26または27記載の密封装置。
  29. モールドが、内側成形壁、外側成形壁、および内側成形壁と外側成形壁の間に延びる端部成形壁を画定し、
    カプセル部分の重複開放端部領域の内側および外側に熱を加えて融着密封域を形成するために、内側成形壁が、カプセル部分の重複開放端部領域の内側に接触し、外側成形壁が、カプセル部分の重複開放端部領域の外側に接触する、
    請求項28記載の密封装置。
  30. 外側成形壁が重複開放端部領域の外側に対して斜めに延びる成形面を画定し、それによって、重複端部領域が内方へ湾曲され、これにより、融着密封域がその外側から融着密封域の自由端部に向かって内方へテーパ状になっているテーパ構成が融着密封域に提供される、請求項29記載の密封装置。
  31. 請求項19〜23のいずれか一項記載のカプセルの第1および第2カプセル部分の重複端部領域を密封するように構成されている、請求項26〜30のいずれか一項記載の密封装置。
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