JP2019533561A - バッグの製造方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

バッグの製造方法及びシステムを開示する。本発明に係る方法は、再生用繊維性ベッドリネン、例えば、廃棄されたシーツを準備するステップと、バッグの形状に合わせて再生用繊維性ベッドリネンを切断するステップと、バッグの形状に合わせて再生用繊維性ベッドリネンを縫合わせるステップ、とを備える。本発明に係る方法及びシステムが、再生用繊維性ベッドリネンを加湿、プレス、供給及び乾燥させるようマングル及びカッターの複合機を用いて、再生用繊維性ベッドリネンが複数のピースとなるように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成する。再生用繊維性ベッドリネンを備え、本発明に係る方法及びシステムにより製造されるバッグを開示する。【選択図】図1

Description

本発明は、バッグ、複数のバッグの製造方法、再生用(廃棄された)繊維性ベッドリネンの利用及びこれらのバッグを製造するシステムに関する。特に、本発明は、再生用繊維性ベッドリネンを用いて複数のバッグを製造する方法に関する。本発明は、返却システム及び方法におけるバッグの使用に関する。
近年、環境にやさしいバッグへの関心が高まっている。このようなバッグは、産業界及び日常生活で使用するものとして広く需要がある。しかしながら、バッグが環境にやさしく、再利用され、確実に使用可能なものとするには問題が生じる。
環境にやさしいバッグを製造することは、挑戦的な課題である。材料の選択は難しく、多くの要素を考慮しなければならない。材料は、バッグを製造するのに適したもの、例えば、頑丈で耐久性に優れたものでなければならない。しかしながら、同時に、再利用した材料を用いることが好ましい。最終的には、バッグの材料は、産業界及び個人の使用者が、手に提げて日常的に使用できるものでなければならない。
更なる問題は、実用的かつ実生活において使用可能な解決方法をどのように提供するかである。更に、これを達成するためにどのようにして、費用効果が高く、できる限り信頼性の高い方法を実現できるかという問題がある。本発明は、上述した1つ以上の問題を解決するために提供されるものである。
本発明の課題は、複数のバッグを製造するための方法及びシステムを提供することである。このような課題は、独立請求項に記載する特徴により達成することができる。更なる改良点は、従属請求項に記載した通りである。
一実施形態において、複数のバッグを製造する方法を開示する。この方法は、以下のステップ、すなわち、再生用繊維性ベッドリネンを準備するステップAと、再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースに切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するステップBと、バッグの形状に合わせて各ピースを縫合わせるステップC、とを備える。ステップAにおいて使用する再生用繊維性ベッドリネンは、ベッドリネンとして使用もはやできなくなった、1つ以上の以下の材料、掛け布団カバー、シーツ、枕カバー、例えば、廃棄された繊維性ベッドリネンであってもよい。
本明細書に開示するあらゆる実施形態と組み合わせることが可能な一実施形態において、繊維性ベッドリネンは、再生用繊維性ベッドリネンである。再生用ベッドリネンは、供給者(ホテル・チェーン事業者、クリーニング業者等)が使用し、廃棄すべきと判断したベッドリネンを指す。従って、再生用ベッドリネンは、古く、使い古され、ベッドリネンとしてもはや使用不可能であるため、廃棄されるベッドリネンである。再生用ベッドリネンは、例えば、物理的な損傷及び/又は除去不可能な汚れを有するベッドリネンである。再生用ベッドリネンは、例えば、100回以上、150回以上又は200回以上洗濯されたベッドリネンである。再生用ベッドリネンは、ベッドリネンとしてもはや使用不可能であるため、廃棄されるベッドリネンである。バッグの製造用に再生用ベッドリネンを用いることは、既製の布地を使用することとなるため環境に非常にやさしい。すなわち、バッグを製造するための新しい布地を必要としない。既製の布地を使用せずに新しい布地を使用することは自然に悪影響を与える。好適には、再生用繊維性ベッドリネンは、標準寸法のベッドシーツ等のシーツである。好適には、再生用ベッドリネンは、綿とポリエステルを組み合わせて形成される布地である。例えば、約50%を綿、約50%をポリエステルとして組み合わせて構成することができる。少なくとも30%のポリエステル、残りを綿として組み合わせることで、ポリエステルの含有量により、非常に頑丈なバッグを製造することができる。
一実施形態において、本発明に係る方法は、再生用繊維性ベッドリネンを加湿、プレス、供給及び乾燥させるようマングル及びカッターの複合機を用いて、再生用繊維性ベッドリネンが複数のピースとなるように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するステップを更に備える。該方法はこの順序で行われることが好ましい。
一実施形態において、各ピースは、再生用繊維性ベッドリネンから切り取られた、連続する一枚の(固形)ピースである。
一実施形態において、本発明に係る方法は、ステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツ、すなわち、2つの長辺及び2つの短辺を備える標準寸法の掛け布団カバー又はシーツを用い、少なくともステップBにおいて、手提げバッグとして製造されるバッグの製造過程において、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの2つの長辺を3カ所にて切断し、これら3つの切断方向が2つの短辺と平行となるように構成し、あるいは、少なくともステップBにおいて、布カバーから製造されるバッグの製造過程において、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの第1切断線が、2つの長辺を横断し、2つの短辺に対して平行であって、第2切断線が2つの短辺を横断し、2つの長辺に対して平行となるように切断する。
一実施形態において、本発明に係る方法は、再生用繊維性ベッドリネンを2重に用いて、掛け布団カバーの2層をバッグの各側部とすることにより、バッグを強化するステップを更に備える。一実施形態において、本明細書に開示するあらゆる実施形態を用いる前に、絶縁材の層を再生用繊維性ベッドリネンに配置することができる。
一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグにハンドルを取り付けるステップ、及び/又はバッグの外面の片面又は両面に装飾又はプリントを施すステップ、及び/又はバッグの片面又は両面に、該バッグを保持するため又は衣類ハンガー用のホールを更に形成するステップ、及び/又はバッグが1つ以上のボトル用の四角形又は円形のポケットを形成するステップ、及び/又はステップCにて、ステップBにおける切断部の少なくとも一部に沿って縫合わせを行うステップ、とを備える。
一実施形態において、複数のバッグを独自に、又は上述したいずれかの実施形態に記載の方法により複数のバッグを製造するシステムを開示する。当該実施形態は、方法としても特許請求し得るものである。当該システムは、マングル及び切断機カッターの複合機を備え、該マングル及び切断機カッターの複合機は、再生用繊維性ベッドリネンを加湿し、再生用繊維性ベッドリネンをプレス及び供給し、再生用繊維性ベッドリネンを乾燥させ、再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースとするように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するように構成されている。該方法はこの順序で行われることが好ましい。
一実施形態において、本発明に係るシステムは、コンピュータ制御又は機械的に自動化されたミシンを備え、該ミシンにより複数の縫合線をつけ、再生用繊維性ベッドリネンから切り取られたピースを縫合わせることでバッグを製造する。
一実施形態において、ミシンは、4つの直線の縫合線、すなわち、バッグの底部を縫合わせる第1ライン、2つのハンドルをそれぞれ縫合わせる第2及び第3ライン、並びにバッグの側面を縫合わせる第4ラインを備え、好適には、第4ラインを最初に縫合わせる。第4ラインを最初に形成し、続いて、第1〜第3ラインを形成してもよい。
一実施形態において、縫合線が直線状であり、バッグの底部を縫合わせる第1ラインが、2つのハンドルを縫合わせる第2及び第3ラインよりも長く、第1ラインの縫合線は底面端部にあり、第2及び第3ラインの縫合線が、ハンドルを持って運搬する際にバッグの上端部にあり、第4ラインがバッグの側部を縫合わせると共に上部及び底面端部間にて少なくとも部分的に伸張する。
一実施形態において、乾燥させるステップは、再生用繊維性ベッドリネンにプリントを施すことを備える。一実施形態において、マングル及びカッターの複合機は、再生用繊維性ベッドリネンにプリントを施すような構成を更に備える。
一実施形態において、再生用繊維性ベッドリネンを備えるバッグは、上述したいずれかの実施形態及び/又は特許請求の範囲に記載の方法又はシステムにより製造される。このバッグは、手提げ用バッグ、衣類用バッグ、ボトル用バッグであってもよい。
一実施形態において、バッグが2つのハンドル(115)、前面(110)及び背面(120)を備え、バッグが、その底部に沿って縫合線(130)を備え、縫合線(130)が直線を形成し、バッグの一端、すなわちバッグの底部にて前面(110)及び背面(120)を縫合わせ、もう一方の端部であるバッグの上部が、ハンドル(115)及び各ハンドルにそれぞれ縫合線(131, 132)を備え、各ハンドルの縫合線(131, 132)が直線を形成し、前面(110)及び背面(120)をバッグのもう一方の端部、すなわち運搬時におけるバッグの上部にて縫合わせ、前面(110)及び背面(120)に一側面に沿って折目(105)を設け、もう一方の面(133)に沿って縫合わせ、バッグの端部からハンドル(115)の始点に向かって折目(105)及び縫合線(113)が伸張し、前面(110)及び背面(120)の上部中心部(117)が接触する。
一実施形態において、返却方法又はシステムであって、繊維性バッグ、特に上述した請求項のいずれか一項に記載の繊維性バッグを備え、繊維性バッグを、物との引き換えに所有者から使用者に与えるステップXと、使用者が繊維性バッグを使用した後に、所有者に物との引き換えにバッグを戻すステップYと、繊維性バッグを洗濯し、ステップXにループ的に戻すステップZと、を備える方法。
一実施形態において、本発明に係る方法は、手提げバッグとして製造されるバッグの製造過程の少なくともステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツ、すなわち、2つの長辺及び2つの短辺を備える標準寸法の掛け布団カバー又はシーツを用い、ステップBにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの2つの長辺を3カ所にて切断し、これら3つの切断方向が2つの短辺と平行となるように構成される。
一実施形態において、本発明に係る方法は、衣類カバー(スーツ用又は衣類用カバー)として製造されるバッグの製造過程の少なくともステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツ、すなわち、2つの長辺及び2つの短辺を備える標準寸法の掛け布団カバー又はシーツを用い、ステップBにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの第1切断線が、2つの長辺を横断し、2つの短辺に対して平行であって、第2切断線が2つの短辺を横断し、2つの長辺に対して平行となるように切断する。
一実施形態において、本発明に係る方法は、ステップCにて、ステップBにおける切断部の少なくとも一部に沿って縫合わせを行うステップを更に備え得る。一実施形態において、本発明に係る方法は、繊維性ベッドリネンを2重に用いて、繊維性ベッドリネンの2層をバッグの各側部とすることにより、バッグを強化することを更に備える。一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグにハンドルを取り付けるステップを備える。一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグの外面の片面又は両面に装飾又はプリントを施すステップを更に備える。一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグの片面又は両面に、該バッグを保持するため又は衣類ハンガー用のホールを更に形成するステップを更に備える。一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグが1つ以上のボトル用の四角形又は円形ポケット、あるいは、チューブを形成するステップを更に備える。
一実施形態は、繊維性ベッドリネン及び縫合線の一部を備え、又はそれらから構成されるバッグを開示している。縫合線は、繊維性ベッドリネンの一部、並びに部分追加的な縫合線の一部を構成する。
一実施形態において、2つの側面の一部、あるいは、掛け布団カバー又はシーツの層、並びに縫合線を備えるバッグが開示されている。縫合線は、掛け布団カバー又はシーツの一部の縫合線、並びに追加的な一部の縫合線を含む。
一実施形態において、バッグは、手提げバッグであってもよく、繊維性ベッドリネンの2カ所を縫合わせることで、3つの側面を繋ぎ合わせ、第4側部を開口部とする。一実施形態において、バッグは、衣類用バッグであってもよく、繊維性ベッドリネンの2カ所を、少なくとも2つの側部にて繋ぎ合わせる。一実施形態において、バッグは、ボトル用バッグであってもよく、1つ以上のボトル用の四角形又は円形ポケット、あるいは、チューブを備えていてもよい。
一実施形態において、バッグは、その各側部に少なくとも2層の繊維性ベッドリネンを備えることで、強化することができる。一実施形態において、バッグはハンドルを備えていてもよい。
一実施形態は、上述した実施形態に係る少なくとも1つのバッグを開示し、繊維性ベッドリネンは、追加的な縫合線を備え、直線状に切断されることで、本発明の方法に係る上述した任意の一実施形態に従う少なくとも1つの長方形のバッグを形成する。
一実施形態において、掛け布団カバー、シーツ又は枕カバーを1つ以上のバッグを製造するために用いる。一実施形態において、1つ以上のバッグは、手提げバッグ又は衣類用バッグである。
上述した少なくとも1つの実施形態は、先行技術の問題点及び不利な点に対する1つ以上の解決手段を提供する。本開示の技術的な他の利点は、後述する詳細な説明及び特許請求の範囲の記載により、当業者が明白に理解できるものである。本明細書に記載する多様な実施形態は、後述する利点の一部に過ぎない。いかなる利点も実施形態必須のものではない。本明細書に記載されたあらゆる実施形態は、本明細書に記載された他の実施形態と技術的に組み合わせることができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき、上述した一般的な記載及び後述する好適な実施形態の詳細な説明と共に添付図面を参照しながら詳述する。
繊維性ベッドリネンから製造されるバッグの例示的な一実施形態を示す略線図である。 繊維性ベッドリネンから製造される布バッグの例示的な一実施形態を示す略線図である。 バッグの例示的な一実施形態を示す略線図である。 バッグの例示的な一実施形態であって、図3の切断線A−Aに沿う断面図である。
一式の寝具用敷物、寝具は、マットレスをカバーするベッド用フラットシーツ又はボックスシーツ、掛け布団用フラットシーツ、ブランケット、キルト又は掛け布団、時には掛け布団用シーツに代えて、又は加えて使用可能な掛け布団カバー及び枕カバーと共に使用する多数の枕を備え得る。本発明の実施形態は、少なくとも1つのバッグを製造するための繊維性ベッドリネンを用い、特に1つ以上の掛け布団カバー、シーツ又は枕カバーを用いる。好適には、既に使用され、再利用され、中古である繊維性ベッドリネンを用いる。開示するあらゆる実施形態と組み合わせて使用可能な一実施形態において、繊維性ベッドリネンは、再利用される繊維性ベッドリネンである。再生用繊維性ベッドリネンは、供給者(ホテル・チェーン事業者、クリーニング業者等)が使用し、廃棄すべきと判断したベッドリネンを指す。従って、再生用繊維性ベッドリネンは、古く、使い古され、ベッドリネンとしてもはや使用不可能であるため、廃棄されるベッドリネンである。再生用繊維性ベッドリネンは、廃棄された繊維性ベッドリネンであってもよい。再生用繊維性ベッドリネンは、例えば、物理的な損傷及び/又は除去不可能な汚れを有するベッドリネンである。再生用繊維性ベッドリネンは、例えば、100回以上、150回以上、200回以上洗濯されたベッドリネンである。バッグの製造用に再生用繊維性ベッドリネンを用いることは、既製の布地を使用することとなるため環境に非常にやさしい。すなわち、バッグを製造するための新しい布地を必要としない。既製の布地ではなく、新しい布地を要することは自然に悪影響を与える。好適には、再生用繊維性ベッドリネンは、標準寸法のベッドシーツ等のシーツである。好適には、再生用繊維性ベッドリネンは、約50%が綿、約50%がポリエステルから構成される布地である。少なくとも30%のポリエステル、残りを綿として組み合わせることで、ポリエステルの含有量により非常に頑丈なバッグを製造することができる。繊維性ベッドリネン、例えば、掛け布団カバーを用いることで、先行技術における少なくとも複数の製造工程を除去する。すなわち、2つの材料片を探し出し、それらをバッグの2つの側面として組み合わせ、縫合わせるという工程を除去する。例えば、掛け布団カバー又は枕カバーは、バッグの製造に必要な既に整列された2面を有し、バッグを完成させるためにいくつかの側面を縫合わせることのみを要する。バッグは、例えば、スポーツ用バッグ、手提げ用バッグ、衣類用バッグ、ギフト用バッグ、靴用バッグ等であってもよい。手提げ用バッグは、例えば、雑貨品を家に持ち運ぶバッグであってもよい。手提げ用バッグは、例えば、買い物用バッグであってもよい。バッグには、写真又は文字が施されていてもよい。衣類用バッグは、衣類を収容するバッグであり、スーツ用バッグ又は衣類用バッグとも称される。
一実施形態において、本発明に係る方法は、再生用繊維性ベッドリネンを加湿、プレス、供給及び乾燥させるようマングル及びカッターの複合機を用いて、再生用繊維性ベッドリネンが複数のピースとなるように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成する。
一実施形態において、各ピースは、再生用繊維性ベッドリネンから切り取られた、連続する一枚の(固形)ピースである。
一実施形態において、本発明に係る方法は、ステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツ、すなわち、2つの長辺及び2つの短辺を備える標準寸法の掛け布団カバー又はシーツを用い、少なくともステップBにおいて、手提げバッグとして製造されるバッグの製造過程において、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの2つの長辺を3カ所にて切断し、これら3つの切断方向が2つの短辺と平行となるように構成し、あるいは、少なくともステップBにおいて、衣類用バッグとして製造されるバッグの製造過程において、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの第1切断線が、2つの長辺を横断し、2つの短辺に対して平行であって、第2切断線が2つの短辺を横断し、2つの長辺に対して平行となるように切断する。
一実施形態において、本発明に係る方法は、再生用繊維性ベッドリネンを2重に用いて、掛け布団カバーの2層をバッグの各側部とすることにより、バッグを強化することを更に備える。一実施形態において、本明細書に開示するあらゆる実施形態を用いる前に、絶縁材の層を再生用繊維性ベッドリネンに配置することができる。
一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグにハンドルを取り付けるステップ、及び/又はバッグの外面の片面又は両面に装飾又はプリントを施すステップ、及び/又はバッグの片面又は両面に、該バッグを保持するため又は衣類ハンガー用のホールを更に形成するステップ、及び/又はバッグが1つ以上のボトル用の四角形又は円形のポケットを形成するステップ、及び/又はステップCにて、ステップBにおける切断部の少なくとも一部に沿って縫合わせを行うステップ、とを備える。
一実施形態は、バッグを製造する方法を開示している。本発明に係る方法は、以下のステップを備え、ステップB及びCは、任意の順序で行うことができる。掛け布団カバー、シーツ又は枕カバー等の繊維性ベッドリネンを準備するステップAと、バッグの形状に合わせて繊維性ベッドリネンを縫合わせるCステップと、バッグの形状に合わせて繊維性ベッドリネンを切断するステップB、とを備える。繊維性ベッドリネンは、既に使用され、中古又は再利用される繊維性ベッドリネンであることが好ましい。図1は、掛け布団カバー10を一実施例として示している。掛け布団は標準寸法、例えば、135x200 cm又は150x200 cmを有するものであってもよい。切断線40を形成する前に縫合30を施してもよい。代替的に、切断線40を最初に形成した後に、縫合30を施すこともできる。掛け布団カバー10は、2つの層を備え、少なくとも該カバー10の3辺の周りを縫合わせている。バッグを製造するために掛け布団カバー10を用いる技術的な効果として、バッグの側部を形成する2つの層が既に調整されている点が挙げられる。更なる技術的な効果として、掛け布団カバーの既存の縫合線を、バッグの縫合に用いることができる点が挙げられる。例えば、図1に示すバッグを配置する場合、全てのバッグの底部は既に縫合わされている。中間部の4つのバッグのみがその両側にて縫合わせることを要し、掛け布団カバー10の短辺に配置される4つのバッグは1辺のみに縫合30を施すことを要する。例えば、代替的にシーツを用いる場合、図1に示すように、2つのシーツはそれぞれの上部が平坦となるように配置される。縫合及び切断は、同様の方法で行われる。例えば、代替的に枕カバーを用いる場合、バッグの寸法に合わせて同様の縫合及び切断を行う。
より詳細に図1を参照する。図1は、手提げ用バッグを製造する例示的な実施形態を開示している。一実施形態において、手提げ用バッグを製造する方法は、少なくとも以下のステップを備える。ステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー10又はシーツ10を用い、好適には、2つのシーツの上部が相互に整列した状態で標準寸法の掛け布団カバー10又はシーツ10が2つの長辺12及び2つの短辺14を備え、ステップBにおいて、標準寸法の掛け布団カバー10又はシーツ10の2つの長辺12を3カ所にて切断し、これら3つの切断部40が2つの短辺14と平行となる構成とする。切断部40は、直線状であることが好ましい。一方で、弧状の角部を備えるバッグを製造することもできる。
図2は、掛け布団カバー又はシーツから製造する衣類用バッグの例示的な製造方法を開示している。一実施形態において、衣類用カバーを製造する方法は、少なくとも以下のステップを備える。ステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー10又はシーツ10を用い、好適には、2つのシーツ10の上部が相互に整列した状態で、標準寸法の掛け布団カバー10又はシーツ10の第1切断線42が、2つの長辺12を横断し、2つの短辺12に対して平行であって、第2切断線44が2つの短辺12を横断し、2つの長辺14に対して平行となるように切断する。標準寸法の掛け布団カバーは、例えば、135-150x200 cmであることが好ましい。上述し、また図2に示すように、標準的な掛け布団カバー又は標準寸法を有する2つのシーツから、通常、4つの衣類用バッグを製造することができる。衣類用バッグは、その一側面の中央部に開口部60を備えることで、衣類用バッグ内部へのアクセスを可能とする。開口部60は、ジッパーを備えていてもよい。衣類用バッグの底部は、開いた構成又は閉じた構成とすることができる。開いた構成を有する場合、衣類用バッグの一側面のみに縫合30を要する。掛け布団カバー10、切断部42, 44及び縫合30を用いることの技術的な効果として、各衣類用バッグの一側面のみに縫合30を要する点が挙げられる。
一実施形態において、ステップBにおける縫合30は少なくとも切断部40, 42, 44の一部に沿って施される。縫合30は、掛け布団カバーの当初の縫合を強化するために、それらの縫合に加えて、追加的に施すことができる。縫合及び切断は、同一の機器により同時に施すことができる。
図3は、バッグの例示的な実施形態を示す。図4は、線A−Aに沿う切断部を示す。当該実施形態において、バッグは、再生用繊維性ベッドリネンから製造される。バッグは、2つのハンドル(115)、前面(110)及び背面(120)を備える。バッグは、その底部に沿って縫合線(130)を備えていてもよい。縫合線(130)は直線を形成し、バッグの一端、すなわちバッグの底部にて前面(110)及び背面(120)を縫合わせる。もう一方の端部であるバッグの上部に、ハンドル(115)及び各ハンドルにそれぞれ縫合線(131, 132)を備えていてもよい。各ハンドルの縫合線(131, 132)は、直線を形成することができ、前面(110)及び背面(120)をバッグのもう一方の端部、すなわち運搬時におけるバッグの上部にて縫合わせる。前面(110)及び背面(120)に一側面に沿って折目(105)を設け、もう一方の面(133)に沿って縫合わせる。バッグの端部からハンドル(115)の始点に向かって折目(105)及び縫合線(113)を伸張させることができ、前面(110)及び背面(120)の上部中心部が接触する部分を117として図3に示す。側部の折目(105)及び縫合線(133)に加え、バッグの各側部は、追加的な2つの折目を備えていてもよい。図4に最もよく示すように、これらの追加的な折目は、前面(110)及び背面(120)の側部の最端部に設けることができ、この場合に折目(105)及び縫合線(133)は、それぞれ追加的な折目の間でその内側設けることができる。
このような方法で製造され、縫合されたバッグは、非常に強固で、容易に製造することができる。バッグが強固となる理由として、再生用繊維性ベッドリネンを材料として用い、単一の一体ピースである再生用繊維性ベッドリネンからバッグを切り取ることが挙げられる。縫合線は、直線状であり容易に形成することができるため、バッグは容易に製造可能であり、大量生産に適している。縫合線は、側部に沿った直線状の縫合であり、例えば、第1縫合線(133)を施した後に任意の順序で、他の縫合線(130, 131, 132)を施すことができる。バッグに係るこれらの実施形態は、本明細書に開示する複数のバッグを製造するシステムについて記載した1つ以上の実施形態であることが好ましい。
一実施形態において、繊維性ベッドリネンを2重に用いて、繊維性ベッドリネンの2層をバッグの各側部とすることにより、バッグを強化することができる。縫合は、複数回縫合し、繊維性ベッドリネンの当初の縫合線に沿って縫合わせることで、強化させることができる。内部に向けて開口する側部を設け、4つの層を通じて縫合わせることで、開口する側部を内部に備えるチューブを形成することができ、強固で、耐久性があり、強化された縫合線を形成することができる。
一実施形態において、バッグにハンドルを取り付けてもよい。ハンドルを取り付けることで、バッグを手又は肩に提げて運搬することができる。
一実施形態において、バッグの外面の片面又は両面に装飾又はプリントを施してもよい。これにより、より多くの使用者が使用することができる。
一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグが1つ以上のボトル用の四角形又は円形ポケット及び/又はチューブを形成するステップを更に備える。バッグは、1つ以上のボトル用の四角形又は円形ポケット及び/又はチューブを備えるボトル用のバッグであってもよい。チューブ型のポケットは、ボトルの寸法に合わせて形成することができる。1つのバッグは、1つ以上のボトル用に1つ以上のポケット又はチューブを備えていてもよい。このようなバッグは、2層の繊維性ベッドリネンを用いることにより強化することができる。
一実施形態において、本発明に係る方法は、バッグの片面又は両面にホールを形成するステップを更に備えていてもよい。これにより、バッグを保持することが可能となる。これにより、衣類ハンガーを突出させることができる。
一実施形態において、バッグは2つのシーツを備え、2つのシーツは掛け布団カバーであってもよい。2つのシーツは、掛け布団カバーの少なくとも一部を形成するものであってもよい。一実施形態において、バッグは2つのシーツから形成され、これら2つのシーツは掛け布団カバーの少なくとも一部である。
一実施形態において、バッグは、繊維性ベッドリネン及び縫合線の一部を備え、あるいは、それらから構成される。縫合線は、繊維性ベッドリネンの一部、並びに追加的な縫合線の一部を構成する。繊維性ベッドリネンは、掛け布団カバー、シーツ又は枕カバーであることが好ましい。
一実施形態において、バッグは、繊維性ベッドリネンの2つの側面の一部、例えば、掛け布団カバー及び縫合線を備え、縫合線は繊維性ベッドリネンの縫合線の一部、繊維性ベッドリネンの当初の縫合線、及び追加的な縫合線の一部であってもよい。一実施形態において、バッグは、掛け布団カバーの2つの側面の一部、あるいは、上部が相互に整列した状態の2つのシーツから形成され、縫合される。縫合線は、掛け布団カバー又はシーツの一部、掛け布団カバー又はシーツの当初の縫合線、及び部分追加的な縫合線から構成される。
一実施形態において、バッグは、手提げバッグであってもよく、繊維性ベッドリネンの2カ所を縫合わせることで、3つの側面を繋ぎ合わせ、第4側部を開口部とすることができる。一実施形態において、バッグは、衣類用バッグであってもよく、繊維性ベッドリネンの2カ所を、少なくとも2つの側面にて繋ぎ合わせる。
一実施形態において、バッグは、その各側面に少なくとも2層の繊維性ベッドリネンを備えることで、強化することができる。各側面に2層の繊維性ベッドリネンを用いることで、バッグを強固にすることができ、より重い荷物が運搬可能となる。縫合線もより強固にすることができる。掛け布団カバーの当初の縫合線は、追加的な縫合により、強化することができる。一実施形態において、バッグはハンドルを更に備えていてもよい。
一実施形態において、マングルは、繊維性ベッドリネンをプレスし、カッター機に移送し、カッター機により繊維性ベッドリネンを切断した後に、ミシンに移送する。マングルは、布地、繊維性ベッドリネンをカッター機に供給する。これにより、中古の布地、例えば、廃棄されたホテルで使用されたベッドリネン、カーテン、テーブルクロス及び衣類、寝具を使用することが可能となる。マングルをカッター機と共に使用することで、新しい製品、例えばバッグを縫合する工程の前に、中古の布地を処理することができる。中古の布地の寸法は多様であり、常にプレスされ又は平坦であるとは限らないため、布地にプレスを施し、そのような布地をカット台に配置するという多くの手動の作業を要する工程を回避することができる。マングル及びカッター機の複合機により、皴のついた布地、多様な寸法及び形状の布地を扱う際に生じる問題を軽減させることができる。マングル工程において、布地を延伸及びプレスし、切断工程に備えて移送させ、所望のパターンに従ってカッター機により切断することをより容易にすることができる。マングルにより布地を滑らかにし、プレスを施すと共に、カッター機に繊維性ベッドリネンを配置し、切断を行うことができる。
一実施形態において、複数のバッグを独自に、又は本明細書のいずれかの実施形態若しくは特許請求項のいずれか一項に記載の方法により複数のバッグを製造するシステムを開示する。当該システムは、マングル及び切断機カッターの複合機を備え、該マングル及びカッターの複合機は、再生用繊維性ベッドリネンを加湿し、再生用繊維性ベッドリネンをプレス及び供給し、再生用繊維性ベッドリネンを乾燥させ、再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースとするように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するように構成されている。
一実施形態において、複数のバッグを独自に、又は本明細書のいずれかの実施形態若しくは特許請求項のいずれか一項に記載の方法により複数のバッグを製造する方法を開示する。当該方法は、マングル及び切断機カッターの複合機を備え、該マングル及びカッターの複合機は、再生用繊維性ベッドリネンを加湿し、再生用繊維性ベッドリネンをプレス及び供給し、再生用繊維性ベッドリネンを乾燥させ、再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースとするように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するように構成されている。
少なくとも一実施形態において、本発明に係るシステム及び/又は方法は、ミシンを備え、該ミシンは、コンピュータ制御又は機械的に自動化されている。該ミシンにより複数の線状の縫合線を付け、再生用繊維性ベッドリネンから切り取られたピースを縫合わせることでバッグを製造する。従って、マングル及びカッターの複合機に続いて、作業員によるサポートなしに自動的に縫合を行うミシンよりバッグを縫合わせることにより、本明細書に開示する実施形態に係るバッグを製造する。
少なくとも一実施形態において、本発明に係るシステム及び/又は方法は、4つの直線状の縫合線を形成するミシンを備える。第1ライン(130)はバッグの底部を縫合わせ、第2及び第3ライン(131, 132)はそれぞれ2つのハンドルを縫合わせ、第4ライン(133)はバッグの側部を縫合わせる。第4ライン(133)を最初に縫合わせることが好ましい。第4ラインを最初に形成し、続いて、第1〜第3ラインを形成することで、容易にバッグを縫合わせることができ、非常に強固かつ耐久性を有するバッグを製造することができる。
少なくとも一実施形態において、本発明に係るシステム及び/又は方法は、縫合線が直線状であり、バッグの底部を縫合わせる第1ラインが、2つのハンドルを縫合わせる第2及び第3ラインよりも長く、第1ラインの縫合線は底面端部にあり、第2及び第3ラインの縫合線が、ハンドルを持って運搬する際にバッグの上端部にあり、第4ラインがバッグの側部を縫合わせると共に上部及び底面端部間にて少なくとも部分的に伸張する。
少なくとも一実施形態において、本発明に係るシステム及び/又は方法が、乾燥させるステップを備え、再生用繊維性ベッドリネンにプリントを施すことを更に備える。
一実施形態において、少なくとも1つのバッグは、例えば、掛け布団カバー等の繊維性ベッドリネンから形成される。少なくとも1つのバッグを形成するために追加的な縫合わせ、切断を行う。少なくとも1つのバッグは、長方形の寸法を有していてもよい。少なくとも1つのバッグは、円形の角部を有する。
一実施形態において、掛け布団カバー、シーツ、上部が相互に整列した状態の2つのシーツ又は枕カバーを用いて、1つ以上のバッグを製造する。一実施形態において、1つ以上のバッグは、手提げバッグ又は衣類用バッグであり、上述した実施形態の1つに係るバッグであることが好ましい。
少なくとも一実施形態において、バッグの製造方法及びバッグにより、再利用可能な材料を善用し、バッグを製造する経済的な方法を提供する。掛け布団カバー、上部が相互に整列した状態の2つのシーツ又は枕カバー等の再生用繊維性ベッドリネンを効果的に利用し、繊維性ベッドリネンの既存の縫合線を再利用する。
一実施形態において、繊維性バッグ、特に、本明細書に記載する一実施形態に係る繊維性バッグは、返却システムにて用いることができる。返却システムは、再利用システムを備えていてもよい。一実施形態において、返却方法であって、繊維性バッグ、特に上述した実施形態のいずれか1つに係る繊維性バッグを備え、繊維性バッグを、物との引き換えに所有者から使用者に与えるステップAと、使用者が繊維性バッグを使用した後に、所有者に物との引き換えにバッグを戻すステップBと、繊維性バッグを洗濯し、ステップAにループ的に戻すステップCと、を備える方法。一実施形態において、返却システムは繊維性バッグを備え、特に、本明細書に記載する一実施形態に係る繊維性バッグを備える。該返却システムは、物、特に繊維性バッグの価値と同等の価値を有する物及び繊維性バッグを洗濯する洗濯機を備える。このような方法により、返却方法を実施することができる。このような返却システム及び方法は、本明細書に記載する一実施形態における複数の繊維性バッグと共に用いることが好ましい。
本開示に係るバッグは、非常に強固で、耐久性に優れている。試験結果によると、バッグは、14 kgの重量を2万5千回持ち上げることができる。この試験は、標準的な試験であり、14 kgの重りをバッグ内に配置し、地面から持ち上げ、元の位置に戻すことを2万5千回繰り返した。このような試験後も、バッグは良好な状態を保ち、使用可能な状態であった。この試験は、標準的な繊維性の運搬バッグの基準を遥かに超えており、もはやスーツケースにより運搬可能な範囲に属する。再利用繊維性ベッドリネンを使用することで、環境に非常にやさしく、強固で、耐久性に優れ、製造費用が安価であるバッグを製造することができる。本明細書に記載するバッグの切断、縫合、製造方法により、バッグを非常に強固にし、耐久性に優れ、製造費用が安価なものとすることができる。同時に、バッグを大量生産にも適するものとすることができる。
本発明に係る方法、バッグ及び繊維性ベッドリネンの使用について、多様な変更が可能であり、多様なバリエーションがあることは、当業者にとって明らかである。特に、上述した1つ以上の実施形態は、相互に組み合わせることができる。明細書の記載、開示した方法、バッグの実施、繊維性ベッドリネンの使用から他の実施形態も当業者にとって明白である。明細書及び実施例は例示に過ぎず、請求の範囲は、後述する特許請求の範囲及びそれと同一の範囲に示す通りである。

Claims (15)

  1. 複数のバッグを製造する方法であって、該方法が以下のステップ、すなわち、
    再生用繊維性ベッドリネンを準備するステップAと、
    前記再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースに切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するステップBと、
    前記バッグの形状に合わせて各ピースを縫合わせるステップC、とを備える方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、該方法が、
    前記再生用繊維性ベッドリネンを加湿、プレス、供給及び乾燥させるようマングル及びカッターの複合機を用いて、前記再生用繊維性ベッドリネンが複数のピースとなるように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するステップを備える、方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、各ピースが、前記再生用繊維性ベッドリネンから切り取られた、連続する一枚のピースである、方法。
  4. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    ステップAにおいて、標準寸法の掛け布団カバー又はシーツ、すなわち、2つの長辺及び2つの短辺を備える標準寸法の掛け布団カバー又はシーツを用い、
    少なくともステップBにおいて、手提げバッグとして製造されるバッグの製造過程において、前記標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの2つの前記長辺を3カ所にて切断し、これら3つの切断方向が2つの前記短辺と平行となるように構成し、あるいは、
    少なくともステップBにおいて、衣類用カバーとして製造される前記バッグの製造過程において、前記標準寸法の掛け布団カバー又はシーツの第1切断線が、2つの前記長辺を横断し、2つの前記短辺に対して平行であって、第2切断線が2つの前記短辺を横断し、2つの前記長辺に対して平行となるように切断する、方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法であって、前記再生用繊維性ベッドリネンを2重に用いて、前記バッグの各側部とすることにより、前記バッグを強化するステップを更に備える、方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法であって、前記バッグにハンドルを取り付けるステップ、及び/又は
    前記バッグの外面の片面又は両面に装飾又はプリントを施すステップ、及び/又は
    前記バッグの片面又は両面に、該バッグを保持するため又は衣類ハンガー用のホールを更に形成するステップ、及び/又は
    前記バッグが1つ以上のボトル用の四角形又は円形のポケットを形成するステップ、及び/又は
    ステップCにて、ステップBにおける切断部の少なくとも一部に沿って縫合せを行うステップ、を備える方法。
  7. 複数のバッグを独自に、又は請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法により製造するシステムであって、マングル及びカッターの複合機を備え、該マングル及びカッターの複合機が、
    再生用繊維性ベッドリネンを加湿し、
    前記再生用繊維性ベッドリネンをプレス及び供給し、
    前記再生用繊維性ベッドリネンを乾燥させ、
    前記再生用繊維性ベッドリネンを複数のピースとするように切断し、各ピースを縫合わせることでバッグを形成するように構成されている、システム。
  8. 請求項7に記載のシステムであって、コンピュータ制御又は機械的に自動化されたミシンを備え、該ミシンにより複数の縫合線をつけ、前記再生用繊維性ベッドリネンから切り取られた前記ピースを縫合わせることで前記バッグを形成する、システム。
  9. 請求項8に記載のシステムであって、前記ミシンは、4つの直線の縫合線、すなわち、前記バッグの底部を縫合わせる第1ライン(130)、2つのハンドルをそれぞれ縫合わせる第2及び第3ライン(131, 132)、並びに前記バッグの側部を縫合わせる第4ライン(133)を備え、好適には、前記第4ライン(133)を最初に縫合わせる、システム。
  10. 請求項9に記載のシステムであって、縫合線が直線状であり、前記バッグの底部を縫合わせる前記第1ラインが、2つのハンドルを縫合わせる前記第2及び第3ラインよりも長く、前記第1ラインの縫合線は底面端部にあり、前記第2及び第3ラインの縫合線が、前記ハンドルを持って運搬する際に前記バッグの上端部にあり、前記第4ラインが前記バッグの側部を縫合わせると共に上部及び底面端部間にて少なくとも部分的に伸張する、システム。
  11. 請求項7〜10のいずれか一項に記載のシステムであって、前記マングル及びカッターの複合機が、前記再生用繊維性ベッドリネンにプリントを施すような構成を更に備える、システム。
  12. 再生用繊維性ベッドリネンを備えるバッグであって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法又はシステムにより製造される、バッグ。
  13. 請求項12に記載のバッグであって、前記バッグが手提げ用バッグ、衣類用バッグ又はボトル用バッグである、バッグ。
  14. 請求項12又は13に記載のバッグであって、前記バッグが2つのハンドル(115)、前面(110)及び背面(120)を備え、
    前記バッグが、その底部に沿って縫合線(130)を備え、前記縫合線(130)が直線を形成し、前記バッグの一端、すなわち前記バッグの底部にて前記前面(110)及び前記背面(120)を縫合わせ、
    もう一方の端部である前記バッグの上部が、前記ハンドル(115)及び各ハンドルにそれぞれ縫合線(131, 132)を備え、前記各ハンドルの縫合線(131, 132)が直線を形成し、前記前面(110)及び背面(120)を前記バッグのもう一方の端部、すなわち運搬時における前記バッグの上部にて縫合わせ、
    前記前面(110)及び背面(120)に一側面に沿って折目(105)を付け、もう一方の面(133)に沿って縫合わせ、前記バッグの端部からハンドル(115)の始点に向かって折目(105)及び縫合線(133)が伸張し、前記前面(110)及び前記背面(120)の上部中心部(117)が接触する、バッグ。
  15. 繊維性バッグ、特に請求項1〜14のいずれか一項に記載の繊維性バッグを備える、返却方法であって、
    前記繊維性バッグを、物との引き換えに所有者から使用者に与えるステップXと、
    前記使用者が前記繊維性バッグを使用した後に、前記所有者に物との引き換えにバッグを戻すステップYと、
    前記繊維性バッグを洗濯し、ステップXにループ的に戻すステップZと、を備える方法。
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