JP2019531283A - 低分子量ケラチン加水分解物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、1000Da未満の分子量を有する少量のタンパク質断片を特徴とするケラチン加水分解物、その製造のための酵素的方法、並びにヘアトリートメント製品並びに皮膚及び毛髪洗浄製品におけるその使用に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧品の分野に関し、更に、低分子量ケラチン加水分解物、その調製の方法及びその使用並びにまたヘア及びスキントリートメント組成物に関する。
タンパク質、特にケラチンは、化粧品工業に重要な成分である。タンパク質は、その膜形成特性により、毛髪及び皮膚上に保護層を形成することができ、保護層によって毛髪及び皮膚をケアする。タンパク質は、多くの他の利点を有し、したがって、皮膚及び毛髪用の化粧品組成物中に広く使用され、ケラチンは、ヘアケアにおいて主に使用されている。
しかし、タンパク質は、溶解性が低いので、それらの天然の形態では化粧品製剤には通常は使用されず、むしろ「加水分解物」と呼ばれるものとして使用される。加水分解では、タンパク質中のペプチド架橋は、強酸、塩基又は触媒の作用によって切断され、タンパク質加水分解物、すなわち、ペプチド及び場合によっては更にアミノ酸等のより小さな断片の混合物が得られる。調製方法の種類に依存して、タンパク質加水分解物は、他のタンパク質断片を含有する。酸又は塩基を使用した化学的加水分解は、非特異的な様式で起こり、また一般的には、特に、色、匂い及び安定性に関して、より低い質を有する生成物をもたらすので、タンパク質の酵素的加水分解が、特に化粧品適用にとって好ましい方法である。化学的加水分解とは対照的に、酵素的加水分解は、pH、温度及び圧力に関して適度な反応条件下で行われる。更に、使用される酵素は、それらの特異性がすでにわかっており、すなわち化学的加水分解とは対照的に、結果として得られるタンパク質加水分解物の組成がより均一であることから、一貫した生成物組成がもたらされる。
ケラチン加水分解物は、天然の供給源の原料、例えば、ウール、毛髪、羽毛、蹄又は角等から化学的及び/又は酵素的な加水分解によって調製することができる。したがって、例えば公表されたドイツ国特許DE2705669号明細書には、毛髪、ウール等の酵素的分解が記載されており、それによれば従来の化学的酸加水分解が最初に行われ、次いで、アルカリ条件下でプロテイナーゼによる酵素的加水分解が行われる。
前記の公表された明細書において使用された推奨されるアルカリ性プロテイナーゼには、バチルス属(Bacillus)の株、例えば、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アルカロフィラス(Bacillus alcaophilus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルス・メセンテリカス(Bacillus mesentericus)又はバチルス・フィルムス(Bacillus firmus)等由来のものが含まれていた。
前記プロテイナーゼは、「エンドプロテアーゼ」又は「エンドペプチダーゼ」という用語を使用しても呼ばれ、タンパク質中のタンパク質結合を切断する。
国際特許出願WO96/25141A1号には、陽イオン化された植物性タンパク質界面活性剤が記載されており、これは、最初にプロテイナーゼを用いて8から10までの範囲内のpHで加水分解され、場合によって、次に、(エキソ)ペプチダーゼを用いて6〜7の範囲内のpHで加水分解され、その後それらを第四級アンモニウム塩と反応させて得られる陽イオンで修飾された生成物であり、界面活性剤として化粧品中に使用することができる。
国際特許出願WO2008/115165A2号には、最初に、エンドプロテアーゼAlcalase(登録商標)を用いて7.5から8のpHにおけるアルカリ性の範囲で、次に、Flavorzyme(登録商標)等のプロテアーゼを用いてpH6.5で起こる酵素的加水分解を用いる、極めて特異的に加水分解された米タンパク質が記載されている。これは、次いで、Dual Protease Enzyme(登録商標)及びNeutrase(Novo)を用いて更なる加水分解が行われ、その後、メンブレンフィルターで濾過される。被保持物は3500の平均分子量を有し、濾液は200の平均分子量を有する。
この方法で得られるタンパク質加水分解物は、毛髪の表面上に吸着することが可能であり、したがって、毛髪により多くの実体を与えることに寄与する。毛髪キューティクルはより滑らかに見え、毛髪はより健康的でより輝いているように見える。換言すれば、毛髪の保護層は、外部的に強化されているが内部的には強化されておらず、すなわち毛髪は、それほど弾力性にはならない。
ドイツ国特許DE2705669号明細書 国際特許出願WO96/25141A1号 国際特許出願WO2008/115165A2号
本発明の一つの目的は、ケラチン加水分解物であって、ヘアケア製品におけるその使用が毛髪の内部的な強化をもたらす、すなわち、毛髪の内部構造における改善に寄与するものを提供することであった。毛髪は、より弾力性を保つべきであり、すでに損傷している毛髪は、より高い弾力性が得られる(又は取り戻される)ように、提供されるケラチン加水分解物によって内部から再生又は修復されるべきである。更に、ケラチン加水分解物は、極めて良好なコンディショニング効果を示すと予想される。ヘアコンディショニングは、ケアリング「リンスオフ」製剤(すなわち、すすぎ落とされる製剤)又は「リーブオン」製剤(すなわち、すすぎ落とされることなく毛髪上に残る製剤)を用いた、特に、ケアリングシャンプー又はコンディショナーを用いた、毛髪のトリートメントを意味することが当業者によって理解される。このトリートメントは、濡れた状態及び乾燥した状態における、全長に沿って及び先端においての両方での、毛髪のより容易な櫛通り(より優れたもつれにくさ)、改善された触質性、例えば、滑らかさ、柔らかさ及びしなやかさ等、並びにまた毛髪のより多くの光沢、より少ない静電気的荷電及びスタイリングのしやすさの改善を特にもたらすべきである。全体として、コンディショナーでのトリートメントは、よりケアされた、より健康的な毛髪の総合状態を達成することを可能にするべきである。
最後に、ケラチン加水分解物は、調製が容易であり、濃縮化せずとも保存安定性が高く、ヘア及びスキントリートメント組成物への配合が容易であるべきである。
この目的は、存在するタンパク質断片のうちの少なくとも30%が1000Da未満の分子量を有するケラチン加水分解物によって達成された。
本発明の更なる対象は、その調製のための方法であって、最初に、a)ケラチンを酸化的に前処理し、b)少なくとも1種のエンドペプチダーゼの存在下で酵素的に加水分解し、次いで、c)少なくとも1種のエキソペプチダーゼの存在下でそれをもう一度酵素的に加水分解する、方法である。
本発明の更なる対象は、ヘアトリートメント組成物における特性:
・ 毛髪の内部構造を改善すること
・ 毛髪に損傷を与える環境の影響から保護すること
・ 損傷した毛髪を修復すること
・ ヒト毛髪の引っ張り強度
・ ヒト毛髪の水分バランスを安定させること
・ ヒト毛髪の櫛通り
・ ヒト毛髪の破壊
・ ヒト毛髪の再構築能
・ ヒト毛髪の弾力性の損失を減少させること
のうちの少なくとも1つを改善するための、タンパク質加水分解物の使用に関する。
本発明の更なる対象は、ヘアトリートメント組成物におけるコンディショナーとしてのケラチン加水分解物の使用、並びに皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物における感触、特に全身洗浄料又はシャワージェルにおける、好ましくは泡の感触を改善するためのその使用であり、更に、20重量%のケラチン加水分解物溶液の0.01から2重量%、又はケラチン加水分解物の活性物質含有量に基づいて0.002から0.4重量%の量で本発明のケラチン加水分解物を含む化粧品組成物も同様である。
本発明の文脈において、分子量はダルトン(Da)で定義され、分子量分布は液体クロマトグラフィーによって決定した。
分子量分布を決定するために、バイナリーポンプ及び脱ガス装置を備えた液体クロマトグラフィー装置Agilent 1260 Infinityを、PSS WinGPC UniChromと組み合わせて使用した。PSS WinGPC UniChromは、巨大分子の包括的な分析のための、製造業者非依存性のリアルタイムデータ収集を有する巨大分子クロマトグラフィーデータシステムであり、ポリマー、バイオポリマー及びタンパク質の分析に特に好適である。
使用したクロマトグラフィーカラムは、タンパク質及びペプチドの高分解能分離のための特殊なクロマトグラフィーカラム(GE Healthcare Life ScienceからのSuperdex Peptide 10/300 GL、細孔径100Å、粒径5μm)である。このカラムは、100から7000の間の分子量を有する生体分子を決定するのに特によく適しているので、これを選択した。0.5mL/分の流速で希塩酸(0.05M)を溶離液として使用した。検出は、ダイオードアレイ検出器(DAD)を用いて214nmで行った。
本発明の文脈において、「タンパク質断片」という用語は、起源のタンパク質ケラチンの分解から得られる断片の混合物として定義される。こうした混合物は、遊離アミノ酸及びペプチド結合したアミノ酸を含む。得られたタンパク質断片のうちの高い割合である少なくとも30%が、「低分子量」を表すことになる、1000Da未満の分子量を有することは本発明の範囲において必須である。好ましくは、本発明の文脈において、ケラチン加水分解物は、1000未満の分子量を有する少なくとも35%のタンパク質断片を含む。本発明の文脈において、タンパク質断片は、遊離アミノ酸に加えてペプチド結合したアミノ酸も含む混合物である。したがって、好ましくは、1000Da未満の分子量を有する存在するタンパク質断片のうちの少なくとも50%は、100Daを超える分子量を有する。
存在するタンパク質断片のうちの15%が500Da未満の分子量を有するケラチン加水分解物、特に、その15%のうちの少なくとも50%が100Daを超える分子量を有するものが好ましい。
こうした高い割合の低分子量タンパク質断片を有するケラチン加水分解物は、本発明の多段階の方法によって入手可能である。
動物からの毛又はウール、特に、ヒツジのウール等のケラチンの老廃物が出発物質として使用されてもよい。
前処理a)において、使用するケラチンは、酸化的に前処理され、好ましくは、ケラチンの出発物質を水性懸濁液に変換し、アルカリ性の媒質中で酸化剤を使用して数時間前処理する。好ましくは、ケラチンは、8から12の間のpHで、特に9から11のpHで約9から11時間過酸化水素を使用して、水性懸濁液の形態で少なくとも8時間酸化的に前処理される。
方法ステップb)において、酵素的加水分解は、少なくとも1種のエンドペプチダーゼを使用して、好ましくは、8から9までの範囲内のアルカリ性のpHで行われる。エンドペプチダーゼは、バチルス属の株、特に、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・アルカロフィラス(Bacillus alcaophilus)、枯草菌、バチルス・メセンテリカス又はバチルス・フィルムスから選択されることが好ましい。例えばNovozymesからAlcalase(登録商標)として、市販されているバチルス・リケニフォルミスからのエンドペプチダーゼは、特に好適である。
方法ステップc)において、少なくとも1種のエキソペプチダーゼの存在下で、好ましくは、6から8の中性のpHで、酵素的加水分解が再度行われる。エキソペプチダーゼには、ポリペプチドの末端で個々のアミノ酸を切り離す、アルファ-アミノアシルペプチドヒドロラーゼ(EC 3.4.11)、ジペプチドを加水分解してアミノ酸を生じる、ジペプチドヒドロラーゼ又はジペプチダーゼ(EC 3.4.13)、ポリペプチドのアミノ一定ジペプチドを放出する、ジペプチジルペプチドヒドロラーゼ又はジペプチジルペプチダーゼ(EC 3.4.14)、カルボキシル末端から個々のアミノ酸を分離する、ペプチジルジペプチドヒドロラーゼ又はジペプチジルカルボキシペプチダーゼ(EC 3.4.15)、修飾されたアミノ酸をポリペプチドの両末端から切断する、カルボキシペプチダーゼ(EC 3.4.16〜3.4.18)及びオメガペプチダーゼ(EC 3.4.19)が含まれる。アスペルギルス・オリザエ(Aspergillus oryzae)から入手可能なもの、例えば、Novozymesからの市販のFlavourzyme(登録商標)等が特に好ましい。
酵素的加水分解b)及びc)は、完了まで行うことが好ましく、それは、公知の様式で、例えば、定常pHを決定することによって、又はサイズ排除クロマトグラフィーによって、又は遊離NH2基の検出を使用して光度分析的に、当業者によって決定することができる。
使用されるエンドペプチダーゼ及び/又はエキソペプチダーゼの量は、それ自体はそれほど重要ではないが、ケラチンの出発物質に基づいて0.05から5、好ましくは、0.1から2重量%までの範囲内であると予想される。
得られたケラチン加水分解物は、最後に、例えば、未溶解の画分をフィルター処理によって取り除くことにより、後処理されてもよい。より良好な安定化のために、pHは、3.5から5の間の値に設定されることが好ましい。
得られたケラチン加水分解物は、水溶液であり、直接又は濃縮された形態で使用してもよく、それらは、10から50重量%、好ましくは、15から30重量%までの範囲内の固形分を有することが好ましい。しかし、脱水によってケラチン加水分解物を粉末として製造することも可能である。
1つの変形方法によれば、方法ステップa)、b)及びc)は、方法請求項8に従って順々に行われる。別の変形方法によれば、慣例的な市販のケラチン加水分解物が使用され、すでに記載されている方法ステップc)に類似して酵素的加水分解が再度行われる。
本発明の更なる実施形態によれば、本発明のケラチン加水分解物は、ヘアトリートメント組成物における特性:
・ 毛髪の内部構造を改善すること
・ 毛髪に損傷を与える環境の影響から保護すること
・ 損傷した毛髪を修復すること
・ ヒト毛髪の引っ張り強度
・ ヒト毛髪の水分バランスを安定させること
・ ヒト毛髪の櫛通り
・ ヒト毛髪の破壊
・ ヒト毛髪の再構築能
・ ヒト毛髪の弾力性の損失を減少させること
のうちの少なくとも1つを改善するために使用される。
ヒト毛髪の引っ張り強度を改善するため、ヒト毛髪の弾力性の損失を減少させるため、及びまた毛髪破壊を有意に少なくするための使用は、特に有利である。
ヘアトリートメント組成物は、毛髪の洗浄、ケア、乾燥、色を変えること又は構造を変えることが意図された全ての化粧用ヘアトリートメント組成物を意味すると理解される。例えば、これには、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、コンディショニングシャンプー、ヘアスプレー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアマスク、ヘアトニック、パーマネントウェーブ定着液、ヘアカラーシャンプー、ヘアカラー剤、ヘアセッティング組成物、ヘアアレンジング組成物、ヘアスタイリング製剤、ブロードライローション、ムース、ヘアジェル、ヘアワックス又はこれらの組合せが含まれることが意図される。
本発明のケラチン加水分解物は、本発明に従ってコンディショナーとしてヘアトリートメント組成物中に、特に、ヘアケアシャンプー、ヘアコンディショナー、コンディショニングシャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアマスク、ヘアセラム、ヘアトニック、ヘアセッティング組成物、ヘアスタイリング製剤、ムース、ヘアジェル及び/又はヘアワックス中に使用され得る。
ヘアトリートメント組成物は、典型的には、更なる成分、例えば、界面活性剤、乳化剤、補助界面活性剤、(陽イオン性)ポリマー、油体、乳化剤、真珠光沢ワックス、稠度調整剤、増粘剤、過脂肪剤、安定剤、シリコーン化合物、脂肪、ワックス、レシチン、リン脂質、UV光保護因子、生物起源の有効成分、酸化防止剤、フケ防止剤、膜形成剤、膨潤剤、チロシン阻害剤(脱色剤)、ヒドロトロープ、可溶化剤、保存料、香油、染料等を含有する。
本発明の更なる対象は、皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物における感触、並びに特に全身洗浄料又はシャワージェルにおける、好ましくは、泡の感触を改善するための本発明のケラチン加水分解物の使用に関する。
皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物は、典型的には、更なる成分として、ヘアトリートメント組成物に関してすでに挙げられている成分、例えば、界面活性剤、乳化剤、補助界面活性剤、(陽イオン性)ポリマー、油体、乳化剤、真珠光沢ワックス、稠度調整剤、増粘剤、過脂肪剤、安定剤、脂肪、ワックス、レシチン、リン脂質、生物起源の有効成分、酸化防止剤、フケ防止剤、膜形成剤、(膨潤剤)、ヒドロトロープ、可溶化剤、保存料、香油、染料等を含有する。
本発明のケラチン加水分解物は、活性物質含有量に基づいて0.002から0.4、好ましくは、0.01から0.4重量%の量で化粧品組成物中に存在する。
化粧品組成物中での本発明の使用に好適な更なる成分は、以下に挙げられている。
界面活性剤
界面活性物質には、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤が含まれていてもよく、組成物中のその割合は、慣習的に約1から70、好ましくは、5から50、特に10から30重量%である。陰イオン性界面活性剤の典型的な例は、石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、α-メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、脂肪酸エーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド(エーテル)スルフェート、脂肪酸アミド(エーテル)スルフェート、モノ-及びジアルキルスルホスクシネート、モノ-及びジアルキルスルホスクシナメート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸及びそれらの塩、アルキルポリグリコールエーテルシトレート(アルケニルポリグリコールエーテルシトレート)及びそれらの塩、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、N-アシルアミノ酸、例えば、アシルラクチレート、アシルタルトレート、アシルグルタメート及びアシルアスパルテート等、アルキルオリゴグルコシドスルフェート、タンパク質脂肪酸縮合物(特に、小麦に基づいた植物生成物)並びにアルキル(エーテル)ホスフェートである。陰イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含む場合、それらは、従来の同族体分布を有していてもよいが、狭い同族体分布を有することが好ましい。
非イオン性界面活性剤の典型的な例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アミドポリグリコールエーテル、脂肪アミンポリグリコールエーテル、アルコキシル化トリグリセリド、混合エーテル及び混合ホルマール、アルキルオリゴグリコシド(アルケニルオリゴグリコシド)、部分的に酸化されたアルキルオリゴグリコシド(アルケニルオリゴグリコシド)及びグルクロン酸誘導体、脂肪酸N-アルキルグルカミド、ポリオール脂肪酸エステル、糖エステル、ソルビタンエステル、ポリソルベート並びにアミンオキシドである。非イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含有する場合、それらは、従来の同族体分布を有していてもよいが、狭い同族体分布を有することが好ましい。
陽イオン性界面活性剤の典型的な例は、第四級アンモニウム化合物、例えば、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等、特に、第四級アンモニウム化合物である。アンモニウムハライド、特に、アンモニウムクロリド及びアンモニウムブロミド、例えば、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド及びトリアルキルメチルアンモニウムクロリド等、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド及びトリセチルメチルアンモニウムクロリド等が好ましい。更に、極めて容易に生分解性の第四級エステル化合物、例えば、商品名Stepantex(登録商標)で市販されているジアルキルアンモニウムメトスルフェート及びメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート、並びにDehyquart(登録商標)シリーズの対応する製品等を陽イオン性界面活性剤として使用することができる。「エステルクワット」という用語は、一般に、第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩を意味すると理解される。Dehyquart(登録商標)L80、Dehyquart(登録商標)F 75、Dehyquart(登録商標)A-CAとして知られている製品は、陽イオン性界面活性剤として特に好ましい。
特に好適な穏やかな、すなわち、特に皮膚適合性の界面活性剤の典型的な例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、モノ-及び/又はジアルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α-オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、脂肪酸グルカミド、及び/又はタンパク質脂肪酸縮合物である。両性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤の典型的な例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタイン及びスルホベタインである。言及した界面活性剤は、もっぱら知られている化合物である。
非イオン性界面活性剤の中でも、特に、化粧用スキントリートメント組成物、例えば、シャワージェル及び全身洗浄料等には、式
RO-[G]p
(式中、Rは、4から22個の炭素原子を有するアルキル基及び/又はアルケニル基を表し、Gは、5又は6個の炭素原子を有する糖基を表し、pは、1から10までの数を表す)に対応するアルキルオリゴグリコシド及びアルケニルオリゴグリコシドが好ましい。これらは、関連した有機化学的調製方法によって得ることができる。アルキルオリゴグリコシド及び/又はアルケニルオリゴグリコシドは、5又は6個の炭素原子を有するアルドース又はケトースから、好ましくは、グルコースから誘導され得る。好ましいアルキルオリゴグリコシド及び/又はアルケニルオリゴグリコシドは、したがって、アルキルオリゴグルコシド及び/又はアルケニルオリゴグルコシドである。指数pは、オリゴマー化度(DP)、すなわち、モノ-及びオリゴグリコシドの分布を決定し、1から10の間の数である。所定の化合物中のpは、常に整数でなければならず、ここでは特に、値p=1から6と想定され得るのに対して、特定のアルキルオリゴグリコシドについての値pは、ほとんどの場合において小数である、分析的に決定された計算されたパラメーターである。1.1から3.0の平均オリゴマー化度pを有するアルキルオリゴグリコシド及び/又はアルケニルオリゴグリコシドを使用することが好ましい。技術的な適用の観点から、そのオリゴマー化度が1.7未満、特に、1.2から1.4の間であるアルキルオリゴグリコシド及び/又はアルケニルオリゴグリコシドが好ましい。
アルキル基又はアルケニル基Rは、4から11、好ましくは、8から10個の炭素原子を有する第一級アルコールから誘導され得る。典型的な例は、ブタノール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコール及びウンデシルアルコール、並びにまた、例えば、テクニカルグレードの脂肪酸メチルエステルの水添において、又はRoelenのオキソ合成からのアルデヒドの水添の間に得られるような、テクニカルグレードのこれらの混合物である。C8〜C10の鎖長を有するアルキルオリゴグルコシド(DP=1から3)が好ましく、これは、テクニカルグレードのC8〜C18-ヤシ脂肪アルコールの蒸留分離における前留分として得られ、6重量%未満の少量のC12-アルコール、及びまたテクニカルグレードのC9/11-オキソアルコールに基づいたアルキルオリゴグルコシド(DP=1から3)が混入していてもよい。アルキル基又はアルケニル基Rは、更に、12から22、好ましくは、12から14個の炭素原子を有する第一級アルコールからも誘導され得る。典型的な例は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、ブラシジルアルコール及びまた上記のように得られ得るテクニカルグレードのこれらの混合物である。1から3のDPを有する硬化C12/14-ヤシ脂肪アルコールに基づいたアルキルオリゴグルコシドが好ましい。
好適な両性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタイン及びスルホベタインである。好適なアルキルベタインの例は、第二級アミン、特に第三級アミンのカルボキシアルキル化生成物である。典型的な例は、ヘキシルメチルアミン、ヘキシルジメチルアミン、オクチルジメチルアミン、デシルジメチルアミン、ドデシルメチルアミン、ドデシルジメチルアミン、ドデシルエチルメチルアミン、C12/14-ココアルキルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルエチルメチルアミン、オレイルジメチルアミン、C16/18-牛脂アルキルジメチルアミン及びまたテクニカルグレードのこれらの混合物のカルボキシメチル化生成物である。更に、アミドアミンのカルボキシアルキル化生成物も含まれる。典型的な例は、クロロ酢酸ナトリウムを用いて縮合された、N,N-ジメチルアミノエチルアミン、N,N-ジメチルアミノプロピルアミン、N,N-ジエチルアミノエチルアミン及びN,N-ジエチルアミノプロピルアミンとの、6から22個の炭素原子を有する脂肪酸、すなわち、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パームオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにまたテクニカルグレードのこれらの混合物の反応生成物である。クロロ酢酸ナトリウムを用いたC8/18-ヤシ脂肪酸-N,N-ジメチルアミノプロピルアミドの縮合生成物の使用が好ましい。
更に、イミダゾリニウムベタインも含まれる。これらの物質も、例えば、アミノエチルエタノールアミン(AEEA)又はジエチレントリアミン等の多官能性アミンとの1又は2molの脂肪酸の環化縮合によって得ることができる公知の物質である。対応するカルボキシアルキル化生成物は、異なる開鎖ベタインの混合物である。典型的な例は、AEEAとの上記脂肪酸の縮合生成物、好ましくは、ラウリン酸又はここでもC12/14-ヤシ脂肪酸に基づいたイミダゾリンを次いでクロロ酢酸ナトリウムを用いてベタイン化したものである。
油体
有用な油体は、例えば、6から18、好ましくは、8から10個の炭素原子を有する脂肪アルコールに基づいたゲルベアルコール、直鎖若しくは分岐C6〜C22脂肪アルコールとの直鎖C6〜C22脂肪酸のエステル、又は直鎖若しくは分岐C6〜C22脂肪アルコールとの分岐C6〜C13カルボン酸のエステル、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、イソステアリン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、エルカ酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、イソステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、エルカ酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、パルミチン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸ステアリル、オレイン酸ステアリル、ベヘン酸ステアリル、エルカ酸ステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ベヘン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ミリスチン酸オレイル、パルミチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、イソステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ベヘン酸オレイル、エルカ酸オレイル、ベミリスチン酸ヘニル、パルミチン酸ベヘニル、ステアリン酸ベヘニル、イソステアリン酸ベヘニル、オレイン酸ベヘニル、ベヘン酸ベヘニル、エルカ酸ベヘニル、ミリスチン酸エルシル、パルミチン酸エルシル、ステアリン酸エルシル、イソステアリン酸エルシル、オレイン酸エルシル、ベヘン酸エルシル及びエルカ酸エルシルである。更に好適なのは、分岐アルコール、特に、2-エチルヘキサノールとの直鎖C6〜C22脂肪酸のエステル、直鎖又は分岐C6〜C22脂肪アルコールとのC18〜C38アルキルヒドロキシカルボン酸のエステル、特に、マレイン酸ジオクチル、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオール又はトリマートリオール等)及び/又はゲルベアルコールとの直鎖及び/又は分岐脂肪酸のエステル、C6〜C10脂肪酸に基づいたトリグリセリド、C6〜C18脂肪酸に基づいたモノ-/ジ-/トリグリセリド混合液、芳香族カルボン酸、特に、安息香酸とのC6〜C22脂肪アルコール及び/又はゲルベアルコールのエステル、1から22個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐アルコール又は2から10個の炭素原子及び2から6個のヒドロキシル基を有するポリオールとのC2〜C12ジカルボン酸のエステル、植物油、分岐第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖及び分岐C6〜C22脂肪アルコールカーボネート、例えば、ジカプリリルカーボネート(Cetiol(登録商標)CC)等、6から18、好ましくは、8から10個の炭素原子を有する脂肪アルコールに基づいたゲルベカーボネート、直鎖及び/又は分岐C6〜C22アルコールとの安息香酸のエステル(例えば、Finsolv(登録商標)TN)、1個のアルキル基当たり6から22個の炭素原子を有する直鎖又は分岐の対称又は非対称のジアルキルエーテル、例えば、ジカプリリルエーテル(Cetiol(登録商標)OE)等、ポリオールとのエポキシ化脂肪酸エステルの開環生成物、シリコーン油(中でも、(INCI)シクロメチコンと呼ばれる、環状ジメチコン、(INCI)ジメチコンと呼ばれる、ポリメチルシロキサン、(INCI)アモジメチコン及びトリメチルシリルアモジメチコンと呼ばれる、アミノ官能性シリコーン)、並びに/又は脂肪族若しくはナフテン系の炭化水素、例えば、スクアラン、スクアレン又はジアルキルシクロヘキサン等である。好適なシリコーン油は、本明細書によって明白に参照がなされる、欧州特許EP1830798号の8〜14頁に記載されている。
乳化剤
好適な乳化剤は、例えば、以下の群のうちの少なくとも1つからの非イオン生成性界面活性剤である:
・ 8から22個の炭素原子を有する直鎖脂肪アルコールへの、12から22個の炭素原子を有する脂肪酸への、アルキル基中に8から15個の炭素原子を有するアルキルフェノール、及びアルキル基中に8から22個の炭素原子を有するアルキルアミンへの2から30molのエチレンオキシド及び/又は0から5molのプロピレンオキシドの付加生成物、
・ ヒマシ油及び/又は水添ヒマシ油への1から15molのエチレンオキシドの付加生成物、
・ ヒマシ油及び/又は水添ヒマシ油への15から60molのエチレンオキシドの付加生成物、
・ 12から22個の炭素原子を有する不飽和の直鎖若しくは飽和の分岐の脂肪酸及び/又は3から18個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸とのグリセロール及び/又はソルビタンの部分エステル上に1から30molのエチレンオキシドを有する付加物、
・ 12から22個の炭素原子を有する飽和及び/若しくは不飽和の直鎖若しくは分岐の脂肪酸並びに/又は3から18個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸との、ポリグリセロール(平均自己縮合度2から8)、ポリエチレングリコール(分子量400から5000)、ソルビタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、糖アルコール(例えば、ソルビトール)、アルキルグルコシド(例えば、メチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)、及びポリグルコシド(例えば、セルロース)の部分エステル、並びに1から30molのエチレンオキシドを有するそれらの付加物、
・ ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸及び脂肪アルコールの混合エステル、並びに/又は6から22個の炭素原子を有する脂肪酸、メチルグルコース及びポリオール、好ましくは、グリセロール又はポリグリセロールの混合エステル、
・ モノ、ジ及びトリアルキルホスフェート、並びにモノ、ジ及び/又はトリPEG-アルキルホスフェート、並びにそれらの塩、
・ ウールワックスアルコール、
・ ポリシロキサン-ポリアルキル-ポリエーテルコポリマー及び対応する誘導体、
・ ブロックコポリマー、例えば、ポリエチレングリコール-30ジポリヒドロキシステアレート、
・ ポリマー乳化剤、例えば、GoodrichからのPemulenグレード(TR-1、TR-2)、
・ ポリアルキレングリコール、並びに
・ グリセロールカーボネート。
特に好ましい乳化剤は、C12/18-脂肪酸モノ-及びジエステルへのエチレンオキシドの付加生成物、ヒドロキシステアリン酸モノグリセリド、ヒドロキシステアリン酸ジグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリド、イソステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、リシノール酸モノグリセリド、リシノール酸ジグリセリド、リノール酸モノグリセリド、リノール酸ジグリセリド、リノレン酸モノグリセリド、リノレン酸ジグリセリド、エルカ酸モノグリセリド、エルカ酸ジグリセリド、酒石酸モノグリセリド、酒石酸ジグリセリド、クエン酸モノグリセリド、クエン酸ジグリセリド、リンゴ酸モノグリセリド、リンゴ酸ジグリセリドへの1から30、好ましくは、5から10molのエチレンオキシドの付加生成物、並びにテクニカルグレードのこれらの混合物である。ソルビタンエステルへの1から30mol、好ましくは、5から10molのエチレンオキシドの付加生成物も同様に好適である。好適なソルビタンエステルには、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ジオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノエルカ酸ソルビタン、セスキエルカ酸ソルビタン、ジエルカ酸ソルビタン、トリエルカ酸ソルビタン、モノリシノール酸ソルビタン、セスキリシノール酸ソルビタン、ジリシノール酸ソルビタン、トリリシノール酸ソルビタン、モノヒドロキシステアリン酸ソルビタン、セスキヒドロキシステアリン酸ソルビタン、ジヒドロキシステアリン酸ソルビタン、トリヒドロキシステアリン酸ソルビタン、モノ酒石酸ソルビタン、セスキ酒石酸ソルビタン、ジ酒石酸ソルビタン、トリ酒石酸ソルビタン、モノクエン酸ソルビタン、セスキクエン酸ソソルビタン、ジクエン酸ソルビタン、トリクエン酸ソルビタン、モノマレイン酸ソルビタン、セスキマレイン酸ソルビタン、ジマレイン酸ソルビタン、トリマレイン酸ソルビタン、及びテクニカルグレードのこれらの混合物が含まれる。好適なポリグリセロールエステルの典型的な例は、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2(Dehymuls(登録商標)PGPH)、ジイソステアリン酸ポリグリセロール-3(Lameform(登録商標)TGI)、イソステアリン酸ポリグリセリル-4 (Isolan(登録商標)GI 34)、オレイン酸ポリグリセリル-3、ジイソステアリン酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3(Isolan(登録商標)PDI)、メチルグルコースジステアリン酸ポリグリセリル-3(Tego Care(登録商標)450)、ポリグリセリル-3蜜ロウ(Cera Bellina(登録商標))、カプリン酸ポリグリセリル-4(カプリン酸ポリグリセロールT2010/90)、ポリグリセリル-3セチルエーテル(Chimexane(登録商標)NL)、ジステアリン酸ポリグリセリル-3(Cremophor(登録商標)GS 32)及びポリリシノール酸ポリグリセリル(Admul(登録商標)WOL 1403)、ポリグリセリルジメレートイソステアレート並びにこれらの混合物である。更に好適なポリオールエステルの例は、ラウリン酸、ヤシ脂肪酸、牛脂脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等との、1から30molのエチレンオキシドと場合によって反応した、トリメチロールプロパン、又はペンタエリスリトールのモノ、ジ及びトリエステルである。アルカリ条件下におけるエチレンオキシド及びプロピレンオキシドとのトリオレイン酸トリメチロールプロパンの反応によって入手可能な混合物である、トリメチルプロパンEO/POトリオレエートも好ましい。エチレンオキシド単位(EO)及びプロピレンオキシド単位(PO)は、少なくとも部分的には、トリオレイン酸トリメチロールプロパンのエステル基中に組み込まれている。トリメチルプロパンEO/POトリオレエートは、1分子当たりのEO及びPO単位のその含有量の統計的平均値によって特徴付けされる。本発明の一実施形態では、120個のエチレンオキシド単位(EO)及び10個のプロピレンオキシド単位(PO)を有するトリメチルプロパンEO/POトリオレエートが使用される。
ワックス及び真珠光沢ワックス
真珠光沢ワックスは、化粧品組成物に微光白色のパール様の効果を付与し、これは、特に、ヘアシャンプー及びシャワージェルにおいて価値がある。真珠光沢効果のないワックスもヘアトリートメント組成物中に含有されていてもよい。
好適なワックス体は、アルキレングリコールエステル、脂肪酸アルカノールアミド、部分グリセリド、多塩基の、場合によってヒドロキシ置換されたカルボン酸のエステル、脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル、脂肪カーボネート、オレフィンエポキシドの開環生成物及びこれらの混合物である。
アルキレングリコールエステルは、典型的には、式(I)
R1CO(OA)nOR2 (I)
(式中、R1COは、6から22個の炭素原子を有する直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアシル基であり、R2は、水素又はR1COであり、Aは、2から4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキレン基であり、nは、1から5までの数である)を有するアルキレングリコールのモノ-及び/又はジエステルである。典型的な例は、6から22、好ましくは、12から18個の炭素原子を有する脂肪酸:カプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パームオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにテクニカルグレードのこれらの混合物との、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール又はテトラエチレングリコールのモノ-及び/又はジエステルである。モノステアリン酸エチレングリコール及び/又はジステアリン酸エチレングリコールの使用が特に好ましい。
他のワックス体は、例えば、式(II)
R3CO-NR4-B-OH (II)
(式中、R3COは、6から22個の炭素原子を有する、直鎖又は分岐の飽和又は不飽和のアシル基であり、R4は、水素又は場合によって、1から4個の炭素原子を有するヒドロキシ置換アルキル基であり、Bは、1から4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキレン基である)の脂肪酸アルカノールアミド等である。典型的な例は、カプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パームオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにテクニカルグレードのこれらの混合物との、エタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、プロパノールアミン、メチルプロパノールアミン及びジプロパノールアミン並びにこれらの混合物の縮合生成物である。ステアリン酸エタノールアミドを使用することが特に好ましい。
部分グリセリドは、直鎖の、飽和及び/又は部分的に不飽和の脂肪酸、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パームオレイン酸、牛脂脂肪酸、ステアリン酸、ベヘン酸及びテクニカルグレードのこれらの混合物とのグリセロールのモノエステル及び/又はジエステルである。部分グリセリドは、式(III)
Figure 2019531283
(式中、R5COは、6から22個の炭素原子を有するアシル基、好ましくは、6から22個の炭素原子を有する直鎖飽和アシル基であり、R6及びR7は、2つの基R6及びR7のうちの少なくとも1つが水素であるという条件で、それぞれ独立に、水素又はR5COであり、x、y及びzは合計で0又は1から30までの数であり、Xは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属である)を有する。典型的な例は、ラウリン酸モノグリセリド、ラウリン酸ジグリセリド、ヤシ脂肪酸モノグリセリド、ヤシ脂肪酸トリグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、パルミチン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、牛脂脂肪酸モノグリセリド、牛脂脂肪酸ジグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド、ベヘン酸ジグリセリド及びテクニカルグレードのこれらの混合物であり、これらは、製造方法に依存して少量のトリグリセリドを含有していてもよい。
ワックス体として好ましい群として、6から22個の炭素原子を有する脂肪アルコールとの、多塩基の、場合によってヒドロキシ置換されたカルボン酸のエステルも好適である。これらのエステルの好適な酸の構成成分は、例えば、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、フタル酸、イソフタル酸及び、特に、コハク酸及びまたリンゴ酸、クエン酸、特に酒石酸並びにこれらの混合物である。脂肪アルコールは、アルキル鎖中に6から22、好ましくは、12から18個、特に、16から18個の炭素原子を含む。典型的な例は、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール並びにテクニカルグレードのこれらの混合物である。エステルは、完全又は部分エステルとして存在していてもよく、カルボン酸又はヒドロキシカルボン酸のモノエステル、特にジエステルを使用することが好ましい。典型的な例は、コハク酸モノ-及びジラウリルエステル、コハク酸モノ-及びジセテアリルエステル、コハク酸モノ-及びジステアリルエステル、酒石酸モノ-及びジラウリルエステル、酒石酸モノ-及びジココアルキルエステル、酒石酸モノ-及びジセテアリルエステル、クエン酸モノ、ジ及びトリラウリルエステル、クエン酸モノ、ジ及びトリココアルキルエステル並びにクエン酸モノ、ジ及びトリセテアリルエステルである。
ワックス体の第3の好ましい群として、式(IV)
R8OH (IV)
(式中、R8は、16から48、好ましくは、18から36個の炭素原子を有する、直鎖の、場合によってヒドロキシ置換されたアルキル基及び/又はアシル基である)を有する脂肪アルコールが使用されてもよい。好適なアルコールの典型的な例は、セテアリルアルコール、ヒドロキシステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及び長鎖パラフィンの酸化生成物である。
構成成分として好適である、脂肪ケトンは、式(V)
R9-CO-R10 (V)
(式中、R9及びR10は、それらが、合計で少なくとも24個及び好ましくは32から48個の炭素原子を有するという条件で、それぞれ独立に、1から22個の炭素原子を有するアルキル基及び/又はアルケニル基である)を有することが好ましい。これらのケトンは、従来技術による方法によって、例えば、対応する脂肪酸マグネシウム塩の熱分解によって調製され得る。ケトンは、対称又は非対称であってもよいが、好ましくは、2つの基R13及びR14は、1個の炭素原子によってのみ異なり、16から22個の炭素原子を有する脂肪酸から誘導される。
ワックス体として好適な脂肪アルデヒドは、式(VI)
R11COH (VI)
(式中、R11COは、24から48、好ましくは、28から32個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アシル基である)に対応することが好ましい。
同様に、好適な脂肪エーテルは、好ましくは、式(VII)
R12-O-R13 (VII)
(式中、R12及びR13は、それらが、合計で少なくとも24個及び好ましくは32から48個の炭素原子を有するという条件で、それぞれ独立に、1から22個の炭素原子を有するアルキル基及び/又はアルケニル基である)のものである。言及した型の脂肪エーテルは、典型的には、対応する脂肪アルコールの酸縮合によって調製される。特に有利な真珠光沢特性を有する脂肪エーテルは、16から22個の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えば、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール及び/又はエルシルアルコール等の縮合によって得られる。
好適な構成成分は、更に、好ましくは、式(VIII)
R14O-CO-OR15 (VIII)
(式中、R14及びR15は、それらが、合計で少なくとも24個及び好ましくは32から48個の炭素原子を有するという条件で、それぞれ独立に、1から22個の炭素原子を有するアルキル基及び/又はアルケニル基である)の脂肪カーボネートである。これらの物質は、それ自体で知られている様式において、例えば、ジメチルカーボネート又はジエチルカーボネートと対応する脂肪アルコールとのトランスエステル化によって得られる。したがって、脂肪カーボネートは、対称又は非対称であってもよい。しかし、R14及びR15が同一であり、16から22個の炭素原子を有するアルキル基であるカーボネートを使用することが好ましい。モノ-及びジエステルの形態又はテクニカルグレードのこれらの混合物である、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール及び/又はエルシルアルコールとのジメチルカーボネート又はジエチルカーボネートのトランスエステル化生成物が特に好ましい。
エポキシド開環生成物は、脂肪族アルコールとの、末端又は内部のオレフィンエポキシドの酸接触反応によって慣習的に調製される公知の物質である。反応生成物は、式(IX)
Figure 2019531283
(式中、R16及びR17は、R16及びR17の炭素原子の合計が10から20個の範囲内であるという条件で、水素、又は10から20個の炭素原子を有するアルキル基であり、R18は、12から22個の炭素原子を有するアルキル基及び/若しくはアルケニル基、並びに/又は2から15個の炭素原子及び2から10個のヒドロキシル基を有するポリオールの基である)を有することが好ましい。典型的な例は、ラウリルアルコール、ヤシ脂肪アルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、ベヘニルアルコール及び/又はエルシルアルコールとの、α-ドデセンエポキシド、α-ヘキサデセンエポキシド、α-オクタデセンエポキシド、α-エイコセンエポキシド、α-ドコセンエポキシド、i-ドデセンエポキシド、i-ヘキサデセンエポキシド、i-オクタデセンエポキシド、i-エイコセンエポキシド及び/又はi-ドコセンエポキシドの開環生成物である。16から18個の炭素原子を有する脂肪アルコールとのヘキサデセン及び/又はオクタデセンエポキシドの開環生成物を使用することが好ましい。脂肪アルコールの代わりにポリオールが開環に使用される場合、それらは、例えば、以下の物質:グリセロール;アルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、及び100から1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール;1.5から10の自己縮合度を有するテクニカルグレードのオリゴグリセロール混合物、例えば、40から50重量%のジグリセロール含有量を有するテクニカルグレードのジグリセロール混合物;メチロール化合物、例えば、特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトール;低級アルキルグルコシド、特に、アルキル基中に1から8個の炭素原子を有するもの、例えば、メチルグルコシド及びブチルグルコシド;5から12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えば、ソルビトール又はマンニトール、5から12個の炭素原子を有する糖、例えば、グルコース又はスクロース;アミノ糖、例えば、グルカミンである。
稠度調整剤及び増粘剤
好適な稠度調整剤は、主として、12から22、及び好ましくは、16から18個の炭素原子を有する脂肪アルコール又はヒドロキシ脂肪アルコール、及びまた部分グリセリド、脂肪酸又はヒドロキシ脂肪酸である。これらの物質と、同鎖長のアルキルオリゴグルコシド及び/若しくは脂肪酸N-メチルグルカミド、並びに/又はポリグリセロールポリ-12-ヒドロキシステアレートとの組合せが好ましい。好適な増粘剤は、例えば、エーロシルグレード(親水性シリカ)、多糖、特に、キサンタンガム、グアーガム、寒天、アルギネート及びチロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース、更により高分子量のポリエチレングリコール脂肪酸モノエステル及びジエステル、ポリアクリレート(例えば、Goodrichからのcarbopols(登録商標)及びペムレングレード、SigmaからのSynthalens(登録商標)、KelcoからのKeltrolグレード、SeppicからのSepigelグレード、Allied ColloidsからのSalcareグレード)、ポリアクリルアミド、ポリマー、ポリビニルアルコール、並びにポリビニルピロリドンである。ベントナイト、例えば、シクロペンタシロキサン、ジステアルジモニウムヘクトライト及びプロピレンカーボネートの混合物である、Bentone(登録商標)Gel VS-5PC(Rheox)等も特に有効であることが判明している。界面活性剤、例えば、エトキシル化脂肪酸グリセリド、ポリオールとの脂肪酸のエステル、例えばペンタエリスリトール若しくはトリメチロールプロパン等、狭い同族体分布を有する脂肪アルコールエトキシレート、又はアルキルオリゴグルコシド等、並びに、塩化ナトリウム及び塩化アンモニウム等の電解質も好適である。
過脂肪剤
過脂肪剤として、例えば、ラノリン及びレシチンを使用することができ、更に、ポリエトキシル化又はアシル化されたラノリン及びレシチンの誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド、並びに脂肪酸アルカノールアミド等の物質も使用することができ、後半のものは、同時に気泡安定剤として働く。
安定剤
使用可能な安定剤は、脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸又はリシノール酸マグネシウム、アルミニウム及び/又は亜鉛等である。
ポリマー
少なくとも1種の陽イオン性ポリマーが存在することが有利であり、好ましくは、陽イオンで修飾されたセルロース誘導体、PQ 10、PQ 67、陽イオンで修飾されたグアー誘導体、例えば、Dehyquart(登録商標)Guar N、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、アクリルアミドに基づいた陽イオン性のホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンに基づいた陽イオン性のホモポリマー又はコポリマー、第四級化ビニルイミダゾールに基づいた陽イオン性のホモポリマー又はコポリマー、及びメタクリレートに基づいた陽イオン性のホモポリマー又はコポリマーの群からのものである。
好適な陽イオン性ポリマーは、例えば、Amercholから名称Polymer JR 400(登録商標)でも入手可能な、第四級化ヒドロキシエチルセルロース、陽イオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩及びアクリルアミドのコポリマー、第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば、Luviquat(登録商標)(BASF)、ポリグリコール及びアミンの縮合生成物、第四級化タンパク質加水分解物、ポリペプチド及びアミノ酸、例えば、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat(登録商標)L/Grunau)、第四級化コムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、陽イオン性シリコーンポリマー、例えば、アモジメチコン、アジピン酸及びジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(Cartaretine(登録商標)/Sandoz)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマー(Merquat(登録商標)550/Chemviron)、ポリアミノポリアミド、例えば、FR-A 2252840に記載されているもの及びまた架橋されたその水溶性ポリマー、場合によって微結晶分散している、第四級化キトサン等の陽イオン性キチン誘導体、例えばジブロモブタン等のジハロアルキレンと、例えばビスジメチルアミノ-1,3-プロパン等のビスジアルキルアミンとの縮合生成物、陽イオン性グアーガム、例えば、CelaneseからのJaguar(登録商標)CBS、Jaguar(登録商標)C-17、Jaguar(登録商標)C-16等、第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば、MiranolからのMirapol(登録商標)A-15、Mirapol(登録商標)AD-1、Mirapol(登録商標)AZ-1等である。特に好適な陽イオン性ポリマーは、Luviquat(登録商標)Supreme AT 1として入手可能な、ポリクオタニウム-68、又は、Luviquat(登録商標)PQ 11 AT 1として入手可能な、ポリクオタニウム-11である。
陽イオン性ポリマーは、好ましくは、0.02から5重量%の量で、好ましくは、0.05から3重量%、特に好ましくは、0.1から2重量%の量でヘアトリートメント組成物中に存在する。
有用な陰イオン性、双性イオン性、両性及び非イオン性のポリマーは、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー及びそのエステル、未架橋のポリアクリル酸及びポリオールで架橋されたポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/メタクリル酸tert-ブチルアミノエチル/メタクリル酸2-ヒドロキシプロピルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタムターポリマー並びに場合によって誘導体化されたセルロースエーテル及びシリコーンである。
シリコーン化合物
好適なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーンであり、更に、アミノ、脂肪酸、アルコール、ポリエーテル、エポキシ、フッ素、グリコシド及び/又はアルキルで修飾されたシリコーン化合物であり、これらは、室温で、液体又は他に樹脂形態のいずれかであってもよい。シメチコンも好適であり、これは、200から300までのジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコンと水添シリケートとの混合物である。
UV光保護フィルター
UV光保護因子は、例えば、室温で液体又は結晶であり、紫外線を吸収する能力及び吸収されたエネルギーをより長波長の放射の形態、例えば、熱で再放出する能力がある有機物(光保護フィルター)を意味すると理解される。UVBフィルターは、油溶性又は水溶性であり得る。油溶性物質の例は:
・ 3-ベンジリデンカンファー又は3-ベンジリデンノルカンファー及びそれらの誘導体、例えば、記載されている3-(4-メチルベンジリデン)カンファー、
・ 4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-エチルヘキシル、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-オクチル及び4-(ジメチルアミノ)安息香酸アミル、
・ 桂皮酸のエステル、好ましくは、4-メトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、4-メトキシ桂皮酸プロピル、4-メトキシ桂皮酸イソアミル、2-シアノ-3,3-フェニル桂皮酸2-エチルヘキシル(オクトクリレン)、
・ サリチル酸のエステル、好ましくは、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸4-イソプロピルベンジル、サリチル酸ホモメンチル、
・ ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、
・ ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは、4-メトキシベンゾマロン酸ジ-2-エチルヘキシル、
・ トリアジン誘導体、例えば、2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチル-1'-ヘキシルオキシ)-1,3,5-トリアジン及びオクチルトリアゾン又はジオクチルブタミドトリアゾン(Uvasorb(登録商標)HEB)等、
・ プロパン-1,3-ジオン、例えば、1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、
・ ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体
である。
好適な水溶性物質は:
・ 2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸、並びにそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩及びグルクアンモニウム塩、
・ ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸及びその塩、
・ 3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4-(2-オキソ-3-ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸及び2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボルニリデン)スルホン酸並びにそれらの塩
である。
好適な典型的なUVAフィルターは、特に、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば、1-(4'-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Parsol(登録商標)1789)、1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフェニル)プロパン-1,3-ジオン、及びエナミン化合物等である。UVA及びUVBフィルターは、当然、混合して使用することもできる。特に好ましい組合せは、桂皮酸のエステル、好ましくは、4-メトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル及び/又は4-メトキシ桂皮酸プロピル及び/又は4-メトキシ桂皮酸イソアミルと組み合わされたベンゾイルメタンの誘導体、例えば、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Parsol(登録商標)1789)及び2-シアノ-3,3-フェニル桂皮酸2-エチルヘキシル(オクトクリレン)からなる。この型の組合せは、水溶性フィルター、例えば、2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸、並びにそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩及びグルクアンモニウム塩と組み合わされるので有利である。
言及した可溶性物質に加えて、不溶性の光保護顔料、特に、微分散した金属酸化物及び塩は、この目的にも有用である。好適な金属酸化物の例は、特に、酸化亜鉛及び二酸化チタン、並びに加えて、鉄の、ジルコニウムの、ケイ素の、マンガンの、アルミニウムの及びセリウムの酸化物、並びにこれらの混合物である。使用される塩は、ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウム又はステアリン酸亜鉛であってもよい。これらの酸化物及び塩は、顔料の形態で皮膚ケア及び皮膚保護用エマルション並びに装飾化粧品に使用される。ここで、これらの粒子は、100nm未満、好ましくは、5から50nmの間、特に、15から30nmの間の平均直径を有しているべきである。それらは、球の形状を有していてもよいが、楕円の形状、又は何らかの他の方法で球の立体構造から逸脱した形状を有する粒子を使用することも可能である。顔料はまた、表面処理された形態、すなわち、親水化又は疎水化された形態で存在していてもよい。典型的な例は、コーティングされた二酸化チタン、例えば、二酸化チタンT 805(Degussa)又はEusolex(登録商標)T2000(Merck)等である。好適な疎水性コーティング剤は、特に、シリコーン、特に、トリアルコキシオクチルシラン又はシメチコンである。日焼け止め組成物において、マイクロ顔料又はナノ顔料を使用することが好ましい。微粉化された酸化亜鉛を使用することが好ましい。
生物起源の有効成分及び酸化防止剤
生物起源の有効成分は、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、(デオキシ)リボ核酸及びその断片化産物、β-グルカン、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、擬似セラミド、精油、植物抽出物、例えば、サクラ属(Prunus)抽出物、バンバラナッツ抽出物等、又はビタミン複合体を意味すると理解される。
酸化防止剤は、UV線が皮膚を透過するときに引き起こされる光化学反応連鎖を遮断する。その典型的な例は、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)及びその誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)及びその誘導体、ペプチド、例えば、D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシン、及びその誘導体(例えば、アンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カロテン、リコペン)及びその誘導体、クロロゲン酸及びその誘導体、リポ酸及びその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、オーロチオグルコース、プロピルチオウラシル及び他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、並びにそれらのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル)、並びにそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸及びその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)、並びに極めて低い許容用量(例えば、pmolからμmol/kg)のスルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホン、ペンタ、ヘキサ、ヘプタチオニンスルホキシイミン)、また(金属)キレート化剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、没食子酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビキノール並びにそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンA及び誘導体(パルミチン酸ビタミンA)、並びにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びその誘導体、α-グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤシン酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、亜鉛及びその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレン及びその誘導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベン及びその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、trans-スチルベンオキシド)、並びにそれらの特定の有効成分の、本発明によって好適な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド及び脂質)である。
膜形成剤
慣例的な膜形成剤は、例えば、キトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸系ポリマー、第四級セルロース誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸及びその塩並びに類似の化合物である。
フケ防止有効成分
好適なフケ防止有効成分には、ピロクトンオラミン(1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2-(1H)-ピリジノンモノエタノールアミン塩)、Baypival(登録商標)(クリンバゾール)、ketoconazole(登録商標)、(4-アセチル-1-{-4-[2-(2.4-ジクロロフェニル)r-2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキシラン-c-4-イルメトキシフェニル}ピペラジン、ケトコナゾール、エルビオール、二硫化セレン、コロイド状硫黄、硫黄ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート、硫黄リシノールポリエトキシレート、硫黄タール留分、サリチル酸(及び/又はヘキサクロロフェンとの組合せ)、ウンデシレン酸モノエタノールアミドスルホスクシネートナトリウム塩、Lamepon(登録商標)UD(タンパク質-ウンデシレン酸縮合物)、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオン及びマグネシウムピリチオン/ジピリチオン-硫酸マグネシウムが含まれる。
更なる添加物
使用され得る水相用の膨潤剤は、モンモリロナイト、粘土鉱物物質、ペムレン及びアルキル修飾Carbopolグレード(Goodrich)である。更なる好適なポリマー及び膨潤剤は、Cosm.Toil. 108、95(1993)にあるR. Lochheadによる概説において見出すことができる。好適な防虫剤は、N,N-ジエチル-m-トルアミド、1,2-ペンタンジオール又はエチルブチルアセチルアミノプロピオネートであり、好適なセルフタンニング剤は、ジヒドロキシアセトンである。メラニンの形成を妨げ脱色組成物中に適用される、使用可能なチロシン阻害剤は、例えば、アルブチン、フェルラ酸、コウジ酸、クマル酸及びアスコルビン酸(ビタミンC)である。
タンパク質加水分解物
所望により、従来技術から知られている更なるタンパク質加水分解物が使用されてもよく、例えば、ケラチンに基づいた、例えば、市販のNutrilan(登録商標)Keratin W PP、又はコムギに基づいた、例えば、Gluadin(登録商標)WLM Benz、Gluadin(登録商標)WK又はGluadin(登録商標)WPである。少量の遊離アミノ酸、例えば、リシン又はアルギニンを添加することも可能である。
ヒドロトロープ
流動性を向上させるために、ヒドロトロープ、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール又はポリオールの使用が更になされてもよい。ここで好適なポリオールは、2から15個の炭素原子及び少なくとも2個のヒドロキシル基を有することが好ましい。ポリオールは、更に他の官能基、特に、アミノ基を含んでいてもよく、又は窒素で修飾されていてもよい。典型的な例は、
・ グリセロール、
・ アルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、及び100から1000ダルトンまでの平均分子量を有するポリエチレングリコール、
・ 1.5から10までの自己縮合度を有するテクニカルグレードのオリゴグリセロール混合物、例えば、40から50重量%までのジグリセロール含有量を有するテクニカルグレードのジグリセロール混合物、
・ メチロール化合物、例えば、特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトール、
・ 低級アルキルグルコシド、特に、アルキル基中に1から8個の炭素原子を有するもの、例えば、メチルグルコシド及びブチルグルコシド、
・ 5から12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えば、ソルビトール又はマンニトール、
・ 5から12個の炭素原子を有する糖、例えば、グルコース又はスクロース、
・ アミノ糖、例えば、グルカミン、
・ ジアルコールアミン、例えば、ジエタノールアミン又は2-アミノ-1,3-プロパンジオール
である。
保存料
好適な保存料の例は、ベンゾエート、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオール、ソルビン酸、レブリン酸及びアラキドン酸であり、また名称Surfacine(登録商標)で公知の銀錯体、並びにCosmetics Directiveの付録6、パートA及びBに挙げられている更なる物質のクラスである。
香油及びアロマ
香油として、言及され得るのは、天然及び合成の芳香性物質の混合物である。天然の芳香性物質は、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン)、茎及び葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニス、コリアンダー、キャラウェー、ジュニパー)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アヤメ、ショウブ)、木(マツ、ビャクダン、グアヤク、シーダー、シタン)、ハーブ及び草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針葉及び枝(トウヒ、モミ、マツ、矮性マツ)、樹脂及びバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポパナックス)からの抽出物である。動物性原料、例えば、シベット及びカストリウム等も好適である。典型的な合成芳香性化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香性化合物は、例えば、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、グリシン酸エチルメチルフェニル、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリル及びサリチル酸ベンジルである。エーテルには、例えば、ベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒドには、例えば、8から18個の炭素原子を有する直鎖状アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール及びブルゲオナールが含まれ、ケトンには、例えば、イオノン、α-イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンが含まれ、アルコールには、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールが含まれ、炭化水素には、主としてテルペン及びバルサムが含まれる。しかし、心地良い香気ノートを共に発する異なる芳香性物質の混合物を使用することが好ましい。アロマ構成成分として使用されることが多い、比較的揮発性の低い精油も香油として好適であり、例えば、セージ油、カモミール油、クローブ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、リンデン花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、オリバナム油、ガルバヌム油、ラブダナム油及びラバンジン油である。ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボアザンブレンフォルテ、アンブロキサン、インドール、ヘディオン、サンデリス、レモン油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタール、ラバンジン油、クラリセージ油、β-ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィックスカール、イソEスーパー、フィクソリドNP(Fixolide NP)、エベルニル、イラルデインガンマ(Iraldein gamma)、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミラット、イロチル及びフロラマットを単独で又は混合して使用することが好ましい。好適なアロマの例には、ハッカ油、スペアミント油、アニス油、スターアニス油、クミン油、ユーカリ油、ウイキョウ油、レモン油、ウインターグリーン油、クローブ油、メントール等が含まれる。
染料
使用可能な染料は、例えば、Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft[ドイツ研究振興協会の染料委員会]からの刊行物「Kosmetische Farbemittel」[化粧品用着色料]、Verlag Chemie、Weinheim、1984、81〜106頁に挙げられているような、化粧品用目的で承認されたそれに好適な物質である。例は、コチニールレッドA(C.I. 16255)、パテントブルーV(C.I. 42051)、インジゴチン(C.I. 73015)、クロロフィリン(C.I. 75810)、キノリンイエロー(C.I. 47005)、二酸化チタン(C.I. 77891)、インダンスレンブルーRS(C.I. 69800)及びマッダーレーキ(C.I. 58000)である。発光染料として、ルミノールが存在することも可能である。これらの染料は、混合物全体に基づいて、通常、0.001から0.1重量%の濃度で使用される。
化粧品組成物
本発明の文脈において、本発明のケラチン加水分解物の他に、更なる陽イオン性ポリマー又は陽イオン性若しくは疑似陽イオン性界面活性剤を含む化粧品組成物が特に好ましい。
一実施形態によれば、コンディショニングヘアトリートメント用の化粧品組成物には、本発明のケラチン加水分解物の他に、上記の型の陽イオン性ポリマー、及びまた場合によって更なる乳化剤、ヒドロトロープ又は更なる慣例的な成分が含まれ、100重量%になるように水が存在している。セラムの形態にあるコンディショニングヘア組成物は、この型の組成物を有することが好ましい。
更なる実施形態によれば、コンディショニングヘアトリートメント用の化粧品組成物(ヘアトリートメント組成物とも呼ばれる)は、本発明のケラチン加水分解物との組合せで、
・ 陽イオン性界面活性剤
・ ワックス、好ましくは、グリセリドエステル及び/又は脂肪アルコール、及び
・ 水、及びまた
・ 場合によって、少なくとも1種の陽イオン性ポリマー及び/又は
・ 場合によって、非イオン性界面活性剤
を含む。
この実施形態において、コンディショニングヘアトリートメント組成物は、
活性物質含有量に基づいて、0.002から0.4重量%の本発明のケラチン加水分解物、
0.1から15重量%の陽イオン性界面活性剤、
0.5から15重量%のワックス、好ましくは、トリグリセリドエステル及び/又は脂肪アルコール、及び
0.0から5重量%の少なくとも1種の陽イオン性ポリマー及び/又は
0.0から15重量%の非イオン性界面活性剤、
を含有することが好ましく、ここで、場合によって更なる慣例的な成分が存在していてもよく、100重量%になるように水が存在している。
本発明の更なる対象は、皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物に関し、ここで、それらは、本発明のケラチン加水分解物を含み、また陰イオン性界面活性剤及び両性又は双性イオン性界面活性剤も含む。
これは、皮膚の洗浄及びケアを意図した全ての化粧用洗浄組成物、好ましくは、シャワージェル、全身洗浄料、シャワーオイル、フォームバス又はハンド消毒ローションを含むと理解されるべきである。
この実施形態によると、化粧品組成物は、本発明のケラチン加水分解物との組合せで、陰イオン性界面活性剤、両性又は双性イオン性界面活性剤及びまた場合によって非イオン性界面活性剤、場合によって陽イオン性ポリマー及び/又は場合によって真珠光沢ワックスを更に含み、場合によって更なる慣例的な成分が存在可能であり、100重量%になるように水が存在している。
この実施形態において、好ましくは、
活性物質含有量に基づいて、0.002から0.4重量%の本発明のケラチン加水分解物、
8から15重量%の陰イオン性界面活性剤、
0.5から5重量%の両性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤、
0.0から5重量%の少なくとも1種の陽イオン性ポリマー、
0.0から3重量%の非イオン性界面活性剤、及び
0.0から2重量%の真珠光沢ワックス
が存在し、また場合によって、慣例的にスキントリートメント組成物に含まれる更なる成分も存在していてもよく、100重量%になるように水が存在している。
以下の実施例の節において、化粧品組成物の好適な組合せの例を示す。
A)ケラチン加水分解物の調製例
本発明の実施例1:低分子量ケラチン加水分解物
100gの水を最初に入れ、塩基でpH10に調整した。次いで、10gのケラチンウールを撹拌しながら入れ、5gの30%強度の過酸化水素(H2O2)溶液の添加により、ウールの酸化的前処理を開始した(継続時間:約10時間)。その後、pHをpH8.5に調整し、最初に0.15gのプロテアーゼ(バチルス・リケニフォルミス由来、例えば、NovozymesからのAlcalase(登録商標))を添加した。この酵素を用いた完全加水分解後、pHをpH7まで低下させ、次いで、0.15gのエキソペプチダーゼ(アスペルギルス・オリザエ由来、例えば、NovozymesからのFlavourzyme(登録商標))を添加して、再び同様に完全加水分解を行った。次いで、残りの水不溶性のウール残留物を濾過によって分離し、得られた生成物を安定化のためにpH4.2に調整した。
ケラチン加水分解物を濃縮によって20重量%の強度の水溶液として製剤化した。
比較例:(本発明によらない)ケラチン加水分解物
100gの水を最初に入れ、塩基で約pH9.4に調整した。次いで、3.75gのケラチンウールを撹拌しながら入れ、1.9gの30%強度の過酸化水素(H2O2)溶液の添加により、ウールの酸化的前処理を開始した(継続時間:約10時間)。次いで、0.10gのプロテアーゼ(例えば、バチルス・リケニフォルミス由来、NovozymesからのAlcalase)を添加した。完全加水分解後、残りの水不溶性のウール残留物を濾過によって分離し、得られた生成物を安定化のためにpH4.2に調整した。
ケラチン加水分解物を濃縮によって20重量%の強度の水溶液として製剤化した。
ケラチン加水分解物の分子量:
溶質の分子をそれらのサイズに基づいて分離する液体クロマトグラフィーである、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を使用して、分子量及びまたモル質量の分布を決定した。SECは、タンパク質用の慣例的な方法である(2016.06.17日付の、ゲル浸透クロマトグラフィーに関連したWikipedia項目も参照されたい)。GE Healthcare Life SciencesからのSuperdex Peptideクロマトグラフィーカラムをタンパク質及びペプチドの高分解能分離のために選択し、これは、100から7000の範囲内の分子量を有するタンパク質断片を決定するのに特によく適している。
Figure 2019531283
百分率の数字は、タンパク質断片の合計数に関し、すなわち、実施例1では、例えば、それは、全てのタンパク質断片のうちの38%が1000Da未満の分子量を有することを意味する。
B)使用例
B1)毛髪の強度及び弾力性に対するケラチン加水分解物の影響を分析するための引っ張り強度法
引っ張り強度法を使用して、毛髪、特に、皮質領域の力学的安定性を決定することができる。この目的のために、個々の毛髪を長さ方向に引くのに必要とされる力を測定する。次いで、測定された力を毛髪の断面積に対して標準化し、これにより、応力-ひずみグラフと呼ばれるものが示され、それによって毛髪の特性を決定することができる。
毛髪の4地点の断面測定のために、レーザー測定デバイスを備えた、Diastron、UKからの完全に自動化されたDiaStron MTT680を使用し、力の測定に測定デバイスを使用した。
それぞれの場合において、金属板中に固定した3cmの長さの個々の毛髪を試験した。毛髪の断面積を決定した後に、金属板中に固定した毛髪を測定前に脱塩水で60分間覆った。毛髪の房は、測定の間も水中に入れたままであった。
実施例1、又は比較例による、水中に5%の強度のケラチン加水分解物溶液を試験した。
TukeyのHSD検定によって計算した、統計的有意性(p=0.05)。
結果:
Figure 2019531283
本発明のケラチン加水分解物で処理した毛髪は、未処理の毛髪(プラセボ)よりも有意に優れた引っ張り強度及び弾力性を実証する。しかし、それは、比較例を用いて処理した毛髪よりも有意に良好な結果、例えば、3倍優れた引っ張り強度及びより優れた弾力性も実証し、これは、内側から外側への毛髪の強化を示す。
B2)毛髪破壊を決定する方法(毛髪破壊試験):
力学的ストレスに対する毛髪の耐性を、「毛髪破壊試験」と呼ばれるものによって決定した。この目的のために、ケラチン加水分解物を含むコンディショナー(組成については下記を参照されたい)で毛髪の房を処理した。3分間作用させた後に、1分間すすぎを行い、この過程をもう一度繰り返した。次いで、毛髪の房をグリッド上に配置し、ブロードライヤーで1時間乾燥した。次いで、毛髪の房を梳毛機で50000回梳いた。破壊された毛髪断片を計量し、毛髪の房の重量と関連付けした。
TukeyのHSD検定によって計算した、統計的有意性(p=0.05)。
試験したコンディショナーの組成:値は、重量%におけるものである。
Figure 2019531283
結果:
Figure 2019531283
本発明のケラチン加水分解物で処理した毛髪は、試験されたコンディショナー中にケラチン加水分解物を含まない場合の毛髪(プラセボ)及び比較例を含むコンディショナーで処理した毛髪の房よりも、毛髪破壊が有意に少ないことが実証される。この結果は、毛髪の内部についての本発明のケラチン加水分解物の強化効果を示す。
B3)タンパク質加水分解物を含むコンディショナー
以下の組成を有するコンディショナーを調製した(重量%での値):
Figure 2019531283
コンディショナーに感覚試験を行った。標準として、雰囲気を制御した室内(T=22℃、相対空気湿度=40%)で、11名の試験者が順々に感覚試験に参加し、濡れた状態及び乾燥した状態における、プラセボコンディショナーに対する比較ケラチン加水分解物、及びプラセボに対する本発明のケラチン加水分解物を含むコンディショナーでのコンディショナーの対比較で、コンディショナーで処理した毛髪の房を評価する。試験者は、評価することになる特質、例えば、毛髪の房の櫛通り、光沢、及びボリューム等において事前に徹底的に訓練されていた。製品についてのプロファイルにおける有意性を決定するために、統計解析に、実験プロトコールに適合した計算である、Wilcoxon試験を使用した。
3分間の曝露時間の後に、11名の試験者のうちの10名が、本発明のケラチン加水分解物を含むコンディショナーのケア性質を、プラセボコンディショナーのものよりも良好であると評価した。更に、半数を十分に超える試験者が調査下のヘアロックのボリュームをより完全であると評価し、本発明のケラチン加水分解物を含むコンディショナーは、試験者によってより良好に受け入れられた。15分間の曝露時間の後に、試験者は、本発明のタンパク質加水分解物を含むコンディショナーで処理した毛髪の房のボリュームを、プラセボコンディショナーで処理した毛髪よりも良好であると評価した。比較例によるケラチン加水分解物を含むコンディショナーは、ボリュームに関してプラセボコンディショナーに対する差異を示さなかった。
B4)乾燥毛髪用の「リーブインセラムコンディショナー」についての改善された感覚特性
Figure 2019531283
B3)に類似して感覚的評価を行った。本発明のタンパク質加水分解物を含むリーブインセラムコンディショナーは、半数を大きく超える試験者によって、毛髪の房の光沢及びまた肌触りの良さに関してプラセボコンディショナーよりも良好であると評価された。
この効果は、比較例によるケラチン加水分解物を有する製剤では検出されなかった。
B5)ヘアシャンプーにおける適用
以下の製剤を調製した。値は、重量%におけるものである。
Figure 2019531283
Figure 2019531283
Figure 2019531283
乾燥毛髪上での櫛通り試験は、必要とされる櫛通し力において、本発明のケラチン加水分解物を含んでいないプラセボシャンプーと比較して20%の低下を実証した。
Figure 2019531283
Figure 2019531283
B6)ジェルとしてのコンディショナー
Figure 2019531283
B7)スタイリングムース
Figure 2019531283
B8)天然化粧品用のコンディショナー
Figure 2019531283
B9)毛髪及び全身洗浄料
Figure 2019531283
Figure 2019531283

Claims (14)

  1. 存在するタンパク質断片のうちの少なくとも30%が、1000Da未満の分子量を有する、ケラチン加水分解物。
  2. 存在するタンパク質断片のうちの少なくとも35%が、1000Da未満の分子量を有する、請求項1に記載のケラチン加水分解物。
  3. 1000Da未満の分子量を有する存在するタンパク質断片のうちの少なくとも50%が、100Daを超える分子量を有する、請求項1又は2に記載のケラチン加水分解物。
  4. タンパク質断片のうちの少なくとも15%が、500Da未満の分子量を有する、請求項1に記載のケラチン加水分解物。
  5. 500Da未満の分子量を有する存在するタンパク質断片のうちの少なくとも50%が、100Daを超える分子量を有する、請求項4に記載のケラチン加水分解物。
  6. 請求項1に記載のケラチン加水分解物を調製する方法であって、最初に、a)ケラチンを酸化的に前処理し、b)少なくとも1種のエンドペプチダーゼの存在下で酵素的に加水分解し、次いで、c)少なくとも1種のエキソペプチダーゼの存在下でそれをもう一度酵素的に加水分解する、方法。
  7. b)が、バチルス属の株、特に、バチルス・リケニフォルミスから選択されるエンドペプチダーゼの存在下で酵素的に加水分解することである、請求項6に記載のケラチン加水分解物を調製する方法。
  8. c)が、アスペルギルス・オリザエから入手可能なエキソペプチダーゼの存在下で酵素的に加水分解することである、請求項6又は7に記載のケラチン加水分解物を調製する方法。
  9. ヘアトリートメント組成物における特性:
    - 毛髪の内部構造を改善すること
    - 毛髪に損傷を与える環境の影響から保護すること
    - 損傷した毛髪を修復すること
    - ヒト毛髪の引っ張り強度
    - ヒト毛髪の水分バランスを安定させること
    - ヒト毛髪の櫛通り
    - ヒト毛髪の破壊
    - ヒト毛髪の再構築能
    - ヒト毛髪の弾力性の損失を減少させること
    のうちの少なくとも1つを改善するための、請求項1又は6に記載のケラチン加水分解物の使用。
  10. ヘアトリートメント組成物におけるコンディショナーとしての、請求項1又は6に記載のケラチン加水分解物の使用。
  11. 皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物における感触、特に、全身洗浄料又はシャワージェルにおける、好ましくは泡の感触を改善するための、請求項1又は6に記載のケラチン加水分解物の使用。
  12. ケラチン加水分解物の活性物質含有量に基づいて0.002から0.4重量%の量でケラチン加水分解物を含む、請求項1又は6に記載のケラチン加水分解物を含む化粧品組成物。
  13. 請求項1又は6及び/又は12に記載のケラチン加水分解物、並びに更なる陽イオン性ポリマー又は陽イオン性若しくは疑似陽イオン性界面活性剤を含む、コンディショニングヘアトリートメント用の化粧品組成物。
  14. 請求項1又は6及び/又は12に記載のケラチン加水分解物、並びに更なる陰イオン性界面活性剤及び両性又は双性イオン性界面活性剤を含む、皮膚及び/又は毛髪を洗浄するための化粧品組成物。
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