JP2019530607A - 車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又はステアリングホイールの傾きを検出する装置 - Google Patents

車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又はステアリングホイールの傾きを検出する装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又は車両のステアリングホイールの傾きを検知する装置に関し、前記装置は、少なくとも三つのカメラを有し、これにより前記ステアリングホイールを記録することができ、前記ステアリングホイールを着脱可能に固定されることができる少なくとも三つの参照物体がある。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の前段における車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又はステアリングホイールの傾きを検出する装置に関する。
水平に対する動力車のステアリングホイールの方向を測定するためのステアリングホイールバランスが、独国特許第102005042446B3号から知られている。このステアリングホイールバランスは、ステアリングホイールの対称な位置に、ステアリングホイールに対してステアリングホイールバランスを着脱可能に固定する手段と、車両の本体にステアリングホイールバランスを固定するための可変的に調整可能な支持装置と、を含む。さらに、水平からの偏向を検出するための傾斜計が設けられている。さらに、ステアリングホイールバランスとステアリングホイールとの間でトルクを測定するため、ステアリングホイール上の着脱可能な固定部で、力が測定される。この場合、ステアリングホイールバランスは、動力車の前軸の個々のトー角度を設定する方法において、動力車の直線的な走行中に、ステアリングホイールがその対象な位置に対して水平に向くよう調整するように使用される。
独国特許第102005042446号明細書
本発明の目的は、ステアリングホイールの角度、ステアリングホイールの位置、及び/又はステアリングホイールの傾きの検出を単純化することである。
請求項1の本発明にしたがって、以下の装置により目的は達成された。装置は、ステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度、及び/又はステアリングホイールの傾きを検知し、それぞれが車両のステアリングホイールを検知できる少なくとも二つのカメラを含む。装置はさらに、ステアリングホイールに着脱可能に固定されることができる少なくとも三つの参照物体を含む。
ステアリングホイールは、画像平面の立体角が、それぞれの場合の立体角にステアリングホイールが含まれるように方向づけられるとき、二つのカメラを用いて検知することができる。すなわち、二つのカメラは、ステアリングホイールがそれぞれカメラの画像領域内に位置するように方向づけられなければならない。
この配置により、二つのカメラを用いて、空間内の三つの参照物体の位置を決定することができる。三つの参照物体が配置される平面は、空間内の三つの参照物体の位置によって規定される。その結果、参照物体は明らかに、ステアリングホイール平面に対するステアリングホイールに固定されているので、ステアリングホイールの平面もまた規定される。
この場合、もし三つの物体がステアリングホイールの平面と同一の平面に広がっているか、又はステアリングホイールの平面に平行であった場合、評価するのに有利であると認められる。もし三つの参照物体が、ステアリングホイールの平面に対して、規定される平面に広がっているが、ステアリングホイールの平面に対して斜めに延びていた場合、参照物体が広がる平面からステアリングホイールの平面を決定することができるような周縁の情報が知られなければならない。そのような周縁の情報は、例えば互いに対する参照物体の地理的配置であるか、及び/又はステアリングホイールの平面からの個々の参照物体の垂直方向の間隔に関する。
一般的に、共通した評価及び少なくとも三つの参照物体の三次元の測定のために、少なくとも二つのカメラが共通する参照システムを有していなければならない。空間内の少なくとも三つの参照物体の位置は、そこで、二つのカメラの共通する参照システムで決定される。もし車両が車両の試験台にある場合、少なくとも二つのカメラの共通する参照システムは、連携する試験台のシステムに対して較正することが特に有利となる。このような試験台では、車両の配置のパラメーターが測定される。このことは、特に車両のホイールのトー角度及びキャンバー(車輪の傾き具合)角度に関連する。これに関して、車両の配置のパラメーターを検知するための測定ユニット、及び、本発明による装置の少なくとも二つのカメラが、同じ連携するシステムと較正されることが特に有利であるということがわかる。
較正は、通常試験台の較正機器を用いて実行される。
請求項2における装置の実施形態では、着脱可能な固定部において、少なくとも三つの参照物体のうちの二つは、ステアリングホイールからステアリングホイールリムへの桟の上部の移行領域にそれぞれが配置されており、二つの参照物体の一方は、桟の左手側に固定され、二つの参照物体の他方は、桟の右手側の方に固定され、二つの参照物体は、さらなる少なくとももう一つの参照物体から区別することができる。
装置のこの実施形態は、ステアリングホイールは一般的に、ステアリングホイールリムが、ステアリングホイールの中心軸に固定される手段となる桟を含んでいるという事実を有利に利用する。桟の上は、ステアリングホイールは一般的にステアリングホイールリムに対して開いている。これにより、車両の運転者は、ステアリングホイールが「直進位置」の場合か又は小さなステアリングホイールの角度の場合に、ダッシュボードの計器の一群におけるディスプレイ要素を維持しておくことができる。ステアリングホイールは、選択的に、ステアリングホイールの中心軸からステアリングホイールリムへ向かって下方に接続する要素を有していてもよい。
この場合、それぞれの場合に、ステアリングホイールからステアリングホイールリムへの桟の上部の移行部の領域に参照物体を取付けることは、参照物体は直接的に移行部に配置されるか、又は移行部から規定された間隔を開け、移行部に対して規定された方向にあるかを意味する。その結果、参照物体は、例えば、ステアリングホイールに挿入されるフレーム又はキャリアに固定され、そしてその過程で、ステアリングホイールからステアリングホイールリムへの、二本の桟の上部の移行部によって支持される。
請求項2における実施形態では、二つの参照物体が、ステアリングホイールの規定される位置にそれぞれ取り付けられるという有利な場合である。従来のステアリングホイールでは、この二つの位置は、ステアリングホイールの平面の中心線に対して線対称であり、線はステアリングホイールの中心点を通って、縦方向に(すなわち、ステアリングホイールリムの最下端の点からステアリングホイールリムの最上端の点まで)延びる。
このことは、最適に適合されたステアリングホイールの場合では、二つの参照物体を接続する線は、直進する場合に水平方向に延びることを意味する。二つの参照物体を接続する線と、水平面及びすべての三つの参照物体によって決定されるステアリングホイールの平面の交差線と、の間の角度は、ステアリングホイールの角度である。
「正確な」二つの参照物体の組み合わせを検知するために、その接続線は、直進する場合に水平方向に延び、二つの参照物体は、少なくともさらなる一つの参照物体から有利にも区別されることができる。このように区別できることで、参照物体は、少なくともさらなる一つの参照物体から形状、寸法及び/又は色が異なって見える。二つの参照物体は、少なくともさらなる一つの参照物体から、参照物体間の間隔を評価する手段によっても区別することができる。請求項2における実施形態の場合では、二つの参照物体の間の間隔は、ステアリングホイールリムの径とおおよそ対応しており、このため、例外なく他の二つの参照物体の間の間隔よりも大きい。
このことにより、ステアリングホイールの角度が目的とする値に対応しているか否かを決定することができる。二つの参照物体の接続線の方向が、直進方向に対応する車両のホイールのステアリング角度の場合の目的値に対応するとき、ステアリングホイールの角度は、その目的値に対応する。目的値は、一般的に水平方向のコースに対応するが、いくつかの状況では、ステアリングホイールの角度に規定されてもよい。
装置は、例えば、作業者にステアリングホイールを完全に取り除くことが必要かどうかを示すことに用いられてもよい。また、選択的に「ステアリングホイールの直進位置」が達成できるような条件のために、作業者がそれを取り替えるときにステアリングホイールを回転させる方向、回転させる度合いを示すことに用いられてもよい。これは、ステアリングホイールを全く取り除くか、取り替えることによって、ステアリングホイールを調整することが意図されている範囲にのみ起こる。これは大型貨物車の場合のみである。この種の手続きは、例えば国際公開公報第2015/018396号に記載されている。
また別の知られているステアリングホイールを設定する方法は、ステアリングホイールのトー角度を、ステアリングホイールの角度に対して、正確に現在のステアリングホイールの位置に対応するように設定することからなる。この場合、検知されたステアリングホイールの位置(ステアリングホイールの角度)は、ステアリングホイールの個別のトー角度の目的値へ計算される。目的値からの実際の値の逸脱は、作業者が個々のトー角度の対応する設定を実行することができるように、作業者に示されてよい。
特に、ステアリングホイールの角度に対する可動のホイールの個々のトー角度を設定するときには、ステアリングホイールの角度を検知する測定ユニットおよび個々のトー角度を検知する測定ユニットを、同じ参照システムで較正しておくことが不可欠である。このことは、ステアリングホイールを再度調整するとき、及びステアリングホイールの角度を考慮にいれながら個々のトー角度を設定するときの両方に適用される。
三つめの参照物体と連動する評価の間、ステアリングホイールの平面は、再度決定される。
この場合、ステアリングホイールの角度(そしてまた、「直進方向」に対応するステアリングホイールの位置)は、ステアリングホイールの傾きによることを、特に有利に考慮に入れることができる。もし三つ目の参照物体も評価された場合、この効果もまた考慮されてよい。
請求項3における実施形態では、ステアリングホイールの周縁の外側に配置される参照補助具が設けられる。参照補助具は、いずれの場合にも、二つの参照物体のうちの一つと関連づけられており、それぞれの場合にステアリングホイールの桟から、ステアリングホイールリムの上部の移行部の領域に、二つの参照補助具の間の接続線が、言及された二つの参照物体の接続線と一致するか、又は平行に延びるように配置される。
これにより、請求項2に関連する効果として有利であると述べられた通り、二つの参照物体の位置を評価することが可能であるということは、二つの参照補助具に関しても保持されるという点において、有利であるとわかる。
二つの参照補助具は、二つの参照物体より遠く互いに配置されているため、水平に対して接続線の位置を評価するときに正確性が有利に改善される。
参照補助具は、例えば参照物体に取り付けられ、それぞれが接続要素のためのレセプタクルを含んでいてよい。真っ直ぐな棒がさらに設けられてよい。棒の上に二つの参照補助具が配置される。そして、棒の長手方向に二つの接続要素は調整可能であってよい。接続要素が棒に沿って移動し、要素の間隔が、二つの参照物体のレセプタクルの間隔に対応すると、参照補助具を含む棒は、参照物体の上に配置されてよい。この実施形態では、二つの参照補助具の接続線は、参照物体の接続線と平行に延びる。
請求項4における実施形態では、三つの参照物体は、枠の手段によって、互いに接続される。枠は、互いに共通の中心点で、その端部の一方で接続される三本の長い要素からなる。参照物体は、それぞれの場合において長い要素の他方で弾性的に固定され、参照物体は、この場合、長い要素の長手方向に押圧されてよい。
これにより、三つの参照物体を、ステアリングホイールに着脱可能に固定することを達成することが単純にできるようになる。参照物体は、さらに、実質的に円柱状に形成され、シリンダーの中心軸の周囲を回転可能に取り付けられる。シリンダーの側部の表面は、円形に切断して開口された環状体の内側の部分の内表面に対応してよい。
ステアリングホイールリムが環状であるため、この種の実施形態の特別な効果は、関連する参照物体が、規定された位置でステアリングホイールリムに接触することができるということである。
参照物体の形状がステアリングホイールリムの幾何学的形状にあまり適合していなくても、弾性的に取り付けるので、参照物体が規定された方法でステアリングホイールリムに押圧される。
請求項5における実施形態では、枠は、三つの参照物体がステアリングホイールに固定されるとき、枠の中心点が、二つの下の参照物体の接続線の上に位置するように設計される。
従来のステアリングホイールの設計からもたらされる幾何学的制約が、ここで有利に考慮されてよい。ステアリングホイールで、桟が正確に水平に延びていないことはよくある、その代わり、斜め下方に延びる二つの要素からなる桟が、ステアリングホイールの中心点から続く。さらに、ステアリングホイールの中心点が、円形に形成され、例えばクラクションの駆動要素が一体化されている場合もしばしばある。桟の幅は、このため、中心点の周囲のステアリングホイールの円の径に対応するよりもしばしば小さい。
述べられた幾何学的設計及び枠の配置により、これを考慮に入れることができる。しかし、二つの対応する参照物体は、それでもステアリングホイールの桟からステアリングホイールリムへの上部の移行部の領域に配置される。
この実施形態では、枠は桟及びステアリングホイールの中心点の周囲の円の両方から有利にも離れており、枠(したがって、参照物体もまた)は、容易に組み付けられ再び取り外すことができる。
請求項6における実施形態では、二つのカメラは、車両の外側で、車両の同じ側に配置されてよい。
カメラの試験台が、車両の外側に配置されることが有利であることがわかる。このことは、カメラを最初に車両の内側の規定された位置へ(例えば開かれた窓を通して)移動させる必要があることによる、サイクル時間の損失がないことを意味する。
もし二つのカメラが車両の同じ側に配置されていたら、試験台における必要な組み立てのスペースが、この車両の一方側に限定される。車両の他方側に対応する組み立てスペースは、他の装備の設置や、作業者が測定及び評価機材の設置により動きが妨げられないように動くことができる空間として使用可能になる。
二つのカメラは、二つのカメラのそれぞれが、ステアリングホイールが両カメラによって検知されることができる立体角を、車両の右手側及び車両の左手柄の両方に有するように設計されてよい。
この種の実施形態では、右手運転及び左手運転の車両の両方が、試験台で測定されることができる。
請求項7は、二つのカメラのそれぞれが、それぞれの場合において、車両の右手側及び左手側のいずれか一方で、ステアリングホイールを両カメラによって検知されることができるようにする立体角を有する実施形態に関する。
請求項6における実施形態と比較して、この実施形態は、二つのカメラが右手運転の車両及び左手運転の車両のいずれかで使用されるように設計することができる。これにより測定がより正確になる。
第一に、カメラが獲得する画像における立体角が小さい。
次に、カメラは参照物体が検知される平面に向かって少なく傾くように方向づけられるように調整される。これにより、特に二つのカメラは、左手運転の車両では車両の左手側に配置され、右手運転の車両では車両の右手に配置される。
この種の測定アセンブリを用いて左手運転及び右手運転の車両の両方を測定するために、二つのカメラからなるカメラアセンブリを車両の左手側に配置すること、及びさらにこの種のカメラアセンブリを車両の右手側に配置することが可能である。
二つのカメラを配置する代わりに、カメラを車両の左手側の規定された位置及び規定された方向から、車両の右手側の規定された位置及び規定された方向(その反対も)移動させることができるように、一つだけのカメラアセンブリを設け、その位置を移動可能に設計することも可能である。
請求項8は、二つのカメラが車両の異なる側に配置される実施形態に関連する。二つのカメラのうちのそれぞれは、車両の右手側及び車両の左手側に、ステアリングホイールが両方のカメラに追って検知できるような立体角を有する。
このことは、再び、たった一つのカメラアセンブリを用いることで、左手運転及び右手運転の車両を測定することができる。
請求項9は、車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又はステアリングホイールの傾きを測定する方法に関する。ステアリングホイールは、少なくとも二つのカメラを用いて測定される。その立体角は、ステアリングホイールがそれぞれの場合の立体角に含まれるように画像平面に対して方向づけられ、少なくとも二つのカメラは、ステアリングホイールの少なくとも三つの参照点を検知することができる。
参照点は、ステアリングホイール上(又はステアリングホイールに対して)でその位置によって明確に規定されるステアリングホイール上の点であってよい。そして、十分なレベルの確実性及び正確性でカメラによって特定される。請求項9の方法では、請求項1〜8の装置における手続きでステアリングホイールに参照物体を固定することは、必須ではない。
この場合、車両のステアリングホイールの角度が車両の直進方向対応している場合、請求項2に関連して、二つの参照物体に関して説明されたように、参照点の二つは、水平線内にあることが有利である。
この場合、請求項6〜8におけるカメラの配置もまた、請求項9の方法に用いられてよい。
次の図で、参照物体301、302、303に関連する幾何学的比率が説明される。同じ幾何学的比率が、ステアリングホイールに関して規定される参照点にも適用されることは明らかにわかる。
請求項9における実施形態では、ステアリングホイール上の三つの参照物体は、知られていなければならない。このことは、方法は、もはやステアリングホイールの設置と独立して適用されないことを意味する。参照点は、ステアリングホイールの配置によって決まる。したがって、ステアリングホイールの特性を特定するために(参照点の特定)、評価におけるさらなる努力が要求される。
発明の実施形態は、図面に示される。
示される車両の模式的な平面図であり、右手側運転及び左手側運転両方の車両であり、第1のカメラアセンブリを含む。 示される車両の模式的な平面図であり、右手側運転及び左手側運転両方の車両であり、第2のカメラアセンブリを含む。 ステアリングホイールの平面図において、三つの参照物体のステアリングホイールに対する取付けを示す第1図である。 ステアリングホイールの側面図において、三つの参照物体のステアリングホイールに対する取付けを示す他の図である。
図1は、示される車両1の平面図であり、模式図において、右手運転2及び左手運転の車両3の両方として、車両の右手側のカメラ5及び車両の左手側のカメラ6からなる第1のカメラアセンブリ4を含む。車両の進行方向は、矢印7で表されている。
カメラ5及び6それぞれは、それぞれ立体角8及び9を有していることがわかる。二つの立体角8及び9それぞれは、右手側ステアリングホイール2及び左手側ステアリングホイール3を含むような大きさである。
二つの立体角8及び9の交差部10は、図1において影線で示される。
このように、二つのカメラ5、及び6を用いて、交差部10の領域において、カメラの画像の3D評価を行うことが可能である。
図2は、示される車両の平面図であり、模式図において、右手運転2及び左手運転の車両3の両方として、第2のカメラアセンブリ201を含む。
カメラアセンブリ201は、二つのカメラ202及び203を含み、それぞれが立体角204及び205を検知する。二つの立体角204及び205はまた、影線で示される共通の交差部206を有する。
二つの立体角204及び205は、寸法及び方向に関して、左手ステアリングホイール3が二つの立体角の中に位置し、これにより二つの立体角204及び205の交差部206の中にも位置するように配置される。
このようにしてカメラアセンブリ201を用いる左手ステアリングホイール3を検知することが可能である。
右手ステアリングホイール2は、立体角204、205の外側に位置している。
右手ステアリングホイール2も検知できるようにするために、車両の右手側に配置可能な第2のカメラアセンブリ(ここに示していない)を設けてもよい。カメラアセンブリは、同様に二つのカメラを含む。カメラの立体角は、右手ステアリングホイール2を含むこととなるだろう。
代替的に、カメラアセンブリ201は、移動させることが可能であり、例えば、右手ステアリングホイール2が検知できるように、車両の右手側で規定された位置に、そして立体角の規定された方向に移動可能である。
また、代替的に、カメラアセンブリ201を、回転の結果、右手ステアリングホイール2を立体角が捉えることができるように回転可能に設計することも考えられる。
図3は、ステアリングホイールの平面図において、三つの参照物体301、302、303の、ステアリングホイール304に対する取付けを示す第1図である。参照物体301、302、303は、着脱可能にステアリングホイール304に固定されてよい。
二つのカメラからなるカメラアセンブリを用いて、空間内に三つの参照物体301、302、303の位置を決定することができる。三つの参照物体301、302、303の平面は、空間内の三つの参照物体301、302、303の位置によって規定される。その結果、三つの参照物体301、302、303は明らかに、ステアリングホイールの平面に対して、ステアリングホイール304に固定されるので、ステアリングホイール304の平面が規定される。
少なくとも三つの参照物体301、302、303のうちの二つ(302、303)が、ステアリングホイール304の桟305からステアリングホイールリム306への、上部の移行部の領域に、それぞれが配置されることがわかる。二つの参照物体のうちの一方302は、桟305の左手側に固定され、二つの参照物体のうちの他方303は、桟305の右手側に固定される。桟305は、二つの部品305.1及び305.2からなり、それぞれは、ステアリングホイール304の中心軸の周囲の円313から進む。
ステアリングホイール304は、一般的に桟305を含み、これにより、ステアリングホイールリム306がステアリングホイール304の中心軸に固定される。この桟305の上方で、ステアリングホイール304は、一般的にステアリングホイールリム306に向かって開口している。これにより、車両の運転者は、ステアリングホイール304が「直進位置」の場合か、又は小さなステアリングホイールの角度の場合に、ダッシュボードの計器の一群におけるディスプレイ要素を維持しておくことができる。ステアリングホイール304は、ステアリングホイール304の中心軸から下方のステアリングホイールリム306に向かう接続要素314をも選択的に有する。
ステアリングホイールリム306は、(ステアリングホイール304の直進位置で)下方の面では円形に延びてはいないことがわかる。しかし、その代わり、割線のように、ステアリングホイールリム306の(仮想上の)円形の連続を切断している。上記の桟305の上に取り付けられるために、三つの参照物体301、302、303は、ステアリングホイール304の幾何学的形状によって影響されないことがわかる。
示される実施形態では、二つの参照物体302、303は、それぞれステアリングホイール304の規定された位置に取り付けられる。さらに、従来のステアリングホイール304では、二つのポイントはステアリングホイールの平面の中心線に対して線対称であり、線はステアリングホイール304の中心点を通って、縦方向に(すなわち、ステアリングホイールリムの下端点からステアリングホイールリムの上端点まで)延びる。
このことは、ステアリングホイール304を最適化して適合した場合に、二つの参照物体302、303の接続線307は、直進走行の場合水平方向に延びることを意味する。水平面と、すべての三つの参照物体によって規定されるステアリングホイールの平面との間で得られる交差線に対する接続線307の傾きは、ステアリングホイールの角度である。
これにより、ステアリングホイールの角度が、目的の値と対応しているかどうかを決定することができる。車両のホイールのステアリング角度が直進走行に対応する場合に、二つの参照物体302、303の接続線307が水平に延びるとき、ステアリングホイールの角度は、通常目的値に対応する。
二つの参照物体302、303を三番目の参照物体301と併せて評価する間、ステアリングホイールの平面が決定される。
三つの参照物体301、302、303は、枠308によって互いに連結されていることがさらにわかる。枠308は、共通の中心点309で、その端部の一方で互いに接続される、三つの長い要素310、311、312からなる。三つの参照物体301、302、303は、それぞれの場合、長い要素310、311、312の他の端部に固定される。三つの参照物体301、302、303は、この場合、長い要素310、311、312の長手方向に押圧されてよい。弾性的に固定されることが有利である。作業者は、このようにして、参照物体301、302、303を含む枠308を、ステアリングホイール304に容易に固定することができる。
二つの参照物体302、303はそれぞれステアリングホイールの規定された位置に取り付けられるので、ステアリングホイールの角度は、三番目の参照点301を考慮に入れながら、この二つの参照物体302、303により決定される。ステアリングホイール304の平面の位置をさらに決定するため、第3の参照物体301をステアリングホイールの規定された位置に取り付ける必要はない。この評価のために、図3に見ることができるように、参照物体301は、例えば、ステアリングホイールの対称軸に対して、ずれるように取り付けられることができる。
三つの参照物体301、302、303を弾性的に取り付けた枠308の実施形態により、三つの参照物体301、302、303をステアリングホイール304に着脱可能に取り付けることを達成することが単純に可能になる。三つの参照物体301、302、303はさらに、シリンダーの中央軸の周囲を回転可能に取り付けられるように、実質的に円筒状の形状であってもよい。シリンダーの側部の表面は、円形に切断して開口された環状体の内側の部分の内表面に対応してよい。
ステアリングホイールリムが環状であるため、この種の実施形態の特別な効果は、関連する参照物体301、302、303が、規定された位置でステアリングホイールリム306に接触することができるということである。
参照物体301、302、303の形状がステアリングホイールリム306の幾何学的形状にあまり適合していなくても、弾性的に取り付けるので、参照物体301、302、303が規定された方法でステアリングホイールリム306に押圧される。
さらに、枠308の中心点309が、二つの下の参照物体302、303の底の接続線307の上に位置することがわかる。
従来のステアリングホイール304の設計からもたらされる幾何学的制約が、ここで有利に考慮される。ステアリングホイールで、桟305が正確に水平に延びていないことはよくある。その代わり、斜め下方に延びる二つの要素305.1及び305.2からなる桟305が、ステアリングホイール304の中心点から続く。ステアリングホイール304の中心点が、円形313に形成され、例えばクラクションの駆動要素が一体化されている場合もしばしばある。桟305の幅は、このため、中心点の周囲のステアリングホイール304の円313の径に対応するよりもしばしば小さい。
幾何学的設計及び枠308の配置について述べられたことを考慮に入れることができる。しかし、二つの対応する参照物体302、303は、それでもそれぞれはステアリングホイールの桟305.1及び305.2からステアリングホイールリム306への上部の移行部の領域に配置される。
この実施形態では、枠308は、桟305及びステアリングホイール304の中心点の周囲の円313の両方から有利にも離れており、枠308(したがって、参照物体301、302、303もまた)は、容易に組み付けられ再び取り外すことができる。
図4は、参照物体301、303を、ステアリングホイール304に取り付けた、ステアリングホイールの側面図を示す。
図4では、参照物体301、303(参照物体302は、この場合では、参照物体303によって隠されていて見えない。しかし、存在している)は、ステアリングホイール304の平面402に平行な面401に配置されている。
ステアリングホイールの異なる種類の基本的な構造の適用によって、装置は柔軟な方法で使用される。このことは、車両の構成に応じて、個々の車両のタイプに設置され得る様々なステアリングホイールが存在するので、特に有利である。ステアリングホイールの構造の基本的な要素に装置を適合することで、装置は柔軟に用いられることができる。
参照物体は、周囲に対して最も可能な差異をもたらすように、色(例えば模様)及び形状について有利に設計される。
ステアリングホイールの傾き及びステアリングホイールの角度は、写真測量法の画像処理方法を用いて決定されてよい。
システムの較正は、規定されたパターン及び規定された位置を有する特定の参照物体の配置か、又は規定された位置の参照物体の配置を調整するかによって行われてよい。参照物体の配置とは、三つの参照物体の配置に関する。

図1は、示される車両1の平面図であり、模式図において、右手側にステアリングホイール2(右手運転車両)、及び左手側にステアリングホイール3(左手運転車両)の両方を有し、車両の右手側のカメラ5及び車両の左手側のカメラ6からなる第1のカメラアセンブリ4を含む。車両の進行方向は、矢印7で表されている。
図2は、示される車両の平面図であり、模式図において、右手側にステアリングホイール2(右手運転車両)、及び左手側にステアリングホイール3(左手運転車両)の両方とともに、第2のカメラアセンブリ201を含む。

Claims (9)

  1. 車両のステアリングホイールの位置、ステアリングホイールの角度及び/又は車両のステアリングホイール(304)の傾きを検知する装置であって、
    前記装置は、ステアリングホイール(304)が検知(8,9;204、205)され得る少なくとも二つのカメラ(5、6;202、203)を含み、少なくとも三つの参照物体(301、302、303)が、前記ステアリングホイール(304)に着脱可能に固定されるように設けられることを特徴とする、装置。
  2. 着脱可能な固定の場合、前記少なくとも三つの参照物体(301、302、303)のうちの二つ(302、303)は、それぞれが前記ステアリングホイール(304)の桟(305)からステアリングホイールリム(306)の上部の移行部の領域に配置され、前記二つの参照物体のうちの一方(302)は、前記桟の左手側(305.1)に固定され、前記二つの参照物体のうちの他方(303)は、前記桟の右手側(305.2)に固定され、前記二つの参照物体(302,303)は、少なくともさらなる一つの参照物体(301)と区別され得ることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. 参照補助具が設けられ、前記参照補助具は、前記ステアリングホイールの周縁の外側に配置され、それぞれが前記二つの参照物体(302、303)の一つと関連づけられ、前記ステアリングホイール(304)の前記桟(305)から前記ステアリングホイールリム(306)の前記上部の移行部の領域に配置され、前記二つの参照補助具の間の接続線(307)は、前記二つの参照物体(302、303)の接続線(307)と一致するか、前記接続線(307)と平行に延びることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記三つの参照物体(301、302、303)は、枠(308)の手段によって互いに連結され、前記枠(308)は、共通の中心点(309)で、その端部の一端で、互いに連結される三本の長い要素(310、311、312)からなり、前記参照物体(301、302、303)は、それぞれの場合、前記長い要素(310、311、312)の他端で弾性的に固定され、前記参照物体(301、302、303)は、それぞれの場合、前記長い要素(310、311、312)の長手方向に押圧されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記三つの参照物体(301、302、303)は、前記ステアリングホイール(304)に固定され、前記枠(308)の前記中心点(309)は、下方の二つの前記参照物体(302、303)の接続線(307)の上に位置していることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 前記二つのカメラ(202、203)は、前記車両(1)の外側で、前記車両の同じ側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記二つのカメラ(202、203)のそれぞれは、前記ステアリングホイールが、前記車両の右手側(2)又は前記車両の左手側(3)のいずれかで、両方のカメラ(202、203)によって検知されることができるような立体角を有し、前記両方のカメラ(202、203)は、前記同じステアリングホイール(2、3)を検知することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記二つのカメラ(5、6)は、前記車両の異なる側に配置され、前記二つのカメラ(5、6)のそれぞれは、前記車両の前記右手側及び前記車両の前記左手側の両方で、前記両方のカメラ(5、6)によって前記ステアリングホイール(2、3)が検知されることができるような立体角(8、9)を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  9. 車両の前記ステアリングホイールの位置、前記ステアリングホイールの角度及び/又は前記ステアリングホイール(304)の傾きを検知する方法であって、
    前記ステアリングホイール(304)は、少なくとも二つのカメラ(5、6;202、203)により検知され、前記少なくとも二つのカメラ(5、6;202、203)は、前記ステアリングホイールの上の少なくとも前記三つの参照点(301、302、303)を検知することができることを特徴とする、方法。

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