JP2019529033A - 2つの部品を連結するクロージャ装置 - Google Patents

2つの部品を連結するクロージャ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019529033A
JP2019529033A JP2019536699A JP2019536699A JP2019529033A JP 2019529033 A JP2019529033 A JP 2019529033A JP 2019536699 A JP2019536699 A JP 2019536699A JP 2019536699 A JP2019536699 A JP 2019536699A JP 2019529033 A JP2019529033 A JP 2019529033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closure
closure device
structural element
closure part
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019536699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7016871B2 (ja
JP2019529033A5 (ja
Inventor
ツィマーマン・ラッセ
ボトクス・ブライド
フィードラー・ヨアヒム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fidlock GmbH
Original Assignee
Fidlock GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fidlock GmbH filed Critical Fidlock GmbH
Publication of JP2019529033A publication Critical patent/JP2019529033A/ja
Publication of JP2019529033A5 publication Critical patent/JP2019529033A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7016871B2 publication Critical patent/JP7016871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41FGARMENT FASTENINGS; SUSPENDERS
    • A41F1/00Fastening devices specially adapted for garments
    • A41F1/002Magnetic fastening devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41FGARMENT FASTENINGS; SUSPENDERS
    • A41F1/00Fastening devices specially adapted for garments
    • A41F1/006Brassiére fasteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • A44B18/0003Fastener constructions
    • A44B18/0007Fastener constructions in which each part has similar elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/32Buckles, buttons, clasps, etc. having magnetic fastener

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Buckles (AREA)
  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】張力下の負荷を吸収し、かつ、簡易に閉止・開放するクロージャ装置の提供。【解決手段】第1構造要素22の配列が設けられた第1表面203を有する第1クロージャ部2と、第2構造要素32の配列が設けられた第2表面303を有する第2クロージャ部3とを備える2つの部品を連結するクロージャ装置1であって、第1クロージャ部2および第2クロージャ部3は、第1クロージャ部2の第1表面203が第2クロージャ部3の第2表面303と向かい合うことで、第1構造要素22と第2構造要素32とが互いに係合し、クロージャ部2,3が負荷方向B1,B2に沿って互いに対して移動することを阻害するように配置される。このとき、第1クロージャ部2は、第1表面203に沿って互いに対してオフセットして配置された複数の磁極N,Sを有する第1の磁石配列21を有し、第2クロージャ部3は、第2表面303に沿って互いに対してオフセットして配置された複数の磁極N,Sを有する第2の磁石配列31を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の前提部に係る2つの部品を連結するクロージャ装置に関する。
このようなクロージャ装置は、第1構造要素の配列が設けられた第1表面を有する第1クロージャ部と、第2構造要素の配列が設けられた第2表面を有する第2クロージャ部とを備える。これらの第1クロージャ部および第2クロージャ部は、第1クロージャ部の第1表面が第2クロージャ部の第2表面に向かい合うことで、第1構造要素と第2構造要素とが互いに係合し、これらのクロージャ部が負荷方向に沿って互いに対して移動することをブロックするように、共に配置される。
このようなクロージャ装置は、例えば、繊維製品(例えばブラジャーなどの服飾アイテム)に使用してもよい。また、上記のクロージャ装置は、他の部品を連結するために使用してもよく、例えば、バッグ、リュックサック、ケースもしくは他の形式の容器、または、例えば、防護ベスト(例えば、ライフジャケットなど)に用いられるクロージャとして使用してもよい。
特許文献1に開示されるクロージャ装置の場合、クロージャ部は、円弧状の要素を有する表面構造を有する。これらのクロージャ部を共に配置することにより、円形の要素が互いに係合してクロージャ部が共に保持される。
特許文献2に開示されるクロージャ装置の場合、クロージャ部は、例えば、マッシュルーム状の突出部の形態の構造要素を備え、これらの突出部を共に係止することで、クロージャ部の間を保持することができる。
例えば、(ベルクロ(登録商標)ファスナの形式で)繊維性衣服に用いられるクロージャとして使用することができるクロージャ装置の場合、特に張力下の負荷を好適かつ確実に吸収できることが望ましい。この場合、クロージャ装置は、簡易な方法で閉止され、簡易な方法で再び開放されるように構成され、かつ、負荷を受けたときに強い力に耐えることができるように構成する必要がある。また、用途が多様で、製造のコスト効率が高いことが望ましい。
米国特許第7,478,460号 米国特許第5,983,467号
本発明の目的は、張力下の負荷を吸収し、かつ、簡易に閉止して簡易に再び開放するのに適したクロージャ装置を提供することである。
上記の目的は、請求項1の構成を有するオブジェクトによって達成される。
よって、前記第1クロージャ部は、前記第1表面に沿って互いにオフセットされている(zueinander versetzten)複数の磁極を有する第1の磁石配列を有し、前記第2クロージャ部は、前記第2表面に沿って互いにオフセットされている複数の磁極を有する第2の磁石配列を有する。
前記クロージャ装置は、前記クロージャ部を共に配置することで閉じることができる。各クロージャ部は、その表面に、前記クロージャ部が配置されたとき、前記クロージャ部が共に固定されて張力に耐えることができるように互いに係合する構造要素の配列を有する。このとき、前記負荷方向は、前記クロージャ部の前記表面の平面における方向である。よって、前記負荷は、前記表面に対する接線方向に沿って作用する。
前記クロージャ部は、それぞれ、その表面において平坦に延びている。これにつき、前記クロージャ部は、少なくとも部分的に可撓性を有することが好ましく、これにより、その形状を柔軟に適合(例えば、湾曲)させることができる。
このとき、前記クロージャ部の表面における前記構造要素の配列の間の係合は、前記クロージャ部間の磁気的な相互作用によって実現される。このため、各クロージャ部に、複数の磁極を有する磁石配列が設けられ、これらの磁石配列は、閉止されたとき、また、(異なる磁極が、完全にまたは少なくとも部分的に、互いに向かい合う状態で)前記クロージャ部が共に配置されたとき、磁気的に吸引するように互いに向かい合って配置されている。よって、前記クロージャ装置は、磁気的な相互作用によって簡易に閉じられ、また、前記クロージャ部が共に配置されたとき、前記クロージャ部の前記構造要素は、これらのクロージャ部が磁気的に共に堅固に保持されるように係合状態で磁気的に保持される。
各磁石配列の磁極は、それぞれのクロージャ部の表面に沿って互いにずらして配置されている。よって、前記磁石配列は多極配列であり、前記クロージャ部が共に配置されて前記クロージャ装置が閉じられ、前記クロージャ部の前記磁石配列の異なる磁極が吸引するように互いに向かい合っている状態で、複数の異なる磁極(N極およびS極)がそれぞれ他方のクロージャ部の磁石配列に面している。
前記多極磁石配列により、特に、前記クロージャ部を、限られた数の個別の位置に共に配置させることもできる。こうした個別の位置は、前記クロージャ部の前記磁石配列が磁気的に吸引するように互いに向かい合うことで、前記磁石配列の異なる磁極が互いに向かい合って配置される位置によって予め定められる。
開放するためには、例えば、前記クロージャ部を互いに離すように引っ張るだけでよく、これにより、前記クロージャ部の前記構造要素の相互の係合が外れる。前記クロージャ部を負荷方向とは反対の方向に互いに移動させて開放するように構成することで、前記磁石配列の対応する極性により、例えば、この接線方向の開放動作によって前記磁石配列の同じ極を互いに近づけると、前記クロージャ部が互いに反発するように構成することも考えられ、可能である。これにより、前記クロージャ装置を、特に簡易かつ触覚的に好ましい方法で開放することができる。
一実施形態において、前記クロージャ部は雌雄両性的(hermaphroditisch)に実現され、それぞれ、同一の構造要素の配列を有する。よって、前記第1クロージャ部の前記第1構造要素は、前記第2クロージャ部の前記第2構造要素と形態で一致する(また、場合によってはその配列も一致する)。特に、前記第1構造要素は、前記第1クロージャ部の前記表面から突出していてもよく、前記第2構造要素は、前記第2クロージャ部の前記表面から突出していてもよい。よって、これらの要素は突出する係合凸部として形成してもよい。
前記クロージャ装置が閉位置にあるとき、前記第1クロージャ部の前記第1構造要素および前記第2クロージャ部の前記第2構造要素は互いに係合している。原則として、前記構造要素は、任意に形成された突出要素によって、または、前記表面を任意の構造的形状とすることによって、全く異なる方法で実現してもよい。例えば、構造要素の配列は、それぞれのクロージャ部の表面に不規則に形成された(場合によっては顕微鏡的に小さい)山部および谷部によって粗面化することで形成してもよい。前記第1クロージャ部の前記第1表面における第1構造要素の配列、および、前記第2クロージャ部の前記第2表面における第2構造要素の配列によって各表面に形成される構造形態は、それぞれ他方の表面の構造形態と係合するように構成され、かつ、前記クロージャ装置が閉位置にあるとき、張力に耐え得る連結を生じさせる。
一実施形態において、前記第1構造要素は第1制止(ブロック)面を備え、前記第2構造要素は第2制止(ブロック)面を備える。前記クロージャ部が共に配置されているとき、前記構造要素は前記制止面によって互いに向かい合っており、これにより、前記クロージャ部に前記負荷方向の負荷が加えられたとき、前記制止面が互いに当接することによって、前記負荷方向への前記クロージャ部の相対的な移動がブロックされる。
前記制止面は、例えば、前記表面に対して垂直な方向を向く面として延びていてもよい。
その代替手段としては、前記制止面はアンダーカットを形成していてもよく、このため、前記表面に対して角度をつけて(鋭角で)延びていてもよい。
このとき、前記構造要素において、他のアンダーカット形状とした構成も可能である。これにより、前記構造要素は、互いに係合させることができるラッチラグまたはウェブなどを有していてもよい。
前記負荷方向における前記クロージャ部の相対的な移動は、前記制止面によってブロックされる。前記クロージャ部は、前記負荷方向において互いに接線方向に移動することができないので、前記クロージャ部における張力を吸収することができ、前記クロージャ部が共に配置されているとき、負荷に耐え得る連結が前記負荷方向に得られる。
このとき、前記連結が、前記負荷方向だけでなく前記負荷方向とは反対の方向においても張力に耐えることができるように構成することも考えられ、可能である。このため、前記第1構造要素は、それぞれ第1の制止面から離れた側に追加の制止面を備えていてもよく、また、同様に、前記第2構造要素は、それぞれ第2の制止面から離れた側に追加の制止面を備えていてもよい。前記負荷方向とは反対方向に負荷がかかる場合、前記構造要素は、前記追加の制止面を介して移動し、前記負荷方向とは反対方向においても前記クロージャ部の間が連結されるように互いに当接する。
しかしながら、他の実施形態において、前記クロージャ部が前記負荷方向とは反対方向に互いに移動して、例えば、互いに前記クロージャ部の閉位置をとって、例えば、前記クロージャ装置をテンションのかかる(spannen)構成とすることも可能である。このため、前記第1構造要素は第1の乗り上げ面を備え、前記第2構造要素は第2の乗り上げ面を備え、前記第1構造要素および前記第2構造要素は、前記クロージャ部に前記負荷方向とは反対方向の負荷が加えられたとき、前記乗り上げ面によって互いに乗り上げるように構成してもよい。これにより、前記第1構造要素は前記制止面によって前記負荷方向に面しており、前記乗り上げ面によって前記負荷方向とは反対の方向に面している。前記乗り上げ面は、例えば、それぞれのクロージャ部の前記表面に対して角度をつけて延び、前記クロージャ部が前記負荷方向とは反対の方向に互いに移動した場合に互いに乗り上げる傾斜面(Rampe)を形成していてもよい。
こうした乗り上げ面によって、前記負荷方向とは反対の方向に一種の機械的なフリーホイーリングが形成されてもよい。前記クロージャ部は、前記負荷方向に引っ張り負荷が加えられたとき互いに制止されるが、前記クロージャ部の前記構造要素は、前記負荷方向とは反対の方向に負荷が加えられたとき、前記乗り上げ面に乗り上げることで互いの上をスライドして、前記クロージャ部の相対的な位置を前記負荷方向とは反対の方向に変化させることができる。
前記第1構造要素および/または前記第2構造要素はそれぞれ、例えば、各表面のトップビューにおいて、湾曲形状またはV字形状を有していてもよい。前記構造要素は、例えば、円弧状またはV字形状であってもよい。
このV字形状の先端部は、例えば、前記負荷方向を向いていてもよい。1つのクロージャ部の構造要素は前記負荷方向に対して横方向に互いに分離されていてもよく、また、複数の構造要素が前記負荷方向に対して横方向に共に連結されている構成として、例えば、ジグザグ線または湾曲線を形成することも可能である。例えば、前記構造要素を互いに分離することによって、各クロージャ部において有利な柔軟性を得ることができる。
一実施形態において、前記構造要素はそれぞれ、例えば、対応する表面に沿って延び、かつ前記負荷方向に対して傾斜して並ぶ少なくとも1つの脚部を備えていてもよい。よって、前記構造要素がV字型である場合、各構造要素は、例えば、互いに対して角度をつけて(特に、鈍角で)並ぶ2つの脚部を備えていてもよい。V字型の設計により、前記構造要素の間の係合は、前記負荷方向に負荷が加わったとき、前記第1クロージャ部の前記第1表面における前記第1構造要素が引っ張られて、前記第2クロージャ部の前記第2表面における第2構造要素と係合し、V字形状の係合により、前記構造要素が、特に、負荷方向に対して横方向においても互いに変位不能であることによって自己補強することが好ましい。
前記第1構造要素は、前記第1クロージャ部の前記第1表面に、例えばグリッド状に設けてもよく、前記第2構造要素は、前記第2クロージャ部の前記第2表面にグリッド状に設けてもよい。これにより、前記第1表面の前記第1構造要素は、前記負荷方向に沿って列として互いにずらして配置してもよく、同様に、前記第2構造要素も前記第2表面に列として配置してもよい。このとき、隣り合う列の前記構造要素は、負荷方向に対して横方向からみたとき、互いにずれていなくてもよい。または、隣り合う列の前記構造要素は、負荷方向に対して横方向に計測した構造要素の幅の(精密に)半分だけ互いにずれていてもよい。
前記第1クロージャ部の前記第1の磁石配列および前記第2クロージャ部の前記第2の磁石配列はそれぞれ、対応するクロージャ部の前記表面に沿って互いにオフセットされて配置された複数の磁極で形成されている。これにつき、各磁石配列は、例えば、そのために設けられた前記クロージャ部の凹部に挿入された(個別の)永久磁石要素の配列によって実現され、それぞれのクロージャ部の前記表面に異なる極を向けていてもよい。しかしながら、各クロージャ部を多極永久磁石フィルムで実現することも考えられ、可能であり、このような永久磁石フィルムを、前記表面を形成する本体に前記構造要素の裏側において接着または溶接すること、または、前記構造要素が直接一体成形される前記表面において、この本体自体をこのような永久磁石フィルムで形成することも可能である。
前記永久磁石要素は、例えば、ネオジム磁石として実現してもよい。永久磁石フィルムは、例えば、プラスチック接着された、可撓性を有する永久磁石フィルムであって、例えば、ネオジムを部分的に含む磁性粉を含んでいてもよい。
前記第1の磁石配列の前記磁極および/または前記第2の磁石配列の前記磁極は、周期的に列として共に配置されていることが好ましい。よって、前記磁極は、例えば、列として共に配置され、かつ前記負荷方向および/または前記負荷方向に対して横方向に沿って互いにずらして配置された磁極によって、配列を形成している。
一実施形態において、前記第1の磁石配列の前記磁極および/または前記第2の磁石配列の前記磁極は、前記負荷方向に沿って列として共に配置されていてもよい。よって、N極およびS極は、(周期的に)並ぶように前記負荷方向に沿って交互に列として共に配置されている。このようにして、前記クロージャ部を共に連結するための別個の位置であって、前記第1クロージャ部の前記磁極および前記第2クロージャ部の前記磁極が引き付け合うように互いに精密に向かい合うことで、前記クロージャ部が互いに向かって磁気的に引っ張られ、かつ、前記クロージャ部の前記構造要素が互いに係合する位置を予め定めることが可能である。
好ましくは、それぞれ前記負荷方向から見たとき、前記第1構造要素および/または前記第2構造要素が第1の周期性を有し、前記第1の磁石配列の前記磁極および/または前記第2の磁石配列の前記磁極が第2の周期性を有する。このとき、前記第1の周期性は、前記第2の周期性と一致していても、前記第2の周期性の整数倍であってもよい。したがって、例えば、前記第1クロージャ部の前記構造要素および前記第2クロージャ部の前記構造要素が同一の(第1の)周期性で配置されている場合、かつ、この周期性が、前記第1の磁石配列および前記第2の磁石配列の前記磁極が互いに配置される前記第2の周期性と一致する場合、前記クロージャ部を共に配置して、前記構造要素によって精密に互いに係合させることができる個別の数の位置(diskrete Anzahl von Stellungen)を、前記磁極によって予め定めることが可能である。よって、前記クロージャ部の間の磁気吸引力により、前記構造要素が確実に互いに係合することで前記クロージャ装置が確実に閉止されるように精密に配置される。
その結果、前記第1の周期性が前記第2の周期性と一致するか、または前記第2の周期性の整数倍である場合、簡易に開放することが可能であり、または場合によっては一種の磁気的なフリーホイーリングを実現することも可能である。したがって、前記クロージャ部に互いに前記負荷方向とは反対の方向に負荷が加えられた場合、前記クロージャ部は、互いに前記負荷方向とは反対の方向に変位され、その結果、前記クロージャ部の前記磁石配列の同じ磁極が互いに近づけられて互いに反発することで、前記クロージャ装置を特に簡易な方法で開放することができる。このようにして、前記クロージャ部が互いに前記負荷方向とは反対の方向に移動するときの磁気反発力によって、前記クロージャ部が前記負荷方向とは反対の方向に互いに移動するとき、前記構造要素が互いに係合しないように構造要素を飛び越えることが可能である。上記の磁気的なフリーホイーリングの場合、対応する乗り上げ面を設けることによって前記構造要素をランプ状に設計する必要はない。
前記第1クロージャ部および前記第2クロージャ部は、磁気的なフリーホイーリングを提供するための前記負荷方向とは反対の方向の解除移動距離だけ、互いに変位可能であることが好ましい。前記解除移動距離だけ変位される場合、前記クロージャ部の前記磁石配列の同じ極が移動して互いに向かい合い、その結果、互いに反発する(前記磁石配列の極性は互いに逆である)。このとき、前記表面の前記構造要素は、前記解除移動距離だけ変位されるとき、一方のクロージャ部の各構造要素が、前記負荷方向とは反対の方向において他方のクロージャ部の次の構造要素とぶつからないように互いに対して配置されている。
前記解除移動距離は、前記負荷方向に沿って前記磁石配列の前記周期性の半分であることが好ましい。
前記クロージャ部の前記磁石配列は、列として共に配置され、かつ、前記クロージャ部が共に配置されたとき、前記構造要素が確実に互いに係合することが可能でありながらも、この場合、前記制止面によって互いに当接しないように、前記負荷方向に沿って精密に位置付けられていることが好ましい。よって、前記クロージャ部は、配置されたときに、互いに対して前記負荷方向に一定の遊びを有しており、かつ、この場合、前記クロージャ部が負荷方向に対して横方向に互いに変位できるように、特に負荷方向に対して横方向に、(未だ)互いに固定されていない。これにより、前記クロージャ部を互いに横方向に変位させることで、簡単に開放することができる。そして、前記構造要素は負荷を受けたときに係合して、前記制止面によって互いに当接する。特に前記構造要素がV字型に設計されている場合、この当接により、前記クロージャ部が互いに横方向に変位することも防止される。
前記負荷方向に沿った列として設ける構成に加えて、またはその代替として、前記第1の磁石配列の前記磁極および前記第2の磁石配列の前記磁極は、負荷方向を横断して延びる横方向に沿って列として共に設けることも可能である。これにより、前記クロージャ部を連結するための別個の位置であって、負荷方向に対して横方向に互いにずらして設けられた位置を予め定めることができる。上記の磁極の配列は、例えば、このように前記磁極を列として配置することにより、前記負荷方向とは反対の方向に調節する間に、前記負荷方向に対して横方向に位置づける機能が得られるので、上記の「機械的なフリーホイーリング」においても有利である。
一実施形態において、磁極は、交互に並ぶ磁極(N極およびS極)の2次元グリッドが得られるように、前記負荷方向および前記負荷方向に対して横方向の両方において列として共に配置されている。
また、上記の目的は、2つの部品を連結するクロージャ装置であって、第1構造要素の配列が設けられた第1表面を有する第1クロージャ部と、第2構造要素の配列が設けられた第2表面を有する第2クロージャ部とを備えるクロージャ装置によっても達成される。前記第1クロージャ部および前記第2クロージャ部は、前記第1クロージャ部の前記第1表面が前記第2クロージャ部の前記第2表面と向かい合うことで、前記第1構造要素および前記第2構造要素が互いに係合して、負荷方向に沿った前記クロージャ部の相対移動がブロックされるように共に配置されている。この場合、前記第1クロージャ部は第1の磁石配列を有し、前記第2クロージャ部は第2の磁石配列を有し、前記第1の磁石配列および/または前記第2の磁石配列は、少なくとも部分的に永久磁石フィルムによって形成されている。
上記の利点および有利な構成は、全く同じように、このクロージャ装置にも適用することができる。特に、全ての従属請求項の構成は、上記のクロージャ装置と組み合わせることも可能である。
上記の形式のクロージャ装置は、特に繊維製の衣服に使用してもよく、すなわち、特に衣服の場合、繊維製部品を連結するクロージャとして使用してもよい。このような繊維製の衣服には、ジャケット、ベルト、靴、または他の服飾アイテム(例えば、ブラジャーなど)が含まれる。
以下において、本発明の根底にある構想を、添付の図面に示す例示的な実施形態を用いてより詳細に説明する。
2つのクロージャ部を有するクロージャ装置の斜視図である。 図1に係る配列の上面図である。 図2に係る配列を透過して見たときの図である。 図2の直線A−Aに沿った断面図である。 図3Bの細部Cの拡大図である。 クロージャ部の構造要素の模式図である。 クロージャ装置を開放するとき、図2に係る配列を透過して見たときの図である。 クロージャ装置を開放するとき、図2の直線A−Aに沿った断面図である。 図4Bの細部Cの拡大図である。 クロージャ部において、磁極が負荷方向に沿った列として共に配置されている例示的な実施形態のクロージャ装置の図である。 クロージャ部の磁極が負荷方向に対して横方向の列として共に配置されている例示的な実施形態のクロージャ装置の図である。 磁極の2次元グリッドが負荷方向およびこの負荷方向に対して横方向に沿った列として共に配置されている例示的な実施形態の図である。 別の例示的な実施形態のクロージャ装置の斜視図である。 図8に係る配列の分解図である。 閉位置において、クロージャ装置を透過して見たときの図である。 クロージャ装置の上面図である。 図10Bの直線A−Aに沿った断面図である。 図10Cの細部Dの拡大図である。 解除方向に引っ張るとき、クロージャ装置を透過して見たときの図である。 クロージャ装置の上面図である。 図11Bの直線A−Aに沿った断面図である。 図11Cの細部Dの拡大図である。 他の閉位置において、クロージャ装置を透過して見たときの図である。 クロージャ装置の上面図である。 図12Bの直線A−Aに沿った断面図である。 図12Cの細部Dの拡大図である。 構造要素の配列の模式図である。 構造要素の別の配列の模式図である。 構造要素のさらに別の配列の模式図である。 構造要素のさらに別の配列の図である。 構造要素のさらに別の配列の図である。 開位置における例示的な実施形態のクロージャ装置の模式図である。 閉止するときのクロージャ装置の図である。 負荷状態におけるクロージャ装置の図である。 開位置における、さらに別の例示的な実施形態のクロージャ装置の模式図である。 閉止するときのクロージャ装置の図である。 負荷状態におけるクロージャ装置の図である。 例示的な実施形態のクロージャ装置の別の模式図である。 磁石配列の周期性がより大きい例示的な実施形態のクロージャ装置の図である。 クロージャ部における異なる磁石配列を示す図である。 クロージャ部における異なる磁石配列を示す図である。 クロージャ部における異なる磁石配列を示す図である。 クロージャ部における異なる磁石配列を示す図である。 クロージャ部における異なる磁石配列を示す図である。 直線状に延びる構造要素が設けられたクロージャ部の斜視図である。 角度をつけて延びる構造要素を有するクロージャ部の斜視図である。 図27に係る配列の側面図である。 図28に係る配列の側面図である。 直線状に延びる、クロージャ部の構造要素の別の配列の側面図である。 図31Aに係る配列の上面図である。 角度をつけて延びる、クロージャ部の構造要素の別の配列の側面図である。 図32Aに係る配列の上面図である。 直線状に延びる構造要素を有するクロージャ部の上面図である。 角度をつけて延びる構造要素を有するクロージャ部の上面図である。
図1には、平坦に延びる第1クロージャ部2と、平坦に延びる第2クロージャ部3とを備える例示的な実施形態のクロージャ装置1が示されている。クロージャ装置1は、例えば、衣服(例えば、ジャケット)、容器(例えば、バッグやリュックサックなど)、またはベスト(例えば、防護ベストやライフジャケットなど)のクロージャとして使用することができる。
各クロージャ部2,3は、周方向のエッジ200,300と、エッジ200,300に対して突出する隆起部201,301とを有する本体20,30を備える。この隆起部201,301には、同一形態の構造要素22,32が設けられた表面203,303が形成されている。
クロージャ部2,3は、その表面203,303を有して相並んで配置されて、構造要素22,32によって互いに係合することができる。これにつき、クロージャ部2,3が共に配置されたとき、これらのクロージャ部を互いに磁気的に吸引して、共に配置された位置で互いに磁気的に保持する磁石配列21,31は、各クロージャ部2,3において隆起部201,301の裏に形成された凹部202,302に収容されている。
図2は、図1に係る配列の上面図である。図3Aから図3Cには、閉位置におけるクロージャ装置1が示されており、図4Aから図4Cは、このクロージャ装置が負荷方向B1,B2とは反対方向に変位されるときの図である。
クロージャ部2,3の表面203,303における構造要素22,32は、図3Dに模式的に示されているように、脚部222,322が互いに対して鈍角で並べられたV字型の形状をそれぞれ有する。図3Cおよび図4Cに示される断面において、構造要素22,32はそれぞれ鋸歯状の形状を有し、表面203,303に対するアンダーカットを形成する脚部222,322の第1の側において表面203,303に対して鋭角で延びる制止面220,320と、脚部222,322の他方側において表面203,303に対して鈍角で延び、かつそれぞれランプを形成する乗り上げ面221,321とを有している。
クロージャ装置1が、クロージャ部2,3が共に配置される閉位置にあるとき、図3Aから図3Cから分かるように、クロージャ部2,3の構造要素22,32は、構造要素22,32の制止面220,320が互いに向かい合うように、互いに反対側にある。(第1クロージャ部2が負荷方向B1に引っ張られ、第2クロージャ部3が負荷方向B2に引っ張られることによって)クロージャ部2,3に、負荷方向B1,B2に沿って互いに負荷が加えられる場合、構造要素22,32がその制止面220,320によって互いに当接することで、負荷方向B1,B2に沿ったクロージャ部2,3の相対移動がブロックされる。よって、クロージャ装置1は、張力に耐えることができ、また、この力によってクロージャ部2,3が互いに分離されることなく、大きな力を吸収することができる。
このとき、構造要素22,32の間の係合が生じ、一方では制止面220,320のアンダーカットによって保持され、付加的に、磁石配列21,31の間の磁気吸引力によって固定される。
図3Aおよび図3Dから分かるように、構造要素22,32は、構造要素22,32の間に隙間が形成されることによって、各クロージャ部2,3において負荷方向B1,B2に対して横方向に互いに分離される。トップビューにおいて、V字型を有する構造要素22,32は、V字の先端がそれぞれ対応する負荷方向B1,B2を向いている(構造要素22のV字の先端は負荷方向B1を向いており、構造要素32のV字の先端は負荷方向B2を向いている)。
クロージャ装置1を開放するために、クロージャ部2,3は互いに離される。これは一方のクロージャ部2,3を他方のクロージャ部3,2から持ち上げることによって行うことができる。しかし、図4Aから図4Cに示されているように、負荷方向B1,B2とは反対方向である解除方向L1,L2にクロージャ部2,3を引っ張ることで開放することも可能である。
クロージャ部2,3を解除方向L1,L2に互いに移動させることにより、構造要素22,32は、乗り上げ面221,321によって互いに乗り上げ、乗り上げ面221,321のランプ形状によって、クロージャ部2,3は互いに離れるように少なくとも僅かに持ち上げられる。その結果、クロージャ部2,3の磁石配列21,31の間の磁気吸引力が弱まり、クロージャ部2,3は、簡易な方法で互いに解除することができる。
また、構造要素22,32が制止面220,320の裏側に傾斜形状(Rampenform)
を有することにより、クロージャ部2,3が負荷方向B1,B2とは反対の方向(解除方向L1,L2)に引っ張られたときに一種の機械的なフリーホイーリングが実現される。これにより、第1クロージャ部2の構造要素22は、第1クロージャ部2が解除方向L1に引っ張られると、その制止面220が第2クロージャ部3の構造要素32の対応する制止面320から離れて、乗り上げ面221で、解除方向L1において第2クロージャ部3の隣接する構造要素32の乗り上げ面321をスライドする。第1クロージャ部2の構造要素22が第2クロージャ部3の当該隣接する構造要素32を通過すると、構造要素22の制止面220は、通過したばかりの当該隣接する構造要素32の制止面320に面するように配置されて、クロージャ部2,3は負荷方向B1,B2に沿って精密に1つの構造要素22,32だけ互いにずれて配置される。
クロージャ部2,3が解除方向L1,L2に相対的に移動することにより、クロージャ部2,3の位置は、クロージャ部2,3の接線方向の移動の結果として互いに対して調整することができる。クロージャ部2,3は互いに対してラチェット状にスライド(ratschendes Gleiten)する。
図1から図4A〜図4Cに係る例示的な実施形態の場合、磁石配列21,31は、図2に示されているように、負荷方向B1,B2に対して横方向に互いにオフセットされた磁極N,Sを備える。結果として、磁石配列21,31は負荷方向B1,B2に対して横方向に周期的である。このとき、磁石配列21,31の磁極N,Sの周期性は、クロージャ部2,3が共に配置されたとき、クロージャ部2,3の構造要素22,32が厳密に正確な位置で互いに係合して、制止面220,320によって負荷状態で制止するような厳密なものである。結果として、磁石配列21,31の多極性によって、より容易に、クロージャ部2,3を正確な位置に共に配置して、クロージャ装置1を確実に閉止することができる。
図5から図7の様々な例示的な実施形態に示されているように、磁石配列21,31の磁極を他の構成とすることも考えられ、可能である。
ここで、図6は、図1から図4A〜図4Cに係る例示的な実施形態の配列と機能的に対応する。
図5に係る例示的な実施形態の場合、各磁石配列21,31の磁極N,Sは、磁極N,Sが負荷方向B1,B2に沿って列として周期的に交互に並んで共に配置されることによって、負荷方向B1,B2に沿って互いにオフセットされている。
これに対して、図7に係る例示的な実施形態の場合、各磁石配列21,31は、負荷方向B1,B2に沿った複数列の磁極が、負荷方向B1,B2を横断する横方向Yに2列並ぶ磁極N,Sの二次元パターンを有する。
図5および図7に係る例示的な実施形態の場合、磁極N,Sが負荷方向B1,B2に沿って互いにオフセットされていることにより、クロージャ部2,3を、特に、負荷方向B1,B2に沿った正確な位置において互いに係合させることができる。特に、磁石配列21,31は、クロージャ部2,3が配置されたとき、第1クロージャ部2の構造要素22および第2クロージャ部3の構造要素32が互いの間にあり、かつ、互いに重ならないように精密に位置するように、互いに対して配置することができる(そうでない場合、クロージャ装置1の閉止が不完全となる可能性がある)。
各磁石配列21,31の磁極N,Sが図7に係る例示的な実施形態のように二次元に分散されている場合、負荷方向B1,B2および負荷方向B1,B2に対して横方向の両方に沿ってより容易に正確な位置に配置することができる。
磁石配列21,31は、個々の永久磁石要素(例えば、ネオジム磁石)によって形成することができる。各磁石配列21,31は、対応するクロージャ部2,3の本体20,30の凹部202,302に収容することができ、クロージャ部2,3の本体20,30と接着または本体20,30に注型することができる。この場合、凹部202,302は、例えばカバー(例えば、フィルムなど)によって、外側に向かって閉止することができる。
この代替として、各磁石配列21,31は、例えば一部がネオジムの磁性粉末を含む、例えばプラスチック材料フィルムといった磁性フィルムによって形成することができる。このような磁性フィルムは、それぞれ対応するクロージャ部2,3の凹部202,302に収容して、本体20,30に接着または他の方法で連結することができる。しかしながら、クロージャ部2,3の本体20,30の全体をこのような磁性フィルムから形成することも可能であり、この場合、本体20,30、および該当する場合にはその上に設けられた構造要素22,32も磁性体となる。
図8から図12A〜図12Dには、図1から図4A〜図4Cに記載された例示的な実施形態とは、特に構造要素22,32の形状によって異なるクロージャ装置1の別の例示的な実施形態が示されている。
図8から図12A〜図12Dに係る例示的な実施形態の場合、図1から図4A〜図4Cに係る例示的な実施形態と同様にトップビューにおいてV字型である構造要素22,32は、制止面220,320の裏側にランプ状の乗り上げ面を有しておらず、(制止面220,320から離れた)後面223,323において表面203,303に対して垂直である。
図10Aから図10Dに示された閉位置において、各構造要素22,32はそれぞれ他方の部分における構造要素32,22の間の空間に係合し、図10Cおよび図10Dから分かるように、一方の第1クロージャ部2の各構造要素22は、脚部222,に形成された制止面220によって、他方の第2クロージャ部3の対応する構造要素32の脚部322の制止面320に面する。
また、図10Cおよび図10Dから分かるように、クロージャ部2,3の磁石配列21,31は、クロージャ部2,3が互いに吸引するように、図示された位置において異なる磁極N,Sによって精密に互いに向かい合い、クロージャ部2,3を共に配置することにより、構造要素2,3は、図10Aから図10Dに示されるように当接する。
クロージャ部2,3に負荷方向B1,B2に互いに負荷が加えられたとき、構造要素22,32の制止面220,320は互いに当接し、当該制止面220,320にアンダーカットが形成されていることにより、負荷を受けている構造要素22,32の間の係合が容易に解除されることがなく、これにより、大きな負荷を吸収することが可能である。
構造要素22,32の寸法および互いに対する配置は、構造要素22,32が解除方向L1,L2に互いに接することなく、クロージャ部2,3が、磁石配列21,31の磁極N,Sの周期性の半分に相当する解除移動距離LWだけ、互いに対して解除方向L1,L2に変位可能であるような寸法および配置である。
クロージャ部2,3が互いに解除される場合、クロージャ部2,3は、負荷方向B1,B2とは反対の方向である解除方向L1,L2に解除移動距離LWだけ互いに移動させることができる。これにより、構造要素22,32は、その制止面220,320による相互の係合から外れ、また、磁石配列21,31は、特に図11Cおよび図11Dに示されているように、磁石配列21,31の同じ極N,Sが近づくように互いに移動する。よって、クロージャ部2,3が互いに反発しあうことで、クロージャ部2,3は、互いから容易に外すことができる。
また、クロージャ部2,3を解除方向L1,L2に引っ張ることにより、磁気的なフリーホイーリング方式で、負荷方向B1,B2とは反対の方向である解除方向L1,L2にクロージャ部2,3の位置を調整することも可能である。これにより、クロージャ部2,3の間の磁気反発力によって第1クロージャ部2が解除方向L1に引っ張られたとき(そして、解除移動距離LWだけ変位したとき)、図11Cおよび図11Dに示されているように、一方のクロージャ部2の構造要素22は、他方の第2クロージャ部3のそれぞれ次の構造要素32を飛び越える。解除方向L1,L2にさらに引っ張られたとき、図12Cおよび図12Dに示されているように、磁石配列21,31の異なる磁極が再び互いに向かい合うと、クロージャ部2,3は互いに向かって再び引っ張られる。結果として、第1クロージャ部2の各構造要素22は、その制止面220によって、再度、他方の第2クロージャ部3の構造要素32の制止面320に面し、これにより、クロージャ部2,3が、精密に、[構造要素21,31の隣り合う列の間の(周期性の)距離に相当する]磁石配列21,31の磁極N,Sの周期性の分だけ解除方向L1,L2に互いにオフセットされる。
クロージャ部2,3が共に配置されたとき(図10Aから図10Dを参照)、最初に構造要素22,32が(負荷方向B1,B2に沿って見たとき)互いに離れていることにより、無負荷状態において、横方向Yに沿ってクロージャ部2,3を横方向に移動させることができる。構造要素22,32の制止面220,320が互いに当接も係合もしていないので、この移動は阻害されない。このような横方向の移動により、クロージャ部2,3を互いに離すようにプッシュすることで、クロージャ装置1を容易に開くことが可能である。
クロージャ部2,3における構造要素22,32を異なるように配置および設計することが考えられ、可能である。
図13に示された例示的な実施形態の場合、各クロージャ部2,3は、互いにグリッド状に並べられた構造要素22,32を備える。すなわち、それぞれ複数の構造要素22,32を有する複数の列A,Bが各クロージャ部2,3に設けられており、複数の構造要素22,32は、クロージャ部2,3が配置されたとき、負荷方向B1,B2におけるクロージャ部2,3の相対的な移動を阻止するように構造的に相互作用する。
図13に係る例示的な実施形態の場合、異なる列A,Bの構造要素22,32は、負荷方向B1,B2に対して横方向から見たとき、互いにずれていない。よって、各クロージャ部2,3の異なる列A,Bの構造要素22,32は、(負荷方向B1,B2に沿って見たとき)互いに整合する。
対照的に、図14に係る例示的な実施形態の場合、隣り合う列A,Bの構造要素22,32は、(負荷方向B1,B2に対して横方向に計測した)構造要素22,32の幅の精密に半分だけ互いにずれてオフセットされている。再度述べると、2つのクロージャ部2,3の構造要素22,32は、クロージャ部2,3が共に配置されたとき、ブロックするように相互に作用する。
図15に係る例示的な実施形態の場合、構造要素22,32は、負荷方向B1,B2に対して角度をつけて延びる直線状の突出要素によってそれぞれ形成されている。このとき、隣り合う列A,Bの構造要素22,32は、互いに対して精密に鏡像対称に配置されている(列A,Bの間の中央の直線が鏡の軸にあたる)。よって、構造要素22,32は共に、負荷方向B1,B2および負荷方向B1,B2に対して横方向におけるクロージャ部2,3の相対移動をブロックする。
図16に係る例示的な実施形態の場合、構造要素22,32は基本的にV字形状であるものの、この場合、その先端がカーブしている。閉位置において、第1クロージャ部2の構造要素22は、精密に、(負荷方向B1,B2を横断する横方向Yから見たとき)他方の第2クロージャ部3の構造要素32の間にある。
図17に係る例示的な実施形態の場合、構造要素22,32は円弧状に形成されている。
磁石配列21,31の磁極N,Sが負荷方向B1,B2に沿って交互に列として共に配置された場合、磁石配列21,31は、図18Aから図18Cの例示的な実施形態に示されているように、互いに精密に整合させることができる。このとき、クロージャ部2,3を配置するために磁極N,Sが互いに向かい合うように配置されたとき、2つのクロージャ部2,3の構造要素22,32の制止面220,320は互いに離間している。これにより、クロージャ部2,3が共に配置されたとき、制止面220,320は互いに直接当接していないものの、構造要素22,32は(最初に)互いの間にある。これにより、構造要素22,32が傾くこと、特に構造要素22,32が互いに重なり合うことが防止されるので、クロージャ部2,3を共により容易に配置することができる。制止面220,320は、図18Cに示されているように、負荷方向B1,B2に負荷が加えられるまで互いに当接しないので、クロージャ部2,3の間の相対的な移動がブロックされる。
この構成は、構造要素22,32がその制止面220,320にアンダーカットを有する例示的な実施形態についての図19Aから図19Cにおいて同様に示されている。特にこの場合、磁石配列21,31の磁極N,Sが互いに向かい合っており、構造要素22,32の制止面220,320が互いに離間していることにより、クロージャ部2,3をより容易に配置することができる。
図20から図26には、(負荷方向B1,B2に沿って)様々な周期性P2の磁極N,S、および、様々な設計の磁極N,Sを有する様々な例示的な実施形態の磁石配列21,31が示されている。
よって、図20に係る例示的な実施形態の場合、磁石配列21,31の周期性P2は、構造要素22,32の周期性P1と精密に一致する。
対照的に、図21に係る例示的な実施形態の場合、磁石配列21,31の周期性P2は、構造要素22,32の周期性P1の4倍である。よって、図21に係る例示的な実施形態の場合、クロージャ部2,3を共に配置して磁気的に吸引させることができる位置の数は減少する。
図22から図24には、負荷方向B1,B2に沿って様々な周期性P2を有する磁石配列21が示されている。図23に係る例示的な実施形態の場合、周期性P2は、図22に係る例示的な実施形態の周期性P2の半分であり、また、図24に係る例示的な実施形態の場合、磁石配列21の磁極N,Sの周期性P2は、図23に係る例示的な実施形態の場合の磁石配列21の周期性P2の半分である。
図25および図26には、磁極N,Sは、必ずしも横方向に沿って(または、場合によっては負荷方向B1,B2に沿って)直線状に延びていなくてもよく、例えば、V字形状であってもよいことが示されている。これにつき、図26に示されているように、磁極N,Sを横方向Yに沿って周期性P3を有するジグザグ状に設計することも可能である。
クロージャ装置1のクロージャ部2,3は、例えば衣服または容器に使用するために、少なくともある程度の可撓性を有していてもよい。しかし、この場合、構造要素2,3が共に配置されたとき、構造要素22,32に対するねじりによって構造要素22,32が相互の係合から外れて、クロージャ部2,3の間の連結が解除されることのないようにしなければならない。
このため、図29から図34を用いて後述するように、構造要素22,32が負荷方向B1,B2に対して角度をつけて延びていることが有利といってもよい。
図27および図29に例として示されているような、直線状に延びかつ負荷方向B1,B2に対して横方向に設けられた構造要素22の場合、また、図31Aおよび図31Bに例として示されているような、直線状に延びかつ横方向に並べられた複数の構造要素22の配列の場合、構造要素22が、横方向Yを中心として(負荷方向B1,B2に沿った曲げ方向に)補強するようにねじりTとは反対に作用する長さX1は、構造要素22が対応するクロージャ部2の本体20に締結されるエッジの幅と精密に一致する。
これにより、単一の構造要素22(例えば、図27および図29を参照)並びに構造要素22の1つの配列(図31Aおよび図31Bを参照)は、横方向Yを中心として作用し、かつ負荷方向B1,B2に沿った曲げを生じさせるねじりTにほとんど対抗することができない。
これは、構造要素22の列Aについては図28および図30に、また、共に列として配置された構造要素22の複数の列A,Bについては図32A,図32Bに例として示されているように、角度をつけて延びる構造要素22の場合とは異なる。角度をつけて延びる構造要素22について、構造要素22が、ねじりTとは反対に横方向Yを中心として補強するように作用する長さX2は、図30,図32Aおよび図32Bから分かるように、負荷方向B1,B2に突出する長さと一致する。よって、構造要素22は、横方向Yを中心としてねじりTおよび負荷方向B1,B2に沿ったクロージャ部2の曲げとは反対の方向に効果的に作用する。
角度をつけて延びる構造要素22は、さらに、図33および図34から分かるように、クロージャ部2,3の間の連結を自己補強する作用も有する。
これにより、図33に示されているように、直線状に延びかつ負荷方向B1,B2に対して横方向に設けられた構造要素22の場合、横方向Yに沿った横方向の変位は阻害されないので、クロージャ部2,3は、負荷状態であっても互いに横方向に変位することができ、結果として、負荷状態におけるクロージャ装置1の開放(場合によっては、意図しない開放)が可能である。
しかし、図34に示されているように、角度をつけて延びる構造要素22の場合、力Fは構造要素22に伝達され、垂直力FNと接線力FQとに分散される。接線力FQは、横方向Yに沿ってそれぞれ隣接する構造要素22の方向に作用して、この隣接する構造要素22によって支持される。つまり、図34の底部に示された構造要素22の場合、接線力FQは斜め上方に作用し、この構造要素22の上方に設けられた構造要素22によって支持される。これにより、他方のクロージャ部3の対応する構造要素32におけるクロージャ部2の構造要素22の配列の係合は自己補強され、横方向の変位、特に横方向Yに沿った変位が阻害される。
本発明の根底にある構想は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、原則として、全く異なる方法で実現することも可能である。
よって、クロージャ部の表面における構造要素を全く異なる構造形態とすることも可能である。例えば、規則的または不規則に表面から突出することで、互いに対して規則的または不規則に設けられた山部および谷部を形成する(微視的に)小さな構造要素による粗面化を、表面に施してもよい。
クロージャ部は、個別の永久磁石要素(例えば、ネオジム磁石)から形成される磁石配列を有していてもよい。
しかしながら、クロージャ部が、クロージャ部の本体に接着または溶接された1つまたは複数の磁性フィルムを備えるように構成することも考えられ、可能である。また、このとき、クロージャ部の本体自体が永久磁石(フィルム)材料によって、例えば磁性粉末を含有させることによって実現されるように構成することも考えられ、可能である。
1 クロージャ装置
2,3 クロージャ部
20,30 本体
200,300 エッジ
201,301 隆起部
202,302 凹部
203,303 表面
21,31 磁石配列
22,32 構造要素
220,320 制止面(アンダーカット)
221,222 乗り上げ面(ランプ)
222,322 脚部
223,323 裏面
A,B 列
B1,B2 負荷方向
F 力
L1,L2 解除方向
N,S 磁極
P1〜P3 周期性
X1,X2 長さ
X 長手方向
Y 横方向

Claims (23)

  1. − 第1構造要素(22)の配列が設けられた第1表面(203)を有する第1クロージャ部(2)と、
    − 第2構造要素(32)の配列が設けられた第2表面(303)を有する第2クロージャ部(3)と、を備え、
    前記第1クロージャ部(2)および前記第2クロージャ部(3)は、前記第1クロージャ部(2)の前記第1表面(203)が前記第2クロージャ部(3)の前記第2表面(303)と向かい合うことで、前記第1構造要素(22)と前記第2構造要素(32)とが互いに係合し、前記両クロージャ部(2,3)が負荷方向(B1,B2)に沿って互いに対して移動することをブロックするように、共に配置される、2つの部品を連結するクロージャ装置(1)において、
    前記第1クロージャ部(2)は、前記第1表面(203)に沿って互いに対してオフセットされている複数の磁極(N,S)を有する第1の磁石配列(21)を有し、前記第2クロージャ部(3)は、前記第2表面(303)に沿って互いに対してオフセットされている複数の磁極(N,S)を有する第2の磁石配列(31)を有することを特徴とするクロージャ装置(1)。
  2. 請求項1に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)は同タイプに形成されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  3. 請求項1または2に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)は前記第1表面(203)から突出しており、前記第2構造要素(32)は前記第2表面(303)から突出していることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)は第1制止面(220)を有し、前記第2構造要素(32)は第2制止面(320)を有し、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)は、前記クロージャ部(2,3)に前記負荷方向(B1,B2)に負荷が加えられたとき動いて、前記制止面(220,320)によってブロックするように互いに当接することを特徴とするクロージャ装置(1)。
  5. 請求項4に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)の前記第1制止面(220)は、前記第1表面(203)に対して垂直に向いており、および/または、前記第2構造要素(32)の前記第2制止面(320)は、前記第2表面(303)に対して垂直に向いていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  6. 請求項4に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)の前記第1制止面(220)は、前記第1表面(203)に対してアンダーカットを形成するように角度がつけられており、および/または、前記第2構造要素(32)の前記第2制止面(320)は、前記第2表面(303)に対してアンダーカットを形成するように角度がつけられていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)は第1の乗り上げ面(221)を有し、前記第2構造要素(32)は第2の乗り上げ面(321)を有し、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)は、前記クロージャ部(2,3)に前記負荷方向(B1,B2)とは反対方向の負荷が加えられたとき、前記乗り上げ面(220,320)によって互いに乗り上げることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  8. 請求項7に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の乗り上げ面(221)および前記第2の乗り上げ面(321)は、対応する前記クロージャ部(2,3)の前記表面(203,303)に角度をつけて延びる斜面を形成していることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)の一方または両方は、それぞれの前記表面(203,303)のトップビューにおいて、それぞれカーブした形状またはV字形状を有することを特徴とするクロージャ装置(1)。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および/または前記第2構造要素(32)は、少なくとも1つの脚部(222,322)を有し、前記少なくとも1つの脚部(222,322)はそれぞれ、対応する前記表面(203,303)に沿って延び、かつ、前記負荷方向(B1,B2)に対して傾斜した角度で方向づけられていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  11. 請求項10に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および/または前記第2構造要素(32)は、2つの脚部(222,322)を有し、前記脚部(222,322)はそれぞれ互いに角度をつけて、特に鈍角で設けられていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)の複数の列(A,B)が、前記第1表面(203)において前記負荷方向(B1,B2)に沿って互いにオフセットされて配置されており、および/または、前記第2構造要素(32)の複数の列(A,B)が、前記第2表面(303)において前記負荷方向(B1,B2)に沿って互いにオフセットされて配置されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  13. 請求項12に記載のクロージャ装置(1)において、隣り合う列(A,B)の前記構造要素(22,32)は、前記負荷方向(B1,B2)に対して横方向から見たとき、互いにオフセットされていないか、または、各前記クロージャ部(2,3)の各前記表面(203,303)に沿って、負荷方向(B1,B2)に対して横方向に計測した構造要素(22,32)の幅の半分だけ互いにオフセットされていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の磁石配列(21)および前記第2の磁石配列(31)の一方または両方は、永久磁石要素の配列によって、または、多極永久磁石フィルムによって少なくとも部分的に形成されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の磁石配列(21)の前記磁極(N,S)および前記第2の磁石配列(31)の前記磁極(N,S)の一方または両方は、列として周期的に共に配置されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の磁石配列(21)の前記磁極(N,S)および前記第2の磁石配列(31)の前記磁極(N,S)の一方または両方は、前記負荷方向(B1,B2)に沿って列として共に配置されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  17. 請求項16に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)の一方または両方は、第1の周期性(P1)を有し、前記第1の磁石配列(21)の前記磁極(N,S)および前記第2の磁石配列(31)の前記磁極(N,S)の一方または両方は、第2の周期性(P2)を有し、前記第1の周期性(P1)は、前記第2の周期性(P2)と一致するか、前記第2の周期性(P2)の整数倍であることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  18. 請求項16または17に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1構造要素(22)および前記第2構造要素(32)の一方または両方は、前記クロージャ部(2,3)が、前記負荷方向(B1,B2)とは反対の方向に解除移動距離(LW)だけ互いに変位可能であり、かつ、前記解除移動距離(LW)だけ変位させた場合、前記磁石配列(21,31)の同じ磁極(N,S)が磁気的に反発するように互いに向かい合うように、前記クロージャ部(2,3)に設けられていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  19. 請求項16から18のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の磁石配列(21)および前記第2の磁石配列(31)は、前記クロージャ部(2,3)が共に配置されたとき、前記クロージャ部(2,3)が、無負荷状態において、前記負荷方向(B1,B2)に対して横方向に互いに変位可能であるように、それぞれ対応する前記構造要素(22,32)に対して配置されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  20. 請求項19に記載のクロージャ装置(1)において、前記クロージャ部(2,3)に互いに対して前記負荷方向(B1,B2)の負荷が加えられたとき、前記クロージャ部(2,3)が互いに対して横方向に変位することが阻害されることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の磁石配列(21)の前記磁極(N,S)および前記第2の磁石配列(31)の前記磁極(N,S)の一方または両方が、前記負荷方向(B1,B2)に対して横方向に延びる横方向(Y)に沿って列として共に配置されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  22. − 第1構造要素(22)の配列が設けられた第1表面(203)を有する第1クロージャ部(2)と、
    − 第2構造要素(32)の配列が設けられた第2表面(303)を有する第2クロージャ部(3)と、を備え、
    前記第1クロージャ部(2)および前記第2クロージャ部(3)は、前記第1クロージャ部(2)の前記第1表面(203)が前記第2クロージャ部(3)の前記第2表面(303)と向かい合うことで、前記第1構造要素(22)と前記第2構造要素(32)とが互いに係合し、前記クロージャ部(2,3)が負荷方向(B1,B2)に沿って互いに対して移動することをブロックするように、共に配置されているクロージャ装置(1)において、
    前記第1クロージャ部(2)は第1の磁石配列(21)を有し、前記第2クロージャ部(3)は第2の磁石配列(31)を有し、前記第1の磁石配列(21)および前記第2の磁石配列(31)の一方または両方は、少なくとも部分的に永久磁石フィルムによって形成されていることを特徴とするクロージャ装置(1)。
  23. 請求項1から22のいずれか一項に記載のクロージャ装置を備える、例えばブラジャーなどの、繊維製部品を連結する繊維製品のクロージャ。
JP2019536699A 2016-09-22 2017-09-21 2つの部品を連結するクロージャ装置 Active JP7016871B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016218267.6 2016-09-22
DE102016218267.6A DE102016218267A1 (de) 2016-09-22 2016-09-22 Verschlussvorrichtung zum Verbinden zweier Teile
PCT/EP2017/073898 WO2018055033A1 (de) 2016-09-22 2017-09-21 Verschlussvorrichtung zum verbinden zweier teile

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019529033A true JP2019529033A (ja) 2019-10-17
JP2019529033A5 JP2019529033A5 (ja) 2020-10-08
JP7016871B2 JP7016871B2 (ja) 2022-02-07

Family

ID=60083249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019536699A Active JP7016871B2 (ja) 2016-09-22 2017-09-21 2つの部品を連結するクロージャ装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10893714B2 (ja)
EP (1) EP3515224B1 (ja)
JP (1) JP7016871B2 (ja)
CN (1) CN109788816B (ja)
DE (1) DE102016218267A1 (ja)
WO (1) WO2018055033A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CO2018004107A1 (es) * 2018-04-17 2019-10-21 The Frenchie Group S A S Mecanismo trasero de protección antirrobo con apertura magnética y sistema de tirantes autoajustables para objetos destinados a guardar elementos como por ejemplo maletines, mochilas o maletas.
US20210267321A1 (en) * 2020-02-19 2021-09-02 Leonard A. Duffy Self-Sealing Closure System and Method
US20220346351A1 (en) * 2021-04-30 2022-11-03 Jeanne SHIGO Horse covering using magnetic couplings

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5755908U (ja) * 1980-09-17 1982-04-01
JPS6319507U (ja) * 1986-07-22 1988-02-09
US4941236A (en) * 1989-07-06 1990-07-17 Timex Corporation Magnetic clasp for wristwatch strap
JP2009539644A (ja) * 2006-06-08 2009-11-19 エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 優れた屈曲剛性を備えた磁気弾性材料のフィルム片を形成する方法、この方法によって得られる製造、およびセンサ
US20170234340A1 (en) * 2014-05-27 2017-08-17 David PENSAK Magnetic system for joining and fastening materials

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2461201A (en) * 1945-07-04 1949-02-08 Robert P Ellis Flexible and/or elastic self-locking band
NL79380C (ja) 1951-10-22 1900-01-01
US3102314A (en) * 1959-10-01 1963-09-03 Sterling W Alderfer Fastener for adjacent surfaces
FR2084475A5 (ja) 1970-03-16 1971-12-17 Brumlik George
US3748697A (en) 1971-12-20 1973-07-31 L Marchese Clamp assembly for hose, pipe and like articles
US3922455A (en) 1972-05-23 1975-11-25 Ingrip Fasteners Linear element with grafted nibs and method therefor
US4197618A (en) 1975-09-23 1980-04-15 Ludwig Bourguignon Magnetic closure device
US4875259A (en) 1986-09-08 1989-10-24 Minnesota Mining And Manufacturing Company Intermeshable article
US5179767A (en) 1990-07-16 1993-01-19 Allan Robert M Connector apparatus
US5208952A (en) 1991-09-11 1993-05-11 Colgate-Palmolive Company Closure device for rib lock
US5212853A (en) 1992-03-10 1993-05-25 Nifco Inc. Separable plastic fastener and method and apparatus for manufacturing thereof
US5634245A (en) 1995-07-14 1997-06-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Structured surface fastener
US5945193A (en) 1995-12-06 1999-08-31 Velcro Industries B.V. Touch fastener with porous metal containing layer
EP1011362B1 (en) 1996-12-30 2003-04-23 Leonard Duffy Interlocking device
US20030161985A1 (en) 1997-04-24 2003-08-28 Eduardo Lauer Synthetic closure
US6432339B1 (en) 1997-08-25 2002-08-13 Velcro Industries B.V. Continuous molding of fastener products with a mold belt
US6434801B2 (en) 1997-12-12 2002-08-20 Sama S.P.A. Magnetic closure for items of clothing
IT1296967B1 (it) * 1997-12-12 1999-08-03 Sama S P A Chiusura magnetica particolarmente per capi di abbigliamento e simili
ITMI981150A1 (it) * 1998-05-22 1999-11-22 Sama S P A Dispositivo di chiusura magnetica per capi di abbigliamento pelletteria e simili
US6085394A (en) 1999-07-22 2000-07-11 Industrial Thermo Polymers Limited Coupler
JP3699896B2 (ja) 2000-06-30 2005-09-28 Ykk株式会社 シート用面ファスナー
US6913810B2 (en) 2002-01-15 2005-07-05 Velcro Industries B.V. Interface tape
US7478460B2 (en) 2004-02-24 2009-01-20 Velcro Industries B.V. Shear fasteners
US8186025B2 (en) 2008-10-23 2012-05-29 Fildan Accessories (Hk) Ltd. Brassiere back closure
WO2010046488A1 (de) 2008-10-23 2010-04-29 Gerhard Fildan Büstenhalter-rückenverschluss
DE202009006189U1 (de) * 2009-04-27 2010-09-16 Joensson, Wolfgang Magnetverschluss
US20110041294A1 (en) 2009-08-24 2011-02-24 Evan Ehring Releasable magnetic fastening system
AU2011254211B2 (en) 2010-05-16 2016-12-15 Gooper Hermetic Ltd. Flexible magnetic sealing apparatus
US9721712B2 (en) * 2015-04-14 2017-08-01 Boston Inventions, LLC Hybrid mechanical and magnetic fastening system
CN108495569A (zh) * 2016-01-23 2018-09-04 费得洛克有限公司 用于将两个部件可松开地连接的闭锁装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5755908U (ja) * 1980-09-17 1982-04-01
JPS6319507U (ja) * 1986-07-22 1988-02-09
US4941236A (en) * 1989-07-06 1990-07-17 Timex Corporation Magnetic clasp for wristwatch strap
JP2009539644A (ja) * 2006-06-08 2009-11-19 エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 優れた屈曲剛性を備えた磁気弾性材料のフィルム片を形成する方法、この方法によって得られる製造、およびセンサ
US20170234340A1 (en) * 2014-05-27 2017-08-17 David PENSAK Magnetic system for joining and fastening materials

Also Published As

Publication number Publication date
EP3515224B1 (de) 2022-12-28
JP7016871B2 (ja) 2022-02-07
DE102016218267A1 (de) 2018-03-22
US20190261712A1 (en) 2019-08-29
US10893714B2 (en) 2021-01-19
CN109788816A (zh) 2019-05-21
WO2018055033A1 (de) 2018-03-29
CN109788816B (zh) 2021-09-21
EP3515224A1 (de) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2502857B1 (en) Chain conveyor system
JP2019529033A (ja) 2つの部品を連結するクロージャ装置
KR101130654B1 (ko) 기계-자기적 연결 구조물
US8800117B2 (en) Magnetic locking device
KR102623232B1 (ko) 2개의 부품을 탈착 가능하게 연결하기 위한 폐쇄 장치
EP3795021B1 (en) Attachment apparatuses and associated methods of use and manufacture
EP2671823B1 (en) Chain conveyor with magnets
EP2433883B1 (en) Conveyor chain
CN110785100B (zh) 用于使两个部件可松脱地连接的锁合装置
US20100308605A1 (en) Locking Magnet Closure
CN101657120A (zh) 磁插塞带扣
US20140361860A1 (en) Magnetic substance holding device using permanent magnet energy control
EP3135142A1 (en) Magnetic closure element and closure device
SK49295A3 (en) Little packing
US10673279B2 (en) Inductive power transfer apparatus
JP2019529033A5 (ja)
CN102405005B (zh) 用于建立空间分隔机构的装置
KR101419177B1 (ko) 조립식 수납상자 체결장치
JP6684357B2 (ja) マグネットコンベヤベルトモジュール
CN214387095U (zh) 衣架
JP3181835U (ja) ひも通し構造および新聞等ストッカー
JP2000281219A (ja) 部品搬送構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220126