JP2019528222A5

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Publication number: JP2019528222A5
Application number: JP2019503679A
Authority: JP
Filing date: 2017-07-20
Publication date: 2020-07-30

Claims

非晶質炭酸カルシウムを調製する方法であって、
ａ）少なくとも１種の酸化カルシウム含有材料を提供する工程、
ｂ）少なくとも1種のガス状ＣＯ_２源を提供する工程、
ｃ）工程ａ）の少なくとも１種の酸化カルシウム含有材料を水と混合して、酸化カルシウムを少なくとも部分的に、溶解した水酸化カルシウムに変換することにより、石灰乳を調製する工程、
ｄ）工程ｃ）で得られた石灰乳中の溶解した水酸化カルシウムを、溶解していない材料から分離して、溶解した水酸化カルシウムの溶液を得る工程、
ｅ）工程ｄ）で得られた溶解した水酸化カルシウムの溶液を乾燥する工程、及び
ｆ）工程ｄ）で得られた溶解した水酸化カルシウムを、工程ｂ）の少なくとも１種のガス状ＣＯ_２源で炭酸塩化して、水酸化カルシウムを少なくとも部分的に、非晶質炭酸カルシウムに変換する工程
を含み、
方法の工程ｅ）及びｆ）が同時に実施される、方法。
少なくとも１種のガス状ＣＯ_２源がガス状ＣＯ_２含有ガスである、請求項１に記載の方法。
少なくとも１種のガス状ＣＯ _２源が、ガスの総体積に基づいて、少なくとも２０体積％のＣＯ _２を含むガス状ＣＯ _２含有ガスである、請求項１に記載の方法。
工程ｃ）が、少なくとも１種の酸化カルシウム含有材料を、１：２〜１：２５の重量比で水と混合することで、及び／又は工程ｃ）で使用される水の温度が、＞０℃且つ＜１００℃の範囲になるように調整されることで行われる、請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。
工程ｃ）が、少なくとも１種の酸化カルシウム含有材料を、１：２．５〜１：２０の重量比で水と混合することで、及び／又は工程ｃ）で使用される水の温度が、１℃〜７０℃の範囲になるように調整されることで行われる、請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。
分離工程ｄ）が実施される前に、工程ｃ）で得られた石灰乳から、＞１００μｍの平均粒径を有する粒子を除去する工程をさらに含む、請求項１から５のいずれか一項に記載の方法。
工程ｃ）で得られた石灰乳が、２５℃で１〜１０００ｍＰａ・ｓのブルックフィールド粘度、及び／又は石灰乳の総重量に基づいて、５．０〜４０．０重量％の範囲の固形分を有する、請求項１から６のいずれか一項に記載の方法。
工程ｃ）で得られた石灰乳が、２５℃で５〜８００ｍＰａ・ｓのブルックフィールド粘度、及び／又は石灰乳の総重量に基づいて、６．０〜３０．０重量％の固形分を有する、請求項１から６のいずれか一項に記載の方法。
分離工程ｄ）が、機械的分離技術によって行われる、請求項１から８のいずれか一項に記載の方法。
分離工程ｄ）が、垂直プレート加圧フィルター、チューブプレス又は真空フィルター中で行われる、請求項１から８のいずれか一項に記載の方法。
工程ｄ）で得られた溶解した水酸化カルシウムの溶液が、１０℃から６０℃未満の範囲の温度に調整される、請求項１から１０のいずれか一項に記載の方法。
工程ｄ）で得られた溶解した水酸化カルシウムの溶液が、１０℃〜５０℃の範囲の温度に調整される、請求項１から１０のいずれか一項に記載の方法。
乾燥工程ｅ）及び炭酸塩化工程ｆ）が噴霧乾燥機中で実施される、請求項１から１２のいずれか一項に記載の方法。
乾燥工程ｅ）及び炭酸塩化工程ｆ）が、５０℃〜４００℃の範囲の入り口温度で実施される、請求項１から１３のいずれか一項に記載の方法。
乾燥工程ｅ）及び炭酸塩化工程ｆ）が、１００℃〜３７５℃の範囲の入り口温度で実施される、請求項１から１３のいずれか一項に記載の方法。
工程ｆ）における炭酸塩化が、１〜２０バールのガス圧で実施される、請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法。
工程ｆ）における炭酸塩化が、１〜１５バールのガス圧で実施される、請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法。
非晶質炭酸カルシウムが
ｉ）３０〜１５０ｎｍの平均粒径を有し、及び／又は
ｉｉ）非晶質炭酸カルシウムの総乾燥重量に基づいて、≦１０．０重量％の含水率を有し、及び／又は
ｉｉｉ）１．０ｍ^２／ｇ〜６０．０ｍ^２／ｇのＢＥＴ比表面積を有し、及び／又は
ｉｖ）アグリゲートを形成し、及び／又は
ｖ）解集塊粒子の形態で存在する、
請求項１から１７のいずれか一項に記載の方法。
非晶質炭酸カルシウムが
ｉ）４０〜１２０ｎｍの平均粒径を有し、及び／又は
ｉｉ）非晶質炭酸カルシウムの総乾燥重量に基づいて、０．１〜１０．０重量％の含水率を有し、及び／又は
ｉｉｉ）３．０ｍ ^２／ｇ〜５０．０ｍ ^２／ｇのＢＥＴ比表面積を有し、及び／又は
ｉｖ）０．５〜１０μｍの範囲の平均粒径を有するアグリゲートを形成し、及び／又は
ｖ）解集塊粒子の形態で存在する、
請求項１から１７のいずれか一項に記載の方法。
請求項１から１９のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる非晶質炭酸カルシウム。
請求項２０に記載の非晶質炭酸カルシウムを含む製品。
請求項２０に記載の非晶質炭酸カルシウムを含む製品であって、紙、紙製品、木材製品、セルロース複合材料、タンパク質複合材料、骨複合材料、インク、塗料、コーティング、プラスチック、ポリマー組成物、接着剤、建材、食品、農産物、生体機能模倣材料、化粧品又は医薬品である、製品。
製紙、紙コーティング、食品、プラスチック、農業、塗料、コーティング、接着剤、封止剤、医薬品、農業、生体模倣、建築及び／又は化粧品用途における、請求項２０に記載の非晶質炭酸カルシウムの使用。
非晶質炭酸カルシウムを調製するための噴霧乾燥機の使用であって、非晶質炭酸カルシウムが、
ｉ）３０〜１５０ｎｍの平均粒径を有し、及び／又は
ｉｉ）非晶質炭酸カルシウムの総乾燥重量に基づいて、≦１０．０重量％の含水率を有し、及び／又は
ｉｉｉ）１．０ｍ^２／ｇ〜６０．０ｍ^２／ｇのＢＥＴ比表面積を有し、及び／又は
ｉｖ）アグリゲートを形成し、及び／又は
ｖ）解集塊粒子の形態で存在する、
使用。
非晶質炭酸カルシウムを調製するための噴霧乾燥機の使用であって、非晶質炭酸カルシウムが、
ｉ）４０〜１２０ｎｍの平均粒径を有し、及び／又は
ｉｉ）非晶質炭酸カルシウムの総乾燥重量に基づいて、０．１〜１０．０重量％の含水率を有し、及び／又は
ｉｉｉ）３．０ｍ ^２／ｇ〜５０．０ｍ ^２／ｇのＢＥＴ比表面積を有し、及び／又は
ｉｖ）０．５〜１０μｍの範囲の平均粒径を有するアグリゲートを形成し、及び／又は
ｖ）解集塊粒子の形態で存在する、
使用。