JP2019521913A - 空気力学的物品及びその方法 - Google Patents

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Abstract

空気力学的物品と、微細構造化表面と、を備える空気力学的本体を用いる関連する方法が示されている。微細構造化表面は、主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、任意選択的に、複数の平行な二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行である、複数の平行な二次リッジと、を有する。任意選択の二次リッジはそれぞれ、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定する。空気力学的表面は、抵抗を小さくし、水及び油の汚染状態下で靴面に対する高い摩擦度を提供することができる。【選択図】図2

Description

空気流インターフェースを有する空気力学的物品及び関連する方法が提供される。提供される物品は、航空機の外面上で使用するための空気力学的物品を含む。
燃料コストは、航空機の運営費にとって重要な要素である。例えば、商用飛行機は約1ガロン(又は約4リットル)/秒の割合で燃料を燃焼し得る。10時間の国際線フライトでは、約36,000ガロン(約150,000リットル)の燃料を消費することになり得る。
現在の航空機の燃料効率を増加させるには、構造重量を減らして空力性能を向上させることによって実現することができる。航空機の空気力学は、空力抵抗の影響を受け、この空力抵抗は、航空機に進行方向とは反対方向にかかる力のことである。空力抵抗は、航空機に対して特に重要であり、なぜなら航空機が高速で航行するからである。技術文献によれば、巡航状態下において、粘性抵抗又は表面摩擦抵抗は、全抵抗の約40〜50%を占める可能性があると報告されている(Robert J.P.Drag Reduction:An Industrial Challenge。Special Course on Skin Friction Drag ReductionAGARD−R−786,1992,Paper No.2を参照)。
リブレット、すなわち非常に小さいリッジ状の構造物を、空気の流れ方向と平行に並べて車両の外表面に設置することで、表面摩擦抵抗が減り、燃料使用量の減少が促進されることが分かっている。リブレットは、乱気流領域が存在する航空機の表面領域に配置できるため有利である。リブレットは、境界層の表面近傍においてこれらの乱気流領域の大規模な渦を乱すことにより、航空機翼部及び他の面上での抵抗をより低減させることができる。
航空機の翼部など、車両の外側表面上を人が歩行する必要がある場合がある。例えば、緊急着陸時や航空機に保守サービスを行う際に、このようなニーズがある場合がある。安全上の理由により、指定された歩行領域にわたって高摩擦面を設けることが法律によって義務付けられている場合がある。これらの指定領域は、翼部の高摩擦領域を不注意で踏み外してスリップ及び落下する可能性がないようにはっきりとマーキングする必要がある。更に、このような表面は、油や水などの潤滑性液体で汚染されても十分な摩擦をもたらすことが望ましい。
現在の翼部上歩道は、航空機翼部に塗装された直径約100マイクロメートルの破砕された鉱物を使用している。この解決策は歩行者にとって良好な摩擦を与えているが、2つの点で問題である。第1に、航空機翼部にテクスチャを塗装することが厄介で、時間がかかる。第2に、空気力学的観点から、フライト中、破砕鉱物が航空機翼部面上に乱気流を誘起し、空力抵抗が大幅に増加する可能性がある。
翼部上歩道に、上述のようなリブレット面を使用した場合、技術的課題が現れる可能性がある。第1に、これらの面によって、滑らかな表面に比べて摩擦は向上するが、表面が特定の液体(油、水、又は作動液含み得る)によって汚染された時に摩擦性能が著しく損なわれる傾向がある。第2に、歩行者がどこを歩いてよく、どこはいけないのかを容易に認識できるように、これらの翼部上歩道を目立つようにマーキングする必要がある。このため、視覚的なしるしを提供することができ、乾燥、油汚染、及び水に汚染された状態下の靴表面に対して高い摩擦度を提供することができる、抵抗が低減された空気力学的表面に対する技術的ニーズがある。
第1の態様では、空気力学的物品が提供される。空気力学的物品は、空気力学的本体と、空気力学的本体上の微細構造化表面とを含み、微細構造化表面は、主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、複数の平行な二次リッジであって、高さが一次リッジのそれよりも低く、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジとを含む。
第2の態様では、反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する微細構造化膜と、第2の主表面上に配置された接着剤層とを有し、第1の主表面は、主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、複数の平行な二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジと、を含む空気力学的物品が提供される。
第3の態様では、反対側を向いた第1及び2の主表面を有する微細構造化膜であって、第1の主表面は、毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含む、微細構造化膜と、第2の主表面上に配置され、微細構造化膜内に少なくとも部分的に埋設された印刷層と、印刷可能層であって、印刷層が印刷可能層の少なくとも一部上に配置されている、印刷可能層との、複数の層を上記の順序で含む空気力学的物品が提供される。
第4の態様では、空気力学的物品上に摩擦面を設ける方法であって、空気力学的物品の外表面上の空気の流れの方向を決定するステップと、第1の主表面を有する微細構造化膜を外表面上に配置するステップと、を含み、第1の主表面は、空気の流れの方向と整列された主毛細管チャネルを画定する複数の一次リッジと、複数の二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジと、を含む方法が提供される。
第5の態様では、空気力学的構成要素上に摩擦面を設ける方法が提供される。本方法は、空気力学的構成要素の外表面にわたる空気の流れの方向を決定するステップと、外表面上に、第1の主表面を有する微細構造化膜を配置するステップと、を含み、第1の主表面は、空気の流れの方向と整列された毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含み、各リッジは複数の別個の角錐状特徴部を含む。
1つの例示的な実施形態による空気力学的物品の写真である。 図1の空気力学的物品の拡大された概略図であり、上面及び側面を示す図である。 更に別の実施形態による空気力学的物品の拡大された概略図であり、上面及び側面を示す図である。 様々な例示的な実施形態による個々の空気力学的物品を示す拡大された概略図であり、側面を示す図である。 様々な例示的な実施形態による個々の空気力学的物品を示す拡大された概略図であり、側面を示す図である。 様々な例示的な実施形態による個々の空気力学的物品を示す拡大された概略図であり、側面を示す図である。 様々な例示的な実施形態による個々の空気力学的物品を示す拡大された概略図であり、側面を示す図である。 様々な例示的な実施形態による個々の空気力学的物品を示す拡大された概略図であり、側面を示す図である。
定義
本明細書で使用する場合、
「空気力学的」は、周囲の空気の流れからの抵抗を低減するように意図された形状を有することを意味する。
「空気抜け性」は、接着剤と基材表面との間の境界面から空気が出て行くことを意味する。
「周囲条件」は、摂氏25度及び1気圧(又は約100kPa)の圧力を意味する。
「微細構造化」は、3次元構造体の構成であって、構造体の少なくとも2つの寸法が微視的であるものを意味する。
「親油性の」は、油に対する親和性を有する物質の又はそれに関連することを意味する。
「剥離ライナー」又は単に「ライナー」は、感圧接着剤表面と密着させた後に続いて、感圧接着剤に著しい損傷を与えることなく取り除くことができるフレキシブルシートを指す。
「基材」は、接着剤(例えば、感圧接着剤)が適用される本体を指す。
本開示では、改善された空力特性及び向上した摩擦を提供することができる微細構造化表面を有する物品について説明する。これらは、例えば航空機上の安全歩道として機能する航空機表面フィルム上に見出すことができる。しかし提供される物品は表面フィルムに限定しなくてもよい。これらの微細構造化表面は、例えば航空機の外装パネルに直接設けてもよい。
また、提供される表面は航空機用途に限定する必要はない。これらの微細構造化物品は、高い摩擦の空気力学的表面が望まれる、近い分野の適用に拡大してもよいため有利である。このような適用としては、例えば、商用地上車両の外装面を挙げることができる。
明細書及び図面中の参照文字が繰り返して使用されている場合、本開示の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。多くの他の変更形態及び実施形態を当業者であれば考案することができ、それらは本開示の原理の趣旨及び範囲に入ることは理解されるべきである。これらの図は、必ずしも一定の比率で描かれてはいない。
空気力学的物品
図1に、本明細書で番号100で指定された多層の空気力学的物品を示す。この図では、巨視的スケールで示されている空気力学的物品100は、航空機翼部上の翼部上歩道膜として用いることができ、及び微細構造化表面102が露出した主表面上に配置されている。微細構造化表面102は、(1)空気流界面での空気の抵抗を減少させること、及び(2)歩行者交通に対して非スリップ面を提供することによって、2つの目的を果たす。
空気力学的物品100内の微細構造化表面102の下に、航空機翼部上に立つ歩行者を、滑らない歩行面の位置へとガイドすることができるマーキング104が埋設されている。図示された実施例では、視覚的にコントラストをつけるために、マーキング104は、不透明な白背景に対して矢印、線、及びストライプ状のバーを含む。
図2に、図1の空気力学的物品100の微細構造化表面及び層構成を示す。図示されるように、空気力学的物品100は、微細構造化表面102を作用面(図示したように、その頂面)に露出され、微細構造化膜をもたらしている。
微細構造化面102は一連の平行なリッジ120からなり、リッジ120の表面は、リッジ120と平行な方向に沿って見た時に、鋸歯状パターンに似ている。また図2に示すように、リッジ120は、空気の流れ方向122に沿って均一に整列されている。リッジ120を空気の流れ方向122と実質的に平行に方向付けることにより、空気の流れと空気力学的物品100との間の運動量交換により乱流の大幅な低減を実現することができる。
この例示的な実施形態では、微細構造化表面102の特徴は、全体的なリッジ高さが約63マイクロメートル、リッジのピーク間隔が63マイクロメートル、及び頂点が約53度であることである。これらの寸法は重要ではなく、示されるような異なるリッジ高さ、形状及び間隔を有する幾何形状が可能である。
なお、図2のリッジは、その頂点に関して対称であり、空気力学的物品100の全体寸法を横断する連続した途切れない本体部を表しているが、これはそうでなくてもよい。必要に応じて、例えば、同時係属中のPCT国際公開WO2016/130279(Swansonら)号で説明されているように、非対称のリッジ断面を用いてもよい。リッジの断面形状は、その長さ寸法に沿って変化することもでき、不連続性を含んでもよい。これについては後で図8に例示する。空力抵抗を低減するための他の有用な幾何学的形状が、米国特許第5,971,326号(Bechert)、同第8,668,166号(Rawlingsら)、及び同第8,678,316号(Rawlingsら)に記載されている。
非連続印刷層108は、ベース地層106にわたって広がって接触しており、非連続印刷層108は、下層の印刷可能層110上に配置されている。図示したように、印刷可能層110は連続層であり、空気力学的物品100の主表面にわたって全体に広がっている。印刷層108は、印刷可能層110と重なって、印刷可能層110よりも小さい面積にわたって広がっている。いくつかの例では、印刷可能層110自体が2つ以上の別個の層からなっていてもよく、最上層は印刷可能なポリマー材料を含んでいる。
印刷層108が広がる面積は隣接する層の面積よりも小さいため、ベース層106と印刷可能層110とはまた互いに直接接触している。1つ以上の印刷層108を用いて視覚的マーキング(例えば、図1のマーキング104)を空気力学的物品100上に設けることができるため、有利である。好ましくは、ベース層106は、透明又は半透明であり、ベース層106を介して印刷層108を視認可能である。
印刷可能層110は、透明又は不透明であってもよい。印刷可能層110が不透明である場合、印刷可能層110は、印刷層108の色とのコントラストを与える色を有することが好ましい。任意選択的に及び図示するように、印刷層108と印刷可能層110との界面がベース層106と印刷可能層110との界面と実質的に同一平面になるように、印刷層108は少なくとも部分的にベース層106に埋め込まれる。この構成において、印刷可能層110は、印刷層108及びベース層106の両方を略平面に沿って平坦に係合する。有利なことに、このような構成によって、空気力学的物品100の全体の薄型化が可能になり、より高いフレキシビリティ及びコンフォーマビリティが可能になる。
意外にも、微細構造化表面102がプリズム効果を引き起こさないことが観察された。プリズム効果は通常、微細構造化表面102を有する膜を視覚マーキング上に配置する時に生じる。このプリズム効果は、プライバシースクリーンにおいて一般的に見られるものであり、空気力学的物品100の平面に対して特定の角度で見た場合に、印刷層108を見えなくし得、このことは翼部上歩道用途では望ましくない。ここで、このプリズム効果は、ベース層106が僅かな空隙も生じることなく下層に密着することにより回避されると考えられる。
再び図2を参照して、接着剤層124が印刷可能層110にわたって広がっており、及び直接接触している。好ましくは、接着剤層124は感圧接着剤からなる。接着剤層124によって、空気力学的物品100を好適な基材の表面(例えば、航空機の翼部の外表面)に適用して固定することができる。
図2に示した最終層は、使用前に空気力学的物品100を保管及び取り扱いする間に汚染から接着剤層124を保護する任意選択の剥離ライナー126である。この剥離ライナー126は全般的に、エンドユーザによる基材への適用の直前に他の層から剥離される。
明示的には図示しないが、基材層106と接着剤層124とが直接接触するように、印刷可能層110と印刷層108とをこの構造から任意選択的に省略してもよい。
また、図示しない更なる選択肢として、接着剤層124自体が微細構造化面を有することができる。ユーザが基材に空気力学的物品100を適用した時に、このような微細構造化表面によって空気抜け性を得ることができる。空気抜け性は有益な特徴である。なぜならば、本来は接着剤層124の下に捕捉されるであろう気体又は液体の気泡を、適用中に空気力学的物品100の縁部に逃がすことができるからである。その結果、これにより美観を高めることができ、製品の接着剤濡れ性及び全体的な結合強度を向上させることができる。
この微細構造化表面はベース層106の微細構造化表面102と同一又は異なっていてもよい。好ましくは、この微細構造化表面は、剥離ライナー126を取り除いた時に接着剤層124の露出した主表面にわたって広がる複数のチャネルを画定する。
好ましくは、チャネルは、接着剤層124の周囲で終端する、又は接着剤層124の周囲辺で終端する他のチャネルと連絡する、のいずれかである。空気力学的物品100が所与の基材上に適用されると、チャネルによって画定される経路によって、接着剤層124と基材との間の境界面に捕捉された空気又は何らかの他の流体を物品の周囲へ送る出口が与えられる。
チャネルは、接着剤内に微細構造化表面をエンボス加工するかまた形成することによって作ることができる。図2において、剥離ライナー126は、任意選択的に、所望の微細構造化表面を接着剤層124上にエンボス加工するための別個の突出した3次元構造を含むことができる。これらの3次元構造はまた、空気力学的物品100を適用すべき時まで、このような微細構造化表面を、保存することにも役立つ。
剥離ライナー126の組成物は特に限定されない。好ましい剥離ライナー組成物としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル、及びフッ化ポリビニリデンなどのプラスチック、並びにそのようなプラスチックをコーティング又は積層した紙又は他の基材が挙げられるが、これらに限定されない。エンボス加工可能なコート紙又は熱可塑性膜をシリコン処理又は別法で処理して、改善された剥離特性を付与することができる。
剥離ライナー上にこれらの構造を提供するための更なる詳細が、米国特許第5,650,215号(Mazurek)に開示されている。
図3は、いくつかの点で図2のそれと同様の多層構造を有するが、異なる微細構造化膜を用いる他の空気力学的物品200を示している。空気力学的物品100と同様に、物品200はベース層206を有し、微細構造化表面202が物品の上面から露出している。ベース層206の下には、不連続印刷層208、印刷可能層210、接着剤層224、及び剥離ライナー226がある。これらの下層は、空気力学的物品100に対して既に記述したものと概ね類似した特性を有しているので、ここでは再検討しない。
空気力学的物品100とは異なり、空気力学的物品200の微細構造化表面202は一連の一次リッジ220を示し、隣り合う一次リッジ220は1つ以上の二次リッジ222によって分離されている。一連のリッジ220、222は両方とも、空気の流れの方向218と整列されている。図示の例では、隣り合う一次リッジ220の間に厳密に3つの二次リッジ222が存在する。二次リッジ222は、一次リッジ220に沿って延び、一次リッジ220によって画定される主毛細管チャネル内に存在する複数の副毛細管チャネルを画定する。主及び副毛細管チャネルの各々は、図示のように、直線状(直線に沿って延びる)であることが好ましい。
任意選択的に及び図示されるように、一次及び二次リッジ220、222の断面形状はその対応する長さに沿って本質的に一定である。必要に応じて、一次及び二次リッジ220、222はまた、断面の大きさ又は形状がその長さに沿って変化してもよい。例えば、一次及び二次リッジ220、222のいずれか一方又は両方に不連続が存在してもよい。
隣り合う一次リッジの間の二次リッジの数は特に限定されず、また他の要因とともに、特徴部の相対的側面と、一次リッジ間の横方向の距離間隔とに依存することができる。いくつかの実施形態では、隣り合う一次リッジの間に少なくとも1つの二次リッジがある。一次リッジの間に最大で10、最大で7、又は最大で5の二次リッジが存在することができる。
この一般的な実施形態では、一次リッジ220のそれぞれは、長さL、高さH1、及びピーク間リッジ間隔W1を有する細長い本体を有する。二次リッジ222は、同じ長さLを共有するが、高さH2は低く、ピーク間リッジ間隔W2は小さくなっている。更に図示するように、各一次リッジ220はベース幅D1を有し、各二次リッジ222はベース幅D2を有する。
任意選択的に、Lは物品200の長寸法に相当する。すなわち、一次及び二次リッジ220、222は、空気力学的物品200の主表面にわたって全体に広がっていてもよい。
図3において、二次リッジ222は、一次リッジ220によって画定される各主毛細管チャネルの底面全体を実質的に横断している。代替的に、二次リッジ222は、底面の一部分だけにわたって延びることができると考えられる。
微細構造化表面202が、上向きの面から液体を効率的に拡散又は毛管作用で運ぶために、一次及び二次リッジ220、222によって画定される毛細管チャネルの寸法は、空気力学的物品200の表面上に存在する水、油及び/又は他の液体を、毛管作用によって隔離するのに適切な範囲内でなければならない。
主毛細管チャネルの大きさは、高さH1及び間隔W1に線形に依存する。高さH1は、少なくとも25マイクロメートル、少なくとも35マイクロメートル、少なくとも45マイクロメートル、少なくとも55マイクロメートル、又は少なくとも65マイクロメートルとすることができる。これらの実施形態では、高さH1は、最大で250マイクロメートル、最大で200マイクロメートル、最大で150マイクロメートル、最大で120マイクロメートル、又は最大で95マイクロメートルとすることができる。
間隔W1は、少なくとも25マイクロメートル、少なくとも45マイクロメートル、少なくとも65マイクロメートル、少なくとも85マイクロメートル、又は少なくとも100マイクロメートルとすることができる。更に、間隔W1は、最大500μm、最大400μm、最大350μm、最大300μm、又は最大250μmであり得る。
二次リッジ222に関して、高さH2を少なくとも5マイクロメートル、少なくとも7マイクロメートル、少なくとも9マイクロメートル、少なくとも11マイクロメートル、又は少なくとも13マイクロメートルとすることができる。一部の実施形態において、高さH2を、最大で50マイクロメートル、最大で40マイクロメートル、最大で30マイクロメートル、最大で24マイクロメートル、又は最大で19マイクロメートルにすることができる。H2は0とすることもでき、これは二次リッジが存在しない実施形態を表すであろう。
二次リッジ222間の間隔W2は、少なくとも10マイクロメートル、少なくとも14マイクロメートル、少なくとも18マイクロメートル、少なくとも22マイクロメートル、又は少なくとも26マイクロメートルとすることができる。更に、間隔W2は、最大100μm、最大80μm、最大60μm、最大48μm、最大38μmとすることができる。
一次リッジ220のベース幅D1は、少なくとも25マイクロメートル、少なくとも35マイクロメートル、少なくとも45マイクロメートル、少なくとも55マイクロメートル、又は少なくとも60マイクロメートルとすることができる。更に、ベース幅D1は、最大250μm、最大200μm、最大150μm、最大125μm、又は最大100μmとすることができる。
二次リッジ222のベース幅D2は、少なくとも5マイクロメートル、少なくとも7マイクロメートル、少なくとも9マイクロメートル、少なくとも11マイクロメートル、又は少なくとも12マイクロメートルとすることができる。更に、ベース幅D2は、最大50μm、最大45μm、最大40μm、最大35μm、又は最大30μmであり得る。
図3に示すように、一次リッジ220の高さH1は、二次リッジ222の高さH2を大幅に超えている。有利なことに、高さの不一致によって、異なる大きさスケールで流体拡散を生じさせることができる。例えば、比較的少ない量の液体汚染物質を、二次リッジ222により画定される副毛細管チャネルによって捕捉することができる。副毛細管チャネルを「オーバーフロー」させるのに十分なより多い量の汚染物質が微細構造化表面202に加えられる時に、主毛細管チャネルは、副毛細管チャネルから逃れる過剰な汚染物質を捕捉するように作用することができる。
このように、大小の微細構造化(ここでは、一次リッジ220と二次リッジ222)の組合せで、その上向き面で過剰流体の全体量を著しく減少させる空気力学的物品を提供することができる。これらの上向き面は歩行者の靴面に直接接触しやすいものであるため、これによって、いずれかの種類の特徴部が単独で作用する場合よりも有効な摩擦面をもたらすことができる。
いくつかの実施形態において、H1/H2の比は、少なくとも2、少なくとも2.5、少なくとも3、少なくとも3.5、又は少なくとも4である。H1/H2の比は、最大10、最大9、最大8、最大7、最大6、又は最大5とすることができる。
W1/H1の比は概ね、断面で見た時の主毛細管チャネルの大きさを反映しており、少なくとも1で、最大3、最大4、又は最大5とすることができる。
任意選択的に、及び図3に更に示すように、一次リッジ220は傾斜した側壁228を有する。図に示すように、側壁228は、主毛細管チャネルの底部から延在する法線ベクトルに対して鋭角φを形成する。好ましい実施形態では、角度φは0度という低い値にすることができ(矩形リッジ輪郭になるであろう)、また最大で60度、最大で50度、最大で40度、最大で30度、又は最大で20度にすることができる。
二次リッジ222は、図示したように、垂直側壁を有する。これは、対応する0度の側壁角度で表されるであろう。
当然のことながら、上記パラメータは、微細構造化表面202にわたって一定であってもよいし、そうでなくてもよく、実際このようなばらつきは、設計により又は製造公差によって存在し得る。これらの特徴の高さ、長さ及び/又は間隔に変動がある場合、上記の参照されるパラメータは、上記パラメータの平均値であってもよい。
図4は、基材306に配置された微細構造化表面302を有する空気力学的物品300を示しており、これは空気力学的物品100、200のベース層106、206で見られるものと類似する。ここで、空気力学的物品300はスタンドアロン構成要素、又は他の物品の副構成要素(例えば、図1〜3に例示した多層膜物品における微細構造化膜)とすることができる。
微細構造化表面302は、微細構造化表面202と多くの特徴を共有するが、一次リッジは、そのピークが、プラトーの代わりに点であることが異なる。このことは、H1/H2の比を僅かに増大させ、また歩行者の交通に遇した時に、物品300に加えられた垂直力の領域分散を更に集中させることに役立つことができる。
図5に、微細構造化表面402を有するベース406からなる僅かに異なる空気力学的物品400を示しており、微細構造化表面402自体は、一次リッジ420とリッジ422とからなる。一次リッジ420の断面寸法は、二次リッジ422のそれの約2倍であるが、図示したように同様の矩形輪郭である。
図6に示すのは、空気力学的物品500に代表される他の変形である。空気力学的物品500は、一次リッジ520、二次リッジ522、及び三次リッジ523(サイズが小さくなる順に示す)からなる微細構造化表面502を備えたベース506を用いている。リッジ520、522、523は、同一の断面形状(この場合、矩形状)を共有するが、単一の微細構造化表面に3つの異なるサイズのチャネルを示している。有利なことに、空気力学的物品500の構成では、追加的なより小さい流体拡散要素が提供され、これによって、空気力学的物品500は、拡散できる流体の量が極めて少ないが、副毛細管チャネル内の三次リッジ523の露出部分が摩擦の増加に依然として利用できる。
図7に、ベース606と、一次リッジ620、二次リッジ622、及び三次リッジ623を備えた微細構造化表面602と、を有する更なる他の空気力学的物品600を示す。しかしこの変形では、三次リッジ623は、三次リッジ623の頂面がベース606の表面(一次及び二次リッジ620、622が配置されている)と同一平面になるように、ベース606内に凹んでいる。
図8に、ベース706を有する更に他の空気力学的物品700を示す。ベース706は、不連続の一次リッジ720及び連続する凹んだ二次リッジ722を含み、二次リッジ722の間に毛細管チャネルが延びている。ここで図示されるように、一次リッジ720は、一連の別個の角錐状特徴部で表されている。ここで、角錐状特徴部は、四角錐730である。代替的に又は組み合わせて、角錐状特徴部は、一般的に、三角錐、六角錐、又は多角錐を含んでいてもよい。
更なる変形として、2次元の空気力学的物品700の作用面にわたって、四角錐特徴部が排他的に延びることも可能である。別の言い方をすると、微細構造化表面700は、入れ子の列の多角錐が、平行な一連の直線状の毛細管チャネルを集約的に画定していることによって特徴付けられる。
図4〜8の実施形態に関連する更なる選択肢及び利点は、図に1〜3に示した実施形態に関して既に記載したものと同様であり、繰り返し説明しない。
概ね、提供した空気力学的物品は既知の押出ステップ、印刷ステップ及び積層ステップを用いて製造してもよい。
一部の実施形態において、これらの物品は、最初に平坦なベース層をエンボス加工して微細構造化膜を形成した後に、微細構造化膜を任意の残りの層(例えば、印刷層、印刷可能層、及び/又は接着剤層)上に積層するステップによって準備される。都合のよいことに、積層ステップを事前のベース層のエンボス加工と同時に行って、微細構造化膜を形成することができる。エンボス加工ステップを、オートクレーブなどを用いて高温及び高圧で行うことができる。
任意選択的に、積層ステップの後に、ベース層のエンボス加工ステップが行われる。例えば、1つ以上の下層に積層された平板状の熱可塑性膜としてベース層を提供し、その後、エンボス加工して、微細構造化膜を形成してもよい。
微細構造化膜を、例えば、押出エンボス加工ステップを用いてポリマー融液から調製することもできる。典型的な工程では、流動性ポリマー材料を、成形ツールの成形表面と連続的に線接触させる。成形ツールは、エンボス加工パターンがツールの表面内に切り込まれており、このエンボス加工パターンは、膜のマイクロチャネルパターンをネガティブレリーフで表している。次に、毛細管チャネルが流動性材料で成形ツールを使用して形成され、最後に流動性材料を凝固させて微細構造化膜を形成する。
一部の実施形態では、流動性材料を流動性材料が成形ツールの表面と接触するようにダイから成形ツールの表面上に直接押し出される。流動性材料は、例えば、様々な光硬化性の、熱硬化性の、及び熱可塑性の樹脂組成物を含んでいてもよい。線接触は樹脂の上流縁部によって画定され、成形ツールが回転するにつれ、成形ツール及び流動性材料の両方に対して移動する。結果的な膜は、巻き取られた製品の形態で産出することができる、ロールに巻き取られた単一層の物品であってもよい。
直接コーティング方法の更なる態様は、例えば、同時係属中のPCT国際公開WO2016/130279(Swansonら)号に説明されている。
これらの方法は決して網羅的ではなく、他の既知のポリマー膜製造技術を使用することもできる(例えば、鋳造又は異形押出し)。
広い意味で、本明細書に記載の空気力学的物品はそれ自体が空気力学的構成要素として機能してもよいし、又は既存の空気力学的構成要素において、摩擦面を与えるために、及び/又は空力抵抗を減らすために用いてもよい。
本明細書に記載した空気力学的物品の1つの有用な応用例が、表面膜(例えば、航空機用の耐食処理表面膜)によって示される。例示的な応用例は、空気力学的構成要素(一般に航空機の翼部)の外表面上の空気の流れの支配的な方向を識別するステップから始まる。識別された空気の流れ方向を用いて、外表面に1つ以上の微細構造化膜を接着結合するステップにより、摩擦面が空気力学的構成要素上に得られる。
設置時において、微細構造化膜は、好ましくは、空気の流れ方向と整列した主毛細管チャネルを画定する複数の一次リッジを有する露出した主表面を特徴とする。任意選択的に、微細構造化膜が含む複数の二次リッジを含んでおり、複数の二次リッジは、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジ間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジが、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している。
任意選択的に、前述の微細構造化膜は、空気力学的物品に前述のような埋め込まれたマーキングを含む。
ベース層組成物
本明細書で述べたベース層を、鋳造又はエンボス加工に適した任意のポリマー材料から形成することができる。これらのポリマー材料は、本質的に塑性変形可能であり得る(又は塑性変形可能となるように改質する)。許容可能なポリマー材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ(塩化ビニル)、ポリエーテルエステル、ポリイミド、ポリエステルアミド、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリウレタン、ポリビニルアセテートの加水分解誘導体等が挙げられる。
有用なポリオレフィンとしては、ポリエチレン及びポリプロピレン、これらのブレンド及び/又はコポリマー、並びに、他のモノマーの比率が僅かであるプロピレン及び/又はエチレンのコポリマー、例えばメチル及びブチルアクリレートなどのビニルアセテート又はアクリレートが挙げられる。ポリオレフィンは、鋳造用ロール又はエンボス加工用ロールの表面を容易に複製する。これらは丈夫で耐久性があり、その形状を良好に保持するので、鋳造又はエンボス加工工程後の調製した膜の取り扱いが容易になる。
空気力学的物品の表面上での油滴の運び及び/又は拡散が可能な親油性ポリマーも、航空機の翼部上歩道応用例にとって有用である。油汚染が少ない場合には、親水性ポリマーを使用してもよい。いくつかの実施形態では、異なる領域にわたって又はそれどころか同一領域にもわたって効果を表す、親油性及び親水性ポリマーの両方を含む微細構造化表面を用いることが有利であり得る。
微細構造化膜は、熱硬化性物質(硬化性樹脂材料)、例えばポリウレタン、アクリレート、及びシリコンから鋳造可能であり、放射(例えば熱、紫外線、又は電子ビーム放射等)又は水分への曝露によって硬化させることができる。これらの材料は、表面エネルギー改変剤(例えば界面活性剤及び親水性又は親油性ポリマー)、可塑剤、抗酸化剤、顔料、剥離剤、静電気防止剤などを含む様々な添加剤を含有し得る。
潜在的に、微細構造化膜をフルオロポリマーから作ることもできる。必要に応じて、フルオロポリマーは熱可塑性である。例示的なフルオロポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、四フッ化エチレン、及びTFE(テトラフルオロエチレン)、HFP(ヘキサフルオロプロピレン)、VDF(フッ化ビニリデン)のコポリマー(一般にTHVとして知られる)が挙げられる。
一部の実施形態において、あるポリマーの薄いコーティングを、他のポリマーからなる微細構造化膜の作用面上に配置してもよい。一例として、フルオロポリマー又はシリコンの薄層をポリウレタン微細構造化膜上にコーティングすることができる。有利なことに、フルオロポリマーコーティングによって空気力学的表面に、過酷な野外条件下での更なる保護を与えることができる。
一部の実施形態では、周囲条件では、エラストマー性を有するが、高温では、塑性変形可能であり得るポリマーを使用する。エラストマー性とは、伸ばされた後に最初の形状に実質的に戻る材料を意味する。エラストマーは、純粋なエラストマーであってもよいし、又は室温において実質的なエラストマー特性を示すエラストマー相又はエラストマー含有物とのブレンドであってもよい。
好ましいエラストマーには、当業者にAB及びABAブロックコポリマーとして知られているエラストマー系ポリマーが含まれる。星形又はラジアルブロックコポリマーも、本発明においては好適なものであり得る。エラストマー系ブロックコポリマーは、通常、ゴム状の中間ブロックと、高いガラス転移点温度を持つ、少なくとも2つの端ブロックと、を有する熱可塑性のゴムである。ブロックコポリマーは、例えば、米国特許第3,562,356号(Nybergら)、同第3,700,633号(Waldら)、同第4,116,917号(Eckert)、及び同第4,156,673号(Eckert)に記載される。
これらのポリマーには、少なくとも2つの基本的なクラスがある。一方のクラスでは、中間ブロックは不飽和ゴムである。このクラスに属する2つのタイプのポリマーの例としては、当業者にSBS及びSISブロックコポリマーとして知られているものがある。もう一方のクラスでは、中間ブロックが飽和オレフィンゴムである。このクラスに属する2つのタイプのポリマーの例としては、当業者にSEBS及びSEPSブロックコポリマーとして知られているものがある。SIS、SBS、SEBS、及びSEPSブロックコポリマーは、本発明において有益である。特に、SISブロックコポリマーは、これらのポリマーが示すエラストマー特性により、好ましい。
他の好ましいエラストマー組成物としては、熱可塑性又は熱硬化性ポリウレタンからなるポリウレタンエラストマーが含まれる。その他の有用な組成物としては、エチレンビニルアセテートのようなエチレンコポリマー、エチレン/プロピレンコポリマーエラストマー、又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーエラストマー、及び選択されたフルオロポリマーが挙げられる。これらのエラストマーを互いにブレンドしたもの、又は変性非エラストマーとブレンドしたものも利用可能である。例えば、50重量%を上限として、しかし好ましくは30重量%未満で、ポリ(α−メチル)スチレン、ポリエステル、エポキシ、例えば、ポリエチレン又はある種のエチレン/ビニル/アセテート、好ましくは、それらの中で高分子のものといったポリオレフィン、又はクマロン−インデン樹脂のようなポリマーを加えてもよい。
有利なことに、熱可塑性ポリウレタンは、要求のきびしい航空機用途における耐浸食性と、靴底に使用する材料(一般に皮革又はゴム)を擦った時の高摩擦度との望ましい組合せを示した。好ましい熱可塑性ポリウレタンとしては、3M brand Polyurethane Protective Tape 8671及び8673(ミネソタ州、セントポール、3M Companyによって供給)で用いられるエラストマーポリウレタンが挙げられる。
これらのポリウレタン材料は、本明細書に記載の微細形状に形成した時に、乾燥した、濡れた、及び油を含んだ条件下で許容できる摩擦レベルを与えることができる。
毛細管マイクロチャネルを有する利点は、エラストマー材料からなるベース層を用いる時に特に重要となり得る。これらの材料は、ある熱可塑性ポリウレタンを含み、他の材料と摺接した時に高い弾性ひずみ又は変形を発現する。弾性ひずみは摩擦と相関性が高く、しかしながらこのことは、接触を、チャネルの頂部に沿ってだけでなく、その側面及び底面にも沿っても起こさせる可能性がある。主チャネルしか持たない構成では、これは、油を含むか又は濡れた環境では問題となり得る。なぜならば、これらの汚染物質はチャネルの側面及び底面をコーティングして、潤滑剤として作用し得るからである。しかし、油を含むか又は濡れた環境が存在する場合、副毛細管チャネルは、これらの汚染物質を隔離する助けになることができ、主チャネルのこれらの側面及び底面を比較的より乾燥状態に保つことができる。
いくつかの場合には、毛細管マイクロチャネルを無機材料(例えばガラス、セラミック等)を用いて形成してもよい。有用なベース層は、液体に曝露された時にその幾何学特性及び表面特性を実質的に維持し、かつ本質的に塑性変形可能であり、又は塑性変形可能となるように変性される。一部の実施形態において、本開示のベース層は、ユーザが空気力学的物品内に存在し得る埋設されたマーキング又は他の不透明層を容易に視認できるように、実質的透明である(例えば、真に透明な材料の5%以内)。
いくつかの実施形態では、ベース層は添加剤又は表面コーティングを含んでもよい。添加剤の例としては、難燃剤、疎水剤、親水剤、抗菌剤、無機物、腐食抑制剤、金属粒子、ガラス繊維、充填剤、粘土、及びナノ粒子が挙げられる。
物品の作用面を、十分な毛管力が確実になるように、変性させてもよい。例えば、作用面は親油性に変性させてもよい。必要に応じて、微細構造化膜は全般的に、改質されるか(例えば、表面処理によって、表面コーティング又は薬剤の適用によって)、又は作用面を親油性にするために、油性流体(例えば、SAE30モータオイル、実施例のテストで使用)が、その表面上に浸潤挙動を示すように、選択した薬剤を組み込んでもよい。
本開示のベース層上に親水性又は油性表面を実現するために、任意の適した既知の方法を利用してもよい。例えば、界面活性剤の局所塗布、プラズマ処理、真空蒸着、親水性モノマーの重合、膜表面上への親水性部分のグラフト化処理、コロナ又は火炎処理などの表面処理を採用してもよい。
いくつかの場合には、膜押出しの時に、界面活性剤又は他の好適な薬剤を、内部特性改質添加剤として樹脂とブレンドしてもよい。典型的には、界面活性剤コーティングを局所的に適用することに頼らずに、界面活性剤を、膜が作られるポリマー組成物に組み込む。局所的に適用されるコーティングは、毛細マイクロチャネルのノッチ内に充填され(及び鈍ら化され)得、これは、たいてい望ましいことではない。したがって、コーティングが塗布される時に、コーティングはたいてい、層が一様で目立たなくなるようにするために、微細構造化表面に概ね薄く塗布される。ポリエチレン膜に組み込み可能な界面活性剤の例示的な例は、TRITON(商標)X−100(マサチューセッツ州BillericaのMerck Milliporeから入手可能)、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール非イオン性界面活性剤を、例えば約0.1〜0.5重量パーセントで用いる。
本開示の組立及び構築の用途に関する高い耐久性要件に好適な他の界面活性剤材料としては、Polystep(登録商標)B22(イリノイ州NorthfieldのStepan Companyから入手可能)、及びTRITON(商標)X−35(マサチューセッツ州BillericaのMerck Milliporeから入手可能)が挙げられる。
物品の特性を調整するために、界面活性剤又は界面活性剤の混合物を物品の作用面に塗布してもよいし又は物品に含浸させてよい。それは、例えば、膜が界面活性剤を有さない場合の親油性よりも、物品の作用面をより親油性にすることが望まれる場合である。
本明細書において検討するマイクロチャネルフィルに好適な材料に関する追加の情報は、同一所有者による米国特許公開第2005/0106360号(Johnstonら)に記載されている。
いくつかの実施形態では、膜の表面上の親油性コーティングをプラズマ蒸着によって高めることができる。これはバッチ的プロセス又は連続プロセスで行ってもよい。本明細書で使用する場合、「プラズマ」という用語は、電子、イオン、中性分子、フリーラジカル基、並びに他の励起状態の原子及び分子を含めた反応種を含有する、部分的にイオン化された気体又は流体状態の物質を意味する。
一般に、プラズマ蒸着は、1つ以上の気体状シリコン含有化合物を充填した(大気圧に対して)圧力を下げたチャンバを通して、膜を移動させることを含む。膜に隣接して又は接触して位置付けられた電極に、電力が提供される。このことにより電界が形成され、この電界が、気体状シリコン含有化合物から、シリコンを多く含んだプラズマを形成する。次いでプラズマからのイオン化された分子が、電極に向かって加速され、膜の表面に衝突する。この衝突により、イオン化された分子は、親水性コーティングを形成する表面と反応し、共有結合する。親水性コーティングをプラズマ蒸着させるための温度は、比較的低い(例えば約摂氏10度)。代替の蒸着技法(例えば化学気相成長)に必要とされる高い温度が、多層膜に好適な多くの材料、例えばポリイミドを劣化させることが知られているため、これは有益である。プラズマ蒸着の程度は、気体状シリコン含有化合物の組成、他の気体の存在、プラズマへの膜の表面の曝露時間、電極に提供される電力のレベル、気体流量、及び反応チャンバ圧などの、様々な処理要因によって決まり得る。これらの要因によって、親油性コーティングの適切な厚さを決定することを助けることができる。
印刷可能層組成物
印刷可能層は、ベース層のための連続的なバッキング層として役割を果たす。印刷可能層は最も一般的には図形表示応用例に対して白色で不透明であるが、透明、透光性、又は着色不透明とすることもできる。
印刷可能層の組成は特に制限されず、所望の用途にとって望ましい物性を有する任意のポリマーを含むことができる。フレキシビリティや剛性、耐久性、耐引裂き性、非均一面へのコンフォーマビリティ、ダイカット性、耐候性、耐溶剤性(インキ中溶剤から)、ガソリン及び他の燃料に対する耐性、耐熱性、及び弾力性の性質が例である。
印刷可能層の材料は、実質的に2次元膜に押出又は共押出し可能な樹脂であり、耐引裂き性を示す。印刷可能層に対する適切な材料の例としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリル、可塑化ポリ塩化ビニル、又はこれらの組合せが挙げられる。画像受容体層が印刷可能層上にコーティングされる押出しである実施形態では、印刷可能層は上記と同じ物理特性を有する材料を含んでもいてよいが、押出し可能でなくてもよい。
このような材料の例としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンコート紙、オルガノゾルから鋳造された可塑化ポリ塩化ビニル、カレンダー加工済み可塑化ポリ塩化ビニル、布地、不織布、及びスクリムが挙げられる。
別の実施形態では、印刷可能層は、画像受容体媒体における可塑剤移行及び汚染に有する困難性を回避するために非可塑化ポリマーを含んでいる。更に別の実施形態では、印刷可能層は、エチレンを約6重量%含むプロピレンエチレンコポリマーであるポリオレフィンを含む。
印刷可能層は他の成分を含んでいてもよい。例えば、着色剤、充填剤、紫外線安定化剤、スリップ剤、粘着防止剤、帯電防止剤、及び当業者に既知の加工助剤である。例えば、不透明な白色膜を、二酸化チタン顔料を含む着色剤を含むことによって実現してもよい。
印刷可能層の厚さは、少なくとも25マイクロメートル、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも75マイクロメートル、少なくとも100マイクロメートル、又は少なくとも150マイクロメートルであり得る。更に、印刷可能層の厚さは、最大350μm、最大325μm、最大300μm、最大275μm、又は最大250μmとすることができる。
印刷可能層の典型的な厚さは、13マイクロメートルから300マイクロメートルの範囲である。好ましくは、印刷可能層の厚さが、プリンタや像転写装置(すなわち、印刷可能層上への紫外光によりインク硬化可能な画像関連層を提供できる全ての装置)内への容易な給送を可能にする。
接着剤組成物
有用な感圧性接着剤としては、微細構造化成形工具、バッキング、若しくはライナーによってエンボス加工された後に、微細構造化形状を保持することができるもの、又は微細構造化された成形工具、バッキング、若しくはライナーにコーティングされ、その後それから除去された後に、微細構造化された形状を保持することができるものが挙げられる。所定の用途のために選択される感圧性接着剤は、物品が適用されることになる基材の種類に応じて、及び裏面に接着剤が付いた物品を生産する際に用いられる微細構造化方法に応じて異なる。微細構造化感圧性接着剤は、末端利用者が接着剤物品を簡便に適用できるよう、十分な時間にわたってその微細構造化表面を保持することができるのが好ましい。
全ての感圧性接着剤が、本発明に適している。接着剤は、典型的に、それらが接着される基材のタイプに基づいて選択される。感圧性接着剤の部類には、アクリル、粘性付与ゴム、粘性付与合成ゴム、エチレン酢酸ビニル、及びシリコンポリマーなどが含まれる。好適なアクリル系及びシリコン系の接着剤は、例えば、米国特許第3,239,478号(Harlan)、同第3,935,338号(Robertson)、同第5,169,727号(Boardman)、同第RE24,906号(Ulrich)、同第4,952,650号(Youngら)、同第4,181,752号(Martensら)、及び同第8,298,367号(Begerら)に開示されている。
アクリル系感圧性接着剤層に有用なポリマーとしては、アクリレート及びメタクリレートのポリマー並びにコポリマーが挙げられる。かかるポリマーは、アルキル基が1〜20個の炭素原子(例えば、3〜18個の炭素原子)を有する非三級アルキルアルコールの1種以上のモノマーアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを重合させることによって、製造することができる。好適なアクリレートモノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソ−オクチルアクリレート、オクタデシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、及びドデシルアクリレートが挙げられる。対応するメタクリレートを使用することもできる。芳香族のアクリレート及びメタクリレート、例えば、ベンジルアクリレート及びシクロベンジルアクリレートも有用である。任意選択的に、1種以上のモノエチレン性不飽和コモノマーを、アクリレート又はメタクリレートモノマーと重合させてもよい。コモノマーの具体的な種類及び量は、ポリマーの所望の特性に基づいて選択される。
有用なコモノマーの一群には、(メタ)アクリレート(すなわち、アクリレート又はメタクリレート)ホモポリマーのガラス転移温度を超えるホモポリマーガラス転移温度を有するものが含まれる。この群に含まれる好適なコモノマーの例としては、アクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、置換アクリルアミド(例えばN,N−ジメチルアクリルアミド)、イタコン酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、イソボルニルアクリレート、シアノエチルアクリレート、N−ビニルカプロラクタム、無水マレイン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアクリルアミド、β−カルボキシエチルアクリレート、ネオデカン酸、ネオノナン酸、ネオペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、又はプロピオン酸のビニルエステル、塩化ビニリデン、スチレン、ビニルトルエン、及びアルキルビニルエーテルが挙げられる。アクリレート又はメタクリレートモノマーと重合させ得るモノエチレン性不飽和コモノマーの第2の群としては、アクリレートホモポリマーのガラス転移温度より低いホモポリマーガラス転移温度を有するものが挙げられる。この部類に含まれる好適なコモノマーの例としては、エチルオキシエトキシエチルアクリレート(T=−71℃)、及びメトキシポリエチレングリコール400アクリレート(T=−65℃;NKエステルAM−90Gの製品名で新中村化学工業株式会社(和歌山県)から入手可能)が挙げられる。アクリル系感圧性接着剤ポリマー、及びゴム系接着剤、特にエラストマーブロックコポリマー系接着剤(例えば、粘性付与SIS又はSBS系ブロックコポリマー接着剤)のブレンドを、PCT国際公開第WO 01/57152号(Khandpurら)に記載されているようなアクリル系感圧性接着剤層として使用することもできる。
接着剤ポリマーを溶媒又は水中に分散させ、剥離ライナー上にコーティングして乾燥させ、任意選択的に架橋してもよい。溶媒系又は水系の感圧性接着剤組成物が用いられる場合、接着剤層は、概して、キャリア液の全て又は大部分を除去するために乾燥ステップを施す。平滑な表面を達成するために、追加のコーティングステップが必要な場合がある。ライナー又は微細構造化バッキングに接着剤をホットメルトコーティングしてもよい。更に、モノマープレ接着剤組成物をライナー上にコーティングして、熱放射、UV放射、又は電子ビーム線放射などのエネルギー源を用いて重合させることができる。
更なる選択肢として、感圧性接着剤は、1つ以上の添加剤を任意選択的に含むことができる。重合の方法、コーティング方法、及び末端利用者の用途に応じて、かかる添加剤には、開始剤、充填剤、可塑剤、粘着付与剤、連鎖移動剤、繊維強化剤、織布及び不織布、起泡剤、抗酸化剤、安定剤、防火剤、増粘剤、着色剤、並びにそれらの混合物が含まれ得る。
接着剤のレオロジーは、そのタンジェントデルタ値、すなわち接着剤材料の損失せん断弾性率(G”)の貯蔵せん断弾性率(G’)に対する比によって特徴付けられ得る。いくつかの実施形態において、接着剤は、周囲条件下で1Hzの周波数にて公知の方法による一軸性動的機械分析によって測定した場合に、最大0.5、最大0.48、最大0.45、最大0.42、最大0.4、又は最大0.35のタンジェントデルタ値を呈する。
包括的であることを意図するものではないが、更なる非限定的実施形態を次の通りに列挙する。
1.空気力学的本体と、空気力学的本体上の微細構造化表面とを含む空気力学的物品であって、微細構造化表面は、主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、複数の平行な二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジとを含む、空気力学的物品。
2.空気力学的本体は、微細構造化膜が配置された基材からなり、微細構造化表面は、微細構造化膜上に設けられている、実施形態1に記載の空気力学的物品。
3.微細構造化表面は、親油性表面である、実施形態1又は2に記載の空気力学的物品。
4.親油性表面は、ポリウレタン表面である、実施形態3に記載の空気力学的物品。
5.一次リッジの平均高さH1は、25マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲にある、実施形態1〜4のいずれか一つに記載の空気力学的物品。
6.平均高さH1は、45マイクロメートル〜150マイクロメートルの範囲内にある、実施形態5に記載の空気力学的物品。
7.平均高さH1は、65マイクロメートル〜95マイクロメートルの範囲内にある、実施形態6に記載の空気力学的物品。
8.二次リッジの平均高さH2は、5マイクロメートル〜50マイクロメートルの範囲内にある、実施形態1〜7のいずれか一つに記載の空気力学的物品。
9.平均高さH2は、9マイクロメートル〜30マイクロメートルの範囲内にある、実施形態8に記載の空気力学的物品。
10.平均高さH2は、13マイクロメートル〜19マイクロメートルの範囲内にある、実施形態8に記載の空気力学的物品。
11.一次リッジは、平均高さH1を有し、二次リッジは、平均高さH2を有し、H1/H2の比は2〜10の範囲内にある、実施形態1〜10のいずれか一つに記載の空気力学的物品。
12.H1/H2の比は、3〜6の範囲内にある、実施形態11に記載の空気力学的物品。
13.H1/H2の比は、4〜5の範囲内にある、実施形態12に記載の空気力学的物品。
14.一次リッジの平均横方向間隔W1は、25マイクロメートル〜500マイクロメートルの範囲内にある、実施形態1〜13のいずれか一つに記載の空気力学的物品。
15.平均横方向間隔W1は、50マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲内にある、実施形態14に記載の空気力学的物品。
16.平均横方向間隔W1は、100マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲内にある、実施形態15に記載の空気力学的物品。
17.一次リッジは、平均高さH1と平均横間隔W1とを有し、W1/H1の比は、1〜5の範囲内にある、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
18.W1/H1の比は、1〜4の範囲内にある、実施形態17に記載の空気力学的物品。
19.W1/H1の比は、1〜3の範囲内にある、実施形態18に記載の空気力学的物品。
20.一次リッジは、主毛細管チャネルの底面から延びる法線ベクトルから測定された時に、側壁角 fが0〜60度である傾斜側壁を有する、実施形態1〜19のいずれか一つに記載の空気力学的物品。
21.側壁角 fは、0度〜45度の範囲内にある、実施形態20に記載の空気力学的物品。
22.側壁角 fは、0度〜30度の範囲内にある、実施形態21に記載の空気力学的物品。
23.一次リッジ及び二次リッジのいずれか一方又は双方は、一連の離散的な四角錐状特徴を含む、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
24.空気力学的本体は航空機翼部の一部を含む、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
25.反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する微細構造化膜と、第2の主表面上に配置された接着剤層とを含む、空気力学的物品であって、第1の主表面は、主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、複数の平行な二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジと、を含む、空気力学的物品。
26.第1の主表面は、親油性表面である、実施形態25の空気力学的物品。
27.微細構造化膜の厚さは、25マイクロメートル〜500マイクロメートルである、実施形態26に記載の空気力学的物品。
28.微細構造化膜の厚さは、50マイクロメートル〜500マイクロメートルである、実施形態27に記載の空気力学的物品。
29.微細構造化膜の厚さは、150マイクロメートル〜375マイクロメートルである、実施形態28に記載の空気力学的物品。
30.微細構造化膜と接着剤層との間に配置された印刷可能層を更に含む、実施形態25〜29のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
31.印刷可能層は、可視光に対して不透明である、実施形態30の空気力学的物品。
32.印刷可能層は、ポリウレタン、ポリエステル、及びポリ塩化ビニルからなる群から選択されるポリマーを含む、実施形態30又は31に記載の空気力学的物品。
33.印刷可能層の厚さは、25マイクロメートル〜350マイクロメートルである、実施形態30〜32のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
34.印刷可能層の厚さは、75μm〜300μmである、実施形態33に記載の接着剤物品。
35.印刷可能層の厚さは、150μm〜300μmである、実施形態34に記載の接着剤物品。
36.微細構造化膜と印刷可能層との間に配置された印刷層を更に含み、印刷層は、印刷可能層の面積よりも小さい面積にわたって広がっている、実施形態30〜35のいずれか1つに記載の空気力学的物品。
37.印刷層は、着色剤を含む、実施形態36に記載の空気力学的物品。
38.印刷層は、不連続層である、実施形態36又は37に記載の空気力学的物品。
39.反対側を向いた第1及び2の主表面を有する微細構造化膜であって、第1の主表面は、毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含む、微細構造化膜と、第2の主表面上に配置された印刷可能層であって、微細構造化膜内に少なくとも部分的に埋設された印刷層と、印刷層と、印刷層が印刷可能層の少なくとも一部分上に配置されている印刷可能層との、複数の層を上記の順序で含む、空気力学的物品。
40.接着剤層上に配置された剥離層を更に備える、請求項39に記載の物品。
41.空気力学的物品上に摩擦面を設ける方法であって、空気力学的物品の外表面の空気の流れの方向を決定するステップと、第1の主表面を有する微細構造化膜を外表面上に配置するステップであって、第1の主表面は、空気の流れの方向と整列された主毛細管チャネルを画定する複数の一次リッジと、複数の二次リッジであって、一次リッジの高さよりも低い高さを有し、一次リッジの間に延びて、かつ一次リッジに略平行であり、二次リッジのそれぞれは、対応する主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定する、複数の平行な二次リッジと、を含む、ステップと、を含む、方法。
42.空気力学的構成要素上に摩擦面を設ける方法であって、空気力学的構成要素の外表面上の空気の流れの方向を決定するステップと、外表面上に、第1の主表面を有する微細構造化膜を配置するステップと、を含み、第1の主表面は、の方向と整列された毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含み、複数のリッジのそれぞれは、複数の空気の流れ別個の角錐状特徴部を含む、方法。
本開示の目的及び利点を以下の非限定的な実施例で更に例示する。これらの実施例において列挙される特定の材料及びその量、並びに他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限すると解釈されるべきではない。
特に記載のない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比などは、重量によるものである。特に記載のない限り、全ての試薬はSigma−Aldrich Company(St.Louis,Missouri)から得られたか、若しくは入手可能であり、又は既知の方法により合成し得る。
実施例の記載にあたり以下の略語を用いる。
Figure 2019521913
実施例において使用される物質に関する略語は、以下の通りである。
CTC:微細複製化ポリ(エチレン)コート紙剥離ライナー、3M Company,St.Paul,Minnesotaから販売名「CONTROLTAC」で得た。
PPT−8671:CTCライナーを有する、接着剤塗布された12mil(304.8μm)の光沢白色ポリウレタンエラストマー膜(3M Companyの販売名「POLYURETHANE PROTECTIVE TAPE 8671」で取得)。
PPT−8673:接着剤塗布された、12mil(304.8μm)の透明ポリウレタンエラストマー膜(3M Companyの販売名「POLYURETHANE PROTECTIVE TAPE 8673」で取得)。
PPT−8674:接着剤塗布された、6mil(152.4μm)の透明ポリウレタンエラストマー膜(3M Companyから販売名「POLYURETHANE PROTECTIVE TAPE 8674」で取得)。
テスト方法
摩擦係数(COF)
ライナーを9×11インチ(22.86×27.94cm)のサンプルから除去して、ゴムローラを用いて同じサイズのダイに積層した。次に、2ポンド(907.2グラム)、2×4インチ(50.08×10.16cm)のスレッドを、モデルHytronicプレス、ChatillonモデルLR5K、500ニュートンロードセルを用いて、12インチ/分(30.48cm/分)で、サンプルを横切って引いた。テストが繰り返され、サンプルを100mLの水又はCITGO Supergard SAE30モータオイルのいずれかを用いて、ダイへの積層後に、噴霧した。COFの測定を、チャネルパターンについては、微細構造化チャネルに横方向及び平行方向に行われ、COFの測定は、別個の台形のアレイパターン及び比較例については全方向行われた。結果は、実施例あたり3つのテスト試料、テスト試料あたり3つの測定値の平均を報告する。
油毛管作用テスト
0.1mLのSAE30モータオイルを、水平に位置する微細複製化サンプルの表面に21℃で滴下させて、約5mm径の液滴を形成した。その後、30秒、2分で液滴サイズを測定した。
ツーリング:
隣接する若しくは別個の平行な三角形状チャネル、又は別個の台形のアレイ、を有する一連の微細複製化ポリプロピレンツール(MRT)を使用して実施例が作製された。ツール寸法を表1に列記する。
Figure 2019521913

「NA」=該当なし
実施例1
PPT−8671の24×40インチ(60.96×101.60cm)の部分から上部がクリアなライナーを取り除いた。一連の矢印をPPT−8671の白色面上に、ブラックインク、型番「1500 UV SOLVENT INK」(3M Company)を用いて印刷して、インクを乾燥させ、UV硬化した。同様のサイズの、接着剤が除去されたPPT−8674のシートを、印刷後のPPT−8671上に配置し、その後、ツーリングMRT−2を行った。この組立体を真空袋に移して、袋を封止して、10in.Hg(33.9KPa)の真空を適用し、その後に、袋をオーブン内に280°F(137.8℃)で1時間置いた。袋をオーブンから取り出して、150°F(65.6℃)を下回るように約30分間冷却した。次に組立体を袋から取り出して、ツーリングを剥離して、PPT表面にエンボス加工された、ツーリングとの本質的に鏡像を明らかにした。またCTCライナーをPPTと対向する接着剤側から取り外して、テープを1mm厚のアルミニウム板上に積層した。
比較例A
実施例1に概ね記載した通りに準備された印刷後のPPTであって、MRT−2ツーリングの代わりにポリプロピレンの平面シートを用いたものにより、滑らかなPPT−8674表面が得られる。摩擦係数データを表2に列記する。
比較例B
MRT−1ツーリングの24×40インチ(60.96×101.60cm)部分を、PPT−8673の同様のサイズの部分のポリウレタン表面上に位置決めした。このアセンブリを真空袋に移して、袋を封止して、10in.Hg(33.9kPa)の真空を施し、その後に、袋をオーブン内に280°F(137.8℃)で1時間置いた。袋をオーブンから取り出して、150°F(65.6℃)を下回るように約30分間冷却した。次にアセンブリを袋から取り出して、ツーリングを剥離して、PPT表面にエンボス加工された、ツーリングと本質的に鏡像を明らかにした。またライナーをPPTの対向する接着剤側から取り外して、テープを1mm厚のアルミニウム板上に積層して、次の摩擦係数テストに備えた。
比較例C〜D及び実施例2〜4
表2に列記したようにMRT−1ツーリングを置き換えて、比較例Bを調製するために概ね記載した手順を繰り返した。
実施例5
ツーリングMRT−1の代わりにMRT−3を用いて、実施例1を調製するために概ね記載した手順を繰り返した。
比較例A〜D及び実施例2〜4を上記のように油毛管作用に対して評価した。結果を表3に列記する。
Figure 2019521913
Figure 2019521913
上記の特許出願において引用された全ての参照文献、特許、又は特許出願は、一貫してその全容が本明細書に参照により組み込まれる。組み込まれた参照文献の一部と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、前述の記載における情報が優先するものとする。前述の記載は、特許請求の範囲に記載の開示を当業者が実施することを可能にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその全ての等価物によって定義される。

Claims (16)

  1. 空気力学的本体と、
    前記空気力学的本体上の微細構造化表面と、を含む空気力学的物品であって、前記微細構造化表面は、
    主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、
    複数の平行な二次リッジであって、前記一次リッジの高さよりも低い高さを有し、前記一次リッジの間に延びて、かつ前記一次リッジに略平行であり、前記二次リッジのそれぞれは、対応する前記主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジと、を含む、空気力学的物品。
  2. 前記空気力学的本体は、微細構造化膜が配置された基材からなり、前記微細構造化表面は、前記微細構造化膜上に設けられている、請求項1に記載の空気力学的物品。
  3. 前記微細構造化表面は、親油性表面である、請求項1又は2に記載の空気力学的物品。
  4. 前記一次リッジの平均高さH1は、25マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  5. 前記二次リッジの平均高さH2は、5マイクロメートル〜50マイクロメートルの範囲内にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  6. 前記一次リッジは、平均高さH1を有し、前記二次リッジは、平均高さH2を有し、H1/H2の比は、2〜10の範囲内にある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  7. 前記一次リッジの平均横方向間隔W1は、25マイクロメートル〜500マイクロメートルの範囲内にある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  8. 前記一次リッジは、平均高さH1と平均横間隔W1とを有し、W1/H1の比が、1〜5の範囲内にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  9. 前記一次リッジは、前記主毛細管チャネルの底面から延びる法線ベクトルから測定された時に、側壁角 fが0〜60度である傾斜側壁を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気力学的物品。
  10. 互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する微細構造化膜と、
    前記第2の主表面上に配置された接着剤層と、
    を含む空気力学的物品であって、
    前記第1の主表面は、
    主毛細管チャネルを画定する複数の平行な一次リッジと、
    複数の平行な二次リッジであって、前記一次リッジの高さよりも低い高さを有し、前記一次リッジの間に延びて、かつ前記一次リッジに略平行であり、前記二次リッジのそれぞれは、対応する前記主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定している、複数の平行な二次リッジと、
    を含む、空気力学的物品。
  11. 前記微細構造化膜と前記接着剤層との間に配置された印刷可能層を更に含む、請求項10に記載の空気力学的物品。
  12. 前記印刷可能層は、可視光に対して不透明である、請求項11に記載の空気力学的物品。
  13. 前記微細構造化膜と前記印刷可能層との間に配置された印刷層を更に含み、前記印刷層は、着色剤を含むと共に、前記印刷可能層の面積よりも小さい面積にわたって広がっている、請求項11又は12に記載の空気力学的物品。
  14. 互いに反対側を向いた第1及び2の主表面を有する微細構造化膜であって、前記第1の主表面が毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含む、微細構造化膜と、
    前記第2の主表面上に配置された印刷層であって、前記微細構造化膜内に少なくとも部分的に埋設されている、印刷層と、
    前記印刷層が少なくとも一部分上に配置されている印刷可能層との、複数の層を上記の順序で含む、空気力学的物品。
  15. 空気力学的構成要素上に摩擦面を設ける方法であって、
    前記空気力学的構成要素の外表面上の空気の流れの方向を決定するステップと、
    第1の主表面を有する微細構造化膜を前記外表面上に配置するステップであって、前記第1の主表面は、
    前記空気の流れの方向と整列された主毛細管チャネルを画定する複数の一次リッジと、
    複数の二次リッジであって、前記一次リッジの高さよりも低い高さを有し、前記一次リッジの間に延びて、かつ前記一次リッジに略平行であり、前記二次リッジのそれぞれが、対応する前記主毛細管チャネル内に2つ以上の副毛細管チャネルを少なくとも部分的に画定する、複数の平行な二次リッジと、を含む、ステップと、を含む、方法。
  16. 空気力学的構成要素上に摩擦面を設ける方法であって、
    前記空気力学的構成要素の外表面上の空気の流れの方向を決定するステップと、
    前記外表面上に、第1の主表面を有する微細構造化膜を配置するステップと、を含み、
    前記第1の主表面は、前記空気の流れの方向と整列された毛細管チャネルを画定する複数の平行なリッジを含み、前記複数の平行なリッジのそれぞれは、複数の別個の角錐状特徴部を含む、方法。
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