JP2019518548A5 - - Google Patents

Description

軸部２０は、プラスチック、ポリマー材料、金属などの適切な材料又は当該材料などの組み合わせから形成され得る。一実施例では、軸部２０のボタンヘッド２２は、プラスチック又はポリマー材料から形成され、軸部２０の残りの部分は、金属材料から形成されている。他の実施例では、ボタンヘッド２２は、プラスチック又はポリマー材料から形成され、軸部２０の凹溝は、プラスチック又はポリマー材料から形成され、軸部２０の残りの部分（第１及び第２の側方開口部２８，２８１並びにフラット部３６を含む）は、金属材料から形成されている。他の実施例では、軸部２０は、金属材料から形成されている。

従来の成形方法において、軸部は、シール面に分割線を有していない。分割線は、ボタンヘッドと側方開口部との間の重要でない領域だけに設けられている。分割線は、保持溝を引き抜くスライド面切断部の目安線である。側方開口部の近傍及び軸部の底部における方向性のある引きずり跡は、軸部の底部から軸部の頭部に向かって軸部が金型キャビティから押し出されたことを示唆している。

図７を参照すると、本発明の一実施例は、軸部を形成するための成形方法を示している。具体的に、前記方法は、重要なシール領域から９０°の位置にあるフラット部などの非シール面に金型の分割線を配置することを含む。一実施例では、金型の分割線は、非シール領域の長さに沿って配置されている。これにより、重要なシール領域に加工跡が全く生じず、金型から取り出す際に引きずり跡が残らない。これにより、シール領域が均一で滑らかな状態を維持し、かつ内視鏡の合わせ面に対して完全に平行となる（抜き勾配やテーパーがない）。一実施例では、クロス開口コアピンは、金型の開型方向と同一の方向に引き抜かれるため、バリが側方開口部の周囲に生じず、漏出を促進する人工的な遺物（アーティファクト）がシール領域に残存しない。一実施例では、軸方向開口コアピンは、金型の開型方向と直交する方向に引き抜かれる。一実施例では、凹溝コアは、金型の開型方向と直交する方向に引き抜かれる。一実施例では、ボタンヘッドコアピンは、金型の開型方向と直交する方向に引き抜かれる。一実施例では、シール領域は、金型キャビティの対向する半部に形成される。一実施例では、シール領域は、シール領域の長さに沿って抜き勾配角を有していない。一実施例では、部品は、金型の開型方向と同一の方向に金型から取り出される。一実施例では、シール領域の近傍又は当該領域におけるエジェクタピンマークは凹んでいる。