JP2019517708A - キーボードスイッチの防水構造 - Google Patents

Abstract

キーボードスイッチの防水構造（１０）は、ガイドコア溝（２１）及び導通モジュール収容溝（２２）が設けられる本体（２０）と、導通モジュール収容溝（２２）を覆う防水蓋体（３０）と、導通モジュール収容溝（２２）または防水蓋体（３０）に設置され、ガイドコア溝（２１）及び導通モジュール収容溝（２２）に連通するスライド溝（４０）と、スライド溝（４０）の内部に設置され、キーボードスイッチの導通モジュールのオンオフを制御するためのプランジャ（８０）と、を含む。上記キーボードスイッチの防水構造（１０）では、防水蓋体（３０）で導通モジュール収容溝（２２）を覆うことで、導通モジュール収容溝（２２）内への外部の水の落下を防ぐ。スライド溝（４０）はプランジャ（８０）に密着して係合することで防水効果を図る。

Description

本発明は、キーボードスイッチ分野に関し、特に、キーボードスイッチの防水構造に関する。

キーボードスイッチとは、キーボードに取り付けられ、キーボードに適用するスイッチであり、その主な構成としては、ベース、上蓋、固定接触片、可動片ガイドコア、可動接触片及びガイドコアを有する。上蓋及びベースで囲まれて形成される収容室内には、固定接触片、可動接触片及びガイドコアが設置される。なお、前記ガイドコアの一端は、収容室外に露出する。ガイドコアを押下操作してガイドコアを上下動させることで、可動片ガイドコアをガイドコアで押し、可動片ガイドコアによる作用を受ける可動接触片を固定接触片に接続したり離脱したりする。

従来のキーボードスイッチの使用時に、外部の水は、ガイドコアとベースとの隙間からベース、可動片ガイドコアに侵入して可動片ガイドコア、固定接触片及び可動接触片に付着しやすくて、短絡が発生してしまうという問題を引き起こす。

本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、防水機能を備えるキーボードスイッチの防水構造を提供する。

キーボードスイッチの防水構造は、ガイドコア溝及び導通モジュール収容溝が設けられる本体と、導通モジュール収容溝を覆う防水蓋体と、導通モジュール収容溝と防水蓋体との間に設置され、ガイドコア溝及び導通モジュール収容溝に連通するスライド溝と、スライド溝の内部に設置され、キーボードスイッチの導通モジュールのオンオフを制御するためのプランジャと、を含む。

一実施例では、スライド溝には、貯油溝が設けられる。

一実施例では、キーボードスイッチの防水構造は、本体と防水蓋体との間に連結されるパッドをさらに含む。パッドは、導通モジュール収容溝と防水蓋体との密着性を高めて防水効果を向上させる。

一実施例では、前記パッドは、防水用ゴムリングである。

一実施例では、導通モジュール収容溝の周縁には、凸になる段部が設けられ、防水蓋体上には、段部に合致する位置決め溝が設けられる。段部と位置決め溝とは密着して係合することで防水効果を向上させる。

一実施例では、導通モジュールは、キーボードスイッチの可動片及び固定片を含む。

一実施例では、本体と防水蓋体との連結箇所には、防水用ゴム体が塗布される。防水用ゴム体は、本体と防水蓋体とを強固に連結するとともに、防水作用を有する。

一実施例では、本体と防水蓋体との連結箇所には、超音波溶接層が設けられる。超音波溶接層は、本体と防水蓋体との連結箇所を封止し、優れた防水効果を図る。

一実施例では、導通モジュールは、対向して設置される受信端及び発信端を含む。

一実施例では、スライド溝は、導通モジュール収容溝に設置される。導通モジュール収容溝には、第１スライド溝が設置される。防水蓋体には、第１スライド溝に合致する第２スライド溝が設けられる。第１スライド溝と第２スライド溝とが合致することにより、スライド溝が構成される。

上記キーボードスイッチの防水構造の本体は、キーボードスイッチのベースとして使用されることができる。ガイドコア溝は、キーボードスイッチのガイドコアを収容する。導通モジュール収容溝は、キーボードスイッチの導通モジュールの取り付けに用いられる。導通モジュール収容溝または防水蓋体には、ガイドコア溝及び導通モジュール収容溝に連通するスライド溝が設置される。プランジャは、前記スライド溝の内部に設置され、導通モジュールのオンオフを制御する。防水蓋体は、導通モジュール収容溝を覆うことで、導通モジュール収容溝内への外部の水の落下を防ぐ。また、プランジャから導通モジュール収容溝内への外部の水の侵入を防ぐために、スライド溝が設置される。スライド溝はプランジャに密着して係合することで防水効果を図る。

本発明の第１実施例に係るキーボードスイッチの防水構造を示す図である。 図１で示されるキーボードスイッチの防水構造を示す分解図である。 図１で示されるキーボードスイッチの防水構造の使用状態を示す図である。 図３で示される局部Ａの拡大図である。 本発明の第２実施例のキーボードスイッチの防水構造を示す分解図である。

以下、本発明の特徴、技術手段及びこれらによって達成する具体的な目的や機能をより詳しく説明し、本発明の利点及び精神を分析するために、本発明については、図面及び具体的な実施形態を参照しつつ説明を行う。

（第１実施例）
図１及び図２には、キーボードスイッチの防水構造１０が示される。

キーボードスイッチの防水構造１０は、本体２０、防水蓋体３０及びプランジャ８０を含む。具体的な構造としては、前記本体２０には、ガイドコア溝２１及び導通モジュール収容溝２２が設けられる。前記導通モジュール収容溝２２は、キーボードスイッチの導通モジュールを収容するとともに、第１スライド溝２３が設けられる。第１スライド溝２３は、ガイドコア溝２１及び導通モジュール収容溝２２に連通する。第１スライド溝２３には、第１貯油溝２４が設けられる。導通モジュール収容溝２２の周縁には、凸になる段部２５が設けられる。ガイドコア溝２１の底部には、ガイドコア溝２１を貫通する排水孔２６が設けられる。具体的には、排水孔の数は、１つ以上である。

前記防水蓋体３０は、本体に連結されて導通モジュール収容溝２２を覆う。防水蓋体３０と導通モジュール収容溝２２との間には、スライド溝４０が設置される。防水蓋体３０には、第１スライド溝２３に合致する第２スライド溝３１が設けられる。第２スライド溝３１には、第１貯油溝２４に合致する第２貯油溝３２が設けられる。第１スライド溝２３と第２スライド溝３１とが合致することにより、上記スライド溝４０が構成される。第１貯油溝２４と第２貯油溝３２とが合致することにより、スライド溝４０の外側を取り囲む１つの防水貯油溝４１が構成される。防水蓋体３０上には、段部２５に合致する位置決め溝３５が設けられる。

前記プランジャ８０は、スライド溝４０の内部に設置され、キーボードスイッチの導通モジュールのオンオフを制御する。本実施例では、前記導通モジュールは、キーボードスイッチの可動片９０及び固定片を含む。他の実施例では、前記導通モジュールは、対向して設置される受信端及び発信端を含んでもよい。

また、本体２０及び防水蓋体３０の防水機能をより向上させるために、本実施例では、本体２０と防水蓋体３０との連結箇所には、超音波溶接層が設けられる。他の実施例では、本体２０と防水蓋体３０との連結箇所には、防水用ゴム体が塗布されてもよい。

図３及び図４を参照し、上記キーボードスイッチの防水構造１０の本体２０は、キーボードスイッチのベースとして使用されることができる。キーボードスイッチの上蓋７０は、本体に連結されて防水蓋体３０を覆う。ガイドコア溝２１は、キーボードスイッチのガイドコア６０を収容する。導通モジュール収容溝２２は、キーボードスイッチの可動片及び固定片の取り付けに用いられる。キーボードスイッチのプランジャ８０は、導通モジュール収容溝２２及びスライド溝４０に取り付けられる。プランジャ８０の一端は、導通モジュール収容溝２２内に規制され、その他端は、前記スライド溝４０に沿って移動可能である。このようなキーボードスイッチのガイドコア６０は作動中に、プランジャ８０を押して可動片９０と固定片が接触する。防水蓋体３０は、導通モジュール収容溝２２を覆うことで、導通モジュール収容溝２２内への外部の水の落下を防ぐ。スライド溝４０はプランジャ８０に密着して係合することで、プランジャ８０から導通モジュール収容溝２２内への水の侵入を防ぐ。また、プランジャ８０から導通モジュール収容溝２２内への外部の水の滲み込みを防ぐために、スライド溝４０の周縁には、前記スライド溝４０を取り囲む１つの防水貯油溝４１が設置される。前記貯油溝類は、撥水油を充填するためのものであり、プランジャ８０に密着して係合することで防水効果を図る。段部２５と位置決め溝３５とは密着して係合することで防水効果を向上させる。排水孔２６は、ガイドコア溝２１に流入した水を本体２０の外部へ案内して流出させる。超音波溶接層は、本体２０と防水蓋体３０との連結箇所を封止して優れた防水効果を図る。防水用ゴム体は、本体２０と防水蓋体３０とを強固に連結させるとともに、防水作用を果たす。

（第２実施例）
図５は、他のキーボードスイッチの防水構造１０ａを示す。

本実施例は、キーボードスイッチの防水構造１０が導通モジュール収容溝２２と防水蓋体３０との間に連結されるパッド５０をさらに含むことで第１実施例と異なっている。前記パッド５０は、防水用ゴムリングである。パッド５０は、本体２０と防水蓋体３０との密着性を高めて防水効果を向上させる。その他の構造は、第１実施例と同様であり、第１実施例の効果を有する。

以上の実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴のすべての可能な組合せについて説明していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、本明細書に記載されている範囲に属すると考えられる。

以上の実施例は本発明の幾つかの実施形態のみを詳細且つ具体的に示しているが、本発明の保護範囲を限定するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本発明の創造的構想から逸脱しない前提で、幾つかの変形や改善を行うことができ、これらはすべて本発明の保護範囲に属するべきであると理解しなければならない。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に指定された内容を基準とする。

１０、１０ａ キーボードスイッチの防水構造
２０ 本体
２１ ガイドコア溝
２２ 導通モジュール収容溝
２３ 第１スライド溝
２４ 第１貯油溝
２５ 段部
２６ 排水孔
３０ 防水蓋体
３１ 第２スライド溝
３２ 第２貯油溝
３５ 位置決め溝
４０ スライド溝
４１ 防水貯油溝
５０ パッド
６０ ガイドコア
７０ 上蓋
８０ プランジャ
９０ 可動片

Claims (10)

1. キーボードスイッチの防水構造であって、
   ガイドコア溝及び導通モジュール収容溝が設けられる本体と、
   前記導通モジュール収容溝を覆う防水蓋体と、
   前記導通モジュール収容溝と前記防水蓋体との間に設置され、前記ガイドコア溝及び前記導通モジュール収容溝に連通するスライド溝と、
   前記スライド溝の内部に設置され、キーボードスイッチの導通モジュールのオンオフを制御するためのプランジャと、を含むことを特徴とするキーボードスイッチの防水構造。
2. 前記スライド溝には、貯油溝が設けられることを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
3. 前記導通モジュール収容溝と前記防水蓋体との間に連結されるパッドをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
4. 前記パッドは、防水用ゴムリングであることを特徴とする請求項３に記載のキーボードスイッチの防水構造。
5. 前記導通モジュール収容溝の周縁には、凸になる段部が設けられ、
   前記防水蓋体上には、前記段部に合致する位置決め溝が設けられることを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
6. 前記導通モジュールは、キーボードスイッチの可動片及び固定片を含むことを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
7. 前記本体と前記防水蓋体との連結箇所には、防水用ゴム体が塗布されることを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
8. 前記本体と前記防水蓋体との連結箇所には、超音波溶接層が設けられることを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
9. 前記導通モジュールは、対向して設置される受信端及び発信端を含むことを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。
10. 前記スライド溝は、前記導通モジュール収容溝に設置され、
    前記導通モジュール収容溝には、第１スライド溝が設置され、
    前記防水蓋体には、前記第１スライド溝に合致する第２スライド溝が設けられ、
    前記第１スライド溝と前記第２スライド溝とが合致することにより、スライド溝が構成されることを特徴とする請求項１に記載のキーボードスイッチの防水構造。