JP2019510918A - 対向ピストンエンジンのシリンダのためのバリアリング及びアセンブリ - Google Patents

対向ピストンエンジンのシリンダのためのバリアリング及びアセンブリ Download PDF

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Abstract

対向ピストンエンジン用のシリンダアセンブリのためのバリアリングは、燃焼室を規定するシリンダライナの容積内で、ピストンの端面の上死点位置に隣接するシリンダライナの部分に形成される溝内に嵌合する。バリアリング及び溝は、燃焼中に発生される熱がシリンダアセンブリの外壁に達することを防止することにより従来の冷却システムの必要性を減らすとともに燃焼室内に保持される熱量を増大させるバリアアセンブリの部分である。バリアアセンブリは、燃焼室内に保持される燃焼熱に起因してエンジン効率の向上を可能にするとともに、必要なエンジン冷却の減少に起因してエンジンの全体的なサイズの減少を可能にする。
【選択図】図2A

Description

優先権
本出願は、2016年3月4日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第15/060,933号に対する優先権を主張する。
関連出願
この開示は、以下の共通に所有される米国特許出願、すなわち、現時点で米国特許第8,485,147号である2011年7月29日に出願された米国特許出願第13/136,402号、現時点で米国特許第8,851,029号である2012年2月2日に出願された米国特許出願第13/385,127号、現時点で米国特許第9,121,365号である2014年4月7日に出願された米国特許出願第14/255,756号、2015年3月31日に出願された係属中の米国特許出願第14/675,340号、2015年6月5日に出願された係属中の米国特許出願第14/732,496号の開示内容に関連する構成要素を含む。
分野
本技術分野は対向ピストンエンジンを含む。より具体的には、本技術分野は、対向ピストンエンジンにおけるシリンダアセンブリからの排熱を低減するように構成されるシリンダアセンブリのためのバリアリング(barrier ring、障壁リング)を含むバリアアセンブリ(barrier assembly、障壁組立体)に関する。
背景
対向ピストンエンジンシリンダアセンブリの構成はよく理解されている。シリンダアセンブリは、シリンダブロックに形成されるシリンダトンネル内に保持されるライナ(時として「スリーブ(sleeve)」と呼ばれる)を含む。ライナ(liner)は、そのそれぞれの端部付近でライナに機械加工される又は形成される、ボアと長手方向に変位される吸気ポート及び排気ポートとを含む。吸気ポート及び排気ポートのそれぞれは、開口の1つ以上の周方向の配列(circumferential array)を含み、この場合、隣り合う開口は、シリンダ壁の中実部分(「ブリッジ」とも呼ばれる)によって離間される。ライナの中間部は、吸気ポートと排気ポートとの間に存在する。対向ピストンエンジンでは、2つの対向する反対に移動するピストンが、それらの端面を互いに対向させた状態でライナのボア(bore、内腔)内に配置される。動力行程の開始時に、対向するピストンは、それらがシリンダ内で互いに最も接近するライナの中間部におけるそれぞれの上死点(TDC)位置に達する。動力行程中、ピストンは、それらが互いに最も離れているライナの端部におけるそれぞれの下死点(BDC)位置に近づくまで互いから離れるように移動する。圧縮行程では、ピストンが方向を逆転してBDCからTDCへ向けて移動する。
米国特許第8,485,147号公報 米国特許第8,851,029号公報 米国特許第9,121,365号公報 米国特許出願第14/675,340号 米国特許出願第14/732,496号
吸気ポートと排気ポートとの間に位置するシリンダの中間部は、ピストンがそれらのTDC位置付近にあるときにピストンの端面間に規定される燃焼室を境界付ける。この中間部は、エンジン運転中に生じる最高レベルの燃焼温度及び圧力を受ける。中間部内の燃料噴射器、弁、及び/又はセンサなどのエンジン構成要素のための開口の存在は、特に燃料噴射器開口及び弁開口により、シリンダアセンブリの強度を低下させるとともに、シリンダライナを亀裂に対して脆弱にする。
シリンダライナを通じた熱損失は、対向ピストンエンジンの運転サイクルの全体にわたってエンジン性能を低下させる要因である。燃焼は、ピストンが互いに近接して燃焼室を形成するときにピストン端面間で圧縮される空気中に燃料が噴射される際に生じる。ライナを通じた燃焼熱の損失は、動力行程でピストンを離間駆動させるために利用できるエネルギーの量を減少させる。この熱損失を制限することにより、燃料効率が向上され、冷却材に対する排熱が低減されるとともに、より高い排気温度が実現され得る。冷却システムの小型化とポンプ損失の低減は、シリンダアセンブリを通じた熱損失を制限するという利点のほんの一部である。したがって、シリンダアセンブリ内に可能な限り多くの燃焼熱を保持することが望ましい。
本開示に係る対向ピストン型シリンダアセンブリ構造は、熱封じ込めの目的を満たし、それにより、対向ピストンエンジンが従来技術の対向ピストンエンジンよりも高い熱保持で動作できるようにする。
対向ピストンエンジンシリンダアセンブリにおける最も高い熱集中は、燃焼が行なわれるピストンの上死点(TDC)位置間のシリンダライナの環状部分において生じる。ライナ内への全熱流束のほぼ半分がこの環状部分で生じる。したがって、高い耐熱性をもたらすようにシリンダライナ内へ挿入するためのバリアリングの構成は、環状ライナ部分を通る熱流束を減少させる。
幾つかの実施では、本明細書中において、バリアリングと、燃焼室付近のシリンダライナの部分に隣接する溝と、バリアリングと溝の後壁との間の空間又は隙間(gap)とを含むバリアアセンブリが提供される。燃焼室は、第1及び第2のピストンがシリンダアセンブリ内のそれらの上死点位置付近にあるときに第1のピストンの第1の端面と第2のピストンの第2の端面とによって部分的に規定される。関連する態様では、本明細書中において、バリアアセンブリで用いるバリアリングが提供される。バリアリングは、容積をその内側で規定する壁を有する端部が開放したチューブを含む。チューブは、壁の開口の第1及び第2のセットを含み、この場合、開口の第1のセットは、エンジンのハードウェア(engine hardware、エンジンの機材)と燃焼室との間の連通を可能にし、また、開口の第2のセットは、バリアリングによって分離される2つの容積間の圧力平衡を可能にする。バリアリング及びバリアアセンブリを形成して使用する方法も本明細書で提供される。
図1Aは、ライナ内に受けられるピストン及び圧縮スリーブを有する対向ピストンエンジンからのシリンダアセンブリの一部の断面図を示す。 図1Bは、図1Aのシリンダアセンブリの外側部分を示す。
図2Aは、設置されたバリアリングが破線で示されるシリンダライナの一部の三次元図である。
図2Bは、この明細書に係る1つ以上のシリンダアセンブリを有する対向ピストンエンジンの概略図である。
図3は、シリンダボア内への設置前のバリアリングの三次元図である。
図4Aは、TDCにある対向するピストン及びバリアアセンブリを有するエンジンブロック及びシリンダアセンブリの一部の断面図である。
図4Bは、図4Aのシリンダアセンブリ及びピストンの部分分解図である。
図4Cは、図4Bに示されるシリンダアセンブリ及びバリアアセンブリの変形例である。
図5Aは、シリンダボア内に設置前の平らに広げたリングを伴う、バリアリングの典型的な構成である。 図5Bは、シリンダボア内に設置前の平らに広げたリングを伴う、バリアリングの典型的な構成である。 図5Cは、シリンダボア内に設置前の平らに広げたリングを伴う、バリアリングの典型的な構成である。
図6は、シリンダアセンブリで用いる典型的なバリアリングを示す。
図1A及び図1Bは、対向ピストンエンジンで用いる典型的なシリンダアセンブリを示す。シリンダアセンブリ16は、ライナ20と、吸気ポート25と、排気ポート29と、ライナの外面42と、圧縮スリーブ40と、ボア37とを含む。2つのピストン35,36がボア37内に配置される。ピストン35,36は端面35e,36eをそれぞれ有し、これらの端面35e,36eは、ピストン35,36がそれらのそれぞれの上死点(TDC)位置又はその付近にあるときに燃焼室41を部分的に規定する。また、燃焼室41は、シリンダの中間部34でシリンダライナ20によって部分的に規定される。中間部34は、吸気ポート25と排気ポート29との間に位置付けられる(locate)。中間部34には、燃焼室41の周囲に、燃料噴射構成要素45及び他のエンジン構成要素が嵌まり込むことができる開口46が位置付けられる。この典型的なシリンダアセンブリは、関連する米国特許出願第14/675,340号に詳しく記載される。
圧縮スリーブ40は、それ自体とライナの外面42との間に略円筒状の空間を規定するように形成され、この空間を通じて液体冷却液が吸気ポート付近から排気ポートへ向けて軸方向に流れることができる。中間部34は、米国特許出願第14/675,340号に更に詳しく記載されるように圧縮スリーブ40によって補強され、また、冷却流体が圧縮スリーブ40内で略環状空間55,59内を循環される。これらの略環状空間55,59内で循環する冷却流体は、熱が冷却流体からラジエータなどの周囲環境へと放散できるようにする図1A及び図1Bに示されない対向ピストンエンジンの他の構成要素へと流れる。
図2Aは、バリアリング200が設置されたシリンダライナ20の一部の三次元図である。バリアリング200は破線で示される。バリアリング200は、中間部34に位置付けられ、それにより、噴射構成要素のための1つ以上の開口46を含む中間部の部分及び燃焼室を取り囲む中間部の部分と重なり合う。図2Bは、3つのシリンダアセンブリ101を有する対向ピストンエンジン100を示し、この場合、各シリンダは、シリンダブロック105内のシリンダトンネル103と、該シリンダトンネル内に取り付けられたこの明細書に係るシリンダライナ107(図1A〜図1Cの参照番号20)とを備える。勿論、シリンダの数を限定しようとするものではない。実際に、エンジン100は、3つよりも少ない又は多いシリンダを有してもよい。各シリンダアセンブリ101は、該シリンダアセンブリ101の中間部に設置されるバリアリング200を有する。バリアリング200は図2Aの場合のように破線で示される。
本明細書中で論じられるバリアリング200は、シリンダアセンブリのボア内へ挿入される又はボア内に位置付けられるとともに燃焼室からバリアリングに入射する熱が対向ピストンエンジンの他の部分を通過するのを防止するバリアアセンブリ(例えば、熱バリアアセンブリ)の一部である。バリアリングはシリンダアセンブリの壁と比較して薄くてもよく、また、リングには多くの開口、穿孔又は穴が存在し得る。バリアリングの材料、バリアリング形状、バリアリングの開口、及び、バリアリングと絶縁体又は空隙との組み合わせは、熱がエンジン内の他の容積へ逃げないようにするバリアアセンブリの能力に影響を及ぼす。
図3は、シリンダボア内への設置前の典型的なバリアリング200(例えば、熱遮蔽リング)の三次元図である。バリアリング200は、折り曲げ縁部210と、噴射/燃焼ハードウェアと燃焼室との間を連通させるための開口220と、内側空間とバリアリング200の外側のシリンダ環境との間の圧力平衡を可能にするための開口215とを有する薄肉のチューブ又はリングである。バリアリング200は、シリンダライナの内側の周方向溝内に取り付けられる。溝は、燃焼室に位置付けられる又は燃焼室に隣接する。バリアリング200は、溝内への挿入時に折り曲げ縁部210によってバリアリング200の内面がシリンダライナの内壁と略同一平面内に位置し得るように形成される。バリアリング200及び周方向溝は、リングと溝の後壁との間の隙間と共に、バリアアセンブリの一部である。
図4Aは、前述のように、対向するピストン35,36がTDCに位置して燃焼室41を形成するとともにバリアリング200が溝225内に設置された状態のシリンダアセンブリ16及びエンジンブロックの一部の断面図である。バリアリング200は、一方のピストン端面36eから他方のピストン端面35eまでのシリンダの中心軸に沿って測定された燃焼室41のほぼ高さである幅を有する。図4Bは、溝225及びバリアリング200を含むバリアアセンブリを更に詳しく示す図4Aのシリンダスリーブ及びピストンの部分分解図である。溝225の隙間230と燃焼室41との間の圧力を等しくするためのバリアリングの開口215も図4Bに示される。隙間230は、熱の流れが燃焼室41から離れないようにするのに役立つ。図4Bにおいて、バリアリング200は、溝225内に据えられて、溝の側面226と同一平面上に示されており、バリアリング200の折り曲げ縁部210は、溝の側面226に対して上方にある。バリアリングの主要部である開口215を含むバリアリング壁は、バリアリングの折り曲げ縁部210によって溝225の後壁227から離間される。バリアリング200は、エンジンが暖機運転されてバリアリング200が拡張された後に図4Bに示される形態を有してもよい。エンジンが冷やされると、溝の側面226とバリアリングの折り曲げ縁部210との間の界面240に10ミクロン(μm)以上100ミクロン(μm)以下のクリアランス(clearance、間隔)が存在し得る。幾つかの実施において、溝の側面226とバリアリングの縁部210との間の低温エンジンにおけるクリアランスは、10ミクロン未満であってもよく、或いは代わりに、クリアランスは100ミクロン以上であってもよい。これに代えて又は加えて、溝の側面226又はその周りの材料は、十分に柔軟であってもよく、或いは、シリンダアセンブリ16の軸方向でのバリアリング200の任意の拡張を受け入れるように構成されてもよい。
殆どのエンジンでは、熱膨張を可能にするために、ピストンとシリンダライナの内壁との間の周方向クリアランス空間が設けられる。長時間の動作の後、ピストンの上端部(top land)において、炭素がこのクリアランス空間内に蓄積し、その結果、摩擦やリング摩耗の増大がもたらされる可能性があり、最悪の場合にはリングジャッキングが生じ得る。ポートが位置付けられる場所では炭素除去が起こらないことが好ましい。ポート付近の炭素屑は、ボアに入る給気を汚染し、或いは、燃焼後にシリンダアセンブリから出るガス流中へと入り込み、それにより、エンジンの性能を低下させる可能性がある。
図4Aに示される形態において、バリアリング200は、ピストン35,36と接触してシリンダボアとピストン35,36の側面との間の隙間450を埋めるように示される。ピストンがシリンダ内でTDCに近づく及び/又はTDCから離れるにつれて、バリアリング200は、溝225を越えて突出することによってピストン35,36の側壁と接触して該側壁を擦ることができる。この接触及び擦りは、流入空気を擦られた炭素により汚染する又は排気物質の増大する可能性を回避しつつ、ピストン35,36の側壁上での炭素蓄積を排除することができる。
或いは、幾つかの実施では、エンジンが冷えているときに、バリアリング200が溝の側面226と同一平面内にあってもよい。エンジンが暖機運転すると、バリアリング200は、シリンダライナから離れるように燃焼室内へと撓むことができる。バリアリングの撓み部分は、ピストンがシリンダを通じてTDCへ向けて又はTDCから離れるように移動するにつれて、ピストン35,36の側壁を擦り得る。そのような実施では、前述したようなエンジンが冷えているときのバリアリング縁部と溝側壁との間の界面240におけるクリアランスが存在してもしなくてもよい。
図4Cは、バリアリング200及び溝225における代わりの形態を示す。図4Cに示されるバリアリング200は折り曲げ縁部を欠いており、また、バリアリング200及び溝225の後壁227がスペーサ228によって分離される。スペーサ228は、溝側壁226及び後壁227から突出する一対の張出部として示される。このスペーサ228は、図4Bに示されるバリアリングの折り曲げ縁部210に取って代わる。エンジンが冷えているときのバリアリング200と溝側壁226との間のこれら2つの間の界面240におけるクリアランスは、図4Bに示される形態に関して論じられたクリアランスの特性を有することができる。折り曲げ縁部210を有するバリアリング200は、その溝225がスペーサ228を含むライナと共に使用され得るが、そうすることによって、バリアリング200がシリンダの容積内へと極端に突出してピストンの上端部を擦るだけでなく実際にピストンの動きを妨げ得る形態がもたらされる場合がある。
いずれにせよ、スペーサ228が図4Cの場合のように張出部として又はバリアリングの折り曲げ縁部210として又は他の何らかの形態で存在するかどうかにかかわらず、バリアリング200は、溝225の後壁227から約0.5mm〜約3mmの範囲の距離だけ離間される。幾つかの実施において、バリアリングを溝の後壁から離間させる隙間は、約1.0mm〜約1.5mmを含めて、約0.75mm〜約2mmなど、約0.5mm〜約2.5mmであってもよい。
バリアリング200は、燃焼室で経験される温度及び圧力に対する繰り返しの暴露に耐えることができるとともに熱を急速に放散することができる任意の適した材料から形成され得る。幾つかの実施において、バリアリングを形成するために使用される材料は、シリンダライナ又はボアを形成するために使用される材料とは異なる。バリアリングに適した材料としては、インコネル(登録商標)などの高温ニッケル−クロム系合金、ステライト(登録商標)合金6などのコバルト−クロム合金、ステンレス鋼などが挙げられる。バリアリング200の厚さは、バリアリングを製造するために使用される材料及びバリアリングに形成される開口のパターンと共に、エンジンが作動している状態でバリアリング200がシリンダアセンブリ内部の温度及び圧力に晒されるときの機械的故障に耐えるのに十分なロバスト性を有するように選択される。
バリアリングの厚さは、約1.0mm〜約2.0mmを含めて、約1.0mm〜約2.5mmなど、約0.5mm〜約3.0mmの範囲であってもよい。
前述したように、バリアリングの開口は、エンジン構成要素が燃焼室の内部と接触できるようにする、及び/又は、バリアリングによって分離されるシリンダ内の容積間の圧力の平衡を可能にする。バリアリングは、ピストンがそれらのTDC位置付近にあるときに燃焼室が形成されるシリンダライナのボアの溝に嵌まり込むように寸法決めされる。バリアリング及び溝は共に、バリアリングと溝の後壁との間の空間を含めて、燃焼室から周囲のシリンダアセンブリ及びエンジンへの熱損失を防止するバリアアセンブリを形成する。
エンジン構成要素が燃焼室に達することができるようにするバリアリングの開口220は、燃料噴射ノズル、圧縮解放エンジン遮断弁、及び、センサがシリンダから燃焼室内へと突出する場所に位置付けられ得る(例えば、図2の46)。これらの開口は、以下で更に説明されるように、エンジン構成要素(例えば、ノズル及びセンサ)がちょうど貫通できるように寸法決めされ、大きすぎる開口は望ましくない。このとき、バリアリングは、最も大きい開口の直径よりも約2mm〜20mm幅広い(高い、higher)。幾つかの実施において、バリアリングは、最も大きい開口の直径よりも約2.0mm〜4.0mm幅広い(wider)、最も大きい開口の直径よりも5.0mm〜約20.0mm幅広い、バリアリング壁における最も大きい開口の直径よりも約6.0mm〜約19.0mm、約7.0mm〜約18.0mm、及び、約8.0mm〜約16.0mm幅広い高さを含めて、バリアリング壁における最も大きい開口の直径よりも約4.0mm〜約20.0mm幅広い高さを有する。
バリアリングの開口に関しては、バリアリングの両側の空間同士の間の圧力の平衡を可能にするようになっている様々な想定し得る形態がある(例えば、図3における215)。これらの開口は、バリアリングによって囲まれる燃焼室内の空間と、バリアリングと溝内のシリンダライナとの間の隙間との間でガスが移動できるようにする。これは圧力の平衡を可能にし、それにより、高い機械的応力に起因するバリアリングの過度の変形が防止される。より大きな開口はバリアリングの全体にわたる圧力の急速な平衡を可能にするが、大きすぎる開口は、望ましい熱遮蔽特性をもたらさない。大きすぎる開口は、シリンダライナ及びシリンダアセンブリの残りの部分を通じて熱が逃げることができるようにし、一方、小さすぎる開口は、リングの全体にわたって圧力の不均衡をもたらし、ひいては、バリアリングに機械的な応力をもたらすとともに、バリアリングの変形をもたらす。
バリアリングの全ての開口のサイズ及び形状は、バリアリング全体にわたる許容圧力差を維持しつつ最大の熱損失減少を達成するように最適化される。圧力平衡をもたらす開口は、円形、楕円形、三角形、長方形、正方形、スリット状など任意の形状を有することができる。バリアリングにおける応力集中を排除するために隅肉を使用することができる。圧力平衡をもたらす開口の配置は、バリアリング全体にわたって熱損失減少及び圧力平衡を最大にするように変化可能である。圧力平衡をもたらす開口のグループ化は、開口の密度を変えるために使用され得る。幾つかの実施において、選択される開口位置は、バリアリングの中心又は正中線に沿って圧力平衡をもたらす開口がないリングをもたらし得る。或いは、選択される開口位置は、開口が専らリングの正中線に沿うバリアリング、又は、開口がリングの正中線に沿う又はリングの正中線から外れるバリアリングをもたらし得る。また、開口の位置は、特定の角度ピッチ(例えば、リングに沿う開口の頻度)を目標とすることができる。圧力平衡をもたらす開口の角度ピッチを30°〜45°にすることができる。圧力平衡をもたらす開口は、無作為に位置付けられ得る又は一定のパターンを有することができる。これらの開口は全て同様のサイズ及び形状を有することができ、或いは、バリアリングが故障を引き起こし得るリングの機械的応力を最小限に抑えつつシリンダの熱損失減少を最大にする限りにおいて、圧力平衡をもたらす開口のサイズ及び形状は変化可能である。
一般に、バリアリングの全表面積は1%〜5%の開口を有して構成され得る。幾つかの実施において、バリアリングは、開口が1%未満の表面積を有することができる。幾つかの実施において、開口は、バリアリングの表面積の5%以上を成すことができる。
図5A〜図5Cは、シリンダボア内の設置前の平らにひろげたリングを伴う、典型的なバリアリングの形態を示す。図5Aは、折り曲げ縁部210と、噴射ノズル及び他の構成要素のための開口220と、圧力平衡をもたらす開口215とを有するバリアリング200である。図5Aに示されるバリアリングにおいて、圧力平衡をもたらす開口215は、円形であるとともに、これらのタイプの開口がリングの正中線260aに沿って位置付けられないようにグループ分けされる。図5Bは、折り曲げ縁部210bと、噴射ノズル及び他の構成要素のための開口220bと、スリット状の圧力平衡をもたらす開口215bとを有するバリアリング200bを示す。スリット状の開口215bは、リングの正中線260bの両側で対を成して均等に離間される。図5Cは、折り曲げ縁部210cと、エンジン構成要素のための開口220cと、円形の圧力平衡をもたらす開口215cとを有するバリアリング200cを示す。スリット状の開口215bと同様に、円形の開口215cは、バリアリングの正中線260cに沿って任意の開口215cを配置することを避けるパターンで位置付けされる。開口215cは、対の開口と単一の開口とが交互を成してグループ分けされている。前述したように、図5A〜図5Cに示されるバリアリング形態はリングの正中線に沿って開口を有さないが、幾つかの実施では、バリアリングが正中線に沿って開口を含むことができる。
図2は、端部が図5A〜図5Cに示されるように互いに接着された連続リングとしてバリアリング200を示すが、端部は実際にはシールも接着もされなくてよい。これにより、シリンダライナ内へのバリアリング200の設置を容易にすることができるとともに、シリンダアセンブリ内の温度変化に伴ってリングの寸法を変えることができる。バリアリング200は、図5A〜図5Cに示されるように、開口及び折り曲げ縁部が材料に機械加工される又は成形される材料のストリップとして製造され得る。その後、材料のストリップは、特定の曲率半径に適合するように加工され得る。曲率半径が溝の曲率半径に等しくてもよく或いは僅かに更に大きくてもよく、それにより、バリアリング200が溝225内に配置される際に、バリアリング200が溝の縁部に押し当たって所定位置に固定される。或いは、折り曲げ縁部を伴うことなくバリアリング200を製造することができ、また、バリアリングは、リングが十分に厚いため、それに加工された曲率半径を保つことができる。折り曲げ縁部を有さないバリアリングは、バリアリングの縁部を支持して縁部を溝の後壁から離れるように保つ溝のリップ又は段部(すなわち、図4Cにおける張出部228)などのスペーサを使用することによって、リングとシリンダライナとの間で、溝の隙間を維持することができる。
これに加えて又は代えて、バリアリングと共にライナを使用する対向ピストンエンジンのためのシリンダアセンブリは、それぞれがそれらの端面にバリア層を有する複数のピストンと共に使用され得る。そのようなピストンの端面にあるバリア層は、性能を低下させることなく燃焼室内がより高い温度に達することができるようにする。本明細書中に記載される熱損失防止バリア層及びシリンダアセンブリを有するピストンのそのような組み合わせは、従来の熱管理システムの削減、より良いエンジン効率、及び/又は、放出レベルの低減を可能にする。
対向ピストンエンジンにおける燃焼事象中、第1のピストン及び第2のピストンは、シリンダライナの長軸に沿う方向で、環状シリンダライナのボアを通って、下死点(BDC)から上死点(TDC)へ向けてシリンダアセンブリ内を移動する。第1及び第2のピストンが軸方向に移動して、両方のピストンがそれらの上死点位置の近傍にあるときには、それらのピストンは最終的にそれらの端面間に燃焼室を形成する。ピストンの端面間でシリンダアセンブリ内にある空気は、ピストンが互いの方へと移動して燃焼室を形成する際に熱くなる。燃料が燃焼室に噴射されて、燃料が加熱された空気と混合する。燃焼が第1及び第2のピストンの端面間で行なわれ、それにより、熱が解放されて、圧力が生成される。圧力は第1及び第2のピストンを押し離す。本明細書中に記載されるバリアリングと燃焼室の周囲で環状シリンダライナのボアの内側(例えば、第1及び第2のピストンのためのボア内のTDC位置間)に位置付けされるシリンダライナの溝とを含むバリアアセンブリは、燃焼熱の一部がシリンダアセンブリの外側に到達することを防止する。
本明細書中に記載されるようなバリアリングと共にライナを使用する対向ピストンエンジンのためのシリンダアセンブリは、シリンダ壁を通じて失われる熱を放散するために従来の熱管理システムと共に使用され得る。前述したように、バリアリングを有するシリンダライナを使用することにより、従来の冷却システムは、シリンダアセンブリからの多くの熱を燃焼室の周囲に放散する必要がない場合もある。この結果として、冷却システムのサイズを小さくすることができ、それにより、全体的によりコンパクトで効率的なエンジンが得られる。
例1
図6は、対向ピストンエンジンのシリンダライナのための典型的なバリアリング600を示す。バリアリング600はシリンダライナの溝内に嵌合する。バリアリングが形成されるシリンダライナは98.25cmの内径を有する。バリアリング600は、バリアリングの中心線に沿って形成される直径が2.5mmで且つ角度ピッチが45°の圧力平衡をもたらす開口615を有する。また、バリアリング600は、折り曲げ縁部610を有するとともに、バリアリング600により取り囲まれる燃焼室内へとノズルが燃料を噴射できるようにする開口620を有する。
この開示に係る対向ピストンエンジンの耐久性及び耐熱性の目的のうちの1つ以上を達成するこれら及び他のバリアリングの実施形態が与えられる特許保護の範囲は、最終的に許可される任意の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (8)

  1. 対向ピストンエンジンのシリンダアセンブリ(16)において、
    前記シリンダアセンブリのボア内の溝(225)であって、第1のピストン及び第2のピストンが前記対向ピストンエンジンの前記シリンダアセンブリ内のそれらの上死点位置付近にあるときに前記第1のピストンの第1の端面と前記第2のピストンの第2の端面とによって部分的に規定される燃焼室の周囲に位置付けられ、対向する側壁(226)と後壁(227)とを備える、溝(225)と、
    前記溝の両側で長手方向に変位される吸気ポート及び排気ポートと、
    前記溝内に位置されるバリアリング(200,600)であって、その内側に容積を規定する壁を有する端部が開放したチューブと、前記溝の前記側壁(226)と接触するように構成される壁縁部(210)と、エンジンハードウェアと前記燃焼室との間を連通させるための前記壁の開口(220)の第1のセットと、前記チューブの内側の容積と前記チューブの外側の容積との間で前記チューブの全体にわたって圧力平衡を可能にするように構成される前記壁の開口(215)の第2のセットとを備える、バリアリング(200,600)と、
    前記バリアリングの前記壁を前記溝の前記後壁(227)と接触させないように維持するべく構成されるスペーサ(228)と、
    を備えるシリンダアセンブリ(16)。
  2. 前記チューブは、前記開口の第1のセットのうちの最も大きい開口の直径よりも約2mm〜約20mm大きい高さを有する請求項1に記載のシリンダ。
  3. 前記スペーサは、前記溝の前記側壁及び後壁から突出する一対の張出部を備える請求項1に記載のシリンダアセンブリ。
  4. 前記スペーサが前記バリアリング上に折り曲げ壁縁部(210)を備える請求項1に記載のシリンダアセンブリ。
  5. 前記開口の第2のセットが30°〜45°の角度ピッチを有する請求項1に記載のシリンダアセンブリ。
  6. 前記開口の第2のセットは、円形、楕円形、三角形、長方形、及び/又は、正方形の開口を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のシリンダアセンブリ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のシリンダアセンブリを含む対向ピストンエンジンを作動させる方法において、
    前記シリンダアセンブリのボア内に対向して配置される一対のピストンを移動させることであって、前記一対の対向するピストンのうちの第1のピストンの動きは、第1の下死点(BDC)位置と第1の上死点(TDC)位置との間で前記シリンダライナの軸方向であり、前記一対の対向するピストンのうちの第2のピストンの動きは、第2の下死点(BDC)位置と第2の上死点(TDC)位置との間で前記シリンダの軸方向である、移動させることと、
    エンジンの圧縮行程中に前記第1及び第2のピストンが前記第1及び第2のTDC位置付近にあるときに前記第1及び第2のピストンの端面間で空気と燃料との混合物を燃焼させることと、
    前記第1のTDC位置と前記第2のTDC位置との間でボア内に埋め込まれるバリアリングによって燃焼からの熱損失を防止することと、
    前記バリアリングの全体にわたって圧力を均一にすることと、
    を備える方法。
  8. 前記バリアリングが前記ボアの溝内に埋め込まれ、前記バリアリングの縁部と前記溝の側壁との間には、前記エンジンが冷えているときに10ミクロン〜100ミクロンのクリアランスが存在する請求項7に記載の方法。
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