JP2019503705A - 複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチド及びその使用 - Google Patents

複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチド及びその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチドを提供し、前記ポリペプチドは、(a)及び/又は(b)で示されるアミノ酸配列を含むことを特徴とする。(a)一般式がSer−X1−Phe−X2−Asn−Lys−Arg(ただし、X1とX2が独立した、20種のアミノ酸のいずれか1種である)であるアミノ酸配列。(b)前記ポリペプチドの機能を有する、(a)一般式で示されるアミノ酸配列に対して1つ又は複数のアミノ酸残基の置換、欠失又は修飾の付加を行った変異体。前記ポリペプチドは分子量が小さく、Aβ42、amylin、インスリン及びリゾチームのオリゴマー、Aβ42、amylinの単量体及び繊維を特異的に結合することができ、Aβ42とリゾチームの凝集を阻害し、且つAβ42、amylin、インスリン及びリゾチームの細胞毒性を阻害し、神経細胞をAβ42毒性による影響から保護し、AD、PD、HD及びT2DM等のアミロイド疾患の予防と治療の面で広い応用の見通しを有している。

Description

本発明は生物技術分野に関し、具体的には、ポリペプチドに関し、特に、複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチド及びその使用に関する。
アミロイド疾患は、アミロイドの凝集によって引き起こされる20種以上の疾患の総称であり、アルツハイマー病(通称:老人性認知症)(Alzheimer’disease、AD)、パーキンソン病(Parkinson’disease、PD)、舞踏病(Huntington’sdisease、HD)等を含む。異なるアミロイド疾患の病変の発症する部位は異なり、主に神経系、心臓、肝臓、腎臓等に関する。一部の蛋白質単量体自体は毒性がなく又は毒性が小さいが、毒性機能を有するオリゴマー(oligomer)又は繊維状物(fibril)に凝集可能で一連の疾患を引き起こし、例えば、β−amyloid(Aβ)はADを引き起こすことが可能で、α−synucleinはPDを引き起こすことが可能で、プリオン蛋白質(Prion protein PrP)は狂牛病を含む人と動物の少なくとも10種以上の脳症を引き起こすことが可能で、ポリグルタミン(PolyQ)を含むポリペプチドはHDを含む少なくとも9種の遺伝性神経変性疾患を引き起こすことが可能で、膵島アミロイドポリペプチド(islet amyloid polypeptide、IAPP、amylin)はII型糖尿病及び長時間の透析によるリゾチーム(lysozyme)の凝集堆積によって引き起こされる疾患等を引き起こすことが可能である。そのうち、人の健康への危害が最も大きいものはAD、PD及びII型糖尿病である。医学的統計によれば、中国と欧米諸国では65歳以上の高齢者のうち、5〜6%がADに罹っており、且つ発病度が年々上昇していることが分かった。当該病気は既に心臓病、癌及び脳卒中に次ぐ死亡に至る第4の疾患として挙げられている。また、約1%の65歳以上の高齢者がPDに罹っている。II型糖尿病に罹っている人数は全人口の5%以上に達している。これらの疾患は人類の健康に対して大きな危害をもたらし、その発病の根本的な原因(又は一部の原因)は一部の蛋白質自体の凝集にある。
研究から、異なる蛋白質の凝集は、最初は間違った折り畳み又は変性された蛋白質単量体から始まり、単量体ポリペプチド鎖間の水素結合の形成によって蛋白質分子の重合をもたらすことが分かった。まず、電子又は原子間力顕微鏡によって観察可能な大きさが約3〜10nmの可溶性球状オリゴマーを形成し、一部のオリゴマーは更に可撓性を有ししなやかな糸状物(protofibril)に凝集することができ、更に、直径が6〜10nmの表面が滑らかな又は螺旋状をなす繊維を形成する。非相同性の蛋白質は最終的に類似の構造を有する蛋白質重合体を形成することができる。Aβ、α−synuclein、PrP、IAPP、インスリン及びリゾチーム等の様々な蛋白質の凝集により形成される繊維は全て「cross−Beta」構造を含み、そのうち、βシートで構成される骨格は繊維の縦軸と垂直であり、骨格中の水素結合ネットワークは縦軸に平行する。ポリペプチドがβシートで平行するβ鎖となるように配列され、βシートにおいて、アミノ酸は全て正確な位置を有する。異なるソースのオリゴマーも類似の構造特徴を有し、オリゴマー特異性認識抗体は異なるソースの蛋白質単量体で形成されるオリゴマーと結合することができるが、それらの単量体と繊維とは結合しない。これは、アミロイドポリペプチド骨格がそのアミノ酸の一次構造とは別の共通のオリゴマー特有の抗原エピトープを形成することができることを表す。Glabe実験室はAβ40が連結された金コロイド粒子を用いてAβ40オリゴマーを再現し、Aβ40及びAβ42オリゴマーと結合できるだけでなく、更にα−synuclein、IAPP、PolyQ、PrP、インスリン、リゾチーム等で形成されたオリゴマーと結合できるポリクローナル抗体(A11)を調製し、当該抗体はこれらのオリゴマーの細胞毒性を全て効果的に阻害することもできる。
従来、アミロイド疾患の発生は蛋白質が凝集した不溶性の繊維状物質によって引き起こされると考えられていた。近年、多くの研究において、病原となる重要な要因は体積が小さい水溶性のオリゴマーであることが明らかになっている。蛋白オリゴマーによる変性疾患には、細胞膜損傷、酸化ストレス、ミトコンドリア機能の障害、信号伝達の異常、細胞死等の類似のメカニズムが存在している。オリゴマーの形成メカニズム及びどのようにしてその細胞毒性を効果的に阻害することができるか等は研究と解決が強く望まれる問題である。Aβは、異なるオリゴマー形態を形成することができ、例えば、フィブリルオリゴマー(fibrillar oligomer、FO)、プロフィブリルオリゴマー(profibrillar oligomer、PFO)である。前者は更に凝集して繊維を形成することができるが、後者はできない。FOとPFOはそれぞれコンフォメーション依存性抗体OCとA11によって認識されることができる。Aβは別のオリゴマー形態を更に形成することができ、例えば単鎖抗体W20によって認識されることができるが、OCとA11によっては認識されることができないオリゴマーである。研究により、この3種の抗体はAβと結合するだけでなく、更にα−synuclein、amylin、インスリン、リゾチーム等のアミロイドのオリゴマーと結合することができることが見出され、複数種のアミロイドオリゴマーは蛋白質及び配列とは別の同じ構造を形成できることが分かった。同様に、各アミロイドが形成した繊維も共通の空間構造を形成し、且つ同一の抗体と結合することができる。しかし、各アミロイド単量体、オリゴマー及び繊維の間に蛋白質の一次構造と関わらない同じ構造が存在するか否かについては、まだ報告されていない。
ADは、Aβの凝集により高齢者の記憶力が徐々に喪失し、脳内に老人斑が形成されることを特徴とする神経変性疾患である。Aβオリゴマーはシナプスに集中し、シナプスの劣化、インスリン抵抗及びtau蛋白の過度燐酸化を引き起こす。Aβ及び他のアミロイドによる疾患のメカニズムに基づき、アミロイド疾患に対する治療の戦略は、一般的に、アミロイドの生成、凝集又は細胞毒性を阻害し、アミロイドの除去を加速させることである。アミロイドによる疾患の発生と拡大は、更にそれによって引き起こされる酸化ストレス、一酸化窒素生成、炎症因子の形成と関係している。
従って、成功したアミロイド疾患の治療医薬は多機能でなければならない。この10数年、ポリペプチド類の医薬は医薬業界で広く注目されており、免疫原性が低く、毒性が低く、且つバイオマトリックス技術方法でその特異性、安定性及び透過性等を容易に向上させることができる特点を有する。CN104277105Aはβアミロイドの凝集と毒性を阻害するポリペプチド又はその前記ポリペプチドの機能を有する変異体を開示している。当該発明のポリペプチドはAβ蛋白質と強い結合力が存在し、Aβが凝集の平衡状態に達した場合のβ折り畳み構造の有效な含有量を大幅に低減し、Aβの溶液環境における2級構造を変更し、βの折り畳み構造の含有量を大幅に低減して更に無くすことができ、且つ極めて低い濃度でSH−SY5Y細胞に対するAβの毒性を著しく低減することができ、且つAβにより誘導された活性酸素の生成を大きく抑制することができ、それにより、βアミロイドによるアルツハイマー病の治療に実行可能な方法を提供する。当該発明におけるポリペプチドはAβ蛋白質を特異的に認識して結合できるだけであり、アミロイド単量体と結合し、アミロイドの凝集、細胞毒性、酸化ストレス及び神経炎症等を阻害するが、複数種のアミロイド単量体、オリゴマー及び繊維を同時に認識することができない。
本発明は、ポリペプチド及びその使用、特に複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチド及びその使用を提供することを目的とし、当該ポリペプチドはAβ蛋白質と結合することができるだけでなく、amylin、インスリン及びリゾチーム等を含む他のアミロイドと結合することができる。
この発明の目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
第1態様において、本発明は複数種のアミロイド単量体と凝集体を結合するポリペプチドを提供し、前記ポリペプチドは(a)及び/又は(b)に示されるアミノ酸配列を含む。
(a)一般式がSer−X1−Phe−X2−Asn−Lys−Arg(ただし、X1とX2は独立して、20種のアミノ酸のいずれか1種である)であるアミノ酸配列。
(b)前記ポリペプチドの機能を有する、(a)一般式で示されるアミノ酸配列に対して1つ又は複数のアミノ酸残基の置換、欠失又は修飾の付加を行った変異体。
本発明において、前記ポリペプチドの分子量は小さく、Aβ42、amylin、インスリン及びリゾチームのオリゴマー、Aβ42、amylinの単量体及び繊維を特異的に結合することができ、Aβ42とリゾチームの凝集を阻害し、且つAβ42、amylin、インスリン及びリゾチームの細胞毒性を阻害し、神経細胞をAβ42毒性の影響から保護する。
好ましくは、前記ポリペプチドのアミノ酸配列は、SEQ ID NO.1〜2に示すアミノ酸配列、又は前記ポリペプチドの機能を有する、SEQ ID NO.1〜2に示すアミノ酸配列に対して1つ又は複数のアミノ酸残基の置換、欠失又は修飾の付加を行った変異体である。
好ましくは、前記変異体の配列は重点として挙げられたSEQ ID NO.3〜6から選ばれるが、これらに限定されるものではない。
アミノ酸配列は以下のとおりである。
SEQ ID NO.1:Ser−X1−Phe−X2−Asn−Lys−Arg、
SEQ ID NO.2:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg、(ZRポリペプチド)
SEQ ID NO.3:Ser−Phe−Phe−Asn−Lys−Arg、
SEQ ID NO.4:Ser−Ala−Phe−Gln−Asn−Lys−Arg、
SEQ ID NO.5:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Asn−Lys−Arg、
SEQ ID NO.6:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg−Lys。
第2態様において、本発明は第1態様に記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むDNA断片を提供する。
第3態様において、本発明は少なくとも1つのコピーされた第2態様に記載のDNA断片を含む組換えベクターを提供する。
第4態様において、本発明は第3態様に記載の組換えベクターを含む組換え細胞を提供する。
第5態様において、本発明は、第1態様に記載のポリペプチド、第2態様に記載のDNA断片、第3態様に記載の組換えベクター、又は第4態様に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含むアミロイド細胞毒性阻害剤を提供する。
好ましくは、前記阻害剤の、Aβ、amylin、インスリン及びリゾチームの細胞毒性の阻害における使用である。
好ましくは、前記細胞はSH−SY5Y神経芽細胞腫である。
第6態様において、本発明は、第1態様に記載のポリペプチド、第2態様に記載のDNA断片、第3態様に記載の組換えベクター、又は第4態様に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含むアミロイド凝集阻害剤を提供する。
好ましくは、前記阻害剤のAβとリゾチームの凝集の阻害における使用である。
第7態様において、本発明は、第1態様に記載のポリペプチド、第2態様に記載のDNA断片、第3態様に記載の組換えベクター、又は第4態様に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含む細胞によるAβ除去促進剤を提供する。
好ましくは、前記細胞はミクログリア細胞であり、BV−2細胞であることが好ましい。
好ましくは、前記AβはAβ42である。
本発明において、前記Aβ促進剤はAβに対するミクログリアの貪食作用を増加させることができる。
第8態様において、本発明は、第1態様に記載のポリペプチド、第2態様に記載のDNA断片、第3態様に記載の組換えベクター、又は第4態様に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
好ましくは、前記医薬組成物は薬学的に許容する補助材料を更に含む。
好ましくは、前記補助材料は賦形剤、希釈剤、ベクター、調味料、バインダー及び充填剤のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせである。
好ましくは、前記医薬組成物の、アミロイドに関する疾患を検出、診断及び/又は治療する医薬の調製における使用である。
好ましくは、前記疾患はアルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、ハンチントン舞踏病(HD)又はII型糖尿病(T2DM)のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含む。
本発明において、前記ポリペプチドはADトランスジェニックマウスの空間記憶能力を向上させ、マウスの脳内の老人斑の数を減少し、及び/又はマウスの脳内のAβ40とAβ42のレベル及び脳内の炎症反応を低減することができ、前記ポリペプチドはPDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善し、PDトランスジェニックマウスの脳内のα−synuclein蛋白レベルを低減することができ、更に、前記ポリペプチドはHDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善し、HDトランスジェニックマウスの脳内のHTT蛋白レベルを低減することができる。
従来の技術と比べ、本発明は以下の有益な効果を有する。
(1)本発明のポリペプチドは分子量が小さく、Aβ42、amylin、インスリン及びリゾチームのオリゴマー、Aβ42、amylinの単量体及び繊維を特異的に結合することができ、Aβ42とリゾチームの凝集を阻害し、且つAβ42、amylin、インスリン及びリゾチームの細胞毒性を阻害し、神経細胞をAβ42毒性の影響から保護する。
(2)本発明のポリペプチドはAD、PD、HD及びT2DM等のアミロイド疾患の予防と治療の面で広い応用の見通しを有し、AD、PD、HD及びT2DM等のアミロイド疾患の治療と診断に基礎を定める。
本発明のELISA(enzyme linked immunosorbent assay)により検出されたZRポリペプチドと複数種のアミロイドとの結合の図である。 本発明のDot−blotにより検出されたZRポリペプチドと複数種のアミロイドとの結合の図であり、そのうち、(A)はZRポリペプチドと各時点のAβ42との結合の図であり、(B)はZRポリペプチドと各時点のAβ42とが結合した形態図であり、(C)はZRポリペプチドと各時点のAmylinとの結合の図であり、(D)はZRポリペプチドと各時点のAmylinとが結合した形態図であり、(E)はZRポリペプチドと各時点のリゾチームとの結合の図であり、(F)はZRポリペプチドと各時点のリゾチームとが結合した形態図であり、(G)はZRポリペプチドと各時点のインスリンとの結合の図であり、(H)はZRポリペプチドと各時点のインスリンとが結合した形態図である。 本発明のELISAにより検出されたZRポリペプチド誘導体とAβ42オリゴマーとの結合であり、そのうち、(A)は配列1〜8とAβ42オリゴマーとが結合した検出結果であり、(B)は配列1、9〜12とAβ42オリゴマーとが結合した検出結果である。 (A)は本発明のZRポリペプチドがAβ42の凝集を阻害する蛍光密度図であり、(B)は本発明のZRポリペプチドがamylinの凝集を阻害する蛍光密度図であり、(C)は本発明のZRポリペプチドがリゾチームの凝集を阻害する蛍光密度図であり、(D)は本発明のZRポリペプチドがインスリンの凝集を阻害する蛍光密度図であり、(E)は本発明のZRポリペプチドがAβ42の凝集を阻害する走査電子顕微鏡の形態図であり、(F)は本発明のZRポリペプチドがamylinの凝集を阻害する走査電子顕微鏡の形態図であり、(G)は本発明のZRポリペプチドがリゾチームの凝集を阻害する走査電子顕微鏡の形態図であり、(H)は本発明のZRポリペプチドがインスリンの凝集を阻害する走査電子顕微鏡の形態図である。 (A)はポリペプチドZRがAβ42の細胞毒性をインビトロ阻害する図であり、(B)はポリペプチドZRがamylinの細胞毒性をインビトロ阻害する図であり、(C)はポリペプチドZRがリゾチームの細胞毒性をインビトロ阻害する図であり、(D)はポリペプチドZRがインスリンの細胞毒性をインビトロ阻害する図である。 本発明のポリペプチドがADトランスジェニックマウスの記憶能力を改善する図であり、そのうち、(A)はADトランスジェニックマウスがプラットホームに到着するまでの潜伏期であり、(B)は探索実験におけるADトランスジェニックマウスがプラットホームに到着するまでの潜伏期であり、(C)はADトランスジェニックマウスがプラットホームを通る回数であり、(D)はADトランスジェニックマウスがターゲット象限に滞在する時間である。 本発明のポリペプチドがADトランスジェニックマウスの脳内の老人斑の数を低減する図であり、そのうち、(A)はマウスの老人斑ThSの染色状況であり、(B)はマウスの老人斑が占有するスライス面積の割合であり、(C)はマウスの老人斑が占有するスライス面積の数であり、(D)はマウスの老人斑6E10の染色状況であり、(E)はマウスの海馬内の老人斑の面積であり、(F)はマウスの皮質内の老人斑の面積であり、(G)はマウスの海馬内の老人斑の数であり、(H)はマウスの皮質内の老人斑の数である。 本発明のポリペプチドがADトランスジェニックマウスの脳内のAβ40とAβ42レベルを低減する図であり、そのうち、(A)はADトランスジェニックマウスの脳内の不溶性Aβ40レベルであり、(B)はADトランスジェニックマウスの脳内の不溶性Aβ42レベルであり、(C)はADトランスジェニックマウスの脳内の可溶性Aβ40レベルであり、(D)はADトランスジェニックマウスの脳内の可溶性Aβ42レベルである。 本発明のポリペプチドがADトランスジェニックマウスの脳内の炎症反応を低減する図であり、そのうち、(A)はADマウスの脳内のミクログリアの染色状況であり、(B)はADマウスの脳内の星状細胞の染色状況であり、(C)はADマウスの脳内のミクログリアが占有する脳スライス面積であり、(D)はADマウスの脳内の星状細胞が占有する脳スライス面積である。 本発明のポリペプチドがAβに対するミクログリアの貪食を促進する図である。 本発明のポリペプチドがPDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善する図であり、そのうち、(A)はPDマウスの回頭時間であり、(B)はPDマウスが籠内に至るまでの時間であり、(C)はPDマウスの後肢抱き程度である。 本発明のポリペプチドがPDトランスジェニックマウスの脳内のα−synucleinレベルを低減する図である。 本発明のポリペプチドがHDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善する図であり、そのうち、(A)はHDマウスがロータロッド上にある持続時間であり、(B)は9回の試験におけるHDマウスがロータロッド上にある持続時間の平均値である。 本発明のポリペプチドがHDトランスジェニックマウスの脳内のHTTレベルを低減する図である。
以下、具体的な実施形態により、本発明の技術案を更に説明する。当業者であれば、前記実施例は本発明を理解するためのものに過ぎず、本発明を具体的に限定するものとして見なすべきではないことを理解すべきである。
下記実施例において使用される実験方法は断りのない限り、全て通常の方法である。
下記実施例において使用される材料、試薬等は断りのない限り、全て市販から取得することができる。
下記実施例におけるPBS緩衝液はPHが7.2の緩衝液であり、その処方は、5.84gのNaCl、4.72gのNa2HPO4、2.64gのNaH2PO4・2H2O、水で1リットルに配合し、pHを7.2に調整することである。
下記実施例におけるポリペプチド及びその誘導体は、上海GL生化学有限公司で合成・調製され、実験に用いられるポリペプチドSEQ ID NO.2(ZRポリペプチド)及びその誘導体の純度が95%以上であり、ZRポリペプチド及びその誘導体が−20℃に保存され、繰り返しの凍結・溶融を回避する。
下記実施例における全ての実験データは、水迷路記憶実験のほか、いずれも3回の独立した実験により取得され、実験データは平均数±標準偏差として表現され、データの統計分析はOne−way ANOVAソフトウェアを用いて行われるが、複数グループの繰り返しの記憶力測定データの比較分析に対しては繰り返しデータのTwo−way ANOVAを用いる。
下記実施例において、マウスはポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ、PBSを注射したグループ(AD con)、野生型(WT)グループに分けられる。
実施例1 ZRポリペプチド及びその誘導体の調製
アミロイド疾患の発病原理から、当該類疾患を治療する根本的な方法はアミロイドの生成を減少し、その凝集と細胞毒性を阻害し、又はアミロイドの除去を加速することであるはずである。ファージディスプレイ技術を用い、amylinオリゴマーをスクリーニング基質とし、1×108種のヘプタペプチドに対して4回の選別を行い、フェージELISAを用いて複数本のamylinオリゴマーと著しく結合できるポリペプチドをスクリーニングし、複数本のペプチド鎖とamylin、Aβ42、PrP、インスリン、リゾチームとの結合特性及びアミロイドの凝集と細胞毒性への影響を比較することにより、最終的にポリペプチドZRをスクリーニングした。
ZRポリペプチド(SEQ ID NO.2)の配列はSer−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Argである。
ZRの誘導体は、ZRのアミノ酸を置換、欠失し、又は他のアミノ酸を挿入して得たポリペプチドであり、配列2〜8は配列1におけるアミノ酸を順にアラニンに置換するために行われるアラニン走査であり、配列9〜12はZRのアミノ酸を置換、欠失して又は他のアミノ酸を挿入して得たポリペプチドであり、具体的には以下のとおりである。
配列1:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg、
配列2:Ala−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg、(対照グループ1)
配列3:Ser−Ala−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg、
配列4:Ser−Phe−Ala−Asn−Asn−Lys−Arg、(対照グループ2)
配列5:Ser−Phe−Phe−Ala−Asn−Lys−Arg、
配列6:Ser−Phe−Phe−Asn−Ala−Lys−Arg、(対照グループ3)
配列7:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Ala−Arg、(対照グループ4)
配列8:Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Ala、(対照グループ5)
配列9(ZR4−△N):Ser−Phe−Phe−Asn−Lys−Arg、
配列10(ZR4−FN/AQ):Ser−Ala−Phe−Gln−Asn−Lys−Arg、
配列11(ZR+N):Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Asn−Lys−Arg、
配列12(ZR+K):Ser−Phe−Phe−Asn−Asn−Lys−Arg−Lys。
実験例2 ZRと複数種のアミロイドとの特異的な結合
100μLのAβ42、PrP、amylin、インスリン、リゾチーム単量体、オリゴマー及び繊維をそれぞれ96穴の酵素免疫マイクロウェルプレート(1μg/穴)で被覆し、BSAがネガティブコントロールであり、37℃で2h配置し、3%のBSAによって37℃で2h封止し、200μL/穴とした。プレートをPBSで3回洗浄し、ヒスチジンラベル付きのZRポリペプチド溶液を100μL添加し、室温で1hインキュベートした後に、0.1%のTween−20を含むPBSで3回洗浄した。100μLのHRP(HorseradishPeroxidase:西洋ワサビペルオキシダーゼ)が接続されたヒスチジンラベルを認識する抗体9E10を穴ごとに投入し、室温で1hインキュベートした後に、0.1%のTween−20を含むPBSで3回洗浄した。穴ごとに基質溶液TMBを100μL入れ、37℃で20min置き、その後、50μLの1mmol/Lの硫酸を穴ごとに入れて反応を終了させ、酵素免疫検出器でOD450値を測定した。同じ条件で3回繰り返し、結果を図1に示す。
ZRとネガティブコントロールBSAとが結合したOD450は0.06であり、ZRとAβ42単量体、オリゴマー及び繊維とが結合した後のOD450はそれぞれ0.34、0.38、0.35であり、ZRとamylin単量体、オリゴマー及び繊維とが結合した後のOD450はそれぞれ0.41、0.50、0.18であり、ZRとリゾチーム単量体、オリゴマー及び繊維とが結合した後のOD450はそれぞれ0.11、0.18、0.08であり、ZRとインスリン単量体、オリゴマー及び繊維が結合した後のOD450はそれぞれ0.07、0.14、0.06であった。
図1において、ZRポリペプチドはAβ42、amylin、PrP、リゾチーム等の複数種のアミロイドのオリゴマーと結合することができ、Aβ42、amylinの単量体及び繊維と結合することもできるが、PrP、リゾチームの単量体及び繊維との結合は著しくないことが分かった。これらのアミロイドアミノ酸の一次構造にはいずれの相同性もないため、ZRポリペプチドの種々の形態と同時に結合することができるアミロイドは類似の構造特徴を有しなければならない。
ZRポリペプチドと各アミロイドとの結合の状況を更に検証するために、Aβ42、PrP、amylin、インスリン、リゾチームを一定の時間インキュベートした後にそれぞれアセテート繊維膜に滴下した(1.8μg/滴)。室温で乾燥した後に、8%のmilkによって37℃で2h封止し、ヒスチジンラベル付きのZRポリペプチド溶液を添加し、室温で1hインキュベートした後に、0.1%のTween−20を含むPBSで3回洗浄した。マウス抗ヒスチジンラベル付きの抗体(1:3000)を添加し、37℃で2hインキュベートし、膜を0.1%のPBSTで3回洗浄し、毎回を5minとし、HRPに連結されるヒツジ抗マウスの第2抗体1:5000を添加し、37℃で1hインキュベートし、0.1%のPBSTで膜を3回洗浄し、毎回を10minとした。続いて、ECL発光試薬キットを用いて膜上の発光スポットを検出し、3min露光し、30s現像した。各アミロイドの複数種の形態と結合可能な抗体及びアミロイドオリゴマーのみと結合する抗体W20を対照とし、走査透過型電子顕微鏡によって各時点におけるアミロイドの形態を検出し、結果を図2(A)〜(H)に示す。
図2(A)と図2(B)において、ZRポリペプチドは各時点のAβ42と結合でき、即ち、Aβ42単量体、オリゴマー及び繊維と結合できることがわかった。同様に、図2(C)と図2(D)において、ZRポリペプチドは各時点のAmylinと結合でき、即ち、amylin単量体、オリゴマー及び繊維と結合できることが見て取れた。しかし、図2(E)と図2(F)において、ZRは24と36時間インキュベートして形成したリゾチームオリゴマーのみと結合し、その単量体及び繊維とは結合しない。これと類似するように、図2(G)と図2(H)において、ZRは9時間インキュベートして形成したインスリンオリゴマーのみと結合し、その単量体及び繊維とは結合しない。
実験例3 ZRの誘導体とAβ42オリゴマーとの結合
実施例1で得た配列1〜12をそれぞれヒスチジンラベルに接続し、且つ実施例2におけるELISA実験方法により、Aβ42オリゴマーとの結合特性を検出し、各ポリペプチドを穴ごとに1μg/穴で入れ、ELISA方法でOD450値を測定し、結果を図3(A)〜(B)に示す。
図3(A)では、ZRポリペプチド配列における第2位のフェニルアラニン及び第4位のアスパラギン酸をアラニンに置換することで、それぞれポリペプチド配列3及び5となり、この2種のポリペプチドとAβ42オリゴマーとの結合はZRとAβ42オリゴマーとの結合に類似し、アラニンの置換のその結合特性への影響は著しくなく、OD450はそれぞれ0.48及び0.57であることが見られ、第2位のフェニルアラニン及び第4位のアスパラギン酸はZRポリペプチドの結合活性に対して小さい作用を果たすことが分かった。ZRにおける他の位置のアミノ酸がアラニンに置換されると、それとAβ42オリゴマーとの結合活性は著しく喪失した。第1、3、5、6と7位のアミノ酸がそれぞれアラニンに置換されると、それらのOD450はそれぞれ0.22、0.15、0.18、0.14、0.14及び0.13であり、ZRにおける第1位のセリン、第3位のフェニルアラニン、第5位のアスパラギン、第6位のリジン及び第7位のアルギニンはZRの結合活性に対して重要な作用を果たし、Ser−X−Phe−X−Asn−Lys−Arg構造はZRの活性を保持するために必要な基本的な枠構造であることが分かった。
図3(B)はZRの誘導体配列ZR4−△N、ZR4−FN/AQ、ZR+N及びZR+KとAβ42オリゴマーとが結合した検出結果であり、それらがAβ42オリゴマーと結合した後のOD450はそれぞれ0.49、0.47、0.54及び0.56である。ZRのあるアミノ酸が置換、欠失されて又はポリペプチドでアミノ酸を増加した後にも、Aβ42と結合する能力を依然として保留することが分かった。
実験例4 ZRポリペプチドはAβ42とリゾチームの凝集をインビトロ阻害する
1)Aβ42、amylinをヘキサフルオロイソプロピルアルコール(HFIP)で1mg/mLに溶解し、室温で超音波処理を10min行い、エッペンドルフチューブ内に分注し、真空でHFIPを揮発し、その後、−20℃で保存した。使用する前に、HFIPで処理した各蛋白質を室温で20min配置し、続いてDMSOを添加し、各蛋白質の濃度を5mg/mLとし、その後、0.02MのpH7.4のPBS緩衝液で所望の濃度に希釈した。PrP、リゾチームについては、0.02MのpH7.4のPBSを直接用いて所望の濃度に調製した。
2)ZRポリペプチドを0.02MのpH7.4のPBS緩衝液に溶解し、その後、Aβ42、amylin、インスリン、リゾチーム溶液(リゾチームがpH2.5の酢酸緩衝液であり、残りがpH7.4のPBS緩衝液である)に入れ、各蛋白質の終濃度をそれぞれ10、20、100、1000μMとした。各蛋白質とZRポリペプチドとのモル比はそれぞれ1:1及び1:10である。Aβ42、amylin、インスリンを37℃、リゾチームを65℃の環境でそれぞれ1日間、5日間、5時間及び6日間配置した。
3)チオフラビン(ThT)をpH6.5、50mMのリン酸塩緩衝液に溶解し、その濃度を5mMとした。インキュベートした後の20μLのサンプルを180μLのThT溶液を含む黒色の酵素標板に投入した。均一に混合した後に、マイクロプレートリーダー上にて450nmの励起波長と482nmの発光波長でThTの蛍光強度を測定した。各サンプルの蛍光強度からThT自体の背景蛍光を減らした。
図4(A)〜(D)に示すように、ZRポリペプチドが投入されていないAβ42及びZRポリペプチドが投入されたAβ42とZRとのモル比それぞれ1:1及び1:10である場合、その蛍光値はそれぞれ26500、22000、17000であり、ZRポリペプチドが投入されていないリゾチーム及びZRポリペプチドが投入されたリゾチームとZRとのモル比がそれぞれ1:1及び1:10である場合、その蛍光値はそれぞれ310000、220000、170000であり、ZRポリペプチドが投入されていないamylin及びZRポリペプチドが投入されたamylinとZRとのモル比がそれぞれ1:1及び1:10である場合、その蛍光値はそれぞれ38000、41000、43000であり、ZRポリペプチドが投入されていないインスリン及びZRポリペプチドが投入されたインスリンとZRとのモル比がそれぞれ1:1及び1:10である場合、その蛍光値はそれぞれ305000、305000、310000であった。
結果から、ZRが投入されたAβ42とリゾチームの蛍光強度はその蛋白質自体の対照よりも著しく低いことが分かった。ThTはアミロイドの凝集後の凝集体におけるβ−シートと結合した後に蛍光を励起することができるため、蛍光が強ければ強いほど、アミロイドの凝集が多いことを表す。そのため、ZRはAβ42とリゾチームの凝集を著しく阻害することができるが、ZRはamylinとインスリンの凝集に対して顕著な影響がなかった。上記結果を更に検証するために、図4(E)〜(H)のように、走査透過型電子顕微鏡を用いてThT試験の終了時の各アミロイドの形態特徴を検出した。結果は、ZRポリペプチドが投入されたAβ42とリゾチームが凝集して形成した繊維は明らかに減少したが、ZRの投入はamylinとインスリンの凝集に対しては明らかな影響はなかった。
実験例5 ZRポリペプチドはアミロイドの細胞毒性をインビトロ阻害する
10%のウシ胎児血清を含む培地(DMEM)を用いてSH−SY5Y細胞を単一の細胞懸濁液に配合し、細胞を10000個/穴で96穴の細胞培養プレートに接種し、各穴の体積は100μLである。細胞を37℃で24時間培養し、インキュベータのCO2濃度は5%である。
以下のサンプルを穴ごとに投入した。
Aβ42:Aβ42蛋白の終濃度が4μMであるもの、Aβ42とZRの混合物(Aβ:ZR=1:0.5):Aβ42蛋白の終濃度が4μMであり、ZRの終濃度が2μMであるもの、Aβ42とZRの混合物(Aβ:ZR=1:1):Aβ42蛋白の終濃度が4μMであり、ZRの終濃度が4μMであるもの。
Amylin:amylin蛋白の終濃度が4μMであるもの、AmylinとZRの混合物(Amylin:ZR=1:1):Amylin蛋白の終濃度が4μMであり、ZRの終濃度が4μMであるもの、AmylinとZRの混合物(Amylin:ZR=1:10):Amylin蛋白の終濃度が4μMであり、ZRの終濃度が40μMであるもの。
リゾチーム:リゾチーム蛋白の終濃度が20μMであるもの、リゾチームとZRの混合物(リゾチーム:ZR=1:1):リゾチーム蛋白の終濃度が20μMであり、ZRの終濃度が20μMであるもの、リゾチームとZRの混合物(リゾチーム:ZR=1:10):リゾチーム蛋白の終濃度が20μMであり、ZRの終濃度が200μMであるもの。
インスリン:インスリン蛋白の終濃度が60μMであるもの、インスリンとZRの混合物(インスリン:ZR=1:1):インスリン蛋白の終濃度が60μMであり、ZRの終濃度が60μMであるもの、インスリンとZRの混合物(インスリン:ZR=1:5):インスリン蛋白の終濃度が60μMであり、ZRの終濃度が300μMであるもの、PBSを対照とするもの。
細胞を48時間培養し続けた後、MTT溶液を穴ごとに10μL添加し、37℃で3時間インキュベートし、培養を終了させ、100μLの結晶溶解液(10%のSDSと5%のイソブタノールを0.01MhCLに溶解したもの)を穴ごとに投入し、37℃で一晩インキュベートし、結晶物を十分に溶解させた。多機能酵素免疫検出器において570nmの波長で各穴の光吸収値を測定した。バックグラウンドを減らした後、サンプルの吸光度をサンプルが投入されていない細胞の吸光度で割るものを細胞の活性指標とし、且つ、サンプル間の違いが著しい場合を分析し、結果を図5(A)〜(D)に示す。
Aβ42グループの細胞活性は71%であり、Aβ:ZR=1:0.5グループの細胞活性は80%であり、Aβ:ZR=1:1グループの細胞活性は82%であり、Amylinグループの細胞活性は61%であり、Amylin:ZR=1:1グループの細胞活性は70%であり、Amylin:ZR=1:10グループの細胞活性は75%であり、リゾチームグループの細胞活性は55%であり、リゾチーム:ZR=1:1グループの細胞活性は85%であり、リゾチーム:ZR=1:10グループの細胞活性は93%であり、インスリングループの細胞活性は77%であり、インスリン:ZR=1:1グループの細胞活性は92%であり、インスリン:ZR=1:5グループの細胞活性は102%であった。
結果から、各アミロイドは一定の濃度においていずれもSH−SY5Y細胞に対して細胞毒性を有することがわかった。ZRの投入により、各アミロイドの細胞毒性を著しく低減することができ、且つ数量依存性もなしている。ZRとAβ42、amylin、リゾチーム、インスリンとのモル比がそれぞれ1:1、1:10、1:10、1:5である場合、Aβ42、amylin、リゾチーム、インスリンによる細胞毒性の37.8%、45.4%、117.6%及び89.8%をそれぞれ阻害することができる。そのため、ZRポリペプチドの各アミロイドの凝集時への影響がどのように異なっても、ZRはいずれもAβ42、amylin、リゾチーム、インスリンの細胞毒性を著しく阻害することができる。
実験例6 ZRポリペプチドはADトランスジェニックマウスの記憶能力を改善する
1)側脳室の注射:8月齢のAPPとPS1遺伝子を組み換えたAD雌性マウスをポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループとPBSを注射したグループ(AD con)にランダムに分け、1グループは8匹である。それと同時に、8匹の年齢が同じである同腹(Littermates)野生型マウスを対照グループ(WT)とし、上記3グループのマウスに対して以下の処理を行った。
脳内に注射する前の12hからマウスを絶食させるが、絶水させない。まず、マウスに麻醉をした。麻醉剤の量は、25gのマウスの腹腔に濃度が10%の抱水クロラールを0.1mL注射する。マウスを定位固定装置に固定し、標準アトラスを参照し脳定位固定を行い側脳室に注射し医薬を投与した。マウスの脳室注射の定位パラメータは、ブレグマ(bregma)の後ろ1.8mm、中間線の近傍±1.8mm、硬膜の下の2.5mmである。無菌水を用いてZRを1mg/mLに溶解し、注射速度は0.2μL/minであり、注射用量は5μLである。注射後に針を入れたまま5min保持した。7日間おきに1回注射し、合計4回注射した。最後の注射から5日目に、マウスに対して水迷路記憶能力テストを行った。
2)記憶力のトレーニング:水迷路のトレーニングの前にマウスを室温25℃で湿度46%の環境に配置して3日間適応させた。全ての行動学検出試験において、いずれもランダム化二重盲検の形態を採用する。トレーニングする前に、プラットホームを撤去し、マウスを水タンクの中央に軽く入れ、60s自由に泳がせた。各グループのマウスの泳ぐ象限の嗜好を測定し、対向する水タンクの壁を選択して当該マウスの最初の放出位置とした。一回目のトレーニングの前に、マウスをプラットホーム(プラットホームの直径が10センチメートル)上で15s立たせ、プールの(直径が1.1メートル)中のプラットホームの空間位置を記憶させた。プラットホームを第2象限の中部に配置し、且つ、プラットホームの上面は水面より1.5センチメートルとする。動物の視覚的コントラストを増加させ、画像を記録しやすいように、プール水に粉乳を投入した。マウスをプールの壁に向けて水に軽く入れ、水タンクの中で泳がせた。マウスがプラットホーム上で2s立つと計時を停止し、プラットホームに登ったと認め、トレーニングの時間は毎回最長で60sであった。その間に、ソフトウェアを用いてその軌跡、及び水に入ってからプラットホームに登るまでの時間、即ち潜伏期を記録した。マウスが60s内にプラットホームを見つけると、それをプラットホーム上で10s滞在させた。マウスが60s内にプラットホームを見つけないと、60s後に操作者によってマウスをガイドしてプラットホームに登らせ、且つプラットホーム上で10s滞在させた。5日間トレーニングし続け、1日に2回トレーニングし、2回のトレーニング間の間隔は3〜4hであった。その後、24h空け、プラットホームを撤去し、マウスに水中でプラットホームを60s探させる。録画とソフトウェアシステムで5日間のトレーニングと探索試験の結果を記録し、且つ、two−way ANOVAで分析し、試験結果を処理した。
試験結果は図6(A)〜(D)に示すように、トレーニング時間の増加に伴い、各グループのマウスがプラットホームを見つける潜伏期は徐々に短縮した。具体的には以下のとおりである。
ZRを注射したADマウスが、トレーニング3,4,5日目にプラットホームを見つける潜伏期は、PBSを注射した対照的なADマウスと比べて著しい違いがある。図6(A)において、ZRを注射したADマウスの空間記憶能力はPBSを注射した対照グループよりも著しく優れている。図6(B)において、プラットホームを撤去した後、ZRを注射したADマウスがプラットホームを見つける潜伏期もAD対照グループより小さく、野生型(WT)マウス、AD対照マウス及びZRで治療したADマウスの潜伏期はそれぞれ16s、24s及び17sである。図6(C)において、ZRを注射したADマウスがプラットホームの所在位置を通った回数はAD対照グループよりも著しく高く、野生型(WT)マウス、AD対照マウス及びZRで治療したADマウスがプラットホームを通る回数はそれぞれ4.2、1.8及び3.7である。図6(D)において、ZRを注射したADマウスがターゲット象限に所在する時間はAD対照マウスよりも著しく高く、野生型(WT)マウス、AD対照マウス及びZRで治療したADマウスがターゲット象限に所在する時間はそれぞれ20s、11s及び19sである。これらの結果から、ZRを注射したADマウスの空間記憶能力はZRが注射されていないAD対照グループよりも著しく優れていることが分かった。
実験例7 ZRポリペプチドはADトランスジェニックマウスの脳内の老人斑の数量を低減する
1)上記ポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ、PBSを注射したグループ(AD con)、野生型(WT)グループのマウスに対して心臓潅流を行い、脳組織を取って組織用冷蔵保存液及び液体窒素を用いて凍結処理を行い、且つ−80℃に保存した。使用時に凍結ミクロトームでスライスし、スライスの厚さを16μmとし、9枚のスライスおきに1枚を取り出し染色観察を行った。
2)1mg/mLのThSを用いてスライスを10min浸染し、続いて70%のエタノールで3回洗浄した。
3)蛍光顕微鏡を用いて励起波長488nmの画像を採取し、4×対物レンズで観察し、結果を図7(A)〜(C)に示す。
図7(A)は野生型マウスであり、ポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ(n=8)、PBSを注射したグループ(AD con)(n=8)の脳スライス(1匹の動物につき部位ごとに10〜12枚のスライスを検出する)における老人斑の面積である。ZRを注射したADマウスの脳内の老人斑の数は著しく減少している。図7(B)と図(C)では、ポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループの脳スライスにおける老人斑の面積が占有するスライス面積の割合及び老人斑の数はそれぞれ0.3%と4個/mm2であり、PBSを注射したグループ(AD con)の脳スライスにおける老人斑の面積が占有するスライス面積の割合及び数はそれぞれ1.7%と17個/mm2であることが分かった。統計学的解析により、ZRを注射したADマウスの脳内の老人斑の数と占有面積はいずれも著しく低下することが分かった。
上記凍結スライスを0.3%の過酸化水素内に配置し、且つ10%のヒツジ血清を用いてスライスを封止する。1:3000で希釈したAb抗体6E10を投入して37℃で1h機能させ、ビオチン化したヒツジ抗マウスの第2抗体を投入して37℃で1h機能させ、最後にHRPと接続するストレプトアビジンを投入し、ジアミノベンジジン(DAB)を基質として発色させ、顕微鏡を用いて画像を採取する。
図7(D)により、PBSを注射したADマウスの脳海馬と皮質における老人斑の数はポリペプチドZRを注射したADマウスにおける老人斑の数よりも著しく多いことが見られる。システムvisiopharmを用いてポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ(n=8)、PBSを注射したグループ(AD+con又はcontrol)(n=8)の脳スライス(1匹の動物につき部位ごとに10〜12枚のスライスを検出する)における老人斑の面積を測定し、結果を図7(E)〜(H)を示す。
ポリペプチドZRを注射したマウスの海馬における老人斑の面積は0.7%で、PBSを注射したマウスの海馬における老人斑の面積は2.4%であり、ポリペプチドZRを注射したマウスの皮質における老人斑の面積は1.3%で、PBSを注射したマウスの皮質における老人斑の面積は2.9%であり、ポリペプチドZRを注射したマウスの海馬における老人斑の数は7個/mm2で、PBSを注射したマウスの海馬における老人斑の数は18個/mm2であり、ポリペプチドZRを注射したマウスの皮質における老人斑の数は9個/mm2であり、PBSを注射したマウスの皮質における老人斑の数は30個/mm2であった。統計学的解析により、ZRを注射したADマウスの脳の海馬と皮質における老人斑の数と占有面積はいずれも著しく低下することが分かった。
実験例8 ZRポリペプチドはADトランスジェニックマウスの脳内のAb40とAβ42レベルを低減する
上記ポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ、PBSを注射したグループ(AD対照)の試験用マウスの脳組織をプロテアーゼインヒビターを含むpH7.2のPBSにおいて均質化した。続いて、15000rpmで30min遠心し、上澄み液を回収した。沈殿物に5Mの塩酸グアニジン(tris−HCl緩衝液で調製され、pH8.0)を投入し、且つ遠心処理を行い、上澄み液を回収し、可溶性と不溶性Ab40及びAβ42レベルはキットによってELISA方法でOD値とAb検量線を測定し、結果を図8(A)〜(D)に示す。
図8(A)において、ZRポリペプチドを注射した脳内のAβ40レベルは17pg/μgで、PBSを注射した脳内のAβ40レベルは56pg/μgであり、図8(B)において、ZRポリペプチドを注射した脳内のAβ42レベルは23pg/μgで、PBSを注射した脳内のAβ42レベルは97pg/μgであり、図8(C)において、ZRポリペプチドを注射した脳内のAβ40レベルは4pg/μgで、PBSを注射した脳内のAβ40レベルは7.4pg/μgであり、図8(D)において、ZRポリペプチドを注射した脳内のAβ42レベルは2.4pg/μgで、PBSを注射した脳内のAβ42レベルは5.1pg/μgである。
統計分析の結果により、ADマウスにZRを注射した後、脳内の可溶性Ab40とAβ42レベル及び不溶性Ab40とAβ42レベルは、いずれもPBSを注射したマウスよりも著しく低いことが分かった。
実験例9 ZRポリペプチドはADトランスジェニックマウスの脳内炎症レベルを低減する
凍結した脳スライスを0.3%の過酸化水素内に配置して処理を行い、且つ10%のヒツジ血清を用いてスライスを封止した。1:200で希釈した抗Iba−1抗体と1:100で希釈した抗GFAP抗体をそれぞれ投入して37℃で1h機能させ、ビオチン化したヒツジ抗マウスの第2抗体を投入して37℃で1h機能させ、最後にHRPと接続するストレプトアビジンを投入し、ジアミノベンジジン(DAB)を基質として発色させ、顕微鏡を用いて画像を採取した。システムvisiopharmを用いてポリペプチドZR(AD+ZR)を注射したグループ(n=8)、PBSを注射したグループ(AD con)(n=8)の脳スライス(1匹の動物につき部位ごとに10〜12枚のスライスを検出する)におけるミクログリアと星状細胞の面積を測定した。
図9(A)と(B)はそれぞれ、ZRを注射したADマウスの脳内のミクログリアと星状膠細胞の数が著しく減少することを示している。図9(C)と(D)は、ZRポリペプチドを注射したADマウスの脳内のミクログリアが占有する脳スライス面積は1.2%で、PBSを注射したADマウスの脳内ミクログリアが占有する脳スライス面積は5.7%であり、ZRポリペプチドを注射した脳内の星状膠細胞が占有する脳スライス面積は1.8%で、PBSを注射した脳内の星状膠細胞が占有する脳スライス面積は4.9%であることを表している。
統計学的解析の結果により、ZRを注射したADマウスの脳内のミクログリアと星状膠細胞の数はいずれも著しく減少することが分かった。
実験例10 ZRポリペプチドは細胞のAβに対する貪食を促進する
10%のウシ胎児血清を含むDMEM培地を用いてBV−2細胞を単一の細胞懸濁液に配合し、細胞を10000個/穴で96穴の細胞培養プレートに接種し、各穴の体積は100μLである。細胞を37℃で24時間培養し、インキュベータのCO2濃度は5%であり、その後、以下のものをそれぞれ投入した。
Aβ42:Aβ42蛋白の終濃度が0.1μMであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:50であるもの:Aβ42蛋白の終濃度が0.1μMであり、ZRの終濃度が5μMであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:100であるもの:Aβ42蛋白の終濃度が0.1μMであり、ZRの終濃度が10μMであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:200であるもの:Aβ42蛋白の終濃度が0.1μMであり、ZRの終濃度が20μMであるもの。
細胞を続けて4時間培養した後、細胞を回収した。プロテアーゼインヒビターを含む細胞溶解液を用いて細胞を処理し、細胞抽出液を回収した。Aβ試験キットを用いて細胞内のAβ42レベルを測定し、結果を図10に示す。
Aβ42:ZRのモル比が=1:0であるもの:Aβ42蛋白の濃度が26ng/gであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:50であるもの:Aβ42蛋白の濃度が28ng/gであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:100であるもの:Aβ42蛋白の濃度が33ng/gであり、Aβ42:ZRのモル比が=1:200であるもの:Aβ42蛋白の濃度が38ng/gであるもの。
投入されたZRの濃度の増加に伴い、BV−2細胞内のAβ42レベルが徐々に高まり、これにより、ZRはミクログリアのAbに対する貪食を促進する機能を有することが分かった。
実験例11 ZRポリペプチドがPDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善すること
1)側脳室の注射:9月齢のPDトランスジェニックマウスをポリペプチドZR(PD+ZR)を注射したグループ及びPBSを注射したグループ(PDcontrol)にランダムに分け、1グループは8匹である。それと同時に、8匹の年齢が同じである同腹(Littermates)野生型マウスを対照グループ(WT)とし、上記3グループのマウスに対して以下の処理を行った。
脳内に注射する前の12hからマウスを絶食させるが絶水させない。マウスの注射形態は実施例6と同じであり、マウスに対してポールテストと後肢抱き程度テストの検出を行った。
2)ポールテスト(Vertical pole test):使用されるポールは1つの表面が粗い、台座付きの木質ポールであり、直径が1センチメートルで、長さが50センチメートルである。ポールをマウスの籠内に穏やかに配置し、マウスをヘッドが上方へ向くようにポールの頂部に配置し、それにより、自動的に回頭してからヘッドが下方へ向くようにポールに沿って籠内に行かせた。マウスの回頭及び籠内に至るまでに使用する時間をそれぞれ記録した。マウスが落下、滑落するか、又はタスクを完成することができないと、回頭時間を30秒と記録し、籠内に至るまでの時間を60秒と記録した。1日に5回連続して行い、前の2日間をトレーニング期間とし、3日目をテスト期間とした。各グループのマウスのテスト期間における回頭及び籠内に至るまで使用する時間を統計分析し、結果を図11(A)〜(B)に示す。
野生型(WT)マウス、PD対照マウス及びZRで治療したPDマウスの回頭時間はそれぞれ1.38秒、21.87秒及び13.9秒であり、籠内に至るまで使用する時間はそれぞれ6.02秒、45.48秒及び19.74秒であった。統計学的解析により、ZRを注射したPDマウスの回頭及び籠内に至るまで使用する時間はPD対照グループのマウスよりも著しく低いことが分かった。
3)後肢抱き程度テスト:マウスをヘッドが下方に向くように空中に吊り下げ、マウスの後肢抱き程度の分級を判断するように15秒観察した。分級の基準は次のとおりである。0級=2つの後肢を外へ伸ばして腹部から離れた、1級=少なくとも半数の観察期間において、1本の後肢が腹部へ収縮した、2級=少なくとも半数の観察期間において、2本の後肢が不完全に腹部へ収縮した、3級=少なくとも半数の観察期間において、2本の後肢が完全に腹部へ収縮した。適切な状況において、0.5スコアの分級を使用してもよい。3日間連続して観察し、後肢抱き程度の評点は3回の実験のランク評点の合計とし、結果を図11(C)に示す。
野生型(WT)マウス、PD対照マウス及びZRで治療したPDマウスの後肢抱き程度のランキングスコアはそれぞれ0、1.78及び1.08であった。統計学的解析により、ZRを注射したPDマウスの後肢抱き程度のランキングスコアはPD対照グループのマウスよりも著しく低いことが分かった。
実験例12 ZRポリペプチドはPDトランスジェニックマウスの脳内のα−synucleinレベルを低減する
ポリペプチドZR(PD+ZR)を注射したグループ、PBSを注射したグループ(PDcontrol)、野生型(WT)グループのマウスに対して心臓潅流を行い、脳幹と小脳を秤量した。脳組織を1:5(V/W)の割合で1×蛋白質加水分解酵素阻害剤と0.5%のNP40を含むTNE緩衝液(10mM Tris HCl pH7.4、150mM NaCl、5mM EDTA)に投入し、氷上に配置して5min研磨し、20min静置した後に4℃にて100,000gの遠心力で5min遠心し、上澄み液を回収した。
反応系全体が10μLのLDS緩衝液、還元剤及び一定量の可溶性成分を十分に均一に混合し、70℃の金属浴に10min配置し、その後12000rpmで室温において5min遠心してサンプルを得た。4〜12%Bis−Tris NuPAGEゲルを用い、サンプルを穴ごとに10μL配置し、150Vで電気泳動を80min行った。続いて、300mAで湿式フィルム転写を2時間行った。ターゲット蛋白の分子量の大きさによってターゲット蛋白を含むNC膜を切り出した。5%のスキムミルクを含むPBSを室温で2h封止し、抗α−synuclein抗体を1:1000で投入し、室温で2hインキュベートし、0.1%のPBST膜を3回洗浄し、毎回を5minとし、IRで染色したヒツジ抗マウス/ウサギの第2抗体を1:15000で投入し、室温で遮光して1hインキュベートし、0.1%のPBST膜を3回洗浄し、毎回を10minとした。その後、赤外レーザ撮像システムを用いて膜上の発光バンドの光学濃度値を検出し、結果を図12に示す。
WTマウスの脳内の可溶性α−synuclein/α−tubulinの比は0.19であり、ポリペプチドZRを注射したPDトランスジェニックマウスの脳内の可溶性α−synuclein/α−tubulinの比は1.44であり、PBSを注射したPDトランスジェニックマウスの脳内の可溶性α−synuclein/α−tubulinの比は1.84であることがわかった。統計分析の結果から、PDトランスジェニックマウスのZRを注射した後の脳内の可溶性α−synucleinレベルはPD対照グループのマウスよりも著しく低いことが分かった。
実験例13 ZRポリペプチドはHDトランスジェニックマウスの動作協調能力を改善する
側脳室の注射:12月齢のHDトランスジェニックマウスをポリペプチドZR(HD+ZR)を注射したグループとPBSを注射したグループにランダムに分け、1グループは8匹であり、それと同時に、8匹の年齢が同じである同腹(Littermates)野生型マウスを対照グループとする。
上記3グループのマウスに対して以下の処理を行った。
脳内に注射する前の12hからマウスを絶食させるが絶水させず、マウスの注射形態は実施例6と同じであり、マウスに対してロータロッド試験の検出を行った。
ロータロッド試験:ロータロッド試験は3日間連続して行い、1日はトレーニング段階とテスト段階という2つの段階から構成される。トレーニング段階:ロータロッドの回転数を4r/minとし、マウスをロータロッド上で5分間トレーニングした後に籠内に戻し、1時間後にテスト段階に移行した。テスト段階:ロータロッドの回転数を5分以内に静止から40r/minまで均一に加速させ、マウスがロータロッド上に所在する持続時間を記録し、落下しない場合は300秒と記録した。1日にテストを3回行い、30分間おきに1回行った。各グループのマウスが3日の中で毎回ロータロッド装置上に所在する持続時間を統計分析した(合計9回のテスト)。結果は図13(A)〜(B)に示すように、野生型(WT)マウス、HD対照マウス及びZRで治療したHDマウスがロータロッド上に所在する持続時間はそれぞれ295秒、176.72秒及び233.64秒であった。
統計学的解析により、ZRを注射したHDマウスがロータロッド上に所在する持続時間はHD対照グループのマウスよりも著しく高いことが分かった。
実験例14 ZRポリペプチドはHDトランスジェニックマウスの脳内のHTTレベルを低減する
western方法を用いてZRがHDトランスジェニックマウスの脳内のHTTに対する影響を検出する。
上記ポリペプチドZR(HD+ZR)を注射したグループ、PBSを注射したグループ、野生型(WT)グループのマウスに対して心臓潅流を行い、大脳を秤量した。脳組織を1:5(V/W)の割合で1×蛋白質加水分解酵素阻害剤を含むRIPA溶解液に投入し、氷上に配置して5min研磨し、20min静置した後に4℃にて12000rpmで5min遠心し、上澄み液を回収した。
反応系全体が10μLのLDS緩衝液、還元剤及び一定量の可溶性成分を十分に均一に混合し、70℃の金属浴に10min配置し、その後12000rpmで室温において5min遠心すればサンプルを得た。3〜8%のTris−acetate NuPAGEゲルを用い、穴ごとにサンプルを10μL配置し、150Vで電気泳動を80min行った。続いて、300mAで湿式フィルム転写を2時間行った。ターゲット蛋白の分子量の大きさによってターゲット蛋白を含むNC膜を切り出した。5%のスキムミルクを含むPBSを室温で2h封止し、抗HTT抗体2166(1:1000)、又はα−tubulin抗体(1:1000)を投入し、室温で2hインキュベートし、0.1%のPBST膜を3回洗浄し、毎回を5minとし、IRで染色したヒツジ抗マウス/ウサギの第2抗体を1:15000で投入し、室温で遮光して1時間インキュベートし、0.1%のPBST膜を3回洗浄し、毎回を10minとした。その後、赤外レーザ撮像システムを用いて膜上の発光バンドの光学濃度値を検出し、結果を図14に示す。
図14から、WTマウスの脳内の可溶性HTT/α−tubulinの比は0.955であり、ポリペプチドZRを注射したHDトランスジェニックマウスの脳内の可溶性HTT/α−tubulinの比は2.17であり、PBSを注射したHDトランスジェニックマウスの脳内の可溶性HTT/α−tubulinの比は2.79であることがわかった。統計分析の結果から、HDトランスジェニックマウスのZRを注射した後の脳内の可溶性HTTレベルは、対照マウスよりも著しく低いことが分かった。
本発明は上記実施例によって本発明のプロセスを説明したが、本発明は上記プロセスに限定されるものではなく、即ち、本発明は必ずしも上記プロセスによってしか実施できないわけではないことを出願人より声明する。当業者であれば、本発明に対するいずれかの改善、本発明が使用する原料に対する均等置換及び補助成分の添加、具体的な形態の選択等は、全て本発明の保護範囲と公開範囲内に含まれることを理解すべきである。

Claims (11)

  1. 複数種のアミロイド単量体と凝集体とを結合するポリペプチドであって、(a)及び/又は(b)で示されるアミノ酸配列を含む、ことを特徴とするポリペプチド。
    (a)一般式がSer−X1−Phe−X2−Asn−Lys−Arg(ただし、X1とX2が独立して、20種のアミノ酸のいずれか1種である)であるアミノ酸配列
    (b)前記ポリペプチドの機能を有する、(a)の一般式で示されるアミノ酸配列に対して1つ又は複数のアミノ酸残基の置換、欠失又は修飾の付加を行った変異体
  2. 前記ポリペプチドのアミノ酸配列が、SEQ ID NO.1もしくはSEQ ID NO.2に示すアミノ酸配列、又は、前記ポリペプチドの機能を有する、SEQ ID NO.1もしくはSEQ ID NO.2に示すアミノ酸配列に対して1つもしくは複数のアミノ酸残基の置換、欠失もしくは修飾の付加を行った変異体である、ことを特徴とする請求項1に記載のポリペプチド。
  3. 前記変異体の配列が、SEQ ID NO.3、SEQ ID NO.4、SEQ ID NO.5またはSEQ ID NO.6である、ことを特徴とする請求項2に記載のポリペプチド。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、ことを特徴とするDNA断片。
  5. 少なくとも1つのコピーされた請求項4に記載のDNA断片を含む、ことを特徴とする組換えベクター。
  6. 請求項5に記載の組換えベクターを含む、ことを特徴とする組換え細胞。
  7. アミロイド細胞毒性阻害剤であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項4に記載のDNA断片、請求項5に記載の組換えベクター、又は請求項6に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含み、
    好ましくは、前記阻害剤の、Aβ、amylin、インスリン及びリゾチームの細胞毒性の阻害における使用であり、
    好ましくは、前記細胞がSH−SY5Y神経芽細胞腫である、ことを特徴とするアミロイド細胞毒性阻害剤。
  8. アミロイド凝集阻害剤であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項4に記載のDNA断片、請求項5に記載の組換えベクター、又は請求項6に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含み、
    好ましくは、前記阻害剤の、Aβとリゾチームの凝集の阻害における使用である、ことを特徴とするアミロイド凝集阻害剤。
  9. 細胞によるAβ除去促進剤であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項4に記載のDNA断片、請求項5に記載の組換えベクター、又は請求項6に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含み、
    前記細胞が、好ましくはミクログリア細胞であり、より好ましくはBV−2細胞であり、
    好ましくは、前記AβがAβ42である、ことを特徴とする細胞によるAβ除去促進剤。
  10. 医薬組成物であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項4に記載のDNA断片、請求項5に記載の組換えベクター、又は請求項6に記載の組換え細胞のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含み、
    好ましくは、前記医薬組成物が薬学的に許容する補助材料を更に含み、
    好ましくは、前記補助材料が賦形剤、希釈剤、ベクター、調味料、バインダー及び充填剤のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせである、ことを特徴とする医薬組成物。
  11. 前記医薬組成物の、アミロイドに関する疾患を検出、診断及び/又は治療する医薬の調製における使用であり、
    好ましくは、前記疾患がアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、又はII型糖尿病のいずれか1種又は少なくとも2種の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の医薬組成物。
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