JP2019502742A

JP2019502742A - 腫瘍を予防・治療する医薬およびその用途

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Publication number: JP2019502742A
Application number: JP2018538624A
Authority: JP
Inventors: 剣平蔡; 振賀王; 瑾李; 雲▲しゅあん▼ 李; 平姜; 菊崔
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2016-06-29
Filing date: 2017-05-16
Publication date: 2019-01-31
Anticipated expiration: 2037-05-16
Also published as: EP3354268A4; US20180360863A1; CN107536845B; CN110025627A; US10335427B2; JP6564952B2; CN110025627B; WO2018000975A1; EP3354268B1; EP3354268A1; ES2847214T3; CN107536845A

Abstract

本発明は、腫瘍を予防・治療する医薬を開示しており、特に、腫瘍を予防および／または治療する医薬を調製するにあたっての８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の用途と、８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰを含有する、腫瘍を予防・治療する医薬とに関し、製薬分野に属する。腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を調製するにあたっての８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の用途。本発明は、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）が多くの腫瘍に対し、腫瘍の発生を抑制し、腫瘍細胞の増殖を抑制する顕著な作用を有することを意外にも発見し、腫瘍の予防と治療のために、まったく新しい医薬候補を提供している。動物実験で、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の、腫瘍を抑制する効果が５−ＦＵよりも著しく優れていることが明らかにされており、従って、産業上の高い実用性と、巨大な商業的価値ならびに社会価値を備えている。

Description

本発明は、腫瘍を予防・治療する医薬に関し、特に、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を調製するにあたっての８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の用途と、８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰを含有する、腫瘍を予防・治療する医薬とに関し、製薬分野に属する。

８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰまたは８−ｏｘｏｄＧＴＰ）は、体内でＤＮＡ突然変異を誘発することができるヌクレオチドである。正常な代謝活動においてであるか外来性刺激下においてであるかにかかわらず、細胞は大量の活性酸素や酸素ラジカルを生成することがあり、そのうちＯＨは高い反応性を有しており、炭水化合物、核酸、脂質、およびアミノ酸等の生物高分子を損傷することができる。核酸において、２０種を超える酸化塩基をすでに検出しており、そのうちグアニンは最低酸化電位を有しており、８位上のＣ原子が、ヒドロキシラジカルに最も容易に酸化されて８−オキソグアニン（８−ｏｘｏＧ）を生成し、従って、８−ｏｘｏＧは細胞内の含有量が最も豊富な酸化塩基であり、遺伝情報の安定性に影響する面で重要な役割を果たしている。活性酸素とラジカルは主に以下の２つの経路を介してＤＮＡの酸化損傷をもたらす：１つ目は、ＤＮＡ鎖上のグアニンが直接酸化されて８−オキソグアニン（８−ｏｘｏＧ）になる経路であり、２つ目は、ヌクレオチドプール中のデオキシグアノシン三リン酸（ｄＧＴＰ）が酸化されて８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）になる経路である。８−ｏｘｏｄＧはアデニン（Ａ）と誤対合することがあり、その効率がシトシン対合の効率と略等しいことにより、Ａ：Ｔ→Ｇ：Ｃのトランスバージョンにつながり、これは、活性酸素がＤＮＡ突然変異を引き起こす理論的基礎である。

現在、８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰの腫瘍発生予防および抗腫瘍の作用については、国内外でいかなる研究も報告されていない。

本発明が解決しようとする１つ目の技術的課題は、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を調製するための用途を提供することである。

本発明が解決しようとする２つ目の技術的課題は、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸を含有する、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を提供することである。

本発明が解決しようとする３つ目の技術的課題は、腫瘍を治療、予防および／または抑制する方法を提供することである。

上記目的を果たすため、本発明は以下の技術的解決策を採用する：

腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を調製するにあたっての８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の用途。

前記腫瘍を治療、予防および／または抑制することは、腫瘍細胞の増殖を抑制すること、腫瘍の発生を予防すること、または腫瘍細胞の死亡を促すこと、のうち１つの用途または複数の用途を指す。

本発明は、単独で、または他の治療剤と連携して、１種または複数種の抗腫瘍医薬を与えることで腫瘍を治療、予防および／または抑制する。

前記腫瘍は固形腫瘍と血液腫瘍である。前記腫瘍は、神経系腫瘍、頭頸部がん、上咽頭がん、口腔がん、甲状腺がん、乳腺がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、腎がん、精巣がん、前立腺がん、骨腫瘍、血液系腫瘍、リンパ腫；進行期悪性腫瘍、切除不能悪性腫瘍、転移性悪性腫瘍等を含む。

生体は、酸化ヌクレオチドを除去する精密な能力を備えており、大腸菌の中で発見されたＭｕｔＴタンパク質は、８−ｏｘｏｄＧＴＰを加水分解して８−ｏｘｏｄＧＭＰにする能力を有していることにより、それが転写レベルでＤＮＡ鎖に混入するのを阻止し、野生株に比べ、大腸菌ＭｕｔＴ欠損株の自然突然変異率が著しく増加する。大腸菌に比べ、哺乳動物細胞中に、ヌクレオチド前駆体プール中の酸化ヌクレオチドの除去に関与する、より精密なメカニズムを有しており、いずれもＭｕｔＴの相同タンパク質であるＭＴＨ１、ＭＴＨ２、ＮＵＤＴ５、およびＭＴＨ３等を含む。哺乳動物のＭＴＨ１、すなわちＭｕｔＴ相同タンパク質１（ＭｕｔＴｈｏｍｏｌｏｇｐｒｏｔｅｉｎ１）がＭｕｔＴ−大腸菌で発現したとき、大腸菌の自然突然変異率は著しく低下し、このことは、これらの哺乳動物相同タンパク質が、ＭｕｔＴが類似した、ヌクレオチドプール内の酸化ヌクレオチドを除去する機能を有していることを示している。

２００１年に日本の科学者Ｓｅｋｉｇｕｃｈｉ．ＭらがＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスを確立し、１８カ月飼育して解剖した後、ＭＴＨ１−／−マウスの腫瘍発生率が野生型マウスよりも著しく高く、腫瘍が主に肺、肝臓、胃などに集中したことが分かった。２０１４年にはスウェーデンの科学者ＴｈｏｍａｓＨｅｌｌｅｄａｙらが、ＭＴＨ１低分子干渉ＲＮＡｓ（ｓｉＲＮＡｓ）を腫瘍細胞と正常細胞にそれぞれ導入したところ、腫瘍細胞の生存率が低下し、正常細胞には顕著な変化がなかったことが分かった。彼らはＭＴＨ１抑製剤ＴＨ２８７およびＴＨ５８８の研究で、腫瘍細胞の中でＭＴＨ１の発現を抑制すれば腫瘍細胞を選択的に殺すことができることをさらに証明した。また、メラノーマ、ＳＷ４８０大腸がん、およびＭＣＦ７乳腺がんのヌードマウス移植実験も、ＴＨ５８８の処理に対して治療効果を生じた。ＭＴＨ１は腫瘍治療の新たなターゲットと考えられている。

我々は、ＭＴＨ１タンパク質を抑制することで腫瘍細胞を殺すことができるのは、ＭＴＨ１タンパク質の抑制が、生命体が８−ｏｘｏｄＧＴＰを除去する能力を低下させることにより、８−ｏｘｏｄＧＴＰのレベルが上昇することになり、遺伝子の広範な変異を引き起こして腫瘍細胞に対して殺傷作用を生じたためであると推測している。このような想定に基づき、本研究はＭＴＨ１ノックアウトマウスおよび腫瘍異種移植ヌードマウスを確立しており、尾静脈注射する、モデルマウスの全身ＤＮＡにおける８−ｏｘｏｄＧＴＰのレベルを高める方式により、腫瘍の発生と増殖に対する８−ｏｘｏｄＧＴＰの作用を研究しており、ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスおよび野生型マウスの腫瘍発生率と腫瘍異種移植ヌードマウスの腫瘍成長率を観察する。我々の研究結果は、対照群に比べ、８−ｏｘｏｄＧＴＰ群のＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスおよび野生型マウスの腫瘍発生率が低下し、ヌードマウスの腫瘍の成長が遅くなることを示している。従って、８−ｏｘｏｄＧＴＰが、腫瘍の発生と増殖を抑制する作用を持つことを示している。

８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）を含有する、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬。

前記医薬は、生体が受容可能なアジュバントまたは担体をさらに含有する。

前記医薬は、経口投与製剤、注射する非経口投与製剤、経鼻粘膜投与製剤、経皮投与製剤、経直腸投与製剤、または徐放性製剤である。

前記経口投与製剤は、錠剤、カプセル、ウエハーカプセル、ソフトカプセル、溶液または懸濁液であり；注射する非経口投与製剤は、急速静注製剤または持続注入製剤であり；経鼻粘膜投与製剤は、エアゾール、スプレー、ミストまたは滴剤であり；前記経皮投与製剤は、ゲル剤、軟膏、徐放性経皮投与製剤、リポソーム製剤、経皮パッチまたは経皮スプレー製剤であり；経直腸投与製剤は坐薬または停留浣腸剤であり；徐放性製剤は皮下または筋肉埋め込み投与製剤または筋肉注射投与製剤である。

哺乳動物に治療有効量の８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）を与えることを含む、腫瘍を治療、予防および／または抑制する方法。前記治療有効薬量は５μｇ〜２０００μｇ／ｋｇ体重であり、好ましくは２００〜１０００μｇ／ｋｇ体重である。前記腫瘍は、神経系腫瘍、頭頸部がん、上咽頭がん、口腔がん、甲状腺がん、乳腺がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、腎がん、精巣がん、前立腺がん、骨腫瘍、血液系腫瘍、リンパ腫；進行期悪性腫瘍、切除不能悪性腫瘍、転移性悪性腫瘍等を含む。この治療方法は、放射性治療または外科手術など、他の通常のがん治療方法と併せて使用してもよい。

本発明の利点は：本発明は、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）が多くの腫瘍に対し、腫瘍の発生を抑制し、腫瘍細胞の増殖を抑制する顕著な作用を有することを意外にも発見し、腫瘍の予防と治療のために、まったく新しい医薬候補を提供していることである。動物実験で、８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の、腫瘍を抑制する効果が、５−ＦＵよりも著しく優れていることが明らかにされており、従って、優れた臨床応用性と社会的価値を備えている。

以下、図面と具体的な実施形態を参照しながら、本発明についてさらに詳しく説明するが、本発明に対する限定とは見なさず、本発明が開示する内容に基づいて行われる本分野の均等物置換は、すべて本発明の保護範囲に属する。

実施例２におけるＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスと野生型マウスの腫瘍発生率である。実施例２におけるヌードマウスの腫瘍重量である。

実施例１：８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰを含有する医薬
一、実験材料
１、活性成分：８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）、米国Ｔｒｉｌｉｎｋ社で購入
２、薬剤担体：ＥｎｇｒｅｅｎＢｉｏｓｙｓｔｅｍＣｏ，Ｌｔｄ．（英格恩生物公司）の試薬、ＥｎｔｒａｎｓｔｅｒＴＭ −ｉｎＶｉｖｏ、Ｃａｔ．Ｎｏ．１８６６８−１１、Ｓｉｚｅ：１ｍｌ、北京英格恩生物科技有限公司で購入。

二、製法
薬剤担体の使用マニュアルに基づいて取り扱い、活性成分と薬剤担体を、活性成分８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の濃度が０．５μｇ／μｌであるトランスフェクト複合体になるように配置すれば、本発明の医薬が得られる。

実施例２：腫瘍の予防治療の動物実験
一、実験材料
１、実験試薬：
（１）８−ｏｘｏｄＧＴＰ注射剤：実施例１で得た医薬
（２）ブランク担体試薬：ＥｎｇｒｅｅｎＢｉｏｓｙｓｔｅｍＣｏ，Ｌｔｄ．（英格恩生物公司）の試薬、ＥｎｔｒａｎｓｔｅｒＴＭ−ｉｎＶｉｖｏ、実施例１の方法により調合し、純水で８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）と置換し、すなわち、活性成分を含まない担体溶液である。
（３）５−フルオロウラシル（５−ＦＵ）、陽性対照試薬であり、天津金耀アミノ酸有限公司で購入。

２、実験動物：
（１）ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスおよび同腹の野生型マウス（事前に南京模式動物センターと協力して確立を完了）
（２）Ｂａｌｂ／ｃヌードマウス、１８〜２０ｇ、８週齢、北京華阜康生物科技公司で購入。
実験にかかわるすべてのマウスが、特定病原体不在（ＳＰＦ）レベルの動物飼育基準により飼育され、室内温度は２０〜２６℃、湿度５０％〜６０％に管理され、照明は１２ｈで昼夜交替する方式を取る。マウスの飼料は滅菌した標準食であり、自由に摂食および飲水できる。

３、実験細胞：
ＨｅＬａ細胞、ＡＴＣＣで購入。

二、実験方法
１、ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスの酸化誘導および解剖
ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウス（ＭＴＨ１−／−）と野生型マウス（ＭＴＨ１＋／＋）を３月齢まで正常に飼育し、８−ｏｘｏｄＧＴＰ群、ブランク担体群、および正常飼育群に分け、８−ｏｘｏｄＧＴＰを尾静脈注射し、注射薬量は５００μｇ／ｋｇ／回であり；注射頻度は１０日に１回であり；計５０回注射する。無菌環境で解剖を行い、マウスの全身の臓器を注意深くスクリーニングし、各群の腫瘍発生状況を観察して記録する。

２、ヌードマウスの腫瘍接種、酸化誘導および解剖
５×１０６のＨｅＬａ細胞（２００μｌ）をヌードマウスの腋の下の皮下に接種し、腫瘍塊が一定の大きさまで成長した後、腫瘍塊を２４匹のヌードマウスの皮下に二次接種し、５−ＦＵ陽性対照群、ブランク担体対照群、８−ｏｘｏｄＧＴＰ群に無作為に分け、二次接種後の２日目にヌードマウスに尾静脈投与する。５−ＦＵ群の投与量は１５ｍｇ／ｋｇ／回であり、８−ｏｘｏｄＧＴＰ群の薬量は５００μｇ／ｋｇ／回であり、担体対照群には等体積のブランク担体試薬を注射する。１週間に２回注射し、計１０回注射し、注射完了後に腫瘍塊を採取し、腫瘍重量を計測し、抑制率を計算する（抑制率＝（１−Ｔ実験群／Ｃ対照群）×１００％）

三、実験結果
１、８−ｏｘｏｄＧＴＰはマウスの腫瘍発生率を低下させる
表１と図１に示すように、ブランク担体群および正常飼育群と比べ、ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスと野生型マウスは、８−ｏｘｏｄＧＴＰを尾静脈注射した後、腫瘍発生率が低下している。表２は、各群のマウスの腫瘍の種類と数である。

２、８−ｏｘｏｄＧＴＰはヌードマウスの腫瘍塊の成長を抑制する
表３と図２に示すように、ブランク担体群に比べ、腫瘍の成長に対する５−ＦＵの抑制率は１８％であるのに対し、腫瘍の成長に対する８−ｏｘｏｄＧＴＰの抑制率は６５％に達する。

四、実験の結論
８−ｏｘｏｄＧＴＰを尾静脈注射した後、ＭＴＨ１遺伝子ノックアウトマウスおよび野生型マウスの腫瘍発生率は低下しており、ヌードマウスの腫瘍の成長が遅くなっており、８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰに、腫瘍の発生と増殖を抑制する作用がある可能性があることを示している。

上記で本発明の実施例を明示および記述したが、理解可能なのは、上記実施例は例示的なものであり、本発明に対する限定であると理解してはならないという点であり、当業者は本発明の原理と趣旨から逸脱しない状況で、本発明の範囲内で上記実施例を変更、修正、置換、および変形することができ、いずれも本発明の保護範囲に属する。

Claims

腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬を調製するにあたっての８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）の用途。
前記腫瘍を治療、予防および／または抑制することは、腫瘍細胞の増殖を抑制すること、腫瘍の発生を予防すること、または腫瘍細胞の死亡を促すこと、のうち１つの用途または複数の用途を指すことを特徴とする請求項１に記載の用途。
前記腫瘍は固形腫瘍と血液腫瘍であることを特徴とする請求項１または２に記載の用途。
前記腫瘍は、神経系腫瘍、頭頸部がん、上咽頭がん、口腔がん、甲状腺がん、乳腺がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、腎がん、精巣がん、前立腺がん、骨腫瘍、血液系腫瘍、リンパ腫；進行期悪性腫瘍、切除不能悪性腫瘍、転移性悪性腫瘍等を含むことを特徴とする請求項３に記載の用途。
８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）を含有することを特徴とする、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬。
前記医薬は、生体が受容可能なアジュバントまたは担体をさらに含有することを特徴とする、請求項５に記載の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬。
前記医薬は、経口投与製剤、注射する非経口投与製剤、経鼻粘膜投与製剤、経皮投与製剤、経直腸投与製剤、または徐放性製剤であることを特徴とする、請求項５または６に記載の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬。
前記経口投与製剤は、錠剤、カプセル、ウエハーカプセル、ソフトカプセル、溶液または懸濁液であり；注射する非経口投与製剤は急速静注製剤または持続注入製剤であり；経鼻粘膜投与製剤は、エアゾール、スプレー、ミストまたは滴剤であり；前記経皮投与製剤は、ゲル剤、軟膏、徐放性経皮投与製剤、リポソーム製剤、経皮パッチまたは経皮スプレー製剤であり；経直腸投与製剤は坐薬または停留浣腸剤であり；徐放性製剤は皮下または筋肉埋め込み投与製剤または筋肉注射投与製剤であることを特徴とする、請求項７に記載の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する医薬。
哺乳動物に治療有効量の８−オキソデオキシグアノシン三リン酸（８−ｏｘｏ−ｄＧＴＰ）を与えることを含む、腫瘍を治療、予防および／または抑制する方法。
前記治療有効薬量は５μｇ〜２０００μｇ／ｋｇ体重であり、好ましくは２００〜１０００μｇ／ｋｇ体重であることを特徴とする、請求項９に記載の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する方法。
前記腫瘍は、神経系腫瘍、頭頸部がん、上咽頭がん、口腔がん、甲状腺がん、乳腺がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、腎がん、精巣がん、前立腺がん、骨腫瘍、血液系腫瘍、リンパ腫；進行期悪性腫瘍、切除不能悪性腫瘍、転移性悪性腫瘍等を含むことを特徴とする、請求項９または１０に記載の、腫瘍を治療、予防および／または抑制する方法。