JP2019218764A - ダイヤル錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段が従来よりも簡易な構成であるダイヤル錠を提供する。【解決手段】ダイヤル錠の切替部は、ダイヤル部と操作部との間に位置し筐体に支持される切替シャフト部と、筐体に支持され、切替シャフト部又は操作部と連動して回動するクランク部であって、軸部から操作部に向けて伸びるクランク本体部と、クランク本体部の途中から切替シャフト部に向けて伸びるクランク枝部とを有するクランク部と、を含み、クランク部は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、軸部を往動位置に移動させ、その他の状態では、軸部を復動位置に移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイヤル錠に関する。
キャビネット、収納ワゴン、ロッカー等の収納庫や、扉を施錠する錠前の一つとして、複数のダイヤル数字が所定の組合せになると解錠するダイヤル式の錠前(以下、ダイヤル錠という)がある。ダイヤル錠には、解錠するダイヤル数字の組合せを自由に設定可能なダイヤル錠や、解錠するダイヤル数字の組合せが固定されているダイヤル錠がある。また、特許文献1には、解錠するダイヤル数字の組合せを自由に設定可能な自由設定ダイヤル機能と、解錠するダイヤル数字の組合せが固定されている固定ダイヤル機能とを、切替手段で切替可能なダイヤル錠が記載されている。
特許第3358082号公報
特許文献1に記載されているような、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを備える多機能のダイヤル錠によれば、目的や用途に応じて、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切替手段により切り替えて使用することができる。一方で、多機能のダイヤル錠は、単機能のダイヤル錠と比較すると、切替手段を構成する部品が増加し、構成が複雑となる。その結果、ダイヤル錠が大型化する、コストが増加する、組み立て作業が困難になる、他の部品の形状や配置が設計上制約を受けることが懸念される。
本発明は、上記の問題に鑑み、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段が従来よりも簡易な構成であるダイヤル錠を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、施錠状態と、解錠状態と、解錠状態とするダイヤル符号の組合せである解錠符号を自由に設定可能な自由設定ダイヤル状態と、解錠符号の組合せが固定された固定ダイヤル状態とを有するダイヤル錠であって、筐体に支持され、軸方向へ往復動自在な軸部であって、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態において往動位置となり、それ以外の状態である、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態及び固定ダイヤル状態、及び解錠状態かつ固定ダイヤル状態において復動位置となる軸部と、軸部に回動自在に支持された複数のローター部と、軸部に回動自在に支持され、ローター部と係合自在であり、周面にダイヤル符号を有する円盤状の複数のダイヤル部であって、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、ローター部との係合が解除されてローター部から独立して回動し、それ以外の状態では、ローター部と係合してローター部と共に回動するダイヤル部と、施錠状態とする施錠操作と、解錠状態とする解錠操作を受け付け、閂を動かす操作部と、ローター部と操作部と連動し、施錠状態においてダイヤル部が解錠符号でない場合、操作部の解錠操作を規制する規制部と、軸部と操作部と連動し、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替える切替部と、を備え、切替部は、ダイヤル部と操作部との間に位置し筐体に支持される切替シャフト部と、筐体に支持され、切替シャフト部又は操作部と連動して回動するクランク部であって、軸部から操作部に向けて伸びるクランク本体部と、クランク本体部の途中から切替シャフト部に向けて伸びるクランク枝部とを有するクランク部と、を含み、クランク部は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、軸部を往動位置に移動させ、その他の状態では、軸部を復動位置に移動させるダイヤル錠である。
本発明に係るダイヤル錠は、切替部を備えることで、用途や目的に応じて、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替えて使用することができる。また、本発明に係るダイヤル錠は、切替部がダイヤル部と操作部との間に配置さされ、クランク部がクランク本体部とクランク枝部で構成され、クランク部が軸部と切替シャフト部と操作部と連動して回動できるよう構成されている。クランク部は、従来技術(例えば、例えば特許文献1に記載の「切替部材(9)」)のように他の部品を介さずに、直接切替シャフト部や操作部と連動して回動できる。すなわち、本発明に係るダイヤル錠は、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段に対応する切替部が従来よりも簡易な構成となっている。
本発明に係るダイヤル錠は、キャビネット、収納ワゴン、ロッカー等の収納庫や、扉を施錠する錠前として使用することができる。施錠状態は、閂が収納庫や扉の受具と係合する状態であり、解錠状態は、閂と、収納庫や扉の受具との係合が解除された状態である。施錠状態と解錠状態は、操作部で切り替えることができ、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態は、切替部で切り替えることができる。本発明に係るダイヤル錠の状態は、適宜組み合わされ、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態、解錠状態かつ固定ダイヤル状態、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態、施錠状態かつ固定ダイヤル状態を含む。軸部は、往動位置と復動位置との間を往復動自在である。往動位置は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態での位置である。復動位置は、それ以外の状態での位置である。ダイヤル部は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、ローター部から独立して回動する。その結果、解錠符号を自由に設定することができる。一方で、ダイヤル部は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態以外の状態では、ローター部と係合して共に回動する。また、規制部は、ローター部と操作部と連動している。そのため、例えば、施錠状態においてダイヤル部が解錠符号でない場合、操作部の解錠操作を規制することが可能となる。
ダイヤル符号は、例えば、0から9の数字で構成することができるが、これに限定されない。符号は、他の数字でもよく、また、文字等でもよく、識別できればよい。ダイヤル部は、4つを並べて配置することができるが、数は限定されない。ローター部は、ダイヤル部の数に応じて配置することができる。解錠符号は、任意に設定、換言すると、使用時に変更することができる。
ここで、本発明に係るダイヤル錠において、切替部は、解錠状態及び施錠状態、かつ固定ダイヤル状態では、クランク枝部の先端が切替シャフト部で押されることでクランク部が回動し、本体部の基端で軸部を押して軸部を復動位置に移動させ、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、クランク枝部の先端が切替シャフト部で押されないことでクランク部が回動して軸部を往動位置に移動させ、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、クランク本体部の先端が操作部で押されることでクランク部が回動し、クランク本体部の基端で軸部を押して軸部を復動位置に移動させることができる。
本発明に係るダイヤル錠では、切替シャフト部がダイヤル部と操作部の間に配置され、クランク部がクランク本体部とクランク枝部で構成され、切替部が上記のように作用することで、切替部が従来よりも簡易な構成でありながら、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替えることができる。
また、本発明に係るダイヤル錠において、操作部は、施錠操作と解錠操作に応じて、閂を直線運動させるようにしてもよい。閂は、回動運動するものでもよいが、直線運動するものとすることで、回動運動する閂では取り付けが難しい収納庫や扉にもダイヤル錠を用いることができる。
閂を直線運動させる場合、例えば、以下のように構成することができる。例えば、操作部は、閂に係合する係合突起を有し、筐体に支持されるドライブシャフト部と、ドライブシャフト部と接続され、クランク本体部の先端を押すセンターカム部と、センターカム部と接続されるツマミ部と、を含み、閂は、直線状のプレート部材からなり、一方の短辺から長手方向に切り欠かれ、ドライブシャフト部がスライドする閂の貫通溝と、貫通溝の近傍、かつ一方の長辺に切り欠かれ、ドライブシャフト部の係合突起を支持する閂の支持用切欠きと、を含むようにしてもよい。
これにより、操作部を操作することで、閂を直線運動させることができる。
また、本発明に係るダイヤル錠は、解錠符号を検索する検索鍵が挿入される検索用シリンダー部と、検索用シリンダー部に検索鍵が挿入され検索状態となるとローター部の回動を制御して解錠符号を検索する検索部と、を更に備え、検索用シリンダー部は、操作部と並んで配置されているものでもよい。
検索用シリンダー部と検索部とを更に備えることで、解錠符号を検索することが可能となる。また、本発明に係るダイヤル錠では、切替部がダイヤル部と操作部との間に配置されたことで操作部の隣に新たな空間が形成され、この空間に検索用シリンダー部が配置されている。すなわち、本発明に係るダイヤル錠は、切替部を簡易な構成としたことで生まれた空間を検索用シリンダー部の設置場所とすることで、切替部と検索用シリンダー部とを並んで配置することができる。その結果、例えば、特許文献1に記載の錠前では、「ノブ」と「検索カム」が「ダイヤルリング」の両側に分散して配置されているが、このような従来技術と比較して、全体の小型化が実現されている。
また、本発明に係る錠前装置は、操作部と接続されるシリンダー錠であって、鍵穴を有する内筒と、内筒を装着する外筒と、を含み、鍵穴に対する内筒交換鍵の挿入によって外筒に対する内筒の摺動が許容されると共に当該外筒から当該内筒を抜き取り可能な内筒交換式シリンダー錠を更に備えるものでもよい。これにより、外筒に回動自在に嵌め込まれた内筒(シリンダー)の交換が可能となる。
また、本発明に係るダイヤル錠は、ダイヤル部とダイヤル部との間を覆うカバー部を更に備えるものでもよい。
カバー部を更に備えることで、埃などがダイヤル部とダイヤル部との間に侵入することを抑制できる。その結果、ダイヤル部やローター部の回動の不具合の発生を抑制できる。
また、本発明は、上述したダイヤル錠を備える収納庫や扉として特定してもよい。
本発明によれば、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段が従来よりも簡易な構成であるダイヤル錠を提供することができる。
図1Aは、第1実施形態に係るダイヤル錠の外観図((a)正面図、(b)側面図、(c)背面図)を示す。 図1Bは、第1実施形態に係るダイヤル錠の外観図((a)解錠状態の正面図、(b)施錠状態の正面図)を示す。 図2は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、表面プレート、クランク固定板、及びプロテクターを外した正面図を示す。 図3は、第1実施形態に係るダイヤル錠の分解斜視図を示す。 図4は、第1実施形態に係るダイヤル、メモリーローター、ダイヤルシャフト、プッシュナットの分解斜視図を示す。 図5は、第1実施形態に係るダイヤル、メモリーローター、ダイヤルシャフト、プッシュナットを説明する図を示す。 図6は、第1実施形態に係るドライブシャフトの外観図((a)正面図、(b)側面図)を示す。 図7は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態における、動作説明図(1)を示す。 図8は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態における動作説明図(2)を示す。 図9は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態における動作説明図(3)を示す。 図10は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態における動作説明図(4)を示す。 図11は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、自由設定ダイヤル状態における動作説明図を示す。 図12は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、番号検索を行う場合の説明図(1)を示す。 図13は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、番号検索を行う場合の説明図(2)を示す。 図14は、第2実施形態に係るダイヤル錠の分解斜視図を示す。 図15は、第3実施形態に係るダイヤル錠に用いられる検索アーム、及び検索アームアシストの組み立て完成斜視図を示す。 図16は、第3実施形態に係るダイヤル錠に用いられる検索アーム、及び検索アームアシストの分解斜視図を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
<構成>
図1Aは、第1実施形態に係るダイヤル錠の外観図((a)正面図、(b)側面図、(c)背面図)を示す。図1Bは、第1実施形態に係るダイヤル錠の外観図((a)解錠状態の正面図、(b)施錠状態の正面図)を示す。図2は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、表面プレート、クランク固定板、及びプロテクターを外した正面図を示す。図3は、第1実施形態に係るダイヤル錠の分解斜視図を示す。図4は、第1実施形態に係るダイヤル、メモリーローター、ダイヤルシャフト、プッシュナットの分解斜視図を示す。図5は、第1実施形態に係るダイヤル、メモリーローター、ダイヤルシャフト、プッシュナットを説明する図を示す。図5(a)は、ダイヤルシャフトが往動位置にある状態を示す。図5(b)は、ダイヤルシャフトが復動位置にある状態を示す。図5(c)は、図5(b)のc−c断面図を示す。図5(d)は、図5(b)のd−d断面図を示す。図5(e)は、図5(b)のe−e図を示す。図5(f)は、図5(f)のf−f断面図を示す。図6は、第1実施形態に係るドライブシャフトの外観図((a)正面図、(b)側面図)を示す。以下の説明では、図3の矢印で示すように、ダイヤル50が露出している正面を「前」、背面を「後ろ」として説明する。また、各部品(パーツ)の説明では、部品が組み込まれた状態を前から見た場合を基準に説明する。
ダイヤル錠A(本発明のダイヤル錠の一例)は、ケース10、表面プレート20、ダイヤルシャフト30、メモリーローター40、ダイヤル50、ツマミ60、カンヌキ(閂)70、フォーク80、ドライブシャフト90、センターカム100、クランク110、クランクSP、切替シャフト120、感触バネ140、検索バネ150、検索アーム160、検索アームSP、シリンダー170、フォーク押さえ板180、プロテクター190等によって、構成されている(図3等参照)。
ダイヤル錠Aは、施錠状態と、解錠状態と、解錠状態とするダイヤル符号の組合せである解錠符号を自由に設定可能な自由設定ダイヤル状態と、解錠符号の組合せが固定された固定ダイヤル状態とを有する。施錠状態は、カンヌキ70が収納庫や扉の受具と係合する状態であり(図1B(b)参照)、解錠状態は、カンヌキ70と、収納庫や扉の受具との係合が解除された状態である(図1B(a)参照)。
ケース10(本発明の筐体の一例)は、正面が開放され、上下方向に長い直方体の箱型形状であり、内部に各パーツを収用する。ケース10は、上下方向に長い長方形のケースの後壁11と、ケースの後壁11の4辺から立ち上げられた、ケースの右壁12、ケースの左壁13、ケースの上壁14、ケースの下壁15によって構成されている。また、ケース10には、収容する各パーツや表面プレート20を固定するための切欠き、孔、凹凸、爪等が設けられている。例えば、ケースの後壁11の中央付近には、ケースの後壁11から立ち上げられ、切替シャフト120を支持する、円筒状の切替シャフト受け16が設けられている。切替シャフト受け16の下側近傍には、ケースの後壁11から立ち上げられ、カンヌキSPの一端を支持する、柱状の第1カンヌキ受け17aが設けられている。ケースの下壁15には段差18が形成されており、この段差18に、カンヌキSPの他端を支持する、円柱状の突起からなる、第2カンヌキ受け17bが設けられている(図2参照)。
表面プレート20は、ケース10と接続され、ケース10の開放部分、換言すると、ダイヤル錠Aの正面を覆う。表面プレート20は、ダイヤルの表示窓21、ツマミの開口部22、シリンダーの開口部23を有する。ダイヤルの表示窓21は、ダイヤル50を表示する。ダイヤルの表示窓21は、上下方向(縦方向)に長い長方形の開口で構成され、ダイヤル50の数に応じて4か所形成されている。ツマミの開口部22は、ツマミ60が挿通する。ツマミの開口部22は、円形の貫通孔で構成されている。シリンダーの開口部23は、シリンダー170の前面を覆うシリンダーキャップ171が挿通する。シリンダーの開口部23は、ツマミの開口部22に隣接し、円形の貫通孔で構成されている。なお、ツマミ60は、表面プレート20に組み付け、ツマミ60と表面プレート20とを一体的に構成してもよい。
ツマミ60は、本発明の操作部の一部を構成し、施錠位置(CLOSE)と解錠位置(OPEN)との間を回動し、センターカム100等を介して、受具(図示せず)と係合するカンヌキ70を操作する。ツマミ60は、円盤状の本体部と円盤状の本体部から正面側に突出した突状部で構成されている。
ダイヤル50(本発明のダイヤル部の一例)は、任意の解錠符号に設定自在である。第1実施形態では、ダイヤル50が4つ設けられているが、ダイヤルの数は、1又は複数とすることができる。ダイヤル50は、円盤状であり、外周面に0から9の解錠符号である数字が印刷された数字部51が形成されている(図4参照)。ダイヤル50は、中心に貫通孔52がありダイヤルシャフト30を挿通可能である。ダイヤル50の内周部には、メモリーローター40の外周部の歯車状の凹凸と係合するダイヤルの歯車部52aが形成されている。また、ダイヤル50の外周部には、解錠符号と解錠符号の間に、ダイヤルの谷部53が形成されている。ダイヤル50は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態において、メモリーローター40との係合が解除されてメモリーローター40から独立して回動し、それ以外の状態では、メモリーローター40と係合してメモリーローター40と共に回動する。
メモリーローター40(本発明のローター部の一例)は、ダイヤル50と係合した際、ダイヤル50と共に回動する。メモリーローター40とダイヤル50との係合は、後述するクランク110等により解除可能である。第1実施形態では、メモリーローター40が4つ設けられているが、メモリーローター40の数は、ダイヤル50と同じく、1又は複数とすることができる。メモリーローター40は、ダイヤル50を貫通するメモリーローターの小円柱部41と、メモリーローターの小円柱部41と連なりメモリーローターの小円柱部41よりも径が大きいメモリーローターの大円柱部42を有する。メモリーローターの小円柱部41の先端側の外周面には、番号検索の際、検索バネの先端部が嵌まり込む検索用の切欠き部41aが形成されている。また、メモリーローターの小円柱部41の基端側の外周面には、ダイヤルの歯車部52aと係合するメモリーローターの歯車部44(図5e参照)が形成されている。また、メモリーローターの大円柱部42の外周面には、フォークの歯の先端部82aが嵌まり込むメモリーローターの切欠き部42aが形成されている。メモリーローター40は、中心にメモリーローターの貫通孔43が形成され、ダイヤルシャフト30を挿通可能である。
ダイヤルシャフト30(本発明の軸部の一例)は、ケース10に支持され、軸方向(左右方向)へ往復動自在である。ダイヤルシャフト30は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態において往動位置となり(図5(a)参照)、それ以外の状態である、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態、施錠状態かつ固定ダイヤル状態、及び解錠状態かつ固定ダイヤル状態において復動位置となる(図5(b)参照)。また、ダイヤルシャフト30は、ダイヤル50、及びメモリーローター40を回動自在に支持する。ダイヤルシャフト30は、一端にクランク110と係合するダイヤルシャフトの受部31が設けられている。
プッシュナット39は、ダイヤルシャフト30からメモリーローター40、及びダイヤル50が外れないよう、ダイヤルシャフト30の他端(ダイヤルシャフトの受部31の反対側の端部)に固定される。
カンヌキ70は、収納庫や扉の受具と係合する。カンヌキ70(本発明の閂の一例)は、長方形のプレートからなり、ドライブシャフト90に接続され、ツマミ60の回動と連動して、左右方向にスライドする。カンヌキ70には、ドライブシャフトの大突起91(図6参照)と係合するカンヌキの大切欠き71(本発明の貫通溝の一例)、ドライブシャフトの小突起92と係合するカンヌキの第1小切欠き72(本発明の支持用切欠きの一例)、フォークのアーム先端部83aと係合するカンヌキの第2小切欠き73a,73bが形成されている。カンヌキの大切欠き71は、カンヌキ70の右側の一辺から左方向に向けて直線状に切り欠かれている。カンヌキの第1小切欠き72は、カンヌキの大切欠き71の近傍であって、カンヌキ70の上辺のうち、カンヌキの大切欠き71が形成されている側に設けられ、奥(下方)に向けて湾曲するように(J字形状)切り欠かれている。カンヌキの第2小切欠き73a,73bは、カンヌキ70の上辺のうち、中央付近に設けられ、凹状に切り欠かれている。カンヌキの第2小切欠き73aは、解錠状態において、フォークのアーム先端部83aに対応する位置に設けられている。カンヌキの第2小切欠き73bは、施錠状態において、フォークのアーム先端部83aに対応する位置に設けられている。なお、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、カンヌキ70に加えて、収納庫や扉の受具と係合する、バネで付勢されたラッチ75(図1A等参照)を有している。
フォーク80(本発明の規制部の一例)は、メモリーローター40、及びカンヌキ70と係合する。フォーク80は、フォークのシャフト81と、フォークのシャフト81に連なる櫛状のフォークの本体部82、フォークのシャフト81から伸びるフォークのアーム部83を有する。フォークのアーム部83は、クランク110との衝突を回避するため、曲げ部83bを有している。櫛状のフォークの本体部82は、4本の細い歯を有している。細い歯の先端部となるフォークの歯の先端部82aは、三角状の突起を有しており、メモリーローターの切欠き部42aと係合する。フォーク80は、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が解錠符号の場合、フォークの歯の先端部82aとメモリーローターの切欠き部42aとが係合する。ダイヤルの表示窓21に表示される番号が、解錠符号の場合には、フォークのアーム先端部83aは、カンヌキの第2小切欠き73a,73bの何れとも係合しない。一方、フォーク80は、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が解錠符号以外の番号の場合、フォークの歯の先端部82aとメモリーローターの切欠き部42aとの係合が解除され、フォークのシャフト81を回動軸として、メモリーローター40から離れる方向(下方向)に回動する。その結果、フォークのアーム先端部83aは、カンヌキの第2小切欠き73a,73bと係合し、カンヌキ70のスライドを規制する。ダイヤル錠Aでは、施錠状態、かつ、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が、解錠符号以外の番号の場合、フォークのアーム先端部83aが、カンヌキの第2小切欠き73bと係合し、カンヌキ70のスライドが規制される(図7(c)参照)。ここで、通常、解錠状態では、解錠符号がダイヤルの表示窓21に表示されるため、解錠状態では、解錠符号以外の番号がダイヤルの表示窓21に表示されない限り、フォークのアーム先端部83aは、カンヌキの第2小切欠き73aと係合しない。
ドライブシャフト90は、本発明の操作部の一部を構成し、センターカム100、及びカンヌキ70と係合し、ツマミ60と係合するセンターカム100と連動して、カンヌキ70をスライドさせる。ドライブシャフト90は、扇状のドライブシャフトの本体部93、センターカムの先端凸部101と係合するドライブシャフトの凹部94、カンヌキの大切欠き71と係合するドライブシャフトの大突起91、カンヌキの第1小切欠き72と係合するドライブシャフトの小突起92を有する。ドライブシャフトの凹部94は、ドライブシャフトの本体部93の表面に形成された細長状の凹部によって形成されている。ドライブシャフトの大突起91は、ドライブシャフトの本体部93の裏面から突出する突起によって形成されている。ドライブシャフトの小突起92は、ドライブシャフトの本体部93の裏面から突出する、ドライブシャフトの大突起91よりも小さい突起によって形成されている。
センターカム100は、本発明の操作部の一部を構成し、ドライブシャフト90、及びツマミ60と係合し、カンヌキ70をスライドさせる。また、センターカム100は、クランク110と接触して、クランク110を介してダイヤルシャフト30をスライドさせる。センターカム100は、クランク110と接するセンターカムの円盤部102、ツマミ60と係合するセンターカムのシャフト103、ドライブシャフト90と係合するセンターカムの先端凸部101を有する。センターカムの円盤部102は、中心(センタカムシャフトの軸)から円周までの距離が一定でなく、略楕円状であり、自由設定ダイヤル状態において、クランク110のクランク当接部111aと接する。センターカムのシャフト103は、センターカムの円盤部102の中心から表面側に立ち上がり、先端側が扁平形状の軸からなり、ツマミ60と係合する。センターカムの先端凸部101は、センターカムの円盤部102の中心から裏面側突出した、扁平形状の突起からなり、ドライブシャフトの凹部94と係合する。
クランク110(本発明の切替部の一例)は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態において、ダイヤルシャフト30を往動位置に移動させ、その他の状態では、ダイヤルシャフト30を復動位置に移動させる。クランク110は、棒状のクランク本体部111、クランク本体部111から分岐するクランク枝部112、クランク本体部111とクランク枝部112とが分岐する分岐部に設けられ、ケース10の奥行き方向に延びるクランクシャフト113を有する。クランク110は、クランク本体部111の先端部に設けられ、センターカムの円盤部102に当接するクランク当接部111aが、センターカムの円盤部102の円周に接するように、クランク110を付勢するクランクSPによって付勢されている(図7参照)。
切替シャフト120は、クランク110の位置を変化させて、固定ダイヤル状態と自由設定ダイヤル状態を切り替える。切替シャフト120は、ダイヤル錠Aの前後方向に延びる切替シャフトの本体部121、切替シャフトの本体部121の基端部に設けられた切替シャフトの操作部122、切替シャフトの本体部121の先端部に設けられた切替シャフトの係合部123を有する。切替シャフトの操作部122は、ケース10の背面から露出しており、切替シャフト120の回動操作を受け付ける。切替シャフトの係合部123は、自由設定ダイヤル状態において、クランク枝部112の先端部を収容する凹部を有している。切替シャフトの係合部123は、固定ダイヤル状態では、凹部がクランク枝部112に背を向けるようになり、クランク枝部112の先端部を収容しない(図10、図11参照)。
感触バネ140は、ダイヤルの谷部53と当接してダイヤル50を回動させた際の感触(クリック感)を発生させる(図12参照)。感触バネ140は、感触バネの本体部141、感触バネのアーム142、感触バネの爪部143を有する。感触バネの本体部141は、ケースの後壁11、ケースの左壁13、及びケースの右壁12に沿う、コ字状(U字状)であり、感触バネのアーム142を支持する。感触バネのアーム142は、ダイヤル50の数に合わせて4つ、感触バネの本体部141から立ち上げられている。感触バネの爪部143は、感触バネのアーム142の先端部に設けられた突起からなり、通常、ダイヤルの谷部53に嵌まっている。
検索バネ150は、番号検索の際、検索アーム160などの他の部品と協働して番号検索を行う(図12、図13参照)。検索バネ150は、検索バネの本体部151、検索バネの軸部152、検索バネのアーム153、検索バネの先端部154を有する。検索バネの本体部151は、左右方向に延び、両端部から立ち上げられた検索バネの軸部152、及び検索バネの軸部152の間に立ち上げられた検索バネのアーム153を支持する。検索バネの軸部152は、回動自在にケース10に軸支されている。検索バネのアーム153は、メモリーローター40の数に合わせて4つ、検索バネの本体部151から立ち上げられている。検索バネの先端部154は、検索バネのアーム153の先端部に設けられた突起からなり、番号検索の際、メモリーローター40の検索用の切欠き部41aに嵌まり込む。
検索アーム160は、番号検索の際、上下方向にスライドして、検索バネ150を回動させ、番号検索を行う(図12、図13参照)。検索アーム160は、検索アームの本体部161、検索アームの本体部161の基端側(上側)に設けられた検索アームの第1係合部162、検索アームの先端側(下側)に設けられた検索アームの第2係合部163を有する。検索アームの本体部161は、上下方向に延びる棒状部材からなり、中央部分において、フォーク80と接触しないよう湾曲している。検索アームの第1係合部162は、検索バネの本体部151を挟み込むように、検索バネの本体部151と係合し、番号検索の際、検索バネ150を回動させる。検索アームの第2係合部163は、シリンダー170の先端部に設けられたシリンダーの先端突起172と係合する。検索アームの第2係合部163は、シリンダーの先端突起172を受け入れる長方形の検索アームの受け孔163aを有している。検索キー200を右回りに90度回動すると、シリンダー170の回動に伴って、検索アームの受け孔163aに収容されたシリンダーの先端突起172が、検索アームの受け孔163aの壁を押し、検索アーム160が上方にスライドする。検索キー200を左回りに90度回動すると、シリンダー170の回動に伴って、検索アームの受け孔163aに収容されたシリンダーの先端突起172が、検索アームの受け孔163aの壁を押し、検索アーム160が下方にスライドする。検索アーム160は、検索アームSPによって、下方へ付勢されている。
シリンダー170(内筒)は、鍵穴を有し、番号検索の際、検索キー200が挿入され、回動する。シリンダー170の先端部には、検索アームの受け孔163aに収容される、シリンダーの先端突起172が設けられている。
フォーク押さえ板180は、ネジでケース10と固定され、フォーク80の浮き上がりを抑える。
プロテクター190は、ダイヤル50の周囲、特にダイヤル50とダイヤル50との間を覆い、埃などの浸入を抑制する。
<動作>
次に、ダイヤル錠Aの動作について、構成の補足をしながら説明する。動作説明では、固定ダイヤル状態における施錠・解錠、自由設定ダイヤル状態における施錠・解錠、番号検索、について説明する。
<固定ダイヤル状態における施錠>
図7は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態における、動作説明図(1)を示す。図7(a)は、固定ダイヤル状態、かつ解錠状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。図7(b)は、固定ダイヤル状態、かつ解錠状態と施錠状態の間の状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。図7(c)は、固定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。なお、図7(b)、図7(c)は、自由設定ダイヤル状態における動作説明図でもある。すなわち、図7(b)は、自由設定ダイヤル状態、かつ解錠状態と施錠状態の間の状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。また、図7(c)は、自由設定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。図7において、上側の図は、正面図、下側の図は、斜視図を示す。図8は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態における動作説明図(2)を示す。図8(a)は、固定ダイヤル状態、かつ解錠状態と施錠状態の間の状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。図8(b)は、固定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、カンヌキ、クランク、センターカム、フォーク等を示す。図8において、上側の図は、正面図、下側の図は、側面図を示す。図9は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態における動作説明図(3)を示す。図9(a)は、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態、かつ解錠状態における、カンヌキとドライブシャフトの関係を示す。図9(b)は、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態、かつ解錠状態と施錠状態の間の状態における、カンヌキとドライブシャフトの関係を示す。図9(c)は、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、カンヌキとドライブシャフトの関係を示す。図10は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、固定ダイヤル状態又は自由設定ダイヤル状態における動作説明図(4)を示す。図10(a)は、自由設定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、クランクとセンターカムの関係を示す。図10(b)は、固定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、クランクとセンターカムの関係を示す。図10において、上側の図は、正面図、下側の図は、背面図を示す。図11は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、自由設定ダイヤル状態における動作説明図を示す。図11(a)は、自由設定ダイヤル状態、かつ施錠状態における、クランクと切替シャフトの関係を示す。図11(b)は、自由設定ダイヤル状態、かつ解錠状態における、クランクと切替シャフトの関係を示す。図11において、上側の図は、正面図、下側の図は、斜視図を示す。なお、図11(b)の下側の図では、説明の便宜上、一部のフォークの歯の先端部82aを示す。
固定ダイヤル状態では、解錠状態とするダイヤル符号の組合せである解錠符号を固定して使用する。まず、固定ダイヤル状態で使用する解錠符号が設定される。例えば、解錠符号を「9876」に設定する場合、切替シャフト120が自由設定の位置にある状態(切替シャフトの操作部122を自由変換設定にした状態(図10(a)下側の図参照))で、ダイヤルの表示窓21に「9876」を表示させる。自由設定ダイヤル状態の解錠状態では、ダイヤル50とメモリーローター40が係合しておらず、両者は独立して回動する(図5(a)、図11(b)参照)。そのため、フォークの歯の先端部82aは、メモリーローターの切欠き部42aに係合しているが、ダイヤル50は自由に回動することができる(図11(b)下側の図参照)。
次に、ダイヤルの表示窓21に「9876」が表示された状態で、切替シャフト120が固定の位置(切替シャフトの操作部122を固定にした状態(図10(b)下側の図参照))に合わせられる。切替シャフトの操作部122が操作され、切替シャフト120が回動すると、クランク110の位置が変化する。切替シャフトの係合部123は、自由設定ダイヤル状態では、クランク枝部112の先端部を凹部に収容し、クランク枝部112の先端部と係合している(図11(b)参照)。切替シャフト120が回動し、固定ダイヤル状態となると、凹部がクランク枝部112に背を向けるようになり、クランク枝部112の先端部は、切替シャフトの係合部123の凹部に収容された状態から解放され、切替シャフトの係合部123によってクランク枝部112が左方向へ押される(図11(a)参照)。クランク枝部112が押されると、クランク110は、クランクシャフト113を中心に右回りに回動する。クランク110の回動に伴い、ダイヤルシャフト30が右方向にスライドする。すなわち、ダイヤルシャフト30が、往動位置から復動位置へ移動する。固定ダイヤル状態では、自由設定ダイヤル状態と異なり、クランク枝部112の先端部が切替シャフトの係合部123の凹部に収容された状態から解放され、切替シャフトの係合部123によってクランク枝部112が左方向へ押されることで、ダイヤルシャフト30が復動位置で固定される(図5(b)、図11(a)参照)。復動位置では、ダイヤルシャフト30が右方向へ移動し(図5(b)、図11(a)参照)、ダイヤル50とメモリーローター40とが一緒に回動するため、解錠符号が固定されることになる。往動位置は、ダイヤルシャフト30が左方向へ移動した位置であり、ダイヤル50とメモリーローター40とが独立して回動可能な位置でもある。復動位置は、ダイヤルシャフト30が右方向へ移動した位置であり、ダイヤル50とメモリーローター40とが一緒に回動する位置でもある。
ツマミ60が「OPEN」から「CLOSE」へと、左回りに回動すると、ツマミ60と係合するセンターカム100が回動し、更に、センターカム100に係合するドライブシャフト90が回動する。ドライブシャフトの大突起91は、カンヌキの大切欠き71にスライド自在に収容され、ドライブシャフトの小突起92は、カンヌキの第1小切欠き72に移動自在に収容されている(図7、図9参照)。また、カンヌキ70は、スライド方向が左右方向のみ許容されている。このような状態で、ドライブシャフト90が回動すると、ドライブシャフト90は、ドライブシャフトの大突起91を回動軸として回動する。ドライブシャフトの小突起92は、奥に向けて湾曲するカンヌキの第1小切欠き72内を、奥側、入口側、奥側の順に移動する。一方、ドライブシャフトの大突起91は、直線状のカンヌキの大切欠き71内を、奥側、中央、入口側の順に移動する。換言すると、ドライブシャフト90が回動することで、カンヌキ70が左右方向にスライドすることになる。
施錠を完了する場合、ツマミ60が「CLOSE」位置まで回動し、かつ、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が、解錠符号の「9876」以外の番号である必要がある。例えば、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が「1234」の場合、ダイヤル50とメモリーローター40が回動し、フォークの歯の先端部82aとメモリーローターの切欠き部42aとの係合が解除される(図8(b)参照)。フォーク80は、フォークのシャフト81を回動軸として、メモリーローター40から離れる方向(下方向)に回動する。その結果、フォークの歯の先端部82aが、メモリーローターの大円柱部42の外周面に乗り上げる。また、フォークのアーム先端部83aは、カンヌキの第2小切欠き73bと係合し、カンヌキ70のスライドが規制される(図7(c)参照)。カンヌキ70のスライドが規制されることで、カンヌキ70と係合するドライブシャフト90、センターカム100、及びツマミ60の回動も規制される。以上により、固定ダイヤル状態における施錠が完了する。
<固定ダイヤル状態における解錠>
施錠状態では、ダイヤルの表示窓21に解錠符号の「9876」以外の番号(例えば、「1234」)が表示されている。そのため、まず、ダイヤル50が操作され、ダイヤルの表示窓21に解錠符号である「9876」が表示される。ダイヤル50を操作すると、ダイヤル50とメモリーローター40が一緒に回動する。ダイヤルの表示窓21に解錠符号である「9876」が表示されると、フォークの歯の先端部82aがメモリーローターの切欠き部42aと係合する。その結果、フォークのアーム先端部83aとカンヌキの第2小切欠き73bとの係合が解除され、カンヌキ70のスライドが可能となる。カンヌキ70のスライドが可能となることで、カンヌキ70と係合するドライブシャフト90、センターカム100、及びツマミ60の回動も可能となる。以上により、固定ダイヤル状態における解錠が完了する。
<自由設定ダイヤル状態における施錠>
自由設定ダイヤル状態では、解錠状態とするダイヤル符号の組合せである解錠符号を自由に設定可能である。使用者は、解錠符号としたい任意の番号を使用ごとに設定できる。例えば、解錠符号を「0000」とする場合、ダイヤルの表示窓21に「0000」を表示させ、ツマミ60を「CLOSE」へと、左回りに回動させる。ツマミ60が回動すると、ツマミ60と係合するセンターカム100が回動し、センターカムの円盤部102の外周面によって、クランク当接部111aが左方向へ押される。クランク当接部111aが押されると、クランク110は、クランクシャフト113を中心に右回りに回動する。クランク本体部111の基端部(クランク当接部111aの反対側の端部)がダイヤルシャフトの受部31と係合しており、クランク110の回動に伴い、ダイヤルシャフト30が右方向にスライドする。すなわち、ダイヤルシャフト30が、往動位置から復動位置へ移動する。
ダイヤルシャフト30が右方向へスライドすると、メモリーローター40も右方向へスライドする。メモリーローター40が右方向へスライドすると、メモリーローターの歯車部44(図5参照)が、ダイヤルの歯車部52aと係合する。また、メモリーローターの切欠き部42aには、フォークの歯の先端部82aが係合しており、この状態で、メモリーローター40とダイヤル50とは係合している。すなわち、メモリーローター40とダイヤル50は、一体となって回動する(図5(b)参照)。また、メモリーローターの切欠き部42aにフォークの歯の先端部82aが係合している状態では、フォークのアーム部83が上方に浮き上がっており、フォークのアーム先端部83aが、カンヌキの第2小切欠き73a,73bに係合していない。そのため、ツマミ60を回動することで、カンヌキ70はスライド自在である(図7(b)参照)。
施錠を完了する場合、ツマミ60が「CLOSE」位置まで回動し、かつ、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が、解錠符号の「0000」以外の番号である必要がある。例えば、ダイヤルの表示窓21に表示される番号が「1234」の場合、ダイヤル50とメモリーローター40が回動し、フォークの歯の先端部82aとメモリーローターの切欠き部42aとの係合が解除される。フォーク80は、フォークのシャフト81を回動軸として、メモリーローター40から離れる方向(下方向)に回動する。その結果、フォークの歯の先端部82aが、メモリーローターの大円柱部42の外周面に乗り上げる。また、フォークのアーム先端部83aは、カンヌキの第2小切欠き73bと係合し、カンヌキ70のスライドが規制される(図7(c)参照)。カンヌキ70のスライドが規制されることで、カンヌキ70と係合するドライブシャフト90、センターカム100、及びツマミ60の回動も規制される。以上により、自由設定ダイヤル状態における施錠が完了する。
<自由設定ダイヤル状態における解錠>
施錠状態では、ダイヤルの表示窓21に解錠符号の「0000」以外の番号(例えば、「1234」)が表示されている。そのため、まず、ダイヤル50が操作され、ダイヤルの表示窓21に解錠符号である「0000」が表示される。ダイヤル50を操作すると、ダイヤル50とメモリーローター40が一緒に回動する。ダイヤルの表示窓21に解錠符号である「0000」が表示されると、フォークの歯の先端部82aがメモリーローターの切欠き部42aと係合する。その結果、フォークのアーム部83の先端とカンヌキの第2小切欠き73bとの係合が解除され、カンヌキ70のスライドが可能となる。カンヌキ70のスライドが可能となることで、カンヌキ70と係合するドライブシャフト90、センターカム100、及びツマミ60の回動も可能となる。以上により、自由設定ダイヤル状態における解錠が完了する。
<番号検索>
図12は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、番号検索を行う場合の説明図(1)を示す。図12は、シリンダーに検索キーが挿入された状態の正面図を示す。図13は、第1実施形態に係るダイヤル錠について、番号検索を行う場合の説明図(2)を示す。図13は、シリンダーに検索キーが挿入された状態の背面側斜視図を示す。
ダイヤル錠Aは、使用者が解錠番号を失念してしまった場合でも、検索キー200を用いて、解錠番号を検索することができる。シリンダー170の鍵穴に検索キー200を挿入し、右回りに約90度回動させると、シリンダーの先端突起172が回動する。シリンダーの先端突起172は、検索アームの受け孔163aに収容されている。シリンダーの先端突起172が回動すると、検索アームの第2係合部163の検索アームの受け孔163aに収容されたシリンダーの先端突起172が、検索アームの受け孔163aの壁を押し、検索アーム160が上方にスライドする。また、検索アームの第1係合部162は、検索バネの本体部151を挟み込むように、検索バネの本体部151と係合している。検索アーム160が上方にスライドすると、検索バネ150が回動する。検索バネ150が回動すると、検索バネの先端部154が、メモリーローターの小円柱部41の外周面に当接する。以上により、番号検索の準備が整う。
ダイヤル50を回動させるとメモリーローター40も一緒に回動する。検索バネの先端部154は、メモリーローターの小円柱部41の外周面をなぞる。検索バネの先端部154は、メモリーローターの小円柱部41に設けられた検索用の切欠き部41aの位置に達すると、検索用の切欠き部41aに収容され、メモリーローター40、及びダイヤル50の回動が規制される。メモリーローター40、及びダイヤル50の回動が規制された際にダイヤルの表示窓21に表示された番号が解錠符号になる。
<効果>
第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、切替シャフト120などの切替部を備えることで、用途や目的に応じて、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替えて使用することができる。また、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、切替シャフト120が、ダイヤル50と、ツマミ60、ドライブシャフト90、及びセンターカム100などの操作部との間に配置され、クランク110がクランク本体部111とクランク枝部112で構成され、クランク110がダイヤルシャフト30と切替シャフト120とドライブシャフト90などの操作部と連動して回動できるよう構成されている。クランク110は、従来技術(例えば、例えば特許文献1に記載の「切替部材(9)」)のように他の部品を介さずに、直接切替シャフト120やドライブシャフト90などの操作部と連動して回動できる。すなわち、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段が従来よりも簡易な構成となっている。
また、第1実施形態に係るダイヤル錠Aでは、カンヌキ70がスライドする。カンヌキ70は、回動運動するものでもよいが、スライドすることで、回動運動するカンヌキでは取り付けが難しい収納庫や扉にもダイヤル錠Aを用いることができる。
また、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、解錠符号を検索することが可能である。また、第1実施形態に係るダイヤル錠Aでは、切替シャフト120がダイヤル50とドライブシャフト90などの操作部との間に配置されたことで、ドライブシャフト90などの操作部の隣に新たな空間が形成され、この空間にシリンダー170が配置されている。すなわち、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、切替シャフト120を簡易な構成としたことで生まれた空間をシリンダー170の設置場所とすることで、切替シャフト120とシリンダー170とを並んで配置することができる。その結果、例えば、特許文献1に記載の錠前では、「ノブ」と「検索カム」が「ダイヤルリング」の両側に分散して配置されているが、このような従来技術と比較して、全体の小型化が実現されている。
また、第1実施形態に係るダイヤル錠Aは、プロテクター190を備える。プロテクター190を備えることで、埃などがダイヤル50とダイヤル50との間に侵入することを抑制できる。その結果、ダイヤル50やメモリーローター40の回動の不具合の発生を抑制できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るダイヤル錠Aは、第1実施形態と異なり、回動自在なカンヌキ700を備える。図14は、第2実施形態に係るダイヤル錠の分解斜視図を示す。第2実施形態に係るダイヤル錠Aでは、センターカム1000のセンターカムの先端凸部1001が第1実施形態よりも長く形成され、かつ、カンヌキの係合孔701に係合されている。換言すると、第2実施形態に係るダイヤル錠Aは、ドライブシャフト90が用いられず、センターカム1000とカンヌキ700が直接係合している。また、カンヌキ700が回動できるよう、ケース10の角部(左下)に切欠き15aが形成されている。
第2実施形態に係るダイヤル錠Aも、上述した第1実施形態に係るダイヤル錠Aと同様の効果を奏し、用途や目的に応じて、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替えて使用することができる。また、第2実施形態に係るダイヤル錠Aは、切替シャフト120が、ダイヤル50と、ツマミ60、及びセンターカム1000などの操作部との間に配置され、クランク110がクランク本体部111とクランク枝部112で構成され、クランク110がダイヤルシャフト30と切替シャフト120などの操作部と連動して回動できるよう構成されている。クランク110は、従来技術(例えば、例えば特許文献1に記載の「切替部材(9)」)のように他の部品を介さずに、直接切替シャフト120などの操作部と連動して回動できる。すなわち、第2実施形態に係るダイヤル錠Aは、自由設定ダイヤル機能と固定ダイヤル機能とを切り替える切替手段が従来よりも簡易な構成となっている。
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態に係るダイヤル錠に用いられる検索アーム、及び検索アームアシストの組み立て完成斜視図を示す。図16は、第3実施形態に係るダイヤル錠に用いられる検索アーム、及び検索アームアシストの分解斜視図を示す。
全体図は省略するが、第3実施形態に係るダイヤル錠Aは、第1実施形態と異なり、シリンダー170が内筒交換可能に構成されている。また、これにともない、第3実施形態に係るダイヤル錠Aは、脱着キー、及び検索アームアシスト210を更に備える。また、第3実施形態に係るダイヤル錠Aは、第1実施形態におけるシリンダー170の前面を覆うシリンダーキャップ171が省略されており、より簡易な構成である。
脱着キー(内筒交換キーともいう)は、内筒(ロックともいう)を交換する際に用いる。施錠状態において、脱着キーをシリンダー170に挿入し、右回りに約90度回動することで、内筒を引き抜くことができる。
検索アームアシスト210は、検索アーム160に接続され、番号検索の際、検索アーム160と共にスライドして、検索バネ150を回動させ、番号検索を行う。内筒交換可能なシリンダー170は、第1実施形態に係るシリンダー170(非内筒交換タイプ)と比較して、短く設計されている。第1実施形態に係るダイヤル錠Aでは、シリンダー170(非内筒交換タイプ)の先端部のシリンダーの先端突起172が検索アームの受け孔163aと係合したが、第3実施形態に係るダイヤル錠Aでは、シリンダー170(内筒交換タイプ)が短く、シリンダーの先端突起172が、直接、検索アームの受け孔163aと係合できない(図13参照)。第3実施形態に係るダイヤル錠Aでは、シリンダーの先端突起172が検索アームアシスト210と係合することで、シリンダー170(内筒交換タイプ)の回動に伴って、検索アーム160のスライドが実現される。
検索アームアシスト210は、検索アームの本体部161の中央付近に設けられた検索アームの円柱突起164と係合する検索アームアシストの係合孔211、検索アームの受け孔163aの上方に位置し、シリンダーの先端突起172を収容するU字状の検索アームアシストの切欠き部212、検索アームアシストの係合孔211と検索アームアシストの切欠き部212との間に連なり、柔軟性を有する検索アームアシストのバネ部213を有する。
検索アームアシストの係合孔211に検索アームの円柱突起164が挿入され、検索アームの円柱突起164の先端部に、抜けを抑制するCA止め輪が固定されることで、検索アームアシスト210が、検索アーム160に固定されている。
検索アーム160は、検索アームSP(図示せず)の付勢によって、下方へ押し下げられている(図12、図13参照)。脱着キーをシリンダー170の鍵穴に挿入し、右回りに約90度回動させると、シリンダーの先端突起172が検索アームアシストの切欠き部212と係合して、検索アームアシストの切欠き部212を上方へ押し上げる。この状態で、シリンダー170(内筒交換タイプ)は、引き抜くことができる。シリンダー170(内筒交換タイプ)が引き抜かれると、シリンダーの先端突起172と検索アームアシストの切欠き部212との係合が解除され、検索アーム160は、検索アームSPの付勢により、下方へ押し下げられる。例えば、新しいシリンダー170(内筒交換タイプ)を挿入する場合、シリンダーの先端突起172の位置が検索アームアシストの切欠き部212の位置とずれている。ここで、検索アームアシストのバネ部213が柔軟性を有していることから、新しいシリンダー170(内筒交換タイプ)を挿入すると、検索アームアシストの切欠き部212が背面側に撓み、新しいシリンダー170(内筒交換タイプ)を左回りに約90度回動させると、シリンダーの先端突起172が検索アームアシストの切欠き部212と係合する。
第3実施形態に係るダイヤル錠Aも、上述した第1実施形態に係るダイヤル錠Aと同様の効果を奏する。また、第3実施形態に係るダイヤル錠Aは、脱着キーにより、シリンダー170の交換が可能となる。また、検索アーム160は、第1実施形態や第2実施形態に係るダイヤル錠Aと共通の部材を用いることができる。すなわち、検索アームアシスト210を用いることで、例えば、第1実施形態や第2実施形態に係るダイヤル錠Aを内筒交換可能なシリンダー170を用いたダイヤル錠として使用することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明に係るダイヤル錠は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更を加えることができる。また、実施形態に係るダイヤル錠Aは、可能な限りこれらを組み合わせることができる。
A・・・ダイヤル錠
10・・・ケース
20・・・表面プレート
30・・・ダイヤルシャフト
40・・・メモリーローター
50・・・ダイヤル
60・・・ツマミ
70・・・カンヌキ
80・・・フォーク
90・・・ドライブシャフト
100・・・センターカム
110・・・クランク
120・・・切替シャフト
140・・・感触バネ
150・・・検索バネ
160・・・検索アーム
170・・・シリンダー
180・・・フォーク押さえ板
190・・・プロテクター
200・・・検索キー
210・・・検索アームアシスト

Claims (6)

  1. 施錠状態と、解錠状態と、解錠状態とするダイヤル符号の組合せである解錠符号を自由に設定可能な自由設定ダイヤル状態と、解錠符号の組合せが固定された固定ダイヤル状態とを有するダイヤル錠であって、
    筐体に支持され、軸方向へ往復動自在な軸部であって、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態において往動位置となり、それ以外の状態である、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態、施錠状態かつ固定ダイヤル状態、及び解錠状態かつ固定ダイヤル状態において復動位置となる軸部と、
    軸部に回動自在に支持された複数のローター部と、
    軸部に回動自在に支持され、ローター部と係合自在であり、周面にダイヤル符号を有する円盤状の複数のダイヤル部であって、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、ローター部との係合が解除されてローター部から独立して回動し、それ以外の状態では、ローター部と係合してローター部と共に回動するダイヤル部と、
    施錠状態とする施錠操作と、解錠状態とする解錠操作を受け付け、閂を動かす操作部と、
    ローター部と操作部と連動し、施錠状態においてダイヤル部が解錠符号でない場合、操作部の解錠操作を規制する規制部と、
    軸部と操作部と連動し、自由設定ダイヤル状態と固定ダイヤル状態とを切り替える切替部と、を備え、
    切替部は、ダイヤル部と操作部との間に位置し筐体に支持される切替シャフト部と、筐体に支持され、切替シャフト部又は操作部と連動して回動するクランク部であって、軸部から操作部に向けて伸びるクランク本体部と、クランク本体部の途中から切替シャフト部に向けて伸びるクランク枝部とを有するクランク部と、を含み、
    クランク部は、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、軸部を往動位置に移動させ、その他の状態では、軸部を復動位置に移動させる、ダイヤル錠。
  2. 切替部は、解錠状態及び施錠状態、かつ固定ダイヤル状態では、クランク枝部の先端が切替シャフト部で押されることでクランク部が回動し、本体部の基端で軸部を押して軸部を復動位置に移動させ、解錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、クランク枝部の先端が切替シャフト部で押されず、軸部の付勢力により軸部を往動位置に移動させ、施錠状態かつ自由設定ダイヤル状態では、クランク本体部の先端が操作部で押されることでクランク部が回動し、クランク本体部の基端で軸部を押して軸部を復動位置に移動させる、請求項1に記載のダイヤル錠。
  3. 操作部は、施錠操作と解錠操作に応じて、閂を直線運動させる、請求項1又は2に記載のダイヤル錠。
  4. 操作部は、閂に係合する係合突起を有し、筐体に支持されるドライブシャフト部と、ドライブシャフト部と接続され、クランク本体部の先端を押すセンターカム部と、センターカム部と接続されるツマミ部と、を含み、
    閂は、直線状のプレート部材からなり、一方の短辺から長手方向に切り欠かれ、ドライブシャフト部がスライドする閂の貫通溝と、貫通溝の近傍、かつ一方の長辺に切り欠かれ、ドライブシャフト部の係合突起を支持する閂の支持用切欠きと、を含む、請求項3に記載のダイヤル錠。
  5. 解錠符号を検索する検索鍵が挿入される検索用シリンダー部と、
    検索用シリンダー部に検索鍵が挿入され検索状態となるとローター部の回動を制御して解錠符号を検索する検索部と、を更に備え、
    検索用シリンダー部は、操作部と並んで配置されている、請求項1から4の何れか1項に記載のダイヤル錠。
  6. ダイヤル部とダイヤル部との間を覆うカバー部を更に備える、請求項1から5の何れか1項に記載のダイヤル錠。
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