JP6055209B2 - 施錠システム、および、キャビネット - Google Patents

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Description

この発明は、施錠システム、および、該施錠システムを有するキャビネットに関するものである。
従来、オフィスなどに設置され、様々な物品を収納するキャビネットにあっては、収納した物品を安全に保管するために扉の開放を規制する施錠装置を設けたものが知られている。施錠装置としては、ダイヤルやテンキーなどを介して符号を操作入力するいわゆる符号錠を備えたものがあり、このような符号錠を備えた施錠装置を用いることで、鍵を用いずに開錠可能であることから、鍵管理が不要となり、利用者が多数存在する場合の利便性を向上できる点で好評を得ている。
しかし、ダイヤル式の符号錠の場合、扉の開放後も符号を並べた状態が維持されてしまう場合があり、また、テンキー式の符号錠の場合、扉の開放後も押しボタンが没入されている状態が維持されてしまう場合があるため、開錠可能な符号の組み合わせを他人に盗み見られてしまう虞があった。
この開錠するための符号を盗み見されないようにするには、扉を解放後に速やかに閉塞操作を行い入力された符号をリセットすることが考えられるが、この場合、扉を閉塞する際に再度開錠符号を入力する必要があり、扉の閉塞作業が煩雑になってしまう。
そこで近年、他人への符号情報の漏洩を防止するために、開錠動作後の扉の開放操作や、操作ノブ等の回動操作に連動して、ダイヤルやテンキーをリセットして未入力状態に戻す機構が組み込まれた施錠装置が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特開2011−106212号公報 特開2010−281156号公報 特開2010−248840号公報 特開2010−248839号公報 特公平06−060544号公報
しかしながら、上述した施錠装置の場合、施錠装置自体に符号の盗み見を防止する機構を追加しているため、施錠装置の装置構成が複雑化して、加工工数や組立工数などが増加し、コストが上昇してしまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、施錠装置の構成が複雑化することによるコスト上昇を防止することができるとともに開錠符号が盗み見されるのを防止することが可能であり、さらに施錠操作を容易に行うことが可能な施錠システムおよびキャビネットを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用する。
本発明に係る施錠システムは、施錠操作位置と開錠操作位置との間で変位可能な施錠操作部と、該施錠操作部に連動して施錠位置と開錠位置との間で変位可能な作動片部とを備え、所定の開錠操作が行われていない場合には、前記施錠操作部が施錠操作位置から開錠操作位置へ変位するのを規制する一方で、所定の開錠操作が行われた場合には、前記施錠操作部が施錠操作位置と開錠操作位置との間で変位するのを許容する施錠装置と、扉と当該扉が開閉可能に設けられる開口周縁との間に亘って配置されて前記扉の開放方向への変位を規制する係止位置と、前記扉と前記開口周縁との間に配置されず前記扉の開放方向への規制を解除する係止解除位置との間で変位可能とされ、前記作動片部が施錠位置から開錠位置に変位する際に、該作動片部に連動して係止位置から係止解除位置に変位する施錠部材を有するロック機構部と、を備え、前記ロック機構部は、係止解除位置にある前記施錠部材を、前記扉が開放された状態から閉塞されたときに、係止解除位置から係止位置に復帰させる復帰手段を備え、前記復帰手段は、前記施錠部材を施錠位置側に付勢する施錠部材付勢手段と、前記扉が開放されているときに、前記施錠部材が開錠位置から施錠位置側に揺動するのを規制する揺動規制手段と、を備え、前記施錠部材付勢手段は、前記施錠部材と連係されて、前記施錠部材が施錠位置となる施錠スライド位置と、前記施錠部材が開錠位置となる開錠スライド位置との間でスライド可能なスライド部材と、当該スライド部材を、施錠スライド位置に向かって付勢するスライド付勢部材と、を備え、前記揺動規制手段は、前記スライド部材のスライドを規制する規制位置と、前記スライド部材のスライドを許容する許容位置との間で変位可能なトリガー部材と、前記トリガー部材を、規制位置側に付勢するトリガー付勢部材と、前記開口周縁に設けられて、前記扉の閉塞時に前記トリガー付勢部材の付勢力に抗して前記トリガー部材を許容位置まで変位させる押圧部材と、を備える
このように構成することで、例えば、施錠されている扉を開錠して開放する際に、施錠部に開錠符号を入力して施錠操作部を施錠操作位置から開錠操作位置に変位させると、作動片部が施錠位置から開錠位置へと変位し、この変位に伴い、施錠部材による係止状態が解除され、扉が開放可能となる。そして、利用者が扉を開放して、例えば、利用者の操作等により、施錠操作部が開錠操作位置から施錠操作位置へと変位されると、作動片部が施錠位置まで戻されて、押しボタンやダイヤルなどがリセットされる。このとき、扉が開放されているため、施錠部材は、ロック機構部によって係止解除位置に保持され、その後、扉が閉塞されたタイミングで係止解除位置から係止位置に復帰されることとなる。
さらに、扉が開放されているときには、施錠部材付勢手段により付勢された施錠部材が揺動されない揺動規制状態になり、この揺動規制状態を、扉が閉塞されたときに解除できる。そのため、符号が未入力状態にリセットされた後も、施錠部材を係止解除位置に保持して、扉が閉塞されたタイミングで施錠部材を係止位置に変位させることができる。
さらに、開錠操作されて扉が開放されるときには、トリガー部材が規制位置に配置されて、スライド部材が開錠スライド位置から施錠スライド位置に変位できなくなり、施錠部材が開錠位置に保持される。その後、扉が閉塞されると、トリガー部材が押圧部材により押圧されて許容位置に変位し、スライド部材のスライドが許容される。そして、スライド付勢部材によってスライド部材が施錠スライド位置に変位され、スライド部材に連係された施錠部材が開錠位置から施錠位置へと揺動する。
さらに、本発明に係る施錠システムは、上記施錠システムにおいて、前記トリガー部材と前記スライド部材との何れか一方に、係合凸部が設けられ、前記トリガー部材と前記スライド部材との何れか他方には、前記スライド部材が開錠スライド位置にある場合に、前記係合凸部が没入して係合される係合凹部が設けられていてもよい。
このように構成することで、スライド部材が開錠スライド位置にある場合に、係合凸部を係合凹部に没入させて係合凸部と係合凹部とを係合させることができるため、スライド部材が開錠スライド位置からスライドするのを規制することができる。
さらに、本発明に係る施錠システムは、上記施錠システムにおいて、前記スライド部材と前記トリガー部材との少なくとも一方には、前記スライド部材の施錠スライド位置から開錠スライド位置側へのスライドに伴い、前記トリガー部材を漸次許容位置側に変位させる第一傾斜面が設けられ、前記係合凸部には、前記スライド部材が所定のスライド位置よりも開錠スライド位置側に変位された場合に、前記トリガー部材を漸次規制位置側に変位させる第二傾斜面が設けられていてもよい。
このように構成することで、スライド部材が施錠スライド位置から開錠スライド位置側へスライドする場合に、規制位置側に付勢されたトリガー部材を第一傾斜面によって漸次許容位置側に変位させることができる。また、所定のスライド位置よりも開錠スライド位置側に変位された場合に、規制位置側に付勢されたトリガー部材が、その付勢力によって係合凸部の第二傾斜面に沿って漸次規制位置側に変位されるとともにスライド部材が開錠スライド位置側に変位されて、係合凸部を係合凹部の内部に導くことができる。
本発明に係るキャビネットは、上記施錠システムを具備することを特徴としている。
このように構成することで、オフィス等において利用者が多数存在するキャビネットの利便性を向上することができる。
本発明に係る施錠システムによれば、施錠装置の構成が複雑化することによるコスト上昇を防止することができるとともに開錠符号が盗み見されるのを防止でき、さらに施錠操作を容易に行うことができる。
また、本発明に係るキャビネットによれば、オフィス等において利用者が多数存在する場合の利便性を向上することができる。
本発明の第一実施形態におけるキャビネットの斜視図である。 本発明の第一実施形態における施錠装置の操作面の拡大斜視図である。 本発明の第一実施形態における施錠システムの斜視図である。 作動片部が施錠位置にある場合における上記施錠システムのロック機構部の内部構造を示す図である。 作動片部が施錠位置と開錠位置との間にある状態を示す図4に相当する図である。 作動片部が施錠位置と開錠位置との間にある状態を示す図4に相当する図である。 作動片部が開錠位置にある状態を示す図4に相当する図である。 係合凸部が係合凹部の外側に近接配置された状態におけるロック機構部を下方から見た部分断面図である。 係合凸部が係合凹部の内側に移動した直後の状態を示す図8に相当する部分断面図である。 係合凸部が係合凹部に完全に係合される直前の状態を示す図8に相当する部分断面図である。 係合凸部が係合凹部に完全に係合された状態を示す図8に相当する部分断面図である。 施錠部材が係止位置にある場合のスライド部材と施錠部材との連係構造を示す図である。 施錠部材が係止位置と係止解除位置との間にある状態を示す図12に相当する図である。 施錠部材が係止位置と係止解除位置との間にある状態を示す図12に相当する図である。 施錠部材が係止解除位置にある状態を示す図12に相当する図である。 本発明の第二実施形態における図12に相当する図である。 本発明の第二実施形態における図14に相当する図である。 本発明の第二実施形態における図15に相当する図である。
次に、この発明の実施形態における施錠システムについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る施錠システム1は、キャビネット2に取り付けられている。このキャビネット2は、4つの収納庫3を備えて構成されており、これら収納庫3には、ヒンジhを介して扉4が揺動可能に取り付けられている。これら扉4には、それぞれ扉4の端縁4a側の上下方向略中央に、上記施錠システム1を構成する施錠装置5が取り付けられており、この施錠装置5の操作面6が、扉4の外面側に露出している。
図2に示すように、操作面6には、それぞれ「0」〜「9」までの数字と「#」とからなる符号、ならびに「C」(クリア)がそれぞれ割り振られた複数の押しボタン10が設けられており、押しボタン10の下側には、開錠(OPEN)位置と施錠(LOCK)位置との間を回動可能な施錠操作ノブ11が配置されている。
図3に示すように、施錠装置5は、その主要部の殆どが扉4の内面側に配置されたケーシング5a内に収容され、上述した施錠操作ノブ11の回動軸12には、施錠操作ノブ11と連動して施錠位置(図4参照)から開錠位置(図7参照)まで揺動する鎌型の作動片部13が固定されている。そして、上記施錠装置5のケーシング5aは、ロック機構部20のケーシング21内に収容されている。
上記ケーシング5aの上記操作面6とは反対側の面には、開錠符号を確認するための開錠符号確認部7が設けられている。この開錠符号確認部7には、上述した「0」〜「9」および「#」の押しボタン10にそれぞれ対応した複数のスリット8が形成されている。これらスリット8の内部には、図示しないスイッチ片が配置され、これらスイッチ片の位置に応じて、「0」〜「9」および「#」の組み合わせによる任意の開錠符号が確認できるようになっている。
ここで、図示しない開錠符号設定手段により設定された開錠符号と同じ組み合わせの押しボタン10が押し込まれて没入状態となった場合、この押しボタン10が没入されている間だけ、施錠操作ノブ11を施錠位置から開錠位置へと回動させることが可能となる。それ以外の場合、例えば、間違った組み合わせの押しボタン10が押し込まれた場合には、施錠操作ノブ11の施錠位置から開錠位置方向への回動が規制されて、作動片部13が揺動しないようになっている。
施錠装置5は、押しボタン10の押し込み操作が行われると、押しボタン10が没入された没入状態を保持するようになっている。つまり、施錠操作ノブ11が開錠位置にある場合には、開錠符号の組み合わせに対応する押しボタン10が没入状態になる。施錠装置5は、施錠操作ノブ11が開錠位置から施錠位置へと戻されると、全ての押しボタン10を、没入されていない初期状態(以下、単に未入力状態と称す)へ復帰させるようになっている。また、施錠装置5は、押し間違えによる操作をキャンセルするためのクリア「C」ボタンが操作されたときにも、押しボタン10を未入力状態に復帰させるようになっている。そして、上述したように施錠操作ノブ11が作動片部13と連動するため、施錠装置5は、作動片部13が開錠位置から施錠位置まで揺動されたときにも押しボタン10を未入力状態に復帰させる。
作動片部13は、主に、先細り形状の平板部15と、この平板部15の先端から、回動軸12に沿って、操作面6とは反対側に向かって突出する略円柱状の突部16とを備えて構成される。平板部15は、その表裏面が操作面6と略平行になるように延在され、その先端に向かうほど閉塞位置側に湾曲して形成されている。
施錠装置5のケーシング5aは、ロック機構部20の箱状のケーシング21の内部に収容され、扉4の内面側に対して固定的に取り付けられている。ケーシング21には、上記開錠符号確認部7を扉4の内側に露出させるための開口部Kが形成されており、この開口部Kを介して開錠符号確認部7を目視可能になっている。
ロック機構部20のケーシング21は、ケーシング5aと同様に、扉4に固定されている。このケーシング21内部には、扉4の端縁4a側に、施錠部材22が設けられている。施錠部材22は、扉4の内外方向に延びる回動軸23回りに揺動可能に取り付けられている。施錠部材22は、回動軸23から略径方向外側に延出するアーム部24と、このアーム部24の先端に形成された鉤状部25とを備えている。
施錠部材22は、各収納庫3の開口縁に形成されたスリット状の孔(図示せず)に係止されて扉4の開閉方向への変位を規制する係止位置(図4参照)と、当該係止を解除する係止解除位置(図7参照)との間で変位可能とされる。施錠部材22が係止解除位置に配置される場合には、アーム部24が略鉛直上方に延びるとともに鉤状部25が水平方向に延びる一方で、施錠部材22が係止位置に配置される場合には、アーム部24が略水平方向に延びるとともに鉤状部25が下方に向かって延びる。
図4に示すように、ロック機構部20は、上記施錠装置5の作動片部13を常時開錠位置側に押圧する作動片付勢部31を備えている。
作動片付勢部31は、上記回動軸12とは垂直な水平方向に延びる一対の壁部32からなるガイド部33と、このガイド部33の一対の壁部32に案内されてスライド可能なスライド部34と、このスライド部34を上記スライド方向の一側に付勢する弾性部材35とを備えている。なお、この実施形態における弾性部材35は、引張コイルばねを用いており、この引張コイルばねの一端がケーシング21に係止され、他端がスライド部34に係止されている。
スライド部34は、ガイド部33に案内されるスライド本体部36と、このスライド本体部36から上記回動軸12と平行に且つ扉4の内側(紙面手前側)に向かって突出される略柱状の突出部37とが一体的に形成されてなる。スライド本体部36は、ガイド部33の内部に配置される一方で、突出部37は、ガイド部33から突出して配置されている。突出部37は、壁部32に沿う平面37aと、これら平面37aをスライド方向の両端で繋ぎ外側に向かって凸状をなす曲面37bとを備えている。また、ガイド部33の一対の壁部32の縁部には、スライド本体部36がガイド部33から離脱しないように、スライド方向に延びるとともに互いに近接する方向に突出する抜け止め部38が設けられている。
突出部37は、上記作動片部13が開錠位置と施錠位置との間で変位したときに、常時作動片部13に接触する。より具体的には、突出部37は、作動片部13が施錠位置にある場合には、作動片部13の先端部に接触し(図4参照)、作動片部13が開錠位置に変位するにつれてその接触位置が作動片部13の基部側へ移動し、作動片部13が開錠位置となったときには、作動片部13の先端部と基部との中間位置で接触する状態(図7参照)となる。
弾性部材35は、上記作動片部13が施錠位置となるスライド方向にスライド部34を付勢している。つまり、施錠操作ノブ11が操作されて作動片部13が施錠位置から開錠位置まで揺動すると、作動片部13によって突出部37が押圧されて、スライド部34が初期位置から図7に示す位置までスライドする。その後、施錠操作ノブ11への操作入力が無くなると、弾性部材35の弾性力によってスライド部34が初期位置までスライドして、この際にスライド部34の突出部37により作動片部13が押圧されて、作動片部13が開錠位置から施錠位置まで揺動されることとなる。
ロック機構部20は、さらに上記突出部37の位置に応じて回動する回動部40を有している。この回動部40は、回動軸12と平行な回動軸41と、この回動軸41に接続され略Y字に配置された3つのアーム部42〜44とを備えている。回動軸41は、上記スライド部34近傍の下側に配置され、ケーシング21に形成された図示しない軸受部に回動自在に支持されている。
アーム部42〜44は、作動片部13の平板部15と略平行な平板状に形成されており、扉4の内外方向において、作動片部13とスライド部34との間に配置されている。アーム部42は、スライド部34が初期位置に配置されている場合に、回動軸41から斜め上方に向かって延びて、その上縁が突出部37の直下に配置される。一方で、アーム部43は、上記スライド部34が初期位置に配置されている場合に、略鉛直上方に延びてガイド部33のやや上方に至る。これらアーム部42,43は、先端部が先細りに形成されており、これらアーム部42,43間には、突出部37が一方から他方へスライドした際、および、他方から一方へスライドした際にそれぞれ突き当たる一対の突き当たり部45を備える凹部46が形成されている。
アーム部44は、スライド部34が初期位置に配置されている際に、略鉛直下方に延び、その端部に、回動軸41の延在方向両側に向かって延びる略円柱状の柱状部47が形成されている。アーム部44は、アーム部43の延長線上に配置されている。
上記のように回動部40が形成されることで、例えば、スライド部34が初期位置に配置されている場合、図4に示すように、アーム部43が略鉛直上方を向いた第一揺動位置に配置され、スライド部34が初期位置から弾性部材35の弾性力に抗してスライドすると、アーム部43側の突き当たり部45に突出部37が突き当たる(図5参照)。そして、突出部37により突き当たり部45が押圧されると、回動部40は、第一揺動位置から左回りに回動して(図6参照)、アーム部42が略鉛直上方を向く第二揺動位置に至る(図7参照)。なお、図示を省略するが、回動部40が第二揺動位置から第一揺動位置へと戻る際には、突出部37が弾性部材35の弾性力によりアーム部42側の突き当たり部45を押圧することで回動部40が回動されることとなる。
図4に示すように、回動部40のアーム部44とケーシング21の側壁21aとの間には、施錠部材付勢部50が配置されている。施錠部材付勢部50は、施錠部材22を閉塞位置側に付勢するものであり、施錠部材22に連係されたスライド部材51と、このスライド部材51を付勢するスライド付勢部材52とを備えている。そして、スライド部材51は、アーム部44、より具体的にはアーム部44の柱状部47によって側壁21a側に押圧可能とされている。
施錠部材付勢部50のスライド部材51は、施錠スライド位置(図4参照)と開錠スライド位置(図7参照)との間で、上述した作動片付勢部31のスライド部34と平行な同一方向に直線的にスライド(往復動)可能となっている。スライド部材51は、スライド付勢部材52によって作動片付勢部31とは反対向き(図4中、左側)に付勢されている。なお、この実施形態のスライド付勢部材52は、圧縮コイルばねを用いており、この圧縮コイルばねの一端がケーシング21の側壁21aに支持され、他端がスライド部材51の凹部53の底壁53aに係止されている。
施錠部材付勢部50のスライド部材51は、その側壁54から側方(紙面表裏方向の表側)に突出する突部55を具備している。一方、施錠部材22は、突部55が没入されるとともに突部55をガイドするガイド部56を具備している。この実施形態におけるガイド部56は、施錠部材22を貫通して形成されているが、突部55が没入可能であれば溝状であっても良い。このようにスライド部材51の突部55が施錠部材22のガイド部56に連係されることで、スライド部材51の直線動が、施錠部材22の回転動に変換される。なお、突部55とガイド部56との相対変位の詳細については後述する。
図8〜図11を併せて参照し、ロック機構部20は、扉4が開放されているときに、施錠部材22が開錠位置から施錠位置側に揺動するのを規制する揺動規制部60を備えている。揺動規制部60は、スライド部材51のスライドを規制する規制位置(図11参照)と、スライド部材51のスライドを許容する許容位置(図8参照)との間で変位可能なトリガー部材61と、トリガー部材61を規制位置側に付勢するトリガー付勢部材62と、キャビネット2の開口周縁に設けられて、扉4の閉塞時にトリガー付勢部材62の付勢力に抗してトリガー部材61を許容位置まで変位させる押圧部材63と、を備えている。なお、この発明の復帰手段は、上記施錠部材付勢部50と揺動規制部60とからなる。
トリガー部材61には、ケーシング21の側壁21aよりも内側に施錠部材22側に突出する係合凸部64が形成されている。一方、スライド部材51には、スライド部材51が開錠スライド位置にある場合に、上記係合凸部64が没入して係合される係合凹部57が形成されている。
係合凹部57は、スライド部材51の下面において、スライド方向の中央よりも側壁21a側に配置されている。スライド部材51には、係合凹部57の側壁21a側の壁部58から、係合凹部57側の下方に向かって傾斜する傾斜面59が形成されており、傾斜面59と係合凹部57との間には、下向きに凸状となる曲面C1が形成されている。
一方で、上記トリガー部材61の係合凸部64には、その端部側に、傾斜面59と略同一角度で傾斜する傾斜面65が形成されるとともに、スライド部材51のスライド方向で傾斜面65とは反対側に、側壁21a側の下方に傾斜する傾斜面66が形成されている。そして、これら傾斜面65と傾斜面66とは、係合凸部64の略中央位置に配置されて上方に凸状となる曲面C2を介して連なっている。つまり、係合凸部64は、側面視で上方に向かって漸次縮幅されて形成されている。
図7を併せて参照し、トリガー部材61は、ケーシング21の側壁21aから突出するように配置されている。側壁21aには、側壁21aから突出する上記トリガー部材61を覆うとともに扉4の内外方向にスライド可能に案内する案内部21bが形成されている。案内部21bは、扉4の内側に向かって開口され、この開口を介して扉4の内側を向くトリガー部材61の受け面61aがケーシング21の外部に露出されている。
この実施形態におけるトリガー付勢部材62は、圧縮コイルばねであって、トリガー部材61を、図11に示す規制位置に向かって常時付勢している。
一方で、キャビネット2の開口周縁に設けられた押圧部材63は、扉4を開閉した際の受け面61aの変位軌跡上に配置され、案内部21bの開口の大きさよりも端面の外郭が小さい所定長さの柱状又は筒状に形成されている。ここで、押圧部材63の所定長さとは、扉4が閉塞状態とされ受け面61aを押圧部材63が押圧する際に、係合凸部64の曲面C2の上端が係合凹部57の曲面C1の下端よりも僅かに扉4の内側(規制位置側)に配置される長さである(図8、図9参照)。
ロック機構部20は、さらに、施錠部材22の下側に、キャビネット2の開口縁側に向かって突出する先細り形状のラッチ部80が配置されている。このラッチ部80は、いわゆる一般的な扉に設けられたラッチ機構と同様の構成であり、コイルバネ81により突出方向に付勢され、扉4を開閉する際の操作力によって没入可能とされる。
次に、上述した係合凸部64と係合凹部57との係合動作について説明する。
まず、図8に示すように、扉4が閉塞された状態で施錠部材22が施錠位置とされた場合、スライド部材51は、施錠スライド位置(図8中、二点鎖線で示す)に配置される。
次いで、スライド部材51が開錠スライド位置側に変位されると、施錠部材22が開錠位置側に揺動を開始する。そして、所定のスライド位置で、傾斜面59の曲面C1近傍の部分が、係合凸部64の傾斜面65の曲面C2近傍の部分に当接する(図8中、実線で示す)。
さらに、スライド部材51を開錠スライド位置側にスライドさせると、傾斜面59によって係合凸部64の傾斜面65が押圧されて、押圧部材63が圧縮変形してトリガー部材61が漸次許容位置側に変位する。これにより、図9に示すように、スライド部材51の曲面C1がトリガー部材61の曲面C2よりも開錠スライド位置側に変位することが可能となる。
図10に示すように、さらにスライド部材51が開錠スライド位置側にスライドされると、曲面C1が係合凸部64の傾斜面66上を摺動して、トリガー部材61が漸次規制位置側に変位される。そして、図11に示すように、スライド部材51が開錠スライド位置とされると、係合凸部64が係合凹部57の内部に没入され、スライド方向と略垂直な係合凸部64の側面と係合凹部57の側面とが突き当たる状態となり、トリガー付勢部材62の付勢力に抗してトリガー部材61が許容位置側に変位しない限り、スライド部材51の施錠スライド位置側へのスライドが規制されることとなる。
次に、上述したスライド部材51と施錠部材22との連係構造について図面を参照して説明する。
図12(a)に示すように、施錠部材22は、回動軸23に支持される基部側に、鉤状部25の延出方向と同じ方向に膨出する膨出部26を備えている。この膨出部26は、鉤状部25の直線状の辺部25aと略平行な辺部26aと、アーム部24と略平行な辺部26bと、辺部26a,26bの交点近傍を中心とした円弧部26cと、辺部26bと円弧部26cとの接続部を斜めに切り欠くように形成された面取り部26dとを備えている。そして、施錠部材22の膨出部26には、面取り部26dと辺部26bとの角部26eと回動軸23との間に、上述したガイド部56が形成されている。
図12(b)に示すように、ガイド部56は、回動軸23の軸中心から放射状に延びる方向を長寸として形成された長孔部56aと、長孔部56aの放射方向外側の端部から、スライド部材51のスライド方向、より具体的には、スライド方向において鉤状部25とは反対側に延びる変位規制部56bとを備えている。そして、長孔部56aと変位規制部56bとの接続部Cには、略直線状の各内側縁同士が交差する角部56cと、当該角部56cと対向配置されて凹状に湾曲する湾曲部56dとが形成される。さらに、変位規制部56bには、上記湾曲部56d側の隅部に、凹状に湾曲する湾曲部56eが形成されている。
このようにガイド部56が形成されていることで、スライド部材51が施錠スライド位置(図12(a)参照)から、開錠スライド位置側(図12(a)中、右側)に変位すると、突部55がスライド方向に変位する。突部55の中心O(図12(b)参照)が接続部Cを越えて長孔部56a側に移動すると、突部55によって長孔部56aの内側縁が押圧されて、この押圧による力が施錠部材22の揺動方向に作用して、施錠部材22が係止位置から係止解除位置へと変位を開始する。そして、図13に示すように、スライド部材51がさらに開錠スライド位置側へスライドすると、突部55がガイド部56内で回動軸23側に相対移動して、その後、図14、図15に示すように、突部55が、ガイド部56内で接続部C側に相対移動して、スライド部材51が開錠スライド位置に至ったときには、突部55の中心Oが接続部C近傍で且つ、接続部Cよりも長孔部56a側に配置される。
そして、スライド部材51が開錠スライド位置から施錠スライド位置まで復帰する場合、突部55がガイド部56の内部を上述した変位とは逆順で変位して、スライド部材51が施錠スライド位置まで変位する。そして、突部55が長孔部56aから変位規制部56b内へと移動することとなる。
ここで、突部55が変位規制部56bに配置された場合、より具体的には、突部55の中心Oが接続部Cよりも変位規制部56b側に配置されている場合、いたずら等により施錠部材22に開錠方向の力が作用したとしても、変位規制部56bの内側縁は、突部55をスライド方向とは垂直な上下方向に押圧するだけであり、スライド部材51はスライド方向とは垂直な上下方向に変位不能であるため、係止位置から係止解除位置側への施錠部材22の変位が規制されることとなる。
この実施形態の施錠システム1は、上記構成を備えており、次に上述した施錠システム1の開錠から施錠までの一連の動作について説明する。
まず、予め設定された開錠符号を押しボタン10の押し込みにより入力して、施錠操作ノブ11を施錠位置(図2中、実線で示す)から開錠位置(図2中、二点差線で示す)まで回動操作する。
この施錠操作ノブ11の回動操作によって、作動片部13が施錠位置(図4参照)から開錠位置(図7参照)まで揺動される。この作動片部13の揺動により、図4に示す施錠状態から、図7に示す状態とされる。具体的には、作動片部13の平板部15により突出部37が押圧され、スライド部34が引張コイルばねである弾性部材35を引っ張る方向に変位される。そして、スライド部34の変位に伴い、突出部37によって回動部40のアーム部43の突き当たり部45が押圧される。すると、回動部40が回動してアーム部44によって施錠部材付勢部50のスライド部材51が施錠スライド位置から開錠スライド位置まで、圧縮コイルばねであるスライド付勢部材52を圧縮しつつスライドする。
この際、突部55がガイド部56内において、図5、図6に示すように、変位規制部56bから長孔部56aに変位して、突部55がガイド部56の内面を押圧して、スライド部材51の直線動が施錠部材22の回転動に変換される。
そして、スライド部材51が図9に示す所定位置までスライドされると、スライド部材51の曲面C1がトリガー部材61の曲面C2よりも開錠スライド位置側に変位して、スライド部材51の施錠スライド位置側への移動が規制される状態となる。
次いで、利用者が施錠操作ノブから手を離すなど、操作入力が無くなると、弾性部材35によりスライド本体部36が初期位置まで戻される。この際、突出部37により作動片部13が押圧されて施錠位置まで作動片部13が揺動される。これにより、施錠装置5の開錠符号がリセットされる。
そして、通常は、この状態で荷物の出し入れ等を行うために扉4が開放される。すると、押圧部材63によるトリガー部材61の押圧が解除され、図10、図11に示すように、係合凸部64が係合凹部57内部に変位して、スライド部材51のスライドがトリガー部材61によって完全に規制された状態となる。つまり、施錠部材22が開錠位置で保持された状態となる。
一方で、荷物の出し入れ等が終了して扉4を閉塞すると、押圧部材63がトリガー部材61を押圧して、トリガー部材61が許容位置まで変位する。すると、スライド部材51が施錠スライド位置側にスライドして、その勢いで、図8に示すように曲面C1が曲面C2よりも施錠スライド位置側に変位する。より具体的には、スライド部材51が施錠スライド位置側にスライドする勢いで、曲面C1が曲面C2を押圧してトリガー部材61が許容位置側へ若干変位して、曲面C1が曲面C2よりも施錠スライド位置側に変位することとなる。
これによりスライド部材51が施錠スライド位置まで変位して、これにより施錠部材22が係止位置まで揺動され、扉4が施錠される。
したがって、この実施形態の施錠システム1によれば、施錠操作ノブ11を施錠操作位置から開錠操作位置に変位させることで、ロック機構部20の施錠部材22を係止解除位置に保持させることができる。そして、施錠操作ノブ11に加えた操作力を取り除くことで、作動片部13を施錠位置まで戻して、押しボタン10をリセットすることができる。この際、ロック機構部20によって施錠部材22を係止解除位置に保持することができ、その後、扉4が開放されて閉塞されたタイミングで、施錠部材22を係止解除位置から係止位置に復帰させることができるため、施錠装置5の構成が複雑化することによるコスト上昇を防止することができるとともに開錠符号が盗み見されるのを防止することが可能であり、さらに施錠操作を容易に行うことが可能になる。
さらに、扉4が開放されているときには、施錠部材付勢部50により付勢された施錠部材22が揺動されない揺動規制状態になり、この揺動規制状態を、扉4が閉塞されたときに解除できる。そのため、施錠装置5の符号が未入力状態にリセットされた後も、施錠部材22を係止解除位置に保持して、扉4が閉塞されたタイミングで施錠部材22を係止位置に変位させることができる。その結果、扉4の施錠を容易に行うことが可能になる。
さらに、スライド部材51が施錠スライド位置から開錠スライド位置側へスライドする場合に、規制位置側に付勢されたトリガー部材61を傾斜面65によって漸次許容位置側に変位させることができる。また、スライド部材51が所定のスライド位置よりも開錠スライド位置側に変位された場合に、規制位置側に付勢されたトリガー部材61が、その付勢力によって係合凸部64の傾斜面65に沿って漸次規制位置側に変位されるとともにスライド部材51が開錠スライド位置側に変位されて、係合凸部64を係合凹部57の内部に導くことができる。そのため、スライド部材51を開錠スライド位置にスライドさせる際の操作力を低減させることができる。
また、上述した実施形態の施錠システム1を備えるキャビネット2によれば、オフィス等において利用者が多数存在するキャビネットの利便性を向上することができる。
次に、この発明の第二実施形態における施錠システムについて図面を参照しながら説明する。なお、この第二実施形態における施錠システムは、上述した第一実施形態の施錠システム1に対して、施錠部材22とスライド部材51とが連係する構造が異なるだけであるため、上述した第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
図16に示すように、施錠部材22は、膨出部26からスライド部材51側(紙面表裏方向の裏側)に突出する突部155を具備している。一方、スライド部材51には、突部155が没入されるとともに突部55をガイドする溝状のガイド部156が形成されている。これにより、施錠部材22の突部55がスライド部材51のガイド部156に連係され、スライド部材51の直線動が、施錠部材22の回転動に変換されるようになっている。なお、ガイド部156は、スライド部材51を貫通した孔としてもよい。
ガイド部156は、回動軸23およびスライド部材51のスライド方向に直交する方向に延びる長穴部156aと、長穴部156aの上側の端部から、スライド部材51のスライド方向、より具体的には、開錠スライド位置側に延びる変位規制部156bとを備えている。そして、長穴部156aと変位規制部156bとの接続部Cには、略直線状の各内側縁同士が交差する角部156cと、当該角部156cと対向配置されて凹状に湾曲する湾曲部156dとが形成される。
例えば、スライド部材51が施錠スライド位置(図16参照)から、開錠スライド位置側(図18参照)に変位すると、ガイド部156がスライド部材51のスライド方向に変位して、突部155、より具体的には突部155の中心が変位規制部156bから長穴部156a側に相対移動する。すると、突部55によって長穴部156aの内側縁が押圧されて、この押圧による力が施錠部材22の揺動方向に作用して、施錠部材22が施錠位置から開錠位置へと変位を開始する。そして、図17に示すように、スライド部材51がさらに開錠位置側へスライドすると、突部155がガイド部156内で回動軸23から離間する方向に相対移動して、その後、図18に示すように、突部155が、ガイド部156内で接続部C側に相対移動して、スライド部材51が開錠スライド位置に至ったときには、突部55の中心が接続部C近傍で且つ、接続部Cよりも長孔部56a側に配置される状態となる。
一方、スライド部材51が開錠スライド位置から施錠スライド位置まで復帰する場合には、突部55がガイド部56の内部を上記施錠部材22が係止位置から係止解除位置へと変位する場合とは逆順で変位して、スライド部材51が施錠スライド位置まで変位する。そして、突部155が長穴部156aから変位規制部156b内へと移動することとなる。
したがって、上述した第二実施形態の施錠システムによれば、スライド部材51にガイド部156を設けて、施錠部材22に突部155を設けた場合であっても、スライド部材51の直線動を施錠部材22の回転動に変換することができるとともに、施錠部材22が施錠位置にある場合に、突部155が変位規制部156b内に配置されることで、施錠部材22が施錠位置から揺動して開錠されてしまうのを防止することができる。
なお、この発明は上述した各実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した各実施形態における施錠システムの場合、作動片部13に突部16を形成する場合を一例に説明したが、突部16を具備しない作動片部13を用いても良い。
さらに、上述した各実施形態の施錠システムにおいては、弾性部材としてそれぞれコイルばねを用いる場合について説明したが、スライド部34、スライド部材51、および、トリガー部材61を付勢可能な弾性体であれば、それぞれコイルバネに限られるものではない。
また、上述した各実施形態の施錠システムは、作動片部13を付勢する作動片付勢部31を備える一例について説明したが、作動片付勢部31を省略しても良い。つまり、施錠操作ノブ11への操作入力でのみ作動片部13を施錠位置と開錠位置との間で揺動可能にして、この作動片部13によって回動部40を回動させるようにしても良い。この場合、利用者は、扉4を開放した直後に、施錠操作ノブ11を施錠操作位置まで自ら回動操作することとなる。
さらに、上述した各実施形態の施錠システムは、スライド部材51に係合凹部57を設け、トリガー部材61に係合凸部64を設ける一例について説明したが、スライド部材51に係合凸部を設け、トリガー部材61に係合凹部を設けるようにしても良い。
さらに、上述した各実施形態の施錠システムは、第一傾斜面として、スライド部材51に傾斜面65を設けるとともにトリガー部材61に傾斜面66を設ける場合について説明したが、傾斜面65と傾斜面66との少なくとも一方を第一傾斜面として設けていれば良い。
4 扉
5 施錠装置
11 施錠操作ノブ(施錠操作部)
13 作動片部
20 ロック機構部
22 施錠部材
50 施錠部材付勢部(復帰手段、施錠部材付勢手段)
51 スライド部材
52 スライド付勢部材
57 係合凹部
60 揺動規制部(復帰手段、揺動規制手段)
61 トリガー部材
62 トリガー付勢部材
63 押圧部材
64 係合凸部
65 傾斜面(第一傾斜面)
66 傾斜面(第一傾斜面)
67 傾斜面(第二傾斜面)

Claims (4)

  1. 施錠操作位置と開錠操作位置との間で変位可能な施錠操作部と、
    該施錠操作部に連動して施錠位置と開錠位置との間で変位可能な作動片部とを備え、
    所定の開錠操作が行われていない場合には、前記施錠操作部が施錠操作位置から開錠操作位置へ変位するのを規制する一方で、所定の開錠操作が行われた場合には、前記施錠操作部が施錠操作位置と開錠操作位置との間で変位するのを許容する施錠装置と、
    扉と当該扉が開閉可能に設けられる開口周縁との間に亘って配置されて前記扉の開放方向への変位を規制する係止位置と、前記扉と前記開口周縁との間に配置されず前記扉の開放方向への規制を解除する係止解除位置との間で変位可能とされ、前記作動片部が施錠位置から開錠位置に変位する際に、該作動片部に連動して係止位置から係止解除位置に変位する施錠部材を有するロック機構部と、を備え
    前記ロック機構部は、
    係止解除位置にある前記施錠部材を、前記扉が開放された状態から閉塞されたときに、係止解除位置から係止位置に復帰させる復帰手段を備え、
    前記復帰手段は、
    前記施錠部材を施錠位置側に付勢する施錠部材付勢手段と、
    前記扉が開放されているときに、前記施錠部材が開錠位置から施錠位置側に揺動するのを規制する揺動規制手段と、を備え、
    前記施錠部材付勢手段は、
    前記施錠部材と連係されて、前記施錠部材が施錠位置となる施錠スライド位置と、前記施錠部材が開錠位置となる開錠スライド位置との間でスライド可能なスライド部材と、
    当該スライド部材を、施錠スライド位置に向かって付勢するスライド付勢部材と、を備え、
    前記揺動規制手段は、
    前記スライド部材のスライドを規制する規制位置と、前記スライド部材のスライドを許容する許容位置との間で変位可能なトリガー部材と、
    前記トリガー部材を、規制位置側に付勢するトリガー付勢部材と、
    前記開口周縁に設けられて、前記扉の閉塞時に前記トリガー付勢部材の付勢力に抗して前記トリガー部材を許容位置まで変位させる押圧部材と、を備える施錠システム。
  2. 前記トリガー部材と前記スライド部材との何れか一方には、係合凸部が設けられ、前記トリガー部材と前記スライド部材との何れか他方には、前記スライド部材が開錠スライド位置にある場合に、前記係合凸部が没入して係合される係合凹部が設けられている請求項に記載の施錠システム。
  3. 前記スライド部材と前記トリガー部材との少なくとも一方には、前記スライド部材の施錠スライド位置から開錠スライド位置側へのスライドに伴い、前記トリガー部材を漸次許容位置側に変位させる第一傾斜面が設けられ、
    前記係合凸部には、前記スライド部材が所定のスライド位置よりも開錠スライド位置側に変位された場合に、前記トリガー部材を漸次規制位置側に変位させる第二傾斜面が設けられている請求項に記載の施錠システム。
  4. 請求項1から請求項の何れか一項に記載の施錠システムを具備することを特徴とするキャビネット。
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