JP2019214746A - 炭素ナノ構造体成長用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良質な炭素ナノ構造体を確実に形成する炭素ナノ構造体成長用装置の提供。【解決手段】昇温室20と、成長室30と、搬送手段60と、排気機構50とを具備し、成長室は昇温室に連結され、成長室に炭素含有の原料ガスを導入するガス導入手段31及び原料ガスを加熱する加熱手段33を有し、処理対象物の表面に炭素ナノ構造体を成長させる炭素ナノ構造体製造装置100であって、排気機構は処理対象物が成長室に搬入する成長室の入口部に取り付けられた排気管53,57を通じて原料ガスを成長室外に排気し、排気管内の原料ガスの排気量が一定となる制御を行う炭素ナノ構造体成長用装置。【選択図】図1

Description

本発明は、炭素ナノ構造体成長用装置に関する。
カーボンナノチューブ、グラフェン等の炭素ナノ構造体を成長させるCVD(Chemical Vapor Deposition)装置として、ロールトゥロール式で繰り出される処理対象物が搬入される成長室(加熱室)と、成長室内に炭素含有の原料ガスを導入するガス導入手段と、原料ガスを加熱する加熱手段とを備えるものある(例えば、特許文献1参照)。
この種の装置においては、処理対象物を配置した成長室内に原料ガスが導入され、原料ガス及び処理対象物が所定温度に加熱されて原料ガスが分解することで、処理対象物の表面に炭素ナノ構造体が成長する。また、この種の装置においては、処理対象物が搬入される成長室の手前に、加熱室とは別部室である前処理室を設置する場合がある。
特開2013−032248号公報
上記の装置において、良質の炭素ナノ構造体を処理対象物上に形成するには、プロセス中に成長室に供給される原料ガスの量と、成長室から排気される原料ガスの量との調和が取れ、成長室の圧力が安定していることが望ましい。
しかしながら、成長室を排気する排気ポンプの排気量が上記装置を収容する棟外の予期せぬ環境変化によって変動すると、原料ガスの供給量と排気量との調和が崩れ、良質な炭素ナノ構造体を処理対象物上に形成できなくなる可能性がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、良質な炭素ナノ構造体を確実に処理対象物上に形成できる炭素ナノ構造体成長用装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置は、昇温室と、成長室と、搬送手段と、排気機構とを具備する。
上記昇温室は、処理対象物を昇温する。
上記成長室は、上記昇温室に連結され、上記成長室に炭素含有の原料ガスを導入するガス導入手段及び前記処理対象物と原料ガスとを加熱する加熱手段を有し、上記処理対象物の表面に炭素ナノ構造体を成長させる。
上記搬送手段は、上記成長室及び上記昇温室に設けられ、上記処理対象物が上記昇温室から上記成長室を通過するように上記処理対象物を搬送する。
上記排気機構は、上記処理対象物が上記成長室に搬入する上記成長室の入口部に取り付けられた排気管を通じて上記原料ガスを上記成長室外に排気し、上記排気管内の上記原料ガスの排気量が一定となる制御を行う。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、上記排気管を流れる上記原料ガスの排気量が一定となるので、原料ガスの供給量と排気量との調和が保たれる。これにより、成長室内からの昇温室内への原料ガスの流入、昇温室内からの成長室内への原料ガスの流入、及び昇温室外から昇温室内への大気の流入が抑えられ、処理基板上に良質な炭素ナノ構造体が形成される。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記排気機構においては、上記排気管の最下流部が上記炭素ナノ構造体成長用装置を収容する棟外の大気に開放されもよい。
上記最下流部の上流に、上記原料ガスを上記棟外に排気する非容積型ポンプが設けられてもよい。
上記非容積型ポンプの上流に、上記排気管内の上記排気量を測定する第1流量計が設けられてもよい。
上記最下流部と上記非容積型ポンプとの間に、第1流量調整機構が設けられてもよい。
上記排気管内の上記排気量は、上記第1流量計で検知される排気量に基づいて上記第1流量調整機構によって調整されてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、棟外の大気に開放された排気管の最下流部の上流に、非容積型ポンプが設けられ、非容積型ポンプの上流に、排気管内の排気量を測定する第1流量計が設けられ、最下流部と非容積型ポンプとの間に、第1流量調整機構が設けられているので、排気管を流れる原料ガスの排気量が一定になるように調整される。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記成長室内には、上記ガス導入手段が配置される空間と上記入口部とを区分けする仕切板が設けられてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、ガス導入手段が配置される空間と入口部とが仕切板によって区分けされ、原料ガスが昇温室に漏れにくく、入口部を通じて原料ガスが効率よく排気される。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記排気機構において、上記第1流量計の上流で上記成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられてもよい。
上記第1流量計の上流で第2流量調整機構の直下流に第2流量計が設けられてもよい。
上記第2流量計の上流における上記排気管の上記排気量は、上記第2流量計で検知される排気量に基づいて上記第2流量調整機構によって調整されてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、排気管が長くなった場合でも、第1流量計の上流で成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられ、第1流量計の上流で第2流量調整機構の下流に第2流量計が設けられているので、排気管を流れる原料ガスの排気量が一定になるように調整される。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記排気機構において、上記排気管が上記第1流量計の上流において、複数の第1排気管部と、複数の第2排気管部とに分岐されてもよい。
上記複数の第1排気管部によって、上記成長室の上側から上記原料ガスが排気されてもよい。
上記複数の第2排気管部によって、上記成長室の下側から上記原料ガスが排気されてもよい。
上記複数の第1排気管部のそれぞれ及び上記複数の第2排気管部のそれぞれに、上記成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられてもよい。
上記複数の第1排気管部のそれぞれ及び上記複数の第2排気管部のそれぞれに、上記第2流量調整機構の下流に第2流量計が設けられてもよい。
上記第2流量計のそれぞれの上流における上記排気量は、上記第2流量計のそれぞれで検知される排気量に基づいて上記第2流量調整機構のそれぞれによって調整されてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、複数の第1排気管部によって、成長室の上側から原料ガスが排気され、複数の第2排気管部によって、成長室の下側から上記原料ガスが排気され、複数の第1排気管部のそれぞれ及び複数の第2排気管部のそれぞれに、成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられ、複数の第1排気管部のそれぞれ及び複数の第2排気管部のそれぞれに、第2流量調整機構の下流に第2流量計が設けられる。これにより、複数の第1排気管部のそれぞれ及び複数の第2排気管部のそれぞれで排気量を調整することができるので、処理対象物の幅方向における炭素ナノ構造体の成長速度が均一になるように調整できる。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記排気機構においては、上記排気管が上記第1流量計の上流において、複数の第1排気管部と、複数の第2排気管部とに分岐されてもよい。
上記複数の第1排気管部によって、上記成長室の上側から上記原料ガスが排気されてもよい。
上記複数の第2排気管部によって、上記成長室の下側から上記原料ガスが排気されてもよい。
上記複数の第1排気管部のそれぞれ及び上記複数の第2排気管部のそれぞれに、上記成長室の直下流にマスフローコントローラが設けられてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、複数の第1排気管部によって、成長室の上側から原料ガスが排気され、複数の第2排気管部によって、成長室の下側から上記原料ガスが排気され、複数の第1排気管部のそれぞれ及び複数の第2排気管部のそれぞれに、マスフローコントラーラが設けられる。これにより、複数の第1排気管部のそれぞれ及び複数の第2排気管部のそれぞれで排気量を調整することができるので、処理対象物の幅方向における炭素ナノ構造体の成長速度が均一になるように調整できる。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記昇温室内に、酸素を検知する第1ガスセンサが設けられてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、昇温室内に、酸素を検知する第1ガスセンサが設けられているので、処理対象物の酸化を未然に防ぐことができる。
上記の炭素ナノ構造体成長用装置においては、上記昇温室内に、炭素含有ガスを検知する第2ガスセンサが設けられてもよい。
このような炭素ナノ構造体成長用装置によれば、昇温室内に、炭素含有ガスを検知する第2ガスセンサが設けられているので、処理対象物の被毒を未然に防ぐことができる。
以上述べたように、本発明によれば、良質な炭素ナノ構造体を確実に処理対象物上に形成できる炭素ナノ構造体成長用装置が提供される。
図(a)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的断面図である。図(b)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的上面図である。図(c)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的下面図である。 本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置が屋内に収容された様子を示す模式図である。 本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置が屋内に収容された様子の第1変形例を示す模式図である。 本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の第2変形例を示す模式図である。 本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の第3変形例を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。また、同一の部材または同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その部材を説明した後には適宜説明を省略する場合がある。
図1(a)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的断面図である。図1(b)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的上面図である。図1(c)は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の模式的下面図である。なお、図1(b)、(c)では、加熱手段が略されている。
炭素ナノ構造体成長用装置100は、ロード室10と、アンロード室11と、昇温室20と、成長室30と、冷却室40と、排気機構50と、搬送手段60とを具備する。炭素ナノ構造体成長用装置100では、ロード室10とアンロード室11との間に、昇温室20、成長室30、及び冷却室40が配置される。図1(a)〜図1(c)では、ロード室10からアンロード室11に向かう方向をY軸方向とし、炭素ナノ構造体成長用装置100の上下方向をZ軸方向、炭素ナノ構造体成長用装置100の横方向をX軸方向としている。
炭素ナノ構造体成長用装置100では、Y軸方向に、ロード室10、昇温室20、成長室30、冷却室40、及びアンロード室11がこの順に並ぶ。炭素ナノ構造体成長用装置100では、処理対象物である金属箔81が巻出ロール80に巻かれ、巻出ロール80から金属箔81が炭素ナノ構造体成長用装置100内に繰り出される。そして、炭素ナノ構造体成長用装置100内で金属箔81に炭素ナノ構造体が形成された後、炭素ナノ構造体付きの金属箔81が巻取ロール82に連続的に巻き取られる。金属箔81は、帯状のニッケル箔、帯状の銅箔/ニッケル箔/銅箔等である。金属箔81の両面には、例えば、鉄等の触媒膜が担持されている。炭素ナノ構造体の形成は、金属箔81を移送させながら行ってもよく、断続的に金属箔81を移送させながら行ってもよい。また、炭素ナノ構造体成長用装置100は、ロールトゥロール型に限らず、枚葉型であってもよい。
以下、各室、各機構の詳細について説明する。
ロード室10は、金属箔81が繰り出される方向(矢印)において、昇温室20の手前に配置される。ロード室10は、入口孔12を有し、入口孔12から金属箔81がロード室10に搬入される。ロード室10には、図示しない不活性ガス導入口が設けられ、ロード室10内は、不活性ガスで大気圧よりも陽圧になっている。これにより、大気は、入口孔12で遮断されて、大気がロード室10に入りにくくなっている。本実施形態で不活性ガスとして用いられるガスは、例えば、窒素(N)、アルゴン等の希ガス等である。
昇温室20は、ロード室10と成長室30との間に配置される。昇温室20は、ロード室10と成長室30とに連結される。昇温室20は、ガス導入口21と、昇温室本体22と、加熱手段23とを有する。昇温室本体22は、加熱手段23に囲まれている。また、昇温室20は、ロード室10に連通する開口部20hを有し、開口部20hから金属箔81が昇温室20に搬入される。加熱手段23は、電熱線による加熱手段、ランプによる加熱手段等である。加熱手段23の外側には、断熱材が設けられてもよい。昇温室本体22が加熱手段23に囲まれたことにより、昇温室20では金属箔81の両面加熱が可能になる。
昇温室20内は、ガス導入口21から導入される不活性ガスで充填されている。昇温室本体22内の圧力は、例えば、ロード室10内の圧力以下になっており、成長室30の入口部301の圧力よりも高くなっている。但し、大気は、入口孔12で遮断されているので、大気が昇温室20内に入りにくくなっている。昇温室20内に搬入された金属箔81は、加熱手段23によって予備加熱されて、例えば、600℃程度に加熱される。
成長室30は、昇温室20と冷却室40との間に配置される。成長室30は、昇温室20と冷却室40とに連結される。成長室30は、ガス導入手段31と、成長室本体32と、加熱手段33とを有する。成長室本体32は、加熱手段33によって囲まれている。また、成長室30は、昇温室20に連通する開口部30hを有し、開口部30hから予備加熱された金属箔81が成長室30に搬入される。成長室30内には、ガス導入手段31が配置された空間302と、金属箔81が成長室30内に搬送される入口部301とを区分けする仕切板35が設けられている。加熱手段33は、電熱線による加熱手段、ランプによる加熱手段等である。加熱手段33の外側には、断熱材が設けられてもよい。成長室本体32が加熱手段23に囲まれたことにより、成長室30では金属箔81の両面の加熱が可能になる。
ガス導入手段31は、例えば、Y軸方向に延びる2本の上部ガス導入手段31uと、Y軸方向に延びる2本の下部ガス導入手段31dとを有する。Z軸方向から成長室30を見た場合、2本の上部ガス導入手段31uは、X軸方向に対向し、金属箔81の両側に配置されている。また、2本の下部ガス導入手段31dは、X軸方向に対向し、金属箔81の両側に配置されている。上部ガス導入手段31u及び下部ガス導入手段31dのそれぞれには、複数の導入口が設けられる。これにより、金属箔81の上下に複数の導入口が連なり、金属箔81の両面に向けて略均等な分圧で原料ガスが噴射される。
ガス導入手段31から導入される原料ガスは、炭素含有ガスが窒素(N)で希釈されたものであり、例えば、アセチレン(C)/窒素の混合ガス(アセチレン:0.1〜20vol%)である。成長室30の空間302の圧力は、例えば、昇温室20内の圧力よりも低く、成長室30の入口部301の圧力よりも高くなっている。成長室30内に金属箔81が搬入されることにより、金属箔81に設けられた触媒膜と、原料ガスとが加熱手段33によって加熱されて、例えば、金属箔81と金属箔81近傍の原料ガスが700℃〜800℃に加熱される。これにより、金属箔81の表面に炭素ナノ構造体が成長する。
仕切板35には、金属箔81が通過する開口部35hが設けられている。また、入口部301は、金属箔81の上側では複数の内部仕切板351によって複数の空間(例えば、3つの空間)に区分けされ、金属箔81の下側では複数の下部仕切板352によって複数の空間(例えば、3つの空間)に区分けされている。
冷却室40は、成長室30とアンロード室11との間に配置される。冷却室40は、成長室30とアンロード室11とに連結される。冷却室40は、冷却本体41と、ガス導入口42とを有する。また、冷却室40は、成長室30に連通する開口部40hを有し、開口部40hから、炭素ナノ構造体が形成された金属箔81が冷却室40に搬入される。
冷却室40内は、ガス導入口42から導入される不活性ガスで充填されている。冷却室40内の圧力は、例えば、成長室30の空間302の圧力以上で、アンロード室11内の圧力以下になっている。大気は、出口孔13で遮断されているので、大気が冷却室40内に入りにくくなっている。冷却室40に搬入された金属箔81は、炭素ナノ構造体成長用装置100外で大気に晒されても、炭素ナノ構造体が酸化しないように冷却室40で冷却される。
アンロード室11は、金属箔81が繰り出される方向において、冷却室40の最後尾に配置される。アンロード室11は、冷却室40に連通する開口部11hと、出口孔13とを有する。冷却された金属箔81は、開口部11hからアンロード室11に搬入され、出口孔13から炭素ナノ構造体成長用装置100外に搬出される。アンロード室11には、図示しない不活性ガス導入口が設けられ、アンロード室11内は、不活性ガスで大気圧よりも陽圧になっている。これにより、炭素ナノ構造体成長用装置100外の大気が出口孔13で遮断されて、大気がアンロード室11に入りにくくなっている。
排気機構50は、排気管53と、排気管57とを有する。排気管53及び排気管57の下流には、排気ポンプが配置される。
排気管53は、金属箔81が成長室30に搬入される成長室30の入口部301に取り付けられる。排気管53は、少なくとも1つの上部排気管部(第1排気管部)51と、少なくとも1つの下部排気管部(第2排気管部)52とを有する。上部排気管部51及び下部排気管部52は、昇温室20と成長室30との間の位置近傍に取り付けられる。排気管53が開口部30h近傍に取り付けられたことにより、排気管53を通じて昇温室20から入口部301に流入する不活性ガスや、空間302から入口部301に流れ込む原料ガスが成長室30外に排気される。
上部排気管部51としては、図1(b)、(c)の例では、上部排気管部511、512、513が順にX軸方向に並ぶ例が示され、下部排気管部52としては、下部排気管部521、522、523が順にX軸方向に並ぶ例が示されている。上部排気管部511、512、513のいずれかは、内部仕切板351によって区分けされた入口部301のいずれかの空間に連通している。また、下部排気管部521、522、523のいずれかは、下部仕切板352によって区分けされた入口部301のいずれかの空間に連通している。
炭素ナノ構造体成長用装置100では、入口部301を通じて排気管53を流れる不活性ガス及び原料ガスの排気量が一定となるように、排気管53内の排気量が制御される
また、成長室30には、排気管53の他に排気管57が設けられている。排気管57は、Y軸方向に延びる2本の上部排気管55と、Y軸方向に延びる2本の下部排気管56とを有する。Z軸方向から成長室30を見た場合、2本の上部排気管55は、X軸方向に対向し、金属箔81の両側に配置されている。また、2本の下部排気管56は、X軸方向に対向し、金属箔81の両側に配置されている。上部排気管55及び下部排気管56のそれぞれには、複数の排気口が設けられる。これにより、金属箔81の上下に複数の排気口が連なり、金属箔81の上下の空間から原料ガスが排気される。
炭素ナノ構造体成長用装置100では、排気管57を通じて、成長室30の空間302に導入された原料ガスが成長室30外に排出され、空間302の圧力が一定に維持される。また、排気管57は、Y軸方向に延在していることから、空間302のY軸方向における圧力分布が形成されにくくなっている。
搬送手段60は、ロード室10と、昇温室20と、成長室30と、冷却室40と、アンロード室11に設けられる。搬送手段60は、巻出ロール61と、巻取ロール62と、金属ベルト63とを有する。巻出ロール61から繰り出された帯状の金属ベルト63は、入口孔12、開口部20h、開口部30h、開口部35h、開口部40h、開口部11h、及び出口孔13を経由して巻取ロール62に取り巻かれる。
巻出ロール61と巻取ロール62との間の金属ベルト63は、巻出ロール80から繰り出された金属箔81の片面を支持する。金属箔81が繰り出される速度と、金属ベルト63が繰り出される速度は、同じ速度に調整され、金属箔81が金属ベルト63とともにロード室10に搬入される。そして、金属箔81及び金属ベルト63は、昇温室20から成長室30を通過し、さらに冷却室40とアンロード室11を通過する。
金属ベルト63は、例えば、網状である。これにより、金属ベルト63が支持する金属箔81の面と、該支持面とは反対側の金属箔81の面とに原料ガスが行き渡り、金属箔81の両面に炭素ナノ構造体が形成される。
図2は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置が屋内に収容された様子を示す模式図である。
図2に示すように、炭素ナノ構造体成長用装置100は、量産室、実験室、クリーンルーム等の棟1000に収容される。排気機構50における排気管53は、さらに、排気分岐管58aと、排気分岐管58bと、排気管58と、排気ダクト59とを有する。排気分岐管58aは、上部排気管部51に連結されている。排気分岐管58bは、下部排気管部52に連結されている。排気分岐管58aと排気分岐管58bとは、排気管58に連結している。排気管58は、排気ダクト59に連結している。
排気機構50においては、排気管53の最下流部53eが棟1000外の大気に開放される。最下流部53eの上流には、原料ガスを棟1000外に排気する非容積型ポンプ500が設けられている。例えば、排気ダクト59内に、排気ファン式の非容積型ポンプ500が設けられている。非容積型ポンプ500は、一定の回転数で作動する。例えば、排気ファン式のポンプは、シロッコファンである。
非容積型ポンプ500の上流には、排気管53内の排気量を測定する流量計551(第1流量計)が設けられている。最下流部53eと非容積型ポンプ500との間には、流量調整機構561(第1流量調整機構)が設けられる。流量調整機構561は、例えば、風量調整ダンパを有する。排気管53内の排気量は、流量計551で検知される排気量に基づいて流量調整機構561によって調整される。すなわち、排気管53内の排気量は、流量計551と流量調整機構561とを用いた帰還制御によって一定になるように制御される。
なお、排気管57の下流にも、図2に示した非容積型ポンプ、流量計、及び流量調整機構が設置されてもよい。あるいは、排気管57の下流が流量計551の上流の排気管58に合流してもよい。
ここで、流量調整機構561、流量計551が設置されていない排気管53を想定する。この場合、排気管58から下流は、排気ダクト59と、非容積型ポンプ500のみで構成されることになる。
このような構成では、屋外で予期せぬ気候の変動が起き、排気管53の最下流部53eで排気ダクト59内の圧力が変動した場合、排気管53における排気量が変動する場合がある。これは、排気ダクト59内の圧力が正圧になるほど排気管53を流れるガスにとっては負荷となり、排気ダクト59内の圧力が負圧になるほど排気管53を流れるガスにとっては負荷が減るからである。ここで、気候の変動とは、例えば、気圧の変動、風速の変動、風向き等である。そして、この変動に応じるように、排気管53に連結された成長室30の空間302の圧力も変動する場合がある。
成長室30の空間302の圧力が変動すると、成長室30から昇温室20に原料ガスが流入したり、昇温室20から成長室30の空間302に不活性ガスが流入したりする場合がある。あるいは、昇温室20から成長室30に不活性ガスが流れ込むと、昇温室20に連結したロード室10に大気が流れ込む可能性がある。そして、この大気が昇温室20に入り混む可能性がある。
金属箔81には、最表面に触媒としての鉄が形成されていることから、鉄が被毒しないことが望ましい。ところが、昇温室20の加熱温度は、成長室30の加熱温度よりも低く、原料ガスが昇温室20に流入している状態で、金属箔81が昇温室20で加熱されると、金属箔81上に炭素ナノ構造体以外の炭素含有膜が形成されて、鉄が被毒される。一方、大気が昇温室20に流入すると、鉄が酸化される場合がある。さらに、昇温室20から成長室30の空間302に不活性ガスが流入すると、原料ガスにおける炭素含有ガスの濃度が低くなり、金属箔81上に炭素ナノ構造体が形成されにくくなる。
これに対して、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置100では、屋外で予期せぬ気候の変動が起きたとしても、流量計551と流量調整機構561とによって帰還制御がなされ、排気管53内の排気量が一定になるように調整されている。これにより、原料ガスの排気量と供給量との調和が保たれ、成長室30の空間302の圧力が変動しにくくなっている。
従って、成長室30からの昇温室20への原料ガスの流入、昇温室20内への大気の流入、及び昇温室20から成長室30の空間302への不活性ガスの流入が抑えられ、金属箔81上には、良質な炭素ナノ構造体が形成される。
例えば、成長室30は、仕切板35によって、入口部301と空間302とに区分けされている。そして、昇温室本体22と、入口部301と、空間302との圧力の大小関係は、入口部301<空間302<昇温室本体22の関係にある。これにより、原料ガスが成長室30から昇温室20へ向かって拡散したとしても、原料ガスは、昇温室20から入口部301に向かう不活性ガスの流れに逆らうことができず、開口部30hの手前で遮断され、入口部301を通じて排気管53により効率よく排気される。すなわち、成長室30から昇温室20へ向かう原料ガスは、入口部301で確実に遮断される。また、昇温室20から成長室30へ不活性ガスが流入したとしても、不活性ガスは、開口部35hの手前で入口部301を通じて排気管53により効率よく排気される。すなわち、昇温室20から成長室30へ向かう不活性ガスは、入口部301で確実に遮断される。
また、上部排気管部511、512、513及び下部排気管部521、522、523が開口部35hの延在方向(X軸方向)に併設されているので、入口部301内のガスが金属箔81の幅方向で略均等に排気される。これにより、原料ガスの局部的な開口部30hからの昇温室20への流入、不活性ガスの局部的な開口部35hからの成長室30への流入が抑えられる。
また、炭素ナノ構造体成長用装置100においては、昇温室20内に、酸素を検知するガスセンサ251(第1ガスセンサ)が設けられてもよい。これにより、昇温室20内に酸素が流入した場合、ガスセンサ251によって酸素が検知されるので、金属箔81の酸化を未然に防ぐことができる。
また、炭素ナノ構造体成長用装置100においては、昇温室20内に、炭素含有ガスを検知するガスセンサ252(第2ガスセンサ)が設けられてもよい。これにより、昇温室20内に、炭素含有ガスが流入した場合、ガスセンサ252によって炭素含有ガスが検知されるので、金属箔81の被毒を未然に防ぐことができる。
また、原料ガスを排気する非容積型ポンプ500は、例えば、排気ファン型のシロッコファンであり、容積型ポンプ(例えば、メカニカルブースタポンプ)に比べて、排気量が大きく、格安である。このため、排気機構50は、低コストで設計され得る。
このように、炭素ナノ構造体成長用装置100によれば、良質な炭素ナノ構造体が確実に処理対象物上に形成される。
(変形例1)
図3は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置が屋内に収容された様子の第1変形例を示す模式図である。
図3に示す炭素ナノ構造体成長用装置101では、上部排気管部51及び下部排気管部52の長さが炭素ナノ構造体成長用装置100よりも短く構成される。排気管53は、流量調整機構562(第2流量調整機構)をさらに有している。
流量調整機構562は、排気管53において、流量計551の上流で成長室30の直下流に設けられている。また、排気管53において、流量計551の上流で、流量調整機構562の直下流には、流量計552(第2流量計)が設けられている。すなわち、排気管53において、流量調整機構562及び流量計552は、成長室30の直下に設けられている。
流量調整機構562は、上部流量調整機構562uと、下部流量調整機構562dとを有する。上部流量調整機構562uは、炭素ナノ構造体成長用装置101の上側に設けられ、下部流量調整機構562dは、炭素ナノ構造体成長用装置101の下側に設けられている。流量計552は、上部流量計552uと、下部流量計552dとを有する。上部流量計552uは、炭素ナノ構造体成長用装置101の上側に設けられ、下部流量計552dは、炭素ナノ構造体成長用装置101の下側に設けられている。
上部流量調整機構562uと、上部流量計552uとは、排気分岐管58aにおいて直列状に配置される。下部流量調整機構562dと、下部流量計552dとは、排気分岐管58bにおいて直列状に配置される。上部流量調整機構562u及び下部流量調整機構562dは、例えば、風量調整ダンパを有する。
これにより、排気分岐管58aよりも上流に位置する上部排気管部51内の排気量は、上部流量計552uで検知される排気量に基づいて、上部流量調整機構562uによって調整される。また、排気分岐管58bよりも上流に位置する下部排気管部52内の排気量は、下部流量計552dで検知される排気量に基づいて、下部流量調整機構562dによって調整される。
排気管53は、棟1000内の炭素ナノ構造体成長用装置のレイアウトによっては、その長さが長くなる場合がある。排気管53の長さが長くなると、排気管53のコンダクタンスCが小さくなり、その時定数τが大きくなる場合がある。このような場合、排気管53の最下流部53e付近に、流量計551及び流量調整機構561を設けたとしても、成長室30に近い排気管53内の排気量が流量計551及び流量調整機構561による帰還制御に追従できず、排気管53内の排気量が流量計551及び流量調整機構561によって精度よく制御されない場合がある。
これに対し、炭素ナノ構造体成長用装置101では、成長室30の直下に流量計552及び流量調整機構562が配置されたので、排気管53の長さが長くなったとしても、排気管53の排気量が流量計552及び流量調整機構562によって精度よく制御される。
また、上部排気管部51及び下部排気管部52のそれぞれの下流に流量調整機構562が設けられたことにより、上部排気管部51及び下部排気管部52のそれぞれの排気量が独立して制御される。例えば、上部排気管部51及び下部排気管部52のそれぞれの排気量が等しくなるように制御することにより、開口部30hまたは開口部35hから入口部301に流入したガスが入口部301の上方または下方から効率よく排気される。
(変形例2)
図4は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の第2変形例を示す模式図である。図4には、昇温室20から成長室30を見た場合の主に排気管53と成長室30との配置関係が示されている。
変形例2に係る排気機構50においては、排気管53が流量計551の上流において、上部排気管部511、512、513と、下部排気管部521、522、523とに分岐される。上部排気管部511、512、513によって、成長室30の上側から原料ガスが排気される。また、下部排気管部521、522、523によって、成長室30の下側から原料ガスが排気される。
上部排気管部511、512、513のそれぞれ及び下部排気管部521、522、523のそれぞれに、成長室30の直下流に流量調整機構562が設けられる。
例えば、上部排気管部511において、成長室30の直下流に上部流量調整機構562uが設けられる。上部排気管部512において、成長室30の直下流に上部流量調整機構562uが設けられる。上部排気管部513において、成長室30の直下流に上部流量調整機構562uが設けられる。下部排気管部521において、成長室30の直下流に下部流量調整機構562dが設けられる。下部排気管部522において、成長室30の直下流に下部流量調整機構562dが設けられる。下部排気管部523において、成長室30の直下流に下部流量調整機構562dが設けられる。
また、上部排気管部511、512、513のそれぞれ及び下部排気管部521、522、523のそれぞれに、流量調整機構562の下流に流量計552が設けられる。
例えば、上部排気管部511において、上部流量調整機構562uの下流に上部流量計552uが設けられる。上部排気管部512において、上部流量調整機構562uの下流に上部流量計552uが設けられる。上部排気管部513において、上部流量調整機構562uの下流に上部流量計552uが設けられる。下部排気管部521において、下部流量調整機構562dの下流に下部流量計552dが設けられる。下部排気管部522において、下部流量調整機構562dの下流に下部流量計552dが設けられる。下部排気管部523において、下部流量調整機構562dの下流に下部流量計552dが設けられる。
第2変形例によれば、排気管53における、複数の流量計552のそれぞれの上流における排気量が複数の流量計552のそれぞれで検知される排気量に基づいて、複数の流量調整機構562のそれぞれによって調整される。これにより、上部排気管部511、512、513のそれぞれ及び下部排気管部521、522、523のそれぞれで独立して排気量を調整することができるので、金属箔81の幅方向における炭素ナノ構造体の成長速度が均一になるように調整できる。
(変形例3)
図5は、本実施形態に係る炭素ナノ構造体成長用装置の第3変形例を示す模式図である。図5には、昇温室20から成長室30を見た場合の主に排気管53と成長室30との配置関係が示されている。
変形例3においては、上部排気管部511、512、513のそれぞれ及び下部排気管部521、522、523のそれぞれに、成長室30の直下流にマスフローコントローラ572が設けられている。
例えば、上部排気管部511に、成長室30の直下流に上部マスフローコントローラ572uが設けられている。上部排気管部512に、成長室30の直下流に上部マスフローコントローラ572uが設けられている。上部排気管部513に、成長室30の直下流に上部マスフローコントローラ572uが設けられている。下部排気管部521に、成長室30の直下流に下部マスフローコントローラ572dが設けられている。下部排気管部522に、成長室30の直下流に下部マスフローコントローラ572dが設けられている。下部排気管部523に、成長室30の直下流に下部マスフローコントローラ572dが設けられている。
変形例3によれば、排気管53における排気量が複数のマスフローコントローラ572のそれぞれによって調整される。これにより、上部排気管部511、512、513のそれぞれ及び下部排気管部521、522、523のそれぞれで独立して排気量を調整することができるので、金属箔81の幅方向における炭素ナノ構造体の成長速度が均一になるように調整できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、流量計と流量調整機構との位置の関係は、それらの相関関係を維持する限り、設計自由度がある、また、各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合することができる。
10…ロード室
11…アンロード室
11h、20h、30h、35h、40h…開口部
12…入口孔
13…出口孔
20…昇温室
21…ガス導入口
22…昇温室本体
23…加熱手段
30…成長室
31…ガス導入手段
31d…下部ガス導入手段
31u…上部ガス導入手段
32…成長室本体
33…加熱手段
35…仕切板
40…冷却室
41…冷却本体
42…ガス導入口
50…排気機構
51…上部排気管部
52…下部排気管部
53、57、58…排気管
53e…最下流部
55…上部排気管
56…下部排気管
58a、58b…排気分岐管
59…排気ダクト
60…搬送手段
61、80…巻出ロール
62、82…巻取ロール
63…金属ベルト
81…金属箔
100、101…炭素ナノ構造体成長用装置
301…入口部
302…空間
351…内部仕切板
352…下部仕切板
500…非容積型ポンプ
511、512、513…上部排気管部
521、522、523…下部排気管部
551、552…流量計
552d…下部流量計
552u…上部流量計
561、562…流量調整機構
562d…下部流量調整機構
562u…上部流量調整機構
572…マスフローコントローラ
572u…上部マスフローコントローラ
572d…下部マスフローコントローラ
1000…棟

Claims (8)

  1. 処理対象物を昇温する昇温室と、
    前記昇温室に連結され、前記成長室に炭素含有の原料ガスを導入するガス導入手段及び前記処理対象物と原料ガスとを加熱する加熱手段を有し、前記処理対象物の表面に炭素ナノ構造体を成長させる成長室と、
    前記成長室及び前記昇温室に設けられ、前記処理対象物が前記昇温室から前記成長室を通過するように前記処理対象物を搬送する搬送手段と、
    前記処理対象物が前記成長室に搬入する前記成長室の入口部に取り付けられた排気管を通じて前記原料ガスを前記成長室外に排気し、前記排気管内の前記原料ガスの排気量が一定となる制御を行う排気機構と
    を具備する炭素ナノ構造体成長用装置。
  2. 請求項1に記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記排気機構においては、前記排気管の最下流部が前記炭素ナノ構造体成長用装置を収容する棟外の大気に開放され、
    前記最下流部の上流に、前記原料ガスを前記棟外に排気する非容積型ポンプが設けられ、
    前記非容積型ポンプの上流に、前記排気管内の前記排気量を測定する第1流量計が設けられ、
    前記最下流部と前記非容積型ポンプとの間に、第1流量調整機構が設けられ、
    前記排気管内の前記排気量は、前記第1流量計で検知される排気量に基づいて前記第1流量調整機構によって調整される
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  3. 請求項1または2に記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記成長室内には、前記ガス導入手段が配置される空間と前記入口部とを区分けする仕切板が設けられている
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  4. 請求項2または3に記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記排気機構においては、前記第1流量計の上流で前記成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられ、
    前記第1流量計の上流で第2流量調整機構の直下流に第2流量計が設けられ、
    前記第2流量計の上流における前記排気管の前記排気量は、前記第2流量計で検知される排気量に基づいて前記第2流量調整機構によって調整される
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  5. 請求項2または3に記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記排気機構においては、前記排気管が前記第1流量計の上流において、複数の第1排気管部と、複数の第2排気管部とに分岐され、
    前記複数の第1排気管部によって、前記成長室の上側から前記原料ガスが排気され、
    前記複数の第2排気管部によって、前記成長室の下側から前記原料ガスが排気され、
    前記複数の第1排気管部のそれぞれ及び前記複数の第2排気管部のそれぞれに、前記成長室の直下流に第2流量調整機構が設けられ、
    前記複数の第1排気管部のそれぞれ及び前記複数の第2排気管部のそれぞれに、前記第2流量調整機構の下流に第2流量計が設けられ、
    前記第2流量計のそれぞれの上流における前記排気量は、前記第2流量計のそれぞれで検知される排気量に基づいて前記第2流量調整機構のそれぞれによって調整される
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  6. 請求項2または3に記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記排気機構においては、前記排気管が前記第1流量計の上流において、複数の第1排気管部と、複数の第2排気管部とに分岐され、
    前記複数の第1排気管部によって、前記成長室の上側から前記原料ガスが排気され、
    前記複数の第2排気管部によって、前記成長室の下側から前記原料ガスが排気され、
    前記複数の第1排気管部のそれぞれ及び前記複数の第2排気管部のそれぞれに、前記成長室の直下流にマスフローコントローラが設けられている
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記昇温室内に、酸素を検知する第1ガスセンサが設けられている
    炭素ナノ構造体成長用装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載された炭素ナノ構造体成長用装置であって、
    前記昇温室内に、炭素含有ガスを検知する第2ガスセンサが設けられている
    炭素ナノ構造体成長用装置。
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